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JP2010279409A - 薬液吸入用複合針およびこれを用いた薬液容器並びに薬液吸入方法 - Google Patents

薬液吸入用複合針およびこれを用いた薬液容器並びに薬液吸入方法 Download PDF

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Abstract

【課題】薬液の泡立ちを抑えて薬液容器内の薬液を効率的に吸入することができる薬液吸入用複合針およびこれを用いた薬液容器並びに薬液吸入方法を提供する。
【解決手段】本発明の薬液吸入用複合針10は、バイアル容器11を受け入れるバイアル容器保持ポート11aとシリンジ12を保持するシリンジ保持ポート12aとを有する針基部13と、バイアル容器保持ポート11aからシリンジ保持ポート12aまで針基部13を貫通して配置された吸入用針14と、針基部13の側面13aからバイアル容器保持ポート11aまで針基部13を貫通しバイアル容器保持ポート11aの上方まで吸入用針14と並行して配置された調整用針15とを備え、調整用針15の軸方向15aの長さ15bは吸入用針14の軸方向14aの長さ14bの2倍以上、10倍以下とし、調整用針15の端部13bから気体11bを吸入して吸入用針14の端部14cから薬液17を吸入する。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療などの分野において、注射薬などの薬液をシリンジなどに吸引して混合する時に用いる薬液吸入用複合針およびこれを用いた薬液容器並びに薬液吸入方法に関する。
病院などで薬液を入院患者などに施用する時に、数種類の薬液を大きさ、形の異なった薬液容器から取り出して混合したものを施用する場合が多い。また、このような薬液を混合する作業については、看護師や薬剤師などの人手に頼ることが多く、薬液容器に注射針などを挿入して薬液を吸入するので、大きい作業負担となっている。特に、密閉されたバイアル容器などの薬液容器から薬液を吸入する時には、容器内の内圧調整を行う必要がある。そのため、薬液容器内の薬液と注射器(以下、シリンジ)内の空気を交互に入れ換える動作(以下、ポンピング動作)を行なう必要があり、さらに大きい作業負担となっている。また、病院などで施用される薬液の中には、抗ガン剤など安全性に十分配慮して取り扱うべき薬液もあり、安全に取り扱えて作業負担が少なくて済む薬液吸入用複合針やこれを用いた薬液容器の開発が望まれている。
図13は、このような例として、薬液容器であるバイアル容器の口栓から薬液吸入用複合針を用いて放射線薬液のラジオアイソトープを取り出すところを示しており、この薬液吸入用複合針が挿入された薬液容器の断面図を示している。図13に示すように、放射線薬液のラジオアイソトープの薬液1が入ったバイアル容器2が、倒立状態でガイド筒に配置されており、バイアル容器2は口栓4により密閉されている。この口栓4を貫通して配置された長短2本の注射針5を、薬液吸入用複合針として挿入して下部の弾性チューブ6により薬液を取り出している(例えば、特許文献1参照)。ここでは、長い針5aの下のチューブ6aから長い針5aを介してバイアル容器2の中に空気を導入し、その圧力を利用して短い針5bを介して薬液1をチューブ6bから取り出している。このような構成とすることにより、バイアル容器2内の内圧調整のためのポンピング動作が不要となる。これにより、内圧調整不良による危険薬液のバイアル容器からの曝露(エアロゾル発生)の危険性が減少し、安全に薬液1を取り出すことができる。
特開昭59−51400号公報
しかしながら、上記で説明した従来の技術においては、図14に示すように、空気などの気体を導入する長い針5aの先端が、薬液吸入開始時点で薬液1の液面1aから離れた薬液1の中に配置されている。その為、短い時間で薬液1を効率的に取り出そうとしてバイアル容器2の中に導入する気体の量を増加させると、薬液1の種類によっては、発泡して液面1a近傍に泡立ちが生じる。すなわち、長い針5aの先端部を含む領域5cから泡7が発生し、これらの泡7が集まって薬液1の液面1a近傍の領域7aに泡立ち状態となり存続する。一方、このような泡立ちを避けようとして、取り出す薬液1を少量ずつゆっくり吸入すると、吸入効率が低下して時間がかかるという課題がある。また、時間をかけず泡立ちが発生して存続すると、薬液1を全量吸入することが困難になるという課題がある。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、薬液の泡立ちを抑えて、薬液容器内の薬液を無駄なく効率的に吸入することができる薬液吸入用複合針およびこれを用いた薬液容器並びに薬液吸入方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の薬液吸入用複合針は、調整用針と吸入用針とが貫通する針基部を有し、薬液吸入時に、前記調整用針の前記針基部の側面の端部から気体を吸入し、前記吸入用針の一端部から薬液を吸入する薬液吸入用複合針において、前記針基部は、その上部にバイアル容器の開口部を保持するバイアル容器保持ポートを有し、その下部にシリンジの先端を保持するシリンジ保持ポートを有し、前記吸入用針は、前記バイアル容器保持ポートから前記シリンジ保持ポートまで前記針基部を貫通して配置され、前記調整用針は、前記針基部の側面から前記バイアル容器保持ポートまで前記針基部を貫通して配置され、前記調整用針の軸方向の長さは前記吸入用針の軸方向の長さの2倍以上かつ10倍以下である構成からなる。
このような構成とすることにより、薬液吸入時に薬液の発泡を防止して、薬液を効率よく吸入することができる。
また、前記バイアル容器保持ポートの側に配置された前記吸入用針の端部近傍の外周面に少なくとも1つの穴が設けられた構成としてもよい。
このような構成とすることにより、薬液吸入時に吸入用針の先端から薬液を吸入するだけでなく外周面の穴からも薬液を吸入できるので、さらに効率よく薬液を吸入することができる。また、薬液を薬液容器の中に残すことなく吸入することができる。
また、上記調整用針と上記吸入用針とがそれぞれの軸方向に沿って隣接して配置された構成としてもよい。
このような構成とすることにより、薬液容器に対する調整用針および吸入用針の位置決めや挿入がさらに簡単にできる。
また、上記調整用針と上記吸入用針とが樹脂材料の中でそれぞれ貫通した導管として上記針基部と一体化して形成された構成としてもよい。
このような構成とすることにより、薬液吸入作業時の針刺し事故が軽減でき、さらに安全な一体化した複合針として使用することができるとともに、廃棄も容易となる。また、複合針の針先にヒール部が存在しないため、バイアル容器の蓋として嵌められているゴム栓の一部がゴム片として削り取られる、いわゆるコアリング現象の発生を抑えることができ、さらに安全な薬液吸入を実現することができる。
また、上記調整用針に気体を吸入させる上記針基部の上記側面に疎水性フィルタが配置された構成としてもよい。
このような構成とすることにより、調整用針を介した薬液の逆流の防止や外部からの汚染物質の流入の防止などを行うことができ、さらに安全に薬液の吸入をすることができる。
また、上記吸入用針から薬液を流出させる上記保持ポートに親水性フィルタが配置された構成としてもよい。
このような構成とすることにより、薬液中の不純物の除去などを行うことができ、さらに安全に薬液の吸入をすることができる。
また、上記疎水性フィルタは上記調整用針に気体を流入させる上記針基部の上記側面に配置され、上記親水性フィルタは上記吸入用針から薬液を流出させる上記保持ポートに配置された構成としてもよい。
このような構成とすることにより、調整用針を介した薬液の逆流の防止や外部からの汚染物質の流入の防止および薬液中の不純物の除去などを行うことができ、さらに安全かつ確実に薬液の吸入をすることができる。
また、上記針基部は上記調整用針の上記針基部からの突出量を調整する機構を備えている構成としてもよい。
このような構成とすることにより、形状や大きさが異なる複数の薬液容器に適用することができ、薬液吸入用複合針は効率的に薬液の吸入をすることができる。
また、本発明の薬液容器は、上記記載の薬液吸入用複合針と、前記薬液吸入用複合針の前記バイアル容器保持ポートにその開口部が保持されたバイアル容器と、を備え、前記バイアル容器の開口部を上部として前記薬液吸入用複合針が下部から前記バイアル容器内に挿入された状態において、前記調整用針の傾斜先端部が前記薬液の液面から突出する状態で配置された構成からなる。
このような構成とすることにより、バイアル容器に針を挿入する作業が必要なく、シリンジのみをはめ込むだけで良いので、さらに安全かつ効率よく薬液の発泡を防止して薬液を吸入することができる。
また、上記保持ポートは凹部を有し、上記凹部はシール部材で覆われた構成としてもよい。
このような構成とすることにより、保持ポートの清潔性と密閉性が確保できて薬液の逆流の防止や外部からの汚染の防止ができるさらに安全な薬液容器を実現することができる。
また、本発明の薬液吸入方法は、上記記載の薬液吸入用複合針のシリンジ保持ポートにシリンジを挿入して保持するステップと、上記薬液吸入用複合針を内部に薬液が密封されたバイアル容器の上部のゴム栓に挿入して薬液容器を構成するステップと、上記シリンジを保持した上記薬液容器を180度反転させて上記シリンジと上記バイアル容器の上下方向の位置関係を逆転させるステップと、倒立した上記バイアル容器において上記薬液吸入用複合針の調整用針の傾斜先端部が上記バイアル容器の内部の上記薬液の液面から突出していることを確認する確認ステップと、上記薬液吸入用複合針の吸入用針により上記シリンジに薬液を吸入すると共に上記調整用針の上記傾斜先端部から上記バイアル容器内へ気体を吸入させるステップと、を備えた方法からなる。
このような方法とすることにより、薬液の発泡を防止して薬液を効率よく安全に吸入することができる。
また、上記薬液の上記液面からの上記調整用針の突出量を調整する調整ステップをさらに備えた方法としてもよい。
このような方法とすることにより、形状や大きさが異なる複数の薬液容器に適用することができ、薬液吸入用複合針は効率的かつ安全に薬液の吸入をすることができる。
また、上記調整ステップにおいて上記調整用針の上記傾斜先端部を上記バイアル容器の底部に押し当てた後に上記調整用針の突出量を調整する方法としてもよい。
このような方法とすることにより、調整用針の突出量の調整が容易となり、調整用針の傾斜先端部を確実に液面から突出するように配置することができる。
また、上記挿入ステップにおいて、上記調整用針の上記傾斜先端部を上記バイアル容器の底部に押し当てた状態で上記薬液吸入用複合針を挿入することにより、上記調整用針の上記液面からの突出量を決めている方法としてもよい。
このような方法とすることにより、調整用針の突出量の調整を特に意識することなく、調整用針の傾斜先端部を確実に液面から突出するように配置することができる。
本発明の薬液吸入用複合針およびこれを用いた薬液容器並びに薬液吸入方法によれば、薬液の発泡を防止して、薬液を効率よく安全に吸入することができる。
本発明の実施の形態1にかかる薬液吸入用複合針およびこれを用いた薬液容器の概略構成を示す図で、(a)薬液吸入用複合針の断面図、(b)薬液容器の断面図 (a)本発明の実施の形態1にかかる他の薬液吸入用複合針の断面図、(b)本発明の実施の形態1にかかる他の薬液吸入用複合針の断面図 本発明の実施の形態1にかかるさらに別の薬液吸入用複合針の断面図で、(a)調整用針と吸入用針とを軸方向に沿って隣接して配置したものの断面図、(b)調整用針と吸入用針とをそれぞれ貫通した導管として針基部と一体化したものの断面図 本発明の実施の形態1にかかるさらに別の薬液吸入用複合針の断面図 従来の注射針によりバイアル容器の中の薬液を吸入するフローチャート (a)従来の注射針によりバイアル容器の中の薬液を吸入する第1の状態を示す概略図、(b)従来の注射針によりバイアル容器の中の薬液を吸入する第2の状態を示す概略図、(c)従来の注射針によりバイアル容器の中の薬液を吸入する第3の状態を示す概略図、(d)従来の注射針によりバイアル容器の中の薬液を吸入する第4の状態を示す概略図、(e)従来の注射針によりバイアル容器の中の薬液を吸入する第5の状態を示す概略図、(f)従来の注射針によりバイアル容器の中の薬液を吸入する第6の状態を示す概略図、(g)従来の注射針によりバイアル容器の中の薬液を吸入する第7の状態を示す概略図、(h)従来の注射針によりバイアル容器の中の薬液を吸入する第8の状態を示す概略図、(i)従来の注射針によりバイアル容器の中の薬液を吸入する第9の状態を示す概略図、(j)従来の注射針によりバイアル容器の中の薬液を吸入する第10の状態を示す概略図、(k)従来の注射針によりバイアル容器の中の薬液を吸入する第11の状態を示す概略図 本発明の実施の形態1にかかる薬液吸入方法により薬液を吸入するフローチャート 本発明の実施の形態1にかかる薬液吸入方法により薬液を吸入するフローチャート (a)本発明の実施の形態1にかかる薬液吸入方法により薬液を吸入する第1の状態を示す断面図、(b)本発明の実施の形態1にかかる薬液吸入方法により薬液を吸入する第2の状態を示す断面図 (a)本発明の実施の形態1にかかる薬液吸入方法により薬液を吸入する第3の状態を示す断面図、(b)本発明の実施の形態1にかかる薬液吸入方法により薬液を吸入する第4の状態を示す断面図 本発明の実施の形態2にかかる薬液吸入用複合針およびこれを用いた薬液容器の概略構成を示す断面図 本発明の実施の形態3にかかる薬液容器の概略構成を示す図で、(a)通常時の正立状態を示す断面図、(b)薬液を吸入する時の倒立状態を示す断面図 従来の薬液吸入用複合針とこれを用いた薬液容器の断面図 表面が泡立った薬液が入った従来の薬液容器の断面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ構成要素には同じ符号を付しており、説明を省略する場合もある。また、図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示している。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1にかかる薬液吸入用複合針10およびこれを用いた薬液容器20の概略構成を示す図で、(a)は薬液吸入用複合針10の断面図、(b)は薬液容器20の断面図を示す。
図1(a)、(b)に示すように、本実施の形態1の薬液吸入用複合針10は、針基部13と、バイアル容器保持ポート11aからシリンジ保持ポート12aまで針基部13を貫通して配置された吸入用針14と、針基部13の側面13aからバイアル容器保持ポート11aまで針基部13を貫通しバイアル容器保持ポート11aの上方まで吸入用針14と並行して配置された調整用針15とを備えている。針基部13は、その上部にバイアル容器11の開口部を保持するバイアル容器保持ポート11aを有し、その下部にシリンジ12の先端を保持するシリンジ保持ポート12aを有する。調整用針15の軸方向15aの長さ15bは、吸入用針14の軸方向14aの長さ14bの2倍以上、10倍以下としている。そして、調整用針15の針基部13の側面13aの側の端部15cから気体11bを吸入し、吸入用針14のバイアル保持ポート11aの側の端部14cから薬液17を吸入する。
このように、吸入用針14により薬液17を吸入してシリンジ12に導き、調整用針15の端部15cから気体11bをバイアル容器11の内部に吸入して、バイアル容器11内部の圧力を調整している。また、調整用針15は、その長さ15bが吸入用針14の長さ14bよりも長く、薬液17を吸入するときのバイアル容器11が倒立している状態において、調整用針15の傾斜先端部15dは薬液17の液面17aから突出するような構成としている。
このような構成とすることにより、薬液17が内部に入ったバイアル容器11の中にバイアル容器11の外部から気体11bを流入させても、気体11bが直接薬液17と混ざらない。したがって、調整用針15から気体11bを薬液17中に放出されることによる発泡を防止でき、バイアル容器11の中の薬液17を効率よく吸入することができる。また、吸入用針14は傾斜先端部14cがバイアル容器11の蓋として嵌められているゴム栓17bの近傍にあるので、バイアル容器11を倒立させて薬液17を吸入する時に、最終的にバイアル容器11の底に溜まる薬液17をほぼ残すことなく、効率よく吸入することができる。
本実施の形態1の薬液容器20は、内部に薬液17が入ったバイアル容器11と、上述の薬液吸入用複合針10と、薬液17を吸入するシリンジ12を保持するシリンジ保持ポート12aと、を備えた薬液容器である。このバイアル容器11を上部として薬液吸入用複合針10が下部からバイアル容器11内に挿入された状態において、吸入用針14から薬液17をシリンジ12に吸入すると共に、調整用針15の傾斜先端部15dを薬液17の液面17aから突出させてバイアル容器11内に気体11bを吸入させる構成としている。
すなわち、薬液容器20は、ゴム栓17bで密封された薬液17の入ったバイアル容器11に吸入用針14が挿入され、かつシリンジ12を保持するシリンジ保持ポート12aが形成された構成となっている。
なお、図1(b)に示すように、シリンジ保持ポート12aは、薬液吸入用複合針10の針基部13と一体化されて形成されている構成としてもよく、個別に形成されたものを用いてもよい。すなわち、このようなシリンジ保持ポート12aと針基部13とを一体化した構成とすることにより、シリンジ12をシリンジ保持ポート12aの凹部に差し込むだけでシリンジ12を配置したい位置に配置できるので、さらに組み立てが容易な薬液容器20を実現することができる。
以上のような構成とすることにより、図1(b)に示すようにバイアル容器11に針を挿入する作業が必要なくなり、薬液容器20にシリンジ12のみをはめ込むだけでバイアル容器11の中の薬液17を吸入することができる。すなわち、調整用針15の傾斜先端部15dなどの針の先端部が、予めバイアル容器11の中に配置され、人の手などに触れないように構成されているので、薬液吸入作業時の針刺し事故が防止でき、さらに安全かつ効率よく薬液吸入作業が行える。また、調整用針15の傾斜先端部15dは薬液17の液面17aから突出しているので、外部から流入する気体11bが直接薬液17と混ざることがないため発泡を防止することができ、薬液17を効率よく吸入することができる。
通常、シリンジ12は、注射針などが嵌められる受け部12fが薬液容器20のシリンジ保持ポート12aにしっかりと摩擦保持されている。そして、外筒であるバレル12bの内周面に密着して摺動することができるガスケット12cを、プランジャ12dで矢印12eの方向に引くことにより、薬液容器20から薬液17をシリンジ12の内部に吸入することができる。この時、密閉されたバイアル容器11の内部の薬液17の量が減るに従い、図1(b)のバイアル容器11の液体が満たされていない空間11cの気圧が低下することになるので、薬液17をシリンジ12内部へ吸入しにくくなる。しかしながら、本実施の形態1の薬液容器20においては、この空間11cがバイアル容器11の外部と調整用針15を介して直接結合しており、バイアル容器11の内部の気圧変化に従って、外部の気体11bを直接吸入することができるので、バイアル容器11の内部の気圧を常に大気圧とほぼ等しく一定に保つことができる。これにより、従来、バイアル容器内の内圧調整のために必要であったシリンジのポンピング動作が不要となるので、効率よく薬液17を吸入することができる。また、内圧調整不良による薬液17のバイアル容器11からの曝露(エアロゾル発生)の危険性が減少し、安全に薬液17をバイアル容器11から吸い出すことができる。
図2(a)、(b)は本発明の実施の形態1にかかる他の薬液吸入用複合針30、35の断面図である。図1(a)、(b)の薬液吸入用複合針10とは、吸入用針14の端部14dまたはその近傍の外周面31に、例えばスリットやパンチングメッシュなどの穴32を形成しているところが異なっている。すなわち、吸入用針14のバイアル容器保持ポート11aの側の端部14d近傍の外周面31には1つまたは複数の穴32が開いている構成としている。
このような構成とすることにより、吸入用針14の先端から薬液17(図示せず)を吸入するだけでなく、外周面31の穴32からも薬液17を吸入できるので、さらに効率よく薬液17を吸入することができる。したがって、薬液17を薬液容器20(図示せず)の中に残すことなく吸入することができる。
また、調整用針15および吸入用針14の傾斜先端部15d、14fのべベルカット面の方向は、使用する用途などに応じて任意の方向にカットされている。さらに、バイアル容器11(図1(b)参照)などが外れることなく安定にシリンジ12(図1(b)参照)と共に支持されるように、容器口金の固定用のリブ33を針基部13の一部に形成してもよい。このようにすると、薬液17をバイアル容器11から吸入する時に、薬液吸入用複合針30、35と共にバイアル容器11を安定に保持することができるので、看護師や薬剤師が両手でのシリンジ吸入操作に専念することができる。その結果、人の負担が少なくて効率のよい吸入作業を実現することができる。
図3は、本発明の実施の形態1にかかるさらに別の薬液吸入用複合針40、45の断面図で、(a)は調整用針15と吸入用針14とを隣接して配置したものの断面図、(b)は調整用針15と吸入用針14とを針基部と一体化したものの断面図である。
図3(a)に示すように、薬液吸入用複合針40は、調整用針15と吸入用針14とがそれぞれの軸方向15a、14a(図1(a)参照)に沿って隣接して配置されている構成としている。破線で示す領域41において、長さ14bの短い吸入用針14は、そのベベルカット面の上部を長さ15bの長い調整用針15に近い位置に隣接して配置し、これら吸入用針14と調整用針15とを一体化している。
このような構成とすることにより、2つの針を一体としてバイアル容器11に挿入することができるので、薬液17が入ったバイアル容器11に対する調整用針15および吸入用針14の位置決めや挿入が、さらに簡単にできる。
図3(b)に示す薬液吸入用複合針45は、調整用針15と吸入用針14とが樹脂材料46の中でそれぞれ貫通した導管18として針基部13と一体化して形成されている構成としている。このようにすると、金型を用いて針基部13、調整用針15および吸入用針14とを含んで一体成型することができ、製作・廃棄が容易になると共に、量産効果によりほぼ同一の形状のものが大量に低コストで製作することができる。また、シリンジ12を受けるシリンジ保持ポート12aなども針基部13と一体に形成することもできる。図3(b)においては樹脂材料46の中の孔状の空間である導管18が調整用針15および吸入用針14として形成されている。このように2つの針を樹脂材料46で一体に成型することにより、薬液吸入作業時に金属針で発生していた針刺し事故などを防止することができる。また、図3(b)の薬液吸入用複合針45の形状では先端部47にヒール部がないため、通常の注射針でバイアル容器11のゴム栓17bに穿刺する時に、注射針のヒール部によりゴム栓17bの一部がゴム片として削り取られる、いわゆるコアリング現象が発生することがない。このことにより、薬液17内にゴム片などの不純物が混入することを防止することができる。また、先端部47において、調整用針15の圧力調整口15gを、1つではなく複数個形成することも、樹脂材料46により一体成型するので容易である。同様に吸入用針14の吸入口14gも容易に複数個形成することができる。
このような構成とすることにより、さらに安全な一体化した薬液吸入用複合針として使用することができる。また、薬液吸入用複合針45の先端部47にヒール部がないため、コアリング現象の発生を抑えてさらに安全に薬液17を吸入することができる。
図4は本発明の実施の形態1にかかるさらに別の薬液吸入用複合針50の断面図である。
図4の薬液吸入用複合針50は、図2(a)、(b)の薬液吸入用複合針30、35と異なり、調整用針15に気体11bを吸入させる針基部13の側面13aの近傍に疎水性フィルタ51が配置されている構成としている。また、吸入用針14から薬液17を流出させるシリンジ保持ポート12aの近傍に親水性フィルタ52が配置されている構成としている。
このような構成とすることにより、調整用針15を介した薬液17の逆流の防止や外部からの汚染物質の流入の防止および薬液17中の不純物の除去などを行うことができ、さらに安全かつ確実に薬液17の吸入をすることができる。
すなわち、図4に示すように、疎水性フィルタ51は調整用針15に気体11bを流入させる針基部13の側面13aの近傍に配置され、親水性フィルタ52は吸入用針14から薬液17を流出させるシリンジ保持ポート12aの近傍に配置されている構成としている。
薬液吸入用複合針50は図1(b)に示すような薬液17の入ったバイアル容器11に挿入されるので、気体11bをバイアル容器11に流入させるのに用いる調整用針15の流入側に疎水性フィルタ51を配置して、外部から流入させる気体11bと共に運ばれてくる不純物などの汚染物質を、疎水性フィルタ51によりトラップして、バイアル容器11内の薬液17のコンタミネーションを防止している。また、疎水性フィルタ51は薬液吸入用複合針50を挿入する時や誤って使用した時に、バイアル容器11内の薬液17の外部への逆流も防止している。このことにより、外部に漏れ出ることが望ましくない薬液17の外部への流出を阻止することができる。
一方、親水性フィルタ52は、例えばシリンジ12(図示せず)側の針基部53上に載置され、吸入用針14の薬液17を流出させる側に配置されてシリンジ12に薬液17を吸入している。このことにより、薬液17中の不純物などの除去を親水性フィルタ52により行うことができ、さらに安全にシリンジ12に薬液17を吸入することができる。
このような構成とすることにより、調製用針15を介した薬液17の逆流の防止や外部からの汚染物質の流入の防止および薬液17中の不純物の除去などを行うことができ、さらに安全かつ確実に薬液17の吸入をすることができる。
なお、シリンジ12の側の針基部53の親水性フィルタ52に隣接する領域に、複数の細孔53aを形成することにより、親水性フィルタ52の全体を用いて薬液17中の不純物の除去を行うことができる。
図5は、従来の注射針5によりバイアル容器2の中の薬液8を吸入する様子を示すフローチャートであり、図6(a)〜(k)は、従来の注射針5によりバイアル容器2の中の薬液8を吸入する様子を示す概略図である。
図5に示すステップS1において、まずシリンジ12内へバイアル容器2内の薬液8と交換することになる空気を、注射針5を介して吸い込む(図6(a))。ステップS2において、注射針5をバイアル容器2に挿入する(図6(b))。ステップS3において、シリンジ12およびバイアル容器2が注射針5を間にして一体となっている状態で180度反転させ、バイアル容器2が倒立状態で上部に、シリンジ12がその下部に位置するようにする(図6(c))。そして、ステップS4において、プランジャ9を押し下げてバイアル容器2内の薬液8をシリンジ12内に吸入する(図6(d))。所定の量の薬液8を吸入したのちに、ステップS5において、シリンジ12内に予め吸い込んでいた空気をバイアル容器2内に流入させてシリンジ12とバイアル容器2間の空気交換を行う(図6(e))。
通常、バイアル容器2などの密閉容器から薬液8を吸入する際、一気に中の薬液8を吸入しようとすると密閉容器内部の気圧が低くなりすぎ、プランジャ9を引く大きな力が必要になったり、薬液8を吸い出せなくなってしまうといった不具合が生じる。そこで、所定の量の薬液8を吸入するごとに、上述の空気と薬液8との交換動作を行うことにより、密閉容器内部の気圧を一定に保ち、通常の力の範囲でプランジャ9を引いてバイアル容器2内の薬液8を吸入し終えることができる。したがって、シリンジ12とバイアル容器2間の空気交換は、図6(d)〜(g)に示すように繰り返し行ってもよく、必要な回数だけ行う。
バイアル容器2内の薬液8が少なくなり、挿入した注射針5が薬液8の液面から出る状態になるステップS6において、針位置の修正を判断する。針位置の修正が必要な場合は、ステップS7において、注射針5の先端の位置を下方に下げて注射針5が薬液8の中に位置するように修正する(図6(h))。ステップS4およびS5に戻り、再び空気交換や薬液8の吸入を行う(図6(i)、(j))。なお、この針位置の修正は、薬液8を吸入する時に薬液8の発泡を抑えるという観点からも必要な動作である。
ステップS6において針位置の修正が不要な場合には、ステップS8に移行する。ステップS8において、薬液8の吸入が終了したかどうかを判断し、終了していない場合にはステップS4に戻る。終了している場合には、ステップS9において、例えばバイアル容器2内の空気をシリンジ12に少し吸入することによりバイアル容器2内の気体の圧力を負圧に調整した後、ステップS10によりバイアル容器2から注射針5を抜き取っている(図6(k))。ここで、バイアル容器2内を負圧にするのは、注射針5をバイアル容器2から抜き取るときにバイアル容器2内から薬液8が外部に漏れでないようにして安全性を確保するためである。
このように従来の注射針5によりバイアル容器2などの密閉された容器の中の薬液8を吸入する一連の動作は、ステップが多く複雑で薬剤師や看護師などに大きな負担をかけ、また注射針5やシリンジ12などの扱いについても熟練が必要な作業が多い。
図7、図8は、本発明の実施の形態1にかかる薬液吸入方法において薬液吸入用複合針10および薬液容器20により薬液17を吸入するフローチャートであり、図9(a)、(b)および図10(a)、(b)は本発明の実施の形態1にかかる薬液吸入方法において薬液吸入用複合針10および薬液容器20により薬液17を吸入する状態を示す図である。具体的には、図7、図8は、本実施の形態1の薬液吸入方法の全体のフローチャートを示すものである。図9(a)、(b)は本実施の形態1の薬液吸入方法の具体的な内容の流れを断面図により示す前半の状態を示す図であり、図10(a)、(b)は本実施の形態1の薬液吸入方法の具体的な内容の流れを断面図により示す後半の状態を示す図である。
図7に示すように、本発明の実施の形態1の薬液吸入用複合針10および薬液容器20を使用すると、従来の注射針5を使用した場合に必要であった10の薬液吸入に関するステップ数を、約半分の6のステップ数で実現することができる。以下、そのフローチャートについて具体的に説明する。
図7のステップS11(図5のステップS2に相当)において、バイアル容器11などの密閉された容器にシリンジ12に係合された薬液吸入用複合針10を挿入し(図9(a))、薬液吸入用複合針10の針基部13の凹部に嵌めて固定する(図9(b))。そしてステップS12(図5のステップS3に相当)において、シリンジ12とバイアル容器11をともに180度反転させ、バイアル容器11が倒立状態で上部にシリンジ12がその下部に位置するようにする(図10(a))。そして、図10に示す倒立したバイアル容器11において、調整用針15の傾斜先端部15dがバイアル容器11の内部の薬液17の液面17aから突出していることを確認する。この確認ステップであるステップS13は、新たに付加しているステップである。そしてステップS14(図5のステップS4に相当)において、プランジャ12dを押し下げて薬液17を吸入する(図10(a))。薬液17を吸入する時には、バイアル容器11上部の気体の圧力が下がることになるが、この上部の気体は調整用針15を介してバイアル容器11の外部の空気とつながっている状態にあるので、すぐに外部から空気が調整用針15を介してバイアル容器11の上部に流入する。したがって、図6で示した従来の例のように空気交換を行う必要がない。このようにして、薬液17の吸入が終了するまでステップS14により薬液17を吸入し、ステップS15(ステップS8に相当)において、薬液17の吸入が終了したと判断されると、ステップ16において、バイアル容器11から薬液吸入用複合針10を抜き取る(図10(b))。このようにして薬液17を吸入する動作が終了する。
このように、本発明の実施の形態1にかかる薬液吸入方法は、上述の薬液吸入用複合針10のシリンジ保持ポート12aにシリンジ12を挿入して保持するステップと、薬液吸入用複合針10を内部に薬液17が密封されたバイアル容器11の上部のゴム栓17aに挿入して薬液容器20を構成するステップと、シリンジ12を保持した薬液容器20を180度反転させてシリンジ12とバイアル容器11の上下方向の位置関係を逆転させるステップと、を備えている。さらに、本実施の形態1の薬液吸入方法は、倒立したバイアル容器11において薬液吸入用複合針10の調整用針15の傾斜先端部15dがバイアル容器11の内部の薬液17の液面17aから突出していることを確認する確認ステップと、薬液吸入用複合針10の吸入用針14によりシリンジ12に薬液17を吸入するとともに調整用針15の傾斜先端部15dからバイアル容器11内へ気体11bを吸入させるステップと、を備えている。
このような方法とすることにより、薬液17の発泡を防止して、薬液17を効率よく安全に吸入することができる。
なお、確認ステップS13において調整用針15の傾斜先端部15dが液面から突出しない状態が生じることを想定して、図8のフローチャートに示すように調整用針15の傾斜先端部15dの薬液17の液面17aからの突出量を調整する調整ステップS13Aをさらに備えた方法としてもよい。すなわち、傾斜先端部15dの液面17aからの突出量が所定の範囲にない時には、ステップS13において調整用針15を軸方向15aに移動させて調整した後に、ステップS14によりシリンジ12に薬液17を吸入することができる。なお、調整用針15の薬液17の液面17aからの突出量の調整方法については、後述する。
このような方法とすることにより、形状や大きさが異なる複数のバイアル容器11に薬液吸入用複合針10を適用することができ、効率的かつ安全に薬液17の吸入をすることができる。
このように本実施の形態1の薬液吸入用複合針10および薬液容器20を使用することにより、従来のステップ数の約半分のステップ数で薬液17の吸入を効率的に行うことができる。また、予め薬液吸入用複合針10の調整用針15と吸入用針14との長さや位置関係を設定または調整することにより、薬液17の吸引時の薬液17の発泡を抑えることができるので、従来の注射針5のようにシリンジを介した針の位置変更を行うことは不要である。また、薬液17が入ったバイアル容器などの密閉された容器において、容器内部の圧力調整のために行うシリンジ12内の空気とバイアル容器11内の薬液17との交換動作が不要となり、常に大気圧と等しい状態で薬液17を吸入することができる。したがって、薬液17の吸入作業において薬剤師や看護師の肉体的・精神的負担が大きいポンピング作業を行う必要がなく、簡単かつ楽な薬液17の吸入作業を行うことができる。
(実施の形態2)
図11は、本発明の実施の形態2にかかる薬液吸入用複合針60およびこれを用いた薬液容器70の概略構成を示す断面図である。
図11の薬液吸入用複合針60は、図1に示す実施の形態1の薬液吸入用複合針10の場合と同様に、針基部62と、バイアル容器保持ポート11aからシリンジ保持ポート12aまで針基部62を貫通して配置された吸入用針14と、針基部62の側面62aからバイアル容器保持ポート11aまで針基部62を貫通し、バイアル容器保持ポート11aの上方まで吸入用針14と並行して配置された調整用針61とを備えている。針基部62は、その上部にバイアル容器11を受け入れるバイアル容器保持ポート11aを有し、その下部にシリンジ12を保持するシリンジ保持ポート12aを有する。調整用針61の軸方向63の長さ61bは、吸入用針14の軸方向14aの長さ14bの2倍以上、10倍以下としている。そして、調整用針61の針基部62の側面62aの側の端部61cから気体11bを吸入して、吸入用針14のバイアル容器保持ポート11aの側の端部14cから薬液17を吸入する。
しかしながら、本実施の形態2の薬液吸入用複合針60は、調整用針61の針基部62からの突出量が調整でき、薬液17の液面17aからの調整用針61の傾斜先端部61aの突出量61dが調整できるところが、実施の形態1の薬液吸入用複合針10とは異なる。すなわち、図11に示すように、針基部62は、調整用針61の針基部62からの突出量を調整する機構を備え、結果として調整用針61の傾斜先端部61aの液面17aからの突出量61dを調整することができる。この針基部62では、薬液吸入用複合針60が挿入されるバイアル容器11の大きさに応じて、調整用針61の傾斜先端部61aの位置を軸方向63の上下方向に調整することができる。したがって、どのような大きさのバイアル容器11に薬液吸入用複合針60が挿入されても、調整用針61の針基部62からの突出量を調整することにより、傾斜先端部61aを薬液17の液面17aから突出するように調整することができる。この調整機構64は、針基部62の一部に構成されており、図11に示すように、調整用針61の下部の折れ曲がり部分61fと針基部62の底部62bとの間に、例えば圧縮ばねなどの弾性体65を配置する。そしてバイアル容器11のゴム栓17bと隣接する針基部62の領域に調整用針61を囲むようにオイルシール66を配置する。そして、このように決定された調整用針61の位置を、弾性体65の押し圧方向の弾性力とオイルシール66及びゴム栓17bと調整用針61との接触摩擦力で均衡させて保持している。なお、調整用針61の針基部62からの突出量調整は、これに限らず、例えば手動で調整用針61を上下に移動することにより決定してもよい。
また、前述の実施の形態1で示した薬液吸入方法のフローチャート(図8参照)の中の調整ステップS13Aにおいて、本実施の形態2では、図11に示すように、調整用針61の傾斜先端部61aをバイアル容器11の底部11dに押し当てた後に、傾斜先端部61aの液面17aからの突出量61dを調整する方法としてもよい。
このような方法とすることにより、調整用針61の傾斜先端部61aの液面17aからの突出量調整が容易となり、液面17aから傾斜先端部61aが確実に突出するように配置することができる。
また、挿入ステップS11において、調整用針61の傾斜先端部61aを、図11における破線で形状を示すバイアル容器11の底部11dに押し当てた状態で薬液吸入用複合針60を挿入することにより、調整用針61の液面17aからの突出量61dを決める方法としてもよい。
このような方法とすることにより、調整用針61の傾斜先端部61aの液面17aからの突出量調整を特に意識する事なく、、確実に液面17aから突出するように配置することができる。また、液面17aからの突出量61dも十分に確保することができる。
以上のような構成とすることにより、薬液17が内部に密封されたバイアル容器11の中にバイアル容器11の外部から気体11bを流入させても、気体11bが直接薬液17と混ざらないので発泡を防止することができ、バイアル容器11の中の薬液17を効率よく吸入することができる。また、吸入用針14は傾斜先端部14cがバイアル容器11の蓋として嵌められているゴム栓17bの近傍にあるので、バイアル容器11を倒立させて薬液17を吸入する時に、最終的にバイアル容器11のゴム栓17bの近傍に溜まる薬液17をほぼ残すことなく、効率よく吸入することができる。しかも、調整用針61の針基部62からの突出量、すなわち傾斜先端部61aの薬液17の液面17aからの突出量を調整できる調整機構64を備えているので、形状や大きさが異なる複数のバイアル容器11などの薬液容器に適用して、効率的に薬液17の吸入をすることができる。
また、薬液吸入用複合針60とバイアル容器11とシリンジ12を保持するシリンジ保持ポート12aとを備えた薬液容器70においても、バイアル容器11を上部として、薬液吸入用複合針60が下部から薬液容器70内に挿入された状態で、吸入用針14から薬液17をシリンジ12に吸引すると共に、調整用針61の傾斜先端部61aを薬液17の液面17aから突出させてバイアル容器内に気体を吸入する構成としている。
このような構成とすることにより、シリンジ12をシリンジ保持ポート12aの凹部に差し込むだけでシリンジ12を配置したい位置に配置できるので、さらに組み立てが容易な薬液容器70を実現することができる。また、バイアル容器に針を挿入する作業が必要ないので、さらに安全かつ効率よく薬液の発泡を防止して薬液を吸入することができる。
(実施の形態3)
図12は本発明の実施の形態3にかかる薬液容器80の概略構成を示す図で、(a)は通常時の正立状態を示す断面図、(b)は薬液17を吸入する時の倒立状態を示す断面図である。
図12(a)、(b)に示すように薬液容器80は、内部に薬液17が入ったバイアル容器11と、上述の薬液吸入用複合針50と、薬液17を吸入するシリンジ(図示せず)を保持するシリンジ保持ポート81と、を備えた薬液容器である。図12(b)に示すように、このバイアル容器11を上部として薬液吸入用複合針50が下部からバイアル容器11内に挿入された状態で、吸入用針14から薬液17をシリンジ12(図示せず)に吸入すると共に、調整用針15の傾斜先端部15dを薬液17の液面17から突出させてバイアル容器内に気体を吸入する構成としている。この構成に加えて薬液容器80のシリンジ保持ポート81は凹部82を有し、凹部82はシール部材83で覆われている構成としている。
このような構成とすることにより、シリンジ12をシリンジ保持ポート81の凹部82に差し込むだけでシリンジ12を配置したい位置に配置できるので、さらに組み立てが容易な薬液容器80を実現することができる。また、バイアル容器に針を挿入する作業が必要ないので、さらに安全かつ効率よく薬液の発泡を防止して薬液を吸入することができる。また、シリンジ12が差し込まれるまではシール部材83により凹部82が清浄な状態に保持されるので、さらに安全な薬液容器を実現することができる。なお、薬液吸入用複合針50とバイアル容器11とが一体に保持されるため、図12(a)に示す針基部13の一部に抜け止め爪85を形成してもよい。
また、図12(a)、(b)に示すように、薬液吸入用複合針50に疎水性フィルタ51と親水性フィルタ52とを配置することにより、薬液17の逆流や外部からの汚染物質の流入の防止および薬液17中の不純物の除去などを行うことができ、さらに安全かつ確実に薬液17の吸入をすることができる。なお、シリンジ12側の針基部84の親水性フィルタ52に隣接する領域に複数の細孔84aを形成することにより親水性フィルタ52の全体を用いて薬液17中の不純物の除去を行うことができる。
本発明の薬液吸入針およびこれを用いた薬液容器並びに薬液吸入方法によれば、薬液の発泡を防止して薬液を効率よく吸入することができ、この薬液吸入針や薬液容器を用いれば薬剤師や看護師などが面倒で気を使う吸入作業を簡素化・効率化でき、病院などにおいて看護師や薬剤師などの肉体的・精神的負担を大幅に軽減でき有用である。
10,30,35,40,45,50,60 薬液吸入用複合針
11 バイアル容器
11a バイアル容器保持ポート
11b 気体
11c 空間
11d,62b 底部
12 シリンジ
12a,81 シリンジ保持ポート
12b バレル
12c ガスケット
12d プランジャ
12e 矢印
12f 受け部
13,53,62,84 針基部
13a,62a 側面
14 吸入用針
14a,15a,63 軸方向
14b,15b,61b 長さ
14d,15c,61c 端部
14c,14f,15d,61a 傾斜先端部
15g 圧力調整口
15,61 調整用針
17 薬液
17a 液面
17b ゴム栓
18 導管
20,70,80 薬液容器
31 外周面
32 穴
33 リブ
41 領域
46 樹脂材料
47 先端部
51 疎水性フィルタ
52 親水性フィルタ
53a,84a 細孔
61f 折れ曲がり部分
64 調整機構
65 弾性体
66 オイルシール
82 凹部
83 シール部材
85 抜け止め爪

Claims (13)

  1. 調整用針と吸入用針とが貫通する針基部を有し、薬液吸入時に、前記調整用針の前記針基部の側面の端部から気体を吸入し、前記吸入用針の一端部から薬液を吸入する薬液吸入用複合針において、
    前記針基部は、その上部にバイアル容器の開口部を保持するバイアル容器保持ポートを有し、その下部にシリンジの先端を保持するシリンジ保持ポートを有し、
    前記吸入用針は、前記バイアル容器保持ポートから前記シリンジ保持ポートまで前記針基部を貫通して配置され、
    前記調整用針は、前記針基部の側面から前記バイアル容器保持ポートまで前記針基部を貫通して配置され、
    前記調整用針の軸方向の長さは前記吸入用針の軸方向の長さの2倍以上かつ10倍以下であること
    を特徴とする薬液吸入用複合針。
  2. 前記バイアル容器保持ポートの側に配置された前記吸入用針の端部近傍の外周面に少なくとも1つの穴が設けられたこと
    を特徴とする請求項1に記載の薬液吸入用複合針。
  3. 前記調整用針と前記吸入用針とが、それぞれの軸方向に沿って隣接して配置されたこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の薬液吸入用複合針。
  4. 前記調整用針と前記吸入用針とが、それぞれ貫通した導管として前記針基部と一体化して形成されたこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の薬液吸入用複合針。
  5. 前記調整用針に気体を吸入する前記針基部の前記側面に疎水性フィルタが配置されたこと
    を特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の薬液吸入用複合針。
  6. 前記吸入用針から薬液が流出する前記保持ポートに親水性フィルタが配置されたこと
    を特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の薬液吸入用複合針。
  7. 前記針基部は、前記針基部からの前記調整用針の突出量を調整する機構を備えていること
    を特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の薬液吸入用複合針。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の薬液吸入用複合針と、
    前記薬液吸入用複合針の前記バイアル容器保持ポートにその開口部が保持されたバイアル容器と、を備え、
    前記バイアル容器の開口部を上部として前記薬液吸入用複合針が下部から前記バイアル容器内に挿入された状態において、前記調整用針の傾斜先端部が前記薬液の液面から突出する状態で配置されたこと
    を特徴とする薬液容器。
  9. 前記シリンジ保持ポートは凹部を有し、前記凹部はシール部材で覆われていること
    を特徴とする請求項8に記載の薬液容器。
  10. 請求項1から7のいずれか1項に記載の薬液吸入用複合針のシリンジ保持ポートにシリンジを挿入して保持するステップと、
    前記薬液吸入用複合針を内部に薬液が密封されたバイアル容器の上部のゴム栓に挿入して薬液容器を構成するステップと、
    前記シリンジを保持した前記薬液容器を180度反転させて前記シリンジと前記バイアル容器の上下方向の位置関係を逆転させるステップと、
    倒立した前記バイアル容器において前記薬液吸入用複合針の調整用針の傾斜先端部が前記バイアル容器の内部の前記薬液の液面から突出していることを確認する確認ステップと、
    前記薬液吸入用複合針の吸入用針により前記シリンジに薬液を吸入すると共に前記調整用針の前記傾斜先端部から前記バイアル容器内へ気体を吸入させるステップと、を備えたこと
    を特徴とする薬液吸入方法。
  11. 前記薬液の前記液面からの前記調整用針の突出量を調整する調整ステップをさらに備えたこと
    を特徴とする請求項10に記載の薬液吸入方法。
  12. 前記調整ステップにおいて前記調整用針の前記傾斜先端部を前記バイアル容器の底部に押し当てた後に、前記調整用針の前記突出量を調整すること
    を特徴とする請求項11に記載の薬液吸入方法。
  13. 前記挿入ステップにおいて、前記調整用針の前記傾斜先端部を前記バイアル容器の底部に押し当てた状態で前記薬液吸入用複合針を挿入することにより、前記調整用針の前記液面からの前記突出量を調整すること
    を特徴とする請求項11または12に記載の薬液吸入方法。
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