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JP2011245898A - 車載用フラットケーブル - Google Patents

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JP2011245898A
JP2011245898A JP2010118366A JP2010118366A JP2011245898A JP 2011245898 A JP2011245898 A JP 2011245898A JP 2010118366 A JP2010118366 A JP 2010118366A JP 2010118366 A JP2010118366 A JP 2010118366A JP 2011245898 A JP2011245898 A JP 2011245898A
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flat cable
core wires
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insulating resin
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Application number
JP2010118366A
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Inventor
Tatsuro Sakai
達郎 堺
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

【課題】三次元的な角度変換が必要な箇所にも容易にかつ滑らかに配線できるフラットケーブルを提供する。
【解決手段】撚線または単芯線からなる複数の芯線同士を互いに接触させて並設し、これらの芯線を絶縁樹脂からなる被覆材で被覆しているフラットケーブルからなり、長さ方向の所要領域で前記被覆材を剥離して芯線を露出させ、これら露出させた芯線の長さ方向の中央部で断面円形に束ねると共に前記露出させた芯線全体に絶縁樹脂テープまたはシートを巻き付けて被覆した角度変換部を設けている。
【選択図】図1

Description

本発明は車載用フラットケーブルに関し、詳しくは、三次元的な角度変換が必要な箇所にも容易に配線できるものである。
従来、配線材としてフラットケーブルが用いられており、特許第3064950号公報(特許文献1)には、図4のように、平角導体2を絶縁体からなる被覆材3で被覆したフラットケーブル1が開示されている。前記構造のフラットケーブル1は平角導体2の表面積が断面積に対して大きいため放熱性能に優れ、通電量に対し導体量を少なくできるためケーブルを軽量化できるといった利点を有しており、自動車の配線材としても多用されている。
特許第3064950号公報
前記構成のフラットケーブル1は、導体2が平角形状であるため平坦な面に沿った配線は容易である一方、配線経路が途中で曲がっている場合、特に三次元的な角度変換が必要な配線経路に前記フラットケーブル1を通すことは困難である。フラットケーブル1を自動車の配線材として用いる場合には、フラットケーブル1をボディ形状に沿って配線する必要があるが、ボディ形状の大半は三次元的な角度変換が必要な曲面で、平坦な面を有する部位はごく一部であるため、フラットケーブル1に複雑な折り曲げ等を施すことなくフラットケーブル1を滑らかに配線できる範囲が限定されてしまうという問題がある。
本発明は、三次元的な角度変換が必要な箇所にも容易にかつ滑らかに配線できるフラットケーブルを提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、撚線または単芯線からなる複数の芯線同士を互いに接触させて並設し、これらの芯線を絶縁樹脂からなる被覆材で被覆しているフラットケーブルからなり、
長さ方向の所要領域で前記被覆材を剥離して芯線を露出させ、これら露出させた芯線の長さ方向の中央部で断面円形に束ねると共に前記露出させた芯線全体に絶縁樹脂テープまたはシートを巻き付けて被覆した角度変換部を設けていることを特徴とする車載用フラットケーブルを提供している。
前記のように、本発明の車載用フラットケーブル(以下、フラットケーブルという)では絶縁樹脂からなる被覆材で被覆する導体として従来のような一体化した平角導体を用いず、その代わりに、撚線または単芯線からなる複数の芯線同士を互いに接触させて並設する構成としている。したがって、所定領域の被覆材を剥離し前記並設した芯線を露出させることによって、柔軟に角度変換可能な断面円形状に前記芯線同士を束ねることができる。即ち、露出させた芯線同士を長さ方向の中央部で断面円形状に束ね、露出させた芯線全体に絶縁樹脂テープまたはシートを巻き付けるだけで、三次元的に角度変換可能な角度変換部をフラットケーブルに設けることができる。よって、屈曲箇所等に前記角度変換部を配置して変形させることで、三次元的な角度変換が必要な配線経路にもフラットケーブルを容易にかつ滑らかに配線することが可能となる。
また、前記のように複数の芯線同士を互いに接触させて並設することで、平角導体と同様の機能を持たせることができるため、従来のフラットケーブルと同様、軽量で高い放熱性能も保持することができる。
前記フラットケーブルは車両のインストルメントパネル側からフロアパネルの上面に沿わせてリア側へと配線しており、前記フロアパネルの屈曲部に相当する箇所に前記角度変換部を設けていることが好ましい。
前記のように、フロアパネルの屈曲部に相当する箇所に前記フラットケーブルの角度変換部を設けることにより、前記フロアパネルの屈曲部に配置した前記角度変換部を該屈曲部の屈曲状態に合わせて変形させながら配線していくことができる。よって、インストルメントパネル側からリア側までの比較的長い配線経路にフラットケーブルを容易にかつ滑らかに配線させることができる。
本発明の車載用フラットケーブルにおいて、被覆材で被覆される芯線の線径や芯線の本数は特に限定されないが、例えば、断面積2〜5mm程度の芯線を5〜11本互いに接触させて並設することが好ましい。
また、前記角度変換部を形成するために剥離する被覆材の長さは、配線経路における屈曲部の長さや束ねる芯線の本数や太さ等によっても異なるが、前記のような車両内の配線経路においては、滑らかな角度変換を可能とするために、被覆材をフラットケーブルの長さ方向に少なくとも10cm程度剥離することが好ましい。
前述したように本発明の車載用フラットケーブルでは、絶縁樹脂からなる被覆材で被覆する導体として、撚線または単芯線からなる複数の芯線同士を互いに接触させて並設する構成としている。したがって、所定領域の被覆材を剥離し前記並設した芯線を露出させることによって、柔軟に角度変換可能な断面円形状に前記芯線同士を束ねることができる。即ち、露出させた芯線同士を長さ方向の中央部で断面円形状に束ねると共に、露出させた芯線全体に絶縁樹脂テープまたはシートを巻き付けるだけで、三次元的に角度変換可能な角度変換部をフラットケーブルに設けることができ、屈曲箇所等に前記角度変換部を配置して変形させることで、三次元的な角度変換が必要な配線経路にもフラットケーブルを容易にかつ滑らかに配線することが可能となる。
本実施形態の車載用フラットケーブルの角度変換部を作製する工程を示す概略斜視図であり、(A)は被覆材を剥離する前の状態、(B)は被覆材を剥離して芯線を露出させ長さ方向の中央部で芯線を断面円形に束ねた状態、(C)露出させた芯線全体に絶縁樹脂テープを巻き付けて角度変換部を完成させた状態を示す。 本実施形態の車載用フラットケーブルを車両に配線した状態の概略説明図である。 図2の屈曲部23Bの要部拡大図である。 従来例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は本発明の実施形態を示している。本実施形態の車載用フラットケーブル10は、図2に示すように、車両のフロント側に配置されるバッテリ20とリア側に配置される電子制御ユニット21とを接続するもので、車両のインストルメントパネル側からフロアパネル22の上面に沿わせてリア側に配線している。
車載用フラットケーブル10は、撚線からなる複数の芯線11同士を互いに接触させて並設し、絶縁樹脂からなる被覆材12で前記複数の芯線11を被覆した扁平なフラットケーブル100[図1(A)]から形成している。本実施形態では断面積2mmの軟銅撚線からなる芯線11を5本接触させて並設し、溶融押出機(図示せず)を用いて、前記複数の芯線11の外周上にPVC樹脂からなる絶縁樹脂を押出成形することにより被覆材12を形成している。
車載用フラットケーブル10は、三次元的な角度変換が可能な角度変換部13を前記フラットケーブル100に設けたものであり、本実施形態においては角度変換部13(13A〜13D)をフラットケーブル100の長さ方向に所定の間隔をあけて4箇所設けている。角度変換部13は以下のようにして作製している。
まず、フラットケーブル100の長さ方向の所定領域Aで被覆材12を剥離して芯線11を露出させる。被覆材12の剥離は領域Aのエッジに切り込みを入れることにより容易に行える。続いて、長さ方向の中央部で前記露出させた芯線11を断面円形に束ね[図1(B)]、露出させた芯線全体に絶縁樹脂テープ14を巻き付けて被覆することで、当該領域を角度変換部13としている[図1(C)]。本実施形態ではPVC樹脂からなる絶縁樹脂テープ14を螺旋状に巻き付けて絶縁性能を確保しているが、絶縁樹脂シートを巻き付けてもよい。
車載用フラットケーブル10の車両への配線は、車載用フラットケーブル10の角度変換部13A〜13Dをフロアパネル22の屈曲部23(23A〜23D)に沿うように配置し、各屈曲部23A〜23Dの屈曲状態に合わせて角度変換部13A〜13Dを変形させながら配線していくことで、車載用フラットケーブル10を容易にかつ滑らかにインストルメントパネル側からリア側に配線することができる。なお、絶縁樹脂テープ14の巻き付けは角度変換部13A〜13Dを各屈曲部23A〜23Dの屈曲状態に合わせて変形させた後に行ってもよい。
なお、図示しないが車載用フラットケーブル10の外周にコルゲートチューブ等からなる外装材を取り付けておくことが好ましく、また、必要に応じて複数の車載用フラットケーブル10を並列あるいは積層して配線してもよい。また、本実施形態では芯線11を撚線から形成しているが、単芯線から形成してもよい。
前記のように、本実施形態の車載用フラットケーブル10では、絶縁樹脂からなる被覆材12で被覆する導体として、撚線からなる複数の芯線11同士を互いに接触させて並設する構成としている。したがって、所定領域の被覆材12を剥離し前記並設した芯線11を露出させることによって、柔軟に角度変換可能な断面円形状に前記芯線11同士を束ねることができる。即ち、露出させた芯線11同士を長さ方向の中央部で断面円形状に束ね、露出させた芯線11全体に絶縁樹脂テープ14を巻き付けるだけで、三次元的に角度変換可能な角度変換部13(13A〜13D)を設けた車載用フラットケーブル10を得ることができる。よって、屈曲部23A〜23Dに前記角度変換部13A〜13Dを配置して変形させることで、三次元的な角度変換が必要なインストルメントパネル側からリア側までの配線経路にも車載用フラットケーブル10を容易にかつ滑らかに配線することが可能となる。
10 車載用フラットケーブル
11 芯線
12 被覆材
13 角度変換部
14 絶縁樹脂テープ
20 バッテリ
21 電子制御ユニット
22 フロアパネル
23 屈曲部

Claims (2)

  1. 撚線または単芯線からなる複数の芯線同士を互いに接触させて並設し、これらの芯線を絶縁樹脂からなる被覆材で被覆しているフラットケーブルからなり、
    長さ方向の所要領域で前記被覆材を剥離して芯線を露出させ、これら露出させた芯線の長さ方向の中央部で断面円形に束ねると共に前記露出させた芯線全体に絶縁樹脂テープまたはシートを巻き付けて被覆した角度変換部を設けていることを特徴とする車載用フラットケーブル。
  2. 車両のインストルメントパネル側からフロアパネルの上面に沿わせてリア側へと配線しており、前記フロアパネルの屈曲部に相当する箇所に前記角度変換部を設けている請求項1に記載の車載用フラットケーブル。
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