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JP2007273897A - 多波長半導体レーザ装置及びその製造方法 - Google Patents

多波長半導体レーザ装置及びその製造方法 Download PDF

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JP2007273897A
JP2007273897A JP2006100690A JP2006100690A JP2007273897A JP 2007273897 A JP2007273897 A JP 2007273897A JP 2006100690 A JP2006100690 A JP 2006100690A JP 2006100690 A JP2006100690 A JP 2006100690A JP 2007273897 A JP2007273897 A JP 2007273897A
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Yoshinori Kimura
義則 木村
Mamoru Miyaji
護 宮地
Eiji Higure
栄治 日暮
Tadatomo Suga
唯知 須賀
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University of Tokyo NUC
Pioneer Electronic Corp
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Abstract

【課題】ストリエーション等による悪影響を抑制した多波長半導体レーザ装置を提供する。
【解決手段】第1の発光素子LD1には、リッジ部12の両側に凹部11a,11bが形成され、凹部11a,11bに対して台状のテラス部に絶縁層14aとオーミック電極層14bが積層されている。第2の発光素子LD2には、リッジ部22の両側に凹部21a,21bが形成され、凹部21a,21bに対して台状のテラス部に絶縁層24aとオーミック電極層24bが積層されている。オーミック電極層14b,24bが直接接合され、凹部11a,11b,21a,21bによる空孔CB内にリッジ部12,22が位置する構造とすることで、劈開の際、劈開面近傍にストリエーションが生じることを防止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、異なる波長のレーザ光を出射する多波長半導体レーザ装置とその製造方法に関する。
近年、異なる波長のレーザ光を出射する多波長半導体レーザ装置が研究、開発されている。
多波長半導体レーザ装置の利用分野の一つとして、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等で代表されるストレージ媒体に対し情報を記録又は再生する情報記録再生装置の分野にあっては、各種のストレージ媒体に対してコンパチビリティを有する光ピックアップを開発すべく、異なる波長のレーザ光を出射する多波長半導体レーザ装置が重要となっている。
特許文献1に開示されている多波長半導体レーザ装置では、ウェハボンディングによって、第1の発光素子を形成するための中間生成体と第2の発光素子を形成するための中間生成体とを融着金属によって貼り合わせた後、劈開及び分割することで、異なる波長のレーザ光を出射する個々の多波長半導体レーザ装置を製造することとしている。
特開2004−207480号公報
ところで上記従来の多波長半導体レーザ装置は、本出願の発明者が行ったものであるが、更なる研究開発の結果、次のような解決すべき課題を想起し、より優れた多波長半導体レーザ装置を実現することとした。
まず、上記従来の多波長半導体レーザ装置は、上述したように、第1の発光素子を形成するための第1の中間生成体と第2の発光素子を形成するための第2の中間生成体とを融着金属によって貼り合わせた(融着させた)後、劈開及び分割することで製造される。
ところが、第1の中間生成体と第2の中間生成体との全面を融着金属によって貼り合わせると、劈開時(レーザ出射端面形成時)において、リッジ部近傍のレーザ出射端面にストリエーションが発生し易く、出射ビーム形状が歪み易くなる。
つまり、第1の中間生成体と第2の中間生成体とを、劈開面を合わせて融着金属によって貼り合わせる際、不可避的に劈開面がずれてしまう場合があるが、このように劈開面がずれて第1の中間生成体と第2の中間生成体との全面が融着金属によって貼り合わされている状態で、劈開が行われると、リッジ部近傍のレーザ出射端面にストリエーションが発生し易い。
例えば、図1(a)に例示するように、劈開時に、厚みの薄い側の発光素子(上部レーザ)のリッジ部近傍のレーザ出射端面においてストリエーションが発生し易い。このため、図1(b)(c)に例示するように、ストリエーションが発生しない発光素子(下部レーザ)から出射される出射ビーム形状(遠視野像)に歪みが生じない場合(図1(b)参照)でも、ストリエーションが発生した発光素子から出射される出射ビーム形状に歪みが生じ(図1(c)参照)、歩留まりの向上を図ることが困難となる。
また、材料の異なる第1,第2の中間生成体を融着金属によって貼り合わせることから、第1,第2の中間生成体の熱膨張係数差に起因して反りが生じ易く、劈開時において、ストリエーションがリッジ部近傍のレーザ出射端面において発生し易く、歩留まりの向上を図ることが困難となる。
また、第1,第2の中間生成体の全面を融着金属によって貼り合わせると、劈開時に、電流狭搾にとって重要なリッジ部に応力が掛かることから、完成品のレーザ特性に悪影響をもたらすという問題がある。
また、劈開後の完成品においても、各発光素子間の全面が融着金属によって貼り合わされていることから、外部等からの応力がリッジ部に掛かり、レーザ特性に悪影響をもたらすという問題がある。
また、多波長半導体レーザ装置を駆動するための駆動電力の低減化や応答特性を向上させるために、例えば駆動電圧を印加するためのオーミック電極等を形成した後、400℃程度の高温度の下で熱処理(合金化処理)を行うことが必要である。しかし、400℃の高温下では、融着金属が溶融してしまうため、合金化処理を行うことが困難となり、駆動電力の低減化や応答特性を向上させることができなくなる場合がある。
本発明は、このような従来の課題に鑑みて成されたものであり、例えば劈開時のストリエーションの発生を抑制すると共に、電流狭搾に必要なリッジ部等に掛かる応力の抑制等を図ることが可能な多波長半導体レーザ装置とその製造方法を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明は、波長の異なるレーザ光を出射する少なくとも第1,第2の発光素子を有する多波長半導体レーザ装置であって、前記第1の発光素子のリッジ部側の面に形成されたオーミック電極層と、前記第2の発光素子のリッジ部側の面に形成されたオーミック電極層とが直接接合されることで、前記第1,第2の発光素子が一体化され、
前記第1の発光素子のリッジ部と前記第2の発光素子のリッジ部が、前記第1の発光素子のリッジ部の両側又は前記第2の発光素子のリッジ部の両側に並べて形成された凹部によって生じる空孔内に位置して形成されていること、を特徴とする。
請求項7に記載の発明は、波長の異なるレーザ光を出射する少なくとも第1,第2の発光素子を有する多波長半導体レーザ装置の製造方法であって、第1の半導体基板上に、活性層を含む所定の第1の半導体層を形成し、前記第1のレーザ素子を形成すべく、前記第1の半導体層の所定部分に、第1のリッジ部と該第1のリッジ部の両側に第1の凹部とを並べて形成して、該第1のリッジ部と第1の凹部を除く領域に第1のテラス部を生じさせた後、前記第1のテラス部上面に第1の絶縁層と所定金属の第1のオーミック電極層を積層することで、第1の中間生成体を作製する第1の工程と、第2の半導体基板上に、活性層を含む所定の第2の半導体層を形成し、前記第2のレーザ素子を形成すべく、前記第2の半導体層の所定部分に、第2のリッジ部と該第2のリッジ部の両側に第2の凹部とを並べて形成して、該第2のリッジ部と第2の凹部を除く領域に第2のテラス部を生じさせた後、前記第2のテラス部上面に第2の絶縁層と所定金属の第2のオーミック電極層を積層することで、第2の中間生成体を作製する第2の工程と、前記第1,第2の中間生成体の劈開面を合わせ、且つ前記第1,第2のリッジ部を位置合わして、前記第1,第2のテラス部上面に積層された前記第1,第2のオーミック電極層を直接接合することで前記第1,第2の中間生成体を一体化すると共に、前記第1,第2の凹部による空孔を生じさせる第3の工程と、前記一体化した前記第1,第2の中間生成体において、第2の中間生成体の一部を除去して共通電極を形成する第4の工程と、前記一体化した前記第1,第2の中間生成体を劈開及び分割することで、前記第1,第2の発光素子を有する個々の多波長半導体レーザ装置を形成する第5の工程と、を具備することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、波長の異なるレーザ光を出射する少なくとも第1,第2の発光素子を有する多波長半導体レーザ装置の製造方法であって、第1の半導体基板上に、活性層を含む所定の第1の半導体層を形成し、前記第1のレーザ素子を形成すべく、前記第1の半導体層の所定部分に、第1のリッジ部と該第1のリッジ部の両側に第1の凹部とを並べて形成して、該第1のリッジ部と第1の凹部を除く領域に第1のテラス部を生じさせた後、前記第1のテラス部上面に第1の絶縁層と所定金属の第1のオーミック電極層を積層することで、第1の中間生成体を作製する第1の工程と、前記第1の中間生成体を劈開及び分割することで、前記個々の第1の発光素子を形成する第2の工程と、第2の半導体基板上に、活性層を含む所定の第2の半導体層を形成し、前記第2のレーザ素子を形成すべく、前記第2の半導体層の所定部分に、第2のリッジ部と該第2のリッジ部の両側に第2の凹部とを並べて形成して、該第2のリッジ部と第2の凹部を除く領域に第2のテラス部を生じさせた後、前記第2のテラス部上面に第2の絶縁層と所定金属の第2のオーミック電極層を積層することで、第2の中間生成体を作製する第3の工程と、前記第2の中間生成体を劈開及び分割することで、前記個々の第2の発光素子を形成する第4の工程と、前記分割した第2の発光素子と前記第1の発光素子の劈開面を合わせ、且つ前記第1,第2のリッジ部を位置合わして、前記第1,第2のテラス部上面に積層された前記第1,第2のオーミック電極層を直接接合することで、前記分割した第2の発光素子と第1の発光素子を一体化すると共に、前記第1,第2の凹部による空孔を生じさせ、個々の多波長半導体レーザ装置とする第5の工程と、を具備することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、波長の異なるレーザ光を出射する少なくとも第1,第2の発光素子を有する多波長半導体レーザ装置の製造方法であって、第1の半導体基板上に、活性層を含む所定の第1の半導体層を形成し、前記第1のレーザ素子を形成すべく、前記第1の半導体層表面の所定部分に、ストライプ状の間隙を設けて第1の絶縁層を堆積し、前記ストライプ状の間隙と第1の絶縁層の上面に所定金属の第1のオーミック電極層を積層することで、第1の中間生成体を作製する第1の工程と、第2の半導体基板上に、活性層を含む所定の第2の半導体層を形成し、前記第2のレーザ素子を形成すべく、前記第2の半導体層の所定部分に、第2のリッジ部と該第2のリッジ部の両側に凹部とを並べて形成して、該第2のリッジ部と第2の凹部を除く領域にテラス部を生じさせた後、前記テラス部上面に第2の絶縁層と所定金属の第2のオーミック電極層を積層することで、第2の中間生成体を作製する第2の工程と、前記第1,第2の中間生成体の劈開面を合わせ、且つ前記第1,第2のリッジ部を位置合わして、前記第1,第2のオーミック電極層を直接接合することで前記第1,第2の中間生成体を一体化すると共に、前記凹部による空孔を生じさせる第3の工程と、前記一体化した前記第1,第2の中間生成体を劈開及び分割することで、前記第1,第2の発光素子を有する個々の多波長半導体レーザ装置にする第4の工程と、を具備することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、波長の異なるレーザ光を出射する少なくとも第1,第2の発光素子を有する多波長半導体レーザ装置の製造方法であって、第1の半導体基板上に、活性層を含む所定の第1の半導体層を形成し、前記第1のレーザ素子を形成すべく、前記第1の半導体層表面の所定部分に、ストライプ状の間隙を設けて第1の絶縁層を堆積し、前記ストライプ状の間隙と第1の絶縁層の上面に所定金属の第1のオーミック電極層を積層することで、第1の中間生成体を作製する第1の工程と、前記第1の中間生成体を劈開及び分割することで、前記個々の第1の発光素子を形成する第2の工程と、第2の半導体基板上に、活性層を含む所定の第2の半導体層を形成し、前記第2のレーザ素子を形成すべく、前記第2の半導体層の所定部分に、第2のリッジ部と該第2のリッジ部の両側に凹部とを並べて形成して、該第2のリッジ部と第2の凹部を除く領域にテラス部を生じさせた後、前記テラス部上面に第2の絶縁層と所定金属の第2のオーミック電極層を積層することで、第2の中間生成体を作製する第3の工程と、前記第2の中間生成体を劈開及び分割することで、前記個々の第2の発光素子に分割する第4の工程と、前記分割した第2の発光素子と前記第1の発光素子の劈開面を合わせ、且つ前記第1,第2のリッジ部を位置合わして、前記第1,第2のテラス部上面に積層された前記第1,第2のオーミック電極層を直接接合することで、前記分割した第2の発光素子と第1の発光素子を一体化すると共に、前記第1,第2の凹部による空孔を生じさせ、個々の多波長半導体レーザ装置とする第5の工程と、を具備することを特徴とする。
本発明の実施の形態に係る半導体レーザ装置について図面を参照して説明する。
〔第1の実施の形態〕
第1の実施形態に係る半導体レーザ装置について図2〜図6を参照して説明する。
図2は、第1の実施の形態に係る多波長半導体レーザ装置1の構造を模式的に表した斜視図である。なお、説明の便宜上、互いに直交するX軸方向とY軸方向を含む面に対する法線方向をZ軸方向とし、後述の第1,第2の発光素子LD1,LD2の厚さ方向をZ軸方向として説明する。
図2において、この多波長半導体レーザ装置1は、波長700nm帯〜800nm帯(例えば780nm帯)のレーザ光を出射するAlGaAs系レーザである第1の発光素子LD1と、波長600nm帯〜700nm帯(例えば、波長650nm帯)のレーザ光を出射するAlGaInP系レーザである第2の発光素子LD2とを有し、第1の発光素子LD1に形成されているオーミック電極層14bと、第2の発光素子LD2に形成されているオーミック電極層24bとがダイレクトボンディングによって接合されることで、第1,第2の発光素子LD1,LD2が一体に貼り合わされた構造となっている。
ここで、ダイレクトボンディングとは、スパッタリングや蒸着により形成された所定の金属のオーミック電極層14b,24bを加熱して融着させるのとは異なり、室温等の低温度の下で、オーミック電極層14b,24bの表面をArプラズマ等によってクリーニングし、接着面を十分に清浄化した後、その清浄化したオーミック電極層14b,24bの両面を接触させてZ軸方向から第1,第2の発光素子LD1,LD2を所定の付勢力で圧接することで、オーミック電極層14b,24b同士を直接接合させる接合技術をいう。
第1の発光素子LD1は、例えばIII−V族化合物半導体(GaAs等)から成る半導体基板15上に、例えばV属元素にAs(ヒ素)を含むIII−V族化合物半導体が成長されることで形成された半導体層(以下、「第1のレーザ発振部」と称する)13を有し、第1のレーザ発振部13は、少なくとも多重量子井戸構造の活性層13aとその活性層13aを挟むn型クラッド層(半導体基板15側のクラッド層)とp型クラッド層(後述するリッジ部12側のクラッド層)と、そのp型クラッド層に積層されたp側コンタクト層を有している。
更に、上述のp側コンタクト層とp型クラッド層の一部に、Y軸方向に延びるリッジ部12とリッジ部12の両側に並べて凹段部11aa,11bb(後述の図3を参照)が形成されている。
ここで、凹段部11aa,11bbは、劈開面(鏡面)間に形成されているリッジ部12全体の両側、又は図示した発光点W1側の劈開面及び発光点W1側の劈開面に対向する反対側の劈開面の近傍であってリッジ部12の両側に形成されている。更に、凹段部11aa,11bbの夫々の幅(X軸方向の幅)が、リッジ部12の幅(X軸方向の幅)に比して十分大きく形成されている。
そして、リッジ部12を除き、凹段部11aa,11bbとp側コンタクト層の部分(凹段部11aa,11bbに対して台状となっている部分、以下「第1のテラス部」と称する)との上面に絶縁層14aが積層され、更に、リッジ部12と絶縁層14aの上面にオーミック電極層14bが積層されている。つまり、リッジ部12とオーミック電極層14bが電気的に接続されており、リッジ部12を除く凹段部11aa,11bbと第1のテラス部は、絶縁層14aで被覆されることでオーミック電極層14bに対して電気的に絶縁されている。そして、リッジ部12の両側に位置する凹段部11aa,11bbにより、Y軸方向に延びる凹部11a,11bが実現されている。
更に、上述したようにリッジ部12には、絶縁層14aが介在することなくオーミック電極層14bが直接積層されているのに対し、第1のテラス部には絶縁層14aを介してオーミック電極層14bが積層されているため、第1のテラス部におけるオーミック電極層14bの部分よりも、リッジ部12に積層されているオーミック電極層14bの部分の方が相対的に低い位置(別言すれば、活性層13aに近い位置)となっている。
第2の発光素子LD2は、例えばV族元素にP(リン)又はAsを含むIII−V族化合物半導体より成る半導体層(以下、「第2のレーザ発振部」と称する)23を有し、第2のレーザ発振部23は、少なくとも多重量子井戸構造の活性層23aとその活性層23aを挟むn型クラッド層(図2において活性層23aの上側のクラッド層)とp型クラッド層(後述するリッジ部22側のクラッド層)と、そのp型クラッド層に積層されたp側コンタクト層を有している。
更に、そのp側コンタクト層とp型クラッド層の一部に、Y軸方向に延びるリッジ部22とリッジ部22の両側に並べて凹段部21aa,21bb(後述の図4を参照)が形成されている。ここで、凹段部21aa,21bbは、劈開面(鏡面)間に形成されているリッジ部22全体の両側、又は図示した発光点W2側の劈開面及び発光点W2側の劈開面に対向する反対側の劈開面の近傍であってリッジ部22の両側に形成されている。更に、凹段部21aa,21bbの夫々の幅(X軸方向の幅)が、リッジ部22の幅(X軸方向の幅)に比して十分大きく形成されている。
そして、リッジ部22を除き、凹段部21aa,21bbとp側コンタクト層の部分(凹段部21aa,21bbに対して台状となっている部分、以下「第2のテラス部」と称する)との上面に絶縁層24aが積層され、更に、リッジ部22と絶縁層24aの上面にオーミック電極層24bが積層されている。つまり、リッジ部22とオーミック電極層24bが電気的に接続されており、リッジ部22を除く凹段部21aa,21bbと第2のテラス部は、絶縁層24aで被覆されることでオーミック電極層24bに対して電気的に絶縁されている。そして、リッジ部22の両側に位置する凹段部21aa,21bbにより、Y軸方向に延びる凹部21a,21bが実現されている。
更に、上述したようにリッジ部22には、絶縁層24aが介在することなくオーミック電極層24bが直接積層されているのに対し、第2のテラス部には絶縁層24aを介してオーミック電極層24bが積層されているため、第2のテラス部におけるオーミック電極層24bの部分よりも、リッジ部22に積層されているオーミック電極層24bの部分の方が相対的に低い位置(別言すれば、活性層23aに近い位置)となっている。
そして、リッジ部12,22とを対向させて、上述したように台状となっている第1,第2のテラス部におけるオーミック電極層14b,24bの部分がダイレクトボンディグによって接合されることで、第1,第2の発光素子LD1,LD2が一体に貼り合わされており、更に、ダイレクトボンディグによって接合されない凹部11a,11bと21a,21bにより空孔CBが形成され、更に、リッジ部12,22上のオーミック電極層14b,24bの部分の間にも隙間CAが生じ易い構造となっている。
更に、図示するように、第1の発光素子LD1の半導体基板15の底面と、第2の発光素子LD2のn型クラッド側の表面と、第2の発光素子LD2から第1の発光素子LD1の第1のテラス部上に延在しているオーミック電極層24bとの3箇所に、駆動電圧を印加するためのオーミック電極P1,P2と電極パッドP3が形成されている。
かかる構造を有する多波長半導体レーザ装置1において、オーミック電極P1と電極パッドP3間に駆動電圧を印加すると、駆動電流がオーミック電極層14b,24bとリッジ部12を通じて、第1の発光素子LD1の活性層13aに流入することで、光が発生する。更にリッジ部12のY軸方向の両端に形成されている劈開面(鏡面)により、レーザ共振器が構成されており、リッジ部12に沿って導波される光が両端の劈開面(鏡面)で反射されて繰り返し往復しながら、次々とキャリア再結合を誘起し、誘導放出を行わせることにより、活性層13aのリッジ部12に対応する発光点W1から劈開面を介して所定波長(例えば、波長780nm帯)のレーザ光が出射される。
また、オーミック電極P2と電極パッドP3間に駆動電圧を印加すると、駆動電流がオーミック電極層14b,24bとリッジ部22を通じて、第2の発光素子LD2の活性層23aに流入することで、光が発生する。更にリッジ部22のY軸方向の両端に形成されている劈開面(鏡面)により、レーザ共振器が構成されており、リッジ部22に沿って導波される光が両端の劈開面(鏡面)で反射されて繰り返し往復しながら、次々とキャリア再結合を誘起し、誘導放出を行わせることにより、活性層23aのリッジ部22に対応する発光点W2から劈開面を介して所定波長(例えば、波長650nm帯)のレーザ光が出射される。
次に、本実施形態の多波長半導体レーザ装置1の製造方法について、図3ないし図5を参照して説明する。なお、図3ないし図5は、図2に示した多波長半導体レーザ装置1をY軸方向と直交する面(XZ軸方向を含む面)で裁断した場合の断面図等であり、図2と同一又は相当する部分を同一符号で示している。
本実施形態の製造方法では、複数の第1の発光素子LD1を形成するための半導体ウェハ状の中間生成体10と、複数の第2の発光素子LD2を形成するための半導体ウェハ状の中間生成体20を作製し、その中間生成体10,20を上述のダイレクトボンディングによって貼り合わせた後、劈開によって個々の多波長半導体レーザ装置1を製造するウェハボンディング法が用いられている。
最初に、中間生成体10を作製するための工程について、図3(a)〜(g)の断面図を参照して説明する。
まず、図3(a)に示す工程において、例えばn型GaAs半導体基板(半導体ウェハ)15上に、MOCVD法等により、組成と膜厚等の異なった例えばV族元素にAsを含むIII−V族化合物半導体を積層することで、少なくともn型クラッド層と多重量子井戸構造の活性層13aとp型クラッド層とp側コンタクト層を含むレーザ発振部13を形成し、更にそのp側コンタクト層の上面にマスク層16を堆積する。
次に、図3(b)に示す工程において、複数の第1の発光素子LD1を形成すべく、各々の発光素子LD1の凹段部11aa,11bbを形成するための領域のマスク層16をフォトリソグラフィ等によって除去した後、図3(c)に示すように、上述のマスク層16を除去した領域に対し、所定のエッチャントによりエッチング処理を施すことで、p側コンタクト層とp側クラッド層の一部に、各発光素子LD1の凹段部11aa,11bbとリッジ部12を形成する。
次に、図3(d)に示す工程において、リッジ部12上のマスク層16を残して、第1のテラス部を形成するための領域からマスク層16を除去した後、図3(e)に示すように、リッジ部12上のマスク層16と凹段部11aa,11bbと第1のテラス部の上面全体に絶縁層14aを形成する。
次に、図3(f)に示す工程において、リッジ部12上に積層されている絶縁層14aの部分とマスク層16をエッチングにより除去する。これにより、リッジ部12を露出させ、リッジ部12を除く凹段部11aa,11bbと第1のテラス部の上面全体を絶縁層14aで被覆する。
次に、図3(g)に示す工程において、リッジ部12と絶縁層14aの上面全体に、Au(金)等の所定の金属から成るオーミック電極層14bをスパッタリングや蒸着等によって積層することで、半導体ウェハ状の中間生成体10を作製する。
このように中間生成体10を作製すると、中間生成体10には、各々の発光素子LD1の凹部11a,11b(凹段部11aa,11bbの存在により生じる凹部11a,11b)とリッジ部12と第1のテラス部が含まれることとなり、更に、第1のテラス部に形成されたオーミック電極層14bの部分よりも、絶縁層14aの厚さZ1の分だけ、リッジ部12に形成されたオーミック電極層14bの部分が低い位置(別言すれば、活性層13aに近い位置)となる。
次に、中間生成体20を作製するための工程について、図4(a)〜(g)の断面図を参照して説明する。
まず、図4(a)に示す工程において、例えばn型GaAs半導体基板(半導体ウェハ)25上に、MOCVD法等により、エッチングストップ層STPを形成した後、更にエッチングストップ層STP上に、組成と膜厚等の異なった例えばV族元素にP又はAsを含むIII−V族化合物半導体を積層することで、少なくとも多重量子井戸構造の活性層23aとその活性層23aを挟むn型クラッド層とp型クラッド層とp側コンタクト層を含むレーザ発振部23を形成し、更にそのp側コンタクト層の上面にマスク層26を堆積する。
次に、図4(b)に示す工程において、複数の第2の発光素子LD2を形成すべく、各々の発光素子LD2の凹段部21aa,21bbを形成するための領域のマスク層26をフォトリソグラフィによって除去した後、図4(c)に示すように、上述のマスク層26を除去した領域に対しエッチング処理を施すことで、p側コンタクト層とp側クラッド層の一部に、各発光素子LD2の凹段部21aa,21bbとリッジ部22を形成する。
次に、図4(d)に示す工程において、リッジ部22上のマスク層26を残して、第2のテラス部を形成するための領域からマスク層26を除去した後、図4(e)に示すように、リッジ部22上のマスク層26と凹段部21aa,21bbと第2のテラス部の上面全体に絶縁層24aを形成する。
次に、図4(f)に示す工程において、リッジ部22上に積層されている絶縁層24aの部分とマスク層26をエッチングにより除去する。これにより、リッジ部22を露出させ、リッジ部22を除く凹段部21aa,21bbと第2のテラス部の上面全体を絶縁層24aで被覆する。
次に、図4(g)に示す工程において、リッジ部22と絶縁層24aの上面全体に、Au(金)等の所定の金属から成るオーミック電極層24bをスパッタリングや蒸着等によって積層することで、半導体ウェハ状の中間生成体20を作製する。
このように中間生成体20を作製すると、中間生成体20には、各々の発光素子LD2の凹部21a,21b(凹段部21aa,21bbの存在により生じる凹部21a,21b)とリッジ部22と第2のテラス部が含まれることとなり、更に、第2のテラス部に形成されたオーミック電極層24bの部分よりも、絶縁層24aの厚さZ2の分だけ、リッジ部22に形成されたオーミック電極層24bの部分が低い位置(別言すれば、活性層23aに近い位置)となる。
次に、中間生成体10,20のオーミック電極層14b,24bの表面を清浄した後、中間生成体10,20で形成される第1のレーザ発振部13の劈開面と第2のレーザ発振部23の劈開面とを合わせると共に、発光点W1,W2の間隔(発光点間隔)を狭くすべく、図5(a)に示すように、中間生成体10のリッジ部12と中間生成体20のリッジ部22とを近距離で対向させて位置合わせし、中間生成体10,20のオーミック電極層14b,24bとを接触させる。そして、室温から180℃程度の低温度の範囲内において、中間生成体10,20に対して所定の接合荷重を付与することで、オーミック電極層14b,24bとをダイレクトボンディング(直接接合)させる。
このようにダイレクトボンディングを行うと、中間生成体10,20の第1,第2のテラス部におけるオーミック電極層14b,24bの部分が直接接合するのに対し、凹部11a,11bと21a,21bにおけるオーミック電極層14b,24bの部分と、リッジ部12,22におけるオーミック電極層14b,24bの部分とを接合させない構造とすることができる。
このため、中間生成体10,20の凹部11a,11bと21a,21bとによって空孔CBが形成され、更に、リッジ部12,22におけるオーミック電極層14b,24bの部分の間に、絶縁層14aと24aの厚さ(Z1+Z2)分の隙間CAが生じ易い構造とすることができる。
次に、図5(b)に示す工程において、中間生成体20のエッチングストップ層STPまでエッチングすることで半導体基板25を除去した後、個々のレーザ発振部23を形成すべき領域を残して、エッチングストップ層STPから絶縁層24aまでを除去する。これにより、図5(b)に示すように、断面が凸形状となる複数のレーザ発振部23を形成すると共に、それらのレーザ発振部23間に生じる凹部Rにおいて、オーミック電極層24bを露出させる。
更に、レーザ発振部23に残っているエッチングストップ層STPを除去することで個々のレーザ発振部23を露出させた後、半導体基板15の裏面とレーザ発振部23の露出面とオーミック電極層24bの上面に、駆動電圧を印加するためのオーミック電極P1,P2と電極パッドP3とをそれぞれ形成し、更に、全体的に加熱処理を施すことで、金属と半導体との接触界面を合金化させて接触抵抗を低げるための合金化処理を行う。
次に、図5(c)の斜視図にて示す工程において、上述の合金化処理後、除熱した中間生成体をX軸方向に一次劈開してバー状(長板状)とした上で、レーザ出射面の反射率制御と保護を兼ねて両劈開面に誘電体多層膜をスパッタ、または蒸着などの方法によって形成する。
その後、バー状となった中間生成体をY軸方向に分割することで、図2に示した構造を有する個々の多波長半導体レーザ装置1を完成する。
以上に説明した本実施形態の多波長半導体レーザ装置1とその製造方法によると、次に述べる効果が得られる。
まず、本実施形態の多波長半導体レーザ装置1は、リッジ部12,22の両側に空孔CBが備えられ、更にリッジ部12,22の間にも隙間CAが生じ易い構造を有し、レーザ発振部13,23の第1,第2のテラス部におけるオーミック電極層14b,24bの部分が直接接合されることで、第1,第2の発光素子LD1,LD2が一体に貼り合わされた構造となっている。
かかる構造であるため、製造時において所定の圧力を加え、第1および第2の中間生成体をダイレクトボンディングによって一体化する工程においても、リッジ部12,22に対して応力が集中することない。このため、ダイレクトボンディングの実施によるレーザ特性や寿命の劣化を防止することができる。
更に、図5(a)(b)に基づいて説明した構造では、リッジ部12,22の間に隙間CAが生じているが、第1および第2の中間生成体をダイレクトボンディングによって一体化する工程において、リッジ部12,22上のオーミック電極層14b,24bが接合した場合でも、リッジ部12,22のX軸方向における幅が極めて小さい(例えば3μm程度である)ことから、そのリッジ部12,22同士の接合部分も極めて小さくなく。このことから、ダイレクトボンディングの際にリッジ部12,22上のオーミック電極層14b,24bが接合した場合でも、リッジ部に対して応力が集中することがない。このため、ダイレクトボンディングの実施によるレーザ特性や寿命の劣化を防止することができる。
更に、本実施形態の多波長半導体レーザ装置1では、隙間CAを生じさせるために、リッジ部12,22に比して上述のテラス部の高さを高くする構造となっているが、リッジ部12,22と上述のテラス部の高さをほぼ同じ高さにしてもよい。このように、リッジ部12,22と上述のテラス部の高さをほぼ同じ高さにした場合、リッジ部12,22上のオーミック電極層14b,24bが接合することとなるが、上述したようにリッジ部12,22のX軸方向における幅が極めて小さい(例えば3μm程度である)ことから、そのリッジ部12,22同士の接合部分も極めて小さくなり、リッジ部に対して応力が集中することがない。このため、ダイレクトボンディングの実施によるレーザ特性や寿命の劣化を防止することができる。
また、多波長半導体レーザ装置1を完成した後、レーザ発振部13,23に、外部応力やレーザ発振部13,23間の内部応力が掛かった場合、それらの応力はレーザ発振部13,23同士の接合部分(すなわち、第1,第2のテラス部)に掛かるのに対し、空孔CBまたは空孔CBとリッジ部12,22の間の隙間CAが応力に対して緩衝作用を発揮することとなり、リッジ部12,22と発光点W1,W2を含む近傍の活性層13a,23a及び半導体層への応力の影響が低減される。このため、レーザ発振部13,23のレーザ特性や寿命等を大幅に改善することが可能である。
また、上述のリッジ部12,22間が接合した構造である場合(隙間CAが生じない構造の場合)でも、レーザ発振部13,23に外部応力やレーザ発振部13,23間の内部応力が掛かった場合、それらの応力は空孔CBで緩衝されて、リッジ部12,22に集中しないため、レーザ発振部13,23のレーザ特性や寿命等を大幅に改善することが可能である。
また、本実施形態の多波長半導体レーザ装置1の製造方法では、中間生成体10,20をウェハボンディングすることで一体化させた後、劈開及び分割によって個々の多波長半導体レーザ装置1を完成させるため、高い量産性等が得られる。
更に、ウェハボンディングによって量産性の向上を図るべく、従来技術のように融着金属層を介在させて半導体ウェハ状の中間生成体同士を全面的に貼り合わせることとすると、互いの結晶方向(劈開面)に不可避的な僅かなズレが生じたまま貼り合わされる場合があり、その僅かなズレを内在したまま融着金属層によって強固に貼り合わされた中間生成体を劈開すると、図1(a)に例示したように、劈開されたレーザ出射端面に段差状の割れ(ストリエーション)が発生し易い。そして、そのストリエーションはリッジ部及び発光点の近傍の部分にも生じ易く、特に、相対的に厚さの薄いレーザ発振部は自身の劈開面で割れず、厚さの大きいレーザ発振部の劈開面に倣って割れてしまうため、リッジ部及び発光点の近傍の部分にもストリエーションが生じ易すく、レーザ特性や寿命等が劣化し易い。
こうした従来の問題に対し、本実施形態の多波長半導体レーザ装置の製造方法では、図6(a)に例示するように、ダイレクトボンディングによって一体化させた中間生成体10,20に、レーザ発振部13,23毎に空孔CBまたは空孔CBと隙間CAを生じさせて劈開を行うので、仮に中間生成体10,20が互いの結晶方向(劈開面)に不可避的な僅かなズレが生じたまま貼り合わされた状態で劈開を行った場合でも、空孔CBまたは空孔CBと隙間CAによって緩衝作用が発揮されることから、中間生成体10側のレーザ発振部13と中間生成体20側のレーザ発振部23が互いに自身の劈開面で割れることができる。このことから、レーザ発振部13,23のリッジ部12,22と発光点W1,W2を含む劈開面の活性層13a,23a及び半導体層での、ストリエーションの発生が抑制され、レーザ特性や寿命などの優れた多波長半導体レーザ装置1を製造することが可能である。
つまり、空孔CBまたは空孔CBと隙間CAが存在することから、リッジ部12,22とその近傍の部分が互いに機械的に干渉し合うことの無い構造が実現されるため、劈開の際に、相手方のレーザ発振部13,23の割れ方の影響を受けず、互いに自身の劈開面で割れることができる。このことから、レーザ発振部13,23のリッジ部12,22と発光点W1,W2を含む劈開面の活性層13a,23a及び半導体層での、ストリエーションの発生が抑制され、レーザ特性や寿命などの優れた多波長半導体レーザ装置1を製造することが可能である。つまり、リッジ上部同士が接触している場合でも、双方のリッジ幅が3μm程度以下であれば、接着面積が十分少ないことからお互いの劈開を拘束することがない。このため前記に限らずリッジ部付近でのストリエーション発生は抑制される。
ちなみに、図6(b)(c)は、発光点W1,W2から出射されたレーザ光のビーム形状(遠視野像)を示す特性図である。かかるレーザ特性の結果から、歪みの無いビーム形状が得られることが確認され、本実施形態の製造方法はストリエーションの発生を抑制することが可能な優れた製造方法であることが確認された。
更に、従来技術のように中間生成体同士を融着金属によってウエハボンディングすると、一般に、中間生成体の貼り合わせ部分に気泡(ボイド)が不可避的に入り易く、歩留まりの低下を招来する。これに対し、本実施形態の製造方法では、リッジ部12,22の両側に凹部11a,11b,21a,22bを形成して中間生成体10,20を貼り合わせるため、不可避的なボイドの発生を抑制することができ、特にリッジ部12,22の近傍にボイドが生じないため、大幅に歩留まりを向上させることができる。
更に、本実施形態の製造方法では、上述したように第1,第2のテラス部におけるオーミック電極層14b,24bの部分を低い温度の下で直接接合させるので、材料が異なる中間生成体10,20間に熱膨張係数差による悪影響が生じることが無く、貼り合わせた中間生成体10,20に反りが生じることを大幅に低減することができる。そのため、劈開と分割を容易に行うことができ、レーザ特性の良い多波長半導体レーザ装置1を製造することができる等の効果が得られる。
更に、図5(b)(c)を参照して説明した工程において、金属と半導体との接触界面を合金化させて接触抵抗を下げるための合金化処理を行うが、かかる合金化処理は、消費電力の低減や応答性の向上を図ったレーザ装置を製造するためには必須の処理である。しかし、仮に従来技術のように融着金属によって中間生成体10,20を貼り合わせた後、合金化処理のために高温で加熱すると、融着金属が溶融してしまい、ストリエーションの発生を抑制するために形成しておいた空孔CBまたは空孔CBと隙間CA内に融着金属が流入して塞いでしまい、劈開時にストリエーションの発生を抑制することが困難となるという問題や、融着金属の溶融によって一体化した中間生成体自体が分離してしまうという等の問題を生じる。これに対し、本実施形態の製造方法では、オーミック電極層14b,24bを直接接合させるため、合金化処理のために加熱する温度よりも融点の高い金属によってオーミック電極層14b,24bを形成することで、合金化処理の際にオーミック電極層14b,24bが溶融することを回避することができ、ストリエーションの発生を抑制するために形成しておいた空孔CBまたはと空孔CBと隙間CAが塞がれたり、一体化した中間生成体自体が分離してしまうことがない。このため、劈開時にストリエーションの発生を抑制すること可能となり、レーザ特性の良い多波長半導体レーザ装置1を製造することができる。
なお、図2に示した本実施形態の多波長半導体レーザ装置1では、大型の第1の発光素子LD1と小型の第2の発光素子LD2を貼り合わせた構造となっているが、第1の発光素子LD1を小型にし、第2の発光素子LD2を大型にして、貼り合わせた構造としてもよい。
また、以上に説明した本実施形態の多波長半導体レーザ装置1では、波長700nm帯〜800nm帯(例えば780nm帯)のレーザ光を出射するAlGaAs系レーザを第1の発光素子LD1とし、波長600nm帯〜700nm帯(例えば、波長650nm帯)のレーザ光を出射するAlGaInP系レーザを第2の発光素子LD2としてダイレクトボンディングさせた構造となっている。しかし、かかる構造に限らず、例えば、第1の発光素子LD1または第2の発光素子LD2の一方を、波長405nm帯のレーザ光を出射するAlGaInN系レーザとして、ダイレクトボンディングさせた構造としてもよい。
つまり、波長405nm帯のレーザ光を出射するAlGaInN系レーザにもリッジ部に対応させて凹部とテラス部を形成しておき、他方のAlGaAs系レーザまたはAlGaInP系レーザとダイレクトボンディングさることで形成しても良い。
このように、本実施形態の多波長半導体レーザ装置1とその製造方法は、異なる波長のレーザ光を出射するレーザ素子を組み合わせた構造とすることが可能である。
また、更に多波長半導体レーザ装置の使用目的によっては、これらの波長および材料系のレーザの組み合わせに限定されず、自由な波長の組み合わせが可能である。
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施形態に係る多波長半導体レーザ装置について図7、図8を参照して説明する。
図7は、第2の実施の形態に係る多波長半導体レーザ装置2の構造を模式的に表した斜視図、図8は、多波長半導体レーザ装置2の製造方法を説明するための図である。なお、図7と図8において、図2〜図6と同一又は相当する部分を同一符号で示している。
図7において、この多波長半導体レーザ装置2は、チップボンディング法によって形成されている。
すなわち、第1の実施形態では、図3〜図5の製造工程で説明したように、半導体ウェハ状の中間生成体10,20をダイレクトボンディグした後、劈開及び分割することで、個々の多波長半導体レーザ装置1を製造するウェハボンディング法が用いられているのに対し、第2の実施形態では、ダイレクトボンディグ前に半導体ウェハ状の中間生成体10,20を劈開及び分割して、個々の第1の発光素子LD1と第2の発光素子LD2を作製した後、そのチップ化した個々の第1,第2の発光素子LD1,LD2をダイレクトボンディグして、個々の多波長半導体レーザ装置2を製造するチップボンディング法が用いられている。
したがって、第2の実施形態における多波長半導体レーザ装置2も、第1の実施形態における多波長半導体レーザ装置1と基本的に同じ構造となっており、AlGaAs系レーザである第1の発光素子LD1の発光点W1から波長700nm帯〜800μm帯(例えば780nm帯)のレーザ光が出射され、AlGaInP系レーザである第2の発光素子LD2の発光点W2から波長600nm帯〜700nm帯(例えば、波長650nm帯)のレーザ光が出射される。
ただし、ウェハボンディング法とチップボンディング法との製造工程の差異に起因して、若干の構造上の差異がある。つまり、図2に示した多波長半導体レーザ装置1では、第2のレーザ発振部LD2に形成されているオーミック電極層24bの表面に、駆動電圧を印加するための電極パッドP3が形成されているのに対し、図7に示す本実施形態の多波長半導体レーザ装置2では、第1のレーザ発振部LD1に形成されているオーミック電極層14bの表面に、駆動電圧を印加するための電極パッドP3が形成されている。
かかる構造上の差異が生じる点については、後述の製造工程の説明において明らかとなるが、図2に示した多波長半導体レーザ装置1では、図5(b)に示したエッチング処理によって凹部Rを形成することで、第2のレーザ発振部LD2に形成されているオーミック電極層24bの表面を露出させ、その露出面に電極パッドP3を形成するのに対し、図2に示す本実施形態の多波長半導体レーザ装置2では、中間生成体20を劈開及び分割することで、個々の第2の発光素子LD2にチップ化するので、第2のレーザ発振部LD2に形成されているオーミック電極層24bの表面に電極パッドP3を形成する代わりに、第1のレーザ発振部LD1に形成されているオーミック電極層14bの表面に電極パッドP3を形成するからである。
また図2に示した多波長半導体レーザ装置1では、第2のレーザ発振部LD2に半導体基板層が存在しないのに対し、図7に示す本実施形態の多波長半導体レーザ装置2では、第2のレーザ発振部LD2に基板層25が形成されている。
かかる構造上の差異が生じる点についても、後述の製造工程の説明において明らかとなるが、図2に示した多波長半導体レーザ装置1は、図5(a)に示したようにそれぞれの中間生成体がウェハの状態でダイレクトボンディングを行うのに対し、図7に示す本実施形態の多波長半導体レーザ装置2においては、後述の図8(b)に示すように、第1のレーザ発振部LD1および第2のレーザ発振部LD2をそれぞれチップ化し、その後、チップ化された個別のレーザ発振部LD1とLD2をダイレクトボンディングする。そのため、それぞれのレーザ発振部はダイレクトボンディング時に印加される接合圧力によって破壊しないよう、十分な機械的強度を持っている必要がある。このため、本実施形態の多波長半導体レーザ装置2においては、第1のレーザ発振部LD1および第2のレーザ発振部LD2とも、それぞれの基板上に形成された状態でダイレクトボンディングされているのである。
以上に述べたように、第2の実施形態における多波長半導体レーザ装置2は、第1の実施形態における多波長半導体レーザ装置1と基本的に同じ構造であることから、構造の説明については、第1の実施形態における説明に譲ることとし、次に、多波長半導体レーザ装置2の製造方法について説明する。
まず、本実施形態の製造方法においても、図3(a)〜(g)の製造工程に従って、複数の第1の発光素子LD1を形成するための中間生成体10を作製する。更に、中間生成体10には、駆動電圧を印加するためのオーミック電極P1と電極パッドP3も予め形成しておく。その後、金属と半導体との接触界面の接触抵抗を低減するために、この中間生成体10に対し熱処理を行う(合金化処理)。更に、図4(a)〜(g)の製造工程に従って、複数の第2の発光素子LD2を形成するための中間生成体20を作製する。更に、エッチングストップ層STPは形成しない。更に、駆動電圧を印加するためのオーミック電極P2を基板25に予め形成しておく。その後、金属と半導体との接触界面の接触抵抗を低減するために、この中間生成体20に対し熱処理を行う(合金化処理)。
次に、図8(a)に示すように、中間生成体20を劈開及び分割することでチップ化し、更に、中間生成体10も劈開及び分割することでチップ化する。
次に、上述のチップ化した個々の第1,第2の発光素子LD1,LD2のオーミック電極層14b,24bの表面をArプラズマなどによってクリーニングし、接着面を十分に清浄化した後、図8(b)(c)に示すように、劈開面を合わせると共に、図示した発光点W1,W2の間隔(発光点間隔)を狭くすべく、リッジ部12,22とを近距離で対向させて位置合わせして、オーミック電極層14b,24の表面を接触させる。
そして、室温から180℃程度の低温度の範囲内において、第1,第2の発光素子LD1,LD2に対して所定の接合荷重を付与することで、オーミック電極層14b,24bとをダイレクトボンディング(直接接合)させる。
このようにダイレクトボンディングを行うと、第1,第2のテラス部におけるオーミック電極層14b,24bの部分が直接接合するのに対し、凹部11a,11bと21a,21bにおけるオーミック電極層14b,24bの部分と、リッジ部12,22におけるオーミック電極層14b,24bの部分とを接合させない構造とすることができる。このため、凹部11a,11bと21a,21bとによって空孔CBが形成され、更に、リッジ部12,22におけるオーミック電極層14b,24bの部分の間に、絶縁層14aと24aの厚さ(Z1+Z2)分の隙間CAが生じ易い構造とすることができる。
そして、上述の合金化処理を施した後、除熱することで、個々の多波長半導体レーザ装置2を完成する。
以上に説明した本実施形態の多波長半導体レーザ装置2とその製造方法によると、次に述べる効果が得られる。
まず、本実施形態の多波長半導体レーザ装置2は、リッジ部12,22の両側に空孔CBが備えられ、更にリッジ部12,22の間にも隙間CAが生じ易い構造を有し、チップ化されたレーザ発振部13,23の第1,第2のテラス部におけるオーミック電極層14b,24bの部分がダイレクトボンディング(直接接合)されることで、第1,第2の発光素子LD1,LD2が一体に貼り合わされた構造となっている。
かかる構造であるため、ダイレクトボンディング(直接接合)の際、すなわちチップボンディングの際、レーザ発振部13,23に応力が掛っても、空孔CBまたは空孔CBと隙間CAが緩衝作用を発揮し、リッジ部12,22への応力集中を回避することができる。このため、レーザ特性や寿命等を大幅に改善することが可能である。
また、上述のリッジ部12,22間が接合した構造である場合(隙間CAが生じない構造の場合)でも、レーザ発振部13,23に外部応力やレーザ発振部13,23間の内部応力が掛かった場合、それらの応力は空孔CBで緩衝されて、リッジ部12,22に集中しないため、レーザ発振部13,23のレーザ特性や寿命等を大幅に改善することが可能である。
また、多波長半導体レーザ装置1を完成した後、レーザ発振部13,23に、外部応力やレーザ発振部13,23間の内部応力が掛かった場合、それらの応力はレーザ発振部13,23同士の接合部分(すなわち、第1,第2のテラス部)に掛かるのに対し、空孔CBまたは空孔CBとリッジ部12,22の間の隙間CAが応力に対して緩衝作用を発揮することとなり、リッジ部12,22と発光点W1,W2を含む近傍の活性層13a,23a及び半導体層への応力の影響が低減される。このため、レーザ発振部13,23のレーザ特性や寿命等を大幅に改善することが可能である。
更に、ダイレクトボンディングによって一体化する工程において、リッジ部12,22上のオーミック電極層14b,24bが接合した場合でも、リッジ部12,22のX軸方向における幅が極めて小さい(例えば3μm程度である)ことから、そのリッジ部12,22同士の接合部分も極めて小さくなく。このことから、ダイレクトボンディングの際にリッジ部12,22上のオーミック電極層14b,24bが接合した場合でも、リッジ部に対して応力が集中することがない。このため、ダイレクトボンディングの実施によるレーザ特性や寿命の劣化を防止することができる。
更に、本実施形態の多波長半導体レーザ装置1では、隙間CAを生じさせるために、リッジ部12,22に比して上述のテラス部の高さを高くする構造となっているが、リッジ部12,22と上述のテラス部の高さをほぼ同じ高さにしてもよい。このように、リッジ部12,22と上述のテラス部の高さをほぼ同じ高さにした場合、リッジ部12,22上のオーミック電極層14b,24bが接合することとなるが、上述したようにリッジ部12,22のX軸方向における幅が極めて小さい(例えば3μm程度である)ことから、そのリッジ部12,22同士の接合部分も極めて小さくなり、リッジ部に対して応力が集中することがない。このため、ダイレクトボンディングの実施によるレーザ特性や寿命の劣化を防止することができる。
なお、図7に示した本実施形態の多波長半導体レーザ装置1では、大型の第1の発光素子LD1と小型の第2の発光素子LD2を貼り合わせた構造となっているが、第1の発光素子LD1を小型にし、第2の発光素子LD2を大型にして、貼り合わせた構造としてもよい。
また、以上に説明した本実施形態の多波長半導体レーザ装置1では、波長700nm帯〜800nm帯(例えば780nm帯)のレーザ光を出射するAlGaAs系レーザを第1の発光素子LD1とし、波長600nm帯〜700nm帯(例えば、波長650nm帯)のレーザ光を出射するAlGaInP系レーザを第2の発光素子LD2としてダイレクトボンディングさせた構造となっている。しかし、かかる構造に限らず、例えば、第1の発光素子LD1または第2の発光素子LD2の一方を、波長405nm帯のレーザ光を出射するAlGaInN系レーザとして、ダイレクトボンディングさせた構造としてもよい。
つまり、波長405nm帯のレーザ光を出射するAlGaInN系レーザにもリッジ部に対応させて凹部とテラス部を形成しておき、他方のAlGaAs系レーザまたはAlGaInP系レーザとダイレクトボンディングさることで形成しても良い。
このように、本実施形態の多波長半導体レーザ装置1とその製造方法は、異なる波長のレーザ光を出射するレーザ素子を組み合わせた構造とすることが可能である。
また、更に多波長半導体レーザ装置の使用目的によっては、これらの波長および材料系のレーザの組み合わせに限定されず、自由な波長の組み合わせが可能である。
〔第3の実施の形態〕
次に、第3の実施形態に係る多波長半導体レーザ装置3について図9を参照して説明する。図9は、多波長半導体レーザ装置3の構造を表した斜視図であり、図2と同一又は相当する部分を同一符号で示している。
この多波長半導体レーザ装置3は、第1の実施形態と同様の製造方法(ウェハボンディング法)によって形成されている。
多波長半導体レーザ装置3の構造を、図2に示した第1の実施形態と対比して述べると、第1の実施形態では、第2の発光素子LD2のレーザ発振部23に凸条のリッジ部22が形成されているのに対し、図9に示すこの多波長半導体レーザ装置3では、絶縁層24aの一部にY軸方向に延びるストライプ状の開口部が形成され、その開口部を通じて、オーミック電極層24bと第2のレーザ発振部23のp側コンタクト層が接続されることでリッジ部22が実現されている。更に、そのリッジ部22の両側には、凹部が形成されていない。
かかる構造によると、第1のレーザ発振部13に形成されている凸条のリッジ部12と凹部11a,11bに対する第2のレーザ発振部23の面がほぼ平面の状態となっている。しかし、リッジ部12と凹部11a,11bが、第1のレーザ発振部13における第1のテラス部より低い位置にある。このため、第1のレーザ発振部13の第1のテラス部におけるオーミック電極層14bと第2のレーザ発振部23の第2のテラス部におけるオーミック電極層24bとが直接接合されることで、凹部11a,11bにより空孔CBが形成され、更に、リッジ部12,22上のオーミック電極層14b,24bの部分の間にも隙間CAが生じ易い構造となっている。
このように、本実施形態の多波長半導体レーザ装置3においても、空孔CBと隙間CAを有しているため、第1の実施形態と同様の効果が得られる。つまり、ストリエーションの発生防止等の効果が得られ、更に、オーミック電極層14b,24bが直接接合されるため、オーミック電極層14b,24bを合金化処理の際の加熱温度よりも融点の高い材料とすることにより、合金化処理の際にオーミック電極層14b,24bが溶融して空孔CBと隙間CAを塞ぐことを防止することができる。
なお、図9に示した本実施形態の多波長半導体レーザ装置1では、大型の第1の発光素子LD1と小型の第2の発光素子LD2を貼り合わせた構造となっているが、第1の発光素子LD1を小型にし、第2の発光素子LD2を大型にして、貼り合わせた構造としてもよい。
また、本実施形態の多波長半導体レーザ装置3を、第2の実施形態と同様に、チップボンディングによって製造しても良い。
また、例えば、第1の発光素子LD1または第2の発光素子LD2の一方を、波長405nm帯のレーザ光を出射するAlGaInN系レーザとして、ダイレクトボンディングさせた構造としてもよい。
つまり、波長405nm帯のレーザ光を出射するAlGaInN系レーザにもリッジ部に対応させて凹部とテラス部を形成しておき、他方のAlGaAs系レーザまたはAlGaInP系レーザとダイレクトボンディングさることで形成しても良い。
〔第4の実施の形態〕
次に、第4の実施形態に係る多波長半導体レーザ装置4について図10を参照して説明する。図10は、多波長半導体レーザ装置4の構造を表した斜視図であり、図2、図9と同一又は相当する部分を同一符号で示している。
この多波長半導体レーザ装置4は、第1,第4の実施形態と同様の製造方法(ウェハボンディング法)によって形成されている。
この多波長半導体レーザ装置4の構造を、図2に示した第1の実施形態と対比して述べると、第1の実施形態では、第1の発光素子LD1のレーザ発振部13に凸条のリッジ部12が形成されているのに対し、図10に示すこの多波長半導体レーザ装置4では、絶縁層14aの一部にY軸方向に延びるストライプ状の開口部が形成され、その開口部を通じて、オーミック電極層14bと第1のレーザ発振部13のp側コンタクト層が接続されることでリッジ部12が実現されている。更に、そのリッジ部12の両側には、凹部が形成されていない。
かかる構造によると、第2のレーザ発振部23に形成されている凸条のリッジ部22と凹部21a,21bに対する第1のレーザ発振部13の面がほぼ平面の状態となっている。しかし、リッジ部22と凹部21a,21bが、第2のレーザ発振部23における第2のテラス部より低い位置にある。このため、第2のレーザ発振部23の第2のテラス部におけるオーミック電極層24bと第1のレーザ発振部13の第1のテラス部におけるオーミック電極層14bとが直接接合されることで、凹部21a,21bにより空孔CBが形成され、更に、リッジ部12,22上のオーミック電極層14b,24bの部分の間にも隙間CAが生じ易い構造となっている。
このように、本実施形態の多波長半導体レーザ装置4においても、空孔CBと隙間CAを有しているため、第1の実施形態と同様の効果が得られる。つまり、ストリエーションの発生防止等の効果が得られ、更に、オーミック電極層14b,24bが直接接合されるため、オーミック電極層14b,24bを合金化処理の際の加熱温度よりも融点の高い材料とすることにより、合金化処理の際にオーミック電極層14b,24bが溶融して空孔CBと隙間CAを塞ぐことを防止することができる。
なお、図10に示した本実施形態の多波長半導体レーザ装置1では、大型の第1の発光素子LD1と小型の第2の発光素子LD2を貼り合わせた構造となっているが、第1の発光素子LD1を小型にし、第2の発光素子LD2を大型にして、貼り合わせた構造としてもよい。
また、本実施形態の多波長半導体レーザ装置3を、第2の実施形態と同様に、チップボンディングによって製造しても良い。
また、例えば、第1の発光素子LD1または第2の発光素子LD2の一方を、波長405nm帯のレーザ光を出射するAlGaInN系レーザとして、ダイレクトボンディングさせた構造としてもよい。
つまり、波長405nm帯のレーザ光を出射するAlGaInN系レーザにもリッジ部に対応させて凹部とテラス部を形成しておき、他方のAlGaAs系レーザまたはAlGaInP系レーザとダイレクトボンディングさることで形成しても良い。
次に、上述の第1〜第4の実施形態で説明した多波長半導体レーザ装置1〜4の製造プロセスに関し、より具体的な実施例を説明する。なお、説明の便宜上、図3〜図5に示した製造工程を参照して説明する。
図3(a)と図4(a)に示す工程において、マスク層16,26として酸化シリコン膜(SiO2)を500nmを堆積し、図3(b)と図4(b)に示す工程において、フォトリソグラフィによってその酸化シリコン膜16,26をパターニングした。
図3(c)と図4(c)に示す工程において、パターニングした酸化シリコン膜16,26をマスクにして、所定のエッチャントによりエッチングを施すことで、凹段部11aa,11bbと21aa,21bbを形成した。
なお、この凹段部11aa,11bbと21aa,21bbの底部は、活性層上面よりも上にする必要がある。なぜなら凹段部11aa,11bbと21aa,21bbの深さを深くして、活性層部分まで到達すると、レーザ特性に悪影響を及ぼす場合があるからである。そこでエッチング深さはウエハ表面から最大でも活性層上面まで深さの範囲内にとどめておくことが好ましい。
この具体的な深さは多波長レーザを構成する発光部1および発光部2の構造に依存して変化するが、典型的に言えば活性層上面からウエハ表面までの厚さは1.5μm程度であることが多い。実施例においては1.3μmのエッチングを行った。
図3(e)と図4(e)に示す工程において、絶縁層14a,24bを200nmの厚さで堆積した。
この絶縁層14a,24bは、酸化シリコン膜16,26に対するエッチャントにエッチング耐性を持っている材料、例えば、窒化シリコン膜やジルコニアなど、またはこれらを積層した誘電体多層膜などとしても良い。
更に、ここで堆積する絶縁層14a,24aの厚さは、酸化シリコン膜16,26の除去によってリフトオフプロセスを行う関係上、最大でも酸化シリコン膜16,26の厚さ以下であることが好ましい。
また、ダイレクトボンディングの際に、リッジ部12,22上のオーミック電極層14b,24bの部分が極力接合せず、且つ発光点W1,W2の間隔(発光点間隔)が極力小さくなるように、その絶縁層14a,24aの厚さZ1,Z2を設定した。この絶縁層14a,24aの厚さZ1,Z2が多波長レーザのリッジ間距離を決定することとなる。つまり、一次劈開時におけるストリエーションの発生の悪影響の有無を左右することとなる。
図3(g)と図4(g)に示す工程において、ダイレクトボンディングするためのオーミック電極層14b,24bを、Cr/Auの順に、スパッタリング、蒸着又は堆積法によって成膜した。更に、オーミック電極層14b,24b毎の、Crを厚さ50nm、Auを厚さ200nmとした。
また、Ti/Pt/Auを蒸着、スパッタリング又は堆積方法によって成膜し、オーミック電極層14b,24b毎の厚さを250nmとしてもよい。
また、下地半導体(p側コンタクト層、p型クラッド層)上にP型不純物(例えばZnなど)を含んだ層を堆積し、オーミック電極層14b,24bを成膜してもよい。例えば、Cr/AuZn/Ni/Auや、AuZn/Pt/Auなどを成膜してもよい。かかるオーミック電極層14b,24bを成膜すると、合金化処理によって下地半導体とオーミック電極層14b,24bとの接触抵抗を下げることが可能である。
いずれにしても、このオーミック電極層の厚さは、二つのレーザ部の発光スポットを近づけつつも、直接接合を遂行するために最低でも合計200nm以上の厚さを有することが望ましい。
また、上述のCr/AuZn/Ni/Auや、AuZn/Pt/Auなどを成膜し、更に、厚さ1μm〜4μmの範囲内のメッキ層(例えばAu、Cu、Sn、Niなど)を成膜してもよい。メッキ層を成膜すると、ダイレクトボンディングの際、オーミック電極層14b,24bの接着性を向上させることができる。ただし、発光点W1,W2の間隔(発光点間隔)を考慮して、メッキ層の厚さを適宜に決めることが望ましい。
図5(a)に示す工程において、ダイレクトボンディングを行うのに先立って、オーミック電極層14b,24bの表面を次の処理によって清浄した。すなわち、所定の減圧下のチャンバ内に中間生成体10,20を収容し、Arガスが導入される雰囲気内でプラズマ照射することで、オーミック電極層14b,24bの表面にスパッタエッチングを施して清浄した。また、清浄時間が長すぎると、オーミック電極層14b,24bの表面の平坦性が悪化し、ダイレクトボンディングの際に接合性が損なわれることから、適宜調整することが望ましく、例えば10秒〜600秒程度の範囲内の時間が好ましい。
そして、チャンバから取り出して清浄後の中間生成体10,20のオーミック電極層14b,24bとを接触させ、室温から180℃程度の温度下で、10MPa〜100MPa程度の接合荷重を付与することで、オーミック電極層14b,24bとをダイレクトボンディング(直接接合)させた。
以上の説明した製造プロセス条件の下で、第1〜第4の実施形態で説明した多波長半導体レーザ装置1〜4を製造し、良好なレーザ特性等が得られた。
従来技術の課題を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る多波長半導体レーザ装置の構造を表した斜視図である。 図2に示した多波長半導体レーザ装置の製造方法を説明するための断面図である。 更に、図2に示した多波長半導体レーザ装置の製造方法を説明するための断面図である。 更に、図2に示した多波長半導体レーザ装置の製造方法を説明するための断面図と斜視図である。 図2に示した多波長半導体レーザ装置の特性を説明するための説明図である。 第2の実施形態に係る多波長半導体レーザ装置の構造を表した斜視図である。 図7に示した多波長半導体レーザ装置の製造方法を説明するための断面図と斜視図である。 第3の実施形態に係る多波長半導体レーザ装置の構造を表した斜視図である。 第4の実施形態に係る多波長半導体レーザ装置の構造を表した斜視図である。
符号の説明
LD1…第1の発光素子
LD2…第2の発光素子
11a,11b,21a,21b…凹部
12,22…リッジ部
13…第1のレーザ発振部(半導体層)
23…第2のレーザ発振部(半導体層)
13a,23a…活性層
14a,24a…絶縁層
14b,24b…オーミック電極層

Claims (14)

  1. 波長の異なるレーザ光を出射する少なくとも第1,第2の発光素子を有する多波長半導体レーザ装置であって、
    前記第1の発光素子のリッジ部側の面に形成されたオーミック電極層と、前記第2の発光素子のリッジ部側の面に形成されたオーミック電極層とが直接接合されることで、前記第1,第2の発光素子が一体化され、
    前記第1の発光素子のリッジ部と前記第2の発光素子のリッジ部が、前記第1の発光素子のリッジ部の両側又は前記第2の発光素子のリッジ部の両側に並べて形成された凹部によって生じる空孔内に位置して形成されていること、
    を特徴とする多波長半導体レーザ装置。
  2. 前記リッジ部の両側に形成された凹部の幅が、前記第1の発光素子のリッジ部と前記第2の発光素子のリッジ部の幅より大きいこと、
    を特徴とする請求項1に記載の多波長半導体レーザ装置。
  3. 前記凹部は、少なくとも前記第1,第2の発光素子の劈開面の近傍に形成されていること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の多波長半導体レーザ装置。
  4. 前記第1の発光素子のリッジ部と前記第2の発光素子のリッジ部が、前記空孔内において対向していること、
    を特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の多波長半導体レーザ装置。
  5. 前記凹部の幅が、前記リッジ部の幅より大きいこと、
    を特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の多波長半導体レーザ装置。
  6. 前記オーミック電極層は、合金化処理の加熱温度より融点の高い金属であること、
    を特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の多波長半導体レーザ装置。
  7. 波長の異なるレーザ光を出射する少なくとも第1,第2の発光素子を有する多波長半導体レーザ装置の製造方法であって、
    第1の半導体基板上に、活性層を含む所定の第1の半導体層を形成し、前記第1のレーザ素子を形成すべく、前記第1の半導体層の所定部分に、第1のリッジ部と該第1のリッジ部の両側に第1の凹部とを並べて形成して、該第1のリッジ部と第1の凹部を除く領域に第1のテラス部を生じさせた後、前記第1のテラス部上面に第1の絶縁層と所定金属の第1のオーミック電極層を積層することで、第1の中間生成体を作製する第1の工程と、
    第2の半導体基板上に、活性層を含む所定の第2の半導体層を形成し、前記第2のレーザ素子を形成すべく、前記第2の半導体層の所定部分に、第2のリッジ部と該第2のリッジ部の両側に第2の凹部とを並べて形成して、該第2のリッジ部と第2の凹部を除く領域に第2のテラス部を生じさせた後、前記第2のテラス部上面に第2の絶縁層と所定金属の第2のオーミック電極層を積層することで、第2の中間生成体を作製する第2の工程と、
    前記第1,第2の中間生成体の劈開面を合わせ、且つ前記第1,第2のリッジ部を位置合わして、前記第1,第2のテラス部上面に積層された前記第1,第2のオーミック電極層を直接接合することで前記第1,第2の中間生成体を一体化すると共に、前記第1,第2の凹部による空孔を生じさせる第3の工程と、
    前記一体化した前記第1,第2の中間生成体において、第2の中間生成体の一部を除去して共通電極を形成する第4の工程と、
    前記一体化した前記第1,第2の中間生成体を劈開及び分割することで、前記第1,第2の発光素子を有する個々の多波長半導体レーザ装置を形成する第5の工程と、
    を具備することを特徴とする多波長半導体レーザ装置の製造方法。
  8. 波長の異なるレーザ光を出射する少なくとも第1,第2の発光素子を有する多波長半導体レーザ装置の製造方法であって、
    第1の半導体基板上に、活性層を含む所定の第1の半導体層を形成し、前記第1のレーザ素子を形成すべく、前記第1の半導体層の所定部分に、第1のリッジ部と該第1のリッジ部の両側に第1の凹部とを並べて形成して、該第1のリッジ部と第1の凹部を除く領域に第1のテラス部を生じさせた後、前記第1のテラス部上面に第1の絶縁層と所定金属の第1のオーミック電極層を積層することで、第1の中間生成体を作製する第1の工程と、 前記第1の中間生成体を劈開及び分割することで、前記個々の第1の発光素子を形成する第2の工程と、
    第2の半導体基板上に、活性層を含む所定の第2の半導体層を形成し、前記第2のレーザ素子を形成すべく、前記第2の半導体層の所定部分に、第2のリッジ部と該第2のリッジ部の両側に第2の凹部とを並べて形成して、該第2のリッジ部と第2の凹部を除く領域に第2のテラス部を生じさせた後、前記第2のテラス部上面に第2の絶縁層と所定金属の第2のオーミック電極層を積層することで、第2の中間生成体を作製する第3の工程と、
    前記第2の中間生成体を劈開及び分割することで、前記個々の第2の発光素子を形成する第4の工程と、
    前記分割した第2の発光素子と前記第1の発光素子の劈開面を合わせ、且つ前記第1,第2のリッジ部を位置合わして、前記第1,第2のテラス部上面に積層された前記第1,第2のオーミック電極層を直接接合することで、前記分割した第2の発光素子と第1の発光素子を一体化すると共に、前記第1,第2の凹部による空孔を生じさせ、個々の多波長半導体レーザ装置とする第5の工程と、
    を具備することを特徴とする多波長半導体レーザ装置の製造方法。
  9. 波長の異なるレーザ光を出射する少なくとも第1,第2の発光素子を有する多波長半導体レーザ装置の製造方法であって、
    第1の半導体基板上に、活性層を含む所定の第1の半導体層を形成し、前記第1のレーザ素子を形成すべく、前記第1の半導体層表面の所定部分に、ストライプ状の間隙を設けて第1の絶縁層を堆積し、前記ストライプ状の間隙と第1の絶縁層の上面に所定金属の第1のオーミック電極層を積層することで、第1の中間生成体を作製する第1の工程と、
    第2の半導体基板上に、活性層を含む所定の第2の半導体層を形成し、前記第2のレーザ素子を形成すべく、前記第2の半導体層の所定部分に、第2のリッジ部と該第2のリッジ部の両側に凹部とを並べて形成して、該第2のリッジ部と第2の凹部を除く領域にテラス部を生じさせた後、前記テラス部上面に第2の絶縁層と所定金属の第2のオーミック電極層を積層することで、第2の中間生成体を作製する第2の工程と、
    前記第1,第2の中間生成体の劈開面を合わせ、且つ前記第1,第2のリッジ部を位置合わして、前記第1,第2のオーミック電極層を直接接合することで前記第1,第2の中間生成体を一体化すると共に、前記凹部による空孔を生じさせる第3の工程と、
    前記一体化した前記第1,第2の中間生成体を劈開及び分割することで、前記第1,第2の発光素子を有する個々の多波長半導体レーザ装置にする第4の工程と、
    を具備することを特徴とする多波長半導体レーザ装置の製造方法。
  10. 波長の異なるレーザ光を出射する少なくとも第1,第2の発光素子を有する多波長半導体レーザ装置の製造方法であって、
    第1の半導体基板上に、活性層を含む所定の第1の半導体層を形成し、前記第1のレーザ素子を形成すべく、前記第1の半導体層表面の所定部分に、ストライプ状の間隙を設けて第1の絶縁層を堆積し、前記ストライプ状の間隙と第1の絶縁層の上面に所定金属の第1のオーミック電極層を積層することで、第1の中間生成体を作製する第1の工程と、
    前記第1の中間生成体を劈開及び分割することで、前記個々の第1の発光素子を形成する第2の工程と、
    第2の半導体基板上に、活性層を含む所定の第2の半導体層を形成し、前記第2のレーザ素子を形成すべく、前記第2の半導体層の所定部分に、第2のリッジ部と該第2のリッジ部の両側に凹部とを並べて形成して、該第2のリッジ部と第2の凹部を除く領域にテラス部を生じさせた後、前記テラス部上面に第2の絶縁層と所定金属の第2のオーミック電極層を積層することで、第2の中間生成体を作製する第3の工程と、
    前記第2の中間生成体を劈開及び分割することで、前記個々の第2の発光素子に分割する第4の工程と、
    前記分割した第2の発光素子と前記第1の発光素子の劈開面を合わせ、且つ前記第1,第2のリッジ部を位置合わして、前記第1,第2のテラス部上面に積層された前記第1,第2のオーミック電極層を直接接合することで、前記分割した第2の発光素子と第1の発光素子を一体化すると共に、前記第1,第2の凹部による空孔を生じさせ、個々の多波長半導体レーザ装置とする第5の工程と、
    を具備することを特徴とする多波長半導体レーザ装置の製造方法。
  11. 前記凹部の幅が、前記リッジ部の幅より大きいこと、
    を特徴とする請求項7〜10の何れか1項に記載の多波長半導体レーザ装置の製造方法。
  12. 前記オーミック電極層は、合金化処理の加熱温度より融点の高い金属であることを特徴とする請求項請求項7〜11の何れか1項に記載の多波長半導体レーザ装置の製造方法。
  13. 前記第1,第2のオーミック電極層を直接接合するに先立って、前記第1,第2のオーミック電極層の表面を清浄すること、
    を特徴とする請求項7〜12の何れか1項に記載の多波長半導体レーザ装置の製造方法。
  14. 前記第1,第2のオーミック電極層の表面を清浄する際、Arガス雰囲気中でプラズマ照射によって前記第1,第2のオーミック電極層の表面を清浄すること、
    を特徴とする請求項7〜13の何れか1項に記載の多波長半導体レーザ装置の製造方法。
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