JP2009006531A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】所望する画像とレンチキュラーレンズとの位置合わせを高精度に行うことができ、精度良くレンチキュラーレンズを備えた印刷物の製作できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置100は、記録メディアWK上に画像を印刷するためのインクを吐出するインクヘッド132a〜132dと、同記録メディアWK上にレンチキュラーレンズLRを形成するための透明インクを吐出するインクヘッド132eとを備えるプリントキャリッジ130、およびカッター121を備えるカッティングキャリッジ120を備えている。画像形成装置100は、所望する画像を表す画像データに基づいて、記録メディアWK上に分割画像a(n),b(n)を印刷する。次に、画像形成装置100は、印刷した分割画像a(n),b(n)ごとに凸レンズrを形成してレンチキュラーレンズLRを形成する。そして、レンチキュラーレンズLRが形成された記録メディアWKを切断する。
【選択図】 図1
【解決手段】画像形成装置100は、記録メディアWK上に画像を印刷するためのインクを吐出するインクヘッド132a〜132dと、同記録メディアWK上にレンチキュラーレンズLRを形成するための透明インクを吐出するインクヘッド132eとを備えるプリントキャリッジ130、およびカッター121を備えるカッティングキャリッジ120を備えている。画像形成装置100は、所望する画像を表す画像データに基づいて、記録メディアWK上に分割画像a(n),b(n)を印刷する。次に、画像形成装置100は、印刷した分割画像a(n),b(n)ごとに凸レンズrを形成してレンチキュラーレンズLRを形成する。そして、レンチキュラーレンズLRが形成された記録メディアWKを切断する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、画像データに基づいて記録メディア上に所望する画像を形成する画像形成装置に関する。
従来から、平面的に形成された画像を立体的に見ることができたり、見る角度によって異なる画像を見ることができる印刷物としてレンチキュラーレンズを用いたものがある。レンチキュラーレンズは、半円柱状に形成された光学レンズが一方方向に無数に並べて配置されたレンズであり、画像が形成された記録メディア上に配置される。記録メディア上には、レンチキュラーレンズの1つの凸レンズの幅内に互いに異なる2つ以上の画像が形成されている。例えば、形成された画像を立体的に見る場合には、短冊状に分割された右目用の画像と左目用の画像がレンチキュラーレンズの1つの凸レンズの幅内に収まるように形成されている。また、見る角度によって異なる画像を見る場合には、互いに異なる画像をそれぞれ短冊状に分割した分割画像をレンチキュラーレンズの1つの凸レンズの幅内に収まるように形成して構成されている。
一般に、このようなレンチキュラーレンズを備えた印刷物は、記録メディア上に画像を形成した後、レンチキュラーレンズが形成されたシートを貼り合わせる方法(下記特許文献1参照)や、レンチキュラーレンズが形成されたシートに直接画像を形成する方法(下記特許文献2参照)などによって製作される。
特開2002−250979号公報
特開2005−208118号公報
しかしながら、上記したレンチキュラーレンズを備えた印刷物の製作方法においては、記録メディア上に形成された画像とレンチキュラーレンズの各凸レンズとの位置がずれることがある。これは、記録メディア上に形成した画像上にレンチキュラーレンズの各凸レンズを正確に配置して貼り合わせること、または、レンチキュラーレンズの各凸レンズ上に正確に画像を形成することが極めて困難であることに起因すると考えられる。このため、完成した印刷物を見ても画像が立体的に見えなかったり、見る角度によって異なる画像が見えなかったりすることがあった。すなわち、レンチキュラーレンズを備えた印刷物の製作精度が低いという問題があった。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、所望する画像とレンチキュラーレンズとの位置合わせを高精度に行うことができ、精度良くレンチキュラーレンズを備えた印刷物の製作することができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、画像データに基づいて記録メディア上に画像を形成する画像形成装置において、記録メディア上にインクを付着させることにより、複数の画像における各画像をそれぞれ短冊状に分割した分割画像を各分割画像ごとに記録メディア上に形成する印刷手段と、記録メディア上に透明インクを付着させることにより、記録メディア上に形成した前記各分割画像ごとにレンズを形成してレンチキュラーレンズを形成するレンズ形成手段と、記録メディアに対して印刷手段およびレンズ形成手段を相対的に変位させる変位手段とを備えたことにある。
この場合、前記レンズ形成手段は、例えば、透明インクからなる複数の滴により前記各分割画像ごとの各レンズをそれぞれ形成するようにしてもよい。
また、この場合、例えば、前記レンズ形成手段における透明インクは、紫外線を受けることにより硬化する性質を有しており、記録メディアに付着した透明インクに紫外線を照射する紫外線照射手段を備えるとよい。
このように構成された本発明の特徴によれば、記録メディアに対して変位可能な状態で保持された印刷手段とレンズ形成手段とによって、画像の形成およびレンチキュラーレンズの形成が行われている。このため、従来技術、具体的には、記録メディア上に形成した画像上にレンチキュラーレンズの各凸レンズを正確に配置して貼り合わせること、または、レンチキュラーレンズの各凸レンズ上に正確に画像を形成することに比べて、画像とレンチキュラーレンズとの位置を正確に合わせた状態で画像の形成とレンチキュラーレンズの形成を行うことができる。この結果、精度良くレンチキュラーレンズを備えた印刷物の製作することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記印刷手段は、記録メディアにおける一方の面に対して前記各分割画像を形成し、レンズ形成手段は、記録メディアにおける他方の面に対してレンチキュラーレンズを形成したことにある。
これによれば、画像の形成とレンチキュラーレンズの形成を同時に行うこともできるため、効率的にレンチキュラーレンズを備えた印刷物の製作することができる。また、画像を形成するインクとレンチキュラーレンズを形成する透明インクが混ざることがないため精度良くレンチキュラーレンズを備えた印刷物の製作することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記記録メディアを切断することにより、記録メディア上に画像を形成する切断手段を備えたことにある。これによれば、レンチキュラーレンズを備えた印刷物の形状を様々な形状に切断、または切り抜くことができる。これにより、豊富な表現態様によってレンチキュラーレンズを備えた印刷物を製作することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、被加工物である単シート状の記録メディアWKの表面に画像およびレンチキュラーレンズを形成するとともに同記録メディアを切断することにより、所望する画像を記録メディアWKの表面上に形成する画像形成装置100の全体を示す概略斜視図である。また、図2は、同画像形成装置100の作動を制御する制御システムのブロック図である。
この画像形成装置100は、平面部を有するとともに、同平面部の両端部が画像形成装置100の前後方向に向かってそれぞれ湾曲したプラテン101を備えている。プラテン101は、前記平面部上に記録メディアWKを載置する載置台であり、図示左右方向に延びて形成されている。プラテン101の中央部には、図示左右方向に沿って円筒状のグリッドローラ102がその上面部を露出させた状態で設けられている。このグリッドローラ102は、後述するコントローラ116によって作動が制御されるX軸方向フィードモータ103によって回転駆動される。
プラテン101の上方には、プラテン101と平行な状態で長尺状のガイドレール104が設けられている。ガイドレール104の下部には、グリッドローラ102に対向した状態で円筒部を有する2つのピンチローラ105a,105bがガイドレール104に沿って変位可能な状態でそれぞれ設けられている。これらのグリッドローラ102およびピンチローラ105a,105bは、シート状の記録メディアWKを図示上下方向から挟持しながら図示前後方向に搬送する。ここで、記録メディアWKを搬送する図示前後方向をX軸方向、同X軸方向に直交する図示左右方向をY軸方向とする。
ガイドレール104は、直動レール106および図示しない直動ブロックを介してカッティングキャリッジ120およびプリントキャリッジ130をそれぞれ支持する。直動レール106は、図示Y軸方向に沿ってガイドレール104に固定された1本のレールである。また、直動ブロックは、直動レール106に沿って摺動する移動体であり、カッティングキャリッジ120およびプリントキャリッジ130の各背面にそれぞれ固定されている。すなわち、カッティングキャリッジ120およびプリントキャリッジ130は、直動レール106(ガイドレール104)に沿って図示Y軸方向に案内される。
カッティングキャリッジ120およびプリントキャリッジ130は、詳しくは図3(A),(B)に示すように、互いに隣接して配置されている。カッティングキャリッジ120は、略直方体状に形成されており、その前面に記録メディアWKを切断するためのカッター121をソレノイド122を介して保持している。ソレノイド122は、コントローラ116によって駆動が制御され、カッター121を図示上下方向に変位させることにより、同カッター121の刃先を記録メディアWKの表面に接触および離脱させる。カッティングキャリッジ120の図示右側面には、磁石によって構成される連結部123が設けられている。
また、カッティングキャリッジ120の背面上部には、図示Y軸方向に架設されたワイヤ107の一部が固定されている。ワイヤ107は、コントローラ116によって駆動が制御されるY軸方向スキャンモータ108に接続されており、同Y軸方向スキャンモータ108の回転駆動によってY軸方向に変位する。すなわち、カッティングキャリッジ120は、ワイヤ107を介してY軸方向スキャンモータ108により図示Y軸方向に変位する。これらのX軸方向フィードモータ103およびY軸方向スキャンモータ108は、本発明に係る変位手段に相当する。
プリントキャリッジ130は、横断面形状が略コ字状に形成されたケーシング131の内側に、記録メディアWKの表面に画像を印刷するインクヘッドユニット132を備えている。インクヘッドユニット132は、5つのインクヘッド132a,132b,132c,132d,132eから構成されている。これらのうち、4つのインクヘッド132a〜132dは、図示しないインクタンクから供給される互いに異なる4つの色のインクを記録メディアWKに向けて吐出することにより、記録メディアWK上に画像を形成する。すなわち、インクヘッド132a〜132dは、互いに異なる4つの色のインクの組み合わせによって記録メディアWKの表面に画像を印刷する。また、1つのインクヘッド132eは、図示しないインクタンクから供給される無色透明なインクを記録メディアWKに向けて吐出することにより、記録メディアWK上に透明な膜を形成する。これらの各インクヘッド132a〜132eから吐出される各インクは、紫外線を受けることにより硬化する性質を有する所謂紫外線硬化型インクである。
ケーシング131の外側には、紫外線照射装置133a,133bがそれぞれ設けられている。紫外線照射装置133a,133bは、垂直方向に延びる箱型に形成されており、その内部に紫外線硬化型インクを硬化させる波長の紫外線を発光する光源(図示せず)を備えている。紫外線照射装置133a,133bは、直下のプラテン101に紫外線を照射する向きでケーシング131の両側にそれぞれ配置されており、プラテン101上に位置する記録メディアWK上に前記紫外線を照射して同記録メディアWKの表面に付着した紫外線硬化型インクの硬化を促進させる。これらの紫外線照射装置133a,133bのうち、図示左側の紫外線照射装置133aの側面には、磁石によって構成される連結部134が設けられている。すなわち、このプリントキャリッジ130は、連結部134および前記連結部123の各吸引力によってカッティングキャリッジ120と分離可能に連結される。また、図示右側の紫外線照射装置133bの側面には、L字状に形成された受け金具135が設けられている。
プラテン101の両端部には、ガイドレール104を支持する平板状のサイドフレーム109R,109Lが垂直方向に直立した状態でそれぞれ設けられている。これらのうち、サイドフレーム109Rには、プリントキャリッジ130の受け金具135に引っ掛けて同プリントキャリッジ130を固定するロック装置110が設けられている。ロック装置110は、コントローラ116によって駆動が制御されるロック用ソレノイド111を備えている。
カッティングキャリッジ120およびプリントキャリッジ130の上方には、画像形成装置100の上側の筐体を構成する長尺状の上カバー112が設けられている。また、サイドフレーム109R,109Lの各外側には、画像形成装置100の各側面の筐体を構成するサイドカバー113R,113Lが設けられている。これらのうち、サイドカバー113Rの前面には、画像形成装置100に指示を与えるとともに、画像形成装置100からの情報を表示するための操作パネル114が設けられている。さらに、プラテン101の下方には、画像形成装置100を支持するとともに作業者の所望する位置に移動させることができるスタンド115が設けられている。
コントローラ116は、CPU、ROM、RAMなどからなるマイクロコンピュータによって構成されており、インターフェース117を介して接続される外部コンピュータ装置118からの指示に従って、X軸方向フィードモータ103、Y軸方向スキャンモータ108、ソレノイド122、インクヘッド132a〜132eおよびロック用ソレノイド111の作動をそれぞれ制御する。外部コンピュータ装置118は、キーボードおよびマウスからなる入力装置118aおよび液晶ディスプレイからなる表示装置118bを備えるパーソナルコンピュータ(所謂パソコン)である。
この外部コンピュータ118には、記録メディアWK上に形成する画像を表す画像データを生成するコンピュータプログラム(以下、「画像データ生成プログラム」)、記録メディアWK上にレンチキュラーレンズを形成するための画像データを生成するコンピュータプログラム(以下、「レンズ形成プログラム」)、および記録メディアWKを切断するためのカッティングデータを生成するコンピュータプログラム(以下、「カッティングデータ生成プログラム」)がそれぞれ予め記憶されている。
ここで、レンチキュラーレンズとは、半円柱状に形成された光学レンズを一方方向に無数に並べて配置したレンズである。このレンチキュラーレンズは、平面的な画像を立体的に見ることができたり、異なる視点から見ることにより異なる画像を見ることができるレンズである。また、画像データは、互いに異なる2つの画像A,Bをそれぞれ短冊状に分割した分割画像a(n),b(n)(n=1〜x)を交互に配置したデータである。この場合、各分割画像の幅はレンチキュラーレンズの1つの凸レンズの幅の1/2である。すなわち、レンチキュラーレンズの1つの凸レンズの幅内に互いに異なる2つの画像A,Bに基づく各1つずつの分割画像a(n),b(n)が納まるように構成されている。
次に、上記のように構成した画像形成装置100の作動について説明する。まず、作業者は外部コンピュータ装置118と画像形成装置100とをインターフェース117を介して接続して、外部コンピュータ装置118および画像形成装置100の電源をそれぞれ投入する。これにより、外部コンピュータ装置118は、図示しない所定のプログラムを実行することにより作業者からの指令の入力を待つ待機状態となる。また、画像形成装置100は、コントローラ116内のROMに予め記憶されている図示しない所定のプログラムを実行することにより、カッティングキャリッジ120およびプリントキャリッジ130を原点復帰させた後、外部コンピュータ装置118からの指示を待つ待機状態となる。なお、この場合、カッティングキャリッジ120およびプリントキャリッジ130の原点とは、カッティングキャリッジ120およびプリントキャリッジ130の変位範囲内における一方の変位可能限界位置(図示最右端)である。
次に、作業者は、グリッドロール102とピンチロール105a,105bとの間に記録メディアWKを位置させて記録メディアWKをプラテン101上にセットした後、外部コンピュータ装置118の入力装置118aを操作して、画像形成装置100に画像の印刷を指示する。本実施形態においては、上側のシートを下側のシートから剥がして物体表面に貼り付けることができるシール(糊付き紙)を記録メディアWKとして用いる。
この指示に応答して、外部コンピュータ装置118は、図示しない前記画像形成プログラムを実行することにより、互いに異なる2つの画像A,Bをそれぞれ短冊状に分割した分割画像a(n),b(n)を交互に配置した画像データを生成して画像形成装置100(コントローラ116)に出力する。この場合、外部コンピュータ装置118は、プリントキャリッジ130の図示Y軸方向への一往復分の画像データごとに画像形成装置100に出力する。
分割画像a(n),b(n)を表わす画像データを入力したコントローラ116は、カッティングキャリッジ120をプリントキャリッジ130に接触させた状態(連結部123と連結部134とを接触させた状態)でロック装置110のロック用ソレノイド111を作動させることによりプリントキャリッジ130のロック状態を解除する。これにより、図3(A)に示すように、プリントキャリッジ130は、連結部123および連結部134の各吸引力によってカッティングキャリッジ120に連結された状態でカッティングキャリッジ120とともに図示X軸方向に変位可能な状態となる。
そして、コントローラ116は、Y軸方向スキャンモータ108、インクヘッド1322a〜132dおよび紫外線照射装置133a,133bの各作動を制御して画像データによって表わされる図形の印刷を開始する。これにより、図4(A)に示すように、カッティングキャリッジ120に伴われたプリントキャリッジ130が図示Y軸方向に1往復して、記録メディアWK上に分割画像a(n),b(n)をそれぞれ形成する。この場合、記録メディアWK上に付着したインクは、紫外線照射装置133a,133bから照射される紫外線により硬化され、分割画像a(n),b(n)は記録メディアWK上に定着する。
次に、外部コンピュータ装置118は、図示しないレンズ形成プログラムを実行することにより、記録メディアWK上にレンチキュラーレンズを形成するための画像データを生成して画像形成装置100(コントローラ116)に出力する。これにより、コントローラ116は、Y軸方向スキャンモータ108、インクヘッドユニット132eおよび紫外線照射装置133a,133bの各作動を制御して画像データによって表わされるレンチキュラーレンズの形成を開始する。
具体的には、図4(B)〜(E)に示すように、インクヘッド132e(カッティングキャリッジ120)を図示Y軸方向に複数回往復移動させることにより、分割画像a(n),b(n)ごとに透明インクCIの液滴を半球状に重ねてレンチキュラーレンズLRを成形する。より具体的には、インクヘッド132eを一方向に移動させるごとに吐出する透明インクCIの液滴の数を漸減させて透明インクCIを半球状に堆積させる。この場合、記録メディアWK上に付着した透明インクCIは、紫外線照射装置133a,133bから照射される紫外線により硬化される。これにより、図4(E)に示すように、分割画像a(n),b(n)ごとに1つの凸レンズrが形成されたレンチキュラーレンズLRが形成される。
インクヘッド132eを複数回往復移動させることにより、記録メディアWKの図示Y軸方向の一つのライン上にレンチキュラーレンズLRが形成された場合には、コントローラ116は、X軸方向フィードモータ103の作動を制御してプラテン101上の記録メディアWKを所定量だけ搬送して、次の画像形成領域をプリントキャリッジ130の直下に位置決めする。そして、コントローラ116は、外部コンピュータ装置118から出力される分割画像a(n),b(n)を表わす画像データおよびレンチキュラーレンズを形成するための画像データに基づいて、分割画像a(n),b(n)およびレンチキュラーレンズの形成をそれぞれ実行する。
このような画像の印刷、レンチキュラーレンズの形成、および記録メディアWKの搬送処理を繰り返し実行することにより、記録メディアWK上に画像A,Bが形成されるとともに、同画像A,B上にレンチキュラーレンズLRが形成される。画像A,BおよびレンチキュラーレンズLRが形成された場合には、コントローラ116は、プリントキャリッジ130(カッティングキャリッジ120)を原点復帰(図示最右端位置)に変位させた後、待機状態となる。
次に、外部コンピュータ装置118は、図示しないカッティングデータ生成プログラムを実行することにより、記録メディアWKを所定の形状に切断するためのカッティングデータを生成して画像形成装置100(コントローラ116)に出力する。カッティングデータを入力したコントローラ116は、カッティングキャリッジ120をプリントキャリッジ130に接触させた状態(連結部123と連結部134とを接触させた状態)でロック装置110のロック用ソレノイド111を作動させることによりプリントキャリッジ130をロックとする。これにより、カッティングキャリッジ120は、プリントキャリッジ130から分離した状態、すなわち、カッティングキャリッジ120単独で図示X軸方向に変位可能な状態となる。
画像形成装置100のコントローラ116は、図3(B)に示すように、外部コンピュータ装置118から入力したカッティングデータに基づいてX軸方向フィードモータ103、Y軸方向フィードモータ108およびソレノイド132の各作動を制御して記録メディアWKの切断加工を開始する。これにより、記録メディアWK上に形成された画像A,Bの周囲(画像A,Bの画像内であってもよい)が所定の形状に切り抜かれる。そして、切断加工が終了した場合には、コントローラ116は、カッティングキャリッジ120を原点位置に復帰させるとともに記録メディアWKを前方に排出して再び待機状態となる。一方、作業者は、プラテン101上から記録メディアWKを取り外して加工作業を終了する。これにより、異なる視点から見ることにより画像A,Bの一方を見ることができるシールが完成する。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、記録メディアWKに対して変位可能な状態で保持されたインクヘッド132a〜132dとインクヘッド132eとによって、画像の形成およびレンチキュラーレンズLRの形成が行われている。このため、従来技術、具体的には、記録メディア上に形成した画像上にレンチキュラーレンズの各凸レンズを正確に配置して貼り合わせること、または、レンチキュラーレンズの各凸レンズ上に正確に画像を形成することに比べて、画像とレンチキュラーレンズとの位置を正確に合わせた状態で画像の形成とレンチキュラーレンズの形成を行うことができる。この結果、精度良くレンチキュラーレンズを備えた印刷物の製作することができる。
また、上記実施形態によれば、記録メディアWKを切断するためのカッティングキャリッジ120を備えている。このため、レンチキュラーレンズを備えた印刷物の形状を様々な形状に切断、または切り抜くことができる。これにより、豊富な表現態様によってレンチキュラーレンズを備えた印刷物を製作することができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
上記実施形態においては、互いに異なる2つの画像A,Bをそれぞれ短冊状に分割した分割画像a(n),b(n)を交互に印刷して、異なる視点から見ることによって異なる画像A,Bを見ることができる印刷物を製作した。しかし、本発明は、平面的に印刷した画像を立体的に見ることができる印刷物の製作にも適用できるものである。この場合、分割画像a(n),b(n)は、1つの画像に対して右目用の画像と左目用の画像とによって構成するとよい。これによっても、上記実施形態と同様の効果が期待できる。
また、上記実施形態においては、透明インクCIの液滴を堆積させることによりレンチキュラーレンズLRの1つのレンズを形成するように構成したが、レンチキュラーレンズLRが形成できれば、これに限定されるものではない。例えば、透明インクCIの1粒の液滴でレンチキュラーレンズLRの1つの凸レンズrを形成するように構成してもよい。この場合、粘性を有する透明インクCIを用いた方がレンチキュラーレンズLRの形成が容易である。これによっても、上記実施形態と同様の効果が期待できる。
また、上記実施形態においては、記録メディアWKの搬送方向に対して平行にレンチキュラーレンズLRを形成するように構成したが、レンチキュラーレンズLRを形成する向きは、これに限定されるものではない。すなわち、記録メディアWKの搬送方向に対して直交する向きにレンチキュラーレンズLRを形成するように構成してもよい。これによっても、上記実施形態と同様の効果が期待できる。
また、上記実施形態においては、紫外線を受けることにより硬化する紫外線硬化型インクを用いてレンチキュラーレンズLRを形成するように構成したが、レンチキュラーレンズLRが形成できれば、これに限定されるものではない。例えば、熱を受けることにより硬化する紫外線硬化型インクを用いてレンチキュラーレンズLRを形成するように構成してもよい。この場合、紫外線照射装置133a,133bに代えて熱を与える装置、例えば、ハロゲンランプを備えるようにするとよい。これによっても、上記実施形態と同様の効果が期待できる。
また、上記実施形態においては、分割画像a(n),b(n)上にレンチキュラーレンズLRを形成するように構成したが、これに限定されるものではない。すなわち、記録メディアWKを透明な部材(例えば、OHPフィルム)で構成すれば、記録メディアWKの一方の表面に画像を形成し、同記録メディアWKの他方の表面にレンチキュラーレンズLRを形成するようにしてもよい。この場合、記録メディアWKの一方の表面に形成される画像は、レンチキュラーレンズLRが形成された側から見ることを考慮して反転した画像を形成するようにする。これによれば、画像の形成とレンチキュラーレンズLRの形成を同時に行うこともできるため、効率的にレンチキュラーレンズを備えた印刷物の製作することができる。また、画像を形成するインクとレンチキュラーレンズLRを形成する透明インクが混ざることがないため精度良くレンチキュラーレンズを備えた印刷物の製作することができる。
また、上記実施形態においては、カッティングキャリッジ120を備えることにより記録メディアWKを切断加工できるように構成した。しかし、記録メディアWKを切断加工する必要がない場合には、カッティングキャリッジ120は必ずしも必要な構成ではない。すなわち、カッティングキャリッジ120を備えない画像形成装置100であっても上記実施形態と同様にレンチキュラーレンズを備えた印刷物の製作することができる。この場合、プリントキャリッジ130の背面上部にワイヤ107を接続して、Y軸方向スキャンモータ108の回転駆動によって図示Y軸方向に変位するように構成すればよい。
また、上記実施形態においては、プリントキャリッジ130をカッティングキャリッジ120に対して分離可能な構成としたが、これに限定されるものではない。すなわち、これらの各キャリッジを一体的に構成してもよい。これによれば、連結部123,134、受け金具135およびロック装置110や、各キャリッジ120,130を連結・離脱するための作動が不要となる。
また、上記実施形態においては、Y軸方向スキャンモータ108によってカッティングキャリッジ120をY軸方向に変位するように構成したが、変位されるキャリッジはカッティングキャリッジ120に限定されるものではない。すなわち、プリントキャリッジ130をY軸方向スキャンモータ108によってY軸方向に変位させ、このプリントキャリッジ130にカッティングキャリッジ120が分離・連結するように構成してもよい。これによっても、上記実施形態と同様の効果が期待できる。
WK…記録メディア、100…画像形成装置、101…プラテン、102…グリッドロール、103…X軸方向フィードモータ、104…ガイドレール、105a,105b…ピンチローラ、108…Y軸方向フィードモータ、110…ロック装置、120…カッティングキャリッジ、121…カッター、122…ソレノイド、123…連結部、130…プリントキャリッジ、131…ケーシング、132a〜132e…インクヘッド、133a,133b…紫外線照射装置、134…連結部、135…受け金具。
Claims (5)
- 画像データに基づいて記録メディア上に画像を形成する画像形成装置において、
前記記録メディア上にインクを付着させることにより、複数の画像における各画像をそれぞれ短冊状に分割した分割画像を各分割画像ごとに前記記録メディア上に形成する印刷手段と、
前記記録メディア上に透明インクを付着させることにより、前記記録メディア上に形成した前記各分割画像ごとにレンズを形成してレンチキュラーレンズを形成するレンズ形成手段と、
前記記録メディアに対して前記印刷手段および前記レンズ形成手段を相対的に変位させる変位手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載した画像形成装置において、
前記レンズ形成手段は、前記透明インクからなる複数の滴により前記各分割画像ごとの各レンズをそれぞれ形成する画像形成装置。 - 請求項1または請求項2に記載した画像形成装置において、
前記レンズ形成手段における前記透明インクは、紫外線を受けることにより硬化する性質を有しており、
前記記録メディアに付着した前記透明インクに前記紫外線を照射する紫外線照射手段を備えた画像形成装置。 - 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載した画像形成装置において、
前記印刷手段は、前記記録メディアにおける一方の面に対して前記各分割画像を形成し、
前記レンズ形成手段は、前記記録メディアにおける他方の面に対してレンチキュラーレンズを形成する画像形成装置。 - 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載した画像形成装置において、さらに、
前記記録メディアを切断することにより、前記記録メディア上に画像を形成する切断手段を備えた画像形成装置。
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