JP2008137763A - 給紙装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ピックアップローラ70の軸受保持板80よりも給紙経路前方に、給紙の際に封筒10のフラップ11に当接してこれを封筒本体12側に押さえ付けるフラップ押さえ部材20を配設する。
【選択図】図2
Description
図6(a)は、従来の画像形成装置の手差し給紙装置540の断面図である。
同図に示すように、手差し給紙装置540は、装置本体450と手差しトレイ460からなる。装置本体450には、給紙ローラ350と、ピンチローラ360と、ピックアップローラ370とが備えられ、手差しトレイ460には押し上げ板330が設けられている。給紙ローラ350とピックアップローラ370とは、軸受保持板380に回転自在に軸支されている。
繰り出された封筒310は、ピックアップローラ370の回転方向と同じ方向に回転する給紙ローラ350と、ピックアップローラ370の回転方向と逆方向に回転するピンチローラ360との間を搬送され、給紙路308へ送られてゆく。
また、上記ピックアップローラの軸受部材は、ピックアップローラを挟んで対向配置された一対の保持板を含み、上記フラップ押さえ部材の、上記ピックアップローラの軸と平行な方向における長さは、上記一対の保持板の外側主面間の距離よりも大きいことを特徴とする。
さらに、上記フラップ押さえ部材は、上記ピックアップローラの軸と平行な方向における中央部と、当該中央部の両外側に位置する両端部からなり、上記各端部は、外側に延びるに連れて、上記シート載置面と対向する端縁が上記シート載置面から離間して行く部分を含む形状に形成されていることを特徴とする。
このようにすれば、フラップ押さえ部材の取り付け誤差等の影響を受けることなく、フラップを封筒本体に確実に押さえ付けることができる。
このようにすれば、上記保持板に当たることがない位置までフラップを封筒本体に確実に押さえ付けることができる。
このようにすれば、フラップ押さえ部材をピックアップローラにより近づけることができ、給紙装置のコンパクト化を図ることができる。
このようにすれば、フラップ押さえ部材を簡易に作製することができる。
[実施の形態1]
<プリンタの構成>
図1は、本実施の形態に係る手差し給紙装置140を備えたプリンタ100の要部斜視図である。図1に示すように、手差し給紙装置140は、プリンタ100の側部に設けられている。プリンタ100は、例えば電子写真方式等により、当該手差し給紙装置140から給紙される封筒や用紙などの記録媒体に画像を印刷する画像形成装置である。
図2(a)は、手差し給紙装置140の要部断面図であり、図2(b)は、手差し給紙装置140の要部斜視図である。両図は、給紙の際の状態を示している。
図2(a)に示すように、給紙装置本体150には、給紙ローラ50と、ピンチローラ60と、ピックアップローラ70とが備えられ、手差し給紙トレイ160には、当該トレイ160に揺動自在に軸支された押し上げ板30が設けられている。以下、手差し給紙トレイ160(押し上げ板30を含む)上面の、封筒10等の記録媒体が載置される面をシート載置面という。
軸受保持部材79は、給紙ローラ50の軸を中心に揺動自在に保持されており、ピックアップローラ70が手差し給紙トレイ160に載置された封筒等の記録媒体に適正な圧力で接するように、ばねやエラストマー等の公知の付勢手段によって付勢されている。
軸受保持部材79の上部には、断面が略コの字の形状である保持体90が備えられている。保持体90は、軸受保持部材79を内包するように設けられ、軸受保持部材79の揺動を妨げないように下側が開放されている。
フラップ押さえ20は、金属製の略台形状をした板状体であり、保持体90から手差し給紙トレイ160のシート載置面に向けて延出されるように配置されている。
フラップ押さえ20は、保持体90にネジにより固定されている。なお、フラップ押さえ20の固定方法は、ネジ止めに限られず、これ以外の手段、例えば接着剤や溶接等で行うとしても良い。また、保持体90にスリットを開け、当該スリットに対応する爪をフラップ押さえ20に設けて嵌合させる方法等も考えられる。また、保持体90とフラップ押さえ20を別部材にする構成に限られず、例えばこれらを一体構成するとしても良い。
この切り欠き部20dは、軸受保持部材79の揺動時に、ピックアップローラ70の周面がフラップ押さえ20に接触しないようにするために設けられたものである。この切り欠き部20dを設けることにより、フラップ押さえ20を軸受保持部材79により近接した位置に配置できる。フラップ押さえ20は、保持体90に固定されているので、フラップ押さえ20を軸受保持部材79に近接させられるということは、それだけ保持体90の給紙方向における幅を縮小化でき、給紙装置全体の小型化を図れることになる。
また、図2(a)の拡大断面図に示すようにフラップ押さえ20の中央部20aの下方端20eと、ピックアップローラ70の封筒本体12との当接点71とを結ぶ直線73が、軸受保持板80の下方端80a(最下方位置に相当)よりも下方に来るように位置関係が設定されている。このような位置関係にすることで、封筒10の給紙の際に、軸受保持板80の給紙経路前方の位置において、軸受保持板80に当たらなくなる位置までフラップ11を封筒本体12に確実に押さえ付けた状態にすることができる。
図2(a)に示すように、給紙の際には、まず手差し給紙トレイ160の押し上げ板30が給紙待機中の位置(二点差線)から給紙時の位置(実線)まで揺動し、フラップ11の折り目が給紙方向とほぼ平行になるようにシート載置面上に載置された封筒10が押し上げられる。これにより、封筒本体12の主面がピックアップローラ70と接触する。このとき封筒本体12の主面は、フラップ押さえ20には接触しない(図2(b)参照)。フラップ11は、起き上がっている場合にフラップ押さえ20の中央部20aの下方端20eに当たって封筒本体12の方に押さえ付けられることになる(図2(a)参照)。
また、フラップ11の形状に着目すると、通常、フラップ11も給紙方向両側の部分が斜めに切られているので、フラップ押さえ20と跳ね上がっているフラップ11双方の斜めに切られた部分の縁同士が係合することになり、フラップ11の押し下げをよりスムーズに行うことができる。
さらに、軸受保持板80として、その下方端80aの部分がほぼ直角の矩形状のものを用いたが、この形状に限定されず、例えば図3に示すようにC面取り若しくはR面取り等の面取り等を施したものを用いるとしても良い。面取り等を施した場合には、フラップ押さえ20により押さえられたフラップ11の端部が振動等により仮にその面取りした部分に接触したとしても引っ掛かり難く、ジャム発生のさらなる防止効果を期待できる。
上記実施の形態1では、フラップ押さえ部材として板状のものを用いた場合の構成例を説明したが、封筒のフラップを押さえ付けることができる部材であれば、板状に限定されない。例えば、線状部材を用いる構成をとることしても良い。
図4は、線状のフラップ押さえ21を用いる構成例を示している。
また、図5に示すように、薄片状のフラップ押さえ22a、22bを配置する構成とすることもできる。第1の実施の形態におけるフラップ押さえ20の両端部だけをカットして用いた構成に相当する。フラップ押さえ部材の材料を削減でき、コスト低減を図れる。また、例えば封筒10のセット方向が同図に示す方向だけと決められている場合には、フラップ押さえとして22bのみを配置することで、取り付け作業の簡素化を図れる。
(1)上記実施の形態では、フラップ押さえ20を金属製としたが、フラップ11を押さえ付けることができる部材であれば、その形状、材質等が上記のものに限られないことはいうまでもない。例えば、材料を樹脂製とすることができる。また、フィルム状などの可撓性を有する部材を用いるとしても良い。フラップ11が押さえ付けられたときに、仮に封筒本体12の、フラップ11が位置する側の反対側の部分が浮き上がって可撓性部材と接触したとしても、可撓性部材の撓みにより封筒10との摩擦を軽減でき給紙性の向上を図れる。
11 フラップ
12 封筒本体
20,21,22a,22b フラップ押さえ
20a 中央部
20b,20c 端部
20d 切り欠き部
20e 下方端
20j、20k、20m 端縁
30 押し上げ板
70 ピックアップローラ
71 当接点
80 軸受保持板
80a 下方端
90 保持体
100 プリンタ
140 手差し給紙装置
150 給紙装置本体
160 手差し給紙トレイ
Claims (9)
- 給紙トレイのシート載置面に、フラップの折り目が給紙方向とほぼ平行になるように載置された封筒をピックアップローラで繰り出して給紙する給紙装置であって、
前記ピックアップローラの軸受部材よりも給紙経路前方に、給紙の際に前記封筒のフラップに当接してこれを当該封筒本体側に押さえ付けるフラップ押さえ部材を配設したことを特徴とする給紙装置。 - 前記ピックアップローラの軸受部材は、
ピックアップローラを挟んで対向配置された一対の保持板を含み、
前記フラップ押さえ部材の、前記ピックアップローラの軸と平行な方向における長さは、前記一対の保持板の外側主面間の距離よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。 - 前記フラップ押さえ部材は、
前記ピックアップローラの軸と平行な方向における中央部と、当該中央部の両外側に位置する両端部からなり、
前記各端部は、外側に延びるに連れて、前記シート載置面と対向する端縁が前記シート載置面から離間して行く部分を含む形状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の給紙装置。 - 前記ピックアップローラの軸と平行な方向における前記中央部の距離L1は、前記一対の保持板の外側主面間の距離L2の1.05倍以上の長さであることを特徴とする請求項3記載の給紙装置。
- 前記保持板を含む平面で切断した場合に、
前記フラップ押さえ部材の下方端と、前記ピックアップローラの封筒本体との当接点とを結ぶ直線が、前記保持板の最下方位置よりも下方に来るように、
前記フラップ押さえ部材の下方端の位置が設定されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の給紙装置。 - 前記軸受部材は、前記ピックアップローラよりも給紙方向下流側に配された軸を中心に上下方向に揺動自在に軸支されており、
前記フラップ押さえ部材は、
前記軸受部材の揺動時に当該軸受部材および当該ピックアップローラと接触しないように、当該軸受部材および当該ピックアップローラと対向する部分が切り欠かれていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の給紙装置。 - 前記フラップ押さえ部材は、板状部材または線状部材であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の給紙装置。
- 前記フラップ押さえ部材は、フィルム状の可撓性を有する部材であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の給紙装置。
- 給紙部から給紙される封筒に画像を形成する画像形成装置であって、
前記給紙部として、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の給紙装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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