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JP2009056828A - ホイ−ルロ−ダにおける電気配線の配設構造 - Google Patents

ホイ−ルロ−ダにおける電気配線の配設構造 Download PDF

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JP2009056828A
JP2009056828A JP2007223438A JP2007223438A JP2009056828A JP 2009056828 A JP2009056828 A JP 2009056828A JP 2007223438 A JP2007223438 A JP 2007223438A JP 2007223438 A JP2007223438 A JP 2007223438A JP 2009056828 A JP2009056828 A JP 2009056828A
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Tetsuya Ishimaru
哲也 石丸
Ryo Saito
陵 齋藤
Takashi Suzuki
剛史 鈴木
Satomi Irisawa
サトミ 入澤
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Abstract

【課題】左右の機体フレーム間にエンジンルームを設けてなるホイ−ルロ−ダにおいて、エンジンルームに配設されるケーブルやハーネス等の電気配線の配設作業を簡単に行えるようにする。
【解決手段】後輪の上方を覆うフェンダー13L、13Rの上面部13La、13Raを、エンジンルーム11の上方を覆蓋するカバー体およびエンジンフードで覆蓋する一方、該覆蓋されたフェンダー上面部13La、13Raを、ケーブル25やハーネス26の配設スペースとして用いた。
【選択図】図5

Description

本発明は、各種バケット作業等を行うホイ−ルロ−ダにおける電気配線の配設構造の技術分野に属するものである。
一般に、ホイールロ−ダのなかには、左右の後輪の車軸が支持される左右の機体フレームの間に、エンジン、エンジン関連の機器装置、ラジエータ等の冷却装置、或いはバッテリ等の各種機器装置が収納されるエンジンルームを設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。この様なホイ−ルロ−ダにおいて、前記エンジンルーム内には、バッテリから延びるケーブルや各種電装品に接続されるハーネス等の電気配線も配設されるが、該電気配線は、機体振動等によりずれて他部材に接触して断線したりすることがないよう固定された状態で配設する必要があり、そこで従来、クリップ等で固定しながら左右の機体フレームの左右内側面に沿うようにして配設されるのが一般的であった。
特開2004−143871号公報
ところで、近年、特に小型の機種にあっては小回りがきくように機体の小型化が図られていて、左右の機体フレーム間の寸法が制限される一方、エンジンルーム内に収納されるエンジン等の機器装置は、高出力、高性能、排ガス規制等に対応するべく大型化する傾向にある。このため、エンジン等の機器装置は、機体フレームとの間に殆どスペースの無い状態で配されることになるが、この様に機器装置と機体フレームとの間にスペースが殆どない状態であると、機体フレームの左右内側面に固定しながら行う従来の電気配線の配設作業は困難であって、作業性に著しく劣るという問題がある。さらに、エンジンルーム内の機器装置のメンテナンスを行うような場合に、機体フレームの左右内側面に固定された電気配線が邪魔になって、メンテナンス作業を行いずらいという問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、左右の機体フレーム間にエンジンルームを設けてなるホイ−ルロ−ダにおいて、前記左右の機体フレームの左右外方に配される後輪の上方を覆うフェンダーを、該フェンダーの上面部が左右の機体フレームの上端部から左右外方に突出するように設けると共に、該フェンダーの上面部を、前記エンジンルームの上方を覆蓋する覆体で覆蓋する一方、該覆体で覆蓋されたフェンダーの上面部を電気配線の配設スペースとして用いたことを特徴とするホイ−ルロ−ダにおける電気配線の配設構造である。
請求項2の発明は、覆体は、エンジンルームの上方を開閉自在に覆蓋することを特徴とする請求項1に記載のホイ−ルロ−ダにおける電気配線の配設構造である。
請求項3の発明は、覆体は、エンジンルームの上方後半側を開閉自在に覆蓋するエンジンフードと、エンジンルームの上方前半側を覆蓋すると共に運転席が配設されたカバー体とから構成されることを特徴とする請求項1または2に記載のホイ−ルロ−ダにおける電気配線の配設構造である。
請求項1の発明とすることにより、フェンダーの上面部が電気配線の配設スペースとして用いられることになり、而して、フェンダーの上面部を有効利用して、電気配線の配設作業や固定作業を簡単に行うことができる。しかも、フェンダーの上面部に配設された電気配線は、仮に機体振動等により多少ずれたとしても他の機器装置と干渉する惧れがないから、電気配線の保護に貢献できると共に、他の機器装置に干渉しないように注意深く配線する必要もなく、作業性の向上に大きく貢献できる。さらに、エンジンルーム内の機器装置のメンテナンスを行うような場合に、フェンダーの上面部に配設された電気配線はメンテナンス作業の邪魔にならず、もって、メンテナンス作業の作業性向上にも貢献できる。
請求項2の発明とすることにより、覆体を開ければ、フェンダーの上面部に配設された電気配線にアクセスすることができるから、該電気配線のメンテナンス作業も容易に行うことができる。
請求項3の発明とすることにより、開閉自在なエンジンフードに覆蓋される部分のフェンダー上面部だけでなく、運転席が配設されたカバー体に覆蓋される部分のフェンダー上面部についても、電気配線の配設スペースとして有効利用することができる。
次に、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図において、1はホイ−ルロ−ダであって、該ホイ−ルロ−ダ1は、左右の前輪2L、2Rが設けられる前部車両1Aと、左右の後輪3L、3Rが設けられる後部車両1Bとを、連結部1Cを介して左右揺動自在に連結して構成されている。そして、前部車両1Aには、バケット4、アーム5等からなる作業装置6が装着される一方、後部車両1Bには、エンジン7等の各種機器装置、運転席8、燃料タンク9、図示しない作動油タンク等の各種部材が搭載されている等の基本的構成は従来通りである。
10L、10Rは前記後部車両1Bの基台を構成する左右の機体フレームであって、該左右の機体フレーム10L、10R間の前部には、上記連結部1Cが取付支持されている。また、左右の機体フレーム10L、10R間の前半側のスペースには、図示しない油圧ポンプや静油圧式無段変速装置等が配設される一方、左右の機体フレーム10L、10R間の後半側のスペースは、エンジン7やエンジン関連の機器装置等が配設されるエンジンルーム11になっている。さらに、左右の機体フレーム10L、10Rの左右外方には、該左右の機体フレーム10L、10Rに車軸が支持された左右の後輪3L、3Rが配設されている。
また、12は後部車両1Bの床面を形成するフロアプレートであって、該フロアプレート12は、前記左右の機体フレーム10L、10Rの前半部の上端部間に支架されるフロアプレート中央部12Sと、該フロアプレート中央部12Sの左右両側に一体形成され、左右の機体フレーム10L、10Rの上端部から左右外方に突出する左右のフロアプレートサイド部12L、12Rとから形成されている。
さらに、13L、13Rは前記左右の後輪3L、3Rの上方を覆う左右のフェンダーであって、該左右のフェンダー13L、13Rの上面部13La、13Raは、前記左右のフロアプレートサイド部12L、12Rから後方に向けて延設される状態で、左右の機体フレーム10L、10Rの上端部から左右外方に突出するように設けられている。
尚、本実施の形態において、左右のフェンダー13L、13Rの上面部13La、13Raは、左右のフロアプレートサイド部12L、12Rの上面部よりも若干高くなるように設計されている。
一方、エンジンルーム11は、前述したように左右の機体フレーム10L、10R間の後半側スペースに形成されているが、該エンジンルーム11の上方は、後述するカバー体14およびエンジンフード15(該カバー体14およびエンジンフード15は、本発明の覆体に相当する)によって覆蓋されている。また、エンジンルーム11の後方は、カウンタウエイト16によって覆蓋されている。
前記カバー体14は、エンジンルーム11の上方前半側を覆蓋するものであって、該カバー体14の上面中央部には、運転者が座する運転席8が配設されている。さらに、該カバー体14には、運転者が操作するレバー等の操作装置17が組み込まれていて、コンソールの機能も有している。
また、エンジンフード15は、エンジンルーム11の上方後半側を開閉自在に覆蓋するものであって、機体後方側から開くことができるよう、前記カバー体14の後端側上部に上下揺動自在に支持されている。尚、該エンジンフード15に覆蓋されるエンジンルーム11部分と前記カバー体14により覆蓋されるエンジンルーム11部分とは仕切られておらず、連続する状態になっている。
ここで、前記カバー体14およびエンジンフード15の下部の左右幅は、左右の機体フレーム10L、10R間の左右幅よりも幅広に形成されており、これによりカバー体14およびエンジンフード15は、左右の機体フレーム10L、10R間の上方だけでなく、左右のフェンダー13L、13Rの上面部13La、13Raの上方も覆蓋するように構成されている。而して、左右のフェンダー13L、13Rの上面部13La、13Raの上方スペースも、前記エンジンルーム11と連続した状態となって、エンジンルーム11の一部を形成している。
尚、左右のフェンダー13L、13Rの上面部13La、13Raは、全面がカバー体14およびエンジンフード15によって覆蓋されるのではなく、上面部13La、13Raの左右外方側端部はカバー体14およびエンジンフード15から露出した状態になっている。そして、該露出した部分には、キャブ18の左右外側面が設置されるようになっている。
さらに、左右の機体フレーム10L、10Rの後部には、前記左右のフェンダー13L、13Rの後方に位置する部位に、左右のブラケット19L、19Rが止着されているが、該左右のブラケット19L、19Rの上方も、エンジンフード15によって覆蓋されるようになっている。尚、前記左右のブラケット19L、19Rの左右外方は、カウンタウエイト16の左右両側部によって覆蓋されている。
一方、前記エンジンルーム11には、エンジン7、ラジエータやオイルクーラー等の冷却装置20、エアクリーナ21、マフラー22、燃料タンク9、その他図示しないエンジン関連の各種機器装置等が配されているが、さらに、バッテリ23や、電装品ボックス(図示しないリレーやブレーカ、ヒューズボックス、ターミナルブロック、コントローラ等が組込まれたボックス)24も配設されている。
ここで、前記バッテリ23は、左側機体フレーム10Lの後部に止着の左側ブラケット19Lに載置される状態で配されていて、エンジンルーム11後部の左側部に位置している。また、電装品ボックス24は、運転席8の下方に配されていて、エンジンルーム11前部の左右方向中央部に位置している。
さらにエンジンルーム11には、前記バッテリ23に接続されるケーブル25や、電装品ボックス24に接続されるハーネス26等の各種電気配線が配設されているが、これら電気配線のうちエンジンルーム11の前後方向に亘る状態で配される部分は、前記左右のフェンダー13L、13Rの上面部13La、13Raを配設ルートとして配設されている。
つまり、バッテリ23のプラス側端子に接続されるケーブル25は、左側フェンダー13の上面部13Laを通ってエンジンルーム11の前部に至り、ここからエンジンルーム11を左右方向に横切って、エンジン7のスタータモータ27および前記電気ボックス24に至るように配設されている。また、電装品ボックス24から延びてカウンタウエイト16に設けられるランプ(ブレーキランプや方向指示ランプ等)28に接続されるハーネス26は、左右のフェンダー13L、13Rの上面部13La、13Raを通って、エンジンンルーム11の前部から後部に至るように配設されている。
さらに、左右のフェンダー13L、13Rの上面部13La、13Raには、ケーブル25やハーネス26を固定するための固定金具29が溶接等により固着されている。而して、ケーブル25やハーネス26は、上記固定金具29により固定された状態で、左右のフェンダー13L、13Rの上面部13La、13Raに配設されるようになっている。
尚、前記左右のフェンダー13L、13Rの上面部13La、13Raへのケーブル25やハーネス26の配設作業は、カバー体14およびエンジンフード15が機体側に組付けられていない状態で行われる。
ところで、エンジンフード15は、前述したようにエンジンルーム11の上方後半側を開閉自在に覆蓋するものであるから、該エンジンフード15を開けると、エンジンルーム11の上方後半側が開放された状態となるが、さらに、カバー体14によって覆蓋されているエンジンルーム11の上方前半側部分についても、エンジンフード15を開けることで後方側からアクセスできる状態になる。而して、エンジンフード15を開ければ、左右のフェンダー13L、13Rの上面部13La、13Raに配設されたケーブル25やハーネス26に容易にアクセスできるようになっている。
叙述の如く構成された本形態において、左右の後輪3L、3Rは、左右の機体フレーム10L、10Rの左右外方に配されていると共に、該左右の後輪3L、3Rの上方を覆う左右のフェンダー13L、13Rは、その上面部13La、13Raが左右の機体フレーム10L、10Rの上端部から左右外方に突出するように設けられているが、該左右のフェンダー13L、13Rの上面部13La、13Raは、左右の機体フレーム10L、10R間に形成されるエンジンルーム11の上方を覆蓋するカバー体14およびエンジンフード15によって覆蓋されていると共に、該カバー体14およびエンジンフード15によって覆蓋された左右のフェンダー13L、13Rの上面部13La、13Raは、バッテリ23に接続されるケーブル25や、電装品ボックス24に接続されるハーネス26等の電気配線の配設スペースとして用いられることになる。
この結果、エンジンルーム11内において、バッテリ23に接続されるケーブル25や電装品ボックス24に接続されるハーネス26等の電気配線を配設するにあたり、該電気配線を左右のフェンダー13L、13Rの上面部13La、13Raに配設すれば良いことになり、而して、左右のフェンダー13L、13Rの上面部13La、13Raを有効利用して、電気配線の配設作業や固定具29による電気配線の固定作業を簡単に行うことができる。しかも、左右のフェンダー13L、13Rの上面部13La、13Raに配設された電気配線は、仮に機体振動等により多少ずれたとしても他の機器装置と干渉する惧れがないから、電気配線の保護に貢献できると共に、他の機器装置に干渉しないように注意深く配線する必要もなくなって、作業性の向上に大きく貢献できる。さらに、エンジンルーム11内の機器装置のメンテナンスを行うような場合に、左右のフェンダー13L、13Rの上面部13La、13Raに配設された電気配線はメンテナンス作業の邪魔にならず、もって、メンテナンス作業の作業性向上にも貢献できる。
また、前記左右のフェンダー13L、13Rの上面部13La、13Raに配設された電気配線は、エンジンルーム11の上方を覆蓋するカバー体14およびエンジンフード15によって覆蓋されることになるから、該カバー体14およびエンジンフード15によって左右のフェンダー13L、13Rの上面部13La、13Raに配設された電気配線を保護できることになるが、さらに、エンジンフード15を開ければ、左右のフェンダー13L、13Rの上面部13La、13Raに配設された電気配線に容易にアクセスすることができるから、該電気配線のメンテナンス作業も容易に行うことができ、而して、更なるメンテナンス作業の作業性向上に貢献できる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されないことは勿論であって、例えば、上記実施の形態において、エンジンの上方を覆蓋する覆体は、開閉自在なエンジンフードと、運転席が配設されたカバー体とにより構成されているが、前記エンジンフードとカバー体とが一体化された構成のもの、つまり、開閉自在なエンジンフードに運転席が設けられた構成のものであっても、本発明を実施できることは勿論である。
ホイ−ルロ−ダの側面図である。 エンジンルームを覆蓋するカバー体およびエンジンフードを示す斜視図である。 エンジンルームにおける電気配線の配設状態を示す側面図である。 エンジンルームにおける電気配線の配設状態を示す背面図である。 エンジンルームにおける電気配線の配設状態を示す斜視図である。
符号の説明
3L、3R 左右の後輪
8 運転席
10L、10R 左右の機体フレーム
11 エンジンルーム
13L、13R 左右のフェンダー
13La、13Ra 左右のフェンダーの上面部
14 カバー体
15 エンジンフード
25 ケーブル
26 ハーネス

Claims (3)

  1. 左右の機体フレーム間にエンジンルームを設けてなるホイ−ルロ−ダにおいて、前記左右の機体フレームの左右外方に配される後輪の上方を覆うフェンダーを、該フェンダーの上面部が左右の機体フレームの上端部から左右外方に突出するように設けると共に、該フェンダーの上面部を、前記エンジンルームの上方を覆蓋する覆体で覆蓋する一方、該覆体で覆蓋されたフェンダーの上面部を電気配線の配設スペースとして用いたことを特徴とするホイ−ルロ−ダにおける電気配線の配設構造。
  2. 覆体は、エンジンルームの上方を開閉自在に覆蓋することを特徴とする請求項1に記載のホイ−ルロ−ダにおける電気配線の配設構造。
  3. 覆体は、エンジンルームの上方後半側を開閉自在に覆蓋するエンジンフードと、エンジンルームの上方前半側を覆蓋すると共に運転席が配設されたカバー体とから構成されることを特徴とする請求項1または2に記載のホイ−ルロ−ダにおける電気配線の配設構造。
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