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JP2007299085A - 画像読取装置および画像読取方法 - Google Patents

画像読取装置および画像読取方法 Download PDF

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Abstract

【課題】指の指紋および血管像などの生体特徴を2次元のイメージセンサを使用して同時に精度良く入力することのできる小型で低廉な画像読取装置を提供する。
【解決手段】2次元イメージセンサ1の上面に載置された指7について、その表面から放射される放射光による画像を、へモグロビンの吸収スペクトルに対応した近赤外波長で発光波長帯域の狭い光源3bの照明の下で撮像し、かつ、ヘモグロビンの吸収スペクトルに対応した近赤外波長以外の発光波長帯域の狭い光源3aに切り替えて、再び撮像する。そして、光源3bの下で撮像された画像と光源3bの下で撮像された画像との差分をとることにより指紋画像を除去し、血管像だけの画像を得る。
【選択図】図1

Description

本発明は画像読取装置に関し、特に個人を認証するための指の指紋やその他の皮膚紋様や血管のパターンといった生体特徴の画像を読み取る装置に関する。
従来この種の指を用いて個人を認証する為の画像読取装置は、指先の皮膚の紋様である指紋を読取る装置が代表的であり、光、電界、圧力、静電容量、温度といった物理量の絶対値や変化量を利用した各種の読取り装置が開発されている。
ファイバーオプティックプレート(例えば特許文献2参照)やプリズム(例えば特許文献3参照)による全反射臨界角を利用した方式は、指紋入力装置として広く利用されている。図22を参照して、例えば従来のプリズムの全反射臨界角を利用した一例を説明する。プリズム105に対して空気中でプリズム面108からの光がプリズム面109で全反射する方向にレンズ106と2次元イメージセンサ107が配置されている。指の皮膚104は皮膚の紋様を拡大して書かれている。皮膚がプリズムと接触していない部分からの光101は、屈折率1.0の空気から屈折率1.4以上のプリズム面108に大きく屈折して入射し、プリズム面109で全反射するか、あるいはプリズム面109に到達せず2次元イメージセンサ107に到達しないが、皮膚が接触している部分の光102は、皮膚ないし皮膚表面の油脂あるいは水分の屈折率がプリズムガラスに近い為プリズム面108での屈折角が小さくなり、プリズム面109で全反射角に達することがなくなり、レンズ106で結像して2次元イメージセンサ107に到達する。このようにして指の指紋等の皮膚の紋様の凹凸がプリズムに接触する、しないことによって得られる陰影を検出する。
同様に2次元イメージセンサを使用するが、小型化を実現するためにプリズムやレンズ等の光学系を無くし、指を2次元イメージセンサに接触させて指紋画像を読み取る技術が提案されている(例えば特許文献8)。この技術を図23を参照して説明する。図23に示される画像読取装置は、Wゲート型トランジスタなどのフォトセンサ2001をガラス基板2002上にマトリクス状に複数配列し、全面に光透過性を有する保護絶縁膜2003を被覆して形成された2次元イメージセンサ2004と、2次元イメージセンサ2004の表面に所定のパターンで形成された透明導電膜2005と、2次元イメージセンサ2004の背面側に配置され、2次元イメージセンサ2004の上面に接触した指に均一な光を照射する面光源2007とを有する。ここで、透明導電膜2005は、一対の導電パターン2005a、2005bで構成され、少なくとも一方が接地される。また、双方の導電パターン2005a、2005bは何れも、フォトセンサ2001の直上の領域を避けて、フォトセンサ2001相互の間隙領域上にのみ形成される。このように構成された2次元画像読取装置は次のように動作する。
指を一対の導電パターン2005a、2005bの双方に同時に接触するように載置すると、指に帯電していた静電気が何れか一方の導電パターン2005a、2005bを介して接地電位に放電された後、指紋の読取動作が開始される。すなわち、面光源2007から2次元イメージセンサ2004を貫通して指に入射した光は、指の皮膚表層を散乱、反射しながら伝搬し、保護絶縁膜2003と指の皮膚表層との間の界面に屈折率の低い空気層が無い指紋の凸部(隆線部)に対向するフォトセンサ2001に励起光として入射し、他方、保護絶縁膜2003と指の皮膚表層との間の界面に空気層が介在する指紋の凹部(谷部)に対向するフォトセンサ2001への入射は抑制される。この結果、指紋の凸部が明部領域、凹部が暗部領域となる紋様画像が得られる。このように図23の画像読取装置は、指を2次元イメージセンサ2004の上面に接触させて読み取りを行うため、両者の接触を妨げないように透明導電膜2005は薄膜とされる。
同様に皮膚を接触させることによって指紋画像を得るが、より一層の小型化を実現するために圧力又は温度又は静電容量型の準1次元センサを使用し、準1次元センサに接触した指を動かして得られる指の指紋の部分画像をつなぎ合わせて指紋画像を再構成する技術が提案されている(例えば特許文献1および7参照)。特に、静電容量や温度を利用した方式は既に実用化販売されており、これらの方式は、装置の小型化と低価格化に寄与している。
こういった状況の中で非接触の指紋検出装置が提案されている(例えば特許文献6参照)。これは、指に入射して指内部で散乱し、再び指から放射される放射光が皮膚の内部構造を反映し、指紋の凹部が明部領域、凸部が暗部領域となる、指紋と同じ形の濃淡画像が得られる現象を利用したものである。この非接触方式によれば、上記の接触を前提とした方式では皮が剥けた部分の接触が困難で読取りが難しかった皮膚炎等で皮の剥けた指でも、皮膚紋様の由来となる皮膚内部構造の部分が保存されていればその映像が得られる。また非接触なので、湿潤や乾燥といった皮膚表面の状態変化の影響も受けにくい。
また、指からの散乱放射光をガラスなどでできた透明保護カバーを介して指に近接させた2次元イメージセンサによって撮像して、指紋の凹部が暗部領域、凸部が明部領域となる指紋画像を取得する指紋入力装置が本発明者によって提案されている(例えば特許文献4参照)。これは、圧力、温度、静電容量、全反射臨界角を利用したセンサに比較して指の湿潤や乾燥や外乱光等の外部環境の影響を受けにくい。また、本発明者によって提案された特許文献5に記述されているように、透明保護カバーの屈折率を最適に選ぶことによってコントラストの高い画像を得ることができる。
他方、指に存在する生体特徴の入力装置として指紋以外に指の第一関節より下の指の付け根側の血管のパターンを認証する技術が近年実用化されつつある。これは、血液による近赤外線の吸収を利用して静脈等の太い血管パターンを読取るもので、1980年代に盛んに研究された光CT(コンピュータ トモグラフィー)、いわゆる人体に害の少ない光によって人体のコンピューター断層撮影を行おうとする技術の応用である。血管パターンは、指紋がなんらかの問題で無い、或いは皮膚炎等で皮膚の皮が剥け、接触を前提とした生体特徴入力装置では指紋が劣化し画像化しにくい場合に有効な生体認証手段である。
指の指紋と同時に指の血管像を得る従来技術の一例が特許文献6の0016段落に記載されている。この技術では、指に近赤外線を照射し、指内を通過して反対側の指の腹から射出する光による画像には、指紋による紋様に加えて血管像が含まれていることを利用する。まず、指紋による紋様の線幅が血管像の線幅より細いため、原画像に対して平滑化処理を施し、指紋の紋様画像を除去し血管像を残した血管画像を生成する。次いで、原画像と血管画像との差分をとることにより、血管像を除去し指紋の紋様だけを残した指紋画像を生成する。
特開平10−91769号公報 特許第3045629号公報 米国特許第6381347 特許第3150126号 特開2003−006627号公報 特開2003−85538号公報 特開2001−155137号公報 特開2001−92951号公報
近年、情報化の発達に伴い個人情報の漏洩やネットワーク上の取引行為における他人のなりすましが問題化してきている。これを防ぐために、パスワードや認証カードなど盗み見や盗難などで他人のなりすましを容易に許してしまう方式ではなく、個人固有の生体特徴を入力して個人を認証する装置が開発されてきている。また、携帯電話に代表されるように情報を扱う装置の小型化と低価格化が進み、生体特徴を入力する装置も小型化と低価格化が要求されている。更に、生体による個人認証が重要なクレジットカード等の決済行為にまで利用される応用事例も考えると、本人を確実に、しかもどのような状況下でも認証できるために生体特徴入力装置の高精度化の必要性も高まっている。
そういった中で指紋は古くから一人として同じものがない万人不同、一生変わることがない終生不変の特性が、特に警察や司法の分野で研究、確認されており高精度な個人認証が可能であるが、従来の指紋入力装置は、指の湿潤や乾燥、皮膚炎等による皮の剥けといった悪条件下で良好な指紋画像を得にくく、万人不同ではあるが万人に使用可能とは言い難かった。
ファイバーオプティックプレート(例えば特許文献2)やプリズム(例えば特許文献3)による全反射臨界角を利用した指紋の入力方式は広く個人認証に利用されているが、背景技術で説明したように指紋の陰影が皮膚の凹凸とプリズムとの接触によって得られるため、皮の剥けた部分の画像は欠損する。また高価で大きな光学部品を使用しており、装置の小型化と低価格化の妨げになっていた。特許文献8に記載される画像読取装置は、光学部品を廃し小型化と低価格化に寄与しているが、指紋の陰影が皮膚の凹凸と2次元イメージセンサ面との接触によって得られるため、皮の剥けた部分の画像は欠損する。
圧力又は電界又は静電容量型の2次元センサはいくつか実用化例がある。光学部品を廃し小型化と低価格化に寄与しているが、いずれも接触を前提としており皮の剥けた部分の画像は欠損する。また光学方式に比較して指の湿潤や乾燥といった状況変化に対して弱いという問題点がある。
圧力又は温度又は電界又は静電容量型の準1次元センサを使用し、センサと接触した指をスライドさせて指の指紋の映像を再構成する技術(例えば特許文献1、特許文献7)は、更なる装置の小型化と低価格化に寄与するが、接触していない部分の画像が欠損するため、皮膚炎などで部分的に皮膚が剥けている場合、指紋認証、つまり生体特徴による認証がしづらいという問題があった。また、1次元方式のセンサを使用し読取り対象を動かして映像を再構成する方法は、ファクシミリや複写機において既知であるが、装置小型化の為に指を動かす方向の速度を得るための特別なメカニズムを割愛すると、指紋の画像再構成精度が低下するという問題があった。
前記の皮膚の剥けによる認証精度の低下を改善する技術として、非接触の指紋検出装置の提案がなされている(特許文献6)。これによれば、指に入射し指内部で散乱し指の皮膚表面から放射される放射光が皮膚の内部構造を反映する為、指紋と同じ形の濃淡が観察される。これは表皮の湿潤乾燥に左右されず、表皮角質層が皮膚炎等によって剥けて脱落している場合も指紋等の表皮紋様の元となる真皮の構造が保存されていれば、指紋画像が得られる。ただし、特許文献6に示される指紋検出装置の場合、指を固定するための固定枠が必要であり、また結像光学系も必要になるため、操作性と装置の小型化の妨げになっていた。また、指と結像系が大きく離れており、指の内部構造で皮膚表面から射出する光の量が変化しても皮膚表面で散乱し、結像系の距離による拡散による悪影響と推測される事象によって、実際に皮の剥けている部分では良好なコントラストの指紋画像が得られないという問題点があった。
これに対して本発明者によってなされた指紋認証装置(特許文献4)は、指内で散乱して皮膚表面から放射される放射光を指に近接させた2次元イメージセンサによって撮像して指紋画像を取得するものであり、装置の小型化と低価格化を実現している。また、指からの散乱放射光を読取る技術は、指内部に光が一旦入射していることから、指内部の構造を反映することは明らかである。従って本発明者による特許文献4による指紋入力装置は、光学結像系を廃しある程度の小型の指紋検出装置を実現すると共に、皮が剥けた非接触の部分においての現象として、特許文献6で指摘されている指の皮膚の内部構造を反映した画像が得られる。
一方で、指からの散乱放射光による指紋像は、皮膚とセンサ保護膜との界面状態に大きく依存することは本発明者の提案にかかる特許文献5によって明らかにされている。すなわち、特許文献5では、指紋とそれに近接して配置された2次元イメージセンサとの間に存在する透明カバーの屈折率を、透明カバーに接する指紋の凸部に対応する明部領域と接しない凹部に対応する暗部領域とのコントラストが大きくなるように選定することが述べられている。しかしながら、そのように選定した場合には、界面の反射と屈折の影響が強くなり皮膚構造を反映する成分が小さくなるため、皮膚が剥けている部分に本来現れる皮膚構造を反映した指紋像のコントラストが得にくくなるという問題点があった。この問題はダイナミックレンジを広くとれない場合に特に顕著である。非接触状態を保てば界面の影響はなくなるが、特許文献6で提案されているような指の固定枠や結像光学系を使用する構成では、前述したような問題点が生じることになる。
また、一方で指に存在する生体特徴の入力装置として指紋以外に第一関節より下の指の付け根側の血管のパターンを認証する技術は、指紋がなんらかの問題で無い、あるいは皮膚炎等で指紋が劣化し画像化しにくい場合に有効な生体認証手段として利用できる。特に、指紋の紋様と同時に読取ることができれば指紋情報との補完、あるいは生体であるかどうかの有力な情報源となり偽指の判断方法としても有効である。しかし、特許文献6による技術では指と結像光学系の間に空間が必要であり、また焦点を合わせる必要性から指の固定枠も必要で、操作性と装置の小型化の妨げになっていた。同時に、画像に対して平滑化処理を施すと、指紋紋様だけでなく細い血管像も失われる可能性があるため、精度の良い血管画像が得にくいという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みて提案されたものであり、その目的は、指の血管像などの血脈を2次元イメージセンサを使用して精度良く読み取ることのできる小型で低廉な画像読取装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、指の血管像などの血脈と指の指紋などの紋様とを2次元イメージセンサを使用して同時に精度良く読み取ることのできる小型で低廉な画像読取装置を提供することにある。
本発明の第1の画像読取装置は、複数の受光素子がマトリクス状に配列された2次元イメージセンサと、該2次元イメージセンサの上面に載置された被検出体に光を照射する血管用光源と、前記被検出体の表面から放射される放射光による画像を光源を切り替えて前記2次元イメージセンサで複数回撮像し、前記血管用光源以外の光源の下で撮像された第1の画像と前記血管用光源の下で撮像された第2の画像との差分画像を生成する処理装置とを備えることを特徴とする。
本発明の第2の画像読取装置は、第1の画像読取装置において、前記血管用光源以外の光源として、紋様用光源を備えることを特徴とする。
本発明の第3の画像読取装置は、第2の画像読取装置において、前記紋様用光源は照射方向および波長の少なくとも一方が血管像が撮像され難いように設定され、前記血管用光源は照射方向および波長の少なくとも一方が血管像が撮像され易いように設定されていることを特徴とする。
本発明の第4の画像読取装置は、第2の画像読取装置において、前記血管用光源は、へモグロビンの吸収スペクトルに対応した近赤外波長で発光波長帯域の狭い光源であることを特徴とする。
本発明の第5の画像読取装置は、第4の画像読取装置において、前記紋様用光源は、ヘモグロビンの吸収スペクトルに対応した近赤外波長以外の発光波長帯域の狭い光源であることを特徴とする。
本発明の第6の画像読取装置は、第2の画像読取装置において、前記血管用光源および前記紋様用光源が前記2次元イメージセンサの背面側に配設されていることを特徴とする。
本発明の第7の画像読取装置は、第2の画像読取装置において、前記血管用光源および前記紋様用光源が前記2次元イメージセンサの側方側に配設されていることを特徴とする。
本発明の第8の画像読取装置は、第2の画像読取装置において、前記血管用光源および前記紋様用光源が前記2次元イメージセンサの上方側に配設されていることを特徴とする。
本発明の第9の画像読取装置は、第1または第2の画像読取装置において、前記2次元イメージセンサはその上面に屈折率が1.1より大きく1.4より小さいか、2.0より大きく5.0より小さい透明固体膜を有することを特徴とする。
本発明の第10の画像読取装置は、第1または第2の画像読取装置において、前記被検出体を前記2次元イメージセンサの上面から一定の距離で非接触状態に保つ複数の突起を備えることを特徴とする。
本発明の第11の画像読取装置は、第10の画像読取装置において、前記突起を成す隔壁が多数のスリットを形成するように前記2次元イメージセンサの上面に複数形成されていることを特徴とする。
本発明の第12の画像読取装置は、第11の画像読取装置において、前記隔壁が遮光性を有することを特徴とする。
本発明の第13の画像読取装置は、第11の画像読取装置において、前記隔壁が光透過性を有することを特徴とする。
本発明の第14の画像読取装置は、第13の画像読取装置において、前記隔壁の屈折率が、1.1より大きく1.4より小さいか、2.0より大きく5.0より小さいことを特徴とする。
本発明の第15の画像読取装置は、第11、第12または第13の画像読取装置において、前記スリットに光透過性の詰め物が挿入されていることを特徴とする。
本発明の第16の画像読取装置は、第15の画像読取装置において、前記詰め物の屈折率が、1.1より大きく1.4より小さいか、2.0より大きく5.0より小さいことを特徴とする。
本発明の第17の画像読取装置は、第11乃至第16の何れかの画像読取装置において、前記スリットが前記2次元イメージセンサの受光素子の直上に位置することを特徴とする。
本発明の第18の画像読取装置は、第11乃至第16の何れかの画像読取装置において、前記隔壁の高さが10μm以上、200μm以下であることを特徴とする。
本発明の第19の画像読取装置は、第11の画像読取装置において、前記血管用光源および前記紋様用光源が前記2次元イメージセンサの背面側にその垂直走査方向と平行に複数配列されており、前記2次元イメージセンサの垂直走査に同期して読取対象行近傍の光源以外の所定の光源のみが点灯制御されることを特徴とする。
本発明の第20の画像読取装置は、第11乃至第16の何れかの画像読取装置において、前記処理装置は、読取対象紋様および読取対象血管の存在しない基準被検出体の読取画像を補正画像として記憶し、前記2次元イメージセンサで読み取られた前記第1画像および前記第2画像から前記補正画像をそれぞれ減算することを特徴とする。
本発明の第21の画像読取装置は、第11乃至第16の何れかの画像読取装置において、前記隔壁が前記2次元イメージセンサと一体に形成されていることを特徴とする。
本発明の第22の画像読取装置は、第11乃至第16の何れかの画像読取装置において、前記隔壁が、前記2次元イメージセンサの上面に装着された格子板に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の画像読取方法は、複数の受光素子がマトリクス状に配列された2次元イメージセンサの上面に載置された被検出体に血管用光源および紋様用光源のうちの一方の光源からの光を照射した状態で、前記被検出体の表面から放射される放射光による画像を前記2次元イメージセンサで撮像する第1の工程と、前記被検出体に前記血管用光源および紋様用光源のうちの他方の光源からの光を照射した状態で、前記被検出体の表面から放射される放射光による画像を前記2次元イメージセンサで撮像する第2の工程と、前記第1の工程および前記第2の工程で撮像された画像どうしの差分を抽出する第3の工程とを含むことを特徴とする。
『作用』
2次元イメージセンサの上面に載置された被検出体(例えば指や掌)について、その表面から放射される放射光による画像を、指紋などの紋様の撮像には適するが血管像の撮像には適しない波長の光(例えば400〜700nm)や照射位置(例えば2次元イメージセンサの下面あるいは横)に設定された紋様用の光源の下、あるいは自然光の下で撮像すると、被検出体の表面の紋様のみが含まれるか、血管像が含まれていてもほとんど目立たない第1の画像が得られる。他方、同じ被写体について、その表面から放射される放射光による画像を、血管像の撮像に適する波長の光(例えば820〜980nm)や照射位置(被検出体を間に挟んで2次元イメージセンサと対向する位置)に設定された血管像用の光源の下で撮像すると、被検出体の表面の紋様だけでなく血管像を明瞭に含む第2の画像が得られる。このため、第1の画像と第2の画像との差分をとると、紋様が除去され血管像だけの画像が得られる。
本発明によれば以下のような効果が奏される。
第1の効果は、指の血管像などの血脈を2次元イメージセンサを使用して精度良く読み取れることである。その理由は、紋様と血管像とが写っている第1の画像と紋様が写っている第2の画像との2種類の画像を撮像し、両画像の差分をとることで血管像を抽出するため、紋様と血管像とが写っている画像の平滑化処理によって紋様を除去し血管像だけを残す従来技術のような細い血管像の喪失を防止できるためである。
第2の効果は、血管像と同時に指の指紋などの紋様を2次元イメージセンサを使用して精度良く読み取れることである。その理由は、被検出体と2次元イメージセンサとが近接した距離にあるため、被検出体の表面から放射される紋様を良好なコントラストで撮像できるためである。
第3の効果は、装置を小型化かつ廉価にできることである。その理由は、レンズ等の結像光学系が不要なためである。
次に、本発明にかかる画像読取装置の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
『第1の実施の形態』
図1を参照すると、本実施の形態にかかる画像読取装置は、複数の受光素子(図示せず)が指紋隆線部および谷部のピッチより狭いピッチでマトリクス状に配列された2次元イメージセンサ1と、この2次元イメージセンサ1が取り付けられた電子機器の筐体2の開孔に装着された紋様用の光源3aおよび血管用の光源3bと、2次元イメージセンサ1のアナログ出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換部4と、光源3a、3bを駆動するLEDドライバ5と、2次元イメージセンサ1の撮像タイミングの制御、光源3a、3bのオン、オフの制御およびA/D変換部4から出力されるデジタル信号に対する画像処理などを実行するマイクロプロセッサ部6とを備えている。
2次元イメージセンサ1としては、感度波長範囲が200〜1000nm程度のCCD2次元イメージセンサやCMOS2次元イメージセンサを使用することができる。2次元イメージセンサ1は、特許文献4または特許文献5に記載されるように、撮像面上に透明固体膜11が被覆されている。透明固体膜11の好ましい屈折率については後述する。
血管用の光源3bは、被検出体である指7の血管像がより鮮明に読み取れるように、他の生体組織より近赤外線の吸収が強いヘモグロビンの吸収スペクトルに対応した近赤外波長で発光波長帯域の狭いLEDなどの発光素子により実現される。一般にヘモグロビンは800〜900nm近辺で良好な吸収を示すので、例えば波長820〜980nm付近の近赤外光を発光する赤外リモコン用等に開発されたLEDが、出力も大きく光源3bに適している。
紋様用の光源3aは、光源3bとは逆に、血管像が読み取れず皮膚紋様だけが読み取れるような波長が望ましいため、2次元イメージセンサ1の感度波長範囲内のうち、ヘモグロビンの吸収スペクトルに対応した近赤外波長以外の発光波長帯域の狭いLEDなどの発光素子により実現される。具体的には、例えば400〜700nm付近の波長の光を照射するLED等で構成される。
本実施の形態の画像読取装置を使用して、指7の皮膚紋様と同時に血管像を読み取る場合、図1(b)に示すように、2次元イメージセンサ1の上面にある透明固体膜11に指7の先端から第2間接までの範囲の腹部を押し当てる。この状態で、マイクロプロセッサ部6の制御により、光源3a、3bを切り替えて、指7の皮膚表面から放射される放射光による画像を2次元イメージセンサ1で複数回撮像する。2次元イメージセンサ1により得られた画像にかかるアナログ信号は、A/D変換部5によりデジタル信号に変換されてマイクロプロセッサ部6に入力される。マイクロプロセッサ部6は、A/D変換部5のデジタル信号を入力して適切な画像処理を実行する。
ここで、指7内で散乱し、指7の皮膚表面から放射される光は、図2に示す指の内部構造にしたがって陰影を形成する。表皮1004の指内部側の組織には真皮1005があり、指紋の凸部である隆線1002の下には乳頭腺組織1003がある。乳頭腺組織を含む真皮1005は、表皮1004より水分と油分を多く含み屈折率に差が生じる。従って指紋隆線部に突出しているこの乳頭腺によって隆線部1002は指紋の凹部である谷部1001より放射される光が減少すると考えられる。このため、2次元イメージセンサ1に配列されている受光素子のうち、隆線部1002に近接する受光素子と谷部1001に近接する受光素子とで入射する放射光に差が生じ、紋様画像が得られる。このような紋様画像は、光源3aおよび光源3bの何れの光源を使用しても得られるが、血管用の光源3bの下における画像には、さらに、ヘモグロビンを含む血液が流れている血管部分が他の組織より暗くなる血管像が含まれる。したがって、光源3aによる画像と光源3bによる画像を求め、両者の画像の差を演算することにより血管像だけを抽出することができる。
図3にマイクロプロセッサ部6による読取シーケンスの一例を示す。まず、紋様用の光源3aのみ点灯させた状態で2次元イメージセンサ1の画像を読み取り、図示しない第1メモリに書き込む(ステップS101、S102)。これにより、第1メモリには例えば図4の画像1701のような皮膚紋様を含む画像が記憶される。次に、血管用の光源3bのみ点灯させた状態で2次元イメージセンサ1の画像を読み取り、図示しない第2のメモリに書き込む(ステップS103、S104)。これにより、第2メモリには例えば図4の画像1702のような皮膚紋様と血管像とを含む画像が記憶される。最後に、第2メモリに記憶された画像から第1メモリに記憶された画像を減算する(ステップS105)。これにより、例えば図4の画像1703のような血管像のみを含む画像が生成される。なお、ステップS105における画像間の減算は、同じ位置の画素どうしについて、その画素値を引き算することで行う。このとき、引き算した結果が予め定められた閾値より小さい値であれば0に丸める処理を行っても良い。
次に2次元イメージセンサ1の透明固体膜11の屈折率について考察する。
2次元イメージセンサ1の上面に透明固体膜11が存在する場合と存在しない場の光の伝達経路の模式図を図5に示す。2次元イメージセンサ1の上面に透明固体膜11がある場合、指7の指紋等を読み取るためにその腹部を押し当てると、指7の皮膚が透明固体膜11に必ず接する。このため、指内で散乱し、指の皮膚表面から放射した光のうち、透明固体膜11に接触する指紋隆線部から放射した光は、図5(a)の符号1111に示すように直接に透明固体膜11に入射して透明固体膜11内を伝播し2次元イメージセンサ1の受光素子に到達する。また、透明固体膜11に接触しない指紋谷部から放射した光は、符号1112に示すように一旦空気層に入射して空気層を伝播した後に透明固体膜11に入射し、その後は指紋隆線部から放射した光と同じく透明固体膜11内を伝播して2次元イメージセンサ1の受光素子に到達する。
これに対して透明固体膜11がない場合、指内で散乱し、指の皮膚表面から放射した光は、指紋隆線部および指紋谷部にかかわらず、図5(b)の符号1111および1112に示すように、一旦空気層に入射して空気層を伝播した後に2次元イメージセンサ1の受光素子に到達する。
図5(b)に示される状況は特許文献6と類似しており、隆線部は暗部領域として、谷部は明部領域として2次元イメージセンサ1で検出される。これに対して、図5(a)に示される透明固体膜11が介在する場合、透明固体膜11の屈折率が空気と同じ値「1」に近ければ、透明固体膜11が存在しない図5(b)と等価になるので、隆線部が暗部領域、谷部が明部領域として2次元イメージセンサ1で検出されるが、透明固体膜11の屈折率の値が大きくなれば、明暗が逆転し、隆線部が明部領域、谷部が暗部領域として2次元イメージセンサ1で検出されるようになる。これは、透明固体膜11の屈折率が大きくなると、指7と透明固体膜11との間の屈折率差よりも、指7と空気との間の屈折率差および空気と透明固体膜11との間の屈折率差の方が大きくなることと、図5(a)の隆線部から放射する光1111が受光素子に到達するまでには屈折率差の少ない1つの界面(指と透明固体膜との界面)を通過するのに対し、谷部から放射する光1112は屈折率差の大きな2つの界面(指と空気との界面、空気と透明固体膜との界面)を通過することにより、皮膚表面から放射した時点では隆線部よりも谷部の放射光の方が強度が強かったものが、受光素子に到達した時点では、谷部よりも隆線部から届く光の方が強度が相対的に強くなったためと推測される。事実、指からの散乱放射光をガラスなどでできた透明保護カバーを介して指に近接させた2次元イメージセンサによって撮像する特許文献4の指紋入力装置では、指紋の谷部が暗部領域、隆線部が明部領域となる指紋画像が得られる。
このため、透明固体膜11の屈折率が或る値のとき、隆線部と谷部とのコントラストが0になる。本明細書において、そのような屈折率の値を特異点と呼び、透明固体膜11は、特異点近傍の値以外の値の屈折率を持つ光透過性の固体で構成されている。本発明者の提案にかかる特許文献5では、2次元イメージセンサと指との間に介在する透明固体膜の屈折率とコントラストとの関係が解析されており、それによれば図6に示すような関係が導出されている。図6において、縦軸は、指紋隆線部直下の透明固体膜に入射した光のパワーをP3L、指紋谷部直下の透明固体膜に入射した光のパワーをP3Dとしたときに、(P3L−P3D)/P3Lで計算されるコントラスト、横軸は、透明固体膜の屈折率である。また、+印の点を結ぶ線は指の屈折率を1.4、×印の点を結ぶ線は指の屈折率を1.5とそれぞれ仮定した場合のものである。ただし、図6のグラフは指の皮膚と空気と透明固体膜の界面との屈折率の差による効果のみを計算で求めたものであり、指の皮膚内構造による効果とは異なる。
図6を参照すると、透明固体膜の屈折率が空気と同じ1.0のときにコントラストが0%になっている。これは、図6のグラフは、皮膚内部から隆線部に向かう光のパワーと谷部に向かう光のパワーを同じと仮定しているためである。本来は、屈折率が1.0のときにある程度のコントラストが得られる。図6ではそのコントラスト値はマイナスとなる。そのコントラストをC%とすると、図6のグラフでコントラストがC%となる屈折率の値が特異点となる。一般的には、C=10程度なので、特異点=1.1になり、屈折率が1.1の透明固体膜11では谷部と隆線部のコントラストが0になる。従って、透明固体膜11の屈折率は、1.0以上かつ1.1未満か、あるいは1.1より大きい必要がある。1.1未満の屈折率を持つ光透過性の固体は殆どないので、実質的には1.1より大きい屈折率を持つ光透過性の固体で透明固体膜11を構成すればよい。
他方、図6を参照すると、透明固体膜の屈折率が1.4〜2.0の範囲でコントラストが特に高くなっている。皮膚の剥けた部分全体が透明固体膜に接しない場合、その部分全体が同じコントラストになるのではなく、指内部の構造を反映した紋様が現れる。このため、その紋様のコントラストに比べて、透明固体膜に接する隆線と接しない谷部とのコントラストが異常に高いと、センサのダイナミックレンジが広くない場合、皮膚の剥けた部分の紋様の検知が困難になる。従って、透明固体膜11には、図6においてコントラストが特に高くなっている1.4〜2.0の範囲の屈折率は適さない。
更に本発明者の提案にかかる特許文献5で解析されているように、透明固体膜の屈折率が大きくなると、コントラストが出ても明度が下がり、外乱光によるノイズおよび回路で発生するノイズをノイズ成分としてS/N比が下がり、指紋隆線部と指紋谷部の識別が不正確となる確率が高くなる。このため、屈折率の上限値は5.0程度が望ましい。
以上の考察の結果、透明固体膜11の屈折率は、1.1より大きく1.4より小さいか、または2.0より大きく、5.0より小さいことが望ましい。
屈折率1.4未満の物質で透明固体膜11に適する固体としては、たとえばBeF3(フッ化ベリリュウム)を主成分とするガラスがある。
屈折率2.0より大きい物質で透明固体膜11に適する固体としては、たとえばBaO(酸化バリウム)やPbO(酸化鉛)を多量に含むガラス、ヘマタイト(赤鉄鋼)、ルチル(金赤石)、ゲルマニュウム、ダイアモンドあるいはシリコンなどがある。
以上のように本実施の形態によれば、指7の血管像を2次元イメージセンサ1を使用して精度良く読み取ることができる。その理由は、皮膚紋様と血管像とが写っている第1の画像と皮膚紋様が写っている第2の画像との2種類の画像を撮像し、両画像の差分をとることで血管像を抽出するため、皮膚紋様と血管像とが写っている画像の平滑化処理によって紋様を除去し血管像だけを残す従来技術のような細い血管像の喪失がないためである。
また本実施の形態によれば、血管像と同時に指の指紋などの紋様を2次元イメージセンサ1を使用して精度良く読み取ることができる。その理由は、指7と2次元イメージセンサ1とが近接した距離にあるため、指7の表面から放射される紋様を良好なコントラストで撮像できるためである。すなわち、特許文献6のような縮小光学系を使用すると、皮膚の表面で拡散してレンズや光路によって拡散すると思われる現象によって良好なコントラストが得られなかった皮剥け部分でも、本実施の形態によれば、指7に近接した距離で2次元イメージセンサ1に光を指から入射するため、皮膚の表面で拡散して混じり合う成分が少なくなるためと思われる。
さらに本実施の形態によれば、装置を小型化かつ廉価にできることである。その理由は、レンズ等の結像光学系が不要になるためである。
『第2の実施の形態』
図7を参照すると、本実施の形態にかかる画像読取装置は、被検出体である指7を間に挟んで2次元イメージセンサ1と対向する位置に紋様用の光源3aおよび血管用の光源3bを配設し、指7の背面から紋様用および血管用の光を照射するようにした点で、指7の側方から紋様用および血管用の光を照射する図1に示した第1の実施の形態と相違し、その他は第1の実施の形態と同じである。
光源3a、3bを指7の上方で支持する構成としては、例えば指7を挿入できる程度の大きさの空洞を筐体に設け、その空洞の底に2次元イメージセンサ1を配設し、天井に光源3a、3bを取り付ける構成が考えられる。勿論、光源3a、3bの取り付け構造はそれ以外の任意の構造で良い。
図7の例では、紋様用の光源3aおよび血管用の光源3bはそれぞれ1個であるが、それぞれ複数個設けるようにしても良い。
本実施の形態によれば、血管用の光源3bから出射した光は指7の背面から指内に入射し、指内部を伝播して指7の腹部の皮膚表面から放射するため、第1の実施の形態のように指7の側方から光を照射する場合に比べて、より鮮明な血管像を得ることができる。
『第3の実施の形態』
図8を参照すると、本実施の形態にかかる画像読取装置は、被検出体である指7を間に挟んで2次元イメージセンサ1と対向する位置に血管用の光源3bを配設し、指7の背面から血管用の光を照射するようにした点で、指7の側方から血管用の光を照射する図1に示した第1の実施の形態と相違し、その他は第1の実施の形態と同じである。
光源3bを指7の上方で支持する構成としては、第2の実施の形態と同様とすることができる。
図7の例では、血管用の光源3bは1個であるが、複数個設けるようにしても良い。
本実施の形態によれば、血管用の光源3bから出射した光は指7の背面から指内に入射し、指内部を伝播して指7の腹部の皮膚表面から放射するため、第1の実施の形態のように指7の側方から光を照射する場合に比べて、鮮明な血管像を得ることができる。また、紋様用の光源3aは指7の側方から光を照射するため、指7の背面から照射する第2の実施の形態に比べて血管像をほとんど出なくすることができる。
『第4の実施の形態』
図9を参照すると、本実施の形態にかかる画像読取装置は、2次元イメージセンサ1の背面側に配置され、透明固体膜11に接触する指7に均一な光を照射する面光源8を備えている点、2次元イメージセンサ1の各受光素子12の背面側に面光源8から受光素子12へ向かう光を遮る遮光膜13を備えている点で、指7の側方から紋様用および血管用の光を照射する図1に示した第1の実施の形態と相違し、その他は第1の実施の形態と同じである。
遮光膜13は、例えば、受光素子12として特許文献8に記載されるような、フォトセンサ自体にフォトセンス機能と選択トランジスタ機能とを持たせたダブルゲート構造を有する薄膜トランジスタを用いる場合、ボトム側のゲート電極を光の透過を遮断する材質により構成することで実現することができる。
面光源8は、例えば、それぞれ独立に点灯、消灯の制御が行える紋様用のLED8aと血管用のLED8bとを交互にアレイ状に配列し、その上にすりガラス等の光散乱板を取り付けた構造のものが使用できる。
本実施の形態によれば、2次元イメージセンサ1の背面側に面光源8を配置したので、読取装置の占める平面スペースを縮小することができる。
以上、本発明に適用可能な光源の構成例を幾つか示したが、相対的に紋様用の光源は照射方向および波長の少なくとも一方が血管像が撮像され難いように設定されていれば良く、血管用の光源は照射方向および波長の少なくとも一方が血管像が撮像され易いように設定されていれば良い。したがって、血管用の光源を指を間に挟んで2次元イメージセンサと対向する側から指を照明する位置に配置し、紋様用の光源を指の側方あるいは下面から指を照明する位置に配置すれば、紋様用の光源と血管用の光源とが同じ波長(例えば820〜980nm付近の近赤外光)の光源であっても良い。
以上の各実施の形態では、上面に透明固体膜が被覆された2次元イメージセンサを使用したが、透明固体膜の代わりに、指などの被検出体を2次元イメージセンサの上面から一定の近接した距離で非接触状態に保つ複数の突起を設けた2次元イメージセンサを使用することもできる。以下、そのような2次元イメージセンサを使用した実施の形態について説明する。
『第5の実施の形態』
図10を参照すると、本実施の形態にかかる画像読取装置は、多数のスリット21を形成するように平行に複数配列された隔壁22を中央部分に有し、隔壁22の下面が2次元イメージセンサ1の上面に密着するように取り付けられている格子板2を備えており、紋様用の光源3aおよび血管用の光源3bは格子板20の周辺部に設けられた開孔に装着されている。
格子板20は、金属板などの遮光性を有する板材を薄く加工し、中央部分にスリット21を形成したもので、その隔壁22は、被検出体である指7が2次元イメージセンサ1上に載置された際に、指7の皮膚表面が2次元イメージセンサ1の上面と一定の距離で非接触状態を保つガイドの役割を果たす。非接触状態にするためには、スリット21の幅が広いほど隔壁22の高さを高くする必要がある。ただし、隔壁22の高さが200μm以上になれば画像のぼけがひどくなり、また、スリット21の幅が受光素子の径より狭くなれば受光量が少なくなる。実際のサイズは、2次元イメージセンサ1の受光素子のピッチにも関係するため、これらの諸状況を考慮して隔壁22の高さ、スリット21の幅、ピッチが決定される。
例えば図11(a)に示すように、2次元イメージセンサ1の受光素子12のピッチP0と隔壁22のピッチP1とを同じにして位置合わせする構造の場合、スリット21の幅Wは受光素子12の受光径にほぼ等しく設定し、隔壁22の高さHはスリット幅Wと同等以上、200μm以下に設定すれば良い。この場合、例えば受光径25μmの受光素子12が500DPIで配列されている2次元イメージセンサ1では、例えば、P1=約50μm、W=約25μm、H=約25μm〜約200μmになる。
また図11(b)に示すように、隔壁22のピッチP1を2次元イメージセンサ1の受光素子12のピッチP0のn倍(nは2以上の正整数)に設定して位置合わせする構造を採用しても良い。この場合、例えば受光径25μmの受光素子12が500DPIで配列されている2次元イメージセンサ1では、例えば、P1=約150μm、W=約125μm、H=約125μm〜約200μmになる。
さらに、隔壁22のピッチP1を2次元イメージセンサ1の受光素子12のピッチP0の半分より小さくすれば、図11(c)に示すように、各受光素子12に少なくとも1つのスリット21を対応付けることができるため、図11(a)、(b)の場合のようなスリット21と受光素子12との正確な位置合わせが不要になる。この場合、例えば受光径25μmの受光素子12が500DPIで配列されている2次元イメージセンサ1の場合、P1=約20μmとすると、例えば、W=約10μm、H=約10μm〜約200μmになる。
本実施の形態の画像読取装置を使用して、指7の指紋および血管像を読み取る場合、図10(b)に示すように、2次元イメージセンサ1の上方に位置する格子板20の隔壁22に指7の先端から第2間接までの範囲の腹部を押し当てる。軽く押し当てる程度では、指7の両横の腹部領域は隔壁22に接しないが、少し強く押し当てると、皮膚の持つ弾力性により指7の腹部が平らになって腹部全体が接触するようになる。このときでも、指7の皮膚と2次元イメージセンサ1の上面との非接触状態は隔壁22により維持される。
この状態で、第1の実施の形態と全く同様に、マイクロプロセッサ部6の制御により、光源3a、3bを切り替えて、指7の皮膚表面から放射される放射光による画像が2次元イメージセンサ1で複数回撮像され、画像間の差分をとることで指紋画像と同時に血管像を抽出する。本実施の形態の場合、指紋画像は、指紋隆線部が暗部、指紋谷部が明部となる。
本実施の形態によれば、2次元イメージセンサ1を使用し且つ余計な光学部品を使用することなく、指7の血管像と同時に指7の内部構造を直接反映した皮膚の紋様画像を指7の湿潤や乾燥などの影響を受けずに安定して読み取ることができ、また装置を単純かつ小型化することができる。その理由は、2次元イメージセンサ1の上面に設けられた格子板2の隔壁22により、指7を2次元イメージセンサ1の上面から一定の距離で非接触状態に保った状態で、光源3a、3bを切り替えて、指7の皮膚表面から放射される放射光による画像を複数回撮像し、画像間の差分をとることで指紋画像と同時に血管像を読み取っているためである。
さらに、本実施の形態の場合、隔壁22と指7との間に適度な摩擦力が生じるため、撮像中における指7の動きが抑制され、ブレのない紋様画像を得ることができる。
『第6の実施の形態』
図12を参照すると、本実施の形態にかかる画像読取装置は、格子板20のスリット21に光透過性を有する固体物質で生成された詰め物23が挿入されている点で、図10に示した第5の実施の形態と相違する。
詰め物23の下面は2次元イメージセンサ1の上面に密着しており、詰め物23の上面は隔壁22の上面と同一面になっている。したがって、指7の指紋および血管像を読み取るために腹部を格子板20の隔壁22に押し当てると、指7の皮膚が詰め物23に接する。このため、指内で散乱し、指の皮膚表面から放射した光のうち、詰め物23に接触する指紋隆線部から放射した光は、図13(a)の符号1111に示すように直接に詰め物23に入射して詰め物23内を伝播し2次元イメージセンサ1の受光素子に到達する。また、詰め物23に接触しない指紋谷部から放射した光は、符号1112に示すように一旦空気層に入射して空気層を伝播した後に詰め物23に入射し、その後は指紋隆線部から放射した光と同じく詰め物23内を伝播して2次元イメージセンサ1の受光素子に到達する。
これに対してスリット21に詰め物23がない第5の実施の形態の場合、指内で散乱し、指の皮膚表面から放射した光は、指紋隆線部および指紋谷部にかかわらず、図13(b)の符号1111および1112に示すように、一旦空気層に入射して空気層を伝播した後に2次元イメージセンサ1の受光素子に到達する。
図13(b)に示される第5の実施の形態の場合、前述したように、隆線部は暗部領域として、谷部は明部領域として2次元イメージセンサ1で検出される。これに対して、図13(a)に示される詰め物23が介在する場合、詰め物23の屈折率が空気と同じ値「1」に近ければ、詰め物23が存在しない図13(b)と等価になるので、隆線部が暗部領域、谷部が明部領域として2次元イメージセンサ1で検出されるが、詰め物23の屈折率の値が大きくなれば、明暗が逆転し、隆線部が明部領域、谷部が暗部領域として2次元イメージセンサ1で検出されるようになる。これは、2次元イメージセンサ1の上面に透明固体膜11を被覆した第1の実施の形態と同じ理由である。したがって、詰め物23は透明固体膜11と同様の材質、屈折率とすることができる。
このように本実施の形態によれば、第5の実施の形態と同様の効果が得られるのに加えて、第5の実施の形態と比べて格子板20の上面が平坦なためゴミが溜まりにくく、また溜まっても清掃が容易なため、スリット21にゴミがたまって画質が劣化する心配がなくなるという効果がある。
『第7の実施の形態』
図14を参照すると、本実施の形態にかかる画像読取装置は、格子板20の全体あるいは少なくとも隔壁22の部分が、光透過性を持つ点で、第5の実施の形態と相違する。
隔壁22に使用する光透過性を持つ材質としては、第6の実施の形態における詰め物23に使用した材質と同様の材質を使用することができ、また屈折率の条件も詰め物23と同様とすることができる。格子板20が光透過性を持つ場合、光源3a、3bから格子板20を通じて2次元イメージセンサ1の受光素子に向かう光を遮る遮光体24を設けておくことが望ましい。
本実施の形態の場合、指7から放射される光は、図15の符号1111、1112に示すように、スリット21を通じて2次元イメージセンサ1に入射される以外に、符号1113に示すように光透過性を持つ隔壁22を通じて2次元イメージセンサ1に入射される。このため、隔壁22のピッチを図11(a)、(b)に示したように2次元イメージセンサ1の受光素子11のピッチP0に位置合わせする必要がなく、また図11(c)に示したように隔壁22のピッチを受光素子のピッチの半分以下にする必要もなくなる利点がある。
2次元イメージセンサ1で得られる指紋隆線部と指紋谷部との明暗が第5の実施の形態と第6の実施の形態とで逆になっていることから推測されるように、本実施の形態においては、スリット21に対応する指紋隆線部および指紋谷部は明部領域および暗部領域となり、隔壁22に接する指紋隆線部および隔壁22に対向する指紋谷部は暗部領域および明部領域となり、明部と暗部とが場所ごとに反転する。しかし、この問題に対しては画像処理と指紋認証の方式によって解決できる。すなわちエッジ強調によって隆線の連続性のみを抽出してつなげていけば良い。また、認証方式として指紋の分岐点や端点といった特徴点の位置関係で認証する方式を採用すれば、明暗の逆転は認証に影響を与えない。
『第8の実施の形態』
図16を参照すると、本実施の形態にかかる画像読取装置は、格子板20の全体あるいは少なくとも隔壁22の部分が、光透過性を持つ点で、第6の実施の形態と相違する。
隔壁22に使用する光透過性を持つ材質としては、詰め物23に使用した材質と同様の材質を使用することができ、また屈折率の条件も詰め物23と同様とすることができる。この場合、全く同じ材質、屈折率のものを使用する以外に、詰め物23と隔壁22とで材質、屈折率を異ならせても良い。格子板20が光透過性を持つ場合、光源3a、3bから格子板20を通じて2次元イメージセンサ1の受光素子に向かう光を遮る遮光体24を設けておくことが望ましい。
本実施の形態の場合、指7から放射される光は、図17の符号1111、1112に示すように、スリット21の詰め物23を通じて2次元イメージセンサ1に入射される以外に、符号1113に示すように光透過性を持つ隔壁22を通じて2次元イメージセンサ1に入射される。このため、隔壁22のピッチを図11(a)、(b)に示したように2次元イメージセンサ1の受光素子11のピッチP0に位置合わせする必要がなく、また図11(c)に示したように隔壁22のピッチを受光素子のピッチの半分以下にする必要もなくなる利点がある。
また、本実施の形態の場合、詰め物23に接する指紋隆線部および詰め物23に対向する指紋谷部も、隔壁22に接する指紋隆線部および隔壁22に対向する指紋谷部も、ともに明部領域および暗部領域となる利点がある。
『第9の実施の形態』
図18を参照すると、本実施の形態にかかる画像読取装置は、格子板20の周辺部に配設された光源3a、3bの代わりに、2次元イメージセンサ1の背面側に配置され、格子板20に接触する指7に均一な光を照射する面光源8を備えている点、遮光体24の代わりに、2次元イメージセンサ1の受光素子12の背面側に配置され、面光源8から受光素子12へ向かう光を遮る遮光膜13を備えている点で、第7の実施の形態と相違する。
遮光膜13は、例えば、受光素子12として特許文献8に記載されるような、フォトセンサ自体にフォトセンス機能と選択トランジスタ機能とを持たせたダブルゲート構造を有する薄膜トランジスタを用いる場合、ボトム側のゲート電極を光の透過を遮断する材質により構成することで実現することができる。
面光源8は、それぞれ独立に点灯、消灯の制御が行える複数の面光源8a〜8eを、2次元イメージセンサ1の垂直走査方向(図18では左右方向)に1列に配列して形成される。個々の面光源8a〜8eは、例えば、それぞれ独立に点灯、消灯の制御が行える紋様用のLED(例えば波長400〜700nm)と血管用のLED(例えば波長820〜980nm)(共に図示せず)とを交互にアレイ状に配列し、その上にすりガラス等の光散乱板を取り付けた構造のものが使用できる。
本実施の形態にかかる画像読取装置の読取シーケンスの一例を図19に示す。このシーケンスはマイクロプロセッサ部6により制御される。2次元イメージセンサ1の上方に位置する格子板20の隔壁22に指7の腹部が押し当てられた状態で、マイクロプロセッサ部6により読取制御が開始される。
まず、読取対象行を管理する変数nを1に設定して、2次元イメージセンサ1に備わる複数行の受光素子のうち、1行目の受光素子を読取対象とする(ステップS201)。このとき、面光源8a〜8eのうち読取対象とする1行目の受光素子に、面光源から出射し指の皮膚表面で反射した光が入射しないように、読取対象行近傍の面光源以外の所定の面光源のみを点灯させる(ステップS202)。例えば、図18において紙面左側に1行目の受光素子が存在するとすれば、面光源8aを消灯し、残りの面光源8b〜8eをすべて点灯する。あるいは、面光源8bだけというように、残りの一部の面光源を点灯させても良い。さらに、面光源中のすべてのLEDを点灯させず、紋様用のLEDだけを点灯させ、血管用のLEDは消灯しておく。この状態で、1行目の受光素子による読取りを行い、第1メモリに記憶する(ステップS203)。具体的には、1行目の受光素子について、一旦リセットした後、光蓄積動作を開始させ、その後に読出し動作を行う。1行目の受光素子の読取が完了すると、変数nを+1して2にし(ステップS204)、2行目の受光素子を1行目の受光素子と同様に読み取る。このときも、読取対象行近傍の面光源は消灯され、残りの所定の面光源中の紋様用LEDだけが点灯された状態で読取が行われる。以上の1行目、2行目に実施したと同様の動作を残りのすべての行について繰り返し終えると(ステップS205でYES)、第1メモリには図4の1701に示したような画像が記憶されることになる。
引き続いて、読取対象行を管理する変数nを1に設定し、2次元イメージセンサ1の1行目の受光素子を再度、読取対象とする(ステップS206)。このときも、面光源8a〜8eのうち読取対象とする1行目の受光素子に、面光源から出射し指の皮膚表面で反射した光が入射しないように、読取対象行近傍の面光源以外の所定の面光源のみを点灯させるが、前回と異なり血管用LEDだけを点灯させ、紋様用LEDは消灯する(ステップS207)。この状態で、1行目の受光素子による読取を行い、第2メモリに記憶する(ステップS208)。1行目の受光素子の読取が完了すると、変数nを+1して2にし(ステップS209)、2行目の受光素子を1行目の受光素子と同様に読み取る。このときも、読取対象行近傍の面光源は消灯され、残りの所定の面光源中の血管用LEDだけが点灯された状態で読取が行われる。以上の1行目、2行目に実施したと同様の動作を残りのすべての行について繰り返し終えると(ステップS210でYES)、第2メモリには図4の1702に示したような画像が記憶されることになる。
最後に、第2メモリに記憶された画像から第1メモリに記憶された画像を減算する(ステップS211)。これにより、例えば図4の画像1703のような血管像のみを含む画像が生成される。なお、ステップS211における画像間の減算は、同じ位置の画素どうしについて、その画素値を引き算することで行う。このとき、引き算した結果が予め定められた閾値より小さい値であれば0に丸める処理を行っても良い。
このように本実施の形態によれば、2次元イメージセンサ1の背面側に面光源8を配置したので、読取装置の占める平面スペースを縮小することができる。
また本実施の形態によれば、2次元イメージセンサ1の読取対象行近傍の面光源以外の所定の面光源を点灯させた状態で読取を行うため、面光源8から出射し指の皮膚表面で反射した光が受光素子に入射することを防止でき、指紋隆線部と谷部とのコントラストの低下を防止することができる。すなわち、スリット21を通じた読取では、第5の実施の形態で説明したように、指紋谷部が明部領域、指紋隆線部が暗部領域となるが、若しスリット21下部から照明されれば、指紋隆線部が指紋谷部に比べてより明るく照らされるため、コントラストの低下を招くためである。
本実施の形態では、面光源8の光が指7に良く届くように隔壁22は光透過性を有する素材としたが、点灯している面光源8の上部にあるスリット21から指7に入射する光が存在するため、第5の実施の形態と同様に隔壁22は遮光性の素材であっても良い。
また、スリット21に第6の実施の形態と同様の詰め物23を挿入しても良い。この場合、詰め物23を通じた読取では、第6の実施の形態で説明したように、指紋谷部が暗部領域、指紋隆線部が明部領域となるため、詰め物23の下部から照明すれば、指紋谷部と指紋隆線部とのコントラストをより強調することができる。したがって、2次元イメージセンサ1の読取対象行近傍の面光源を消灯させる制御は不要であり、逆に積極的に点灯させるのが望ましい。
『その他の実施の形態』
以上本発明を幾つかの実施の形態を挙げて説明したが、本発明は以上の実施の形態にのみ限定されずその他各種の付加変更が可能である。例えば、以下のような変形例も本発明に含まれる。
上記の各実施の形態は、指の先端から第2間接までの皮膚紋様と血管像の読取を対象としたが、大型の2次元イメージセンサを使用することにより、掌部分の皮膚紋様および血脈など生体の他の部位の皮膚紋様や血管像の読取にも当然に適用することができる。
指7の皮膚表面が2次元イメージセンサ1の上面と一定の距離で非接触状態を保つガイドの役割を果たす突起の配列パターンは、実施の形態で説明したような格子板20上に平行に形成された隔壁22に限定されず、例えば図20(a)に示すような斜め方向に配列されたパターン、同図(b)に示すような縦横に交差するように配列されたパターンなど、任意のパターンとすることができる。また、図20(c)に示すように櫛歯が交互に入り組むような一対の導電性の格子板25、26を絶縁体27で連結し、少なくとも一方の格子板25、26を接地することで、指に帯電する静電気の放電と指の接触の検知とを行う構成にしても良い。
さらに、指7の皮膚表面が2次元イメージセンサ1の上面と一定の距離で非接触状態を保つガイドの役割を果たす突起は、2次元イメージセンサ1と別体の格子板20に形成する以外に、2次元イメージセンサ1と一体に形成することもできる。例えば、2次元イメージセンサ1の最上位層のセンサ保護膜の上に厚さ数十μm〜二百μm程度の層を形成し、この層を加工することで、隔壁22およびスリット21に相当するパターンを形成することもできる。また、図21に示すように、2次元イメージセンサ1のセンサ保護膜の上に微少な突起14を複数形成しても良い。この場合、突起14の高さHと隣接する突起間の距離Wとの関係が、第5の実施の形態における隔壁22の高さHとスリット21の幅Wとの関係に相当する。
また、指7の皮膚表面が2次元イメージセンサ1の上面と一定の距離で非接触状態を保つガイドの役割を果たす多数の突起(隔壁)が存在し、さらにスリットに隔壁と屈折率の異なる光透過性の詰め物が挿入される場合、僅かであるが、突起や詰め物等に起因する紋様がノイズとして読取画像中に現れる可能性がある。そこで、この影響を除去するために、例えば全く指紋がなく平滑な皮膚表面を持ち且つ血管もない指のレプリカである基準被検出体、すなわち読取対象紋様および読取対象血管の存在しない基準被検出体を読み取らせた際の2次元イメージセンサ1の画像を補正画像としてマイクロプロセッサ部6のメモリに記憶しておく。この補正画像には、突起や詰め物等に起因する紋様が含まれる。そして、実際の指7の読取時に得られた読取画像(第1画像と第2画像)から前記補正画像を引き算することで、前記ノイズの影響を除去するようにしても良い。
また、指等の皮膚紋様は自然光だけでも読取が可能なため、紋様用光源を省略し、血管用光源だけを使用するようにしても良い。
以上のように、本発明にかかる画像読取装置は、指の指紋および血管像等の紋様および血脈を安定に読み取る小型で廉価な読取装置として有用であり、特に指の湿潤や乾燥、皮膚炎等による皮膚の剥け等の悪条件化でも生体特徴を入力できる装置として適している。
本発明の第1の実施の形態にかかる画像読取装置の上面図と横断面図である。 指の皮膚の内部構造を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる画像読取装置における読取シーケンスを示す流れ図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる画像読取装置により指紋画像と同時に血管像を読み取る原理を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる画像読取装置の作用の説明図である。 2次元イメージセンサと指との間に介在する透明固体膜の屈折率とコントラストとの関係を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態にかかる画像読取装置の横断面図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる画像読取装置の横断面図である。 本発明の第4の実施の形態にかかる画像読取装置の横断面図である。 本発明の第5の実施の形態にかかる画像読取装置の上面図と横断面図である。 2次元イメージセンサの受光素子のピッチと格子板の隔壁のピッチとの関係を示す図である。 本発明の第6の実施の形態にかかる画像読取装置の横断面図である。 本発明の第5および第6の実施の形態にかかる画像読取装置の作用の説明図である。 本発明の第7の実施の形態にかかる画像読取装置の上面図と横断面図である。 本発明の第7の実施の形態にかかる画像読取装置の作用の説明図である。 本発明の第8の実施の形態にかかる画像読取装置の横断面図である。 本発明の第8の実施の形態にかかる画像読取装置の作用の説明図である。 本発明の第9の実施の形態にかかる画像読取装置の上面図と横断面図である。 本発明の第9の実施の形態にかかる画像読取装置における読取シーケンスを示す流れ図である。 格子板の隔壁の他のパターン例を示す平面図である。 指の皮膚表面が2次元イメージセンサの上面と一定の距離で非接触状態を保つガイドの役割を果たす突起の他の例を示す上面図および横断面図である。 従来の接触を前提とした光学プリズム方式の原理を説明する図である。 従来の画像読取装置の上面図および横断面図である。
符号の説明
1…2次元イメージセンサ
2…筐体
3a…紋様用の光源
3b…血管用の光源
4…A/D変換部
5…LEDドライバ
6…マイクロプロセッサ部
7…指
8、8a〜8e…面光源
11…透明固体膜
12…受光素子
13…遮光膜
14…突起
20、25、26…格子板
21…スリット
22…隔壁
23…詰め物
24…遮光体
27…絶縁体

Claims (23)

  1. 複数の受光素子がマトリクス状に配列された2次元イメージセンサと、該2次元イメージセンサの上面に載置された被検出体に光を照射する血管用光源と、前記被検出体の表面から放射される放射光による画像を光源を切り替えて前記2次元イメージセンサで複数回撮像し、前記血管用光源以外の光源の下で撮像された第1の画像と前記血管用光源の下で撮像された第2の画像との差分画像を生成する処理装置とを備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記血管用光源以外の光源として、紋様用光源を備えることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記紋様用光源は照射方向および波長の少なくとも一方が血管像が撮像され難いように設定され、前記血管用光源は照射方向および波長の少なくとも一方が血管像が撮像され易いように設定されていることを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
  4. 前記血管用光源は、へモグロビンの吸収スペクトルに対応した近赤外波長で発光波長帯域の狭い光源であることを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
  5. 前記紋様用光源は、ヘモグロビンの吸収スペクトルに対応した近赤外波長以外の発光波長帯域の狭い光源であることを特徴とする請求項4記載の画像読取装置。
  6. 前記血管用光源および前記紋様用光源が前記2次元イメージセンサの背面側に配設されていることを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
  7. 前記血管用光源および前記紋様用光源が前記2次元イメージセンサの側方側に配設されていることを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
  8. 前記血管用光源および前記紋様用光源が前記2次元イメージセンサの上方側に配設されていることを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
  9. 前記2次元イメージセンサはその上面に屈折率が1.1より大きく1.4より小さいか、2.0より大きく5.0より小さい透明固体膜を有することを特徴とする請求項1または2記載の画像読取装置。
  10. 前記被検出体を前記2次元イメージセンサの上面から一定の距離で非接触状態に保つ複数の突起を備えることを特徴とする請求項1または2記載の画像読取装置。
  11. 前記突起を成す隔壁が多数のスリットを形成するように前記2次元イメージセンサの上面に複数形成されていることを特徴とする請求項10記載の画像読取装置。
  12. 前記隔壁が遮光性を有することを特徴とする請求項11記載の画像読取装置。
  13. 前記隔壁が光透過性を有することを特徴とする請求項11記載の画像読取装置。
  14. 前記隔壁の屈折率が、1.1より大きく1.4より小さいか、2.0より大きく5.0より小さいことを特徴とする請求項13記載の画像読取装置。
  15. 前記スリットに光透過性の詰め物が挿入されていることを特徴とする請求項11、12または13記載の画像読取装置。
  16. 前記詰め物の屈折率が、1.1より大きく1.4より小さいか、2.0より大きく5.0より小さいことを特徴とする請求項15記載の画像読取装置。
  17. 前記スリットが前記2次元イメージセンサの受光素子の直上に位置することを特徴とする請求項11乃至16の何れか1項に記載の画像読取装置。
  18. 前記隔壁の高さが10μm以上、200μm以下であることを特徴とする請求項11乃至16の何れか1項に記載の画像読取装置。
  19. 前記血管用光源および前記紋様用光源が前記2次元イメージセンサの背面側にその垂直走査方向と平行に複数配列されており、前記2次元イメージセンサの垂直走査に同期して読取対象行近傍の光源以外の所定の光源のみが点灯制御されることを特徴とする請求項11記載の画像読取装置。
  20. 前記処理装置は、読取対象紋様および読取対象血管の存在しない基準被検出体の読取画像を補正画像として記憶し、前記2次元イメージセンサで読み取られた前記第1画像および前記第2画像から前記補正画像をそれぞれ減算することを特徴とする請求項11乃至16の何れか1項に記載の画像読取装置。
  21. 前記隔壁が前記2次元イメージセンサと一体に形成されていることを特徴とする請求項11乃至16に何れか1項に記載の画像読取装置。
  22. 前記隔壁が、前記2次元イメージセンサの上面に装着された格子板に形成されていることを特徴とする請求項11乃至16の何れか1項に記載の画像読取装置。
  23. 複数の受光素子がマトリクス状に配列された2次元イメージセンサの上面に載置された被検出体に血管用光源および紋様用光源のうちの一方の光源からの光を照射した状態で、前記被検出体の表面から放射される放射光による画像を前記2次元イメージセンサで撮像する第1の工程と、
    前記被検出体に前記血管用光源および紋様用光源のうちの他方の光源からの光を照射した状態で、前記被検出体の表面から放射される放射光による画像を前記2次元イメージセンサで撮像する第2の工程と、
    前記第1の工程および前記第2の工程で撮像された画像どうしの差分を抽出する第3の工程とを含むことを特徴とする画像読取方法。
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