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JP2005520909A - 繊維反応性アゾ染料の染料混合物、それらの調製及び使用 - Google Patents

繊維反応性アゾ染料の染料混合物、それらの調製及び使用 Download PDF

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JP2005520909A
JP2005520909A JP2003578477A JP2003578477A JP2005520909A JP 2005520909 A JP2005520909 A JP 2005520909A JP 2003578477 A JP2003578477 A JP 2003578477A JP 2003578477 A JP2003578477 A JP 2003578477A JP 2005520909 A JP2005520909 A JP 2005520909A
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Abstract

反応性染料混合物であって、一般式(I)の1種又は複数の染料、
【化1】
Figure 2005520909

一般式(II)の1種又は複数の染料、
【化2】
Figure 2005520909

及び、場合によっては一般式(III)の1種又は複数の染料を含み、
【化3】
Figure 2005520909

ここでD、D、D、D、D、R、R、R**、T、b、f、v、及びMは請求項1において定義したものであり、式−SO−Z又は−Zの少なくとも1つの繊維反応性基を含む一般式(I)〜(III)の染料を調製し、ヒドロキシル−及び/又はカルボキサミド−含有繊維材料を染色するために使用する。

Description

本発明は、繊維反応性アゾ染料の技術分野に位置するものである。
混合繊維反応性アゾ染料、及びヒドロキシル及びカルボキサミド含有材料をブラック色調に染色するためのその利用は、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、及び特許文献5などの文献からも公知である。しかしながら、それらにはある種の染着上の欠陥があり、例えば、カラーイールドが染色操作における染色パラメーターの変化に過度に依存したり、綿でのカラービルドアップ性が不充分若しくは不均一になったりする(良好なカラービルドアップ性は、染浴においてより高い濃度で使用した時に、応分に染色強度を高くさせるような染料の性能の結果である)。それらの欠陥のために、例えば得られる染色の再現性が乏しくなり、結局はその染色操作の経済性が損なわれるという結果につながりかねない。
米国特許第5,445,654号明細書 米国特許第5,611,821号明細書 KR94−2560号明細書、 日本国特開昭58−160362号公報 EP−A−0 870 807号明細書
したがって、例えば高い直接染色性を有すると共に未固着部分の洗い落としが良好といった、改良された性質を有する、新規な反応性染料及びそれらの混合物が依然として要望されている。それに加えて、それらがさらに良好な染色イールドを提供し、高い反応性を有しているべきであり、またより具体的には、それらが高い固着性を有する染色を可能とするべきである。
したがって本発明は、それら上記の性質を高いレベルで有している染料混合物を提供する。この新規な染料混合物は特に、固着収率(yield of fixation)が高く、また繊維の上に固着されていない部分を容易に洗い落とせる点に特徴がある。さらに、この染色は、一般的に良好な堅牢性、例えば高い耐光堅牢性や非常に良好な湿潤堅牢性を有し、また、綿/ポリアミド混紡布の場合にポリアミドを汚染する傾向が低い。
したがって本発明では染料混合物を提供するが、それには、1種又は複数、例えば2種又は3種、好ましくは1種又は2種の、以下に示し定義される一般式(I)の染料、
Figure 2005520909
以下に示し定義される一般式(II)の1種又は複数、例えば2種又は3種、好ましくは1種又は2種の染料、
Figure 2005520909
及び場合によっては、以下に示し定義される一般式(III)の1種又は複数、例えば2種又は3種、好ましくは1種又は2種の染料を含み、
Figure 2005520909
ここで
、D、D、D及びDは独立してそれぞれ、一般式(1)の基であり、
Figure 2005520909
ここで
及びRは独立してそれぞれ、水素、(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、ヒドロキシル、スルホ、カルボキシル、シアノ、ニトロ、アミド、ウレイド又はハロゲンであり;そして
は水素又は式−SO−Zの基であり、
ここで
Zは、−CH=CH、−CHCH又はヒドロキシルであり、
ここで
はヒドロキシル又はアルカリ除去可能な基であるか;又は
、D、D、D及びDは独立してそれぞれ、一般式(2)のナフチル基であり、
Figure 2005520909
ここで
及びRは独立してそれぞれ、水素、(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、ヒドロキシル、スルホ、カルボキシル、シアノ、ニトロ、アミド、ウレイド又はハロゲンであり;そして
はXについて定義したものであるか;又は
、D、D、D及びDは独立してそれぞれ、一般式(3)の基であり、
Figure 2005520909
ここで
及びRは独立してそれぞれ、R及びRが意味するものの1つであり;
は、水素、(C〜C)−アルキル、又は非置換若しくは(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、スルホ、ハロゲン若しくはカルボキシルにより置換されたフェニルであり;そして
は、一般式(4)又は(5)又は(6)の基であり、
Figure 2005520909
ここで
Vはフルオロ又はクロロであり;
及びUは独立してそれぞれ、フルオロ、クロロ又は水素であり;
そして
、Qは独立してそれぞれ、クロロ、フルオロ、シアナミド、ヒドロキシル、(C〜C)−アルコキシ、フェノキシ、スルホフェノキシ、メルカプト、(C〜C)−アルキルメルカプト、ピリジノ、カルボキシピリジノ、カルバモイルピリジノ又は一般式(7)若しくは(8)の基であり、
Figure 2005520909
ここで
は水素又は(C〜C)−アルキル、スルホ−(C〜C)−アルキル、又は非置換若しくは(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、スルホ、ハロゲン、カルボキシル、アセトアミド又はウレイドで置換されたフェニルであり;
及びR10は独立してそれぞれ、Rが意味するものの1つであるか、又は、式−(CH−(ここでjは4又は5)、又は別な式の−(CH−E−(CH−(ここでEは酸素、硫黄、スルホニル又は−NR11(ここでR11は(C〜C)−アルキル))の環状系を形成しており;
Wは、非置換若しくは例えば(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、カルボキシル、スルホ、クロロ若しくはブロモなどの置換基によって1又は2置換されたフェニレンであるか、又は、酸素、硫黄、スルホニル、アミノ、カルボニル又はカルボキサミドで中断されていてもよい(C〜C)−アルキレン−アリーレン又は(C〜C)−アルキレンであるか、又は、非置換若しくは(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、ヒドロキシル、スルホ、カルボキシル、アミド、ウレイド又はハロゲンで置換されたフェニレン−CONH−フェニレンであるか、又は非置換若しくは1つ又は2つのスルホ基で置換されたナフチレンであり;そして、
Zは先に定義されたものであるか;又は
、D、D、D及びDは独立してそれぞれ、一般式(9)の基であり、
Figure 2005520909
ここで
12は水素、(C〜C)−アルキル、アリール又は置換アリールラジカルであり;
13及びR14は独立してそれぞれ、水素、(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、ヒドロキシル、スルホ、カルボキシル、シアノ、ニトロ、アミド、ウレイド又はハロゲンであり;そして
Aは一般式(10)のフェニレン基であり、
Figure 2005520909
ここで
15及びR16は独立してそれぞれ、水素、(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、ヒドロキシル、スルホ、カルボキシル、シアノ、ニトロ、アミド、ウレイド又はハロゲンであるか;又は、
Aは一般式(11)のナフチレン基であり、
Figure 2005520909
ここで
17及びR18は独立して、水素、(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、ヒドロキシル、スルホ、カルボキシル、シアノ、ニトロ、アミド、ウレイド又はハロゲンであるか;又は、
Aは一般式(12)のポリメチレン基であり、
−(CR1920− (12)
ここで
kは1より大きい整数であり、そして
19及びR20は独立してそれぞれ、水素、(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、ヒドロキシル、シアノ、アミド、ハロゲン又はアリールであり;そして、
はXが意味するものの1つであり;そして
は、一般式(4)若しくは(5)の基であるか、又は一般式(13)の基であり、
Figure 2005520909
ここで;
21は(C〜C)−アルキル、スルホ−(C〜C)−アルキル、カルボキシ−(C〜C)−アルキル、又は非置換若しくは(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、スルホ、ハロゲン、カルボキシル、アセトアミド又はウレイドで置換されたフェニルであり;
b、f及びvは独立してそれぞれ、0又は1であり;そして
、及びR**は独立してそれぞれ、水素、(C〜C)−アルキル又は式(14)の基であり
−CH−SOM (14)
Tはヒドロキシル又はNHであるが、TがNHの場合にはvは0であり、そして
Mは水素、アルカリ金属又は1当量のアルカリ土類金属であるが、
ただし、一般式(I−a)の染料、
Figure 2005520909
ここでR及びR、並びにR1’及びR2’は独立してそれぞれ、水素又はスルホであり、X及びX1’は式−SOZ(ここでZは先に定義したもの)の基である染料と、一般式(II)の染料であって、R及びR**が独立してそれぞれ水素又は(C〜C)−アルキルである染料と、からなる混合物は除く。
一般式(I)〜(III)の染料は、式−SO−Z又は−Zの、少なくとも1つの繊維反応性基を含む。
上記及び下記の一般式における個々の符号は、それらの符号の呼称が同じであるか異なっているかには関係なく、それらの定義の範囲内で同一又は異なる意味を有していてもよい。
(C〜C)−アルキルのRは、直鎖状であっても分岐状であってもよく、具体的には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル又はtert−ブチルである。メチル及びエチルが好ましい。(C〜C)−アルコキシ基においても同様である。
アリールのRは具体的にはフェニルである。置換アリールのR〜R10、R12又はR21は具体的には、(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、ヒドロキシル、スルホ、カルボキシル、アミド及びハロゲンから独立して選択される1つ、2つ又は3つの基によって置換されたフェニルである。
ハロゲンのRは具体的には、フルオロ、クロロ又はブロモであり、フルオロ及びクロロであるのが好ましい。
Zのエチル基のβ位にあるアルカリ除去可能なZの例を挙げれば、ハロゲン原子例えばクロロ及びブロモ、有機カルボン酸及びスルホン酸、例えばアルキルカルボン酸、非置換又は置換のベンゼンカルボン酸及び非置換又は置換のベンゼンスルホン酸のエステル基、例えば炭素原子数2〜5のアルカノイルオキシ、特にアセチルオキシ、ベンゾイルオキシ、スルホベンゾイルオキシ、フェニルスルホニルオキシ及びトリルスルホニルオキシ、さらには、無機酸、例えばリン酸、硫酸及びチオ硫酸の酸性エステル基(ホスファト、スルファト及びチオスルファト基)、及びさらには、それぞれ炭素原子数1〜4のアルキル基を有するジアルキルアミノ基、例えばジメチルアミノ及びジエチルアミノなどがある。
Zとしてはビニル、β−クロロエチルが好ましいが、特に好ましいのは、β−スルファトエチルである。
「スルホ」、「カルボキシル」、「チオスルファト」、「ホスファト」及び「スルファト」基には、それらの酸の形態だけではなく、それらの塩の形態も含む。したがって、スルホ基は一般式−SOMで表される基であり、チオスルファト基は一般式−S−SOMで表される基であり、カルボキシル基は一般式−COOMで表される基であり、ホスファト基は一般式−OPOで表される基であり、そしてスルファト基は一般式−OSOMで表される基であるが、ここでそれぞれのMは先に定義したものである。
一般式(I)〜(III)の染料には、Zが定義する範囲内の、異なる繊維反応性基の−SOZが含まれていてもよい。具体的には、この繊維反応性基の−SOZは、一方ではビニルスルホニル基でもよく、他方では−CHCH基、好ましくはβ−スルファトエチルスルホニル基であってもよい。場合によって一般式(I)〜(III)の染料にビニル−スルホニル基が含まれているような場合には、ビニルスルホニル基を有するそれぞれの染料の割合は、それぞれの全染料量を基準にして約30モル%までとする。
アルカリのMは具体的にはリチウム、ナトリウム又はカリウムである。Mは水素又はナトリウムであるのが好ましい。
一般式(II)におけるR及びR**は独立して、水素、メチル又は式(14)の基であるのが好ましいが、水素又は式(14)の基であればより好ましい。
及びRは好ましくは、水素、(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、スルホ又はカルボキシルであり、より好ましくは水素、メチル、メトキシ又はスルホである。
〜R、及びR12〜R20は好ましくは水素であり、R〜R及びR17及びR18はより好ましくはスルホである。
〜R10は好ましくは水素又はメチルであり、R及びRはやはり好ましくはフェニルであり、そしてR及びR10は好ましくは2−スルホエチル、2−、3−又は4−スルホフェニルであるか、又はRとR10が好ましくは式−(CH−O−(CH−の形の環状系を形成する。
一般式(1)及び(2)の基D〜Dの例を挙げれば、次のようなものがある:2−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、3−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−カルボキシ−5−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−クロロ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−クロロ−5−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−ブロモ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−スルホ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−スルホ−5−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−メトキシ−5−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−エトキシ−5−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2,5−ジメトキシ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−メトキシ−5−メチル−4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−メチル−4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−又は3−又は4−(β−チオスルファトエチルスルホニル)フェニル、2−メトキシ−5−(β−チオスルファトエチルスルホニル)フェニル、2−スルホ−4−(β−ホスファトエチルスルホニル)フェニル、2−又は3−又は4−ビニルスルホニルフェニル、2−スルホ−4−ビニルスルホニルフェニル、2−クロロ−4−(β−クロロエチルスルホニル)フェニル、2−クロロ−5−(β−クロロエチルスルホニル)フェニル、3−又は4−(β−アセトキシエチルスルホニル)フェニル、6−又は8−(β−スルファトエチルスルホニル)ナフト−2−イル、6−(β−スルファトエチルスルホニル)1−スルホナフト−2−イル及び8−(β−スルファトエチルスルホニル)6−スルホナフト−2−イル、好ましくは3−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−スルホ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−メトキシ−5−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2,5−ジメトキシ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−メトキシ−5−メチル−4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル及び3−又は4−ビニルスルホニルフェニルであるか、又はD〜Dが一般式(3)又は(9)の基に合致するが、ここでR〜R、及びR12〜R14は、上述の好ましいとした定義を有する。
〜Dが一般式(1)の基で、Xが−SOZの場合、そのSOZ基はジアゾ基に対してメタ位又はパラ位にあるのが好ましく、そしてD〜Dが一般式(2)の基の場合、ジアゾ基への結合は、β位でナフタレン核につながっているのが好ましい。
AがフェニレンでXが−SOZの場合、そのSOZ基は、窒素原子に対してメタ位又はパラ位にあるのが好ましい。一般式(9)の基の中で、カルボキサミド基は、ジアゾ基に対してパラ位又はメタ位にあるのが好ましい。Aがナフチレンの場合には、窒素原子への結合は、β位でナフタレン核につながっているのが好ましい。
置換基Aの例を具体的に挙げれば、1,2−フェニレン、1,3−フェニレン、1,4−フェニレン、2−クロロ−1,4−フェニレン、2−クロロ−1,5−フェニレン、2−ブロモ−1,4−フェニレン、2−スルホ−1,4−フェニレン、2−スルホ−1,5−フェニレン、2−メトキシ−1,5−フェニレン、2−エトキシ−1,5−フェニレン、2,5−ジメトキシ−1,4−フェニレン、2−メトキシ−5−メチル−1,4−フェニレン、2−メチル−1,4−フェニレン、2,6−ナフチレン、2,8−ナフチレン、1−スルホ−2,6−ナフチレン、6−スルホ−2,8−ナフチレン、又は1,2−エチレン及び1,3−プロピレンなどがある。
より好ましくは、Aは1,3−フェニレン、1,4−フェニレン、2−スルホ−1,4−フェニレン、2−メトキシ−1,5−フェニレン、2,5−ジメトキシ−1,4−フェニレン、2−メトキシ−5−メチル−1,4−フェニレン又は1,2−エチレン及び1,3−プロピレンであり、そして、最後に記した2つのアルキレン基の場合には、ラジカルR12がフェニル又は2−スルホフェニルであるのが好ましい。
kは好ましくは、2又は3の数値である。
Wは、1,3−フェニレン、1,4−フェニレン、2−スルホ−1,4−フェニレン、2−メトキシ−1,5−フェニレン、2,5−ジメトキシ−1,4−フェニレン、2−メトキシ−5−メチル−1,4−フェニレン、1,2−エチレン、1,3−プロピレンであるのが好ましい。
一般式(5)における基Q及びQの例としては、独立して、フルオロ、クロロ、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、フェノキシ、3−スルホフェノキシ、4−スルホフェノキシ、メチルメルカプト、シアナミド、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、モルホリノ、ピペリジノ、フェニルアミノ、メチルフェニルアミノ、2−スルホフェニルアミノ、3−スルホフェニルアミノ、4−スルホフェニルアミノ、2,4−ジスルホフェニルアミノ、2,5−ジスルホフェニルアミノ、2−スルホエチルアミノ、N−メチル−2−スルホエチルアミノ、ピリジノ、3−カルボキシピリジノ、4−カルボキシピリジノ、3−カルバモイルピリジノ、4−カルバモイルピリジノ、2−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルアミノ、3−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルアミノ、4−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルアミノ、N−エチル−3−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルアミノ、N−エチル−4−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルアミノ、2−カルボキシ−5−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルアミノ、2−クロロ−4−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルアミノ、2−クロロ−5−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルアミノ、2−ブロモ−4−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルアミノ、2−スルホ−4−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルアミノ、2−スルホ−5−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルアミノ、2−メトキシ−5−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルアミノ、2,5−ジメトキシ−4−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルアミノ、2−メトキシ−5−メチル−4−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルアミノ、2−メチル−4−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルアミノ、2−(ビニルスルホニル)フェニルアミノ、3−(ビニルスルホニル)フェニルアミノ、4−(ビニルスルホニル)フェニルアミノ、N−エチル−3−(ビニルスルホニル)フェニルアミノ、N−エチル−4−(ビニルスルホニル)フェニルアミノ、6−(2−スルファトエチルスルホニル)ナフト−2−イルアミノ、8−(2−スルファトエチルスルホニル)ナフト−2−イルアミノ、8−(2−スルファトエチルスルホニル)6−スルホ−ナフト−2−イルアミノ、3−(2−(2−スルファトエチルスルホニル)エチルカルバモイル)フェニルアミノ、4−(2−(2−スルファトエチルスルホニル)エチルカルバモイル)フェニルアミノ、3−(2−(ビニルスルホニル)エチルカルバモイル)フェニルアミノ、4−(2−(2−ビニルスルホニル)エチルカルバモイル)フェニルアミノ、4−(N−メチル−2−(2−スルファトエチルスルホニル)エチルカルバモイル)フェニルアミノ、4−(N−フェニル−2−(2−スルファトエチルスルホニル)エチルカルバモイル)フェニルアミノ、4−(3−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルカルバモイル)フェニルアミノ、4−(4−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルカルバモイル)フェニルアミノ、3−(3−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルカルバモイル)フェニルアミノ、3−(4−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルカルバモイル)フェニルアミノ、3−(2−スルファトエチルスルホニル)プロピルアミノ、N−メチル−N−(2−(2−スルファトエチルスルホニル)エチル)−アミノ、N−フェニル−N−(2−(2−スルファトエチルスルホニル)エチル)−アミノ、又はN−フェニル−N−(2−(2−スルファトエチルスルホニル)プロピル)−アミノ、などがある。
一般式(5)における基Q及びQで好ましいのは、独立して、フルオロ、クロロ、シアナミド、モルホリノ、2−スルホフェニルアミノ、3−スルホフェニルアミノ、4−スルホフェニルアミノ、N−メチル−2−スルホエチルアミノ、3−カルボキシピリジノ、4−カルボキシピリジノ、3−カルバモイルピリジノ、4−カルバモイルピリジノ、3−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルアミノ、4−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルアミノ、3−(ビニルスルホニル)フェニルアミノ、4−(ビニルスルホニル)フェニルアミノ、4−(3−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルカルバモイル)フェニルアミノ、4−(4−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルカルバモイル)フェニルアミノ、3−(3−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルカルバモイル)フェニルアミノ、3−(4−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルカルバモイル)フェニルアミノ、N−メチル−N−(2−(2−スルファトエチルスルホニル)エチル)−アミノ、又はN−フェニル−N−(2−(2−スルファトエチルスルホニル)エチル)−アミノである。
一般式(5)における基Q及びQでより好ましいのは、独立して、フルオロ、クロロ、シアナミド、モルホリノ、2−スルホフェニルアミノ、3−スルホフェニルアミノ、4−スルホフェニルアミノ、3−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルアミノ、4−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルアミノ、3−(ビニルスルホニル)−フェニルアミノ、4−(ビニルスルホニル)フェニルアミノ、N−メチル−N−(2−(2−スルファトエチルスルホニル)エチル)−アミノ、又はN−フェニル−N−(2−(2−スルファトエチルスルホニル)エチル)−アミノである。
基Zの例を挙げれば、2,4−ジフルオロピリミジン−6−イル、4,6−ジフルオロピリミジン−2−イル、5−クロロ−2,4−ジフルオロピリミジン−6−イル、5−クロロ−4,6−ジフルオロピリミジン−2−イル、4,5−ジフルオロピリミジン−6−イル、5−クロロ−4−フルオロピリミジン−6−イル、2,4,5−トリクロロピリミジン−6−イル、4,5−ジクロロピリミジン−6−イル、2,4−ジクロロピリミジン−6−イル、4−フルオロピリミジン−6−イル、4−クロロピリミジン−6−イル、又は先に挙げたQ及びQの例を含む一般式(5)の基、又は一般式(6)の基がある。
で好ましいのは、2,4−ジフルオロピリミジン−6−イル、4,6−ジフルオロピリミジン−2−イル、5−クロロ−2,4−ジフルオロピリミジン−6−イル、5−クロロ−4,6−ジフルオロピリミジン−2−イル、又は先に挙げた好ましい基Q及びQを有する一般式(5)の基である。
でより好ましいのは、2,4−ジフルオロピリミジン−6−イル、5−クロロ−2,4−ジフルオロピリミジン−6−イル、又は先に挙げた特に好ましい基Q及びQを有する一般式(5)の基である。
式(III)においてTは、ナフタレン核のα位で結合したヒドロキシル又はアミノであるのが好ましいが、ヒドロキシルであれば非常に好ましい。
b及びvは、好ましくは1、fは好ましくは0である。
は、アセチル、2,4−ジクロロ−1,3,5−トリアジン−6−イル又は2,4−ジフルオロピリミジン−6−イルであれば特に好ましい。
本発明の染料混合物には、一般式(I)のジスアゾ染料を30〜95重量%、好ましくは50%〜90重量%の量で、そして一般式(II)及び(III)の染料をそれぞれ独立して1〜70重量%、好ましくは5〜50重量%の量で含む。
場合によっては、本発明の染料混合物には、一般式(15)〜(18)の1種又は複数のモノアゾ染料を、10重量%まで、好ましくは5重量%までの量で含むこともできるが、
Figure 2005520909
Figure 2005520909
ここでD、D、M、R及びR**はそれぞれ先に定義したものである。
好ましくはD及びDは独立してそれぞれ、3−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−スルホ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−メトキシ−5−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2,5−ジメトキシ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−メトキシ−5−メチル−4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、3−又は4−ビニルスルホニル−フェニル、2−スルホ−4−(ビニルスルホニル)フェニル、2−メトキシ−5−(ビニルスルホニル)フェニル、2,5−ジメトキシ−4−(ビニルスルホニル)フェニル又は2−メトキシ−5−メチル−4−(ビニルスルホニル)フェニルである。
本発明の染料混合物にはさらに、適当であれば、例えば以下に示し定義される一般式(Ga)〜(Gf)の、1種又は複数、例えば2種又は3種、好ましくは1種又は2種の染料、をさらなる混合又は調色成分として、含んでいてもよく、
Figure 2005520909
Figure 2005520909
ここで
、D、D、D及びD10は、D、D、D、D又はDの意味するものの1つを意味するが、ここでD(R31が一般式(4)又は(5)の基でない場合)及びさらにD又はD及びD10は、少なくとも1つの式−SOZ又はZの繊維反応性基を含み;
31は水素、アセチル、カルバモイル、スルホメチル又は一般式(4−1)又は(5−1)の基であり、
Figure 2005520909
ここで
はフルオロ又はクロロであり;
11及びU21は独立してそれぞれ、フルオロ、クロロ又は水素であり;
そして
11及びQ21は独立してそれぞれ、クロロ、フルオロ、シアナミド、ヒドロキシル、(C〜C)−アルコキシ、フェノキシ、スルホフェノキシ、メルカプト、(C〜C)−アルキルメルカプト、ピリジノ、カルボキシピリジノ、カルバモイルピリジノ又は一般式(7−1)若しくは(8−1)の基であり、
Figure 2005520909
ここで
81は水素又は(C〜C)−アルキル、スルホ−(C〜C)−アルキル、又は非置換若しくは(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、スルホ、ハロゲン、カルボキシル、アセトアミド又はウレイドで置換されたフェニルであり;
91及びR100は独立してそれぞれ、R81が意味するものの1つであるか、又は、式−(CH−(ここでjは4又は5)、又は別な式の−(CH−E−(CH−(ここでEは酸素、硫黄、スルホニル又は−NR11(ここでR11は(C〜C)−アルキル))の環状系を形成しており;
は、非置換若しくは例えば(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、カルボキシル、スルホ、クロロ若しくはブロモなどの置換基によって1又は2置換されたフェニレンであるか、又は、酸素、硫黄、スルホニル、アミノ、カルボニル又はカルボキサミドで中断されていてもよい(C〜C)−アルキレン−アリーレン又は(C〜C)−アルキレンであるか、又は、非置換若しくは(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、ヒドロキシル、スルホ、カルボキシル、アミド、ウレイド又はハロゲンで置換されたフェニレン−CONH−フェニレンであるか、又は非置換若しくは1つ又は2つのスルホ基で置換されたナフチレンであり;そして、
Zは先に定義されたものであり、そして
32は水素又はスルホメチルであり、
33はメチル、カルボキシル又はC−からC−アルキルを有するカルボキシアルキルであり、
34は水素又はメチルであり、
35は水素、シアノ、カルバモイル、カルボキシル又はスルホメチルであり、
36はメチル、エチル又はβ−スルホエチルであり、
37はメチル、カルボキシル又はC−からC−アルキルを有するカルボキシアルキルであり、
38はアセトアミド、ウレイド又はメチルであり、
39は水素、メチル又はメトキシであり、
mは0又は1であり、
nは1、2又は3であり、
はZが意味するものの1つであり;そして
M及びZは上述の意味の1つであるが、
ただし、一般式(I−a)の染料であって、
Figure 2005520909
ここでR及びR並びにR1’及びR2’は独立してそれぞれ水素又はスルホであり、X及びX1’は式−SOZ(Zは先に定義したもの)であるものと、一般式(II)の染料(ここでR及びR**が独立してそれぞれ水素又は(C〜C)−アルキルであるもの)と、一般式(Gb)の染料(ここでR32が水素であるもの)と、からなる混合物は除く。
好ましい染料混合物は、以下に示し定義される一般式(I)の1種又は複数、例えば2種又は3種、好ましくは1種又は2種の染料、
Figure 2005520909
以下に示し定義される一般式(II)の1種又は複数の染料、
Figure 2005520909
及び、以下に示し定義される一般式(III−a)の1種又は複数の染料を含むものであり、
Figure 2005520909
ここで、D、D、D、D、D、R、R、R**、f及びMは先に定義したものである。
また別の好ましい染料混合物は、1種又は複数、例えば2種又は3種、好ましくは1種又は2種の、以下に示し定義される一般式(I)の染料、
Figure 2005520909
及び、以下に示し定義される一般式(II−b)の1種又は複数、例えば2種又は3種、好ましくは1種又は2種の染料を含むもので、
Figure 2005520909
ここで
21b及びR22bは独立してそれぞれ、水素又は(C〜C)−アルキルであり、
、D、D、D、及びMは先に定義したものであるが、
ただし、一般式(I)から一般式(I−a)の染料、
Figure 2005520909
(ここでR及びR並びにR1’及びR2’は独立してそれぞれ、水素又はスルホであり、X及びX1’は、式−SOZの基である(ここでZは先に定義したもの))は除く。
さらに別な好ましい混合物は、一般式(I)の1種又は複数の染料、
Figure 2005520909
(ここでD、D及びMは先に定義したもの)、
及び一般式(II)の1種又は複数の染料、
Figure 2005520909
(ここでD、D、R、R**及びMは先に定義したもの)、
及びさらに一般式(Ga)〜(Gf)の1種また複数の染料を含むものである。
さらに好ましい染料混合物は、以下に示し定義される一般式(I)の1種又は複数、例えば2種又は3種、好ましくは1種又は2種の染料、
Figure 2005520909
及び、以下に示し定義される一般式(II−a)の1種又は複数、例えば2種又は3種、好ましくは1種又は2種の染料を含むもので、
Figure 2005520909
ここで
、D、D、D、R及びMは先に定義したものである。
特に好ましくは、D、D、D、及びDは独立してそれぞれ、3−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−スルホ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−メトキシ−5−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2,5−ジメトキシ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−メトキシ−5−メチル−4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、3−又は4−ビニルスルホニルフェニル、2−スルホ−4−(ビニルスルホニル)フェニル、2−メトキシ−5−(ビニルスルホニル)フェニル、2,5−ジメトキシ−4−(ビニルスルホニル)フェニル、又は2−メトキシ−5−メチル−4−(ビニルスルホニル)フェニルである。
さらに好ましい本発明の反応性染料混合物には、一般式(I−b)の少なくとも1種の染料、
Figure 2005520909
及び一般式(II−c)の少なくとも1種の染料が含まれるが、
Figure 2005520909
ここで、Rが水素又はC〜Cアルキルの場合であって、一般式(I−b)において、R103が水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、カルボキシル又はハロゲンであり、かつR104がC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、カルボキシル又はハロゲンである場合、R101及びR102は独立してそれぞれ、水素又はスルホであり、或いは、R101が水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、カルボキシル又はハロゲンであり、かつR102がC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、カルボキシル又はハロゲンである場合、R103及びR104は独立してそれぞれ水素又はスルホであり;さらに、一般式(I−b)において、R101〜R104は好ましくは独立してそれぞれ、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、カルボキシル又はハロゲンであるのが好ましい。式(II−c)において、R105〜R108は独立してそれぞれ、水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、スルホ、カルボキシル又はハロゲンであるのが好ましく、Rは先に定義したものであり、そして式(I−b)及び(II−c)におけるZはビニル又はβ−スルファトエチルである。
さらに、好ましい染料混合物は、一般式(I−b)の少なくとも1種の染料、
Figure 2005520909
一般式(II−c)の少なくとも1種の染料、
Figure 2005520909
及び一般式(III−b)の少なくとも1種の染料を含むものであり、
Figure 2005520909
ここでM、Z、R及びRは先に定義したものであり、そしてR101〜R110は独立してそれぞれ、水素、メチル、メトキシ又はスルホである。
本発明の特に好ましい混合物は、一般式(I−b)の1種又は複数の染料、
Figure 2005520909
一般式(II−d)の1種又は複数の染料、
Figure 2005520909
及び一般式(III−b)の1種又は複数の染料を含むものである。
Figure 2005520909
一般式(I−b)、(II−d)及び(III−b)において、M及びZは先に定義したものである。
一般式(I−b)、(II−d)、及び(III−b)において、R101〜R110は独立してそれぞれ、水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、スルホ、カルボキシル又はハロゲンであるのが好ましく、Zはビニル又はβ−スルファトエチルであるが;特に好ましいのは、式(I−b)、(II−d)、及び(III−b)において、R101〜R110が独立してそれぞれ、水素、メチル、メトキシ又はスルホであり、Zがビニル又はβ−スルファトエチルの場合である。
一般式(III−b)においてRは、先に定義したものである。
より好ましい染料混合物には、一般式(I−b)の少なくとも1種の染料、
Figure 2005520909
一般式(II−c)の少なくとも1種の染料、
Figure 2005520909
一般式(III−c)の少なくとも1種の染料、
Figure 2005520909
及び一般式(Ga)〜(Gf)の少なくとも1種の染料が含まれるが、ここでM、Z、R、T及びfは先に定義したものであり、R101〜R108及びR201及びR202は独立してそれぞれ、水素、メチル、メトキシ又はスルホであり、そしてD〜D10、R31〜R39、m、n及びZは先に定義したものである。
本発明の染料混合物は、固体又は液体(溶解させた)形態の調製物として存在させることが可能である。固体形態の場合、それらに含まれるのは必要量の、水溶性、特に繊維反応性染料の場合に常用される電解質塩、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、及び硫酸ナトリウム、及び市販の染料に常用されている助剤類を含んでいてもよく、そのような助剤の例としては、水溶液のpHを3〜7の間に保つことを可能とする緩衝剤物質例えば、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、及びリン酸水素二ナトリウム、さらには染色助剤、防塵加工剤、及び少量の乾燥剤などがあり;それらが(捺染糊に常用されるタイプの増粘剤のような内容物を含めて)液状の水溶液の形態で存在する場合には、それらにはさらに、そのような調製物の貯蔵寿命を延ばすための物質、例えば防黴剤のようなものを加えることもできる。
固体の形態の場合には、本発明の染料混合物は、1種又は複数の上記の助剤を含んでいるかどうかは別にして、一般に電解質塩を含む粉体又は粒状物(以下においてはそれらを一般に調製物(preparation)と呼ぶこととする)として存在する。この調製物中には、染料混合物が、それを含む調製物を基準にして、20〜90重量%含まれている。緩衝剤物質は一般に、調製物を基準にして、全量が5重量%までの量で含まれる。
本発明の染料混合物を水溶液中に存在させる場合には、そのような水溶液中の全染料含量は、水溶液を基準にして約50重量%まで、例えば5〜50重量%の間とし、また、それらの水溶液中の電解質塩含量は、10重量%未満とするのが好ましく、この水溶液(液状調製物)には、上述の緩衝剤物質を一般に5重量%まで、好ましくは2重量%までの量で含んでいてもよい。
一般式(I)の染料は、文献に大量に記載があって公知であるが、そのような文献としては、例えば、米国特許第2,657,205号明細書、日本国特開昭58−160,362号公報、さらには米国特許第4,257,770号明細書及びその特許の中に引用された文献などがあるし、一方一般式(II)の染料は、DE196 00 765A1号明細書に記載されている。一般式(III)の染料は同様に、数多くの記載があり、標準的な合成法によって得ることができる。一般式(15)〜(18)の染料は、場合によっては、一般式(I)及び(II)の染料の合成の途中で形成されるし、また同様に標準的な合成法によって得ることができる。一般式(15)及び(16)の染料は通常、調色成分として使用される。式(Ga)〜(Gf)の染料は、文献で公知であり、標準的な合成法によって得ることができる。
本発明による染料混合物は、従来の方法で調製することができるが、例えば、個々の染料を機械的に混合する方法によるならば、それら染料の粉体又は粒子の形態であっても、染料合成溶液の形態であっても、あるいは一般的に個々の染料水溶液の形態であってよく、それらにはさらに常用の助剤を含んでいてもよいし、あるいは、所望の量比のジアゾ成分とカップリング成分の適当な混合物に対して、通常のジアゾ化とカップリングをさせることによって調製することもできる。
例えば、一般式(I)、(II)、及び(III)それぞれにおけるD、D、及びD基が同じ基であり、ジアゾ成分が同じ意味合いを有する場合(D=D=D)、一般式(19)のアミン
−NH (19)
(ここでDは先に定義したもの)を従来の方法でジアゾ化し、次いで得られたジアゾニウム化合物を、一般式(15)のモノアゾ染料と、一般式(17)のモノアゾ染料と、及び一般式(20)
Figure 2005520909
(ここでT、R、M、b、f及びvは、先に定義したもの)のカップリング成分とを所定の比率で混合した水溶液又は懸濁液と反応させることにより調製することができる。
一般式(I)、(II)及び(III)それぞれにおけるD及びD基と、さらにD、D、及びD基が同じ意味合いを有する場合(D=D、そしてD=D=D)、本発明の染料混合物は、一般式(21)のアミン
−NH (21)
(ここでDは先に定義したもの)を従来の方法でジアゾ化し、その生成物を一般式(22)及び(23)
Figure 2005520909
(ここでM、R、及びR**は先に定義したもの)のカップリング成分の混合物と、第1段においてpH3未満で、カップリングさせ、得られた反応混合物に一般式(20)のさらなるカップリング成分を添加し、次いで一般式(19)のアミンをジアゾ化し、その生成物を一般式(15)及び(17)のモノアゾ染料とさらに一般式(20)のカップリング成分とから得られた混合物とカップリングさせることにより調製することができる。
或いは、一般式(I)、(II)及び(III)それぞれにおけるD〜D基が同じ意味合いを有する場合(D=D=D=D=D)、本発明の染料混合物は、第1段で、一般式(19)のアミンと従来の方法でジアゾ化し、その生成物を決められた割合の一般式(20)、(22)、及び(23)のカップリング成分の混合物と3未満のpHでまずカップリングさせ、一般式(15)及び(17)のモノアゾ染料と、さらに一般式(20)のカップリング成分との混合物とし、次いでpHを上げて第2のカップリングを実施して、一般式(I)、(II)及び(III)の染料混合物を得ることにより、調製することができる。
本発明の染料混合物は、従来の方法で、例えば塩化ナトリウム又は塩化カリウムを用いた塩析又は噴霧乾燥又は蒸発濃縮によって単離する。
同様にして、一般式(I)、(II)、及び(III)の染料の合成の途中で生成する溶液を、染色における液体調製物として直接使用することができるが、必要があれば緩衝剤物質の添加をしてから、そして、必要があれば濃縮してからでもよい。
反応性ラジカルとして、β−クロロエチルスルホニル又はβ−チオスルファトエチルスルホニル又はβ−スルファトエチルスルホニル基と同様に、ビニルスルホニル基を含む染料混合物は、適切な置換ビニルスルホニルアニリン又はナフチルアミンから出発して合成できるだけではなく、Zが、β−クロロエチル、β−チオスルファトエチル、又はβ−スルファトエチルである染料混合物を、目的の割合にするために必要な量のアルカリと反応させて、上述のβ−置換したエチルスルホニル基をビニルスルホニル基に転化させることによっても、合成することができる。この転化は当業者にはなじみのある方法で実施することができる。
本発明の染料混合物は有用な、実用上の性能を有している。それらは、例えば紙や皮革のようなシート状構造、例えばポリアミド製のフィルムの形態、又はポリアミド及びポリウレタンのようなバルクであって、ヒドロキシル−及び/又はカルボキサミド−含有材料を染色又は捺染するために使用されるが、繊維の形態となっているこれらの材料を染色又は捺染するのに特に使用される。同様に、本発明の染料混合物を合成したままの溶液も染色のための液状調製物として直接使用することができるが、必要があれば緩衝剤物質を添加してから、そして、必要があれば濃縮又は希釈してからでもよい。
したがって本発明はさらに、それらの材料を染色又は捺染するための本発明の染料混合物の使用、又は、着色剤として本発明の染料混合物又はその個々の成分(染料)をそれぞれ合わせて使用して成る、従来の方法によるそれらの材料の染色又は捺染方法を提供する。それらの材料は、繊維材料の形態、特にかせ又はパッケージ(wound package)の形態での織布又は糸のような織物繊維の形態で用いるのが好ましい。
ヒドロキシル含有材料は、天然又は合成由来によるもので、例えばセルロース繊維材料又はそれらの再生製品やポリビニルアルコールなどである。セルロース繊維材料として好ましいのは綿であるが、他の植物繊維、例えばリネン、大麻、ジュート、及びラミー繊維などでもよい。再生セルロース繊維としては例えば、ステープルビスコース及びフィラメントビスコース及び化学修飾セルロース繊維、例えばアミノ化セルロース繊維、又は例えば国際公開第96/37641号パンフレット及び国際公開第96/37642号パンフレット、さらにはEP−A−0 538 785号明細書及びEP−A−0 692 559号明細書などに記載されている繊維などがある。
カルボキサミド含有材料の例としては、例えば、合成及び天然のポリアミド及びポリウレタン、特に、繊維の形態のもの、例えば羊毛その他の動物の毛、絹、皮革、ナイロン−6,6、ナイロン−6、ナイロン−11、及びナイロン−4などがあげられる。
本発明の染料混合物は、上記の基材、特に上記の繊維材料の上に、水溶性染料特に繊維反応性染料のための公知の染着技術を用いることによって、染着及び固着させることができる。例えば、セルロース繊維に対しては、長浴(long liquor)からだけではなく短浴(short liquor)から、例えば液と物品の比を5:1から100:1、好ましくは6:1から30:1とした吸尽法で、各種の酸結合剤及び場合によっては必要なだけの量の塩化ナトリウム又は硫酸ナトリウムのような中性塩を使用することにより、非常に良好なカラーイールドを有する染色ができる。染着は水浴から行うのが好ましく、その時の温度は40〜105℃、所望によっては過圧下で130℃までであるが、好ましくは30〜95℃、特に好ましくは45〜65℃であり、常用の染色助剤の有無は問わない。ここでの一つの可能な方法としては、材料を温浴に浸漬し、浴を徐々に加熱して所望の染色温度にまで上げ、その温度で染色操作を仕上げる方法がある。染料の吸尽を加速する中性塩は、場合によっては、浴の温度が実際の染色温度に達するまでは、添加しないようにすることもできる。
同様にパジング法でも、セルロース繊維に対する優れたカラーイールドと非常に良好なカラービルドアップ性を与えるが、この染料は、室温又は約60℃までの加温でのバッチング、又は、連続法で、例えばパッド−ドライ−パッド蒸気法の手段、蒸熱処理、又は乾熱の使用などによる従来の方法によって、固着させることが可能である。
同様にして、セルロース繊維に対する通常の捺染法によって明瞭な輪郭及び鮮明な白地を有する強力な捺染が得られるが、そのような捺染法は、例えば重炭酸ナトリウム又はある種の他の酸結合剤を含む捺染糊とともに捺染し、次いで100〜103℃で蒸熱処理する1段法か、又は、例えば、中性〜弱酸性の捺染色とともに捺染し、次いでその捺染した材料を加熱した、電解質含有アルカリ浴を通すか又はアルカリ性の、電解質含有パジング液を用いてオーバーパジングするかのいずれかによって固着させ、次いで、アルカリでオーバーパッドした材料をバッチングするか又は蒸熱処理するか又は乾熱処理にかける2段法で行われる。固着条件に多少の変動があったとしても、捺染の結果にはほとんど影響はない。
従来の熱固着法による乾熱の手段によって固着させる場合には、120〜200℃の加熱空気を使用する。常用される101〜103℃の水蒸気と同様に、160℃までの温度で過熱水蒸気及び高圧水蒸気を使用することも可能である。
酸を結合して、本発明の染料混合物の染料をセルロース繊維の上に固着させる効果を有する薬剤としては、例えば、有機酸又は無機酸のアルカリ金属及び同様のアルカリ土類金属の水溶性塩基性塩、又は、加熱によってアルカリを放出する化合物、及びさらにはアルカリ金属シリケートなどを挙げることができる。特に好適なものとしては、アルカリ金属水酸化物及び弱から中程度の有機又は無機酸のアルカリ金属塩が挙げられるが、アルカリ金属化合物として好ましいのは、ナトリウム及びカリウム化合物である。そのような酸結合剤の例を挙げれば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ギ酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、トリクロロ酢酸ナトリウム、リン酸三ナトリウム又は水ガラス又はそれらの混合物、例えば水酸化ナトリウム水溶液と水ガラスとの混合物などがある。
染色及び捺染法に使用した場合、本発明の染料混合物は、セルロース繊維材料に対して傑出した色の濃さ(color strength)が得られる点が特徴で、この性能は場合によっては、アルカリ金属又はアルカリ土類金属化合物が全く存在しないか非常に少量しか存在しないような場合でも、得ることができる。それらの特別なケースでは、薄い色濃度を得るには電解質塩は不要、中程度の色濃度を得るには5g/L以下の電解質塩、そして濃色の色調得るには10g/L以下の電解質塩しか必要としない。
本発明においては、薄い色濃度とは染色する基材を基準にして2重量%の染料を使用することを指し、中程度の色濃度とは染色する基材を基準にして2〜4重量%の染料を使用することを指し、濃色の色調とは染色する基材を基準にして4〜10重量%の染料を使用することを指す。
本発明の染料混合物を用いて得られる染色や捺染では、明るい色調が得られるが、より詳しくは、セルロース繊維材料における染色や捺染では、良好な耐光堅牢性、特に例えば、洗濯堅牢性、縮充、海水、クロス染色及び酸性及びアルカリ性の発汗に対する良好な湿潤堅牢性や、さらにはプリーツ加工、加熱プレス及び摩擦色落ちに対する良好な堅牢性を有している。さらに、未固着染料部分を除去するために通常行われる後処理のすすぎをした後に得られるセルロースの染色は優れた湿潤堅牢性を示すが、その理由は特に、染料が冷水に対しても良好な溶解性を有しているために未固着染料部分が容易に洗い流されるからである。
さらに、本発明の染料混合物は、羊毛の繊維反応性染色にも使用することが可能である。その上、非フェルト仕上げ又は低フェルト仕上げをした羊毛は非常に良好な堅牢性に染色することができる(そのような仕上げについては、例えば、H.Rath、Lehrbuch der Textilchemie(Springer−Verlag)第3版(1972年)、第295〜299頁、特にヘルコセット(Hercosett)法による仕上げ(第298頁);J.Soc.Dyers and Colorists、1972年第93〜99頁及び1975年第33〜44頁を参照されたい)。ここでは、羊毛に対する染色法は、従来の方法で、酸性媒体中で実施する。例えば染浴に、酢酸及び/又は硫酸アンモニウム、又は酢酸及び酢酸アンモニウム又は酢酸ナトリウムを添加して、所望のpHとすることができる。許容しうる均染性を得るために、慣用される均染助剤を添加するのが望ましい。均染剤としては、例えば、塩化シアヌルと3倍モル量のアミノベンゼンスルホン酸及び/又はアミノナフタレンスルホン酸との反応生成物に基づくもの、又は、例えばステアリルアミンとエチレンオキシドとの反応生成物に基づくものなどがある。例えば、本発明による染料混合物は、吸尽法で使用するのが好ましく、その場合まずpHが約3.5〜5.5となるようにpH調節した酸性の染浴から、染色時間の最後までに、pHを中性から場合によってはpH8.5までの弱アルカリ性の範囲にまで変化させて、特に非常に濃い色の染色をする場合には、本発明による染料混合物の染料と繊維との間に完全な反応による結合を作らせる。それと同時に、反応によって結合されなかった染料の部分は除去する。
本明細書に記載した方法は、他の天然ポリアミド又は合成ポリアミド及びポリウレタンからなる繊維材料を染色させる場合にも適用される。一般的に言えば、染色すべき材料を温度約40℃の浴に浸漬し、その中でしばらく撹拌し、次いで染浴を弱酸性のpH、好ましくは弱酢酸酸性のpHに調節するが、実際の染色は60〜98℃の温度で実施される。しかしながら、この染色は沸騰温度で、又は密閉した染色装置の中で106℃までの温度で実施することもできる。本発明の染料混合物の水への溶解性が非常に高いので、それらを通常の連続染色法においても好都合に使用することができる。本発明の染料混合物の色の濃さは非常に高い。
本発明の染料混合物は、上述の材料、好ましくは繊維材料を非常に良好な堅牢性を有する、ネービーからジェットブラックの色調に染色する。
以下の実施例を、本発明を説明するために使用する。部及びパーセントは、特に記さない限り、重量によるものである。重量部と容積部の関係は、キログラムとリットルの関係に等しい。実施例に化学式で記載する化合物は、ナトリウム塩の形態で示すが、その理由は、それらの化合物がその塩、好ましくはナトリウム又はカリウム塩の形態で一般に調製、単離され、それらの塩の形態で染色に使用されるからである。以下の実施例、特に表の中の実施例に記載される出発化合物は、遊離の酸の形、又は同様にそれらの塩、好ましくはナトリウム塩又はカリウム塩のようなアルカリ金属塩の形態で合成に使用することができる。
実施例1
式(I−1)のネービー色のジスアゾ染料を75%の割合で含む電解質含有染料粉体の70部と、
Figure 2005520909
式(II−1)のスカーレット色のジスアゾ染料を70%の割合で含む電解質含有染料粉体の18部と、
Figure 2005520909
式(III−1)のオレンジ色のアゾ染料を75%の割合で含む電解質含有染料粉体の12部とを
Figure 2005520909
互いに機械的に混合する。
得られた本発明の染料混合物は、反応性染料の場合に通常採用される染色条件下で、例えば綿に対して、ジェットブラック色の染色及び捺染を与える。
実施例2
式(I−1)のネービー色のジスアゾ染料を70%の割合で含む電解質含有染料粉体の75部と、式(II−2)のスカーレット色のジスアゾ染料を75%の割合で含む電解質含有染料粉体の15部と、
Figure 2005520909
式(III−1)のオレンジ色のアゾ染料を80%の割合で含む電解質含有染料粉体の10部とを700部の水に溶解させ、得られる染料溶液のpHを5.5〜6.5に調整する。この染料溶液を濃縮させると染料混合物が得られ、このものは、反応性染料の場合の通常の染色条件下で、綿にジェットブラック色の染色や捺染を与える。
実施例3
580部の4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを1400部の氷水及び371部の30%塩酸の中に懸濁させ、357部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。過剰の亜硝酸塩をアミドスルホン酸を用いて除去し、次いで、210部の1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸と67部の4−ヒドロキシ−7−(スルホメチルアミノ)ナフタレン−2−スルホン酸(48部の7−アミノ−4−ヒドロキシナフタレン−2−スルホン酸を32部のホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウムとを水性媒体中、pH5.5〜6、45℃で反応させて調製したもの)とを添加し、第1段でpH1〜1.5、20℃未満でカップリングをまず実施すると、式(15−1)及び(17−1)で表される2種のモノアゾ染料の混合物が得られる。上記のpH範囲は、固形の炭酸水素ナトリウムを添加することにより設定し、カップリング反応の間維持する。
Figure 2005520909
第1のカップリングが終了したら、得られた混合物を76部の7−アセチルアミノ−4−ヒドロキシナフタレン−2−スルホン酸と混合し、25℃未満で炭酸ナトリウムを使用してそのpHを5.5〜6.5に調整する。第2のカップリング反応の終了後に形成された3種のアゾ染料(I−1)、(II−1)、及び(III−2)の65:20:15の混合物を、噴霧乾燥により単離する。
Figure 2005520909
別な方法として、こうして得られた染料溶液にリン酸緩衝液を添加してpH5.5〜6に調整し、さらに希釈又は濃縮することによって所定の濃さ(strength)の液状品とすることも可能である。
こうして得られた本発明の染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
実施例4
515部の4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを1200部の氷水及び330部の30%塩酸の中に懸濁させ、318部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。過剰の亜硝酸塩をアミドスルホン酸を用いて除去し、次いで、210部の1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸を添加し、第1段でpH1〜1.5、20℃未満でカップリングを実施すると、式(15−1)のレッド色のモノアゾ染料が得られる。上記のpH範囲は、固形の炭酸水素ナトリウムを添加することにより設定し、カップリング反応の間維持する。
第1のカップリングが終了したら、得られた反応混合物を76部の6−アセチルアミノ−4−ヒドロキシナフタレン−2−スルホン酸及び、143部の式(17−2)のスカーレット色のモノアゾ染料(これは、65部の2−アミノ−5−(β−スルファトエチルスルホニル)ベンゼンスルホン酸を31.5部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を用いて酸性媒体中でジアゾ化し、次いでその生成物を60部の4−ヒドロキシ−7−(スルホメチルアミノ)ナフタレン−2−スルホン酸とpH1〜2でカップリングさせることにより得られる。)の水溶液と混合する。
Figure 2005520909
次いで、25℃未満で、炭酸ナトリウムを使用してpHを5.5〜6.5に設定し、カップリング反応終了後に得られる3種の染料(I−1)、(II−2)及び(III−3)の65:20:15混合物を減圧下で濃縮するか又は噴霧乾燥によって単離する。
Figure 2005520909
こうして得られた本発明の染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
実施例5
a)230部の4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを550部の氷水及び148部の30%塩酸の中に懸濁させ、142部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。過剰の亜硝酸塩をアミドスルホン酸を用いて除去し、次いで、187部の1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸及び64部の4−ヒドロキシ−7−(スルホメチルアミノ)ナフタレン−2−スルホン酸(実施例3の記述に従って調製)を添加し、第1段でpH1〜1.5、20℃未満でカップリングを実施すると、式(15−1)及び(17−1)で表される2種のモノアゾ染料の混合物が得られる。上記のpH範囲は、固形の炭酸水素ナトリウムを添加することにより設定し、カップリング反応の間維持する。第1のカップリング反応が終了したら、その混合物に120部の式(20−1)のカプラーを混合する。
Figure 2005520909
b)第2の別の反応容器の中で、316部の2−メトキシ−5−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを、950部の氷水及び183部の30%塩酸の中に懸濁させ、177部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。次いで、過剰の亜硝酸塩をアミドスルホン酸溶液を用いて除去し、得られたジアゾ懸濁液をa)のカプラー混合物の中にポンプ注入する。
次いで、25℃未満で炭酸ナトリウムを使用してpH5.5〜6.5に設定し、第2のカップリング反応が終了して得られる3種の染料(I−2)、(II−3)、及び(III−4)の60:20:20混合物を、減圧下で濃縮するか又は噴霧乾燥によって単離する。
Figure 2005520909
こうして得られた本発明の染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
実施例6
a)351部の4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを850部の氷水及び225部の30%塩酸の中に懸濁させ、216部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。319部の1−アミノ−8−ヒドロキシ−ナフタレン−3,6−ジスルホン酸及び83部の4−ヒドロキシ−7−(スルホメチルアミノ)ナフタレン−2−スルホン酸(実施例3の記述に従って調製)を添加し、第1段でpH1〜1.5、20℃未満でカップリングを実施すると、式(15−1)及び(17−1)で表される2種のモノアゾ染料の混合物が得られる。上記のpH範囲は、固形の炭酸水素ナトリウムを添加することにより設定し、カップリング反応の間維持する。
b)第2の別の反応容器の中で、427部の2,5−ジメトキシ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを、1200部の氷水及び226部の30%塩酸の中に懸濁させ、217部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。次いで、過剰の亜硝酸塩をアミドスルホン酸溶液を用いて除去し、得られたジアゾ懸濁液を第1のカップリングが終了した後のa)の2種のモノアゾ染料の溶液の中にポンプ注入する。
次いで、25℃未満で炭酸ナトリウムを使用してpHを5〜6に調整し、第2のカップリング反応の終了後に得られる染料溶液を、250部の式(III−5)のオレンジ色の染料と混合する。こうして得られた、3種のアゾ染料(I−3)、(II−4)、及び(III−5)の67:17:16混合物は、減圧下で濃縮するか又は噴霧乾燥によって単離することができる。
Figure 2005520909
こうして得られた本発明の染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
実施例7
式(I−4)の緑がかったネービー色のジスアゾ染料を70%の割合で含む電解質含有染料粉体の50部と、
Figure 2005520909
式(I−1)のネービー色のジスアゾ染料を75%の割合で含む電解質含有染料粉体25部と、式(II−2)のスカーレット色のジスアゾ染料を同様に75%の割合で含む電解質含有染料粉体20部と、式(III−1)のオレンジ色のアゾ染料を80%の割合で含む電解質含有染料粉体5部とを、500部の水に溶解させ、得られた染料溶液のpHをリン酸緩衝液を添加して、5.5〜6.5に調整した。この溶液を濃縮すると染料混合物が得られ、このものは、反応性染料の場合の通常の染色条件下で、綿にジェットブラック色の染色や捺染を与える。
実施例8
式(I−5)の緑がかったネービー色のジスアゾ染料を70%の割合で含む電解質含有染料粉体の65部と、
Figure 2005520909
式(II−5)のスカーレット色のジスアゾ染料を75%の割合で含む電解質含有染料粉体の20部と、
Figure 2005520909
式(III−6)のスカーレット色のアゾ染料を65%の割合で含む電解質含有染料粉体の15部とを
Figure 2005520909
実施例1又は2で記載したようにして、互いに混合させる。
こうして得られた本発明の染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
実施例9
式(I−6)のネービー色のジスアゾ染料を70%の割合で含む電解質含有染料粉体の70部と、
Figure 2005520909
式(II−1)のスカーレット色のジスアゾ染料を75%の割合で含む電解質含有染料粉体の18部と、式(III−1)のオレンジ色のアゾ染料を70%の割合で含む電解質含有染料粉体の12部とを、実施例1又は2で記載したようにして、互いに混合させる。
こうして得られる本発明の染料混合物は、反応性染料の場合の通常の染色条件下で、例えば綿にジェットブラック色の染色を与え、標準的な方法に比較すると使用する塩の量が少ない。
実施例10
実施例4に記載したのと同様の方法により調製した、式(I−7)のネービー色のジスアゾ染料680部と、式(II−6)のスカーレット色のジスアゾ染料150部の二元混合物を、式(III−7)のオレンジ色のジスアゾ染料170部と混合し、その混合物のpHを5.5〜6.5に調節し、そして、それによる生成物を、水溶液を濃縮することにより単離する。こうして得られた本発明の染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
Figure 2005520909
実施例11〜448
以下の表における実施例で、一般式(I)〜(III)の本発明の染料混合物についてさらに記述するが、これらのものはすべてそのナトリウム塩の形態で表してある。混合比率は重量%で示したものである。これらの染料混合物は、反応性染料の場合に通常採用される染色方法で、綿に対してグレーからジェットブラック色の染色を与える。
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
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Figure 2005520909
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Figure 2005520909
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Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
実施例449
式(I−1)のネービー色のジスアゾ染料を70%の割合で含む電解質含有染料粉体の73部と、式(II−2)のスカーレット色のジスアゾ染料を75%の割合で含む電解質含有染料粉体の15部と、式(III−21)のオレンジ色のアゾ染料を80%の割合で含む電解質含有染料粉体の13部とを、
Figure 2005520909
700部の水に溶解させ、得られた染料溶液をpH5.5〜6.5に調整する。この染料溶液を濃縮させると染料混合物が得られ、このものは、反応性染料の場合の通常の染色条件下で、綿にジェットブラック色の染色や捺染を与える。
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
実施例468
式(I−1)のネービー色のジスアゾ染料を70%の割合で含む電解質含有染料粉体の70部と、
Figure 2005520909
式(II−1)のスカーレット色のジスアゾ染料を75%の割合で含む電解質含有染料粉体の20部と、
Figure 2005520909
式(Ga−1)のイエロー色のジスアゾ染料を70%の割合で含む電解質含有染料粉体の10部とを
Figure 2005520909
互いに機械的に混合する。
得られた本発明の染料混合物は、反応性染料の場合に通常採用される染色条件下で、例えば綿に対して、ジェットブラック色の染色及び捺染を与える。
実施例469
式(I−1)のネービー色のジスアゾ染料を70%の割合で含む電解質含有染料粉体の65部と、式(II−2)のスカーレット色のジスアゾ染料を75%の割合で含む電解質含有染料粉体の15部と、
Figure 2005520909
式(Gf−1)のイエロー色のジスアゾ染料を60%の割合で含む電解質含有染料粉体の20部とを
Figure 2005520909
750部の水に溶解させ、得られた染料溶液をpH5.5〜6.5に調整する。この染料溶液を濃縮させると染料混合物が得られ、このものは、反応性染料の場合の通常の染色条件下で、綿にジェットブラック色の染色や捺染を与える。
実施例470
812部の4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを1900部の氷水及び520部の30%塩酸の中に懸濁させ、500部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。319部の1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸、93部の4−ヒドロキシ−7−(スルホメチルアミノ)ナフタレン−2−スルホン酸(67部の7−アミノ−4−ヒドロキシナフタレン−2−スルホン酸と42部のホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウムとを水性媒体中、pH5.5〜6、50℃で反応させて調製したもの)、及び31部の2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸を添加して、第1段でpH1〜1.3、20℃未満でカップリングを実施すると、式(15−1)、(17−1)及び(Ga−3)で表される3種のモノアゾ染料の混合物が得られる。上記のpH範囲に設定し、カップリング反応の間も、固形の炭酸水素ナトリウムを添加することにより維持する。
Figure 2005520909
第1のカップリングが終了したら、25℃未満で炭酸ナトリウムを使用してpHを5〜6に調整し、第2のカップリング反応終了後に、噴霧乾燥することによって、(I−1)、(II−1)、及び(Gb−3)の3種のジスアゾ染料の70:20:10混合物が得られる。
別な方法として、こうして得られた染料溶液にリン酸緩衝液を添加してpH5.5〜6に調整し、さらに希釈又は濃縮することによって所定の濃さの液状品を形成させることも可能である。
こうして得られた本発明の染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
Figure 2005520909
実施例471
677部の4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを1570部の氷水及び434部の30%塩酸の中に懸濁させ、417部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。319部の1−アミノ−8−ヒドロキシナフタリン−3,6−ジスルホン酸を添加すると、20℃未満、pH1〜1.3で第1段のカップリング反応が起きて、式(15−1)のレッド色のモノアゾ染料が得られる。上記のpH範囲は、固形の炭酸水素ナトリウムを添加することにより設定し、カップリング反応の間維持する。
第1のカップリングが終了してから、206部の式(17−2)のスカーレット色のモノアゾ染料と94部の式(Ga−4)のイエロー色のモノアゾ染料の水溶液(このものは、148部の2−アミノ−(β−スルファトエチルスルホニル)ベンゼンスルホン酸を、71部の40%亜硝酸ナトリウム溶液用いて酸性媒体中でジアゾ化し、次いでその生成物を86.5部の4−ヒドロキシ−7−(スルホメチルアミノ)ナフタレン−2−スルホン酸及び28部の2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸との混合物とpH1〜2でカップリングさせることによって得られる)を、前記の反応混合物に添加する。
Figure 2005520909
次いで、25℃未満で炭酸ナトリウムを使用してpHを5〜6に調整し、このカップリング反応終了後に形成される(I−1)、(II−2)、及び(Gb−2)の3種のジスアゾ染料の70:20:10混合物が、減圧下で濃縮するか又は噴霧乾燥することによって単離される。
こうして得られた本発明の染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
Figure 2005520909
実施例472
a)406部の4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを950部の氷水及び260部の30%塩酸の中に懸濁させ、250部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。319部の1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸、93部の4−ヒドロキシ−7−(スルホメチルアミノ)5−ナフタレン−2−スルホン酸、及び31部の2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸を添加し、第1段でpH1〜1.3、20℃未満でカップリングさせることにより、式(15−1)、(17−1)及び(Ga−3)で表される3種のモノアゾ染料の混合物が得られる。上記のpH範囲は、固形の炭酸水素ナトリウムを添加することにより設定し、カップリング反応の間維持する。
b)第2の別の反応容器の中で、451部の2−メトキシ−5−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを、1300部の氷水及び261部の30%塩酸の中に懸濁させ、251部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。次いで、過剰の亜硝酸塩をアミドスルホン酸溶液を用いて除去し、得られたジアゾ懸濁液を、第1のカップリング終了後のa)のモノアゾ染料の溶液の中にポンプ注入する。
次いで、25℃未満で炭酸ナトリウムを使用してpHを5〜6に調整し、この第2のカップリング反応終了後に形成される(I−2)、(II−3)、及び(Gb−1)の3種のジスアゾ染料の70:20:10混合物が、減圧下で濃縮するか又は噴霧乾燥することによって単離される。
Figure 2005520909
こうして得られた本発明の染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
実施例473
a)351部の4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを825部の氷水及び225部の30%塩酸の中に懸濁させ、216部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。319部の1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸及び83部の4−ヒドロキシ−7−(スルホメチル−アミノ)ナフタレン−2−スルホン酸を添加し、第1段でpH1〜1.3、20℃未満でカップリングさせることにより、式(15−1)及び(17−1)で表される2種のモノアゾ染料の混合物が得られる。上記のpH範囲は、固形の炭酸水素ナトリウムを添加することにより設定し、カップリング反応の間維持する。
b)第2の別の反応容器の中で、427部の2,5−ジメトキシ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを、1150部の氷水及び226部の30%塩酸の中に懸濁させ、217部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。次いで、過剰の亜硝酸塩をアミノスルホン酸溶液を用いて除去し、得られたジアゾ懸濁液を、第1のカップリング終了後のa)の2種のモノアゾ染料の溶液の中にポンプ注入する。
次いで、25℃未満で炭酸ナトリウムを使用してpHを5〜6に調整し、第2のカップリング反応の終了後に得られる染料溶液を、250部の式(Gf−2)のイエロー色の染料と混合する。こうして得られた、3種のジスアゾ染料(I−3)、(II−4)、及び(Gf−2)の67:17:16混合物は、減圧下で濃縮するか又は噴霧乾燥によって単離することができる。
Figure 2005520909
こうして得られた本発明の染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
実施例474
式(I−4)の緑がかったネービー色のジスアゾ染料を70%の割合で含む電解質含有染料粉体の70部と、
Figure 2005520909
式(II−7)のスカーレット色のジスアゾ染料をこれも70%の割合で含む電解質含有染料粉体の30部とを
Figure 2005520909
600部の水に溶解させ、得られた染料溶液をpH5.5〜6.5に調整する。この染料溶液を濃縮させると二元染料混合物が得られ、このものは、反応性染料の場合の通常の染色条件下で、綿にジェットブラック色の染色や捺染を与える。
実施例475
a)341部の2,5−ジメトキシ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを950部の氷水及び180部の30%塩酸の中に懸濁させ、173部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。319部の1−アミノ−8−ヒドロキシ−ナフタレン−3,6−ジスルホン酸を添加し、20℃未満、pH1〜1.5で第1段のカップリング反応をさせることにより、式(15−2)のレッド色のモノアゾ染料が得られる。上記のpH範囲は、固形の炭酸水素ナトリウムを添加することにより設定し、カップリング反応の間維持する。
Figure 2005520909
第1のカップリングが終了したら、その反応混合物を254部の式(17−2)のスカーレット色のモノアゾ染料(116部の2−アミノ−5−(β−スルファトエチルスルホニル)ベンゼンスルホン酸を55.5部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を用い酸性媒体中でジアゾ化し、次いでその生成物を107部の4−ヒドロキシ−7−(スルホメチルアミノ)ナフタレン−2−スルホン酸とpH1〜2でカップリングさせることによって得られたもの)の水溶液に混合する。
b)第2の別の反応容器の中で、430部の2−メトキシ−5−メチル−4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを、1250部の氷水及び238部の30%塩酸の中に懸濁させ、229部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。次いで、過剰の亜硝酸塩をアミドスルホン酸溶液を用いて除去し、得られたジアゾ懸濁液を、a)のモノアゾ染料混合物の溶液の中にポンプ注入する。
次いで25℃未満で炭酸ナトリウムを使用してpH5〜6に設定し、第2のカップリング反応の終了後に形成される2種のジスアゾ染料(I−5)及び(II−8)の75:25混合物を、減圧下で濃縮するか又は噴霧乾燥によって単離する。
Figure 2005520909
こうして得られた本発明の二元染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
実施例476
実施例475に記載の手順にならって調製した、1021部の式(I−2)のネービー色の染料及び335部の式(II−7)のスカーレット色のジスアゾ染料の二元混合物を、168部の式(Ge−1)のイエロー色のジスアゾ染料と混合し、
Figure 2005520909
その混合物をpH5.5〜6.5に調整し、生成物をその水溶液を濃縮することにより単離する。こうして得られた本発明の染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
実施例477
式(I−6)のネービー色のジスアゾ染料を70%の割合で含む電解質含有染料粉体の70部と、
Figure 2005520909
式(II−1)のスカーレット色のジスアゾ染料を75%の割合で含む電解質含有染料粉体の18部と、式(Gf−3)のイエロー色のジスアゾ染料を70%の割合で含む電解質含有染料粉体の12部とを、
Figure 2005520909
実施例468に記載したようにして互いに混合させる。
こうして得られる本発明の染料混合物は、例えば、反応性染料の場合の通常の染色条件及び標準的な方法に比較して少ない塩の使用量で、綿にジェットブラック色の染色を与える。
実施例478
実施例473に記載の手順にならって調製した、1012部の式(I−7)のネービー色のジスアゾ染料と、290部の式(II−14)のスカーレット色の染料の二元混合物を、145部の式(Ga−2)のイエロー色のジスアゾ染料と混合し、その混合物のpHを5.5〜6.5に調整し、生成物をその水溶液を濃縮することにより単離する。こうして得られた本発明の染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
Figure 2005520909
実施例479
a)70.5部の7−アミノ−4−ヒドロキシナフタレン−2−スルホン酸と37.5部の2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸との混合物を、800部の水に懸濁させ、水酸化ナトリウム溶液を添加して溶解させる。pH5.5〜6で、79部のホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウムを添加し、水酸化ナトリウム希薄溶液を用いて上記のpH範囲に維持して、その混合物を50〜55℃で4時間撹拌する。
b)別の反応容器の中で、843部の4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを、2000部の氷水及び540部の30%塩酸の中に懸濁させ、520部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。過剰の亜硝酸塩をアミドスルホン酸溶液を用いて除去してから、319部の1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸と、a)からのさらなるカップリング成分の混合物を添加し、20℃未満、pH0.8〜1.3で第1段のカップリング反応をさせることにより、式(15−1)、(17−1)、及び(Ga−6)で表される3種のモノアゾ染料の混合物が得られる。上記のpH範囲は、固形の炭酸水素ナトリウムを添加することにより設定し、カップリング反応の間維持する。

Figure 2005520909
第1のカップリングが完了したら、25℃未満で炭酸ナトリウムを使用してpHを5〜6に調節し、第2のカップリング反応の終了後に得られる3種のジスアゾ染料(I−1)、(II−1)、及び(Gb−5)の67:20:13混合物を、噴霧乾燥又は減圧下での濃縮によって単離する。
別な方法として、こうして得られた染料溶液にリン酸緩衝液を添加してpH5.5〜6に調整し、さらに希釈又は濃縮することによって所定の濃さの液状品を得ることも可能である。
Figure 2005520909
こうして得られた本発明の染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
実施例480
843部の4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを2000部の氷水及び540部の30%塩酸の中に懸濁させ、520部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。過剰の亜硝酸塩をアミノスルホン酸溶液を用いて除去してから、319部の1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸と、実施例479a)にならって72部の7−アミノ−4−ヒドロキシナフタレン−2−スルホン酸と75部の2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸を、pH5.7、50℃で、112部のホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウムと反応させることにより得られたさらなるカップリング成分の混合物を添加し、20℃未満、pH0.8〜1.3で第1段のカップリング反応をさせることにより、式(15−1)、(17−1)、及び(Ga−6)で表される3種のモノアゾ染料の混合物が得られる。上記のpH範囲は、固形の炭酸水素ナトリウムを添加することにより設定し、カップリング反応の間維持する。
第1のカップリングが完了したら、25℃未満で炭酸ナトリウムを使用してpHを5〜6に調節し、第2のカップリング反応の終了後に得られる3種のアゾ染料(I−1)、(II−1)、及び(Gb−6)の64:20:16混合物を、噴霧乾燥又は減圧下での濃縮によって単離する。
こうして得られた本発明の染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
実施例481
574部の4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを1350部の氷水及び368部の30%塩酸の中に懸濁させ、354部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。過剰の亜硝酸塩をアミドスルホン酸溶液を用いて除去してから、実施例479a)にならって、74部の7−アミノ−4−ヒドロキシナフタレン−2−スルホン酸と39.5部の2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸とを、pH5.5〜6、50℃で83部のホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウムと反応させることにより得られた2種のカップリング成分の水溶液を添加し、20℃未満、pH1.0〜1.3で第1段のカップリング反応をさせることにより、式(17−1)、及び(Ga−6)で表される2種のモノアゾ染料の混合物が得られる。上記のpH範囲は、固形の炭酸水素ナトリウムを添加することにより設定し、カップリング反応の間維持する。
第1のカップリングが完了したら、その反応混合物を、水溶液の形態の、実施例475a)の記載に従って得られる737部の式(15−2)のレッド色のモノアゾ染料と混合する。次いで25℃未満で炭酸ナトリウムを使用してpHを5〜6に調節し、第2のカップリング反応の終了後に得られる3種のジスアゾ染料(I−12)、(II−1)、及び(Gb−5)の67:20:13混合物を、噴霧乾燥又は減圧下での濃縮によって単離する。
Figure 2005520909
こうして得られた本発明の染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
実施例482〜819
以下の表における実施例で、一般式(I)及び(II)、又は(I)及び(II)及び(G)の本発明の染料混合物についてさらに記述するが、これらのものはすべてそのナトリウム塩の形態で表してある。混合比率は重量%で示したものである。これらの染料混合物は、反応性染料の場合に通常採用される染色方法で、綿に対してジェットブラック色のグレードの染色を与える。
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
実施例820
式(I−2)のネービー色のジスアゾ染料を70%の割合で含む電解質含有染料粉体の70部と、
Figure 2005520909
式(II−9)のスカーレット色のジスアゾ染料を75%の割合で含む電解質含有染料粉体の20部と、
Figure 2005520909
式(Ga−1)のイエロー色のジスアゾ染料を70%の割合で含む電解質含有染料粉体の10部とを
Figure 2005520909
互いに機械的に混合する。
得られた本発明の染料混合物は、反応性染料の場合に通常採用される染色条件下で、例えば綿に対して、ジェットブラック色の染色及び捺染を与える。
実施例821
式(I−2)のネービー色のジスアゾ染料を70%の割合で含む電解質含有染料粉体の65部と、式(II−5)のスカーレット色のジスアゾ染料を75%の割合で含む電解質含有染料粉体の15部と、
Figure 2005520909
式(Gf−1)のイエロー色のジスアゾ染料を60%の割合で含む電解質含有染料粉体の20部とを
Figure 2005520909
750部の水に溶解させ、得られた染料溶液をpH5.5〜6.5に調整する。この染料溶液を蒸発濃縮させると染料混合物が得られ、このものは、反応性染料の場合の通常の染色条件下で、綿にジェットブラック色の染色や捺染を与える。
実施例822
a)419部の4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを1000部の氷水及び268部の30%塩酸の中に懸濁させ、258部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。319部の1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−スルホン酸、76.5部の7−アミノ−4−ヒドロキシナフタレン−2−スルホン酸、及び32部の2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸を添加し、20℃未満、pH1〜1.3で第1段のカップリング反応をさせることにより、式(15−1)、(17−3)、及び(Ga−3)で表される3種のモノアゾ染料の混合物が得られる。上記のpH範囲は、固形の炭酸水素ナトリウムを添加することにより設定し、カップリング反応の間維持する。
Figure 2005520909
b)第2の別の反応容器の中で、464部の2−メトキシ−5−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを、1350部の氷水及び269部の30%塩酸の中に懸濁させ、259部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。次いで、過剰の亜硝酸塩をアミノスルホン酸溶液を用いて除去してから、得られたジアゾ懸濁液を第1のカップリング終了後のa)のモノアゾ染料の溶液にポンプ注入する。
次いで、25℃未満で炭酸ナトリウムを使用してpHを5〜6に調整し、この第2のカップリング反応終了後、減圧下で濃縮するか又は噴霧乾燥することによって(I−2)、(II−10)、及び(Gb−1)の3種のジスアゾ染料の70:20:10混合物が単離される。
別な方法として、こうして得られた染料溶液にリン酸緩衝液を添加してpH5.5〜6に調整し、さらに希釈又は濃縮することによって所定の濃さの液状品とすることも可能である。
Figure 2005520909
こうして得られた本発明の染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
実施例823
a)311部の2−メトキシ−5−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを900部の氷水及び181部の30%塩酸の中に懸濁させ、174部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。319部の1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸を添加し、20℃未満、pH1〜1.3で第1段のカップリング反応をさせることにより、式(15−3)のレッド色のモノアゾ染料が得られる。上記のpH範囲は、固形の炭酸水素ナトリウムを添加することにより設定し、カップリング反応の間維持する。
Figure 2005520909
この第1のカップリングが終了したら、その反応混合物を、200部の式(17−4)のスカーレット色のモノアゾ染料と94部の式(Ga−4)のイエロー色のモノアゾ染料との水溶液と混合するが、
Figure 2005520909
これらは、161部の2−アミノ−5−(β−スルファトエチルスルホニル)ベンゼンスルホン酸を酸性媒体中で77部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を用いてジアゾ化させ、次いでその生成物をpH1〜2で、70.5部の7−アミノ−4−ヒドロキシナフタレン−2−スルホン酸と28部の2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸との混合物とカップリングさせることによって得られたものである。
b)406部の4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを950部の氷水及び260部の30%塩酸の中に懸濁させ、250部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。過剰の亜硝酸塩をアミドスルホン酸溶液を用いて除去してから、このジアゾ懸濁液をa)の3種のモノアゾ染料(15−3)、(17−4)及び(Ga−4)の混合物の中にポンプ注入し、25℃未満で炭酸ナトリウムを使用してそのpHを5〜6に調整する。カップリング反応が終了して得られる、3種のジスアゾ染料(I−23)、(II−5)、及び(Gb−2)の70:20:10混合物を、次いで、減圧下で濃縮するか又は噴霧乾燥によって単離する。
Figure 2005520909
こうして得られた本発明の染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
実施例824
562部の4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを1300部の氷水及び360部の30%塩酸の中に懸濁させ、346部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。過剰の亜硝酸塩をアミドスルホン酸溶液を用いて除去してから、79部の7−アミノ−4−ヒドロキシナフタレン−2−スルホン酸及び32部の2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸を添加すると、20℃未満、pH1〜1.3で第1段のカップリング反応をさせることにより、式(17−3)及び(Ga−3)で表される2種のモノアゾ染料の混合物が得られる。上記のpH範囲は、固形の炭酸水素ナトリウムを添加することにより設定し、カップリング反応の間維持する。
第1のカップリングが完了したら、その反応混合物を、水溶液の形態の、707部の式(15−3)のモノアゾ染料と混合し、その混合物のpHを、25℃未満で炭酸ナトリウムを使用して、5〜6に調整する。第2のカップリング反応が終了して得られる、3種のジスアゾ染料(I−23)、(II−9)、及び(Gb−3)の70:20:10混合物を、噴霧乾燥又は減圧下での濃縮によって単離する。
こうして得られた本発明の染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
Figure 2005520909
実施例825
a)351部の4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを825部の氷水及び225部の30%塩酸の中に懸濁させ、216部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。319部の1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸及び60部の7−アミノ−4−ヒドロキシナフタレン−2−スルホン酸を添加し、第1段でpH1〜1.3、20℃未満でカップリングをさせることにより、式(15−1)及び(17−3)で表される2種のモノアゾ染料の混合物が得られる。上記のpH範囲は、固形の炭酸水素ナトリウムを添加することにより設定し、カップリング反応の間維持する。
b)第2の別の反応容器の中で、427部の2,5−ジメトキシ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを、1150部の氷水及び226部の30%塩酸の中に懸濁させ、217部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。次いで、過剰の亜硝酸塩をアミドスルホン酸溶液を用いて除去してから、得られたジアゾ懸濁液を第1のカップリング終了後のa)の2種のモノアゾ染料の溶液にポンプ注入する。
次いで、25℃未満で炭酸ナトリウムを使用してpHを5〜6に調整し、第2のカップリング反応の終了後に得られる染料溶液を、225部の式(Gf−2)のイエロー色の染料と混合する。こうして得られた、3種のジスアゾ染料(I−3)、(II−50)、及び(Gf−2)の69:16:15混合物は、減圧下で濃縮するか又は噴霧乾燥によって単離することができる。
Figure 2005520909
こうして得られた本発明の染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
実施例826
式(I−4)の緑がかったネービー色のジスアゾ染料を70%の割合で含む電解質含有染料粉体の70部と、
Figure 2005520909
式(II−12)のスカーレット色のジスアゾ染料をこれも70%の割合で含む電解質含有染料粉体の30部とを
Figure 2005520909
600部の水に溶解させ、得られた染料溶液をpH5.5〜6.5に調整する。この染料溶液を濃縮させると二元染料混合物が得られ、このものは、反応性染料の場合の通常の染色条件下で、綿にジェットブラック色の染色や捺染を与える。
実施例827
a)341部の2,5−ジメトキシ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを950部の氷水及び180部の30%塩酸の中に懸濁させ、173部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。319部の1−アミノ−8−ヒドロキシ−ナフタレン−3,6−ジスルホン酸を添加し、20℃未満、pH1〜1.5で第1段のカップリング反応をさせることにより、式(15−2)のレッド色のモノアゾ染料が得られる。上記のpH範囲は、固形の炭酸水素ナトリウムを添加することにより設定し、カップリング反応の間維持する。
Figure 2005520909
第1のカップリングが終了したら、その反応混合物を223部の式(17−4)のスカーレット色のモノアゾ染料(119部の2−アミノ−5−(β−スルファトエチルスルホニル)ベンゼンスルホン酸を57部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を用い酸性媒体中でジアゾ化し、次いでその生成物を79部の7−アミノ−4−ヒドロキシナフタレン−2−スルホン酸とpH1〜2でカップリングさせることによって得られたもの)の水溶液に混合する。
b)第2の別の反応容器の中で、433部の2−メトキシ−5−メチル−4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを、1250部の氷水及び240部の30%塩酸の中に懸濁させ、230部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。次いで、過剰の亜硝酸塩をアミドスルホン酸溶液を用いて除去し、得られたジアゾ懸濁液を、a)のモノアゾ染料混合物の溶液の中にポンプ注入する。
次いで25℃未満で炭酸ナトリウムを使用してpH5〜6に調整し、第2のカップリング反応の終了後に形成される2種のジスアゾ染料(I−5)及び(II−51)の76:24混合物を、減圧下で濃縮するか又は噴霧乾燥によって単離する。
Figure 2005520909
こうして得られた本発明の二元染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
実施例828
実施例827に記載の手順にならって調製した、1021部の式(I−23)のネービー色のジスアゾ染料及び335部の式(II−5)のスカーレット色のジスアゾ染料の二元混合物を、168部の式(Ge−1)のイエロー色のジスアゾ染料と混合し、
Figure 2005520909
その混合物をpH5.5〜6.5に調整し、生成物をその水溶液を濃縮することにより単離する。こうして得られた本発明の染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
実施例829
式(I−6)のネービー色のジスアゾ染料を70%の割合で含む電解質含有染料粉体の70部と、
Figure 2005520909
式(II−9)のスカーレット色のジスアゾ染料を75%の割合で含む電解質含有染料粉体の18部と、式(Gf−3)のイエロー色のジスアゾ染料を70%の割合で含む電解質含有染料粉体の12部とを、
Figure 2005520909
実施例820に記載したようにして互いに混合させる。
こうして得られる本発明の染料混合物は、例えば、反応性染料の場合の通常の染色条件下、また、標準的な方法に比較して少ない塩の使用量で、綿にジェットブラック色の染色を与える。
実施例830
実施例825に記載の手順にならって調製した、1012部の式(I−7)のネービー色のジスアゾ染料と、290部の式(II−52)のスカーレット色のジスアゾ染料との二元混合物を、145部の式(Ga−2)のイエロー色のジスアゾ染料と混合し、その混合物のpHを5.5〜6.5に調整し、生成物をその水溶液を濃縮することにより単離する。こうして得られた本発明の染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
Figure 2005520909
実施例831
927部の2−メトキシ−5−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリンを2700部の氷水及び540部の30%塩酸の中に懸濁させ、519部の40%亜硝酸ナトリウム溶液を滴下することによってジアゾ化する。319部の1−アミノ−8−ヒドロキシ−ナフタレン−3,6−ジスルホン酸、77部の7−アミノ−4−ヒドロキシナフタレン−2−スルホン酸、及び32部の2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸を添加し、20℃未満、pH1〜1.3で第1段のカップリング反応をさせることにより、式(15−3)、(17−5)、及び(Ga−5)で表される3種のモノアゾ染料の混合物が得られる。上記のpH範囲は、固形の炭酸水素ナトリウムを添加することにより設定し、カップリング反応の間維持する。
Figure 2005520909
第1のカップリングが終了したら、25℃未満で炭酸ナトリウムを使用してpHを5〜6に調整し、第2のカップリング反応が終了してから、噴霧乾燥することにより(I−25)、(II−66)、及び(Gb−4)の3種のジスアゾ染料の70:20:10混合物が単離される。
こうして得られた本発明の染料混合物は綿をブラックの色調に染色する。
Figure 2005520909
実施例832〜1186
以下の表における実施例で、一般式(I)及び(II)、又は(I)、(II)及び(G)の本発明の染料混合物についてさらに記述するが、これらのものはすべてそのナトリウム塩の形態で表してある。混合比率は重量%で示したものである。これらの染料混合物は、反応性染料の場合に通常採用される染色方法で、綿に対してグレーからジェットブラック色の染色を与える。
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
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Figure 2005520909
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Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
実施例1187
式(I−1)のネービー色のジスアゾ染料を70%の割合で含む電解質含有染料粉体の70部、式(II−2)のスカーレット色のジスアゾ染料を75%の割合で含む電解質含有染料粉体の8部、式(III−21)のオレンジ色のジスアゾ染料を80%の割合で含む電解質含有染料粉体の12部、及び式(Ga−1)のイエロー色のアゾ染料を75%の割合で含む電解質含有染料粉体の10部を、700部の水に溶解させ、得られた染料溶液のpHを5.5〜6.5に調整する。この染料溶液を濃縮させると染料混合物が得られ、このものは、反応性染料の場合の通常の染色条件下で、綿にジェットブラック色の染色や捺染を与える。
別な方法として、こうして得られた染料溶液にリン酸緩衝液を添加してpH5.5〜6に調整し、さらに希釈又は濃縮することによって所定の濃さの液状品を得ることも可能である。
実施例1188
実施例2にならって調製した、3種の染料(I−1)、(II−2)、及び(III−1)の65:15:10の水溶液を、式(III−21)のオレンジ色のアゾ染料を80%の割合で含む電解質含有染料粉体の10部と混合し、得られた染料溶液のpHを5.5〜6.5に調整する。この染料溶液を濃縮させると染料混合物が得られ、このものは、反応性染料の場合の通常の染色条件下で、綿にジェットブラック色の染色や捺染を与える。
実施例1189
実施例2にならって調製した、3種の染料(I−1)、(II−1)、及び(III−1)の66:17:7の水溶液を、式(Ga−1)のイエロー色のアゾ染料を75%の割合で含む電解質含有染料粉体の10部と混合し、得られた染料溶液のpHを5.5〜6.5に調整する。この染料溶液を濃縮させると染料混合物が得られ、このものは、反応性染料の場合の通常の染色条件下で、綿にジェットブラック色の染色や捺染を与える。
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
Figure 2005520909
使用例1
2部の、実施例1〜10、449、468〜481、820〜832、1187〜1189により得られた染料混合物と、50部の塩化ナトリウムを999部の水に溶解させ、5部の炭酸ナトリウム、0.7部の水酸化ナトリウム(32.5%水溶液の形態)及び場合によっては1部の湿潤剤を添加する。この染浴に100gの綿布を加える。染浴の温度は最初の10分間は25℃に維持し、次いで、30分かけて最終温度(40〜80℃)まで上げ、その温度でさらに60〜90分間維持する。その後、その染色した材料を最初に水道水で2分間水洗してから、脱イオン水で5分間水洗する。その染色した材料を、50%酢酸を1部含む水溶液1000部中に40℃で10分間入れて中和する。次いで70℃で脱イオン水を用いて水洗してから、沸騰状態で15分間洗剤を用いて洗いだしてから、再度水洗し、乾燥させる。これによって、非常に良好な堅牢性を有する、強いネービー色からグレー色の染色が得られる。
使用例2
6部の、実施例1〜10、449、468〜481、820〜831、1187〜1189により得られた染料混合物と、50部の塩化ナトリウムを998部の水に溶解させ、7部の炭酸ナトリウム、2部の水酸化ナトリウム(32.5%水溶液の形態)及び場合によっては1部の湿潤剤を添加する。この染浴に100gの綿布を加える。以後の操作は、使用例1に記載したものと同じである。その結果、非常に良好な堅牢性を有するジェットブラック色の染色が得られる。
使用例3
2部の、実施例9、128〜147、275〜294、436又は444、477、601〜607、645〜652、719、829、974〜983、1019〜1028、1090、1183により得られた染料混合物を999部の水に溶解させ、5部の炭酸ナトリウム、0.7部の水酸化ナトリウム(32.5%水溶液の形態)及び場合によっては1部の湿潤剤を添加する。この染浴に100gの綿布を加える。以後の操作は、使用例1に記載したものと同じである。その結果、非常に良好な堅牢性を有する、強いネービー色からグレー色の染色が得られる。
使用例4
4部の、実施例9、128〜147、275〜294、436又は444、477、601〜607、645〜652、719、829、974〜983、1019〜1028、1090、1183により得られた染料混合物、及び5部の塩化ナトリウムを999部の水に溶解させ、7部の炭酸ナトリウム、0.7部の水酸化ナトリウム(32.5%水溶液の形態)及び場合によっては1部の湿潤剤を添加する。この染浴に100gの綿布を加える。以後の操作は、使用例1に記載したものと同じである。その結果、非常に良好な堅牢性を有する、強いグレーがかったブルー色からブラック色の染色が得られる。
使用例5
8部の、実施例9、128〜147、275〜294、436又は444、477、601〜607、645〜652、719、829、974〜983、1019〜1028、1090、1183により得られた染料混合物、及び10部の塩化ナトリウムを997部の水に溶解させ、10部の炭酸ナトリウム、1.3部の水酸化ナトリウム(32.5%水溶液の形態)及び場合によっては1部の湿潤剤を添加する。この染浴に100gの綿布を加える。以後の操作は、使用例1に記載したものと同じである。その結果、非常に良好な堅牢性を有するジェットブラック色の染色が得られる。

Claims (24)

  1. 反応性染料混合物であって、以下に示し定義される一般式(I)の1種又は複数の染料、
    Figure 2005520909
    以下に示し定義される一般式(II)の1種又は複数の染料、
    Figure 2005520909
    及び、場合によっては以下に示し定義される一般式(III)の1種又は複数の染料を含み、
    Figure 2005520909
    ここで
    、D、D、D及びDは独立してそれぞれ、一般式(1)の基であり、
    Figure 2005520909
    ここで
    及びRは独立してそれぞれ、水素、(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、ヒドロキシル、スルホ、カルボキシル、シアノ、ニトロ、アミド、ウレイド又はハロゲンであり;そして
    は水素又は式−SO−Zの基であり、
    ここで
    Zは、−CH=CH、−CHCH又はヒドロキシルであり、
    ここで
    はヒドロキシル又はアルカリ除去可能な基であるか;又は
    、D、D、D及びDは独立してそれぞれ、一般式(2)のナフチル基であり、
    Figure 2005520909
    ここで
    及びRは独立してそれぞれ、水素、(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、ヒドロキシル、スルホ、カルボキシル、シアノ、ニトロ、アミド、ウレイド又はハロゲンであり;そして
    はXについて定義したものであるか;又は
    、D、D、D及びDは独立してそれぞれ、一般式(3)の基であり、
    Figure 2005520909
    ここで
    及びRは独立して、R及びRが意味するものの1つであり;
    は、水素、(C〜C)−アルキル、又は非置換若しくは(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、スルホ、ハロゲン若しくはカルボキシルにより置換されたフェニルであり;そして
    は、一般式(4)又は(5)又は(6)の基であり、
    Figure 2005520909
    ここで
    Vはフッ素又は塩素であり;
    及びUは独立してそれぞれ、フッ素、塩素又は水素であり;
    そして
    及びQは独立してそれぞれ、塩素、フッ素、シアナミド、ヒドロキシル、(C〜C)−アルコキシ、フェノキシ、スルホフェノキシ、メルカプト、(C〜C)−アルキルメルカプト、ピリジノ、カルボキシピリジノ、カルバモイルピリジノ又は一般式(7)若しくは(8)の基であり、
    Figure 2005520909
    ここで
    は水素又は(C〜C)−アルキル、スルホ−(C〜C)−アルキル、又は非置換若しくは(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、スルホ、ハロゲン、カルボキシル、アセトアミド又はウレイドで置換されたフェニルであり;
    及びR10は独立して、Rが意味するものの1つであるか、又は、式−(CH−(ここでjは4又は5)、又は別な式の−(CH−E−(CH−(ここでEは酸素、硫黄、スルホニル、−NR11(ここでR11は(C〜C)−アルキル))の環状系を形成しており;
    Wは、非置換若しくは例えば(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、カルボキシル、スルホ、クロロ若しくはブロモなどの置換基によって1又は2置換されたフェニレンであるか、又は、酸素、硫黄、スルホニル、アミノ、カルボニル又はカルボキサミドで中断されていてもよい(C〜C)−アルキレン−アリーレン又は(C〜C)−アルキレンであるか、又は、非置換若しくは(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、ヒドロキシル、スルホ、カルボキシル、アミド、ウレイド又はハロゲンで置換されたフェニレン−CONH−フェニレンであるか、又は非置換若しくは1つ又は2つのスルホ基で置換されたナフチレンであり;そして、
    Zは先に定義されたものであるか;又は
    、D、D、D、及びDは独立してそれぞれ、一般式(9)の基であり、
    Figure 2005520909
    ここで
    12は水素、(C〜C)−アルキル、アリール又は置換アリールラジカルであり;
    13及びR14は独立して、水素、(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、ヒドロキシル、スルホ、カルボキシル、シアノ、ニトロ、アミド、ウレイド又はハロゲンであり;そして
    Aは一般式(10)のフェニレン基であり、
    Figure 2005520909
    ここで
    15及びR16は独立して、水素、(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、ヒドロキシル、スルホ、カルボキシル、シアノ、ニトロ、アミド、ウレイド又はハロゲンであるか;又は、
    Aは一般式(11)のナフチレン基であり、
    Figure 2005520909
    ここで
    17及びR18は独立して、水素、(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、ヒドロキシル、スルホ、カルボキシル、シアノ、ニトロ、アミド、ウレイド又はハロゲンであるか;又は、
    Aは一般式(12)のポリメチレン基であり、
    −(CR1920− (12)
    ここで
    kは1より大きい整数であり、そして
    19及びR20は独立して、水素、(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、ヒドロキシル、シアノ、アミド、ハロゲン又はアリールであり;そして、
    はXが意味するものの1つであり;そして
    は、前記一般式(4)若しくは(5)の基であるか、又は一般式(13)の基であり、
    Figure 2005520909
    ここで;
    21は(C〜C)−アルキル、スルホ−(C〜C)−アルキル、カルボキシ−(C〜C)−アルキル、又は非置換若しくは(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、スルホ、ハロゲン、カルボキシル、アセトアミド又はウレイドで置換されたフェニルであり;
    b、f及びvは独立してそれぞれ、0又は1であり;そして
    、及びR**は独立してそれぞれ、水素、(C〜C)−アルキル又は式(14)の基であり
    −CH−SOM (14)
    Tはヒドロキシル又はNHであるが、TがNHの場合にはvは0であり、そして
    Mは水素、アルカリ金属又は1当量のアルカリ土類金属であるが、
    ただし、一般式(I−a)の染料であって、
    Figure 2005520909
    ここでR及びR、並びにR1’及びR2’は独立してそれぞれ、水素又はスルホであり、X及びX1’は式−SOZ(ここでZは先に定義したもの)の基である染料と、前記一般式(II)の染料であって、R及びR**が独立してそれぞれ水素又は(C〜C)−アルキルである染料と、からなる混合物は除き、
    そして
    前記一般式(I)〜(III)の染料は、式−SO−Z又は−Zの、少なくとも1つの繊維反応性基を含む、
    反応性染料混合物。
  2. 以下に示し定義される一般式(I)の1種又は複数の染料、
    Figure 2005520909
    以下に示し定義される一般式(II)の1種又は複数の染料、
    Figure 2005520909
    及び、以下に示し定義される一般式(III)の1種又は複数の染料を含み、
    Figure 2005520909
    ここで、D、D、D、D、D、T、R、R、R**、b、f、v、及びMが請求項1において定義されたものである、
    請求項1に記載の反応性染料混合物。
  3. 以下に示し定義される一般式(I)の1種又は複数の染料、
    Figure 2005520909
    以下に示し定義される一般式(II)の1種又は複数の染料、
    Figure 2005520909
    及び、以下に示し定義される一般式(III−a)の1種又は複数の染料を含み、
    Figure 2005520909
    ここで、D、D、D、D、D、R、R、R**、f及びMが請求項1において定義されたものである、
    請求項1に記載の反応性染料混合物。
  4. 以下に示し定義される一般式(I)の1種又は複数、例えば2種又は3種、好ましくは1種又は2種の染料、
    Figure 2005520909
    及び、以下に示し定義される一般式(II−a)の1種又は複数、例えば2種又は3種、好ましくは1種又は2種の染料を含み、
    Figure 2005520909
    ここで
    、D、D、D、R及びMが請求項1において定義されたものである、
    請求項1に記載の反応性染料混合物。
  5. 以下に示し定義される一般式(I)の1種又は複数、例えば2種又は3種、好ましくは1種又は2種の染料、
    Figure 2005520909
    及び、以下に示し定義される一般式(II−b)の1種又は複数、例えば2種又は3種、好ましくは1種又は2種の染料を含み、
    Figure 2005520909
    ここで
    21b及びR22bが独立してそれぞれ、水素又は(C〜C)−アルキルであり、
    、D、D、D及びMが請求項1において定義されたものであるが、
    ただし、前記一般式(I)から一般式(I−a)の染料は除き、
    Figure 2005520909
    ここでR及びR並びにR1’及びR2’は独立してそれぞれ、水素又はスルホであり、X及びX1’は、式−SOZ(ここでZは請求項1において定義されたもの)の基である、
    請求項1に記載の染料混合物。
  6. 式(15)の1種又は複数のモノアゾ染料及び/又は式(16)の1種又は複数のモノアゾ染料をそれぞれ0.5〜6重量%含む、
    Figure 2005520909
    (ここでD及びMは請求項1で定義されたもの)、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の反応性染料混合物。
  7. 一般式(17)〜(18)の1種又は複数のモノアゾ染料をそれぞれ0〜10重量%の量で含む、
    Figure 2005520909
    (ここでM、R、R**及びDは請求項1で定義されたもの)、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の反応性染料混合物。
  8. さらなる混合又は調色成分として、以下に示し定義される一般式(Ga)〜(Gf)に相当する少なくとも1種の染料をさらに含み、
    Figure 2005520909
    Figure 2005520909
    ここで
    、D、D、D、及びD10は、D、D、D、D又はDの意味するものの1つを意味しており、そしてD(R31が前記一般式(4)又は(5)の基でない場合)及びさらにD又はD及びD10は、少なくとも1つの式−SOZ又はZの繊維反応性基を含み;
    31は水素、アセチル、カルバモイル、スルホメチル又は一般式(4−1)又は(5−1)の基であり、
    Figure 2005520909
    ここで
    はフルオロ又はクロロであり;
    11及びU21は独立してそれぞれ、フルオロ、クロロ又は水素であり;
    そして
    11及びQ21は独立してそれぞれ、クロロ、フルオロ、シアナミド、ヒドロキシル、(C〜C)−アルコキシ、フェノキシ、スルホフェノキシ、メルカプト、(C〜C)−アルキルメルカプト、ピリジノ、カルボキシピリジノ、カルバモイルピリジノ又は一般式(7−1)若しくは(8−1)の基であり、
    Figure 2005520909
    ここで
    81は水素又は(C〜C)−アルキル、スルホ−(C〜C)−アルキル、又は非置換若しくは(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、スルホ、ハロゲン、カルボキシル、アセトアミド又はウレイドで置換されたフェニルであり;
    91及びR100は独立してそれぞれ、R81が意味するものの1つであるか、又は、式−(CH−(ここでjは4又は5)、又は別な式の−(CH−E−(CH−(ここでEは酸素、硫黄、スルホニル又は−NR11(ここでR11は(C〜C)−アルキル))の環状系を形成しており;
    は、非置換若しくは例えば(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、カルボキシル、スルホ、クロロ若しくはブロモなどの置換基によって1又は2置換されたフェニレンであるか、又は、酸素、硫黄、スルホニル、アミノ、カルボニル若しくはカルボキサミドで中断されていてもよい(C〜C)−アルキレン−アリーレン又は(C〜C)−アルキレンであるか、又は、非置換若しくは(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、ヒドロキシル、スルホ、カルボキシル、アミド、ウレイド又はハロゲンで置換されたフェニレン−CONH−フェニレンであるか、又は非置換若しくは1つ又は2つのスルホ基で置換されたナフチレンであり;そして、
    Zは請求項1において定義されたものであり、そして
    32は水素又はスルホメチルであり、
    33はメチル、カルボキシル又はC−からC−アルキルを有するカルボキシアルキルであり、
    34は水素又はメチルであり、
    35は水素、シアノ、カルバモイル、カルボキシル又はスルホメチルであり、
    36はメチル、エチル又はβ−スルホエチルであり、
    37はメチル、カルボキシル又はC−からC−アルキルを有するカルボキシアルキルであり、
    38はアセトアミド、ウレイド又はメチルであり、
    39は水素、メチル又はメトキシであり、
    mは0又は1であり、
    nは1、2又は3であり、
    はZが意味するものの1つであり;そして
    M及びZは請求項1において定義されたものであり、上述の意味を有するが、
    ただし、一般式(I−a)の染料であって、
    Figure 2005520909
    ここでR及びR並びにR1’及びR2’が独立してそれぞれ水素又はスルホであり、X及びX1’が式−SOZ(Zは請求項1において定義したもの)であるものと、前記一般式(II)の染料(ここでR及びR**が独立してそれぞれ水素又は(C〜C)−アルキルであるもの)と、前記一般式(Gb)の染料(ここでR32が水素であるもの)と、からなる混合物は除く、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の反応性染料混合物。
  9. Zがビニル、β−クロロエチル又はβ−スルファトエチルである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の反応性染料混合物。
  10. 前記一般式(5)におけるQ及びQが、独立してそれぞれ、フロオロ、クロロ、シアナミド、モルホリノ、2−スルホフェニルアミノ、3−スルホフェニルアミノ、4−スルホフェニルアミノ、3−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルアミノ、4−(2−スルファトエチルスルホニル)フェニルアミノ、3−(ビニルスルホニル)フェニルアミノ、4−(ビニルスルホニル)フェニルアミノ、N−メチル−N−(2−(2−スルファトエチルスルホニル)エチル)アミノ、又はN−フェニル−N−(2−(2−スルファトエチルスルホニル)エチル)アミノである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の反応性染料混合物。
  11. 一般式(I−b)の少なくとも1種の染料、
    Figure 2005520909
    及び一般式(II−c)の少なくとも1種の染料を含み、
    Figure 2005520909
    ここで、Rが水素又はC〜Cアルキルの場合であって、前記一般式(I−b)において、R103が水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、カルボキシル又はハロゲンであり、かつR104がC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、カルボキシル又はハロゲンである場合、R101及びR102は独立してそれぞれ、水素又はスルホであり、或いは、R101が水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、カルボキシル又はハロゲンであり、かつR102がC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、カルボキシル又はハロゲンである場合、R103及びR104は独立してそれぞれ水素又はスルホであり;さらに、前記一般式(I−b)において、R101〜R104が好ましくは独立してそれぞれ、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、カルボキシル又はハロゲンであり、式(II−c)において、R105〜R108が独立してそれぞれ、水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、スルホ、カルボキシル又はハロゲンであるのが好ましく、Rが請求項1において定義したものであり、そして式(I−b)及び(II−c)におけるZがビニル又はβ−スルファトエチルである、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の反応性染料混合物。
  12. 一般式(I−b)の少なくとも1種の染料、
    Figure 2005520909
    一般式(II−c)の少なくとも1種の染料、
    Figure 2005520909
    及び一般式(III−b)の少なくとも1種の染料を含み、
    Figure 2005520909
    ここでM、Z、R、及びRが請求項1において定義したものであり、そしてR101〜R110が独立してそれぞれ、水素、メチル、メトキシ又はスルホである、
    請求項2、3、4、6、7、及び9のいずれか一項に記載の反応性染料混合物。
  13. 前記一般式(Ga)〜(Gf)の1種また複数の染料をさらに含む、請求項11又は12に記載の反応性染料混合物。
  14. 一般式(I−b)の少なくとも1種の染料、
    Figure 2005520909
    一般式(II−c)の少なくとも1種の染料、
    Figure 2005520909
    一般式(III−c)の少なくとも1種の染料、
    Figure 2005520909
    及び前記一般式(Ga)〜(Gf)の少なくとも1種の染料を含み、
    ここで、M、Z、R、T、及びfが請求項1において定義したものであり、R101〜R108及びR201及びR202が独立してそれぞれ水素、メチル、メトキシ又はスルホであり、そしてD〜D10、R31〜R39、m、n及びZが請求項8において定義したものである、請求項8に記載の反応性染料混合物。
  15. 前記式(I)の1種又は複数の染料を25〜99重量%の割合で、前記式(II)の1種又は複数の染料を1%〜75重量%の割合で含む、請求項1に記載の反応性染料混合物。
  16. 前記式(I)の1種又は複数の染料を30〜95重量%の割合で、前記式(II)及び(III)の1種又は複数の染料を独立してそれぞれ1〜65重量%の割合で含む、請求項2に記載の反応性染料混合物。
  17. 前記式(I)の1種又は複数の染料を30〜95重量%の割合で、前記式(II)及び(G)の1種又は複数の染料を独立してそれぞれ1〜65重量%の割合で含む、請求項8に記載の反応性染料混合物。
  18. 前記式(I)の1種又は複数の染料を30〜95重量%の割合で、前記式(II)、(III)、及び(G)の1種又は複数の染料を独立してそれぞれ1〜65重量%の割合で含む、請求項8に記載の反応性染料混合物。
  19. 前記式(I)、(II)、及び場合によっては(III)及び(G)の個々の染料を、所定の比率で、固体の形態又は水溶液の形態で互いに機械的に混合することを含む、請求項1〜18のいずれか一項に記載の染料混合物の製造方法。
  20. 前記一般式(I)、(II)及び必要があれば(III)における、D、D、及び必要があればDが同じ意味合いを有する場合(D=D=D)、一般式(19)のアミン
    −NH (19)
    (ここでDは請求項1において定義したもの)を従来の方法でジアゾ化する工程、
    次いで、それにより得られるジアゾニウム化合物を、一般式(15)で表されるモノアゾ染料と、一般式(17)で表されるモノアゾ染料と、及び必要があれば、一般式(20)
    Figure 2005520909
    (ここでT、R、M、f、及びvは請求項1において定義したもの)のカップリング成分との所定の比率の混合物の水溶液又は懸濁液と反応させる工程
    を含む、請求項1〜18のいずれか一項に記載の染料混合物の製造方法。
  21. 前記一般式(I)、(II)、及び必要があれば(III)における、前記基D及びD、並びにD、D、及び必要があればDが同じ意味合いを有する場合(D=D、及びD=D=D)、一般式(21)のアミン
    −NH (21)
    (ここでDは請求項1において定義したもの)を従来の方法でジアゾ化する工程、
    その生成物を一般式(22)及び(23)
    Figure 2005520909
    (ここで、M、R及びR**は請求項1において定義したもの)のカップリング成分の混合物と第1段においてカップリングさせる工程、
    必要があれば、そのようにして得られた反応混合物に一般式(20)のさらなるカップリング成分を添加する工程、及び、
    それに続けて、従来の方法で一般式(19)のアミンをジアゾ化する工程及び、
    その生成物を前記一般式(15)及び(17)のモノアゾ染料と、さらに必要があれば前記一般式(20)のカップリング成分との得られる混合物とカップリングさせる工程、
    を含む、請求項1〜18のいずれか一項に記載の染料混合物の製造方法。
  22. 前記一般式(I)、(II)及び、必要があれば(III)における前記基D〜Dが同じ意味合いを有する場合(D=D=D=D=D)、一般式(19)のアミンを従来の方法でジアゾ化する工程、
    その生成物を一般式(22)、(23)、及び必要があれば(20)の所定の比率のカップリング成分の混合物と第1段でカップリングさせて、一般式(15)及び(17)のモノアゾ染料と、必要があれば一般式(20)のカップリング成分との混合物を得る工程、そして、
    それに続けてpHを上げて第2のカップリングを行わせて、一般式(I)、(II)、及び必要があれば(III)の染料の混合物を得る工程、
    を含む、請求項1〜18のいずれか一項に記載の染料混合物の製造方法。
  23. 請求項1〜22のいずれか一項に記載の染料混合物を、全染料含量が5〜50重量%となるように含む、水性液状調製物。
  24. ヒドロキシル−及び/又はカルボキサミド−含有繊維材料を染色するための、請求項1〜23のいずれか一項に記載の反応性染料混合物の使用。
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