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JP2008122800A - 画像表示装置 - Google Patents

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JP2008122800A
JP2008122800A JP2006308303A JP2006308303A JP2008122800A JP 2008122800 A JP2008122800 A JP 2008122800A JP 2006308303 A JP2006308303 A JP 2006308303A JP 2006308303 A JP2006308303 A JP 2006308303A JP 2008122800 A JP2008122800 A JP 2008122800A
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Sadahiko Shimazaki
貞彦 島崎
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Abstract

【課題】入力画像に応じて表示される画像の形式を適切に定めることができる画像表示装置を提供する。
【解決手段】プロジェクタ(画像表示装置)は、入力画像を表示し、輝線の枠で第1のアスペクト比を有する矩形領域を表した領域指定用画像を入力画像に重ねて表示し(a)、使用者からの指示に従って領域指定用画像のアスペクト比、位置、サイズを決定することによって矩形領域の指定を受け付け(b)、指定された矩形領域に対応する入力画像中の部分を抽出し、抽出した部分のアスペクト比を第2のアスペクト比にしてサイズを拡大した投影画像(加工画像)を投影する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像を表示するモニタ、又は画像を投影するプロジェクタ等の画像表示装置に関し、より詳細には、種々の形式の入力画像に対して実際に表示する画像の形式を設定する処理を行う画像表示装置に関する。
入力画像に基づいた画像を表示する画像表示装置として、テレビジョン受像機等のモニタの他に、入力画像に基づいた画像を外部のスクリーン又は壁等の被投射面に対して拡大投影するプロジェクタが用いられている。このようなプロジェクタは、液晶パネル又はDMD(Digital Micromirror Device)等でなる平面状の画像形成パネルで画像を形成し、画像を形成した画像形成パネルで反射した光又は画像形成パネルを透過した光を外部の被投射面に対して投射することにより、画像を投影する構成となっている。
一般的に、画像のアスペクト比は種々の値が用いられており、テレビジョン放送等の家庭用の画像では横:縦の比が4:3のものと16:9のものとが多く用いられている。従来のプロジェクタは、アスペクト比が4:3又は16:9に構成された画像形成パネルを備えており、いずれの画像形成パネルを備えていてもいずれのアスペクト比の画像をも投影できるように構成されているものが多い。一方で、NTSC方式のテレビジョン放送でのアスペクト比が4:3であることから、入力画像は4:3のアスペクト比で提供されることが多い。このため、アスペクト比16:9の画像は、画像を横方向に圧縮してアスペクト比4:3の画像に変形したスクイーズ形式の入力画像、又は画像の上下に黒枠を付加して全体としてアスペクト比4:3の画像に成形したレターボックス形式の入力画像で提供されることがある。このように種々の入力画像が入力される可能性があるので、プロジェクタには、入力画像に応じて投影画像の形式を切り換える機能が必要である。
図6は、プロジェクタに入力される種々の入力画像とプロジェクタが投影する種々の形式の投影画像との対応例を示す概念図である。プロジェクタに入力可能な入力画像としては、4:3のアスペクト比で形成された4:3形式の入力画像、アスペクト比16:9の画像を横方向に圧縮したスクイーズ形式の入力画像、及びアスペクト比16:9の画像の上下に黒枠を付加したレターボックス形式の入力画像がある。これに対し、プロジェクタによって投影される投影画像の形式には、入力画像のアスペクト比を保持した状態で投影する標準表示、アスペクト比4:3の入力画像を横方向に伸張してアスペクト比を16:9にした画像を投影するワイド表示、及びアスペクト比4:3の入力画像の一部であるアスペクト比16:9の画像を拡大したズーム表示がある。なお、図6には、アスペクト比16:9の画像形成パネルを備えたプロジェクタで画像を投影した場合の投影画像を示しており、アスペクト比4:3の画像を投影する際には画像の両脇に黒枠が形成される。
図6に示すように、4:3形式の入力画像に対しては標準表示が適しており、スクイーズ形式の入力画像に対してはワイド表示が適しており、レターボックス形式の入力画像に対してはズーム表示が適している。しかしながら、スクイーズ形式の入力画像を標準表示で投影すると不自然に上下に引き延ばされた画像が投影され、レターボックス形式の入力画像を標準形式で投影すると黒枠の部分が多くなって画像が小さく投影される。また4:3形式及びレターボックス形式の入力画像をワイド表示で投影すると、不自然に左右に引き延ばされた画像が投影される。また4:3形式及びスクイーズ形式の入力画像をズーム表示で投影すると画像の一部がカットされた上で拡大された画像が投影される。このように、入力画像に対して不適切な投影画像の形式を選択した場合には不自然な画像が投影されるので、入力画像に応じて適切な投影画像の形式を選択する必要がある。
特許文献1〜3には、投影画像の拡大・縮小を行って投影画像の形式を変更するための技術として、光学式ズームを用いる技術が開示されている。近年のプロジェクタでは、画像形成パネルで形成する画像を加工することによって投影画像の拡大・縮小を行う電子式ズームを併用するものも多い。従来のプロジェクタでは、適切な投影画像の形式を自動で選択することは困難であるので、入力画像を各形式に加工した画像を順番に投影し、入力画像に合った適切な投影画像の形式を使用者に選択させることが多く行われている。例えば、4:3形式の入力画像が入力された場合、プロジェクタは、図6に示す如く、4:3形式の画像を標準表示、ワイド表示及びズーム表示の各形式に加工した画像を順番に投影し、適切な画像が投影される標準表示を使用者に選択させる。またテレビジョン受像機等のモニタも、複数種類の形式の画像を表示可能であり、表示画像の形式を使用者に選択させる機能を備えるものがあり、入力画像に応じて表示画像の形式を自動で選択するものもある。
特開平5−323451号公報 特開平11−95324号公報 特開2002−72354号公報
図6に示した入力画像及び投影画像の形式は一例であって、他の形式の画像も利用されており、プロジェクタが対応すべき入力画像及び投影画像の形式は増加し続けているのが現状である。従って、使用者が投影画像の形式を選択する際には、順に投影された多種類の形式の画像の中から一の形式の画像を選択する必要があり、使用者が投影画像の形式を選択する作業が煩雑であるという問題がある。また多種類の形式の投影画像の中からどの形式が適切なものであるかを使用者が判断することが困難であるという問題がある。また、入力画像に応じて表示画像の形式を自動で選択するモニタも、場合によっては不適切な表示画像の形式を選択してしまうことがあるという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、入力画像に含まれる領域の内でどの部分を表示すべきかを使用者が目で見て指定することによって、表示される画像の形式を適切に定めることができる画像表示装置を提供することにある。
本発明に係る画像表示装置は、入力画像を加工した加工画像を表示する画像表示装置において、入力画像を表示する手段と、該手段が表示した入力画像上の任意の位置で、第1のアスペクト比を有する任意のサイズの矩形領域の指定を受け付ける受付手段と、該受付手段で前記矩形領域の指定を受け付けた以降に入力される入力画像に含まれる前記矩形領域に対応する部分を前記入力画像から抽出し、前記部分のアスペクト比を第2のアスペクト比にし、前記部分のサイズを所定のサイズに変更することによって、加工画像を生成する生成手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る画像表示装置は、表示した入力画像に重ねて、第1のアスペクト比を有する矩形領域を表す領域指定用画像を表示する手段と、該手段が表示する前記領域指定用画像の前記入力画像上での位置及び/又はサイズを変更する手段とを更に備え、前記受付手段は、前記領域指定用画像の位置及びサイズを決定する指示を受け付けることによって、入力画像上で前記領域指定用画像が表す矩形領域の指定を受け付ける手段を有することを特徴とする。
本発明に係る画像表示装置は、第1のアスペクト比を変更する手段を更に備えることを特徴とする。
本発明に係る画像表示装置は、前記生成手段は、第2のアスペクト比を変更する手段を有することを特徴とする。
本発明に係る画像表示装置は、画像の投影によって画像を表示するプロジェクタであることを特徴とする。
本発明においては、画像表示装置(プロジェクタ)は、入力画像を表示し、入力画像上で第1のアスペクト比を有する矩形領域の指定を受け付け、指定された矩形領域に対応する入力画像中の部分を抽出してサイズを変更した加工画像を第2のアスペクト比で表示する。入力画像がどのような形式であっても、指定された矩形領域に対応する部分が加工画像として表示される。
また本発明においては、画像表示装置は、輝線の枠又は輝点等で矩形領域を表した領域指定用画像を入力画像に重ねて表示し、使用者からの指示に従って領域指定用画像の位置及び/又はサイズを変更し、使用者からの指示に従って領域指定用画像の位置及びサイズを決定することによって矩形領域の指定を受け付ける。
また本発明においては、画像表示装置は、領域指定用画像のアスペクト比である第1のアスペクト比を使用者からの指示に従って変更することにより、種々のアスペクト比を有する矩形領域の指定を受け付けることができる。また画像表示装置は、表示する加工画像のアスペクト比である第2のアスペクト比とは異なった値の第1のアスペクト比で矩形領域の指定を受け付けることができ、入力画像の矩形領域に対応する部分のアスペクト比を第2のアスペクト比に加工した上で加工画像として表示する。
更に本発明においては、画像表示装置は、加工画像のアスペクト比である第2のアスペクト比を使用者からの指示に従って変更することにより、適切なアスペクト比で画像を表示することができる。
本発明にあっては、レターボックス形式のように黒枠を含む画像等、入力画像がどのような形式であったとしても、画像表示装置(プロジェクタ)は、入力画像上で矩形領域の指定を受け付けることにより、入力画像に含まれる領域の内で表示すべき部分を拡大して表示することが可能となる。
また本発明にあっては、使用者は、入力画像中で全体又は一部等のどの部分を表示すべきかを目で見て判断し、表示すべき領域を指定することにより、入力画像に適した表示画像の形式を決定することができる。従って、多種類の形式の表示画像中から一の形式の表示画像を選択する煩雑な作業を行うことなく、入力画像に合った適切な表示画像の形式を確実に定めることが可能となる。
また本発明にあっては、画像表示装置は、第1のアスペクト比を使用者からの指示に従って変更することにより、入力画像内の表示すべき領域が種々のアスペクト比を有している場合でも、その領域を拡大した加工画像を表示することができる。従って、使用者は、種々の形式の入力画像について、入力画像に適した表示画像の形式を確実に決定することができる。また入力画像がスクイーズ形式等のアスペクト比が本来の値から変更された画像であっても、画像表示装置は、表示すべき領域のアスペクト比を適切に加工した加工画像を表示することができる。従って、使用者は、多種類の形式の表示画像の中から一の形式の表示画像を選択する作業を行うことなく、入力画像に合わせてアスペクト比を変更した適切な表示画像の形式を確実に定めることが可能となる。
更に本発明にあっては、本発明の画像表示装置は、第2のアスペクト比を使用者からの指示に従って変更することにより、入力画像に適切なアスペクト比で画像を表示することができる等、本発明は優れた効果を奏する。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1においては、本発明の画像表示装置がプロジェクタである形態について説明する。図1は、本発明の画像表示装置であるプロジェクタの内部の機能構成を示すブロック図である。プロジェクタ1は、演算を行うプロセッサ、演算に伴う各種の情報、及び制御プログラムを記憶するROM等からなる制御処理部11を備えている。制御処理部11は、プロジェクタ1全体の動作を制御する処理を行う。制御処理部11には、使用者が操作するリモートコントローラ(リモコン)10から赤外線又は電波を用いて発信される信号を受信するリモコン受信部16及び各種のスイッチからなって使用者の操作により各種の処理指示を受け付ける操作部17が接続されている。制御処理部11は、リモコン受信部16又は操作部17で各種の処理指示を受け付け、受け付けた処理指示に従った処理を実行する構成となっている。リモコン受信部16及び操作部17は、本発明における受付手段に相当する。
またプロジェクタ1は、放電ランプ又はLED等からなる光源21と、液晶パネル又はDMD等でなる平面状の画像形成パネル22とを備えている。画像形成パネル22は、液晶又は微小ミラー等を用いてなる複数の画素を有し、画素数で規定される所定の解像度で画像を形成する構成となっている。プロジェクタ1は、図示しない光学系を用いて光源21からの光を画像形成パネル22に対して照射する構成となっており、更に、画像を形成した画像形成パネル22に照射されて画像形成パネル22で反射された光を外部へ投射する投射レンズ23を備えている。図1中の白矢印は光を示す。投射レンズ23から投射された光は、プロジェクタ1外のスクリーン又は壁等の被投射面に対して投射され、スクリーン表面に投影画像が投影される。なお、プロジェクタ1は、画像を形成した画像形成パネル22を透過した光を投射レンズ23で投射することにより投影画像を投影する構成であってもよい。
またプロジェクタ1は、光ディスク装置、テレビジョンチューナ又はPC等の外部の装置から入力画像を入力される入力部13を備えている。入力部13には、入力された入力画像に対して、一部分の抽出、アスペクト比の変更、解像度の変換、変形、サイズの変更等の加工を行う画像加工処理部14が接続されている。画像加工処理部14には、画像加工処理部14が入力画像を加工した画像を生成する画像生成部15が接続されている。画像生成部15は画像形成パネル22に接続されており、画像形成パネル22は画像生成部15が生成した画像を形成する構成となっている。画像加工処理部14及び画像生成部15は、本発明における生成手段に相当する。なお、画像加工処理部14及び画像生成部15は、これらが行うべき処理を実行可能な一つの演算回路で構成された形態であってもよい。
また画像生成部15には、投影画像に重ねて投影すべきOSD(オンスクリーンディスプレイ)画像を生成するOSD画像生成部12が接続されている。画像生成部15は、画像加工処理部14が入力画像を加工した画像とOSD画像生成部12が生成したOSD画像とを合成した画像を生成する構成となっている。プロジェクタ1は、OSD画像を含む画像を画像生成部15が生成して画像形成パネル22が形成することによって、投影画像に重ねてOSD画像を投影することができる。またOSD画像生成部12、画像加工処理部14、及び画像生成部15は、制御処理部11に接続されており、制御処理部11による制御に従って動作する。以上の構成により、プロジェクタ1は、外部から入力された入力画像を加工した投影画像を投影することができる。
次に、以上の構成でなる本発明のプロジェクタ1が実行する処理を説明する。本発明のプロジェクタ1は、入力画像に含まれる領域の内で画像として投影すべき矩形領域の指定を受け付け、投影画像の形式を設定する処理を実行する構成となっている。図2は、プロジェクタ1が投影画像の形式を設定する処理の手順を示すフローチャートである。外部から入力画像が入力部13に入力されている状態で、プロジェクタ1の制御処理部11は、使用者が操作部17に所定の操作を行うか、又は使用者がリモコン10に所定の操作を行ってリモコン10が送信した所定の信号をリモコン受信部16が受信することによる、設定指示の受付を待ち受けている(S1)。設定指示の受付がない場合は(S1:NO)、制御処理部11は、その時点での設定に従った形式で投影画像を投影しながら、設定指示の受付の待ち受けを続行する。
ステップS1で設定指示を受け付けた場合は(S1:YES)、制御処理部11は、入力画像内の領域が全て含まれる画像を画像生成部15に生成させ、生成した画像を画像形成パネル22に形成させて、画像形成パネル22で反射した光を投射レンズ23から投射することにより、入力画像を投影する(S2)。このとき、画像加工処理部14は、入力画像のアスペクト比を維持し、画像形成パネル22が投影画像用に形成できる最大範囲内に入力画像が収まるようなサイズに入力画像のサイズを調整する処理を行う。これにより、入力画像は、被投射面上にプロジェクタ1が画像を投影できる最大の投影範囲よりも小さめのサイズで投影される。
制御処理部11は、次に、所定のアスペクト比(第1のアスペクト比)を有する矩形の枠でなる領域指定用画像をOSD画像生成部12に生成させ、画像生成部15に入力画像と領域指定用画像とを合成した画像を生成させ、生成した画像を画像形成パネル22に形成させて、画像形成パネル22で反射した光を投射レンズ23から投射することにより、入力画像に重ねて領域指定用画像を投影する(S3)。
図3は、入力画像がレターボックス形式である場合に、投影画像の形式を設定する処理の最中に投影される画像の例を示す模式図である。図3(a)は、入力画像に重ねて領域指定用画像を投影した状態を示す。図中には、プロジェクタ1が画像を投影できる投影範囲を破線で示しており、入力画像は投影範囲よりも小さめのサイズで投影されている。また一部の抽出又はアスペクト比の変更等の加工を行わずに入力画像を投影しているので、アスペクト比16:9の画像の上下に黒枠を付加されて4:3のアスペクト比になった原形の状態の入力画像が投影されている。矩形の枠でなる領域指定用画像は、入力画像に重ねて投影されることによって、入力画像に含まれる矩形領域を表す。領域指定用画像は、入力画像よりも明るい輝線又は原色で投影されることが望ましい。図3中にはアスペクト比が16:9の領域指定用画像を示している。なお、領域指定用画像の形状は、矩形の枠に限るものではなく、矩形領域の四隅を表す輝点等、矩形領域を表すことができる形状であればその他の形状であってもよい。
制御処理部11は、次に、使用者が操作部17又はリモコン10を操作することによる、領域指定用画像のアスペクト比の変更指示の受付を待ち受ける(S4)。操作部17又はリモコン受信部16でアスペクト比の変更指示を受け付けた場合は(S4:YES)、制御処理部11は、OSD画像生成部12に生成させる領域指定用画像のアスペクト比を変更させることによって、入力画像に重なった領域指定用画像のアスペクト比を変更する(S5)。
ステップS5が終了した後、又はステップS4でアスペクト比の変更指示の受付がない場合は(S4:NO)、制御処理部11は、使用者が操作部17又はリモコン10を操作することによる、領域指定用画像の位置・サイズの変更指示の受付を待ち受ける(S6)。使用者は、操作部17又はリモコン10に設けられたカーソルキー等を操作することによって、領域指定用画像の位置・サイズの変更指示を入力する。操作部17又はリモコン受信部16で位置・サイズの変更指示を受け付けた場合は(S6:YES)、制御処理部11は、OSD画像生成部12に生成させる領域指定用画像の位置・サイズを変更させることによって、領域指定用画像の入力画像上での位置及びサイズを変更する(S7)。
ステップS7が終了した後、又はステップS6で位置・サイズの変更指示の受付がない場合は(S6:NO)、制御処理部11は、領域指定用画像のアスペクト比、位置及びサイズを決定する決定指示の受付を待ち受ける(S8)。決定指示の受付がない場合は(S8:NO)、制御処理部11は、処理をステップS4へ戻し、領域指定用画像のアスペクト比、位置及びサイズの変更指示を待ち受ける。
図3(b)は、入力画像上での位置及びサイズを変更した領域指定用画像を示す。アスペクト比が16:9の領域指定用画像のサイズを拡大し、入力画像上での位置を適切に調整することによって、レターボックス形式の入力画像中に含まれるアスペクト比が16:9の画像の部分を矩形領域として指定することができる。
ステップS8で操作部17又はリモコン受信部16で決定指示を受け付けた場合は(S8:YES)、制御処理部11は、領域指定用画像のアスペクト比、位置及びサイズの決定により、入力画像に含まれる領域の内で投影画像として投影すべき矩形領域の指定を受け付け、画像加工処理部14により、指定された矩形領域に対応する部分を入力画像から抽出し、画像形成パネル22が投影画像用に形成できる最大範囲の大きさに拡大した画像を画像生成部15に生成させる(S9)。このとき、画像加工処理部14は、指定された矩形領域に対応する入力画像中の部分のアスペクト比を、画像形成パネル22の形状に合わせた所定のアスペクト比(第2のアスペクト比)にし、画像形成パネル22が画像を形成できる最大範囲にサイズを拡大する画像処理を行う。制御処理部11は、次に、生成した画像を画像形成パネル22に形成させて、画像形成パネル22で反射した光を投射レンズ23から投射することにより、入力画像中の矩形領域を拡大した投影画像を投影し(S10)、投影画像の形式を設定する処理を終了する。プロジェクタ1は、設定内容を記憶し、投影画像の形式を設定する処理が終了した以降は、指定された矩形領域に対応する部分を入力部13に入力される入力画像から抽出して拡大した画像を画像生成部15で生成し、画像を投影する。このようにして投影された画像は、本発明における加工画像に相当する。
図3(c)は、入力画像中の矩形領域を拡大した投影画像を示す。入力画像に含まれる部分の内で、領域指定用画像で指定された矩形領域がプロジェクタ1の投影範囲の全体に拡大されている。画像形成パネル22がアスペクト比16:9で構成されているので、プロジェクタ1の投影範囲のアスペクト比は16:9となり、最終的に投影画像は16:9のアスペクト比で投影される。
図3に示すように、入力画像がレターボックス形式であったとしても、投影画像として投影すべき領域を指定することにより、入力画像から黒枠の部分を除いた画像の部分を投影画像として投影することが可能となる。即ち、使用者は、入力画像中で全体又は一部等のどの部分を投影画像として投影すべきかを目で見て判断し、投影すべき領域を指定することにより、入力画像に適した投影画像の形式を決定することができる。従って、多種類の形式の投影画像の中から一の形式の投影画像を選択する煩雑な作業を行うことなく、入力画像に合った適切な投影画像の形式を確実に定めることが可能となる。
図4は、入力画像がスクイーズ形式である場合に、投影画像の形式を設定する処理の最中に投影される画像の例を示す模式図である。図4(a)は、スクイーズ形式の入力画像と、アスペクト比が16:9の領域指定用画像とを投影した例を示す。スクイーズ形式の入力画像はアスペクト比が4:3であるので、16:9の領域指定用画像では投影すべき部分を全て指定することができない。本発明のプロジェクタ1は、ステップS5の処理で領域指定用画像のアスペクト比を16:9から4:3へ変更することが可能である。図4(b)は、アスペクト比を4:3へ変更した領域指定用画像を示す。入力画像の全体が矩形領域として指定されている。図4(c)は、投影画像を示す。プロジェクタ1は画像形成パネル22のアスペクト比に合わせてアスペクト比16:9で投影画像を投影するので、スクイーズ形式の入力画像を横方向に伸張した適切な形式の投影画像が投影される。
図4に示すように、プロジェクタ1は、領域指定用画像のアスペクト比(第1のアスペクト比)を変更することにより、入力画像内の投影すべき領域が種々のアスペクト比を有している場合でも、投影すべき領域を適切に指定し、投影画像として拡大して投影することができる。従って、使用者は、種々の形式の入力画像について、入力画像に適した投影画像の投影形式を確実に決定することができる。また、本発明のプロジェクタ1は、投影範囲のアスペクト比とは異なったアスペクト比を有する部分の指定を受け付けることができ、指定された部分を投影範囲のアスペクト比に成形した上で投影するので、入力画像がスクイーズ形式等、アスペクト比が本来の値から変更された画像であっても、投影すべき領域のアスペクト比を適切にした画像を投影することができる。従って、多種類の形式の投影画像の中から一の形式の投影画像を選択する作業を行うことなく、入力画像に合わせてアスペクト比を変更した適切な投影画像の形式を確実に定めることが可能となる。
なお、本実施の形態においては、入力画像に含まれる投影すべき部分を画像形成パネル22の形状に合わせた所定のアスペクト比にした上で最大の投影範囲に拡大した画像を投影する形態を示したが、本発明の画像表示装置であるプロジェクタ1の形態はこれに限るものではない。例えば、プロジェクタ1は、最大の投影範囲以外のサイズで投影画像を投影する形態であってよい。
またプロジェクタ1は、投影画像のアスペクト比(第2のアスペクト比)を、画像形成パネル22の形状に合わせた値以外のアスペクト比へ変更することが可能な構成であっても良い。画像形成パネル22のアスペクト比が16:9であって入力画像が標準形式である場合は、入力画像の全体を適切に指定したとしても、不自然に横方向に引き延ばされた投影画像が投影されることとなる。プロジェクタ1は、使用者からの指示に従って投影画像のアスペクト比を変更する処理を行うことにより、標準形式の入力画像をアスペクト比4:3の投影画像として投影する等、入力画像に適切なアスペクト比で投影画像を投影することができる。
また本実施の形態においては、第1及び第2のアスペクト比の具体的な値として、4:3又は16:9を用いた形態を示したが、これに限るものではなく、本発明ではアスペクト比の値として14:9等のその他の値を用いることも可能である。
また本実施の形態においては、本発明のプロジェクタ1は、スクリーン又は壁等の外部の被投射面へ画像を投影するフロントプロジェクション方式の形態を示したが、これに限るものではなく、プロジェクタ1は、図示しない透過型のスクリーンを備え、スクリーンの背面から投射レンズ23で光を投射することによってスクリーンに画像を投影するリアプロジェクション方式の形態であってもよい。
(実施の形態2)
実施の形態2では、本発明の画像表示装置がテレビジョン受像機等のモニタである形態について説明する。図5は、本発明の画像表示装置であるモニタの内部の機能構成を示すブロック図である。モニタ3は、演算を行うプロセッサ、演算に伴う各種の情報、及び制御プログラムを記憶するROM等からなる制御処理部31を備えている。制御処理部31は、モニタ3全体の動作を制御する処理を行う。制御処理部31には、使用者が操作するリモコン30から赤外線又は電波を用いて発信される信号を受信するリモコン受信部36及び各種のスイッチからなって使用者の操作により各種の処理指示を受け付ける操作部37が接続されている。制御処理部31は、リモコン受信部36又は操作部37で各種の処理指示を受け付け、受け付けた処理指示に従った処理を実行する構成となっている。
またモニタ3は、光ディスク装置、セットトップボックス又はPC等の外部の装置から入力画像を入力される入力部33及びチューナ38を備えている。入力部33及びチューナ38には、入力された入力画像に対して加工を行う画像加工処理部34が接続されており、画像加工処理部34には、画像加工処理部34が入力画像を加工した画像を生成する画像生成部35が接続されている。画像生成部35は、液晶ディスプレイパネル又はプラズマディスプレイパネル等の画像表示デバイスである画像表示部39に接続されている。画像表示部39は画像生成部35が生成した画像を形成する構成となっている。
また画像生成部35には、表示画像に重ねて表示すべきOSD画像を生成するOSD画像生成部32が接続されている。画像生成部35は、画像加工処理部34が入力画像を加工した画像とOSD画像生成部32が生成したOSD画像とを合成した画像を生成する構成となっている。モニタ3は、OSD画像を含む画像を画像生成部35が生成して画像表示部39が形成することによって、表示画像に重ねてOSD画像を表示することができる。またOSD画像生成部32、画像加工処理部34、及び画像生成部35は、制御処理部31に接続されており、制御処理部31による制御に従って動作する。以上の構成により、モニタ3は、入力部33又はチューナ38で入力された入力画像を加工した表示画像を表示することができる。
本発明の画像表示装置であるモニタ3は、実施の形態1で説明したプロジェクタ1と同様の処理を行って、入力画像上で表示画像として表示すべき矩形領域の指定を受け付け、表示画像の形式を設定する処理を実行することができる。即ち、図2のフローチャートで示した処理と同様に、モニタ3は、入力画像を表示し、入力画像に重ねて領域指定用画像を表示し、領域指定用画像のアスペクト比、位置及びサイズを決定することによって、入力画像に含まれる矩形領域の指定を受け付け、指定された矩形領域に対応する入力画像中の部分を抽出して画像表示部39の表示範囲に拡大した画像を表示する処理を行う。このように表示した画像は、本発明における加工画像に相当する。
以上の如く、テレビジョン受像機等のモニタ3でも、使用者は、入力画像中で全体又は一部等のどの部分を表示すべきかを目で見て判断し、表示すべき領域を指定することにより、入力画像に適した表示画像の形式を決定することができる。従って、モニタ3は、不適切な表示画像の形式を選択することなく、入力画像に合った適切な表示形式を確実に定めることが可能となる。
本発明の画像表示装置であるプロジェクタの内部の機能構成を示すブロック図である。 プロジェクタが投影画像の形式を設定する処理の手順を示すフローチャートである。 入力画像がレターボックス形式である場合に、投影画像の形式を設定する処理の最中に投影される画像の例を示す模式図である。 入力画像がスクイーズ形式である場合に、投影画像の形式を設定する処理の最中に投影される画像の例を示す模式図である。 本発明の画像表示装置であるモニタの内部の機能構成を示すブロック図である。 プロジェクタに入力される種々の入力画像とプロジェクタが投影する種々の形式の投影画像との対応例を示す概念図である。
符号の説明
1 プロジェクタ
11、31 制御処理部
12、32 OSD画像生成部
13、33 入力部
14、34 画像加工処理部
15、35 画像生成部
16、36 リモコン受信部
17、37 操作部
22 画像形成パネル
3 モニタ
39 画像表示部

Claims (5)

  1. 入力画像を加工した加工画像を表示する画像表示装置において、
    入力画像を表示する手段と、
    該手段が表示した入力画像上の任意の位置で、第1のアスペクト比を有する任意のサイズの矩形領域の指定を受け付ける受付手段と、
    該受付手段で前記矩形領域の指定を受け付けた以降に入力される入力画像に含まれる前記矩形領域に対応する部分を前記入力画像から抽出し、前記部分のアスペクト比を第2のアスペクト比にし、前記部分のサイズを所定のサイズに変更することによって、加工画像を生成する生成手段と
    を備えることを特徴とする画像表示装置。
  2. 表示した入力画像に重ねて、第1のアスペクト比を有する矩形領域を表す領域指定用画像を表示する手段と、
    該手段が表示する前記領域指定用画像の前記入力画像上での位置及び/又はサイズを変更する手段とを更に備え、
    前記受付手段は、
    前記領域指定用画像の位置及びサイズを決定する指示を受け付けることによって、入力画像上で前記領域指定用画像が表す矩形領域の指定を受け付ける手段を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 第1のアスペクト比を変更する手段を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記生成手段は、
    第2のアスペクト比を変更する手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の画像表示装置。
  5. 画像の投影によって画像を表示するプロジェクタであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の画像表示装置。
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