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JP2010056750A - 画像形成装置、制御装置、およびプログラム - Google Patents

画像形成装置、制御装置、およびプログラム Download PDF

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JP2010056750A JP2008218226A JP2008218226A JP2010056750A JP 2010056750 A JP2010056750 A JP 2010056750A JP 2008218226 A JP2008218226 A JP 2008218226A JP 2008218226 A JP2008218226 A JP 2008218226A JP 2010056750 A JP2010056750 A JP 2010056750A
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Seiji Honda
誠司 本田
Masashi Ono
真史 小野
Koichi Azuma
恒一 東
Tatsuyuki Tanaka
辰幸 田中
Tetsuya Hori
哲也 堀
Takeshi Ikeda
健 池田
Kazuaki Watanabe
和昭 渡辺
Hideo Takeuchi
英夫 竹内
Tsutomu Nakaminato
努 中港
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Abstract

【課題】画像形成装置における画像生産性と省電力性とに関してユーザそれぞれの使用態様に応じた両立を図る。
【解決手段】画像形成ユニット2およびユニット(画像読取ユニット3、UIユニット4、FAXユニット5、トレイユニット6、メモリユニット7、システム制御ユニット8)の各々に供給する電力を個別に制御する制御部(CPU)は、省電力状態に設定したユニットに供給する電力を、ユーザが要求する復帰時間以内に動作可能状態に復帰可能な電力量に制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置、制御装置、およびプログラムに関する。
一般に、プリンタや複写機等の画像形成装置では、例えば予め定めた時間を超えて画像データ等の入力がない場合には消費電力の少ない動作状態(省電力状態)に移行させて、待機状態での省電力化を図っている。その場合に、省電力状態から動作可能状態に復帰するまでに要する時間(復帰時間)は、画像形成装置を構成する構成要素によって異なる。そのため、各構成要素が有する復帰時間に応じて各構成要素での省電力状態をそれぞれ設定する画像形成装置が提案されている。
例えば特許文献1には、省電力モード(省電力状態)に移行する場合に、各ユニットが省電力モードから復帰までに要する復帰時間によって移行する省電力モードを決定する画像形成装置(印刷装置)が記載されている。
特開2001−142588号公報
ここで一般の画像形成装置では、使用頻度や印刷枚数等の使用態様がユーザによってそれぞれ異なる。そのため、装置側の動作特性だけに合わせた省電力状態を設定すると、あるユーザにとっては省電力状態からの復帰時間が長過ぎるものとなり、省電力状態の設定に伴う画像生産性の低下がユーザに大きな不都合をもたらす場合がある。
本発明は、画像形成装置における画像生産性と省電力性とに関してユーザそれぞれの使用態様に応じた両立を図ることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、画像情報に基づき画像形成を行う画像形成機能部と、前記画像形成機能部との間で画像形成に関連する情報または信号の送受信を行う複数の制御機能部と、前記画像形成機能部および前記制御機能部各々に供給する電力を個別に制御して、当該画像形成機能部および当該制御機能部各々に動作可能状態と当該動作可能状態よりも消費電力の少ない省電力状態とを個別に設定する制御手段と、前記画像形成機能部および前記制御機能部の一または複数を前記省電力状態から前記動作可能状態に復帰させる際の復帰時間に関するユーザの要求を受け付ける受付手段とを備え、前記制御手段は、前記省電力状態に設定した前記画像形成機能部および/または前記制御機能部に供給する電力を、前記受付手段にて受け付けた前記復帰時間以内に前記動作可能状態に復帰可能な電力量に制御することを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、前記画像形成機能部は、自らの前記省電力状態および前記動作可能状態を個別に制御する画像形成部制御手段を備え、前記制御機能部は、自らの前記省電力状態および前記動作可能状態を個別に制御する機能部制御手段を各々備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記画像形成機能部および前記制御機能部の動作状況および/または動作設定に関する情報を記憶する記憶手段をさらに備え、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記情報に基づいて、前記省電力状態に設定した前記画像形成機能部および/または前記制御機能部を前記動作可能状態に復帰させるタイミングを設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記情報から前記画像形成機能部および前記制御機能部の中で最も遅く前記動作可能状態に復帰する当該画像形成機能部または当該制御機能部を判断し、最も遅く復帰する当該画像形成機能部または当該制御機能部の復帰時間に対応させて前記タイミングを設定することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、前記制御手段は、前記受付手段にて受け付けた前記復帰時間に応じて、前記画像形成機能部および/または前記制御機能部への電力供給を停止する第1の省電力状態と当該画像形成機能部および/または当該制御機能部へ前記動作可能状態よりも少ない電力を供給する第2の省電力状態との何れかを設定するとともに、当該第2の省電力状態を設定した場合には当該第2の省電力状態に設定した当該画像形成機能部および/または当該制御機能部に供給する電力を当該復帰時間以内に当該動作可能状態に復帰可能な電力量に設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、画像情報に基づき画像形成を行う画像形成機能部および当該画像形成機能部との間で画像形成に関連する情報または信号の送受信を行う複数の制御機能部各々に供給する電力を個別に制御して、当該画像形成機能部および当該制御機能部各々に動作可能状態と当該動作可能状態よりも消費電力の少ない省電力状態とを個別に設定する制御手段と、前記画像形成機能部および前記制御機能部の一または複数を前記省電力状態から前記動作可能状態に復帰させる際の復帰時間に関するユーザの要求を受け付ける受付手段とを備え、前記制御手段は、前記省電力状態に設定した前記画像形成機能部および/または前記制御機能部に供給する電力を、前記受付手段にて受け付けた前記復帰時間以内に前記動作可能状態に復帰可能な電力量に制御することを特徴とする制御装置である。
請求項7に記載の発明は、前記制御手段は、前記画像形成機能部の前記省電力状態および前記動作可能状態を個別に制御する画像形成部制御手段、および前記制御機能部の当該省電力状態および当該動作可能状態を個別に制御する機能部制御手段として構成されたことを特徴とする請求項6記載の制御装置である。
請求項8に記載の発明は、前記画像形成機能部および前記制御機能部の動作状況および/または動作設定に関する情報を記憶する記憶手段から当該情報を取得する情報取得手段をさらに備え、前記制御手段は、前記情報取得手段にて取得した前記情報に基づいて前記省電力状態に設定した前記画像形成機能部および/または前記制御機能部を前記動作可能状態に復帰させるタイミングを設定することを特徴とする請求項6記載の制御装置である。
請求項9に記載の発明は、前記制御手段は、前記受付手段にて受け付けた前記復帰時間に応じて、前記画像形成機能部および/または前記制御機能部への電力供給を停止する第1の省電力状態と当該画像形成機能部および/または当該制御機能部へ前記動作可能状態よりも少ない電力を供給する第2の省電力状態との何れかを設定するとともに、当該第2の省電力状態を設定した場合には当該第2の省電力状態に設定した当該画像形成機能部および/または当該制御機能部に供給する電力を当該復帰時間以内に当該動作可能状態に復帰可能な電力量に設定することを特徴とする請求項6記載の制御装置である。
請求項10に記載の発明は、コンピュータに、画像情報に基づき画像形成を行う画像形成機能部および当該画像形成機能部との間で画像形成に関連する情報または信号の送受信を行う複数の制御機能部各々に動作可能状態と当該動作可能状態よりも消費電力の少ない省電力状態とを個別に設定する機能と、前記画像形成機能部および前記制御機能部の一または複数を前記省電力状態から前記動作可能状態に復帰させる際の復帰時間に関するユーザの要求を受け付ける機能と、前記省電力状態に設定した前記画像形成機能部および/または前記制御機能部に供給する電力を前記復帰時間以内に前記動作可能状態に復帰可能な電力量に制御する機能とを実現させることを特徴とするプログラムである。
本発明の請求項1によれば、画像形成装置における画像生産性と省電力性とをユーザそれぞれの使用態様に応じて両立させることができる。
本発明の請求項2によれば、本発明を採用しない場合に比べて、画像形成機能部および各制御機能部毎の機能に対応させた省電力状態を設定することができる。
本発明の請求項3によれば、本発明を採用しない場合に比べて、動作可能状態に復帰した画像形成機能部および各制御機能部に生じる待機時間を短縮して、画像形成機能部および各制御機能部で消費される電力の無駄を低減することができる。
本発明の請求項4によれば、本発明を採用しない場合に比べて画像形成機能部および各制御機能部に生じる待機時間を短縮する動作可能状態への復帰タイミングを設定することができる。
本発明の請求項5によれば、本発明を採用しない場合に比べて、画像形成機能部および制御機能部においてユーザが要求する復帰時間以内に省電力状態から動作可能状態に遷移できる状態を維持することができる。
本発明の請求項6によれば、画像形成装置における画像生産性と省電力性とをユーザそれぞれの使用態様に応じて両立させることができる。
本発明の請求項7によれば、本発明を採用しない場合に比べて、画像形成機能部および各制御機能部毎の機能に対応させた省電力状態を設定することができる。
本発明の請求項8によれば、本発明を採用しない場合に比べて、動作可能状態に復帰した画像形成機能部および各制御機能部に生じる待機時間を短縮して、画像形成機能部および各制御機能部で消費される電力の無駄を低減することができる。
本発明の請求項9によれば、本発明を採用しない場合に比べて、画像形成機能部および制御機能部においてユーザが要求する復帰時間以内に省電力状態から動作可能状態に遷移できる状態を維持することができる。
本発明の請求項10によれば、画像形成装置における画像生産性と省電力性とをユーザそれぞれの使用態様に応じて両立させることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔画像形成装置全体の説明〕
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置1の全体構成の一例を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、各色の画像データ(画像情報)に基づき画像形成を行う画像形成機能部の一例としての画像形成ユニット2、原稿上の画像を読み取って画像データを生成し画像形成ユニット2に送る制御機能部の一例としての画像読取ユニット3を備えている。また、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行う制御機能部の一例としてのユーザインターフェース(UI)ユニット4、例えば公衆電話回線を介してファクシミリデータ(画像情報)の送受信を行う制御機能部の一例としてのファクシミリ(FAX)ユニット5を備えている。さらに、画像形成ユニット2に外付けで設けられ、画像形成ユニット2に用紙を供給する制御機能部の一例としてのトレイユニット6、例えばハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリ等で構成される外部記憶装置である制御機能部の一例としてのメモリユニット7を備えている。またさらに、画像形成装置1全体の動作や通信回線を介した通信等を制御する統合制御手段の一例としてのシステム制御ユニット8、各部に電力を供給する電力供給手段の一例としての電力供給ユニット9を備えている。
図2は、図1に示す画像形成装置1内の通信系統および電力供給系統を説明する図である。本実施の形態では、画像形成機能部である画像形成ユニット2、および制御機能部である画像読取ユニット3、UIユニット4、FAXユニット5、トレイユニット6、メモリユニット7、システム制御ユニット8が、機内通信手段の一例である機内LAN(Local Area Network)10に接続されている。本実施の形態では、画像形成機能部および各制御機能部により構成されるユニット相互間を1本のバス(機内LAN10)で接続し、ユニット相互の通信を実現している。
さらに、外部の機器(外部機器)とは、システム制御ユニット8を介して外部LAN12によって接続されている。
各ユニットには、各ユニットでの電力供給・停止を個別に制御する制御部がそれぞれ設けられている。すなわち、図2に示すように、画像形成ユニット2には画像形成制御手段(制御手段、制御装置)の一例としての画像形成制御部(CPU)92、画像読取ユニット3には機能部制御手段(制御手段、制御装置)の一例としての画像読取制御部(CPU)93、UIユニット4には機能部制御手段(制御手段、制御装置)の一例としてのUI制御部(CPU)94、FAXユニット5には機能部制御手段(制御手段、制御装置)の一例としてのFAX制御部(CPU)95、トレイユニット6には機能部制御手段(制御手段、制御装置)の一例としてのトレイ制御部(CPU)96、メモリユニット7には機能部制御手段(制御手段、制御装置)の一例としてのメモリ制御部(CPU)97、システム制御ユニット8には機能部制御手段(制御手段、制御装置)の一例としてのシステム制御ユニット制御部(CPU)98が設けられている。
また、画像形成装置1の画像形成ユニット2および他の各ユニット(画像読取ユニット3、UIユニット4、FAXユニット5、トレイユニット6、メモリユニット7、システム制御ユニット8)には電力ライン11が接続されており、この電力ライン11に接続されている電力供給ユニット9を介して電力が供給される。電力供給ユニット9は、常夜電源として予め定めた電圧(24V)の電力を電力ライン11を介して常時供給する。
〔各ユニットに設定される電源モードの説明〕
本実施の形態では、画像形成機能部である画像形成ユニット2、制御機能部である画像読取ユニット3、UIユニット4、FAXユニット5、トレイユニット6、メモリユニット7、システム制御ユニット8は、電源モード(動作状態)の制御が個別に行われる単位として構成されている。例えば、画像形成ユニット2および各制御機能部(各ユニット)それぞれは、(i)電力供給を停止する省電力状態(第1の省電力状態)の一例としてのスリープモード、(ii)各制御部への制御電力(5V)と各機構部への稼働電力(24V)をフルパワーよりも低いパワーレベルで供給する省電力状態(第2の省電力状態)の一例としてのローパワーモード、(iii)各制御部への制御電力5Vと各機構部への稼働電力(24V)をフルパワーで供給する動作可能状態の一例としてのジョブモード等の電源モードによって、自らの動作状態を独自・個別に制御する。
すなわち、画像形成ユニット2の画像形成制御部92、各制御機能部(画像読取ユニット3、UIユニット4、FAXユニット5、トレイユニット6、メモリユニット7、システム制御ユニット8)の制御部(画像読取制御部93、UI制御部94、FAX制御部95、トレイ制御部96、メモリ制御部97、システム制御ユニット制御部98)は、機内通信手段(機内LAN10)を介して送信(ブロードキャスト)される各ユニットに対する指示命令(コマンド)が付された情報に基づいて、電力供給ユニット9からの電力供給・停止の制御を自らが独自に実施する。
なお、このような電力供給・停止の制御は、各ユニットで行われる場合のほか、この各ユニットを構成するユニット内の各デバイス(構成要素)において実施してもよい。すなわち、各ユニットを構成する各デバイスは、各デバイスに対応して設けられた制御部によって、電力供給・停止の制御を自ら実施するように構成してもよい。
〔各ユニット(画像形成ユニット)の説明〕
各ユニットの構成を、画像形成ユニット2を代表例として説明する。
まず、上記の図1に示すように、画像形成ユニット2は、一定の間隔を置いて並列的に配置された4つの画像形成モジュール30Y,30M,30C,30K(以下、画像形成モジュール30)を備えている。各画像形成モジュール30には、デバイス(後段図3の機構部23内の構成要素)として、静電潜像を形成してトナー像を保持する感光体ドラム31、感光体ドラム31を帯電する帯電器32、帯電器32によって帯電された感光体ドラム31を画像データに基づいて露光する露光器33、感光体ドラム31上に形成された静電潜像を現像する現像器34、転写後の感光体ドラム31表面を清掃するクリーナ35が配置されている。
そして、各画像形成モジュール30は、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
さらに、画像形成ユニット2は、デバイス(構成要素)として、各画像形成モジュール30の感光体ドラム31にて形成された各色トナー像が多重転写される中間転写ベルト36、各画像形成モジュール30による各色トナー像を中間転写ベルト36に順次転写(一次転写)する一次転写ロール37、中間転写ベルト36上に転写された重畳トナー像を記録材(記録紙)である用紙に一括転写(二次転写)する二次転写ロール38、二次転写されたトナー画像を用紙に定着する定着器39を備えている。
また、画像形成ユニット2は、デバイス(構成要素)として、用紙(P1)を収容する用紙収容容器41、用紙収容容器41から用紙P1を用紙搬送経路Rに繰り出す給紙機構部42、用紙収容容器41からの用紙P1やトレイユニット6からの用紙(P2〜P4)を用紙搬送経路R1に沿って搬送する用紙搬送機構部43を備えている。
そして、画像形成ユニット2は、画像読取ユニット3からの画像データ(画像情報)、システム制御ユニット8が通信手段(図2の外部LAN12)を介して取得した印刷ジョブデータ(画像情報)、FAXユニット5にて受信したファクシミリデータ(画像情報)に基づいて、用紙収容容器41またはトレイユニット6に収容された用紙(P1〜P4)に画像を形成する。また、手差し用紙収容部から用紙搬送経路R3を搬送される用紙に画像を形成する。さらには、両面搬送路R2を搬送される用紙の両面に画像を形成する。
次の図3は、画像形成ユニット2の機能構成を説明する図である。図3に示すように、画像形成ユニット2は、ユニット内LAN21に、各デバイスを制御する各種制御部22が接続されている。各種制御部22は、機構部23内のデバイス(構成要素)を制御する。より具体的には、各種制御部22には、帯電器32を制御する帯電制御部、露光器33を制御する露光制御部、現像器34を制御する現像制御部、一次転写ロール37および二次転写ロール38を制御する転写制御部、定着器39を制御する定着制御部が含まれる。さらに、各種制御部22は、メカトロニクスI/O(IN/OUT)を介して、機構部23内のデバイスであるモータやソレノイド、クラッチ等の動作を制御する。
また、ユニット内LAN21には、画像形成制御部92が接続されている。画像形成制御部92は、画像形成制御部92を制御するCPU921と、機内LAN10に接続され、機内LAN10から得られるコマンドをフィルタリングするコマンドフィルタ922とを有している。例えば機内LAN10にて、画像形成ユニット2が処理すべき内容であることを示すコマンドが付された情報が送信(ブロードキャスト)された際に、コマンドフィルタ922がこのコマンドを選別する。そして、コマンドフィルタ922からの起動信号によってCPU921が起動される。そのため、画像形成ユニット2でのスリープモードの設定時には、電力供給ユニット9から電力ライン11を介して供給される電力をコマンドフィルタ922だけに供給し、CPU921をオフするように構成することで、さらなる省電力化が図られる。
また、画像形成ユニット2は、各種制御部22や機構部23内のデバイスにそれぞれの規定電圧の電力を供給する電源部を有している。すなわち、図3に示すように、画像形成ユニット2には画像形成電源部25が設けられており、画像形成制御部92の制御の下で電力を画像形成制御部92や各種制御部22や機構部23に供給する。その際に、画像形成電源部25から各種制御部22への制御電力(5V)は、制御用電力ライン26により供給される。また、画像形成電源部25から機構部23への稼働電力(24V)は、稼働電力ライン27により供給される。
本実施の形態では、画像形成ユニット2に設けられた画像形成電源部25は、後述するユーザが設定するジョブモード(動作可能状態)への復帰要求時間に応じて、ローパワーモード設定時に出力する稼働電力の出力量(稼働電力量)を変更できるように構成されている。
本実施の形態の画像形成ユニット2では、画像形成制御部92は、機内LAN10を介して得られる情報に基づいて自らに設定する電源モード(動作状態)を決定する。そして、画像形成制御部92は、設定する電源モードに応じて、画像形成電源部25から各種制御部22および機構部23内のデバイスに供給する電力を制御する。
その場合に、画像形成制御部92は、画像形成動作が終了した後に遷移させる電源モード(ローパワーモードかスリープモードか)と、ローパワーモードに遷移させる場合に機構部23に供給する稼働電力量とを、ユーザが設定するジョブモードへの復帰要求時間に応じて制御する。
なお、ここでは画像形成ユニット2を代表例として説明したが、他の各ユニット(画像読取ユニット3、UIユニット4、FAXユニット5、トレイユニット6、メモリユニット7、システム制御ユニット8)も、各種制御部22の構成や機構部23内に配置される構成要素の内容は異なるが、基本的な機能構成は画像形成ユニット2とほぼ同様である。そして、他の各ユニットにおいても、機内LAN10を介して得られる情報に基づいて、自らの動作状態を独自に制御する。その場合に、各ユニットの制御部は、各ユニットでの各種動作(ジョブ)が終了した後に遷移させる電源モード(ローパワーモードかスリープモードか)と、ローパワーモードに遷移させる場合に各ユニット内のデバイスに供給する稼働電力量とを、ユーザが設定するジョブモード(動作可能状態)への復帰要求時間に応じて制御する。
〔各ユニットにて動作終了時に設定される電源モードの説明〕
本実施の形態の画像形成装置1では、ジョブモード(動作可能状態)までの復帰時間に関するユーザの要求を受付手段の一例としてのUIユニット4から受け付ける。システム制御ユニット8は、UIユニット4にてユーザにより入力されたジョブモードへの復帰要求時間に関する情報(以下、復帰要求時間情報)をUIユニット4から機内LAN10を介して取得する。そして、システム制御ユニット8は、復帰要求時間情報をすべてのユニットに対して機内LAN10を介して送信(ブロードキャスト)する。
ここで、「復帰要求時間」とは、ユーザが画像形成装置1に要求する省電力状態から動作可能状態に復帰させるまでの復帰時間である。また、「動作可能状態までの復帰時間」とは、省電力状態にある各ユニットが動作指示コマンドを機内LAN10を介して取得した場合に動作指示コマンドの取得から各ユニットが例えばジョブモード等の動作可能状態に復帰までに要する時間である。各ユニットを構成する構成要素(デバイス)では、例えば省電力状態の一つであるスリープモードからジョブモード等の動作可能状態に復帰するまでに要する復帰時間がそれぞれ異なっている。
システム制御ユニット8から復帰要求時間情報を取得した各ユニットは、制御部(画像読取制御部93、UI制御部94、FAX制御部95、トレイ制御部96、メモリ制御部97)が復帰要求時間情報を取得し、制御部内のフラッシュメモリ等の記憶手段に復帰要求時間情報を記憶する。そして、各制御部は、復帰要求時間情報と各ユニットを構成する構成要素における復帰時間とに基づいて、動作終了時にローパワーモードに遷移させるかまたは直ちにスリープモードに遷移するか、さらには、動作終了時にローパワーモードに遷移させる場合にはローパワーモードにて出力する稼働電力量を決定する。
すなわち、各制御部は、ジョブモードまでの復帰時間に関するユーザの要求を満たすように、省電力状態における各ユニットでの電源供給状態を設定する。それにより、各ユニットに省電力状態を設定した場合においても、各ユニットをユーザの復帰要求時間内でジョブモードに復帰させる状態を維持する。
〔動作終了時に設定する電源モードの決定処理の説明〕
具体例として、画像形成ユニット2において画像形成動作終了時に設定される電源モードについて説明する。
図4は、画像形成ユニット2において画像形成動作終了時に設定する電源モードを決定する際の処理の手順の一例を示すフローチャートである。図4に示すように、画像形成ユニット2は、システム制御ユニット8から復帰要求時間情報を取得すると(S101)、画像形成制御部92が画像形成制御部92内のフラッシュメモリ等の記憶手段に復帰要求時間情報を記憶する(S102)。そして、画像形成制御部92は、画像形成ユニット2の機構部23に配置されたデバイスそれぞれの復帰時間と、ユーザにより設定された復帰要求時間tとを比較する(S103)。
具体的には、機構部23に配置されたデバイスでは、定着器39(図1参照)がスリープモードからジョブモードに復帰するまでに約30秒の復帰時間を要し、機構部23に配置されたデバイスの中で最も長い。一方、その他のデバイスは、スリープモードからジョブモードに復帰するまでの復帰時間が5秒程度と短い。そのため、画像形成制御部92は、復帰時間が最も長い定着器39におけるスリープモードからジョブモードに復帰するまでの復帰時間Tf(30秒)とユーザにより設定された復帰要求時間tとを比較する(S104)。
ユーザにより設定された復帰要求時間tが、画像形成ユニット2の機構部23に配置されたデバイス(定着器39)のスリープモードからジョブモードに復帰するまでの復帰時間Tfよりも長いかまたは等しい場合には(S104でYes)、画像形成制御部92は、画像形成動作が終了した場合には、直ちにスリープモードに遷移させる設定を行うことを決定する(S105)。そして、画像形成制御部92は、画像形成動作が終了した場合には直ちにスリープモードに遷移させる設定を行うことを記憶手段に記憶する(S106)。
この場合には、ユーザが設定した復帰要求時間tが、機構部23に配置されたデバイス中で最も長い定着器39での復帰時間Tfよりもさらに長いので、スリープモードから画像形成ユニット2を復帰させたとしても、ユーザが要求する復帰要求時間以内にジョブモードに遷移させることができる。そのため、画像形成ユニット2での画像形成動作が終了した場合には、直ちにスリープモードに遷移させることと定めることにより、省電力化を図るとともに、ユーザの待機可能時間に関する要求をも満たすこととなる。
一方、ユーザにより設定された復帰要求時間tが、画像形成ユニット2の機構部23に配置されたデバイス(定着器39)のスリープモードからジョブモードに復帰するまでの復帰時間Tfよりも短い場合には(S104でNo)、画像形成制御部92は、ユーザにより設定された復帰要求時間tに対応させて、ローパワーモード設定時に出力する稼働電力量を算出する(S107)。そして、画像形成制御部92は、算出した稼働電力量を記憶手段に記憶する(S108)。
具体的には、機構部23に配置されたデバイスの中では、定着器39での消費電力量が機構部23の消費電力量の大部分を占める。そこで、画像形成制御部92は、ユーザにより設定された復帰要求時間t以内にジョブモードに復帰可能な省電力状態(ローパワーモード)を実現する稼働電力量(定着器39での消費電力量)を算出する。例えば、ジョブモード設定時に定着器39に設定されるヒータ温度が230℃であったとした場合に、ユーザにより設定された復帰要求時間t以内にヒータ温度を230℃に上昇させることができるヒータ温度が維持される電力量を、ローパワーモード設定時に出力する稼働電力量として算出する。そして、この稼働電力量を記憶手段に記憶しておく。
この場合に、ユーザにより設定された復帰要求時間tと、ユーザにより設定された復帰要求時間t以内に定着器39のヒータ温度を230℃に上昇させることができるヒータ温度が維持される稼働電力量とを対応付けたテーブルを画像形成制御部92内のフラッシュメモリ等の記憶手段に保持しておいてもよい。そして、画像形成制御部92は、ユーザにより設定された復帰要求時間tとテーブルとからローパワーモード設定時に出力する稼働電力量を算出してもよい。また、画像形成装置1の機内温度は、ヒータ温度を維持するために要する電力量に影響を与えるファクターとなる。そのため、このテーブルにおいてさらに機内温度を対応付けておいてもよい。
〔動作終了後の電源モードの遷移処理の説明〕
次の図5は、画像形成動作終了後に画像形成ユニット2にて電源モードを遷移させる際の処理の手順の一例を示すフローチャートである。図5に示すように、画像形成制御部92は、画像形成ユニット2にて画像形成動作が終了すると、画像形成制御部92の記憶手段に記憶された情報(図4のステップ106およびステップ108参照)に基づき、画像形成動作が終了した場合に直ちにスリープモードに遷移させる設定がなされているか否かを判定する(S201)。
そして、直ちにスリープモードに遷移させる設定がなされている場合には(S201でYes)、画像形成制御部92は、画像形成ユニット2を画像形成動作終了後直ちにスリープモードに遷移させる(S209)。
この場合には、ユーザが設定した復帰要求時間tが、機構部23に配置されたデバイス中で最も長い定着器39での復帰時間Tfよりもさらに長いので、スリープモードから画像形成ユニット2を復帰させても、ユーザが要求する復帰要求時間以内にジョブモードに遷移させることができる。
一方、直ちにスリープモードに遷移させる設定がなされていない場合には(S201でNo)、画像形成制御部92は、画像形成動作の終了時点からの経過時間の計測を開始する(S202)。それとともに、ジョブモードを維持し、システム制御ユニット8から機内LAN10を介した動作指示コマンドの一例である画像形成指示コマンドの送信を待ち受ける(S203)。そして、画像形成指示コマンドの送信があった場合には(S203でYes)、画像形成制御部92は、ジョブモードを維持し、画像形成動作が終了した後、ステップ201へ戻る。
また、画像形成制御部92は、画像形成指示コマンドの送信がない場合であって(S203でNo)、画像形成動作の終了時点からの経過時間がローパワーモードへの遷移時間(例えば1分)を超えた場合には(S204でYes)、画像形成制御部92の記憶手段に記憶された稼働電力量(図4のステップ108)が出力されるローパワーモードに遷移させる(S205)。
一方、画像形成指示コマンドの送信がない場合であって(S203でNo)、画像形成動作の終了時点からの経過時間がローパワーモードへの遷移時間(例えば1分)を超えていない場合には(S204でNo)、画像形成指示コマンドの送信を待ち受ける(S203に戻る)。
ステップ205にてローパワーモードに遷移させた後、画像形成制御部92は、システム制御ユニット8から機内LAN10を介した画像形成指示コマンドの送信を待ち受ける(S206)。画像形成指示コマンドの送信があった場合には(S206でYes)、画像形成制御部92は、画像形成ユニット2の電源モードをローパワーモードからジョブモードに遷移させる(S207)。そして、画像形成動作が終了した後、ステップ201へ戻る。
この場合には、設定されたローパワーモードでの稼働電力量は、ユーザにより設定された復帰要求時間t以内に定着器39のヒータ温度をジョブモード設定時に設定されるヒータ温度に上昇させることができるヒータ温度が維持される稼働電力量である。そのため、ユーザが要求する復帰要求時間t以内にローパワーモードからジョブモードに遷移させることができる。
一方、画像形成制御部92は、画像形成指示コマンドの送信がない場合であって(S206でNo)、画像形成動作の終了時点からの経過時間がスリープモードへの遷移時間(例えば15分)を超えた場合には(S208でYes)、画像形成制御部92は、画像形成ユニット2の電源モードをスリープモードに遷移させる(S209)。この場合には、スリープモードに遷移させることで、省電力化を図る。
また、ローパワーモードを設定した時点からの経過時間がスリープモードへの遷移時間(例えば15分)を超えていない場合には(S208でNo)、ローパワーモードを継続し、画像形成指示コマンドの送信を待ち受ける(S206に戻る)。
さらに、ステップ209にてスリープモードに遷移させた後には、画像形成制御部92は、システム制御ユニット8から機内LAN10を介した画像形成指示コマンドの送信を待ち受ける(S210)。画像形成指示コマンドの送信があった場合には(S210でYes)、画像形成制御部92は、画像形成ユニット2の電源モードをスリープモードからジョブモードに遷移させる(S207)。そして、画像形成動作が終了した後、ステップ201へ戻る。
また、画像形成指示コマンドの送信がない場合には(S210でNo)、スリープモードを継続し、画像形成指示コマンドの送信を待ち受ける(S210に戻る)。
上記の図4および図5では、画像形成ユニット2を例として説明したが、他の各ユニット(画像読取ユニット3、UIユニット4、FAXユニット5、トレイユニット6、メモリユニット7)においても、制御部(画像読取制御部93、UI制御部94、FAX制御部95、トレイ制御部96、メモリ制御部97)それぞれが、復帰要求時間情報に応じて、動作終了時にローパワーモードに遷移させるかまたは直ちにスリープモードに遷移するか、さらに、動作終了時にローパワーモードに遷移させた場合にはローパワーモードにて出力する稼働電力量を設定する。
〔各ユニットでのスリープモードからジョブモードへの遷移タイミングの説明〕
次に、画像形成ユニット2および各制御機能部(各ユニット)において、スリープモードの設定状態でシステム制御ユニット8から動作指示コマンドの送信があった場合に、スリープモードからジョブモードに遷移させる際のタイミングについて説明する。
まず、本実施の形態では、各ユニットが電源モードの遷移タイミングを制御するに際して、画像形成ユニット2および各ユニット(画像読取ユニット3、UIユニット4、FAXユニット5、トレイユニット6、メモリユニット7、システム制御ユニット8)は、現在の自身の動作状況および/または動作設定に関する情報(システム情報)を機内LAN10を介してメモリユニット7に登録(記憶)する。それにより、メモリユニット7は、各ユニットに関する現在のシステム情報を保持する。そして、各ユニットの制御部は、システム制御ユニット8から動作指示コマンドの送信があった場合に、メモリユニット7から他のユニットのシステム情報を機内LAN10を介して取得する。それにより、各ユニットは、メモリユニット7から取得した他のユニットのシステム情報に基づき、電源モードの遷移タイミングを自ら判断する。したがって、ここでの各ユニットの制御部(画像形成制御部92、画像読取制御部93、UI制御部94、FAX制御部95、トレイ制御部96、およびシステム制御ユニット制御部98)は、記憶手段の一例としてのメモリユニット7から他のユニットのシステム情報を取得する情報取得手段としても機能する。
すなわち、各ユニットを構成する構成要素(デバイス)は、例えば省電力状態の一つであるスリープモードからジョブモードに復帰するまでの復帰時間が異なっている。そのため、例えばシステム制御ユニット8から動作指示コマンドが各ユニットに対して送信(ブロードキャスト)され、その動作指示コマンドに対応して動作するユニットがいっせいにジョブモードへの遷移処理を開始したとしても、ジョブモードに復帰する時間に各ユニット間で差(タイムラグ)が生じる。また、ジョブモードに復帰した後に各種の調整処理を行う必要があるユニットでは、動作可能状態となるまでにさらなる時間を要する。そのため、ジョブモードへの復帰時間の短いユニットやジョブモード復帰後に各種調整処理を行わないユニットでは、動作可能状態までの復帰時間が長いユニットが動作可能状態となるまでに待機時間が発生し、その間、電力が無駄に消費される。なお、ここでの「復帰時間」とは、ジョブモードに復帰するまでの時間と、ジョブモード復帰後に各種調整処理に要する時間とを加算した、各ユニットが動作可能状態となるまでの広義の復帰時間をいう。一方、ジョブモードに復帰するまでの時間を狭義の復帰時間とする。
そこで、本実施の形態では、各ユニットは、例えばシステム制御ユニット8等の他のユニットから動作指示コマンドを取得した場合には、メモリユニット7から他のユニットのシステム情報を機内LAN10を介して取得し、最も遅く動作可能状態となるユニットの復帰時間を予測する。そして、各ユニットは、その復帰予測時間に合わせて自身のジョブモードへの遷移タイミングを算出する。それにより、各ユニットは、最も復帰時間の長いユニットが復帰するタイミングに合わせてジョブモードへの遷移タイミングを設定するので、待機時間が低減される。その結果、復帰時間の短いユニットにおいても、電力消費の無駄が低減される。
図6は、メモリユニット7に記憶された各ユニットでの現在の動作状況や動作設定に関するシステム情報の一部を例示した図である。例えば、図6に示したシステム情報には、画像形成ユニット2に関して、現在、「スリープモード継続時間=32分」であり、「復帰時プロコンセットアップ=要」であることが登録されている。ここで、「復帰時プロコンセットアップ=要」とは、ジョブモードに復帰した場合には、画像形成動作の開始前に画像濃度の調整のために、画像形成ユニット2の機構部23内の特定のデバイスの設定値を調整する処理(プロコンセットアップ)を行う設定がなされていることを意味する。また、「スリープモード継続時間=32分」であることから、定着器39の温度がほぼ室温程度に冷えていることを意味している。
各ユニットは、例えばシステム制御ユニット8から動作指示コマンドを受けた場合に、画像形成ユニット2を含めた他のユニットに関するシステム情報を機内LAN10を介してメモリユニット7から取得する。そして、各ユニットは、画像形成ユニット2を含めた他のユニットにおける動作可能状態となるまでの復帰時間をそれぞれ算出する。その結果、例えば画像形成ユニット2の復帰時間が最も長いと判定したとした場合には、各ユニットは、画像形成ユニット2の復帰時間に対応させて、自身のジョブモードへの遷移タイミングを設定する。
具体的には、各ユニットは、図6のシステム情報から、画像形成ユニット2が現在、「スリープモード継続時間=32分」の状態にあることを把握する。それにより、各ユニットは、画像形成ユニット2がスリープモードからジョブモードに復帰するまでの復帰時間は、例えば10秒であると算出する。この場合に、各ユニットは、例えば、画像形成ユニット2でのスリープモード継続時間と、画像形成ユニット2でのスリープモードからジョブモードに復帰するまでの復帰時間との対応関係を規定したテーブルを保持し、このテーブルに基づいて復帰時間を算出する。
また、各ユニットは、図6のシステム情報から、画像形成ユニット2には「復帰時プロコンセットアップ=要」の動作設定がなされていることを把握する。それにより、各ユニットは、画像形成ユニット2がジョブモードへの復帰から動作可能状態となるまでの時間は、プロコンセットアップのために要する例えば3分であると算出する。なお、プロコンセットアップに要する時間についての情報に関しても、各ユニットが記憶手段に保持しているものとする。
したがって、この場合には、各ユニットは、画像形成ユニット2が動作可能状態になるまでの時間として、ジョブモードまでの復帰時間とプロコンセットアップを行う時間とを加算した3分10秒を算出する。そこで、各ユニットは、スリープモードからジョブモードに復帰するまでの自身の復帰時間をTy(秒)とした場合に、(3分10秒−Ty)後にジョブモードへの遷移を開始するように制御する。
それにより、各ユニットでは、復帰時間の最も長いユニット(画像形成ユニット2)が復帰するまでの待機時間の発生が抑えられ、電力が無駄に消費されることが低減される。
なお、画像形成ユニット2でのスリープモード継続時間と、画像形成ユニット2でのスリープモードからジョブモードに復帰するまでの復帰時間との対応関係を規定したテーブルや、プロコンセットアップに要する時間に関する情報等といった、各ユニットが動作可能状態に設定されるまでに要する各種時間に関する情報は、メモリユニット7に記憶させておくように構成してもよい。
〔スリープモードからの復帰時の各ユニットでの電源モード遷移の具定例〕
次に、スリープモードからの復帰時に各ユニットにて制御される電源モードの遷移について、複写処理を行う場合を具体例として説明する。
図7は、各ユニットにスリープモードが設定されている状態から複写処理を行う場合の各ユニットの電源モードの遷移を説明する図である。図7に示したように、各ユニットにスリープモードが設定された状態で、画像読取ユニット3に設けられた原稿送り装置(ADF)への原稿の設置またはプラテンガラスを覆う原稿台カバーの開閉が行われると(原稿検知)、画像読取ユニット3はジョブモードに遷移(移行)する。そして、画像読取ユニット3の画像読取制御部93は、原稿の設置を検出したことを示す動作指示コマンドの一例である原稿検出コマンドを機内LAN10を介して他の各ユニットにブロードキャストする。
ブロードキャストとして原稿検出コマンドを機内LAN10から受信した各ユニットでは、自らの判断で、電源モードを設定する。
具体的には、システム制御ユニット8は、画像読取ユニット3からの原稿検出コマンドを受けると、ジョブモードに移行する。それにより、システム制御ユニット8は、コピー動作の開始に備える。
UIユニット4は、画像読取ユニット3からの原稿検出コマンドを受けると、ジョブモードに移行する。それにより、ユーザがコピー開始ボタン(スタートボタン)を押下することに備える。
これに対し、FAXユニット5では、画像読取ユニット3からの原稿検出コマンドに対応する動作を行う必要がない。そのため、FAXユニット5は、電源モードをスリープモードのままを維持する。
また、画像形成ユニット2では、画像読取ユニット3からの原稿検出コマンドを受けた時点で原稿検出コマンドに対応する動作を行う必要がない。そのため、画像形成ユニット2は、スリープモードを維持する。トレイユニット6も同様である。
引き続いて、ユーザがUIユニット4のスタートボタンを押下すると、UIユニット4は、スタートボタンが押下されたことを通知する動作指示コマンドの一例であるボタン押下コマンドを機内LAN10を介して他の各ユニットにブロードキャストする。
システム制御ユニット8では、UIユニット4からのボタン押下コマンドを受けると、システム制御ユニット制御部98が、複写処理を開始することを示す動作指示コマンドの一例である画像形成指示コマンドを機内LAN10を介して他の各ユニットにブロードキャストする。
画像形成ユニット2は、システム制御ユニット8からの画像形成指示コマンドを受けると、ジョブモードへの移行処理を開始する。すなわち、画像形成ユニット2の機構部23(図3参照)をオンして、機構部23に含まれる定着器39(図1参照)を定着可能状態に設定するウォームアップ処理を開始する。そして、定着器39のウォームアップ処理が完了(ジョブモードへの移行完了)すると、画像形成制御部92は、動作設定に基づきプロコンセットアップ処理(図6参照)を開始する。プロコンセットアップ処理が完了すると、画像形成制御部92は、画像形成の準備動作が完了したことを通知する動作指示コマンドの一例である準備完了通知コマンドを機内LAN10を介して他の各ユニットにブロードキャストする。
なお、画像形成制御部92は、システム制御ユニット8からの画像形成指示コマンドを受けると、制御電力がオンされて起動を開始する。
また、トレイユニット6では、システム制御ユニット8からの画像形成指示コマンドを受けると、トレイ制御部96が画像形成ユニット2を含めた他のユニットに関するシステム情報を機内LAN10を介してメモリユニット7から取得する。そして、トレイ制御部96は、画像形成ユニット2での画像形成の準備動作が完了するまでの予想時間を算出する。さらに、算出した予想時間を基準として、自身がジョブモードに移行する遷移タイミングを決定する。そして、設定した遷移タイミングで、自身をジョブモードに移行する。それにより、トレイユニット6がジョブモードに移行してから画像形成ユニット2が画像形成を開始する(動作可能状態となる)までの待機時間が低減される。その結果、トレイユニット6での電力消費の無駄が低減される。
また、画像読取ユニット3は、システム制御ユニット8からの画像形成指示コマンドを受けると、画像読取制御部93は、原稿の読取りを開始し、読み取った画像データをシステム制御ユニット8に送信する。
システム制御ユニット8では、システム制御ユニット制御部98が画像読取ユニット3から送信された画像データの蓄積処理を開始する。システム制御ユニット制御部98は、蓄積処理を開始した後、画像形成ユニット2から送信される準備完了通知コマンドを待って、蓄積した画像データを画像形成ユニット2に転送する。
それにより、画像形成ユニット2は、システム制御ユニット8から取得した画像データに基づく画像形成(プリント)を開始する。
図7に示したように、トレイユニット6は、画像形成ユニット2が準備完了通知コマンドを送信する時点では、メモリユニット7から取得したシステム情報に基づき自身が決定した遷移タイミングによりジョブモードを設定している。それにより、トレイユニット6は、画像形成ユニット2でのプリント開始に対応させて、必要な用紙(P2〜P4)を画像形成ユニット2に供給する動作を開始する。
ここで、プリントを開始した画像形成ユニット2内およびトレイユニット6内において、画像形成ユニット2に設けられた制御部(各種制御部22)やトレイユニット6に設けられた制御部が、画像形成ユニット2を構成する各デバイス(機構部23)やトレイユニット6を構成する各デバイスおよび制御部自身への電源供給・停止の制御を自ら実施するように構成してもよい。
画像形成ユニット2を例に述べると、デバイスとしての帯電器32、露光器33、現像器34、さらには一次転写ロール37、二次転写ロール38、定着器39等の中には、画像形成動作中において常時動作状態に設定しておく必要がないデバイスも多くある。そこで、各デバイスの制御部としての各種制御部22(帯電制御部、露光制御部、現像制御部、転写制御部、定着制御部等)は、例えばシステム制御ユニット8から画像形成指示コマンドを取得した場合に、自身が制御するデバイスを動作させるべきタイミング(動作タイミング)をデバイス毎に算出する。そして、各種制御部22がそれぞれの動作タイミングに従って、自身の電源供給・停止や自身が制御するデバイスの電源供給・停止を自ら制御する。それにより、各種制御部22および各デバイスには動作すべきタイミングで電源供給が行われるので、デバイス単位での省電力化が図られる。
画像読取ユニット3に戻り、画像読取ユニット3が原稿の読取りを完了すると、画像読取制御部93は、原稿の読取りを完了したことを通知する動作指示コマンドの一例である読取完了通知コマンドを機内LAN10を介して他の各ユニットにブロードキャストした後、画像読取ユニット3の電源モードをローパワーモードへと移行させる。
ここで画像読取ユニット3にて設定されるローパワーモードには、上記(図4参照)したように、ユーザが要求する復帰要求時間t以内に画像読取ユニット3をジョブモードに遷移させることができる稼働電力量が設定される。そして、画像読取ユニット3でのローパワーモードは、画像形成ユニット2にスリープモードが設定されるまで継続され、その後、スリープモードに移行する。
システム制御ユニット8は、画像読取ユニット3からの読取完了通知コマンドを受けると、システム制御ユニット制御部98が画像読取ユニット3からの読取完了通知コマンドを認識して、画像読取ユニット3からの画像データの蓄積処理を完了する。しかし、システム制御ユニット8は、蓄積した画像データの転送処理を行うために、ジョブモードを維持する。
また、UIユニット4では、スタートボタンが押下されたことを通知するボタン押下コマンドをブロードキャストした後、他の操作入力がなければ、UI制御部94は、UIユニット4の電源モードをローパワーモードへと移行させる。
ここでUIユニット4にて設定されるローパワーモードには、上記(図4参照)したように、ユーザが要求する復帰要求時間t以内にUIユニット4をジョブモードに遷移させることができる稼働電力量が設定される。そして、UIユニット4でのローパワーモードは、画像形成ユニット2にスリープモードが設定されるまで継続され、その後、スリープモードに移行する。その場合のローパワーモードは、画像形成ユニット2でのプリント中は、UIユニット4に設けられた表示パネル(不図示)のバックライトの輝度を暗くした状態で推移させ、プリント完了によりバックライトをオフした状態に設定するものであってもよい。
次に、画像形成ユニット2がプリントを完了すると、上記した図5の処理フローで説明したように、プリントの完了時点からの経過時間がローパワーモードへの遷移時間T1を超えた時点で、画像形成制御部92の記憶手段に記憶された稼働電力量が出力されるローパワーモードに遷移させる。それにより、ユーザが要求する復帰要求時間t以内にローパワーモードからジョブモードに遷移させることができる状態を維持する。そして、プリントの完了時点からの経過時間がスリープモードへの遷移時間T2を超えた時点で、画像形成制御部92は、画像形成ユニット2の電源モードをスリープモードに遷移させる。この時点で、画像形成制御部92も制御電力がオフされ、起動を停止する。
また、トレイユニット6では、画像形成ユニット2でのプリント完了前に用紙(P2〜P4)を画像形成ユニット2に供給する動作は終了する。そのため、画像形成ユニット2でのプリント完了の前の時点で、トレイ制御部96は、トレイユニット6の電源モードをスリープモードへと直ちに移行させる。トレイユニット6においては、スリープモードからジョブモードへの復帰時間は1秒以内と短いため、スリープモードへ直ちに移行させても、ユーザが要求する復帰要求時間t以内にローパワーモードからジョブモードに遷移させることができるからである。
システム制御ユニット8では、画像形成ユニット2への蓄積した画像データの転送処理を完了した時点で、システム制御ユニット制御部98がシステム制御ユニット8の電源モードをスリープモードへと直ちに移行させる。システム制御ユニット8においては、スリープモードからジョブモードへの復帰時間は1秒以内と短いため、スリープモードに直ちに移行させても、ユーザが要求する復帰要求時間t以内にローパワーモードからジョブモードに遷移させることができるからである。
このように、本実施の形態の画像形成装置1では、各ユニットの制御部は、機内LAN10を介して得られるコマンドが付された情報に基づき、電力供給ユニット9からの電源供給・停止の制御を自ら実施している。それにより、各ユニットには動作すべきタイミングでの電源供給が行われるので、ユニット単位での省電力化が図られる。
その場合に、各ユニットの制御部は、動作が終了した後に遷移させる電源モード(ローパワーモードかスリープモードか)と、ローパワーモードに遷移させる場合に供給する稼働電力量とを、ユーザが設定するジョブモードへの復帰要求時間tに応じて制御する。それにより、ユーザが要求する復帰要求時間t以内にローパワーモードからジョブモードに遷移させることができる状態を維持する。そのため、画像形成装置1における画像生産性がユーザそれぞれの使用態様に応じて維持され、画像形成装置1の省電力性も向上する。
また、各ユニットは、電源モードを遷移させる場合に、画像形成ユニット2を含めた他のユニットに関するシステム情報を機内LAN10を介してメモリユニット7から取得する。そして、各ユニットは、画像形成ユニット2を含めた他のユニットが動作可能状態となるまでの復帰時間をそれぞれ算出する。その結果、例えば画像形成ユニット2の復帰時間が最も長いと判定したとした場合には、各ユニットは、画像形成ユニット2の復帰時間に対応させて、ジョブモードへの遷移タイミングを設定する。それにより、各ユニットにおいて、復帰時間の最も長いユニット(画像形成ユニット2)が動作可能状態になるまでの待機時間の発生が抑えられ、電力が無駄に消費されることが低減される。
次の図8は、各ユニットの制御部(画像形成制御部92、画像読取制御部93、UI制御部94、FAX制御部95、トレイ制御部96、メモリ制御部97、システム制御ユニット制御部98)のハードウェア構成を示した図である。図8に示したように、制御部は、各ユニットの電源モードの遷移制御やローパワーモードに遷移させる場合に供給する稼働電力の出力量算出処理を行うに際して、予め定められたプログラムに従ってデジタル演算処理を実行する演算手段の一例としてのCPU101、CPU101の作業領域として機能するRAM102、CPU101により実行されるプログラム等にて用いられる設定値等のデータが格納されるROM103、書き換え可能で電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できるEEPROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ104、制御部に接続される各デバイスとの信号の入出力を制御するインターフェース部105を備えている。
また、メモリユニット7には各制御部により実行されるプログラムが格納されており、各制御部がこの処理プログラムを読み込むことによって、各ユニットの電源モードの遷移制御や稼働電力の出力量算出処理が実行される。すなわち、各ユニットの電源モードの遷移制御等を実行するプログラムが、例えばメモリユニット7としてのハードディスクやDVD−ROM等から各制御部内のRAM102に読み込まれる。そして、RAM102に読み込まれたプログラムに基づいて、CPU101が各種処理を行う。このプログラムに関するその他の提供形態としては、予めROM103に格納された状態にて提供され、RAM102にロードされる形態がある。さらに、EEPROM等の書き換え可能なROM103を備えている場合には、各制御部がセッティングされた後に、プログラムだけがROM103にインストールされ、RAM102にロードされる形態がある。また、インターネット等の外部LAN12を介して各制御部にプログラムが伝送され、各制御部のROM103にインストールされ、RAM102にロードされる形態がある。
以上説明したように、本実施の形態の画像形成装置1においては、各種の画像処理動作を行うに際して、各ユニット(画像形成機能部および各種制御機能部)自身が電源モードを遷移させる。それにより、各ユニットには動作すべきタイミングで電源供給が行われるので、ユニット単位での省電力化が図られる。
その際に、各ユニットの制御部は、動作が終了した後に遷移させる電源モード(省電力状態)と、省電力状態の一つであるローパワーモードに遷移させる場合に供給する稼働電力量とを、ユーザが設定するジョブモードへの復帰要求時間に応じて制御する。それにより、ユーザが要求する復帰要求時間以内にローパワーモードからジョブモードに遷移させることができる状態を維持する。そのため、画像形成装置1における画像生産性がユーザそれぞれの使用態様に応じて維持され、画像形成装置1の省電力性も向上する。
また、各ユニットは、電源モードを遷移させる場合に、他のユニットに関するシステム情報に基づき、他のユニットが動作可能状態となるまでの復帰時間をそれぞれ算出する。そして、復帰時間が最も長いと判定したユニットの復帰時間に対応させて、ジョブモードへの遷移タイミングを設定する。それにより、各ユニットにおいて、復帰時間の最も長いユニットが動作可能状態になるまでの待機時間の発生が抑えられ、電力が無駄に消費されることが低減される。
本実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成の一例を示した図である。 画像形成装置内の通信系統および電力供給系統を説明する図である。 画像形成ユニットの機能構成を説明する図である。 画像形成ユニットでの画像形成動作終了時に設定する電源モードを決定する際の処理の手順の一例を示すフローチャートである。 画像形成動作終了後に画像形成ユニットでの電源モードを遷移させる際の処理の手順の一例を示すフローチャートである。 メモリユニットに記憶された各ユニットでの現在の動作状況や動作設定に関するシステム情報の一部を例示した図である。 各ユニットにスリープモードが設定されている状態から複写処理を行う場合の各ユニットの電源モードの遷移を説明する図である。 各ユニットの制御部のハードウェア構成を示した図である。
符号の説明
1…画像形成装置、2…画像形成ユニット、3…画像読取ユニット、4…ユーザインターフェース(UI)ユニット、5…ファクシミリ(FAX)ユニット、6…トレイユニット、7…メモリユニット、8…システム制御ユニット、9…電力供給ユニット、10…機内LAN、21…ユニット内LAN、22…各種制御部、23…機構部、92…画像形成制御部、93…画像読取制御部、94…UI制御部、95…FAX制御部、96…トレイ制御部、97…メモリ制御部、98…システム制御ユニット制御部

Claims (10)

  1. 画像情報に基づき画像形成を行う画像形成機能部と、
    前記画像形成機能部との間で画像形成に関連する情報または信号の送受信を行う複数の制御機能部と、
    前記画像形成機能部および前記制御機能部各々に供給する電力を個別に制御して、当該画像形成機能部および当該制御機能部各々に動作可能状態と当該動作可能状態よりも消費電力の少ない省電力状態とを個別に設定する制御手段と、
    前記画像形成機能部および前記制御機能部の一または複数を前記省電力状態から前記動作可能状態に復帰させる際の復帰時間に関するユーザの要求を受け付ける受付手段とを備え、
    前記制御手段は、前記省電力状態に設定した前記画像形成機能部および/または前記制御機能部に供給する電力を、前記受付手段にて受け付けた前記復帰時間以内に前記動作可能状態に復帰可能な電力量に制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成機能部は、自らの前記省電力状態および前記動作可能状態を個別に制御する画像形成部制御手段を備え、
    前記制御機能部は、自らの前記省電力状態および前記動作可能状態を個別に制御する機能部制御手段を各々備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成機能部および前記制御機能部の動作状況および/または動作設定に関する情報を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記情報に基づいて、前記省電力状態に設定した前記画像形成機能部および/または前記制御機能部を前記動作可能状態に復帰させるタイミングを設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記情報から前記画像形成機能部および前記制御機能部の中で最も遅く前記動作可能状態に復帰する当該画像形成機能部または当該制御機能部を判断し、最も遅く復帰する当該画像形成機能部または当該制御機能部の復帰時間に対応させて前記タイミングを設定することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記受付手段にて受け付けた前記復帰時間に応じて、前記画像形成機能部および/または前記制御機能部への電力供給を停止する第1の省電力状態と当該画像形成機能部および/または当該制御機能部へ前記動作可能状態よりも少ない電力を供給する第2の省電力状態との何れかを設定するとともに、当該第2の省電力状態を設定した場合には当該第2の省電力状態に設定した当該画像形成機能部および/または当該制御機能部に供給する電力を当該復帰時間以内に当該動作可能状態に復帰可能な電力量に設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 画像情報に基づき画像形成を行う画像形成機能部および当該画像形成機能部との間で画像形成に関連する情報または信号の送受信を行う複数の制御機能部各々に供給する電力を個別に制御して、当該画像形成機能部および当該制御機能部各々に動作可能状態と当該動作可能状態よりも消費電力の少ない省電力状態とを個別に設定する制御手段と、
    前記画像形成機能部および前記制御機能部の一または複数を前記省電力状態から前記動作可能状態に復帰させる際の復帰時間に関するユーザの要求を受け付ける受付手段とを備え、
    前記制御手段は、前記省電力状態に設定した前記画像形成機能部および/または前記制御機能部に供給する電力を、前記受付手段にて受け付けた前記復帰時間以内に前記動作可能状態に復帰可能な電力量に制御することを特徴とする制御装置。
  7. 前記制御手段は、前記画像形成機能部の前記省電力状態および前記動作可能状態を個別に制御する画像形成部制御手段、および前記制御機能部の当該省電力状態および当該動作可能状態を個別に制御する機能部制御手段として構成されたことを特徴とする請求項6記載の制御装置。
  8. 前記画像形成機能部および前記制御機能部の動作状況および/または動作設定に関する情報を記憶する記憶手段から当該情報を取得する情報取得手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記情報取得手段にて取得した前記情報に基づいて前記省電力状態に設定した前記画像形成機能部および/または前記制御機能部を前記動作可能状態に復帰させるタイミングを設定することを特徴とする請求項6記載の制御装置。
  9. 前記制御手段は、前記受付手段にて受け付けた前記復帰時間に応じて、前記画像形成機能部および/または前記制御機能部への電力供給を停止する第1の省電力状態と当該画像形成機能部および/または当該制御機能部へ前記動作可能状態よりも少ない電力を供給する第2の省電力状態との何れかを設定するとともに、当該第2の省電力状態を設定した場合には当該第2の省電力状態に設定した当該画像形成機能部および/または当該制御機能部に供給する電力を当該復帰時間以内に当該動作可能状態に復帰可能な電力量に設定することを特徴とする請求項6記載の制御装置。
  10. コンピュータに、
    画像情報に基づき画像形成を行う画像形成機能部および当該画像形成機能部との間で画像形成に関連する情報または信号の送受信を行う複数の制御機能部各々に動作可能状態と当該動作可能状態よりも消費電力の少ない省電力状態とを個別に設定する機能と、
    前記画像形成機能部および前記制御機能部の一または複数を前記省電力状態から前記動作可能状態に復帰させる際の復帰時間に関するユーザの要求を受け付ける機能と、
    前記省電力状態に設定した前記画像形成機能部および/または前記制御機能部に供給する電力を前記復帰時間以内に前記動作可能状態に復帰可能な電力量に制御する機能と
    を実現させることを特徴とするプログラム。
JP2008218226A 2008-08-27 2008-08-27 画像形成装置、制御装置、およびプログラム Pending JP2010056750A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012145805A (ja) * 2011-01-13 2012-08-02 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置およびプログラム
JP2017185820A (ja) * 2017-07-05 2017-10-12 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2017203993A (ja) * 2017-07-05 2017-11-16 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

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