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JP2013209312A - 乳化型皮膚外用剤 - Google Patents

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JP2013209312A
JP2013209312A JP2012079697A JP2012079697A JP2013209312A JP 2013209312 A JP2013209312 A JP 2013209312A JP 2012079697 A JP2012079697 A JP 2012079697A JP 2012079697 A JP2012079697 A JP 2012079697A JP 2013209312 A JP2013209312 A JP 2013209312A
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Japan
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acid
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polyethylene glycol
skin
mass
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JP2012079697A
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Masanori Okamoto
将典 岡本
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Mandom Corp
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Abstract

【課題】製剤を塗布した時の延展性、浸透感、濃厚感に優れるとともに、製剤が乾く直前のベタツキ感を抑え、皮膚の滑らかさに優れ、さらには製剤が乾いた後も優れた使用感が持続する乳化型皮膚外用剤の提供。
【解決手段】(A)数平均分子量が1000〜9000であるポリエチレングリコールと、(B)数平均分子量が10000〜30000であるポリエチレングリコールと、(C)数平均分子量が5万〜1000万であるポリエチレングリコールとを含有する乳化型皮膚外用剤とする。所望により、(D)25℃における動粘度が3000〜100万mm/sであるシリコーンを含有させることができる。
【選択図】なし

Description

本件発明は、乳化型皮膚外用剤に関する。詳しくは、使用感に優れる乳化型皮膚外用剤に関する。
ポリエチレングリコールは保湿剤として汎用される原料であり、種々の皮膚外用剤に用いられている。
ポリエチレングリコールを含有する皮膚外用剤としては、例えば、カルボキシビニルポリマー、油性物質、室温で固体若しくはペースト状であるポリエチレングリコール、保湿剤及び乳化剤を配合してなる外用ゲル状乳化組成物(特許文献1)、カルニチン又はその塩と、数平均分子量600以上のポリエチレングリコールとを含有する可溶化型化粧料(特許文献2)、ポリアクリル酸又はその金属塩、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、平均分子量1000〜50000のポリエチレングリコールを含み、曳糸性を有する水中油型皮膚外用剤(特許文献3)、グリコシルトレハロース・水添デンプン分解物混合溶液及び平均分子量が10000〜25000であるポリエチレングリコールを含有する皮膚外用剤(特許文献4)、ポリビニルアルコール、分子量15000〜25000のポリエチレングリコール、高級脂肪酸、中和剤を含有する乳化化粧料(特許文献5)などが開示されている。
上記ポリエチレングリコールを含有する皮膚外用剤は、何れも製剤を塗布した後又は製剤が乾く直前のベタツキ感の改善を目的とした乳化皮膚外用剤である。しかしながら、これら試みにより、ベタツキ感のある程度の改善が見られるものの、未だ十分に満足のいくものではない。
また、ベタツキ感の改善に加えて、製剤を塗布した時の浸透感及び濃厚感、製剤が乾く直前の皮膚の滑らかさ、製剤が乾いた後の優れた使用感の持続性に関しても、未だ十分に満足のいくものではない。
特開2001−122756号公報 特開2005−053834号公報 特開2009−286757号公報 特開2010−241743号公報 特開2011−126787号公報
本発明は、製剤を塗布した時の延展性、浸透感、濃厚感に優れるとともに、製剤が乾く直前のベタツキ感を抑え、皮膚の滑らかさに優れ、さらには製剤が乾いた後も優れた使用感が持続する乳化型皮膚外用剤を提供することを課題とする。
すなわち、本発明は、
〔1〕(A)数平均分子量が1000〜9000であるポリエチレングリコールと、(B)数平均分子量が10000〜30000であるポリエチレングリコールと、(C)数平均分子量が5万〜1000万であるポリエチレングリコールとを含有することを特徴とする乳化型皮膚外用剤、
〔2〕(A)成分と(B)成分との合計含有量が、0.2〜10質量%であることを特徴とする前記〔1〕に記載の乳化型皮膚外用剤、
〔3〕(D)25℃における動粘度が3000〜100万mm/sであるシリコーンを含有することを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載の乳化型皮膚外用剤、並びに
〔4〕(D)成分の含有量が0.001〜1質量%であることを特徴とする前記〔3〕に記載の乳化型皮膚外用剤、
に関する。
本発明の乳化型皮膚外用剤は、製剤塗布時の延展性、浸透感、濃厚感に優れるとともに、製剤乾燥直前のベタツキ感を抑え、皮膚の滑らかさに優れ、さらには製剤乾燥後も優れた使用感が持続するという効果を奏する。
本発明の乳化型皮膚外用剤は、(A)数平均分子量が1000〜9000であるポリエチレングリコールと、(B)数平均分子量が10000〜30000であるポリエチレングリコールと、(C)数平均分子量が5万〜1000万であるポリエチレングリコールとを含有する。
なお、本発明に用いられるポリエチレングリコールついては、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第13版,第2巻,Personal Care Products Council,2010年)を用いて説明する。
(A)成分の数平均分子量が1000〜9000であるポリエチレングリコールは、20℃において固形状であり、例えば、PEG−20、PEG−32、PEG−40、PEG−75、PEG−150(何れもINCI名)などを挙げることができる。(A)成分のポリエチレングリコールは、1種のみを単独で用いてもよく、また2種以上を適宜併用して用いてもよい。
(A)成分のポリエチレングリコールは、市販品をそのまま用いることができる。例えば、PEG−20としてはPEG#1000(商品名、日油社製)などを、PEG−32としてはPEG#1540(商品名、日油社製)などを、PEG−40としてはPEG#2000(商品名、日油社製)などを、PEG−75としてはPEG#4000(商品名、日油社製)などを、PEG−150としてはPEG#6000(商品名、日油社製)などを挙げることができる。
(A)成分の含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されず、製剤乾燥直前のベタツキ感の抑制や皮膚の滑らかさを付与する観点から、乳化型皮膚外用剤中、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上である。また、製剤の塗布時の浸透感や、製剤乾燥直前のベタツキ感の抑制の観点から、好ましくは8質量%以下、より好ましくは6質量%以下、更に好ましくは4.5質量%以下である。これらから、乳化型皮膚外用剤中の(A)成分の含有量は、0.1〜8質量%とすることが好ましく、より好ましくは0.2〜6質量%、更に好ましくは0.5〜4.5質量%とするとよい。
(B)成分の数平均分子量が10000〜30000であるポリエチレングリコールは、20℃において固形状であり、例えば、PEG−240、PEG−400(何れもINCI名)などを挙げることができる。(B)成分は、1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を適宜併用して用いてもよい。
(B)成分のポリエチレングリコールは、市販品をそのまま用いることができる。例えば、PEG−240としてはPEG#11000(商品名、日油社製)などを、PEG−400としてはPEG#20000(商品名、日油社製)などを挙げることができる。
(B)成分の含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されず、製剤塗布時の浸透感や濃厚感に優れる観点、並びに製剤乾燥直前や乾燥後の皮膚に滑らかさを付与する観点から、乳化型皮膚外用剤中、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.2質量%以上であり、更に好ましくは0.5質量%以上である。また、製剤の乾燥直前のベタツキ感の抑制や皮膚へ滑らかさを付与する観点から、好ましくは8質量%以下、より好ましくは6質量%以下、更に好ましくは4.5質量%以下である。これらから、乳化型皮膚外用剤中の(B)成分の含有量は、0.1〜8質量%とすることが好ましく、より好ましくは0.2〜6質量%、更に好ましくは0.5〜4.5質量%とするとよい。
なお、本発明においては、製剤塗布時の浸透感や濃厚感をより良好とし、製剤乾燥直前のベタツキ感をより一層抑制できることから、(A)成分のポリエチレングリコールと(B)成分のポリエチレングリコールとの合計含有量を0.2〜10質量%とすることが好ましく、0.5〜8質量%とすることがより好ましく、1〜5質量%とすることが更に好ましい。
(C)成分の数平均分子量が5万〜1000万であるポリエチレングリコールは、20℃において固形状であり、例えば、PEG−2M、PEG−5M、PEG−7M、PEG−14M、PEG−20M、PEG−23M、PEG−45M、PEG−90M、PEG−180M(何れもINCI名)などを挙げることができる。(C)成分は、1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を適宜併用して用いてもよい。
(C)成分のポリエチレングリコールは、市販品をそのまま用いることができる。例えば、PEG−2MとしてはPolyox WSR N−10(商品名、ダウ・ケミカル社製)などを、PEG−5MとしてはPolyox WSR N−80(商品名、ダウ・ケミカル社製)などを、PEG−7MとしてはPolyox WSR N−750(商品名、ダウ・ケミカル社製)などを、PEG−14MとしてはPolyox WSR−205(商品名、ダウ・ケミカル社製)などを、PEG−20MとしてはPolyox WSR N−1105(商品名、ダウ・ケミカル社製)などを、PEG−23MとしてはPolyox WSR N−12K(商品名、ダウ・ケミカル社製)などを、PEG−45MとしてはPolyox WSR N−60K(商品名、ダウ・ケミカル社製)などを、PEG−90MとしてはPolyox WSR−301(商品名、ダウ・ケミカル社製)などを、PEG−180MとしてはPolyox WSR−308(商品名、ダウ・ケミカル社製)などを挙げることができる。
(C)成分の含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されず製剤塗布時の延展性や濃厚感を良好にする観点から、乳化型皮膚外用剤中、好ましくは0.001質量%以上であり、より好ましくは0.01質量%である。また、製剤塗布時の浸透感の良好さの観点から、好ましくは0.2質量%以下であり、より好ましくは0.1質量%以下である。これらから、乳化型皮膚外用剤中の(C)成分の含有量は、好ましくは0.001〜0.2質量%であり、より好ましくは0.01〜0.1質量%である。
本発明の乳化型皮膚外用剤は、使用感をより一層向上させる観点から、(D)25℃における動粘度が3000〜100万mm/sであるシリコーンを含有させることができる。(D)成分としては、例えば、メチルポリシロキサン、ジメチコノール、高重合ジメチルシロキサン・メチル(アミノプロピル)シロキサン共重合体などを挙げることができ、1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を適宜併用して用いてもよい。
なお(D)成分のシリコーンは、市販品をそのまま用いることができる。例えば、KF−96−3,000cs(商品名、信越化学工業社製;動粘度:3000mm/s)、KF−96A−5,000cs(商品名、信越化学工業社製;動粘度:5000mm/s)、KF−96H−6,000cs(商品名、信越化学工業社製;動粘度:6000mm/s)、KF−96H−1万cs(商品名、信越化学工業社製;動粘度:1万mm/s)、KF−96H−3万cs(商品名、信越化学工業社製;動粘度:3万mm/s)、KF−96H−6万cs(商品名、信越化学工業社製;動粘度:6万mm/s)、KF−96H−10万cs(商品名、信越化学工業社製;動粘度:10万mm/s)、KF−96H−30万cs(商品名、信越化学工業社製;動粘度:30万mm/s)、KF−96H−50万cs(商品名、信越化学工業社製;動粘度:50万mm/s)、KF−96H−100万cs(商品名、信越化学工業社製;動粘度:100万mm/s)、X−21−5849(商品名、信越化学工業社製;動粘度:10万mm/s)などを挙げることができる。
また、本発明の乳化型皮膚外用剤は、(D)成分を含む混合原料を用いてもよい。このような混合原料としては、例えば、KF−9008(商品名、信越化学工業社製)、KF−9013(商品名、信越化学工業社製)、MK−15H(商品名、信越化学工業社製)、X−21−5495(商品名、信越化学工業社製)、KF−9030(商品名、信越化学工業社製)、KM−901(商品名、信越化学工業社製)、X−21−5613(商品名、信越化学工業社製)、X−21−5666(商品名、信越化学工業社製)、KF−8017(商品名、信越化学工業社製)、KF−8018(商品名、信越化学工業社製)などを挙げることができる。
(D)成分の含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されず、製剤乾燥直前のベタツキ感の抑制の観点や、皮膚の滑らかさを向上させる観点から、乳化型皮膚外用剤中、好ましくは0.001質量%以上であり、より好ましくは0.01質量%以上である。また、製剤塗布時の浸透力が良好な観点から、1質量%以下が好ましい。これらから、乳化型皮膚外用剤中の(D)成分の含有量は、好ましくは0.001〜1質量%であり、より好ましくは0.01〜1質量%である。
本発明の乳化型皮膚外用剤は、使用感及び安定性をより良好にする観点から、(D)成分のシリコーンの25℃における動粘度は、6000〜30万mm/sのものを用いるのが好ましく、6000〜10万mm/sのものを用いるのがより好ましい。
本発明の乳化型皮膚外用剤には、本発明の目的の効果を損なわない範囲であれば、上記した成分の他に、通常化粧料に用いられる成分を目的に応じて適宜配合することができる。用いられる成分としては、例えば、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、多価アルコール、油性成分、水溶性増粘剤、保湿成分、紫外線吸収剤、消炎成分、美白成分、血行促進成分、清涼化剤、収れん剤、ビタミン類、酸化防止剤、防腐剤、抗菌剤、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、粉体などを挙げることができる。
ノニオン界面活性剤は、例えば、モノセチルグリセリルエ−テル、モノオレイルグリセリルエ−テル、モノイソステアリルグリセリルエ−テル、モノイソステアリルジグリセリルエ−テル、グリセリンモノ2−エチルヘキシルエ−テル、ポリオキシエチレンオレイルエ−テル、ポリオキシエチレンイソステアリルエ−テル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエ−テル、ポリオキシエチレンデシルテトラデシルエ−テル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルエ−テル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノイソステアリン酸プロピレングリコ−ル、ジイソステアリン酸プロピレングリコ−ル、モノラウリン酸ポリエチレングリコ−ル、モノイソステアリン酸ポリエチレングリコ−ル、ジイソステアリン酸ポリエチレングリコ−ル、モノステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、モノステアリン酸ジグリセリル、モノラウリン酸テトラグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリル、ポリオキシエチレン(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、モノイソステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ジエタノ−ルアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノ−ルアミド、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラウロイルグルタミン酸ポリオキシエチレンオクチルドデシルエ−テルジエステル、ピログルタミン酸オレイン酸グリセリルなどを挙げることができる。
アニオン界面活性剤は、例えば、ラウリン酸カウリム、ミリスチン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸カリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸、ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、スルホコハク酸ジ(2−エチルヘキシル)ナトリウム、ポリオキシエチレンスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウロイルエタノールアミド二ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸、N−ミリストイルメチルタウリンナトリウム、N−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ナトリウムなどを挙げることができる。
カチオン界面活性剤は、例えば、ジメチルステアリルアミン、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、塩化ポリオキシプロピレンメチルジエチルアンモニウム、塩化ジポリオキシエチレンオレイルメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ジヤシ油アルキルジメチルアンモニウム、塩化オクタデシロキシプロピルトリメチルアンモニウム、塩化γ−グルコンアミドプロピルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル・DL−ピロリドンカルボン酸塩などを挙げることができる。
両性界面活性剤は、例えば、例えば、β−ラウロイルアミノプロピオン酸ナトリウム、N−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミンオキサイド、レシチン、水素添加大豆リン脂質、N−ラウロイル−L−アルギニン、N−[3−アルキル(12,14)オキシ−2−ヒドロキシプロピル]−L−アルギニン塩酸塩などを挙げることができる。
多価アルコールは、例えば、プロピレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、イソプレングリコ−ル、1,3−ブチレングリコ−ル、1,2−ブタンジオ−ル、1,2−ペンタンジオ−ル、1,2−ヘキサンジオ−ル、1,2−オクタンジオ−ル、1,2−デカンジオ−ル、グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトール、トレハロース、グルコース、スクロースなどを挙げることができる
油性成分は、例えば、ヒマワリ油、綿実油、大豆油、オリ−ブ油、ヤシ油、ヒマシ油、菜種油、椿油、月見草油、マカデミアナッツ油、アボガド油、ホホバ油、カカオ脂、パーム脂、シア脂、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質イソパラフィン、スクワラン、α−オレフィンオリゴマー、ワセリン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、オレイルアルコ−ル、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノ−ル、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコール、コレステロール、ばちるアルコール、セラキルアルコール、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、オクタン酸イソセチル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソノニル、コハク酸ジオクチル、トリオクタン酸グリセリン、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、コメヌカロウ、ラノリン、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸、25℃における動粘度が3000mm/s未満であるメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサンなどを挙げることができる。
水溶性増粘剤は、例えば、キサンタンガム、グアーガム、カルボキシビニルポリマ−、アクリル酸アルキルコポリマ−、アクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマ−、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンナトリウム)コポリマ−、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウムメタクリル酸ポリオキシエチレンべへニルエ−テル)クロスポリマ−、(アクリル酸/ビニルピロリドン)コポリマ−、(アクリレ−ツ/メタクリル酸ポリオキシエチレンべへニルエ−テル)コポリマ−、(ジメチルアクリルアミド/エチルトリモニウムクロリドメタクリレ−ト)コポリマ−、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロ−ス、ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン、ヘクトライト、ベントナイト、無水ケイ酸などを挙げることができる。
保湿成分は、例えば、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、アルギニン、アスパラギン酸、ロイシン、トリプトファン、グリシン、グリシンベタイン、ヒドロキシウレア、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸塩、グルコサミン、水溶性コラーゲン、シクロデキストリンなどを挙げることができる。
紫外線吸収剤は、例えば、パラアミノ安息香酸、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、アントラニル酸メンチル、ウロカニン酸エチル、ヒドロキシメトキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノンなどを挙げることができる。
消炎成分は、例えば、グリチルリチン酸及びその塩、グリチルレチン酸及びその塩、アミノカプロン酸、ヒドロコルチゾン、サリチル酸メチル、アラントイン、アズレン、甘草エキス、シコンエキス、アロエエキスなどを挙げることができる。
美白成分は、例えば、アスコルビン酸及びその塩、アスコルビン酸アルキルエステル、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸硫酸エステル、アスコルビン酸グルコシド、トラネキサム酸、トラネキサム酸の二量体、トラネキサム酸のアミド体、トラネキサム酸とハイドロキノンのエステル、トラネキサム酸とゲンチシン酸のエステル、アルブチン、プラセンタエキス、エラグ酸、コウジ酸、ルシノールなどを挙げることができる。
血行促進成分は、例えば、γ−オリザノール、デキストラン硫酸ナトリウム、センブリエキスなどを挙げることができる。
清涼化剤は、例えば、メントール、メンチルグリセリルエーテル、乳酸メンチル、ハッカ油、ペパーミント油、カンファー、チモール、スピラントールなどを挙げることができる。
収れん剤は、例えば、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、スルホ石炭酸亜鉛、タンニン酸、ハマメリスエキスなどを挙げることができる。
ビタミン類は、例えば、レチナ−ル、レチノ−ル、カロチノイド、チアミン、リボフラビン、ピリドキシン、シアノコバラミン、葉酸、ニコチン酸、パントテン酸、ビオチン、エルゴカルシフェロール、トコフェロ−ル、ユビキノンなどを挙げることができる。これらの塩及び誘導体を用いてもよい。
酸化防止剤は、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、亜硫酸塩、ヒドロキシアニソールなどを挙げることができる。
防腐剤及び抗菌剤は、例えば、フェノキエタノ−ル、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、メチルイソチアゾリン、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノ−ル、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミン、感光素、抗菌性ゼオライト、銀イオンなどを挙げることができる。
金属イオン封鎖剤は、例えば、エデト酸塩、ペンテト酸塩、エチドロン酸塩、ポリリン酸塩、フィチン酸、メタリン酸塩などを挙げることができる。
pH調整剤は、例えば、クエン酸、乳酸、グリコ−ル酸、コハク酸、酢酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、リン酸、塩酸、トリエタノ−ルアミン、イソプロパノ−ルアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオ−ル、アルギニン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどを挙げることができる。
粉体は、例えば、タルク、カオリン、セリサイト、マイカ、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ゼオライト、アパタイト、セルロース末、シルク末、トウモロコシデンプン、ポリエチレン末、ナイロン末、ポリアクリル酸アルキル、架橋ポリスチレン、メチルシロキサン網状重合体、シリル化シリカ、オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンエステルアルミニウムなどを挙げることができる。
本発明の乳化型皮膚外用剤は、種々の方法で製造することができる。例えば、本発明で規定される3種のポリエチレングリコールは何れも水溶性であり、水溶液として調製することができる。また、本発明で規定される3種のポリエチレングリコールは、エタノールや多価アルコールに溶解させた後に水を加えることにより、より簡便に水溶液を調製することができる。加えて、本発明で規定される3種のポリエチレングリコールを含む水溶液(水相)に油性成分(油相)を徐々に添加し、混合及び撹拌することにより、乳化組成物を調製することができる。また、油相の代わりに事前に調製した乳化組成物(混合原料)を用いることにより、より簡便に乳化組成物を得ることができる。
本発明の乳化型皮膚外用剤は、製剤を塗布した時の延展性、浸透感、濃厚感に優れるとともに、製剤が乾く直前のベタツキ感を抑え、皮膚の滑らかさに優れ、さらには製剤が乾いた後も優れた使用感が持続するという効果を奏することから、保湿化粧料として好適に用いることができ、具体的には、化粧水、乳液、クリームとして好適に用いることができる。
本発明の乳化型皮膚外用剤は、種々の包材に充填して用いることができる。使用できる包材は、例えば、細口容器、広口容器、チューブ容器、ポンプ容器、スポイト容器などを挙げることができる。また、本発明の乳化型皮膚外用剤をコットンや不織布などに含浸させることにより、拭取り化粧料やシート化粧料として用いることもできる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例によって限定されるものではない。尚、配合量は、特記しない限り「質量%」を表す。
(試料の調製)
表1〜表3に示した組成に従い各成分を配合し、実施例1〜16及び比較例1〜7の各乳化型皮膚外用剤を調製した。得られた各乳化型皮膚外用剤を用いて、下記の評価項目について評価を行った。
(試験例1)
専門評価パネル10名により、各乳化型皮膚外用剤の「塗布時の延展性」、「塗布時の浸透感」、「塗布時の濃厚感」、「製剤乾燥直前のベタツキ感のなさ」、「製剤乾燥直前の皮膚の滑らかさ」、及び「製剤乾燥後の皮膚の滑らかさ」について評価を行った。各項目の評価は、各乳化型皮膚外用剤について下記試験方法に従い評価を行った。
なお、「塗布時の延展性」は、製剤を塗布し、肌上に塗り広げる時の抵抗感が低いほど高得点として評価した。「塗布時の浸透感」については、製剤を塗布した時の製剤と皮膚とのなじみに優れ、かつ製剤の乾きの早さに優れるほど高得点として評価した。「塗布時の濃厚感」については、製剤を塗布した時に水っぽくなく、濃厚感に優れるほど高得点として評価した。「製剤乾燥直前のベタツキ感のなさ」については、製剤が乾燥する直前の肌のベタツキ感(肌に対して垂直方向の粘着感)が低いほど高得点として評価した。「製剤乾燥直前の皮膚の滑らかさ」については、製剤が乾燥直前の肌の滑らかさ(肌に対して水平方向の抵抗感のなさ)に優れるほど高得点として評価した。「製剤乾燥後の皮膚の滑らかさ」については、製剤を塗布した10分後の肌の滑らかさ(肌に対して水平方向の抵抗感のなさ)に優れるほど高得点として評価した。
<試験方法>
各専門評価パネルに洗顔をさせ、タオルで軽く顔を拭いた後、温度21±2℃,湿度50±5%の恒温恒湿の条件下で10分間馴化させた。その後、各乳化型皮膚外用剤を顔に一定量塗布し、以下の5段階の評価基準に従って官能評価を行った。評価は、各専門評価パネルの平均点を算出し下記判定基準に従って、判定を行った。結果を表1〜3に併記する。
<評価基準>
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:不良
1点:非常に不良
<判定基準>
○○:平均4.0点以上
○ :平均3.0点以上4.0点未満
△ :平均2.0点以上3.0点未満
× :平均2.0点未満
Figure 2013209312
Figure 2013209312
Figure 2013209312
表1〜表3の結果から、本発明に係る乳化型皮膚外用剤は、本発明の種々の優れた効果を発揮することがわかる。加えて、25℃における動粘度が3000〜100万mm/sであるシリコーンを用いることにより、本発明の効果がより一層優れたものになることが分かる。
一方、本発明の必須の成分である、3種の固形状ポリエチレングリコールを低分子量の液状ポリエチレングリコールに置き換えた場合(比較例1)や、1種でも欠ける場合(比較例2〜7)では、本発明の優れた効果を発揮されないことが分かる。
(実施例17:保湿乳液)
表4に示した組成に従い各成分を配合し、定法により保湿乳液を調製した。
Figure 2013209312
実施例17に記載の保湿乳液は、製剤塗布時の延展性、浸透感、濃厚感に優れるとともに、製剤乾燥直前のベタツキ感が低く、皮膚の滑らかさに優れ、さらには製剤乾燥後も優れた使用感が持続した。
(実施例18:美白乳液)
表5に示した組成に従い各成分を配合し、定法により美白乳液を調製した。
Figure 2013209312
実施例18に記載の美白乳液は、製剤塗布時の延展性、浸透感、濃厚感に優れるとともに、製剤乾燥直前のベタツキ感が低く、皮膚の滑らかさに優れ、さらには製剤乾燥後も優れた使用感が持続した。
(実施例19:保湿乳液)
表6に示した組成に従い各成分を配合し、定法により保湿乳液を調製した
Figure 2013209312
実施例19に記載の保湿乳液は、製剤塗布時の延展性、浸透感、濃厚感に優れるとともに、製剤乾燥直前のベタツキ感が低く、皮膚の滑らかさに優れ、さらには製剤乾燥後も優れた使用感が持続した。
(実施例20:保湿化粧水)
表7に示した組成に従い各成分を配合し、定法により保湿化粧水を調製した。
Figure 2013209312
実施例20に記載の保湿化粧水は、製剤塗布時の延展性、浸透感、濃厚感に優れるとともに、製剤乾燥直前のベタツキ感が低く、皮膚の滑らかさに優れ、さらには製剤乾燥後も優れた使用感が持続した。

Claims (4)

  1. (A)数平均分子量が1000〜9000であるポリエチレングリコールと、(B)数平均分子量が10000〜30000であるポリエチレングリコールと、(C)数平均分子量が5万〜1000万であるポリエチレングリコールとを含有することを特徴とする乳化型皮膚外用剤。
  2. (A)成分と(B)成分との合計含有量が、0.2〜10質量%であることを特徴とする請求項1に記載の乳化型皮膚外用剤。
  3. (D)25℃における動粘度が3000〜100万mm/sであるシリコーンを含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の乳化型皮膚外用剤。
  4. (D)成分の含有量が0.001〜1質量%であることを特徴とする請求項3に記載の乳化型皮膚外用剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018016583A (ja) * 2016-07-28 2018-02-01 花王株式会社 水中油型乳化化粧料

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