JP2013257002A - 転がり軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】固体潤滑剤による外輪に対する内輪の回転ロックを防止することができる転がり軸受を提供する。
【解決手段】内周に軌道面12を形成した外輪11と、この外輪11の内周側に配置され外周に軌道面22を形成した内輪20と、前記両軌道面12、22間に配置されこれらに対し転動する転動体40と、円周方向に間隔を空けて前記転動体40を回転可能に保持する保持器30と、前記軌道面12、22を潤滑する固形からなる固体潤滑剤70、80とを備えた転がり軸受において、
前記固体潤滑剤70、80は、前記軌道面12、22に摺接する摺接面71、81を有し、この摺接面71、81を前記軌道面12、22に摺接する方向に押付ける押圧ばね50を前記保持器30と一体回転可能に設けた。
【選択図】図1
【解決手段】内周に軌道面12を形成した外輪11と、この外輪11の内周側に配置され外周に軌道面22を形成した内輪20と、前記両軌道面12、22間に配置されこれらに対し転動する転動体40と、円周方向に間隔を空けて前記転動体40を回転可能に保持する保持器30と、前記軌道面12、22を潤滑する固形からなる固体潤滑剤70、80とを備えた転がり軸受において、
前記固体潤滑剤70、80は、前記軌道面12、22に摺接する摺接面71、81を有し、この摺接面71、81を前記軌道面12、22に摺接する方向に押付ける押圧ばね50を前記保持器30と一体回転可能に設けた。
【選択図】図1
Description
本発明は、軌道面の潤滑剤として固形の固体潤滑剤を用いた転がり軸受に関する。
図4(特許文献1)に示す転がり軸受は、転動体として玉を用いた玉軸受100であり、この玉軸受100は、内周に外輪用軌道面102を有する外輪101と、外周に内輪用軌道面112を有する内輪110と、外輪用軌道面102および内輪用軌道面112を転動する玉120と、一対の玉120間に配置された固体潤滑剤130とを備えている。このタイプの玉軸受10は、高温下で使用するため、グリースではなく、固体潤滑材30を使用している。外輪101および内輪110間に玉120を挿入した後、外輪101に形成された挿入口135から固体潤滑剤130を挿入している。固体潤滑剤130は、保持器の機能を兼ねており、玉120と一緒に円周方向に移動する。このときに発生する遠心力により、固体潤滑剤130は、外輪用軌道面102に押付けられる。
固体潤滑剤130は、外輪用軌道面112に摺接することによって、径方向の厚さが減少する。厚さが薄くなると、固体潤滑剤130が内輪110の円周方向に転がり、外輪110および玉120間、内輪110および玉120間に固体潤滑剤130が挟み込まれ、外輪110に対する内輪110の回転がロックされる可能性があった。本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、固体潤滑剤による外輪に対する内輪の回転ロックを防止した転がり軸受を提供する。
請求項1に記載の発明は、内周に軌道面を形成した外輪と、この外輪の内周側に配置され外周に軌道面を形成した内輪と、前記両軌道面間に配置されこれらに対し転動する転動体と、円周方向に間隔を空けて前記転動体を回転可能に保持する保持器と、前記軌道面を潤滑する固形からなる固体潤滑剤とを備えた転がり軸受において、前記固体潤滑剤は、前記軌道面に摺接する摺接面を有し、この摺接面を前記軌道面に摺接する方向に押付ける押圧ばねを前記保持器と一体回転可能に設けたことを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、押圧ばねによって固体潤滑剤が軌道面に押付けられているので、固体潤滑剤が内輪の円周方向に転がる可能性が少なく、固体潤滑剤の挟み込みによる外輪に対する内輪の回転ロックの可能性が少ない。
請求項1の発明によれば、押圧ばねによって固体潤滑剤が軌道面に押付けられているので、固体潤滑剤が内輪の円周方向に転がる可能性が少なく、固体潤滑剤の挟み込みによる外輪に対する内輪の回転ロックの可能性が少ない。
請求項2に記載の発明は、前記固体潤滑剤および前記押圧ばね間に前記内輪の円周方向に係合する係合部を有することを特徴とするものである。
請求項2の発明によれば、固体潤滑剤および押圧ばねが内輪の円周方向に係合しているので、保持器、押圧ばねとともに固体潤滑剤を内輪の円周方向に確実に移動させることができる。
請求項2の発明によれば、固体潤滑剤および押圧ばねが内輪の円周方向に係合しているので、保持器、押圧ばねとともに固体潤滑剤を内輪の円周方向に確実に移動させることができる。
請求項3に記載の発明は、前記固体潤滑剤が、外輪用固体潤滑剤であり、前記外輪の前記軌道面に摺接する外輪用摺接面を有することを特徴とするものである。
請求項3の発明によれば、押圧ばねによって外輪用固体潤滑剤が外輪の軌道面に押付けられているので、外輪の軌道面が積極的に潤滑され、外輪用固体潤滑剤が内輪の円周方向に転がる可能性が少なく、外輪用固体潤滑剤の挟み込みによる外輪に対する内輪の回転ロックの可能性が少ない。
請求項3の発明によれば、押圧ばねによって外輪用固体潤滑剤が外輪の軌道面に押付けられているので、外輪の軌道面が積極的に潤滑され、外輪用固体潤滑剤が内輪の円周方向に転がる可能性が少なく、外輪用固体潤滑剤の挟み込みによる外輪に対する内輪の回転ロックの可能性が少ない。
請求項4に記載の発明は、前記固体潤滑剤が、内輪用固体潤滑剤であり、前記内輪の前記軌道面に摺接する内輪用摺接面を有することを特徴とするものである。
請求項4の発明によれば、押圧ばねによって内輪用固体潤滑剤が内輪の軌道面に押付けられているので、内輪の軌道面が積極的に潤滑され、内輪用固体潤滑剤が内輪の円周方向に転がる可能性が少なく、内輪用固体潤滑剤の挟み込みによる外輪に対する内輪の回転ロックの可能性が少ない。
請求項4の発明によれば、押圧ばねによって内輪用固体潤滑剤が内輪の軌道面に押付けられているので、内輪の軌道面が積極的に潤滑され、内輪用固体潤滑剤が内輪の円周方向に転がる可能性が少なく、内輪用固体潤滑剤の挟み込みによる外輪に対する内輪の回転ロックの可能性が少ない。
請求項5に記載の発明は、前記固体潤滑剤が、外輪用固体潤滑剤および内輪用固体潤滑剤をそれぞれ有し、前記外輪用固体潤滑剤が、前記外輪の前記軌道面に摺接する外輪用摺接面を有し、前記内輪用固体潤滑剤が、前記内輪の前記軌道面に摺接する内輪用摺接面を有することを特徴とするものである。
請求項5の発明によれば、押圧ばねによって、外輪用固体潤滑剤が外輪の軌道面に押付け、内輪用固体潤滑剤が内輪の軌道面に押付けられているので、両軌道面が積極的に潤滑され、外輪用固体潤滑剤および内輪用固体潤滑剤が内輪の円周方向に転がる可能性が少なく、外輪用固体潤滑剤および内輪用固体潤滑剤の挟み込みによる外輪に対する内輪の回転ロックの可能性が少ない。
請求項5の発明によれば、押圧ばねによって、外輪用固体潤滑剤が外輪の軌道面に押付け、内輪用固体潤滑剤が内輪の軌道面に押付けられているので、両軌道面が積極的に潤滑され、外輪用固体潤滑剤および内輪用固体潤滑剤が内輪の円周方向に転がる可能性が少なく、外輪用固体潤滑剤および内輪用固体潤滑剤の挟み込みによる外輪に対する内輪の回転ロックの可能性が少ない。
請求項6に記載の発明は、前記押圧ばねが、前記外輪用固体潤滑剤および前記内輪用固体潤滑剤間に介在され、前記保持器に径方向に案内支持されていることを特徴とするものである。
請求項6の発明によれば、1つの押圧ばねで、外輪用固体潤滑剤の押圧と、内輪用固体潤滑剤の押圧を兼ねているので、部品点数を減らすことができる。
請求項6の発明によれば、1つの押圧ばねで、外輪用固体潤滑剤の押圧と、内輪用固体潤滑剤の押圧を兼ねているので、部品点数を減らすことができる。
請求項7に記載の発明は、前記保持器が、前記外輪および前記内輪間へ、軸方向の一方から挿入される第1保持部と、軸方向の他方から挿入される第2保持部とを備え、前記第1保持部および前記第2保持部を一体連結したことを特徴とするものである。
請求項7の発明によれば、外輪および内輪間に、転動体および固体潤滑剤を容易に配置することができる。
請求項7の発明によれば、外輪および内輪間に、転動体および固体潤滑剤を容易に配置することができる。
本発明によれば、押圧ばねによって固体潤滑剤が軌道面に押付けられているので、固体潤滑剤による外輪に対する内輪の回転ロックを防止することができる。
本発明の実施形態について、図1乃至図3を参酌しつつ説明する。図1は転がり軸受の断面図であり、図2は図1のA−A線断面図であり、図3は図2のB−B線断面図である。
図1に示す転がり軸受は、転動体として玉を使った玉軸受10である。玉軸受10は、リング状の外輪11と、外輪11の内径側に配置されるリング状の内輪20と、外輪11および内輪20間に配置されるリング状の保持器30と、保持器30に保持される複数の玉40と、玉40を挟んで内輪20の軸方向両側に設けられたシール装置60と、保持器30を挟んで外径側および内径側に配置された固体潤滑剤とからなっている。
図2に示すように、前記外輪11の内周には、断面円弧状の外輪側軌道面12が形成され、外輪側軌道面12の両側に、肩部13、環状溝14の順に形成されている。肩部13は、外輪側軌道面12に対し内径側へ突出し、外輪11の軸線と平行な面を有する。環状溝14は、外輪側軌道面12に対し外径側へ凹んでいる。肩部13と環状溝14は、外輪側軌道面12を中心に左右対称となるように形成されている。
前記内輪20の外周には、断面円弧状の内輪側軌道面22が形成され、内輪側軌道面22の両側に、肩部23が形成されている。肩部23は、内径側軌道面22に対し外径側へ突出し、内輪20の軸線と平行な面を有する。肩部23は、内輪側軌道面22を中心に左右対称となるように形成されている。
図1ないし図3に示すように、前記保持器30は、金属製で円周方向に複数のポケット部31と、一対のポケット部31間でガイド部33とを有する。ポケット部31は、略球形状から上下を切欠いた形状であり、内部にポケット孔32を有する。ポケット孔32に玉40が回転可能に保持されている。前記玉40は、金属製で球形状を有する。ガイド部33は、円筒形状であり、内部に貫通したガイド孔34を有する。ガイド孔34に後述する押圧ばね50が案内支持されている。
保持器30は、外輪11および内輪20間へ、軸方向の一方から挿入される第1保持部30aと、軸方向の他方から挿入される第2保持部30bとを備え、第1保持部30aおよび第2保持部30bをかしめ部38で一体連結したものである。第1保持部30aおよび第2保持部30bは、互いに同一の形状を有する。第1保持部30aおよび第2保持部30bは、半ポケット部、連結部、半ガイド部を円周方向に繰り返し配置したものであり、一対の半ポケット部を向かい合わせることによってポケット部31が形成され、一対の半ガイド部を向かい合わせることによってガイド部33が形成される。連結部は、半ガイド部および半ガイド部を繋ぐ役目を持ち、各連結部の2箇所にかしめ部38が形成される。
図2に示すように、前記シール装置60は、プレスによって打抜き、折り曲げ成形された板金製で略円盤状の部材である。シール装置60は、環状溝14にかしめ固定されるかしめ部61と、このかしめ部61に対し内径方向に延びる立設部62と、この立設部62の内縁より内輪20の軸線と平行に延びる円筒部63とを有する。かしめ部61は略円形の断面形状を有し、円筒部63は円筒形状を有する。円筒部63および肩部23間にラビリンスシールが形成される。
図1および図3に示すように、前記固体潤滑剤は、外輪側軌道面12を潤滑する外輪用固体潤滑剤70と、内輪側軌道面22を潤滑する内輪用固体潤滑剤80とからなっている。内輪20の円周方向において、外輪用固体潤滑剤70および内輪用固体潤滑剤80は、一対の玉40間に配置され、内輪20の外径方向において、外輪用固体潤滑剤70は、外輪11および保持器30間に配置され、内輪用固体潤滑剤80は、保持器30および内輪20間に配置されている。
外輪用固体潤滑剤70は、外輪側軌道面12を摺接する断面円弧状の外輪用第1摺接面71と、肩部13を摺接する断面直線状の外輪用第2摺接面72を有する。外輪側軌道面12に外輪用第1摺接面71が嵌ることにより、外輪用固体潤滑剤70が内輪20の円周方向に移動するときに、蛇行を防止でき、内輪20の軸方向にずれるのを防止できる。内輪用固体潤滑剤80は、内輪側軌道面22を摺接する断面円弧状の内輪用第1摺接面81と、肩部23を摺接する断面直線状の内輪用第2摺接面82を有する。内輪側軌道面22に内輪用第1摺接面81が嵌ることにより、内輪用固体潤滑剤80が内輪20の円周方向に移動するときに、蛇行を防止でき、内輪20の軸方向にずれるのを防止できる。
外輪用固体潤滑剤70および内輪用固体潤滑剤80には、互いに向かい合う面に、係合凹部73および係合凹部83が形成されている。係合凹部73および係合凹部83は、円筒状の凹みであり、押圧ばね50の外径と同一の径を有し、押圧ばね50の一部が係合する。こうすることで、押圧ばね50とともに外輪用固体潤滑剤70および内輪用固体潤滑剤80を内輪20の円周方向に移動させることが可能となる。
固体潤滑剤として、二硫化モリブデン、グラファイト(黒鉛)、四フッ化エチレン(PTFE)のいずれかが使用される。
前記押圧ばね50は、線材をコイル状にしたものであり、圧縮ばねである。押圧ばね50は、外輪用固体潤滑剤70および内輪用固体潤滑剤80間に配置され、ガイド孔34によって内輪20の外径方向に案内されている。こうして、外輪用固体潤滑剤70は外輪側軌道面12および肩部13に押付けられ、内輪用固体潤滑剤80は内輪側軌道面22および肩部23に押付けられる。1つの押圧ばね50で、外輪用固体潤滑剤70および内輪用固体潤滑剤80を押圧できるので、部品点数を減らすことができる。
玉軸受10を高温下で使用するので、外輪11、内輪20、保持器30、押圧ばね50の材質として、ステンレスを用いるのが望ましい。
続いて、玉軸受10の組付け動作について説明する。
図1ないし図3に示すように、外輪11および内輪20間に複数の玉40を挿入し、複数の玉40を内輪20の円周方向に等間隔に配置する。外輪11および内輪20間に軸方向の一方より、第1保持部30aを挿入し、玉40に半ポケット部を嵌め込む。外輪11および内輪20間に軸方向の他方より、外輪用固体潤滑剤70、押圧ばね50および内輪用固体潤滑剤80を挿入し、これらを一対の玉40間に配置し、半ガイド部に押圧ばね50を嵌め込む。外輪11および内輪20間に軸方向の他方より、第2保持部30bを挿入し、玉40に半ポケット部を嵌め込み、押圧ばね50に半ガイド部を嵌め込む。こうして、第1保持部30aおよび第2保持部30bを互いに向かい合わせた状態で重ねることができ、プレス等で各連結部の2箇所をかしめ、かしめ部38を形成する。かしめ部38によって、第1保持部30aおよび第2保持部30bが一体化し、保持器30となる。
このように、外輪11および内輪20間に軸方向の一方より第1保持部30aを挿入し、軸方向の他方より第2保持部30bを挿入するので、外輪11および内輪20間に外輪用固体潤滑剤70、押圧ばね50および内輪用固体潤滑剤80を挿入する作業が容易に行える。
シール装置60を環状溝14に対応する位置に配置し、外縁をかしめることによって、かしめ部61を形成し、かしめ部61を環状溝14に固定する。シール装置60が環状溝14で外輪11に取付けられることによって、円筒部68および肩部23間にラビリンスシール68が形成される。
次に、玉軸受10の使用状況について説明する。
外輪11を図略のハウジングに取付け、内輪20に図略の回転軸を挿入した状態で、外輪11に対し内輪20を回転させる。玉40が外輪側軌道面12および内輪側軌道面22上を転動し、玉40が内輪20の円周方向に移動する。保持器30も内輪20の円周方向に移動し、押圧ばね50を介して外輪用固体潤滑剤70および内輪用固体潤滑剤80も内輪20の円周方向に移動する。こうして、外輪用固体潤滑剤70によって外輪側軌道面12および肩部13を潤滑し、内輪用固体潤滑剤80によって内輪側軌道面22および肩部23を潤滑する。外輪側軌道面12および内輪側軌道面22に固体潤滑剤を供給することによって、外輪側軌道面12および玉40間、玉40および内輪側軌道面22間の摩耗を低減することができる。
押圧ばね50によって、外輪用固体潤滑剤70は外輪側軌道面12および肩部13に押付けられ、内輪用固体潤滑剤80は内輪側軌道面22および肩部23に押付けられる。外輪用固体潤滑剤70および内輪用固体潤滑剤80の厚さが減少しても、押圧ばね50によって、外輪用第1摺接面71および外輪側軌道面12の接触が維持され、内輪用第1摺接面81および内輪側軌道面22の接触が維持される。このため、内輪用固体潤滑剤80は内輪側軌道面22が内輪20の円周方向に転がる可能性が少なく、内輪用固体潤滑剤80が外輪11および玉40間に挟み込まれる可能性が少なく、外輪用固体潤滑剤70が内輪20および玉40間に挟み込まれる可能性が少なく、外輪11に対し内輪20の回転ロックの可能性が少ない。
本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
上述した実施形態は、外輪用固体潤滑剤70に係合凹部73を、内輪用固体潤滑剤80に係合凹部83を形成し、押圧ばね50の両端を係合凹部73および係合凹部83に係合させて押圧ばね50とともに外輪用固体潤滑剤70および内輪用固体潤滑剤80を内輪20の円周方向に移動させるようにした。他の実施形態として、外輪用固体潤滑剤70に係合突部を、内輪用固体潤滑剤80に係合突部を形成し、押圧ばね50の両端の内周に係合突部を係合させて押圧ばね50とともに外輪用固体潤滑剤70および内輪用固体潤滑剤80を内輪20の円周方向に移動させるようにしても良い。
上述した実施形態は、外輪11および保持器30間に外輪用固体潤滑剤70を配置し、内輪20および保持器30間に内輪用固体潤滑剤80を配置し、外輪用固体潤滑剤70および内輪用固体潤滑剤80間に押圧ばね50を配置した。他の実施形態として、外輪11および保持器30間に外輪用固体潤滑剤70を配置し、ガイド部33を有底にし、外輪用固体潤滑剤70および保持器30間に押圧ばね50を配置しても良い。さらに他の実施形態として、内輪20および保持器30間に内輪用固体潤滑剤80を配置し、ガイド部33を有底にし、内輪用固体潤滑剤80および保持器30間に押圧ばね50を配置しても良い。
上述した実施形態は、かしめることにより、かしめ部38で第1保持部30aおよび第2保持部30bを一体化した。かしめに代えて、スポット溶接によって、第1保持部30aおよび第2保持部30bを一体化しても良い。
11:外輪、12:外輪側軌道面(軌道面)、20:内輪、22:内輪側軌道面(軌道面)、30:保持器、30a:第1保持部、30b:第2保持部、40:玉(転動体)、50:押圧ばね、70:外輪用固体潤滑剤、71:外輪用第1摺接面(摺接面)、73:係合凹部(係合部)、80:内輪用固体潤滑剤、81:内輪用第1摺接面(摺接面)、83:係合凹部(係合部)
Claims (7)
- 内周に軌道面を形成した外輪と、この外輪の内周側に配置され外周に軌道面を形成した内輪と、前記両軌道面間に配置されこれらに対し転動する転動体と、円周方向に間隔を空けて前記転動体を回転可能に保持する保持器と、前記軌道面を潤滑する固形からなる固体潤滑剤とを備えた転がり軸受において、
前記固体潤滑剤は、前記軌道面に摺接する摺接面を有し、この摺接面を前記軌道面に摺接する方向に押付ける押圧ばねを前記保持器と一体回転可能に設けたことを特徴とする転がり軸受。 - 前記固体潤滑剤および前記押圧ばね間に前記内輪の円周方向に係合する係合部を有することを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受。
- 前記固体潤滑剤は、外輪用固体潤滑剤であり、前記外輪の前記軌道面に摺接する外輪用摺接面を有することを特徴とする請求項1または2に記載の転がり軸受。
- 前記固体潤滑剤は、内輪用固体潤滑剤であり、前記内輪の前記軌道面に摺接する内輪用摺接面を有することを特徴とする請求項1または2に記載の転がり軸受。
- 前記固体潤滑剤は、外輪用固体潤滑剤および内輪用固体潤滑剤をそれぞれ有し、前記外輪用固体潤滑剤は、前記外輪の前記軌道面に摺接する外輪用摺接面を有し、前記内輪用固体潤滑剤は、前記内輪の前記軌道面に摺接する内輪用摺接面を有することを特徴とする請求項1または2に記載の転がり軸受。
- 前記押圧ばねは、前記外輪用固体潤滑剤および前記内輪用固体潤滑剤間に介在され、前記保持器に径方向に案内支持されていることを特徴とする請求項5に記載の転がり軸受。
- 前記保持器は、前記外輪および前記内輪間へ、軸方向の一方から挿入される第1保持部と、軸方向の他方から挿入される第2保持部とを備え、前記第1保持部および前記第2保持部を一体連結したことを特徴とする請求項1または2に記載の転がり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012133839A JP2013257002A (ja) | 2012-06-13 | 2012-06-13 | 転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012133839A JP2013257002A (ja) | 2012-06-13 | 2012-06-13 | 転がり軸受 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017078151A1 (ja) * | 2015-11-06 | 2017-05-11 | Ntn株式会社 | 極低温環境用転がり軸受 |
CN108488225A (zh) * | 2018-05-15 | 2018-09-04 | 界首市皖俊轴承有限公司 | 一种自锁轴承 |
CN109185345A (zh) * | 2018-10-16 | 2019-01-11 | 燕山大学 | 自动补偿的固体自润滑滚动轴承 |
-
2012
- 2012-06-13 JP JP2012133839A patent/JP2013257002A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017078151A1 (ja) * | 2015-11-06 | 2017-05-11 | Ntn株式会社 | 極低温環境用転がり軸受 |
CN108488225A (zh) * | 2018-05-15 | 2018-09-04 | 界首市皖俊轴承有限公司 | 一种自锁轴承 |
CN108488225B (zh) * | 2018-05-15 | 2020-01-24 | 界首市皖俊轴承有限公司 | 一种自锁轴承 |
CN109185345A (zh) * | 2018-10-16 | 2019-01-11 | 燕山大学 | 自动补偿的固体自润滑滚动轴承 |
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