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JP2006136450A - 虹彩認証装置 - Google Patents

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JP2006136450A JP2004327443A JP2004327443A JP2006136450A JP 2006136450 A JP2006136450 A JP 2006136450A JP 2004327443 A JP2004327443 A JP 2004327443A JP 2004327443 A JP2004327443 A JP 2004327443A JP 2006136450 A JP2006136450 A JP 2006136450A
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Abstract

【課題】短時間で生体反応を検知でき、なりすまし等の不正な認証行為を防止する。
【解決手段】使用者の目の画像を撮像する撮像部120と、使用者の視線を向けさせるための第1のサッカード指標40と、第1のサッカード指標40と離れて設置され使用者の視線を向けさせるための第2のサッカード指標45と、撮像部120で撮像された画像から使用者の視線を検出する視線検出部173と、撮像部120で撮像された画像から虹彩画像を抽出する虹彩画像抽出部174と、虹彩画像抽出部174で抽出された虹彩画像にもとづき虹彩認証動作を行う認証部190とを備え、視線検出部173によって第1のサッカード指標40または第2のサッカード指標45の点灯にともなう使用者の視線の変化を生体反応として検出する機能を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、なりすまし等の不正な認証行為を防止することができる虹彩認証装置に関する。
セキュリティシステム等では、例えば特許文献1や特許文献2に記載されているように、個人の虹彩の模様を用いて認証を行う方法が知られている。虹彩を用いる認証方法は、指紋と違い、虹彩に対して非接触でしかも離れた箇所からカメラで撮像すれば済むという利点があり、今後普及することが期待されている。
ところが、他人の虹彩画像を写真や義眼等に写しとっておき、これを虹彩認証に用いることで、不正な認証行為が可能になってしまうことがあった。そこで、これらの不正な認証行為を防止する方法が提案されてきた。その代表的なものとしては、例えば特許文献3に記載されているように、光の強さによって瞳孔が収縮する生体反応を利用する方法がある。
特表平8−504979号公報 特開2000−23946号公報 特開2003−30659号公報
しかし、瞳孔の反応を起こすためにはある程度の時間が必要であり、特に瞳孔を散大させるためには数十秒程度の時間を要する。そのため、繰返し瞳孔反応を検出する場合には長時間を要するという問題点もあった。
本発明の虹彩認証装置はこれらの課題に鑑みなされたものであり、短時間で生体反応を検知でき、なりすまし等の不正な認証行為を防止することを目的とする。
本発明の虹彩認証装置は、使用者の目の画像を撮像する撮像部と、点灯により使用者の視線を固定させるための第1のサッカード指標と、第1のサッカード指標と離れて設置され、点灯により使用者の視線を移動させるための第2のサッカード指標と、撮像部で撮像された画像から使用者の視線を検出する視線検出部と、撮像部で撮像された画像から虹彩画像を抽出する虹彩画像抽出部と、虹彩画像抽出部で抽出された虹彩画像にもとづき虹彩認証を行う認証部とを備え、視線検出部は第2のサッカード指標の点灯にともなう使用者の視線の移動を検出することを特徴とする。この構成により、視点移動を検出することによって短時間で生体反応を検知でき、なりすまし等の不正な認証行為を防止することが可能となる。
また、本発明の虹彩認証装置は、使用者の目の画像を撮像する第1の撮像部と、第1の撮像部に隣接して設置され使用者の視線を固定させるための第1のサッカード指標と、第1の撮像部と離れて設置され、使用者の目の画像を撮像する第2の撮像部と、第2の撮像部に隣接して設置され、使用者の視線を移動させるための第2のサッカード指標と、第1の撮像部および第2の撮像部の少なくとも一方で撮像された画像から使用者の視線を検出する視線検出部と、第1の撮像部および第2の撮像部の少なくとも一方で撮像された画像から虹彩画像を抽出する虹彩画像抽出部と、虹彩画像抽出部で抽出された虹彩画像にもとづき虹彩認証を行う認証部とを備え、視線検出部は、第1のサッカード指標の消灯および第2のサッカード指標の点灯にともなう使用者の視線の移動を検出することを特徴とする。この構成によっても、視点移動を検出することによって短時間で生体反応を検知でき、なりすまし等の不正な認証行為を防止することが可能となる。
また、本発明の虹彩認証装置は、第1のサッカード指標と第2のサッカード指標との間に設置され、パスワードを表示するサッカードディスプレイと、サッカードディスプレイに表示されたパスワードを入力するパスワード入力手段と、パスワード入力手段から入力されたパスワードか正しいか否かを判定する制御部をさらに備えてもよい。この構成により、視点移動の際にパスワードの読み取りを行わせ、それを入力させることで、なりすまし等の不正な認証行為をさらに確実に防止することが可能となる。
本発明によれば、なりすまし等の不正な認証行為を防止することが可能な虹彩認証装置を提供することができる。
本発明はなりすまし等の不正な認証行為を防止するために、高速の生体反応であるサッカード(Saccade)現象(例えば、日本バーチャルリアリティー学会論文誌 Vol.6,No.2,2001 「サッケードを利用した新しい情報提示方法の提案」参照)を利用したものである。以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態における虹彩認証装置の概略図である。カメラ20は使用者の目10を撮像する。また、目10を照明するための近赤外光を発光する赤外発光ダイオード30がカメラ20に近接して設けられている。さらに、使用者の目10がカメラ20を注視するのを助けるために第1のサッカード指標40がカメラ20に近接して設けられている。第1のサッカード指標40としては、例えば可視光を発光する可視発光ダイオードを用いることができる。第1のサッカード指標40から離れて第2のサッカード指標45が設けられている。ここではサッカードの角度がほぼ10°となるように、目10からカメラ20までの距離を約35cm、第1のサッカード指標40と第2のサッカード指標45の間隔を約6.1cmに設定した。
第1のサッカード指標40と第2のサッカード指標との間にはパスワードを表示するためのサッカードディスプレイ50が設けられている(サッカードディスプレイについては、例えば上記論文誌「サッケードを利用した新しい情報提示方法の提案」参照)。ここでは図1に示すように7個の可視発光ダイオードを一列に並べたものを用いた。サッカードディスプレイ50に表示されたパスワードはキーボード等のパスワード入力手段60によって使用者が入力することができる。筐体70には、後述する信号処理部170、制御部180、認証部190等が設けられている。
ここで、図1(a)は第1のサッカード指標40を点灯して目10の視線11を第1のサッカード指標40に固定させた状態を示し、図1(b)は第1のサッカード指標40を消灯し、第2のサッカード指標45を点灯して視線11を第2のサッカード指標45に移動させた状態を示している。
図2は本発明の第1の実施の形態における虹彩認証装置の回路ブロック図である。カメラ20を構成する撮像部120は、目の画像を結像させる結像レンズ121と、近赤外光等の所定範囲の波長を透過させるためのフィルタ122と、透過した光を電気信号に変換するためのCCD等の撮像素子123と、撮像素子123から出力される電気信号を処理する画像信号変換部124を備えている。
画像信号変換部124から出力される画像信号は信号処理部170に送られる。信号処理部170は、画像信号のコントラストや明るさ等を判定する画質判定部172と、画像信号から視線を検出する視線検出部173と、画像信号から虹彩画像を抽出する虹彩画像抽出部174とを備えている。画質判定部172と視線検出部173の信号は制御部180へ送られ、虹彩画像抽出部174の信号は認証部190へ送られる。
図3は、視線検出方法を示す図である。赤外発光ダイオード30またはサッカード指標40の発光が目10に照射されると角膜で反射され角膜反射光12を発生するが、この角膜反射光12と瞳孔13の中心位置との差を検出することで視線の方向を判定することができる。視線検出部173は、図3(a)に示すように角膜反射光12と瞳孔13の中心位置がほぼ一致していれば視線11がカメラ20に向かっていると判定し、図3(b)に示すように角膜反射光12と瞳孔13の中心位置が離れていれば視線11がカメラ20に向かっていないと判定できる。
照明部130は、使用者の目10を照明する近赤外光を発光する赤外発光ダイオード30と赤外発光ダイオード30の光量を制御する照明制御部132とを備えている。サッカード指標部140は、可視光を発光する第1のサッカード指標40と、第2のサッカード指標45と、サッカード指標の光量を制御する指標制御部142とを備えている。
サッカードディスプレイ50はパスワードを表示する機能を有している。本実施の形態では図1に示すように7個の可視発光ダイオードを一列に並べた構成である。図4は、例としてパスワード[H]を表示する方法を示した図である。第1のサッカード指標40を点灯して使用者の視線11をカメラ20に固定させた状態から第2のサッカード指標45を点灯して視線11を第2のサッカード指標45に移動させる間に、まず図4(a)に示すように7個を全部点灯し、次に図4(b)に示すように中央の1個のみ点灯し、以下(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)の順に点灯する。こうすることで使用者の眼球が移動する間にサッカードディスプレイ50の画像の変化が残像として残り、「H」という画像が使用者に表示される。このようにしてサッカードディスプレイ50を用いてパスワードを表示させることができる。本実施の形態では原理を分かりやすく説明するために単純な文字「H」を表示する例を示したが、サッカードディスプレイ50の可視発光ダイオードの個数を増やしたり、列の表示数を増やすことで、これより複雑な文字や、数桁のパスワードを表示することができる。本実施の形態においては、制御部180が毎回異なったパスワードを発行しサッカードディスプレイ50に表示させる。
図5はサッカードディスプレイ50を表示するタイミングを示す図である。まずt0においてサッカード指標1を消灯し、t1においてサッカード指標2を点灯させる。サッカード指標2を点灯させることで、眼球はサッカード指標2へ向かうが、眼球はすぐには動き出さず、潜時と呼ばれる時間遅れの後、t2から動き始める。眼球が一定速度になるt3からt4の間に、サッカードディスプレイ50を表示するのが望ましい。一般にサッカード速度は300〜500°/sであるので視線移動角度を10°とするとt3からt4までの時間はおよそ33msである。なお、t0とt1との間におよそ200ms程度の消灯時間が生じるが、これは潜時を安定させるために設けている。本実施の形態においては潜時をおよそ200msと見込んでいる。
サッカードディスプレイ50でパスワードを認識した使用者はパスワード入力手段60を用いてパスワードを入力することができる。入力されたパスワードは制御部180で照合され、サッカードディスプレイ50で表示されたパスワードを使用者が正しく認識できたかどうか判定される。
認証部190では虹彩画像抽出部174から送られる虹彩画像情報とあらかじめ記憶された虹彩画像情報とを、例えば特許文献1に記載の方法で照合し虹彩認証動作を行う。
図6は本発明の第1の実施の形態における虹彩認証装置の動作を示すフローチャートである。まず、第1のサッカード指標40を点灯し使用者の視線11をカメラ20に固定させる(S11)。そして、カメラ20が使用者の目画像を撮像し、虹彩画像抽出部174がその中から虹彩画像を抽出する(S12)。それと同時に視線検出部173は使用者の視線11を検出する(S13)。使用者の視線11がカメラ20に向かっていない場合はステップS12に戻り再度目画像を撮像する(S14)。
次に、第1のサッカード指標40を消灯し、第2のサッカード指標45を点灯する。この操作で使用者の眼球は第1のサッカード指標40から第2のサッカード指標45に向かって動く(S15)。このとき、図4、図5で示したような要領でサッカードディスプレイ50にパスワードを表示する(S16)。その後、視線検出部173が再度使用者の視線11を検出する(S17)。このとき、使用者の視線11がカメラ20に向かっている場合はサッカードによる視線移動が発生しておらず、なりすまし等の可能性があるので、ステップS11に戻り最初からやり直す(S18)。
次に、パスワード入力手段60を通じてパスワードが入力されるのを待つ(S19)。そして、入力されたパスワードが正しいか否かを制御部180が判定する。パスワードが正しくない場合はステップS11に戻り最初からやり直す(S20)。パスワードが正しい場合は写真や義眼に写しとられた虹彩画像ではないと判断できる。そして、虹彩画像抽出部174から送られる虹彩画像情報とあらかじめ記憶された虹彩画像情報とを認証部190により照合する。照合が一致すれば認証成功となり照合が一致しなければ認証失敗となる(S21)。
このように第1の実施の形態では、従来のような瞳孔の収縮反応を利用するのではなく、眼球の動きを検出して生体反応を確認するとともに個人認証にすぐれた虹彩画像とを照合するため、極めて短時間に精度のよい認証の処理を行うことができ、なりすまし等の不正な認証行為を防止することができる。
なお、ステップS13、S14とステップS17、S18における視線の検出だけでもサッカードによる生体反応の有無が確認できるため、サッカードディスプレイ50とパスワード入力手段60とを用いたパスワードの確認動作を省略することも可能である。すなわち、ステップS16とS19とS20とを省略してもよい。
(第2の実施の形態)
図7は本発明の第2の実施の形態における虹彩認証装置の概略図である。図7において、第1の実施の形態と同じ構成については同じ符号を用い説明を省略する。第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なるのは、第2のサッカード指標45近傍に第2のカメラ25と赤外発光ダイオード35を設けたことである。
図7(a)は第1のサッカード指標40を点灯して使用者の視線11をカメラ20に固定させた状態を示し、図1(b)は第2のサッカード指標45を点灯して視線11を第2のカメラ25に移動させた状態を示している。
図8は本発明の第2の実施の形態における虹彩認証装置の回路ブロック図である。図8においても第1の実施の形態と同じ構成については同じ符号を用い説明を省略する。第2の撮像部220は、第1の撮像部120と同様に、目の画像を結像させる結像レンズ221と、所定範囲の波長を透過させるためのフィルタ222と、透過した光を電気信号に変換するためのCCDからなる撮像素子223と、撮像素子223から出力される電気信号を処理する画像信号変換部224とを備えている。
画像信号変換部224から出力される画像信号は信号処理部170に送られる。信号処理部170は、コントラストや明るさ等を判定する画質判定部172と、第1の撮像部120および第2の撮像部220への視線を検出する視線検出部173と、第1の撮像部120および第2の撮像部220により得られた画像信号から虹彩画像を抽出する虹彩画像抽出部174とを備えている。
照明部230は使用者の目10を照明する近赤外光を発光する赤外発光ダイオード35と赤外発光ダイオード35の光量を制御する照明制御部232から構成されている。
図9は本発明の第2の実施の形態における虹彩認証装置の動作を示すフローチャートである。まず、第1のサッカード指標40を点灯し使用者の視線11をカメラ20に固定させる(S51)。そして、カメラ20が使用者の片目(例えば左目)の画像を撮像し、同時に第2のカメラ25が使用者の片目(例えば右目)の画像を撮像し、虹彩画像抽出部174はそれぞれの目画像から虹彩画像を抽出する(S52)。同時に、視線検出部173は使用者の視線11を検出する(S53)。そして、カメラ20が撮像した目画像による視線11がカメラに向かっているかいないかを検出し、第2のカメラ25が撮像した目画像による視線11がカメラに向かっている場合はステップS52に戻り再度目画像を撮像する(S54)。使用者の視線11がカメラ20に向かい、かつ第2のカメラ25に向かっていない場合には次に進む。
次に、第1のサッカード指標40を消灯し、第2のサッカード指標45を点灯する。この操作で使用者の眼球は第1のサッカード指標40から第2のサッカード指標45に向かって動く(S55)。このとき、図4、図5で示したような要領でサッカードディスプレイ50にパスワードを表示する(S56)。その後、カメラ20が使用者の他方の目(例えば左目)の画像を撮像し、第2のカメラ25が使用者の他方の目(例えば右目)の画像を撮像し、それぞれの目画像から虹彩画像抽出部174により虹彩画像を抽出する(S57)。このとき、視線検出部173はそれぞれの画像から使用者の視線を検出する(S58)。そして、使用者の視線がカメラ20に向かっているか、または使用者の視線がカメラ25に向かっていない場合にはサッカードによる生体反応が発生していないのでステップS51に戻り再度目画像を撮像する(S59)。ここで、視線の移動速度には個人差があるので、1回の撮像で使用者の視線11が第2のカメラ25に向かう瞬間の画像を捉えるのは難しい。したがって、第2のカメラ25は図5におけるt3以降のタイミングで繰返し目の画像を撮像し、視線検出部173はその中に使用者の視線11が第2のカメラ25に向かっている画像があるか否かにより使用者の視線11を検出する動作が望ましい。
使用者の視線11がカメラ20に向かっておらず、かつ第2のカメラ25に向かっている場合には次に進む。
次に、パスワード入力手段60を通じてパスワードが入力されるのを待つ(S60)。そして、入力されたパスワードが正しいか否かを制御部180が判定する。パスワードが正しくない場合はステップS51に戻り最初からやり直す(S61)。そして、虹彩画像抽出部174から送られる左右の目の虹彩画像情報とあらかじめ記憶された左右の目の虹彩画像情報とを認証部190が照合する。照合が一致すれば認証成功となり照合が一致しなければ認証失敗となる(S62)。以上のステップで認証を行うことができるが、第1の実施の形態の例に比べて、左右両目の虹彩情報を照合できるので、より確実な認証を行うことができる。
また第2の実施の形態では、左右両目の虹彩情報を用いて照合するために、カメラ20でサッカード発生前に撮像した右目の目画像と、第2のカメラ25でサッカード発生後に撮像した左目の目画像を用いて虹彩認証を行った。しかし、サッカードが同一の目(例えば右目)で発生していることを確認するために、カメラ20でサッカード発生前に撮像した右目の目画像と、第2のカメラ25でサッカード発生後に撮像した右目の目画像を用いて虹彩認証を行ってもよい。このような構成によれば、同一の目で確実にサッカードが発生していることを検出することができる。
なお、第1の実施の形態および第2の実施の形態においては図3に示したように、角膜反射光12と瞳孔13の中心位置との差を検出して視線の方向を判定したが、視線検出方法として瞳孔の扁平度を検出する方法を用いてもよい。すなわち、図3(a)に示すように瞳孔13がほぼ真円に近ければ視線はカメラ20に向かっていると判定し、図3(b)に示すように瞳孔13が所定以上扁平していれば視線はカメラ20に向かっていないと判定することができる。
また、第1の実施の形態および第2の実施の形態における虹彩認証装置は、暗所あるいは比較的照明の暗い屋内に設置されることを想定したが、屋外あるいは屋内でも照明が非常に強くサッカードが発生し難い環境で使用する場合にはひさし等を設けて外光を遮断することが望ましい。あるいは装置全体を遮光壁で取り囲み、使用者は覗き窓から覗き込む構成にすると、サッカードが発生しやすくなるだけでなく、サッカードディスプレイが見やすくなる、パスワードを他人に見られることがない等の利点も得られる。
また、虹彩認証において、図6あるいは図9に示したフローを複数回繰返して実行することにより、なりすまし等の不正な認証行為を防止する効果をさらに高めることができる。
なお、上記の実施の形態においては、サッカードの角度やサッカード指標の間隔等を設計値の一例として上述の値に設定したが、本発明はこれらの設計値に限定されるものではない。
本発明の虹彩認証装置は、個人認証に良好な虹彩画像取得と生体反応検知の両方を短時間で処理することができ、なりすまし等の不正な認証行為を防止することが可能な虹彩認証装置を提供することができるので、個人認証を必要とするシステムや機器等に有用である。
本発明の第1の実施の形態における虹彩認証装置の概略図 本発明の第1の実施の形態における虹彩認証装置の回路ブロック図 本発明の第1および第2の実施の形態における視線検出方法を示す図 本発明の第1および第2の実施の形態におけるサッカードディスプレイでパスワードを表示する方法を示す図 本発明の第1および第2の実施の形態におけるサッカードディスプレイを表示するタイミングチャート 本発明の第1の実施の形態における虹彩認証装置の動作を示すフローチャート 本発明の第2の実施の形態における虹彩認証装置の概略図 本発明の第2の実施の形態における虹彩認証装置の回路ブロック図 本発明の第2の実施の形態における虹彩認証装置の動作を示すフローチャート
符号の説明
10 (使用者の)目
11 (使用者の)視線
12 角膜反射光
13 瞳孔
20 カメラ
25 第2のカメラ
30,35 赤外発光ダイオード
40 第1のサッカード指標
45 第2のサッカード指標
50 サッカードディスプレイ
60 パスワード入力手段
70 筐体
120 (第1の)撮像部
121,221 結像レンズ
122,222 フィルタ
123,223 撮像素子
124,224 画像信号変換部
130,230 照明部
132,232 照明制御部
140 サッカード指標部
142 指標制御部
170 信号処理部
172 画質判定部
173 視線検出部
174 虹彩画像抽出部
180 制御部
190 認証部
220 第2の撮像部

Claims (3)

  1. 使用者の目の画像を撮像する撮像部と、
    点灯により前記使用者の視線を固定させるための第1のサッカード指標と、
    前記第1のサッカード指標と離れて設置され、点灯により前記使用者の視線を移動させるための第2のサッカード指標と、
    前記撮像部で撮像された画像から前記使用者の視線を検出する視線検出部と、
    前記撮像部で撮像された画像から虹彩画像を抽出する虹彩画像抽出部と、
    前記虹彩画像抽出部で抽出された虹彩画像にもとづき虹彩認証を行う認証部とを備え、
    前記視線検出部は、前記第2のサッカード指標の点灯にともなう前記使用者の視線の移動を検出することを特徴とする虹彩認証装置。
  2. 使用者の目の画像を撮像する第1の撮像部と、
    前記第1の撮像部に隣接して設置され、前記使用者の視線を固定させるための第1のサッカード指標と、
    前記第1の撮像部と離れて設置され、前記使用者の目の画像を撮像する第2の撮像部と、
    前記第2の撮像部に隣接して設置され、前記使用者の視線を移動させるための第2のサッカード指標と、
    前記第1の撮像部および前記第2の撮像部の少なくとも一方で撮像された画像から前記使用者の視線を検出する視線検出部と、
    前記第1の撮像部および前記第2の撮像部の少なくとも一方で撮像された画像から虹彩画像を抽出する虹彩画像抽出部と、
    前記虹彩画像抽出部で抽出された虹彩画像にもとづき虹彩認証を行う認証部とを備え、
    前記視線検出部は、前記第1のサッカード指標の消灯および前記第2のサッカード指標の点灯にともなう前記使用者の視線の移動を検出することを特徴とする虹彩認証装置。
  3. 前記第1のサッカード指標と前記第2のサッカード指標との間に設置され、パスワードを表示するサッカードディスプレイと、
    前記サッカードディスプレイに表示されたパスワードを入力するパスワード入力手段と、
    前記パスワード入力手段から入力されたパスワードか正しいか否かを判定する制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の虹彩認証装置。
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