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JP2010199722A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、欠陥画素によるノイズと線状の固定パターンノイズとを効率良く除去する撮像装置を提供する。
【解決手段】 撮像装置は、撮像素子と、区分け部と、暗黒画像取得部と、欠陥画素検出部と、線状ノイズ検出部とを備える。撮像素子は、2次元的に配列された、入射光を光電変換する複数の画素を有する。区分け部は、撮像素子の撮像領域を配列の第1の方向に沿って複数の部分領域に区分けする。暗黒画像取得部は、撮像素子への入射光を遮光した状態で、撮像素子により暗黒画像を撮像し、その暗黒画像の撮像毎に、異なる部分領域から暗黒画像を取得する。欠陥画素検出部は、部分領域毎の暗黒画像を解析することにより、撮像素子の欠陥画素の位置を検出する。線状ノイズ検出部は、部分領域毎の暗黒画像を解析することにより、暗黒画像内で第1の方向と垂直に交差する第2の方向に発生する線状ノイズを検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ノイズの除去機能を備える撮像装置に関する。
従来、撮像装置の一つである電子カメラにおいて、撮像素子に起因するノイズが発生することにより、画像の画質劣化が生じることが知られている(例えば、特許文献1参照)。撮像素子に起因するノイズには、例えば、欠陥画素によるノイズや、いわゆる線状の固定パターンノイズ(FPN:Fixed Pattern Noise)等がある。
そのため、欠陥画素によるノイズを除去する技術や、線状の固定パターンノイズを除去する技術が各々周知技術として知られている。
しかし、欠陥画素によるノイズと線状の固定パターンノイズとを除去する場合、単純に両方の処理を順番に行ったのでは、欠陥画素検出用の暗黒画像と線状の固定パターンノイズ検出用の暗黒画像とを撮像する必要が生じる。この場合、線状の固定パターンノイズ検出用の暗黒画像の撮像は、通常、撮像領域全てを読み出す必要がないため、レリーズ操作があった直後に行われる。
一方、欠陥画素検出用の暗黒画像の撮像は、通常、撮像領域全てを読み出すため、線状の固定パターンノイズ検出用の暗黒画像が読み出された後に、欠陥画素検出用の暗黒画像を撮像して読み出すと、時間がかかるという問題が生じる。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、欠陥画素によるノイズと線状の固定パターンノイズとを効率良く除去する撮像装置を提供することを目的とする。
第1の発明に係る撮像装置は、撮像素子と、区分け部と、暗黒画像取得部と、欠陥画素検出部と、線状ノイズ検出部とを備える。撮像素子は、2次元的に配列された、入射光を光電変換する複数の画素を有する。区分け部は、撮像素子の撮像領域を配列の第1の方向に沿って複数の部分領域に区分けする。暗黒画像取得部は、撮像素子への入射光を遮光した状態で、撮像素子により暗黒画像を撮像し、その暗黒画像の撮像毎に、異なる部分領域から暗黒画像を取得する。欠陥画素検出部は、部分領域毎の暗黒画像を解析することにより、撮像素子の欠陥画素の位置を検出する。線状ノイズ検出部は、部分領域毎の暗黒画像を解析することにより、暗黒画像内で第1の方向と垂直に交差する第2の方向に発生する線状ノイズを検出する。
第2の発明は、第1の発明において、メモリをさらに備える。メモリは、欠陥画素の位置を示す第1位置情報と、線状ノイズが発生する位置を示す第2位置情報とを記録する。
本発明の撮像装置によれば、欠陥画素によるノイズと線状の固定パターンノイズとを効率良く除去することができる。
第1実施形態の電子カメラ1の構成を説明するブロック図 撮像領域が区分けされた部分領域を説明する図 ノイズ除去モードによる処理の一例を示す 電子カメラ1で取得される本画像及び暗黒画像の一例を示す図 欠陥画素及びFPNの検出処理のサブルーチンを示すフローチャート FPNの検出を説明する図
(第1実施形態)
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、第1実施形態の電子カメラ1の構成を説明するブロック図である。図1に示す通り電子カメラ1は、撮影レンズ10と、機械式シャッタ11と、撮像素子12と、タイミングジェネレータ(以下、「TG」という。)13と、アナログフロントエンド部(以下、「AFE」という。)14と、画像処理部15と、RAM(Random Access Memory)16と、ROM(Read Only Memory)17と、表示モニタ18と、記録インターフェース部(以下、「記録I/F部」という。)19と、記録媒体20と、操作部21と、レリーズ釦22と、CPU(Central Processing Unit)23と、バス24とを備える。
このうち、AFE14、画像処理部15、RAM16、ROM17、表示モニタ18、記録I/F部19及びCPU23は、バス24を介して互いに接続されている。また、TG13、操作部21及びレリーズ釦22は、CPU23に接続されている。
撮影レンズ10は、フォーカスレンズやズームレンズを含む複数のレンズ群で構成されている。なお、簡単のため、図1では、撮影レンズ10を1枚のレンズとして図示する。この撮影レンズ10は、不図示のレンズ駆動装置によって制御される。
機械式シャッタ11は、開閉式のシャッタ幕を備え、撮像素子12への入射光を遮光する遮光状態と、撮像素子12に入射光を到達させる非遮光状態とをシャッタ幕の開閉により切り替える。この切り替えは、CPU23の指示により行われる。これにより、非遮光状態下では、CPU23は、本画像等を取得する。また、遮光状態下では、CPU23は、暗黒画像を取得する。なお、本実施形態では、非遮光状態下で撮像された記録用の画像を「本画像」と称し、遮光状態下で撮像されたノイズ検出用の画像を「暗黒画像」と称する。
撮像素子12は、入射光を光電変換し画像データを生成する。なお、撮像素子12には、一例として、複数の画素を2次元的(M行N列)に配列し、XYアドレス指定により任意のラインを読み出し可能なCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)が用いられている。また、撮像素子12の撮像面には、被写体像をカラー検出するために、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3種類のカラーフィルタが、一例として、公知のベイヤー配列で配置されている。
TG13は、CPU23からの指示に従い撮像素子12及びAFE14の各々へ向けて駆動信号を送出し、それによって両者の駆動タイミングを制御する。
AFE14は、撮像素子12が生成する画像データに対して信号処理を施すアナログフロントエンド回路である。このAFE14は、画像データのゲイン調整やA/D変換などを行う。このAFE14が出力する画像データは、RAM16に一時的に記録される。このRAM16は、フレームメモリとしても機能する。また、RAM16には、CPU23の制御により、欠陥画素の位置情報を示す第1位置情報と、線状の固定パターンノイズ(以下、「FPN」という。)を出力する画素の位置情報を示す第2位置情報とが記録される。
ROM17は、電子カメラ1の制御を行うプログラム等を予め記憶している不揮発性のメモリである。
画像処理部15は、RAM16に記録されている画像データを読み出し、各種の画像処理(階調変換処理、輪郭強調処理、ホワイトバランス処理等)を施す。
表示モニタ18は、静止画像や電子カメラ1の操作メニュー等を表示する。表示モニタ18には、液晶モニタ等を適宜選択して用いることができる。
記録I/F部19には、記録媒体20を接続するためのコネクタが形成されている。記録I/F部19は、CPU23からの指示により、そのコネクタに接続された記録媒体20にアクセスして画像の記録処理を行う。
操作部21は、例えば、コマンド選択用のコマンドダイヤル、電源ボタン等を有している。そして、操作部21は、電子カメラ1を操作するための指示入力を受け付ける。
また、操作部21は、コマンドダイヤルを介して、ノイズ除去モード等の撮影モードの選択入力を受け付ける。ここで、ノイズ除去モードは、暗黒画像データを用いて本画像データの補正処理を行うモードである。
レリーズ釦22は、半押し操作(撮影前におけるオートフォーカスや自動露出等の撮影準備動作)の指示入力と、全押し操作(撮影動作開始)の指示入力とを受け付ける。
CPU23は、電子カメラ1の統括的な制御を行うプロセッサである。CPU23は、ROM17に予め格納されたシーケンスプログラムを実行することにより電子カメラ1の各部を制御する。例えば、CPU23は、全押し操作の指示入力を受け付けることにより非遮光状態で本画像を取得する本撮影と、遮光状態で暗黒画像を取得する暗黒撮影とを機械式シャッタ11のシャッタ幕の切り替えにより行わせる。そして、本撮影で取得された本画像データと、暗黒撮影で取得された暗黒画像データは、RAM16に記録される。
また、CPU23は、区分け部23aと、暗黒画像取得部23bと、欠陥画素検出部23cと、FPN検出部23dとしても機能する。
区分け部23aは、非遮光状態での撮像素子12の撮像領域を配列(M行N列)の行方向に沿って複数の部分領域に区分けする。
図2は、撮像領域が区分けされた部分領域を説明する図である。ここでは、区分け部23aは、図2に示す通り、模式的に示した撮像領域12a(M行N列の画素からなる)をX方向(行方向)に4つに区分けし、複数の部分領域(31〜34)を設定する。なお、説明の便宜上、区分け部23aは、撮像領域12aをX方向に4つに区分けしたが、これは一例であって、例えば数行の単位で区分けしてもよい。
暗黒画像取得部23bは、撮像素子12への入射光を遮光した状態で、撮像素子12により暗黒画像を撮像し、1回の撮像につき1つの部分領域から暗黒画像を取得する。具体的には、先ず、暗黒画像取得部23bは、図2に示すように、部分領域31、32、33、34の順番で1回の暗黒画像を取得する毎に、暗黒画像を取得する部分領域を変更する。なお、暗黒画像取得部23bは、部分領域34で暗黒画像を取得した後、再度、部分領域31に変更し、順次、変更していくこととする。
さらに、暗黒画像取得部23bは、TG13に指示を出すことにより、撮像素子12の指定されている部分領域から暗黒画像を取得させる。そして、暗黒画像取得部23bは、AFE14を介して出力される暗黒画像データをRAM16に一時的に記録する。図2中の斜線は、部分領域31で暗黒画像を取得した場合について、模式的に示している。
欠陥画素検出部23cは、部分領域毎の暗黒画像を解析することにより、撮像素子の欠陥画素を検出する。FPN検出部23dは、部分領域毎の暗黒画像を解析することにより、図2に示す撮像領域のY方向(CMOSの列信号線(不図示)の方向に相当する)に発生するFPNを検出する。
補正処理部23eは、第1位置情報と、第2位置情報とに基づいて、非遮光状態下で撮像して得られた本画像のデータのノイズ除去を行う。
次に、本実施形態における電子カメラのノイズ除去モードでの動作例を説明する。
図3は、ノイズ除去モードによる処理の一例を示すフローチャートである。このノイズ除去モードは、CPU23が、本画像のデータから、欠陥画素のノイズとFPNとを除去する。図3に示すフローチャートは、ノイズ除去モードがオンに設定されると、CPU23の制御により、開始される。なお、ノイズ除去モードでは、機械式シャッタ11のシャッタ幕は最初、閉状態となっている。
図4は、電子カメラ1で取得される本画像及び暗黒画像の一例を示す図である。
図4(a)は、1枚目の本画像の撮像に先立って、取得された部分的な暗黒画像であり、図4(b)は、1枚目の本画像である。図4(c)は、2枚目の本画像の撮像に先立って、取得された部分的な暗黒画像であり、図4(d)は、2枚目の本画像である。なお、暗黒画像については、説明の便宜上、撮像領域12a(M行N列)と対応付けて図示する。ここで、部分画像として読み出す領域は、各々、m行×N列の領域とし、画素サイズが同じとする。これらの図4(a)〜(d)の詳細については、適宜参照して説明する。
ステップS101:CPU23は、半押し操作及び全押し操作からなるレリーズ操作の指示入力の有無を判定する。操作部21がレリーズ操作の指示入力を受け付けない場合は(ステップS101:No)、ステップS101の処理を繰り返す。一方、操作部21がレリーズ操作の指示入力を受け付けた場合は(ステップS101:Yes)、ステップS102に移行する。
ステップS102:CPU23は、暗黒画像の取得を開始する。すなわち、暗黒画像取得部23bは、TG13に指示を出すことにより、遮光状態下で撮像素子12に暗黒画像を撮像させる。この際、暗黒画像取得部23bは、上述した通り、部分領域31、32、33、34の順番で1回の暗黒画像を取得する毎に、暗黒画像を取得する部分領域を変更する。
ステップS103:暗黒画像取得部23bは、一例として、図4(a)に斜線で示す部分領域に対応する暗黒画像を取得し、その暗黒画像を、一旦、RAM16に記録する。これにより、暗黒画像取得部23bは、1回の撮像毎に部分領域の位置を順次変えて暗黒画像を取得することができる。
ステップS104:CPU23は、欠陥画素及びFPNの検出処理のサブルーチンを実行する。
図5は、欠陥画素及びFPNの検出処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
ステップS201:欠陥画素検出部23cは、部分領域(m行×N列)の暗黒画像データを解析することにより、撮像素子の欠陥画素を検出する。一例として、欠陥画素検出部23cは、先ず、暗黒画像データに基づいて、撮像素子12の部分領域における各画素の位置に対応する画素値(A/D変換後の暗電流のデジタル値)を読み出す。続いて、欠陥画素検出部23cは、読み出した画素値と、その周囲の画素の画素値との差分をとり、その差分が予め定めた閾値以上であれば、検出対象の画素を欠陥画素(白点)と判定する。また、欠陥画素検出部23cは、その差分が負になった場合も検出対象の画素を欠陥画素(黒点)と判定する。
ステップS202:欠陥画素検出部23cは、画素毎に欠陥画素を検出したか否かを判定する。欠陥画素が検出されなかった場合(ステップS202:No)、ステップS205に移行する。一方、欠陥画素が検出された場合(ステップS202:Yes)、ステップS203に移行する。
ステップS203:欠陥画素検出部23cは、今回検出した欠陥画素が新規か否かを判定する。具体的には、欠陥画素検出部23cは、RAM16を参照し、今回検出した欠陥画素の位置が既に登録されている第1位置情報の画素の位置に合致するか否かを判定する。第1位置情報の画素の位置に合致する(つまり、欠陥画素が新規でない)場合(ステップS203:No)ステップS205に移行する。一方、第1位置情報の画素の位置に合致しない(つまり、欠陥画素が新規である)場合(ステップS203:Yes)、ステップS204に移行する。
ステップS204:欠陥画素検出部23cは、検出した欠陥画素の位置情報を新規の第1位置情報としてRAM16のデータ保存領域に登録する。図4(a)の例では、欠陥画素検出部23cは、欠陥画素aの位置座標(x1、y1)と、欠陥画素bの位置座標(x2、y2)とをRAM16のデータ保存領域に新規登録する。なお、欠陥画素a、bや後述する欠陥画素cは、説明をわかりやすくするため、実際の大きさよりも拡大して描かれている。
ステップS205:欠陥画素検出部23cは、今回取得した部分領域の全ての画素についてチェックしたか否かを判定する。欠陥画素検出部23cは、全ての画素のチェックを終了していない場合(ステップS205:No)、ステップS201に戻り、次の画素について、欠陥画素の検出処理を行う。
一方、欠陥画素検出部23cは、今回取得した部分領域における全ての画素のチェックを終了した場合(ステップS205:Yes)、ステップS206に移行する。
ステップS206:FPN検出部23dは、RAM16から暗黒画像データを読み出し、その暗黒画像データを解析することにより、図4(a)に示すY方向に発生するFPNを検出する。
一例として、図4(a)を参照して説明すると、FPN検出部23dは、部分領域(m行×N列)からなる暗黒画像データに対して、撮像領域に対応する各々の列毎に各画素値をm行分読み出し、平均値を算出する。
図6は、FPNの検出を説明する図である。この図6は、図4(a)に示す撮像領域12aの各列(N列)と、各々の列毎に算出されたm行分の平均値との関係の一例を示している。図6に示す通り、FPN検出部23dは、平均値Aに対して、所定の閾値よりも高い平均値Bの列をFPNとして検出する。この場合、図4(a)に示す通り、FPNを検出した列については、点線で示した行も含めて、M行全てについてFPNが検出されたものと推定する。
なお、FPN検出部23dは、平均値Aに対して、所定の閾値よりも低い平均値である場合も、FPNとして検出する。図6では、平均値Aは、説明をわかりやすくするため、各列同じ値としているが、所定の値の範囲内であれば、誤差の範囲内として同じ値とみなしてもよい。
また、FPN検出部23dは、平均値を算出する際、欠陥画素検出部23cが検出した欠陥画素の位置情報が含まれている場合、同じ列における近傍の同色(R、G、Bの何れか)の画素値に置換して算出してもよい。これにより、FPN検出部23dは、欠陥画素のノイズの影響を排除して、FPNを精度良く検出することができる。
ステップS207:FPN検出部23dは、FPNを検出したか否かを判定する。FPNが検出されなかった場合(ステップS207:No)、このサブルーチンを終了し、図3のステップS105に戻る。一方、FPNが検出された場合(ステップS207:Yes)、ステップS208に移行する。
ステップS208:FPN検出部23dは、今回検出したFPNの位置が新規か否かを判定する。具体的には、FPN検出部23dは、RAM16を参照し、今回検出したFPNの位置が既に登録されている第2位置情報のFPNの位置に合致するか否かを判定する。第2位置情報のFPNの位置に合致する(FPNが新規でない)場合(ステップS208:No)、既に登録済みであるので、ステップS210に移行する。一方、第2位置情報のFPNの位置と合致しない(FPNが新規である)場合(ステップS208:Yes)、ステップS209に移行する。
ステップS209:FPN検出部23dは、新規の第2位置情報(1列分の各画素の座標データ)をRAM16のデータ保存領域に登録する。
ステップS210:FPN検出部23dは、検出した全てのFPNの位置について、新規の有無のチェックが終了したか否かを判定する。検出した全てのFPNの位置についてチェックしていない場合(ステップS210:No)、ステップS208に戻り、FPN検出部23dは、次のチェック対象のFPNの位置が新規か否かを判定する。
一方、検出した全てのFPNの位置をチェックした場合(ステップS210:Yes)、このサブルーチンを終了し、図3のステップS105に戻る。
ステップS105:CPU23は、本画像の撮像を行う。すなわち、CPU23は、機械式シャッタ11のシャッタ幕を開状態とする。続いて、CPU23は、TG13を介して、撮像素子12及びAFE14へ向けて駆動信号を送出し、本画像の撮像を行う。
ステップS106:CPU23は、AFE14から出力された本画像データを、RAM16に記録する。
ステップS107:補正処理部23eは、欠陥画素の補正処理を行う。具体的には、補正処理部23eは、RAM16に記録されている欠陥画素の位置に対応する本画像の欠陥画素の位置における画素値を、近傍の同色(R、G、Bの何れか)の画素値に置換する処理を行う。なお、この欠陥画素の補正処理は、一例であって、この欠陥画素の補正処理に限定されるものではない。
ステップS108:補正処理部23eは、FPNの補正処理を行う。具体的には、補正処理部23eは、図6に示す通り、FPNを検出した列の平均値Bと他の列の平均値Aとの差分(B−A)の値を算出する。次に、補正処理部23eは、FPNを検出した列の第2位置情報に対応する本画像の第2位置情報の列における各画素値を読み出し、差分(B−A)の値を各々減算する。なお、このFPNの補正処理は、一例であって、このFPNの補正処理に限定されるものではない。
ステップS109:画像処理部15は、補正処理後の本画像データを読み出し、各種の画像処理(階調変換処理、輪郭強調処理、ホワイトバランス処理等)を施す。そして、CPU23は、各種の画像処理が施された本画像データを、記録媒体20に記録する。
ステップS110:CPU23は、次回の暗黒画像の取得する際の部分領域の開始アドレスを、順番に従って変更する。
ステップS111:CPU23は、操作部21より、撮影終了(電源オフ)の指示入力を受け付けたか否かを判定する。撮影終了の指示入力を所定時間経過しても受け付けない場合には(ステップS111:No)、ステップS101に戻る。一方、撮影終了の指示入力を所定時間内に受け付けた場合には(ステップS111:Yes)、この処理ルーチンは終了する。
この処理ルーチンの結果、例えば、1枚目の本画像(図4(b))は、FPNが現れず、欠陥画素a、bも補正されている。ただし、欠陥画素cによる白点が現れている。しかし、2枚目の本画像(図4(d))においては、現れていない。これは、図4(d)の暗黒画像に対して、補正処理部23eが、欠陥画素c(x3、y3)の補正処理を行ったためである。
以上より、本実施形態の撮像装置の一つである電子カメラ1によれば、1枚の暗黒画像で、部分領域における欠陥画素によるノイズと、FPNとを検出することができる。この場合、暗黒画像取得部23bは、1回の撮像毎に部分領域の位置を順次変えて暗黒画像を取得するので、CPU23は、FPNを検出しつつ、部分領域に発生する欠陥画素も検出することができる。
そして、CPU23は、FPN検出部23dで検出された第1位置情報と第2位置情報とをRAM16に記録する。これにより、補正処理部23eは、第1位置情報と第2位置情報とを読み出し、欠陥画素によるノイズと線状の固定パターンノイズとを効率良く除去することができる。
<実施形態の補足事項>
(1)本実施形態では、FPN検出部23dは、撮影を終了するまで、新規に検出されたFPNの第2位置情報を順次、RAM16に記録するようにした。これは、一例に過ぎず、例えば、FPN検出部23dは、本画像を1枚取得する毎に、先ず、RAM16に既に登録されているFPNの第2位置情報を消去した後、FPNの検出を開始してもよい。
(2)本実施形態では、撮像素子12として、CMOS型のイメージセンサを例にして説明したが、これに限られず、例えば、CCD(Charge Coupled Device)型のイメージセンサであってもよい。
11・・・機械式シャッタ、12・・・撮像素子、16・・・RAM、20・・・記録媒体、23a・・・区分け部、23b・・・暗黒画像取得部、23c・・・欠陥画素検出部、23d・・・FPN検出部、23e・・・補正処理部
特開2006−5912号公報

Claims (2)

  1. 2次元的に配列された、入射光を光電変換する複数の画素を有する撮像素子と、
    前記撮像素子の撮像領域を前記配列の第1の方向に沿って複数の部分領域に区分けする区分け部と、
    前記撮像素子への入射光を遮光した状態で、前記撮像素子により暗黒画像を撮像し、該暗黒画像の撮像毎に、異なる前記部分領域から前記暗黒画像を取得する暗黒画像取得部と、
    前記部分領域毎の暗黒画像を解析することにより、前記撮像素子の欠陥画素の位置を検出する欠陥画素検出部と、
    前記部分領域毎の前記暗黒画像を解析することにより、前記暗黒画像内で前記第1の方向と垂直に交差する第2の方向に発生する線状ノイズを検出する線状ノイズ検出部と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記欠陥画素の位置を示す第1位置情報と、前記線状ノイズが発生する位置を示す第2位置情報とを記録するメモリをさらに備えることを特徴とする撮像装置。
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