JP2007055822A - 合わせガラス用中間膜および合わせガラス - Google Patents
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Abstract
【課題】 太陽光の照射等による温度上昇に伴う遮音性の低下を防止するともに、遮光性にも優れた合わせガラス用中間膜および合わせガラスを提供する。
【解決手段】 この合わせガラス用中間膜は、遮音性ポリビニルアセタール樹脂層の少なくとも片面に、着色ポリビニルアセタール樹脂層が積層されてなる多層膜である。着色ポリビニルアセタール樹脂層は、樹脂中に着色剤を分散させることにより着色されている。この合わせガラス中間膜を用いて合わせガラスを得る。
【選択図】 なし
【解決手段】 この合わせガラス用中間膜は、遮音性ポリビニルアセタール樹脂層の少なくとも片面に、着色ポリビニルアセタール樹脂層が積層されてなる多層膜である。着色ポリビニルアセタール樹脂層は、樹脂中に着色剤を分散させることにより着色されている。この合わせガラス中間膜を用いて合わせガラスを得る。
【選択図】 なし
Description
本発明は、遮音性に優れるとともに、遮光性にも優れた合わせガラス用中間膜および合わせガラスに関する。
少なくとも二枚の透明ガラス板の間に、例えば可塑剤により可塑化されたポリビニルブチラール樹脂等よりなる中間膜を接着させた合わせガラスが自動車や建築物などの窓ガラスに広く使用されている。また、各種着色剤等により着色された中間膜を用いることにより、着色合わせガラスとして内部の光量を容易に調整することも可能であるというメリットも有している。
この種の中間膜を用いた合わせガラスは、耐候性がよい、中間膜とガラスとの接着性がよい、外部衝撃を受けた際に物体が貫通しにくい、外部衝撃により破損してもガラスの破片が飛散することが少ない等の合わせガラスに必要な基本的性能を有しているが、遮音性が十分ではないという問題がある。
特に、周波数2000〜5000Hz付近の中高音域においては、コインシデンス効果によって音響透過損失量が低下して遮音性が低下する。ここに、コインシデンス効果とは、ガラス板に音波が入射したとき、ガラス板の剛性と慣性によってガラス板面上を横波が伝導し、この横波と入射音とが共鳴し、音が透過する現象をいう。このコインシデンス効果は、合せガラスの面密度が小さくなるほど、すなわちガラス板の厚さが薄くなるほど高周波数側にシフトする。
最近、遮音性に対する要求がますます高まり、上記のような基本的性能のほか、優れた遮音性能を発揮する合わせガラスが要求されている。このような遮音性合わせガラス用中間膜および合わせガラスとして、例えば、下記の特許文献1には、二種の可塑化ポリビニルアセタール樹脂膜を用い、これを少なくとも二層以上に積層して構成した積層構成の遮音性合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラスが開示されている。
しかし、従来の遮音性合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラスでは、上述のコインシデンス効果による遮音性の低下が防止され、遮音性能が著しく改善されるものの、太陽光が照射されること等により合わせガラスの温度が上昇するような場合には、合わせガラスの遮音性能が低下するという問題がある。
特許第2703471号公報
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、太陽光の照射等による温度上昇に伴う遮音性の低下を防止するともに、遮光性にも優れた合わせガラス用中間膜および合わせガラスを提供することにある。
上記の目的は、請求項1〜5に記載の発明によって達成することができる。
すなわち、請求項1記載の発明に係る合わせガラス用中間膜は、遮音性ポリビニルアセタール樹脂層と着色ポリビニルアセタール樹脂層とが積層されていることを特徴とするものである。
すなわち、請求項1記載の発明に係る合わせガラス用中間膜は、遮音性ポリビニルアセタール樹脂層と着色ポリビニルアセタール樹脂層とが積層されていることを特徴とするものである。
また、請求項2記載の発明に係る合わせガラス用中間膜は、請求項1に記載の発明において、合わせガラス用中間膜の両面に、透明ガラスを接着させた合わせガラスの380〜780nmの波長における可視光透過率が80%以下であることを特徴とするものである。
また、請求項3記載の発明に係る合わせガラス用中間膜は、請求項1又は2に記載の発明において、合わせガラス用中間膜の両面に、透明ガラスを接着させた合わせガラスの300〜2100nmの波長における日射光透過率が75%以下であることを特徴とするものである。
また、請求項4記載の発明に係る合わせガラス用中間膜は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、着色ポリビニルアセタール樹脂層が、着色剤により着色された着色層であることを特徴とするものである。
さらに、請求項5記載の発明に係る合わせガラスは、少なくとも二枚の透明ガラス板の間に、請求項1〜4のいずれか1項に記載に記載の合わせガラス用中間膜が接着されていることを特徴とするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、遮音性ポリビニルアセタール樹脂層としては、特に限定されず、従来より遮音性合わせガラスの中間膜として用いられている公知の遮音性ポリビニルアセタール樹脂膜が使用できるが、上記特許第2703471号公報に記載されている遮音性ポリビニルアセタール樹脂層を使用するのが好ましい。
本発明において、遮音性ポリビニルアセタール樹脂層としては、特に限定されず、従来より遮音性合わせガラスの中間膜として用いられている公知の遮音性ポリビニルアセタール樹脂膜が使用できるが、上記特許第2703471号公報に記載されている遮音性ポリビニルアセタール樹脂層を使用するのが好ましい。
すなわち、ポリビニルアルコールを炭素数4〜6のアルデヒドでアセタール化して得られ、ビニルアセテート成分(残存アセチル基)が8〜30モル%のポリビニルアセタール樹脂(a)と可塑剤とからなる少なくとも一つの樹脂層を遮音性ポリビニルアセタール樹脂層(A)として使用するのが特に好ましい。
上記遮音性ポリビニルアセタール樹脂層(A)には、必要に応じて、各種染料、顔料等の着色剤、熱線遮蔽微粒子等が含有されていてもよい。
上記遮音性ポリビニルアセタール樹脂層(A)には、必要に応じて、各種染料、顔料等の着色剤、熱線遮蔽微粒子等が含有されていてもよい。
また、本発明において、着色ポリビニルアセタール樹脂層を構成する樹脂としては、特に限定されず、従来より合わせガラスの中間膜として用いられている公知のポリビニルアセタール樹脂が使用できる。そして、このような樹脂に、可塑剤と、着色剤とを適当量混合分散させることにより、着色ポリビニルアセタール樹脂層とされる。特に、ポリビニルアルコールを炭素数3〜4のアルデヒドでアセタール化して得られる、ビニルアセテート成分(残存アセチル基)が4モル%以下の上記ポリビニルアセタール樹脂(b)と、可塑剤と、各種染料、顔料等の着色剤とからなる着色ポリビニルアセタール樹脂層(B)を用いるのが好ましい。
上記着色ポリビニルアセタール樹脂層(B)には、必要に応じて、熱線遮蔽微粒子等が含有されていてもよい。
上記着色ポリビニルアセタール樹脂層(B)には、必要に応じて、熱線遮蔽微粒子等が含有されていてもよい。
本発明においては、遮音性ポリビニルアセタール樹脂層(A)と着色ポリビニルアセタール樹脂層(B)と積層したものを合わせガラス用中間膜として用いるが、これに更に無色透明ポリビニルアセタール樹脂層を積層することも可能である。この無色透明ポリビニルアセタール樹脂層の構成としては、特に限定されず、従来より合わせガラスの中間膜として用いられている公知のポリビニルアセタール樹脂に、可塑剤を適当量分散混合した樹脂層が用いられる。特に、上記ポリビニルアセタール樹脂(b)と可塑剤からなる透明ポリビニルアセタール樹脂層(C)を用いるのが好ましい。
樹脂層(A)及び樹脂層(B)を必須成分として、必要に応じて樹脂層(C)を積層することにより、本発明の合わせガラス用中間膜が得られるが、その積層順序としては樹脂層(A)及び樹脂層(B)を少なくとも各1層有していれば、特に限定されず、(B)/(A)/(B)、(B)/(A)/(C)、(A)/(C)/(B)、(C)/(A)/(C)/(B)等任意の構成を用いることが出来る。なかでも、合わせガラス用中間膜の取扱い性から、樹脂層(B)又は、樹脂層(C)が最外層となる構成の合わせガラス用中間膜が特に好ましい。
上記のようにして得られる合わせガラス用中間膜の両面に、透明ガラスを接着させた合わせガラスの380〜780nmの波長における可視光透過率は80%以下であることが好ましい。特に好ましくは70%以下であり、更に好ましくは50%以下である。上記可視光透過率が80%を上回ると、得られる合わせガラスの遮光性が損なわれ、太陽光の照射等による遮音性能低下の改善効果が小さくなる。
また、上記合わせガラス用中間膜の両面に、透明ガラスを接着させた合わせガラスの300〜2100nmの波長における可視光透過は75%以下であることが好ましい。特に好ましくは70%以下であり、更に好ましくは50%以下である。上記日射透過率が75%を上回ると、得られる合わせガラスの遮光性が損なわれ、太陽光の照射等による遮音性能低下の改善効果が小さくなる。
ここで、上記各種ポリビニルアセタール樹脂を得るには、公知の方法が採用される。例えば、所定のポリビニルアルコールを使用し、これを温水に溶解し、得られた水溶液を所定の温度、例えば0〜95℃に保持して所要の酸触媒および所定のアルデヒドを加え、攪拌しながらアセタール化反応を進行させ、次いで反応温度を上げて熟成し反応を完結させ、その後、中和、水洗および乾燥を行ってポリビニルアセタール樹脂の粉末を得ることができる。得られるポリビニルアセタール樹脂の平均重合度は800〜3000、アセタール化度は50〜75モル%のものが好ましい。
平均重合度が800未満であると、樹脂膜の強度が弱くなりすぎて、得られる合わせガラスの耐貫通性が低下することがあり、逆に平均重合度が3000を超えると、樹脂膜の成形性が難しくなったり、樹脂膜の強度が強くなりすぎて、得られる合わせガラスの衝撃吸収性が低下したりすることがある。また、アセタール化度が50モル%未満であると、可塑剤との相溶性が低下して、耐貫通性や遮音性の確保に必要な量の可塑剤を含有させることが難しくなることがあり、樹脂膜の吸湿性も高くなり、逆にアセタール化度が75モル%を超えると、樹脂膜の強度が弱くなりすぎて、得られる合わせガラスの耐貫通性が低下することがある。なかでも、ガラスに対する適正な接着力、透明性、耐候性に優れるという点からポリビニルブチラール樹脂が好適である。
なお、ポリビニルブチラール樹脂等のポリビニルアセタール樹脂のビニルアセテート成分(残存アセチル基)、平均重合度およびアセタール化度は、例えば、JIS K 6728「ポリビニルブチラール試験方法」や核磁気共鳴法(NMR)に基づいて測定することができる。
また、上記炭素数4〜6のアルデヒドとしては、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、n−バレルアルデヒド、2−エチルブチルアルデヒド、n−ヘキシルアルデヒドが挙げられる。なかでも、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、n−ヘキシルアルデヒド、n−バレルアルデヒドが好適に用いられる。また、上記炭素数3〜4のアルデヒドとしては、プロピオンアルデヒド、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒドが挙げられる。
上記可塑剤としては、特に限定されず、この種の中間膜用の可塑剤として一般的に用いられている公知の可塑剤を用いることができる。例えば、トリエチレングリコール−ジ−2−エチルブチレート(3GH)、トリエチレングリコール−ジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)、トリエチレングリコール−ジ−n−ヘプタノエート(3G7)、テトラエチレングリコール−ジ−2−エチルヘキサノエート(4GO)、テトラエチレングリコール−ジ−n−ヘプタノエート(4G7)、オリゴエチレングリコール−ジ−2−エチルヘキサノエート(NGO)などが好適に用いられる。これ等の可塑剤は、一般に、ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して25〜70重量部の範囲で用いられる。
なかでも、ポリビニルアルコールを炭素数4〜6のアルデヒドでアセタール化して得られ、ビニルアセテート成分(残存アセチル基)が8〜30モル%のポリビニルアセタール樹脂(a)100重量部に対しては30〜70重量部の範囲で用いることが特に好ましく、ポリビニルアルコールを炭素数3〜4のアルデヒドでアセタール化して得られる、ビニルアセテート成分(残存アセチル基)が4モル%以下の上記ポリビニルアセタール樹脂(b)100重量部に対しては25〜55重量部の範囲で用いることが特に好ましい。
また、上記着色剤としては、各種染料あるいは各種顔料が挙げられる。
各種染料としては、一般的に用いられている染料であれば、特に限定されず、アクリジン染料・アゾ染料・アリザリン染料・アントラキノン染料・インジゴイド染料・カルボニウム染料・キサンテン染料・キノリン染料・キノンイミン染料・ジフェニルメタン染料・スチルベン染料・チアゾール染料・トリフェニルメタン染料・ニトロ染料・ニトロソ染料・ピラゾロン染料・メチン染料・硫化染料等が挙げられる。
各種染料としては、一般的に用いられている染料であれば、特に限定されず、アクリジン染料・アゾ染料・アリザリン染料・アントラキノン染料・インジゴイド染料・カルボニウム染料・キサンテン染料・キノリン染料・キノンイミン染料・ジフェニルメタン染料・スチルベン染料・チアゾール染料・トリフェニルメタン染料・ニトロ染料・ニトロソ染料・ピラゾロン染料・メチン染料・硫化染料等が挙げられる。
また、各種顔料としては、一般的に用いられている顔料であれば、特に限定されず、カーボンブラック、赤色酸化鉄、アゾ系、イソインドリノン系、フタロシアニン系、スレン系、キナクリドン系、ペリレン系、メラミン系などのほか、弁柄、黄鉛、モリブデートオレンジ、群青、紺青、コバルトブルー、黒鉛、亜鉛華、炭酸カルシウム、クレー、シリカ、タルク、珪藻土、アルミナホワイト、酸化チタン、ジオキサジン、ニトロソグリーン等が挙げられる。
これらの染料あるいは顔料は単独で用いられてもよく、混合して用いられてもよい。耐候性の観点から無機微粒子が好ましい。これらの染料あるいは顔料は、添加する樹脂層のポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して0.05〜20重量部の範囲、好ましくは0.1〜10重量部の範囲で用いられる。
なお、上記遮音性ポリビニルアセタール樹脂層(A)、上記着色ポリビニルアセタール樹脂層(B)、上記無色透明ポリビニルアセタール樹脂層(C)には、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、アンチモンドープ酸化錫(ATO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、インジウムドープ酸化亜鉛(IZO)、錫ドープ酸化亜鉛、珪素ドープ酸化亜鉛、アンチモン酸亜鉛、6ホウ化ランタン、6ホウ化セリウム、金微粉、銀微粉、白金微粉、アルミニウム微粉等の熱線遮蔽粒子が含有されていてもよい。
中間膜に添加される熱線遮蔽粒子などの無機微粒子の平均粒径は0.01〜100μmであることが好ましく、0.01〜50μmがさらに好ましい。なお、これ等の平均粒子径は、光散乱測定装置(例えば、大塚電子社製「DLS−6000AL」)を使用して、Arレーザーを光源として動的光散乱法により測定することができる。また、これ等の熱線遮蔽粒子などの無機微粒子は、一般に、ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して0.01〜10重量部の範囲、好ましくは0.1〜10重量部の範囲で用いられる。
なお、上記各種ポリビニルアセタール樹脂層には、この種の中間膜に用いられている紫外線吸収剤や酸化防止剤や接着力調整剤等の各種添加剤を含有させることができる。
紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2´−ヒドロキシ−5´−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール(チバガイギー社製の商品名「チヌビンP」)、2−(2´−ヒドロキシ−3´,5´−ジ−t−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール(チバガイギー社製の商品名「チヌビン320」)、2−(2´−ヒドロキシ−3´−t−ブチル−5´−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール(チバガイギー社製の商品名「チヌビン326」)、2−(2´−ヒドロキシ−3´,5´−ジ−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール(チバガイギー社製の商品名「チヌビン328」)などが好ましい。また、例えば、アデカアーガス社製の商品名「アデカスタブLA−57」などのヒンダードアミン系光安定剤も好ましい。
また、酸化防止剤としては、t−ブチルヒドロキシトルエン(住友化学社製の商品名「スミライザーBHT」)、テトラキス−〔メチレン−3−(3´,5´−ジ−t−ブチル−4´−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン(チバガイギー社製の商品名「イルガノックス1010」)等が好ましい。また、接着力調整剤としては、有機酸または無機酸のアルカリ金属塩或いはアルカリ土類金属塩が好ましい。
本発明の合わせガラス用中間膜の全体の膜厚は、合わせガラスとして最小限必要な耐貫通性や耐候性を考慮すると、実用的には通常の透明な合わせガラス用中間膜と同様に、一般に、0.3〜1.6mmの膜厚範囲が好ましい。
上記遮音性ポリビニルアセタール樹脂層は、上記ポリビニルアセタール樹脂、上記可塑剤および必要に応じて添加する各種の添加剤を、押出機、プラストグラフ、ニーダー、バンバリーミキサー、カレンダーロール等を用いて混練し、これを押出し法、カレンダー法、プレス法等の通常の製膜法によりシート状に製膜する方法により得ることができる。
また、上記着色ポリビニルアセタール樹脂層は、上記ポリビニルアセタール樹脂、上記可塑剤、上記乳白剤、熱線遮蔽粒子、遮光剤、各種顔料などの無機微粒子および必要に応じて添加する各種の添加剤を、押出機、プラストグラフ、ニーダー、バンバリーミキサー、カレンダーロール等を用いて混練し、これを押出し法、カレンダー法、プレス法等の通常の製膜法によりシート状に製膜する方法により得ることができる。
本発明の合わせガラス用多層中間膜は、上記のように別々に製膜された遮音性ポリビニルアセタール樹脂層と着色ポリビニルアセタール樹脂層とを、重ね合わせこれを加熱加圧することにより一体化する方法により製造することができる。また、上記遮音性ポリビニルアセタール樹脂層の製膜用樹脂配合物と着色ポリビニルアセタール樹脂層の製膜用樹脂配合物とを、多層押出し法により一体に製膜する方法により製造することができる。また、別の方法として、上記遮音性ポリビニルアセタール樹脂層と着色ポリビニルアセタール樹脂層とを、二枚のガラス板の間に重ね合わせ、これを加熱加圧することにより一体化して、合わせガラスの製造と同時に製膜する方法により製造することができる。
本発明の合わせガラスは、通常の合わせガラスの製法と同様な方法により製造することができる。例えば、少なくとも二枚の透明ガラス板の間に、上述の合わせガラス用中間膜を挟み、これを押圧ロールに通して予備接着するか或いはゴムバッグに入れて減圧吸引し、ガラス板と中間膜との間に残留する空気を脱気しながら約70〜110℃で予備接着して積層体とし、次いでこの脱気された積層体をオートクレーブに入れるか或いはプレスを行い、約120〜150℃で、約1〜1.5MPaの圧力で本接着を行うことにより製造される。
なお、透明ガラス板としては、特に限定されず、一般に使用されている透明ガラス板を使用することができる。このような、透明ガラス板としては、例えば、フロート板ガラス、熱線吸収ガラス、磨き板ガラス、型板ガラス、網入り板ガラス、線入り板ガラス等の各種無機ガラス:ポリカーボネート板、ポリメチルメタクリレート板等の有機ガラス板が挙げられる。これらのガラス板は、単独で用いられてもよいし、二種類以上が併用されてもよい。なお、これ等のガラス板の厚みは、用途によって適宜選択されればよく、特に限定されるものではないが、一枚の厚さが1〜3mmのものが望ましい。
本発明の合わせガラス用中間膜によれば、上記遮音性ポリビニルアセタール樹脂層と着色ポリビニルアセタール樹脂層とが積層されており、この樹脂膜は遮光性に優れており、太陽光等により合わせガラスから入射してくる光線のうち、特に熱的作用の大きな赤外線(熱線)が吸収ないしは反射されることにより遮断され、遮音性ポリビニルアセタール樹脂膜の温度上昇が抑えられるとともに、自動車の車内あるいは建築物の室内の温度上昇が抑えられ、それにより遮音性合わせガラス用多層中間膜の温度上昇が確実に防止され、遮音性能の低下を防止することができる。
本発明の無機微粒子により着色された着色層を用いた合わせガラス用中間膜によれば、更に耐候性に優れヘイズ等の光学特性や中間膜強度等の劣化がしにくい。特に、無彩色の無機微粒子により着色された着色層を用いた合わせガラス用中間膜によれば更に落ち着いた色感が得られるという効果がある。
本発明の合わせガラス用中間膜は、着色ポリビニルアセタール樹脂層が積層されることにより、この合わせガラス用中間膜を用いて得られる合わせガラスは、自動車のフロントガラス以外のルーフガラスやサイドガラス、建築物の窓ガラス等のうち、採光窓、浴室ドア、ベランダ腰板、間仕切りなど特に遮光性が要求される場合に好適に使用される。本発明の合わせガラスを自動車用や建築用として屋外環境と接触する部位に使用する場合には、本発明の合わせガラス用中間膜の構成において、上記着色ポリビニルアセタール樹脂層(B)が屋外側となるように配置することが好ましい。
なお、本発明の合わせガラス用中間膜において、遮音性ポリビニルアセタール樹脂層として、従来より公知の遮音性ポリビニルアセタール樹脂、特に二種の可塑化ポリビニルアセタール樹脂層を用い、これを積層したものを用いた場合には、粘弾性的性質が異な各樹脂膜間の内部摩擦効果により音エネルギーが熱エネルギー効果的に変換吸収され、特に、2000〜5000Hz付近の中高音域において、コインシデンス効果による遮音性の低下が防止される。
以下、本発明の具体的な実施例を挙げることにより、本発明を詳細に説明する。なお、本発明はこれ等の実施例に限定されるものではない。
(1)ポリビニルブチラール樹脂(a)および遮音性樹脂膜Aの調製
純水2890重量部に、平均重合度1700、鹸化度88.1モル%のポリビニルアルコール191重量部を加えて加熱溶解した。この反応系を12℃に温度調節し、35重量%の塩酸触媒201重量部とn−ブチルアルデヒド148重量部を加え、この温度を保持して反応物を析出させた。その後、反応系を45℃で3時間保持して反応を完了させ、過剰の水で洗浄して未反応のn−ブチルアルデヒドを洗い流し、塩酸触媒を水酸化ナトリウム水溶液で中和し、更に、過剰の水で2時間水洗及び乾燥を経て、白色粉末状のポリビニルブチラール樹脂(a)を得た。この樹脂(a)の平均ブチラール化度は63.8モル%、ビニルアセテート成分は11.9モル%であった。
純水2890重量部に、平均重合度1700、鹸化度88.1モル%のポリビニルアルコール191重量部を加えて加熱溶解した。この反応系を12℃に温度調節し、35重量%の塩酸触媒201重量部とn−ブチルアルデヒド148重量部を加え、この温度を保持して反応物を析出させた。その後、反応系を45℃で3時間保持して反応を完了させ、過剰の水で洗浄して未反応のn−ブチルアルデヒドを洗い流し、塩酸触媒を水酸化ナトリウム水溶液で中和し、更に、過剰の水で2時間水洗及び乾燥を経て、白色粉末状のポリビニルブチラール樹脂(a)を得た。この樹脂(a)の平均ブチラール化度は63.8モル%、ビニルアセテート成分は11.9モル%であった。
上記樹脂(a)100重量部と、可塑剤としてトリエチレングリコール−ジ−2−エチルブチレート(3GH)55重量部、紫外線吸収剤として2−(2´−ヒドロキシ−5´−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール(チバガイギー社製の商品名「チヌビンP」)0.1重量部、酸化防止剤としてt−ブチルヒドロキシトルエン(住友化学社製の商品名「スミライザーBHT」)0.1重量部を混合し、ミキシングロールで充分に溶融混練した後、プレス成形機を用いて150℃で30分間プレス成形し、平均膜厚0.15mmの遮音性樹脂膜Aを作製した。
(2)ポリビニルブチラール樹脂(b)および着色樹脂膜B−1の作製
純水2890重量部に、平均重合度1700、鹸化度98.9モル%のポリビニルアルコール191重量部を加えて加熱溶解した。この反応系を12℃に温度調節し、35重量%の塩酸触媒201重量部とn−ブチルアルデヒド152重量部を加え、この温度を保持して反応物を析出させた。その後、反応系を45℃で3時間保持して反応を完了させ、過剰の水で洗浄して未反応のn−ブチルアルデヒドを洗い流し、塩酸触媒を水酸化ナトリウム水溶液で中和し、更に、過剰の水で2時間水洗及び乾燥を経て、白色粉末状のポリビニルブチラール樹脂(b)を得た。この樹脂(b)の平均ブチラール化度は68.0モル%、ビニルアセテート成分は1.1モル%であった。
純水2890重量部に、平均重合度1700、鹸化度98.9モル%のポリビニルアルコール191重量部を加えて加熱溶解した。この反応系を12℃に温度調節し、35重量%の塩酸触媒201重量部とn−ブチルアルデヒド152重量部を加え、この温度を保持して反応物を析出させた。その後、反応系を45℃で3時間保持して反応を完了させ、過剰の水で洗浄して未反応のn−ブチルアルデヒドを洗い流し、塩酸触媒を水酸化ナトリウム水溶液で中和し、更に、過剰の水で2時間水洗及び乾燥を経て、白色粉末状のポリビニルブチラール樹脂(b)を得た。この樹脂(b)の平均ブチラール化度は68.0モル%、ビニルアセテート成分は1.1モル%であった。
上記樹脂(b)100重量部と、可塑剤としてトリエチレングリコール−ジ−2−エチルブチレート(3GH)35重量部、紫外線吸収剤として2−(2´−ヒドロキシ−5´−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール(チバガイギー社製の商品名「チヌビンP」)0.1重量部、酸化防止剤としてt−ブチルヒドロキシトルエン(住友化学社製の商品名「スミライザーBHT」)0.1重量部、着色剤としてフタロシアニングリーン1.5重量部を混合し、ミキシングロールで充分に溶融混練した後、プレス成形機を用いて150℃で30分間プレス成形し、平均膜厚0.20mmの着色樹脂膜B−1を作製した。
(3)透明樹脂膜Cの作製
上記(2)で得られた白色粉末状のポリビニルブチラール樹脂(b)100重量部と、可塑剤としてトリエチレングリコール−ジ−2−エチルブチレート(3GH)40重量部、紫外線吸収剤として2−(2´−ヒドロキシ−5´−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール(チバガイギー社製の商品名「チヌビンP」)0.1重量部、酸化防止剤としてt−ブチルヒドロキシトルエン(住友化学社製の商品名「スミライザーBHT」)0.1重量部を混合し、ミキシングロールで充分に溶融混練した後、プレス成形機を用いて150℃で30分間プレス成形し、平均膜厚0.30mmの透明樹脂層Cを作製した。
上記(2)で得られた白色粉末状のポリビニルブチラール樹脂(b)100重量部と、可塑剤としてトリエチレングリコール−ジ−2−エチルブチレート(3GH)40重量部、紫外線吸収剤として2−(2´−ヒドロキシ−5´−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール(チバガイギー社製の商品名「チヌビンP」)0.1重量部、酸化防止剤としてt−ブチルヒドロキシトルエン(住友化学社製の商品名「スミライザーBHT」)0.1重量部を混合し、ミキシングロールで充分に溶融混練した後、プレス成形機を用いて150℃で30分間プレス成形し、平均膜厚0.30mmの透明樹脂層Cを作製した。
(4)合わせガラス用多層中間膜および合わせガラスの作製
上記樹脂膜A、B−1およびCを用い、これを樹脂膜B−1/樹脂膜A/樹脂膜Cの順に重ね、両側から二枚の透明なフロートガラス板(縦30cm×横30cm×厚さ2.5mm)で挟み、これをゴムバック内に入れ、2.6kPaの真空度で20分間脱気した後、脱気したまま90℃のオーブンに移し、更に90℃で30分間保持しつつ真空プレスした。このようにして予備圧着された合わせガラスを、エアー式オートクレーブ中で135℃、圧力1.2MPaの条件で20分間圧着を行い、中間膜の製造と合わせガラスの製造とを同時に行って、合わせガラス用中間膜の作製と合わせガラス作製とを同時に行った。
上記樹脂膜A、B−1およびCを用い、これを樹脂膜B−1/樹脂膜A/樹脂膜Cの順に重ね、両側から二枚の透明なフロートガラス板(縦30cm×横30cm×厚さ2.5mm)で挟み、これをゴムバック内に入れ、2.6kPaの真空度で20分間脱気した後、脱気したまま90℃のオーブンに移し、更に90℃で30分間保持しつつ真空プレスした。このようにして予備圧着された合わせガラスを、エアー式オートクレーブ中で135℃、圧力1.2MPaの条件で20分間圧着を行い、中間膜の製造と合わせガラスの製造とを同時に行って、合わせガラス用中間膜の作製と合わせガラス作製とを同時に行った。
(5)着色樹脂膜B−2の作製
上記樹脂(b)100重量部と、可塑剤としてトリエチレングリコール−ジ−2−エチルブチレート(3GH)40重量部、紫外線吸収剤として2−(2´−ヒドロキシ−5´−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール(チバガイギー社製の商品名「チヌビンP」)0.1重量部、酸化防止剤としてt−ブチルヒドロキシトルエン(住友化学社製の商品名「スミライザーBHT」)0.1重量部、着色剤としてカーボンブラック0.5重量部、フタロシアニンブルー0.2重量部、アゾ系顔料(赤色)0.1重量部を混合し、ミキシングロールで充分に溶融混練した後、プレス成形機を用いて150℃で30分間プレス成形し、平均膜厚0.30mmの着色樹脂膜B−2を作製した。
上記樹脂(b)100重量部と、可塑剤としてトリエチレングリコール−ジ−2−エチルブチレート(3GH)40重量部、紫外線吸収剤として2−(2´−ヒドロキシ−5´−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール(チバガイギー社製の商品名「チヌビンP」)0.1重量部、酸化防止剤としてt−ブチルヒドロキシトルエン(住友化学社製の商品名「スミライザーBHT」)0.1重量部、着色剤としてカーボンブラック0.5重量部、フタロシアニンブルー0.2重量部、アゾ系顔料(赤色)0.1重量部を混合し、ミキシングロールで充分に溶融混練した後、プレス成形機を用いて150℃で30分間プレス成形し、平均膜厚0.30mmの着色樹脂膜B−2を作製した。
(6)合わせガラス用多層中間膜および合わせガラスの作製
上記樹脂膜AおよびB−2を用い、これを樹脂膜B−2/樹脂膜A/樹脂膜B−2の順に重ねたこと以外は、実施例1と同様の方法により中間膜の製造と合わせガラスの製造とを同時に行った。
上記樹脂膜AおよびB−2を用い、これを樹脂膜B−2/樹脂膜A/樹脂膜B−2の順に重ねたこと以外は、実施例1と同様の方法により中間膜の製造と合わせガラスの製造とを同時に行った。
(7)着色樹脂膜B−3の作製
着色剤としてアントラキノン系染料(青色)1.0重量部を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法により平均膜厚0.15mmの着色樹脂膜B−3を作製した。
着色剤としてアントラキノン系染料(青色)1.0重量部を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法により平均膜厚0.15mmの着色樹脂膜B−3を作製した。
(8)合わせガラス用多層中間膜および合わせガラスの作製
上記樹脂膜A、B−3およびCを用い、これを樹脂膜B−3/樹脂膜C/樹脂膜A/樹脂膜Cの順に重ねたこと以外は、実施例1と同様の方法により中間膜の製造と合わせガラスの製造とを同時に行った。
上記樹脂膜A、B−3およびCを用い、これを樹脂膜B−3/樹脂膜C/樹脂膜A/樹脂膜Cの順に重ねたこと以外は、実施例1と同様の方法により中間膜の製造と合わせガラスの製造とを同時に行った。
(比較例1)
上記樹脂膜AおよびCを用い、これを樹脂膜C/樹脂膜A/樹脂膜Cの順に重ねたこと以外は、実施例1と同様の方法により中間膜の製造と合わせガラスの製造とを同時に行った。
上記樹脂膜AおよびCを用い、これを樹脂膜C/樹脂膜A/樹脂膜Cの順に重ねたこと以外は、実施例1と同様の方法により中間膜の製造と合わせガラスの製造とを同時に行った。
(評価)
上記実施例1〜3および比較例1で得られた合わせガラスについて、下記の方法により下記の方法により可視光透過率、日射透過率および損失係数の測定を行った。その結果を表1に示す。
上記実施例1〜3および比較例1で得られた合わせガラスについて、下記の方法により下記の方法により可視光透過率、日射透過率および損失係数の測定を行った。その結果を表1に示す。
(1)可視光透過率および日射透過率の測定
分光光度計(日立製作所社製「U4000」)を使用して、得られた合わせガラスの300〜2500nmの透過率を測定し、JIS Z 8722およびJIS R 3106に従って、380〜780nmの可視光透過率および300〜2500nmの日射透過率を算出した。
分光光度計(日立製作所社製「U4000」)を使用して、得られた合わせガラスの300〜2500nmの透過率を測定し、JIS Z 8722およびJIS R 3106に従って、380〜780nmの可視光透過率および300〜2500nmの日射透過率を算出した。
(2)損失係数測定
合わせガラスから試料(幅25mm×長さ300mm)を切り出し、この試料を20℃の恒温層の中でダンピング試験用の振動発生器(振研社製の加振機「G21−005D」により加振し、そこから得られる振動特性を機械インピーダンスアンプ(リオン社製「XG−81」で増幅し、振動スペクトルをFFTスペクトラムアナライザー(横河ヒューレットパッカード社製「FFTスペクトラムアナライザーHP 3582A」により解析して、2000−3000Hzの周波数範囲に有するピークの損失係数を求めた。この損失係数が高いほど遮音性が優れていることを示す。
上記測定においては114W白熱灯により、合わせガラス上方より30分間照射した前後の損失係数を求めることにより、光の照射による遮音性の変化の有無及びその程度を求めた。なお、上記白熱灯の照射の際、実施例1〜3においては、合わせガラスをポリビニルブチラール樹脂層Bが白熱灯側となるような構成で設置した。
合わせガラスから試料(幅25mm×長さ300mm)を切り出し、この試料を20℃の恒温層の中でダンピング試験用の振動発生器(振研社製の加振機「G21−005D」により加振し、そこから得られる振動特性を機械インピーダンスアンプ(リオン社製「XG−81」で増幅し、振動スペクトルをFFTスペクトラムアナライザー(横河ヒューレットパッカード社製「FFTスペクトラムアナライザーHP 3582A」により解析して、2000−3000Hzの周波数範囲に有するピークの損失係数を求めた。この損失係数が高いほど遮音性が優れていることを示す。
上記測定においては114W白熱灯により、合わせガラス上方より30分間照射した前後の損失係数を求めることにより、光の照射による遮音性の変化の有無及びその程度を求めた。なお、上記白熱灯の照射の際、実施例1〜3においては、合わせガラスをポリビニルブチラール樹脂層Bが白熱灯側となるような構成で設置した。
Claims (5)
- 遮音性ポリビニルアセタール樹脂層と着色ポリビニルアセタール樹脂層とが積層されてなることを特徴とする合わせガラス用中間膜。
- 合わせガラス用中間膜の両面に、透明ガラスを接着させた合わせガラスの可視光線透過率が80%以下であることを特徴とする請求項1に記載の合わせガラス用中間膜。
- 合わせガラス用中間膜の両面に、透明ガラスを接着させた合わせガラスの日射透過率が75%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の合わせガラス用中間膜。
- 着色ポリビニルアセタール樹脂層が、着色剤により着色された着色層である請求項1〜3のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜。
- 少なくとも二枚の透明ガラス板の間に、請求項1〜4のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜が接着されていることを特徴とする合わせガラス。
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