JP2008297287A - ハロゲン化遷移金属錯体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(式中、Aは元素の周期律表の第14族元素を表し、Dは元素の周期律表の第16族元素を表し、Cpはシクロペンタジエニル型アニオン骨格を有する基を表し、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は同一又は相異なり、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数6〜20のアリール基、炭素原子数7〜20のアラルキル基、炭素原子数1〜20の炭化水素基で置換されたシリル基、炭素原子数1〜20のアルコキシ基、炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基又は炭素原子数1〜20の炭化水素基で置換されたアミノ基を表し、
ここで、R1〜R6において、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基又は炭化水素基は、ハロゲン原子で置換されていてもよい、
R1とR2は結合して環を形成していてもよく、R3とR4、R4とR5、R5とR6は、それぞれ任意に結合して環を形成していてもよく、
R7は炭化水素基又は三置換シリル基を表す。)
で示されるシクロペンタジエン化合物と塩基を反応させた後、式(2)
(式中、Mは元素の周期律表の第4族元素を表し、R8、R9、R10及びR11は同一又は相異なり、炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数6〜20のアリール基又は炭素原子数7〜20のアラルキル基を表し、
ここで、R8〜R11において、アルキル基、アリール基又はアラルキル基は、ハロゲン原子で置換されていてもよい、
R8とR9は結合して環を形成していてもよく、R10とR11は結合して環を形成していてもよく、
X1及び、X2はそれぞれハロゲン原子を表す。)
で示されるジハロゲン化ジアミド遷移金属錯体を反応させ、さらに式(3)
(式中、R12、R13及びR14は同一又は相異なり、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数6〜20のアリール基又は炭素原子数7〜20のアラルキル基を表し、
ここで、R12〜R14において、アルキル基、アリール基又はアラルキル基は、ハロゲン原子で置換されていてもよい、
R12とR13、R13とR14、R12とR14は、それぞれ任意に結合して環を形成していてもよく、
X3はハロゲン原子を表す。)
で示されるハロゲン化シリル化合物を反応させることを特徴とする、式(4)
(式中、Cp、A、D、M、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は前記と同じ意味を表し、
X4及び、X5はそれぞれハロゲン原子を表す。)
で示されるハロゲン化遷移金属錯体の製造方法を提供するものである。
具体的には、シクロぺンタジエニル基、メチルシクロペンタジエニル基、ジメチルシクロペンタジエニル基、トリメチルシクロペンタジエニル基、テトラメチルシクロペンタジエニル基、エチルシクロぺンタジエニル基、n−プロピルシクロペンタジエニル基、イソプロピルシクロペンタジエニル基、n−ブチルシクロペンタジエニル基、sec−ブチルシクロペンタジエニル基、tert−ブチルシクロぺンタジエニル基、テトラヒドロインデニル基、オクタヒドロフルオレニル基、フェニルシクロぺンタジエニル基、トリメチルシリルシクロぺンタジエニル基、tert−ブチルジメチルシリルシクロぺンタジエニル基などの置換もしくは無置換のシクロペンタジエニル基、
インデニル基、メチルインデニル基、ジメチルインデニル基、エチルインデニル基、n−プロピルインデニル基、イソプロピルインデニル基、n−ブチルインデニル基、sec−ブチルインデニル基、tert−ブチルインデニル基、フェニルインデニル基などの置換もしくは無置換のインデニル基、
フルオレニル基、2−メチルフルオレニル基、2,7−ジメチルフルオレニル基、2−エチルフルオレニル基、2,7−ジエチルフルオレニル基、2−n−プロピルフルオレニル基、2,7−ジ−n−プロピルフルオレニル基、2−イソプロピルフルオレニル基、2,7−ジイソプロピルフルオレニル基、2−n−ブチルフルオレニル基、2−sec−ブチルフルオレニル基、2−tert−ブチルフルオレニル基、2,7−ジ−n−ブチルフルオレニル基、2,7−ジ−sec−ブチルフルオレニル基、2,7−ジ−tert−ブチルフルオレニル基、3,6−ジ−tert−ブチルフルオレニル基、2−フェニルフルオレニル基、2,7−ジ−フェニルフルオレニル基、2−メチルフェニルフルオレニル基などの置換もしくは無置換のフルオレニル基が挙げられ、
好ましくはシクロペンタジエニル基、メチルシクロペンタジエニル基、ジメチルシクロペンタジエニル基、トリメチルシクロペンタジエニル基、テトラメチルシクロペンタジエニル基、tert−ブチルシクロペンタジエニル基、インデニル基、フルオレニル基、2,7−ジ−tert−ブチルフルオレニル基、2,7−ジ−フェニルフルオレニル基などが挙げられる。
置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6及びX1において、ハロゲン置換の炭素原子数1〜20のアルキル基の具体例としては、これらのアルキル基が、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子などのハロゲン原子で置換されたものが例示される。
置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6及びX1において、ハロゲン置換の炭素原子数6〜20のアリール基の具体例としては、これらのアリール基が、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子などのハロゲン原子で置換されたものが例示される。
置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6及びX1においてハロゲン置換の炭素原子数7〜20のアラルキル基の具体例としてはこれらのアラルキル基が、フッ素原子、塩素原子、臭素原子あるいはヨウ素原子などのハロゲン原子で置換されたものが例示される。
これらの置換シリル基を構成する炭化水素基としては、上記のような炭化水素基のほかにフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子で置換された炭化水素基が例示される。
ハロゲン置換の炭素原子数1〜20のアルコキシ基の具体例としては、これらのアルコキシ基が、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子などのハロゲン原子で置換されたものが例示される。
ハロゲン置換の炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基の具体例としては、これらのアラルキルオキシ基がフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子で置換されたものが例示される。
これらの置換アミノ基を構成する炭化水素基としては、上記のような炭化水素基のほかにフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子で置換された炭化水素基が例示される。
などが挙げられ、ジメチルシリレンをジエチルシリレン、ジフェニルシリレン、エチルメチルシリレン、メチルフェニルシリレン、クロライドをフルオライド、ブロマイド、アイオダイドとしたものも同様に例示される。
物性測定は次の方法で行った。
(1)プロトン核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR)
装置:日本電子社製 EX270、又は、Bruker社製 DPX−300
試料セル:5mmφチューブ
測定溶媒:toluene−d8
試料濃度:10mg/0.5mL(CDCl3)
測定温度:室温(約25℃)
測定パラメータ:5mmφプローブ、MENUF NON、OBNUC 1H、積算回数16回
パルス角度:45度
繰り返し時間:ACQTM 3秒、PD 4秒
内部標準:CDCl3(7.26ppm)
[電子イオン化質量分析(EI−MS)]
装置:日本電子社製 JMS−T100GC
イオン化電圧:70eV
イオン源温度:230℃
加速電圧:7kV
MASS RANGE:m/z 35−1000
[ジエチルシリレン(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)]チタニウムジクロライド(以下、錯体(1)と記す。)の合成
(2−アリロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)ジエチルシラン(3.00g、7.30mmol)とトリエチルアミン(3.33g、32.87mmol)のトルエン溶液(49mL)に、−78℃でn−ブチルリチウムの1.58mol/Lヘキサン溶液(10.40mL、16.43mmol)を滴下した。室温まで昇温させた後、35℃で4時間攪拌した。反応混合溶液に、−78℃でジクロロビス(ジメチルアミド)チタニウム(1.81g、8.77mmol)をトルエン(9mL)でスラリー状としたものを滴下し、室温まで昇温した。90℃で3時間攪拌した。冷却した後、溶媒を減圧留去した。ヘプタンで濾過することで不溶物を除去し、溶媒を減圧留去した。得られた茶色オイルの1H−NMR(CDCl3)スペクトルはジエチルシリレン(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)]ビス(ジメチルアミド)チタニウムの生成を支持した。これに、トルエン(60mL)を加えて0℃に冷却した。クロロトリメチルシラン(7.94g、73.04mmol)を加えて、35℃で3時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、ペンタンを加えることによって得られた固体を真空乾燥することにより、錯体(1)を黄土色固体として得た(1.16g、収率33%)。
1H−NMR(CDCl3、δppm):0.83−1.11(m、10H)、1.39(s、9H)、2.11(s、6H)、2.32(s、6H)、2.36(s、6H)、7.08(s、1H)、7.16(s、1H)
質量スペクトル(EI、m/z:487(M+)
[ジメチルシリレン(インデニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)]チタニウムジクロライド(以下、錯体(2)と記す。)の合成
(2−アリロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)(インデニル)ジメチルシラン(3.00g、7.97mmol)とトリエチルアミン(3.63g、35.85mmol)のトルエン溶液(49mL)に、−78℃でn−ブチルリチウムの1.58mol/Lヘキサン溶液(11.34mL、17.92mmol)を滴下した。室温まで昇温させた後、35℃で4時間攪拌した。反応混合溶液に、−78℃でジクロロビス(ジメチルアミド)チタニウム(1.98g、9.56mmol)をトルエン(10mL)でスラリー状としたものを滴下し、室温まで昇温した。90℃で3時間攪拌した。冷却した後、溶媒を減圧留去した。ヘプタンで濾過することで不溶物を除去し、溶媒を減圧留去した。得られた茶色オイルの1H−NMR(CDCl3)スペクトルはジメチルシリレン(インデニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)]ビス(ジメチルアミド)チタニウムの生成を支持した。これに、トルエン(60mL)を加えて0℃に冷却した。クロロトリメチルシラン(8.65g、79.66mmol)を加えて、室温で3時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、ペンタンを加えることによって得られた固体を真空乾燥することにより、錯体(2)を赤褐色固体として得た(2.57g、収率71%)。
1H−NMR(CDCl3、δppm):0.59(s、3H)、0.72(s、3H)、1.24(s、9H)、2.41(s、3H)、7.05(d、J=3.3Hz、1H)、7.13−7.45(m、6H)、7.93(d、J=8.6Hz、1H)
質量スペクトル(EI、m/z:453(M+)
ジエチルシリレン(2,7−ジフェニルフルオレン−9−イル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド(以下、錯体(3)と記す。)の合成
(2−アリロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)(2,7−ジフェニルフルオレン−9−イル)ジエチルシラン(4.76g、7.84mmol)をトルエン(73mL)に溶解させ、これにトリエチルアミン(3.57g、35.29mmol)を加えた。−78℃に冷却した後、1.60Mのn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(11.03mL、17.65mmol)を滴下して、室温まで昇温させた後、35℃で4時間攪拌した。−78℃に冷却して、ジクロロビス(ジメチルアミド)チタニウム(1.95g、9.41mol)をトルエン(9mL)に懸濁させた混合物を滴下した。室温まで昇温させた後、90℃で3時間攪拌した。溶媒を減圧留去して得られた固体をヘプタンで洗浄した。トルエンを加えて不溶物をセライト濾過により取り除いた後、濾液から溶媒を減圧留去した。ペンタンを加えることによって得られた固体を真空乾燥することにより、ジエチルシリレン(2,7−ジフェニルフルオレン−9−イル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)ビス(ジメチルアミド)チタニウム(以下、錯体(4)と記す。)を黄色固体として得た(1.89g、収率34%)。
1H−NMR(CDCl3)、δ(ppm):0.56(t、J=7.7Hz、6H)、0.92−1.08(m、4H)、1.49(s、9H)、2.36(s、3H)、2.68(s、12H)、7.11(s、1H)、7.25(s、1H)、7.30−7.50(m、8H)、7.64−7.72(m、4H)、7.86(s、2H)、8.05(d、J=7.9Hz、2H)
質量スペクトル(EI、m/z):700(M+)
1H−NMR(CDCl3)、δ(ppm)):0.86−1.56(m、10H)、1.16(s、9H)、2.46(s、3H)、7.23−7.47(m、12H)、7.81−7.86(m、4H)、8.39(d、J=8.6Hz、2H)
質量スペクトル(EI、m/z):683(M+)
[ジエチルシリレン(2,7−ジ−tert−ブチルフルオレン−9−イル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド(以下、錯体(5)と記す。)の合成
(2−アリロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)(2,7−ジ−tert−ブチルフルオレン−9−イル)ジエチルシラン(2.70g、4.76mmol)とトリエチルアミン(2.17g、21.40mmol)のトルエン溶液(38mL)に、−78℃でn−ブチルリチウムの1.60mol/Lヘキサン溶液(6.69mL、10.70mmol)を滴下した。室温まで昇温させて、4時間攪拌した。反応混合溶液に、−78℃でジクロロビス(ジメチルアミド)チタニウム(1.48g、7.13mmol)をトルエン(7mL)でスラリー状としたものを滴下し、室温まで昇温した。60℃で2時間攪拌した。冷却した後、溶媒を減圧留去してヘプタンで濾過することで不溶物を除去し、溶媒を減圧留去した。得られた茶色オイルの1H−NMR(CDCl3)スペクトルはジエチルシリレン(2,7−ジ−tert−ブチルフルオレン−9−イル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)]ビス(ジメチルアミド)チタニウムの生成を支持した。これに、ペンタン(75mL)を加えて0℃に冷却した。クロロトリメチルシラン(5.16g、47.51mmol)を加えて、室温で3時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、ペンタンを加えて得られた固体を真空乾燥することにより、ジエチルシリレン(2,7−ジ−tert−ブチルフルオレン−9−イル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)](ジメチルアミド)チタニウムクロライド(以下、錯体(6)と記す。)を褐色固体として得た(1.50g、収率48%)。
1H−NMR(CDCl3、δ(ppm)):1.00−1.35(m、10H)、1.03(s、9H)、1.17(s、9H)、1.41(s、9H)、2.42(s、3H)、2.65(s、6H)、7.12(s、1H)、7.16(s、1H)、7.29(s、1H)、7.40−7.50(m、2H)、7.64(s、1H)、8.02(d、J=8.7Hz、1H)、8.19(d、J=8.9Hz、1H)
質量スペクトル(EI、m/z:651(M+)
1H−NMR(CDCl3、δ(ppm)):1.09(t、J=7.7Hz、6H)、1.18(s、9H)、1.25(s、18H)、1.30−1.40(m、4H)、2.43(s、3H)、7.16(s、1H)、7.29(s、1H)、7.57(s、2H)、7.65(dd、J=1.5、8.9Hz、2H)、8.18(d、J=8.7Hz、2H)
質量スペクトル(EI、m/z:642(M+)
錯体(2)の合成
(2−アリロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)(インデニル)ジメチルシラン(2.20g、5.84mmol)のトルエン溶液(20mL)に、室温にてトリエチルアミン(1.50g、14.82mmol)を加えた。−30℃に冷却した後、n−ブチルリチウムの1.66Mヘキサン溶液(4.80mL、7.97mmol)を滴下した。室温まで昇温し、12時間攪拌した。得られた混合物に、室温にて四塩化チタン(1.35g、7.16mmol)を滴下し、遮光下に95℃で24時間攪拌した。反応混合物を濾過し、更に固形物をトルエン(15mL)で洗浄し、濾液から溶媒を減圧留去して赤黒色オイル(2.9g)を得た。このオイルにペンタン(10mL)を加えることによって得られた固体を真空乾燥することにより、錯体(2)を赤褐色固体として得た(0.25g、収率11%)。
錯体(3)の合成
(2−アリロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)(2,7−ジフェニルフルオレン−9−イル)ジエチルシラン(1.50g、2.47mmol)をヘプタン(24mL)に懸濁させ、これにトリエチルアミン(1.13g、11.12mmol)を加えた。−78℃に冷却した後、1.54Mのn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(3.61mL、5.56mmol)を滴下して、室温まで昇温させた後、室温で4時間半攪拌した。−78℃に冷却して、四塩化チタン(0.70g、3.71mmol)をヘプタン4mLに溶解させた溶液を滴下した。室温まで昇温させた後、90℃で3時間攪拌した。得られた混合物を窒素下でセライト濾過して不溶物を取り除いた後、濾液を濃縮した。ペンタンを加えることによって得られた固体を真空乾燥することにより、錯体(3)を褐色固体として得た(0.05g、収率3%)。
錯体(5)の合成
(2−アリロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)(2,7−ジ−tert−ブチルフルオレン−9−イル)ジエチルシラン(2.46g、4.34mmol)とトリエチルアミン(1.98g、19.53mmol)のトルエン溶液(45mL)に、−78℃で1.57Mのn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(6.22mL、9.76mmol)を滴下し10分攪拌後、室温で2時間攪拌した。反応混合溶液に、−78℃で四塩化チタン(1.23g、6.51mmol)のトルエン溶液(7mL)を滴下し、室温まで昇温後、95℃で3時間攪拌した。冷却した後、溶媒を濃縮してヘキサンで濾過することで不溶物を除去し、溶媒を減圧留去後、ペンタンを加えることによって得られた固体を真空乾燥することにより、錯体(5)を褐色固体として得た(0.13g、収率5%)。
Claims (5)
- 式(1)
(式中、Aは元素の周期律表の第14族元素を表し、Dは元素の周期律表の第16族元素を表し、Cpはシクロペンタジエニル型アニオン骨格を有する基を表し、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は同一又は相異なり、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数6〜20のアリール基、炭素原子数7〜20のアラルキル基、炭素原子数1〜20の炭化水素基で置換されたシリル基、炭素原子数1〜20のアルコキシ基、炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基又は炭素原子数1〜20の炭化水素基で置換されたアミノ基を表し、
ここで、R1〜R6において、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基又は炭化水素基は、ハロゲン原子で置換されていてもよい、
R1とR2は結合して環を形成していてもよく、R3とR4、R4とR5、R5とR6は、それぞれ任意に結合して環を形成していてもよく、
R7は炭化水素基又は三置換シリル基を表す。)
で示されるシクロペンタジエン化合物と塩基を反応させた後、式(2)
(式中、Mは元素の周期律表の第4族元素を表し、R8、R9、R10及びR11は同一又は相異なり、炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数6〜20のアリール基又は炭素原子数7〜20のアラルキル基を表し、
ここで、R8〜R11において、アルキル基、アリール基又はアラルキル基は、ハロゲン原子で置換されていてもよい、
R8とR9は結合して環を形成していてもよく、R10とR11は結合して環を形成していてもよく、
X1及び、X2はハロゲン原子を表す。)
で示されるジハロゲン化ジアミド遷移金属錯体を反応させ、さらに式(3)
(式中、R12、R13及びR14は同一又は相異なり、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数6〜20のアリール基又は炭素原子数7〜20のアラルキル基を表し、
ここで、R12〜R14において、アルキル基、アリール基又はアラルキル基は、ハロゲン原子で置換されていてもよい、
R12とR13、R13とR14、R12とR14は、それぞれ任意に結合して環を形成していてもよく、
X3はハロゲン原子を表す。)
で示されるハロゲン化シリル化合物を反応させることを特徴とする、式(4)
(式中、Cp、A、D、M、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は前記と同じ意味を表し、
X4及び、X5はハロゲン原子を表す。)
で示されるハロゲン化遷移金属錯体の製造方法。 - Dが酸素原子である請求項1に記載のハロゲン化遷移金属錯体の製造方法。
- Mがチタン原子である請求項1又は2に記載のハロゲン化遷移金属錯体の製造方法。
- Aがケイ素原子である請求項1から3のいずれか一項に記載のハロゲン化遷移金属錯体の製造方法。
- Cpが、置換もしくは無置換のインデニル基又はフルオレニル基である請求項1から4のいずれか一項に記載のハロゲン化遷移金属錯体の製造方法。
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