JP2011252168A - 軟質樹脂組成物 - Google Patents
軟質樹脂組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011252168A JP2011252168A JP2011180656A JP2011180656A JP2011252168A JP 2011252168 A JP2011252168 A JP 2011252168A JP 2011180656 A JP2011180656 A JP 2011180656A JP 2011180656 A JP2011180656 A JP 2011180656A JP 2011252168 A JP2011252168 A JP 2011252168A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ethylene
- olefin
- mixture
- olefin copolymer
- copolymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Abstract
【解決手段】 比重が1.5〜2.5であり、引張り延びが100〜1500%であり、JIS−A硬度が80〜90であり、180度折り曲げ試験で実質的に折れも白化も認められないフィラー充填オレフィン系軟質樹脂組成物。
密度が0.85〜0.89g/cm3であって、MFRが異なる少なくとも2種のエチレン・α−オレフィン共重合体の混合物で、混合物のMFRが0.5〜10g/10分であるエチレン・α−オレフィン共重合体混合物(A)15〜50重量部と、無機フィラー(B)50〜85重量部からなるフィラー充填オレフィン系軟質樹脂組成物は好適な態様である。
【選択図】 なし
Description
本発明のエチレン・α−オレフィン共重合体混合物(A)は、MFRが異なる少なくとも2種の密度が0.85〜0.88g/cm3であるエチレン・α−オレフィン共重合体とからなる混合物で、混合物のMFRが0.5〜10g/10分であるエチレン・α−オレフィン共重合体混合物であることが好ましい。
本発明に使用できるエチレン・α−オレフィン共重合体は、エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンとの共重合体である。α−オレフィンの例としては、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−ペンテン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、デセン−1等を挙げることができる。この共重合体は、これらのα−オレフィンの1種または複数種がエチレンと共重合した重合体であってもよい。
混合物のMFRが0.5〜10g/10分であるエチレン・α−オレフィン共重合体混合物(A)とすることができる。本発明でメルトフローレート(MFR)は、ASTM D 1238に準拠して、190℃および2.16kg荷重下で測定した値である。
上記の不飽和カルボン酸などのグラフト変性剤(グラフトモノマー)は、それぞれ単独または2種以上の組み合わせで使用されるが、何れの場合も前述したグラフト変性前のエチレン・α−オレフイン共重合体(A)に対して0.1〜5重量%のグラフト量にするのがよい。
t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシマレイン酸、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−t−ブチルパーオキシフタレートなどのパーオキシエステル類;
ジシクロへキサノンパーオキサイドなどのケトンパーオキサイド類;
およびこれらの混合物などが挙げられる。
本発明に使用できるエチレン・α−オレフィン共重合体は、前記のとおりエチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンとの共重合体である。α−オレフィンの例としては、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−ペンテン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、デセン−1等を挙げることができる。この共重合体は、これらのα−オレフィンの1種または複数種がエチレンと共重合した重合体であってもよい。
さらに、共重合体(A1)のメルトフローレートは、0.1〜2、好ましくは0.5〜2(g/10分)である。
エチレン・α−オレフィン共重合体(A2)は、前記したエチレン・α−オレフィン共重合体(A1)と同様にエチレン・α−オレフィン共重合体は、エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンとの共重合体である。α−オレフィンの例としては、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−ペンテン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、デセン−1等を挙げることができる。この共重合体は、これらのα−オレフィンの1種または複数種がエチレンと共重合した重合体であってもよい。
gη* = [η] /[η]blank
無機充填材は特に限定はされないが、例えば、炭酸エステル、鉄、鉄酸化物、三酸化アンチモン、シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、軽石粉、軽石バルーン、塩基性炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、チタン酸カリウム、硫酸バリウム、亜硫酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、アスベスト、ガラス繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、ケイ酸カルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト、グラファイト、アルミニウム粉、硫化モリブデン、ボロン繊維、炭化ケイ素繊維、なとが挙げられる.これら無機フィラーの中でも、比重が2.5以上のフィラーが好ましい。具体的には、炭酸カルシウウム、硫酸バリウムなどが好ましい。
なお、さらに柔軟性が要求される場合には、軟化剤を加えることもできる。
得られたエチレン・α−オレフィン共重合体混合物(A)は、カレンダーロール法やTダイ押出し法などのシート成形法でシート状に成形される。本発明の遮音材は、シートの形状で遮音シートとして使用することができる。
また、本発明の遮音材は単体で用いてもよいが、不織布、発泡体、カーペットなどとの積層体として用いてもよい。
(1)引張り特性
JIS K 6301に従い、引張り速度200mm/分の条件で引張り試験を行い、引張り強度および引張り伸びを求めた。
JIS K 6301に従い、JIS A硬度を求めた。
軟性樹脂組成物のシートを180度折り曲げ、シートに折れ、ひびが生じる状況を次の5段階により評価した。
5:折れもひびもまったく生じなかった。
4:わずかにひびが生じたが、折れはまったくなかった。
3:ひびは入ったが、折れなかった。
2:ひびが入り、しばらくすると折れてしまった。
1:折り曲げとともに折れてしまった。
軟質樹脂組成物のシートを180度折り曲げ、折り曲げ部の白化の度合いを次の3段階によって評価した。
3:まったく白化しなかった。
2:わずかに白化した。
1:完全に白化した。
実施例で使用したエチレン・α−オレフィン共重合体は、エチレン−ブテン−1共重合体でA−1〜A−5であって、その物性は表1のとおりである。
続いて、炭酸カルシウムおよびカーボンブラックを樹脂分/CaCO3/カーボンブラックが重量部割合で28/72/0.5となるよう添加し、引き続き溶融混合し、カレンダーロールを用いてフィラー充填シートを得た。
得られたシートの物性を表2に示した。
実施例1において、共重合体(A−1)50重量部および共重合体(A−3)に代えて、共重合体(A−1)100重量部を使用するほかは同様にして、フィラー充填シートを得た。得られたシートの物性を表2に示した。
無水マレイン酸変性エチレン・ブテン−1共重合体の調製
密度が0.86g/cm3で、MFR(190℃)が0.5g/10分であるエチレン・ブテン−1共重合体(エチレン含量:81mol%)100部に対して、無水マレイン酸1.0部、パーオキサイド(PH25B)0.002部を添加し充分に混合した。選られた混合物を押出機中で、250℃で加熱混練し、無水マレイン酸変性エチレン・ブテン−1共重合体を得た。得られた無水マレイン酸変性エチレン・ブテン−1共重合体のMFRは0.9g/10分であった。
前記表1に記載されたエチレン−ブテン−1共重合体(A−2)75部と、上記で得られた無水マレイン酸変性エチレン・ブテン−1共重合体25部を、バンバリーミキサーを用いて溶融混合しを得た。得られた混合物のMFRを表3に記載した。
得られたエチレン・α−オレフィン共重合体混合物28部に、無機フィラーとして炭酸カルシウム78部、着色剤としてカーボンブラック0.5部を加え、ロールによりロール表面温度120℃で10分間混練した後、シート状に成形した。ついで得られたシートをプレス金型に充填し、150kg/cm2、200℃、10分の条件で加圧、加熱しを得た。
実施例7において、エチレン−ブテン−1共重合体(A−2)に代えて、前記表1に記載されたエチレン−ブテン−1共重合体(A−4)を使用するほかは全く同様にして成形シートを得た。得られた成形シートについて、比重、引張り特性および硬度を上記方法に従って測定し、また折り曲げ性および白化性を上記方法に従って評価した。その結果を表3に示した。
Claims (5)
- 比重が1.5〜2.5であり、引張り延びが100〜1500%であり、JIS A硬度が80〜90であり、180度折り曲げ試験で実質的に折れも白化も認められないフィラー充填オレフィン系軟質樹脂組成物。
- 密度が0.85〜0.89g/cm3であって、MFRが異なる少なくとも2種のエチレン・α−オレフィン共重合体の混合物で、混合物のMFRが0.5〜10g/10分であるエチレン・α−オレフィン共重合体混合物(A)15〜50重量部と、無機フィラー(B)50〜85重量部からなるフィラー充填オレフィン系軟質樹脂組成物。
- 密度が0.85〜0.89g/cm3、MFRが0.1〜2g/10分であるエチレン・α−オレフィン共重合体(A1)5〜95重量部と、密度が0.85〜0.89g/cm3、MFRが2超〜100g/10分であるエチレン・α−オレフィン共重合体(A2)5〜95重量部とからなる混合物で、混合物のMFRが0.5〜10g/10分であるエチレン・α−オレフィン共重合体混合物(A)15〜50重量部と、無機フィラー(B)50〜85重量部からなることを特徴とする請求項2に記載のフィラー充填オレフィン系軟質樹脂組成物。
- 前記エチレン・α−オレフィン共重合体混合物(A)が、グラフト変性されたエチレン・α−オレフィン共重合体を含むことを特徴とする請求項2または3に記載のフィラー充填オレフィン系軟質樹脂組成物。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のフィラー充填オレフィン系軟質樹脂組成物よりなる遮音材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011180656A JP5579137B2 (ja) | 1999-09-08 | 2011-08-22 | 軟質樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999254898 | 1999-09-08 | ||
JP25489899 | 1999-09-08 | ||
JP2011180656A JP5579137B2 (ja) | 1999-09-08 | 2011-08-22 | 軟質樹脂組成物 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000251793A Division JP2001146534A (ja) | 1999-09-08 | 2000-08-23 | 軟質樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011252168A true JP2011252168A (ja) | 2011-12-15 |
JP5579137B2 JP5579137B2 (ja) | 2014-08-27 |
Family
ID=45416321
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011180656A Expired - Lifetime JP5579137B2 (ja) | 1999-09-08 | 2011-08-22 | 軟質樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5579137B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114672093A (zh) * | 2022-03-30 | 2022-06-28 | 金发科技股份有限公司 | 一种具有低密度、高隔音的树脂材料及其制备方法和应用 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62177047A (ja) * | 1986-01-29 | 1987-08-03 | Kuraray Co Ltd | 樹脂組成物 |
JPH05117452A (ja) * | 1991-10-28 | 1993-05-14 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 難燃性樹脂組成物 |
JPH07102127A (ja) * | 1993-10-01 | 1995-04-18 | Tosoh Corp | 遮音用樹脂組成物 |
WO1997010296A1 (fr) * | 1995-09-13 | 1997-03-20 | Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. | Composition de resine et son emploi |
JPH09296083A (ja) * | 1996-05-01 | 1997-11-18 | Nippon Unicar Co Ltd | 難燃性電線・ケーブル |
JPH10168255A (ja) * | 1996-12-09 | 1998-06-23 | Toyota Auto Body Co Ltd | 自動車用遮音シート |
JP2002505721A (ja) * | 1997-06-20 | 2002-02-19 | ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー | エチレンポリマー組成物およびそれから加工された品 |
-
2011
- 2011-08-22 JP JP2011180656A patent/JP5579137B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62177047A (ja) * | 1986-01-29 | 1987-08-03 | Kuraray Co Ltd | 樹脂組成物 |
JPH05117452A (ja) * | 1991-10-28 | 1993-05-14 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 難燃性樹脂組成物 |
JPH07102127A (ja) * | 1993-10-01 | 1995-04-18 | Tosoh Corp | 遮音用樹脂組成物 |
WO1997010296A1 (fr) * | 1995-09-13 | 1997-03-20 | Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. | Composition de resine et son emploi |
JPH09296083A (ja) * | 1996-05-01 | 1997-11-18 | Nippon Unicar Co Ltd | 難燃性電線・ケーブル |
JPH10168255A (ja) * | 1996-12-09 | 1998-06-23 | Toyota Auto Body Co Ltd | 自動車用遮音シート |
JP2002505721A (ja) * | 1997-06-20 | 2002-02-19 | ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー | エチレンポリマー組成物およびそれから加工された品 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114672093A (zh) * | 2022-03-30 | 2022-06-28 | 金发科技股份有限公司 | 一种具有低密度、高隔音的树脂材料及其制备方法和应用 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5579137B2 (ja) | 2014-08-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4863995A (en) | Propylene polymer composition | |
AU2006286869A1 (en) | Molding-compositions composed of filler-reinforced thermoplastic material with very good scratch resistance and soft-touch feel | |
JP5579137B2 (ja) | 軟質樹脂組成物 | |
JP2001146534A (ja) | 軟質樹脂組成物 | |
JP2003113266A (ja) | 発泡用樹脂組成物及び発泡体 | |
JPH06122794A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP4425346B2 (ja) | 難燃性樹脂組成物 | |
JPH06128429A (ja) | プロピレン系重合体組成物 | |
JP3557985B2 (ja) | 塩素化ポリエチン架橋ゴム用組成物および同組成物からなる高圧ホース | |
JP3515633B2 (ja) | 多層積層体 | |
JP3842226B2 (ja) | 難燃性樹脂組成物 | |
JPH04275363A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH0517646A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH0959448A (ja) | マイカ強化ポリプロピレン樹脂組成物 | |
JPH0131527B2 (ja) | ||
JP3515229B2 (ja) | 多層積層体 | |
JPH0790135A (ja) | 架橋性高難燃組成物 | |
JP3504382B2 (ja) | 多層積層体 | |
JPH04325549A (ja) | ポリエステル樹脂組成物の製造方法 | |
JPS62285936A (ja) | 塩素化ポリエチレン組成物 | |
CN116490568A (zh) | 具有增加的耐温性的聚合物共混物 | |
JPH0543767A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPS5911346A (ja) | プロピレン系重合体の処理方法 | |
JPH04202458A (ja) | ポリエステル樹脂組成物 | |
JPH0517643A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120803 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130326 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130709 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130909 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140708 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140708 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5579137 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |