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JP2011031705A - スクータ型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】外観に与える影響を小さくし、且つ簡単な構造で乗員の嗜好に合わせた風防対策を実施することができるスクータ型車両を提供することを課題とする。
【解決手段】(a)において、スクータ型車両では、フロントサイドカバー45Lとステップフロア52Lの接続線に沿って開口部84Lが設けられ、開口部84Lに風防板68Lがスライド可能に挿入され、風防板68Lが収納位置から展開位置まで移動可能である位置調整機構67Lを備える。
【効果】風防板68Lの大部分がフロントサイドカバー45L及びステップフロア52Lの内側に配置されるため、風防板68Lは外観部品ではない。そのため、表面処理等を省略することができる。また、風防板68Lがスライド可能であるため、簡単な構造で風防板68Lの収納位置及び展開位置を設定することができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、走行風を風防する風防装置を備えるスクータ型車両に関する。
従来、乗員の嗜好に合わせて、整流部材を動かすことにより、走行風を風防又は整流させる自動二輪車が知られている(例えば、特許文献1(図1、図4、図5)参照。)。
特許文献1の図1に示されるように、自動二輪車1(特許文献1記載の番号。以下同じ)の前部左側には、フェアリング2を覆うように左側のフラップ10が設けられている。この左側のフラップ10は、特許文献1の図4に示されるように、リンク機構50を介して駆動装置40に連結され、リンク機構50の右端部には、右側のフラップ20が取付けられている。
駆動装置40のモータ41を駆動させることで、リンク機構50が可動するため、特許文献1の図5に示されるように、左側のフラップ10及び右側のフラップ20を外方(車両側方)へ開くことができる。この構造によれば、左側のフラップ10及び右側のフラップ20を任意の位置にすることができるため、走行風を乗員の嗜好に合わせることが可能になる。
ところで、特許文献1の自動二輪車では、左側のフラップ10及び右側のフラップ20が常に外観部品となる。また、左側のフラップ10及び右側のフラップ20を開くと、内側のフェアリング2が外から見えてしまう。すなわち、内側のフェアリング2も外観部品となる。そのため、左側のフラップ10及び右側のフラップ20だけでなく、フェアリング2にも、外観を高めるための塗装や表面処理が必要であり、加工費が嵩みやすい。
加えて、左側のフラップ10及び右側のフラップ20は、駆動装置40とリンク機構50により可動されるため、構造が複雑になると共に、コストが嵩みやすい。
そのため、外観に与える影響を小さくし、且つ簡単な構造で乗員の嗜好に合わせた風防対策を実施することができる自動二輪車、特にスクータ型車両が求められる。
特開2005−88641公報
本発明は、外観に与える影響を小さくし、且つ簡単な構造で乗員の嗜好に合わせた風防対策を実施することができるスクータ型車両を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体フレームを覆う第1カウル及び第2カウルを備え、前記第1カウルと前記第2カウルが所定の長さをもって接続されるスクータ型車両において、前記第1カウルと前記第2カウルの接続線に沿って第1の開口部が設けられ、この第1の開口部に走行風を風防するための第1の風防板がスライド可能に挿入され、この第1の風防板が収納位置から展開位置まで移動可能である位置調整機構を備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、車体フレームのヘッドパイプの後方を覆うインナーカウルを備え、第1カウルは、前記インナーカウルの下方に配置され乗員が車両の前方に向けて足を置くことができるステップフロアであり、第2カウルは、前記ステップフロアに隣接して前記車両の側方を覆うフロントサイドカバーであることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、第1の風防板は、車幅方向の外端に車両後方へ向けて延びるフランジ部を備えることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、第1の風防板は、展開位置にスライドされたときに、前記第1の風防板の前面で受けた風の一部を、前記第1の風防板の背面へ導く導風孔を備えていることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、第1の風防板は、車両側面視で、上部が下部よりも車両前方へ位置するように、前方へ傾斜して設けられていることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、第1の風防板は、車両側面視にて、中間部に傾斜角度が変化する屈曲部を備えていることを特徴とする。
請求項7に係る発明では、車両の前部を覆うフロントカウルを備え、このフロントカウルの後方をインナーカウルが覆い、前記フロントカウルと前記インナーカウルの接続線に沿って第2の開口部が設けられ、この第2の開口部に走行風を風防するための第2の風防板がスライド可能に挿入されていることを特徴とする。
請求項8に係る発明では、車両の前部に設けられるウインドスクリーンと、このウインドスクリーンの一部を覆うガーニッシュとを備え、このガーニッシュとフロントカウルの接続線に沿って第3の開口部が設けられ、この第3の開口部に走行風を風防するための第3の風防板がスライド可能に挿入されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、第1の風防板が、第1カウルと第2カウルの接続線に沿って設けられた第1の開口部に、スライド可能に挿入されているので、第1の風防板の大部分は、第1カウル及び第2カウルの内側に配置される。そのため、第1の風防板は、外観部品ではないので、表面処理等を省略することが可能になる。したがって、第1の風防板が車両の外観に与える影響を小さくすることができる。
また、第1の風防板は、スライド可能であるため、簡単な構造で第1の風防板の収納位置及び展開位置を設定することができる。したがって、簡単な構造で乗員の嗜好に合わせた車両の風防対策を実施することができる。
即ち、請求項1に係る発明によれば、外観に与える影響を小さくし、且つ簡単な構造で乗員の嗜好に合わせた風防対策を実施することができるスクータ型車両を提供することができる。
加えて、スクータ型車両は、第1の風防板が収納位置から展開位置まで移動可能である位置調整機構を備えているので、第1の風防板の位置を簡単に調整することができる。
請求項2に係る発明では、第1カウルがステップフロアであり、第2カウルがフロントサイドカバーであるので、第1の風防板は、フロントサイドカバーとステップフロアの接続線に沿って設けられた第1の開口部に、スライド可能に挿入される。第1の風防板を展開位置に移動させた状態で、乗員がスクータ型車両を運転すると、走行風は、第1の風防板によって車幅方向の外側に流れやすくなる。
そのため、ステップフロアに流れ込む走行風を少なくすることができるので、乗員の足に対する風防効果を高めることができる。
請求項3に係る発明では、第1の風防板は、車幅方向の外端に車両後方へ向けて延びるフランジ部を備えるので、第1の風防板を引き出すときの取っ手の役割を果たすことができる。また、第1の風防板の後方に流される走行風を整流させることができると共に、第1の風防板の強度を高めることができる。
請求項4に係る発明では、第1の風防板は、展開位置にスライドされたときに、第1の風防板の前面で受けた風の一部を、第1の風防板の背面へ導く導風孔を備えているので、第1の風防板の前面と背面での圧力差が小さくなる。そのため、第1の風防板の背面が負圧状態になりにくくなるので、より整流効果を高めることができる。
請求項5に係る発明では、第1の風防板は、車両側面視で、上部が下部よりも車両前方へ位置するように、前方へ傾斜して設けられているので、車両走行時に走行風が下方へ流れやすくなる。走行風が下方に向けて流れることにより、ステップフロア側への走行風の巻き込みを低減させることができる。
請求項6に係る発明では、第1の風防板は、車両側面視にて、中間部に傾斜角度が変化する屈曲部を備えているので、第1の風防板が平板である場合に比べ、剛性を向上させることができる。
請求項7に係る発明では、フロントカウルとインナーカウルの接続線に沿って第2の開口部が設けられ、この第2の開口部に走行風を風防するための第2の風防板がスライド可能に挿入されているので、第2の風防板を展開位置に移動させることができる。第2の風防板を展開位置にした状態で、乗員がスクータ型車両を運転すると、走行風は、第2の風防板によって車幅方向の外側に流れやすくなる。そのため、乗員の胴部に対する風防効果を高めることができる。
請求項8に係る発明では、ガーニッシュとフロントカウルの接続線に沿って第3の開口部が設けられ、この第3の開口部に走行風を風防するための第3の風防板がスライド可能に挿入されているので、第3の風防板を展開位置に移動させることができる。第3の風防板を展開位置にした状態で、乗員がスクータ型車両を運転すると、走行風は、第3の風防板によって車高方向の上側に流れやすくなる。そのため、乗員の肩部に対する風防効果を高めることができる。
スクータ型車両の左側面図である。 図1の2−2線断面図である。 図2の3−3線断面図である。 図1の4−4線断面図である。 図4の5−5線断面図である。 図1の6−6線断面図である。 図6の7−7線断面図である。 第1の風防板の作用を説明する図である。 第1の風防板、第2の風防板、第3の風防板の作用を説明する図である。 図3の変更実施例図である。 図3の更なる変更実施例図である。 図9の変更実施例図である。 図9の更なる変更実施例図である。 別の第1の風防板の断面図である。 別の第2の風防装置の平面図である。 図15の16−16線断面図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。また、前後、左右はシートに座った乗員を基準に定める。さらに、第1カウルはステップフロア、第2カウルはフロントサイドカバーとして説明する。
先ず、本発明の実施例1を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、スクータ型車両10は、破線で示す車体フレーム11を備え、この車体フレーム11は、ヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12の上部から斜め下へ延ばされるメインフレーム13L(Lは、左を示す添え字であり、Rは、右を示す添え字である。以下同じ)と、ヘッドパイプ12の下部から斜め下へ延ばされ後端がメインフレーム13Lに連結されるダウンフレーム14Lと、このダウンフレーム14Lに取付けられるステー15Lと、メインフレーム13Lの後部から斜め上に延ばされるシートレール16Lと、このシートレール16Lの中間部とメインフレーム13Lの後端部を連結するミドルフレーム17Lと、このミドルフレーム17Lの上部とシートレール16Lの後部を連結するステー18Lと、シートレール16Lとミドルフレーム17Lとの間に掛け渡されてピボット軸19を支持するピボットプレート21Lと、このピボットプレート21Lにピボット軸19を介して下方に延ばされるリンク部材22とからなる。
また、スクータ型車両10は、ヘッドパイプ12に旋回自在に取付けられるフロントフォーク23と、このフロントフォーク23に前輪車軸24を介して取付けられる前輪25と、フロントフォーク23の上端部に取付けられるハンドル26Lと、前輪25の後方に配置されるようにダウンフレーム14Lに支持されるラジエータユニット27と、リンク部材22に支持軸28を介して取付けられピボット軸19を中心に上下にスイング可能なリヤスイングアームを兼ねると共にエンジン29を有するパワーユニット31と、このパワーユニット31の後端部とシートレール16Lの後端部との間に掛け渡されるリヤクッションユニット32Lと、パワーユニット31の後部に設けた後輪車軸33を介して取付けられる後輪34と、エンジン29から延ばされている排気管35の後端部に連結されるマフラー36と、パワーユニット31に回転可能に取付けられるメインスタンド37と、シートレール16Lに取付けられ乗員が座るフロントシート38と、このフロントシート38の後方に配置され同乗員が座るリヤシート39と、このリヤシート39の周囲を囲うグラブレール41とを備える。
次に車体フレームやエンジンなどの構成要素を覆い車両の意匠面を構成する外装部材について以下に説明する。
スクータ型車両10の外装部材は、車両の前部に設けられるウインドスクリーン42と、このウインドスクリーン42の一部を覆うガーニッシュ43と、このガーニッシュ43で覆われ車両の前部を覆うフロントカウル44と、このフロントカウル44から下方へ延ばされると共に車両の側方を覆うフロントサイドカバー45Lと、前輪25の上方を覆うフロントフェンダ46と、フロントカウル44の後方を覆うと共にヘッドパイプ12の後方を覆うインナーカウル47と、このインナーカウル47の上面に取付けられているコンビネーションメータ48と、インナーカウル47の下部に連続して設けられ車両の前部から中間部にかけて側方を覆うミドルサイドカバー49Lと、このミドルサイドカバー49L及びフロントサイドカバー45Lに隣接して設けられ車両の側方を覆うと共に乗員が車両の前方に向けて足を載せる部分にマット51L、56Lを備えるステップフロア52Lと、このステップフロア52Lの下部に連続して設けられ車両側方の下部を覆うフロアスカート53Lと、ミドルサイドカバー49L及びステップフロア52Lの後部に連続して設けられ車両の中間部から後部にかけて側方を覆うリヤサイドカバー54と、後輪34の上方を覆うリヤフェンダ55とで構成される。
加えて、スクータ型車両10は、左側部に3つの風防装置を備え、これら3つは、フロントサイドカバー45Lとステップフロア52Lの接続部に設けられる第1の左風防装置60L(詳細後述)、フロントカウル44とインナーカウル47の接続部に設けられる第2の左風防装置100L(詳細後述)、ガーニッシュ43とフロントカウル44の接続部に設けられる第3の左風防装置140L(詳細後述)である。
なお、スクータ型車両10は、右側部にも3つの風防装置を備え、これら3つは、第1の右風防装置60R(詳細後述)、第2の右風防装置100R(詳細後述)、第3の右風防装置140R(詳細後述)である。第1の左風防装置60L及び第1の右風防装置60Rの詳細構造を次図で説明する。
図2において、UPは車両上方、DOWNは車両下方を示す。スクータ型車両(図1の符号10)の左側には、第1の左風防装置60Lが配置され、右側には、第1の右風防装置60Rが配置されている。第1の左風防装置60Lは、ダウンフレーム14Lの下端部にステー61Lを介して取付けられている溝形状の下側レール62Lと、ダウンフレーム14Lの中間部にステー63Lを介して取付けられている溝形状の上側レール64Lと、下側レール62Lに連結部材65Lで連結されていると共に上側レール64Lに連結部材66Lで連結されている第1の左位置調整機構67L(詳細後述)と、下側レール62Lと上側レール64Lにスライド可能に支持されている第1の左風防板68L(詳細後述)とからなる。
第1の右風防装置60Rは、ダウンフレーム14Rに溝形状の下側レール62R及び上側レール64R、第1の右位置調整機構67Rが連結されていると共に、レール62R、64Rに第1の右風防板68Rがスライド可能に設けられている装置である。第1の左位置調整機構67L及び第1の左風防板68Lの詳細構造を次図で説明する。
図3において、FRONTは車両前方、REARは車両後方を示す。第1の左風防板68Lは、上側レール64Lの溝69Lに嵌められていると共に、例えば4個の穴71L、72L、73L、74Lを備えている。穴73L、74Lに、第1の左位置調整機構67Lに備えられる例えば2個のボール75L、76Lが嵌ることで、第1の左風防板68Lが静止している。
第1の左位置調整機構67Lでは、ケース77Lに内蔵される2個のボール75L、76Lにばね78L、79Lが当てられ、これらのばね78L、79Lがねじ81L、82Lで押されているので、ばね78L、79Lは圧縮作用を発揮する。ばね78L、79Lの圧縮作用により、ボール75L、76Lが穴73L、74Lに押し付けられるので、第1の左風防板68Lは静止状態を維持することができる。
一方で、第1の左風防板68Lを車幅方向の外側(図右)に引くと、2個のボール75L、76Lは、穴73L、74Lから外れて第1の左風防板68Lの表面83Lに接触する。ボール75L、76Lが第1の左風防板68Lの表面83Lに接触すると、ボール75L、76Lは、ばね78L、79Lを圧縮させながら前方へ移動するので、第1の左風防板68Lが上側レール64Lと下側レール(図2の符号62L)に沿って移動可能となる。
したがって、第1の左風防板68Lを矢印(1)のように想像線の位置に移動させることができる。さらに第1の左風防板68Lを矢印(2)のように引くと、第1の左風防板68Lを想像線の位置に移動させることができる。
すなわち、スクータ型車両(図1の符号10)では、ステップフロア52Lとフロントサイドカバー45Lの接続線に沿って第1の開口部84Lが設けられ、この第1の開口部84Lに走行風を風防するための第1の左風防板68Lがスライド可能に挿入され、この第1の左風防板68Lが実線で示される収納位置から想像線で示される展開位置まで移動可能である第1の左位置調整機構67Lを備えている。
なお、ケース77Lの穴85L、86Lの下端には、穴85L、86Lの内径よりも小径であるストッパ87L、88Lが設けられているので、このストッパ87L、88Lは、ボール75L、76Lの落下防止機能を発揮する。
さらに、スクータ型車両では、第1カウルがステップフロア52Lであり、第2カウルがフロントサイドカバー45Lである。第1の左風防板68Lを展開位置に移動させた状態で、乗員がスクータ型車両を運転すると、走行風は、第1の左風防板68Lによって車幅方向の外側に流れやすくなる。そのため、ステップフロア52Lに流れる走行風を少なくすることができるので、乗員の足に対する風防効果を高めることができる。
加えて、第1の左風防板68Lは、車幅方向(図左右方向)の外端(右端)に車両後方へ向けて延びるフランジ部89Lを備える。フランジ部89Lが第1の左風防板68Lを引き出すときの取っ手の役割を果たすことができる。また、フランジ部89Lが設けられているので、第1の風防板68Lの後方に流される走行風を整流させることができると共に、第1の左風防板68Lの強度を高めることができる。
また、第1の左風防板68Lのフランジ部89Lには、前方へ凹む段部91Lが設けられている。さらに、ステップフロア52Lの端部には、前方に延ばされている延長部92Lと、この延長部92Lから車幅方向の外方(右側)へ突出している突出部93Lとが設けられている。そのため、フランジ部89Lと延長部92Lの間には、幅W1のスペース94Lが形成される。このスペース94Lを用いれば、第1の左風防板68Lを円滑に引き出することができる。第2の左風防装置及び第2の右風防装置の詳細構造を次に説明する。
図4に示されるように、スクータ型車両(図1の符号10)の左側には、第2の左風防装置100Lが配置され、右側には、第2の右風防装置100Rが配置されている。第2の左風防装置100Lは、ダウンフレーム14Lにステー101Lを介して取付けられている溝形状の前側レール102Lと、メインフレーム13Lにステー103Lを介して取付けられている溝形状の後側レール104Lと、前側レール102Lに連結部材105Lで連結されていると共に後側レール104Lに連結部材106Lで連結されている第2の左位置調整機構107L(詳細後述)と、前側レール102Lと後側レール104Lにスライド可能に支持されている第2の左風防板108L(詳細後述)とからなる。
第2の右風防装置100Rは、ダウンフレーム14Rに溝形状の前側レール102R及び後側レール104R、第2の右位置調整機構107Rが連結されていると共に、レール102R、104Rに第2の右風防板108Rがスライド可能に設けられている装置である。第2の左位置調整機構107L及び第2の左風防板108Lの詳細構造を次図で説明する。
図5において、FRONTは車両前方、REARは車両後方を示す。第2の左風防板108Lは、後側レール104Lの溝109Lに嵌められていると共に、例えば4個の穴111L、112L、113L、114Lを備えている。穴113L、114Lに、第2の左位置調整機構107Lに備えられる例えば2個のボール115L、116Lが嵌ることで、第2の左風防板108Lが静止している。
なお、第2の左位置調整機構107Lの構造は、第1の左位置調整機構(図3の符号67L)と同様であるため、第2の左位置調整機構107Lの詳細構造の説明は省略する。
第2の左風防板108Lを矢印(3)のように車幅方向の外側(図右)に引くことで、第2の左風防板108Lを想像線の位置に移動させることができ、第2の左風防板108Lを矢印(4)のように引くことで、第2の左風防板108Lをさらに想像線の位置に移動させることができる。
すなわち、スクータ型車両(図1の符号10)では、フロントカウル44とインナーカウル47の接続線に沿って第2の開口部124Lが設けられ、この第2の開口部124Lに走行風を風防するための第2の左風防板108Lがスライド可能に挿入されている。
そのため、第2の左風防板108Lを実線で示される収納位置から想像線で示される展開位置に移動させることができる。第2の左風防板108Lを展開位置にした状態で、乗員がスクータ型車両を運転すると、走行風は、第2の左風防板108Lによって車幅方向の外側に流れやすくなる。したがって、乗員の胴部に対する風防効果を高めることができる。
加えて、第2の左風防板108Lの外端には、傾斜角θ1だけ後方に傾けて形成させたフランジ部129Lが設けられているので、走行風の流れをより車幅方向の外側へ反らすことができると共に、第2の左風防板108Lの強度を高めることができる。第3の左風防装置及び第3の右風防装置の詳細構造を次に説明する。
図6に示されるように、スクータ型車両(図1の符号10)の左側には、第3の左風防装置140Lが配置され、右側には、第3の右風防装置140Rが配置されている。第3の左風防装置140Lは、ヘッドパイプ12にステー141Lを介して取付けられている溝形状の内側レール142Lと、ヘッドパイプ12にステー143Lを介して取付けられている溝形状の外側レール144Lと、内側レール142Lに連結部材145Lで連結されていると共に外側レール144Lに連結部材146Lで連結されている第3の左位置調整機構147L(詳細後述)と、内側レール142Lと外側レール144Lにスライド可能に支持されている第3の左風防板148L(詳細後述)とからなる。
第3の右風防装置140Rは、ヘッドパイプ12に溝形状の内側レール142R及び外側レール144R、第3の右位置調整機構147Rが連結されていると共に、レール142R、144Rに第3の右風防板148Rがスライド可能に設けられている装置である。第3の左位置調整機構147L及び第3の左風防板148Lの詳細構造を次図で説明する。
図7において、FRONTは車両前方を示す。第3の左風防板148Lは、内側レール142Lの溝149Lに嵌められていると共に、例えば4個の穴151L、152L、153L、154Lを備えている。穴153L、154Lに、第3の左位置調整機構147Lに備えられる例えば2個のボール155L、156Lが嵌ることで、第3の左風防板148Lが静止している。
なお、第3の左位置調整機構147Lの構造は、第1の左位置調整機構(図3の符号67L)と同様であるため、第3の左位置調整機構147Lの詳細構造の説明は省略する。
第3の左風防板148Lを矢印(5)のように車高方向の上側に押し上げることで、第3の左風防板148Lを想像線の位置に移動させることができ、第3の左風防板148Lを矢印(6)のように押し上げることで、第3の左風防板148Lをさらに想像線の位置に移動させることができる。
すなわち、スクータ型車両(図1の符号10)では、ガーニッシュ43とフロントカウル44の接続線に沿って第3の開口部164Lが設けられ、この第3の開口部164Lに走行風を風防するための第3の左風防板148Lがスライド可能に挿入されている。
そのため、第3の左風防板148Lを実線で示される収納位置から想像線で示される展開位置に移動させることができる。第3の左風防板148Lを展開位置にした状態で、乗員がスクータ型車両を運転すると、走行風は、第3の左風防板148Lによって車高方向の上側に流れやすくなる。したがって、乗員の肩部に対する風防効果を高めることができる。
加えて、第3の左風防板148Lの外端には、傾斜角θ2だけ後方(図右側)へ傾けて形成させたフランジ部169Lが設けられているので、走行風の流れをより車高方向の上側に反らすことができると共に、第3の左風防板148Lの強度を高めることができる。
また、第3の左風防板148Lのフランジ部169Lには、前方へ凹む段部171Lが設けられているので、フランジ部169Lとフロントカウル44の外面の間には、幅W2のスペース172Lが形成される。このスペース172Lを用いれば、第3の左風防板148Lを円滑に引き出すことができる。以上に述べた風防装置の作用を次に述べる。次図では、風防装置を代表して第1の左風防装置60Lの作用を説明する。
図8において、(a)に示されるように、収納位置にある第1の左風防板68Lを矢印(7)のように引くと、(b)に示されるように第1の左風防板68Lの穴73L、74Lが、第1の左位置調整機構67Lのボール75L、76Lから外れる。
第1の左風防板68Lを車幅方向の外側(図右)へ続けて引くと、最後に第1の左風防板68Lの穴71L、72Lが、第1の左位置調整機構67Lのボール75L、76Lに嵌るので、(c)に示されるように第1の左風防板68Lを最大の展開位置で静止させることができる。
(a)において、第1の左風防板68Lが、フロントサイドカバー45Lとステップフロア52Lの接続線に沿って設けられた第1の開口部84Lに、スライド可能に挿入されているので、第1の左風防板68Lの大部分は、フロントサイドカバー45L及びステップフロア52Lの内側に配置される。そのため、第1の左風防板68Lは、外観部品ではないので、表面処理等を省略することが可能になる。したがって、第1の左風防板68Lが車両の外観に与える影響を小さくすることができる。
また、第1の左風防板68Lは、スライド可能であるため、簡単な構造で第1の左風防板68Lの収納位置及び展開位置を設定することができる。したがって、簡単な構造で乗員の嗜好に合わせた車両の風防対策を実施することができる。
したがって、外観に与える影響を小さくし、且つ簡単な構造で乗員の嗜好に合わせた風防対策を実施することができるスクータ型車両(図1の符号10)を提供することができる。
加えて、(c)に示されるように、第1の左風防板68Lを展開位置にしてスクータ型車両を走行させたときに、走行風173は、第1の左風防板68Lを収納位置にしたときに比べ、矢印(8)のように車幅方向(図上下方向)の外側(右側)に流れやすくなる。そのため、ステップフロア52Lに流れ込む走行風を少なくすることができる。
また、スクータ型車両は、第1の左風防板68Lが収納位置から展開位置まで移動可能である第1の左位置調整機構67Lを備えているので、第1の左風防板68Lの位置を簡単に調整することができる。次に第1の左風防板68L、第2の左風防板108L、第3の左風防板148Lの作用を説明する。
図9に示されるように、スクータ型車両10では、第1の左風防板68L、第2の左風防板108L、第3の左風防板148Lが最大の展開位置にセットされている。この状態でスクータ型車両10を走行させると、ステップフロア52に向かって吹く走行風174は、第1の左風防板68Lに当たって矢印(9)のように下方へ流れる。
第1の左風防板68Lは、車両側面視で、上部の点P3が下部の点P4に対して車両前方へ長さδ3だけオフセットされていると共に、前方へ傾斜角θ3だけ傾斜されている。すなわち、第1の左風防板68Lは、車両側面視で、上部95Lが下部96Lよりも車両前方へ位置するように、前方へ傾斜して設けられている。
第1の左風防板68Lの傾斜により、車両走行時に走行風174が下方へ流れやすくなる。走行風174が下方に向けて流れることにより、ステップフロア52側への走行風の巻き込みを低減させることができる。そのため、乗員の足に走行風が吹き込むことを防ぐことができる。
加えて、フロントカウル44に向かって吹く走行風175は、第2の左風防板108Lに当たって矢印(10)のように車幅方向(図表裏方向)の外側(表側)へ流れる。そのため、乗員の胴部に走行風が吹き込むことを防ぐことができる。
また、ガーニッシュ43に向かって吹く走行風176は、第3の左風防板148Lに当たって矢印(11)のように車両の上方へ流れる。そのため、乗員の肩部に走行風が吹き込むことを防ぐことができる。
これまでに説明した第1の左風防板68Lでは、走行風174を前面で受けるため、背面の空気圧力は走行風の風圧よりも小さくなる。そのため、走行風174が第1の左風防板68Lのフランジ部を超えた後に背面に流れ込むことがある。走行風174が第1の左風防板68Lの背面に流れ込むことを防止する例を次の実施例2で説明する。
次に、本発明の実施例2を図面に基づいて説明する。
図10において、図3と共通の構造は符号を流用して説明を省略する。
第1の左風防板181Lは、展開位置にスライドされたときに、第1の左風防板181Lの前面182Lで受けた風183の一部を、矢印(12)のように第1の左風防板181Lの背面184Lへ導く導風孔185Lを備えている。
導風孔185Lを備えたことにより、第1の左風防板181Lの前面182Lと背面184Lでの圧力差が小さくなる。そのため、第1の左風防板181Lの背面184Lが負圧状態になりにくくなるので、より整流効果を高めることができる。
導風孔185Lを通った走行風は、矢印(13)のように車両の後方へ流れる。ステップフロア52周りの風防効果をさらに向上させる例を次の実施例3で説明する。
次に、本発明の実施例3を図面に基づいて説明する。
図11において、図3と共通の構造は符号を流用して説明を省略する。
第1の左風防板186Lは、展開位置にスライドされたときに、第1の左風防板186Lの前面182Lで受けた風183の一部を、第1の左風防板186Lの背面184Lへ導く導風孔185Lを備えると共に、外端が傾斜角θ4だけ後方へ傾けて形成されているフランジ部187Lを備える。
第1の左風防板186Lの前面182Lに沿って流れる風188が、フランジ部187Lに沿って矢印(14)のように流れるので、風が背面184Lから離れやすくなる。そのため、風防効果を向上させた第1の左風防板186Lを提供することができる。次に、実施例1で説明した第1の左風防板の強度を向上させる例を実施例4で説明する。
次に、本発明の実施例4を図面に基づいて説明する。
図12において、図9と共通の構造については符号を流用して説明を省略する。
第1の左風防板191Lは、中間部の点P5が下部の点P4に対して車両前方へ長さδ5だけオフセットするように、前方へ傾斜角θ5だけ傾斜して構成されていると共に、上部の点P6が下部の点P4に対して車両前方へ長さδ6だけオフセットするように、前方へ傾斜角θ6だけ傾斜して構成されている。2つの傾斜角の大小関係は、θ5>θ6である。
すなわち、第1の左風防板191Lは、車両側面視にて、中間部に傾斜角度がθ5からθ6に変化する屈曲部192Lを備えている。そのため、第1の左風防板191Lが平板である場合に比べ、剛性を向上させることができる。
なお、フロントサイドカバー193L及びステップフロア194Lは、第1の左風防板191Lの屈曲した形状に合わせて形成される。次に第1の風防板の剛性を向上させる別の一例を実施例5で説明する。
次に、本発明の実施例5を図面に基づいて説明する。
図13において、図9と共通の構造については符号を流用して説明を省略する。
第1の左風防板195Lは、中間部の点P7が下部の点P4に対して車両前方へ長さδ7だけオフセットするように、前方へ傾斜角θ7だけ傾斜して構成されていると共に、上部の点P8が下部の点P4に対して車両前方へ長さδ8だけオフセットするように、前方へ傾斜角θ8だけ傾斜して構成されている。
すなわち、第1の左風防板195Lは、車両側面視にて、中間部に傾斜角度がθ7からθ8に変化する屈曲部196Lを備えている。そのため、第1の左風防板195Lが平板である場合に比べ、剛性を向上させることができる。
なお、フロントサイドカバー197L及びステップフロア198Lは、第1の左風防板191Lの屈曲した形状に合わせて形成される。
ところで、実施例1では、第1の風防板を車幅方向の外方へ展開させるように構成したが、第1の風防板を車両の後方へ展開させてもよい。第1の風防板を車両の後方へ展開させる例を次の実施例6で説明する。
次に、本発明の実施例6を図面に基づいて説明する。
図14において、図3と共通の構造については、符号を流用して説明を省略する。第1の左風防板201Lは、上側レール202Lの溝203Lに嵌められていると共に、例えば4個の穴204L、205L、206L、207Lを備えている。穴206L、207Lに、第1の左位置調整機構208Lに備えられる例えば2個のボール209L、211Lが嵌ることで、第1左風防板201Lが静止している。
なお、第1の左位置調整機構208Lの構造は、第1の左位置調整機構(図3の符号67L)と同様であるため、第1の左位置調整機構208Lの詳細構造の説明は省略する。
第1左風防板201Lを矢印(15)のように車両の左後に引くことで、第1左風防板201Lを想像線の位置に移動させることができ、第1左風防板201Lを矢印(16)のように引くことで、第1左風防板201Lをさらに想像線の位置に移動させることができる。
すなわち、スクータ型車両(図1の符号10)では、フロントサイドカバー45Lとステップフロア212Lの接続線に沿って第1の開口部213Lが設けられ、この第1の開口部213Lに第1左風防板201Lがスライド可能に挿入され、この第1左風防板201Lが、実線で示される収納位置から想像線で示される展開位置まで移動可能とされている。
第1の左風防板201Lを最大の展開位置にセットして、乗員がスクータ型車両を走行させると、走行風218は第1の左風防板201Lのフランジ部215Lに当たる。フランジ部215Lに当たった走行風218は、矢印(17)のように方向を変えて車両の後方へ流れるので、ステップフロア52L側へ走行風218が流れ込むことを防ぐことができる。
加えて、第1の左風防板201Lは、外端部に車幅方向の外側(図右)へ延長して形成されている延長部214Lと、この延長部214Lから後方へ延ばして形成されているフランジ部215Lとを備えている。また、延長部214Lの内面216Lは、フロントサイドカバー45Lのフランジ部の外面217Lに接触している。
乗員は、第1の左風防板201Lを移動させる際に、フランジ部215Lを握ることができるので、第1の左風防板201Lを円滑に移動させることができる。
実施例1で説明した第2の左風防装置及び第2の右風防装置は、スライド形であったが、回転形を適用してもよい。次の実施例7では、回転形の第2の左風防装置及び第2の右風防装置を説明する。
次に、本発明の実施例7を図面に基づいて説明する。
図15において、図4と共通の構造については符号を流用して説明を省略する。
スクータ型車両(図1の符号10)の左側には、第2の左風防装置230Lが配置され、右側には、第2の右風防装置230Rが配置されている。第2の左風防装置230Lは、ダウンフレーム14Lにステー231Lを介して取付けられていると共にメインフレーム13Lにステー232Lを介して取付けられているベース部材233Lと、このベース部材233Lの前側に取付けられている前側位置調整機構234L(詳細後述)と、ベース部材233Lの後側に取付けられている後側位置調整機構235Lと、ベース部材233Lに回転自在に取付けられている軸236Lと、この軸236Lに取付けられている第2の左風防板237L(詳細後述)とからなる。
第2の右風防装置230Rは、ダウンフレーム14Rに前側位置調整機構234Rが連結されメインフレーム13Rに後側位置調整機構235Rが連結されていると共に、フレーム14R、13Rに取付けられているベース部材233Rに軸236Rが回転自在に取付けられている装置である。さらに、軸236Rには、第2の右風防板237Rが取付けられている。後側位置調整機構235L及び第2の左風防板237Lの詳細構造を次図で説明する。
図16において、FRONTは車両前方、REARは車両後方を示す。第2の左風防板237Lは、フロントカウル238の形状に沿うように形成され軸236Lに取付けられ、この軸236Lは、ベース部材233Lに連結されている支持軸239Lに回転自在に取付けられている。加えて、軸236Lには、3個の突起241L、242L、243Lが設けられている。
ベース部材233Lには、前側位置調整機構234Lが取り付けられ、この前側位置調整機構234Lは、ケース244Lと、このケース244L内部に形成されたストッパ245Lに接触するフランジ部246Lを備え突起242L、243Lに接触している突起部材247Lと、この突起部材247Lに接触しケース244Lに内蔵されているばね248Lと、このばね248Lを押すと共にケース244Lの前端に取付けられているねじ249Lとからなる。
ばね248Lで押されている突起部材247Lが、軸236Lの突起242L、243Lに接触しているため、第2の左風防板237Lは静止状態である。乗員が第2の左風防板237Lを矢印(18)のように車両の後方に向けて押し下げると、第2の左風防板237Lは支持軸28で支持された状態で回転するので、突起部材247Lは軸236Lの突起242Lに押される。
突起部材247Lが突起242Lに押されることで、ばね248Lは圧縮され、突起部材247Lが車両の右前(図左上)へ移動する。さらに第2の左風防板237Lを押し下げると、ばね248Lが突起部材247Lを押し出すので、突起部材247Lが突起241L、242Lに接触することになる。その結果、第2の左風防板237Lを想像線で示す位置に移動させることができる。
第2の左風防板237Lを想像線の位置に移動させ、乗員がスクータ型車両(図1の符号10)を走行させると、走行風251は第2の左風防板237Lに当たって、矢印(19)のように車両の後方へ流れる。したがって、走行風251の流れを車幅方向の外側に反らすことができるので、乗員の胴部に対する風防効果を高めることができる。
なお、第2の左風防板237Lは、フロントカウル238の外面に接触する接触面252Lと、インナーカウル253の外面に接触する接触面254Lとを備えている。特に、接触面254Lは、第2の左風防板237Lを想像線の位置に移動させたときに、インナーカウル253の外面255に接触するので、ストッパ機能を発揮する。
また、後側位置調整機構(図15の符号235L)の構造は、前側位置調整機構234Lと同様であるため、後側位置調整機構の説明は省略する。
加えて、第2の左風防板237L及び軸236Lは、フロントカウル238とインナーカウル253の接続線に沿って設けられた第2の開口部256Lに配置されていると共に、支持軸239Lに回転可能に支持されている。
第2の左風防板237Lは、フロントカウル238に接触した状態が閉状態であると共に、想像線で示すようにインナーカウル253に接触した状態が開状態である。走行風251の流れを車幅方向の外側に反らしたいときには、第2の左風防板237Lを開状態にするが、スクータ型車両を駐車させたときには、第2の左風防板237Lを閉状態にして車幅をより小さくすることができる。
また、第2の左風防板237Lの回転を支持する軸236L、支持軸239L、3個の突起241L、242L、243L、前側位置調整機構234Lが、カウル238、253の内側に配置されているので、スクータ型車両の外観を損なうことがない。
尚、本発明に係る第1カウル及び第2カウルは、実施の形態ではステップフロア及びフロントサイドカバーを適用したが、フロントカウル及びインナーカウル、ガーニッシュ及びフロントカウル、その他のカバー類を適用してもよい。
また、本発明に係る位置調整機構は、実施の形態では風防板の穴にボールをばねで押し付ける機構を適用したが、風防板の孔にピンを差し込む機構や爪を引っかける機構等を適用してもよい。
加えて、本発明に係る風防板は、実施の形態では溝形状のレールでスライド可能に支持したが、この他に、端部に溝を備えた風防板と、凸形状のレールとの組合わせによって、風防板をレールにスライド可能に支持させてもよい。
さらに、本発明に係る風防板の展開位置は、収納位置から2段階に移動させるように構成したが、展開位置の段階数は任意に決定してもよい。
本発明の風防板は、スクータ型車両に好適である。
10…スクータ型車両、11…車体フレーム、12…ヘッドパイプ、42…ウインドスクリーン、43…ガーニッシュ、44…フロントカウル、45L、193L、197L…第2カウル(フロントサイドカバー)、47…インナーカウル、52L、194L、198L、212L…第1カウル(ステップフロア)、67L、208L…位置調整機構(第1の左位置調整機構)、68L、181L、186L、191L、195L、201L…第1の風防板(第1の左風防板)、68R…第1の風防板(第1の右風防板)、84L、213L…第1の開口部、89L、187L、215L…フランジ部、95L…上部、96L…下部、108L…第2の風防板(第2の左風防板)、124L…第2の開口部、148L…第3の風防板(第3の左風防板)、164L…第3の開口部、182L…前面、183…風、184L…背面、185L…導風孔、192L、196L…屈曲部。

Claims (8)

  1. 車体フレームを覆う第1カウル及び第2カウルを備え、前記第1カウルと前記第2カウルが所定の長さをもって接続されるスクータ型車両において、
    前記第1カウルと前記第2カウルの接続線に沿って第1の開口部が設けられ、
    この第1の開口部に走行風を風防するための第1の風防板がスライド可能に挿入され、 この第1の風防板が収納位置から展開位置まで移動可能である位置調整機構を備えていることを特徴とするスクータ型車両。
  2. 前記車体フレームのヘッドパイプの後方を覆うインナーカウルを備え、
    前記第1カウルは、前記インナーカウルの下方に配置され乗員が車両の前方に向けて足を置くことができるステップフロアであり、
    前記第2カウルは、前記ステップフロアに隣接して前記車両の側方を覆うフロントサイドカバーであることを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両。
  3. 前記第1の風防板は、車幅方向の外端に車両後方へ向けて延びるフランジ部を備えることを特徴とする請求項2記載のスクータ型車両。
  4. 前記第1の風防板は、前記展開位置にスライドされたときに、前記第1の風防板の前面で受けた風の一部を、前記第1の風防板の背面へ導く導風孔を備えていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のスクータ型車両。
  5. 前記第1の風防板は、車両側面視で、上部が下部よりも車両前方へ位置するように、前方へ傾斜して設けられていることを特徴とする請求項2、請求項3又は請求項4記載のスクータ型車両。
  6. 前記第1の風防板は、車両側面視にて、中間部に傾斜角度が変化する屈曲部を備えていることを特徴とする請求項5記載のスクータ型車両。
  7. 前記車両の前部を覆うフロントカウルを備え、このフロントカウルの後方を前記インナーカウルが覆い、
    前記フロントカウルと前記インナーカウルの接続線に沿って第2の開口部が設けられ、 この第2の開口部に走行風を風防するための第2の風防板がスライド可能に挿入されていることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項記載のスクータ型車両。
  8. 前記車両の前部に設けられるウインドスクリーンと、このウインドスクリーンの一部を覆うガーニッシュとを備え、
    このガーニッシュと前記フロントカウルの接続線に沿って第3の開口部が設けられ、
    この第3の開口部に走行風を風防するための第3の風防板がスライド可能に挿入されていることを特徴とする請求項7記載のスクータ型車両。
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