JP2007081553A - カメラシステムの表示方法及びカメラシステム - Google Patents
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Abstract
従来多数のカメラで行なっていた広域監視システムを、1台あるいは少数のメガピクセルカメラ等の有効画素数が多い TV カメラで撮像し、全体を把握しながら監視したいエリアを効率的に監視することを目的とする。また、アラーム情報と画像エリアをデータマップ化することでエリア情報を画像、文字つきで即座に表示する。
【解決手段】
有効画素数が多い TV カメラで撮像した映像を監視したい複数のエリアに分割し伝送する。また、有効画素数が多い TV カメラで撮像した映像を複数のエリアに分割し、分割した各々の映像について奥行き補正する。また、TV カメラで撮像した映像を IP ネットワークを介して伝送する際に、映像をエリア分割し、必要なエリアの映像だけ、例えば、VGA サイズで伝送することで、従来の画像データの伝送方式に比べて伝送帯域を小さく抑える。
【選択図】 図1
Description
レンズや雲台を備え、パン機構、チルト機構またはズーム倍率変更機構等の少なくとも1つを制御してカメラの視野範囲を変更するような可動式カメラでは、視野範囲を変更して監視したいエリアに可動させることで複数のエリアを1台のカメラでカバーすることができるが、一度に全体の状況を把握し、観たいエリアに即座に映像表示させることはできなかった(例えば、特許文献1参照。)。
従って、図23(a) の TV カメラ 51-1 と 51-2 と伝送手段で結合され、TV カメラ 51-1 と 51-2 の取得した画像を表示しているモニタには、図23(b) の表示例 510 、520 に示すように、TV カメラ 51-1 と 51-2 の手前の車両は大きく映り、奥の車両は小さく映る。
例えば、監視エリアを変更する必要があったり、被写体のレイアウトが変更されたり(監視場所のレイアウトが変更されたり)すると、その都度カメラを移設する必要がある。設置されているカメラが多いほど、変更作業には時間や労力がかかるようになる。
また、監視カメラシステムでは、複数の監視者が同じ画像を共有しているが、そのなかで監視したいポイントの画像を監視者毎にそれぞれ選択して、それぞれのモニタに表示させることはできない。
また、エリア分割することでメガピクセルカメラ等の有効画素数が多い TV カメラの画像フレームの大きなデータ量を縮小し効率的に LAN などへ配信することができる。
本発明の他の目的は、従来多数のカメラで行なっていた広域監視システムを1台あるいは少数のメガピクセルカメラ等の有効画素数が多い TV カメラで撮像し、全体を把握しながら監視したいエリアを効率的に監視することを目的とする。また、アラーム情報と画像エリアをデータマップ化することでエリア情報を画像、文字つきで即座に表示することにある。
また、好ましくは、所定の分割エリアの映像の奥行きを補正してモニタ表示する。
また、好ましくは、カメラが360度カメラである。
また、好ましくは、センサと分割エリアをあらかじめ関連付けしておき、センサがアラームを発生した場合には、アラームを発生したセンサに関連付けられた分割エリアの映像をモニタに表示する。
また、本発明のカメラシステムは、有効画素数が多い TV カメラで撮像した映像を複数のエリアに分割し、分割した各々の映像について奥行き補正(画面奥方向の画像を奥行きに従って大きく表示)するものである。
また、本発明のカメラシステムは、TV カメラで撮像した映像を IP ネットワークを介して伝送する際に、映像をエリア分割し、必要なエリアの映像だけ、例えば、VGA サイズで伝送することで、従来の画像データの伝送方式に比べて伝送帯域を小さく抑えるものである。
また本発明のカメラシステムは、更に、アラーム発生エリアをデータマップ化し、アラーム情報表示及びアラーム予測を行なうものである。
また、有効画素数が多い TV カメラで撮像した映像をデータ化して、IP ネットワークなどを介して伝送する場合、撮像した映像全体をデータ化せず、監視に必要な分割されたエリアのみをデータ化して伝送するため、データ量を低減することが可能である。
また、本発明を画像処理装置と組み合わせることで検出された侵入物体などの被写体周辺のエリアを自動選択することが可能である。
また、本発明を市街地の交差点などを監視する交通流監視システムに応用ですことで交差点全体360度をメガピクセルカメラで撮像した画像について、監視ポイント毎にエリア分割し、エリア画像と場所情報、警報情報をデータマップ化することで、監視者は交差点全体の状況を把握すると同時に交差点の詳細画像及び警報発生ポイントの画像をモニタすることが可能である。
1-1 〜 1-3 は、TV カメラで、例えば、TV カメラ1-1 で1〜2車両目を監視し、TV カメラ 1-2 で3〜4車両目を監視し、TV カメラ 1-3 で5〜6車両目を監視する。
TV カメラ 1-1 〜 1-3 は、図示していないホームの屋根から支柱 1-11 、1-12 、1-13 でそれぞれ吊り下げられて固定されている。
TV カメラ 1-1 及び 1-2 から延びている実線は、TV カメラの視野範囲を示す。
ここで、モニタや記録装置は図1に示していないが、例えば、運転席、車掌席、駅事務所または監視センタに設置され、TV カメラ各々と無線または有線のいずれかあるいはそれらの組合せの周知の伝送手段(図示しない、例えば、無線 LAN( Local Area Network )、光通信等によって結合されている。
このとき、例えば、TV カメラの撮影画素数を 3200 × 2400 ドット( QUXGA サイズ)と設定する。そして、モニタの画面表示解像度を、例えば640 × 480 ドット( VGA サイズ)とする。
また、例えば、TV カメラは、その撮影画素数が 2048 × 1536 ドット( QXGA サイズ)以上のカメラである。
破線 20-1 で囲まれたエリアの画像は、図2(c) のように抽出され、破線 20-2 で囲まれたエリアの画像は、図2(d) のように抽出され、破線 20-3 で囲まれたエリアの画像は、図2(e) のように抽出さる。
即ち、図2(c) の画像は図2(c′) に示すように補正され、図2(d) の画像は図2(d′) に示すように補正され、図2(e) の画像は図2(e′) に示すように補正される。
このような補正技術については、後述する。
操作 PC 33 は、自身で備えているかまたは別途接続した表示ユニットに映像制御器 32 から与えられた映像信号をその表示ユニットの表示形式に変換して出力する。表示ユニットは、TV カメラ 31 が撮像した視野範囲全体の映像を表示する。
監視したいエリアは、図1のような鉄道のホーム監視カメラシステムの場合には、例えば、電車の上降口付近であり、1つまたは複数のエリアを選択することができる。
そして、表示するモニタをモニタ 34 の中から選択あるいは指定して、その情報と共に、映像制御器 32 に出力する。
なお、このとき、操作者が、表示するエリアの映像と共にそのエリアの情報を文字や図形で表示(更に、音声出力)したい場合には、その設定をすることもできる。エリアの情報とは、例えば、そのエリアの地名や地番(電車の乗降の場合には、車両番号等の順番や乗降口番号、等)他、時刻情報、等である。
モニタ 34 は、それぞれ与えられたデータを映像または音声として出力する。
図4は、本発明の一実施例の映像制御器の機能を説明するためのブロック図である。41 は映像分配器、42 は A/D 変換部、43 は画像メモリ部、44 はエリア抽出部、45 は画像補正部、46 は D/A 変換部、47 はコントロール部、48 は画質変換部である。
A/D 変換部 42 は、映像信号をデジタルデータに変換し、フレーム毎に画像メモリ 43 に出力する。画像メモリ部 43 は、入力された映像データを記録する。
画像メモリ部 43 は、1フレーム分の映像データをエリア抽出部 44 に出力する。
この際、画質変換部 48 では、各エリアの映像サイズを同じ画素サイズ(画面表示解像度のサイズ)に合せる。分割されたエリアは、各々画像補正部 45 に入力され、部分拡大による奥行き補正を行ない、エリア毎に、それぞれ該当する D/A 変換部 46 に出力する。
最後に D/A 変換部 46 で各エリア毎の画像をアナログの映像信号に戻してそれぞれのモニタ 34 に出力する。
操作 PC 58 は、自身で備えているかまたは別途接続した表示ユニットに映像制御器 55 から与えられた映像信号をその表示ユニットの表示形式に変換して出力する。表示ユニットは、TV カメラ 51 が撮像した視野範囲全体の映像を表示する。
なお、このとき、操作者が、表示するエリアの映像と共にそのエリアの情報を文字や図形で表示(更に、音声出力)したい場合には、その設定をすることもできる。エリアの情報とは、例えば、そのエリアの地名や地番(電車の乗降の場合には、車両番号等の順番や乗降口番号、等)他、時刻情報、等である。
クライアント PC 54 は、IP ネットワーク 53 を介して、TV カメラ 51 が撮像した視野範囲全体の映像から操作 PC 58 で分割した映像を受信してその表示部に表示する。
なお、図5では、クライアント PC を1台だけとして説明したが、複数のクライアント PC があり、それぞれが別のエリア画像(全体画像を含む)の配信要求をしても良い。
図6は、図4の映像制御器から、映像分配器 41 を除去し、画質変換部 48 を映像分配器 41 と結合する代わりに画質メモリ部43 とを設け、画質変換部 48 と画像メモリ部 43 と結合したものである。
図6のように、画質変換部では QXGA サイズ( 2048 × 1536 ドット)以上の画像フレーム(メガピクセル監視カメラの全体画像)を VGA サイズ( 640 × 480 ドット)に変換することで、データ量を減らしてネットワークへの負荷を軽減することができる。
なお、図6では、映像制御器 55 から、画像配信装置 52′への結線は、複数の入力があるように描いているが、図5の場合には、映像制御器 55 から画像配信装置 52′等の結線が1本のデータバスとして描いてあることによる違いで、実質的に同一である。
WEB エンコーダ 71 〜 73 は、エリア画像をネットワークへ配信する(この場合は3台)。また、WEB エンコーダ 74 は、映像制御器 55 の画質変換部 48 で変換された VGA サイズの映像をフレーム毎にネットワーク 53 に配信する。
なお、図7では、映像制御器 55 から、画像配信装置 52′内部の機能を明確にするために、複数の入力があるように描いているが、図5の場合には、映像制御器 55 から画像配信装置 52′等の結線が1本のデータバスとして描いてあることによる違いで、実質的に同一である。
各 WEB エンコーダ 71 〜 74 は、クライアント PC 54 側からの要求に応じてエリア画像または全体画像を配信する。
コントロール部 75 は、映像制御器 55 からの情報によって、各 WEB エンコーダ 71 〜 74 とスイッチングハブ 76 を制御し、スイッチングハブ 76 は、IP ネットワーク 53 と各 WEB エンコーダ 71 〜 74 との結合を切り換える。
しかし、本発明では、TV カメラの映像をフレーム毎にサイズの小さなエリアに分割した後にネットワークに配信する。このため、従来に比べてデータ量を小さく抑えることが可能である。
QXGA サイズの TV カメラの映像をフレーム単位でVGA サイズのエリアに分割した場合には、従来の方式に比べて約 10 %のデータ量にすることが可能である。
クライアント PC が1つのエリア画像を表示する場合には、あまり効果が無いが、複数のエリア画像を表示する場合は、1つのエリアの I ピクチャとその他のエリアの差分データを配信するだけでよいのでデータ量を低減することが可能である。
そして、選択された任意の大きさのエリア画像は、映像制御器 55 の画質変換部で VGA サイズに変換され、画像 83 のように表示される。
また、拡大されて表示されるか縮小されて表示されるかも、同様なことがいえる。
監視用 TV カメラ 51 が撮像した映像は、フレーム毎に画像処理部 99 に出力される。画像処理部 99 は、周知のアルゴリズム(例えば、フレーム間差分や背景差分)を用いて侵入者を検知する。そして、侵入者を検出すると、検出したエリアを中心とした、侵入者のエリアを含み、侵入者のエリアと同じか少し大きめのエリアを自動選択する。この選択するエリアの広さはあらかじめ定めるか、また適時変更できる。
即ち、図9(c) は、エリア枠 94 の画像が映像制御器 55 の画質変換部で VGA サイズに変換され、画像 95 のように表示されることを示す。
また、侵入者が同時に2つ以上検出される場合には、同意に複数の枠が表示されるが、その場合には、更にマウス等が表示され、操作者が選択したいずれかの侵入者が VGA サイズで表示されるか、あるいは、複数のクライアント PC に自動的に割り当てられて別々に拡大されて表示することができる。
上記の発明の実施例では、操作 PC 58 で行なっていたエリア画像選択を、画像配信用 WEB サーバの WEB ページ(ブラウザ)上でクライアント PC 54 を操作することで行ない、クライアント PC 54 でモニタする視聴者側でエリアを選択する。選択されたエリアが、例えば画像 107 のようにモニタに表示される。
図11に示すように、WEB サーバ 111 は、選択された情報をもとに、WEB サーバ 111 に備えられた映像制御器 55′を制御し、配信するエリアを指定することで視聴者が観たい映像を届けることができる。
なお、WEB サーバ 111 はネットワーク経由でカメラ側の映像を受信しても良いが、ネットワークを経由しないで、直接映像を得、それらの映像を蓄積しておいて、WEB サーバ 111 からネットワークを介して映像を配信しても良い。
また、複数台のカメラで撮像した画像の合成についても同様なことがいえる。
図12において、カメラ部 121には、3台のTV カメラ 122 を水平120度ずつ撮像するように配置し、それぞれのTV カメラ 122 が撮像した映像 123-1 、123-2 、及び 123-3 を画像処理によって合成して360度のパノラマ画面 124 を表示のために出力する。TV カメラ 122 は、例えば、900 万画素のメガピクセルカメラである。
管理サーバ 134 は、映像の配信制御、及び配信するクライアント数などネットワーク接続端末を管理する。
WEB デコーダ 136 が変換する形式は、大型モニタ137 が表示可能な形式であれば何でも良い。
大型モニタ 137 は、入力された監視画像を単画面表示または多分割表示する。
なお、単画面表示とは、モニタの表示画面に入力可能なカメラの1台分の映像だけを表示し、多分割表示とは、表示画面を分割して複数台のカメラの映像を表示するものである。
図15は、本発明の一実施例の監視システムを示すブロック図である。図2は、被写体の画像の部分拡大処理を行うための画像処理装置と記録装置を使用したシステム系統図である。521 は TV カメラ、522 は画像処理装置、522-1 は画像処理装置 522 内の画像フレームメモリ、523 は記録装置、524 はモニタである。また、525 ,526 ,527 は映像信号である。記録装置は、例えば、デジタルレコーダである。TV カメラ 521 は、例えば、有効画素数が 120 万画素以上のメガピクセルカメラである。
また例えば、QVGA( 320 × 240 )で録画するなら、画素の拡大率は、縦、横ともに最大で4倍までなら画質を落とさずに拡大することが可能である。
しかし、画像処理装置を FPGA で構成して図18に示すフローチャートのように処理することもできる。図18は、本発明の一実施例の画像処理方法の処理動作例を説明するためのフローチャートである。
ステップ 1502 では、背景画像によって画素毎の拡大率の算出を行う。
ステップ 551 では、映像信号525 を画像フレームメモリ 531 に記憶する。
ステップ 553 では、記憶された映像信号525 と予め格納していた背景画像とを、例えば画素毎に輝度値の差分を算出し、輝度差検出画像543 を検出する。
ステップ 555-1 では、被写体形状検出部534 で確定された形状検出画像 544 の画素領域について、各々の画素の画素サイズの拡大率を決定する。
算出方法を一般化するために、以降のように変数を定める。
このとき、GY は式(3) のように求めることができる。
以上の算出処理は、カメラ設置時に被写体を撮影した状態で行い、以降の通常監視時は、拡大率の算出は行わず、拡大率α(X) 、β(X) を定数として使用する。
このような監視において、本発明では、複数のカメラで撮像した監視領域を、1つのカメラで正面から撮像したように擬似的に表示させる。これによって、視認性が向上する。
また、例えば、図17によって説明した形状検出画像 544 によって選択しても良い。
また更に、図18によって説明したステップ 554 での処理によって、形状検出画像 544 を求めても良い。
また、記録装置に記憶する画像は、表示画像と同じであっても元の画像であってもどちらでも良いし、それら両方であっても良い。
またカメラが取得した画像をデータ化して IP ネットワークなどへ伝送する場合に、映像全体をデータ化しないので、必要な部分画像、即ち、分割されたエリアのみを伝送するためデータ量を低減することができる。
また、本発明を画像処理装置と組み合わせることで検知された侵入者などの被写体周辺のエリアを自動選択することが可能できる。
また、本発明を市街地の交差点などを監視する交通流監視システムに応用ですことで交差点全体360度を有効画素数が多いカメラで撮像した画像について、監視ポイント毎にエリア分割し、エリア画像と場所情報、警報情報をデータマップ化することで、監視者は交差点全体の状況を把握すると同時に交差点の詳細画像及び警報発生ポイントの画像をモニタすることが可能である。
Claims (5)
- 1台あるいは複数台のカメラによって1つのエリアを撮像し、該撮像された1つのエリアの映像から、所定の分割エリアを選択して該選択された分割エリア毎にモニタに表示するカメラシステムの表示方法において、
上記1台あるいは複数台のカメラが撮像する上記1つのエリアの映像のサイズが、上記モニタの画面表示解像度より大きいことを特徴とするカメラシステムの表示方法。 - 請求項1記載のカメラシステムの表示方法において、
上記所定の分割エリアの映像の奥行きを補正してモニタ表示することを特徴とするカメラシステムの表示方法。 - 請求項1記載のカメラシステムの表示方法において、
上記カメラが360度カメラであることを特徴とするカメラシステムの表示方法。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のカメラシステムの表示方法において、センサと上記分割エリアをあらかじめ関連付けしておき、上記センサがアラームを発生した場合には、該アラームを発生したセンサに関連付けられた上記分割エリアの映像を上記モニタに表示することを特徴とするカメラシステムの表示方法。
- 1つのエリアを撮像する1台または複数台のカメラと、該撮像された1つのエリアの映像から、所定の分割エリアを選択して該選択された分割エリア毎にモニタに表示するために出力する制御装置とを備え、
上記1台あるいは複数台のカメラが撮像する上記1つのエリアの映像のサイズが、上記モニタの画面表示解像度より大きいことを特徴とするカメラシステム。
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