JP2008110638A - 自動車用ドアウエザストリップ - Google Patents
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Abstract
【課題】ドアフレームとドアパネルの接合部分を覆うカバー部材の製造が容易であり、接合部分を確実に覆うことのできる自動車用ドアウエザストリップを提供する。
【解決手段】ドアウエザストリップ10は、ドアフレームに取付けられるドアフレーム部11と、ドアパネルに取付けられるドアパネル部13と、ドアフレーム部とドアパネル部を接続する接続部20とを有する。接続部20は、ドアフレームまたはドアパネルに装着される取付基部21と、取付基部21に一体的に形成され、ドア閉時に車体開口部周縁6と当接して、シールするシール部22を有する。接続部位における取付基部21には、接続部20とは別に形成されドアフレームとドアパネルとの接続部分を覆うカバー部材30が取付けられている自動車用ドアウエザストリップである。
【選択図】図2
【解決手段】ドアウエザストリップ10は、ドアフレームに取付けられるドアフレーム部11と、ドアパネルに取付けられるドアパネル部13と、ドアフレーム部とドアパネル部を接続する接続部20とを有する。接続部20は、ドアフレームまたはドアパネルに装着される取付基部21と、取付基部21に一体的に形成され、ドア閉時に車体開口部周縁6と当接して、シールするシール部22を有する。接続部位における取付基部21には、接続部20とは別に形成されドアフレームとドアパネルとの接続部分を覆うカバー部材30が取付けられている自動車用ドアウエザストリップである。
【選択図】図2
Description
本発明は、自動車ドアのドアフレームとドアパネルの外周部に装着されるドアウエザストリップに関するものである。
自動車ドアは、図8に示すように、ドアパネル1内にドアフレーム2を挿入し、溶接等で一体に製造した後に、その内部(内周側部)にドアガラスやドアガラス昇降機構を取付け、また、ドアパネル1とドアフレーム2の外周部にドアウエザストリップ110を取付けていた。ドアウエザストリップ110は、図7に示すようにドアパネル1とドアフレーム2からなる自動車ドアと車体の車体開口部周縁6の間をシールするために、ドアパネル1とドアフレーム2の外周部に全周にわたって環状に取付けられていた。
自動車ドアと車体開口部周縁6との間のシールは、図9に示すように、ドアフレーム2等の外周部に取付けられるドアウエザストリップ110及び/または、車体開口部周縁6のフランジ7に取付けられるオープニングトリムウエザストリップ170によりなされる。なお、ドアガラス5とドアとの間のシールは、ドアフレーム2の内周部のチャンネル3に取付けられるガラスラン160によってなされる。
ガラスラン160は、チャンネル3に取付けられ、車外側側壁161、底壁163と車内側側壁162からなる断面略U字形の内部にドアガラス5の端部を収納し、車外側側壁161と車内側側壁162の先端から延設した車外側シールリップ164と車内側シールリップ165をドアガラス5の車外側面・車内側面に当接させてシールしている。
車体開口部周縁6のフランジ7に取付けられたオープニングトリムウエザストリップ170は、断面略U字形のトリム部171によりフランジ7に取付けられ、中空シール部172をドアフレーム2のドア膨出部2aの車内側面に当接させてシールしている。
車体開口部周縁6のフランジ7に取付けられたオープニングトリムウエザストリップ170は、断面略U字形のトリム部171によりフランジ7に取付けられ、中空シール部172をドアフレーム2のドア膨出部2aの車内側面に当接させてシールしている。
ドアのドアフレーム2とドアパネル1の外周部に取付けられたドアウエザストリップ110は、取付基部121とその上部に一体に形成されたシール部122から構成され、シール部122は、中空シール部123、シールリップ部124から構成される。取付基部121は、ドアフレーム2の外周部に取付けられたリテーナー4に嵌め込まれてドアフレーム2に固定される。ドア閉時、シールリップ部124は、車体開口部周縁6の最も車外側の先端の部分に当接して、車体開口部周縁6とドアフレーム2の間をシールしている。
また、中空シール部123は、車体開口部周縁6のシールリップ部124が当接する部分よりも車内側の膨出部分に当接して、ドアフレーム2と車体開口部周縁6との間を2重にシールしている。
また、中空シール部123は、車体開口部周縁6のシールリップ部124が当接する部分よりも車内側の膨出部分に当接して、ドアフレーム2と車体開口部周縁6との間を2重にシールしている。
また、ドアウエザストリップ110は、ドアフレーム2に装着される部分とドアパネル1に装着される部分とでは、その断面形状が異なる場合があり、そのため、ドアフレーム2とドアパネル1の接合部分の付近で、図6に示すように、ドアウエザストリップ110は型成形により形成された接続部120により接合されている。
また、ドアパネル1にドアフレーム2を組み付けるときに、上述のようにドアフレーム2は、ドアパネル1の上辺部であるベルトライン1b(図8参照)の部分で溶接されている。
また、ドアパネル1にドアフレーム2を組み付けるときに、上述のようにドアフレーム2は、ドアパネル1の上辺部であるベルトライン1b(図8参照)の部分で溶接されている。
このドアフレーム2とベルトライン1bの接合部分においては、図10に示すように、その接合部分の隙間を埋めるために、オープニングトリムウエザストリップ170のトリム部171と中空シール部172との間に弾性部材180を挿入するものがある(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、この場合はオープニングトリムウエザストリップ170の車体への組付け時等に弾性部材180を挿入するため、組付け作業に手間がかかることとなる。
また、図11に示すように、ドアウエザストリップ210のドアパネルに取付けられるドアパネル部と、ドアフレーム2に取付けられるドアフレーム部との接続部分である接続部220により、このドアフレーム2とベルトライン1bの接合部分を覆うため、接続部220の取付基部221から側壁230が延設されたものがある(例えば、特許文献2参照。)。
この場合は、側壁230は、ドアウエザストリップ210と型成形により接続部220と同時一体に形成されるため、型成形の金型が複雑になり、製造に手間がかかり生産性が低く、接続部220と側壁230を別々の材料で形成することができず、材料の選択の余地が少なかった。
特開昭59−128032号公報
特許3666718号公報
この場合は、側壁230は、ドアウエザストリップ210と型成形により接続部220と同時一体に形成されるため、型成形の金型が複雑になり、製造に手間がかかり生産性が低く、接続部220と側壁230を別々の材料で形成することができず、材料の選択の余地が少なかった。
このため、本発明は、ドアフレームとドアパネルの接合部分を覆うカバー部材の製造が容易であり、接合部分を確実に覆うことのできる自動車用ドアウエザストリップを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車ドアのドアフレームとドアパネルの外周部に装着され、ドアと自動車の車体開口部周縁の間をシールする自動車用ドアウエザストリップにおいて、
ドアウエザストリップは、ドアフレームに取付けられるドアフレーム部と、ドアパネルに取付けられるドアパネル部と、ドアフレーム部とドアパネル部を接続する接続部とを有し、
接続部は、ドアフレームまたはドアパネルに装着される取付基部と、取付基部に一体的に形成され、ドア閉時に車体開口部周縁と当接して、ドアと車体開口部周縁の間をシールするシール部を有し、この接続部位における取付基部には、接続部とは別に形成されドアフレームとドアパネルとの接続部分を覆うカバー部材が取付けられた自動車用ドアウエザストリップである。
ドアウエザストリップは、ドアフレームに取付けられるドアフレーム部と、ドアパネルに取付けられるドアパネル部と、ドアフレーム部とドアパネル部を接続する接続部とを有し、
接続部は、ドアフレームまたはドアパネルに装着される取付基部と、取付基部に一体的に形成され、ドア閉時に車体開口部周縁と当接して、ドアと車体開口部周縁の間をシールするシール部を有し、この接続部位における取付基部には、接続部とは別に形成されドアフレームとドアパネルとの接続部分を覆うカバー部材が取付けられた自動車用ドアウエザストリップである。
請求項1の本発明では、自動車ドアのドアフレームとドアパネルの外周部に装着され、ドアと自動車の車体開口部周縁の間をシールする自動車用ドアウエザストリップにおいて、 ドアウエザストリップは、ドアフレームに取付けられるドアフレーム部と、ドアパネルに取付けられるドアパネル部と、ドアフレーム部とドアパネル部を接続する接続部とを有している。このため、ドアパネル部とドアフレーム部の断面形状がことなっても接続部でスムースに接続し、自動車のドアのドアフレームとドアパネルの全周に亘り1本のドアウエザストリップで車体開口部周縁とドアの間を一体的にシールすることができる。
接続部は、ドアフレームまたはドアパネルに装着される取付基部と、取付基部に一体的に形成されドア閉時に車体開口部周縁に当接して、ドアと車体開口部周縁の間をシールするシール部を有している。このため、接続部の取付基部がドアフレームとドアパネルの接合部分に確実に保持されるとともに、その接合部分に対応する車体開口部周縁にシール部が確実に当接することができ、ドアと車体開口部周縁との間のシール性を確保することができる。
上記の接続部位における取付基部には、接続部とは別に形成されドアフレームとドアパネルとの接続部分を覆うカバー部材が取付けられたため、ドアフレームとドアパネルの接続部分の段差を覆い、シール性を確保することができるとともに、見栄えを良くすることができる。さらに、カバー部材を接続部とは別に形成したため、成形が容易であり、金型構造も複雑でない。また、カバー部材の材料の選択の自由度が増加するとともに、材料の硬度を増加させたりインサートを埋設させてカバー部材のインサートを被覆する材料の硬度を低くして、接続部分で密着させたりすることも容易であり、カバー部材の取り回しも容易となり、ドアフレームとドアパネルとの接続部分を確実に覆うことができる。
請求項2の本発明は、カバー部材の根元には、取付脚部が形成され、取付脚部が接続部の取付基部に形成された取付基部中空部の内部に挿入されてカバー部材が接続部に取付けられた自動車用ドアウエザストリップである。
請求項2の本発明では、カバー部材の根元には、取付脚部が形成され、取付脚部が接続部の取付基部に形成された取付基部中空部の内部に挿入されてカバー部材が接続部に取付けられたため、取付脚部を取付基部の取付基部中空部の内部に挿入するのみで容易に取付けることができる。また、取付脚部の部分で取付基部とヒンジを形成することとなり、取付基部に対してカバー部材が容易に回動することができ、ドアフレームとドアパネルに対して、密着させることができる。
請求項3の本発明は、カバー部材の取付脚部は、取付基部に形成された取付基部中空部の内部に挿入し、固定されるように先端の両側が張り出した自動車用ドアウエザストリップである。
請求項3の本発明では、取付脚部は、カバー部材の取付基部に形成された取付基部中空部の内部に挿入し、固定されるように先端の両側に張り出したため、挿入するのみで、取付脚部が取付基部の取付基部中空部に確実に保持され、外れることが無い。
請求項4の本発明は、カバー部材には、インサートが埋設された自動車用ドアウエザストリップである。
請求項4の本発明では、カバー部材には、インサートが埋設されたため、カバー部材の全体の剛性を高くして、ドアフレームとドアパネルの形状に合わせてカバー部材の形状を先端まで維持することができる。また、軟質の材料でカバー部材が形成されても形状が安定して、ドアフレームとドアパネルとの間の段差が生じても、確実に接続部分を覆うことができる。
請求項5の本発明は、カバー部材は、接続部の車内側と車外側の両側に取付けられ、ドアフレームとドアパネルの接続部分を覆う自動車用ドアウエザストリップである。
請求項5の本発明では、カバー部材は、接続部の車内側と車外側の両側に取付けられ、ドアフレームとドアパネルの接続部分を覆うため、ドアフレームとドアパネルの接続部分の車内側と車外側の両方を覆うことができ、その接続部分の幅広く全体のシール性を確保し、見栄えを良くすることができる。
請求項6の本発明は、カバー部材がクリップ又は両面接着テープで、ドアフレームまたはドアパネルに固定された自動車用ドアウエザストリップである。
請求項6の本発明では、カバー部材がクリップ又は両面接着テープで、ドアフレームまたはドアパネルに接着されたため、クリップの場合は、相手部材に取付孔を空けその孔に挿入するのみで、両面接着テープの場合は、相手部材に押圧するのみで、カバー部材をドアフレームまたはドアパネルに容易に固定することができる。
また、カバー部材の先端が所定位置に保持されるため、カバー部材が確実にドアフレームとドアパネルの接合部分をカバーすることができる。
また、カバー部材の先端が所定位置に保持されるため、カバー部材が確実にドアフレームとドアパネルの接合部分をカバーすることができる。
請求項7の本発明は、接続部は、型成形により形成され、ドアフレーム部とドアパネル部は押出成形により形成された自動車用ドアウエザストリップである。
請求項7の本発明では、接続部は、型成形により形成され、ドアフレーム部とドアパネル部は押出成形により形成されたため、接続部でドアフレーム部とドアパネル部を強固に接続することができるとともに、ドアフレーム部とドアパネル部の接続部分の複雑な形状に合わせて成形することができる。
接続部位における取付基部には、接続部とは別に形成されドアフレームとドアパネルとの接続部分を覆うカバー部材が取付けられたため、ドアフレームとドアパネルの接続部分の段差を覆い、シール性を確保することができる。また、カバー部材を接続部とは別に形成したため、カバー部材の材料の選択の自由度が増加するとともに、材料の硬度を増加させたりインサートを埋設させたりすることも容易であり、カバー部材の取り回しも容易となる。
以下本発明の実施の形態を図1〜図8に基づき説明する。
図7は、本発明のドアウエザストリップ10が装着される自動車の側面図である。ドアウエザストリップ10は、自動車のドアパネル1とドアフレーム2からなるドアの外周部に装着される。本実施の形態では、リヤドアに装着されるドアウエザストリップ10について説明するが、本発明は、フロントドアに装着されるドアウエザストリップ10についても同様に実施することができる。
図7は、本発明のドアウエザストリップ10が装着される自動車の側面図である。ドアウエザストリップ10は、自動車のドアパネル1とドアフレーム2からなるドアの外周部に装着される。本実施の形態では、リヤドアに装着されるドアウエザストリップ10について説明するが、本発明は、フロントドアに装着されるドアウエザストリップ10についても同様に実施することができる。
図8はリヤドアのドアフレーム2とドアパネル1の組み立て図である。リヤドアは、ドアパネル1にドアフレーム2の先端を挿入して組み立てるが、ドアパネル1の上辺部であるベルトライン1bの部分でドアフレーム2は、ドアパネル1と溶接される。このため、この溶接部分は凹凸が生じて、見栄えがよくない。なお、ドアパネル1とドアフレーム2に装着されるドアウエザストリップ10によりその一部分はカバーされる。
図6は、ドアパネル1とドアフレーム2に装着されるドアウエザストリップ10の斜視図である。
ドアウエザストリップ10は、ドアフレーム2に装着されるドアフレーム部11、ドアパネル1に取付けられるドアパネル部13及び、ドアフレーム部11とドアパネル部13を接続し、ドアパネル1とドアフレーム2の接続部分に当接する接続部20から形成される。
ドアウエザストリップ10は、ドアフレーム2に装着されるドアフレーム部11、ドアパネル1に取付けられるドアパネル部13及び、ドアフレーム部11とドアパネル部13を接続し、ドアパネル1とドアフレーム2の接続部分に当接する接続部20から形成される。
図6に示すように、ドアフレーム部11は、EPDMのスポンジ材料により押出成形で形成される直線状のドアフレーム直線部11aと同じくEPDMのスポンジ材料により型成形で成形されるドアフレーム接続部11bから形成される。ドアフレーム直線部11aは、ドアフレーム2のフロント側縦辺部と、上辺部と、リヤ側の斜辺部の対応する部分からそれぞれ形成され、フロント側縦辺部のドアフレーム直線部11aと上辺部のドアフレーム直線部11aとをフロント側のコーナー部においてドアフレーム接続部11bで接続している。
また、同様に上辺部とリヤ側の斜辺部のドアフレーム直線部11aをドアフレーム接続部11bで接続している。
また、同様に上辺部とリヤ側の斜辺部のドアフレーム直線部11aをドアフレーム接続部11bで接続している。
ドアパネル部13は、押出成形で成形される直線状のものをドアパネル1の外周の形状に沿って撓ませながら曲げている。ドアパネル1はドアフレーム2よりも、コーナー部の曲率が大きく、ドアパネル部13の下辺部の断面形状が、ドアフレーム部11の断面形状と比べて、複雑でないため、折れ曲がったり、皺がよりにくく、特に型成形で成形される接続部は無い。しかし、コーナー部の曲率が小さくなった場合等では型成形で成形される接続部を使用することができる。
リヤドアのドアウエザストリップ10のドアフレーム部11とドアパネル部13の接続部20について、フロント側の接続部20を例にとり説明する。リヤ側の接続部20も同様である。
フロント側の接続部20において、まず、ドアフレーム部11のドアフレーム直線部11aとドアパネル部13の形状について、ドアフレーム部11の断面形状を例に取り説明する。
フロント側の接続部20において、まず、ドアフレーム部11のドアフレーム直線部11aとドアパネル部13の形状について、ドアフレーム部11の断面形状を例に取り説明する。
ドアウエザストリップ10のドアフレーム部11のドアフレーム直線部11aとドアパネル部13は、図1と図2に示すように、それぞれドアフレーム2に取付けられる取付基部15と、取付基部15から一体的に形成され車体開口部周縁6に当接する中空シール部16と、取付基部15の車外側から一体的に形成されドアフレーム2の外周端部の車内側面に当接するシールリップ部17から形成される。取付基部15の内部には、中空シール部16に隣接して取付基部中空部18が形成され、取付基部21の柔軟性を増加させ、ドアフレーム2やドアパネル1に沿って曲げやすくし、さらに重量の低減を図っている。
次に、接続部20は、図1〜図3に示すように、ドアフレーム部11やドアパネル部13と同様に、ドアフレーム2に取付けられる取付基部21と、取付基部21から一体的に形成されドア閉時に車体開口部周縁6に当接し、ドアと車体開口部周縁6との間をシールする中空シール部23と、取付基部21の車外側から一体的に形成されドアフレーム2の外周端部の車内側面に当接するシールリップ24から形成される。
取付基部21の底辺には、型成形時に中空シール部23を形成する金型の中子を取出すための中子抜きスリット26が形成される。図3に示すように、接続部20のドアフレーム部11やドアパネル部13の取付基部中空部18に対応する取付基部21の中央部分は、中空シール部23と連続する中空部である取付基部中空部25が形成されている。この取付基部中空部25は、ドアフレーム部11やドアパネル部13の取付基部中空部18及び中子抜きスリット26と連通している。このため、取付基部21の柔軟性を増加させ、重量の低減を図っている。
接続部20の中空シール部23がドアフレーム部11とドアパネル部13の中空シール部16と連通するため、型成形時には、中空シール部23を形成する中子は、ドアフレーム部11及びドアパネル部13と接続する両端部分で、ドアフレーム部11及びドアパネル部13のそれぞれの中空シール部16の端面にはめ込まれるように突出部分が形成されている。
また、同様に、接続部20の取付基部中空部25がドアフレーム部11とドアパネル部13の取付基部中空部18と連通するため、中空シール部23を形成する中子は、ドアフレーム部11及びドアパネル部13のそれぞれの取付基部中空部18の端面にはめ込まれるように突出部分が形成されている。
取付基部21の取付基部中空部25に対応する側面には、後述する車内側カバー部材30の先端に形成された取付脚部33が挿入されるように取付孔27が形成されている。
取付基部21の取付基部中空部25に対応する側面には、後述する車内側カバー部材30の先端に形成された取付脚部33が挿入されるように取付孔27が形成されている。
接続部20には、接続部20と別体で成形された車内側カバー部材30が係合されている。図1〜図3に示すように、車内側カバー部材30は、横方向の断面形状が略L字形になるように屈曲して形成されている。車内側カバー部材30は、接続部20に近い側から第1カバー片31と第2カバー片32とから形成され、第1カバー片31の接続部20と当接する先端には、取付脚部33が形成されている。
車内側カバー部材30の取付脚部33は、接続部20の取付基部21に形成された取付孔27から、取付基部中空部25の内部に挿入され、係止されるように先端が取付基部中空部25の内面の両側に張り出すように略T字形に形成されている。このため、取付脚部33を挿入するのみで、取付基部21の取付基部中空部25の内面に確実に保持され、外れることが無い。
このため、ドアフレーム2をドアパネル1内に挿入してその溶接等が行なわれた接続部分の2つの面を車内側カバー部材30の第1カバー片31と第2カバー片32が覆い、車室内から見えなくすることができ、美観が向上する。
このため、ドアフレーム2をドアパネル1内に挿入してその溶接等が行なわれた接続部分の2つの面を車内側カバー部材30の第1カバー片31と第2カバー片32が覆い、車室内から見えなくすることができ、美観が向上する。
図3に示すように、車内側カバー部材30は、車内側カバー部材30の形状に沿って、内部に断面が略L字形のインサート34が埋設されている。インサート34は、硬質合成樹脂、例えば、硬質ポリエチレン、硬質ポリプロピレン、ポリアミド樹脂や、金属板等を使用することができる。
インサート34は第2カバー片32のみに埋設してもよいが、第1カバー片31と第2カバー片32の両方に連続したインサート34を埋設すると車内側カバー部材30の形状保持がより安定することとなる。
インサート34は第2カバー片32のみに埋設してもよいが、第1カバー片31と第2カバー片32の両方に連続したインサート34を埋設すると車内側カバー部材30の形状保持がより安定することとなる。
インサート34を硬質合成樹脂で形成した場合は、金属板のインサートを用いた場合に比べて車内側カバー部材30を軽量化することができる。また、車内側カバー部材30からインサート34が露出していても錆びることもなく、見栄えが低下せず、長期間安定して使用することができる。また、車内側カバー部材30と同質の材料、例えば車内側カバー部材30をオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成し、インサート34をオレフィン系であるポリプロピレン樹脂で形成した場合は、成形時の熱で溶着することができ、密着性がよい。なお、車内側カバー部材30をEPDMスポンジゴム等で形成する場合には、インサート34は、ゴムの加硫時の熱で変形や溶融しない融点の高いポリアミド樹脂や板金を用いる。
インサート34が埋設されたため、車内側カバー部材30を軟質の材料で形成しても、車内側カバー部材30の全体の剛性を高くして、ドアフレーム2とドアパネル1の形状に合わせて車内側カバー部材30の形状を先端まで維持することができる。また、車内側カバー部材30の軟質の材料で柔軟にドアフレーム2とドアパネル1との接続部分の段差を覆うことができ、シール性を向上させ、見栄えを良くすることができる。
第2カバー片32の先端の裏面には、クリップ35が取付けられている。ドアパネル1又はドアフレーム2のクリップ35に対応する位置には、クリップ挿入孔が形成されている。このため、クリップ挿入孔にクリップ35を挿入するのみで、確実に第2カバー片32の先端を保持することができる。このため、車内側カバー部材30は、取付脚部33とクリップ35で、安定して取付けられる。
なお、クリップ35の替わりに両面接着テープを第2カバー片32の先端の裏面に接着することができる。この場合は、ドアパネル1又はドアフレーム2に第2カバー片32と両面接着テープを押圧するのみで、第2カバー片32の先端部をドアフレーム2またはドアパネル1に容易に固定することができる。
図3に示すように、接続部20の取付基部21をドアフレーム2とドアパネル1の接続部分にとりつけると、第2カバー片32の先端が所定位置に保持され、車内側カバー部材30の第1カバー片31と第2カバー片32が確実にドアフレーム2とドアパネル1の接合部分をカバーすることができる。
ドア閉時に、ドアウエザストリップ10の接続部20において、シール部22の中空シール部23が車体開口部周縁6に当接し、車体開口部周縁6とドアフレーム2又はドアパネル1の間をシールすることができる。また、このとき、シールリップ24は、ドアフレーム2に当接し、ドアフレーム2に沿って雨水や埃が浸入することを防止することができる。
同様に、ドアフレーム部11とドアパネル部13においても、中空シール部16が車体開口部周縁6とドアフレーム2又はドアパネル1の間をシールすることができる。また、シールリップ部17が、ドアフレーム2に当接し、ドアフレーム2に沿って雨水や埃が浸入することを防止することができる。
同様に、ドアフレーム部11とドアパネル部13においても、中空シール部16が車体開口部周縁6とドアフレーム2又はドアパネル1の間をシールすることができる。また、シールリップ部17が、ドアフレーム2に当接し、ドアフレーム2に沿って雨水や埃が浸入することを防止することができる。
さらに、第2カバー片32には、車体開口部周縁6の先端に取付けられたオープニングトリムウエザストリップ50のシール部51が当接し、ドアウエザストリップ10と合わせて2重シールをすることができ、シール性を向上させることができる。
なお、このドア閉時のシールは、ドアフレーム部11とドアパネル部13においても同様に2重シールをすることができる。
なお、このドア閉時のシールは、ドアフレーム部11とドアパネル部13においても同様に2重シールをすることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態を図4と図5に基づき説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態とは、車外側カバー部材40が接続部20の取付基部21に一体的に形成されている点が異なり、他の部分は同様であるので、異なる点を中心に説明する。なお、車内側カバー部材30は、第1の実施の形態と同様に、別体で形成され接続部20に取付けられる点も同様である。
車外側カバー部材40は、接続部20の取付基部21の車外側、即ち、車内側カバー部材30が取付けられた部分と反対側の部分に、接続部20を形成するときに、同時に、一体的に形成される。なお、車内側カバー部材30と同様に、別体で成形して、その後取付けてもよい。
車外側カバー部材40は、車内側カバー部材30がL字形に屈曲しているものと異なり略平板状で形成されている。なお、車外側カバー部材40は、ドアパネル1が屈曲している場合は、その形状に沿って、屈曲部を設けても良い。
車外側カバー部材40は、車内側カバー部材30がL字形に屈曲しているものと異なり略平板状で形成されている。なお、車外側カバー部材40は、ドアパネル1が屈曲している場合は、その形状に沿って、屈曲部を設けても良い。
車外側カバー部材40の裏面には、両面接着テープ45が貼着されている。ドアウエザストリップ10を装着するときに、車外側カバー部材40は、ドアパネル1に圧着され、接着されて、固定される。車外側カバー部材40と車内側カバー部材30が、接続部20の取付基部21のそれぞれ車外側と車内側の両側に取付けられたため、ドアフレーム2とドアパネル1の接続部分の車内側と車外側の両方を覆うことができ、その接続部分について幅広く全体のシール性を確保し、見栄えを良くすることができる。
なお、両面接着テープ45の代わりに、車外側カバー部材40の裏面にクリップを取付けて、ドアパネル1に固定しても良い。
なお、両面接着テープ45の代わりに、車外側カバー部材40の裏面にクリップを取付けて、ドアパネル1に固定しても良い。
次に、他の実施の形態として、接続部20を押出成形で形成する場合を説明する。この場合は、ドアフレーム部11とドアパネル部13の断面形状が、接続部20の部分で同一である。そのため、ドアフレーム部11、ドアパネル部13及び接続部20は、連続した押出成形で成形される。そして、その押出成形された接続部20の取付基部21の部分に車内側カバー部材30の取付脚部33を挿入する取付孔27を形成し、車内側カバー部材30を取付ける。本実施の形態では、接続部20の型成形が不要であり、製造が容易であり、コストを低減することができる。
さらに、他の実施の形態として、押出成形で形成した接続部20の車内側カバー部材30を取り付ける部分を切欠いて、その切欠き部分に車内側カバー部材30を型成形で形成する場合を説明する。この場合は、押出成形で形成した接続部20において、車内側カバー部材30の取付脚部33に相当する部分を切欠き、そして、その切欠き部分を含めて車内側カバー部材30を接続部20と一体的に型成形する。このため、車内側カバー部材30は、接続部20と加硫接着し、一体的に、強固に固定される。
1 ドアパネル
2 ドアフレーム
6 車体開口部周縁
10 ドアウエザストリップ
11 ドアフレーム部
13 ドアパネル部
20 接続部
21 取付基部
22 シール部
23 中空シール部
24 シールリップ部
30 車内側カバー部材
33 取付脚部
34 インサート
35 クリップ
40 車外側カバー部材
2 ドアフレーム
6 車体開口部周縁
10 ドアウエザストリップ
11 ドアフレーム部
13 ドアパネル部
20 接続部
21 取付基部
22 シール部
23 中空シール部
24 シールリップ部
30 車内側カバー部材
33 取付脚部
34 インサート
35 クリップ
40 車外側カバー部材
Claims (7)
- 自動車ドアのドアフレームとドアパネルの外周部に装着され、上記ドアと自動車の車体開口部周縁の間をシールする自動車用ドアウエザストリップにおいて、
該ドアウエザストリップは、上記ドアフレームに取付けられるドアフレーム部と、ドアパネルに取付けられるドアパネル部と、上記ドアフレーム部とドアパネル部を接続する接続部とを有し、
該接続部は、上記ドアフレームまたはドアパネルに装着される取付基部と、該取付基部に一体的に形成されドア閉時に上記車体開口部周縁に当接して上記ドアと上記車体開口部周縁の間をシールするシール部を有し、該接続部位における上記取付基部には、上記接続部とは別に形成され上記ドアフレームとドアパネルとの接続部分を覆うカバー部材が取付けられたことを特徴とする自動車用ドアウエザストリップ。 - 上記カバー部材の根元には、取付脚部が形成され、該取付脚部が上記接続部の取付基部に形成された取付基部中空部の内部に挿入されて上記カバー部材が上記接続部に取付けられた請求項1に記載の自動車用ドアウエザストリップ。
- 上記カバー部材の取付脚部は、上記取付基部に形成された取付基部中空部の内部に挿入し固定されるように先端の両側が張り出した請求項2に記載の自動車用ドアウエザストリップ。
- 上記カバー部材には、インサートが埋設された請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自動車用ドアウエザストリップ。
- 上記カバー部材は、上記接続部の車内側と車外側の両側に取付けられ、上記ドアフレームとドアパネルの接続部分を覆う請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の自動車用ドアウエザストリップ。
- 上記カバー部材は、クリップ又は両面接着テープで、上記ドアフレームまたはドアパネルに固定された請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の自動車用ドアウエザストリップ。
- 上記接続部は、型成形により形成され、上記ドアフレーム部とドアパネル部は押出成形により形成された請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の自動車用ドアウエザストリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006293744A JP2008110638A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 自動車用ドアウエザストリップ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006293744A JP2008110638A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 自動車用ドアウエザストリップ |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008110638A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012051405A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Kinugawa Rubber Ind Co Ltd | ウェザーストリップの取付構造 |
JP2013193659A (ja) * | 2012-03-22 | 2013-09-30 | Toyota Auto Body Co Ltd | 乗用車のドア用ウェザーストリップ |
-
2006
- 2006-10-30 JP JP2006293744A patent/JP2008110638A/ja not_active Withdrawn
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