JP2007184493A - 光源装置、表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも2種類以上の発光色の発光素子12R,12G,12Bから1つの発光素子群20を構成し、各発光素子群20において、発光素子群20を構成する各発光素子12R,12G,12Bの出射面が内側に向かい合うように傾斜し、発光素子12R,12G,12B全体を覆って、上方に開口を有する反射材14が設けられていると共に、発光素子の上方に拡散材料からなる拡散シート15が設けられている光源装置10を構成する。
【選択図】図1
Description
第1の構成は、赤色発光ダイオードと、緑色発光ダイオードと、青色発光ダイオードとを組み合わせて、混色させて白色光を得る構成である。
第2の構成は、青色発光ダイオードに黄色の蛍光体を塗布して、蛍光体を励起させることにより、擬似白色を発光させる構成である。
特に、高輝度が要求される照明用や、プロジェクタ光源、並びに大型液晶ディスプレイ用のバックライトへの応用が考えられている。これらの用途において、水銀フリーによる環境負荷が小さいこと、色再現性が良好であること、応答性が良好であること、輝度の可変性を有すること、寿命が長いこと等の発光ダイオードの特長から、白色LED光源が、従来の蛍光管(熱陰極管及び冷陰極管)に代わる白色光源として期待されている。
エッジライト方式は、拡散板の下面に設けられた導光板の端面へ、照明方向と直交する方向から発光ダイオードを発光させて、面光源とするものである。
直下方式は、拡散板の直下にマトリックス状に配置された発光ダイオードから、拡散板に鉛直な方向に発光させるものである。
この光学部材として、一般的には、レンズや略円錐型反射面を用いた構成が知られている(例えば、特許文献1や特許文献2を参照)。
しかしながら、個々の発光ダイオードに対して光学部材を設けているため、光学部材を多用する必要があることから、部品点数や材料及び組み立てのコストが増大することになる。
また、蛍光体が劣化すると、色度が変化してしまう。
また、本発明の表示装置は、画像を表示する表示部と、この表示部を背面側から照明する光源装置とを備え、この光源装置が上記本発明の光源装置の構成であるものである。
また、発光素子群を構成する発光素子全体を覆って、上方に開口を有する反射材が設けられていることにより、発光素子群を構成するそれぞれの発光素子から出射した光を反射材によって反射させることができる。開口に達した光は発光素子群から外に放射される。開口以外の反射材の部分に当たった光は反射され、反射を繰り返すうちに方向を変えて、開口から外に放射させることができる。このようにして、それぞれの発光素子から出射した光を集めることができ、集めた光を、反射材の開口を通じて発光素子群の外部に放射することができる。
さらに、各発光素子群において、発光素子の上方に拡散材料から成る拡散シートが設けられていることにより、拡散シートによって光の分布を均一に混合して、所望の色の光とすることができる。反射材によって反射された光は、様々な向きを持っていて、向きによって光量がばらついているため、そのままでは向きによって異なる色に見える。そこで、拡散シートによって拡散させることにより、光の向きによる光量のばらつきを抑えて、均一な分布を有する所望の色の光とすることができる。
これにより、各発光素子群において、各発光色を容易に混色することができ、所望の色(例えば白色やその他の色)を発光させることが可能となる。
また、例えば、混色により有色光が得られるように構成した場合には、広範囲な色を作り出し、空間の演出効果も上げることができる。
この光源装置10は、それぞれ基板11上に設けられた三色(赤色R、緑色G、青色B)の発光ダイオード(LED)12R,12G,12Bを備え、これらが固定材13に固定されて、構成されている。
また、反射材14によって囲まれた空間内に、断面がX字状となるように、薄い拡散材料から成る拡散シート15が設けられている。
さらに、空間の上方の開口部に、拡散材料から成る拡散板16が設けられている。
このように高い反射率を有する材料としては、様々な材料が考えられるが、金属を用いると重量が大きくなるため、例えば、PET等の樹脂に気泡を入れたものや、反射塗装をした樹脂等を用いる。
拡散板16には、各発光ダイオード12R,12G,12Bから出射した光を透過する性質の、一般的な拡散材を用いることができる。例えば、液晶表示装置のバックライト光源に用いられている拡散板(図18の拡散板141)と同様の拡散材料を使用することができる。
また、光源装置10の側面の反射材14に当たった光は、この反射材14で反射されて、斜め上方へ進む。
反射材14によって反射された光は、様々な向きを持っていて、向きによって光量がばらついているが、拡散シート15及び拡散板16によって拡散させることにより、光の向きによる光量のばらつきを抑えて、均一な分布を有する所望の色の光、例えば均一な白色光とすることが可能になる。
3色の発光ダイオード12R,12G,12Bの発光強度の比を特定の比率とすることにより、白色光を出射させることができる。
また、3色の発光ダイオード12R,12G,12Bのそれぞれの発光強度を変えることにより、光源装置10から出射する光の色度を変えて、様々な色とすることが可能である。
これにより、色再現性の良好な光源装置10を実現することができると共に、光源装置10の厚さを薄くしても良好な色度分布を得ることができ、光源装置10を薄型化・小型化することが可能になる。
また、レンズ等の光学部材を発光ダイオード12R,12G,12B毎に設ける場合には、光学部材を支持するために発光ダイオード12R,12G,12Bをパッケージ化する必要が生じるのに対して、光学部材が不要となることにより、各発光ダイオード12R,12G,12Bをベアチップで実装することが可能になる。
従って、部品点数や部品コストを低減することが可能になる。
これにより、3色の発光ダイオード12R,12G,12Bからの出射光を光源装置10の中心部へ集めて、均一な分布の光に混合させやすくなっている。
そして、本実施の形態の光源装置10は、色再現性が良好な光源となるため、このような用途に用いて好適である。
本実施の形態の光源装置においては、図3の平面図に示すように、図2A及び図2Bに示した発光ダイオードユニット20を4個使用して、これら4個の発光ダイオードユニット20を、共通に細長く形成した基板11上に間隔を開けて平行に配置している。
反射材14は、光源装置の底面に垂直ではなく、上側が開くように底面に対して傾斜している。反射材14の傾斜角度は、外側の発光ダイオード12R,12Bの出射面の傾斜角度θよりも大きくなっている。
図5に示すように、基板11の固定材13は、発光ダイオードユニット20の部分ではなく、発光ダイオードユニット20の間の部分に設けられている。
図6に示すように、発光ダイオードユニット20の間の部分の3枚の基板11上に、接着材(両面テープ等)17によって反射材18を貼り付けている。
この反射材18により、基板11側に向かった光を、上方に反射させることができる。
図7に示すように、底面まで延びるように、側面全体に反射材14を取り付けていることにより、内部の光が漏れないようにしている。
これにより、色再現性の良好な光源装置(アレーユニット30)を実現することができると共に、光源装置の厚さを薄くしても良好な色度分布を得ることができ、光源装置を薄型化・小型化することが可能になる。また、レンズ等の特別な光学部材を使用する必要がなく、各発光ダイオード12R,12G,12B毎に光学部材を設ける必要もないため、特殊で高価な発光ダイオード12R,12G,12Bを用いる必要がなくなり、各発光ダイオード12R,12G,12Bをベアチップで実装することが可能になる。
従って、部品点数や部品コストを低減することが可能になる。
これにより、アレーユニット30の外へ効率良く光を出射させることができるため、出射光の輝度を充分に確保することができる。
また、出射光の輝度を充分に確保することができるため、より少ないエネルギーでも従来の構成と同等の輝度を得ることが可能になる。
従って、光源装置(アレーユニット30)の消費電力の低減等の省エネルギー化や高寿命化を図ることが可能になる。
さらに、例えばアレーユニット30内の発光ダイオード12R,12G,12Bの個数を減らすことにより、発光ダイオード12R,12G,12Bのチップの占める面積や体積を低減して省スペース化を図ることや、部品コストを低減することも可能になる。
例えば、図3〜図7に示した構成のアレーユニット30を、図8に平面図を示すように、縦3個・横6個の合計18個配列することにより、23インチの液晶表示装置のバックライト光源装置40を構成することができる。
図中31及び32は反射板を示し、33は筐体を示す。
図9及び図10に示すように、筐体33の上側の開口に、拡散板34を取り付けることにより、バックライト光源装置40が構成されている。
各画面サイズにおける、アレーユニット30を配列する個数を、表1に示す。表1には、使用する発光ダイオード(LED)の個数も合わせて示している。
そして、目標とする発光輝度に応じて、アレーユニット内の発光ダイオードの個数を(上述した形態の12個に限らず)任意に設定すればよい。
アレーユニットの側面の反射材14は、底面に垂直な下部14Aと、上側に広がるように底面に対して傾斜した中央部14Bと、底面に垂直な上部14Cとから成る。
アレーユニットの上面には、拡散板16を設けている。
また、図3に示したアレーユニット30と同様に、3色の発光ダイオード12R,12G,12Bから成る発光ダイオードユニット20を4個配置して、アレーユニットを構成した。
発光ダイオード12R,12G,12Bのチップのサイズ:縦及び横9mm、高さ4.5mm
基板11の長さ:172mm
各発光ダイオードユニット20の中心間の距離:43.5mm
拡散材16の厚さ:2.0mm
反射材14の下部14Aの高さ:8.4mm
反射材14の中央部14Bの高さ:23.6mm
反射材14の上部14Cの高さ:15.0mm
アレーユニットの底面の幅:29.5mm
アレーユニットの上面の幅:45.0mm
アレーユニットの長さ:174mm
固定材13の厚さ:1.0mm
なお、反射材14は、下部14A及び上部14Cに比較的厚い反射材を用い、中央部14Bに比較的薄い反射材を用いた。これら反射材14A,14B,14Cの厚さは、輝度分布には直接影響しないため、記載を省略する。
その他の構成は、図11Aに示す構成と同じである。
拡散シート15の厚さ:0.24mm
拡散シート15の幅:44.1mm(交点より下部17.5mm、上部26.6mm)
拡散シート15の高さ:23.6mm(交点より下部9.3mm、上部14.3mm)
その他の構成は、図11Bに示す構成と同じである。
基板11の幅:12mm
固定材13の厚さ:1.0mm
測定ポイントは、図12の平面図に丸印で示すように、アレーユニットの上面即ち拡散板16の上面(発光ダイオードの出射面からの高さ=44.5mm)における、列1〜列9及び行A〜行Eの合計45箇所とした。列5及び行Cが、それぞれ、アレーユニットの長さ方向の中心線と幅方向の中心線上にある。なお、図12では、図11Cに示した構成における発光ダイオード12R,12G,12Bの配置を、測定ポイントと重ねて示している。
測定ポイントの間隔は、列4・列5・列6の間を22.0mm、他の列間を20.0mm、各行間を8.7mmとした。
また、青色の輝度値に対する赤色の輝度値の比を計算して、この計算値を、アレーユニットの幅方向の中心線(行Cの位置)における輝度値の比が1となるようにノーマラーズした。これにより得られた結果を、図13Dに示す。図13Dでは、値が1より大きいと赤色の輝度が青色の輝度より高いことを示し、1より小さいと青色の輝度が赤色の輝度よりも高いことを示している。つまり、この図の値が1に近く、緑色の輝度分布が均一であれば、均一性の良い平面白色光に近づくことになる。
従って、この図11Aに示した構成では、均一性の良い平面白色光を得ることはできないことがわかる。
一方、図14Dを見ると、まだアレーユニットの幅方向で赤色と青色に分離していて、若干の色分布を有していることがわかる。
また、図15Dを見ると、最大値が1.03、最小値が0.97であり、かなり1に近づいている。
これにより、色均一性の良好な平面白色光が得られることがわかる。
また、反射材14で囲まれた空間内に配置する拡散シート15の形状も、上述の各実施の形態に示した断面X字状に限定されない。
本発明のさらに他の実施の形態として、光源装置の概略構成図を図16に示す。図16は、図11A〜図11Cと同様に、光源装置(アレーユニット)の発光ダイオードユニットの部分の断面図を示している。
その他の構成は、図11Cに示した構成のアレーユニットと同様となっている。
このようにアレーユニットを構成しても、色均一性の良好な平面白色光が得られる
アレーユニットの各部の寸法は、以下のようにした。
発光ダイオード12R,12G,12Bのチップのサイズ:縦及び横9mm、高さ4.5mm
各発光ダイオードユニット20の中心間の距離:43.5mm
拡散材16の厚さ:2.0mm
反射材14の中央部14Bの高さ:20.1mm
反射材14の上部14Cの高さ:13.0mm
アレーユニットの底面の幅:25.8mm
アレーユニットの上面の幅:38.9mm
アレーユニットの長さ:150.6mm
固定材13の厚さ:1.0mm
拡散シート15の厚さ:0.24mm
また、青色の輝度値に対する赤色の輝度値の比の計算値を、アレーユニットの幅方向の中心線における輝度値の比が1となるようにノーマラーズした結果を、図14Dに示す。
また、図17Dを見ると、最大値が1.02、最小値が0.94であり、かなり1に近づいている。
これにより、色均一性の良好な平面白色光が得られることがわかる。
カラー液晶表示装置用のバックライト装置に適用する場合には、各発光ダイオードユニット20又はアレーユニットを、例えば図8に示したと同様にマトリックス状に配置することにより、バックライト装置を構成する。
図18に示すカラー液晶表示装置100は、透過型のカラー液晶表示パネル110と、このカラー液晶表示パネル110の背面側に設けられたバックライトユニット140とから成る。
薄膜トランジスタ116は、走査線115により、順次選択されると共に、信号線114から供給される映像信号を、対応する画素電極117に書き込む。
対向電極基板112は、その内表面に、対向電極118及びカラーフィルター119が形成されている。
拡散板141は、光出射面120aから出射された白色光を拡散させることにより、面発光における輝度の均一化を行うものである。
図8〜図10に示したバックライト光源装置40を用いて、図18に示すカラー液晶表示装置100を構成した場合には、図9及び図10に示す拡散板34が図18の拡散板141となる。
これにより、各発光ダイオード群において、効率良く光が出射されるので、カラー液晶表示パネル110に表示される画像の輝度を充分に確保することができる。
また、画像の輝度を充分に確保することができるため、より少ないエネルギーでも従来の構成と同等の輝度で画像を表示することが可能になる。
この場合、各発光ダイオード12R,12G,12Bのパッケージの上を拡散シートで覆い、周囲を反射材で囲って、発光ダイオードユニット(光混合器)を構成すればよい。
例えば、少なくとも一部の発光色の発光ダイオードを複数個設けたり、2色の発光色又は4色以上の発光色の発光ダイオードを用いたりして、発光ダイオードユニットを構成しても良い。
2個の発光ダイオードを用いる場合には、例えば、2個の発光ダイオードを内側に向かい合うように、それぞれ底面から傾斜させる構成が考えられる。
4個の発光ダイオードを用いる場合には、例えば、縦横に2個ずつ配置して、中心点側に向かうように、それぞれ底面から傾斜させる構成が考えられる。
5個の発光ダイオードを用いる場合には、中央に1個、その前後左右に1個ずつ配置して、中央の発光ダイオードに対して、その他の4個の発光ダイオードを内側に向かい合うように、それぞれ底面から傾斜させる構成が考えられる。
いずれの構成も、複数個の発光ダイオードを、内側に向かい合うように出射面を傾斜させている。
Claims (7)
- 少なくとも2種類以上の発光色の発光素子から1つの発光素子群を構成し、前記発光素子群から成る光源装置であって、
各前記発光素子群において、前記発光素子群を構成する各前記発光素子の出射面が内側に向かい合うように傾斜し、
前記発光素子群を構成する前記発光素子全体を覆って、上方に開口を有する反射材が設けられていると共に、前記発光素子の上方に、拡散材料からなる拡散シートが設けられている
ことを特徴とする光源装置。 - 前記拡散シートが、前記発光素子の上方で交差したX字状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 各前記発光素子群が、赤色の発光色の発光素子と、緑色の発光色の発光素子と、青色の発光色の発光素子とを少なくとも有して成ることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 各前記発光素子群は、赤色の発光色の発光素子と緑色の発光色の発光素子と青色の発光色の発光素子とが1個ずつ順に配置された列を有し、各列の外側にある赤色の発光色の発光素子及び青色の発光色の発光素子の出射面が、各列の中央にある緑色の発光色の発光素子の出射面に対して内側に向かい合うように傾斜していることを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
- 各列の外側にある発光素子の出射面の中央にある発光素子の出射面に対する傾斜角度が、10°〜80°の範囲内にあることを特徴とする請求項4に記載の光源装置。
- 前記発光素子が発光ダイオードであることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 画像を表示する表示部と、
前記表示部を背面側から照明する光源装置とを備えて成り、
前記光源装置は、少なくとも2種類以上の発光色の発光素子から1つの発光素子群を構成し、各前記発光素子群において、前記発光素子群を構成する各前記発光素子の出射面が内側に向かい合うように傾斜し、前記発光素子群を構成する前記発光素子全体を覆って、上方に開口を有する反射材が設けられていると共に、前記発光素子の上方に拡散材が設けられている
ことを特徴とする表示装置。
Priority Applications (1)
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JP2006002805A JP2007184493A (ja) | 2006-01-10 | 2006-01-10 | 光源装置、表示装置 |
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2006
- 2006-01-10 JP JP2006002805A patent/JP2007184493A/ja active Pending
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