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JP2009246424A - 電子撮像装置及び電子装置 - Google Patents

電子撮像装置及び電子装置 Download PDF

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JP2009246424A
JP2009246424A JP2008087252A JP2008087252A JP2009246424A JP 2009246424 A JP2009246424 A JP 2009246424A JP 2008087252 A JP2008087252 A JP 2008087252A JP 2008087252 A JP2008087252 A JP 2008087252A JP 2009246424 A JP2009246424 A JP 2009246424A
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Abstract

【課題】利用者が動作させようとする自装置の姿勢を精度良く検出又は予測し、低消費電力モードから通常モードへ切り替える。
【解決手段】撮像手段3,4,5と、通常モード又は低消費電力モードの設定が可能であり、通常モードが設定されている場合には撮像手段3,4,5が撮像するために必要な電力を撮像部3,4,5に供給し、低消費電力モードが設定されている場合には撮像手段3,4,5に待機電力を供給する電力供給部6と、所定の時間間隔でビデオカメラ1の姿勢を検出する姿勢検出部7と、姿勢情報の記憶が要求された場合に姿勢情報を記憶する姿勢記憶部9と、検出された姿勢情報の値と姿勢記憶部9に記憶された姿勢情報の値との差が所定の閾値以内であるか否かを判定する比較部10と、姿勢情報の差分値が所定の閾値以内であると判定された場合に、電力供給部6に通常モードを設定する電源モード切り替え部11とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、利用者が動作させようとする自装置の姿勢を精度良く検出又は予測し、低消費電力モードから通常モードへ切り替えることができる電子撮像装置及び電子装置に関する。
近年、ビデオカメラやポータブルプレーヤ等の携帯型電子装置が普及している。
このような携帯型電子装置には、消費電力を節約するため、利用者が操作を行っていない場合、給電を停止したり、又は通常モードから低消費電力モードに切り替えたりする電力モード切り替え機能を有するものもある。
しかしながら、電力モード切り替え機能を有する携帯型電子装置では、利用者が操作を行っていない間、給電が停止されているか、又は低消費電力モードに切り替えられているので、利用者が操作を行おうとした場合、通常モードに復旧するまでに相当の時間を要し、利用者に不快感を与えていた。特に、利用者が電力モード切り替え機能を有するビデオカメラを利用している場合、通常モードに復旧するまでの間のシーンを撮り損なうこともあった。
そこで、特許文献1に記載の撮影装置には、撮像装置の移動加速度を検出する2つの加速度センサと、この2つの加速度センサによる検出結果に基づいて撮像装置が撮影状態であるか非撮影状態であるかを判別する撮影状態判別手段と、該撮影状態判断手段による判別結果に基づいて撮像装置における所定機能部分の作動・停止を切り換え制御する機能動作制御手段と、を含む技術が提案されている。具体的には、2つの加速度センサが検出した検出値が比較的近く、絶対値が小さい場合には、撮影状態であると推定し、2つの加速度センサが検出した検出値が比較的離れており、絶対値が大きい場合には、非撮影状態であると推定する。
特開平5−292359号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、この2つの加速度センサによる検出結果のみに基づいて撮像装置が撮影状態であるか非撮影状態であるかを判別するので、必ずしも利用者が撮影を行おうとする状態を精度良く検出できない場合があった。例えば、利用者は撮影を行おうとしていないが、撮像装置をあまり動かしていないような場合、特許文献1に記載の技術では、撮影状態と判別する場合があり、このような場合無駄に電力を消費してしまうことがあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、利用者が動作させようとする自装置の姿勢を精度良く検出又は予測し、低消費電力モードから通常モードへ切り替えることができる電子撮像装置及び電子装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る電子撮像装置の第1の特徴は、光学系(2)から入射された光を電気信号へ変換する撮像素子(3)を備え、外部より供給される操作信号に基づいて撮影を行う撮影手段(2,3,4,5)と、通常モード又は低消費電力モードの設定が可能であり、前記通常モードが設定されている場合には前記撮影手段(2,3,4,5)が撮影するために必要な電力を前記撮影手段(2,3,4,5)に供給し、前記低消費電力モードが設定されている場合には前記撮影手段(2,3,4,5)に前記通常モード時に供給する電力より少ない待機電力を供給する電力供給手段(6)と、所定の時間間隔で、当該電子撮像装置(1)の姿勢の状態を示す第1の値を検出する姿勢検出手段(7)と、前記通常モード時において、当該電子撮像装置(1)の姿勢の記憶を要求する操作信号が外部より供給された場合、その時点で前記姿勢検出手段(7)が検出した前記第1の値を第2の値として記憶する姿勢記憶手段(9)と、前記姿勢検出手段(7)により前記所定の時間間隔で検出される前記第1の値と、前記姿勢記憶手段(9)に記憶された前記第2の値との差が所定の閾値以内であるか否かを判定する比較手段(10)と、前記第1の値と前記第2の値との差が所定の閾値以内であると判定された場合に、前記電力供給手段(6)に前記通常モードを設定する電源モード切り替え手段(11)とを備えたことにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る電子撮像装置(1A)の第2の特徴は、前記姿勢検出手段(7)により検出される連続する所定数分の前記第1の値を第3の値として順次記憶すると共に、この記憶された所定数分の前記第3の値に基づいて、所定時間後における当該電子撮像装置(1A)の姿勢の状態を示す第4の値を前記所定の時間間隔で算出する姿勢予測手段(13)、を更に備え、前記比較手段(10A)は、前記姿勢予測手段(13)により前記所定の時間間隔で算出される前記第4の値と、前記姿勢記憶手段(9)に記憶された前記第2の値との差が所定の閾値以内であるか否かを判定することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る電子装置(1B)の第1の特徴は、画像を表示する表示パネル(12)を備える表示部(12,14,5)と、通常モード又は低消費電力モードの設定が可能であり、前記通常モードが設定されている場合には前記表示パネル(12)が画像を表示するために必要な電力を前記表示部(12,14,5)に供給し、前記低消費電力モードが設定されている場合には前記表示部(12,14,5)に前記通常モード時に供給する電力より少ない待機電力を供給する電力供給手段(15)と、所定の時間間隔で、当該電子装置(1B)の姿勢の状態を示す第1の値を検出する姿勢検出手段(7)と、前記通常モード時において、当該電子装置(1B)の姿勢の記憶を要求する操作信号が外部より供給された場合、その時点で前記姿勢検出手段(7)が検出した前記第1の値を第2の値として記憶する姿勢記憶手段(9)と、前記姿勢検出手段(7)により前記所定の時間間隔で検出される前記第1の値と、前記姿勢記憶手段(9)に記憶された前記第2の値との差が所定の閾値以内であるか否かを判定する比較手段(10)と、前記第1の値と前記第2の値との差が所定の閾値以内であると判定された場合に、前記電力供給手段(15)に前記通常モードを設定する電源モード切り替え手段(11)とを備えたことにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る電子装置の第2の特徴は、前記姿勢検出手段(7)により検出される連続する所定数分の前記第1の値を第3の値として順次記憶すると共に、この記憶された所定数分の前記第3の値に基づいて、所定時間後における当該電子装置の姿勢の状態を示す第4の値を前記所定の時間間隔で算出する姿勢予測手段(13)、を更に備え、前記比較手段(10A)は、前記姿勢予測手段(13)により前記所定の時間間隔で算出される前記第4の値と、前記姿勢記憶手段(9)に記憶された前記第2の値との差が所定の閾値以内であるか否かを判定することにある。
本発明に係る電子撮像装置及び電子装置によれば、利用者が動作させようとする自装置の姿勢を精度良く検出又は予測し、低消費電力モードから通常モードへ切り替えることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
本発明の実施例1では、現状の姿勢に基づいて通常モードと低消費電力モードとを切り替える撮像電子装置が適用されたビデオカメラについて説明する。
≪ビデオカメラの構成≫
図1は、本発明の実施例1の撮像電子装置が適用されたビデオカメラの構成を示す構成図である。
図1に示すように、本発明の実施例1の撮像電子装置が適用されたビデオカメラ1は、光学レンズ2と、撮像素子部3と、MPEGエンコーダ4と、ドライブ5と、電力供給部6と、姿勢検出部7と、ユーザインタフェース部8と、姿勢記憶部9と、比較部10と、電源モード切り替え部11とを備える。
光学レンズ2は、撮影すべき画像の画像光を撮像素子部3に集光させる。
撮像素子部3は、光学レンズ2により集光された画像光を電気信号に変換する。なお、光学レンズ2は、レンズを駆動する為の駆動部を備える。
MPEGエンコーダ4は、撮像素子部3により変換された電気信号に対して、エンコード、即ちデジタル圧縮処理を行い、ストリーム情報を生成する。
ドライブ5は、例えば、光ディスクが挿入されると、この挿入された光ディスクにストリーム情報を書き込んだり、光ディスクに記録されたストリーム情報を読み出したりする。
電力供給部6は、光学レンズ2、撮像素子部3、MPEGエンコーダ4、及びドライブ5に、電力を供給する。また、電力供給部6は、通常モード又は低消費電力モードの設定が可能であり、通常モードが設定されている場合には光学レンズ2、撮像素子部3、MPEGエンコーダ4、及びドライブ5が通常動作をするために必要な電力をそれぞれ光学レンズ2、撮像素子部3、MPEGエンコーダ4、及びドライブ5に供給し、低消費電力モードが設定されている場合には光学レンズ2、撮像素子部3、MPEGエンコーダ4、及びドライブ5にそれぞれ待機電力を供給する。
ここで、通常モードとは、光学レンズ2、撮像素子部3、MPEGエンコーダ4、及びドライブ5が通常動作する上で必要な電力を供給するために設定するモードであり、例えば、ドライブ5が、回転記憶媒体の書き込み及び読み出し装置である場合、回転記憶媒体を回転駆動している状態を通常モードとし、回転駆動媒体の回転を停止している状態を低消費電力モードとしてもよいし、ドライブ5が、MPEGエンコーダ4により生成されたストリーム情報を記録する状態を通常モードとし、MPEGエンコーダ4により生成されたストリーム情報を記録していない状態を低消費電力モードとしてもよい。
いずれにしても、低消費電力モードでは、通常モード時に供給する電力よりも少ない電力(待機電力)が供給される。
さらに、MPEGエンコーダ4がエンコードしている状態を通常モードとし、MPEGエンコーダ4がエンコードしていない状態を低消費電力モードとしてもよい。
なお、姿勢検出部7と、ユーザインタフェース部8と、姿勢記憶部9と、比較部10と、電源モード切り替え部11とは、常に電力が供給されているものとする。
姿勢検出部7は、電力供給部6が低消費電力モードに設定されている場合に、所定の時間間隔で、ビデオカメラ1の姿勢を検出し、検出した姿勢を姿勢情報として姿勢記憶部9及び比較部10へ供給する。具体的には、姿勢検出部7は、水準器を備えており、この水準器により測定した傾き角を姿勢情報として、姿勢記憶部9及び比較部10へ供給する。
ユーザインタフェース部8は、利用者の操作に基づいて操作信号を生成し、生成した操作信号を姿勢検出部7、姿勢記憶部9、及び電源モード切り替え部11へ供給する。
姿勢記憶部9は、不揮発性半導体メモリ等の記憶媒体を備えており、通常モード時において、ビデオカメラ1の姿勢情報の記憶を要求する操作信号がユーザインタフェース部8より供給された場合、その時点の直前に姿勢検出部7により供給された姿勢情報を記憶する。
比較部10は、姿勢検出部7から供給された姿勢情報と、姿勢記憶部9に記憶された姿勢情報との差が所定の閾値以内であるか否かを判定する。
電源モード切り替え部11は、姿勢情報の差が所定の閾値以内であると判定された場合に、電力供給部6に通常モードを設定する。
≪ビデオカメラ1の作用≫
以下に、本発明の実施例1の撮像電子装置が適用されたビデオカメラ1の作用について説明する。
図2は、本発明の実施例1の撮像電子装置が適用されたビデオカメラ1の処理フローを示したフローチャートである。
図2に示すように、電源モード切り替え部11により電力供給部6が通常モードに設定されている場合に(ステップS101)、利用者により姿勢情報の記憶を要求する操作が行われると、ユーザインタフェース部8は、姿勢情報の記憶を要求する操作信号を生成し、この生成された操作信号を姿勢検出部7及び姿勢記憶部9へ供給する(ステップS102)。
姿勢検出部7は、ユーザインタフェース部8から姿勢情報の記憶を要求する操作信号が供給されると、その供給された時点での傾き角を測定し、この傾き角を姿勢情報として姿勢記憶部9へ供給する。
そして、姿勢記憶部9は、ユーザインタフェース部8から姿勢情報の記憶を要求する操作信号が供給されると、姿勢検出部7から供給される姿勢情報を記憶する(ステップS103)。
次に、利用者により低消費電力モードへの設定変更を要求する操作が行われると、ユーザインタフェース部8は、低消費電力モードへの設定変更を要求する操作信号を生成し、この生成された操作信号を電源モード切り替え部11及び姿勢検出部7へ供給する(ステップS104)。
そして、電源モード切り替え部11は、ユーザインタフェース部8から低消費電力モードへの設定変更を要求する操作信号が供給されると、電力供給部6に低消費電力モードを設定する(ステップS105)。
次に、ユーザインタフェース部8から低消費電力モードへの設定変更を要求する操作信号が供給された姿勢検出部7は、姿勢検出処理を開始する(ステップS106)。具体的には、姿勢検出部7は、内部に備えた水準器により、所定の時間間隔でビデオカメラ1の傾き角を測定し、測定した傾き角を姿勢情報とし、この姿勢情報を所定の時間間隔で比較部10へ供給する。
ここで、この所定の時間間隔は、長すぎると後述する比較部10による判定が遅くなるので、適切に通常モードへ変更できなくなり、短すぎると装置負荷が大きくなる。そのため、例えば0.1秒といったように、予め提供者等が実測に基づいた適正な値を設定しておく必要がある。
次に、比較部10は、姿勢検出部7から姿勢情報が供給されると(ステップS107)、この姿勢検出部7から供給された姿勢情報の値と、姿勢記憶部9に記憶された姿勢情報の値との差を算出し、この算出された姿勢情報の差分値が所定の閾値以内であるか否かを判定する(ステップS108)。
ここで、この閾値は、高すぎると利用者が撮影しようとしていない状態、即ちビデオカメラ1が非撮影姿勢の状態のときに、通常モードに設定を変更する場合があり、低すぎると利用者が撮影しようとする状態、即ちビデオカメラ1が撮影姿勢の状態のときに、低消費電力モードに設定が変更されない場合がある。そのため、予め提供者等が実測に基づいた適正な値を予め算出し、設定しておく必要がある。
そして、電源モード切り替え部11は、ステップS108において、比較部10により姿勢情報の差が所定の閾値以内であると判定された場合に、電力供給部6に通常モードを設定する(ステップS109)。
このように、本発明の実施例1の撮像電子装置が適用されたビデオカメラ1によれば、姿勢検出器7により所定の時間間隔で測定される姿勢情報と、姿勢記憶部9に記憶された利用者所望の時点における姿勢情報とに基づいて、低消費電力モードから通常モードへ切り替えるので、利用者が撮影しようとする状態、即ち撮影姿勢を精度良く検出し、低消費電力モードから通常モードへ切り替えることができる。
これにより、利用者は、素早くビデオカメラ1を用いて撮影を開始できるので、通常モードに復旧するまでの間のシーンを撮り損なうことなく、利用者所望の映像を撮影することができる。
なお、本発明の実施例1の撮像電子装置が適用されたビデオカメラ1では、利用者により低消費電力モードへの設定変更を要求する操作が行われると、電源モード切り替え部11が電力供給部6に低消費電力モードを設定したが、電源モード切り替え部11が、ユーザインタフェース部8から所定の時間、操作信号が供給されない場合、自動的に電力供給部6に低消費電力モードを設定するようにしてもよい。
図3(a)は、ビデオカメラ1の撮影姿勢を模式的に示した図であり、図3(b)は、ビデオカメラ1の非撮影姿勢を模式的に示した図である。
図3(a)に示すように、利用者Aは、ビデオカメラ1が通常モードに設定されている状態で木Cの撮影の撮影を行い、木Cの撮影を終えると、ビデオカメラ1のB位置において、ユーザインタフェース部8からビデオカメラ1のB位置の姿勢情報の記憶を要求する操作を行う。
この操作が行われると、ユーザインタフェース部8は、姿勢記憶部9へ姿勢情報の記憶を要求する操作信号を供給し、操作信号が供給された姿勢記憶部9は、姿勢検出部7から供給されたB点における姿勢情報を記憶する。
次に、利用者Aは、ユーザインタフェース部8から低消費電力モードへの設定変更を要求する操作を行う。
そして、この操作が行われると、ユーザインタフェース部8は、低消費電力モードへの設定変更を要求する操作信号を生成し、この生成された操作信号を電源モード切り替え部11及び姿勢検出部7へ供給する。
これにより、電源モード切り替え部11は電力供給部6に低消費電力モードを設定し、姿勢検出部7は姿勢検出処理を開始する。
その後、図3(b)に示すように、利用者Aは、ビデオカメラ1のE位置のような姿勢において、ビデオカメラ1を待機させる。
そして、利用者Aは、再度、撮影対象である木Cを撮影する際、ビデオカメラ1を、図3(b)に示したE位置から図3(a)に示したB位置へと移動させる。
このとき、ビデオカメラ1は、姿勢検出器7により所定の時間間隔で測定される姿勢情報と、姿勢記憶部9に記憶された利用者所望の時点における姿勢情報との差分値が所定の閾値以内であると判定した場合、低消費電力モードから通常モードへ切り替える。
これにより、ビデオカメラ1は、撮影姿勢になった場合に低消費電力モードから通常モードへ切り替えることができる。
本発明の実施例1では、現状の姿勢に基づいて通常モードと低消費電力モードとを切り替える撮像電子装置が適用されたビデオカメラ1について説明した。本発明の実施例2では、所定時間後の姿勢を予測し、この予測された姿勢に基づいて通常モードと低消費電力モードとを切り替える撮像電子装置が適用されたビデオカメラについて説明する。
≪ビデオカメラの構成≫
図4は、本発明の実施例2の撮像電子装置が適用されたビデオカメラの構成を示す構成図である。
図4に示すように、本発明の実施例2の撮像電子装置が適用されたビデオカメラ1Aは、光学レンズ2と、撮像素子部3と、MPEGエンコーダ4と、ドライブ5と、電力供給部6と、姿勢検出部7と、ユーザインタフェース部8と、姿勢記憶部9と、比較部10Aと、電源モード切り替え部11と、姿勢予測部13とを備える。
ここで、ビデオカメラ1Aが備える構成のうち、光学レンズ2と、撮像素子部3と、MPEGエンコーダ4と、ドライブ5と、電力供給部6と、姿勢検出部7と、ユーザインタフェース部8と、姿勢記憶部9と、電源モード切り替え部11とは、それぞれ本発明の実施例1の撮像電子装置が適用されたビデオカメラ1が備えるそれぞれ同一符号が付された構成と同一であるので、説明を省略する。
比較部10Aは、姿勢予測手段13により算出された姿勢情報の値と、姿勢記憶部9に記憶された姿勢情報の値との差分値が所定の閾値以内であるか否かを判定する。
姿勢予測部13は、内部に一時記憶手段を備えており、姿勢検出部7により所定の時間間隔で検出された例えば3つの姿勢情報を記憶する。具体的には、姿勢予測部13は、姿勢検出部7から供給された姿勢情報を、供給された時刻に関連づけて一時記憶手段に順に記憶し、この時刻が新しいものから常に3つを残すように、時刻が古くなった姿勢情報を削除する。
また、姿勢予測部13は、この記憶された3つの姿勢情報の値に基づいて、所定時間後におけるビデオカメラ1Aの姿勢情報の値を算出する。なお、姿勢予測部13による姿勢情報の値の算出方法については、後述する。
≪ビデオカメラ1Aの作用≫
以下に、本発明の実施例2の撮像電子装置が適用されたビデオカメラ1Aの作用について説明する。
図5は、本発明の実施例2の撮像電子装置が適用されたビデオカメラ1Aの処理フローを示したフローチャートである。
図5に示すように、電源モード切り替え部11により電力供給部6が通常モードに設定されている場合に(ステップS201)、利用者により姿勢情報の記憶を要求する操作が行われると、ユーザインタフェース部8は、姿勢情報の記憶を要求する操作信号を生成し、この生成された操作信号を姿勢検出部7及び姿勢記憶部9へ供給する(ステップS202)。
姿勢検出部7は、ユーザインタフェース部8から姿勢情報の記憶を要求する操作信号が供給されると、その供給された時点での傾き角を測定し、この傾き角を姿勢情報として姿勢記憶部9へ供給する。
そして、姿勢記憶部9は、ユーザインタフェース部8から姿勢情報の記憶を要求する操作信号が供給されると、姿勢検出部7から供給される姿勢情報を記憶する(ステップS203)。
次に、利用者により低消費電力モードへの設定変更を要求する操作が行われると、ユーザインタフェース部8は、低消費電力モードへの設定変更を要求する操作信号を生成し、この生成された操作信号を電源モード切り替え部11及び姿勢検出部7へ供給する(ステップS204)。
そして、電源モード切り替え部11は、ユーザインタフェース部8から低消費電力モードへの設定変更を要求する操作信号が供給されると、電力供給部6に低消費電力モードを設定する(ステップS205)。
次に、ユーザインタフェース部8から低消費電力モードへの設定変更を要求する操作信号が供給された姿勢検出部7は、姿勢検出処理を開始する(ステップS206)。具体的には、姿勢検出部7は、内部に備えた水準器により、所定の時間間隔でビデオカメラ1の傾き角を測定し、測定した傾き角を姿勢情報とし、この姿勢情報を所定の時間間隔で姿勢予測部13へ供給する。
ここで、この所定の時間間隔は、長すぎると後述する比較部10Aによる判定が遅くなるので、適切に通常モードへ変更できなくなり、短すぎると装置負荷が大きくなる。そのため、例えば0.1秒といったように、予め提供者等が実測に基づいた適正な値を設定しておく。
次に、姿勢予測部13は、姿勢検出部7から姿勢情報が供給されると(ステップS207)、所定時間後のビデオカメラ1の姿勢を予測する(ステップS208)。具体的には、姿勢予測部13は、姿勢検出部7から供給された所定数分の姿勢情報を記憶しており、この記憶された所定数分の姿勢情報の値に基づいて、所定時間後におけるビデオカメラ1Aの姿勢情報の値を算出する。
図6(a),(b)は、姿勢予測部13による所定時間後におけるビデオカメラ1Aの姿勢情報の値の算出処理を説明した図である。
図6(a)は、利用者が撮影しようとしていない状態、即ちビデオカメラ1Aが非撮影姿勢の状態で保持されている場合を示しており、図6(b)は、利用者が撮影しようとする状態、即ちビデオカメラ1Aが撮影姿勢へ移動している場合を示している。
図6(a)に示すように、姿勢予測部13は、t3時点において、姿勢検出部7からc点の姿勢情報が供給されると、この供給されたc点の姿勢情報を記憶すると共に、t1時点〜t3時点までの姿勢情報であるa,b,c点の3点の姿勢情報の値の推移状況に基づいて、所定時間後のt4時点におけるd点の姿勢情報の値を算出する。
また、図6(b)においては、姿勢予測部13は、t7時点において、姿勢検出部7からg点の姿勢情報が供給されると、この供給されたg点の姿勢情報を記憶すると共に、t5時点〜t7時点までの姿勢情報であるe,f,g点の3点の姿勢情報の値の推移状況に基づいて、所定時間後のt8時点におけるh点の姿勢情報の値を算出する。
なお、図6(a)に示したt3時点からt4時点まで、又は図6(b)に示したt7時点からt8時点までの時間は、長すぎるとビデオカメラ1が非撮影姿勢の状態のときに、通常モードに設定を変更する場合があり、低すぎると低消費電力モードへの設定が遅れてしまう場合がある。そのため、予め提供者等が実測に基づいた適正な値を設定しておく必要がある。
次に、比較部10Aは、姿勢予測部13により算出された姿勢情報の値と、姿勢記憶部9に記憶された姿勢情報の値との差分値が所定の閾値以内であるか否かを判定する(ステップS209)。
図6(a)に示した図においては、Xが姿勢情報下限値を示しており、Yが姿勢情報上限値を示している。即ち、姿勢予測部13により算出された姿勢情報の値が、この姿勢情報下限値Xと姿勢情報上限値Yとの間の値であれば、比較部10Aは、姿勢情報の差分値が所定の閾値以内であると判定する。
姿勢予測部13により算出されたt4時点におけるd点の姿勢情報の値は、X〜Yの範囲内の値ではないので、比較部10Aは、姿勢情報の差分値が所定の閾値を越えていると判定する。
一方、図6(b)に示すように、姿勢予測部13により算出されたt8時点におけるh点の姿勢情報の値は、X〜Yの範囲内の値であるので、比較部10Aは、姿勢情報の差分値が所定の閾値以内であると判定する。
ここで、この閾値は、高すぎるとビデオカメラ1が非撮影姿勢の状態のときに、通常モードに設定を変更する場合があり、低すぎるとビデオカメラ1が撮影姿勢の状態のときに、低消費電力モードに設定が変更されない場合がある。そのため、予め提供者等が実測に基づいた適正な値を設定しておく。
そして、電源モード切り替え部11は、ステップS209において、比較部10Aにより姿勢情報の差分値、即ち傾き角の差分値が所定の閾値以内であると判定された場合に、電力供給部6に通常モードを設定する(ステップS210)。
このように、本発明の実施例2の撮像電子装置が適用されたビデオカメラ1Aによれば、姿勢予測部13により所定の時間間隔で算出された姿勢情報と、姿勢記憶部9に記憶された利用者所望の時点における姿勢情報とに基づいて、低消費電力モードから通常モードへ切り替えるので、利用者が撮影しようとする状態、即ち撮影姿勢へ移行している間に、精度良く低消費電力モードから通常モードへ切り替えることができる。
これにより、利用者は、より素早くビデオカメラ1Aを用いて撮影を開始できるので、通常モードに復旧するまでの間のシーンを取り損なうことなく、利用者所望の映像を撮影することができる。
本発明の実施例1では、現状の姿勢に基づいて通常モードと低消費電力モードとを切り替える撮像電子装置が適用されたビデオカメラについて説明した。本発明の実施例3では、現状の姿勢に基づいて通常モードと低消費電力モードとを切り替える電子装置が適用された携帯型画像表示装置について説明する。
≪携帯型画像表示装置の構成≫
図7は、本発明の実施例3の電子装置が適用された携帯型画像表示装置の構成を示す構成図である。
図7に示すように、本発明の実施例3の電子装置が適用された携帯型画像表示装置1Bは、ディスプレイ12と、MPEGデコーダ14と、ドライブ5と、電力供給部15と、姿勢検出部7と、ユーザインタフェース部8と、姿勢記憶部9と、比較部10と、電源モード切り替え部11とを備える。
ここで、携帯型画像表示装置1Bが備える構成のうち、ドライブ5と、電力供給部6と、姿勢検出部7と、ユーザインタフェース部8と、姿勢記憶部9と、電源モード切り替え部11とは、それぞれ本発明の実施例1の撮像電子装置が適用されたビデオカメラ1が備えるそれぞれ同一符号が付された構成と同一であるので、説明を省略する。
ディスプレイ12は、有機EL(electroluminescence)ディスプレイや、液晶ディスプレイ等の画像出力手段を備え、MPEGデコーダ14から供給された出力信号に基づいて、画像を表示する。
MPEGデコーダ14は、ドライブ5から供給されたデータをデコードし、出力信号としてディスプレイ12に供給する。
電力供給部15は、ディスプレイ12、MPEGデコーダ14、及びドライブ5に、電力を供給する。また、電力供給部15は、通常モード又は低消費電力モードの設定が可能であり、通常モードが設定されている場合にはディスプレイ12、MPEGデコーダ14、及びドライブ5が通常動作をするために必要な電力をそれぞれディスプレイ12、MPEGデコーダ14、及びドライブ5に供給し、低消費電力モードが設定されている場合にはそれぞれディスプレイ12、MPEGデコーダ14、及びドライブ5に待機電力を供給する。
ここで、通常モードとは、ディスプレイ12、MPEGデコーダ14、及びドライブ5が通常動作する上で必要な電力を供給するために設定するモードである。そして、例えば、ディスプレイ12が液晶パネルである場合、バックライトを点灯している状態を通常使用モード、バックライトを点灯していない場合を低消費電力モードとしてもよい。
また、ドライブ5が、回転記憶媒体の書き込み及び読み出し装置である場合、回転記憶媒体を回転駆動している状態を通常使用モード、回転駆動媒体の回転を停止している状態を低消費電力モードとしてもよいし、ドライブ5が、ドライブ5に挿入された記憶媒体に記録された情報を読み出し、MPEGデコーダ14へ供給する状態を通常モードとし、MPEGデコーダ14へ供給していない状態を低消費電力モードとしてもよい。
さらに、MPEGデコーダ14がデコードしている状態を通常モードとし、MPEGデコーダ14がデコードしていない状態を低消費電力モードとしてもよい。
≪携帯型画像表示装置の作用≫
本発明の実施例3の電子装置が適用された携帯型画像表示装置1Bの作用については、図2に示した本発明の実施例1の撮像電子装置が適用されたビデオカメラ1の作用と同一であるので、説明を省略する。
本発明の実施例3の電子装置が適用された携帯型画像表示装置1Bによれば、姿勢検出器7により所定の時間間隔で生成される姿勢情報と、姿勢記憶部9に記憶された利用者所望の時点での姿勢情報とに基づいて、低消費電力モードから通常モードへ切り替えるので、利用者がディスプレイ12に表示させようとする状態、即ち鑑賞姿勢を精度良く検出し、低消費電力モードから通常モードへ切り替えることができる。
これにより、携帯型画像表示装置1Bが低消費電力モードの状態であっても、利用者が鑑賞しようとする位置に携帯型画像表示装置1Bで保持することで、通常電力モードに切り替わるので、利用者は、すぐに映像の鑑賞を開始できる。
なお、本発明の実施例2の撮像電子装置を携帯型画像表示装置に適用し、所定時間後の姿勢を予測し、この予測姿勢に基づいて通常モードと低消費電力モードとを切り替えるようにしてもよい。
本発明の実施例1の撮像電子装置が適用されたビデオカメラの構成を示す構成図である。 本発明の実施例1の撮像電子装置が適用されたビデオカメラの処理フローを示したフローチャートである。 (a)は、ビデオカメラの姿勢記憶姿勢及び撮影姿勢を模式的に示した図であり、(b)は、ビデオカメラの非撮影姿勢を模式的に示した図である。 本発明の実施例2の撮像電子装置が適用されたビデオカメラの構成を示す構成図である。 本発明の実施例2の撮像電子装置が適用されたビデオカメラの処理フローを示したフローチャートである。 (a),(b)は、姿勢予測部による所定時間後におけるビデオカメラの姿勢情報の値の算出処理を説明した図である。 本発明の実施例3の電子装置が適用された携帯型画像表示装置の構成を示す構成図である。
符号の説明
1,1A…ビデオカメラ
1B…携帯型画像表示装置
2…光学レンズ(光学系)(撮影手段)
3…撮像素子部(撮影手段)
4…MPEGエンコーダ(撮影手段)
5…ドライブ(撮影手段)
6,15…電力供給部
7…姿勢検出部
8…ユーザインタフェース部
9…姿勢記憶部
10,10A…比較部
11…電源モード切り替え部
12…ディスプレイ
13…姿勢予測部
14…MPEGデコーダ

Claims (4)

  1. 光学系から入射された光を電気信号へ変換する撮像素子を備え、外部より供給される操作信号に基づいて撮影を行う撮影手段と、
    通常モード又は低消費電力モードの設定が可能であり、前記通常モードが設定されている場合には前記撮影手段が撮影するために必要な電力を前記撮影手段に供給し、前記低消費電力モードが設定されている場合には前記撮影手段に前記通常モード時に供給する電力より少ない待機電力を供給する電力供給手段と、
    所定の時間間隔で、当該電子撮像装置の姿勢の状態を示す第1の値を検出する姿勢検出手段と、
    前記通常モード時において、当該電子撮像装置の姿勢の記憶を要求する操作信号が外部より供給された場合、その時点で前記姿勢検出手段が検出した前記第1の値を第2の値として記憶する姿勢記憶手段と、
    前記姿勢検出手段により前記所定の時間間隔で検出される前記第1の値と、前記姿勢記憶手段に記憶された前記第2の値との差が所定の閾値以内であるか否かを判定する比較手段と、
    前記第1の値と前記第2の値との差が所定の閾値以内であると判定された場合に、前記電力供給手段に前記通常モードを設定する電源モード切り替え手段と、
    を備えたことを特徴とする電子撮像装置。
  2. 前記姿勢検出手段により検出される連続する所定数分の前記第1の値を第3の値として順次記憶すると共に、この記憶された所定数分の前記第3の値に基づいて、所定時間後における当該電子撮像装置の姿勢の状態を示す第4の値を前記所定の時間間隔で算出する姿勢予測手段、を更に備え、
    前記比較手段は、
    前記姿勢予測手段により前記所定の時間間隔で算出される前記第4の値と、前記姿勢記憶手段に記憶された前記第2の値との差が所定の閾値以内であるか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1記載の電子撮像装置。
  3. 画像を表示する表示パネルを備える表示部と、
    通常モード又は低消費電力モードの設定が可能であり、前記通常モードが設定されている場合には前記表示パネルが画像を表示するために必要な電力を前記表示部に供給し、前記低消費電力モードが設定されている場合には前記表示部に前記通常モード時に供給する電力より少ない待機電力を供給する電力供給手段と、
    所定の時間間隔で、当該電子装置の姿勢の状態を示す第1の値を検出する姿勢検出手段と、
    前記通常モード時において、当該電子装置の姿勢の記憶を要求する操作信号が外部より供給された場合、その時点で前記姿勢検出手段が検出した前記第1の値を第2の値として記憶する姿勢記憶手段と、
    前記姿勢検出手段により前記所定の時間間隔で検出される前記第1の値と、前記姿勢記憶手段に記憶された前記第2の値との差が所定の閾値以内であるか否かを判定する比較手段と、
    前記第1の値と前記第2の値との差が所定の閾値以内であると判定された場合に、前記電力供給手段に前記通常モードを設定する電源モード切り替え手段と、
    を備えたことを特徴とする電子装置。
  4. 前記姿勢検出手段により検出される連続する所定数分の前記第1の値を第3の値として順次記憶すると共に、この記憶された所定数分の前記第3の値に基づいて、所定時間後における当該電子装置の姿勢の状態を示す第4の値を前記所定の時間間隔で算出する姿勢予測手段、を更に備え、
    前記比較手段は、
    前記姿勢予測手段により前記所定の時間間隔で算出される前記第4の値と、前記姿勢記憶手段に記憶された前記第2の値との差が所定の閾値以内であるか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項3記載の電子装置。
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