JP2013051800A - プロテクタおよび該プロテクタの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】金属パイプに挿通したワイヤハーネスを端末より引き出してコルゲートチューブに挿通する際に、金属パイプの端末エッジにワイヤハーネスの電線が当接して損傷するのを防止すると共に、コルゲートチューブの端部の位置決め固定も容易かつ確実に行える。
【解決手段】プロテクタの軸線方向の中間位置に金属パイプの端末エッジを被覆するエッジ被覆部を設けていると共に、エッジ被覆部からプロテクタの軸線方向の一端までの略円筒状部分を金属パイプの端部に内嵌する金属パイプ嵌合部とする一方、エッジ被覆部からプロテクタの軸線方向の他端までの略円筒状部分を前記コルゲートチューブの端部に内嵌するコルゲートチューブ嵌合部とし、コルゲートチューブ嵌合部の外周面には、コルゲートチューブ端部の谷部と山部に嵌合する凹凸部を設けている。
【選択図】図3
【解決手段】プロテクタの軸線方向の中間位置に金属パイプの端末エッジを被覆するエッジ被覆部を設けていると共に、エッジ被覆部からプロテクタの軸線方向の一端までの略円筒状部分を金属パイプの端部に内嵌する金属パイプ嵌合部とする一方、エッジ被覆部からプロテクタの軸線方向の他端までの略円筒状部分を前記コルゲートチューブの端部に内嵌するコルゲートチューブ嵌合部とし、コルゲートチューブ嵌合部の外周面には、コルゲートチューブ端部の谷部と山部に嵌合する凹凸部を設けている。
【選択図】図3
Description
本発明はプロテクタおよび該プロテクタの取付構造に関し、詳しくは、金属パイプに挿通したワイヤハーネスを金属パイプの端末より引き出してコルゲートチューブに挿通する際に、金属パイプの端末エッジにワイヤハーネスの電線が当接して損傷するのを防止すると共に、金属パイプに隣接配置するコルゲートチューブの端部の位置決めも行うものである。
従来、ハイブリッド自動車や電気自動車のバッテリとインバータとの間やインバータとモータとの間などに配索されるワイヤハーネスの電線をアルミニウム系や鉄系等の金属パイプに挿通して配線する場合が多い。例えば、特開2010−215010号公報(特許文献1)では、ハイブリッド自動車の後部から前部へと配索する複数の電線2からなるワイヤハーネス1を金属パイプ3に挿通し、該金属パイプ3をフロアパネル5の下面に沿って固定している[図5(A)、(B)参照]。
一方、前記金属パイプ3に挿通するワイヤハーネス1の両端部分は、配索スペースに制約のあるエンジンルームや後部車室内などに配索されるため、該領域では金属パイプ3ではなくコルゲートチューブ等の可撓性を有する外装材にワイヤハーネス1を挿通して接続相手側機器まで配索する場合が多い。しかし、図6(A)のように、隣接配置したコルゲートチューブ6に挿通するためにワイヤハーネス1を金属パイプ3の端末から引き出す場合、ワイヤハーネス1の配索方向や車両振動等によって、ワイヤハーネス1の電線2が金属パイプ3の端末エッジ4に当接して損傷するという問題がある。
また、金属パイプ3に隣接配置するコルゲートチューブ6の端部7の位置決めは、図6(B)のようなテープ(T)巻き固定により行っているが、コルゲートチューブ6と内部に挿通するワイヤハーネス1との外径差がある場合にはコルゲートチューブ端部7の形状が潰れて安定したテープ巻きがしにくくなり、テープ巻きした部分に口開き8が発生して固定力が不十分になったり外観不良の原因になったりするおそれがある。即ち、作業者の熟練度等によってテープ巻きによる位置決め固定にばらつきが生じやすいという問題がある。
本発明は、金属パイプに挿通したワイヤハーネスを金属パイプの端末より引き出して隣接配置するコルゲートチューブに挿通する際に、金属パイプの端末エッジにワイヤハーネスの電線が当接して損傷するのを防止すると共に、コルゲートチューブの端部の位置決め固定も作業者の熟練度等によるばらつきがなく容易かつ確実に行えることを課題としている。
前記課題を解決するため、第1の発明は、ハイブリッド自動車または電気自動車に配索されるワイヤハーネスを挿通する金属パイプの端部および周方向に連続する谷部と山部を軸線方向に交互に設けた樹脂製のコルゲートチューブの端部に一体的に取り付けて、前記金属パイプと前記コルゲートチューブとを軸線方向に連通させた状態で連結する樹脂またはゴム成形品からなる略円筒状のプロテクタであって、
前記プロテクタの軸線方向の中間位置に前記金属パイプの端末エッジを被覆するエッジ被覆部を設けていると共に、該エッジ被覆部から前記プロテクタの軸線方向の一端までの略円筒状部分を前記金属パイプの端部に内嵌する金属パイプ嵌合部とする一方、
前記エッジ被覆部から前記プロテクタの軸線方向の他端までの略円筒状部分を前記コルゲートチューブの端部に内嵌するコルゲートチューブ嵌合部とし、該コルゲートチューブ嵌合部の外周面には、前記コルゲートチューブ端部の谷部と山部に嵌合する凹凸部を設けていることを特徴とするプロテクタを提供している。
前記プロテクタの軸線方向の中間位置に前記金属パイプの端末エッジを被覆するエッジ被覆部を設けていると共に、該エッジ被覆部から前記プロテクタの軸線方向の一端までの略円筒状部分を前記金属パイプの端部に内嵌する金属パイプ嵌合部とする一方、
前記エッジ被覆部から前記プロテクタの軸線方向の他端までの略円筒状部分を前記コルゲートチューブの端部に内嵌するコルゲートチューブ嵌合部とし、該コルゲートチューブ嵌合部の外周面には、前記コルゲートチューブ端部の谷部と山部に嵌合する凹凸部を設けていることを特徴とするプロテクタを提供している。
前記のように、第1の発明のプロテクタは軸線方向の中間位置に金属パイプの端末エッジを被覆するエッジ被覆部を設けているため、金属パイプの端末から引き出されるワイヤハーネスの電線が金属パイプの端末エッジに当接して損傷を受けることが防止される。また、前記エッジ被覆部から軸線方向の一端までの略円筒状の金属パイプ嵌合部を金属パイプの端部に内嵌させることにより、プロテクタを金属パイプの端部に固定し、エッジ被覆部を金属パイプの端末エッジ上に安定保持することができる。
また、前記プロテクタのエッジ被覆部から軸線方向の他端までの略円筒状部分をコルゲートチューブの端部に内嵌するコルゲートチューブ嵌合部とし、該コルゲートチューブ嵌合部の外周面には、コルゲートチューブ端部の谷部と山部に嵌合する凹凸部を設けている。したがって、プロテクタのコルゲートチューブ嵌合部を金属パイプに隣接配置するコルゲートチューブの端部の内周面側に差し込んで凹凸部をコルゲートチューブ端部の谷部と山部に嵌合させるだけで、金属パイプの端部に固定するプロテクタの所定位置にコルゲートチューブの端部をしっかりと固定することができる。即ち、前記プロテクタにより、金属パイプに隣接配置するコルゲートチューブの端部の位置決め固定も容易に行うことができ、従来のテープ巻きのみによる位置決め固定と比べて固定状態のばらつきを大幅に低減することができる。
また、コルゲートチューブの端部の位置決め固定をより確実にするために、前記プロテクタを取り付けたコルゲートチューブの端部から金属パイプの端部にかけての外周面にテープ巻きを行う際にも、前記プロテクタのコルゲートチューブ嵌合部がコルゲートチューブの端部に内嵌されているためチューブ端部の形状潰れが防止でき、作業者の熟練度等を問わず安定したテープ巻き固定が可能となる。よって、固定力も一層高められ、外観不良も低減することができる。
前記第1の発明のプロテクタは、ワイヤハーネスの外装材である金属パイプとコルゲートチューブとを軸線方向に連通させた状態で連結する構造としている。よって、金属パイプやコルゲートチューブへのワイヤハーネスの挿通を阻害することなく、金属パイプの端末エッジからの電線保護やコルゲートチューブ端末の位置決め固定を行うことができる。
前記プロテクタのエッジ被覆部は周方向に連続する凸状とする一方、
前記金属パイプ嵌合部には弾性係止片を設け、該弾性係止片には前記金属パイプの端部に穿設した被係止穴に係止する係止凸部を設けていることが好ましい。
前記金属パイプ嵌合部には弾性係止片を設け、該弾性係止片には前記金属パイプの端部に穿設した被係止穴に係止する係止凸部を設けていることが好ましい。
前記のように、プロテクタのエッジ被覆部を周方向に連続する凸状とすることで、金属パイプの端末エッジを全周にわたって確実に被覆して電線を保護することができる。
また、前記プロテクタの金属パイプ嵌合部と金属パイプの端部との固定力を高めるために、金属パイプの端部に穿設する被係止穴を少なくとも対向位置に1対設け、該被係止穴に係止する係止凸部を設けた前記金属パイプ嵌合部の弾性係止片も少なくとも対向位置に1対設けておくことがより好ましい。弾性係止片は、金属パイプ嵌合部の先端側より、軸線方向に延在させるスリットを周方向に間隔をあけて設けることにより形成することができる。
また、前記プロテクタの金属パイプ嵌合部と金属パイプの端部との固定力を高めるために、金属パイプの端部に穿設する被係止穴を少なくとも対向位置に1対設け、該被係止穴に係止する係止凸部を設けた前記金属パイプ嵌合部の弾性係止片も少なくとも対向位置に1対設けておくことがより好ましい。弾性係止片は、金属パイプ嵌合部の先端側より、軸線方向に延在させるスリットを周方向に間隔をあけて設けることにより形成することができる。
第2の発明では、前記第1の発明のプロテクタの取付構造、即ち、前記プロテクタのコルゲートチューブ嵌合部を、金属パイプから引き出したワイヤハーネスを挿通するコルゲートチューブの端部に内嵌し前記コルゲートチューブ嵌合部の凹凸部を前記コルゲートチューブ端部の谷部と山部に嵌合させて前記プロテクタを前記コルゲートチューブの端部に取り付け、かつ
前記プロテクタのエッジ被覆部を、ワイヤハーネスを挿通する前記金属パイプの端末エッジに被せると共に、前記金属パイプ嵌合部を前記金属パイプの端部に内嵌して前記プロテクタを前記金属パイプの端部に取り付けており、
前記プロテクタを取り付けた前記コルゲートチューブの端部から前記金属パイプの端部にかけての外周面に粘着テープを巻き付けているプロテクタの取付構造を提供している。
前記プロテクタのエッジ被覆部を、ワイヤハーネスを挿通する前記金属パイプの端末エッジに被せると共に、前記金属パイプ嵌合部を前記金属パイプの端部に内嵌して前記プロテクタを前記金属パイプの端部に取り付けており、
前記プロテクタを取り付けた前記コルゲートチューブの端部から前記金属パイプの端部にかけての外周面に粘着テープを巻き付けているプロテクタの取付構造を提供している。
前記のように、プロテクタを取り付けた前記コルゲートチューブの端部から金属パイプの端部にかけての外周面に粘着テープを巻き付けることで、コルゲートチューブの端部の位置決め固定をより確実に行うことができる。
前述したように、第1のプロテクタならびに第2の発明で取り付けられるプロテクタは、軸線方向の中間位置に金属パイプの端末エッジを被覆するエッジ被覆部を設けているため、金属パイプの端末から引き出されるワイヤハーネスの電線が金属パイプの端末エッジに当接して損傷を受けることが防止される。また、前記エッジ被覆部から軸線方向の一端までの略円筒状の金属パイプ嵌合部を金属パイプの端部に内嵌させることにより、プロテクタを金属パイプの端部に固定し、エッジ被覆部を金属パイプの端末エッジ上に安定保持することができる。
また前記のように、プロテクタの前記エッジ被覆部から軸線方向の他端までの略円筒状部分をコルゲートチューブの端部に内嵌するコルゲートチューブ嵌合部とし、該コルゲートチューブ嵌合部の外周面には、コルゲートチューブ端部の谷部と山部に嵌合する凹凸部を設ける構成としている。よって、前記プロテクタのコルゲートチューブ嵌合部を金属パイプに隣接配置するコルゲートチューブの端部の内周面側に差し込んで凹凸部をコルゲートチューブ端部の谷部と山部に嵌合させるだけで、金属パイプの端部に固定するプロテクタの所定位置にコルゲートチューブの端部をしっかりと固定することができる。即ち、前記プロテクタにより、金属パイプに隣接配置するコルゲートチューブの端部の位置決め固定も容易に行うことができ、従来のテープ巻きのみによる位置決め固定と比べて固定状態のばらつきを大幅に低減することができる。
また、コルゲートチューブの端部の位置決め固定をより確実にするために、前記プロテクタを取り付けたコルゲートチューブの端部から金属パイプの端部にかけての外周面にテープ巻きを行う際にも、前記プロテクタのコルゲートチューブ嵌合部がコルゲートチューブの端部に内嵌されてチューブ端部の形状潰れが防止されるため、作業者の熟練度等を問わず安定したテープ巻き固定が可能となる。よって固定力も一層高められ、外観不良も低減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4は本発明の実施形態を示している。本実施形態では、ハイブリッド自動車のバッテリとインバータ(図示せず)との間に3本の絶縁被覆電線W(以下、電線Wという)からなるワイヤハーネスW/Hを配索し、車体の床下配線領域(図示せず)ではアルミニウム系金属からなる金属パイプ20に前記ワイヤハーネスW/Hを挿通している。
ワイヤハーネスW/Hが前記床下配線領域から車両前部のエンジンルーム(図示せず)や車両後部の車室内(図示せず)に引き込まれる位置では、図2〜図4に示すように、金属パイプ20の端末開口22からワイヤハーネスW/Hを引き出し、該引き出したワイヤハーネスW/Hを隣接配置するコルゲートチューブ30に挿通している。コルゲートチューブ30は、周方向に連続する谷部31と山部32を軸線方向に交互に設けた樹脂成形品であり、本実施形態では図1(A)、(B)に示す略円筒状のプロテクタ10を金属パイプ20の端部21とコルゲートチューブ30の端部33に一体的に取り付けて、金属パイプ20とコルゲートチューブ30とを軸線方向に連通させた状態で連結している。
図1乃至図4は本発明の実施形態を示している。本実施形態では、ハイブリッド自動車のバッテリとインバータ(図示せず)との間に3本の絶縁被覆電線W(以下、電線Wという)からなるワイヤハーネスW/Hを配索し、車体の床下配線領域(図示せず)ではアルミニウム系金属からなる金属パイプ20に前記ワイヤハーネスW/Hを挿通している。
ワイヤハーネスW/Hが前記床下配線領域から車両前部のエンジンルーム(図示せず)や車両後部の車室内(図示せず)に引き込まれる位置では、図2〜図4に示すように、金属パイプ20の端末開口22からワイヤハーネスW/Hを引き出し、該引き出したワイヤハーネスW/Hを隣接配置するコルゲートチューブ30に挿通している。コルゲートチューブ30は、周方向に連続する谷部31と山部32を軸線方向に交互に設けた樹脂成形品であり、本実施形態では図1(A)、(B)に示す略円筒状のプロテクタ10を金属パイプ20の端部21とコルゲートチューブ30の端部33に一体的に取り付けて、金属パイプ20とコルゲートチューブ30とを軸線方向に連通させた状態で連結している。
プロテクタ10は樹脂成形品からなる略円筒状とし、軸線方向の中間位置には金属パイプ20の端末エッジ23を被覆する凸状のエッジ被覆部11を周方向に連続して設けている。
また、エッジ被覆部11からプロテクタ10の軸線方向の一端(図1では左端)までの略円筒部分を金属パイプ20の端部21に内嵌する金属パイプ嵌合部12としている。金属パイプ嵌合部12には対向位置に1対の弾性係止片13を設けており、該弾性係止片13には、金属パイプ20の端部21の対向位置に穿設した1対の被係止穴24にそれぞれ係止する係止凸部13aを設けている。弾性係止片13は、金属パイプ嵌合部12の先端側より、軸線方向に延在させる1対のスリット13bを周方向に間隔をあけて設けることにより形成できる。
また、エッジ被覆部11からプロテクタ10の軸線方向の一端(図1では左端)までの略円筒部分を金属パイプ20の端部21に内嵌する金属パイプ嵌合部12としている。金属パイプ嵌合部12には対向位置に1対の弾性係止片13を設けており、該弾性係止片13には、金属パイプ20の端部21の対向位置に穿設した1対の被係止穴24にそれぞれ係止する係止凸部13aを設けている。弾性係止片13は、金属パイプ嵌合部12の先端側より、軸線方向に延在させる1対のスリット13bを周方向に間隔をあけて設けることにより形成できる。
さらに、エッジ被覆部11からプロテクタ10の軸線方向の他端(図1では右端)までの略円筒部分をコルゲートチューブ30の端部33に内嵌するコルゲートチューブ嵌合部14とし、コルゲートチューブ嵌合部14の外周面には、コルゲートチューブ30の端部33の谷部31と山部32に嵌合する凹凸部15を周方向に連続して設けている。
以下、金属パイプ20の端部21およびコルゲートチューブ30の端部33へのプロテクタ10の取り付けについて説明する。
まず、図2(A)、(B)に示すように、プロテクタ10のコルゲートチューブ嵌合部14を、金属パイプ20から引き出したワイヤハーネスW/Hを挿通するコルゲートチューブ30の端部33に内嵌し、コルゲートチューブ嵌合部14の凹凸部15をコルゲートチューブ30の端部33の谷部31と山部32に嵌合させてプロテクタ10をコルゲートチューブ30の端部33に取り付ける。
まず、図2(A)、(B)に示すように、プロテクタ10のコルゲートチューブ嵌合部14を、金属パイプ20から引き出したワイヤハーネスW/Hを挿通するコルゲートチューブ30の端部33に内嵌し、コルゲートチューブ嵌合部14の凹凸部15をコルゲートチューブ30の端部33の谷部31と山部32に嵌合させてプロテクタ10をコルゲートチューブ30の端部33に取り付ける。
続いて、図3のように、プロテクタ10のエッジ被覆部11を、ワイヤハーネスW/Hを挿通する金属パイプ20の端末エッジ23に突き当て被覆すると共に、金属パイプ嵌合部12を金属パイプ20の端部21に内嵌してプロテクタ10を金属パイプ20の端部21に取り付ける。具体的には、係止凸部13aを設けた弾性係止片13を撓ませながら金属パイプ嵌合部12を金属パイプ20の端部21内周面側に差し込み、係止凸部13aが金属パイプ20の端部21に設けた被係止穴24に係止すると共に弾性係止片13が弾性復帰することにより金属パイプ嵌合部12が金属パイプ20の端部21に内嵌固定される。この内嵌固定と同時に、エッジ被覆部11が金属パイプ20の端末エッジ23に被せられる。
最後に、図4のように、プロテクタ10を取り付けたコルゲートチューブ30の端部33から金属パイプ20の端部21にかけての外周面に粘着テープTを巻き付けることで、プロテクタ10の取り付け作業が完了する。
前述したように、本実施形態のプロテクタ10は、軸線方向の中間位置に金属パイプ20の端末エッジ23を被覆するエッジ被覆部11を設けているため、金属パイプ20の端末開口22から引き出されるワイヤハーネスW/Hの電線Wが金属パイプ20の端末エッジ23に当接して損傷を受けることが防止される。また、エッジ被覆部11から軸線方向の一端までの略円筒状の金属パイプ嵌合部12を金属パイプ20の端部21に内嵌させることにより、プロテクタ10を金属パイプ20の端部21に固定し、エッジ被覆部11を金属パイプ20の端末エッジ23上に安定保持することができる。
また前記のように、プロテクタ10のエッジ被覆部11から軸線方向の他端までの略円筒状部分をコルゲートチューブ30の端部33に内嵌するコルゲートチューブ嵌合部14とし、該コルゲートチューブ嵌合部14の外周面には、コルゲートチューブ30の端部33の谷部31と山部32に嵌合する凹凸部15を設ける構成としている。よって、プロテクタ10のコルゲートチューブ嵌合部14を金属パイプ20に隣接配置するコルゲートチューブ30の端部33の内周面側に差し込んで凹凸部15をコルゲートチューブ30の端部33の谷部31と山部32に嵌合させるだけで、金属パイプ20の端部21に固定するプロテクタ10の所定位置にコルゲートチューブ30の端部33をしっかりと固定することができる。即ち、プロテクタ10により、コルゲートチューブ30の端部33の位置決め固定も容易に行うことができ、従来のテープ巻きのみによる位置決め固定と比べて固定状態のばらつきを大幅に低減することができる。
また、コルゲートチューブ30の端部33の位置決め固定をより確実にするために、プロテクタ10を取り付けたコルゲートチューブ30の端部33から金属パイプ20の端部21にかけての外周面にテープ(T)巻きを行う際にも、プロテクタ10のコルゲートチューブ嵌合部14がコルゲートチューブ30の端部33に内嵌されてチューブ端部の形状潰れが防止されるため、作業者の熟練度等を問わず安定したテープ巻き固定が可能となる。よって固定力も一層高められ、外観不良も低減することができる。
10 プロテクタ
11 エッジ被覆部
12 金属パイプ嵌合部
13 弾性係止片
13a 係止凸部
14 コルゲートチューブ嵌合部
15 凹凸部
20 金属パイプ
21 端部
23 端末エッジ
24 被係止穴
30 コルゲートチューブ
31 谷部
32 山部
33 端部
11 エッジ被覆部
12 金属パイプ嵌合部
13 弾性係止片
13a 係止凸部
14 コルゲートチューブ嵌合部
15 凹凸部
20 金属パイプ
21 端部
23 端末エッジ
24 被係止穴
30 コルゲートチューブ
31 谷部
32 山部
33 端部
Claims (3)
- ハイブリッド自動車または電気自動車に配索されるワイヤハーネスを挿通する金属パイプの端部および周方向に連続する谷部と山部を軸線方向に交互に設けた樹脂製のコルゲートチューブの端部に一体的に取り付けて、前記金属パイプと前記コルゲートチューブとを軸線方向に連通させた状態で連結する樹脂またはゴム成形品からなる略円筒状のプロテクタであって、
前記プロテクタの軸線方向の中間位置に前記金属パイプの端末エッジを被覆するエッジ被覆部を設けていると共に、該エッジ被覆部から前記プロテクタの軸線方向の一端までの略円筒状部分を前記金属パイプの端部に内嵌する金属パイプ嵌合部とする一方、
前記エッジ被覆部から前記プロテクタの軸線方向の他端までの略円筒状部分を前記コルゲートチューブの端部に内嵌するコルゲートチューブ嵌合部とし、該コルゲートチューブ嵌合部の外周面には、前記コルゲートチューブ端部の谷部と山部に嵌合する凹凸部を設けていることを特徴とするプロテクタ。 - 前記プロテクタのエッジ被覆部は周方向に連続する凸状とする一方、
前記金属パイプ嵌合部には弾性係止片を設け、該弾性係止片には前記金属パイプの端部に穿設した被係止穴に係止する係止凸部を設けている請求項1に記載のプロテクタ。 - 請求項1または請求項2に記載のプロテクタのコルゲートチューブ嵌合部を、金属パイプから引き出したワイヤハーネスを挿通するコルゲートチューブの端部に内嵌し前記コルゲートチューブ嵌合部の凹凸部を前記コルゲートチューブ端部の谷部と山部に嵌合させて前記プロテクタを前記コルゲートチューブの端部に取り付け、かつ
前記プロテクタのエッジ被覆部を、ワイヤハーネスを挿通する前記金属パイプの端末エッジに被せると共に、前記金属パイプ嵌合部を前記金属パイプの端部に内嵌して前記プロテクタを前記金属パイプの端部に取り付けており、
前記プロテクタを取り付けた前記コルゲートチューブの端部から前記金属パイプの端部にかけての外周面に粘着テープを巻き付けているプロテクタの取付構造。
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