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JP2009014943A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2009014943A
JP2009014943A JP2007175751A JP2007175751A JP2009014943A JP 2009014943 A JP2009014943 A JP 2009014943A JP 2007175751 A JP2007175751 A JP 2007175751A JP 2007175751 A JP2007175751 A JP 2007175751A JP 2009014943 A JP2009014943 A JP 2009014943A
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Tetsuo Sano
哲夫 佐野
Naotoshi Kawai
直利 河合
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Konica Minolta Business Technologies Inc
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Abstract

【課題】 転写後の像保持部材の表面に残留する残留物が、2つのブラシ部材を用いたクリーニング装置によって適切に除去されるようにする。
【解決手段】 トナー像を転写させた後の像保持部材2の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置30において、像保持部材の移動方向上流側において接触する第1ブラシ部材31により像保持部材の表面に残留する残留物をトナーの帯電極性側に帯電させ、このように帯電された残留物を像保持部材の移動方向下流側において接触する第2ブラシ部材32により像保持部材の表面から回収するにあたり、トナーと像保持部材と第1ブラシ部材と第2ブラシ部材の摩擦帯電系列が、トナーの帯電極性側からトナー、第1ブラシ部材、像保持部材、第2ブラシ部材の順になるようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機,プリンタ,ファクシミリ、これらの複合機などの画像形成装置に係り、特に、トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後に、この像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物を除去するクリーニング装置に2つのブラシ部材を設け、この2つのブラシ部材を移動する像保持部材の表面に接触させて、像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物を除去する場合に、像保持部材の移動方向上流側に位置する第1ブラシ部材にトナー等の残留物が蓄積されるのを防止すると共に、下流側に位置する第2ブラシ部材によってトナー等の残留物が像保持部材の表面から適切に回収されるようにした点に特徴を有するものである。
複写機,プリンタ,ファクシミリ、これらの複合機などの画像形成装置においては、トナー像を保持して移動する像保持部材、例えば、トナー像が形成される感光体や、感光体に形成されたトナー像が転写される中間転写体において、このような像保持部材からトナー像を記録媒体等に転写させた後、この像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物をクリーニング装置によって除去することが行われている。
ここで、上記のようにトナー像を転写させた後における像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物を除去するにあたり、従来においては、一般に板状になったクリーニングブレードを像保持部材の表面に圧接させて、像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物を除去するようにしていた。
しかし、このようにクリーニングブレードを像保持部材の表面に圧接させてトナー等の残留物を除去するようにした場合、クリーニングブレードが次第に摩耗してクリーニング性能が低下したり、像保持部材が摩耗してその寿命が短くなったりするなどの問題があった。
また、従来においては、特許文献1〜3に示されるように、移動する像保持部材の表面に2つのブラシローラを接触させて回転させ、この2つのブラシローラにおけるブラシによって像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物を除去するようにしたものが提案されている。
しかし、このように2つのブラシローラを移動する像保持部材の表面に接触させて回転させ、この像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物を十分に除去するにあたり、像保持部材の表面に対して接触させる2つのブラシローラにおけるブラシの圧力を高くすると、ブラシとの接触によって像保持部材の表面が傷ついたり、トナー等の残留物が像保持部材の表面に付着してフィルミングが発生したりするという問題があった。
そして、特許文献1においては、像保持部材の移動方向上流側において接触するブラシローラにおけるブラシ1本当りの像保持部材に対する押圧力を、像保持部材の移動方向下流側において接触するブラシローラにおけるブラシ1本当りの像保持部材に対する押圧力よりも大きくして、像保持部材の表面が傷ついたりするのを防止することが提案されている。
また、特許文献2においては、像保持部材の移動方向上流側において接触する第1のブラシローラにより、像保持部材の表面における残留量が少ない一方の極性のトナーを静電的に吸引しながら掻き取る一方、像保持部材の移動方向下流側において接触する第2のブラシローラにより、像保持部材の表面における残留量が多い他方の極性のトナーを静電的に吸引しながら掻き取るようにして、像保持部材の表面にトナーがフィルミングされるのを防止することが提案されている。
また、特許文献3においては、2つのブラシローラと接触するようにして回収ローラを設け、この回収ローラに交番電界を作用させて、2つのブラシローラからトナーや紙粉等を回収させることが提案されている。
しかし、上記の特許文献1〜3の何れのものにおいても、トナー等の残留物がこれらのブラシローラに蓄積されてクリーニング性能や帯電性能が低下したり、また蓄積されたトナー等の残留物がこれらのブラシローラから像保持部材の表面に戻ってクリーニング不良が発生したりするという問題があった。
特開2005−17416号公報 特開2005−275086号公報 特開平5−27651号公報
本発明は、トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後に、この像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物をクリーニング装置によって除去する場合における上記のような問題を解決することを課題とするものである。
そして、本発明においては、2つのブラシ部材を移動する像保持部材の表面に接触させて、像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物を除去する場合に、像保持部材の移動方向上流側に位置する第1ブラシ部材にトナー等の残留物が蓄積されるのを防止すると共に、下流側に位置する第2ブラシ部材によってトナー等の残留物が像保持部材の表面から適切に回収されるようにすることを課題とするものである。
本発明に係る画像形成装置においては、上記のような課題を解決するため、トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後に、この像保持部材の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置が設けられた画像形成装置において、上記のクリーニング装置に、移動する像保持部材の表面に接触させる2つのブラシ部材を設け、像保持部材の移動方向上流側において接触する第1ブラシ部材によって像保持部材の表面に残留する残留物をトナーの帯電極性側に帯電させる一方、像保持部材の移動方向下流側において接触する第2ブラシ部材によって上記のように帯電された残留物を像保持部材の表面から回収させるにあたり、上記のトナーと像保持部材と第1ブラシ部材と第2ブラシ部材の摩擦帯電系列が、トナーの帯電極性側からトナー、第1ブラシ部材、像保持部材、第2ブラシ部材の順になるようにした。
ここで、負帯電性のトナーを用いた場合には、このトナーと像保持部材と第1ブラシ部材と第2ブラシ部材の摩擦帯電系列が、負極性側からトナー、第1ブラシ部材、像保持部材、第2ブラシ部材の順になるようにする。
そして、上記のように像保持部材の移動方向上流側において接触する第1ブラシ部材によって像保持部材の表面に残留する残留物をトナーの帯電極性側に帯電させる一方、像保持部材の移動方向下流側において接触する第2ブラシ部材によって上記のように帯電された残留物を像保持部材の表面から回収させるにあたっては、上記の第1ブラシ部材に像保持部材の表面に残留する残留物をトナーの帯電極性側に帯電させる帯電用バイアス電圧を作用させる帯電用バイアス電源を設けると共に、上記の第2ブラシ部材に上記のように帯電された残留物を像保持部材の表面から回収させる回収用バイアス電圧を作用させる回収用バイアス電源を設けるようにすることができる。
また、上記の画像形成装置においては、第2ブラシ部材に回収された残留物が第2ブラシ部材に蓄積されるのを防止するため、第2ブラシ部材に回収された残留物をこの第2ブラシ部材から回収する回収部材を設けることが好ましい。
本発明の画像形成装置においては、上記のようにトナー像を転写させた後の像保持部材の表面に2つのブラシ部材を接触させて、像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物を除去するにあたり、像保持部材の移動方向上流側において接触する第1ブラシ部材によって像保持部材の表面に残留する残留物をトナーの帯電極性側に帯電させる一方、像保持部材の移動方向下流側において接触する第2ブラシ部材によって上記のように帯電された残留物を像保持部材の表面から回収させるようにすると共に、上記のトナーと像保持部材と第1ブラシ部材と第2ブラシ部材の摩擦帯電系列が、トナーの帯電極性側からトナー、第1ブラシ部材、像保持部材、第2ブラシ部材の順になるようにした。
ここで、第1ブラシ部材によって像保持部材の表面に残留する残留物をトナーの帯電極性側に帯電させる場合に、トナーの摩擦帯電系列がこの第1ブラシ部材よりもトナーの帯電極性側にあると共に、この第1ブラシ部材の摩擦帯電系列が像保持部材よりもトナーの帯電極性側にあるため、例えば、逆帯電のトナー等の残留物がこの第1ブラシ部材内に取り込まれたとしても、このトナー等の残留物が第1ブラシ部材との接触によってトナーの帯電極性側に帯電され、このようにトナーの帯電極性側に帯電された残留物が第1ブラシ部材よりも逆帯電側の像保持部材に適切に排出されるようになり、トナー等の残留物が第1ブラシ部材に蓄積されるのが防止される。
また、第2ブラシ部材によって像保持部材の表面から上記の残留物を回収させる場合に、この第2ブラシ部材の摩擦帯電系列が像保持部材やトナーよりもトナーと逆極性側にあるため、上記のようにトナーの帯電極性側に帯電された残留物がこの第2ブラシ部材によって適切に像保持部材の表面から回収されるようになると共に、回収されたトナー等の残留物がこの第2ブラシ部材との接触によってトナーの帯電極性側に帯電された状態で維持されるようになり、この第2ブラシ部材に回収された残留物が像保持部材に排出されるのが防止される。
この結果、本発明の画像形成装置においては、トナー等の残留物が第1ブラシ部材に蓄積されて帯電性能が低下するのが防止されると共に、第2ブラシ部材に回収されたトナー等の残留物がこの第2ブラシ部材から像保持部材の表面に戻ってクリーニング不良が発生したりするのが防止され、トナー等の残留物を像保持部材の表面から長期にわたって適切に除去できるようになる。
また、第1ブラシ部材によって像保持部材の表面に残留する残留物をトナーの帯電極性側に帯電させるにあたり、この第1ブラシ部材に帯電用バイアス電源から像保持部材の表面に残留する残留物をトナーの帯電極性側に帯電させる帯電用バイアス電圧を作用させると、像保持部材の表面に残留する残留物がより適切にトナーの帯電極性側に帯電されるようになると共に、第1ブラシ部材内に取り込まれた逆帯電のトナー等の残留物がより適切にトナーの帯電極性側に帯電されるようになり、トナー等の残留物が第1ブラシ部材に蓄積されるのがより一層防止されるようになる。
また、第2ブラシ部材によって像保持部材の表面から上記の残留物を回収させるにあたり、この第2ブラシ部材に回収用バイアス電源から前記のように帯電された残留物を像保持部材の表面から回収させる回収用バイアス電圧を作用させると、像保持部材の表面に残留する上記の残留物がより適切に第2ブラシ部材に回収されるようになる。なお、この場合、この第2ブラシ部材に回収された残留物はこの回収用バイアス電圧の作用を受けるが、上記のように回収されたトナー等の残留物がこの第2ブラシ部材との接触によってトナーの帯電極性側に帯電されるようになるため、回収された残留物が逆極性に帯電されて像保持部材に排出されるのが防止されるようになり、特に、第2ブラシ部材に回収された残留物を回収部材によってこの第2ブラシ部材から回収させるようにすると、回収された残留物が逆極性に帯電されて像保持部材に排出されるのがより一層防止されるようになる。
次に、この発明の実施形態に係る画像形成装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る画像形成装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
この実施形態の画像形成装置においては、図1に示すように、その装置本体1内に4つのイメージングカートリッジ10A〜10Dを装着させるようにしている。
ここで、上記の各イメージングカートリッジ10A〜10Dにおいては、回転するドラム状の感光体11と、この感光体11の表面を帯電させる帯電装置12と、帯電された感光体11の表面に画像情報に応じた露光を行って感光体11の表面に静電潜像を形成する露光装置13と、上記の感光体11の表面に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置14と、感光体11の表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト2に転写させた後の感光体11の表面にクリーニングブレード15aを圧接させて感光体11の表面に残留するトナー等の残留物を除去する第1クリーニング装置15が設けられている。
そして、この実施形態に係る画像形成装置において、フルカラーの画像形成を行うにあたっては、上記の各イメージングカートリッジ10A〜10Dにおける各現像装置14に、黒色,黄色,マゼンダ色,シアン色の異なった色彩のトナーを収容させ、各イメージングカートリッジ10A〜10Dにおいて、各感光体11の表面にそれぞれの色彩のトナー像を形成するようにしている。
次いで、このように各イメージングカートリッジ10A〜10Dにおける各感光体11の表面に形成された各色彩のトナー像を、ローラ2aに架け渡されて回転移動する中間転写ベルト2に順々に転写させて、この中間転写ベルト2の上にフルカラーのトナー像を形成する一方、各感光体11の表面に残留するトナー等の残留物を上記の第1クリーニング装置15によって除去するようにしている。
そして、給紙ローラ3により記録媒体Sを給紙し、タイミングローラ4によってこの記録媒体Sを適当なタイミングで上記の中間転写ベルト2と転写ローラ5との間に導き、中間転写ベルト2上に形成された上記のフルカラーのトナー像をこの記録媒体Sに転写させ、このようにフルカラーのトナー像が転写された記録媒体Sを定着装置6に導き、上記のフルカラーのトナー像を記録媒体Sに定着させた後、この記録媒体Sを排紙ローラ7により排紙させるようにしている。
また、上記のように中間転写ベルト2上に形成されたフルカラーのトナー像を記録媒体Sに転写させた場合に、記録媒体Sに転写されずに中間転写ベルト2の表面に残ったトナー等の残留物を第2クリーニング装置30によって中間転写ベルト2から除去するようにしている。
ここで、この実施形態においては、図1及び図2に示すように、上記のように記録媒体Sに転写されずに中間転写ベルト2の表面に残ったトナー等の残留物を除去する第2クリーニング装置30において、2つのブラシ部材31,32を中間転写ベルト2の表面に接触させるにあたり、上記の中間転写ベルト2の移動方向上流側において中間転写ベルト2の表面に接触させる第1ブラシ部材31として、基材31bの片面側にブラシ31aが植設されたものを用いる一方、中間転写ベルト2の移動方向下流側において中間転写ベルト2の表面に接触させる第2ブラシ部材32として、ローラ32bの外周にブラシ32aが植設されたものを用い、この第2ブラシ部材32が中間転写ベルト2の表面に接触する位置において、この第2ブラシ部材32を中間転写ベルト2と逆方向に移動するように回転させている。
そして、上記の中間転写ベルト2の移動方向上流側において接触する第1ブラシ部材31に対して、帯電用バイアス電源33から上記のトナーの帯電極性と同極性の帯電用バイアス電圧を印加させ、この第1ブラシ部材31により、上記の中間転写ベルト2の表面に残留するトナー等の残留物をトナーと同極性に帯電させるようにしている。
また、上記の中間転写ベルト2の移動方向下流側において接触する第2ブラシ部材32に対しては、回収用バイアス電源34から回収部材35を通してトナーの帯電極性と逆極性の回収用バイアス電圧を印加させ、上記のように帯電されたトナー等の残留物を、この第2ブラシ部材32に電気的に吸引させると共に、この第2ブラシ部材32におけるブラシ32aによってトナー等の残留物を、中間転写ベルト2の表面からこの第2ブラシ部材32に回収させるようにしている。
そして、このように第2ブラシ部材32に回収されたトナー等の残留物を、さらに上記の回収部材35に電気的に吸引させて回収し、この回収部材35にブレード36を圧接させて、回収された残留物を回収部材35から除去するようにしている。
ここで、上記のようにして中間転写ベルト2の表面に残留するトナー等の残留物を、第1ブラシ部材31と第2ブラシ部材32とにより中間転写ベルト2の表面から除去するにあたり、この実施形態においては、上記のトナーと中間転写ベルト2と第1ブラシ部材31と第2ブラシ部材32との摩擦帯電系列が、トナーの帯電極性側からトナー、第1ブラシ部材31、中間転写ベルト2、第2ブラシ部材32の順になるようにし、例えば、負帯電性のトナーを用いた場合には、負極性側からトナー、第1ブラシ部材31、中間転写ベルト2、第2ブラシ部材32の順になるようにする。
このようにすると、上記の第1ブラシ部材31との接触及び帯電用バイアス電源33から印加される帯電用バイアス電圧によって中間転写ベルト2の表面に残留するトナー等の残留物がトナーの帯電極性側に適切に帯電されるようになると共に、逆帯電のトナー等の残留物がこの第1ブラシ部材31内に取り込まれたとしても、このトナー等の残留物が第1ブラシ部材31との接触や帯電用バイアス電源33から印加される帯電用バイアス電圧によってトナーの帯電極性側に帯電されるようになり、このようにトナーの帯電極性側に帯電された残留物が第1ブラシ部材31よりも逆帯電側の中間転写ベルト2に適切に排出され、トナー等の残留物がこの第1ブラシ部材31に蓄積されるのが防止される。
また、このように第1ブラシ部材31によってトナーの帯電極性側に帯電された残留物が、上記の第2ブラシ部材32との接触及び回収用バイアス電源34から回収部材35を通して印加される回収用バイアス電圧により、上記の中間転写ベルト2の表面にこの第2ブラシ部材32に適切に回収されるようになると共に、このように第2ブラシ部材32に回収されたトナー等の残留物が第2ブラシ部材32との接触によってトナーの帯電極性側に維持されると共に、このトナー等の残留物が上記の回収部材35によって第2ブラシ部材32から適切に回収されるようになり、第2ブラシ部材32に回収された残留物が逆極性に帯電されて中間転写ベルト2に排出されるのが防止され、トナー等の残留物が中間転写ベルト2の表面から長期にわたって適切に除去されるようになる。
なお、この実施形態においては、中間転写ベルト2の表面に残ったトナー等の残留物を除去する2つのブラシ部材として、中間転写ベルト2の移動方向上流側において中間転写ベルト2の表面に接触させる第1ブラシ部材31として、基材31bの片面側にブラシ31aが植設されたものを用いるようにしたが、図3に示すように、上記の第2ブラシ部材32と同様に、ローラ31cの外周にブラシ31aを植設させたものを用いることも可能である。
また、この実施形態においては、中間転写ベルト2の表面に残留するトナー等の残留物を除去する第2クリーニング装置30だけを上記のように構成したが、上記の各感光体11の表面に残留するトナー等の残留物を除去させる各第1クリーニング装置15についても、上記の第2クリーニング装置30と同様に構成することが可能である。
次に、負帯電性のトナーを用いた市販の複写機(コニカミノルタ社製:BizhubC450)を改造し、転写後の中間転写ベルトの表面に残ったトナー等の残留物を除去する第2クリーニング装置において、上記の実施形態に示すように、基材の片面側にブラシを植設させた第1ブラシ部材と、ローラの外周にブラシを植設させた第2ブラシ部材とを中間転写ベルトの表面に接触させるようにした。なお、第1ブラシ部材を中間転写ベルトの表面に接触させるにあたっては、ニップ幅を8mm,食込み量を0.5mmにする一方、第2ブラシ部材を中間転写ベルトの表面に接触させるにあたっては、その外径を15mm,食込み量を1.0mmにした。
そして、中間転写ベルトの移動方向上流側において接触する第1ブラシ部材に対して、帯電用バイアス電源からトナーと同極性のマイナスの帯電用バイアス電圧を印加させて、この第1ブラシ部材から中間転写ベルトに−20μAの電流が流れるようにして、中間転写ベルトの表面に残留するトナー等の残留物をマイナスに帯電させるようにした。
一方、中間転写ベルトの移動方向下流側において接触する第2ブラシ部材に対しては、回収用バイアス電源から回収部材を通してトナーの帯電極性と逆極性のプラスの回収用バイアス電圧を印加させ、この第2ブラシ部材から中間転写ベルトに+20μAの電流が流れるようにして、上記のようにマイナスに帯電されたトナー等の残留物をこの第2ブラシ部材によって回収するようにした。
そして、使用するトナーの種類と、中間転写ベルトの種類と、第1ブラシ部材及び第2ブラシ部材におけるブラシの種類を変更させた実験を行った。
ここで、トナーとしては、バインダーにポリエステル樹脂を用いて粉砕法により製造した平均粒径が8.0μmのトナーT1と、バインダーにスチレン−アクリル樹脂を用いて重合法により製造した平均粒径が7.2μmのトナーT2とを用いるようにした。
また、中間転写ベルトとしては、表面抵抗が5×1011Ωの導電性ポリイミド樹脂で構成された中間転写ベルトA1と、表面抵抗が9×1010Ωのポリフェニルサルファイド樹脂で構成された中間転写ベルトA2とを用いるようにした。
また、第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とにおけるブラシとしては、繊維太さ2デシテックス,原糸抵抗1×1010Ω,繊維長4mm,繊維密度375×106本/mになった導電性ポリエステル繊維のブラシB1と、繊維太さ3デシテックス,原糸抵抗1×109Ω,繊維長4mm,繊維密度310×106本/mになった導電性アクリル繊維のブラシB2と、繊維太さ2デシテックス,原糸抵抗4×108Ω,繊維長4mm,繊維密度375×106本/mになった導電性ナイロン繊維のブラシB3とを用いるようにした。
ここで、上記のトナーT1,T2、中間転写ベルトA1,A2、ブラシB1〜B3をそれぞれ摩擦させた際に流れる電流の方向を検流計によって測定し、トナーの帯電極性である負極側からの摩擦帯電系列を調べた結果、負極側からの摩擦帯電系列は、トナーT1、ブラシB1、トナーT2、中間転写ベルトA1、ブラシB2、中間転写ベルトA2、ブラシB3の順になっていた。
そして、実験1〜9においては、上記の第2ブラシ部材にブラシB3を用い、上記のトナーの種類、中間転写ベルトの種類、第1ブラシ部材の種類を下記の表1に示すように変更させて、それぞれベタ画像を1万枚印字させる耐刷試験を行い、第1ブラシ部材におけるトナー等の残留物の取込状態及び第2ブラシを通過した後の中間転写ベルトの表面におけるトナー等の残留物の残留状態を調べて、これらの評価を行い、その結果を表1に示した。
ここで、第1ブラシ部材の取込状態については、耐久試験によって増加した第1ブラシ部材の重量を調べ、その増加分が0.2g以下の場合を○、その増加分が0.2gを超える場合を×で示した。
また、中間転写ベルト表面の残留状態については、目視により中間転写ベルトの表面を観察し、トナー等の残留物が確認されない場合を○、トナー等の残留物が確認された場合を×で示した。
Figure 2009014943
この結果、トナーと中間転写ベルトと第1ブラシ部材と第2ブラシ部材との摩擦帯電系列が、トナーの帯電極性である負極性側から同表に示すように、トナー、第1ブラシ部材、中間転写ベルト、第2ブラシ部材の順になった実験1,5,7,8においては、第1ブラシ部材におけるトナー等の残留物の取り込みが少なくなると共に、第2ブラシを通過した後の中間転写ベルトの表面にトナー等の残留物が残留するということもなかった。
これに対して、中間転写ベルトが第1ブラシ部材よりも負極性側に位置する実験2,3,6,9や、第1ブラシ部材がトナーよりも負極性側に位置する実験4においては、第1ブラシ部材におけるトナー等の残留物の取り込みが多くなっていた。
次に、第1ブラシ部材におけるトナー等の残留物の取り込みが少なくなると共に、第2ブラシを通過した後の中間転写ベルトの表面にトナー等の残留物が残留するということもなかった上記の実験1,5,7,8において、第2ブラシ部材に用いるブラシの種類を、下記の表2に示すように、実験1a,5a,7a,8aにおいてはブラシB2に、実験1b,5b,7b,8bにおいてはブラシB1に変更させて、上記の場合と同様の耐刷試験を行い、上記の場合と同様にして、第1ブラシ部材におけるトナー等の残留物の取込状態及び第2ブラシを通過した後の中間転写ベルトの表面におけるトナー等の残留物の残留状態の評価を行い、その結果を表2に示した。
Figure 2009014943
この結果、上記の実験1,5,7,8の場合と同様に、トナーと中間転写ベルトと第1ブラシ部材と第2ブラシ部材との摩擦帯電系列が、トナーの帯電極性である負極性側からトナー、第1ブラシ部材、中間転写ベルト、第2ブラシ部材の順になった実験1aにおいては、上記の実験1,5,7,8の場合と同様の結果が得られた。
これに対して、第2ブラシ部材が中間転写ベルトよりも負極性側に位置する実験1b,5a,5b,7a,7b,8a,8bにおいては、第2ブラシを通過した後における中間転写ベルトの表面にトナー等の残留物が残留し、クリーニング不良が発生していた。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示した概略説明図である。 同実施形態の画像形成装置において、転写後における中間転写ベルトの表面に残留するトナー等の残留物を除去する第2クリーニング装置に、基材の片面側にブラシが植設された第1ブラシ部材とローラの外周にブラシが植設された第2ブラシ部材とを設け、この2つのブラシ部材によって中間転写ベルトの表面に残留するトナー等の残留物を除去する状態を示した概略説明図である。 同実施形態の画像形成装置において、上記の第1ブラシ部材にローラの外周にブラシが植設されたものを用いた変更例の概略説明図である。
符号の説明
1 装置本体
2 中間転写ベルト(像保持部材)
2a ローラ
3 給紙ローラ
4 タイミングローラ
5 転写ローラ
6 定着装置
7 排紙ローラ
10A〜10D イメージングカートリッジ
11 感光体
12 帯電装置
13 露光装置
14 現像装置
15 第1クリーニング装置
15a クリーニングブレード
30 第2クリーニング装置
31 第1ブラシ部材
31a ブラシ
31b 基材
31c ローラ
32 第2ブラシ部材
32a ブラシ
32b ローラ
33 帯電用バイアス電源
34 回収用バイアス電源
35 回収部材
36 ブレード
S 記録媒体

Claims (4)

  1. トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後に、この像保持部材の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置が設けられた画像形成装置において、上記のクリーニング装置に、移動する像保持部材の表面に接触させる2つのブラシ部材を設け、像保持部材の移動方向上流側において接触する第1ブラシ部材によって像保持部材の表面に残留する残留物をトナーの帯電極性側に帯電させる一方、像保持部材の移動方向下流側において接触する第2ブラシ部材によって上記のように帯電された残留物を像保持部材の表面から回収させるにあたり、上記のトナーと像保持部材と第1ブラシ部材と第2ブラシ部材の摩擦帯電系列が、トナーの帯電極性側からトナー、第1ブラシ部材、像保持部材、第2ブラシ部材の順になっていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、上記のトナーが負帯電性のトナーであり、上記のトナーと像保持部材と第1ブラシ部材と第2ブラシ部材の摩擦帯電系列が、負極性側からトナー、第1ブラシ部材、像保持部材、第2ブラシ部材の順になっていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、上記の第1ブラシ部材に像保持部材の表面に残留する残留物をトナーの帯電極性側に帯電させる帯電用バイアス電圧を作用させる帯電用バイアス電源を設けると共に、上記の第2ブラシ部材に上記のように帯電された残留物を像保持部材の表面から回収させる回収用バイアス電圧を作用させる回収用バイアス電源を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置において、上記の第2ブラシ部材に回収された残留物をこの第2ブラシ部材から回収する回収部材を設けたことを特徴とする画像形成装置。
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