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JP2010092888A - レバー式コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 レバーをハウジングに取り付ける際に、作業者がレバーを破損することを防止することが可能なレバー式コネクタを提供する。
【解決手段】 レバー式コネクタ1は、ハウジング10と、ハウジング10の背面側に取り付けられたワイヤカバー20と、一対の側板32及び両側板32を互いに連結する連結部33を有するレバー30とを備える。レバー30は、ワイヤカバー20の背面側を跨ぎ、両側板32でワイヤカバー20を厚さ方向に挟み込んだ状態で、ハウジング10に対して回転することが可能となるように取り付けられている。そして、ワイヤカバー20の背面側に、外側に向かって厚さが徐々に小さくなるテーパー部51が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、レバーを回転させることによって相手コネクタとの嵌合及び嵌合の解除を行うレバー式コネクタに関する。
近年、自動車等の分野で用いられる電気コネクタでは多極化が進んでいる。そして、多極に形成された電気コネクタでは、コネクタ同士の嵌合を行う際及び嵌合を解除する際に大きな力が必要となる。このため、自動車等の分野では、レバーによる倍力効果を利用して相手コネクタとの嵌合及び嵌合の解除を行うレバー式コネクタが使用されている。
一般的に、レバー式コネクタのレバーは、一対の側板及びこれら両側板を互いに連結する連結部を有し、U字形に形成されている。また、両側板の先端部の内面には、それぞれレバーをハウジングに取り付けるための回転軸が設けられている。そして、レバーをハウジングに取り付ける際には、作業者が手作業によりレバーの先端部を拡げて両回転軸をそれぞれハウジングの軸受部に嵌合させる必要がある。よって、レバー式コネクタでは、レバーをハウジングに取り付ける際に、作業者がレバーの先端部を過度に拡げることによってレバーを破損する場合があるという問題がある。
特に、多極に形成されたレバー式コネクタでは、相手コネクタとの嵌合を行う際の反力が大きくなり、レバーに撓みが発生する場合がある。そして、レバー式コネクタでは、相手コネクタとの嵌合を行う際にレバーに撓みが発生すると、相手コネクタとの嵌合が不完全となる。そこで、多極に形成されたレバー式コネクタでは、相手コネクタとの嵌合を行う際にレバーに撓みが発生することを防止するために、レバーを硬い材料により形成している。しかしながら、レバーを硬い材料により形成すると、作業者がレバーの先端部を拡げた際にレバーに割れが発生し易くなる。
そこで、レバーをハウジングに取り付ける際に、作業者がレバーを破損することを防止することが可能なレバー式コネクタが開発されている。
従来、レバーをハウジングに取り付ける際に、作業者がレバーを破損することを減少させることが可能なレバー式コネクタとして、例えば、図21に示すものが知られている(特許文献1参照)。
図21は、従来のレバー式コネクタを示す平面図である。
図21に示すレバー式コネクタ100は、コネクタハウジング110と、コネクタハウジング110に対して回転することが可能となるように取り付けられたレバー120とを備えている。
コネクタハウジング110は、端子を収容する端子収容部111と、端子収容部111を取り囲む外筒部112とを有している。外筒部112の両側面には、それぞれレバー120を装着するためのレバー装着部113が設けられている。両レバー装着部113は、それぞれ前方に向かって開口する袋状に形成されている。両レバー装着部113の側面には、それぞれ前後方向(図21に示す上下方向)に沿って延びる導入溝114が形成されている。そして、各導入溝114の後端部には、レバー120の回転軸123を保持する軸受部115が設けられている。
レバー120は、一対の側板121(一方のみ図示する)及び両側板121の一端を互いに連結する連結部122を有し、全体としてU字形に形成されている。両側板121の先端部の内面には、それぞれ回転軸123が内側に向かって突出するように設けられている。そして、各回転軸123の外周面には、相手コネクタ200のギヤ片210と嵌合するギヤ片124が設けられている。
レバー120をコネクタハウジング110に取り付ける際には、まず、レバー120の先端部を拡げ、レバー120の両回転軸123を、それぞれコネクタハウジング110のレバー装着部113の導入溝114に挿入する。そして、両側板121の内面をそれぞれコネクタハウジング110のレバー装着部113の外面に沿わせながらレバー120の先端部を移動し、両側板121の回転軸123を、それぞれレバー装着部113の軸受部115に嵌合させる。
このように、レバー式コネクタ100では、作業者は、レバー120の先端部を拡げる作業とレバー120を所定位置に移動させる作業とを同時に行わなくて済む。このため、所定位置に移動させる作業に専念できる。
したがって、レバー式コネクタ100では、袋状に形成されたレバー装着部113を設けることによって、U字形のレバー120をコネクタハウジング110に容易に装着することができる。
特開2006−147492号公報
しかしながら、図21に示すレバー式コネクタ100では、レバー120の先端部を積極的に拡げる手段を備えておらず、レバー120の先端部が拡げられた状態を維持するためのものに過ぎない。
したがって、レバー式コネクタ100では、作業者がレバー120の先端部を拡げる際にレバー120が破損することを防止することができない。
本発明は上記した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、レバーをハウジングに取り付ける際に、作業者がレバーを破損することを防止することが可能なレバー式コネクタを提供することにある。
本発明に係るレバー式コネクタは、コンタクトを収容するハウジングと、前記ハウジングの背面側に取り付けられ、前記ハウジングに収容されたコンタクトに接続された電線を覆うワイヤカバーと、一対の側板及び該両側板を互いに連結する連結部を有し、U字形に形成されたレバーと、を備え、前記レバーが、前記ワイヤカバーの背面側を跨ぎ、前記両側板で前記ワイヤカバーを厚さ方向に挟み込んだ状態で、前記ハウジングに対して回転することが可能となるように取り付けられたレバー式コネクタであって、前記ワイヤカバーの背面側に、外側に向かって厚さが徐々に小さくなるテーパー部が形成されていることを特徴とする。
本発明に係るレバー式コネクタでは、レバーをハウジングに取り付ける際に、レバーの両側板の端部をそれぞれテーパー部に沿わせるように移動させれば、テーパー部が両側板を拡げる。
したがって、本発明に係るレバー式コネクタによれば、レバーをハウジングに取り付ける際に、作業者がテーパー部の端部を挿入することができるようにレバーの端部を拡げればよいため、作業者がレバーを破損することを防止することが可能となる。
本発明に係るレバー式コネクタによれば、レバーをハウジングに取り付ける際に、作業者がレバーを破損することを防止することが可能となる。
本発明の実施形態であるレバー式コネクタの上面側及び左右方向の一方側を示す斜視図である。 図1に示すレバー式コネクタの下面側及び左右方向の他方側を示す斜視図である。 図1に示すレバー式コネクタの平面図である。 図1に示すレバー式コネクタの左右方向の一方側を示す側面図である。 図1に示すレバー式コネクタの左右方向の他方側を示す側面図である。 図1に示すレバー式コネクタの背面図である。 図1に示すレバー式コネクタを分解した状態を示す斜視図である。 図1に示すレバー式コネクタに備えられるレバーの一端部を示す部分拡大背面図である。 ハウジングにワイヤカバーを取り付ける途中の状態の上面側及び左右方向の一方側を示す斜視図である。 ハウジングにワイヤカバーを取り付ける途中の状態の下面側及び左右方向の他方側を示す斜視図である。 ハウジングへのワイヤカバーの取り付けが完了し、レバーが取り付けられていない状態を示す斜視図である。 レバーの両側板でワイヤカバーの背面側を跨ぐ途中の状態を示す斜視図である。 レバーの両側板でワイヤカバーを跨いだ状態を示す斜視図である。 レバー式コネクタの組み立てが完了した状態を示す斜視図である。 レバーをワイヤカバーから取り外す途中の状態を示す斜視図である。 ワイヤカバーからのレバーの取り外しが完了した状態を示す斜視図である。 レバーをワイヤカバーに再び取り付ける途中の状態を示す斜視図である。 レバーが後側の最終位置に回動された状態のレバー式コネクタを示す平面図である。 レバーが前側の最終位置に回動された状態のレバー式コネクタを示す平面図である。 図19に示すレバー式コネクタの断面図である。 従来のレバー式コネクタを示す平面図である。
次に本発明の実施形態であるレバー式コネクタを図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態であるレバー式コネクタの上面側及び左右方向の一方側を示す斜視図である。図2は、図1に示すレバー式コネクタの下面側及び左右方向の他方側を示す斜視図である。図3は、図1に示すレバー式コネクタの平面図である。図4は、図1に示すレバー式コネクタの左右方向の一方側を示す側面図である。図5は、図1に示すレバー式コネクタの左右方向の他方側を示す側面図である。図6は、図1に示すレバー式コネクタの背面図である。図7は、図1に示すレバー式コネクタを分解した状態を示す斜視図である。図8は、図1に示すレバー式コネクタに備えられるレバーの一端部を示す部分拡大背面図である。
図9は、ハウジングにワイヤカバーを取り付ける途中の状態の上面側及び左右方向の一方側を示す斜視図である。図10は、ハウジングにワイヤカバーを取り付ける途中の状態の下面側及び左右方向の他方側を示す斜視図である。図11は、ハウジングへのワイヤカバーの取り付けが完了し、レバーが取り付けられていない状態を示す斜視図である。図12は、レバーの両側板でワイヤカバーの背面側を跨ぐ途中の状態を示す斜視図である。図13は、レバーの両側板でワイヤカバーを跨いだ状態を示す斜視図である。図14は、レバー式コネクタの組み立てが完了した状態を示す斜視図である。図15は、レバーをワイヤカバーから取り外す途中の状態を示す斜視図である。図16は、ワイヤカバーからのレバーの取り外しが完了した状態を示す斜視図である。図17は、レバーをワイヤカバーに再び取り付ける途中の状態を示す斜視図である。図18は、レバーが後側の最終位置に回動された状態のレバー式コネクタを示す平面図である。図19は、レバーが前側の最終位置に回動された状態のレバー式コネクタを示す平面図である。図20は、図19に示すレバー式コネクタの断面図である。
図1から図7に示すレバー式コネクタ1は、複数のコンタクト(図示せず)を収容するハウジング10と、ハウジング10の背面側(図3に示す上側)に取り付けられたワイヤカバー20と、ハウジング10に取り付けられたレバー30とを備えている。
ハウジング10は、図7に示すように、左右方向(図3に示す左右方向)に沿って延びるように形成され、前後方向(図3に示す上下方向)に沿って貫通するコンタクト収容孔11を複数有している。図2及び図5に示すように、ハウジング10の上下方向(図4及び図5に示す上下方向)の両内面には、それぞれ左右方向に沿って延びるスライダ収容溝12が設けられている。そして、各スライダ収容溝12には、スライダ13が左右方向に沿って自由に移動することができるように収容されている。図7に示すように、ハウジング10の左右方向の一端部には、レバー30の後述する軸部34がそれぞれ嵌合される一対の軸受部16が設けられている。ハウジング10の各軸受部16の後方には、各軸受部16に嵌合されたレバー30の軸部34をロックするためのラッチアーム16aが設けられている。図7に示すように、ハウジング10の背面の上下方向の両端部には、それぞれワイヤカバー20を固定するための固定片17が設けられている。両固定片17は、それぞれ後方に向かって突出するように設けられ、左右方向に沿って延びている。各固定片17の上下方向の外側の側面には、外側に向かって突出する固定用凸部17aが左右方向に沿って複数(本実施形態では4つ)設けられている。
各スライダ13は、平板状に形成され、左右方向に沿って延びている。各スライダ13の内面には、相手コネクタに設けられたカムピン(図示せず)の引き込み及び押し出しを行うカム溝(図示せず)が左右方向に沿って複数設けられている。また、図7に示すように、各スライダ13の左右方向の一端部には、レバー30の後述するスライダ移動用軸35が嵌合される軸受部15が設けられている。
レバー30は、左右方向に沿って延びる一対の側板32及びこれら両側板32の他端を互いに連結する連結部33を有し、U字形に形成されている。
図7及び図8に示すように、両側板32の一端部の外面には、それぞれスライダ13の軸受部15に嵌合するスライダ移動用軸35が外側に向かって突出するように形成されている。両側板32の一端部の内面には、それぞれハウジング10の軸受部16に嵌合する軸部34が内側に向かって突出するように設けられている。また、図8に示すように、両側板32の一端部の内面には、それぞれ内側に向かって延びる連結板37が設けられている。そして、両側板32の一端部は、一方の側板32の連結板37の先端に設けられた凹部37aと他方の側板32の連結板37の先端に設けられた凸部37bとが嵌合することによって互いに連結される。さらに、図7に示すように、両側板32の一端側の内面には、それぞれハウジング10からレバー30を取り外す際にワイヤカバー20の後述する斜面50aに接触する平面部38が形成されている。また、両側板32の内面には、それぞれ左右方向に沿って延びる切欠き部39が設けられている。
図1に示すように、連結部33には、ワイヤカバー20の後述するロック部材27のロック片27bが係止する凹部33aが設けられている。
ワイヤカバー20は、ハウジング10に収容されたコンタクトに接続されている電線(図示せず)を覆う本体部21と、本体部21の左右方向の一方側に設けられた抑止部22と、本体部21及び抑止部22の間に形成された第一テーパー部50とを有している。本体部21の上下方向の厚さは、レバー30の両側板32の間隔よりも小さく形成されている。一方、抑止部22の上下方向の厚さは、レバー30の両側板32の間隔よりも大きく形成されている。これにより、抑止部22は、後側の最終位置(図18参照)まで回転されたレバー30がそれ以上後側へ回転されることを抑止する。
抑止部22の左右方向の一端部には、ハウジング10に収容されたコンタクトに接続されている電線を束ねた状態で導出させる電線引出口24が設けられている。また、抑止部22の電線引出口24の周囲には、左右方向の一方側に向かって突出するフード部25が設けられている。フード部25の外面は、円弧状に形成されている。
第一テーパー部50は、本体部21及び抑止部22に連続するように形成されている。第一テーパー部50は、本体部21の上面及び抑止部22の上面に連続する斜面50aと、本端部21の下面及び抑止部22の下面に連続する斜面50bとを有している。
図2に示すように、本体部21の背面には、前側の最終位置(図19及び図20参照)まで回転したレバー30の後側への回転を阻止するロック部材27が設けられている。ロック部材27は、片持ち梁の板ばね状に形成され、前側の最終位置に位置するレバー30の連結部33の後側から前側に向かって延びている。ロック部材27は、板ばね27aと、板ばね27aの外面に設けられたロック片27b及び解除用凸部27cとを有している。板ばね27aは、前側の最終位置に位置するレバー30の連結部33の後側から前側に向かって延びるように設けられている。ロック片27bは、前側の最終位置に位置するレバー30の連結部33の凹部33aに係止するように設けられている。解除用凸部27cは、前側の最終位置に位置するレバー30の連結部33の前側に位置するように設けられている。
本体部21の上面及び下面には、それぞれ後側の最終位置まで回転したレバー30の前側への回転を阻止するロック用凸部28が設けられている。各ロック用凸部28は、後側の最終位置に位置するレバー30の各側板32の切欠き部39の側面に係止するように設けられている。
図7に示すように、本体部21の上面の前端部及び下面の前端部には、それぞれワイヤカバー20をハウジング10に固定するための固定部29が設けられている。両固定部29は、それぞれ左右方向に沿って延びるように設けられている。両固定部29は、それぞれ上下方向の外側に向かって突出するように設けられている。各固定部29の内面には、ハウジング10の固定用凸部17aが挿入される固定用溝部29aが左右方向に沿って設けられている。各固定部29の左右方向の他端部には、ラッチアーム29bが設けられている。各ラッチアーム29bには、ハウジング10の固定用凸部17aの側面に係止する凸部(図示せず)が設けられている。
本体部21の背面側には、外側に向かって上下方向の厚さが徐々に小さくなる第二テーパー部51が形成されている。
次に、レバー式コネクタ1の組み立て方法について説明する。
レバー式コネクタ1を組み立てる際には、まず、図7に示す分解された状態のレバー式コネクタ1のハウジング10の複数のコンタクト収容孔11に、それぞれ電線に接続されたコンタクトを収容する。また、ハウジング10の両スライダ収容溝12に、それぞれスライダ13を挿入する。
次に、複数のコンタクトが収容されたハウジング10に、ワイヤカバー20を取り付ける。ハウジング10にワイヤカバー20を取り付ける際には、図9及び図10に示すように、ハウジング10の後側に設置したワイヤカバー20を、ハウジング10の左右方向の他方側から一方側に向かってスライドさせる。これによって、ハウジング10の両固定片17の複数の固定用凸部17aを、それぞれワイヤカバー20の各固定部29の固定用溝部29aに挿入していく。ここで、複数の固定用凸部17aは、左右方向の他方側のものから順に、固定用溝部29aの左右方向の一方側から固定用溝部29aに挿入される。そして、ワイヤカバー20をスライドし、左右方向の最も他方側に設けられている固定用凸部17aの側面が固定用溝部29aの左右方向の他方側の壁面に突き当たると、図11に示すように、ハウジング10へのワイヤカバー20の取り付けが完了した状態となる。
ハウジング10へのワイヤカバー20の取り付けが完了した状態では、固定部29のラッチアーム29bに設けられた凸部が左右方向の最も他方側に設けられている固定用凸部17aの左右方向の他方側の側面に係止することによって、ワイヤカバー20がロックされる。また、ハウジング10へのワイヤカバー20の取り付けが完了した状態では、ハウジング10に収容された複数のコンタクトに接続されている電線が、束ねられた状態でワイヤカバー20の電線引出口24から導出される。
次に、ワイヤカバー20が取り付けられたハウジング10に、レバー30を取り付ける。ワイヤカバー20が取り付けられたハウジング10にレバー30を取り付ける際には、レバー30を、両側板32がワイヤカバー20の背面側を跨ぎ、両側板32でワイヤカバー20を上下方向(厚さ方向)に挟み込んだ状態となるようにワイヤカバー20に配置する必要がある。
したがって、ハウジング10にレバー30を取り付ける際には、まず、図11に示すように、手作業によりレバー30の両側板32の先端部を拡げ、両側板32の連結板37の先端の間隔を、ワイヤカバー20の第二テーパー部51の端部を挿入することができる間隔とする。そして、手作業によりレバー30の両側板32の先端部を拡げた状態で、両連結板37の先端の間に、ワイヤカバー20の第二テーパー部51の端部を挿入する。
そして、レバー30の両側板32の連結板37の先端の間にワイヤカバー20の第二テーパー部51の端部を挿入した後は、手作業による両側板32の拡開を止めて、両連結板37の先端をそれぞれ第二テーパー部51の表面に接触させる。そして、レバー30を押し込み、両側板32の連結板37の先端をワイヤカバー20の前側に向かって移動させる。
レバー30を押し込むと、両側板32の連結板37の先端が、それぞれ第二テーパー部51の表面に沿って移動される。そして、ワイヤカバー20の第二テーパー部51が、レバー30の両側板32の先端部を押し拡げていく。
レバー30をさらに押し込むと、両側板32の連結板37の先端が、それぞれワイヤカバー20の第二テーパー部51の表面から本体部21の表面に移動される。その後、レバー30の両側板32の連結板37の先端は、図12に示すように、ワイヤカバー20の本体部21の表面に沿って移動される。
そして、レバー30をさらに押し込むと、図13に示すように、両側板32の連結板37の先端が、それぞれワイヤカバー20の本体部21を乗り越える。そして、レバー30の連結部33の変形が解除され、一方の側板32の連結板37の先端に設けられた凹部37aと他方の側板32の連結板37の先端に設けられた凸部37bとが嵌合する。これにより、レバー30が、両側板32でワイヤカバー20の背面側を跨ぎ、両側板32でワイヤカバー20を上下方向に挟み込んだ状態でワイヤカバー20に配置される。
そして、レバー30の両側板32の軸部34を、それぞれハウジング10の各軸受部16に嵌合するとともに、レバー30の両側板32のスライダ移動用軸35を、それぞれ各スライダ13の軸受部15に嵌合する。これにより、図14に示すように、レバー30がワイヤカバー20に取り付けられ、レバー式コネクタ1の組み立てが完了する。
このように、レバー式コネクタ1では、ワイヤカバー20の本体部21の背面側に外側に向かって上下方向の厚さが徐々に小さくなる第二テーパー部51が形成されている。したがって、作業者は、ハウジング10にレバー30を取り付ける際には、両側板32の連結板37の先端の間隔がワイヤカバー20の第二テーパー部51の上下方向の厚さが小さくなっている端部を挿入することができる間隔となるように両側板32の先端部を拡げればよい。そして、その後は、レバー30を押し込むことによって、ワイヤカバー20の第二テーパー部51が、両側板32の連結板37の先端の間隔がワイヤカバー20の本体部21の上下方向の厚さと同一となるようにレバー30の両側板32の先端部を押し拡げる。
ここで、ワイヤカバー20の第二テーパー部51の端部の上下方向の厚さは、本体部21の上下方向の厚さと比較して十分に小さく形成されている。したがって、作業者は、レバー30を取り付ける際に、両側板32の連結板37の先端の間隔がワイヤカバー20の本体部21の上下方向の厚さより大きくなるまで両側板32を拡げることはない。また、レバー30は、両側板32の連結板37の間隔がワイヤカバー20の本体部21の上下方向の厚さと同一となるように連結部33を変形させても破損しない強度に形成されている。
よって、レバー式コネクタ1によれば、レバー30をハウジング10に取り付ける際に、作業者がレバー30の先端部を過度に拡げることが防止され、レバー30を破損することを防止することが可能となる。
次に、レバー式コネクタ1のコンタクトの差し替えを行う際の作業について説明する。
レバー式コネクタ1では、コンタクトの差し替えを行うためには、ワイヤカバー20をハウジング10から取り外すことによって、ハウジング10に収容されているコンタクトを露出させる必要がある。また、レバー式コネクタ1では、ワイヤカバー20をハウジング10から取り外すためには、ワイヤカバー20の背面側を跨いだ状態で配置されているレバー30を、ワイヤカバー20から取り外す必要がある。
そこで、レバー式コネクタ1のコンタクトの差し替えを行う際には、まず、図14に示す組み立てが完了した状態のレバー式コネクタ1のワイヤカバー20から、レバー30を取り外す。
レバー30をワイヤカバー20から取り外す際には、まず、図13に示すように、レバー30の両側板32の軸部34を、それぞれハウジング10の各軸受部16から取り外す。また、レバー30の両側板32のスライダ移動用軸35を、それぞれ各スライダ13の軸受部15から取り外す。
次に、レバー30を押し込み、両側板32の先端部をワイヤカバー20の後側に向かって移動させる。
レバー30を押し込むと、両側板32の平面部38が、それぞれワイヤカバー20の第一テーパー部50に接触する。そして、レバー30をさらに押し込むと、図15に示すように、両側板32の平面部38が、それぞれワイヤカバー20の第一テーパー部50の斜面50a,50bに沿って移動される。そして、ワイヤカバー20の第一テーパー部50が、レバー30の両側板32の先端部を押し拡げていく。
そして、レバー30をさらに押し込むと、図16に示すように、両側板32の先端部が、それぞれワイヤカバー20の抑止部22を乗り越える。そして、レバー30の連結部33の変形が解除され、一方の側板32の連結板37の先端に設けられた凹部37aと他方の側板32の連結板37の先端に設けられた凸部37bとが嵌合する。これにより、レバー30が、ワイヤカバー20から取り外される。この場合、図示しないが、レバー30は、両側板32でワイヤカバー20の電線引出口24から導出する電線を跨いだ状態となっている。
このように、レバー式コネクタ1では、抑止部22に、本体部21に連続する第一テーパー部50が形成されている。したがって、作業者は、ハウジング10からレバー30を取り外す際には、両側板32の先端部を拡げる必要がない。すなわち、作業者がレバー30をワイヤカバー20の後側に向かって押し込むことによって、ワイヤカバー20の第一テーパー部50が、両側板32の間隔がワイヤカバー20の抑止部22の上下方向の厚さと同一となるように両側板32の先端部を押し拡げる。
よって、レバー式コネクタ1によれば、レバー30の取り外しを行う際に、作業者がレバー30の先端部を過度に拡げることが防止され、レバー30を破損することを防止することが可能となる。
次に、ハウジング10からワイヤカバー20を取り外すことによって、ハウジング10に収容されているコンタクトを露出させる。ハウジング10からワイヤカバー20を取り外す際には、ワイヤカバー20のラッチアーム29bによるロックを解除し、ワイヤカバー20をハウジング10の左右方向の一方側から他方側に向かってスライドさせる。これにより、図7に示すように、ハウジング10からワイヤカバー20が取り外された状態となり、ハウジング10に収容されているコンタクトの差し替えを行うことが可能となる。
そして、ハウジング10に収容されているコンタクトの差し替えが完了した後は、上述した手順により、ハウジング10にワイヤカバー20を再び装着する。
また、ワイヤカバー20が装着されたハウジング10にレバー30を再び取り付ける。ワイヤカバー20が取り付けられたハウジング10にレバー30を再び取り付ける際には、レバー30の両側板32の切欠き部39を、それぞれワイヤカバー20の抑止部22のフード部25の外面に接触させる。そして、レバー30の両側板32の切欠き部39をワイヤカバーの前側に向かって移動させるように、レバー30を押し込む。
レバー30を押し込むと、図17に示すように、両側板32の切欠き部39が、それぞれワイヤカバー20の抑止部22のフード部25の円弧状に形成された外面に沿って移動される。そして、ワイヤカバー20の抑止部22のフード部25が、レバー30の両側板32の先端部を押し拡げていく。
レバー30をさらに押し込むと、図13に示すように、両側板32の先端部が、それぞれワイヤカバー20の抑止部22を乗り越える。そして、レバー30の連結部33の変形が解除され、一方の側板32の連結板37の先端に設けられた凹部37aと他方の側板32の連結板37の先端に設けられた凸部37bとが嵌合する。これにより、レバー30が、両側板32でワイヤカバー20の背面側を跨ぎ、両側板32でワイヤカバー20を上下方向に挟み込んだ状態でワイヤカバー20に配置される。
そして、レバー30の両側板32の軸部34を、それぞれハウジング10の各軸受部16に嵌合するとともに、レバー30の両側板32のスライダ移動用軸35を、それぞれ各スライダ13の軸受部15に嵌合する。これにより、図14に示すように、レバー30がワイヤカバー20に取り付けられ、レバー式コネクタ1の組み立てが完了した状態となる。
このように、レバー式コネクタ1では、抑止部22に、フード部25が設けられている。したがって、作業者は、ハウジング10にレバー30を再び取り付ける際には、両側板32の先端部を拡げる必要がない。すなわち、作業者がレバー30をワイヤカバー20の前側に向かって押し込むことによって、ワイヤカバー20の抑止部22のフード部25が、両側板32の間隔がワイヤカバー20の抑止部22の上下方向の厚さと同一となるように両側板32の先端部を押し拡げる。
よって、レバー式コネクタ1によれば、ハウジング10にレバー30を再び取り付ける際に、作業者がレバー30の先端部を過度に拡げることを防止され、レバー30を破損することを防止することが可能となる。
次に、レバー式コネクタ1の作用について説明する。
図14に示す組み立てが完了した状態のレバー式コネクタ1では、レバー30を前側に向かって回転させると、スライダ13がハウジング10のスライダ収容溝12内に収容される向きに移動される。また、レバー30を後側に向かって回転させると、スライダ13がハウジング10のスライダ収容溝12から出る向きに移動される。
レバー式コネクタ1と相手コネクタとの嵌合を行う際には、まず、図18に示すように、レバー30を後側の最終位置まで回転させた状態とする。後側の最終位置まで回転されたレバー30は、抑止部22によって、それ以上後側に向かって回転させることができない状態となっている。また、後側の最終位置まで回転されたレバー30は、レバー30の両側板32の切欠き部39の側面にそれぞれワイヤカバー20の本体部21のロック用凸部28が係止することによって、前側への回転が阻止された状態となる。また、レバー30を後側の最終位置まで回転させた状態では、スライダ13がハウジング10のスライダ収容溝12から出る向きに移動され、スライダ13のカム溝に相手コネクタに設けられたカムピンを挿入することが可能となる。
そして、レバー30を後側の最終位置まで回転させた状態で、スライダ13の複数のカム溝に、それぞれ相手コネクタに設けられたカムピンを挿入して、レバー式コネクタ1と相手コネクタとを仮嵌合する。
次に、ワイヤカバー20の本体部21のロック用凸部28によるレバー30のロックを解除し、後側の最終位置まで回転されているレバー30を、前側に向かって回転させる。レバー30を前側に向かって回転させると、スライダ13がハウジング10のスライダ収容溝12内に収容される向きに移動されることによって、スライダ13の複数のカム溝が、それぞれ相手コネクタに設けられたカムピンを後側に向かって引き込んでいく。これにより、レバー式コネクタ1のハウジング10に収容されている複数のコンタクトが、それぞれ相手コネクタに収容されているコンタクトに嵌合される。
そして、図19及び図20に示すように、レバー30を前側の最終位置まで回転させると、レバー式コネクタ1と相手コネクタとの嵌合が完了する。前側の最終位置まで回転されたレバー30は、両側板32の切欠き部39の側面がそれぞれワイヤカバー20の固定部29の背面に接触することによって、それ以上前側に向かって回転させることができない状態となっている。また、前側の最終位置まで回転されたレバー30は、図20に示すように、連結部33の凹部33aにロック部材27のロック片27bが係止することによって、後側への回転が阻止された状態となる。
一方、レバー式コネクタ1と相手コネクタとの嵌合を解除する際には、ワイヤカバー20のロック部材27によるレバー30のロックを解除し、前側の最終位置まで回転されているレバー30を、後側に向かって回転させる。ワイヤカバー20のロック部材27によるレバー30のロックを解除する際には、ロック部材27の解除用凸部27cを押し込み、板ばね27aを内方へ撓ませることによって、ロック片27bのレバー30の連結部33の凹部33aへの係止を解除する。
そして、レバー30を後側に向かって回転させると、スライダ13がハウジング10のスライダ収容溝12から出る向きに移動されることによって、スライダ13の複数のカム溝が、それぞれ相手コネクタに設けられたカムピンを前側に向かって押し出していく。これにより、レバー式コネクタ1のハウジング10に収容されているコンタクトと相手コネクタに収容されているコンタクトとの嵌合が解除される。
そして、図18に示すように、レバー30を後側の最終位置まで回転させると、レバー式コネクタ1と相手コネクタとの嵌合の解除が完了する。
1 レバー式コネクタ
10 ハウジング
11 コンタクト収容孔
12 スライダ収容溝
13 スライダ
15 軸受部
16 軸受部
16a ラッチアーム
17 固定片
17a 固定用凸部
20 ワイヤカバー
21 本体部
22 抑止部
24 電線引出口
25 フード部
27 ロック部材
27a 板ばね
27b ロック片
27c 解除用凸部
28 ロック用凸部
29 固定部
29a 固定用溝部
29b ラッチアーム
30 レバー
32 側板
33 連結部
33a 凹部
34 軸部
35 スライダ移動用軸
37 連結板
37a 凹部
37b 凸部
38 平面部
39 切欠き部
50 第一テーパー部
50a 斜面
50b 斜面
51 第二テーパー部

Claims (1)

  1. コンタクトを収容するハウジングと、
    前記ハウジングの背面側に取り付けられ、前記ハウジングに収容されたコンタクトに接続された電線を覆うワイヤカバーと、
    一対の側板及び該両側板を互いに連結する連結部を有し、U字形に形成されたレバーと、
    を備え、
    前記レバーが、前記ワイヤカバーの背面側を跨ぎ、前記両側板で前記ワイヤカバーを厚さ方向に挟み込んだ状態で、前記ハウジングに対して回転することが可能となるように取り付けられたレバー式コネクタであって、
    前記ワイヤカバーの背面側に、外側に向かって厚さが徐々に小さくなるテーパー部が形成されていることを特徴とするレバー式コネクタ。
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