JP2008278226A - Slide device and electronic device using the slide device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、回動機能を備えたスライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器に関するものである。 The present invention relates to a slide device having a rotation function and an electronic apparatus using the slide device.
例えば従来の折り畳み式の携帯電話は、数字キーやファンクションキーを配列した操作部を下側となる本体部の上面側に設け、この操作部のキー操作などにより所定の表示がなされる液晶パネルなどのディスプレイ部を上側となる重合部の伏面側(重合側)に設け、この本体部と重合部とをヒンジ装置を介して連結して、本体部と重合部とを二つ折り重合して操作部を重合部により隠蔽した折り畳み閉塞状態から、ヒンジ装置により重合部を起伏回動して反転し、操作部とディスプレイ部とが露出した開放状態に切り替えできるように構成している。 For example, a conventional foldable mobile phone is provided with an operation unit on which the numeric keys and function keys are arranged on the upper surface side of the lower main unit, and a liquid crystal panel on which a predetermined display is made by the key operation of the operation unit. The display part is provided on the lower surface side (polymerization side) of the superposition part on the upper side, this main part and superposition part are connected via a hinge device, and the main part and superposition part are folded in half and operated From the folded closed state in which the portion is concealed by the overlapping portion, the overlapping portion is turned upside down by the hinge device and reversed to be switched to an open state in which the operation portion and the display portion are exposed.
そのため、従来このような起伏回動する重合部で本体部の操作部を覆う電子機器においては、折り畳み重合してコンパクト化できるものの操作部を隠蔽した重合状態ではディスプレイ部も隠蔽してしまう構造となり、コンパクト化した状態での使用が制限されざるを得なく不便である場合も多い。 Therefore, in the conventional electronic equipment that covers the operation part of the main body part with the overlapping and rotating superposition part, it can be folded and compactized, but the display part is also concealed in the superposition state where the operation part is concealed. In many cases, use in a compact state is inevitably limited.
また、操作部を操作する場合には、ディスプレイ部を設けた重い重合部を立ち起こし反転回動させなければならず、この開閉動作(特に開放動作)させずらい欠点もある。 Further, when operating the operation unit, the heavy overlapping portion provided with the display unit must be erected and rotated in the reverse direction, and there is a disadvantage that it is difficult to perform this opening / closing operation (particularly, opening operation).
そこで、起伏回動により開閉動作するのではなく、重合面に沿って前後方向に重合部をスライド移動して開閉動作するように構成すれば、重合部の上側面にディスプレイ部を設けることができ、例えば不使用時あるいはキー操作不要時に重合した際においても、言い換えるとたとえディスプレイ部を設けた重合部を本体部に重合して操作部を隠蔽したコンパクト化状態においても、ディスプレイ部が上側に配設され、ディスプレイ部を視認したり、機能させたりすることが可能となり、また重合してコンパクト化した状態から操作部も露出した状態に切り替える場合は、重合面に沿って前後方向に重合部をスライド移動することで行なえるため、この開放動作も非常に容易に行なえ、機器装置として使用用途が広がり、しかも前記開閉動作も容易となる携帯電話,モバイルなどの電子機器となる。 Therefore, instead of opening and closing by rolling up and down, it is possible to provide a display unit on the upper side of the overlapping part if the overlapping part slides back and forth along the overlapping surface and opens and closes. For example, when superposed when not in use or when no key operation is required, in other words, even in a compact state where the superposed part provided with the display part is superposed on the main body part to conceal the operating part, the display part is arranged on the upper side. It is possible to visually check and function the display unit, and when switching from a compacted and compacted state to a state where the operation unit is also exposed, the overlapping unit is moved back and forth along the overlapping surface. Since it can be performed by sliding, this opening operation can be performed very easily, and the usage application as a device is widened. Easy to become a mobile phone, an electronic device such as a mobile.
一方、このように第一部材(本体部)と第二部材(重合部)とをスライド移動自在に連結するスライド装置において、本出願人は、例えば特開2007−71283号により、第一部材に対して第二部材をスライド移動させるだけでなく、第二部材を回動して向きを回動切り替え可能となる回動機能をスライド装置に組み込んだものを提案している。 On the other hand, in such a slide device that connects the first member (main body portion) and the second member (overlapping portion) in a slidable manner, the applicant of the present invention has made the first member the On the other hand, not only sliding the second member, but also a device that incorporates a rotation function that allows the second member to rotate to switch the direction of rotation is incorporated in the slide device.
本出願人は、前述した回動機能を具備したスライド装置について更なる研究・開発を繰り返し行い、非常に使い易く実用性に秀れたスライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器を開発した。 The present applicant has repeatedly conducted further research and development on the slide device having the above-described rotation function, and has developed a slide device that is very easy to use and excellent in practicality, and an electronic device using the slide device.
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。 The gist of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
第一部材1とこの第一部材1に重合配設した第二部材2とを重合面方向にスライド自在に連結するスライド装置であって、前記第一部材1に対して前記第二部材2を相対的に重合面に対して略平行に回動自在とする回動構造部3を具備し、この回動構造部3は、前記第一部材1に対して前記第二部材2を所定角度回動させるまでは、前記第二部材2が前記第一部材1に対して戻り回動する戻り回動付勢が生じ、所定角度回動させると逆に進み回動する進み回動付勢が生じる回動付勢機構4を具備することを特徴とするスライド装置に係るものである。
A slide device for slidably connecting a first member 1 and a
また、前記第一部材1に対して前記第二部材2を重合平行する位置P1から重合交差する最大回動位置P2まで相対的に重合面に対して略平行に回動自在となるように前記回動構造部3を構成し、この回動構造部3は、前記第一部材1に対して前記第二部材2を所定角度回動させるまでは、前記第二部材2が前記第一部材1に対して重合平行する位置P1まで戻り回動する戻り回動付勢が生じ、所定角度回動させると逆に重合交差する最大回動位置P2まで進み回動する進み回動付勢が生じる回動付勢機構4を具備することを特徴とする請求項1記載のスライド装置に係るものである。
Further, the
また、前記第一部材1に対して前記第二部材2を重合平行する位置P1から重合交差する位置P3まで所定角度回動させると進み回動付勢が生じるように前記回動付勢機構4を構成し、この重合交差する位置P3における重合平行する位置P1からの回動角度を45°以下の小さな角度に設定したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のスライド装置に係るものである。
Further, when the
また、前記回動構造部3は、前記第二部材2若しくは第一部材1に設ける回動部材15を前記第二部材2と第一部材1との間に設けられるスライド構造部18に回動自在に設けて構成され、この回動部材15の回動に際して突き当たり係合することで前記第一部材1に対して前記第二部材2を重合平行する位置P1から重合交差する最大回動位置P2までの範囲で回動規制する回動規制機構20を具備することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスライド装置に係るものである。
Further, the
また、前記回動規制機構20は、前記第一部材1に対する前記第二部材2の回動に際して回動部材15に設けたストッパ受部19若しくはストッパ部17が突き当たり係合するストッパ部17若しくはストッパ受部19を前記スライド構造部18に設けて構成されていることを特徴とする請求項4記載のスライド装置に係るものである。
Further, the
また、弾性部材5の一端部を前記第二部材2若しくは第一部材1に連結し他端部を前記第二部材2と第一部材1との間に設けられるスライド構造部18に連結し、第一部材1に対して第二部材2を所定角度回動させるまでは、第二部材2が閉塞方向へ戻り回動する戻り回動付勢が生じ、所定角度回動させると逆に開放方向に進み回動する進み回動付勢が生じるように設けて前記回動付勢機構4を構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のスライド装置に係るものである。
Further, one end of the
また、前記第一部材1に対して前記第二部材2を回動させた際、前記弾性部材5の一端部及び他端部と前記スライド構造部18の軸部14とが同一直線上となる回動位置を境に前記戻り回動付勢と進み回動付勢が生じるように、前記弾性部材5の一端部が前記第二部材2若しくは第一部材1に連結する位置と、他端部が前記第二部材2と第一部材1との間に設けられるスライド構造部18に連結する位置と、前記スライド構造部18の軸部14の位置とを設定したことを特徴とする請求項6記載のスライド装置に係るものである。
Further, when the
また、前記弾性部材5は左右に連結端5b,5cを有する略へ字状体で構成し、この弾性部材5の左右の連結端5b,5cが互いに離れようとする拡角付勢が生じるようにして、この弾性部材5の左右の連結端5b,5cの一端部を前記第二部材2若しくは第一部材1に連結し、他端部を前記第二部材2と第一部材1との間に設けられるスライド構造部18に連結して構成したことを特徴とする請求項6,7のいずれか1項に記載のスライド装置に係るものである。
Further, the
また、前記弾性部材5はへ字状の線バネ若しくはへ字状の板バネ又は中間部を巻回してコイル状部5aを頂部に有して左右に連結端5b,5cを有する全体視略へ字状のコイルバネとしたことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載のスライド装置に係るものである。
The
また、前記第一部材1に対して第二部材2を所定長スライドさせるまでは、第二部材2が重合閉塞方向へ戻りスライド移動する閉じ付勢が生じ、所定長スライドさせると逆に開放スライド方向に進みスライド移動する開き付勢が生じるスライド付勢機構8を具備することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のスライド装置に係るものである。
Further, until the
また、弾性部材6の一端部を前記第一部材1に連結し他端部を前記第二部材2に連結し、第一部材1に対して第二部材2を所定長スライドさせるまでは、第二部材2が重合閉塞方向へ戻りスライド移動する閉じ付勢が生じ、所定長スライドさせると逆に開放スライド方向に進みスライド移動する開き付勢が生じるように前記スライド付勢機構8を構成したことを特徴とする請求項10記載のスライド装置に係るものである。
Also, until one end of the
また、本体部1と重合部2とを重合配設し、この重合した状態から前記重合部2を相対的に重合面方向にすれ違うようにスライド移動して重合面の一部を露出させることができるように前記本体部1と前記重合部2とをスライド装置により連結し、このスライド装置には、前記本体部1を前記第一部材1若しくは前記第二部材2とし、前記重合部2を前記第二部材2若しくは前記第一部材1とした前記請求項1〜11のいずれか1項に記載のスライド装置を用いたことを特徴とするスライド装置を用いた電子機器に係るものである。
Further, the main body 1 and the
また、前記本体部1に重合する重合部2の上面にスライド方向に長い縦長のディスプレイ部7を設け、TV若しくは映画などの横長映像を表示させる際にこの重合部2を本体部1に対して90度回動して前記ディスプレイ部7をスライド方向と直交する方向に長い横長ディスプレイとなる向きに切り換え自在となるように構成したことを特徴とする請求項12記載のスライド装置を用いた電子機器に係るものである。
In addition, a vertically
また、前記ディスプレイ部7を上面に設けた前記重合部2を前記本体部1に対して前記スライド装置の前記回動構造部3により90度回動した際、前記重合部2若しくは前記ディスプレイ部7の中間位置を回動支点に90度回動して前記本体部1と前記重合部2との重合状態がL字状とならずT字状となることを特徴とする請求項13記載のスライド装置を用いた電子機器に係るものである。
Further, when the overlapping
本発明は上述のように構成したから、第一部材に対してスライド移動させる第二部材を回動させて向きを切り替えることができ、しかも、第一部材に対して第二部材を所定角度回動させるまでは、前記第二部材が前記第一部材に対して戻り回動する戻り回動付勢が生じ、所定角度回動させると逆に進み回動する進み回動付勢が生じるから、第一部材に対して第二部材を所定角度回動させるだけで進み回動付勢が生じて自動的に所望の状態が簡易且つ迅速に得られることになり、しかも、この戻り回動付勢と進み回動付勢によりどの状態においても第一部材に対して回動自在に設けた第二部材がふらつくことが可及的に防止されることになるなど極めて画期的なスライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器となる。 Since the present invention is configured as described above, the direction of the second member can be switched by rotating the second member that is slid relative to the first member, and the second member is rotated a predetermined angle with respect to the first member. Until the second member is moved, a return rotation bias that causes the second member to return and rotate with respect to the first member is generated. Just by rotating the second member by a predetermined angle with respect to the first member, a forward rotation bias is generated, and a desired state can be automatically and quickly obtained, and this return rotation bias It is extremely innovative that the second member provided so as to be rotatable with respect to the first member in any state is prevented from wobbling as much as possible. An electronic device using the apparatus is obtained.
また、請求項2記載の発明においては、第一部材に対して第二部材を回動させる切り替え操作が簡易且つ確実に行えることになるなど非常に操作性に秀れたスライド装置となる。
Further, in the invention described in
また、請求項3記載の発明においては、第一部材に対して第二部材を多く回動させなくても、例えば第一部材を持つ指で第二部材を僅かに回動させるだけで、予め設定された所定の状態となるまで自動的に回動することになるなど非常に操作性に秀れたスライド装置となる。
Further, in the invention according to
また、請求項4,5,6,7,8,9記載の発明においては、更に簡易な構成で、本発明を容易に実現できる一層秀れたスライド装置となる。
Further, in the inventions according to
また、請求項10,11記載の発明においては、スライド付勢機構により、第一部材に対して第二部材を所定長スライドさせるまでは、第二部材が重合閉塞方向へ戻り動する閉じ付勢が生じ、所定長スライドさせると逆に開放スライド方向に進み動する開き付勢が生じる。
In the inventions according to
即ち、第一部材と第二部材とをスライド開閉自在に重合するスライド装置において、仮に重合閉塞位置やスライド開放位置に位置決め機構を設けずとも、簡単な構成によってスライド閉塞付勢がなされて閉塞保持されることとなり、しかも所定長開放スライドさせれば逆に自動的に開放方向に開き付勢が生じ、開放動作が軽くなったり、設計によっては手を放しても自動的にスライド開放するように構成できることとなる。 That is, in the slide device that superimposes the first member and the second member so that the slide can be opened and closed, the slide block is biased and held in a simple configuration without providing a positioning mechanism at the overlap block position or the slide open position. In addition, if it is slid open for a predetermined length, it automatically opens in the opening direction, and the urging force is automatically released. It can be configured.
言い換えると、閉じ付勢と開き付勢の双方が夫々閉じ側と開き側の所定範囲で生じて、スライド部材がスライド途中でふらつくことがないように設計可能となる。 In other words, it is possible to design so that both the closing bias and the opening bias are generated in predetermined ranges on the closing side and the opening side, respectively, and the slide member does not fluctuate during the sliding.
しかも、このスライド付勢機構により第一部材に対する第二部材のスライド開放が良好に行え、且つ、前述した回動付勢機構により第一部材に対する第二部材の回動が良好に行えることになり、よって、第一部材に対して第二部材をスライド開放させた一の使用状態とする操作が簡易且つ迅速行えるのは勿論、更に、この一の使用状態とした後に得られる第一部材に対して第二部材を相対的に重合面に対して略平行に回動させた他の使用状態とする操作も一連の動きの中で簡易且つ迅速行えることになる。つまり、例えば第一部材を持つ手の親指を使って第二部材をスライド付勢を伴いスライド開放させ、その後、この第二部材2を親指を使って回動させることで回動付勢を伴い重合交差する最大回動位置P3まで回動させることができる。
In addition, the slide biasing mechanism can satisfactorily open the second member relative to the first member, and the above-described rotation biasing mechanism can favorably rotate the second member relative to the first member. Therefore, it is possible to easily and quickly perform the operation of making the first member slid open with respect to the first member, and further to the first member obtained after making the one member used. Thus, the operation of making the second member relatively rotated substantially in parallel with the overlapping surface can be easily and quickly performed in a series of movements. That is, for example, using the thumb of the hand having the first member, the second member is slid open with a sliding bias, and then the
また、請求項12,13,14記載の発明においては、前述のような作用効果を発揮する画期的な電子機器を提供できることとなる。
Further, in the inventions according to
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。 DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Embodiments of the present invention that are considered suitable (how to carry out the invention) will be briefly described with reference to the drawings, illustrating the operation of the present invention.
本発明は、第一部材1に対して第二部材2を重合面方向にスライドすることができ、更に、回動構造部3により第一部材1に対して第二部材2を相対的に重合面に対して略平行に回動することができる。
In the present invention, the
また、回動構造部3は、第一部材1に対して第二部材2を所定角度回動させるまでは、第二部材2が第一部材1に対して戻り回動する戻り回動付勢が生じ、所定角度回動させると逆に進み回動する進み回動付勢が生じる回動付勢機構4を具備している。
Further, the turning
従って、第一部材1に対して第二部材2を所定角度回動させるだけで進み回動付勢が生じて自動的に所望の状態が簡易且つ迅速に得られることになり、しかも、この回動付勢機構4の戻り回動付勢と進み回動付勢によりどの状態においても第一部材1に対して回動自在に設けた第二部材2がふらつくことが可及的に防止されることになる。
Accordingly, the
言い換えると、例えば第一部材1に対して第二部材2を最後まで手動で回動させる必要は無く、例えば第一部材1を持つ指(親指)で第二部材2を僅かに所定角度回動させると進み回動付勢により自動的に回動することになるから非常に操作性に秀れることになり、しかも、第一部材1に対して第二部材2を回動自在に設けることでふらつきという問題が生じ得るが、このふらつきに関して第一部材1に対する第二部材2の回動を規制するクリック構造等を別途設ける必要がなく、前述した操作性の向上に寄与する回動付勢機構4の戻り回動付勢と進み回動付勢により、第一部材1に対する第二部材2のふらつきは可及的に防止されることになる。
In other words, it is not necessary to manually rotate the
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。 Specific embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
本実施例は、重合コンパクト化の図れる携帯電話に本発明を適用したもので、回路基板,電源などの電子部品をケースに内装した縦長厚板状の第一部材1(本体部1)の上面側に数字キーやファンクションキーなどを配列したキーボード機能を果たす操作部9を設け、この本体部1に重合して操作部9を覆う略同形の縦長厚板状の第二部材2(重合部2)を略水平前後方向にスライド自在にして、且つ略水平に90度回動自在にスライド装置により連結した構成としている。
In this embodiment, the present invention is applied to a mobile phone that can be made compact in size, and the upper surface of the first member 1 (main body portion 1) having a vertically thick plate shape in which electronic parts such as a circuit board and a power source are housed in a case. An
この重合部2の上面側には予め設定した画面や前記操作部9の操作や着信などにより所定の表示がなされると共に受信等により取得したTVやDVDなどの横長映像を表示できる重合閉塞時は縦長の液晶パネルなどのディスプレイ部7を設けている。
On the upper surface side of the superimposing
この本体部1と重合部2との連結は、双方の重合部分の互いの伏面に必要に応じて連結具を用いて後述する回動機能(回動構造部3)を組み込んだスライド装置により連結して、本体部1に対して重合部2をスライド自在に開閉できるように構成し、本体部1の操作部9を重合部2で隠蔽した重合閉塞位置と、重合部2を位置ズレするように前後方向へスライド移動させて操作部9を露出させたスライド開放位置で位置決め保持するように構成している。
The main body 1 and the overlapping
そして、後述する回動構造部3によって、この重合部2(ディスプレイ部7)の中間位置が回動支点となる位置でのみ、回動ストッパ機構によって略90度以上の過回動することなく且つ片方向にのみ90度回動切り替えできるように構成している。この場合、第一部材1と第二部材2とはL字状にならずT字状、即ち第二部材2のディスプレイ部7の中央が第一部材1の略中央ライン上にくるT字状の重合状態となり、ディスプレイ部7が非常に見やすく扱い易い使用状態特に横長映像の場合に最適となるように構成している。
And by the
また、更に回動前の重合平行する位置P1と、90度回動して第二部材2及びこの第二部材2のディスプレイ部7が縦長状態から横長状態とした重合交差する最大回動位置P2とで位置決め保持(回動保持)するようにも構成している。
Further, the overlapping position P1 before the rotation and the maximum rotation position P2 at which the
尚、第二部材2をスライド開放位置にスライドした時と、第二部材2を90度回動した時とで、第一部材1の露出する範囲は略同様で操作部9が同様に露出し、不必要に露出する部分が生じないようにしても良い。
Note that the exposed range of the first member 1 is substantially the same when the
以下、本実施例のこの回動機能を備えたスライド装置について更に説明する。 Hereinafter, the slide device having this rotation function according to the present embodiment will be further described.
第一部材1とこの第一部材1に重合配設した第二部材2とを重合面方向にスライド自在に連結するスライド装置であって、前記第一部材1に対して前記第二部材2を重合平行する位置P1から重合交差する最大回動位置P2まで相対的に重合面に対して略平行に回動自在とする回動構造部3を具備し、この回動構造部3は、第一部材1に対して前記第二部材2を所定角度回動させるまでは、前記第二部材2が前記第一部材1に対して重合平行する位置P1まで戻り回動する戻り回動付勢が生じ、所定角度回動させると逆に前記重合交差する最大回動位置P2まで進み回動する進み回動付勢が生じる回動付勢機構4を具備している。
A slide device for slidably connecting a first member 1 and a
具体的には、第一部材1(本体部1)とこの第一部材1(本体部1)に重合配設した第二部材2(重合部2)とを長さ方向にスライド自在に連結するスライド構造部18を具備したスライド装置であって、本実施例ではこのスライド方向に長さを有し、折り返し状の係合部10aを左右に有する形状に構成したガイド部10を有してこれをガイドレールとして左右対向位置に夫々設けたガイド部材11を前記第一部材1に設けている。符号10bはレール材である。
Specifically, the first member 1 (main body portion 1) and the first member 1 (main body portion 1) are connected in a slidable manner in the length direction to the second member 2 (overlapping portion 2) that is superposed on the first member 1 (main body portion 1). A slide device provided with a
本実施例では、ガイド部10を少なくとも片側に設けたガイド部材11としても良いが、一枚の板材の左右縁を折り返して左右両端に対向状態にガイド部10を設けたガイド部材11とし、この左右に所定のスライド長を確保したガイド部10を有する一枚のガイド部材11としている。
In this embodiment, the
このガイド部材11のガイド部10にこれをガイドとしてスライド自在に係合するスライド部材12を後述する回動構造部3を介して前記第二部材2に設けている。
The
従って、本実施例では、第一部材1に対して第二部材2をスライド構造部18に係るガイド部材11に対してスライド部材12をスライド移動することでスライド移動自在に構成している。
Therefore, in the present embodiment, the
また、本実施例では、このスライド部材12に軸受孔13aを設けて軸受部13設け、この軸受部13に対して回動自在に係合する軸部14を前記第二部材2に設けている。
Further, in this embodiment, the
即ち、前述のように、前記第二部材2を前記第一部材1に対して前記ガイド部材11のガイド部10と前記スライド部材12との係合によってスライド自在に構成すると共に、前記軸受部13と前記軸部14との係合によって軸部14に対して軸受孔13aを設けたスライド部材12を回動する構成として回動自在に構成している。
That is, as described above, the
先ずスライド構造部18について説明する。
First, the
本実施例では、前記ガイド部材11のガイド部10にスライド自在に係合するスライド部12aを前記スライド部材12に設け、更に、前記スライド部材12は、前記軸受部13を設けた基板部の両端部に、前記ガイド部10にスライド自在に係合する前記スライド部12aを設けた構成としている。
In this embodiment, the
また、本実施例は、第一部材1に対して第二部材2を所定長スライドさせるまでは、第二部材2が重合閉塞方向へ戻りスライド移動する閉じ付勢が生じ、所定長スライドさせると逆に開放スライド方向に進みスライド移動する開き付勢が生じるスライド付勢機構8を具備している。
Further, in this embodiment, until the
このスライド付勢機構8は、図5に図示したように弾性部材6の一端部を第一部材1(ガイド部材11)に連結し他端部を第二部材2(スライド部材12)に連結し、第一部材1に対して第二部材2を所定長スライドさせるまでは、第二部材2が重合閉塞方向へ戻りスライド移動する閉じ付勢が生じ、所定長スライドさせると逆に開放スライド方向に進みスライド移動する開き付勢が生じるように構成している。
As shown in FIG. 5, the slide urging mechanism 8 connects one end of the
この弾性部材6はヘ字状の板バネ若しくはヘ字状の線バネ、具体的には本実施例では中間部を巻回してコイル状部6aを頂部に有して左右に連結端6b,6cを有する全体視略ヘ字状のコイルバネとし、この弾性部材6の左右の連結端6b,6cが互いに離れようとする拡角付勢が生じるようにしてこの弾性部材6の左右の連結端6b,6cの一端を前記第一部材1に連結し、他端を前記第二部材2に連結して構成している。
This
即ち、略ヘ字状の弾性部材6の前記左右の連結端6b,6cを互いに接近押圧してこの連結端6b,6cの一端を前記第一部材1(ガイド部材11)の取付部11aに連結し、他端を前記第二部材2(スライド部材12)の取付部12bに連結して、この弾性部材6に前記連結端6b,6cが互いに離れようとする拡角付勢が生じるように構成し、図7に示すようにこの左右の連結端6b,6cに生じる拡角付勢力がスライド移動力として働かないスライド位置を境として、第一部材1に対して第二部材2をこのスライド位置までスライド移動させる間は、この拡角付勢によって第二部材2に閉じ付勢が生じ、このスライド位置を超えた位置までスライド移動させることこの拡角付勢によって第二部材2に開き付勢が生じるように構成している。
That is, the left and right connecting ends 6b, 6c of the substantially hemi-shaped
つまり、本実施例では、図6に示すように第一部材1を固定したとして、これに対して第二部材2をスライド移動させる場合、弾性部材6の左右の連結端6b,6cの位置が図7に示すように左右並設する位置まで第二部材2をスライド移動させる間は、連結端6b,6cの拡角付勢力が第一部材1に対して第二部材2を戻り動させる力となって閉じ付勢が生じ、左右の連結端6b,6cの位置が左右に並設する以上に第二部材2をスライド移動させると、図8に示すように連結端6b,6cの拡角付勢力が今度は逆に第一部材1に対して第二部材2を更に進みスライドさせる方向に生じて開き付勢が生じるように構成している。
That is, in this embodiment, as shown in FIG. 6, when the first member 1 is fixed and the
従って、第一部材1と第二部材2とをスライド開閉自在に重合するスライド装置において、簡単な構成によってスライド閉塞付勢がなされ、しかも所定長開放スライドさせると逆に自動的に開放方向に開き付勢が生じ、開放動作が軽くなったり、設計によっては手を放しても自動的にスライド開放するように構成でき、閉じ付勢と開き付勢の双方が各範囲で夫々生じて、スライド部材がスライド途中でふらつくことがないように設計可能な画期的なスライド装置となる。
Therefore, in the slide device that superimposes the first member 1 and the
尚、弾性部材6としては前述した構成のものに限られるものではない。
The
次に、回動構造部3について更に説明する。
Next, the rotating
本実施例では、スライド部材12に前記軸受部13として軸受孔13aを設け、前記ガイド部10を設けた前記第一部材1と重合する第二部材2に設けた軸部14を前記軸受孔13aに回動自在に係合している。
In this embodiment, the
具体的には、第一部材1に設ける回動部材15に軸部14を嵌挿し、この軸部14をスライド部材12の軸受孔13aに係合して回動部材15をスライド部材12に対して回動自在に係合するが、このスライド部材12と回動部材15との間にバネ介在スペース保持用のスペーサリング16と後述する回動付勢機構4に係る弾性部材5とを介在し、このスライド部材12の両端部に前記スライド部12aを設けて前記ガイド部材11のガイド部10にスライド自在に係合している。
Specifically, the
また、回動構造部3は、前記第二部材2若しくは第一部材1に設ける回動部材15を前記第二部材2と第一部材1との間に設けられるスライド構造部18に回動自在に設けて構成され、この回動部材15の回動に際して突き当たり係合することで前記第一部材1に対して前記第二部材2を重合平行する位置P1から重合交差する最大回動位置P2までの範囲で回動規制する回動規制機構20を具備する。
Further, the
この回動規制機構20は、前記第一部材1に対する前記第二部材2の回動に際して回動部材15に設けたストッパ受部19若しくはストッパ部17が突き当たり係合するストッパ部17若しくはストッパ受部19を前記スライド構造部18に設けて構成されている。
The
具体的には、回動部材15に一対の湾曲凹状部(湾曲長窓孔)から成るストッパ受部19を対向状態に設け、スライド部材12に対する回動部材15の回動に際してこのストッパ受部19内を移動(摺動)して突き当てるストッパ部17をスライド部材12に設けており、回動部材15における90度以上の過回動及び一方向のみの回動とするように回動規制機構20を設けており、本実施例に係る回動規制機構20は、前記第一部材1に対して前記第二部材2が重合平行する位置P1において一方のストッパ受部19とストッパ部17とが係合することで機能し、重合交差する最大回動位置P2において他方のストッパ受部19とストッパ部17とが係合することで機能するように構成されている。
Specifically, a
また、回動構造部3には回動付勢機構4が具備せしめられている。
Further, the
この回動付勢機構4は、第一部材1に対して第二部材2を所定角度回動させるまでは、第二部材2が第一部材1に対して重合平行する位置P1まで戻り回動する戻り回動付勢が生じ、所定角度回動させると逆に重合交差する最大回動位置P2まで進み回動する進み回動付勢が生じるものであり、第一部材1に対して第二部材2を重合平行する位置P1から重合交差する位置P3まで所定角度回動させると進み回動付勢が生じるように回動付勢機構4は構成され、この重合交差する位置P3における重合平行する位置P1からの回動角度を45°以下の小さな角度(約40°)に設定している。尚、この重合平行する位置P1から重合交差する位置P3までの角度は適宜設定し得るものである。
The rotation biasing mechanism 4 returns to the position P1 where the
即ち、回動付勢機構4は、弾性部材5の一端部を第二部材2(回動部材15)に連結し他端部を第二部材2と第一部材1との間に設けられる前述したスライド構造部18(スライド部材12)に連結し、第一部材1に対して第二部材2を所定角度回動させるまでは、第二部材2が閉塞方向へ戻り回動する戻り回動付勢が生じ、所定角度回動させると逆に開放方向に進み回動する進み回動付勢が生じるように設けて構成されている。
That is, the rotation urging mechanism 4 has one end of the
具体的には、この弾性部材5はヘ字状の板バネ若しくはヘ字状の線バネ、具体的には本実施例では中間部を巻回してコイル状部5aを頂部に有して左右に連結端5b,5cを有する全体視略ヘ字状のコイルバネとし、この弾性部材5の左右の連結端5b,5cが互いに離れようとする拡角付勢が生じるようにしてこの弾性部材5の左右の連結端5b,5cの一端を前記第二部材2(回動部材15)に連結し、他端を前記スライド構造部18(スライド部材12)に連結して構成している。
More specifically, this
即ち、略ヘ字状の弾性部材5の前記左右の連結端5b,5cを互いに接近押圧してこの連結端5b,5cの一端を前記第二部材2(回動部材15)の取付部15bに連結し、他端を前記スライド構造部18(スライド部材12)の取付部12cに連結して、この弾性部材5に前記連結端5b,5cが互いに離れようとする拡角付勢が生じるように構成し、図10に示すようにこの左右の連結端5b,5cに生じる拡角付勢力が回動力として働かない位置(重合交差する位置P3)を境として、第一部材1に対して第二部材2をこの重合交差する位置P3までスライド移動させる間は、この拡角付勢によって第二部材2に戻り回動付勢が生じ、この重合交差する位置P3を超えた位置までスライド移動させることこの拡角付勢によって第二部材2に進み回動付勢が生じるように構成している。
In other words, the left and right connecting ends 5b, 5c of the substantially square-shaped
つまり、本実施例では、図2,図9に示すように第一部材1を固定したとして(重合平行する位置P1)、これに対して第二部材2を相対的に重合面に対して平行に回動させる場合、弾性部材5の左右の連結端5b,5cの位置が図3,図10に示すように軸部14と一直線上となる位置(重合交差する回動位置P3)まで第二部材2を回動させる間は、連結端5b,5cの拡角付勢力が第一部材1に対して第二部材2を戻り回動させる力となって戻り回動付勢が生じ、左右の連結端5b,5cの位置が軸部14と一直線上でなく前記回動位置P3以上に第二部材2を回動させると、図4,図11に示すように連結端5b,5cの拡角付勢力が今度は逆に第一部材1に対して第二部材2を更に進み回動させる方向に生じて重合交差する最大回動位置P2まで進み回動付勢が生じるように構成している。
That is, in this embodiment, as shown in FIGS. 2 and 9, the first member 1 is fixed (position P1 parallel to the superposition), but the
従って、第一部材1と第二部材2とをスライド開閉自在に重合するスライド装置において、簡単な構成によって回動付勢がなされ、しかも所定角度回動させると逆に自動的に開放方向に進み回動付勢が生じ、回動動作が軽くなったり、設計によっては手を放しても自動的に回動するように構成でき、進み回動付勢と戻り回動付勢の双方が各範囲で夫々生じて、第二部材2(回動部材15)が回動途中でふらつくことがないように設計可能な画期的なスライド装置となる。
Therefore, in the slide device that superimposes the first member 1 and the
尚、弾性部材としては前述した構成のものに限られるものではない。 The elastic member is not limited to the structure described above.
以上より、本体部1(第一部材1)に重合する重合部2(第二部材2)の上面にスライド方向に長い縦長のディスプレイ部7を設け、TV若しくは映画などの横長映像を表示させる際にこの重合部2を本体部1に対して90度回動して前記ディスプレイ部7をスライド方向と直交する方向に長い横長ディスプレイとなる向きに切り換え自在となり、特に前記ディスプレイ部7を上面に設けた前記重合部2を前記本体部1に対して前記スライド装置の前記軸受孔13aと前記軸部14との回動により90度回動した際、前記重合部2若しくは前記ディスプレイ部7の中間位置を回動支点に(丁度スライドによって相対的に軸部14がこの位置に移動することで中間位置に位置した軸部14を支点に)90度回動して前記本体部1と前記重合部2とがL字状とならずT字状となるスライド位置でのみこの90度回動が許容される電子機器を容易に実現できることとなる。
As described above, when the vertically
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。 Note that the present invention is not limited to this embodiment, and the specific configuration of each component can be designed as appropriate.
P1 重合平行する位置
P2 最大回動位置
P3 重合交差する位置
1 第一部材・本体部
2 第二部材・重合部
3 回動構造部
4 回動付勢機構
5 弾性部材
5a コイル状部
5b 連結端
5c 連結端
6 弾性部材
7 ディスプレイ部
8 スライド付勢機構
14 軸部
15 回動部材
17 ストッパ部
18 スライド構造部
19 ストッパ受部
20 回動規制機構
P1 Overlapping position P2 Maximum rotation position P3 Overlapping position 1 First member /
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