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JP2009004309A - 車両用灯具 - Google Patents

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JP2009004309A
JP2009004309A JP2007166480A JP2007166480A JP2009004309A JP 2009004309 A JP2009004309 A JP 2009004309A JP 2007166480 A JP2007166480 A JP 2007166480A JP 2007166480 A JP2007166480 A JP 2007166480A JP 2009004309 A JP2009004309 A JP 2009004309A
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semiconductor light
lamp
light
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Motohiro Komatsu
元弘 小松
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】 複数の配光パターンを同一の灯具ユニットで切り替え可能とすることにより、搭載する灯具ユニット数を削減し、車載スペースを縮小することができる車両用灯具を提供する。
【解決手段】 車両用前照灯10は、ランプボディ14と、透光カバー12とで形成された灯室10a内に配置される第2ユニット40が、その照射軸L2が車両前後方向に延びる光軸と略直角となる状態で配置される第2半導体発光素子42と、反射光の配光パターンが異なる3個の反射面46(48,50)を有し、各反射面46(48,50)が第2半導体発光素子42からの出射光を車両前方に独立して反射可能な可動リフレクタ44と、可動リフレクタ44を移動させて複数の反射面反射面46(48,50)を選択的に切り替える反射面切り替え機構70と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は車両用灯具に関し、特に、半導体発光素子を光源とする灯具ユニットからの光照射により所定の配光パターンを形成するように構成された車両用灯具に関する。
一般に車両用前照灯等の車両用灯具は、走行ビーム用(ハイビーム用)配光パターンや、すれ違い用(ロービーム用)配光パターンを切り替えることができるように、拡散光用または集光用の別々の機能を有する灯具ユニットを複数搭載し、それぞれを点灯・消灯させて拡散光・集光を得る構成とされている(例えば、特許文献1参照)。
このような車両用前照灯では、複数搭載した灯具ユニットのうち、ハイビーム用の灯具ユニットを点灯することにより走行用配光パターンを、ロービーム用の灯具ユニットを点灯することによりすれ違い用配光パターンを実現している。また、半導体発光素子を光源とする車両用前照灯の場合には、複数の灯具ユニットから出射する光を重ね合わせて所定の配光パターンを形成している。
特開2005−141919号公報
ところが、上記特許文献1に記載したような車両用前照灯では、1つの灯具ユニットが1つの機能しか持たず、拡散光と集光をそれぞれ別々の灯具ユニットで実現している。
その為、複数の配光パターンを実現するためには、必要な灯具ユニット数が多くなり、大きな車載スペースが必要となるという問題があった。特に、半導体発光素子を光源とする車両用灯具の場合には、複数の灯具ユニットから出射する光を重ね合わせて所定の配光パターンを形成しており、灯具ユニット数が更に多くなってしまう。
従って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、複数の配光パターンを同一の灯具ユニットで切り替え可能とすることにより、搭載する灯具ユニット数を削減し、車載スペースを縮小することができる車両用灯具を提供することである。
本発明の上記目的は、ランプボディと、透光カバーとで形成された灯室内に配置される少なくとも1つの灯具ユニットが、
その照射軸が車両前後方向に延びる光軸と略直角となる状態で配置される半導体発光素子と、
反射光の配光パターンが異なる複数の反射面を有し、各反射面が前記半導体発光素子からの出射光を車両前方に独立して反射可能な可動リフレクタと、
前記可動リフレクタを移動させて複数の前記反射面を選択的に切り替える反射面切り替え機構と、
を備えることを特徴とする車両用灯具により達成される。
上記構成の車両用灯具によれば、反射面切り替え機構により可動リフレクタを移動させて複数の反射面を選択的に切り替えることによって、1つの灯具ユニットで、異なる複数の配光パターンを切り替えることができる。そこで、複数の配光パターンを実現するために必要な灯具ユニット数を少なくできる。
尚、上記構成の車両用灯具において、前記反射面切り替え機構が、回転軸を中心に前記可動リフレクタを回転駆動して複数の前記反射面を選択的に切り替えることが望ましい。
このような構成の車両用灯具によれば、可動リフレクタ及び反射面切り替え機構をコンパクトに構成することができる。そこで、車両用灯具が大型化するのを防止できる。
また、上記構成の車両用灯具において、前記可動リフレクタは、隣接する反射面間の境界部に、選択した反射面以外の反射面に前記半導体発光素子の出射する光が進入することを防止する遮光壁を有することが望ましい。
このような構成の車両用灯具によれば、遮光壁により、選択した反射面以外の反射面に対する半導体発光素子の光の進入が防止されるので、各反射面が形成する配光パターンを高精度化することができる。
また、上記構成の車両用灯具において、前記反射面切り替え機構が複数の反射面を切り替え駆動する間、前記半導体発光素子を消灯させることが望ましい。
このような構成の車両用灯具によれば、反射面を切り替える際の配光パターンの乱れによるグレアを防ぐことができる。また、半導体発光素子は、点消灯を迅速に行えるため、反射面を切り替える時の消灯による違和感を低減できる。
また、上記構成の車両用灯具において、前記半導体発光素子の前方に配置され、車両前後方向に延びるレンズ中心軸が前記半導体発光素子を通る投影レンズと、
前記投影レンズの後方側焦点近傍に配置されて前記リフレクタからの反射光の一部を遮蔽するシェードと、を備え、
前記複数の反射面の少なくとも1つが、前記半導体発光素子からの光を前記後方側焦点近傍に向けて反射することが望ましい。
このような構成の車両用灯具によれば、ロービーム用配光が作り易く、可動リフレクタを動かすことにより、良好な配光パターンのハイ/ロー切り替えが可能となる。
本発明に係る車両用灯具によれば、反射面切り替え機構により可動リフレクタを移動させて複数の反射面を選択的に切り替えることによって、1つの灯具ユニットで、異なる複数の配光パターンを切り替えることができる。
従って、複数の配光パターンを実現するために必要な灯具ユニット数を削減し、車載スペースを縮小することができる。
以下、本発明に係る車両用灯具の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る車両用灯具を示す縦断面図、図2は図1に示した可動リフレクタの平面図、図3は図1に示した可動リフレクタを右に60度回動させた後の概略側面図である。
本第1実施形態の車両用灯具10は、例えば車両の前端部分に取り付けられ、走行ビーム及びすれ違いビームを選択的に切り替えて点消灯可能な前照灯である。
この車両用灯具10は、図1に示すように、光透過性の透光カバー12と、ランプボディ(灯体)14とを備えている。そして、透光カバー12とランプボディ14とで囲まれる灯室10a内に2つの灯具ユニット(第1ユニット20、第2ユニット40)が支持部材15上に固定配置されている。また、第1ユニット20及び第2ユニット40と透光カバー12との間には、灯具前方から見たときの隙間を覆うようにエクステンション16が配置されている。
支持部材15は、第1ユニット20の第1光源である第1半導体発光素子(LED)22が取り付けられる光源支持部15aと、第2ユニット40の第2光源である第2半導体発光素子(LED)42が取り付けられる光源支持部15bとを備え、ランプボディ14に固定されている。この支持部材15は、レベリング機構18を介してランプボディ14に固定されており、各灯具ユニットの光軸調整を行うことができる。
次に、各灯具ユニット(第1ユニット20、第2ユニット40)について説明する。
本実施形態の車両用灯具10は、第1ユニット20及び第2ユニット40から出射する光を重ね合わせて、すれ違いビーム用配光パターンや走行ビーム用配光パターン等の複数の配光パターンを形成するように構成されている。
以下では、まず第1ユニット20について説明する。
第1ユニット20は、図1に示すように、支持部材15の支持部15aに固定配置される第1光源としての第1半導体発光素子22と、該第1半導体発光素子22からの光を前方へ反射する第1主リフレクタ26と、支持部材15の前方に配置されたベース部材21と、ベース部材21に保持された投影レンズ24と、を備える。
第1半導体発光素子22は、1mm四方程度の大きさの発光部(発光チップ)を有する白色発光ダイオードであって、その照射軸L1が車両前後方向に延びる第1ユニット20の光軸Ax1と略垂直となる略鉛直上方に向けられた状態で支持部材15の支持部15a上に載置されている。なお、第1半導体発光素子22の発光部は、その発光部形状や前方に照射される配光に応じて多少角度をつけて配置されるように構成してもよい。また、一つの半導体発光素子の中に複数の発光部(発光チップ)を設けても良い。
第1主リフレクタ26は、鉛直断面形状が略楕円形状であり、水平断面形状が楕円をベースとした自由曲面形状を有する反射面26aが内側に形成された反射部材である。第1主リフレクタ26は、その第1焦点F1が第1半導体発光素子22の発光部近傍となり、そしてその第2焦点F2がベース部材21の湾曲面21aと水平面21bとが為す稜線21c近傍に位置するように設計配置されている。
第1半導体発光素子22の発光部から出射した光は、第1主リフレクタ26の反射面26a上にて反射され、第2焦点F2近傍を通って投影レンズ24に入射する。また、第1ユニット20では、ベース部材21の稜線21cを境界線として、一部光が水平面21b上にて反射することにより、光を選択的にカットして車両前方に投影される配光パターンに斜めカットオフラインを形成するように構成されている。すなわち、稜線21cは第1ユニット20の明暗境界線を構成している。
なお、第1主リフレクタ26の反射面26a上にて反射され、さらにベース部材21の水平面21bにて反射された光の一部も、前方に有効光として照射されることが好ましい。したがって、本実施形態では、ベース部材21の水平面21bの車両前方側は、投影レンズ24と第1主リフレクタ26との位置関係を考慮した適宜反射角度が設定された光学的形状を有している。
投影レンズ24は、第1主リフレクタ26の反射面26aにて反射した光を車両前方に投影する凸レンズ型の非球面レンズであって、ベース部材21の車両前方側先端部近傍にて固定されている。本実施形態では、投影レンズ24の後方側焦点は、第1主リフレクタ26の第2焦点F2と略一致するように構成されている。
したがって、第1主リフレクタ26にて反射して投影レンズ24に入射した光は、略平行な光として前方に投影される。すなわち、本実施形態の第1ユニット20は、集光カット形成用の反射型のプロジェクタ型灯具ユニットを構成している。
次に、第2ユニット40について説明する。
第2ユニット40は、上述した第1ユニット20と共にすれ違いビーム用配光パターンや走行ビーム用配光パターン等の複数の配光パターンを形成する為の灯具ユニットであり、上記第1ユニット20の下方に配置されている。
図1に示すように、第2ユニット40は、支持部材15の支持部15bに固定配置される第2光源としての第2半導体発光素子42と、該第2半導体発光素子42からの光を前方へ反射する可動リフレクタ44と、を備える。
第2半導体発光素子42は、第1半導体発光素子22と同様に発光部を有する白色ダイオードであって、その照射軸L2が車両前後方向に延びる第2ユニット40の光軸Ax2と略垂直となる略鉛直下方に向けられた状態で支持部材15の支持部15b上に載置されている。
本実施形態の可動リフレクタ44は、図2及び図3にも示すように、反射光の配光パターンが異なる複数(本実施形態においては3個)の反射面46,48,50を有し、各反射面46,48,50が第2半導体発光素子42からの出射光を車両前方に独立して反射可能な反射部材である。
そこで、第2半導体発光素子42の発光部から出射した光は、可動リフレクタ44の何れかの反射面46,48,50上にて反射され、車両前方へ照射される。すなわち、本実施形態の第2ユニット40は、反射型の灯具ユニットを構成している。
図2に示すように、可動リフレクタ44は、各反射面46,48,50の光軸Rx1,Rx2,Rx3が回転軸60から放射状に延びるように構成され、該回転軸60に固定されている。
回転軸60は、両端がそれぞれ軸受64及びアクチュエータ(モータ)62を介して支持部材15に鉛直方向に支持されており、可動リフレクタ44を移動させて複数の反射面46,48,50を選択的に切り替える反射面切り替え機構70を構成している。
即ち、本実施形態の反射面切り替え機構70は、第2ユニット40の光軸Ax2に対して略垂直な回転軸60を中心に、アクチュエータ62により回転軸60を60度ずつ回転駆動することによって、3個の反射面46,48,50を選択的に切り替えることができる。
尚、本実施形態の反射面46は略回転放物面からなるハイビーム用反射面であり、反射面48は略回転放物面からなる集光反射面であり、反射面50は鉛直断面形状が略楕円形状又は略双曲形状からなる拡散反射面である。
そこで、可動リフレクタ44が図1及び図2に示した状態では、第2半導体発光素子42の発光部から出射した光が、反射面48上にて集光反射され、集光光として車両前方へ照射される。
更に、可動リフレクタ44が右に60度回動された図3に示した状態では、第2半導体発光素子42の発光部から出射した光が、反射面46上にて上向きに集光反射され、ハイビームとして車両前方へ照射される。また、可動リフレクタ44が図1及び図2に示した状態から左に60度回動された状態では、第2半導体発光素子42の発光部から出射した光が、反射面50上にて拡散反射され、拡散光として車両前方へ照射される。この際、可動リフレクタ44に干渉することがないように、支持部材15の対応部分には開口15dが設けられている。
また、隣接する反射面46,48間及び反射面48,50間の各境界部には、選択した反射面以外の反射面に第2半導体発光素子42の出射する光が進入することを防止する遮光壁52,54が垂設されている。
そこで、本実施形態の第2ユニット40は、遮光壁52,54により、選択した反射面以外の反射面に対する第2半導体発光素子42の光の進入が防止されるので、各反射面46,48,50が形成する配光パターンを高精度化することができる。
更に、上述した反射面切り替え機構70が3個の反射面46,48,50を切り替え駆動する間(可動リフレクタ44が回転中)は、第2半導体発光素子42を消灯することが望ましい。そうすることで、第2半導体発光素子42を点灯したまま可動リフレクタ44を切り替えた際に生じる配光パターンの乱れによるグレアを防ぐことができる。ここで、第2半導体発光素子42は、ハロゲンバルブや放電バルブ等に比べて点消灯を迅速に行えるため、反射面46,48,50を切り替える時の消灯による違和感を低減できる。
上述した本実施形態の車両用灯具10は、反射面切り替え機構70により可動リフレクタ44を回転させて3個の反射面46,48,50を選択的に切り替えることによって、1つの灯具ユニットである第2ユニット40によって、異なる複数の配光パターンを切り替えることができる。
そこで、車両用灯具10によってすれ違いビーム用配光パターンや走行ビーム用配光パターン等の複数の配光パターンを形成する際には、第1ユニット20及び第2ユニット40から出射する光を重ね合わせれば良く、複数の配光パターンを実現するために必要な灯具ユニット数を少なくできる。
従って、本実施形態の車両用灯具10によれば、複数の配光パターンを実現するために必要な灯具ユニット数を削減し、車載スペースを縮小することができる。
更に、本実施形態の車両用灯具10においては、第1ユニット20の第1光源及び第2ユニット40の第2光源が、それぞれ第1半導体発光素子22及び第2半導体発光素子42で構成されている。
そこで、一般に小型で消費電力が小さい発光ダイオード(LED)のような半導体発光素子22,42を車両用灯具10の光源とすることで、限られた電力の有効利用が可能となる。
尚、本発明の車両用灯具における灯具ユニット、可動リフレクタ及び反射面切り替え機構等の構成は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは云うまでもない。
図4は本発明の第2実施形態に係る車両用灯具を示す要部縦断面図、図5は図4に示した可動リフレクタの正面図である。尚、上記第1実施形態の車両用灯具10と略同様の構成部材については、同符号を付して詳細な説明を省略する。
本第2実施形態の車両用灯具は、図示しない透光カバー12とランプボディ14とで囲まれる灯室内に、灯具ユニット100が支持部材115上に固定配置されている。
支持部材115は、灯具ユニット100の光源である半導体発光素子(LED)142が取り付けられる光源支持部115aを備え、図示しないランプボディ14に固定されている。
本第2実施形態の灯具ユニット100は、図4に示すように、支持部材115の支持部115aに固定配置される光源としての半導体発光素子142と、該半導体発光素子142からの光を前方へ反射する可動リフレクタ144と、を備える。
半導体発光素子142は、発光部を有する白色ダイオードであって、その照射軸が車両前後方向に延びる灯具ユニット100の光軸Axと略垂直となる略鉛直下方に向けられた状態で支持部材115の支持部115a上に載置されている。
本実施形態の可動リフレクタ144は、図4及び図5に示すように、反射光の配光パターンが異なる複数(本実施形態においては2個)の反射面146,148を有し、各反射面146,148が半導体発光素子142からの出射光を車両前方に独立して反射可能な反射部材である。
そこで、半導体発光素子142の発光部から出射した光は、可動リフレクタ144の何れかの反射面146,148上にて反射され、車両前方へ照射される。すなわち、本実施形態の灯具ユニット100は、反射型の灯具ユニットを構成している。
可動リフレクタ144は、各反射面146,148が回転軸160を挟んで放射状に延びるように構成され、基部130が該回転軸60に固定されている。
回転軸160は、可動リフレクタ144の基部130と伴に支持部材115に水平方向に支持されており、可動リフレクタ144を移動させて複数の反射面146,148を選択的に切り替える反射面切り替え機構170を構成している。
即ち、本実施形態の反射面切り替え機構170は、灯具ユニット100の光軸Axに対して略平行な回転軸160が、伝動ギア110,120を介してアクチュエータ(モータ)62により180度ずつ回転駆動されることによって、2個の反射面146,148を選択的に切り替えることができる。
尚、本実施形態の反射面146は鉛直断面形状が略楕円形状又は略双曲形状からなる拡散反射面であり、反射面148は略回転放物面からなる集光反射面である。
そこで、可動リフレクタ144が図4及び図5に示した状態では、半導体発光素子142の発光部から出射した光が、反射面148上にて集光反射され、集光光として車両前方へ照射される。
更に、可動リフレクタ144が180度回動された状態では、半導体発光素子142の発光部から出射した光が、反射面146上にて集光反射され、拡散光として車両前方へ照射される。
上述した本第2実施形態の車両用灯具は、反射面切り替え機構170により可動リフレクタ144を回転させて2個の反射面146,148を選択的に切り替えることによって、1つの灯具ユニット100によって、異なる2つの配光パターンを切り替えることができる。
そこで、本第2実施形態の車両用灯具も、上記第1実施形態の車両用灯具10と同様に複数の配光パターンを実現するために必要な灯具ユニット数を少なくできる。
従って、回転軸60が鉛直方向に延びる上記第1実施形態の車両用灯具10と、回転軸160が水平方向に延びる本第2実施形態の車両用灯具とは、車載スペースに応じて選択することができ、車両に対する搭載自由度を高めることができる。
図6は本発明の第3実施形態に係る車両用灯具を示す要部縦断面図、図7は図6に示した可動リフレクタの平面図である。尚、上記第1実施形態の車両用灯具10と略同様の構成部材については、同符号を付して詳細な説明を省略する。
本第3実施形態の車両用灯具は、図示しない透光カバー12とランプボディ14とで囲まれる灯室内に、灯具ユニット200が固定配置されている。
本実施形態の灯具ユニット200は、図6及び図7に示すように、回動支持部材215の支持部にそれぞれ固定配置される3つの半導体発光素子242a,242b,242cと、各々の半導体発光素子242a,242b,242cからの光を前方へ反射する複数(本実施形態においては3個)の反射面246,248,250を有する可動リフレクタ244と、対応する各半導体発光素子242a,242b,242cの前方に配置され、車両前後方向に延びるレンズ中心軸Axが各々の半導体発光素子242a,242b,242cを通る投影レンズ24と、を備えたプロジェクタ型灯具ユニットである。
各々の半導体発光素子242a,242b,242cは、1mm四方程度の大きさの発光部(発光チップ)を有する白色発光ダイオードであって、その照射軸が各反射面246,248,250の光軸Rx1,Rx2,Rx3と略垂直となる略鉛直上方に向けられた状態で回動支持部材215の支持部15a上にそれぞれ載置されている。
可動リフレクタ244は、内側に形成された各反射面246,248,250の光軸Rx1,Rx2,Rx3が回転軸260から放射状に延びるように構成された3つの反射部材を一体成形したものであり、回動支持部材215を介して回転軸260に固定されている。
図示しないアクチュエータ(モータ)62に接続された回転軸260は、回動支持部材215を介して可動リフレクタ244を回動することにより、複数の反射面246,248,250を選択的に切り替える反射面切り替え機構270を構成している。
尚、本実施形態の反射面246は鉛直断面形状が略楕円形状又は略双曲形状からなる拡散反射面であり、反射面248は鉛直断面形状が略楕円形状からなる集光反射面であり、反射面250は略回転放物面からなるハイビーム用反射面である。
そして、反射面248は、図6に示すように、その第1焦点F1が半導体発光素子242bの発光部近傍となり、その第2焦点F2がベース部材221の湾曲面221aと水平面221bとが為す稜線221c近傍に位置するように設計配置されている。
図7に示した状態で点灯された半導体発光素子242bの発光部から出射した光は、反射面248上にて投影レンズ24の後方側焦点(第2焦点F2と略一致)近傍に向けて集光反射され、第2焦点F2近傍を通って投影レンズ24に入射する。そして、投影レンズ24に入射した光は、略平行な光として前方に投影される。
また、反射面248の前方に配置されたベース部材221の稜線221cは、一部の光を水平面221b上にて反射することにより、光を選択的にカットして車両前方に投影される配光パターンに斜めカットオフラインを形成するシェードを構成している。
従って、半導体発光素子242bの発光部から出射した光は、ロービーム用配光パターンを形成することができる。
更に、回動支持部材215を介して可動リフレクタ244が右に60度回動された状態では、半導体発光素子242aの発光部から出射した光が、反射面246上にて拡散反射され、投影レンズ24に入射する。そして、投影レンズ24に入射した光は、拡散光として前方に投影される。
また、可動リフレクタ244が図7に示した状態から左に60度回動された状態では、半導体発光素子242cの発光部から出射した光が、反射面250上にて集光反射され、ハイビーム光として車両前方へ照射される。
従って、上述した本第3実施形態の車両用灯具に係る灯具ユニット200は、反射面切り替え機構270により可動リフレクタ244を回転させて3個の反射面246,248,250を選択的に切り替えることによって、異なる3つの配光パターンを切り替えることができる。
更に、本実施形態の灯具ユニット200は、プロジェクタ型灯具ユニットであり、ロービーム用配光が作り易く、可動リフレクタ244を動かすことにより、良好な配光パターンのハイ/ロー切り替えが可能となる。
尚、上記第3実施形態の車両用灯具に係る灯具ユニット200においては、車両前後方向に延びるレンズ中心軸Axを備えた一つの投影レンズ24に対して、可動リフレクタ244を回動して、複数の反射面246,248,250をそれぞれ対応させる構成としたが、可動リフレクタの複数の各反射面に対応して投影レンズを一体的に配置し、可動リフレクタと投影レンズが一緒に移動するように構成しても良い。
図8及び図9は本発明の第4実施形態に係る車両用灯具の可動リフレクタを示す概略斜視図、図10は図8に示した可動リフレクタの反射面から前方に照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される水平拡散パターンを透視的に示す図、図11は図9に示した可動リフレクタの反射面から前方に照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成されるハイビーム集光パターンを透視的に示す図である。
本第4実施形態に係る車両用灯具の灯具ユニット300は、図8及び図9に示すように、図示しない支持部材の支持部に固定配置される光源としての半導体発光素子342と、該半導体発光素子342からの光を前方へ反射する可動リフレクタ344と、を備える。
可動リフレクタ344は、反射光の配光パターンが異なる複数(本実施形態においては2個)の反射面346,348を有し、各反射面346,348が半導体発光素子342からの出射光を車両前方に独立して反射可能な反射部材である。
そこで、半導体発光素子342の発光部から出射した光は、可動リフレクタ344の何れかの反射面346,348上にて反射され、車両前方へ照射される。すなわち、本実施形態の灯具ユニット300は、反射型の灯具ユニットを構成している。
図2に示すように、可動リフレクタ344は、各反射面346,348の光軸が回転軸360から放射状に延びるように構成され、該回転軸360に固定されている。
回転軸360は、例えばアクチュエータ(図示せず)に接続されており、可動リフレクタ344を移動させて複数の反射面346,348を選択的に切り替える反射面切り替え機構370を構成している。
即ち、本実施形態の反射面切り替え機構370は、車両前後方向に延びる灯具ユニット300の光軸に略垂直な回転軸360を中心に、アクチュエータにより回転軸360を90度回転駆動することによって、2個の反射面346,348を選択的に切り替えることができる。
尚、本実施形態の反射面346は略回転放物面からなるハイビーム用反射面であり、反射面348は鉛直断面形状が略楕円形状又は略双曲形状からなる拡散反射面である。
そして、可動リフレクタ344が図8に示した状態では、半導体発光素子342の発光部から出射した光が、反射面348上にて拡散反射され、拡散光として車両前方へ照射される。そこで、灯具ユニット300による配光パターンは、図10に示すように、横長の水平拡散パターンPLWとなる。
更に、可動リフレクタ344が右に90度回動された図9に示した状態では、半導体発光素子342の発光部から出射した光が、反射面346上にて上向きに集光反射され、ハイビーム用集光として車両前方へ照射される。そこで、灯具ユニット300による配光パターンは、図11に示すように、集光されたハイビーム用配光パターンPLHとなる。
また、反射面346,348の各境界部には、選択した反射面以外に半導体発光素子342の出射する光が進入することを防止する遮光壁352,353,354が垂設されている。
そこで、本実施形態の灯具ユニット300は、遮光壁352,353,354により、選択した反射面以外に対する半導体発光素子342の光の進入が防止されるので、各反射面346,348が形成する配光パターンを高精度化することができる。
更に、上記各実施形態においては、灯具ユニットに対して一つの可動リフレクタを配置する構成としたが、二つの可動リフレクタを配置しても良い。
この際、二つの可動リフレクタを鉛直方向に併設し、車両前後方向に延びる灯具ユニットの光軸に略垂直な共通の回転軸により回転駆動することで、部品点数を減らすことができる。
また、各々の可動リフレクタにおける反射面の背面が向かい合うように二つの可動リフレクタを上下に設けると共に照射軸が上下に離間して向かい合うように対応する各半導体発光素子を配置したり、取付面が向かい合うように一対の半導体発光素子を設けると共に反射面が上下に離間して向かい合うように各々の可動リフレクタを配置したりすることもできる。
本発明の第1実施形態に係る車両用灯具を示す縦断面図である。 図1に示した可動リフレクタの平面図である。 図1に示した可動リフレクタを右に60度回動させた後の概略側面図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用灯具を示す要部縦断面図である。 図4に示した可動リフレクタの正面図である。 本発明の第3実施形態に係る車両用灯具を示す要部縦断面図である。 図6に示した可動リフレクタの平面図である。 本発明の第4実施形態に係る車両用灯具の可動リフレクタを示す概略斜視図である。 図8に示した可動リフレクタを右に90度回動させた後の概略斜視図である。 図8に示した可動リフレクタの反射面から前方に照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される水平拡散パターンを透視的に示す図である。 図9に示した可動リフレクタの反射面から前方に照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成されるハイビーム集光パターンを透視的に示す図である。
符号の説明
10 車両用前照灯
12 透光カバー
14 ランプボディ
15 支持部材
15a,15b 支持部
16 エクステンション
20 第1ユニット
22 第1半導体発光素子
26 第1主リフレクタ
40 第2ユニット(灯具ユニット)
42 第2半導体発光素子(半導体発光素子)
44 可動リフレクタ
46,48,50 反射面
52,54 遮光壁
60 回転軸
62 アクチュエータ
70 反射面切り替え機構

Claims (5)

  1. ランプボディと、透光カバーとで形成された灯室内に配置される少なくとも1つの灯具ユニットが、
    その照射軸が車両前後方向に延びる光軸と略直角となる状態で配置される半導体発光素子と、
    反射光の配光パターンが異なる複数の反射面を有し、各反射面が前記半導体発光素子からの出射光を車両前方に独立して反射可能な可動リフレクタと、
    前記可動リフレクタを移動させて複数の前記反射面を選択的に切り替える反射面切り替え機構と、
    を備えることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記反射面切り替え機構が、回転軸を中心に前記可動リフレクタを回転駆動して複数の前記反射面を選択的に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記可動リフレクタは、隣接する反射面間の境界部に、選択した反射面以外の反射面に前記半導体発光素子の出射する光が進入することを防止する遮光壁を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用灯具。
  4. 前記反射面切り替え機構が複数の反射面を切り替え駆動する間、前記半導体発光素子を消灯させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の車両用灯具。
  5. 前記半導体発光素子の前方に配置され、車両前後方向に延びるレンズ中心軸が前記半導体発光素子を通る投影レンズと、
    前記投影レンズの後方側焦点近傍に配置されて前記リフレクタからの反射光の一部を遮蔽するシェードと、を備え、
    前記複数の反射面の少なくとも1つが、前記半導体発光素子からの光を前記後方側焦点近傍に向けて反射することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の車両用灯具。
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