JP2012150163A - マゼンタトナー、トナーセット、マゼンタ現像剤、トナー収容容器、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドデセニルコハク酸構造を構成単位として有するポリエステル樹脂を含む結着樹脂と、C.I.ピグメントバイオレット19及びC.I.ピグメントレッド122の固溶体と、を含有し、前記固溶体のトナー全質量に対する配合量が2質量%以上30質量%以下であるマゼンタトナー。
【選択図】なし
Description
ドデセニルコハク酸構造を構成単位として有するポリエステル樹脂を含む結着樹脂と、C.I.ピグメントバイオレット19及びC.I.ピグメントレッド122の固溶体と、を含有し、前記固溶体のトナー全質量に対する配合量が2質量%以上30質量%以下であるマゼンタトナーである。
融解温度が60℃以上100℃未満の炭化水素系ワックスを更に含有し、
前記結着樹脂が、結晶性ポリエステル樹脂を結着樹脂成分中1質量%以上10質量%以下含み、
前記結晶性ポリエステル樹脂の融解温度より前記炭化水素系ワックスの融解温度が高い請求項1に記載のマゼンタトナーである。
C.I.ピグメントレッド238、又は、C.I.ピグメントレッド269をさらに含有する請求項1又は請求項2に記載のマゼンタトナーである。
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のマゼンタトナーと、
C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー180、又は、C.I.ピグメントイエロー185のいずれかを着色剤として含有するイエロートナーと、を含むトナーセットである。
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のマゼンタトナーと、
C.I.ピグメントブルー15を着色剤として含有するシアントナーと、を含むトナーセットである。
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のマゼンタトナーを含有するマゼンタ現像剤である。
表面に形成された静電潜像を保持し得る静電潜像保持体と、該静電潜像保持体表面に形成された静電潜像をトナーにより現像して前記静電潜像保持体表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、を備えた画像形成装置に対して脱着可能であり、
前記トナー像形成手段に供給するための請求項1〜3のいずれか1項に記載のマゼンタトナーを収容してなるトナー収容容器である。
画像形成装置に対して脱着可能であり、表面に形成された静電潜像を保持し得る静電潜像保持体と、請求項6に記載のマゼンタ現像剤を収容すると共に前記静電潜像保持体表面に形成された静電潜像をトナーにより現像して前記静電潜像保持体表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、を備えるプロセスカートリッジである。
表面に形成された静電潜像を保持し得る静電潜像保持体と、該静電潜像保持体表面を帯電する帯電手段と、帯電された前記静電潜像保持体表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、請求項6に記載のマゼンタ現像剤を収容すると共に前記静電潜像保持体表面に形成された静電潜像をトナーにより現像して前記静電潜像保持体表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された転写像を定着する定着手段と、を備える画像形成装置である。
表面に形成された静電潜像を保持し得る静電潜像保持体と、該静電潜像保持体表面を帯電する帯電手段と、帯電された前記静電潜像保持体表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記静電潜像保持体表面に形成された静電潜像をトナーにより現像して前記静電潜像保持体表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された転写像を定着する定着手段と、を備え、
前記静電潜像保持体と前記トナー像形成手段とが、脱着可能に搭載された請求項8に記載のプロセスカートリッジにより構成されてなる画像形成装置である。
本実施形態のマゼンタトナーは、ドデセニルコハク酸構造を構成単位として有するポリエステル樹脂を含む結着樹脂と、C.I.ピグメントバイオレット19及びC.I.ピグメントレッド122の固溶体と、を含有し、前記固溶体のトナー全質量に対する配合量が2質量%以上30質量%以下のトナーである。
本実施形態のマゼンタトナーは、水系媒体中で作成されるマゼンタトナーであることが望ましい。
本実施形態のマゼンタトナーは着色剤としてC.I.ピグメントバイオレット19及びC.I.ピグメントレッド122の固溶体(以下、特定の固溶体と称することがある)を含有する。
着色剤として用いられる特定の固溶体のトナー全質量に対する配合量は、2質量%以上30質量%以下とされる。特定の固溶体のトナー全質量に対する配合量が2質量%以上30質量%以下であるため、高い着色力と彩度が得られる。
特定の固溶体のトナー全質量に対する配合量が2質量%未満であると、画像の濃度不足の問題を生ずることがある。特定の固溶体のトナー全質量に対する配合量が30質量%を超えると、顔料同士が凝集し彩度不足の問題を生ずることがある。特定の固溶体のトナー全質量に対する配合量の望ましい範囲は5質量%以上20質量%以下であり、さらに望ましくは7質量%以上15質量%以下である。
なお、本実施形態においてトナーの全質量とは、外添剤を除いたいわゆるトナー粒子の質量を指す。
本実施形態のマゼンタトナーは、結着樹脂として、ドデセニルコハク酸構造を構成単位として有するポリエステル樹脂を含むものである。
「ドデセニルコハク酸構造」とは、ドデセニルコハク酸における2個のカルボキシル基の水素が取れた状態の構成単位であり、下記構造式で示されるものである。
本実施形態のマゼンタトナーの結着樹脂としては、主としてドデセニルコハク酸構造を構成単位として有するポリエステル樹脂(以下、単に「特定のポリエステル樹脂」という場合がある。)からなることが好ましい。全結着樹脂中、特定のポリエステル樹脂の配合割合としては、60質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましい。特定のポリエステル樹脂の配合割合が60質量%以上であると、ポリエステル樹脂特有の性質を十分に享受することができる。
ドデセニルコハク酸以外の多価カルボン酸の例としては、テレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸、無水トリメリット酸、ピロメリット酸、ナフタレンジカルボン酸、などの芳香族カルボン酸類;無水マレイン酸、フマール酸、コハク酸、アルケニル無水コハク酸、アジピン酸などの脂肪族カルボン酸類;シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環式カルボン酸類;が挙げられ、これらの多価カルボン酸を1種又は2種以上用いてもよい。良好なる定着性を確保するために架橋構造あるいは分岐構造を特定のポリエステル樹脂中に導入することが望ましく、そのためにジカルボン酸とともに3価以上のカルボン酸(トリメリット酸やその酸無水物等)を併用することが望ましい。
特定のポリエステル樹脂の合成方法(重合温度、酸成分とアルコール成分とのモル比、使用可能な触媒等)は、後述の結晶性ポリエステル樹脂の場合と同様である。
まず、トナーをメチルエチルケトン(MEK)に常温(20℃以上25℃以下)で溶解させる。これは、例えばトナー中に結晶性ポリエステル等の結晶性樹脂と非晶性樹脂とが含まれる場合、常温ではMEK中にほとんど非晶性樹脂のみが溶解するからである。したがって、MEK可溶分中には非晶性樹脂が含まれることとなるため、前記溶解後、遠心分離により分離した上澄み液から非晶性樹脂が得られ、一方遠心分離後の固形分を65℃で60分間加熱してMEKに溶解しこれを60℃でガラスろ過器でろ過することにより、ろ過分から結晶性ポリエステル等の結晶性樹脂が得られる。この操作でろ過中に温度が下がると結晶性樹脂が析出してしまうため温度が下がらないように手早く、かつ、保温した状態で操作する。こうして得られた結晶性樹脂の量を測定することにより結晶性樹脂の含有量が求められる。
J/g以上であるときに「明確な」発熱ピークであるとする。
結晶性ポリエステル樹脂は、2価の酸(ジカルボン酸)成分と2価のアルコール(ジオール)成分とから合成されるものであり、「結晶性ポリエステル樹脂」とは、示差走査熱量測定(DSC)において、階段状の吸熱量変化ではなく、明確な吸熱ピークを有するものを指す。また、結晶性ポリエステル樹脂の主鎖に対して他成分を共重合したポリマーの場合、他成分が50質量%以下の場合、この共重合体も結晶性ポリエステル樹脂と呼ぶ。
本実施形態のマゼンタトナーは、離型剤を含有してもよい。用いられる離型剤
としては、ASTMD3418−8に準拠して測定されたDSC曲線における主体極大吸熱ピークが60℃以上120℃以下にあり、かつ140℃において1mPa・s以上50mPa・s以下の溶融粘度を有する物質であってもよい。
DSCの測定については前述の通りである。
本実施形態のマゼンタトナーには、必要に応じて無機又は有機の粒子を添加することができる。
本実施形態のマゼンタトナーの製造方法は、一般に使用されている混練粉砕法や湿式造粒法等を利用すればよい。ここで、湿式造粒法としては、懸濁重合法、乳化重合法、乳化重合凝集法、ソープフリー乳化重合法、非水分散重合法、in−situ重合法、界面重合法、乳化分散造粒法、凝集・合一法等が挙げられる。中でも、結晶性樹脂をトナーに内包する観点では、湿式造粒法が好ましい。
前記湿式造粒法としては、公知の溶融懸濁法、乳化凝集法、溶解懸濁法等の方法が好適に挙げられる。以下、乳化凝集法を例に説明する。
前記乳化工程においては、前記非晶性ポリエステル樹脂の乳化粒子(液滴)は、水系媒体と、非晶性ポリエステル樹脂及び必要に応じて着色剤を含む混合液(ポリマー液)と、を混合した溶液に、剪断力を与えることにより形成されることが好ましい。その際、非晶性ポリエステル樹脂のガラス転移温度以上の温度に加熱することで、ポリマー液の粘性を下げて乳化粒子を形成することができる。また、分散剤を使用することもできる。以下、かかる乳化粒子の分散液のことを、「非晶性ポリエステル樹脂分散液」という場合がある。
前記乳化液のpHを調整するために、中和剤を添加してもよい。前記中和剤としては、硝酸、塩酸、水酸化ナトリウム、アンモニア等一般の酸、アルカリを用いることができる。
本実施形態においては、粒度分布や粒径制御性の観点から、転相乳化法により乳化した後、加熱下で減圧して溶剤を除去する方法を用いることが好ましい。また、トナーに用いる場合は、帯電性への影響の観点から、分散剤や界面活性剤はできるだけ用いずに、ポリエステル樹脂主鎖の親水性、末端の酸価、水酸基価の量等により、乳化性を制御することが好ましい。
結晶性ポリエステルの乳化も、前記非晶性ポリエステル樹脂の場合と同様の操作にておこなうことができる。前記乳化工程においては、前記結晶性ポリエステル樹脂の乳化粒子(液滴)は、水系媒体と、結晶性ポリエステル樹脂及び必要に応じて着色剤を含む混合液(ポリマー液)と、を混合した溶液に、剪断力を与えることにより形成されることが好ましい。その際、結晶性ポリエステル樹脂の融解温度以上の温度に一旦加熱し溶解した後、再結晶化温度よりも10℃から20℃高い温度で乳化することで、ポリマー液の粘性を下げて乳化粒子を形成することができる。また、分散剤を使用することもできる。以下、かかる乳化粒子の分散液のことを、「結晶性ポリエステル樹脂分散液」という場合がある。
のアルキルベンゼンスルホネート系化合物が好ましい。
前記外添剤は、V型ブレンダー、サンプルミル、ヘンシェルミキサー等で機械的衝撃力を加えられてトナー表面に付着又は固着させられることが好ましい。
本実施形態のマゼンタトナーは、その体積平均粒径(いわゆるトナー粒子の粒径。この項において同様。)が3μm以上9μm以下の範囲であることが好ましく、3.5μm以上8.5μm以下の範囲であることがより好ましく、4μm以上8μm以下の範囲であることが更に好ましい。9μm以下であると、高精細画像を再現することが容易である。また、3μm以上であると、逆極性トナーの発生が抑制され、地汚れや色抜け等の画質に対する影響が低減される。
上記形状係数SF1は110以上140以下の範囲であることがより好ましい。
SF1=(ML2/A)×(π/4)×100 ・・・式(I)
上記式(I)中、MLはトナー粒子の絶対最大長、Aはトナー粒子の投影面積を各々示す。
トナーの形状係数SF1が上記範囲内であると、長期にわたって、優れた帯電性、クリーニング性、転写性が得られる。
以上説明した本実施形態のマゼンタトナーは、他のカラートナーと共に、トナーセットとして用いてもよい。
本実施形態のトナーセットの一例としては、本実施形態のマゼンタトナーと、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー180、又は、C.I.ピグメントイエロー185のいずれかを着色剤として含有するイエロートナーと、を含むトナーセットが挙げられる。このトナーセットを用いることで、赤色領域の色再現域が拡大する。
また、他の一例としては、本実施形態のマゼンタトナーと、C.I.ピグメントブルー15を着色剤として含有するシアントナーと、を含むトナーセットが挙げられる。このトナーセットを用いることで、青色領域の色再現域が拡大する。
さらに他の一例としては、本実施形態のマゼンタトナーと、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー180、又は、C.I.ピグメントイエロー185のいずれかを着色剤として含有するイエロートナーと、C.I.ピグメントブルー15を着色剤として含有するシアントナーと、を含むトナーセットが挙げられる。このトナーセットを用いることで、赤色領域及び青色領域の色再現域が拡大する。
このような組み合わせのカラーセットを用いると、写真画質により近づけることができる。
本実施形態のマゼンタトナーは、そのまま一成分現像剤として、あるいはキャリアと混合されて二成分現像剤として用いられる。
上記方法により形成される樹脂被膜層の平均膜厚は、通常0.1μm以上10μm以下、より好適には0.2μm以上5μm以下の範囲である。
まず、本実施形態のマゼンタトナーを用いた本実施形態の画像形成装置を説明し、その後に当該画像形成装置に搭載される本実施形態のトナー収容容器に言及し、別途プロセスカートリッジについて説明する。なお、以下の画像形成装置並びにトナー収容容器及びプロセスカートリッジは一例であって、本実施形態は、これらの例に限定されるものではない。
本実施形態の画像形成装置は、表面に形成された静電潜像を保持し得る静電潜像保持体と、該静電潜像保持体表面を帯電する帯電手段と、帯電された前記静電潜像保持体表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、本実施形態のマゼンタ現像剤を収容すると共に前記静電潜像保持体表面に形成された静電潜像をトナーにより現像して前記静電潜像保持体表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された転写像を定着する定着手段と、を備えるものである。
帯電手段である帯電器202としては、例えば、コロトロン等の帯電器が用いられるが、導電性又は半導電性の帯電ロールを用いてもよい。導電性又は半導電性の帯電ロールを用いた接触型帯電器は、静電潜像保持体201に対し、直流電流を印加するか、交流電流を重畳させて印加してもよい。例えばこのような帯電器202により、静電潜像保持体201との接触部近傍の微小空間で放電を発生させることにより静電潜像保持体201表面を帯電させる。
静電潜像保持体201は、潜像(静電荷像)が形成される機能を有する。静電潜像保持体としては、電子写真感光体が好適なものとして挙げられる。静電潜像保持体201は、円筒状の導電性の基体外周面に有機感光層等を含む感光層が形成されてなる。この感光層は一般的に、基体表面に必要に応じて下引き層が形成され、更に電荷発生物質を含む電荷発生層と、電荷輸送物質を含む電荷輸送層とがこの順序で形成されたものである。電荷発生層と電荷輸送層の積層順序は逆であってもよい。
静電潜像形成手段である像書込装置203としては、特に制限はなく、例えば、静電潜像保持体表面に、半導体レーザ光、LED光、液晶シャッター光等の光源を、所望の像様に露光する光学系機器等が挙げられる。
トナー像形成手段は、静電潜像保持体上に形成された潜像をトナーを含むトナー像形成剤により現像してトナー像を形成する機能を有する。そのようなトナー像形成手段としては、上述の機能を有している限り特に制限はなく、目的に応じて選択すればよいが、例えば、静電潜像現像用のトナーをブラシ、ローラ等を用いて静電潜像保持体201に付着させる機能を有する公知の現像器等が挙げられる。現像の際、静電潜像保持体201には、通常直流電圧が使用されるが、更に交流電圧を重畳させて使用してもよい。
転写手段(本実施形態においては、一次転写手段及び二次転写手段の双方を指す。)としては、例えば、記録媒体の裏側からトナー像のトナーとは逆極性の電荷を与え、静電気力によりトナー像を記録媒体表面に転写するもの、あるいは記録媒体の裏面に直接接触して転写する導電性又は半導電性のロール等を用いた転写ロール及び転写ロール押圧装置を用いればよい。
中間転写部材としては、公知の中間転写部材を用いればよい。中間転写部材に用いられる材料としては、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリアルキレンフタレート、PC/ポリアルキレンテレフタレート(PAT)のブレンド材料、エチレンテトラフロロエチレン共重合体(ETFE)/PC、ETFE/PAT、PC/PATのブレンド材料等が挙げられるが、機械的強度の観点から熱硬化ポリイミド樹脂を用いた中間転写ベルトが好ましい。
クリーニング手段については、静電潜像保持体上の残留トナーを清掃するものであれば、ブレードクリーニング方式、ブラシクリーニング方式、ロールクリーニング方式を採用したもの等、選定して差し支えない。これらの中でもクリーニングブレードを用いることが好ましい。また、クリーニングブレードの材質としてはウレタンゴム、ネオプレンゴム、シリコーンゴム等が挙げられる。中でも、耐摩耗性に優れていることから、特にポリウレタン弾性体を用いることが好ましい。
なお、転写効率の高いトナーを使用する場合には、クリーニング手段を使用しない態様であっても構わない。
定着手段(定着装置)としては、記録媒体に転写されたトナー像を加熱、加圧あるいは加熱加圧等より定着するものである。本実施形態のような2ロール方式の他、加熱側又は加圧側がベルト状で他方がロール状のベルト−ロールニップ方式、加熱側及び加圧側の双方ともベルト状の2ベルト方式等が挙げられる。ベルトについては、複数のロールでベルトを張架する方式の他、ベルトを張架せずに用いるフリーベルト方式も挙げられる。本実施形態においては、いずれの方式の定着装置であっても構わない。
トナー像を転写されて最終的な記録画像が形成される記録媒体(記録用紙)としては、例えば、電子写真方式の複写機、プリンタ等に使用される普通紙、OHPシート等が挙げられる。定着後における画像表面の平滑性を更に向上させるには、記録媒体の表面もできるだけ平滑であることが好ましく、例えば、普通紙の表面を樹脂等でコーティングしたコート紙、印刷用のアート紙等を好適に使用される。
本実施形態において、トナー収容容器とは、表面に形成された静電潜像を保持し得る静電潜像保持体と、該静電潜像保持体表面に形成された静電潜像をトナーにより現像して前記静電潜像保持体表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、を備えた画像形成装置に対して脱着可能であり、前記トナー像形成手段に供給するための本実施形態のマゼンタトナーを収容してなるものであり、一般的には「トナーカートリッジ」と称されるものである。
本実施形態において、「プロセスカートリッジ」とは、画像形成装置における構成要素の内の2つ以上を一体的に備え、メンテナンスや補修、消耗品の定期交換等の目的で、画像形成装置本体から脱着可能に構成されている構成要素の集合体を意味する。本実施形態においては、画像形成装置における構成要素の内、静電潜像保持体及びトナー像形成手段を含み、他の構成要素は任意である。
酸価AVは、JIS K0070に従って、中和滴定法により測定した。すなわち、適当量の試料を分取し、溶剤(アセトン/トルエン混合液)160ml、及び、指示薬(フェノールフタレイン溶液)数滴を加え、水浴上で試料が完全に溶けるまで充分に振り混ぜる。これに、0.1mol/l水酸化カリウムエタノール溶液で滴定し、指示薬の薄い紅色が30秒間続いた時を終点とした。
ガラス転移温度及び融解温度は、ASTMD3418−8に準拠した示差走査熱量測定により行った。
ポリエステル樹脂の質量平均分子量(Mw)(ポリスチレン換算)は、GPC装置として、東ソー(株)製HLC−8120GPC、SC−8020装置を用い、カラムはTSKgei,SuperHM−H(6.0mmID×15cm×2)を用い、溶離液として和光純薬工業(株)製クロマトグラフ用THF(テトラヒドロフラン)を用いた。実験条件としては、試料濃度0.5%、流速0.6ml/min.、サンプル注入量10μl、測定温度40℃、検量線はA−500、F−1、F−10、F−80、F−380、A−2500、F−4、F−40、F−128、F−700の10サンプルから作製した。また試料解析におけるデータ収集間隔は300msとした。
トナーの形状係数の測定は、FPIA−3000(シスメックス(株)製)を用いて行った。測定のためのトナー分散液は以下のようにして作製した。まず100mlビーカーにイオン交換水を30ml入れ、これに分散剤として界面活性剤(和光純薬工業(株)製:コンタミノン)を2滴滴下した。この液中にトナーを20mg入れ、超音波分散により3分間分散して分散液を調製した。
得られたトナー分散液について、FPIA−3000を用い、測定個数4,500個を測定して、形状係数を算出した。
マルチサイザーII(コールター社製)測定装置を用いて、トナー粒子の体積平均粒子径を測定した。電解液としては、ISOTON−II(コールター社製)を使用した。
トナーの粒度分布指標の測定は、前述のマルチサイザーIIを用いて測定された粒度分布について、分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、体積、個数をそれぞれ小径側から累積分布を描き、体積について累積16%となる粒径をD16V、個数について累積16%となる粒径をD16P、体積について累積50%となる粒径をD50V、個数について累積50%となる粒径をD50p、体積について累積84%となる粒径をD84V、個数について累積84%となる粒径をD84pと定義する。
・C.I.ピグメントバイオレット19及びC.I.ピグメントレッド122の固溶体顔料(大日本インキ化学株式会社:FastogenSuperMagentaRE05):200部
・アニオン系界面活性剤(第一工業製薬社製、ネオゲンSC):33部(有効成分60%。着色剤に対して10%)
・イオン交換水:750部
マゼンタ顔料分散液1の調製において、 マゼンタ顔料をC.I.ピグメントレッド269(大日本インキ化学株式会社:SYMULER FAST RED 1022)に変更した以外は同様の方法にてマゼンタ顔料分散液2を調製した。
このマゼンタ顔料分散液2中の粒子の体積平均粒径D50は155nmであった。
マゼンタ顔料分散液1の調製において、 マゼンタ顔料をC.I.ピグメントイエロー185(BASF製:PaliotolYellowD1155)に変更した以外は同様の方法にてイエロー顔料分散液を調製した。
このイエロー顔料分散液中の粒子の体積平均粒径D50は170nmであった。
マゼンタ顔料分散液1の調製において、 マゼンタ顔料をC.I.ピグメントブルー15:3(BASF製:HeliogenBlueD7092)に変更した以外は同様の方法にてシアン顔料分散液を調製した。
このシアン顔料分散液中の粒子の体積平均粒径D50は130nmであった。
・炭化水素系ワックス(日本精鑞(株)製、商品名:FNP0080、融解温度=80℃): 270部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬(株)製、ネオゲンRK、有効成分量:60%): 13.5部(有効成分として、離型剤に対して3.0%)
・イオン交換水: 21.6部
上記成分を混合し、圧力吐出型ホモジナイザー(ゴーリン社製、ゴーリンホモジナイザ
)で、内液温度120℃にて離型剤を溶解した後、分散圧力5MPaで120分間、続い
て40MPaで360分間分散処理し、冷却して、離型剤分散液1を得た。この離型剤分散液中の粒子の体積平均粒径D50は225nmであった。その後、イオン交換水
を加えて固形分濃度が20.0%になるように調整した。
離型剤分散液1の調製において、炭化水素系ワックス(日本精鑞(株)製、商品名:HNP5、融解温度=62℃)に変更した以外は同様の方法にて離型剤分散液2を得た。この離型剤分散液中の粒子の体積平均粒径D50は230nmであった。
離型剤分散液1の調製において、炭化水素系ワックス(東洋ペトロライト製、商品名:ポリワックス655、融解温度=98℃)に変更した以外は同様の方法にて離型剤分散液3を得た。この離型剤分散液中の粒子の体積平均粒径D50は230nmであった。
離型剤分散液1の調製において、炭化水素系ワックス(花王製、商品名:エキセルP405、融解温度=58℃)に変更した以外は同様の方法にて離型剤分散液4を得た。この離型剤分散液中の粒子の体積平均粒径D50は210nmであった。
離型剤分散液1の調製において、炭化水素系ワックス(東洋ペトロライト製、商品名:ポリワックス725、融解温度=102℃)に変更した以外は同様の方法にて離型剤分散液5を得た。この離型剤分散液中の粒子の体積平均粒径D50は220nmであった。
・ビスフェノールAエチレンオキサイド2.2モル付加物: 40モル%
・ビスフェノールAプロピレンオキサイド2.2モル付加物: 60モル%
・テレフタル酸: 47モル%
・フマル酸: 40モル%
・ドデセニルコハク酸無水物: 15モル%
・トリメリット酸無水物: 3モル%
攪拌器、温度計、コンデンサー及び窒素ガス導入管を備えた反応容器に、上記モノマー成分のうちフマル酸とトリメリット酸無水物以外と、ジオクタン酸スズを上記モノマー成分の合計100部に対して0.25部投入した。窒素ガス気流下、235℃で6時間反応させた後、200℃に降温して、上記フマル酸とトリメリット酸無水物を投入し1時間反応させた。温度を更に220℃まで4時間かけて昇温し、10kPaの圧力下で所望の分子量になるまで重合させ、淡黄色透明な非晶性ポリエステル樹脂1を得た。
得られた非晶性ポリエステル樹脂1は、DSCによるガラス転移温度Tgが59℃、GPCによる質量平均分子量Mwが25,000、数平均分子量Mnが7,000、フローテスターによる軟化温度が107℃、酸価AVが13mgKOH/gであった。
コンデンサー、温度計、水滴下装置、アンカー翼を備えたジャケット付き3リットル反応槽(東京理化器械(株)製:BJ−30N)を水循環式恒温槽にて40℃に維持しながら、該反応槽に酢酸エチル160部とイソプロピルアルコール100部との混合溶剤を投入し、これに上記非晶性ポリエステル樹脂1を300部投入して、スリーワンモーターを用い150rpmで攪拌を施し、溶解させて油相を得た。この攪拌されている油相に10%アンモニア水溶液を、滴下時間5分間で14部滴下し、10分間混合した後、更にイオン交換水900部を毎分7部の速度で滴下して転相させて、乳化液を得た。
すぐに、得られた乳化液800部とイオン交換水700部とを2リットルのナスフラスコに入れ、トラップ球を介して真空制御ユニットを備えたエバポレーター(東京理化器械(株))にセットした。ナスフラスコを回転させながら、60℃の湯バスで加温し、突沸に注意しつつ7kPaまで減圧し溶剤を除去した。溶剤回収量が1,100部になった時点で常圧に戻し、ナスフラスコを水冷して分散液を得た。得られた分散液に溶剤臭は無かった。この分散液における樹脂粒子の体積平均粒径D50は130nmであった。その後、イオン交換水を加えて固形分濃度が20%になるように調製し、これを非晶性ポリエステル樹脂分散液1とした。
・ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物(三洋化成工業(株)製、ニューポール
BP−2P): 80モル%
・ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物(三洋化成工業(株)製、ニューポールB
PE−20): 20モル%
・テレフタル酸(試薬): 70モル%
・シクロヘキサンジカルボン酸(試薬): 30モル%
攪拌器、温度計、コンデンサー及び窒素ガス導入管を備えた反応容器に上記成分を入れ、反応容器中を乾燥窒素ガスで置換した後、ジオクタン酸スズを前記モノマー成分の合計100部に対して0.25部投入した。窒素ガス気流下、約180℃で約6時間攪拌反応させた後、温度を更に約220℃まで1時間かけて昇温し、約7.0時間攪拌反応させ、更に、温度を235℃に上げて、反応容器内を10.0mmHgまで減圧し、減圧下で約2.0時間攪拌反応させて、淡黄色透明な非晶性ポリエステル樹脂2を得た。
得られた非晶性ポリエステル樹脂2は、DSCによるガラス転移温度Tgが52.5℃、GPCによる質量平均分子量Mwが18,000、数平均分子量Mnが6,300、酸価AVが9.3mgKOH/gであった。
非晶性ポリエステル樹脂分散液1の調製と同様の手法にて非晶性ポリエステル樹脂分散液2を得た。この分散液における樹脂粒子の体積平均粒径D50は130nmであった。
スチレン 480部
nブチルアクリレート 119部
ドデカンチオール 9.4部
デカンジオールジアクリレート 4.2部
イオン交換水 250部
アニオン性界面活性剤 12部
前記成分を混合溶解して混合溶液Aを調製し、他方、アニオン性界面活性剤(ローディア社製、ダウファックス)1部をイオン交換水550 部に溶解し、混合溶液A 430部を加えてフラスコ中で分散し乳化させた。引き続き、過硫酸アンモニウム9 部を溶解したイオン交換水52部を投入し、系内を窒素で十分に置換した後、フラスコを攪拌しながらオイルバスで系内が70℃になるまで加熱し、2 時間そのまま乳化重合を継続した。さらに、混合溶液A 444.6部にドデカンチオール5部を加えて分散し乳化させた液を系内に投入し、70℃で3時間乳化重合し、微粒子の中心径が178 nm、ガラス転移温度が58.2℃、質量平均分子量が38,000、固形分量が42%の分散液を得た。その後、イオン交換水を加えて固形分濃度が20%になるように調製し、これをスチレン系重合体分散液とした。
・1,10−ドデカン二酸: 50モル%
・1,9−ノナンジオール: 50モル%
攪拌器、温度計、コンデンサー及び窒素ガス導入管を備えた反応容器に上記モノマー成分を入れ、反応容器中を乾燥窒素ガスで置換した後、チタンテトラブトキサイド(試薬)を前記モノマー成分100部に対して0.25部投入した。窒素ガス気流下、170℃で3時間攪拌反応させた後、温度を更に210℃まで1時間かけて昇温し、反応容器内を3kPaまで減圧し、減圧下で13時間攪拌反応させて、結晶性ポリエステル樹脂を得た。
得られた結晶性ポリエステル樹脂は、DSCによる融解温度が73.6℃、GPCによる質量平均分子量Mwが25,000、数平均分子量Mnが10,500、酸価AVが10.1mgKOH/gであった。
コンデンサー、温度計、水滴下装置、アンカー翼を備えたジャケット付き3リットル反応槽(東京理化器械(株)製:BJ−30N)に、前記結晶性ポリエステル樹脂300部と、メチルエチルケトン(溶剤)160部と、イソプロピルアルコール(溶剤)100部とを入れ、水循環式恒温槽にて70℃に維持しながら、100rpmで攪拌混合しつつ樹脂を溶解させた(溶解液調製工程)。
その後攪拌回転数を150rpmにし、水循環式恒温槽を66℃に設定し、10%アンモニア水(試薬)17部を10分間かけて投入した後、66℃に保温されたイオン交換水を7部/分の速度で、合計900部滴下し転相させて、乳化液を得た。
すぐに、得られた乳化液800部とイオン交換水700部とを2リットルのナスフラスコに入れ、トラップ球を介して真空制御ユニットを備えたエバポレーター(東京理化器械(株))にセットした。ナスフラスコを回転させながら、60℃の湯バスで加温し、突沸に注意しつつ7kPaまで減圧し溶剤を除去した。溶剤回収量が1,100部になった時点で常圧に戻し、ナスフラスコを水冷して分散液を得た。得られた分散液に溶剤臭は無かった。この分散液における樹脂粒子の体積平均粒径D50vは130nmであった。その後、イオン交換水を加えて固形分濃度が20%になるように調製し、これを結晶性ポリエステル樹脂分散液とした。
・硫酸アルミニウム粉末(浅田化学工業(株)製:17%硫酸アルミニウム): 35部
・イオン交換水: 1,965部
上記成分を2リットル容器へ投入し、30℃にて、沈殿物が消失するまで攪拌混合して硫酸アルミニウム水溶液を調製した。
<マゼンタトナーの調製>
・非晶性ポリエステル樹脂分散液1: 700部
・マゼンタ顔料分散液1: 133部
・離型剤分散液1: 100部
・結晶性ポリエステル樹脂分散液: 50部
・イオン交換水: 350部
・アニオン性界面活性剤(ダウケミカル社製、Dowfax2A1): 2.9部
上記成分を、温度計、pH計、攪拌器を具備した3リットルの反応容器に入れ、温度25℃にて、1.0%硝酸を加えてpHを3.0にした後、ホモジナイザー(IKAジャパン(株)製:ウルトラタラクスT50)にて5,000rpmで分散しながら、調製した硫酸アルミニウム水溶液を130部添加して6分間分散した。
30分間保持した後、1%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを9.0にした。その後、5℃ごとにpHが9.0になるように同様にして調整しながら、昇温速度1℃/分で90℃まで昇温し、90℃で保持した。15分ごとに光学顕微鏡と走査電子顕微鏡(FE−SEM)にて粒子形状及び表面性を観察したところ、2.0時間目で粒子の合一が確認されたので、冷却水にて容器を30℃まで5分間かけて冷却した。
冷却後のスラリーを、目開き15μmのナイロンメッシュに通過させ粗大粉を除去し、メッシュを通過したトナースラリーに、硝酸を加えてpH6.0に調整した後、アスピレータで減圧ろ過した。ろ紙上に残ったトナーを手でできるだけ細かく砕いて、温度30℃でトナー量の10倍のイオン交換水に投入し、30分間攪拌混合した後、再度アスピレータで減圧ろ過し、ろ液の電気伝導度を測定した。ろ液の電気伝導度が10μS/cm以下になるまでこの操作を繰り返し、トナーを洗浄した。
洗浄されたトナーを湿式乾式整粒機(コーミル)で細かく砕いてから、35℃のオーブン中で36時間真空乾燥して、トナー粒子を得た。得られたトナー粒子100部に対して、疎水性シリカ(日本アエロジル(株)製、RY50)1.0部を加え、サンプルミルを用いて13,000rpmで30秒間混合ブレンドした。その後、目開き45μmの振動篩いで篩分して、マゼンタトナーを得た。
得られたマゼンタトナーは、体積平均粒径D50が6.0μm、形状係数SF1が0.960(シスメックス(株)製、FPIA−3000)であった。なお、トナーのSEM画像を観察したところ、滑らかな表面を持ち、離型剤の突き出しや表面層の剥がれ等の不具合は見られなかった。
・Mn−Mg−Sr系フェライト粒子(平均粒径40μm): 100部
・トルエン: 14部
・シクロヘキシルメタアクリレート/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(共
重合重量比99:1、Mw8万): 2.0部
・カーボンブラック(VXC72:キャボット製): 0.12部
フェライト粒子を除く上記成分及びガラスビーズ(φ1mm、トルエンと同量)を、関西ペイント(株)製サンドミルを用いて1,200ppmで30分間攪拌し、樹脂被覆層形成用溶液と得た。更に、この樹脂被覆層形成用溶液とフェライト粒子とを真空脱気型ニーダーに入れ、減圧し、トルエンを留去して乾燥することにより、樹脂被覆キャリアを調製した。
上記樹脂被覆キャリア500部に対して、前記マゼンタトナー40部を加え、V型ブレンダーで20分間ブレンドした後、目開き212μmの振動篩いにより凝集体を除去して、マゼンタ現像剤を調製した。
実施例1のマゼンタトナーの調製において、離型剤分散液1を離型剤分散液2に変更した以外は同様にしてマゼンタトナーを得た。
得られたマゼンタトナーは、体積平均粒径D50が6.0μm、形状係数SF1が0.960(シスメックス(株)製、FPIA−3000)であった。なお、トナーのSEM画像を観察したところ、滑らかな表面を持ち、離型剤の突き出しや表面層の剥がれ等の不具合は見られなかった。引き続き実施例1のマゼンタ現像剤の調製と同様にして、マゼンタ現像剤を調製した。
実施例1のマゼンタトナーの調製において、離型剤分散液1を離型剤分散液3に変更した以外は同様にしてマゼンタトナーを得た。
得られたマゼンタトナーは、体積平均粒径D50が6.0μm、形状係数SF1が0.960(シスメックス(株)製、FPIA−3000)であった。なお、トナーのSEM画像を観察したところ、滑らかな表面を持ち、離型剤の突き出しや表面層の剥がれ等の不具合は見られなかった。引き続き実施例1のマゼンタ現像剤の調製と同様にして、マゼンタ現像剤を調製した。
実施例1のマゼンタトナーの調製において、離型剤分散液1を離型剤分散液4に変更した以外は同様にしてマゼンタトナーを得た。
得られたマゼンタトナーは、体積平均粒径D50が6.0μm、形状係数SF1が0.960(シスメックス(株)製、FPIA−3000)であった。なお、トナーのSEM画像を観察したところ、滑らかな表面を持ち、離型剤の突き出しや表面層の剥がれ等の不具合は見られなかった。引き続き実施例1のマゼンタ現像剤の調製と同様にして、マゼンタ現像剤を調製した。
実施例1のマゼンタトナーの調製において、離型剤分散液1を離型剤分散液5に変更した以外は同様にしてマゼンタトナーを得た。
得られたマゼンタトナーは、体積平均粒径D50が6.0μm、形状係数SF1が0.960(シスメックス(株)製、FPIA−3000)であった。なお、トナーのSEM画像を観察したところ、滑らかな表面を持ち、離型剤の突き出しや表面層の剥がれ等の不具合は見られなかった。引き続き実施例1のマゼンタ現像剤の調製と同様にして、マゼンタ現像剤を調製した。
実施例1のマゼンタトナーの調整において、組成を以下のように変更した以外は同様にしてマゼンタトナーを得た。
・非晶性ポリエステル樹脂分散液1: 600部
・マゼンタ顔料分散液1: 133部
・マゼンタ顔料分散液2: 133部
・離型剤分散液1: 100部
・結晶性ポリエステル樹脂分散液:50部
・イオン交換水: 350部
・アニオン性界面活性剤(ダウケミカル社製、Dowfax2A1): 2.9部
得られたマゼンタトナーは、体積平均粒径D50が6.0μm、形状係数SF1が0.960(シスメックス(株)製、FPIA−3000)であった。なお、トナーのSEM画像を観察したところ、滑らかな表面を持ち、離型剤の突き出しや表面層の剥がれ等の不具合は見られなかった。引き続き実施例1のマゼンタ現像剤の調製と同様にして、マゼンタ現像剤を調製した。
実施例1のマゼンタトナーの調製において、組成を以下のように変更した以外は同様にしてマゼンタトナーを得た。
・非晶性ポリエステル樹脂分散液1: 760部
・マゼンタ顔料分散液1: 53部
・離型剤分散液1: 100部
・結晶性ポリエステル樹脂分散液:50部
・イオン交換水: 350部
・アニオン性界面活性剤(ダウケミカル社製、Dowfax2A1): 2.9部
得られたマゼンタトナーは、体積平均粒径D50が6.0μm、形状係数SF1が0.960(シスメックス(株)製、FPIA−3000)であった。なお、トナーのSEM画像を観察したところ、滑らかな表面を持ち、離型剤の突き出しや表面層の剥がれ等の不具合は見られなかった。引き続き実施例1のマゼンタ現像剤の調製と同様にして、マゼンタ現像剤を調製した。
実施例1のマゼンタトナーの調製において、組成を以下のように変更した以外は同様にしてマゼンタトナーを得た。
・非晶性ポリエステル樹脂分散液1: 500部
・マゼンタ顔料分散液1: 400部
・離型剤分散液1: 100部
・結晶性ポリエステル樹脂分散液:50部
・イオン交換水: 350部
・アニオン性界面活性剤(ダウケミカル社製、Dowfax2A1): 2.9部
得られたマゼンタトナーは、体積平均粒径D50が6.0μm、形状係数SF1が0.960(シスメックス(株)製、FPIA−3000)であった。なお、トナーのSEM画像を観察したところ、滑らかな表面を持ち、離型剤の突き出しや表面層の剥がれ等の不具合は見られなかった。引き続き実施例1のマゼンタ現像剤の調製と同様にして、マゼンタ現像剤を調製した。
実施例1のマゼンタトナーの調製において、組成を以下のように変更した以外は同様にしてマゼンタトナーを得た。
・非晶性ポリエステル樹脂分散液1: 750部
・マゼンタ顔料分散液1: 133部
・離型剤分散液1: 100部
・イオン交換水: 350部
・アニオン性界面活性剤(ダウケミカル社製、Dowfax2A1): 2.9部
得られたマゼンタトナーは、体積平均粒径D50が6.0μm、形状係数SF1が0.960(シスメックス(株)製、FPIA−3000)であった。なお、トナーのSEM画像を観察したところ、滑らかな表面を持ち、離型剤の突き出しや表面層の剥がれ等の不具合は見られなかった。引き続き実施例1のマゼンタ現像剤の調製と同様にして、マゼンタ現像剤を調製した。
実施例1のマゼンタトナーの調製において、組成を以下のように変更した以外は同様にしてマゼンタトナーを得た。
・非晶性ポリエステル樹脂分散液1: 650部
・マゼンタ顔料分散液1: 133部
・離型剤分散液1: 100部
・結晶性ポリエステル樹脂分散液:100部
・イオン交換水: 350部
・アニオン性界面活性剤(ダウケミカル社製、Dowfax2A1): 2.9部
得られたマゼンタトナーは、体積平均粒径D50が6.0μm、形状係数SF1が0.960(シスメックス(株)製、FPIA−3000)であった。なお、トナーのSEM画像を観察したところ、滑らかな表面を持ち、離型剤の突き出しや表面層の剥がれ等の不具合は見られなかった。引き続き実施例1のマゼンタ現像剤の調製と同様にして、マゼンタ現像剤を調製した。
・スチレン系重合体分散液:700部
・マゼンタ顔料分散液1: 133部
・離型剤分散液1: 100部
・結晶性ポリエステル樹脂分散液:50部
・イオン交換水: 350部
・ポリ塩化アルミニウム(10%水溶液) 3.2部
前記成分を丸型ステンレス製フラスコ中でホモジナイザー(IKA 社製、ウルトラタラックス T50)で十分に混合・分散した後、加熱用オイルバスでフラスコを攪拌しながら52℃まで加熱し、52℃で60分間保持した後、スチレン系重合体分散液50部を追加して緩やかに攪拌した。
その後、0.5 モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶液で系内のpHを6.5 に調整した後、ステンレス製フラスコを密閉し、磁力シールを用いて攪拌を継続しながら95℃まで加熱して4 時間保持した。反応終了後、冷却し、濾過し、イオン交換水で十分に洗浄した後、ヌッチェ式吸引濾過で固液分離した。そして、40℃のイオン交換水3 リットル中に再分散し、15分、300 rpm で攪拌、洗浄した。
この洗浄操作を5 回繰り返し、濾液のpHが6.56、電気伝導度7.1 μS/cm、表面張力が71.0 mN/m となったところで、No5Aろ紙を用い、ヌッチェ式吸引濾過で固液分離し、次いで、真空乾燥を12時間継続してトナー粒子を得た。洗浄されたトナーを湿式乾式整粒機(コーミル)で細かく砕いてから、35℃のオーブン中で36時間真空乾燥して、トナー粒子を得た。得られたトナー粒子100部に対して、疎水性シリカ(日本アエロジル(株)製、RY50)1.0部を加え、サンプルミルを用いて13,000rpmで30秒間混合ブレンドした。その後、目開き45μmの振動篩いで篩分して、マゼンタトナーを得た。
得られたマゼンタトナーは、体積平均粒径D50が6.0μm、形状係数SF1が0.960(シスメックス(株)製、FPIA−3000)であった。なお、トナーのSEM画像を観察したところ、滑らかな表面を持ち、離型剤の突き出しや表面層の剥がれ等の不具合は見られなかった。引き続き実施例1のマゼンタ現像剤の調製と同様にして、マゼンタ現像剤を調製した。
実施例1のマゼンタトナーの調製において、非晶性ポリエステル樹脂分散液1を非晶性ポリエステル樹脂分散液2に変更した以外は同様にしてマゼンタトナーを得た。
得られたマゼンタトナーは、体積平均粒径D50が6.0μm、形状係数SF1が0.960(シスメックス(株)製、FPIA−3000)であった。なお、トナーのSEM画像を観察したところ、滑らかな表面を持ち、離型剤の突き出しや表面層の剥がれ等の不具合は見られなかった。引き続き実施例1のマゼンタ現像剤の調製と同様にして、マゼンタ現像剤を調製した。
実施例1のマゼンタトナーの調製において、組成を以下のように変更した以外は同様にしてマゼンタトナーを得た。
・非晶性ポリエステル樹脂分散液1: 827部
・マゼンタ顔料分散液1: 24部
・離型剤分散液1: 100部
・結晶性ポリエステル樹脂分散液:56部
・イオン交換水: 350部
・アニオン性界面活性剤(ダウケミカル社製、Dowfax2A1): 2.9部
得られたマゼンタトナーは、体積平均粒径D50が6.0μm、形状係数SF1が0.960(シスメックス(株)製、FPIA−3000)であった。なお、トナーのSEM画像を観察したところ、滑らかな表面を持ち、離型剤の突き出しや表面層の剥がれ等の不具合は見られなかった。引き続き実施例1のマゼンタ現像剤の調製と同様にして、マゼンタ現像剤を調製した。
実施例1のマゼンタトナーの調製において、組成を以下のように変更した以外は同様にしてマゼンタトナーを得た。
・非晶性ポリエステル樹脂分散液1: 490部
・マゼンタ顔料分散液1: 413部
・離型剤分散液1: 100部
・結晶性ポリエステル樹脂分散液:50部
・イオン交換水: 350部
・アニオン性界面活性剤(ダウケミカル社製、Dowfax2A1): 2.9部
得られたマゼンタトナーは、体積平均粒径D50が6.0μm、形状係数SF1が0.960(シスメックス(株)製、FPIA−3000)であった。なお、トナーのSEM画像を観察したところ、滑らかな表面を持ち、離型剤の突き出しや表面層の剥がれ等の不具合は見られなかった。引き続き実施例1のマゼンタ現像剤の調製と同様にして、マゼンタ現像剤を調製した。
−色域評価(単色)−
温度25℃、湿度60%の環境室内で、富士ゼロックス社製 DocuCentre Color 400 CPの本体、現像器、トナーカートリッジを、それまでにセットされていた現像剤及びトナーを充分に除去して清掃した後、作製した現像剤を現像器に、補給用トナーを各トナーカートリッジに投入した。
次に、OKトップコート紙上の各単色(マゼンタ色)100%画像の現像トナー量を4.0g/m2に調整し、5cm×5cmの大きさからなるマゼンタトナーのみからなる画像を作製し、得られた画像濃度(L*)と彩度(c*=(a*2+b*2)0.5)を測定した。測定には、X−Rite939(アパーチャー4mm)を用いて、画像面内をランダムに10回測定し平均した。濃度結果、および彩度結果を表2に示す。
なお評価は以下を基準として行った。
G5:44未満
G4:44以上46未満
G3:46以上48未満
G2:48以上50未満
G1:50以上
画像濃度(L*)は小さいほど高濃度であり、G2〜G5までが許容できる範囲である。
G5:79以上
G4:76以上79未満
G3:73以上76未満
G2:70以上73未満
G1:70未満
彩度(c*)は大きいほど彩度が高く、G2〜G5までが許容できる範囲である。
OKトップコート紙上の各単色100%画像の現像トナー量を4.0g/m2に調整し、5cm×5cmの大きさからなるイエロートナー100%とマゼンタトナー100%からなる2次色画像(赤色)と、シアントナー100%とマゼンタトナー100%からなる2次色画像(青色)をそれぞれ作製し、得られた画像濃度(L*)と彩度(c*=(a*2+b*2)0.5)を測定した。測定には、X−Rite939(アパーチャー4mm)を用いて、画像面内をランダムに10回測定し平均した。濃度結果、および彩度結果を表2に示す。
(赤色画像濃度)
G5:40未満
G4:40以上42未満
G3:42以上44未満
G2:44以上46未満
G1:46以上
赤色画像濃度(L*)は小さいほど高濃度であり、G2〜G5までが許容できる範囲である。
G5:70以上
G4:67以上70未満
G3:64以上67未満
G2:61以上64未満
G1:61未満
赤色彩度(c*)は大きいほど彩度が高く、G2〜G5までが許容できる範囲である。
G5:44未満
G4:44以上46未満
G3:46以上48未満
G2:48以上50未満
G1:50以上
青色画像濃度(L*)は小さいほど高濃度であり、G2〜G5までが許容できる範囲である。
G5:79以上
G4:76以上79未満
G3:73以上76未満
G2:70以上73未満
G1:70未満
青色彩度(c*)は大きいほど彩度が高く、G2〜G5までが許容できる範囲である。
Claims (10)
- ドデセニルコハク酸構造を構成単位として有するポリエステル樹脂を含む結着樹脂と、C.I.ピグメントバイオレット19及びC.I.ピグメントレッド122の固溶体と、を含有し、前記固溶体のトナー全質量に対する配合量が2質量%以上30質量%以下であるマゼンタトナー。
- 融解温度が60℃以上100℃未満の炭化水素系ワックスを更に含有し、
前記結着樹脂が、結晶性ポリエステル樹脂を結着樹脂成分中1質量%以上10質量%以下含み、
前記結晶性ポリエステル樹脂の融解温度より前記炭化水素系ワックスの融解温度が高い請求項1に記載のマゼンタトナー。 - C.I.ピグメントレッド238、又は、C.I.ピグメントレッド269をさらに含有する請求項1又は請求項2に記載のマゼンタトナー。
- 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のマゼンタトナーと、
C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー180、又は、C.I.ピグメントイエロー185のいずれかを着色剤として含有するイエロートナーと、を含むトナーセット。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のマゼンタトナーと、
C.I.ピグメントブルー15を着色剤として含有するシアントナーと、を含むトナーセット。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のマゼンタトナーを含有するマゼンタ現像剤。
- 表面に形成された静電潜像を保持し得る静電潜像保持体と、該静電潜像保持体表面に形成された静電潜像をトナーにより現像して前記静電潜像保持体表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、を備えた画像形成装置に対して脱着可能であり、
前記トナー像形成手段に供給するための請求項1〜3のいずれか1項に記載のマゼンタトナーを収容してなるトナー収容容器。 - 画像形成装置に対して脱着可能であり、表面に形成された静電潜像を保持し得る静電潜像保持体と、請求項6に記載のマゼンタ現像剤を収容すると共に前記静電潜像保持体表面に形成された静電潜像をトナーにより現像して前記静電潜像保持体表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、を備えるプロセスカートリッジ。
- 表面に形成された静電潜像を保持し得る静電潜像保持体と、該静電潜像保持体表面を帯電する帯電手段と、帯電された前記静電潜像保持体表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、請求項6に記載のマゼンタ現像剤を収容すると共に前記静電潜像保持体表面に形成された静電潜像をトナーにより現像して前記静電潜像保持体表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された転写像を定着する定着手段と、を備える画像形成装置。
- 表面に形成された静電潜像を保持し得る静電潜像保持体と、該静電潜像保持体表面を帯電する帯電手段と、帯電された前記静電潜像保持体表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記静電潜像保持体表面に形成された静電潜像をトナーにより現像して前記静電潜像保持体表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された転写像を定着する定着手段と、を備え、
前記静電潜像保持体と前記トナー像形成手段とが、脱着可能に搭載された請求項8に記載のプロセスカートリッジにより構成されてなる画像形成装置。
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