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JP2010111680A - ヘアトリートメント組成物 - Google Patents

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JP2010111680A JP2009288694A JP2009288694A JP2010111680A JP 2010111680 A JP2010111680 A JP 2010111680A JP 2009288694 A JP2009288694 A JP 2009288694A JP 2009288694 A JP2009288694 A JP 2009288694A JP 2010111680 A JP2010111680 A JP 2010111680A
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アナンド・ラムチヤンドラ・マハデシユワー
Ruby Loo Bick Tan-Walker
ルービー・ルー・ビツク・タン−ウオーカー
Jeffrey Anthony Veiro
ジエフリー・アンソニー・ベイロ
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Abstract

【課題】髪上でのシリコーンの蓄積を防ぎ、良好なコンディショニング性能と、ヘアトリートメント組成物中における安定性を実現するヘアトリートメント組成物の提供。
【解決手段】アミノ−、カルボキシ−、ベタイン−、4級アンモニウム−、炭水化物−、ヒドロキシ−およびアルコキシ−置換シリコーンから選択される官能化シリコーンと炭化水素油の両方を同一液滴内に含有する離散液滴を含むヘアトリートメント用組成物、前記組成物の調製方法、およびヘアコンディショニングのためのその使用。
【選択図】なし

Description

髪にクレンジング効果とコンディショニング効果の両方を与えるシャンプー組成物は従来技術で知られている。このようなシャンプー組成物は通常、洗髪すなわちクレンジング目的の1種または複数の界面活性剤と、1種または複数のコンディショニング剤を含む。コンディショニング剤は、湿った状態で櫛通りをなめらかにし、乾燥状態では静電気を抑えて髪に自然な風合い感を与えるなど扱いやすくさせることを目的とする。通常、これらのコンディショニング剤は水不溶性の油性物質またはカチオン性物質である。
シャンプー製品で使用される最もよく知られているコンディショニング剤にはシリコーンポリマーがあり、エマルジョン滴としてシャンプー中に存在する。コンディショニングは、シリコーンが髪に沈着し、フィルムを形成することによって効果が示される。シリコーンフィルムは優れたコンディショニング効果、例えば湿った状態における櫛通り性などの効果をもたらすが、シリコーン化合物を含む組成物を繰り返し使用すると、シリコーンの蓄積が起こり、髪に重い脂気感を与えるなどの望ましくない影響を与える可能性がある。この結果として使用者が自身の髪を不潔に感じることがある。
カチオン性ポリマーおよびカチオン性界面活性剤をコンディショニング剤として使用することによる問題は、クレンジング用界面活性剤としてシャンプー組成物に一般に用いられるアニオン性界面活性剤がカチオン性コンディショニング剤と相互作用して、コンディショニング剤および/またはクレンジング用界面活性剤の性能を悪化させる可能性があることである。
この問題を克服するために、非イオン性、両性および/またはカチオン性補助界面活性剤をクレンジング剤として使用する。しかし、これらの系は、一般にアニオン性界面活性剤を含む界面活性剤系ほど高いレベルのクレンジングまたは泡立ち効果はもたらさない。
多くの消費者はトリグリセリドを日常的な手入れの一環として習慣的に髪に塗る。このような消費者はココナッツ油を手入れ用品としてよく使用する。ヘアトリートメント製剤中のシリコーン化合物は、コンディショニング効果をもたらす、油が塗られた髪上のフィルム形成には一般に適さない。油性の髪にコンディショニング効果を与えることができるヘアトリートメント組成物が必要とされている。
ヘアトリートメント組成物で使用される別の種類のコンディショニング剤は、非シリコーン系水不溶性油性物質である。この系の油性物質の使用は、シリコーンおよびカチオン性コンディショニング剤に比べて非常に少ない。この1つの理由は、これらの物質がヘアトリートメント界面活性剤、特に洗浄効果を良くする目的でシャンプーに使用されるアニオン性界面活性剤と相溶性ではないためである。別の理由は、水性ヘアトリートメント組成物中でこれらの油性物質のエマルジョンが本来不安定であるためである。これは、よくヘアトリートメント組成物の均質性の欠如および/または保存寿命の不十分さの原因となる。
したがって、シリコーンの蓄積を防ぐが、良好なコンディショニング性能、さらにヘアトリートメント組成物中における安定性を実現する、より少量のシリコーン油性コンディショニング剤を含むヘアトリートメント組成物が必要とされている。また、日常的にトリグリセリドを髪につける消費者の髪に、コンディショニング効果を与えるヘアトリートメント組成物も必要とされている。使用者が使用後の髪を不潔に感じることもなく、クレンジング組成物によるコンディショニング効果を実現するヘアトリートメント組成物もまた必要とされている。
欧州特許第 0 742 64号は、アニオン性界面活性剤または両性界面活性剤、カチオン性コンディショニング剤または非イオン性コンディショニング剤、および水混和性の糖類を含む水性コンディショニングシャンプーを開示している。適切なコンディショニング剤として、シリコーン化合物、樹脂性物質、ろう様物質、および油性物質が挙げられている。
国際出願WO93/08787号は、アニオン性界面活性剤を分散させた不揮発性非イオン性シリコーン系コンディショニング剤、特定の電荷密度の水溶性カチオン性有機ヘアコンディショニングポリマー、ならびに炭化水素油、脂肪酸エステルおよびこれらの混合物から選択される有機系の不揮発性水不溶性の液体を含むコンディショニングシャンプーを開示している。
米国特許第5,344,643号は、アニオン性界面活性剤、油性水不溶性コンディショニング剤、油性コンディショニング剤のためのカルボキシビニルポリマー懸濁化および安定化剤、ならびにカチオン性コンディショニング剤を含むシャンプー組成物を開示している。
仏特許第 2788971号は、少なくとも1つのアミン基および1つのウレタン基を有するオイル、ならびにポリオレフィン、カチオン性ポリマーまたは両性ポリマー、カチオン性タンパク質およびこれらの加水分解物、シリコーン化合物、ミネラルオイル、セラミド系化合物、またはカチオン性界面活性剤であってもよいコンディショナーを含むヘアトリートメント組成物を開示している。
欧州特許第074264号 国際公開第93/08787号 米国特許第5,344,643号 仏国特許第2788971号
ヘアトリートメント組成物に添加する前に予め乳化した、ミネラルオイルおよび官能化シリコーンの両方を含む離散液滴を使用することにより、ヘアオイル使用者の髪にコンディショニング効果を与える組成物を提供できることをここで発見した。本発明による組成物は、髪上のシリコーン化合物の長期蓄積を減少させる上でも有益である。本発明による組成物は、良好な安定性を持つクレンジング製品によるコンディショニング効果も提供することができる。
本発明の一態様によれば、液滴が、
(i)官能化シリコーン、および
(ii)炭化水素油の
両方を同一液滴内に含有することを特徴とする離散液滴を含むヘアトリートメント組成物が提供される。
「水不溶性」とは、25℃で、水の重量に基づいて0.5重量%の濃度で水に溶解しないことを意味する。
粘度値を特定するのは、25℃で適切な装置を用いて計測された動粘性率である。適切な装置とはキャピラリー粘度計である。
本明細書で使用する「混合液滴」という用語は、炭化水素油および官能化シリコーンの両方を含む離散液滴を示すのに用いられる。
離散液滴は、組成物の主体が水の連続相であるのに対して、この液滴が分離した不連続性の非水性相を形成していることを意味する。
炭化水素油と官能化シリコーンの両方が共通の液滴内に含まれることが、本発明にとって不可欠である。言い換えれば、1つの液滴中に炭化水素油と官能化シリコーンの両方が共に存在しなければならない。しかし、効果的な量の混合液滴が組成物中に含まれるならば、組成物中の全ての非水性液滴がこの形態を成すことが本発明に不可欠というわけではない。
本発明による組成物の好ましい形態では、組成物が0.25〜0.5重量%の混合液滴を含む。
この混合液滴が、混合液滴に対する重量割合で表して、少なくとも5重量%の官能化シリコーンと少なくとも5重量%の炭化水素油を含む場合もまた好適である。
官能化シリコーン
官能化シリコーンは、混合液滴中に、混合液滴の全重量に基づいて少なくとも5重量%、好ましくは少なくとも25重量%、より好ましくは少なくとも40重量%、最も好ましくは少なくとも50重量%の量で存在する。
官能化シリコーンの動粘性率は、25℃で1000mm−1未満であるのが適切であり、好ましくは500mm−1未満、より好ましくは200mm−1である。
適切な官能化シリコーンには、例えば、アミノ−、カルボキシ−、ベタイン−、4級アンモニウム−、炭水化物−、ヒドロキシ−およびアルコキシ−置換シリコーンなどがある。
好ましくは、官能化シリコーンは複数の置換を含む。
基本的に、官能化シリコーンは、アルキル基が部分的に有機官能基で置換されている、ポリジアルキルシロキサンモノマー、好ましくはポリジメチルシロキサンモノマーから成る骨格を持つポリマーまたはオリゴマーを指す。
疑問を回避するためにヒドロキシル置換シリコーンについて言えば、ただ単にヒドロキシル末端基を有するポリジメチルシロキサン(CTFA指定のジメチコノールなど)は、本発明の範囲内の官能化シリコーンとみなされない。しかし、ポリマー鎖に沿ってヒドロキシル置換を有するポリジメチルシロキサンは官能化シリコーンであるとみなされる。
好ましい官能化シリコーンはアミノ官能化シリコーンである。適切なアミノ官能化シリコーンは、欧州特許第455,185号(Helene Curtis)に記載されており、式:
Si(CH−O−[Si(CH−O−]x−[Si(CH)(R−NH−RNH)−O−]y−Si(CH
で表されるトリメチルシリルアモジメチコンを含み、式中、x+yは約50から約500までの数であり、Rは2〜5個の炭素原子を有するアルキレン基であり、Rは2〜4個の炭素原子を有する第2のアルキレン基である。好ましくは、x+yの数は、約100から約300までの範囲である。
本明細書で表すアミン官能基の重量パーセントは、アミノ官能化シリコーンの試料を、ブロモクレゾールグリーンの終点まで塩酸アルコール(Alcoholic hydrochloric acid)に対して滴定することにより計測される。アミンの重量パーセントは、分子量45(CH−CH−NHに相当)を用いて算出される。
このようにして計測され、算出されたアミン官能基の適切な重量パーセントは、0.3%〜8%、好ましくは0.5%〜4%である。
本発明の組成物のシリコーン成分に有用な市販のアミノ官能化シリコーンの例は、Dow Corningから入手できるDC8220であり、これは25℃における粘度が150mm−1であり、2.0重量%のアミン官能基を有する。
炭化水素油
炭化水素油は、混合液滴中に、混合液滴の全重量に基づいて少なくとも5重量%、好ましくは少なくとも15重量%、より好ましくは少なくとも20重量%、最も好ましくは少なくとも30重量%の量で含まれる。
炭化水素油の粘度は、25℃で500mm−1未満が適切であり、好ましくは300mm−1未満、さらに好ましくは200mm−1未満、最も好ましくは50mm−1である。
炭化水素油には、環状炭化水素、直鎖脂肪族炭化水素(飽和または不飽和)、および分枝鎖脂肪族炭化水素(飽和または不飽和)などがある。炭化水素油は、好ましくは12〜60個の炭素原子を含む。アルケニルモノマー、例えばC〜Cであるアルケニルモノマーの重合炭化水素も適切である。これらのポリマーは直鎖または分枝鎖のポリマーであってもよい。この直鎖ポリマーは、通常は比較的短い長さであり、一般に、直鎖炭化水素として上述の総数となる炭素原子を有する。分枝鎖ポリマーは、十分に長い鎖長を有することができる。
適切な炭化水素油の具体例には、パラフィン油、ミネラルオイル、飽和および不飽和ドデカン、飽和および不飽和トリデカン、飽和および不飽和テトラデカン、飽和および不飽和ペンタデカン、飽和および不飽和ヘキサデカン、およびこれらの混合物などがある。これらの化合物の分枝鎖異性体のほかに、さらに長い鎖長の炭化水素の分枝鎖異性体も使用することができる。典型的な分枝鎖異性体は、高度に分岐した飽和または不飽和アルカンであり、例えば、Permethyl Corporationから販売されている、2,2,4,4,6,6,8,8−ジメチル−10−メチルウンデカンおよび2,2,4,4,6,6−ジメチル−8−メチルノナンのようなヘキサデカンおよびエイコサンのペルメチル置換異性体などのペルメチル置換異性体である。炭化水素ポリマーの別の例は、イソブチレンとブテンの共重合物などのポリブテンである。このタイプの市販の物質は、Amoco Chemical Co.(米国、イリノイ州、Chicago)製のL14ポリブテンである。
具体的には、好ましい炭化水素油は、各種グレードのミネラルオイルである。ミネラルオイルは石油から得られる透明な油性液体であり、石油からワックス分が取り除かれ、蒸留により揮発性画分が取り除かれている。250℃から300℃で蒸留する画分がミネラルオイルと呼ばれ、C1634からC2144の範囲の炭化水素の混合物から成る。このタイプの適切な市販の物質には、Silkolene(商標)で市販されているSirius M85およびSirius M45がある。
混合液滴
本発明による組成物中において、混合液滴はヘアトリートメント組成物の連続相から分離する不連続相を形成する。一般に、ヘアトリートメント組成物における連続相は水性の連続相である。
混合液滴を長期にわたり離散液滴として安定状態に保つために、官能化シリコーンおよび炭化水素油はヘアトリートメント組成物の連続相に不溶性であることが好ましい。
本発明の好ましい形態では、ヘアトリートメント組成物の連続相が水性であり、炭化水素油および官能化シリコーンが不水溶性である。この場合、混合液滴は、水中油型エマルジョンの油滴として組成物中で分散される。
混合液滴は、完全に製剤化された製品中で実質的に一様に分散されるならば、自然状態で液体、半固体、または固体であってよい。混合液滴は、好ましくは液体または半固体の液滴であり、さらに好ましくは液滴である。
混合液滴の平均液滴径D3,2値は、好ましくは0.05マイクロメートルより大きく、さらに好ましくは少なくとも0.5マイクロメートル、最も好ましくは少なくとも1マイクロメートルである。さらに、混合液滴の平均液滴径D3,2値は、25マイクロメートル以下であり、好ましくは20マイクロメートル以下、さらに好ましくは15マイクロメートル以下である。液滴径の適切な範囲が、任意の平均液滴径D3,2最小値を伴う任意の平均液滴径D3,2最大値を含むことに留意されたい。好ましい範囲は、0.05〜25マイクロメートル、さらに好ましくは0.5〜20マイクロメートル、最も好ましくは1〜15マイクロメートルである。
平均液滴径D3,2値を測定する方法は、当業者によく知られており、測定前にこの組成物を希釈する必要があるかもしれない。1つの適切な方法は、Malvern Instruments製の2600D粒径測定器(Particle Sizer)を用いるレーザー光散乱法によるものである。
本発明の非常に好ましい一態様は、混合液滴が水中油型水性エマルジョンにおける不連続相の形態であり、製造中にヘアトリートメント組成物にそのまま添加されてもよい。好ましくは、水性エマルジョンは機械的に形成される。このようなエマルジョンは、エマルジョンを安定化させるために少なくとも1つの乳化剤をさらに含むことが好ましい。
本発明の別の態様は、
i)官能化シリコーンと炭化水素油を含む、密に混ざり合った非水性混合物を生成するステップと、
ii)同一の液滴内に官能化シリコーンと炭化水素油の両方を含有する液滴を含む水性エマルジョンを調製するステップと、
iii)前記水性エマルジョンをヘアトリートメント組成物と混合するステップと
を含む、同一の液滴内に官能化シリコーンと炭化水素油の両方を含有する離散液滴をヘアトリートメント組成物に混入するための方法である。
この水性エマルジョンの調製に使用される適切な乳化剤は、当該技術分野でよく知られており、アニオン性、カチオン性、双性イオン性、両性、および非イオン性界面活性剤、ならびにその混合物などがある。シリコーン粒子用の乳化剤として使用されるアニオン性界面活性剤の例は、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルアリールスルホン酸塩、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸塩、ラウリルエーテル硫酸ナトリウムnEO(ここで、nは1〜20である)などのアルキルエーテル硫酸塩、オクチルフェノールエーテル硫酸塩nEO(ここで、nは1〜20である)などのアルキルフェノールエーテル硫酸塩、およびジオクチルスルホコハク酸ナトリウムなどのスルホコハク酸塩である。
シリコーン粒子用の乳化剤として使用される非イオン性界面活性剤の例は、ノニルフェノールエトキシレートnEO(ここで、nは1〜50である)などのアルキルフェノールエトキシレート、ラウリルアルコールnEO(ここで、nは1〜50である)などのアルコールエトキシレート、およびモノステアリン酸ポリオキシエチレン(ここで、オキシエチレン単位の数は1〜30である)などのエステルエトキシレートである。
乳化剤は、混合液滴の水性エマルジョンの形成前に、油相に混合されることが好ましい。
その後にヘアトリートメント組成物に混入することができる混合液滴の水性エマルジョンを調製するための好ましい方法は、高剪断ミキサーの使用を必要とする。適切なミキサーを用いれば、低温で高粘度の液体を取り扱うことができるはずである。好ましくは、ミキサーが中空円筒またはお椀形(bowl−shaped)であり、中央部に搭載された回転シャフトを有しており、シャフトと共に回転する工具またはブレードがその上に付いている。
ミキサーの壁面からその工具またはブレード先端の適切な間隔は比較的狭く、例えば20mm未満、好ましくは15mm未満、さらに好ましくは10mm未満である。シャフトの回転速度は、ミキサーの容積によって変化するが、通常は100〜1200rpmの範囲である。
好ましくは、ミキサーが混合温度を管理することもでき、例えば、ミキサーが熱伝導流体をその中で循環させることができるジャケットを有する。
混合液滴内で官能化シリコーンと炭化水素油が密に混ざり合っている混合物を得るために、両構成要素が、混合および乳化を起こす温度で液体であることが非常に望ましい。
ヘアトリートメント組成物
本発明によるヘアトリートメント組成物は、シャンプー、コンディショナー、スプレー、ムースまたはローションという形態を適切にとることができる。好ましいヘアトリートメント組成物の形態は、シャンプー、コンディショナーおよびムースである。
本発明の別の態様は、本発明によるヘアトリートメント組成物を髪のコンディショニングのために使用することである。本発明による組成物の1つの好ましい用途は、コンディショニングシャンプーとしての使用である。
シャンプー組成物
本発明による好ましいヘアトリートメント組成物は、コンディショニングシャンプー組成物である。このようなシャンプー組成物は、化粧料として許容可能であって、かつ髪の局部使用に適する1つまたは複数のクレンジング用界面活性剤を含む。混合液滴のための乳化剤がクレンジング目的に不十分である場合、別の界面活性剤を追加成分として含むことができる。本発明によるシャンプー組成物が、(コンディショニング混合液のための乳化剤として使用されるものに加えて)クレンジング効果を与える少なくとも1つの別の界面活性剤を含むことが望ましい。
適切なクレンジング用界面活性剤は、単独または組み合わせて使用されてもよく、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性、および双性イオン性界面活性剤、ならびにそれらの混合物から選択される。クレンジング用界面活性剤は、乳化剤と同じ界面活性剤であっても、異なる界面活性剤であってもよい。
本発明によるシャンプー組成物は、通常、化粧料として許容可能であって、かつ髪の局所使用に適する1つまたは複数のアニオン性クレンジング用界面活性剤を含む。
適切なアニオン性クレンジング用界面活性剤の例は、アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェート、アルカリルスルホネート、アルカノイルイセチオネート、アルキルサクシネート、アルキルスルホサクシネート、N−アルキルサルコシネート、アルキルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、アルキルエーテルカルボキシレート、およびアルファ−オレフィンスルホネート、特にこれらのナトリウム塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩、ならびにモノ−、ジ−およびトリエタノールアミン塩である。アルキル基およびアシル基は一般に8〜18個の炭素原子を含み、不飽和であってもよい。アルキルエーテルサルフェート、アルキルエーテルホスフェート、およびアルキルエーテルカルボキシレートは、分子あたり1〜10個のエチレンオキシドまたはプロピレンオキシドを含むことができる。
本発明のシャンプー組成物で使用する典型的なアニオン性クレンジング用界面活性剤は、オレイルコハク酸ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸アンモニウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、トリエタノールアミンドデシルベンゼンスルホナート、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウリルイセチオン酸ナトリウム、およびN−ラウリルサルコシン酸ナトリウムである。最も好ましいアニオン性界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(n)EO(ここでは、nは1〜3の範囲である)、ラウリル硫酸アンモニウムおよびラウリルエーテル硫酸アンモニウム(n)EO(ここでは、nは1〜3の範囲である)である。
前述のアニオン性クレンジング用界面活性剤のいかなる混合物もまた、適切となり得る。
本発明のシャンプー組成物中のアニオン性クレンジング用界面活性剤の総量は、一般に5〜30重量%、好ましくは6〜20重量%、さらに好ましくは8〜18重量%である。
シャンプー組成物は、美観的、物理的またはクレンジング特性を組成物に与えるのに役立つ補助界面活性剤を場合によっては含むことができる。
好ましい例は、両性または双性イオン性界面活性剤であり、組成物の重量に基づいて0〜約8重量%、好ましくは1〜4重量%の範囲の量で含まれることが可能である。
両性および双性イオン性界面活性剤の例には、アルキルアミンオキシド、アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルスルホベタイン(スルタイン)、アルキルグリシネート、アルキルカルボキシグリシネート、アルキルアンホプロピオネート、アルキルアンホグリシネート、アルキルアミドプロピルヒドロキシスルタイン、アシルタウレートおよびアシルグルタメートがあり、ここで、アルキル基およびアシル基が8〜19個の炭素原子を有する。本発明のシャンプーで使用される典型的な両性および双性イオン性界面活性剤には、ラウリルアミンオキシド、ココジメチルスルホプロピルベタインがあり、好ましくはラウリルベタイン、コカミドプロピルベタイン、およびココアンホプロピオン酸ナトリウムがある。
別の好ましい例は、非イオン性界面活性剤であり、組成物の重量に基づいて0.1〜8重量%、好ましくは1〜5重量%の範囲の量で含まれることが可能である。
例えば、本発明のシャンプー組成物が含むことができる代表的な非イオン性界面活性剤には、脂肪族(C〜C18)1級または2級の直鎖もしくは分枝鎖アルコールまたはフェノールと、通常はエチレンオキシド(一般に6〜30個のエチレンオキシド基を有する)であるアルキレンオキシドとの縮合生成物がある。
他の代表的な非イオン性界面活性剤には、モノ−またはジ−アルキルアルカノールアミドがある。その例には、ココモノ−またはジ−エタノールアミドおよびココモノ−イソプロパノールアミドがある。
本発明のシャンプー組成物が含むことのできる別の非イオン性界面活性剤は、アルキルポリグリコシド(APG)である。通常、APGは、1つまたは複数のグリコシル基のブロックに(場合によっては橋かけ基を介して)結合したアルキル基を含むものである。好ましいAPGは、下記式:
RO−(G)
により定義される。式中、Rは飽和もしくは不飽和であってもよい分枝鎖または直鎖アルキル基であり、Gは糖基である。
Rは約C〜約C20の平均アルキル鎖長を表すことができる。好ましくは、Rは約C〜約C12の平均アルキル鎖長を表す。最も好ましくは、Rの値は約9.5〜約10.5の範囲である。Gは、CまたはCの単糖残基から選択することができ、好ましくはグルコシドである。Gは、グルコース、キシロース、ラクトース、フルクトース、マンノース、およびその誘導体から選択することができる。好ましくは、Gはグルコースである。
重合度を示すnは約1〜約10またはそれ以上の値を有することができる。好ましくは、n値は約1.1〜約2の範囲である。最も好ましくは、n値は約1.3〜約1.5の範囲である。
本発明での使用に適切なアルキルポリグリコシドは市販されており、例えばSeppic製のOramix NS10、Henkel製のPlantaren 1200およびPlantaren 2000として同定される物質が含まれる。
本発明のシャンプー組成物が含むことができる他の糖系界面活性剤には、例えば国際出願WO 92 06154号および米国特許第 5 194 639号に記載されるようなC12〜C18N−メチルグルカミドなどのC10〜C18N−アルキル(C〜C)ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、ならびにC10〜C18N−(3−メトキシプロピル)グルカミドなどのN−アルコキシポリヒドロキシ脂肪酸アミドがある。
シャンプー組成物はまた、組成物の重量に基づいて0.01〜10重量%、さらに好ましくは0.02〜5重量%、最も好ましくは0.025〜2重量%の範囲の量の1種または複数のカチオン性補助界面活性剤を場合によっては含むことができる。
本発明のシャンプー組成物中の(いかなる補助界面活性剤、および/またはシリコーン成分に関するいかなる乳化剤も含めた)界面活性剤の総量は、組成物の重量に基づいて一般に0.1〜50重量%、好ましくは5〜30重量%、さらに好ましくは10〜25重量%である。
カチオン性沈着ポリマー
カチオン性沈着ポリマーは、本発明によるシャンプーにおいて組成物のコンディショニング性能を高めるための任意の成分である。「沈着ポリマー」は、使用中にヘアトリートメント組成物の混合液滴が所望の部位、すなわち髪および/または頭皮に沈着するのを高める物質を意味する。
沈着ポリマーは、ホモポリマーでもよく、2種以上のモノマーから形成されてもよい。ポリマーの分子量は、統一原子質量単位で一般に5000〜10000000、通常は少なくとも10000、好ましくは100000〜約2000000の範囲である。このポリマーは、4級アンモニウムまたはプロトン化アミノ基、あるいはその混合物などのカチオン性窒素含有基を有する。
カチオン性窒素含有基は、一般に沈着ポリマーの全モノマー単位の一部の上に置換基として存在する。したがって、このポリマーがホモポリマーでないとき、スペーサー非カチオン性モノマー単位を含むことができる。このようなポリマーは、CTFA Cosmetic Ingredient Directory、第3版に記載されている。非カチオン性モノマー単位とカチオン性モノマー単位の比は、必要とされる範囲のカチオン電荷密度を有するポリマーを生じさせるように選択される。
適切なカチオン性沈着ポリマーには、例えば、カチオン性アミンまたは4級アンモニウム官能基を有するビニルモノマーと、(メタ)アクリルアミド、アルキルおよびジアルキル(メタ)アクリルアミド、アルキル(メタ)アクリレート、ビニルカプロラクトンおよびビニルピロリジンなどの水溶性スペーサーモノマーのコポリマーがある。アルキルおよびジアルキル置換モノマーは、好ましくはC1〜C7アルキル基、さらに好ましくはC1〜C3アルキル基を有する。他の適切なスペーサーには、ビニルエステル、ビニルアルコール、無水マレイン酸、プロピレングリコール、およびエチレングリコールがある。
カチオン性アミンは、特定の種および組成物のpHに依存して、1級、2級、または3級アミンである可能性がある。一般に、2級および3級アミン、特に3級アミンが好ましい。
アミン置換ビニルモノマーおよびアミンは、アミン形態で重合させた後、4級化によりアンモニウムに変換させることが可能である。
カチオン性沈着ポリマーは、アミン置換モノマーおよび/または4級アンモニウム置換モノマーおよび/または相溶性スペーサーモノマーから誘導されるモノマー単位の混合物を含むことができる。
適切なカチオン性沈着ポリマーには以下の例が含まれる:
当該業界で米国化粧品工業会(CTFA)によりPolyquaternium−16と呼ばれている、1−ビニル−2−ピロリジンと1−ビニル−3−メチルイミダゾリウム塩(例えば、クロリド塩)のコポリマー。この物質は、BASF Wyandotte Corp.(米国、ニュージャージー州、Parsippany)からLUVIQUATの商標(例えば、LUVIQUAT FC 370)で市販されている;
当該業界(CTFA)でPolyquaternium−11と呼ばれている、1−ビニル−2−ピロリジンとメタクリル酸ジメチルアミノエチルのコポリマー。この物質は、Gaf Corporation(米国、ニュージャージー州、Wayne)からGAFQUATの商標(例えば、GAFQUAT 755N)で市販されている;
例えば、当該業界(CTFA)でPolyquaternium−6とPolyquaternium−7と呼ばれている、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドホモポリマーとアクリルアミドおよびジメチルジアリルアンモニウムクロリドのコポリマーを含むカチオン性ジアリル4級アンモニウム含有ポリマー;
(米国特許第4,009,256号に記載されている)3〜5個の炭素原子を有する不飽和カルボン酸のホモポリマーおよびコポリマーのアミノアルキルエステルの無機酸塩;
(国際出願WO95/22311号に記載されている)カチオン性ポリアクリルアミド。
使用可能な他のカチオン性沈着ポリマーには、カチオン性多糖ポリマー、例えばカチオン性セルロース誘導体、カチオン性澱粉誘導体、およびカチオン性グアーガム誘導体がある。このカチオン性多糖ポリマーが、0.1〜4meq/gの範囲の電荷密度を有することが適切である。
本発明の組成物中における使用に適するカチオン性多糖ポリマーには、以下の式:
A−O−[R−N(R)(R)(R)X
で表されるものが含まれ、式中、Aは無水グルコース残基、例えば澱粉またはセルロース無水グルコース残基である。Rはアルキレン、オキシアルキレン、ポリオキシアルキレン、またはヒドロキシアルキレン基、あるいはその組み合わせである。R、RおよびRは、独立してアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アルコキシアルキル、またはアルコキシアリール基を表し、各基は約18個までの炭素原子を含む。各カチオン性部分の炭素原子の総数(すなわち、R、RおよびR中の炭素原子の合計)は、好ましくは約20以下であり、Xはアニオン性対イオンである。
カチオン性セルロースは、当該業界(CTFA)でPolyquaternium 10と呼ばれる、トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースの塩として、Amerchol Corp.(米国、ニュージャージー州、Edison)からポリマーのPolymer JR(商標)およびLR(商標)シリーズで入手可能である。別のタイプのカチオン性セルロースには、当該業界(CTFA)でPolyquaternium 24と呼ばれる、ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースの高分子4級アンモニウム塩がある。これらの物質は、Amerchol Corp.(米国、ニュージャージー州、Edison)からPolymer LM−200(商標)で入手可能である。
他の適切なカチオン性多糖ポリマーには、(例えば、米国特許第3,962,418号に記載されている)4級窒素含有セルロースエーテル、および(例えば、米国特許第3,958,581号に記載されている)エーテル化セルロースと澱粉のコポリマーがある。
使用可能な特に適切なタイプのカチオン性多糖ポリマーは、(Rhone−PoulencからJAGUAR商標シリーズで市販されている)グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドなどのカチオン性グアーガム誘導体である。
その例は、カチオン性基の低置換度および高粘度を有するJAGUAR C13S、中置換度および低粘度を有するJAGUAR C15、高置換度、高粘度を有するJAGUARC17、低レベルの置換基およびカチオン性4級アンモニウム基を有するヒドロキシプロピル化カチオン性グアー誘導体であるJAGUAR C16、ならびに低置換度を有する、透明度の高い中粘度のグアーであるJAGUAR 162である。
好ましくは、カチオン性沈着ポリマーは、カチオン性セルロースおよびカチオン性グアー誘導体から選択される。
特に好ましい沈着ポリマーは、JAGUAR C13S、JAGUAR C15、JAGUAR C17、JAGUAR C16、およびJAGUAR C162である。
コンディショナー組成物
本発明による組成物は、シャンプーおよびそれに続くリンス後に通常的に処理されるヘアトリートメント用のコンディショナーとして製剤されてもよい。
コンディショニング用界面活性剤
前記したコンディショナーは、化粧料として許容可能であって、かつ髪の局部使用に適している1つまたは複数のクレンジング用界面活性剤を含む。
適切なコンディショニング用界面活性剤は、単独または混合して使用されるカチオン性界面活性剤から選択される。例には、4級アンモニウムヒドロキシド、またはその塩化物などの塩が含まれる。
本発明のヘアコンディショナーで使用される適切なカチオン性界面活性剤には、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、テトラメチルアンモニウムクロリド、テトラエチルアンモニウムクロリド、オクチルトリメチルアンモニウムクロリド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド、オクチルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、デシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ジドデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロリド、タロウトリメチルアンモニウムクロリド、ココトリメチルアンモニウムクロリド、PEG−2 オレイルアンモニウムクロリド、およびこれらの水酸化物がある。別の適切なカチオン性界面活性剤には、CTFA指定のQuaternium−5、Quaternium−31、およびQuaternium−18がある。前述の物質の任意の混合物も適切となり得る。本発明のヘアコンディショナーで使用するのに特に有用なカチオン性界面活性剤は、セチルトリメチルアンモニウムクロリドであり、例えば、Hoechst Celanese製のGENAMIN CTACとして市販されている。
本発明のコンディショナーにおけるカチオン性界面活性剤の濃度は、組成物の全重量に基づいて、好ましくは0.01〜10重量%、さらに好ましくは0.05〜5重量%、最も好ましくは0.1〜2重量%である。
脂肪アルコール
本発明による組成物には、有利に脂肪アルコール物質が混入される。コンディショニング組成物中で脂肪アルコールとカチオン性界面活性剤を組み合わせて使用すると特に有利であると考えられる。なぜならこれによりカチオン性界面活性剤が分散するラメラ相が形成されるためである。
代表的な脂肪アルコールは、8〜22個の炭素原子を含み、さらに好ましくは16〜20個の炭素原子を含む。適切な脂肪アルコールの例には、セチルアルコール、ステアリルアルコール、およびこれらの混合物がある。これらの物質の使用は、これらの物質が本発明の組成物の全体的なコンディショニング特性に貢献する点においても有益である。
本発明の組成物中の脂肪アルコール物質の濃度は、組成物の全体重量に基づいて好都合には0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%である。カチオン性界面活性剤と脂肪アルコールの重量比は、10:1〜1:10が適切であり、好ましくは4:1〜1:8、場合によっては1:1〜1:4である。
ムース
本発明によるヘアトリートメント組成物は、エアゾールフォーム(ムース)の形態をとることもでき、この場合、組成物中に噴射剤を含まなければならない。この剤は、容器からの他の物質の発射、およびヘアムースの特性の形成に関与する。
噴射ガスは、エアゾール容器で都合よく使用される任意の液化ガスであってよい。適切な噴射剤の例には、単独または混合して使用される、ジメチルエーテル、プロパン、n−ブタン、およびイソブタンが含まれる。
噴射ガスの量は、エアゾール技術分野でよく知られる通常の要因により決定される。ヘアムースにおける噴射剤の濃度は、組成物の全重量に基づいて通常3〜30重量%、好ましくは5〜15重量%である。
本発明のヘアムース組成物は、組成物の重量に基づいて0.1〜10重量%、好ましくは0.1〜約1重量%、例えば0.3重量%などの任意の範囲にある少量の界面活性剤を含むことができる。界面活性剤は、アニオン性、非イオン性、またはカチオン性乳化剤であってよい。特に好ましいのは、疎水性物質、例えば脂肪アルコール、脂肪酸およびフェノールのアルコキシル化により形成される非イオン性乳化剤である。
任意成分
本発明の組成物は、ヘアトリートメント製剤中で通常使用される他の任意成分を含むことができる。他の成分には、粘度調整剤、保存料、着色剤、グリセリンおよびポリプロピレングリコールなどの多価アルコール、EDTAなどのキレート剤、酸化防止剤、香料、抗菌剤、および日焼け止め剤がある。これらの各成分は、目的を果たすのに有効な量で含まれる。一般に、これらの任意成分は、組成物の全体量に基づいて個別に5重量%までの濃度で含まれる。
好ましくは、本発明の組成物はヘアケアに適する補助剤もまた含む。このような成分は、組成物の全重量に基づいて一般に2重量%までの濃度、好ましくは1重量%までの濃度で個別に含まれる。
適切なヘアケア補助剤には、以下が挙げられる:
(i)アミノ酸および糖などの天然の毛根栄養分。適切なアミノ酸の例には、アルギニン、システイン、グルタミン、グルタミン酸、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、セリンおよびバリン、および/またはこれらの前駆物質および誘導体がある。アミノ酸は、単独または混合して、またはジペプチドおよびトリペプチドなどのペプチドの形態で添加されてもよい。アミノ酸は、ケラチン加水分解物またはコラーゲン加水分解物のようなタンパク質加水分解物の形態で添加されてもよい。適切な糖は、グルコース、デキストロース、およびフルクトースである。これらは、単独で、または果実エキスなどの形態で添加されてもよい。本発明の組成物に含まれる天然の毛根栄養分における特に好ましい組み合わせは、イソロイシンとグルコースである。特に好ましいアミノ酸栄養分はアルギニンである。
(ii)毛髪繊維補修剤(hair fibre benefit agents)。この例は、繊維組織の潤い補給およびキューティクルの保全維持に関わるセラミドである。セラミドは、天然物からの抽出により得られるか、または合成セラミドおよび擬似セラミドとして得られる。好ましいセラミドは、Quest製のCeramide IIである。Laboratoires Serobiologiques製のCeramides LSなどのセラミド混合物も適切となり得る。
使用様式
本発明の組成物は、滑らかさ、柔軟性、扱いやすさ、キューティクルの保全、および光沢などの毛髪繊維の表面性質の改善を条件としたヒトの髪および/または頭皮の局部処理を主に対象としている。
本発明は、以下の限定されない実施例によってさらに明らかとなる:
シャンプー製剤を、表1に示すように作製した。例1および2は比較例であり、実施例Aおよび実施例Bは本発明によるシャンプー組成物である。全ての数字は組成物に対する重量%である。
Figure 2010111680
アミノシリコーン DC8220は、25℃で150mm−1の粘度、および2.0重量%のアミン官能基を有する。アミノシリコーン DC8466は、25℃で15000mm−1の粘度、および2.3重量%のアミン官能基を有する。
Mineral oil M4は、25℃で4.3mm−1の粘度を有する。
試験法
ヘアピース(hair switches)を、60%ココナッツオイルおよび40%ミネラルオイル(M40)の混合物である市販のオイルで処理した。0.5mlのオイルを、ヘアピースに塗り、1時間放置した。供試製剤を0.35ml量り取り、オイル処理した髪に塗り、続いて通常の手順で洗髪およびリンスを行った。シャンプーおよびリンスの手順を2度目に反復した後、ヘアピースを通常の温度(20〜25℃)で乾燥させた。乾燥後すぐに、ヘアピースの特性評価の経験を有するパネリストが、これらのヘアピースを評価した。
評価結果
記載された特性に関する評価得点を以下の表に示す。得点が高ければ高いほど結果が良いことを示す。
Figure 2010111680
Figure 2010111680
Figure 2010111680
この結果は、本発明による実施例Aは、清潔感を損ねることもなく、比較例1および2と比較してコンディショニングを改善していることを示す。
表4は、低粘度の官能化シリコーンを有する実施例Aが、高粘度の官能化シリコーンを有する実施例Bと比べて好ましいことを示す。

Claims (13)

  1. 離散液滴を含むヘアトリートメント用組成物であって、
    前記離散液滴が、
    i)アミノ−、カルボキシ−、ベタイン−、4級アンモニウム−、炭水化物−、ヒドロキシ−およびアルコキシ−置換シリコーンから選択される官能化シリコーンと、
    ii)炭化水素油と
    の両方を同一液滴内に含有し、
    前記離散液滴が、液滴の重量%として表して、少なくとも5重量%の官能化シリコーンと少なくとも5重量%の炭化水素油を含むことを特徴とする組成物。
  2. 少なくとも0.25重量%の前記離散液滴を含む請求項1に記載の組成物。
  3. 前記官能化シリコーンがアミノ官能化シリコーンである請求項1または2に記載の組成物。
  4. 前記アミノ官能化シリコーンが、0.3重量%〜8重量%のアミン官能基を有する請求項3に記載の組成物。
  5. 前記炭化水素油が25℃で500mm−1未満の動粘性率を有する請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記官能化シリコーンの動粘性率が25℃で1000mm−1未満である請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記離散液滴が乳化剤をさらに含む請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記乳化剤が非イオン性界面活性剤を含む請求項7に記載の組成物。
  9. 前記離散液滴が、予め形成された水性エマルジョンの非水性相として前記組成物に添加される請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性および双性イオン性界面活性剤ならびにその混合物から選択される少なくとも1種のクレンジング用界面活性剤を含むシャンプー組成物である請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 少なくとも1種のコンディショニング用界面活性剤と脂肪アルコールおよび/またはアルコキシル化脂肪アルコールを含むコンディショナー組成物である請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  12. ヘアコンディショニングのための請求項1から10のいずれか一項に記載のヘアトリートメント組成物の使用であって、前記ヘアトリートメント組成物を毛髪に適用することを含む、使用。
  13. コンディショニングシャンプーとしての請求項1から10のいずれか一項に記載のヘアトリートメント組成物の使用であって、前記ヘアトリートメント組成物を毛髪に適用することを含む、使用。
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