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JP2007176549A - 開封同時開口紙箱 - Google Patents

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JP2007176549A
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JP2005376751A
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Miyoshi Takanashi
美佳 高梨
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】 前板上端に切断予定線で区画形成した開口窓を有し、前板の上端延長上に重合天板を連設し、後板の上端延長上に連設される天板および覆板が重合天板および開口部に固着される紙箱で、閉塞性と開封操作性を改善した開封同時開口紙箱を提供する。
【解決手段】 周壁を構成する前板、後板、両側板と、後板の上端に天板、覆片を連設し、前板の上端に重合天板を延設し、両側板の上端に天部耳片を延設し、前板の上端中央近傍に切断予定線で区画形成した開口窓を穿設し、且つ底部構造を有するブランクから構成され、組み立て時に開口窓と覆片とを接着してなる紙箱において、重合天板の幅方向略中央に紙箱の内方から外方に突出する凸エンボスで形成された貼着部を設けるとともに、重合天板に重ね合わされるそれぞれの天部耳片が、少なくとも貼着部に重なり合わない幅を有し且つ前板側角部を案内用円弧状に切り欠いた角部を有する開封同時開口紙箱。
【選択図】 図4

Description

本発明は、切断予定線で区画された紙箱の一部に接着された覆片を引き上げることにより前記紙箱の一部を開封と同時に開口させ、前記覆片を前記紙箱端部に差込むことにより前記開口部分とともに再閉鎖可能とした紙箱に関し、特に紙箱端部の閉塞並びに開封操作性を改善した構造に関するものである。
従来、この種の紙箱として、一枚のブランク板をサック貼りして四角筒状胴部を構成し、胴部後板の上端から延設される天板並びに覆片と、胴部前板の上端近傍に切断予定線で区画された開口部を穿設してなり、組立において前記天板が胴部上端を閉塞し且つ前記覆片が前記開口部に接着されてなる紙箱で、開封に際しては前記覆片を引き上げる操作によって前記開口部を区画する切断予定線が破断して胴部前板上端近傍を開口する形式の紙箱で、さらに前板開口部からの内容物取出しの後は、前記覆片に延設される差込片を前記開口部下縁に差し込むことにより再閉鎖が可能な紙箱が、菓子のカートン等を中心として広く実施されている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭49−124326号公報
一方、紙箱の端部閉鎖に関しては、例えば洗剤のカートン等において密封性や粉漏れ防止の点から、端部を構成する4枚のフラップが重なり合う部分で生じる段差を少なくする為、折り込まれるフラップ平面に凹或いは凸のエンボス加工を施して、接着面を全体として平坦とすることにより、フラップ間が密着して密封性が向上することが広く知られており、また、これを利用して接着性に優れたカートン底部の構造が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
実開平5−40120号公報
前述の開封時に開口する紙箱は、前板の中に切込線や破線で区画形成された開口窓と覆片が接着されることのみによって紙箱前板及び上端の閉塞が行われるので、接着不良の発生時はもちろん正常な状態でも、両側板上端延長上に連設される両舌片と天板との間隙が生じやすく、密着度を保持でき難い。そこで前述の端部閉鎖構造を、開口部を有する紙箱の上端閉鎖に用いると、前板の上端延長上に連設された重合天板と後板の上端延長上に連設された天板とが接着されて端部密封性は改善されるものの、前記両舌片が前記重合天板と天板との間に固着されたり強固に挟み込まれてしまう為、覆片の引き上げ操作による前板上部の開口部形成に続く天面部の開放が停止してしまうという問題が発生した。
本発明は、上記問題を解決するため、前板上端近傍に切断予定線で区画形成した開口窓を有し、前記前板の上端延長上に重合天板を連設し、後板の上端延長上に連設される天板および覆板が、前記重合天板および前記開口部に接着固定される紙箱であって、紙箱上端の閉塞性を維持しつつ開封操作性を改善した開封同時開口紙箱の提供にある。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、折線を用いて四角形筒状の周壁を構成する前板、後板、両側板と、前記後板の上端延長上に折線を介して天板、覆片を連設し、前記前板の上端に折線を介して重合天板を延設し、前記両側板の上端にそれぞれ折線を介して天部耳片を延設し、前記前板の上端中央近傍に切断予定線を穿設して開口窓を区画形成し、且つ底部構造を有するブランクから構成され、折り曲げ組み立てに際し、前記開口窓と前記覆片とを接着してなる紙箱において、前記重合天板の幅方向略中央に紙箱の内方から外方に突出する凸エンボスで形成された貼着部を設けるとともに、組み立てに際し前記重合天板に重ね合わされる前記それぞれの天部耳片が、少なくとも前記貼着部に重なり合わない幅を有し且つ前板側角部を案内用円弧状に切り欠いた角部を有することを特徴とする開封同時開口紙箱である。
本発明の開封同時開口紙箱は、天板と重合天板との接着を、前記重合天板の幅方向略中央に凸エンボスで形成された貼着部で行うので、組み立てに際し前記重合天板上に重合される両耳片は、結果的に前記重合天板と天板間に挟持されるものの固着されておらず、覆片の引き上げによる開封操作時にも、両耳片の前板側角部を切り欠いた案内用円弧状角部の働きによりスムーズに前記重合天板と天板との間から抜き出すことができ、開封操作が滞ることがない。また一旦抜け出した両耳片は再び重合天板と天板との間に戻ることがないので、開封によって形成される差込み蓋部の開閉操作に支障を来たすことがない。さらに、再閉鎖にあたって従来技術のように覆片の先に差込片を要しないので、覆片先端部の意匠的形状設計に制限を受けず、菓子や食品等の包装として興趣ある形状とすることが可能である。
本発明の開封同時開口紙箱は、前述のように天板と重合天板との接着部分が前記重合天板の幅方向略中央に凸エンボスで形成された貼着部のみで行われるが、前記重合天板も紙箱上端の奥行き寸法限界まで延設されており、且つ折り込まれ重合される両耳片との間も平坦な面が形成されて天板が重合されるので、紙箱上端の良好な閉塞性を得ることが出来るとともに、製箱工程の自動化も容易で、しかも小さな領域への接着によって効果を得ることができるので接着時間の短縮や接着剤自体の省資源化など経済性にも優れている。
上記本発明につき、図面等を用いて以下に詳述する。図1は本発明に係る実施例の展開平面図。図2は同じく実施例の製箱途中の状態を示す説明用部分斜視図。図3は同じく実施例の製箱完了状態を示す斜視図。図4は同じく実施例の開封途中の状態を示す説明用部分斜視図。図5は同じく実施例の開封状態を示す部分斜視図。図6は同じく実施例の再閉鎖状態を示す部分斜視図である。
図1は本発明に係る実施例の展開平面図で、板紙等を打抜き加工して、四角形筒状の周壁を構成するそれぞれ矩形状の側板4、後板3、側板2、前板1及び貼着片5がそれぞれ折線L4、L3、L2、L1を介して順設され、前記後板3の上端延長上に折線L5、L6を介して天板6、覆片7が連設され、前記側板2及び4の上端にそれぞれ折線L8及びL9を介して天部耳片9及び10が延設され、さらに前記前板1の上端に折線L7を介して重合天板8が延設されて天部構成部分を形成し、一方、前記前板1の下端に折線L10を介して底板11、前記後板3の下端に折線L11を介して重合底板12、前記両側板2及び4の下端に折線L12及びL13を介して底部耳片13及び14がそれぞれ延設されて底部構成部分を形成している。
前記前板1の上端中央近傍に切断予定線L14を穿設して開口窓fを区画形成するとともに該開口窓fの略中央部は貼着部mとされ、前記重合天板10の幅方向略中央に凸エンボス貼着部Xが形成されている。又、本実施例においては、前記重合底板12は下端方向に突出した凸字状に形成され、該凸字状の両側端角部の切り欠きには、重合する底部耳片13及び14の所定部分に凸エンボス貼着部Y及びZが嵌まり込み、底部接着面を平坦に形成し、接着性並びに閉塞性を向上させる。
ブランクAの周壁構成部分の上下方向中央部には、平行な鉤状破断線L15及びL16で形成される帯状のジッパーa、b、c、d及びeが連続して形成されている。
図2(a)、(b)、(c)は同じく実施例の製箱途中の状態を示す説明用部分斜視図で、先ずブランクAから折線L2、L4を用いて折り畳み、貼着片5と側板4とを貼着した平坦な筒状貼り合せ状態から、折線L1、L2、L3、L4を用いて四角形筒状に周壁を形成するよう立ち起こし、前記周壁下端部の折線L12、L13、L11、L10を用いて順に両底部耳片13、14、重合底板12、底板11を折り曲げそれぞれ貼着して底部を形成し、所定量の内容物を投入或いは充填し、次いで図2(a)に示すように、折線L7を用いて重合天板8を折り込み、次に図2(b)のように折線L8、L9を用いてそれぞれ天部耳片9、10を前記重合天板8に重ね合わせつつ折り込み、前記重合天板8の凸エンボス貼着部Xにホットメルト等の接着剤を塗布した後、図2(c)に示すように折線L5を用いて天板6を折り曲げ、前記重合天板8に重ね合わせると、前記天部耳片9および10を挟持した状態となる。さらに前板1の上端中央近傍に切断予定線L14を穿設して区画形成した開口窓fの中央部mにホットメルト等の接着剤を塗布した後、折線L6を用いて覆片7を折り曲げて前記開口窓fに重合貼着して、図3に示すように製箱の完了状態となる。
実施例の開封同時開口紙箱の内容物取り出しにあたっては、図4(a)に示すように、先ず覆片7を引き上げると開口窓fが覆片7に貼着されているので、切断予定線L14が切り離され前板1の上端中央に開口部分が形成され、続いて覆片7と天板6を引き上げると、図4(b)のように天板6と重合天板8間に挟持されていた天部耳片9及び10(図中に表れない)が抜き出される状態となる。このとき重合天板8の両側端縁がそれぞれ天部耳片9および10の案内用円弧状角部に当接して摺動するのでスムーズに引き上げ操作を行うことが出来る。図4(c)は引き上げ操作をさらに進めたところで、天部耳片9及び10がそれぞれ天板6と重合天板8との挟持状態を抜け出る直前の状態を示しており、最終的に図5のように紙箱の開封完了状態となる。
一方、筒状胴部の上下方向中央に設けた連続するジッパーa、b、c、d及びeを用いる場合は、中央部を切り離して残った下部の箱構造から内容物が突出した状態での使用となる。
図5の開封完了状態から、内容物の取り出し等使用後は、折線L8、L9を用いて両側の天部耳片9、10をそれぞれ折り込み、覆片7を前板1と前記両天部耳片9及び10の先端部との間に差し込みつつ天板6を被せると、図6に示す再閉鎖完了状態となる。
本発明に係る実施例の展開平面図。 同じく実施例の製箱途中の状態を示す説明用部分斜視図。 同じく実施例の製箱完了状態を示す斜視図。 同じく実施例の開封途中の状態を示す説明用部分斜視図。 同じく実施例の開封完了状態を示す部分斜視図。 同じく実施例の再閉鎖状態を示す部分斜視図。
符号の説明
A ブランク板
1 前板
2 側板
3 後板
4 側板
5 貼着片
6 天板
7 覆片
8 重合天板
9、10 天部耳片
11 底板
12 重合底板
13、14 底部耳片
L1〜L13 折線
L14 切断予定線
L15、L16 鉤状破断線
a〜e ジッパー
m、n 貼着部
X、Y、Z 凸エンボス貼着部

Claims (1)

  1. 折線を用いて四角形筒状の周壁を構成する前板、後板、両側板と、前記後板の上端延長上に折線を介して天板、覆片を連設し、前記前板の上端に折線を介して重合天板を延設し、前記両側板の上端にそれぞれ折線を介して天部耳片を延設し、前記前板の上端中央近傍に切断予定線を穿設して開口窓を区画形成し、且つ底部構造を有するブランクから構成され、折り曲げ組み立てに際し、前記開口窓と前記覆片とを接着してなる紙箱において、前記重合天板の幅方向略中央に紙箱の内方から外方に突出する凸エンボスで形成された貼着部を設けるとともに、組み立てに際し前記重合天板に重ね合わされる前記それぞれの天部耳片が、少なくとも前記貼着部に重なり合わない幅を有し且つ前板側角部を案内用円弧状に切り欠いた角部を有することを特徴とする開封同時開口紙箱。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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