JP2013071582A - 自動車用ウエルト部材および自動車用ウエザーストリップ - Google Patents
自動車用ウエルト部材および自動車用ウエザーストリップ Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ウエルト部を発泡性ゴム系材料で形成した場合のガス発生による二次的不具合の発生を防止する。
【解決手段】
ウエザーストリップ1のウエルト部2を発泡性ゴム系材料にて形成するとともに芯材8を埋設し、底壁部6に相当する位置に芯材8の連結部19を位置させる。底壁部6において、芯材8よりも外周側に長手方向に沿って中空部16を形成するとともに、芯材8の連結部19と中空部16との間に長手方向に沿って逃げ溝17を形成する。逃げ溝17を通して芯材8の連結部19を中空部16に臨ませてある。押出成形時に連結部19の近傍で発生するガスを中空部16に逃がすことで、そのガス発生による二次的不具合を防止する。
【選択図】図2
【解決手段】
ウエザーストリップ1のウエルト部2を発泡性ゴム系材料にて形成するとともに芯材8を埋設し、底壁部6に相当する位置に芯材8の連結部19を位置させる。底壁部6において、芯材8よりも外周側に長手方向に沿って中空部16を形成するとともに、芯材8の連結部19と中空部16との間に長手方向に沿って逃げ溝17を形成する。逃げ溝17を通して芯材8の連結部19を中空部16に臨ませてある。押出成形時に連結部19の近傍で発生するガスを中空部16に逃がすことで、そのガス発生による二次的不具合を防止する。
【選択図】図2
Description
本発明は、自動車用ウエルト部材およびそのウエルト部材を用いた自動車用ウエザーストリップに関し、例えばサイドドアによって開閉される車体側開口部の開口縁に加飾または装飾的目的で装着される自動車用ウエルト部材とそのウエルト部材を取付基部として用いた自動車用ウエザーストリップに関するものである。
近年、車両全体の軽量化の観点からウエルト部材を発泡性ゴム材料(発泡の度合いは特に問わない)により成形することが試みられている。例えば、特許文献1に記載の技術では、金属や樹脂等からなる芯材が埋設される断面略U字状のウエルトに発泡性ゴム材料が用いられている。この場合には、ゴム材料と芯材との境界部にゴム材料の発泡に伴うガスが溜まり、これが成長することによって空隙部の発生が不可避とされる。そのために、特許文献1に記載の技術では、ガス抜きのためのチューブをウエルト内に埋設し、チューブを介してガスを抜くことで空隙部の発生を防止している。
しかし、特許文献1に記載の技術では、別部材であるチューブを追加するものであるため、重量の増加を招くとともに、工程数の増加に伴う生産効率の低下、コストの増加という点において課題を残している。
そこで、本発明においては、生産効率の低下、コストの増加を伴わずに空隙部の発生を防止した上で、更なる軽量化を図った自動車用ウエルト部材および自動車用ウエザーストリップを提供する。
請求項1に記載の発明は、発泡性ゴム系材料にて形成されるとともに、一対の側壁部とそれらの側壁部同士を接続している底壁部とを有し、内部には双方の側壁部と底壁部にまたがる芯材が埋設されている断面略U字状の長尺なウエルト部材であることを前提とする。そのうえで、上記芯材は、長手方向に並設された多数の細骨片同士を上記底壁部に相当する位置で細骨片の配列方向に縦断する連結部にて相互に連結している。そして、上記底壁部のうち芯材よりも外周側に長手方向に沿って中空部を形成するとともに、上記芯材と中空部との間に長手方向に沿って逃げ溝を形成して、この逃げ溝を通して芯材の連結部を中空部に臨ませてあることを特徴とする。
この場合において、上記中空部側と反対側の上記連結部において発生するガスまでも効率的に中空部に導くためには、請求項2に記載の発明のように、上記逃げ溝は上記芯材における連結部の幅寸法と少なくとも同等の幅寸法のものとして形成してあることが望ましい。
さらに、請求項3に記載の発明のように、より多くの容積を確保するために、中空部は底壁部の全幅に及ぶように形成してあることが望ましく、また中空部のうち反連結部寄りの内周面には、変形防止等のために連結部寄りの内周面に向けて複数の突起部を形成してあることがより望ましい。
なお、上記請求項1〜3に記載の発明は、請求項4に記載の発明のように、前述のウエルト部材を取付基部としてのウエルト部とし、そのウエルト部におけるいずれか一方の側壁部の外側面側にシールリップを一体に形成してある自動車用ウエザーストリップについても適用できる。
この場合において、請求項4に記載の発明については、請求項5に記載の発明のように外観品質の向上のために、底壁部の外周面にはソリッドのゴム系材料により被膜層を形成してあることが望ましい。
請求項6に記載の発明は、発泡性ゴム系材料にて形成されるとともに、一対の側壁部とそれらの側壁部同士を接続している底壁部とを有し、内部には双方の側壁部と底壁部にまたがる芯材が埋設されている断面略U字状の長尺なウエルト部と、上記ウエルト部におけるいずれか一方の側壁部の外側面側に一体に形成された中空シールリップと、を備えた自動車用ウエザーストリップであることを前提とする。そのうえで、上記芯材は、長手方向に並設された多数の細骨片同士を上記一方の側壁部に相当する位置で細骨片の配列方向に縦断する連結部にて相互に連結している。そして、上記芯材と中空シールリップの中空部との間に長手方向に沿って逃げ溝を形成して、この逃げ溝を通して芯材の連結部を中空部に臨ませてあることを特徴とする。
この場合において、請求項7に記載の発明のように、外観品質の向上のために、底壁部の外周面にはソリッドのゴム系材料により被膜層を形成してあることが望ましい。
請求項9に記載の発明は、発泡性ゴム系材料にて形成されるとともに、一対の側壁部とそれらの側壁部同士を接続している底壁部とを有し、内部には双方の側壁部と底壁部にまたがる芯材が埋設されている断面略U字状の長尺なウエルト部と、上記ウエルト部における底壁部の外周面側に一体に形成された中空シールリップと、を備えた自動車用ウエザーストリップであることを前提とする。その上で、上記芯材は、長手方向に並設された多数の細骨片同士を上記底壁部に相当する位置で細骨片の配列方向に縦断する連結部にて相互に連結している。そして、上記芯材と中空シールリップの中空部との間に長手方向に沿って逃げ溝を形成して、この逃げ溝を通して芯材の連結部を中空部に臨ませてあることを特徴とする。
したがって、少なくとも請求項1に記載の発明では、底壁部における芯材の連結部が逃げ溝を通して中空部に臨んでいるので、押出成形時に発生するガスを逃げ溝を通して効率よく中空部に逃がすことが可能となり、そのガスの発生による二次的不具合を効率的に解消することができる。
請求項1,4に記載の発明によれば、発泡性ゴム材料から発生するガスが逃げ溝を介して中空部に導かれるため、空隙部の発生を防止できる。また、空隙部の発生防止に従来のような別部材を必要としないことに加えて、中空部および逃げ溝を積極的に形成することにより、ウエルト部材の軽量化を図れる。
請求項2,8に記載の発明によれば、逃げ溝の幅寸法が少なくとも連結部の幅寸法と同等であるため、底壁部内に生じるガスのうち連結部をはさんで中空部側と反対側に集まるガスについても、逃げ溝を介して中空部に効率的に導くことが可能となり、空隙部の発生防止効果が向上する。また、逃げ溝の幅が広くなるためウエルト部材のさらなる軽量化を図れる。
請求項3に記載の発明によれば、中空部のうち反連結部寄りの内周面には連結部寄りの内周面に向けて複数の突起部を形成してあるため、コーナー部追従時等におけるウエルト部材の変形を未然に防ぐことができる。
請求項6,9に記載の発明によれば、中空シールリップの中空部に発泡性ゴム系材料から発生するガスが逃げ溝を介して中空部に導かれるため、請求項1,4に記載の発明と同等の効果が得られる。
また、中空シールリップの中空部がガス抜きのための中空部を兼ねている為、生産性が良い。
図1〜6は本発明に係る自動車用ウエザーストリップ1の具体的な第1の実施の形態を示す図であり、図1は、自動車の前後のドア開口部の周縁に閉ループ状に装着される長尺な自動車用ウエザーストリップの概略図を示し、図2は、図1におけるA−A線に沿う拡大断面図を示す。
図2に示す第1の実施の形態において、自動車用ウエザーストリップ(以下、単にウエザーストリップと称する。)1は、実質的に取付基部として機能するウエルト部材としての断面略U字状のウエルト部2と、このウエルト部2の一部に一体に形成された中空シールリップ3から構成される。
上記ウエルト部2は、相互に対向する一対の側壁部4,5同士をそれらの間に介在する底壁部6をもって相互に接続することにより、底壁部6と正対する位置を開口部7として全体として断面略U字状に形成されているもので、ウエルト部2には当該ウエルト部2と略相似形をなす金属製の芯材8が埋設されている。
一方の側壁部5は車体取付時に車室外側に位置し、その外側面の両端を基部として閉ループ状の中空シールリップ3が一体に形成されている。なお、中空シールリップ3はその内周面に図示しないドアパネルとの弾接時に撓み変形の起点となるノッチ部9が形成されている。
他方の側壁部4は車体取付時に車室内側に位置し、その内壁面には反対側の側壁部5に向かって保持リップ10が斜めに突出形成されているとともに、反対側の壁部5の内壁面には二段にわたって保持ビード11が突出形成されている。これらの保持リップ10および保持ビード11は、ウエザーストリップ1の車体装着時に車体側連結部であるフランジ部12を挟持し、これをもってウエザーストリップ1はフランジ部12に嵌合保持される。
なお、上記側壁部4と底壁部6とのコーナー部からはカバーリップ13が車室内側に向けて突出形成されている。このカバーリップ13は例えば同じく車室内側に装着されるフィニッシャー等の図示外の内装材の端末部を隠蔽する機能を有する。
ここで、上記ウエルト部2の材質としてはその比重を例えば0.7〜1.1とした微発泡性の発泡性ゴム系材料が用いられ、中空シールリップ3の材質としてはその比重を例えば0.4〜0.6とした発泡性ゴム系材料が用いられている。これにより、中空シールリップ3は本来の機能に基づいた撓み変形容易性、反復復元性およびシール性を確保されている。また、ウエルト部2はフランジ部12を挟持する観点から所定の剛性が確保され、同時にいわゆるソリッドのゴム系材料と比べてその軽量化が図られている。
また、保持リップ10のうち反底壁部6寄りの部分は、フランジ部12との滑り性と挟持力確保のため、その比重を例えば1.2〜1.4としたソリッドのゴム系材料からなる被膜層14にて被覆されているとともに、底壁部6およびカバーリップ13の外周面も外観品質向上のため同様の被膜層15にて被膜されている。
図2において、ウエルト部2の底壁部6では芯材8をはさんでその内周側よりも外周側の方が肉厚となっていて、その底壁部6のうち相対的に厚肉となっている芯材8よりも外周側の部分には長手方向に沿って偏平状の中空部16が形成されているとともに、中空部16と芯材8の一部との間には一対の逃げ溝17が長手方向に沿って形成されている。これにより、後述するように芯材8の一部の表面を一対の逃げ溝17を通して中空部16に直接的に露出または臨ませてある。
より詳しくは、図3は図2に示した芯材8単体での斜視図を示し、図4は芯材8を展開した状態の下面図を示している。これらの図3,4から明らかなように、芯材8は例えば金属製からなるU字状の多数の細骨片18と連結部19とから構成されている。細骨片18は、長手方向に一定の間隔をもって並設され、ウエルト部2の底壁部6の中央部に相当する位置に細骨片18,18‥同士を一体的且つ一連のものとして連結するブリッジ状の連結部19を連続的に設けている。これによって、芯材8は連結部19が長手方向に連続する断面略U字状の長尺なものとして形成され、図2に示すようにウエルト部2内に埋設されている。
なお、芯材8は、平板状の金属素材にスリッターによって連結部19を残してスリット(切り込み)を入れた上で、連結部19をローラーにより加圧して当該部位を薄肉化するように塑性加工を施す。こうすることにより、隣接する細骨片18,18‥同士が長手方向に離間して、図4のようないわゆる櫛形状のものとなる。その後、ロールフォーミングによる曲げ加工を施すことによって、図3のような略U字状のものに仕上げられる。
ここで、図2は図3のa−a線断面に相当していて、同図に示すように、上記ウエルト部2の底壁部6に形成された中空部16はその幅方向両端部が湾曲して双方の側壁部4,5の根元部にまで及んでいるとともに、その幅方向中央部に一対の逃げ溝17が開口している。
一対の逃げ溝17は、中空部16と芯材8の連結部19との間において、その連結部19の幅寸法内に納まるように所定距離だけ隔てて且つ長手方向に沿って互いに平行に形成されていて、その逃げ溝17の深さは幅寸法よりも大きいものとなっている。これらの一対の逃げ溝17は芯材8の連結部19に直接開口していて、結果として連結部19の外側面が一対の逃げ溝17を介して中空部16に直接的に露出または臨んでいる。
このように構成されたウエザーストリップ1によれば、軽量化の観点からそのウエルト部2が発泡性ゴム系材料で形成されていることは先に述べたとおりである。そのため、ウエザーストリップ1を押出成形する過程において、相対的に厚肉の底壁部6においては、発泡に伴う気泡(ガス)が比較的大きなガス溜まりへと成長し、底壁部6を膨張させて当該底壁部6の断面形状誤差を助長するおそれがある。特に底壁部6のうちでも芯材8の連結部19が長手方向に延在している部分では、その底壁部6と連結部19との境界に発泡に伴うガスが封じ込められたままとなる可能性がある。
かかるガス溜まり対策として本実施の形態では、先にも述べたように底壁部6のうち芯材8の連結部19の幅寸法内に相当する部分に一対の逃げ溝17を設定して、芯材8の連結部19を一対の逃げ溝17を通して直接的に中空部16に露出または臨ませてあるため、発泡に伴って発生するガスは一対の逃げ溝17を通して中空部16へと導かれることになり、底壁部6の肉厚内や連結部19との境界部にガスが封じ込められたままとなることがない。それによって、底壁部6の外周側に局部的な膨張部や凹凸が発生することがなくなり、底壁部6の断面形状誤差を抑制しつつその底壁部6の外表面が滑らかなものとなって、外観品質が向上することになる。
このように本実施の形態によれば、ウエルト部2の材質として発泡性ゴム材料を用いたことによる軽量化を図ることができるのはもちろんのこと、別部材を追加することなしに底壁部6でのいわゆるガス溜まり対策を施してあるので、コストアップを招くことなく特に底壁部6の外観品質が向上する。加えて、底壁部6に中空部16および一対の逃げ溝17を形成したことによって、さらなるウエルト部2の軽量化に寄与できる。
図5,6は図2に示したウエザーストリップ1の変形例を示している。
図5においては、中空部16のうち反連結部19寄りの内周面(底壁部6の外周面寄りの内周面)20に、断面形状が半円状で長手方向に延びる多数の突起部21を等ピッチで連続して形成してある。
また、図6においては、中空部16のうち反連結部19寄りの内周面(底壁部6の外周面寄りの内周面)20に、断面形状が三角形状で長手方向に延びる多数の突起部22を等ピッチで連続して形成してある。
図5,6に示したウエザーストリップ1の構造によれば、例えば図1に示すようなコーナー部Q1,Q2への追従時にウエルト部2が屈曲変形したとしても、中空部16の内面に突起部21または22が存在していることで、中空部16の潰れ変形や中空部16内での内面同士の貼り付きを防止できるほか、底壁部6の外周面における皺や波打ち現象の発生を防止することができ、特にウエルト部2における底壁部6の外観品質のさらなる向上に寄与できる。
図7は、本発明に係るウエザーストリップの第2の実施の形態を示し、第1の実施の形態と共通する部分には同一符号を付してある。
図7に示す第2の実施の形態においては、ウエルト部2の底壁部6に中空部16が形成されているとともに、その中空部16と芯材8の連結部19との間に逃げ溝37が形成されている点では図2のものと共通している。その一方、逃げ溝37が単一且つ幅広のものである点で図2のものと異なっている。
より具体的には、図7に示すように、中空部16と芯材8の連結部19との間に形成された単一の逃げ溝37は、その溝幅が連結部19の幅寸法よりもわずかに大きく形成されている。これによって、連結部19の中空部16側の全面が逃げ溝37を通して中空部16に直接的に露出または臨んでいる。なお、逃げ溝37の溝幅は少なくとも連結部19の幅寸法と同等であれば所期の目的を達成することができる。
そのため、底壁部6のうち連結部19をはさんで反中空部16側で発生したガスが、そのまま封じ込められるようなことがあると、当該部位が内側に向かって膨張し、当該部位とフランジ部12の先端部との干渉のためにフランジ部12に対するウエルト部2の嵌合容易性または組付性が阻害されることになるが、この第2の実施の形態ではかかる不具合を解消することができる。
この図7のウエザーストリップ1の構造によれば、芯材8における連結部19の中空部16側の全面が逃げ溝37を通して中空部16に臨んでいるため、ウエザーストリップ1の押出成形の際に発生するガス、特に底壁部6のうち芯材8の連結部19をはさんで反中空部16側で発生するガスについても、連結部19の幅方向両端から逃げ溝37を通して中空部16側に逃がすことができる。
なお、図7に示した第2の実施の形態における自動車用ウエザーストリップ1についても、中空部16の内面に図5,6に示したものと同様の突起部21または22を設けることが可能である。
図8,9は本発明に係るウエザーストリップ1の第3の実施の形態を示す図で、特に図8は図2と同等部位の断面図であり、先の第1,第2の実施の形態と共通する部分には同一符号を付してある。
図8に示す第3の実施の形態においては、実質的に図2に示した底壁部6の構造を中空シールリップ3が付帯する一方の側壁部35に適用したものである。そのために、ウエルト部2に埋設される芯材38の構造が図2〜4に示したものと異なっているとともに、中空シールリップ3の中空部26そのものがガス抜きのための中空部を兼ねている。
図8,9に示すように、ウエルト部2に埋設される芯材38は断面略U字状のものである点で図3,4に示した第1の実施の形態のものと同様であるものの、連結部49の設定位置が図3,4のものと異なっている。
より詳しくは、芯材38は図3,4に示したものと同様に例えば金属製からなるU字状の多数の細骨片48と一対の連結部23,49とから構成されている。細骨片48は、長手方向に一定の間隔をもって並設され、ウエルト部2の双方の側壁部34,35に相当する位置に細骨片48,48‥同士を一体的且つ一連に連結するブリッジ状の連結部23,49を連続的に設けている。そして、一方の連結部23ではブリッジ部24が一つ置きに極細状のものとされ、この極細状のブリッジ部24が切断容易部となっている。すなわち、芯材38が埋設されたウエルト部2を車体側のフランジ部12に嵌合保持させる際に、必要に応じてフランジ部12側の曲率に応じて切断容易部とされるブリッジ部24が切断されることで、フランジ部12側の曲率に対するウエルト部2の追従性が確保されることになる。
そして、図8において、中空シールリップ3が付帯する一方の側壁部35では、図7と比較すると明らかなように、芯材38側の連結部49と中空シールリップ3の中空部26との間に連結部49よりも幅広の単一の逃げ溝47が形成されている。
したがって、この第3の実施の形態では、中空シールリップ3が付帯する一方の側壁部35において、図7におけるウエルト部2の底壁部6と同等の機能が発揮されることになる。
すなわち、図8の構造では、中空シールリップ3の中空部26が実質的にガス抜きのための中空部を兼ねていて、ウエザーストリップ1の押出成形の際に、一方の側壁部35のうち芯材38の連結部49近傍にて発生するガスは、図7のものと同様に逃げ溝47を通して中空部26に導かれることになる。
また、図7のもののように、中空部を複数設ける必要がない為、押出成形の生産性が良い。
図10は本発明に係るウエザーストリップの具体的な第4の実施の形態を示し、図8の主要部の構造をいわゆるトランクリッド用のウエザーストリップ41に適用した場合の例を示している。
図10に示すように、ウエザーストリップ41は、一対の側壁部44,45とそれらの側壁部44,45同士を接続している底壁部46とからなる断面略U字状のウエルト部42を主要素としていて、そのウエルト部42の底壁部46に断面略菱形状の中空シールリップ43が一体に形成されている。
ウエルト部42には、図3,4に示したものと同様に底壁部46に相当する位置に連結部59が設定された断面略U字状の芯材58が埋設されているとともに、双方の側壁部44,45の内面には複数の保持リップ25が突設されていて、これらの保持リップ25によってウエルト部2が車体側のフランジ部52に嵌合保持されることになる。
そして、図10において、中空シールリップ43が付帯する底壁部46では、芯材58側の連結部59と中空シールリップ43の中空部56との間に連結部59よりも幅狭の単一の逃げ溝57が形成されている。
したがって、この第4の実施の形態では、中空シールリップ43が付帯する底壁部46において、図8において中空シールリップ3が付帯している側壁部35と同等の機能が発揮されることになる。
すなわち、図10の構造では、中空シールリップ43の中空部56が実質的にガス抜きのための中空部を兼ねていて、図8のものと同様に、中空部を複数設ける必要がない為、押出成形の生産性が良い。
1…ウエザーストリップ
2…ウエルト部
3…中空シールリップ
4…側壁部
5…側壁部
6…底壁部
8…芯材
15…被膜層
16…中空部
17…逃げ溝
18…細骨片
19…連結部
20…内周面
21…突起部
22…突起部
26…中空部
34…側壁部
35…側壁部
36…底壁部
37…逃げ溝
38…芯材
41…ウエザーストリップ
42…ウエルト部
43…中空シールリップ
44…側壁部
45…側壁部
46…底壁部
47…逃げ溝
48…細骨片
49…連結部
56…中空部
57…逃げ溝
58…芯材
59…連結部
68…細骨片
2…ウエルト部
3…中空シールリップ
4…側壁部
5…側壁部
6…底壁部
8…芯材
15…被膜層
16…中空部
17…逃げ溝
18…細骨片
19…連結部
20…内周面
21…突起部
22…突起部
26…中空部
34…側壁部
35…側壁部
36…底壁部
37…逃げ溝
38…芯材
41…ウエザーストリップ
42…ウエルト部
43…中空シールリップ
44…側壁部
45…側壁部
46…底壁部
47…逃げ溝
48…細骨片
49…連結部
56…中空部
57…逃げ溝
58…芯材
59…連結部
68…細骨片
Claims (9)
- 発泡性ゴム系材料にて形成されるとともに、一対の側壁部とそれらの側壁部同士を接続している底壁部とを有し、内部には双方の側壁部と底壁部にまたがる芯材が埋設されている断面略U字状の長尺なウエルト部材であって、
上記芯材は、長手方向に並設された多数の細骨片同士を上記底壁部に相当する位置で細骨片の配列方向に縦断する連結部にて相互に連結してあり、
上記底壁部のうち芯材よりも外周側に長手方向に沿って中空部を形成するとともに、
上記芯材の連結部と中空部との間に長手方向に沿って逃げ溝を形成して、この逃げ溝を通して芯材の連結部を中空部に臨ませてあることを特徴とする自動車用ウエルト部材。 - 上記逃げ溝は芯材における連結部の幅寸法と少なくとも同等の幅寸法のものとして形成してあることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ウエルト部材。
- 上記中空部は底壁部の全幅に及ぶように形成してあるとともに、
その中空部のうち反連結部寄りの内周面には連結部寄りの内周面に向けて複数の突起部を形成してあることを特徴とする請求項2に記載の自動車用ウエルト部材。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の自動車用ウエルト部材を用いた自動車用ウエザーストリップであって、
上記自動車用ウエルト部材を取付基部として機能するウエルト部とし、そのウエルト部におけるいずれか一方の側壁部の外側面側にシールリップを一体に形成してあることを特徴とする自動車用ウエザーストリップ。 - 上記底壁部の外周面にはソリッドのゴム系材料で形成された被覆層を形成してあることを特徴とする請求項4に記載の自動車用ウエザーストリップ。
- 発泡性ゴム系材料にて形成されるとともに、一対の側壁部とそれらの側壁部同士を接続している底壁部とを有し、内部には双方の側壁部と底壁部にまたがる芯材が埋設されている断面略U字状の長尺なウエルト部と、
上記ウエルト部におけるいずれか一方の側壁部の外側面側に一体に形成された中空シールリップと、
を備えた自動車用ウエザーストリップであって、
上記芯材は、長手方向に並設された多数の細骨片同士を上記一方の側壁部に相当する位置で細骨片の配列方向に縦断する連結部にて相互に連結してあり、
上記芯材の連結部と中空シールリップの中空部との間に長手方向に沿って逃げ溝を形成して、この逃げ溝を通して芯材の連結部を中空部に臨ませてあることを特徴とする自動車用ウエザーストリップ。 - 上記底壁部の外周面にはソリッドのゴム系材料で形成された被覆層を形成してあることを特徴とする請求項6に記載の自動車用ウエザーストリップ。
- 上記逃げ溝は芯材における連結部の幅寸法と少なくとも同等の幅寸法のものとして形成してあることを特徴とする請求項6または7に記載の自動車用ウエザーストリップ。
- 発泡性ゴム系材料にて形成されるとともに、一対の側壁部とそれらの側壁部同士を接続している底壁部とを有し、内部には双方の側壁部と底壁部にまたがる芯材が埋設されている断面略U字状の長尺なウエルト部と、
上記ウエルト部における底壁部の外周面側に一体に形成された中空シールリップと、
を備えた自動車用ウエザーストリップであって、
上記芯材は、長手方向に並設された多数の細骨片同士を上記底壁部に相当する位置で細骨片の配列方向に縦断する連結部にて相互に連結してあり、
上記芯材の連結部と中空シールリップの中空部との間に長手方向に沿って逃げ溝を形成して、この逃げ溝を通して芯材の連結部を中空部に臨ませてあることを特徴とする自動車用ウエザーストリップ。
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JP2011211706A JP2013071582A (ja) | 2011-09-28 | 2011-09-28 | 自動車用ウエルト部材および自動車用ウエザーストリップ |
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