JP2008034683A - Method for preprocessing of metal bonding - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、例えば電子デバイスの製造分野等において金属からなる2つの接合対象物どうしを接合する際、接合工程に先立って行なう前処理方法に関する。 The present invention relates to a pretreatment method that is performed prior to a joining step when joining two joining objects made of metal in the field of manufacturing electronic devices, for example.
例えば、ICチップを回路基板に実装する場合、チップにバンプ等を設け、これを回路基板上の電極に接合する。接合対象物のバンプや電極は、金、その他の金属にて構成されている。一般に、これら金属系接合対象物の表面には酸化膜や汚れ等があるため、接合工程に先立ち、洗浄等の前処理が行なわれる。前処理の手段としては、プラズマ照射等が採用されている。プラズマ照射に用いる処理ガスは、例えばアルゴン(特許文献1参照)であり、照射は1回で終了している。
本発明は、プラズマ照射による金属接合前処理において、金属どうしの良好な接合状態を得ることのできる前処理を提供することを目的とする。 An object of the present invention is to provide a pretreatment capable of obtaining a good bonding state between metals in a metal bonding pretreatment by plasma irradiation.
上記課題を解決するため、本発明は、金属からなる2つの接合対象物どうしを接合するのに先立ち行なう前処理方法であって、
酸素を実質的に含まない第1処理ガスをプラズマ化(活性化、ラジカル化、イオン化を含む。以下、同じ。)して少なくとも一方の接合対象物に接触させる第1プラズマ照射工程と、
酸素を含む第2処理ガスをプラズマ化して前記第1プラズマ照射工程を経た接合対象物に接触させる第2プラズマ照射工程と、
を実行することを特徴とする。
上記のプラズマ照射による金属接合前処理の後、接合対象物どうしを接合すれば、これら接合対象物どうしの良好な接合状態を得ることができる。
酸素を実質的に含まないとは、酸素が接合対象物の表面での反応に影響を及ぼし得る含有量未満であることをいう。具体的には、前記第1処理ガスにおける酸素の含有量は、3vol%未満であることが好ましく、ほとんど0%であることがより好ましい。
In order to solve the above problems, the present invention is a pretreatment method that is performed prior to joining two joining objects made of metal,
A first plasma irradiation step of bringing the first processing gas substantially free of oxygen into plasma (including activation, radicalization, and ionization; hereinafter the same) and contacting at least one object to be joined;
A second plasma irradiation step in which a second processing gas containing oxygen is turned into plasma and brought into contact with the object to be bonded that has undergone the first plasma irradiation step;
It is characterized by performing.
If the objects to be joined are joined after the above-described metal joining pretreatment by plasma irradiation, a good joining state of these objects to be joined can be obtained.
The phrase “substantially free of oxygen” means that oxygen is less than the content that can affect the reaction on the surface of the object to be joined. Specifically, the oxygen content in the first processing gas is preferably less than 3 vol%, and more preferably almost 0%.
前記第1処理ガスは、窒素ガス(N2)であることが好ましい。前記第2処理ガスは、窒素(N2)と酸素(O2)の混合ガスであることが好ましい。これにより、良好な接合状態を確実に得ることができる。 The first processing gas is preferably nitrogen gas (N 2 ). The second processing gas is preferably a mixed gas of nitrogen (N 2 ) and oxygen (O 2 ). Thereby, a favorable joining state can be obtained reliably.
前記第2処理ガスにおける窒素(N2)と酸素(O2)の体積流量比は、N2:O2=9:1〜99:1であることが好ましく、N2:O2=29:1程度がより好ましい。これにより、良好な接合状態を確実に得ることができる。 The volume flow ratio of nitrogen (N 2 ) and oxygen (O 2 ) in the second processing gas is preferably N 2 : O 2 = 9: 1 to 99: 1, and N 2 : O 2 = 29: About 1 is more preferable. Thereby, a favorable joining state can be obtained reliably.
第1、第2プラズマ照射工程においては、一対の電極を用意し、これら電極間に電界を印加して放電を起こすことにより、プラズマを生成するのが好ましい。接合対象物は、一対の電極間の外部に配置し、電極間でプラズマ化した処理ガスを外部の接合対象物へ吹出すのが好ましい。電極及び接合対象物は、大気圧近傍の環境に配置し、電極間に大気圧近傍のグロー放電を生成し、プラズマ照射を大気圧近傍下で行なうのが好ましい。大気圧近傍とは、1.013×104〜50.663×104Paの範囲を言い、圧力調整の容易化や装置構成の簡便化を考慮すると、1.333×104〜10.664×104Pa(100〜800Torr)が好ましく、9.331×104〜10.397×104Pa(700〜780Torr)がより好ましい。 In the first and second plasma irradiation processes, it is preferable to generate a plasma by preparing a pair of electrodes and applying an electric field between the electrodes to cause a discharge. It is preferable that the object to be bonded is disposed outside the pair of electrodes, and the processing gas that has been converted into plasma between the electrodes is blown out to the object to be bonded to the outside. The electrode and the object to be joined are preferably placed in an environment near atmospheric pressure, a glow discharge near atmospheric pressure is generated between the electrodes, and plasma irradiation is preferably performed under atmospheric pressure. The vicinity of atmospheric pressure refers to a range of 1.013 × 10 4 to 50.663 × 10 4 Pa, and 1.333 × 10 4 to 10.664 considering the ease of pressure adjustment and the simplification of the apparatus configuration. × 10 4 Pa (100 to 800 Torr) is preferable, and 9.331 × 10 4 to 10.9797 × 10 4 Pa (700 to 780 Torr) is more preferable.
本発明によれば、プラズマ照射による金属接合前処理において、金属どうしの良好な接合状態を得ることのできる前処理を行なうことができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, in the metal-bonding pre-process by plasma irradiation, the pre-process which can acquire the favorable joining state of metals can be performed.
以下、本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、金属接合前処理装置Mを模式的に示したものである。装置Mは、基材設置部10と、この基材設置部10の上方に配置されたプラズマ照射部20とを備えている。基材設置部10には、回路基板91(第1接合対象基材)と、この回路基板91に実装されるべきICチップ92(第2接合対象基材)とが設置されている。回路基板91には、金などの金属からなる電極端子91a(第1接合対象物)が設けられている。ICチップ92には、バンプ92a(第2接合対象物)が設けられている。バンプ92aは、金などの金属にて構成されている。
図において、基板91及びその電極端子91a、並びにICチップ92及びそのバンプ92aの厚さは誇張されている。
金属接合前処理装置Mによる前処理の後、回路基板91の電極端子91aと、ICチップ92のバンプ92aとが、互いに接合されるようになっている。
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described.
FIG. 1 schematically shows a metal bonding pretreatment apparatus M. The apparatus M includes a base
In the figure, the thickness of the
After the pretreatment by the metal bonding pretreatment apparatus M, the
金属接合前処理装置Mのプラズマ照射部20には、一対の電極21,22が互いに対向するように設けられている。これら電極21,22の少なくとも一方の対向面には固体誘電体層(図示せず)が設けられている。電極21,22どうしの間に大気圧の電極間空間23が形成されている。一方の電極21には電源30が接続され、他方の電極22は電気的に接地されている。電源30は、高周波電圧やパルス電圧を電極21に供給するようになっている。この電圧供給により電極21,22間に大気圧グロー放電が生成され、電極間空間23が放電空間となるようになっている。
A pair of
電極間空間23の上端部には、処理ガス供給部40が接続されている。処理ガス供給部40は、窒素ガス源41から延びる窒素供給ライン42と、酸素ガス源43から延びる酸素混入ライン44とを有している。窒素供給ライン42の下流端が、電極間空間23に連なっている。窒素供給ライン42の中途部には混合器45が設けられている。この混合器45に酸素混入ライン44が接続されている。
窒素供給ライン42単独で第1処理ガス供給部が構成されている。窒素供給ライン42と酸素混入ライン44と混合器45により第2処理ガス供給部が構成されている。
A processing
The nitrogen
電極間空間23の下端部(下流端)に吹出し口24が設けられている。
プラズマ照射部20又は基材設置部10の一方には、移動機構(図示省略)が接続されている。この移動機構によりプラズマ照射部20と基材設置部10の相対位置を調節することにより、吹出し口24を回路基板91の電極端子91aと対向させたり、ICチップ92のバンプ92aと対向させたりできるようになっている。
A
A movement mechanism (not shown) is connected to one of the
図2に示すように、電極間空間23の下流端からチューブ25を延設し、このチューブ25の先端部を吹出し口24としてもよい。チューブ25の材質としてはオレフィン樹脂やガラス等を用いるとよい。チューブ25の長さは、例えば50〜500mm程度である。
As shown in FIG. 2, a
回路基板91にICチップ92を実装するのに先立ち、上記構成の金属接合前処理装置Mを用いて回路基板91の電極端子91aとICチップ92のバンプ92aに、それぞれ次のような前処理を施す。
第1プラズマ照射工程
はじめに、回路基板91に対する前処理について説明する。
プラズマ照射部20の吹出し口24を回路基板91の上方に配置する。そして、窒素供給ライン42の窒素(N2)を第1処理ガスとして電極間空間23へ導入する。酸素混入ライン44は閉じ、第1処理ガス(N2)に酸素が含まれないようにする。第1処理ガス(N2)の流量は、10〜50L/min程度が好ましく、30L/min程度がより好ましい。併行して、電源30から電極21への電圧供給を行なう。供給電圧はVpp=7〜15kV程度が好ましく、周波数は10〜100kHz程度が好ましい。これにより、電極21,22間に大気圧グロー放電が生成され、窒素からなる第1処理ガスがプラズマ化され、窒素プラズマが得られる。この窒素プラズマを吹出し口24から吹き出し、回路基板91の電極端子91aに照射する。吹出し口24と回路基板91との間の距離(ワーキングディスタンス)は、3〜10mm程度が好ましい。照射時間は、1〜5秒程度が好ましい。
Prior to mounting the
First, the pretreatment for the
The
第2プラズマ照射工程
第1プラズマ照射工程の終了後、好ましくは1〜60秒以内に第2プラズマ照射工程を実行する。第2プラズマ照射工程では、窒素供給ライン42の窒素(N2)に酸素混入ライン44からの酸素(O2)を混合器45で混合し、窒素と酸素の混合ガスからなる第2処理ガスを生成する。第2処理ガスにおける窒素(N2)と酸素(O2)の体積流量比は、N2:O2=9:1〜99:1であることが好ましく、N2:O2=29:1程度がより好ましい。第2処理ガスの総流量(窒素と酸素の和)は、10〜50L/minが好ましく、30L/min程度がより好ましい。この第2処理ガスを電極間空間23へ導入する。第2処理ガスの電極間空間23への導入と併行して、電源30から電極21への電圧供給により電極21,22間に大気圧放電を生成し、第2処理ガスをプラズマ化する。このプラズマガスを電極間空間23から吹き出し、回路基板91の電極端子91aに照射する。照射時間は、1〜5秒程度が好ましい。
Second Plasma Irradiation Process After the first plasma irradiation process is completed, the second plasma irradiation process is preferably performed within 1 to 60 seconds. In the second plasma irradiation step, nitrogen (N 2 ) in the
上記回路基板91の前処理と同様にして、ICチップ92の前処理を行なう。すなわち、プラズマ照射部20の吹出し口24をICチップ92の上方に配置し、このICチップ92のバンプ92aに対し、上記と同様に第1プラズマ照射工程を実行し、次いで第2プラズマ照射工程を実行する。
The
処理の順番は、回路基板91とICチップ92の各々に対し第1プラズマ照射工程、第2プラズマ照射工程の順であればよく、回路基板91の第1プラズマ照射工程及び第2プラズマ照射工程を終えた後、ICチップ92の第1プラズマ照射工程及び第2プラズマ照射工程を行なうことにしてもよく、ICチップ92の第1プラズマ照射工程及び第2プラズマ照射工程を終えた後、回路基板91の第1プラズマ照射工程及び第2プラズマ照射工程を行なうことにしてもよい。第1プラズマ照射工程を、回路基板91、ICチップ92の順、又はICチップ92、回路基板91の順に行ない、その後、第2プラズマ照射工程を、回路基板91、ICチップ92の順、又はICチップ92、回路基板91の順に行なうことにしてもよい。
The processing order may be the order of the first plasma irradiation step and the second plasma irradiation step for each of the
接合工程
回路基板91とICチップ92の前処理(第1プラズマ照射工程及び第2プラズマ照射工程)が終了した後、回路基板91またはICチップ92を加熱する。加熱温度は、100〜200℃程度が好ましい。この加熱された回路基板91の電極端子91aにICチップ92のバンプ92aを押し当てる。押し当て荷重は、200〜1000gf程度が好ましく、押し当て時間は、2〜5秒程度が好ましい。
これにより、ICチップ92のバンプ92aを回路基板91の電極端子91aにしっかり接合させることができ、良好な金属接合状態を得ることができる。
After the pretreatment (the first plasma irradiation step and the second plasma irradiation step) of the bonding
Thereby, the
この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の改変をなすことができる。
例えば、回路基板91用の前処理装置Mと、ICチップ92用の前処理装置Mを別々に用意し、別々に前処理することにしてもよい。
回路基板91とICチップ92のうち一方についてのみ前処理を行ない、他方については前処理を行なわないことにしてもよい。その場合、前処理を行なう側は、回路基板91であるのが好ましい。
接合対象は、回路基板91の電極端子91aとICチップ92のバンプ92aに限られず、種々の金属間接合に適用可能である。
第1プラズマ処理工程における第1処理ガスは、窒素の純ガスに限られず、酸素を実質的に含まない他のガス種(例えばアルゴン等)を用いてもよい。第2プラズマ処理工程における第2処理ガスは、窒素と酸素の混合ガスに限られず、窒素以外のガス(例えばアルゴン等)と酸素の混合ガスを用いてもよい。接合対象物の金属成分に応じてガス種を選択してもよい。
The present invention is not limited to the above embodiment, and various modifications can be made.
For example, the preprocessing device M for the
Only one of the
The bonding target is not limited to the
The first processing gas in the first plasma processing step is not limited to a pure nitrogen gas, and other gas species substantially free of oxygen (for example, argon) may be used. The second processing gas in the second plasma processing step is not limited to a mixed gas of nitrogen and oxygen, and a mixed gas of a gas other than nitrogen (for example, argon) and oxygen may be used. The gas species may be selected according to the metal component of the object to be joined.
実施例を説明する。本発明がこの実施例に限定されないことは言うまでもない。
図2のチューブ付き装置Mを用いた。チューブ25の材質はガラスであり、長さは300mmである。回路基板91の表側面は、全面を金にて構成し、この表側面の金を一方の接合対象物91aとした。ICチップ92には金からなる4つのバンプ92aを形成し、これをもう一方の接合対象物とした。
第1プラズマ照射工程
これら回路基板91とICチップ92の両方に対し、以下に列記する互いに同一の処理条件で第1プラズマ照射工程を実行した。
第1処理ガス:純窒素(N2) 30L/min
プラズマ照射時間:5秒
供給電圧:Vpp=16.6kV
供給電流:2.8A
周波数: 80kHz
ワーキングディスタンス: 2mm
処理温度:30℃
Examples will be described. Needless to say, the present invention is not limited to this embodiment.
The apparatus M with a tube of FIG. 2 was used. The material of the
First Plasma Irradiation Step The first plasma irradiation step was performed on both the
First processing gas: pure nitrogen (N 2 ) 30 L / min
Plasma irradiation time: 5 seconds Supply voltage: Vpp = 16.6 kV
Supply current: 2.8A
Frequency: 80kHz
Working distance: 2mm
Processing temperature: 30 ° C
第2プラズマ照射工程
上記第1プラズマ照射工程の終了後、回路基板91とICチップ92の両方に対しそれぞれ第2プラズマ照射工程を実行した。処理条件は、以下の通り処理ガス成分を除き、第1プラズマ照射工程と同一とした。
第2処理ガス:窒素(N2) 29L/min
酸素(O2) 1L/min
プラズマ照射時間:5秒
供給電圧:Vpp=16.6kV
供給電流:2.8A
周波数: 80kHz
ワーキングディスタンス: 2mm
処理温度:30℃
Second Plasma Irradiation Step After the first plasma irradiation step, the second plasma irradiation step was performed on both the
Second processing gas: nitrogen (N 2 ) 29 L / min
Oxygen (O 2 ) 1 L / min
Plasma irradiation time: 5 seconds Supply voltage: Vpp = 16.6 kV
Supply current: 2.8A
Frequency: 80kHz
Working distance: 2mm
Processing temperature: 30 ° C
接合工程
上記の前処理(第1プラズマ照射工程及び第2プラズマ照射工程)の終了後、回路基板91を150℃まで加温し、この回路基板91の表面にICチップ92のバンプ92aを押し当てた。第2プラズマ照射工程の終了時から押し当て開始時までの時間間隔は、1分であった。押し当て荷重は、150gfとし、荷重印加時間は10秒とした。これによりICチップ92のバンプ92aが回路基板91の表面の金91aに接合された。
Bonding process After the pretreatment (the first plasma irradiation process and the second plasma irradiation process) is completed, the
その後、破壊試験により接合強度を測定した。破壊試験では、バンプ92aに1000gf/mm2の剪断力を加え、バンプ92aが回路基板91から剥離されるか否かを検査した。
その結果、4個のバンプ92aのうち3個が回路基板91から剥離されず、接合を維持した。これにより、良好な接合状態が得られることが確認された。
Thereafter, the bonding strength was measured by a destructive test. In the destructive test, a shearing force of 1000 gf / mm 2 was applied to the
As a result, three of the four
[比較例1]
比較例1として、窒素(N2)と酸素(O2)の混合ガスのプラズマを照射する第2プラズマ照射工程を先に行ない、その後、窒素(N2)のみのプラズマを照射する第1プラズマ照射を行なった。この比較例1の第2プラズマ照射工程では、供給電圧をVpp=17.0kVとし、供給電流を2.9Aとした点を除き、処理条件を実施例1の第2プラズマ照射工程と同一にした。また、第1プラズマ照射工程の処理条件は、供給電圧をVpp=17.0kVとした点を除き、実施例1の第1プラズマ照射工程と同一とした。
そして、実施例1と同一の操作で接合工程を実行し、さらに、実施例1と同一の操作で破壊試験を行なったところ、ICチップ92の4個のバンプ92aがすべて回路基板91から剥離した。
この結果、第1プラズマ照射工程と第2プラズマ照射工程の順番を逆にすると、所望の接合状態を得られないことが確認された。
[Comparative Example 1]
As Comparative Example 1, a second plasma irradiation step of irradiating a plasma of a mixed gas of nitrogen (N 2 ) and oxygen (O 2 ) is performed first, and then a first plasma irradiating a plasma of only nitrogen (N 2 ). Irradiation was performed. In the second plasma irradiation process of Comparative Example 1, the processing conditions were the same as those of the second plasma irradiation process of Example 1, except that the supply voltage was Vpp = 17.0 kV and the supply current was 2.9 A. . The processing conditions of the first plasma irradiation step were the same as those of the first plasma irradiation step of Example 1 except that the supply voltage was Vpp = 17.0 kV.
Then, the joining process was performed by the same operation as in Example 1, and further, the destructive test was performed by the same operation as in Example 1. As a result, all four
As a result, it was confirmed that when the order of the first plasma irradiation step and the second plasma irradiation step was reversed, a desired bonding state could not be obtained.
[比較例2]
比較例2として、窒素(N2)のみを用いた第1プラズマ照射工程だけを行ない、第2プラズマ照射工程を省略した。この比較例2の第1プラズマ照射工程では、供給電圧をVpp=16.8kVとし、供給電流を2.9Aとし、プラズマ照射時間を30秒とした点を除き、処理条件を実施例1の第1プラズマ照射工程と同一にした。
そして、実施例1と同一の操作で接合工程を実行し、さらに、実施例1と同一の操作で破壊試験を行なったところ、ICチップ92の4個のバンプ92aがすべて回路基板91から剥離した。
この結果、前処理が第1プラズマ照射工程だけでは、プラズマ照射時間を長くしても所望の接合状態を得られないことが確認された。
[Comparative Example 2]
As Comparative Example 2, only the first plasma irradiation step using only nitrogen (N 2 ) was performed, and the second plasma irradiation step was omitted. In the first plasma irradiation process of Comparative Example 2, the processing conditions were the same as those in Example 1 except that the supply voltage was Vpp = 16.8 kV, the supply current was 2.9 A, and the plasma irradiation time was 30 seconds. It was the same as 1 plasma irradiation process.
Then, the joining process was performed by the same operation as in Example 1, and further, the destructive test was performed by the same operation as in Example 1. As a result, all four
As a result, it was confirmed that the desired bonding state could not be obtained even if the plasma irradiation time was increased if the pretreatment was only the first plasma irradiation step.
[比較例3]
比較例3として、前処理において第1プラズマ照射工程を省略し、窒素(N2)と酸素(O2)の混合ガスを用いた第2プラズマ照射工程のみを実行した。この比較例2の第2プラズマ照射工程では、供給電圧をVpp=16.8kVとし、プラズマ照射時間を10秒とした点を除き、処理条件を実施例1の第2プラズマ照射工程と同一にした。
そして、実施例1と同一の操作で接合工程を実行し、さらに、実施例1と同一の操作で破壊試験を行なったところ、ICチップ92の4個のバンプ92aがすべて回路基板91から剥離した。
この結果、前処理が第2プラズマ照射工程だけでは、プラズマ照射時間を長くしても所望の接合状態を得られないことが確認された。
[Comparative Example 3]
As Comparative Example 3, the first plasma irradiation step was omitted in the pretreatment, and only the second plasma irradiation step using a mixed gas of nitrogen (N 2 ) and oxygen (O 2 ) was performed. In the second plasma irradiation process of Comparative Example 2, the processing conditions were the same as those of the second plasma irradiation process of Example 1, except that the supply voltage was Vpp = 16.8 kV and the plasma irradiation time was 10 seconds. .
Then, the joining process was performed by the same operation as in Example 1, and further, the destructive test was performed by the same operation as in Example 1. As a result, all four
As a result, it was confirmed that the desired bonding state could not be obtained even if the plasma irradiation time was increased if the pretreatment was only the second plasma irradiation step.
本発明は、例えば電子デバイスの製造分野における回路基板にICチップを実装する工程等に利用可能である。 The present invention can be used, for example, in a process of mounting an IC chip on a circuit board in the field of manufacturing electronic devices.
M 金属接合前処理装置
20 プラズマ照射部
40 処理ガス供給部
41 窒素ガス源
42 窒素供給ライン
43 酸素ガス源
44 酸素混入ライン
45 混合器
91 回路基板(第1接合対象基材)
91a 電極端子(第1接合対象物)
92 ICチップ(第2接合対象基材)
92a バンプ(第2接合対象物)
M Metal
91a Electrode terminal (first joining object)
92 IC chip (second bonding target substrate)
92a Bump (second bonding object)
Claims (3)
酸素を実質的に含まない第1処理ガスをプラズマ化して少なくとも一方の接合対象物に接触させる第1プラズマ照射工程と、
酸素を含む第2処理ガスをプラズマ化して前記第1プラズマ照射工程を経た接合対象物に接触させる第2プラズマ照射工程と、
を実行することを特徴とする金属の接合前処理方法。 A pretreatment method that is performed prior to joining two joining objects made of metal,
A first plasma irradiation step in which a first processing gas substantially free of oxygen is converted into plasma and brought into contact with at least one object to be joined;
A second plasma irradiation step in which a second processing gas containing oxygen is turned into plasma and brought into contact with the object to be bonded that has undergone the first plasma irradiation step;
A pre-bonding method for joining metal, characterized in that:
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