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JP2013159985A - 湯水混合水栓装置 - Google Patents

湯水混合水栓装置 Download PDF

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JP2013159985A JP2012023411A JP2012023411A JP2013159985A JP 2013159985 A JP2013159985 A JP 2013159985A JP 2012023411 A JP2012023411 A JP 2012023411A JP 2012023411 A JP2012023411 A JP 2012023411A JP 2013159985 A JP2013159985 A JP 2013159985A
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Abstract

【課題】ビス部材が樹脂製の通水路形成部材に直接的に締結される場合に比べて締結強度を高めることができる湯水混合水栓装置を提供する。
【解決手段】湯水混合水栓装置は、湯が通過する通湯路10aと水が通過する通水路10bのそれぞれを通過させて混合された湯水をスパウトに流出させる湯水混合路10cを形成する樹脂製の通水路形成部材10と、この通水路形成部材の通湯路及び通水路のそれぞれから供給された湯と水を混合すると共に、通水路形成部材の湯水混合路の湯水を通水状態又は止水状態に切り替える湯水混合バルブユニットと、複数の所定箇所に固定されたナット40を備え且つ弾性変形することにより樹脂製の通水路形成部材に着脱可能に取り付けられるナットホルダ部材38と、このナットホルダ部材のナットのそれぞれに締結されるビス部材を有する。
【選択図】図8

Description

本発明は、湯水混合水栓装置に係り、特に、給湯源から供給される湯と給水源から供給される水を混合して湯水を吐止水する湯水混合水栓装置に関する。
従来から、給湯源から供給される湯と給水源から供給される水を混合して湯水を吐止水する湯水混合水栓装置として、例えば、特許文献1に記載されているように、給湯源から供給される湯が通過する通湯路と給水源から供給される水が通過する通水路を内部に形成すると共に、これらの通湯路及び通水路のそれぞれを通過させて弁ユニットの混合室内で混合された湯水を吐水口に流出させる湯水混合路を内部に形成する通水路形成部材を備え、この通水路形成部材の下方部分がカウンターの取付孔に挿入されて取り付けられることにより、水栓本体をカウンターに固定しているものが知られている。
特許3218916号公報
しかしながら、上述した従来の湯水混合水栓装置の本体の一部である通水路形成部材は、弁ユニットを通水路形成部材に固定して取り付けるためのビスが通水路形成部材の雌ねじに直接的に螺合されることにより、弁ユニットが通水路形成部材に固定されており、通水路形成部材自体にビスを固定するためのねじ加工が施されている。
しかしながら、通水路形成部材を形成する材料として、合成樹脂等の強度が比較的低い材料を採用した場合には、このような樹脂製の通水路形成部材自体にねじ加工を施すと、通水路形成部材自体の十分な強度を得ることが難しいという問題がある。
また、樹脂製の通水路形成部材に金属製のナット部材をインサート成形して一体的に組み込んだ場合には、コストが非常に高くなるという問題もある。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、ビス部材が樹脂製の通水路形成部材に直接的に締結される場合に比べて締結強度を高めることができる湯水混合水栓装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、給湯源から供給される湯と給水源から供給される水を混合して湯水を吐止水する湯水混合水栓装置であって、湯水を吐水する吐水口を形成するスパウトと、給湯源から供給される湯が通過する通湯路と給水源から供給される水が通過する通水路を形成すると共に、これらの通湯路及び通水路のそれぞれを通過させて混合された湯水を上記スパウトに流出させる湯水混合路を形成する樹脂製の通水路形成部材と、この通水路形成部材の通湯路及び通水路の下流側且つ上記通水路形成部材の湯水混合路の上流側に取り付けられて上記通水路形成部材の通湯路及び通水路のそれぞれから供給された湯と水を混合すると共に、上記通水路形成部材の通湯路及び通水路から供給される湯水を通水状態又は止水状態に切り替える湯水混合バルブユニットと、複数の所定箇所に固定されたナットを備え且つ弾性変形することにより上記樹脂製の通水路形成部材に着脱可能に取り付けられるナットホルダ部材と、このナットホルダ部材のナットのそれぞれに締結されるビス部材と、を有し、上記湯水混合バルブユニット及び上記通水路形成部材は、上記湯水混合バルブユニットを上記通水路形成部材の端面に配置した状態で上記ビス部材を上記湯水混合バルブユニットを介して上記ナットホルダ部材のナットに螺合することにより、互いに接続されることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、ビス部材が、樹脂製の通水路形成部材とは別部材のナットホルダ部材のナットに締結されるため、ビス部材が樹脂製の通水路形成部材に直接的に締結される場合に比べて締結強度を高めることができる。したがって、湯水混合バルブユニットによる操作、或いは通水路形成部材の通湯路や通水路内の水圧によって、通水路形成部材が破損したり、湯水混合バルブユニットが脱落したりすることを防ぐことができる。また、樹脂製の通水路形成部材については、湯水混合バルブユニットによる作動状況にかかわらず、通湯路や通水路に常時かかる水圧による負荷や、通湯路の湯と通水路の水との温度差による負荷に耐え得る比較的高い剛性が要求されており、ナットを圧入するなどの処理を行うことは難しい。このため、ナットホルダ部材を介して樹脂製の通水路形成部材に取り付けることにより、ナット自体を通水路形成部材に直接的に配置した場合に比べて、ナットを通水路形成部材に対して安定して固定することができる。したがって、ナットとビス部材とを締結しやすくすることができると共に、組立時や湯水混合バルブユニットのメンテナンス時にナットが通水路形成部材から脱落してしまうことを防ぐことができる。さらに、複数の所定箇所に固定されたナットを備えたナットホルダ部材を通水路形成部材に一旦取り付けるだけで複数のナットを樹脂製の通水路形成部材に取り付けることが可能となり、このナットホルダ部材のそれぞれのナットにビス部材をそれぞれ取り付けることができるため、組立性能を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記ナットホルダ部材は、その一部に切欠きが形成されたほぼ円環形状である。
このように構成された本発明においては、ナットホルダ部材の一部に切欠きが形成されたほぼ円環形状により、ナットホルダ部材全体について、樹脂製の通水路形成部材に着脱可能な弾性を保持しつつ、剛性を備えた材料で形成することができる。
本発明において、好ましくは、更に、上記スパウトを形成すると共に上記ナットホルダ部材を上記通水路形成部材に取り付けた状態で上記通水路形成部材の外周部を覆うカバー部材を有し、上記ナットホルダ部材は、上記通水路形成部材に取り付けた状態では、上記カバー部材の移動を規制するように上記通水路形成部材の外径よりも外側に突出している。
このように構成された本発明においては、スパウトを形成するカバー部材を上方に移動しようとした際に、通水路形成部材の外径よりも外側に突出しているナットホルダ部材にカバー部材が当接して移動が規制されるため、不用意にカバー部材が外れることを防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、更に、上記湯水混合バルブユニットに上方から取り付けられ且つ複数の所定箇所に上記ビス部材が取り付けられる取付孔が形成されたほぼ円環状の押さえ部材を有する。
このように構成された本発明においては、円環状の押さえ部材を湯水混合バルブユニットに上方から取り付け、この押さえ部材の取付孔に取り付けられたビス部材をナットホルダ部材のナットに螺合させて締結することにより、湯水混合バルブユニットを通水路形成部材の上面に確実に固定することができる。
本発明の湯水混合水栓装置によれば、ビス部材が樹脂製の通水路形成部材に直接的に締結される場合に比べて締結強度を高めることができる。
本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置を斜め前方から見た概略斜視図である。 本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置を示す背面断面図である。 本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置を示す側面断面図である。 本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置の台座部材を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置の通水路形成部材及びねじ部材を示す斜視図である。 図2のVII−VII線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置の通水路形成部材及びナットホルダ部材を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置のナットホルダ部材を示す平面図である。 本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置の湯水混合バルブユニット、円筒部材、押さえ部材及びビス部材を示す分解斜視図である。
以下、添付図面を参照して本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置について説明する。
まず、図1は、本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置を斜め前方から見た概略斜視図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置1は、給湯源(図示せず)から供給される湯と給水源(図示せず)から供給される水を混合し、1つの操作ハンドル2を操作することにより湯水の流量と温度を調整した湯水をスパウト4の吐水口4aから吐止水することができる、いわゆる、シングルレバー式の湯水混合水栓装置である。
すなわち、湯水混合水栓装置1は、台所のシンク又は洗面台のカウンター6上に配置され、操作ハンドル2を上方(図1に示されている矢印「開」の方向)に回動操作した場合には、スパウト4の吐水口4aから吐出される湯水を吐水状態に設定することができるようになっており、操作ハンドル2をより上方に回動させた位置に設定する程、スパウト4の吐水口4aから吐出される湯水の流量を大きく設定することができるようになっている。一方、操作ハンドル2を下方(図1に示されている矢印「閉」の方向)に回動操作した場合には、スパウト4の吐水口4aから吐出される湯水を止水状態に設定することができるようになっている。
また、操作ハンドル2を図1に示されている右方向(図1に示されている矢印「C」の方向)に回動操作した場合には、スパウト4の吐水口4aから吐出される湯水の温度を低温側に設定することができるようになっている。一方、操作ハンドル2を図1に示されている左方向(図1に示されている矢印「H」の方向)に回動操作した場合には、スパウト4の吐水口4aから吐出される湯水の温度を高温側に設定することができるようになっている。
また、スパウト4は、その基端部に形成されて湯水混合水栓装置1の内部構造の一部(詳細は後述する台座部材8及び通水路形成部材10の一部)の外周を取り囲むカバー部4bを備え、このカバー部4bは、湯水混合水栓装置1の鉛直方向に延びる中心軸線Aを中心に図1に示されている右方向(図1に示されている矢印「R」の方向)及び図1に示されている左方向(図1に示されている矢印「L」の方向)に回動可能になっており、スパウト4の全体を湯水混合水栓装置1の中心軸線Aを中心に旋回することができるようになっている。
つぎに、図2〜図10により、本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置の内部構造について説明する。
図2は本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置を示す背面断面図であり、図3は本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置を示す側面断面図であり、図4は本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置を示す分解斜視図である。
図2〜図4に示すように、湯水混合水栓装置1は、カウンター6を上下方向に貫く取付穴6aの上縁に密封して取り付けられるシール部材であるシートパッキン12と、このシートパッキン12の上面に取り付けられた金属製の台座部材8と、馬蹄形状の固定金具14と、この固定金具14に締結される締付金具16と、台座部材8の上方に取り付けられる樹脂製の通水路形成部材10と、この通水路形成部材10を台座部材8上に固定する一対のねじ部材18と、この通水路形成部材10の上方に取り付けられる湯水混合バルブユニット20と、この湯水混合バルブユニット20の外周を取り囲む円筒部材22と、この円筒部材22の内側に取り付けられるほぼ円環状の押さえ部材24と、この押さえ部材24の3箇所に形成された取付孔24aのそれぞれに取り付けられるビス部材26と、円筒部材22の外周を取り囲む本体カバー28とを備えている。
つぎに、図5は、本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置の台座部材を示す斜視図である。
図2〜図5に示すように、湯水混合水栓装置1の金属製の台座部材8は、カウンター6の取付穴6aの表側(上側)に取り付けられたシートパッキン12を介して常時カウンター6の上面よりも上側に位置し、カウンター6の取付穴6aの上方を覆っている。また、台材部材8は、カウンター6の裏側(下側)から取り付けられた固定金具14と共にカウンター6を挟み込んだ状態で締付金具16を締め付けることにより、カウンター6上に固定されるようになっている。また、万一、樹脂製の通水路形成部材10が破損して漏水した場合であっても、台座部材8とカウンター6の取付穴6aとの間がシール部材シートパッキン12により密封されているため、漏水をカウンター6上のみに留め、漏水がカウンターの取付穴から台座部材8の下方に漏出することを防ぐことができ、早期に漏水を発見しやすくすることができるようになっている。
さらに、図2〜図5に示すように、金属製の台座部材8においては、給湯源(図示せず)から延びる給湯ホース30が接続され且つこの給湯ホース30から供給される湯が通過する通湯孔8aが形成されている。また、給水源(図示せず)から延びる給湯ホース30が接続され且つ給水ホース32から供給される水が通過する通水孔8bが形成されている。また、給湯ホース30の接続部30a及び給水ホース32の接続部32aは、それぞれに対応する台座部材8の通湯孔8a及び通水孔8bに平パッキン34を介して接続されている。
つぎに、図6は本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置の通水路形成部材及びねじ部材を示す斜視図であり、図7は図2のVII−VII線に沿った断面図であり、図8は本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置の通水路形成部材及びナットホルダ部材を示す分解斜視図である。
図2〜図8に示すように、湯水混合水栓装置1の樹脂製の通水路形成部材10は、台座部材8の上方に取り付けられた状態で台座部材8の通湯孔8a及び通水孔8bのそれぞれと連通する通湯路10a及び通水路10bを内部にそれぞれ形成すると共に、これらの通湯路10a及び通水路10bのそれぞれを通過させて湯水混合バルブユニット20の湯水混合室20a内で混合された湯水をスパウト4に流出させる湯水混合路10cを内部に形成している。
また、図2〜図8に示すように、樹脂製の通水路形成部材10には、上下方向に貫くように貫通孔10dが形成されており、これらの貫通孔10dのそれぞれにねじ部材18を挿入し、台座部材8に形成された雌ねじ孔8cにねじ部材18の下端部を螺合させることにより、材質が互いに異なる樹脂製の通水路形成部材10と金属製の台座部材8とを締結することができるようになっている。
また、図2〜図4に示すように、樹脂製の通水路形成部材10と金属製の台座部材8とが接続された状態では、通水路形成部材10の給湯路10a及び給水路10bとそれぞれに対応する台座部材8の通湯孔8a及び通水孔8bとの接続部は、Oリング36が取り付けられて液密的にシールされている。
つぎに、図9は本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置のナットホルダ部材を示す平面図であり、図10は本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置の湯水混合バルブユニット、円筒部材、押さえ部材及びビス部材を示す分解斜視図である。
図6〜図10に示すように、通水路形成部材10の外周には、樹脂製のナットホルダ部材38が着脱可能に取り付けられている。このナットホルダ部材38は、その一部に切欠き38aが形成されたほぼ円環形状であり、三箇所に金属製のナット40が固定されている。
また、ナットホルダ部材38は、通水路形成部材10にナットホルダ部材38を着脱する際、切欠き38aの水平方向の幅が伸縮するように弾性変形可能であり、ナットホルダ部材38の全体について、樹脂製の通水路形成部材10に対して着脱可能な弾性を保持しつつ、剛性を備えた材料で形成されている。なお、図9に示すナットホルダ部材38においては、弾性変形前後のそれぞれの状態を実線及び破線でそれぞれ示している。
さらに、通水路形成部材10の外周にナットホルダ部材38が取り付けられた状態では、通水路形成部材10の上面の三箇所から下方に延びるように形成された3つのビス取付孔10eのそれぞれが、ナットホルダ部材38のナット40の取付孔40aのそれぞれと上下方向に対向して互いに一致するようになっている。
また、図2〜図10に示すように、押さえ部材24の取付孔24aに取り付けられたビス部材26のそれぞれは、通水路形成部材10の各ビス取付孔10eを貫いてナットホルダ部材38の各ナット40に螺合されるようになっている。さらに、ビス部材26が、樹脂製の通水路形成部材10とは別部材であるナットホルダ部材38の金属製のナット40に締結されるため、ビス部材26が樹脂製の通水路形成部材10に直接的に締結される場合に比べて締結強度を高めることができるようになっている。また、ビス部材26がナット40に締結された状態では、押さえ部材24が、円筒部材22の内周側の中間部分よりも上方に形成されて内方に突出する保持部22aの上面に上方から押し付けられ、円筒部材22が通水路形成部材10に対して固定されるようになっている。
さらに、図2〜図9に示すように、ナットホルダ部材38を通水路形成部材10に取り付けた状態では、ナットホルダ部材38の外周面が通水路形成部材10の外周面(外径)よりも外側に突出し、このナットホルダ部材38の外周部の下面がスパウト4のカバー部4bの上端に当接しており、スパウト4のカバー部4bの上下方向の移動が規制されるようになっている。
また、スパウト4のカバー部4bの内周面と通水路形成部材10の外周面との間には、所定の隙間が形成され、この隙間により、スパウト4のカバー部4bが湯水混合水栓装置1の鉛直方向に延びる中心軸線Aを中心に図1に示されている右方向(図1に示されている矢印「R」の方向)及び図1に示されている左方向(図1に示されている矢印「L」の方向)に回動可能になっている。さらに、スパウト4のカバー部4bの内周面と通水路形成部材10の外周面との間の隙間により、万一、樹脂製の通水路形成部材10が破損して通水路形成部材10の外部に漏水が生じたとしても、この隙間がカウンター6上への漏水の抜け道となり、漏水がスパウト4のカバー部4bの下部からカウンター6上に流出し、早期に漏水を発見しやすくすることができるようになっている。
さらに、図2〜図10に示すように、押さえ部材24の中央穴24aの周縁は、円筒部材22の保持部22aの内周縁よりも内側に突出しており、押さえ部材24が湯水混合バルブユニット20のケーシング部材42の段部42aに当接し、湯水混合バルブユニット20が通水路形成部材10の上面に固定されるようになっている。
また、図2〜図4及び図10に示すように、円筒部材22の外周面の一部には、円筒部材22の上端から下方に延びてその下端がほぼ水平方向に屈曲するように形成されたキー溝22cが形成されている。一方、本体カバー28の内周面の一部には、円筒部材22のキー溝22cに係止可能な係止突起28aが形成され、このキー溝22cに円筒部材22の係止突起28aを係止させることにより、本体カバー28が円筒部材22に固定されるようになっている。
さらに、図2〜図4に示すように、本体カバー28の上方の開口部28bにおいては、湯水混合バルブユニット20の可動弁体44を操作する湯水混合バルブユニット20の操作軸部材46が上方に貫いた状態となっており、この操作軸部材46に操作ハンドル2の軸受け部2aが固定して取り付けられている。
つぎに、図2〜図4及び図10に示すように、本実施形態の湯水混合水栓装置1に組み込まれている湯水混合バルブユニット20の構造については、周知の湯水混合バルブユニットの構造と同様であるため、詳細な説明は省略するが、湯水混合バルブユニット20は、ケーシング部材42と、このケーシング部材42の下端に固定されて固定弁体48を下側から固定する固定弁体保持部材50と、固定弁体48と、この固定弁体48の上部に摺動及び回転可能に配置された可動弁体44と、この可動弁体44の可動を操作する操作軸部材46によって構成されている。
また、図2及び図3に示すように、固定弁体保持部材50には、通水路形成部材10の通湯路10aから供給される湯と通水路形成部材10の通水路10bから供給される水の各々が流入する通湯路50a及び通水路50bがそれぞれ形成されている。これらの通湯路50a及び通水路50bのそれぞれを通過した湯と水は、固定弁体48及び可動弁体44を介して通水路形成部材10の通湯路10a及び通水路10bのそれぞれと湯水混合路10cとを連通させる湯水混合室20aで混合され、この混合された湯水の流量と温度が調整されるようになっている。湯水混合室20aで調整された湯水は、固定弁体保持部材50に形成されている湯水混合路50cから通水路形成部材10の湯水混合路10cへ流出するようになっている。さらに、通水路形成部材10の湯水混合路10c内の湯水は、スパウト4の流入口4cから吐水口4aに向って流れるようになっている。
つぎに、上述した本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置1の動作(作用)について説明する。
湯水混合水栓装置1を使用する際、図1に示すように、操作ハンドル2を矢印「開」の方向に引き上げ、必要に応じて、操作ハンドル2を矢印H又は矢印Cの方向に回動操作を行うと、通水路形成部材10の通湯路10a及び通水路10bのそれぞれと湯水混合路10cとが連通するように可動弁体44が摺動及び又は回転移動し、通水路形成部材10の通湯路10a及び通水路10bのそれぞれから湯と水が流出し、固定弁体保持部材50の通湯路50a及び通水路50bを経て湯水混合室20a内に流入する。そして、この湯水混合室20a内で混合されて所定の流量で所定の温度に調整された湯水は、固定弁体保持部材50の湯水混合路50cを経て通水路形成部材10の湯水混合路10cからスパウト4の流入口4cに流入し、吐水口4aから吐水される。
また、スパウト4の吐水口4aの水平方向の位置を変更したい場合には、スパウト4のカバー部4bを湯水混合水栓装置1の中心軸線Aを中心に図1に示されている右方向(図1に示されている矢印「R」の方向)又は図1に示されている左方向(図1に示されている矢印「L」の方向)に回動させ、スパウト4の全体を湯水混合水栓装置1の中心軸線Aを中心に旋回させる。
上述した本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置1によれば、ビス部材26が、樹脂製の通水路形成部材10とは別部材であるナットホルダ部材38の金属製のナット40に締結されるため、ビス部材26が樹脂製の通水路形成部材10に直接的に締結される場合に比べて締結強度を高めることができる。したがって、湯水混合バルブユニット20による操作、或いは通水路形成部材10の通湯路10aや通水路10b内の水圧によって、通水路形成部材10が破損したり、湯水混合バルブユニット20が脱落したりすることを防ぐことができる。また、樹脂製の通水路形成部材10については、湯水混合バルブユニット20の可動弁体44の作動状況にかかわらず、通湯路10aや通水路10bに常時かかる水圧による負荷や、通湯路10aの湯と通水路10bの水との温度差による負荷に耐え得る比較的高い剛性が要求されているが、ナットホルダ部材38を樹脂製の通水路形成部材10に取り付けることにより、ナット40自体を通水路形成部材10に直接的に配置した場合に比べて、ナット40を通水路形成部材10に対して安定して固定することができる。したがって、ナット40とビス部材26とを締結しやすくすることができると共に、湯水混合水栓装置1の組立時や湯水混合バルブユニット20のメンテナンス時にナット40が通水路形成部材10から脱落してしまうことを防ぐことができる。さらに、複数の所定箇所に固定されたナット40を備えたナットホルダ部材38を通水路形成部材10に一旦取り付けると、このナットホルダ部材38のそれぞれのナット40にビス部材26をそれぞれ取り付けることができるため、組立性能を向上させることができる。
また、本実施形態による湯水混合水栓装置1によれば、ナットホルダ部材38の一部に切欠き38aが形成されたほぼ円環形状により、ナットホルダ部材38の全体について、樹脂製の通水路形成部材10に着脱可能な弾性を保持しつつ、剛性を備えた材料で形成することができる。
さらに、本実施形態による湯水混合水栓装置1によれば、スパウト4のカバー部4bを上方に移動しようとした際に、通水路形成部材10の外径よりも外側に突出しているナットホルダ部材38の外周部下面がスパウト4のカバー部4bの上端に当接して移動が規制されるため、不用意にスパウト4のカバー部4bが湯水混合水栓装置1から外れることを防ぐことができる。
また、本実施形態による湯水混合水栓装置1によれば、円環状の押さえ部材24を湯水混合バルブユニット20に円筒部材22の保持部22aを介して上方から取り付け、この押さえ部材24の取付孔24aに取り付けられたビス部材26をナットホルダ部材38のナット40に螺合させて締結することにより、湯水混合バルブユニット20を通水路形成部材10の上面に確実に固定することができる。また、ビス部材26の螺合量をナットホルダ部材38のナット40と円筒部材22の保持部22aとの間の距離に規制することが可能となる。これにより、ビス部材26を過剰に螺合させることによって湯水混合バルブユニット20に過剰な力がかかり、湯水混合バルブユニット20が破損して動作に悪影響を与えてしまうことを抑制することができる。
1 湯水混合水栓装置
2 操作ハンドル
2a 軸受部
4 スパウト
4a 吐水口
4b カバー部(カバー部材)
4c 流入口
6 カウンター
6a カウンターの取付穴
8 台座部材
8a 通湯孔
8b 通水孔
8c 雌ねじ孔
10 通水路形成部材
10a 通湯路
10b 通水路
10c 湯水混合路
10d 貫通孔
10e ビス取付孔
12 シートパッキン(シール部材)
14 固定金具
16 締付金具
18 ねじ部材
20 湯水混合バルブユニット
20a 湯水混合室
22 円筒部材
22a 保持部
22b 保持部の内周縁
22c キー溝
24 押さえ部材
24a 取付孔
24b 中央穴
26 ビス部材
28 本体カバー
28a 係止突起
28b 開口部
30 給湯ホース(給湯源)
30a 接続部
32 給水ホース(給水源)
32a 接続部
34 平パッキン
36 Oリング
38 ナットホルダ部材
38a 切欠き
40 ナット
40a 取付孔
42 ケーシング部材
42a 段部
44 可動弁体
46 操作軸部材
48 固定弁体
50 固定弁体保持部材
50a 通湯路
50b 通水路
50c 湯水混合路

Claims (4)

  1. 給湯源から供給される湯と給水源から供給される水を混合して湯水を吐止水する湯水混合水栓装置であって、
    湯水を吐水する吐水口を形成するスパウトと、
    給湯源から供給される湯が通過する通湯路と給水源から供給される水が通過する通水路を形成すると共に、これらの通湯路及び通水路のそれぞれを通過させて混合された湯水を上記スパウトに流出させる湯水混合路を形成する樹脂製の通水路形成部材と、
    この通水路形成部材の通湯路及び通水路の下流側且つ上記通水路形成部材の湯水混合路の上流側に取り付けられて上記通水路形成部材の通湯路及び通水路のそれぞれから供給された湯と水を混合すると共に、上記通水路形成部材の通湯路及び通水路から供給される湯水を通水状態又は止水状態に切り替える湯水混合バルブユニットと、
    複数の所定箇所に固定されたナットを備え且つ弾性変形することにより上記樹脂製の通水路形成部材に着脱可能に取り付けられるナットホルダ部材と、
    このナットホルダ部材のナットのそれぞれに締結されるビス部材と、を有し、
    上記湯水混合バルブユニット及び上記通水路形成部材は、上記湯水混合バルブユニットを上記通水路形成部材の端面に配置した状態で上記ビス部材を上記湯水混合バルブユニットを介して上記ナットホルダ部材のナットに螺合することにより、互いに接続されることを特徴とする湯水混合水栓装置。
  2. 上記ナットホルダ部材は、その一部に切欠きが形成されたほぼ円環形状である請求項1記載の湯水混合水栓装置。
  3. 更に、上記スパウトを形成すると共に上記ナットホルダ部材を上記通水路形成部材に取り付けた状態で上記通水路形成部材の外周部を覆うカバー部材を有し、上記ナットホルダ部材は、上記通水路形成部材に取り付けた状態では、上記カバー部材の移動を規制するように上記通水路形成部材の外径よりも外側に突出している請求項1又は2に記載の湯水混合水栓装置。
  4. 更に、上記湯水混合バルブユニットに上方から取り付けられ且つ複数の所定箇所に上記ビス部材が取り付けられる取付孔が形成されたほぼ円環状の押さえ部材を有する請求項1乃至3の何れか1項に記載の湯水混合装置。
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