JP2009188879A - デジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】 動作状態を撮影状態から設定状態に切り換えなくとも、撮影時の撮影感度を容易に変更する。
【解決手段】 撮影時の露出条件のうち、少なくとも撮影感度を一操作で変更可能な感度変更部材を備えたことを特徴とする。撮影感度は、撮影時に用いられる上限として、異なる値からなる第1上限と第2上限のいずれかが設定されており、感度変更部材を操作することで、撮影感度の上限が第1上限と第2上限との間で変更されることが好ましい。また、撮影感度は、撮影時に用いられる変動範囲として、異なる変動範囲からなる第1変動範囲と第2変動範囲とを備えており、感度変更部材を操作することで、撮影感度の変動範囲が第1変動範囲と第2変動範囲との間で切り換えられることが好ましい。
【選択図】 図2
【解決手段】 撮影時の露出条件のうち、少なくとも撮影感度を一操作で変更可能な感度変更部材を備えたことを特徴とする。撮影感度は、撮影時に用いられる上限として、異なる値からなる第1上限と第2上限のいずれかが設定されており、感度変更部材を操作することで、撮影感度の上限が第1上限と第2上限との間で変更されることが好ましい。また、撮影感度は、撮影時に用いられる変動範囲として、異なる変動範囲からなる第1変動範囲と第2変動範囲とを備えており、感度変更部材を操作することで、撮影感度の変動範囲が第1変動範囲と第2変動範囲との間で切り換えられることが好ましい。
【選択図】 図2
Description
本発明は、撮影時の撮影感度を変更することができるデジタルカメラに関する。
デジタルカメラにおいては、撮影時における撮影感度をユーザが設定できるようになっている。また、近年のデジタルカメラにおいては、撮影時における手ブレを防止するために、撮影時の撮影感度を自動制御して、撮影時の露光時間や絞り値を変更するものが提供されている。なお、撮影時の露光時間の変更としては、例えばシャッター速度の変更や、撮像素子における電荷蓄積時間の変更が挙げられる。
特開2005−341074号公報
特開2007−295281号公報
ところで、上述したデジタルカメラにおいては、非撮影時に、例えばデジタルカメラの動作状態を撮影状態から設定状態に切り換えた上で、撮影時における撮影感度を設定することが可能となっている。このように撮影時の撮影感度を新たに設定するためには、デジタルカメラの動作状態を設定状態に切り換えてから撮影時の撮影感度を設定するなど、撮影感度の設定までに複数の操作を行う必要があることから、その設定操作中にユーザが意図する撮影タイミングとなる場合には、その撮影タイミングを逃してしまうことになる。
本発明は、上述した課題を解決するために発明されたものであり、動作状態を撮影状態から設定状態に切り換えなくとも、撮影時の撮影感度を容易に変更することができるようした撮像装置を提供することを目的とする。
第1の発明のデジタルカメラは、撮影時の露出条件のうち、少なくとも撮影感度を一操作で変更可能な感度変更部材を備えたことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記撮影感度は、撮影時に用いられる上限として、異なる値からなる第1上限と第2上限とのいずれか一方が予め設定されており、前記感度変更部材を操作することで、前記撮影感度の上限が前記第1上限と前記第2上限との間で変更されることを特徴とする。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記撮影感度は、撮影時に用いられる変動範囲として、異なる範囲からなる第1変動範囲と第2変動範囲とのいずれか一方が予め設定されており、前記感度変更部材を操作することで、前記撮影感度の変動範囲が前記第1変動範囲と前記第2変動範囲との間で変更されることを特徴とする。
第4の発明は、第1〜第3の発明のいずれかにおいて、前記感度変更部材は、操作時に実行される機能が予め割り当てることが可能な操作部材からなることを特徴とする。
第5の発明は、第1〜第3の発明のいずれかにおいて、前記感度変更部材は、撮影時のシャッター速度を変更する際に操作される速度変更部材からなり、前記速度変更部材の操作による前記シャッター速度の変更に同期して、前記撮影感度が変更されることを特徴とする。
本発明によれば、撮影時にデジタルカメラの動作状態を変更しなくとも、感度変更操作部材を操作するだけで容易に撮影感度を変更でき、撮影感度を瞬時に切り換えて撮影を行うことができる。また、動きが変化する被写体を撮影する場合において、シャッター速度を変更することで撮影感度が変更できることから、撮影タイミングを逃すことなく、被写体の動きに合わせて撮影を行うことも可能となる。
図1は、デジタルカメラ10の一例を示す機能ブロック図である。デジタルカメラ10は、周知のように、撮像光学系15を透過した被写体光を撮像素子16によって光電変換し、光電変換後の電気信号から画像データを取得する。
撮像光学系15は、撮影レンズ20と、ズームレンズやフォーカスレンズなどを含むレンズ群21とを備えている。レンズ群21に含まれるズームレンズは選択された撮像倍率となるように光軸Lに沿って移動する。また、フォーカスレンズは被写体画像の焦点調節の際に光軸Lに沿って微小移動する。なお、このレンズ群21は、レンズ駆動機構22によって駆動制御される。
絞り23は、被写体光が通過する開口(図示省略)を有しており、開口の大きさを変化させることで、撮像素子に入射される被写体光の光量を調整する。この絞り23は、絞り駆動回路24によって駆動制御され、上述した開口の大きさを変化させる。
シャッター25は、被写体光の光路を開放したときに、被写体光を撮像素子の受光面に結像させる。このシャッター25は、シャッター駆動回路26により駆動制御される。このシャッター25による被写体光の光路を開放する時間(開放時間=シャッター速度)を制御することによって、撮像素子にて受光される被写体光の受光量が制御される。なお、本実施形態では、機械式のシャッターを用いているが、これに限定される必要はなく、撮像素子16の電荷蓄積時間を制御する、いわゆる電子シャッターを用いることも可能である。
撮像素子16は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)などが用いられ、シャッター25の開放時に照射される被写体光を受光し、受光した光量に応じた信号電荷を蓄積する。この撮像素子16は、ドライバ27によって駆動制御される。詳細には、例えばシャッター25の開放が終了されると、撮像素子16は、は、蓄積した信号電荷をAFE(Analog Front End)回路30に出力するように駆動制御される。なお、撮像素子16によって蓄積された信号電荷を、以下では、アナログ画像信号と称して説明する。
このAFE回路30は、図示しないAGC回路やCDS回路を含んで構成される。AFE回路30は、入力されたアナログ画像信号に対してゲインコントロール、雑音除去などのアナログ処理を施す。
DFE(Digital Front End)回路31は、AFE回路30によってアナログ処理が施されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。変換されたデジタル画像信号は1コマ毎にまとめられ、デジタル画像データとしてバッファメモリ32に記憶される。なお、ドライバ27、AFE回路30及びDFE回路31は、それぞれタイミングジェネレータ(TG)33における作動タイミングに基づいて制御される。また、符号34はバスであり、このバス34を介してデジタルカメラ10の各部が電気的に接続される。
画像処理部35は、バッファメモリ32に記憶されたデジタル画像データに対して、輪郭補償、ガンマ補正、ホワイトバランス調整などの画像処理を施す。また、画像処理の際に、高感度ノイズに対するノイズリダクション(NR)処理(以下、高感度NR処理と称する)も実行される。高感度ノイズは、撮影感度が高い状態で撮影された画像に発生するノイズを低減する処理である。これら画像処理が施されたデジタル画像データは例えばJPEG方式などの記憶方式で圧縮するためのフォーマット処理(画像後処理)が施された後、再度バッファメモリ32に記憶される。このバッファメモリ32に記憶されたデジタル画像データは、所定の圧縮方式に対応する圧縮率を用いて圧縮処理される。
例えばデジタルカメラ10に設けられたLCD36にスルー画像を表示する場合には、画像処理後のデジタル画像データに対して、LCD36の解像度に合わせた圧縮率を用いて圧縮処理を実行し、表示制御部37に出力する。
一方、デジタル画像データを記憶する場合には、画像記憶用に合わせた圧縮率を用いた圧縮処理が施され、内蔵メモリ38に記憶される。この内蔵メモリ38に格納されたデジタル画像データは、メディアコントローラ39を介して、メモリカードや光学ディスクなどの記憶媒体40に書き込まれる。なお、画像記憶用に合わせた圧縮率としては、予めデジタルカメラ10において設定される画像記憶用の解像度に合わせた圧縮率の他、予めユーザが操作部46を操作することにより設定した解像度に合わせた圧縮率が挙げられる。
測光センサ42は、レリーズボタン47が操作されたときに作動し、被写体の明るさ(被写体輝度)を検出する。
ストロボ装置43は、測光センサ42により検出された被写体輝度が所定値以下となる場合に、被写体に向けてストロボ光を照射する。なお、このストロボ装置43は、ストロボ制御部44により作動制御される。
操作部46は、例えば撮像時のモード選択や、撮影時の設定を変更する場合に操作される。なお、撮像時の設定としては、上述した撮影感度の設定や、上述した高輝度NR処理の有無の設定等が挙げられる。なお、撮影感度の設定としては、例えばオート撮影時における撮影感度の変動範囲や撮影感度の上限などの設定が挙げられる。また、高輝度NR処理の設定としては、高輝度NR処理の有無の設定、高感度NR処理の有の場合には高感度NR処理が実行される撮影感度の設定、及び高輝度NR処理自体の設定(例えば強弱)等が挙げられる。この操作部46が操作されると、操作部46からの操作信号がCPU50に逐次出力される。
レリーズボタン47は、撮影する際に操作されるボタンである。このレリーズボタン47を操作すると、被写体輝度の測光処理、AE処理、AF処理などが実行された後、撮影処理が実行される。
ファンクションボタン48は、デジタルカメラ10に設けられる機能のいずれかを一操作で実行できるように、該機能が割り振られたボタンである。本実施形態では、このファンクションボタン48には、撮影感度を切り換える機能が割り振られ、その操作(例えば押圧操作)により撮影感度の設定が、例えば設定1と設定2との間で変更される。なお、ファンクションボタン48の操作としては、例えば押圧操作された場合に撮影感度の設定が変更される他に、ファンクションボタン48を押圧操作しているときにのみ撮影感度の設定が変更されるようにしてもよい。また、撮影感度の設定として、設定1と設定2との2通りとしているが、これに限定する必要はなく、撮影感度の設定として、3通り以上の設定があってもよい。
CPU50は、デジタルカメラ10の各部を統括的に制御する。このCPU50は、図示しない制御プログラムを実行することで、AE処理部51、AF処理部52の機能を備えている。
AE処理部51は、測光センサ45の出力信号から撮像時の露出量を求めた後、絞り値、シャッター速度、及び撮像素子の制御感度値などの撮影時の露出条件を決定する。まず、絞り値が最大となるときのシャッター速度を求め、シャッター速度と予め設定されたシャッター速度の下限との比較を行う。算出されたシャッター速度が、シャッター速度の下限よりも遅くなる場合には絞り値を下げ、再度シャッター速度を算出する。絞り値を最小値まで下げても得られるシャッター速度がシャッター速度の下限値よりも遅くなる場合には、撮影感度を上げ、再度、上述した方法で絞り値とシャッター速度とを算出する。なお、シャッター速度の下限は、撮影感度の値に合わせて予め設定されている。
AF処理部52は、入力される画像信号からAF制御に必要な物理量を算出する。例えば入力された画像信号から、画像の鮮鋭度を示す焦点評価値を算出する。この算出される焦点評価値が最大となるようにレンズ駆動機構22を介してフォーカスレンズの移動を制御する。
次に、撮影時の流れについて図2に示すフローチャートに基づいて説明する。以下では、予め撮影感度の上限が複数設定されている場合(以下、撮影感度の設定を設定1、設定2とする)について説明する。
ステップS101は、ファンクションボタン48が操作されたか否かを判定する処理である。このステップS101における処理で、ファンクションボタン48が操作されたと判定された(ステップS101の処理がYesとなる)場合には、ステップS102に進む。一方、ファンクションボタン48が操作されていないと判定された(ステップS101の処理がYesとなる)場合にはステップS105に進む。
ステップS102は、ステップS101における判定でファンクションボタン48が操作されたと判定された場合に実行される処理である。このステップS102の処理は、デジタルカメラ10における撮影感度の設定が設定1であるか否かを判定する処理である。撮影感度の設定が設定1である(ステップS102の判定がYesとなる場合)には、ステップS103に進む。一方、撮影感度の設定が設定1でない(ステップS102の判定がNoとなる場合)には、ステップS104に進む。
ステップS103は、ステップS102における判定で、撮影感度の設定が設定1となる場合に行われる処理であり、詳細には、撮影感度の設定を設定1から設定2に変更する処理である。
ステップS104は、ステップS102における判定で、撮影感度の設定が設定1でない場合に行われる処理である。撮影感度の設定は、設定1、設定2の2通りしかないことから、ステップS102における判定で、撮影感度の設定が設定1でなければ、撮影感度野設定は設定2であることから、このステップS104では、撮影感度の設定を設定2から設定1に変更する。
ステップS105は、レリーズボタン47が操作されたか否かを判定する処理である。この判定で、レリーズボタン47が操作されたことが判定された(ステップS105の処理がYesとなる)場合には、ステップS106に進む。一方、レリーズボタン47が操作されていないと判定された場合(ステップS105の処理がNoとなる)場合には、撮影処理が行われないまま待機状態となる。
ステップS106は、撮影前処理である。この撮影前処理は、測光センサ45によって被写体輝度が測定された後、測定された被写体輝度を用いたAE処理が実行される。このAE処理においては、設定されている撮影感度の設定が用いられ、絞り値、シャッター速度、及び撮影感度がそれぞれ決定される。これらAE処理が実行された後、AF処理が実行されフォーカスレンズの位置を決定する。
ステップS107は、ステップS106におけるAE処理で決定された絞り値、シャッター速度及び撮影感度を用いた撮像処理である。
これにより、デジタルカメラ10における撮影感度の設定がファンクションボタン48の操作のみで変更することができるので、撮影感度を変更する際に要する操作を最小限に抑えることができ、ユーザが意図する撮影タイミングを逃すことなく、撮影を行うことが可能となる。
以下では、ファンクションボタン48の操作によって変更される撮影感度の設定についての具体的な実施例を示す。なお、以下に示す実施例については、撮影感度がISO100〜ISO6400のいずれかを用いて撮影を行うことができるデジタルカメラについて説明する。また、設定1のときの撮影感度をS1、設定2のときの撮影感度をS2と称して説明する。
[実施例1]
実施例1は、ファンクションボタン48の操作により撮影感度の上限を変更する場合について説明する。図3に示すように、設定1における撮影感度S1の上限をISO400とし、設定2における撮影感度S2の上限を最大撮影感度となるISO6400とする。つまり、撮影感度の設定が設定1の場合には、撮影感度S1の変動範囲はISO100≦S1≦ISO400となり、撮影感度が設定2の場合には、撮影感度S2の変動範囲はISO100≦S2≦ISO6400となる。なお、設定2における撮影感度S2の上限は、最大撮影感度ISO6400に限定される必要はなく、設定1における撮影感度S1の上限と同一でなければよいものとする。
実施例1は、ファンクションボタン48の操作により撮影感度の上限を変更する場合について説明する。図3に示すように、設定1における撮影感度S1の上限をISO400とし、設定2における撮影感度S2の上限を最大撮影感度となるISO6400とする。つまり、撮影感度の設定が設定1の場合には、撮影感度S1の変動範囲はISO100≦S1≦ISO400となり、撮影感度が設定2の場合には、撮影感度S2の変動範囲はISO100≦S2≦ISO6400となる。なお、設定2における撮影感度S2の上限は、最大撮影感度ISO6400に限定される必要はなく、設定1における撮影感度S1の上限と同一でなければよいものとする。
上述したように、設定1における撮影感度S1の上限はISO400であり、設定2における撮影感度S2の上限はISO6400であることから、ファンクションボタン48を操作して、撮影感度の設定を設定1から設定2に変更すると、撮影感度の上限がISO6400に引き上げられる。このように、撮影感度の上限が引き上げられることで、撮影時のシャッター速度を上げることができるので、画質は低下するが、手ブレによる影響を抑制した画像を取得する場合に適している。
一方、撮影感度の設定を設定2から設定1に変更した場合には、撮影感度の上限がISO400に引き下げられる。撮影感度が引き下げられることで、シャッター速度が所定速度以下での撮影、つまり露光時間が長い条件下での撮影となるので、手ブレによる影響を抑制することはできないが、画質の低下を防止した画像を取得する場合に適している。
この場合、撮影感度の上限を変更するだけで、撮影感度の下限は変更されないことから、シャッター速度を優先しない撮影を行う場合には、予め設定2にしておけばよいことになる。なお、各設定の撮影感度の上限に合わせてシャッター速度の下限が予め設定されていることから、AE処理においては、撮影時のシャッター速度が、撮影時の設定におけるシャッター速度の下限を下回らないように、シャッター速度、絞り値、撮影感度がそれぞれ決定される。これにより、撮影感度の設定を変更することで、ユーザの意図した露出条件下での撮影を容易に選択できることになる。
また、ファンクションボタン48の操作によって撮影感度の設定を変更しただけでは、適切な露出条件を得られない場合がある。図4に示すように、設定1における撮影感度S1の上限がISO400、設定2における撮影感度S2の上限がISO800となる場合、撮影時の環境によっては、各設定の撮影感度を上限まで引き上げても、適正な露出条件が得られないときには、設定1、設定2を利用せずに、例えば撮影感度の上限をISO3200まで引き上げた上で、適切な露出条件が得られるように、シャッター速度、絞り値及び撮影感度を決定することも可能である。
[実施例2]
実施例2は、ファンクションボタン48の操作により撮影感度の変動範囲を変更する場合について説明する。図5に示すように、設定1における撮影感度S1の変動範囲をISO100≦S1≦ISO400とし、設定2における撮影感度S2の変動範囲をISO400<S2≦ISO6400とする。
実施例2は、ファンクションボタン48の操作により撮影感度の変動範囲を変更する場合について説明する。図5に示すように、設定1における撮影感度S1の変動範囲をISO100≦S1≦ISO400とし、設定2における撮影感度S2の変動範囲をISO400<S2≦ISO6400とする。
ファンクションボタン48を操作して、撮影感度の設定を設定1から設定2に変更した場合には、撮影感度S2の変動範囲はISO400<S2≦ISO6400に変更される。設定2の場合には、撮影感度が高い変動範囲を用いた撮影となることから、撮影時のシャッター速度は速くなる。この設定2を用いて撮影を行った場合には、画質は低下するが、手ブレによる影響を抑制した画像を取得する場合に適している。
一方、設定2から設定1に変更した場合には、撮影感度の変動範囲はISO100≦S1≦ISO400に変更される。設定1の場合には、撮影感度が低い変動範囲を用いた撮影となることから、撮影時のシャッター速度は遅くなる。この設定1を用いて撮影を行った場合には、手ブレによる影響を抑制することはできないが、画質の低下を抑制した画像を取得する場合に適している。この場合、それぞれの設定における変動範囲の下限が予め設定されていることから、夜間撮影等、シャッター速度を遅くして撮影を行う場合には、撮影感度の設定を設定1にし、明るい環境条件下など、シャッター速度を速くして撮影を行う場合には、撮影感度の設定を設定2にすればよい。これにより、撮影感度の設定を変更することで、ユーザの意図した露出条件下での撮影を容易に選択できることになる。なお、撮影感度の変動範囲を変更する場合、設定2における撮影感度S2の変動範囲の下限を、設定1における撮影感度S1の上限以下に設定することも可能である。この場合も、ファンクションボタン48の操作によって撮影感度の設定を変更しただけでは、適切な露出条件を得られない場合には、設定1、設定2の撮影感度を用いずに、適切な露出条件となるように撮影感度を引き上げることも可能である。
[実施例3]
実施例3は、ファンクションボタン48の操作による撮影感度の変動範囲の変更に併せて、高感度NR処理の有無を変更する場合について説明する。
実施例3は、ファンクションボタン48の操作による撮影感度の変動範囲の変更に併せて、高感度NR処理の有無を変更する場合について説明する。
上述したように、デジタルカメラによっては、高感度NR処理を実行する撮影感度を設定することで、設定された撮影感度以上の撮影感度での撮影において、高感度NR処理を実行することが可能となる。図6に示すように、例えば設定1における撮影感度S1の変動範囲をISO100≦S1≦ISO400、設定2における撮影感度S1の変動範囲をISO400<S2≦ISO6400とし、撮影時の撮影感度がISO400を超えたとき(撮影時の撮影感度をSとした場合、S>ISO400となる場合)に高感度NR処理が実行される場合について説明する。
例えば撮影感度の設定が設定2となる場合、設定2での撮影感度S2の変動範囲は、ISO400<S2≦ISO6400となることから、設定2を用いた撮影において得られる画像に対して高感度NR処理が実行される。この高感度NR処理は上述した画像処理部35において輪郭補償、ガンマ補正、ホワイトバランス調整等の画像処理に合わせて行われることから、1つの画像に要する画像処理時間がかかり、次の撮影を行えるまでの時間がかかることから、連写撮影する際の単位時間当たりの撮影画像数が少なくなる。
一方、撮影感度の設定が設定1の場合、設定1での撮影感度S1の変動範囲は、ISO100≦S1≦ISO400となることから、設定1を用いた撮影において得られる画像に対しては、高感度NR処理は実行されない。設定1を用いた撮影の場合には、高感度NR処理は実行されないことから、画像処理部35における画像処理に要する画像処理時間は短くなることから、例えば連写撮影する際の単位時間当たりの撮影画像数が多くなる。これによれば、撮影感度の設定を変更する際に、高感度NR処理を実行するか否かも変更することが可能となる。
なお、従来のデジタルカメラにおいては、高感度NR処理を実行する設定になっている場合には、高感度NR処理が実行される撮影感度で撮影された画像に対しては高感度NR処理が実行され、高感度NR処理が実行されない撮影感度で撮影された画像に対しては、高感度NR処理が実行される時間だけ次の処理が遅延されていたが、撮影感度を設定1、設定2を変更することで、高感度NR処理を実行するか否かをも変更することができるので、高感度NR処理を実行しない設定である設定1を用いた撮影においては、上述した高感度NR処理が実行される時間分次の処理を遅延する必要がなくなる。
[実施例4]
実施例4は、ファンクションボタン48の操作により撮影感度の変動範囲の変更に併せて、実行される高感度NR処理の強弱を変更する場合について説明する。デジタルカメラにおいては、上述した高感度NR処理を実行する撮影感度の設定の他に、高感度NR処理の強弱を設定することできる場合がある。図7に示すように、設定1における撮像感度S1の変動範囲をISO100≦S1≦ISO800とし、設定2における撮影感度S2の変動範囲をISO800<S2≦ISO6400とする。また、撮影感度SがISO400を超えた撮影に対して高感度NR処理が実行され、さらに撮影感度SがISO400<S≦ISO800の撮影に対する高感度NR処理を弱とし、撮影感度SがISO800<S≦ISO6400の撮影に対する高感度NR処理を強とする。
実施例4は、ファンクションボタン48の操作により撮影感度の変動範囲の変更に併せて、実行される高感度NR処理の強弱を変更する場合について説明する。デジタルカメラにおいては、上述した高感度NR処理を実行する撮影感度の設定の他に、高感度NR処理の強弱を設定することできる場合がある。図7に示すように、設定1における撮像感度S1の変動範囲をISO100≦S1≦ISO800とし、設定2における撮影感度S2の変動範囲をISO800<S2≦ISO6400とする。また、撮影感度SがISO400を超えた撮影に対して高感度NR処理が実行され、さらに撮影感度SがISO400<S≦ISO800の撮影に対する高感度NR処理を弱とし、撮影感度SがISO800<S≦ISO6400の撮影に対する高感度NR処理を強とする。
例えば設定1を用いた撮影では、撮影感度S1はS1≦ISO400の範囲内での撮影では得られた画像に対して高感度NR処理は実行されないが、撮影感度がISO400<S≦ISO800の範囲での撮影では得られた画像に対しては高感度NR処理が弱の設定で実行される。一方、設定2を用いた撮影では、撮影感度S2における変動範囲はISO800<S≦ISO6400となることから、設定2を用いた撮影においては、得られる画像に対しては、高感度NR処理が強の設定で実行される。これにより、撮影感度の変更に合わせて高感度NR処理の設定も変更されることになる。
本実施形態では、撮影感度を変更する機能をファンクションボタン48に割り当て、ファンクションボタン48の操作により、撮影感度を変更するようにしたが、これに限定する必要はなく、新たに撮影感度を変更するために操作される操作部材をデジタルカメラに設けることも可能である。
また、この他に、例えばシャッター速度を変更する際に操作されるシャッター速度操作部材を設け、この操作部材の操作によるシャッター速度の変更に連動して、撮影感度の設定を変更することも可能である。図8に示すように、シャッター速度が1/100以下となるときの撮影感度の設定を設定1とし、シャッター速度が1/100を超過するときの撮影感度の設定を設定2とし、シャッター速度の変更に併せて撮影感度の設定を設定1と設定2の間で変更する。なお、設定1と設定2との間で撮影感度を変更する内容としては、撮影感度の上限を変更する他に、撮影感度の変動範囲を変更することが挙げられる。
この場合、シャッター速度に応じて、撮影感度の設定を変更するだけでなく、単写撮影を行うか連写撮影を行うかの設定も切り換えられるようにすることも可能である。シャッター速度を上げる場合には、撮影感度を上げることから、このような場合には連写撮影を行う設定に変更する。一方、シャッター速度を下げる場合には、撮影感度を下げることから、このような場合には、単写撮影を行う設定に変更する。
例えば投手がマウンドをならしている場合には投手の動きも小さいことから、シャッター速度を下げた設定にて撮影を行い、投手が投球モーションに入った場合には投手の動きが大きく、投手の各部の動きが速くなることから、シャッター速度を上げた設定で連続撮影を行うことが多い。このようにシャッター速度の変更に併せて、撮影感度の変更や、単写撮影を行うか連写撮影を行うかの変更も行えるようにしておけば、動きがある被写体の動作に応じて瞬時に撮影モードを変更するができるので、ユーザの意図する撮影タイミングを逃すことなく、撮影を行うことができる。
10…デジタルカメラ、16…撮像素子、23…絞り、25…シャッター機構、35…画像処理部、45…測光センサ、48…ファンクションボタン、50…CPU、51…AE処理部、52…AF処理部
Claims (5)
- 撮影時の露出条件のうち、少なくとも撮影感度を一操作で変更可能な感度変更部材を備えたことを特徴とするデジタルカメラ。
- 請求項1記載のデジタルカメラにおいて、
前記撮影感度は、撮影時に用いられる上限として、異なる値からなる第1上限と第2上限とのいずれか一方が予め設定されており、
前記感度変更部材を操作することで、前記撮影感度の上限が前記第1上限と前記第2上限との間で変更されることを特徴とするデジタルカメラ。 - 請求項1又は2記載のデジタルカメラにおいて、
前記撮影感度は、撮影時に用いられる変動範囲として、異なる範囲からなる第1変動範囲と第2変動範囲とのいずれか一方が予め設定されており、
前記感度変更部材を操作することで、前記撮影感度の変動範囲が前記第1変動範囲と前記第2変動範囲との間で変更されることを特徴とするデジタルカメラ。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、
前記感度変更部材は、操作時に実行される機能が予め割り当てることが可能な操作部材からなることを特徴とするデジタルカメラ。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、
前記感度変更部材は、撮影時のシャッター速度を変更する際に操作されるシャッター速度変更部材からなり、
前記シャッター速度変更部材の操作による前記シャッター速度の変更に併せて、前記撮影感度の設定が変更されることを特徴とするデジタルカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008028683A JP2009188879A (ja) | 2008-02-08 | 2008-02-08 | デジタルカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008028683A JP2009188879A (ja) | 2008-02-08 | 2008-02-08 | デジタルカメラ |
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2008
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