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JP2013117430A - 位置検出回路および位置制御装置 - Google Patents

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秀樹 平山
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Abstract

【課題】 MR(磁気抵抗)センサを用いて、高い検出精度や良好な線形性を有する広範囲の位置検出を行う。
【解決手段】 位置検出対象物の移動方向における位置に応じて磁気抵抗センサから出力される互いに位相が直交する正弦波信号および余弦波信号が入力され、前記正弦波信号および前記余弦波信号の比の逆正接を演算して、前記正弦波信号または前記余弦波信号の位相を示す位相信号を生成する位相信号生成回路と、前記位相信号に対して360°ごとに所定のオフセットを加算または減算して、前記位置検出対象物の前記移動方向における位置を算出する位置算出回路と、を有する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、位置検出回路および位置制御装置に関する。
デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像装置では、フィードフォワード制御またはフィードバック制御によってレンズの位置制御が行われている。例えば、ズーム処理のためのズームレンズの位置制御やオートフォーカス処理のためのフォーカスレンズの位置制御においては、フィードバック制御を行うことによって、フィードフォワード制御より収束時間が短くなるなどの利点がある。
レンズ位置のフィードバック制御を行うためには、位置センサ(位置検知手段)と、当該位置センサの出力を用いてレンズ位置を検出または算出する位置検出(算出)手段とが必要となる。例えば、特許文献1では、位置センサとしてホールセンサを用いて位置検出対象物の位置を検出する位置検出装置や、当該位置検出装置でレンズ位置を検出してズーム処理およびオートフォーカス処理を行うデジタルカメラなどの電子機器が開示されている。
このようにして、ホールセンサなどの位置センサの出力を用いてレンズ位置を検出することによって、フィードバック制御によるズームレンズやフォーカスレンズの位置制御を行うことができる。
特開2010−107440号公報
ホールセンサは、垂直磁場を検知するため、位置センサとして用いた場合、検知範囲が比較的狭くなる。そこで、特許文献1の位置検出装置では、3個以上のホールセンサを1組として移動方向に沿って配置することによって、広範囲な距離を高精度にかつ連続的に検出することが可能となっている。
しかしながら、特許文献1の位置検出装置は、3個以上のホールセンサを用いているため、位置検出の精度や線形性を向上させるために、各構成部品のパラメータ(寸法や配置)の最適化および各ホールセンサの出力間の関係式における係数の最適化が必要となる。そのため、位置検出の精度や線形性は、これらの複雑な事前最適化作業に左右されることとなる。
前述した課題を解決する主たる本発明は、位置検出対象物の移動方向における位置に応じて磁気抵抗センサから出力される互いに位相が直交する正弦波信号および余弦波信号が入力され、前記正弦波信号および前記余弦波信号の比の逆正接を演算して、前記正弦波信号または前記余弦波信号の位相を示す位相信号を生成する位相信号生成回路と、前記位相信号に対して360°ごとに所定のオフセットを加算または減算して、前記位置検出対象物の前記移動方向における位置を算出する位置算出回路と、を有することを特徴とする位置検出回路である。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、MR(Magneto-Resistive:磁気抵抗)センサを用いて、高い検出精度や良好な線形性を有する広範囲の位置検出を行うことができる。
本発明の第1ないし第3実施形態における位置制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態における位置検出回路の動作を説明する図である。 本発明の第2実施形態における位置検出回路の動作を説明する図である。 本発明の第3実施形態における位置検出回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態における位置検出回路の動作を説明する図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
<第1実施形態>
===位置制御装置の構成===
以下、図1を参照して、本発明の第1の実施形態における位置制御装置の構成について説明する。
図1に示されている位置制御装置1は、MRセンサ2の出力信号に基づいてレンズ9の現在位置を検出するとともに、アクチュエータ3を駆動してレンズ9の位置をフィードバック制御するための装置であり、例えば、ズーム処理のためのズームレンズの位置制御やオートフォーカス処理のためのフォーカスレンズの位置制御に用いられる。また、位置制御装置1は、ADC(Analog-Digital Converter:アナログ・デジタル変換回路)11、位置検出回路12、移動量算出回路13、駆動信号生成回路14、および駆動回路15を含んで構成されている。
MRセンサ2は、位置センサとして用いられており、水平磁場を検知するため、ホールセンサに比べて広い検知範囲を有する。また、MRセンサ2からは、A相検知信号MRAaおよびB相検知信号MRAbが出力されている。
ADC11には、A相検知信号MRAaおよびB相検知信号MRAbが入力され、ADC11からは、A相信号MRaおよびB相信号MRbが出力されている。また、位置検出回路12には、A相信号MRaおよびB相信号MRbが入力され、位置検出回路12から出力される位置信号MRcは、移動量算出回路13に入力されている。さらに、移動量算出回路13から出力される移動量信号Dは、駆動信号生成回路14に入力されている。そして、駆動信号生成回路14から出力されるPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号は、アクチュエータ3を駆動する駆動回路15に入力されている。
===位置制御装置の動作===
以下、図2を適宜参照して、本実施形態における位置制御装置の動作について説明する。
MRセンサ2は、位置検出対象物としてのレンズ9の移動方向における現在位置に応じて、アナログ信号であるA相検知信号MRAaおよびB相検知信号MRAbを出力する。また、ADC11は、A相検知信号MRAaおよびB相検知信号MRAbを所定の周期で交互にサンプリングして、それぞれデジタル信号であるA相信号MRaおよびB相信号MRbに変換して出力する。なお、A相検知信号MRAaおよびB相検知信号MRAbをそれぞれデジタル信号に変換する2つのADCを用いてもよい。
ここで、A相信号MRaおよびB相信号MRb(A相検知信号MRAaおよびB相検知信号MRAb)は、同一周期で互いに位相が直交する正弦波信号であり、両信号の振幅が等しく、B相信号MRbの位相がA相信号MRaに対して90°進んでいるものとすると、それぞれ
MRa=sinθ、
MRb=sin(θ+π/2)=cosθ
と表すことができる。一方、B相信号MRbの位相がA相信号MRaに対して90°遅れているものとすると、それぞれ
MRa=cosθ、
MRb=cos(θ−π/2)=sinθ
と表すことができる。したがって、いずれの場合であっても、A相信号MRaおよびB相信号MRbは、一方を正弦波信号、他方を余弦波信号として表すことができる。
位置検出回路12は、A相信号MRaおよびB相信号MRbに基づいて、レンズ9の現在位置を検出する。ここで、本実施形態における位置検出回路12の動作を図2に示す。図2において、例えば、sinθはA相信号MRaであり、cosθはB相信号MRbであり、−sinθはA相信号MRaの反転信号であり、−cosθはB相信号MRbで反転信号である。
位置検出回路12は、まず、sinθ=±cosθとなる位相θc1=45°+90°×m(mは整数)ごとに、(sinθ、cosθ、−sinθ、−cosθ)から直線性に優れた信号を選択する。すなわち、図2に示すように、45°≦θ<135°の範囲では−cosθが選択され、135°≦θ<225°の範囲では−sinθが選択され、225°≦θ<315°の範囲ではcosθが選択され、−45°≦θ<45°の範囲ではsinθが選択される。
そして、位置検出回路12は、位相θc1ごとに、選択された各信号に対して所定のオフセットを加減算して、レンズ9の現在位置を示す位置信号MRcを生成する。このように生成された位置信号MRcは、図2に示すように、良好な線形性を有する。なお、本実施形態において位相θc1ごとに加減算されるオフセットOS1は、選択された各信号の最大値および最小値の差に相当し、OS1=2×sin(π/4)となる。
移動量算出回路13は、位置信号MRcが示すレンズ9の現在位置からレンズ9が移動すべき目標位置までの移動量を算出し、算出された移動量を示す移動量信号Dを出力する。なお、レンズ9の目標位置は、例えば、撮像装置が備えるズーム処理部やオートフォーカス処理部から、当該目標位置を示す目標位置信号として入力される。
駆動信号生成回路14は、移動量信号Dに基づいてPWM信号を生成し、駆動回路15は、PWM信号に応じてアクチュエータ3を駆動する。そして、以上のようなフィードバック制御によって、アクチュエータ3は、レンズ9を目標位置に移動させる。
このようにして、本実施形態の位置制御装置1は、MRセンサ2の出力信号のうち直線性に優れた信号成分を用いて位置信号MRcを生成し、位置信号MRcに基づいてアクチュエータ3を駆動してレンズ9の位置をフィードバック制御する。
<第2実施形態>
===位置検出回路の動作===
以下、図3を参照して、本発明の第2の実施形態における位置検出回路の動作について説明する。なお、本実施形態における位置制御装置1の構成は、第1実施形態の位置制御装置1の構成と同様であり、本実施形態における位置制御装置1の動作は、位置検出回路12の動作を除いて、第1実施形態の位置制御装置1の動作と同様である。また、図3において、信号A、C、E、およびGは、それぞれ図2におけるsinθ、−cosθ、−sinθ、およびcosθに相当する。
位置検出回路12は、まず、図3に示すように、信号A、C、E、およびGに対してそれぞれ位相が45°進んだ信号B、D、F、およびHを生成する。ここで、信号B、D、F、およびHは、それぞれ
B=sin(θ+π/4)=(sinθ+cosθ)/√2=(A+G)/√2、
D=−cos(θ+π/4)=−(cosθ−sinθ)/√2=(C+A)/√2、
F=−sin(θ+π/4)=−(sinθ+cosθ)/√2=(E+C)/√2、
H=cos(θ+π/4)=(cosθ−sinθ)/√2=(G+E)/√2
のように、信号A、C、E、およびGのうちの2信号の和を(1/√2)倍した信号として生成することができる。
次に、位置検出回路12は、A=D、B=E、C=F、D=G、E=H、F=A、G=B、およびH=Cとなる位相θc2=22.5°+45°×mごとに、信号AないしHから直線性に優れた信号を選択する。すなわち、図3に示すように、22.5°≦θ<67.5°の範囲では信号Bが選択され、67.5°≦θ<112.5°の範囲では信号Cが選択され、112.5°≦θ<157.5°の範囲では信号Dが選択され、157.5°≦θ<202.5°の範囲では信号Eが選択され、202.5°≦θ<247.5°の範囲では信号Fが選択され、247.5°≦θ<292.5°の範囲では信号Gが選択され、292.5°≦θ<337.5°の範囲では信号Hが選択され、−22.5°≦θ<22.5°の範囲では信号Aが選択される。
そして、位置検出回路12は、位相θc2ごとに、選択された各信号に対して所定のオフセットを加減算して、レンズ9の現在位置を示す位置信号MRcを生成する。このように生成された位置信号MRcは、図3に示すように、より良好な線形性を有する。なお、本実施形態において位相θc2ごとに加減算されるオフセットOS2は、選択された各信号の最大値および最小値の差に相当し、OS2=2×sin(π/8)となる。
このようにして、本実施形態の位置検出回路12は、MRセンサ2の出力信号とともに、それらに対してそれぞれ位相を45°シフトさせた信号を用いることによって、第1実施形態の位置検出回路12よりも良好な線形性を有する位置信号MRcを生成する。
<第3実施形態>
===位置検出回路の構成===
前述したように、第1および第2実施形態の位置検出回路12は、同一周期で互いに位相が異なる複数の正弦波信号(または余弦波信号)のうち、直線性に優れた信号成分を用いて位置信号MRcを生成している。しかしながら、このように生成された位置信号MRcは、完全な線形性を有してはいないため、位置信号MRcが示すレンズ9の現在位置の検出精度に誤差が生じることとなる。
また、前述したように、第2実施形態の位置検出回路12では、位相が45°ずつシフトした8つの正弦波信号を用いることによって、位置信号MRcの線形性を向上させている。しかしながら、より細かく位相をシフトさせた正弦波信号を生成して、位置信号MRcの線形性をさらに向上させるためには、複雑な演算回路が必要となる。
さらに、前述したように、第1実施形態の位置検出回路12では、位相θc1ごとにオフセットOS1を加減算し、第2実施形態の位置検出回路12では、位相θc2ごとにオフセットOS2を加減算する必要がある。しかしながら、温度変化の影響などによってMRセンサ2の出力信号の振幅が変化すると、オフセットOS1およびOS2も変化してしまうため、MRセンサ2の出力信号の振幅を一定に制御するための回路が必要となる。
以下、図4を参照して、MRセンサ2の出力信号の振幅が変化しても、レンズ9の現在位置を正確に検出することができる、本発明の第3の実施形態における位置検出回路の構成について説明する。なお、本実施形態における位置制御装置1の構成は、位置検出回路12の構成を除いて、第1および第2実施形態の位置制御装置1の構成と同様である。
図4に示されている位置検出回路12は、タイミング補正回路121、位相信号生成回路122、および位置算出回路123を含んで構成されている。
タイミング補正回路121には、B相信号MRbが入力され、タイミング補正回路121からは、B相信号MRb’が出力されている。また、位相信号生成回路122には、A相信号MRaおよびB相信号MRb’が入力され、位相信号生成回路122からは、位相信号MRpが出力されている。そして、位置算出回路123には、位相信号MRpが入力され、位置算出回路123からは、位置信号MRcが出力されている。
===位置検出回路の動作===
以下、図5を適宜参照して、本実施形態における位置検出回路の動作について説明する。なお、本実施形態における位置制御装置1の動作は、位置検出回路12の動作を除いて、第1実施形態の位置制御装置1の動作と同様である。
前述したように、ADC11は、所定の周期で交互にサンプリングされ、それぞれデジタル信号に変換されたA相信号MRaおよびB相信号MRbを出力している。そのため、タイミング補正回路121は、A相信号MRaのサンプリングタイミングにおけるB相信号MRb’のサンプリングデータ(の予想値)を出力することによって、B相信号MRbのサンプリングタイミングを補正する。なお、A相信号MRaのサンプリングタイミングを補正するタイミング補正回路を用いてもよく、また、A相信号MRaおよびB相信号MRbのサンプリングタイミングをそれぞれ補正する2つのタイミング補正回路を用いてもよい。
ここで、ADC11におけるサンプリング周期をTとし、A相信号MRaのサンプリングタイミングをt=2n・T(nは0以上の整数)と表し、B相信号MRbのサンプリングタイミングをt=(2n+1)・Tと表すこととする。また、B相信号MRbのサンプリングタイミングt=(2n+1)・TにおけるサンプリングデータをMRb[2n+1]と表し、A相信号MRaのサンプリングタイミングt=2n・TにおけるB相信号MRb’のサンプリングデータをMRb’[2n]と表すこととする。そして、タイミング補正回路121は、B相信号MRbの隣接するサンプリングタイミングにおける2つのサンプリングデータを線形補間して、
MRb’[2n]=(MRb[2n−1]+MRb[2n+1])/2
となるサンプリングデータで構成されるB相信号MRb’を生成する。
位相信号生成回路122は、位相信号MRpを生成し、位置算出回路123は、位相信号MRpに基づいて位置信号MRcを生成する。ここで、位相信号生成回路122および位置算出回路123の動作を図5に示す。図5において、例えば、sinθはA相信号MRaであり、cosθはB相信号MRbである。
位相信号生成回路122は、ADC11から出力されるA相信号MRaのサンプリングデータ、およびタイミング補正回路121から出力されるB相信号MRb’のサンプリングデータの比の逆正接(arctan)を演算する。すなわち、
MRp=arctan(MRa/Mrb’)
=arctan(sinθ/cosθ)
=arctan(tanθ)
=θ
となり、位相θを示す位相信号MRpが生成される。ここで、逆正接の演算には、例えば乗算器を必要としないCORDIC(COordinate Rotation DIgital Computer)アルゴリズムを用いることができる。このように生成された位相信号MRpは、図5に示すように、0°≦θ<360°の範囲で完全な線形性を有する。
位置算出回路123は、位相360°ごとに、位相信号MRpに対して所定のオフセットOS3を加減算して、レンズ9の現在位置を示す位置信号MRcを生成する。このように生成された位置信号MRcは、図5に示すように、完全な線形性を有する。
このようにして、本実施形態の位置検出回路12は、A相信号MRaおよびB相信号MRb(MRb’)の比の逆正接を演算することによって、完全な線形性を有する位置信号MRcを生成する。また、A相信号MRaおよびB相信号MRbは、温度変化などの影響を同様に受けるため、当該影響によって両信号の振幅が変化しても、両信号の比(MRa/Mrb)は影響を受けず、レンズ9の現在位置を正確に検出することができる、
前述したように、図4に示した位置検出回路12において、MRセンサ2から出力されるA相信号MRaおよびB相信号MRb(MRb’)の比の逆正接を演算して位相信号MRpを生成し、位相360°ごとに位相信号MRpに対して所定のオフセットOS3を加減算して位置信号MRcを生成することによって、高い検出精度や良好な線形性を有する広範囲の位置検出を行うことができ、さらに、MRセンサ2の出力信号の振幅が変化してもレンズ9の現在位置を正確に検出することができる。
また、B相信号MRbの隣接するサンプリングタイミングにおける2つのサンプリングデータを線形補間して、A相信号MRaのサンプリングタイミングにおけるB相信号MRb’のサンプリングデータ(の予想値)を求め、B相信号MRbのサンプリングタイミングを補正することによって、1つのADC11のみを用いて同じサンプリングタイミングのA相信号MRaおよびB相信号MRb’が得られ、これらの比の逆正接を演算して位相信号MRpを生成することができる。
また、乗算器を必要としないCORDICアルゴリズムを用いて逆正接の演算を行うことによって、位置検出回路の回路規模を抑えることができ、ハードウェア乗算器を備えない小規模なマイクロコントローラやFPGA(Field Programmable Gate Array:フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)などに組み込むことも可能となる。
また、図1に示した位置制御装置1において、図4に示した位置検出回路12によって検出されたレンズ9の現在位置からレンズ9が移動すべき目標位置までの移動量を算出し、算出された移動量を示す移動量信号Dに基づいてアクチュエータ3を駆動することによって、レンズ9の現在位置を正確に検出してフィードバック制御を行い、レンズ9を目標位置に移動させることができる。
また、位置制御装置1を用いて、フィードバック制御によるズームレンズやフォーカスレンズの位置制御を行うことによって、撮像装置のズーム処理やオートフォーカス処理を行うことができる。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
1 位置制御装置
2 MR(磁気抵抗)センサ
3 アクチュエータ
9 レンズ
11 ADC(アナログ・デジタル変換回路)
12 位置検出回路
13 移動量算出回路
14 駆動信号生成回路
15 駆動回路
121 タイミング補正回路
122 位相信号生成回路
123 位置算出回路

Claims (5)

  1. 位置検出対象物の移動方向における位置に応じて磁気抵抗センサから出力される互いに位相が直交する正弦波信号および余弦波信号が入力され、前記正弦波信号および前記余弦波信号の比の逆正接を演算して、前記正弦波信号または前記余弦波信号の位相を示す位相信号を生成する位相信号生成回路と、
    前記位相信号に対して360°ごとに所定のオフセットを加算または減算して、前記位置検出対象物の前記移動方向における位置を算出する位置算出回路と、
    を有することを特徴とする位置検出回路。
  2. 前記正弦波信号および前記余弦波信号を所定の周期で交互にサンプリングして、それぞれデジタル信号に変換して出力するアナログ・デジタル変換回路と、
    デジタル信号に変換された前記正弦波信号および前記余弦波信号のうちの一方の信号が入力され、前記一方の信号の隣接するサンプリングタイミングにおける2つのサンプリングデータを線形補間して、デジタル信号に変換された前記正弦波信号および前記余弦波信号のうちの他方の信号のサンプリングタイミングにおける前記一方の信号のサンプリングデータを出力するタイミング補正回路と、
    をさらに有し、
    前記位相信号生成回路は、前記アナログ・デジタル変換回路から出力される前記他方の信号のサンプリングデータ、および前記タイミング補正回路から出力される前記一方の信号のサンプリングデータの比の逆正接を演算して、前記位相信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の位置検出回路。
  3. 前記位相信号生成回路は、CORDICアルゴリズムを用いて前記正弦波信号および前記余弦波信号の比の逆正接を演算して、前記位相信号を生成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の位置検出回路。
  4. 位置制御対象物の移動方向における現在位置に応じて磁気抵抗センサから出力される互いに位相が直交する正弦波信号および余弦波信号に基づいて、前記現在位置を検出する位置検出回路と、
    前記位置検出回路によって検出された前記現在位置から前記位置制御対象物が移動すべき目標位置までの移動量を算出する移動量算出回路と、
    前記移動量算出回路によって算出された前記移動量に基づいて、前記位置制御対象物を前記目標位置に移動させるようにアクチュエータを駆動する駆動回路と、
    を備え、
    前記位置検出回路は、
    前記正弦波信号および前記余弦波信号の比の逆正接を演算して、前記正弦波信号または前記余弦波信号の位相を示す位相信号を生成する位相信号生成回路と、
    前記位相信号に対して360°ごとに所定のオフセットを加算または減算して、前記現在位置を算出する位置算出回路と、
    を有することを特徴とする位置制御装置。
  5. 前記位置制御対象物は、撮像装置のズームレンズまたはフォーカスレンズであることを特徴とする請求項4に記載の位置制御装置。
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