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JP2008217674A - 情報処理システム、情報処理方法、サーバコンピュータおよびプログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理方法、サーバコンピュータおよびプログラム Download PDF

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JP2008217674A JP2007057129A JP2007057129A JP2008217674A JP 2008217674 A JP2008217674 A JP 2008217674A JP 2007057129 A JP2007057129 A JP 2007057129A JP 2007057129 A JP2007057129 A JP 2007057129A JP 2008217674 A JP2008217674 A JP 2008217674A
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幸宏 柿澤
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Abstract

【課題】利用者間における質問と回答の授受を管理する情報処理システムにおいて、特定の利用者に質問が集中することを防止し、且つ過去の質問者を回答者とすることにより過去の質問者の知識の定着を促進する。
【解決手段】テーマ知識検索部113は、利用者端末205からのテーマ知識者検索要求に対し、利用者DB121を検索して、指定されたテーマに関して知識を有する利用者Aを検索する。質問部114は、テーマ知識検索部113で検索された利用者Aに対する質問文を利用者端末205から受け付け、利用者Aが同じ質問文について過去に回答したことがあるかどうかを質問回答DB122を参照して調査し、同じ質問文について過去に回答したことがあった場合には過去の質問者の中から回答者Dを決定し、この決定した回答者Dの利用者端末204に質問文を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、各利用者(企業の社員など)がどのようなテーマに関する知識を有しているかを一元的に管理し、或るテーマに関する知識を有する者の検索を可能にし、また利用者間における質問と回答の授受を管理する情報処理システムに関する。
利用者がどのような知識を有しているかを一元的に管理し、専門家の検索や人的交流を促す情報処理システムとして、ノウフー(KnowWho)やソーシャルネットワークサービス(SNS)、人脈マップ等のシステムが提案ないし実用化されている。例えば特許文献1では、やり取りされる電子メールを解析することで人脈マップを自動的に生成している。また、特許文献2では、人脈マップをメールや電子文書などの電子データの解析によって生成し、電子データから解析された人物に関するメタデータを人物毎の情報として付与している。このような情報処理システムでは、必要な知識を持つ者の検索が主たる目的であるが、さらに発展させて検索した専門家に対して質問メールを送出できるようにしたシステムも存在する。
また特許文献3に見られるように、利用者からの問い合わせに対して、一定レベルの知識を有する複数の情報提供者を選択して問い合わせを行い、各情報提供者から問い合わせに対する情報を収集し、各情報提供者がそれぞれ他の情報提供者の情報の評価を行い、有効度の高い情報を優先的に利用者に提供するようにした情報処理システムも提案されている。
特開2000−66970号公報 特開2005−108128号公報 特開2004−185502号公報
ノウフー(KnowWho)等の情報処理システムは、企業内のナレッジマネジメントとして情報を持つ人を発見し、情報共有を行うためのシステム、人脈の形成を行うためのシステムとして近年大いに注目されている。しかしながら、一人一人の人脈を広げながら情報の共有と知識の定着を行うことに関して、解決すべき幾つかの課題がある。
その一つの課題は、質問と回答の授受を通して人脈の形成を行う場合に、より多くの知識を有する者に質問が集中することによって、人脈の広がりに偏りが生じ易いことである。例えば、或る技術に関して知識を有する利用者として、A、Dの2名が存在し、その中で利用者Aの知識量が一番であるとすると、検索結果で常に利用者Aが上位にランクされる結果、利用者Aに質問が集中し、質問と回答の授受を通じて利用者Aの人脈は拡大するものの、質問の少ない或いは全くない利用者Dの人脈は拡大していかない。
他の課題は、質問と回答の授受を通して知識の定着を図る場合に、より多くの知識を有する者に質問が集中することによって、質問を受ける機会の少ない或いは全くない者の知識の定着が図れないことである。例えば、或る技術に関して知識を有する利用者として、A、Dの2名が存在し、その中で利用者Aの知識量が一番であるとすると、検索結果で常に利用者Aが上位にランクされる結果、利用者Aに質問が集中し、質問と回答の授受を通じて利用者Aの当該知識はより一層定着するものの、質問の少ない或いは全くない利用者Dの知識は定着が困難になる。
本発明の目的は、各利用者がどのようなテーマに関する知識を有しているかを一元的に管理し、或るテーマに関する知識を有する者の検索を可能にし、また利用者間における質問と回答の授受を管理する情報処理システムにおいて、人脈の偏った広がりを防止し且つ知識の定着を促進することにある。
本発明の第1の情報処理システムは、サーバコンピュータと複数の利用者端末とがネットワークを通じて相互に通信可能に接続された情報処理システムにおいて、前記サーバコンピュータは、前記利用者端末の利用者毎の情報であってテーマとそのテーマに関する利用者の知識の程度を示すポイントとを含む利用者情報、前記利用者の前記テーマに関する質問文を含む質問情報および前記質問文に対する回答文を含む回答情報の履歴、ならびに、前記利用者どうしのテーマ毎の関連度を記憶する記憶装置と、前記利用者からのテーマを指定したテーマ知識者検索要求に対し、前記記憶装置を検索して、指定されたテーマに関し所定値以上のポイントを有する利用者を検索して結果を返却するテーマ知識検索部と、前記テーマ知識検索部で検索された利用者に対する質問文を前記利用者端末から受け付け、前記テーマ知識検索部で検索された利用者が同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがあるかどうかを前記記憶装置を参照して調査し、同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがない場合には前記テーマ知識検索部で検索された利用者を回答者に決定し、同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがあった場合には過去の質問者の中から回答者を決定し、該決定した回答者の前記利用者端末に対して前記質問文を出力する質問部と、前記決定した回答者の前記利用者端末から回答文を受け付け、質問者の前記利用者端末へ出力する回答部と、前記記憶装置をアクセスし、前記回答者と前記質問者との間の前記質問文にかかるテーマに関する関連度を更新する利用者関連度更新部とを備えることを特徴とする。
本発明の第2の情報処理システムは、第1の情報処理システムにおいて、前記利用者関連度更新部は、前記回答者の前記利用者端末から入力された前記質問文に対する評価結果と、前記質問者の前記利用者端末から入力された前記回答文に対する評価結果とに応じて、前記回答者と前記質問者との間の前記質問文にかかるテーマに関する関連度を更新することを特徴とする。
本発明の第3の情報処理システムは、第1の情報処理システムにおいて、前記回答者の前記利用者端末から入力された前記質問文に対する評価結果に応じて、前記質問者の前記質問文に関するテーマのポイントを更新し、且つ、前記質問者の前記利用者端末から入力された前記回答文に対する評価結果に応じて、前記回答者の前記回答文に関するテーマのポイントを更新するテーマポイント更新部を備えることを特徴とする。
本発明の第4の情報処理システムは、第3の情報処理システムにおいて、前記テーマポイント更新部は、評価結果に応じて決まる値をX、現在のテーマのポイントをT、両者の和が1になる0以上で1以下の2つの係数をα、βとするとき、評価結果反映後の新しいテーマのポイントT'を、T'=α×T+β×Xによって計算することを特徴とする。
本発明の第5の情報処理システムは、第1の情報処理システムにおいて、前記利用者端末に対して他者評価ページを表示し、該他者評価ページを通じて前記利用者端末の利用者から入力された他の利用者のテーマに関する評価結果に基づいて、前記記憶装置における当該他の利用者のテーマとそのポイントを更新する他者評価部を備えることを特徴とする。
本発明の第6の情報処理システムは、第1の情報処理システムにおいて、前記記憶装置に記憶された利用者間のテーマ毎の関連度を可視化して前記利用者端末に表示する人脈表示部を備えることを特徴とする。
本発明の第7の情報処理システムは、第1の情報処理システムにおいて、前記記憶装置は、前記利用者端末の利用者毎に、テーマとそのテーマに関する知識の程度を示すポイントとを含むテーマ情報を記憶する利用者データベースと、前記利用者端末の利用者が他の利用者に出した質問文を含む質問情報、および前記質問文に対する回答文を含む回答情報の履歴を記憶する質問回答データベースと、前記利用者端末の利用者どうしのテーマ毎の関連度を記憶する利用者関連度データベースとを有することを特徴とする。
本発明の情報処理方法は、複数の利用者端末とネットワークを通じて相互に通信可能に接続され、前記利用者端末の利用者毎の情報であってテーマとそのテーマに関する利用者の知識の程度を示すポイントとを含む利用者情報、前記利用者の前記テーマに関する質問文を含む質問情報および前記質問文に対する回答文を含む回答情報の履歴、ならびに、前記利用者どうしのテーマ毎の関連度を記憶する記憶装置を有するサーバコンピュータにおける情報処理方法であって、テーマ知識検索部が、前記利用者からのテーマを指定したテーマ知識者検索要求に対し、前記記憶装置を検索して、指定されたテーマに関し所定値以上のポイントを有する利用者を検索して結果を返却するステップと、質問部が、前記テーマ知識検索部で検索された利用者に対する質問文を前記利用者端末から受け付け、前記テーマ知識検索部で検索された利用者が同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがあるかどうかを前記記憶装置を参照して調査し、同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがない場合には前記テーマ知識検索部で検索された利用者を回答者に決定し、同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがあった場合には過去の質問者の中から回答者を決定し、該決定した回答者の前記利用者端末に対して前記質問文を出力するステップと、回答部が、前記決定した回答者の前記利用者端末から回答文を受け付け、質問者の前記利用者端末へ出力するステップと、利用者関連度更新部が、前記記憶装置をアクセスし、前記回答者と前記質問者との間の前記質問文にかかるテーマに関する関連度を更新するステップとを含むことを特徴とする。
本発明のサーバコンピュータは、複数の利用者端末とネットワークを通じて相互に通信可能に接続されたサーバコンピュータにおいて、前記利用者端末の利用者毎の情報であってテーマとそのテーマに関する利用者の知識の程度を示すポイントとを含む利用者情報、前記利用者の前記テーマに関する質問文を含む質問情報および前記質問文に対する回答文を含む回答情報の履歴、ならびに、前記利用者どうしのテーマ毎の関連度を記憶する記憶装置と、前記利用者からのテーマを指定したテーマ知識者検索要求に対し、前記記憶装置を検索して、指定されたテーマに関し所定値以上のポイントを有する利用者を検索して結果を返却するテーマ知識検索部と、前記テーマ知識検索部で検索された利用者に対する質問文を前記利用者端末から受け付け、前記テーマ知識検索部で検索された利用者が同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがあるかどうかを前記記憶装置を参照して調査し、同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがない場合には前記テーマ知識検索部で検索された利用者を回答者に決定し、同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがあった場合には過去の質問者の中から回答者を決定し、該決定した回答者の前記利用者端末に対して前記質問文を出力する質問部と、前記決定した回答者の前記利用者端末から回答文を受け付け、質問者の前記利用者端末へ出力する回答部と、前記記憶装置をアクセスし、前記回答者と前記質問者との間の前記質問文にかかるテーマに関する関連度を更新する利用者関連度更新部とを備えることを特徴とする。
『作用』
利用者Aが或るテーマtに関して詳しい知識を有する場合、利用者Aのテーマtのポイントは大きな値になっているため、他の利用者がテーマtに関して詳しい知識を有する者を探す目的でテーマ知識検索部を使って検索すると、検索結果で利用者Aが上位にランクされる。このため、テーマ知識検索と連動して質問を受け付ける場合、利用者Aに質問が集中する傾向が強くなる。そこで、本発明では、利用者Aのテーマtに関する質問文を含む質問情報および質問文に対する回答文を含む回答情報の履歴を記録しておき、利用者Aに対して他者から質問が出された場合、利用者Aが同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがあるかどうかを調べ、同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがない場合には利用者Aを回答者に決定し、同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがあった場合には、過去の質問者の中から回答者を決定する。これによって利用者Aに質問が集中するのを防止でき、本発明の目的を達成することができる。
本発明によれば以下のような効果が奏される。
人脈の偏った広がりを防止することができる。その理由は、利用者からテーマ知識者に出された質問が過去にそのテーマ知識者の受けた質問と同じ質問であった場合、その質問をそのテーマ知識者に対して過去に同じ質問を出した利用者に転送することによって、特定のテーマ知識者に質問が集中することがなくなり、過去に同じ質問を出した利用者と今回の質問者との間で質問と回答の授受による人脈の拡大を図っているためである。
知識のより一層の定着が可能になる。その理由は、利用者からテーマ知識者に出された質問が過去にそのテーマ知識者の受けた質問と同じ質問であった場合、その質問をそのテーマ知識者に対して過去に同じ質問を出した利用者に転送することによって、過去に同じ質問を出した利用者の知識の定着が図られるためである。
テーマ知識者の負荷を分散することができる。その理由は、利用者からテーマ知識者に出された質問が過去にそのテーマ知識者の受けた質問と同じ質問であった場合、その質問をそのテーマ知識者に対して過去に同じ質問を出した利用者に転送することによって、特定のテーマ知識者に質問が集中することがなくなるためである。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
『第1の実施の形態』
図1を参照すると、本発明の実施の形態にかかる情報処理システムは、サーバコンピュータ101と、複数の利用者端末201〜205と、これらを相互に通信可能に接続するネットワーク301とで構成される。
利用者端末201〜205は、企業の各社員が使用するパーソナルコンピュータ等の端末であり、サーバコンピュータ101をアクセスするためのブラウザ機能を有している。
サーバコンピュータ101は、企業の管理センタ等に設置されたコンピュータであり、処理装置102と記憶装置103と通信装置104とを含んで構成される。
通信装置104は、処理装置102と各利用者端末201〜205との間の通信を司る装置である。
記憶装置103は、ハードディスク等で構成され、利用者データベース121と、質問回答データベース122と、利用者関連度データベース123とを記憶する。
処理装置102は、ログイン・ログアウト制御部111、他者評価部112、テーマ知識検索部113、質問部114、回答部115、人脈表示部116、テーマポイント更新部117および利用者関連度更新部118を含んで構成される。また、質問部114は回答者決定部119を有する。これらの各手段は、処理装置102を実現するCPUとプログラムとで実行することができる。プログラムは磁気ディスク等のコンピュータ可読記録媒体に記録されており、コンピュータの立ち上げ時にコンピュータによって読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータ上に上述した各手段を実現し、後述する処理を行わせる。
図2を参照すると、利用者データベース121は各利用者毎の利用者情報を記憶する。個々の利用者情報は、ユーザ名1121、ユーザID1122、パスワード1123、プロフィール1124を含む。さらに各利用者情報は、テーマ1125、ポイント1126、受けた質問へのポインタ1127および受けた回答へのポインタ1128の組を1以上有する。テーマ1125には、例えばWeb2.0、ユビキタス等のテーマ名が設定される。ポイント1126には、テーマ1125に関する利用者の知識の程度を示す値が設定される。ポイント1126の値が大きいほど当該テーマに関する知識量が多いことを示す。受けた質問へのポインタ1127は質問エントリ11271へのポインタ、受けた回答へのポインタ1128は回答エントリ11281へのポインタである。
質問エントリ11271は、利用者が他の利用者から受けた質問を一意に識別するための質問番号11272、フラグ11273、評価11274および次ポインタ11275から構成される。フラグ11273は、利用者がこの質問に対して回答したかどうかを管理するためのフラグであり、未だ回答していないときは値0、回答済みのときは値1になる。評価11274は、利用者がこの質問に対して行った評価の結果を記録する場所である。次ポインタ11275は、他の質問エントリ11271を数珠つなぎにつないで管理するためのポインタである。
回答エントリ11281は、利用者が他の利用者から受けた回答を一意に識別するための回答番号11282、フラグ11283、評価11284および次ポインタ11285から構成される。フラグ11283は、利用者がこの回答を閲覧したかどうかを管理するためのフラグであり、未だ閲覧していないときは値0、閲覧済みのときは値1になる。評価11284は、利用者がこの回答に対して行った評価の結果を記録する場所である。次ポインタ11285は、他の回答エントリ11281を数珠つなぎにつないで管理するためのポインタである。
図3を参照すると、質問回答データベース122は、利用者が他の利用者に出した質問文を含む質問情報およびその質問文に対する回答文を含む回答情報の履歴を記憶する。個々の質問情報は、質問番号11301、質問者のユーザID11302、回答者のユーザID11303、テーマ11304および質問文11305から構成される。個々の回答情報は、回答番号11311、回答者のユーザID11312、質問者のユーザID11313、対応する質問番号11314、テーマ11315および回答文11316から構成される。
図4を参照すると、利用者関連度データベース123は、利用者どうしのテーマ毎の関連度を記憶する。利用者iと利用者jのテーマtに関する関連度はCt ijで示される。関連度はその値が大きいほど、より関連が深いことを示す。
ログイン・ログアウト制御部111は、ネットワーク301を通じてアクセスしてくる利用者端末201〜205のログインおよびログアウトを制御する。ログイン・ログアウト制御部111の処理の一例を図5に示す。図5を参照すると、ログイン・ログアウト制御部111は、利用者端末からアクセスがあった場合、その利用者端末に対してログインページを表示する(S10301)。図6にログインページの一例を示す。この例では、ユーザ名とパスワードを入力する欄と送信ボタンとが配置されている。利用者は、自身のユーザ名とパスワードを入力し(S10302)、送信ボタンを押すことで、ログインを要求する。ログイン・ログアウト制御部111は、入力されたユーザIDをキーに利用者データベース121を検索して登録されたパスワード1123を取得し、このパスワード1123と利用者から入力されたパスワードとが一致するかどうかの認証を行う(S10303)。パスワードが不一致の場合、認証失敗となり(S10304でNO)、ログイン・ログアウト制御部111はログイン要求を拒否して処理を終了する。
パスワードが一致した場合、認証成功となり、ログイン・ログアウト制御部111は、メニューページを利用者端末に表示する(S10305)。メニューページの一例を図7に示す。この例では、他者評価、テーマ知識者検索、質問閲覧、回答閲覧、人脈表示の各メニュー項目が配置されており、それらをクリックすることでメニュー選択が行えるようになっている。また、ログアウトのためのボタンが配置されている。ログイン・ログアウト制御部111は、何れかのメニュー項目が選択されると(S10306でYES)、選択されたメニュー項目に対応する機能を実行する(S10308)。具体的には、他者評価メニューが選択されると、他者評価部112を呼び出して他者評価機能を利用者に提供する。テーマ知識者検索メニューが選択されると、テーマ知識検索部113を呼び出してテーマ知識者検索機能を利用者に提供する。質問閲覧メニューが選択されると、質問部114を呼び出して質問閲覧機能を利用者に提供する。回答閲覧メニューが選択されると、回答部115を呼び出して回答閲覧機能を利用者に提供する。人脈表示メニューが選択されると、人脈表示部116を呼び出して人脈表示機能を利用者に提供する。他方、ログアウトボタンがクリックされると(S10307でYES)、ログイン・ログアウト制御部111はログアウト処理を行って利用者端末との接続を切断する。
他者評価部112は、各利用者の知識の詳しさに関する評価を他者が行うための機能である。他者評価部112の処理の一例を図8に示す。図8を参照すると、他者評価部112は、ログイン・ログアウト制御部111から呼び出されると、評価対象者選択ページを利用者端末に表示する(S10401)。評価対象者選択ページの一例を図9に示す。この例では、ユーザ名の入力欄と送信ボタンとが配置されている。利用者は、評価したい利用者のユーザ名を入力し、送信ボタンをクリックすることで、評価対象者の選択を行う。他者評価部112は、ユーザ名が入力されると(S10402)、そのユーザ名をキーに利用者データベース121を検索して、評価対象者のユーザ名、プロフィール、各テーマとそのポイント等の情報を取得し(S10403)、この取得した情報を記載した他者評価ページを作成して利用者端末に表示する(S10404)。図10に他者評価ページの一例を示す。この例では、得意分野の欄に既に評価されているテーマとそのポイントとが表示され、また、今回評価するテーマを既設定テーマ中から選択するか、あるいは直接入力するための欄と、それに対する評価結果を選択する欄と、登録ボタンとが配置されている。利用者は、評価するテーマ名を選択ないし入力し、その評価結果をたとえば「詳しい」、「知っている」、「概要を知っている」等のように段階付けされた知識の程度を示す表現を選択することによって入力する。他者評価部112は、登録ボタンが押されると、評価結果を利用者データベース121に反映すべくテーマポイント更新要求をテーマポイント更新部117へ送信し(S10406)、処理を終える。ここで、テーマポイント更新要求には、更新対象ユーザID、テーマ、評価結果、質問回答番号、質問回答ユーザIDの5つパラメータがあり、他者評価部112から出されるテーマポイント更新要求では、更新対象ユーザIDに評価対象ユーザIDが設定され、テーマに評価対象テーマが設定され、評価結果に他者による評価結果が設定され、残り2つはNULLが設定される。
テーマ知識検索部113は、所望のテーマに関する知識を有する利用者を利用者データベース121から検索する機能である。テーマ知識検索部113の処理の一例を図11に示す。図11を参照すると、テーマ知識検索部113は、ログイン・ログアウト制御部111から呼び出されると、利用者データベース121からテーマ名の一覧を取得し(S10501)、利用者端末に表示する(S10502)。テーマ名の一覧は、単純に一覧で表示しても良いし、例えば図12に示すように、各テーマに詳しい人数に応じた大きさの円をマップにして表示しても良い。利用者が表示されたテーマ名の一覧から検索したいテーマを選択すると(S10503)、テーマ知識検索部113は、選択されたテーマに詳しい利用者の一覧を利用者データベース121から取得し(S10504)、利用者端末に表示する(S10505)。テーマに詳しい利用者とは、そのテーマのテーマポイントが予め定められた値以上である利用者のことである。そのような利用者の一覧は、例えば図12に示すようにポイントの大きさの順に並べて表示しても良いし、検索者である利用者と関連が深い人の順に並べて表示しても良い。検索者である利用者と関連が深い人であるかどうかは、利用者関連度データベース123に記憶される利用者関連度を参照して判断される。
利用者が表示されたテーマ知識者の一覧から或るテーマ知識者を選択すると(S10506)、テーマ知識検索部113は、選択されたテーマ知識者の詳しい情報を利用者データベース121から取得し(S10507)、利用者端末に表示する(S10508)。その表示例を図13に示す。この例では、テーマ知識者のプロフィールと、他者によって評価された当該テーマ知識者のテーマとそのポイントとが表示されている。そして、本実施の形態の場合、表示された何れかのテーマをクリックすることで、そのテーマに関して質問が行えるようになっている。テーマ知識検索部113は、質問対象テーマが選択されると、質問部114を呼び出し、選択されたテーマ、テーマ知識者のユーザID、検索者(質問者)のユーザID等の必要な情報とともに制御を質問部114へ引き渡す(S10509でYES)。
質問部114は、利用者端末からの質問の受け付けと、受け付けた質問に応える回答者の決定と、決定した回答者への質問の送付(閲覧)を行う機能を有する。質問部114は、テーマ知識検索部113から呼び出されると、図14に示す処理を実行し、ログイン・ログアウト制御部111から呼び出されると、図17に示す処理を実行する。
まず図14の処理について説明する。質問部114は、テーマ知識検索部113から呼び出されると、質問者の利用者端末にテーマ知識者への質問ページを表示する(S10601)。図15に質問ページの一例を示す。この例は、Web2.0をテーマとする質問ページであり、質問文の入力欄が配置されている。質問文はこの例のように自由に記述させても良いし、例えば図16の質問ページの他の例に示すように、テーマ知識者が過去に受けた質問の一覧を表示し、その中から似ている質問を選択させても良い。質問者が入力欄に質問文を入力して送信ボタンを押すと、質問部114は、質問文を入力し(S10602)、この入力した質問文とテーマとテーマ知識者のユーザIDとに基づいて、回答者決定部119において回答者を決定する処理を実行する。
具体的には、回答者決定部119は、テーマ知識者のユーザIDとテーマとをキーに利用者データベース121を検索し、当該テーマ知識者の当該テーマに対応する受けた質問へのポインタ1127にリンクされた質問エントリ11271のうちフラグ11273が1になっている回答済みの全ての質問エントリ11271から質問番号11272を取得し、この取得した質問番号11272をキーに質問回答データベース122から質問情報を取得する(S10701)。次に、この取得した質問情報中に今回受けた質問と同じ質問がN個以上存在するかどうかを判定する(S10702)。ここで、Nは予め定められた正の整数で、例えば1でも良いし、2以上の値でも良い。同じ質問が存在するかどうかの判断は、例えば、形態素解析によって質問文を単語に分割し、単語の類似の程度について今回の質問文と過去に受けた質問文を比較して行う。この際、意味的な比較を行うことで、単語が完全に一致していなくても意味的に同じものは同じ質問文として扱う。
テーマ知識者が過去に受けた質問の中に今回と同じ質問がN個以上なかった場合(S10702でNO)、テーマ知識者自身を今回の回答者に決定する(S10704)。他方、テーマ知識者が過去に受けた質問の中に今回と同じ質問がN個以上あった場合(S10702でYES)、過去に同じ質問を出した利用者の中から、今回の質問の回答者を決定する(S10703)。具体的には、今回と同じ質問であった質問情報中に含まれる質問者のユーザIDを持つ利用者の中から回答者が決定される。
同じ質問をした複数の質問者の中から今回の質問の回答者を決定する法としては、テーマ知識者に対して最後に同様の質問をした者を選択する、テーマ知識者とテーマ関連度が最も高い者を選択する、テーマポイントがテーマ知識者の次に高い者を選択する、テーマポイントが最も低い者を選択する、といった各種の方法が考えられる。また、これらの方法で決定した回答者について、同じ質問をN個以上受けているか否かを調べ、N個以上受けていれば、今回決定した回答者を除外して、残りの者から回答者をあらためて決定するようにしても良い。
また本実施の形態では、過去に同じ質問を出した利用者をテーマ知識者の代わりに回答者に決定した場合、元のテーマ知識者へは何らの通知を行わないが、知識共有のために、その決定した回答者の回答文と質問文との対をテーマ知識者に対して閲覧可能にしても良い。
上述のように今回の質問に対する回答者を決定すると、次に質問部114は、質問番号、質問者のユーザID、回答者のユーザID、テーマおよび今回の質問文を含む質問情報を生成し、質問回答データベース122へ登録する(S10604)。また、回答者のユーザIDとテーマをキーに利用者データベース121を検索し、当該テーマに対応する受けた質問へのポインタ1127に繋がる質問エントリの最後尾に、前記登録した質問情報中の質問番号を質問番号11272に設定した質問エントリ11271を登録する(S10605)。このとき、追加した質問エントリ11271中のフラグ11273の値は0、評価11274はNULLである。なお、この質問エントリ11271の登録時に、回答者に対して質問が出された旨を電子メールなどで通知しても良い。
次にログイン・ログアウト制御部111から呼び出された際の質問部114の処理を説明する。或る利用者がシステムにログインし、メニューページ上の質問閲覧メニューを選択したことにより、質問部114が呼び出されると、まず、ログインした利用者のユーザIDをキーに利用者データベース121を検索し、その利用者宛の未回答の質問文が存在するかどうかを判定する(図17のS16010)。具体的には、その利用者の各テーマ1125毎の受けた質問へのポインタ1127に、フラグ11273の値が0の質問エントリ11271がリンクされているかどうかを調べる。フラグの値が0の質問エントリ11271が1つも存在しなければ(S16011でNO)、ログインした利用者に対して提示すべき未回答の質問は存在しないため、その旨のメッセージを利用者端末に表示し(S16016)、図17の処理を終える。
他方、フラグの値が0の質問エントリ11271が存在した場合、例えば、そのうちの最も過去の質問エントリ11271の質問番号11272を持つ質問情報を質問回答データベース122から取得し(S16012)、ログインした利用者、つまり回答者の利用者端末に前記取得した質問情報中の質問文を記載した質問ページを表示する(S16013)。質問ページの表示例は前述した図15および図16と同様である。ただし、質問内容の評価結果を入力する欄が新たに追加されている。回答者は、質問内容を閲覧して、その内容を評価し、結果を入力する(S16014)。評価は、「高度な質問」、「やや高度な質問」、「よくある質問」のように段階付けされた知識の程度を表す表現を選択することによって行う。質問部114は、質問文に対する評価結果を受信すると、質問者のテーマポイントを更新すべくテーマポイント更新要求をテーマポイント更新部117へ送信する(S16015)。質問部114から出されるテーマポイント更新要求中のパラメータでは、更新対象ユーザIDに質問者のユーザIDが設定され、テーマに質問のテーマが設定され、評価結果に回答者が下した質問内容に対する評価が設定され、質問回答番号に質問番号が設定され、質問回答ユーザIDに回答者のユーザIDが設定される。その後、質問部114は回答部115を呼び出す。
回答部115は、利用者端末からの質問に対する回答の受け付けと、受け付けた回答の質問者への送付(閲覧)とを行う機能を有する。回答部115は、質問部114から呼び出されると、図18に示す処理を実行し、ログイン・ログアウト制御部111から呼び出されると、図20に示す処理を実行する。
まず図18の処理について説明する。回答部115は、質問部114から呼び出されると、回答者の利用者端末に回答ページを表示する(S10801)。回答ページの一例を図19に示す。この例では、回答文を入力する欄と送信ボタンとが配置されている。回答者が回答文を入力し、送信ボタンを押すと、回答部115は回答文を受信し(S10802)、回答番号、回答者のユーザID、質問者のユーザID、対応する質問番号、テーマおよび今回の回答文を含む回答情報を生成し、質問回答データベース122へ登録する(S10803)。次に、回答者のユーザIDと質問番号をキーに利用者データベース121の質問エントリ11271を検索し、そのフラグ11273の値を1に変更する(S10804)。また、質問者のユーザIDとテーマをキーに利用者データベース121を検索し、当該テーマに対応する受けた回答へのポインタ1128に繋がる回答エントリの最後尾に、前記登録した回答情報中の回答番号を回答番号11282に設定した回答エントリ11281を登録する(S10805)。このとき、追加した回答エントリ11281中のフラグ11283の値は0、評価11284はNULLである。なお、この回答エントリ11281の登録時に、質問者に対して質問に対する回答が出された旨を電子メールなどで通知しても良い。
次にログイン・ログアウト制御部111から呼び出された際の回答部115の処理を説明する。或る利用者がシステムにログインし、メニューページ上の回答閲覧メニューを選択したことにより、回答部115が呼び出されると、まず、ログインした利用者のユーザIDをキーに利用者データベース121を検索し、その利用者宛の未閲覧の回答文が存在するかどうかを判定する(図20のS10811)。具体的には、その利用者の各テーマ1125毎の受けた回答へのポインタ1128に、フラグ11283の値が0の回答エントリ11281がリンクされているかどうかを調べる。フラグの値が0の回答エントリ11281が1つも存在しなければ、ログインした利用者に対して提示すべき回答文は存在しないため、その旨のメッセージを利用者端末に表示し(S10818)、図20の処理を終える。
他方、フラグの値が0の回答エントリ11281が存在した場合、例えば、そのうちの最も過去の回答エントリ11281の回答番号11282を持つ回答情報を質問回答データベース122から取得し(S10813)、ログインした利用者、つまり質問者の利用者端末に前記取得した回答情報中の回答文を記載した回答ページを表示する(S10814)。回答ページの表示例は前述した図19と同様である。ただし、回答内容の評価結果を入力する欄が新たに追加されている。質問者は、この回答ページ上で自身の質問に対する回答の内容を閲覧することができる。そして、質問に対する回答内容を評価し、結果を入力する(S10815)。評価は、「わかりやすい回答」、「わかりにくい回答」のように段階付けされた回答の質を表す表現を選択することによって行う。回答部115は、回答文に対する評価結果を受信すると、テーマポイント更新要求をテーマポイント更新部117へ送信する(S10816)。回答部115から出されるテーマポイント更新要求のパラメータでは、更新対象ユーザIDに回答者のユーザIDが設定され、テーマに回答のテーマが設定され、評価結果に質問者が下した回答内容に対する評価が設定され、質問回答番号に回答番号が設定され、質問回答ユーザIDに質問者のユーザIDが設定される。最後に回答部115は、回答番号を含む利用者関連度更新要求を利用者関連度更新部118へ送信する(S10817)。
テーマポイント更新部117は、他者評価部112、質問部114および回答部115からテーマポイント更新要求を受信し、該当する利用者のテーマポイントを更新する機能を有する。その処理の一例を図21に示す。テーマポイント更新部117は、テーマポイント更新要求に含まれる更新対象ユーザIDとテーマをキーに利用者データベース121を検索し、当該テーマの現在のポイントを取得する(S11001)。検索の際に該当するテーマ自体が未だ存在しない場合(S11002でYES)、テーマ1125、初期値に設定したポイント1126、NULLに設定した受けた質問へのポインタ1127ならびに受けた回答へのポインタ1128の組を生成する(S11003)。次に、テーマポイント更新要求に含まれる評価結果に応じて、取得したポイントを加算する(S11004)。ポイントの加算は単純に1ポイント加算しても良いし、評価結果の内容に応じて加算するポイントを変えても良い。
例えば、他者評価部112から与えられる評価結果の場合、例えば「詳しい」には1ポイント、「知っている」には0.3ポイント、「概要を知っている」には0.1ポイントを加算する。また、質問部114から与えられる評価結果の場合、例えば「高度な質問」には1ポイント、「やや高度な質問」には0.5ポイント、「よくある質問」には0.1ポイントを加算する。さらに、回答部115から与えられる評価結果の場合、例えば「わかりやすい回答」には1ポイント、「わかりにくい回答」には0.3ポイントを加算する。
テーマポイント更新部117は、取得したポイントを加算すると、利用者データベース121の元のポイントを加算後のポイントで上書きする(S11005)。
次にテーマポイント更新部117は、質問部114または回答部115からのテーマポイント更新要求かどうかを判別し(S11006)、他者評価部112からのテーマポイント更新要求であれば(S11006でNO)、図21の処理を終了する。質問部114または回答部115からのテーマポイント更新要求であれば、テーマポイント更新要求に含まれる質問回答番号と質問回答者ユーザIDに基づいて、利用者データベース121中の該当する質問エントリおよび回答エントリに評価結果を記憶する(S11007)。具体的には、質問部114からのテーマポイント更新要求の場合、質問回答番号には質問番号が設定され、質問回答者ユーザIDには回答者のユーザIDが設定されているので、利用者データベース121から回答者のユーザIDを持つ利用者情報を検索し、且つ、その利用者情報中から質問番号を持つ質問エントリ11271を検索し、その質問エントリ11271の評価11274に今回の評価結果を設定する。また、回答部115からのテーマポイント更新要求の場合、質問回答番号には回答番号が設定され、質問回答者ユーザIDには質問者のユーザIDが設定されているので、利用者データベース121から質問者のユーザIDを持つ利用者情報を検索し、且つ、その利用者情報中から回答番号を持つ回答エントリ11281を検索し、その回答エントリ11281の評価11284に今回の評価結果を設定する。
利用者関連度更新部118は、回答部115から利用者関連度更新要求を受信し、該当する利用者間の関連度を更新する機能を有する。その処理の一例を図22に示す。利用者関連度更新部118は、回答部115から利用者関連度更新要求を受信すると、その要求に含まれる回答番号をキーに質問回答データベース122から回答情報を検索し、回答者のユーザID、質問者のユーザID、質問番号、テーマを取得する(S11101)。次に、質問番号と回答者のユーザIDとテーマとを基に利用者データベース121の質問エントリを検索して質問文に対する回答者の評価を取得する(S11102)。また、回答番号と質問者のユーザIDとテーマとを基に利用者データベース121の回答エントリを検索して回答文に対する質問者の評価を取得する(S11103)。そして、質問者および回答者のユーザIDとテーマとを基に利用者データベース121から該当する関連度Ct ijを取得し(S11104)、前記双方の評価の内容に応じた値だけ加算する(S11105)。例えば、質問文に対する評価である「高度な質問」にはX=1、「やや高度な質問」にはX=0.5、「よくある質問」にはX=0.1のようにXを定め、また回答文に対する評価である「わかりやすい回答」にはY=1、「わかりにくい回答」にはY=0.3のようにYを定め、加算値=X×Yとする。ただし、評価の内容にかかわらず、単純に固定値(例えば1)を加算するようにしても良い。次に利用者関連度更新部118は、加算後の関連度Ct ijで利用者関連度データベース123の元の値を上書きする(S11106)。
人脈表示部116は、利用者関連度データベース123に記憶された利用者間のテーマ毎の関連度Ct ijを可視化して利用者端末に表示する機能を有する。その処理の一例を図23に示す。図23を参照すると、人脈表示部116は、ログイン・ログアウト制御部111から呼び出されると、利用者端末の利用者からテーマtの入力を受け付け(S10901)、この受け付けたテーマtに関する関連度Ct ijを利用者関連度データベース123から取得する(S10902)。そして、取得した関連度Ct ijに基づいてテーマtに関する人脈マップを生成し、利用者端末に表示する。人脈マップでは、例えば、各利用者はシンボルで表示され、関連のある利用者のシンボル間が線で連結される。線の太さを関連度に応じて変えるようにしても良い。
次に本実施の形態の全体の動作について説明する。一例として、利用者端末201〜205の利用者をA〜Eとし、以下のような操作が行われる状況を想定する。
(1)利用者Bおよび利用者Cが、他者評価により利用者Aを評価する。評価テーマはWeb2.0である。
(2)利用者Dが、テーマWeb2.0についてテーマ知識者検索を行い、見つけた利用者Aに対して質問を行い、利用者Aがその質問に対して回答する。
(3)利用者Bが、テーマWeb2.0についての人脈マップを表示する。
(4)利用者Eが、テーマWeb2.0についてテーマ知識者検索を行い、見つけた利用者Aに対して、利用者Dと同じ質問を行う。このとき、利用者Aにかわり利用者Dがその質問に対して回答する。
(5)利用者Cが、テーマWeb2.0についての人脈マップを表示する。
図24は以上の状況を模式的に示している。
(1)まず、利用者Bが、他者評価により利用者Aを評価する際の動作を説明する。利用者Cが利用者Aを評価する際の動作も同じである。
利用者Bは、知り合いである利用者AがWeb2.0に関して詳しいことを知っているので、その評価を登録するため、利用者端末202からサーバコンピュータ101へログインし、他者評価メニューを選択する。他者評価部112は、まず、図9に示したような評価対象者選択ページを利用者端末202に表示する(S10401)。利用者Bが利用者Aのユーザ名を入力し、送信ボタンをクリックすると、他者評価部112は、入力されたユーザ名Aをキーに利用者データベース121を検索して、評価対象者Aのプロフィール、各テーマとそのポイント等の情報を取得し(S10403)、この取得した情報を記載した図10のような他者評価ページを作成して利用者端末202に表示する(S10404)。利用者Bは、評価するテーマWeb2.0を選択ないし入力し、その評価結果として「詳しい」を選択入力し、登録ボタンを押す。他者評価部112は、入力された評価結果、更新対象利用者AのユーザID、テーマWeb2.0を含むテーマポイント更新要求をテーマポイント更新部117へ送信する(S10406)。
テーマポイント更新部117は、他者評価部112からテーマポイント更新要求を受信すると、テーマポイント更新要求に含まれる更新対象利用者AのユーザIDとテーマWeb2.0をキーに利用者データベース121を検索し、当該テーマの現在のポイントを取得する(S11001)。次に、テーマポイント更新要求に含まれる評価結果「詳しい」に応じて、取得したポイントを1だけ加算し(S11004)、利用者データベース121の元のポイントを加算後のポイントで上書きする(S11005)。
(2)次に、利用者DがテーマWeb2.0についてテーマ知識者検索を行い、見つけた利用者Aに対して質問を行い、利用者Aがその質問に対して回答する際の動作を説明する。
利用者Dは、テーマWeb2.0に関して詳しい人物を見つけ出すために、利用者端末204からサーバコンピュータ101へログインし、テーマ知識検索メニューを選択する。テーマ知識検索部113は、利用者データベース121からテーマ名の一覧を取得し(S10501)、例えば図12のように利用者端末に表示する(S10502)。利用者Dが表示されたテーマ名の一覧からテーマWeb2.0を選択すると(S10503)、テーマ知識検索部113は、選択されたテーマWeb2.0のテーマポイントが所定値以上の利用者の一覧を利用者データベース121から取得し(S10504)、例えば図12に示すように利用者端末204に表示する(S10505)。次に利用者Dが、表示されたテーマ知識者の一覧から利用者Aを選択すると(S10506)、テーマ知識検索部113は、利用者Aのプロフィール、テーマとそのポイントを利用者データベース121から取得し(S10507)、例えば図13に示すように利用者端末204に表示する(S10508)。
続いて利用者Dが、表示されたテーマ一覧中のWeb2.0をクリックすると、テーマ知識者検索部113は、質問部114を呼び出し、選択されたテーマWeb2.0、テーマ知識者AのユーザID、検索者(質問者D)のユーザID等の必要な情報を質問部114へ引き渡す。
質問部114は、テーマ知識検索部113から呼び出されると、質問者Dの利用者端末204に例えば図15に示したようなテーマ知識者Aへの質問ページを表示する(S10601)。質問者Dが入力欄に質問文を入力して送信ボタンを押すと、質問部114は、質問文を入力し(S10602)、この入力した質問文とテーマWeb2.0とテーマ知識者AのユーザIDとに基づいて、回答者決定部119において回答者を決定する処理を実行する。
回答者決定部119は、まず、テーマ知識者AのユーザIDとテーマWeb2.0とをキーに利用者データベース121を検索し、当該テーマ知識者Aの当該テーマWeb2.0に対応する受けた質問へのポインタ1127にリンクされた質問エントリ11271のうちフラグ11273が1になっている回答済みの全ての質問エントリ11271から質問番号11272を取得し、この取得した質問番号11272をキーに質問回答データベース122から質問情報を取得する(S10701)。次に、この取得した質問情報中に今回受けた質問と同じ質問が存在するかどうかを判定する(S10702)。今、テーマ知識者Aが過去に受けた質問の中に今回と同じ質問がなかったものとすると(S10702でNO)、回答者決定部119は、テーマ知識者A自身を今回の回答者に決定する(S10704)。
次に質問部114は、質問番号、質問者DのユーザID、回答者AのユーザID、テーマWeb2.0および今回の質問文を含む質問情報を生成し、質問回答データベース122へ登録する(S10604)。また、回答者AのユーザIDとテーマWeb2.0をキーに利用者データベース121を検索し、当該テーマに対応する受けた質問へのポインタ1127に繋がる質問エントリの最後尾に、前記登録した質問情報中の質問番号を質問番号11272に設定した質問エントリ11271を登録する(S10605)。このとき、追加した質問エントリ11271中のフラグ11273の値は0、評価11274はNULLにしておく。
その後、利用者Aが、自分宛に質問が出されていないかどうかを確認するために、利用者端末201からサーバコンピュータ101にログインし、質問閲覧メニューを選択すると、ログイン・ログアウト制御部111から質問部114が呼び出される。
質問部114は、利用者AのユーザIDをキーに利用者データベース121を検索し、利用者A宛の未回答の質問文が存在するかどうかを判定する(図17のS16010)。今の場合、利用者Dが出した質問文が未回答の状態になっている質問エントリ11271があるので、質問部114は、その質問エントリ11271に設定された質問番号を持つ質問情報を質問回答データベース122から取得し(S16012)、利用者Aの利用者端末201に質問文を記載した質問ページを表示する(S16013)。利用者Aは、質問内容を閲覧して、その内容を評価し、結果を入力する(S16014)。質問部114は、質問文に対する評価結果を受信すると、更新対象ユーザIDに質問者DのユーザIDを、テーマにWeb2.0を、評価結果に利用者Aが下した評価を、質問回答番号に質問番号を、質問回答ユーザIDに利用者AのユーザIDをそれぞれ設定したテーマポイント更新要求をテーマポイント更新部117へ送信し(S16015)、その後に回答部115を呼び出す。
テーマポイント更新部117は、質問部114からテーマポイント更新要求を受信すると、テーマポイント更新要求に含まれる更新対象利用者DのユーザIDとテーマWeb2.0をキーに利用者データベース121を検索し、当該テーマWeb2.0の現在のポイントを取得する(S11001)。次に、テーマポイント更新要求に含まれる評価結果に応じて、取得したポイントを加算し(S11004)、利用者データベース121の元のポイントを加算後のポイントで上書きする(S11005)。
またテーマポイント更新部117は、質問部114からのテーマポイント更新要求であるので(S11006でYES)、テーマポイント更新要求に含まれる質問番号と回答者AのユーザIDとに基づいて、利用者データベース121中の該当する質問エントリ11271を検索し、その質問エントリ11271の評価11274に今回の評価結果を設定する(S11007)。
回答部115は、質問部114から呼び出されると、回答者Aの利用者端末201に図19に示したような回答ページを表示する(S10801)。回答者Aが回答文を入力し、送信ボタンを押すと、回答部115は、回答文を受信し(S10802)、回答番号、回答者AのユーザID、質問者DのユーザID、対応する質問番号、テーマWeb2.0および今回の回答文を含む回答情報を生成し、質問回答データベース122へ登録する(S10803)。次に、回答者AのユーザIDと質問番号をキーに利用者データベース121の質問エントリ11271を検索し、そのフラグ11273の値を1に変更する(S10804)。また、質問者DのユーザIDとテーマWeb2.0をキーに利用者データベース121を検索し、当該テーマに対応する受けた回答へのポインタ1128に繋がる回答エントリの最後尾に、前記登録した回答情報中の回答番号を回答番号11282に設定した回答エントリ11281を登録する(S10805)。このとき、追加した回答エントリ11281中のフラグ11283の値は0、評価11284はNULLにしておく。
その後、利用者Dが自分の出した質問に対する回答が登録されていないかどうかを確認するために、利用者端末204からサーバコンピュータ101にログインし、回答閲覧メニューを選択すると、ログイン・ログアウト制御部111から回答部115が呼び出される。回答部115は、利用者DのユーザIDをキーに利用者データベース121を検索し、利用者D宛の未閲覧の回答文が存在するかどうかを判定する(図20のS10811)。今の場合、利用者Aが登録した回答文を未閲覧状態とする回答エントリ11281が存在するため、回答部115は、その回答エントリ11281の回答番号11282を持つ回答情報を質問回答データベース122から取得し(S10813)、利用者Dの利用者端末204に回答ページを表示する(S10814)。次に、利用者Dが回答ページ上で自身の質問に対する回答の内容を閲覧し、質問に対する回答内容を評価して評価結果を入力すると(S10815)、回答部115は、更新対象ユーザIDに回答者AのユーザIDを、テーマにWeb2.0を、評価結果に質問者が下した評価を、質問回答番号に回答番号を、質問回答ユーザIDに質問者DのユーザIDをそれぞれ設定したテーマポイント更新要求をテーマポイント更新部117へ送信する(S10816)。
テーマポイント更新部117は、回答部115からテーマポイント更新要求を受信すると、テーマポイント更新要求に含まれる更新対象利用者AのユーザIDとテーマWeb2.0をキーに利用者データベース121を検索し、当該テーマWeb2.0の現在のポイントを取得する(S11001)。次に、テーマポイント更新要求に含まれる評価結果に応じて、取得したポイントを加算し(S11004)、利用者データベース121の元のポイントを加算後のポイントで上書きする(S11005)。
またテーマポイント更新部117は、回答部115からのテーマポイント更新要求であるので(S11006でYES)、テーマポイント更新要求に含まれる回答番号と質問者のDのユーザIDとに基づいて、利用者データベース121中の該当する回答エントリ11281を検索し、その回答エントリ11281の評価11284に今回の評価結果を設定する(S11007)。
最後に回答部115は、回答番号を含む利用者関連度更新要求を利用者関連度更新部118へ送信する(S10817)。利用者関連度更新部118は、回答部115から利用者関連度更新要求を受信すると、その要求に含まれる回答番号をキーに質問回答データベース122から回答情報を検索し、回答者AのユーザID、質問者DのユーザID、質問番号、テーマWeb2.0を取得する(S11101)。次に、質問番号と回答者AのユーザIDとテーマWeb2.0とを基に利用者データベース121の質問エントリを検索して質問文に対する回答者の評価を取得する(S11102)。また、回答番号と質問者DのユーザIDとテーマWeb2.0とを基に利用者データベース121の回答エントリを検索して回答文に対する質問者の評価を取得する(S11103)。そして、質問者Dおよび回答者AのユーザIDとテーマWeb2.0とを基に利用者データベース121から該当する関連度Ct ijを取得し(S11104)、前記双方の評価の内容に応じた値だけ加算し(S11105)、加算後の関連度Ct ijで利用者関連度データベース123の元の値を上書きする(S11106)。
(3)次に、利用者Bが、テーマWeb2.0についての人脈マップを表示する際の動作を説明する。利用者Bが、テーマWeb2.0についての人脈を調べたいために、利用者端末202からサーバコンピュータ101にログインし、人脈表示メニューを選択すると、ログイン・ログアウト制御部111から人脈表示部116が呼び出される。
人脈表示部116は、まず、利用者端末202の利用者BからテーマWeb2.0の入力を受け付け(S10901)、この受け付けたテーマWeb2.0に関する関連度Ct ijを利用者関連度データベース123から取得する(S10902)。次に、取得した関連度Ct ijに基づいてテーマWeb2.0に関する人脈マップを生成し、利用者端末202に表示する。テーマWeb2.0に関する人脈マップの表示例を図25に示す。□のボックスがテーマWeb2.0に関する知識を有する利用者のシンボルマーク、その下に記載されたポイントはテーマWeb2.0に関する当該利用者のテーマポイントである。また、ボックスを結ぶ線は、利用者間にテーマWeb2.0に関して関連があることを示し、線の傍に記載された関連度は両者間のテーマWeb2.0に関する関する関連度を示す。
(4)次に、利用者Eが、テーマWeb2.0についてテーマ知識者検索を行い、見つけた利用者Aに対して、利用者Dと同じ質問を行った際の動作を説明する。
利用者Eは、テーマWeb2.0に関して詳しい人物を見つけ出すために、利用者端末205からサーバコンピュータ101へログインし、テーマ知識検索メニューを選択する。テーマ知識検索部113は、利用者データベース121からテーマ名の一覧を取得して、利用者端末に表示する(S10501、S10502)。次に、利用者Eが表示されたテーマ名の一覧からテーマWeb2.0を選択すると(S10503)、テーマ知識検索部113は、選択されたテーマWeb2.0のテーマポイントが所定値以上の利用者の一覧を利用者データベース121から取得して、利用者端末205に表示する(S10504、S10505)。次に利用者Eが、表示されたテーマ知識者の一覧から利用者Aを選択すると(S10506)、テーマ知識検索部113は、利用者Aのプロフィール、テーマとそのポイントを利用者データベース121から取得し、利用者端末205に表示する(S10507、S10508)。次に、利用者Eが、表示されたテーマ一覧中のWeb2.0をクリックすると、テーマ知識者検索部113は、質問部114を呼び出し、選択されたテーマWeb2.0、テーマ知識者AのユーザID、検索者(質問者E)のユーザID等の必要な情報を質問部114へ引き渡す。質問部114は、テーマ知識検索部113から呼び出されると、質問者Eの利用者端末205にテーマ知識者Aへの質問ページを表示する(S10601)。そして、質問者Eが入力欄に質問文を入力して送信ボタンを押すと、質問部114は、質問文を入力し(S10602)、この入力した質問文とテーマWeb2.0とテーマ知識者AのユーザIDとを回答者決定部119に伝達して、回答者を決定する処理を実行する。ここまでの動作は、利用者DがテーマWeb2.0についてテーマ知識者検索を行い、見つけた利用者Aに対して質問を行った場合と同じである。
回答者決定部119は、まず、テーマ知識者AのユーザIDとテーマWeb2.0とをキーに利用者データベース121を検索し、当該テーマ知識者Aの当該テーマWeb2.0に対応する受けた質問へのポインタ1127にリンクされた質問エントリ11271のうちフラグ11273が1になっている回答済みの全ての質問エントリ11271から質問番号11272を取得し、この取得した質問番号11272をキーに質問回答データベース122から質問情報を取得する(S10701)。次に、この取得した質問情報中に今回受けた質問と同じ質問が存在するかどうかを判定する(S10702)。今の場合、テーマ知識者Aは利用者Dから過去に同じ質問を受けているため(S10702でYES)、回答者決定部119は、利用者Dを今回の回答者に決定する(S10703)。
次に質問部114は、質問番号、質問者DのユーザID、回答者DのユーザID、テーマWeb2.0および今回の質問文を含む質問情報を生成し、質問回答データベース122へ登録する(S10604)。また、回答者DのユーザIDとテーマWeb2.0をキーに利用者データベース121を検索し、当該テーマに対応する受けた質問へのポインタ1127に繋がる質問エントリの最後尾に、前記登録した質問情報中の質問番号を質問番号11272に設定した質問エントリ11271を登録する(S10605)。このとき、追加した質問エントリ11271中のフラグ11273の値は0、評価11274はNULLにしておく。
その後、利用者Dが、自分宛に質問が出されていないかどうかを確認するために、利用者端末204からサーバコンピュータ101にログインし、質問閲覧メニューを選択すると、ログイン・ログアウト制御部111から質問部114が呼び出される。
質問部114は、利用者DのユーザIDをキーに利用者データベース121を検索し、利用者D宛の未回答の質問文が存在するかどうかを判定する(図17のS16010)。今の場合、利用者Eが出した質問文が未回答の状態になっている質問エントリ11271があるので、質問部114は、その質問エントリ11271に設定された質問番号を持つ質問情報を質問回答データベース122を取得し(S16012)、利用者Dの利用者端末201に質問文を記載した質問ページを表示する(S16013)。利用者Dは、質問内容を閲覧して、その内容を評価し、結果を入力する(S16014)。質問部114は、質問文に対する評価結果を受信すると、更新対象ユーザIDに質問者EのユーザIDを、テーマにWeb2.0を、評価結果に利用者Dが下した評価を、質問回答番号に質問番号を、質問回答ユーザIDに利用者DのユーザIDをそれぞれ設定したテーマポイント更新要求をテーマポイント更新部117へ送信し(S16015)、その後に回答部115を呼び出す(S16015)。
テーマポイント更新部117は、質問部114からテーマポイント更新要求を受信すると、テーマポイント更新要求に含まれる更新対象利用者EのユーザIDとテーマWeb2.0をキーに利用者データベース121を検索し、当該テーマWeb2.0の現在のポイントを取得する(S11001)。次に、テーマポイント更新要求に含まれる評価結果に応じて、取得したポイントを加算し(S11004)、利用者データベース121の元のポイントを加算後のポイントで上書きする(S11005)。
またテーマポイント更新部117は、質問部114からのテーマポイント更新要求であるので(S11006でYES)、テーマポイント更新要求に含まれる質問番号と回答者DのユーザIDとに基づいて、利用者データベース121中の該当する質問エントリ11271を検索し、その質問エントリ11271の評価11274に今回の評価結果を設定する(S11007)。
回答部115は、質問部114から呼び出されると、回答者Dの利用者端末204に回答文入力ページを表示する(S10801)。回答者Dが回答文を入力し、送信ボタンを押すと、回答部115は、回答文を受信し(S10802)、回答番号、回答者DのユーザID、質問者EのユーザID、対応する質問番号、テーマWeb2.0および今回の回答文を含む回答情報を生成し、質問回答データベース122へ登録する(S10803)。次に、回答者DのユーザIDと質問番号をキーに利用者データベース121の質問エントリ11271を検索し、そのフラグ11273の値を1に変更する(S10804)。また、質問者EのユーザIDとテーマWeb2.0をキーに利用者データベース121を検索し、当該テーマに対応する受けた回答へのポインタ1128に繋がる回答エントリの最後尾に、前記登録した回答情報中の回答番号を回答番号11282に設定した回答エントリ11281を登録する(S10805)。このとき、追加した回答エントリ11281中のフラグ11283の値は0、評価11284はNULLにしておく。
その後、利用者Eが自分の出した質問に対する回答が登録されていないかどうかを確認するために、利用者端末205からサーバコンピュータ101にログインし、回答閲覧メニューを選択すると、ログイン・ログアウト制御部111から回答部115が呼び出される。回答部115は、利用者EのユーザIDをキーに利用者データベース121を検索し、利用者E宛の未閲覧の回答文が存在するかどうかを判定する(図20のS10811)。今の場合、利用者Dが登録した回答文を未閲覧状態とする回答エントリ11281が存在するため、回答部115は、その回答エントリ11281の回答番号11282を持つ回答情報を質問回答データベース122から取得し(S10813)、利用者Eの利用者端末205に回答ページを表示する(S10814)。次に、利用者Eが回答ページ上で自身の質問に対する回答の内容を閲覧し、質問に対する回答内容を評価して評価結果を入力すると(S10815)、回答部115は、更新対象ユーザIDに回答者DのユーザIDを、テーマにWeb2.0を、評価結果に質問者が下した評価を、質問回答番号に回答番号を、質問回答ユーザIDに質問者EのユーザIDをそれぞれ設定したテーマポイント更新要求をテーマポイント更新部117へ送信する(S10816)。
テーマポイント更新部117は、回答部115からテーマポイント更新要求を受信すると、テーマポイント更新要求に含まれる更新対象利用者DのユーザIDとテーマWeb2.0をキーに利用者データベース121を検索し、当該テーマWeb2.0の現在のポイントを取得する(S11001)。次に、テーマポイント更新要求に含まれる評価結果に応じて、取得したポイントを加算し(S11004)、利用者データベース121の元のポイントを加算後のポイントで上書きする(S11005)。
またテーマポイント更新部117は、回答部115からのテーマポイント更新要求であるので(S11006でYES)、テーマポイント更新要求に含まれる回答番号と質問者EのユーザIDとに基づいて、利用者データベース121中の該当する回答エントリ11281を検索し、その回答エントリ11281の評価11284に今回の評価結果を設定する(S11007)。
最後に回答部115は、回答番号を含む利用者関連度更新要求を利用者関連度更新部118へ送信する(S10817)。利用者関連度更新部118は、回答部115から利用者関連度更新要求を受信すると、その要求に含まれる回答番号をキーに質問回答データベース122から回答情報を検索し、回答者DのユーザID、質問者EのユーザID、質問番号、テーマWeb2.0を取得する(S11101)。次に、質問番号と回答者DのユーザIDとテーマWeb2.0とを基に利用者データベース121の質問エントリを検索して質問文に対する回答者の評価を取得する(S11102)。また、回答番号と質問者EのユーザIDとテーマWeb2.0とを基に利用者データベース121の回答エントリを検索して回答文に対する質問者の評価を取得する(S11103)。そして、質問者Eおよび回答者DのユーザIDとテーマWeb2.0とを基に利用者データベース121から該当する関連度Ct ijを取得し(S11104)、前記双方の評価の内容に応じた値だけ加算し(S11105)、加算後の関連度Ct ijで利用者関連度データベース123の元の値を上書きする(S11106)。
(5)次に、利用者Cが、テーマWeb2.0についての人脈マップを表示する際の動作を説明する。利用者Cが、テーマWeb2.0についての人脈を調べたいために、利用者端末203からサーバコンピュータ101にログインし、人脈表示メニューを選択すると、ログイン・ログアウト制御部111から人脈表示部116が呼び出される。
人脈表示部116は、まず、利用者端末203の利用者CからテーマWeb2.0の入力を受け付け(S10901)、この受け付けたテーマWeb2.0に関する関連度Ct ijを利用者関連度データベース123から取得する(S10902)。次に、取得した関連度Ct ijに基づいてテーマWeb2.0に関する人脈マップを生成し、利用者端末202に表示する(S10903)。このときのテーマWeb2.0に関する人脈マップの表示例を図26に示す。図25の人脈マップでは関連のなかった利用者Dと利用者Eとの間に関連が生じている。これは、利用者Eが利用者Aに対して出した質問を、過去に同じような質問をした利用者Dに転送し、利用者Aの代わりに利用者Dが利用者Eからの質問に対して回答したことによるものである。
次に本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態によれば、利用者からテーマ知識者に出された質問が過去にそのテーマ知識者の受けた質問と同じ質問であった場合、その質問をそのテーマ知識者に対して過去に同じ質問を出した利用者に転送するため、特定のテーマ知識者に質問が集中するのを防止できる。また、過去に同じ質問を出した利用者と今回の質問者との間で質問と回答の授受による人脈の拡大を図ることできる。さらに、質問を出した利用者が今度は回答者の立場となるため、その者の知識の定着を促進する効果がある。
また本実施の形態によれば、各利用者の得意なテーマとその評価を自己申告でなく他者が評価できるようになっているため、各利用者の知識の詳しさを客観的に判定することができる。
また本実施の形態によれば、各利用者のテーマに関する知識の詳しさをポイントによって数値化しているため、質問をするのに適切な人物かどうかの判定を容易に行うことができる。
『第2の実施の形態』
第1の実施の形態では、他者による評価や質問や回答によってテーマポイントを加算しているが、この場合、多くの人から評価されたり、質問、回答を受けると知識が豊富でなくてもポイントが大きくなる傾向がある。評価が多い、質問、回答が多いことは、知識が多いことを示している場合もあるが、必ずしもそうでない場合もある。そこで、本実施の形態では、テーマポイント更新部117におけるテーマポイントの計算方法を次のようにする。
まず、現在のテーマポイントの値をTとし、評価結果反映後の新しいテーマポイントの値をT'とし、評価の選択肢によって決まる値をXとするとT'は次の式で表される。
T'=α×T+β×X
この場合、テーマポイントT、T'は、mからnの間の値をとる。例えば、m=0、n=1である。また、αとβは0から1の値でα+β=1となる係数である。即ち、前記の式は、T'=α×T+(1-α)×Xと等価である。αの値がβよりも大きい場合、過去のテーマポイントの値が新しいテーマポイントの値に与える影響が大きい。逆にαの値がβの値よりも小さい場合、過去のテーマポイント値よりも今回の評価の結果が新しいテーマポイントの値に対して影響が大きくなる。この計算式によってテーマポイントを計算することによって、知識が豊富でない場合に、多くの人から評価をされたことによってテーマポイントが高くなることがなくなる。また、βの値を大きくすると最近の評価の影響が大きくなるため、評価対象者の知識が成長している場合、その成長を的確に反映したテーマポイントの値となる。
本発明によれば集団での情報の共有や知識の定着、コミュニティの形成促進が期待される分野に適用可能である。
本発明の第1の実施の形態にかかる情報処理システムのブロック図である。 利用者データベースの内容例を示す図である。 質問回答データベースの内容例を示す図である。 利用者関連度データベースの内容例を示す図である。 ログイン・ログアウト制御部の処理例を示すフローチャートである。 ログインページの一例を示す図である。 メニューページの一例を示す図である。 他者評価部の処理例を示すフローチャートである。 評価対象者選択ページの一例を示す図である。 他者評価ページの一例を示す図である。 テーマ知識検索部の処理例を示すフローチャートである。 テーマ知識検索過程で表示されるページの例を示す図である。 テーマ知識検索で検索されたテーマ知識者の詳細を示すページの例である。 質問部の処理例を示すフローチャートである。 質問ページの一例を示す図である。 質問ページの他の例を示す図である。 質問部の処理例を示すフローチャートである。 回答部の処理例を示すフローチャートである。 回答ページの一例を示す図である。 回答部の処理例を示すフローチャートである。 テーマポイント更新部の処理例を示すフローチャートである。 利用者関連度更新部の処理例を示すフローチャートである。 人脈表示部の処理例を示すフローチャートである。 利用者の操作状況を模式的に示す図である。 人脈マップの表示例を示す図である。 人脈マップの他の表示例を示す図である。
符号の説明
101…サーバコンピュータ
102…処理装置
103…記憶装置
104…通信装置
111…ログイン・ログアウト制御部
112…他者評価部
113…テーマ知識検索部
114…質問部
115…回答部
116…人脈表示部
117…テーマポイント更新部
118…利用者関連度更新部
119…回答者決定部
121…利用者データベース
122…質問回答データベース
123…利用者関連度データベース
201〜205…利用者端末
301…ネットワーク

Claims (10)

  1. サーバコンピュータと複数の利用者端末とがネットワークを通じて相互に通信可能に接続された情報処理システムにおいて、
    前記サーバコンピュータは、
    前記利用者端末の利用者毎の情報であってテーマとそのテーマに関する利用者の知識の程度を示すポイントとを含む利用者情報、前記利用者の前記テーマに関する質問文を含む質問情報および前記質問文に対する回答文を含む回答情報の履歴、ならびに、前記利用者どうしのテーマ毎の関連度を記憶する記憶装置と、
    前記利用者からのテーマを指定したテーマ知識者検索要求に対し、前記記憶装置を検索して、指定されたテーマに関し所定値以上のポイントを有する利用者を検索して結果を返却するテーマ知識検索部と、
    前記テーマ知識検索部で検索された利用者に対する質問文を前記利用者端末から受け付け、前記テーマ知識検索部で検索された利用者が同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがあるかどうかを前記記憶装置を参照して調査し、同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがない場合には前記テーマ知識検索部で検索された利用者を回答者に決定し、同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがあった場合には過去の質問者の中から回答者を決定し、該決定した回答者の前記利用者端末に対して前記質問文を出力する質問部と、
    前記決定した回答者の前記利用者端末から回答文を受け付け、質問者の前記利用者端末へ出力する回答部と、
    前記記憶装置をアクセスし、前記回答者と前記質問者との間の前記質問文にかかるテーマに関する関連度を更新する利用者関連度更新部とを備えることを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記利用者関連度更新部は、前記回答者の前記利用者端末から入力された前記質問文に対する評価結果と、前記質問者の前記利用者端末から入力された前記回答文に対する評価結果とに応じて、前記回答者と前記質問者との間の前記質問文にかかるテーマに関する関連度を更新することを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
  3. 前記回答者の前記利用者端末から入力された前記質問文に対する評価結果に応じて、前記質問者の前記質問文に関するテーマのポイントを更新し、且つ、前記質問者の前記利用者端末から入力された前記回答文に対する評価結果に応じて、前記回答者の前記回答文に関するテーマのポイントを更新するテーマポイント更新部を備えることを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
  4. 前記テーマポイント更新部は、評価結果に応じて決まる値をX、現在のテーマのポイントをT、両者の和が1になる0以上で1以下の2つの係数をα、βとするとき、評価結果反映後の新しいテーマのポイントT'を、T'=α×T+β×Xによって計算することを特徴とする請求項3記載の情報処理システム。
  5. 前記利用者端末に対して他者評価ページを表示し、該他者評価ページを通じて前記利用者端末の利用者から入力された他の利用者のテーマに関する評価結果に基づいて、前記記憶装置における当該他の利用者のテーマとそのポイントを更新する他者評価部を備えることを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
  6. 前記記憶装置に記憶された利用者間のテーマ毎の関連度を可視化して前記利用者端末に表示する人脈表示部を備えることを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
  7. 前記記憶装置は、前記利用者端末の利用者毎に、テーマとそのテーマに関する知識の程度を示すポイントとを含むテーマ情報を記憶する利用者データベースと、前記利用者端末の利用者が他の利用者に出した質問文を含む質問情報、および前記質問文に対する回答文を含む回答情報の履歴を記憶する質問回答データベースと、前記利用者端末の利用者どうしのテーマ毎の関連度を記憶する利用者関連度データベースとを有することを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
  8. 複数の利用者端末とネットワークを通じて相互に通信可能に接続され、前記利用者端末の利用者毎の情報であってテーマとそのテーマに関する利用者の知識の程度を示すポイントとを含む利用者情報、前記利用者の前記テーマに関する質問文を含む質問情報および前記質問文に対する回答文を含む回答情報の履歴、ならびに、前記利用者どうしのテーマ毎の関連度を記憶する記憶装置を有するサーバコンピュータにおける情報処理方法であって、
    テーマ知識検索部が、前記利用者からのテーマを指定したテーマ知識者検索要求に対し、前記記憶装置を検索して、指定されたテーマに関し所定値以上のポイントを有する利用者を検索して結果を返却するステップと、
    質問部が、前記テーマ知識検索部で検索された利用者に対する質問文を前記利用者端末から受け付け、前記テーマ知識検索部で検索された利用者が同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがあるかどうかを前記記憶装置を参照して調査し、同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがない場合には前記テーマ知識検索部で検索された利用者を回答者に決定し、同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがあった場合には過去の質問者の中から回答者を決定し、該決定した回答者の前記利用者端末に対して前記質問文を出力するステップと、
    回答部が、前記決定した回答者の前記利用者端末から回答文を受け付け、質問者の前記利用者端末へ出力するステップと、
    利用者関連度更新部が、前記記憶装置をアクセスし、前記回答者と前記質問者との間の前記質問文にかかるテーマに関する関連度を更新するステップとを含むことを特徴とする情報処理方法。
  9. 複数の利用者端末とネットワークを通じて相互に通信可能に接続されたサーバコンピュータにおいて、
    前記利用者端末の利用者毎の情報であってテーマとそのテーマに関する利用者の知識の程度を示すポイントとを含む利用者情報、前記利用者の前記テーマに関する質問文を含む質問情報および前記質問文に対する回答文を含む回答情報の履歴、ならびに、前記利用者どうしのテーマ毎の関連度を記憶する記憶装置と、
    前記利用者からのテーマを指定したテーマ知識者検索要求に対し、前記記憶装置を検索して、指定されたテーマに関し所定値以上のポイントを有する利用者を検索して結果を返却するテーマ知識検索部と、
    前記テーマ知識検索部で検索された利用者に対する質問文を前記利用者端末から受け付け、前記テーマ知識検索部で検索された利用者が同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがあるかどうかを前記記憶装置を参照して調査し、同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがない場合には前記テーマ知識検索部で検索された利用者を回答者に決定し、同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがあった場合には過去の質問者の中から回答者を決定し、該決定した回答者の前記利用者端末に対して前記質問文を出力する質問部と、
    前記決定した回答者の前記利用者端末から回答文を受け付け、質問者の前記利用者端末へ出力する回答部と、
    前記記憶装置をアクセスし、前記回答者と前記質問者との間の前記質問文にかかるテーマに関する関連度を更新する利用者関連度更新部とを備えることを特徴とするサーバコンピュータ。
  10. 複数の利用者端末とネットワークを通じて相互に通信可能に接続され、前記利用者端末の利用者毎の情報であってテーマとそのテーマに関する利用者の知識の程度を示すポイントとを含む利用者情報、前記利用者の前記テーマに関する質問文を含む質問情報および前記質問文に対する回答文を含む回答情報の履歴、ならびに、前記利用者どうしのテーマ毎の関連度を記憶する記憶装置を有するサーバコンピュータを、
    前記利用者からのテーマを指定したテーマ知識者検索要求に対し、前記記憶装置を検索して、指定されたテーマに関し所定値以上のポイントを有する利用者を検索して結果を返却するテーマ知識検索部と、
    前記テーマ知識検索部で検索された利用者に対する質問文を前記利用者端末から受け付け、前記テーマ知識検索部で検索された利用者が同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがあるかどうかを前記記憶装置を参照して調査し、同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがない場合には前記テーマ知識検索部で検索された利用者を回答者に決定し、同じ質問文について過去に所定回数以上回答したことがあった場合には過去の質問者の中から回答者を決定し、該決定した回答者の前記利用者端末に対して前記質問文を出力する質問部と、
    前記決定した回答者の前記利用者端末から回答文を受け付け、質問者の前記利用者端末へ出力する回答部と、
    前記記憶装置をアクセスし、前記回答者と前記質問者との間の前記質問文にかかるテーマに関する関連度を更新する利用者関連度更新部として機能させるためのプログラム。
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