JP2005332521A - 情報記録媒体及び情報再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録媒体からのコンテンツ再生において、より色彩に富んだメニューの提供やインタラクティブ性の向上を図る。
【解決手段】管理領域30およびオブジェクト領域40を含むデータ領域12を有する情報記録媒体1において、オブジェクト領域40が、プログラムチェーンという論理単位で再生管理される拡張ビデオ・オブジェクト42と、この拡張ビデオ・オブジェクトとは別に記録されるアドバンスド・オブジェクト44、45を格納する。
【選択図】 図1
【解決手段】管理領域30およびオブジェクト領域40を含むデータ領域12を有する情報記録媒体1において、オブジェクト領域40が、プログラムチェーンという論理単位で再生管理される拡張ビデオ・オブジェクト42と、この拡張ビデオ・オブジェクトとは別に記録されるアドバンスド・オブジェクト44、45を格納する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、光ディスク等の情報記録媒体及びこの情報記録媒体を再生する情報再生装置に関する。
近年、高画質・高機能を有するDVDビデオ・ディスク及びそのディスクを再生するビデオ・プレーヤの普及が進み、そのマルチチャネル・オーディオを再生する周辺機器等も選択の幅が広がってきている。そしてホームシアターが身近に実現でき、高画質・高音質の映画やアニメーション等を家庭で自在に視聴し得る環境が整えられつつある。また、特許文献1に示すように、ディスクからの再生映像に対して文字の色等を変更することで種々のメニューを重畳表示することのできる再生装置も提案されている。
しかしながら、ここ数年、画像圧縮技術の向上に伴って、ユーザ及びコンテンツ供給者の両者からさらなる高画質の実現を望む声が挙がっている。また、上記高画質の実現以外にも、タイトル本編も含めメニュー画面や特典映像等のコンテンツにおいて、より色彩に富んだメニューやインタラクティブ性の向上等、コンテンツ内容の拡充によるユーザへのより魅力的なコンテンツの提供環境がコンテンツ供給者から望まれている。さらに、ユーザの撮影した静止画イメージ・データやインターネット接続などにより入手した字幕テキスト等を、再生位置、再生領域、あるいは再生時間をユーザが自由に指定して再生することにより、コンテンツを自由に楽しみたい等の要求が高まってきている。
特開平10−50036号公報(第18頁乃至第20頁、図50乃至図57)
上述したように、メニュー画面や特典映像等のコンテンツにおいても、より色彩に富んだメニューやインタラクティブ性の向上等、コンテンツ内容の拡充によるユーザへのより魅力的なコンテンツの提供環境が望まれている状況にある。
この発明はこのような点に鑑みてなされたもので、その目的の1つは、例えば画面上の任意の位置に任意のサイズで静止画イメージやスモール・アニメーションを伴うボタンを適宜バックグラウンド・オーディオ再生とともに表示したりそのボタンのハイライト表示を行うといった多彩な表現を実現し、魅力的なコンテンツの構築が可能な情報記録媒体及びその再生装置を提供することである。
この発明の一実施の形態に係る情報記録媒体(1)は、管理情報を記録する管理領域(30)およびこの管理情報で管理されるオブジェクトを記録するオブジェクト領域(40)を含むデータ領域(12)と、このデータ領域の記録内容に対応したファイル情報を格納するファイル情報領域(11)とを有する。この情報記録媒体において、前記オブジェクト領域(40)が、プログラムチェーンという論理単位で再生管理される拡張ビデオ・オブジェクト(EVOBS)と、この拡張ビデオ・オブジェクトとは別に記録されるアドバンスド・オブジェクト(AGOBS/ATOBS)とを格納するように構成されている。そして、前記管理領域(30)が、前記アドバンスド・オブジェクトの再生条件(再生タイミング、出画位置、表示サイズ等)を与える再生シーケンス(PSQ)を格納するように構成されている。なお、この再生条件は、プロバイダなどが所定の言語(マークアップ言語など)を用いて記述できるようになっている。
この発明を実施することにより、多彩な表現を実現し、魅力的なコンテンツの構築が可能な情報記録媒体及びその再生装置を提供することができる。
以下、この発明の一実施の形態に係る情報記録媒体及びその再生装置について、図面を参照して説明する。図1はこの発明になる情報記録媒体における記録情報のデータ構造の一例を示す図である。図1(a)はディスク形状の情報記録媒体(既存ないし将来のDVD規格に準じた光ディスク)1であり、このディスク1に記録された情報の詳細については、図1(b)以降に示される。
ディスク1に記録された情報は、図1(b)に示すように内周側からリードイン領域10、ボリューム/ファイル構造情報領域11、データ領域12、リードアウト領域13から構成されている。この実施の形態における情報記録媒体では、ファイル・システムにISO9660及びUDFのブリッジ構造を採用し、データ領域12の一部にISO9660及びUDFのボリューム/ファイル構造情報領域11を有する。データ領域12内では、図1(c)に示すようにビデオ・データ記録領域20及び他のビデオ・データ記録領域21、一般のコンピュータ情報記録領域22の混在配置が許されている。(図45を参照して後述するが、他のビデオ・データ記録領域21には、この発明に係るVclickデータを記録することができる。)
ビデオデータ記録領域は、図1(d)に示すように、ビデオ・データ記録領域20内に記録されたDVDビデオ・コンテンツ全体に関する管理情報が記録されたビデオ・マネージャ記録領域(VMG:Video Manager)30、及び各タイトル毎にまとめられ各タイトル毎の管理情報と映像情報(ビデオ・オブジェクト)がまとめて記録されたビデオ・タイトル・セット記録領域(VTS:Video Title Set)40から構成されている。
ビデオデータ記録領域は、図1(d)に示すように、ビデオ・データ記録領域20内に記録されたDVDビデオ・コンテンツ全体に関する管理情報が記録されたビデオ・マネージャ記録領域(VMG:Video Manager)30、及び各タイトル毎にまとめられ各タイトル毎の管理情報と映像情報(ビデオ・オブジェクト)がまとめて記録されたビデオ・タイトル・セット記録領域(VTS:Video Title Set)40から構成されている。
ビデオ・マネージャ記録領域(VMG)30は、図1(e)に示すように、ビデオ・データ記録領域20全体に関わる管理情報を示すビデオ・マネージャ情報領域(VMGI:Video Manager Information)31、ビデオ・データ記録領域20全体で利用されるメニュー背景画面が記録されたメニュー用拡張ビデオ・オブジェクト領域(VMGM_EVOBS)32、ビデオ・マネージャ情報領域(VMGI)31のバックアップ用としてビデオ・マネージャ情報領域(VMGI)31と全く同じ情報が記録されたビデオ・マネージャ情報バックアップ領域(VMGI_BUP)33から構成されている。
また、上記の他に、ボタン配置、ボタン・ハイライト表示、バックグラウンド・オーディオ、効果音、動画やアニメーションの再生が可能なメニュー用高機能グラフィック・オブジェクト領域(VMGM_AGOBS)34、拡張ビデオ・オブジェクト(EVOB)以外のオブジェクトの再生制御を規定する再生シーケンス(PSQ)領域35を有する。
各タイトル毎の管理情報と映像情報(ビデオ・オブジェクト)がまとめて記録された1個のビデオ・タイトル・セット記録領域(VTS)40は、図1(f)に示すように、ビデオ・タイトル・セット記録領域(VTS)40内の全コンテンツに対する管理情報が記録されているビデオ・タイトル・セット情報領域(VTSI)41と、このビデオ・タイトル・セット内でのビデオ・オブジェクト(タイトルの映像情報)データが記録されているタイトル用拡張ビデオ・オブジェクト領域(VTSTT_EVOBS)42と、ビデオ・タイトル・セット情報領域(VTSI)41のバックアップ・データとしてビデオ・タイトル・セット情報領域(VTSI)41と全く同じ情報が記録されたビデオ・タイトル・セット情報バックアップ領域(VTSI_BUP)43とから構成されている。
さらに、ビデオ・タイトル・セット記録領域40は、上記の他に、ボタン配置、ボタン・ハイライト表示、バックグラウンド・オーディオ、効果音、動画やアニメーションの再生が可能なタイトル用高機能グラフィック・オブジェクト領域(VTSTT_AGOBS)44及び字幕として再生可能な高精細テキスト・オブジェクト(VTSTT_ATOBS)45を有する。
図2は、この実施の形態に係るファイル・ディレクトリ構造の一例を示す図である。図2に示すように、情報記録媒体1としてのディスク内に格納されるファイルは、ISO9660またはUDF等のファイル・システムで管理され、ルート(Root)・ディレクトリ下には、高精細(High Definition)ビデオを扱う情報ファイルを格納するHVDVD_TSディレクトリと、アドバンスド・オブジェクトを扱う情報ファイルを格納するADV_OBJディレクトリとが配置される。
上記HVDVD_TSディレクトリ内には、大別して、メニュー用に利用されるメニュー・グループに属するファイル群と、タイトル用に利用されるタイトル・セット・グループに属するファイル群とが存在する。メニュー・グループに属するファイル群には、ディスク全体を管理する情報を有するビデオ・マネージャ用の情報ファイル(HVI00001.IFO)と、そのバックアップ・ファイル(HVI00001.BUP)と、メニューの背景画面として利用されるメニュー用拡張ビデオ・オブジェクト・セットの再生データ・ファイル(HVM00001.EVO〜HVM00003.EVO)とが格納される。
さらに、タイトル・セット#nのグループに属するファイル群には、タイトル・セット#nを管理する情報を有するビデオ・タイトル・セット用の情報ファイル(HVIxxx01.IFO:xxx=001〜999)と、そのバックアップ・ファイル(HVIxxx01.BUP:xxx=001〜999)と、タイトルとして利用されるタイトル・セット#n用拡張ビデオ・オブジェクト・セットの再生データ・ファイル(HVTxxxyy.EVO:xxx=001〜999、yy=01〜99)とが格納される。
また、前記ADV_OBJディレクトリ内には、再生シーケンスPSQ用の制御情報ファイル(HVI….PSQ)と、メニュー用の高機能グラフィック・オブジェクト・ファイル(HVM….AGO)(このオブジェクトの構成には音声やベクター・グラフィックのアニメーションを組合せてコンテンツを構成するマクロメディア・フラッシュ(Macromedia Flash)(R)等の技術を用いることができる)と、各タイトル・セット(#1〜#n)グループ用の高機能グラフィック・オブジェクト・ファイル(HVT….AGO)(このオブジェクトの構成にもマクロメディア・フラッシュ等を用いることができる)と、各タイトル・セット(#1〜#n)グループ用の高機能テキスト・オブジェクト・ファイル(HVT….ATO)(このオブジェクトの構成にはオープン・タイプ・フォント、トゥルー・タイプ・フォント等を用いることができる)が格納される。
ここで、上記メニュー用の高機能グラフィック・オブジェクトの再生データ・ファイル(例えばHVM00001.AGO)は、前記HVDVD_TSディレクトリのメニュー・グループに属する前記再生データ・ファイル(HVM00001.EVO〜HVM0003.EVO)と、αブレンドでミキシングすることができる。このミキシングにより、画面上にボタン配置、ボタン・ハイライト表示を行なうことができ、さらにバックグラウンド・オーディオを伴うスモール・アニメーションの再生が可能となる。
なお、上記αブレンドは、透明度αを伴いRGB混合を行うもので、下の画像が見える形で上に別の画像を重畳表示することができる。ここでの“α”は、下側画像にスーパーインポーズされる上側画像の、下側画像に対するコントラストを示す。例えば、α=100%では上側画像は下側画像を完全に覆い隠すように表示され、α=0%ではスーパーインポーズされる上側画像は消失する。また、例えばα=50%前後ではスーパーインポーズされる上側画像は半透明画像として下側画像上に表示される。
また、上記高機能グラフィック・オブジェクトの再生データ・ファイル(HVTxxxyy.AGO:xxx=001〜999、yy=01〜99)は、前記HVDVD_TSディレクトリのタイトル・セット#nのグループに属する前記再生データ・ファイル(HVTxxxyy.EVO:xxx=001〜999、yy=01〜99)に対してαブレンドでミキシングすることができる。このミキシングにより、画面上にボタン配置、ボタン・ハイライト表示を行なうことができ、さらにバックグラウンド・オーディオを伴うスモール・アニメーションの再生が、タイトルコンテンツとともに、可能となる。
また、上記高精細テキスト・オブジェクトの再生データ・ファイル(HVTxxxyy.ATO:xxx=001〜999、yy=01〜99)は、タイトル・セット#n用拡張ビデオ・オブジェクト・セット中に収録され字幕として利用される副映像データに替えて(あるいは副映像データと適宜併用されて)、再生することができる。この高精細テキスト・オブジェクトの再生により、高精細な字幕を下側画像(主映像)にスーパーインポーズして表示できるようになる(高精細な字幕が表示できるということは、美しい字幕文字の表示ができるだけでなく、限られた表示スペース内により多くの文字表示が可能なことにもつながる)。
また、再生シーケンスを予め定義する上記再生シーケンスPSQ用の制御情報ファイル(HVI00000.PSQ)には、拡張ビデオ・オブジェクト・セット(.EVO拡張子)と共に再生可能な高機能グラフィック・オブジェクト(.AGO拡張子)及び高精細テキスト・オブジェクト(.ATO拡張子)の再生条件(タイミング、位置、サイズ等)および/またはユーザ・アクション条件(動作規定、有効期間等)を記述することができる。この記述には、XML(Extended Markup Language)やJAVA(R)といった言語を用いることができる。
図3は、図1(e)に示したビデオ・マネージャ情報領域(VMGI)31の詳細なデータ構造を示す図である。同図に示すように、ビデオ・マネージャ情報領域(VMGI)31は、ビデオ・データ記録領域20内に記録されたものとDVDビデオコンテンツ全体に共通する管理情報を纏めて記録したビデオ・マネージャ情報管理テーブル(VMGI_MAT)情報310、DVDビデオ・コンテンツ内に存在する各タイトルの検索(頭出し位置検出)に役立つ情報が記録されたタイトル・サーチポインタ・テーブル(TT_SRPT)情報311、メニューを表示するメニュー記述言語コード毎に分けられて配置されたメニュー画面の管理情報が記録されているビデオ・マネージャ・メニューPGCIユニット・テーブル(VMGM_PGCI_UT)情報312、子供に見せても良い映像及び見せるには相応しくない映像をパレンタル情報として管理する情報が記録されたパレンタル管理情報テーブル(PTL_MAIT)情報313、タイトル・セットの属性に関してまとめて記録されているビデオ・タイトル・セット属性情報テーブル(VTS_ATRT)情報314、ユーザに表示するテキスト情報がまとまって記録されたテキスト・データ・マネージャ(TXTDT_MG)情報315、メニュー画面を構成するセルの開始アドレスの検索に役立つ情報が記録されたビデオ・マネージャ・メニュー・セル・アドレス・テーブル(VMGM_C_ADT)情報316、メニュー画面を構成するビデオ・オブジェクトの最小単位を示すVOBUのアドレス情報が記録されたビデオ・マネージャ・メニュー・拡張ビデオ・オブジェクト・ユニット・アドレス・マップ(VMGM_EVOBU_ADMAP)情報317を有する。
図4は、図1(f)に示したビデオ・タイトル・セット情報領域(VTSI)41内の詳細なデータ構造を示す図である。同図に示すように、ビデオ・タイトル・セット情報領域(VTSI)41内には、ビデオ・タイトル・セット情報管理テーブル(VTSI_MAT)410、ビデオ・タイトル・セットPTTサーチ・ポインタ・テーブル(VTS_PTT_SRPT)411、ビデオ・タイトル・セット・プログラム・チェーン情報テーブル(VTS_PGCIT)412、ビデオ・タイトル・セット・タイム・マップ・テーブル(VTS_TMAPT)413、ビデオ・タイトル・セット・セル・アドレス・テーブル(VTS_C_ADT)414、ビデオ・タイトル・セット・拡張ビデオ・オブジェクト・ユニット・アドレス・マップ(VTS_VOBU_ADMAP)415の各領域(管理情報グループ)に分かれている。
ビデオ・タイトル・セット情報管理テーブル(VTSI_MAT)410には該当するビデオ・タイトル・セットに共通する管理情報が記録されている。この共通する管理情報をビデオ・タイトル・セット情報領域(VTSI)41の中で最初の領域(管理情報グループ)に配置する事で即座にビデオタイトルセット内の共通管理情報を読み込めるので、情報再生装置の再生制御処理の簡素化と制御処理時間の短縮化が図れる。
図5は、図4で示したビデオ・タイトル・セット・プログラム・チェーン情報テーブル(VTS_PGCIT)412内のデータ構造を示す。同図に示すように、ビデオ・タイトル・セット・プログラム・チェーン情報テーブル(VTS_PGCIT)412の中は、VTS_PGCI_SRPの数(VTS_PGCI_SRP_Ns)とVTS_PGCITの終了アドレス(VTS_PGCIT_EA)の情報が含まれるビデオ・タイトル・セットPGCI情報テーブル(VTS_PGCITI)4121の情報が記録されている。また、VTS_PGCカテゴリ(VTS_PGC_CAT)と共にVTS_PGCIサーチポインタ(VTS_PGCI_SRP)4122内には、ビデオ・タイトル・セット・プログラム・チェーン(VTS_PGCI)4123(プログラム・チェーンについては、後述)の先頭アドレス(VTS_PGCI_SA)の情報も記録されている。
図6は、図3で示したビデオ・マネージャ・メニューPGCIユニット・テーブル(VMGM_PGCI_UT)情報312中に格納されるVMGM_PGCI(図示せず)、または図4で示したビデオ・タイトル・セット・プログラム・チェーン情報テーブル(VTS_PGCIT)412中に格納されるVTS_PGCI 4123(図5)のプログラム・チェーン情報(PGCI:Program Chain Information)内のデータ構造を示したものである。プログラム・チェーン情報(PGCI)内には、プログラム・チェーン一般情報(PGC_GI)50、プログラム・チェーン・コマンド・テーブル(PGC_CMDT)51、プログラム・チェーン・プログラム・マップ(PGC_PGMAP)52、セル再生情報テーブル(C_PBIT)53、セル位置情報テーブル(C_POSIT)54から構成されている。
プログラム・チェーン・プログラム・マップ(PGC_PGMAP)52内は各エントリに対応したセルの番号を示すエントリ・セル番号(EN_CN)が記録されたプログラム用エントリ・セル番号520情報がエントリ数だけ配置されている。またセル位置情報テーブル(C_POSIT)54はセルのEVOB ID番号(C_EVOB_IDN)とセルのセルID番号(C_IDN)の情報が組になって構成されたセル位置情報(C_POSI)540が順に配置された構造をしている。
図7は、図6のプログラム・チェーン情報(PGCI)内のデータ構造の続きを示したものである。PGCを構成する個々のセルに関する管理情報が該当するPGCの管理情報であるPGCI内のセル再生情報テーブル(C_PBIT)53内は、1つ以上のセル再生情報(C_PBI)530から構成される。このセル再生情報(C_PBI)530内には、セルカテゴリ(C_CAT)、該当するセル全体を再生する時に必要な再生時間を表すセル再生時間(C_PBTM)と、セルの先頭EVOBUの先頭アドレス位置情報(C_FEVOBU_SA)と、セルの先頭インターリーブド・ユニットILVUの終了アドレス位置情報(C_FILVU_EA)と、セルの最終EVOBUの先頭アドレス位置情報(C_LEVOBU_SA)と、セルの最終EVOBUの終了アドレス位置情報(C_LEVOBU_EA)が記録されている。
なお、上記セルカテゴリ(C_CAT)は、該当するセルがマルチアングルに対応したインターリーブドブロックを構成しているか、それとも一般的な連続ブロックの一部か、またマルチアングルに対応したインターリーブドブロックの一部を構成していた場合にそのインターリーブドブロックの先頭セルあるいは最終セルに該当するかを示す。
セル再生情報(C_PBI)530内には、さらに、各セル毎に複数個指定可能なセルコマンドのシーケンシャル処理を開始する最初のセルコマンド番号に関する情報であるセルコマンド開始番号情報(C_CMD_SN)と、前記セルコマンド開始番号情報(C_CMD_SN)で指定されたセルコマンド含めて連続にコマンド処理を実行するコマンド数を表すセルコマンド連続数情報(C_CMD_C_Ns)などの情報が記録されている。
図8はこの発明の一実施の形態に係る情報記録媒体(DVDディスク)1に記録されるデータ間の関係(PSQ情報の基本構成)を示す図である。DVDビデオ・ナビゲーション352は、DVDビデオ・オブジェクト353の再生を管理するための情報である(図1の31、41に相当する機能を持つ情報)。DVDビデオ・オブジェクト353は、映像情報、音声情報、字幕情報等から構成される(図1の32、42に相当)。再生シーケンス(PSQ)35は、例えばXML(Extended Markup Language)にて記述され、DVDビデオ・ナビゲーション352とDVDビデオ・オブジェクト353の再生時間情報をもとに、他のオブジェクトの再生を行う。再生シーケンス(PSQ)35には、DVDの再生に同期するための再生開始時間情報、再生終了時間情報、および画面上の表示位置等の情報が記述されている。
図8の実施の形態では、再生シーケンス(PSQ)35を構成する他のオブジェクトとして、DVDビデオ・ナビゲーションを制御するためのアドバンスド・ナビゲーション351A、スクリプト・スクリーン(台本・脚本)やチャット(会話)のためのテキスト351B、静止画、動画、アニメーションのためのアドバンスド・グラフィック351C、バック・グランド・オーディオや効果音のためのオーディオ351Dが用意されている。
ここで、アドバンスド・ナビゲーションのオブジェクト351Aは、例えば、ECMA(European Computer Manufacturers Association)Script、JavaScrip、Action ScriptといったScript言語により構成できる。テキスト・オブジェクト351Bは、例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)、XHTML(eXtensible Hyper Text Markup Language)、あるいはSMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)といったMarkup言語により構成できる。アドバンスド・グラフィックのオブジェクト351Cは、例えば、JPEG、GIF、PNG、ビットマップといった静止画データ、MPEG−4、MPEG−2といった動画データ、アニメーションGIF、MNG、SVG(Scalable Vector Graphics)といったアニメーション・データにより構成できる。オーディオ・オブジェクト351Dは、例えば、MPEG、AC−3、DTS、MP3といったオーディオ・データにより構成できる。
更に、これら全てのオブジェクト(アドバンスド・ナビゲーション351A、テキスト351B、アドバンスド・グラフィック351C、オーディオ351D)を、前述したマクロメディア・フラッシュ(R)を用いて構成することも可能である(図1の34、44の高機能グラフィック・オブジェクトに相当)。これをフラッシュ・オブジェクトと定義する。ここで、アドバンスド・ナビゲーション351Aにより、DVDビデオ・ナビゲーション352に対して再生タイミング等の制御を行ったり、他のオブジェクトに対して属性(図18の説明参照)の変更を行ったりすることが可能である。
つまり、図8のオブジェクトを用いることにより、DVDビデオを再生している間にこのオブジェクトで構成されたメニューを表示させたり、DVDビデオにより構成されるメニューよりも更に高機能なメニューの表示が可能になる。また、このオブジェクトは、再生装置内のユーザ情報記憶領域(例えば不揮発性メモリやハード・ディスク・ドライブで構成されるもので、図10ではストレージ126が対応)に必要な情報を記録することが可能である。
タイムド・テキスト・オブジェクト354は、テキスト・データとフォント・データから構成される(図1の45の高精細テキスト・オブジェクトに相当)。従来のDVDビデオでは、字幕を表示するために副映像データが用いられていたが、圧縮されたビット・マップ・データで構成される副映像データに比べて、タイムド・テキスト・オブジェクト354は、少ないデータ量で、高精細・高機能な字幕を提供することが可能になる。例えば、タイムド・テキスト・オブジェクト354のテキスト・データは、テキスト自体のデータとともに、そのデータの表示期間を表す「表示開始時間、表示終了時間」、データを画面上に配置するための「表示位置」、データを表示するときの「フォント名、フォント・サイズ、フォント・カラー」、データを表示するときの効果を表す「表示前効果、表示中効果、表示後効果」等の情報が、XMLにて記述される。
ここで、フォント・データには、オープン・タイプ・フォントやトゥルー・タイプ・フォントといったベクター・フォントが用いられる。前記テキストデータは、その付加情報に従って、このベクター・フォント・データを用いてレンダリングされる。以上のフォント・データは、予め再生装置がその装置内(例えば後述する図39のメディア・デコーダ216内)に持つこともできる。
以上のデータは、情報記録媒体1に予め記録されていることを想定しているが、例えば、コンテンツ・プロバイダ(コンテンツ制作者)の意図によりそのデータに対して変更をかけたい場合などは、変更後のデータを外部のサーバに置くことができる。そうすることにより、最新のデータを再生装置に対して提供することが可能になる。
上記以外にも、この発明の一実施の形態においては、オーディオ・ストリーミング・オブジェクト、AVストリーミング・オブジェクト、Vclickストリーミングオブジェクトといったオブジェクトを再生することが可能である。これらのデータは、データ量が大きいため、外部サーバ(例えば後述する図39のサーバ装置201内)に記録し、再生装置(図39ではクライアント装置200)は、必要な分を必要なタイミングにて、再生装置内に読み込み、不必要なものは再生装置から消去を行うことを想定している。しかしながら、上記のオブジェクトは、情報記録媒体1に記録することも可能である。
図8のオーディオ・ストリーミング・オブジェクト355Aは、監督や俳優が行う映画の説明音声をDVDビデオ音声と合わせて出力するオーディオ・コメンタリーや、情報記録媒体1に記録されているDVDビデオの音声言語以外の音声言語の再生に用いることができる。オーディオ・ストリーミング・オブジェクト355Bは、例えば、MPEG、AC−3(R)、DTS(R)、MP3といったオーディオ・データから構成することができる。また、オーディオ・ストリーミング355Aには、例えばHTTPストリーミングを用いることができる。HTTPストリーミングとは、サーバ上に置かれたデータに対して、HTTPプロトコルにおけるパーシャル・ゲットを用い、サーバ上のデータを部分的に取得する方法である。
再生装置は、取得するデータの位置情報(例えば取得するファイルの先頭からの相対アドレス情報)、または時間情報をサーバに送り、サーバはそれに対応したデータの一部分を再生装置に送る。ただし、時間情報が送られた場合は、サーバが時間情報から位置情報の変換を行う必要がある。(このためサーバは予め前記変換テーブルを持つことが望ましい。)また、オーディオ・ストリーミング・オブジェクト355AとDVDビデオの音声を合わせるときには、オーディオ・ストリーミング・オブジェクト355A中に含まれるメタデータや、再生シーケンスPSQにより定義されるメタデータ(例えば、ミキシング係数、優先度情報等)を用いることができる。
AVストリーミング・オブジェクト355Bは、前述のオーディオ・ストリーミング・オブジェクト355Aと同様に利用できる。すなわち、映画の監督や俳優が行う説明音声を、彼ら(彼女ら)の映像とともに、DVDビデオの映像・音声と合わせて出力したり、DVDビデオの映像とは異なる映像の配信に用いることができる。AVストリーミング・オブジェクト355Bは、例えば、MPEG−4、MPEG−2、Windows Media(R)といったAVデータにより構成することができる。
Vclickオブジェクト355Cは、DVDビデオの映像に対して、ユーザがクリック可能な領域を表示する情報、更にそのクリック可能領域に対する説明情報や、ユーザがその領域をクリックしたあとの動作などの情報により構成することができる。このVclickについては、図39以降の図を参照して後述する。
以上の実施の形態をまとめると、以下のようになる。
<再生制御>
・再生順は、DVDビデオにおける再生シーケンスの基本単位である図5に示すプログラム・チェーン(VTS_PGCI)4123が基本となり、拡張ビデオ・オブジェクト(EVOB)を再生制御する。
・再生順は、DVDビデオにおける再生シーケンスの基本単位である図5に示すプログラム・チェーン(VTS_PGCI)4123が基本となり、拡張ビデオ・オブジェクト(EVOB)を再生制御する。
・再生シーケンス(PSQ)は、各オブジェクトの再生タイミングを何らかのトリガ(例えば、時間や、アプリケーション・インターフェースAPIとして定義されるイベント)によって制御することができる。また、再生シーケンス(PSQ)はスケーリング機能(任意の位置、サイズ等を指定可)を有する。
・加えて、拡張ビデオ・オブジェクト(EVOB)と共に再生可能な高機能グラフィック・オブジェクト(AGOB)と高精細テキスト・オブジェクト(ATOB)の再生条件(タイミング、位置、サイズ等)を、XMLによって再生制御可能な再生シーケンス(PSQ)として、予め定義できる。また、これらをαブレンドで重ね書きができる。
<再生オブジェクト>
・拡張ビデオ・オブジェクト(EVOB)及び高機能グラフィック・オブジェクト(AGOB)、高精細テキスト・オブジェクト(ATOB)の3つの再生オブジェクトが定義される。
・拡張ビデオ・オブジェクト(EVOB)及び高機能グラフィック・オブジェクト(AGOB)、高精細テキスト・オブジェクト(ATOB)の3つの再生オブジェクトが定義される。
・拡張ビデオ・オブジェクト(EVOB)は、従来のDVDビデオの再生オブジェクトと同様に、複数のストリームをMPEGプログラム・ストリームにマルチプレックスしたもので、ストリームを高精細対応等に拡張したものである。
・高機能グラフィック・オブジェクト(AGOB)は、前記拡張ビデオ・オブジェクト(EVOB)に対して、透明度αを伴いRGB混合を行うαブレンドでミキシングすることができる。このミキシングにより、ミキシング画面上にボタンを配置し、ボタンのハイライト表示を行なうことができる。さらにバックグラウンド・オーディオを伴うスモール・アニメーションの再生も可能となる(高機能グラフィック・このオブジェクトの構成には前述したマクロメディア・フラッシュ等の技術を用いることができる)。
・高精細テキスト・オブジェクト(ATOB)は、前記拡張ビデオ・オブジェクト(EVOB)内にマルチプレックスされ、字幕用途に利用される副映像ストリーム(低解像度:ビットママップ方式)に加えて、定義することができる。再生時に、前記副映像ストリームに替えて、高精細字幕(ベクター方式)を再生することができる。
・オーディオ・ストリーミング・オブジェクト(ASOB)、静止画イメージ・オブジェクト(SIOB)、拡張テキスト・オブジェクト(ETOB)、その他のオブジェクト(AVストリーミング・オブジェクト等)を定義する。
・オーディオ・ストリーミング・オブジェクト(ASOB)は、監督などが作品の解説を行う音声解説(オーディオ・コメンタリ)等の用途で、DVDビデオのタイトル全編で、本編の音声にミキシング制御されて再生される。また、本編の音声のみ、音声解説のみ、これらの音声両方というように、再生すべき音声を切替えることもできる。
・静止画イメージ・オブジェクト(SIOB)には、ユーザが撮影した写真や、インターネット上で配布される静止画データなどを用いることができ、これらの静止画イメージ・オブジェクトは、単にスライドショー的に再生することもできる。この静止画イメージ・オブジェクトの画像形式には、JPEG、PNGなどを用いることができる。
・拡張テキスト・オブジェクト(ETOB)は、スクリプト画面上のテキストや、メッセージ等に利用できる。
<ネット接続機能>
・インターネット接続が可能;
・拡張ビデオ・オブジェクト(EVOB)と、インターネット接続で入手するその他のオブジェクトとの、同期再生が可能;
・インターネット接続のタイミングは、ユーザが決定する又はディスクのコンテンツ供給者が意図したタイミング(ディスクの再生時間や位置等)で接続を決定。
・インターネット接続が可能;
・拡張ビデオ・オブジェクト(EVOB)と、インターネット接続で入手するその他のオブジェクトとの、同期再生が可能;
・インターネット接続のタイミングは、ユーザが決定する又はディスクのコンテンツ供給者が意図したタイミング(ディスクの再生時間や位置等)で接続を決定。
・ディレクターとディスク収録の映画等の作品に関する意見交換ができるチャット機能;
・ディスク収録の作品に関連するコンテンツや情報をインターネット接続で入手できる機能;
・ディスク上に隠されたコンテンツの再生をインターネット接続で許可する機能;
・ディスク収録の作品に関連するグッズの販売をインターネット接続で契約する機能。
・ディスク収録の作品に関連するコンテンツや情報をインターネット接続で入手できる機能;
・ディスク上に隠されたコンテンツの再生をインターネット接続で許可する機能;
・ディスク収録の作品に関連するグッズの販売をインターネット接続で契約する機能。
<その他機能>
・拡張ビデオ・オブジェクト(EVOB)と、メモリカード等の外部デバイスから供給されるその他のオブジェクトとを、同時に供給される再生シーケンス(PSQ)を用いて、同期再生することができる。
・拡張ビデオ・オブジェクト(EVOB)と、メモリカード等の外部デバイスから供給されるその他のオブジェクトとを、同時に供給される再生シーケンス(PSQ)を用いて、同期再生することができる。
図9は、拡張プロファイルのコンテンツ・イメージをマトリックス化して表示した一例である。同図に示すように、横軸には再生シーケンス(PSQ)35およびサポートするオブジェクトの種類がとられ、縦軸にはコンテンツを構成するグループがとられて、全体のマトリックスが構成される。
サポートするオブジェクトには、DVDビデオの拡張ビデオ・オブジェクト(EVOB)353;フラッシュ・オブジェクト(FLASH)351(前述の高機能グラフィック・オブジェクトに相当);タイムド・テキスト・オブジェクト(TTXT)354(前述の高精細テキスト・オブジェクトに相当);AVストリーミング・オブジェクト、オーディオ・ストリーミング・オブジェクト、Vclickストリーミング・オブジェクトといったストリーミング・オブジェクト355がある。また、情報記録媒体1において、これらのオブジェクトを再生する単位として、0個もしくは1つのVMGグループと、1つ以上のVTSグループを定義する。
VMGグループは、各種メニューを構成するためのグループで、ルート・メニュー、タイトル・メニュー、音声言語メニュー、字幕言語メニュー、アングル・メニューといったメニューを構成するためのデータが記録されている領域である。VTSグループは、タイトルを構成するためのデータが記録されている領域である。また、再生シーケンス(PSQ)35は、情報記録媒体1において1つ存在し、VMGグループ〜VTSグループを跨って、再生すべきオブジェクトの時間および位置などを定義する。
また、VMGグループには、メニュー用DVDビデオ・オブジェクト(EVOB)として、0個またはそれ以上のVMGM_EVOBが設定され、そのDVDナビゲーション(管理情報)として、オブジェクトの再生を制御するプログラム・チェーン(PGC)情報が格納されるビデオ・マネージャ情報(VMGI)が設定される。更に、VMGグループには、0個またはそれ以上のフラッシュ・オブジェクトが設定される。
それぞれのVTSグループは、DVDビデオ・オブジェクト(EVOB)として、1つまたはそれ以上のVTSTT_EVOBsが設定され、DVDナビゲーション(管理情報)として、このオブジェクトの再生を制御するプログラム・チェーン(PGC)情報が格納されるビデオ・タイトル・セット情報(VTSI)が設定される。更に、それぞれのVTSグループには、0個またはそれ以上のフラッシュ・オブジェクト、0個またはそれ以上のタイムド・テキスト・オブジェクト、0個またはそれ以上のストリーミング・オブジェクトが設定される。
図9の例では、グループをVMGとVTSの2つのグループに分けて記述したが、単に1グループとし、VMG及びVTSでグループを区別しなくともよい。また、図9の例では、VMGグループにおいてDVDビデオ・オブジェクト353とフラッシュ・オブジェクト351のみが再生される場合を例示したが、VMGグループにおいても、必要に応じて、タイムド・テキスト・オブジェクトやストリーミング・オブジェクトが再生されても良い。
図10は、この発明の一実施の形態におけるシステム・ブロック構成を例示している。情報記録媒体(DVDディスク)1、もしくは指定された外部サーバ110から読み出された再生シーケンス(PSQ)35は、再生シーケンス・パーサ123に入力される。ここで、再生シーケンス(PSQ)35に記述される「DVDビデオの拡張ビデオ・オブジェクト以外の各オブジェクトの再生条件(再生タイミング、表示位置、表示サイズなど)」が解釈され、それに従った再生制御が行われる。
一方、情報記録媒体1から読み出されたDVDビデオ・ナビゲーションは、DVDビデオ再生エンジン125にて解釈される。また、DVDビデオ再生エンジン125内において、DVDビデオ・オブジェクトのマルチプレクスされたMPEGストリームがデ・マルチプレクスされ、このデ・マルチプレクスにより分離されたビデオ(主映像)、オーディオ(音声)、サブピクチャ(副映像)のストリームが、それぞれに対応するデコーダ(図示せず)にて処理される。処理された各データは、レイアウト・エンジン130へ送られる。また、このときのDVDビデオ・オブジェクトの再生時間情報は、DVDビデオ・オブジェクト以外のオブジェクトの再生時にも必要とされるため、再生シーケンス・パーサ123に逐次送られ、各オブジェクトの再生制御に用いられる。
更に、情報記録媒体1、もしくは指定された外部サーバ110から読み出されたフラッシュ・オブジェクト、タイムド・テキスト・オブジェクト等は、グループ単位にて一旦バッファ105に格納される。バッファ105にてバッファリングされたフラッシュ・オブジェクトはフラッシュ再生エンジン127に送られ、タイムド・テキスト・オブジェクトはタイムド・テキスト再生エンジン128に送られる。これらのオブジェクトは、バッファ105に格納することにより、つまり情報記録媒体1へのアクセスを避けることにより、DVDビデオの再生を妨げずにデータ・アクセスが可能となる。これにより、DVDビデオ・オブジェクトとこれらのオブジェクト(フラッシュ・オブジェクト、タイムド・テキスト・オブジェクト等)の同期再生を実現することができる。なお、バッファ105に格納するオブジェクト・データは、ここではグループ単位で格納することを想定しているが、バッファ105のサイズに応じて、複数グループ単位あるいは情報記録媒体単位で、オブジェクト・データを格納しても良い。
フラッシュ・オブジェクトは、フラッシュ再生エンジン127にて解釈されデコードされる。このとき、フラッシュ再生エンジン127は、フラッシュ・オブジェクトとDVDビデオ・オブジェクトの同期再生のため、逐次DVDビデオ再生エンジン125からの時間情報を取得し、DVDビデオ再生エンジンとの同期合わせを行う。また、フラッシュ再生エンジン127は、ユーザ入力を解釈する。そして、予めフラッシュ・オブジェクトに設定された「そのユーザ入力」に対応した動作として、インターフェース・ハンドラ124に、コマンドを送る。このコマンドとしては、DVDビデオの再生を制御するもの、タイムド・テキスト・オブジェクトやストリーミング・オブジェクトの再生を制御するもの、タイムド・テキスト・オブジェクトやストリーミング・オブジェクトの属性を変更するものがある。
インターフェース・ハンドラ124は、フラッシュ再生エンジン127から送られたコマンドに対して、各エンジン(125、128、129)にそのコマンドを伝達する。また、フラッシュ再生エンジン127は、再生装置内のユーザ情報記憶領域(例えば不揮発性メモリまたはハード・ディスク・ドライブといったもので構成される)126にユーザ情報を書き込んだり、読み込んだりすることができる。ここでのユーザ情報としては、例えば、ユーザの個人情報、アクセス履歴、ゲームのスコアといったものが挙げられる。
タイムド・テキスト・オブジェクトは、タイムド・テキスト再生エンジン128にて解釈されデコードされる。タイムド・テキスト・オブジェクトには、表示する文字情報、表示に用いるフォント名(フォント・データ名)、表示するフォント・サイズ、表示するフォント・カラー、表示する位置、表示効果等の情報が記述されており、それに従って対応するフォント・データを用いてレンダリングされる。また、ストリーミング・オブジェクトは、ストリーミング再生エンジン129にて解釈されデコードされる。
レイアウト・エンジン130は、各エンジン(125、127〜129)から送られてくるデコードされたオブジェクト・データに対して、再生シーケンス・パーサ123の指定に従ってスケーリング(拡大・縮小)を行う。更に、再生シーケンス・パーサ123からの指定されたレイアウトで画面レイアウトを構築し、再生シーケンス・パーサ123からの指定されたα値(透過度またはコントラストの%を表す値)に従って、各オブジェクトを透過度αを伴ったRGBミキシングを施し、画像合成を行なって出力画像を生成する。
なお、フラッシュ・オブジェクト及びタイムド・テキスト・オブジェクトは、情報記録媒体1以外の別の媒体、例えばメモリカード109、あるいはインターネット(Web)110接続経由で外部のサーバ(例えば後述する図39の201)からバッファ105に取り込んで使用しても良い。
図11は、図10に示されたシステム・ブロック図における、再生シーケンス・パーサ123とDVD再生エンジン125の内部構成例を示す図である。DVDビデオ再生エンジン125は、DVDビデオ・ナビゲーションとDVDビデオ・オブジェクトから構成されるDVDビデオ・データの再生を行なうブロックであり、DVDビデオ・ナビゲーション解釈部125A、DVDクロック125B、およびストリーム・デコーダ125Cから構成される。DVDビデオ・ナビゲーション解釈部125Aは、情報記録媒体1から読み込んだDVDビデオ・ナビゲーション・データを解釈し、DVDビデオの再生の制御を行う。ストリーム・デコーダ125Cは、映像ストリーム・デコーダ、音声ストリーム・デコーダ、および副映像ストリーム・デコーダから構成され、情報記録媒体1から読み込んだMPEG−2フォーマットで構成されるDVDビデオ・オブジェクト・データを、映像(主映像)ストリーム、音声ストリーム、副映像ストリームに分解し、各対応ストリームのデコーダ(125C内デコーダ)にてデコードして、映像・音声データとしてレイアウト・エンジン130へ出力する。ここで、DVDビデオ・オブジェクト・データのデコードは、DVDビデオ・ナビゲーション解釈部125Aの制御により行われる。DVDクロック125Bは、別々にデコードされる映像ストリーム、音声ストリーム、副映像ストリームに対して、同期出力するためのクロックである。
再生シーケンス・パーサ123は、再生シーケンス・データを解釈し各オブジェクト再生ブロックを制御するためのブロックであり、再生シーケンス解釈部123A、DVDクロック123B、および再生情報処理部123Cを含んで構成される。ここで、再生情報処理部123Cは、フラッシュ再生情報、タイムド・テキスト再生情報、ストリーミング再生情報、およびDVDビデオ再生情報それぞれの処理部から構成されている。
再生シーケンス解釈部123Aは、情報記録媒体1または外部サーバ装置(図10の110または図39の201)から取得した再生シーケンスを解釈する。そして、DVDクロックやDVDビデオ再生情報などを参照しながら、再生シーケンスPSQにて指定されたタイミングで、指定されたオブジェクトの再生開始や再生終了などの制御を、各再生エンジン(DVD再生エンジン125、フラッシュ再生エンジン127、タイムド・テキスト再生エンジン128、ストリーミング再生エンジン129)に対して行う。また、再生シーケンス解釈部123Aは、再生シーケンスPSQにて指定されたレイアウト情報をもとに、レイアウト・エンジン130に対して情報を伝達する。
DVDクロック123Bには、DVDビデオ再生エンジン125におけるDVDクロックと同じ値が逐次伝達されている。また、再生情報処理部123C内のDVDビデオ再生情報には、DVDビデオ再生エンジン125の再生情報(例えば、VMG空間かVTS空間か、タイトル番号、PGC番号、セル番号、オーディオ・ストリーム番号、サブピクチャ・ストリーム番号、アングル番号など)が逐次伝達される。再生情報処理部123C内のフラッシュ再生情報には、フラッシュ再生エンジン127の再生情報(例えば、オブジェクトのファイル名、再生時刻情報など)が逐次伝達される。再生情報処理部123C内のタイムド・テキスト再生情報には、タイムド・テキスト再生エンジン128の再生情報(例えばオブジェクトのファイル名、フォント名、フォントサイズ、フォントカラー、効果など)が逐次伝達される。同様に、再生情報処理部123C内のストリーミング再生情報には、ストリーミング再生エンジン129の再生情報が逐次伝達される。
図12〜図15は、この発明の一実施の形態に係る再生装置で再生される再生イメージの一例を示したものである。図12は、複数のフラッシュ・オブジェクト及び複数のタイムド・テキスト・オブジェクトに対する再生開始/再生終了のタイミングが1つのプログラム・チェーン(PGC)先頭からの相対時間(相対PTS:Presentation Time Stamp)として定義されることを示したものである。また、これらの時間が自由に設定可能であることも示している。
図12に示すように、DVDビデオのPGC#1・3531に対して、再生メニューを構成するためのフラッシュ#1・351#1、英語字幕を構成するためのタイムド・テキスト#1・354#1、および日本語字幕を構成するためタイムド・テキスト#4・354#4には、共に開始時間t1および終了時間t2が設定されている。このように同じ開始時間/終了時間を設定することにより、これらの情報(351#1、354#1、354#4)を同期して再生することができる。また、再生メニューを構成するためのフラッシュ#2・351#2には開始時間t4および終了時間t7が設定され、英語字幕を構成するためのタイムド・テキスト#2・354#2と日本語字幕を構成するためタイムド・テキスト#5・354#5には開始時間t3および終了時間t5が設定されている。このように対応情報(351#2と、354#2および354#5)間に異なる開始時間/終了時間を設定することにより、タイミングのずれた同期再生(再生時間にズレを伴う同期再生:見方によっては非同期再生)の指定もできる。
さらに、再生メニューを構成するためのフラッシュ#3・351#3には開始時間t8および終了時間t10が設定され、英語字幕を構成するためのタイムド・テキスト#3・354#3と日本語字幕を構成するためタイムド・テキスト#6・354#6には開始時間t6および終了時間t9が設定されている。このように、タイムド・テキスト#3とタイムド・テキスト#6の情報(354#3と354#6)を、フラッシュ#2・351#2の再生区間と部分的(t6〜t7)にオーバーラップして指定することもできる。
なお、上記「フラッシュ#3・351#3」で述べた“フラッシュ”とは、例えばマクロメディア・フラッシュ(R)を用いて構成される高機能グラフィック・オブジェクト(フラッシュ・オブジェクト)を指す。“フラッシュ”は動画再生中におけるグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)および現行DVDビデオのメニュー表現を用いた精巧なメニュー用のオブジェクトとして利用可能であり、アニメーションおよび/またはスチル画像を含むことができる内容となっている。
また、図示はしないが、例えばタイムド・テキスト#1・354#1の再生区間をt1〜t5とし、タイムド・テキスト#4・354#4の再生区間をt1〜t10とすることも可能である。この場合、タイムド・テキスト#1、#4の開始時間はフラッシュ#1と一致(開始同期)するが、タイムド・テキスト#1、#4の終了時間はフラッシュ#1と一致しない(終了非同期)。この場合、タイムド・テキスト#4の終了時間を別のフラッシュ#3の終了時間と一致させる、といった変則的な設定も可能となる。こういった「開始時間」および/または「終了時間」の同期/非同期・設定は、下記のPSQ記述例中における“start_ptm=“ ””および/または“end_ptm=“ ””の記入内容により、自由に設定できる。
以下に前述の例(図12)における再生シーケンスPSQの記述例を示す:
<pgc num=“1”>
<object data=“dvd://hvdvd_ts/hvi00001.ifo” />
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/flash1.swf start_ptm=“t1” end_ptm=“t2”/> …(t1〜t2のフラッシュ#1の記述例)
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/ttext1.xml start_ptm=“t1” end_ptm=“t2”/> …(t1〜t2のタイムド・テキスト#1の記述例)
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/ttext4.xml start_ptm=“t1” end_ptm=“t2”/> …(t1〜t2のタイムド・テキスト#4の記述例)
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/flash2.swf start_ptm=“t4” end_ptm=“t7”/> …(t4〜t7のフラッシュ#2の記述例)
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/ttext2.xml start_ptm=“t3” end_ptm=“t5”/> …(t3〜t5のタイムド・テキスト#2の記述例)
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/ttext5.xml start_ptm=“t3” end_ptm=“t5”/> …(t3〜t5のタイムド・テキスト#5の記述例)
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/flash3.swf start_ptm=“t8” end_ptm=“t10”/> …(t8〜t10のフラッシュ#3の記述例)
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/ttext3.xml start_ptm=“t6” end_ptm=“t9”/> …(t6〜t9のタイムド・テキスト#3の記述例)
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/ttext6.xml start_ptm=“t6” end_ptm=“t9”/> …(t6〜t9のタイムド・テキスト#6の記述例)
</pgc>
図13は、フラッシュ・オブジェクトがユーザからの切替要求によって表示切替がなされる場合を例示している。この例では、DVDビデオのPGC#1・3531に対しては、フラッシュ#1・351#1が、プログラム・チェーン(PGC#1)先頭から再生を開始しその末尾で自動的に終了し、DVDビデオのPGC#2・3532に対しては、同じフラッシュ#1・351#1が、プログラム・チェーン(PGC#2)先頭から再生を開始しその末尾で自動的に終了するように定義されている。
<pgc num=“1”>
<object data=“dvd://hvdvd_ts/hvi00001.ifo” />
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/flash1.swf start_ptm=“t1” end_ptm=“t2”/> …(t1〜t2のフラッシュ#1の記述例)
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/ttext1.xml start_ptm=“t1” end_ptm=“t2”/> …(t1〜t2のタイムド・テキスト#1の記述例)
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/ttext4.xml start_ptm=“t1” end_ptm=“t2”/> …(t1〜t2のタイムド・テキスト#4の記述例)
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/flash2.swf start_ptm=“t4” end_ptm=“t7”/> …(t4〜t7のフラッシュ#2の記述例)
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/ttext2.xml start_ptm=“t3” end_ptm=“t5”/> …(t3〜t5のタイムド・テキスト#2の記述例)
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/ttext5.xml start_ptm=“t3” end_ptm=“t5”/> …(t3〜t5のタイムド・テキスト#5の記述例)
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/flash3.swf start_ptm=“t8” end_ptm=“t10”/> …(t8〜t10のフラッシュ#3の記述例)
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/ttext3.xml start_ptm=“t6” end_ptm=“t9”/> …(t6〜t9のタイムド・テキスト#3の記述例)
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/ttext6.xml start_ptm=“t6” end_ptm=“t9”/> …(t6〜t9のタイムド・テキスト#6の記述例)
</pgc>
図13は、フラッシュ・オブジェクトがユーザからの切替要求によって表示切替がなされる場合を例示している。この例では、DVDビデオのPGC#1・3531に対しては、フラッシュ#1・351#1が、プログラム・チェーン(PGC#1)先頭から再生を開始しその末尾で自動的に終了し、DVDビデオのPGC#2・3532に対しては、同じフラッシュ#1・351#1が、プログラム・チェーン(PGC#2)先頭から再生を開始しその末尾で自動的に終了するように定義されている。
図13の例では、PGC#2においてはユーザの切替要求が発生せず、PGC#2の再生が開始したときからPGC#2の再生が終了するまでフラッシュ#1の第1ページ3511を再生し続ける。また、同図の例では、PGC#1の再生途中においてユーザの切替要求(User action)が発生する。ユーザ切替要求が発生した場合は、それまで再生していたフラッシュ#1のページを新しいページ(例えばフラッシュ#1の第2ページ3512)へ切り替えて、PGC#1の再生終了まで新しいページを再生し続ける。
また、図13の例ではPGC#1とPGC#2が同じフラッシュ・オブジェクトを参照しているが、この例においては、PGC#1とPGC#2の切り替えの際に、フラッシュ・オブジェクトのクロック(タイマー)を一旦リセットするように定義している。つまり、PGC#1においてフラッシュ#1の第1ページから第2ページに移行したが、PGC#2では(上記クロックリセットにより)フラッシュ#1の初期状態である第1ページから表示が始まるようになっている。
以下に前述の例(図13)における再生シーケンスPSQの記述例を示す:
<pgc num=“1”>
<object data=“dvd://hvdvd_ts/hvi00001.ifo” />
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/flash1.swf />
(ここでは記述されないが、図13のUser actionがあるとフラッシュ#1のページが切り替わる)
</pgc>
<pgc num=“2”>
<object data=“dvd://hvdvd_ts/hvi00001.ifo” />
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/flash1.swf />
</pgc>
図14は、同じフラッシュ・オブジェクトが複数のプログラム・チェーン(PGC#1〜PGC#2)間を跨って再生できる場合を例示している。この例では、DVDビデオのPGC#1・3531およびPGC#2・3532に対して、同じフラッシュ#1・351#1が同期再生可能に設定されている。ここで、フラッシュ#1は、先行プログラム・チェーン(PGC#1)の先頭から再生を開始し、後続プログラム・チェーン(PGC#2)の終了で自動的に終了するように定義されている。図14の例を図13と比較すると、図14の例においては、PGC#1再生中にユーザ切替要求が発生し、フラッシュ#1の第1ページから第2ページに表示が移行したが、PGC#1が終了しても、コンティニュー・フラグ(cont=”yes”)に従って、フラッシュ#1のクロック(タイマー)をリセットせずに再生を続けている。このため、PGC#1からPGC#2に跨ってフラッシュ#1の第2ページの表示を行っている。
<pgc num=“1”>
<object data=“dvd://hvdvd_ts/hvi00001.ifo” />
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/flash1.swf />
(ここでは記述されないが、図13のUser actionがあるとフラッシュ#1のページが切り替わる)
</pgc>
<pgc num=“2”>
<object data=“dvd://hvdvd_ts/hvi00001.ifo” />
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/flash1.swf />
</pgc>
図14は、同じフラッシュ・オブジェクトが複数のプログラム・チェーン(PGC#1〜PGC#2)間を跨って再生できる場合を例示している。この例では、DVDビデオのPGC#1・3531およびPGC#2・3532に対して、同じフラッシュ#1・351#1が同期再生可能に設定されている。ここで、フラッシュ#1は、先行プログラム・チェーン(PGC#1)の先頭から再生を開始し、後続プログラム・チェーン(PGC#2)の終了で自動的に終了するように定義されている。図14の例を図13と比較すると、図14の例においては、PGC#1再生中にユーザ切替要求が発生し、フラッシュ#1の第1ページから第2ページに表示が移行したが、PGC#1が終了しても、コンティニュー・フラグ(cont=”yes”)に従って、フラッシュ#1のクロック(タイマー)をリセットせずに再生を続けている。このため、PGC#1からPGC#2に跨ってフラッシュ#1の第2ページの表示を行っている。
以下に前述の例(図14)における再生シーケンスPSQの記述例を示す。
<pgc num=“1”>
<object data=“dvd://hvdvd_ts/hvi00001.ifo” />
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/flash1.swf />
(ここでは記述されないが、PGC#1の再生中に図14のUser actionがあると、フラッシュ#1のページが切り替わる)
</pgc>
<pgc num=“2”>
<object data=“dvd://hvdvd_ts/hvi00001.ifo” />
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/flash1.swf cont=“yes” />
</pgc>
図15は、PGCの再生の移行に従って、フラッシュ・オブジェクトの再生も自動的に移行する場合を例示している。この例では、DVDビデオのPGC#1・3531に対して、フラッシュ#1・351#1が、PGC#1先頭から再生を開始しその末尾で自動的に終了するよう定義されている。また、DVDビデオのPGC#3・3533に対して、フラッシュ#3・351#3が、PGC#3先頭から再生を開始しその末尾で自動的に終了するように定義されている。
<object data=“dvd://hvdvd_ts/hvi00001.ifo” />
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/flash1.swf />
(ここでは記述されないが、PGC#1の再生中に図14のUser actionがあると、フラッシュ#1のページが切り替わる)
</pgc>
<pgc num=“2”>
<object data=“dvd://hvdvd_ts/hvi00001.ifo” />
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/flash1.swf cont=“yes” />
</pgc>
図15は、PGCの再生の移行に従って、フラッシュ・オブジェクトの再生も自動的に移行する場合を例示している。この例では、DVDビデオのPGC#1・3531に対して、フラッシュ#1・351#1が、PGC#1先頭から再生を開始しその末尾で自動的に終了するよう定義されている。また、DVDビデオのPGC#3・3533に対して、フラッシュ#3・351#3が、PGC#3先頭から再生を開始しその末尾で自動的に終了するように定義されている。
ここで、DVDビデオのPGC#1再生中のある時刻t1において、ユーザがPGC#3におけるある時刻t2への移行(ジャンプ)を指示したとする。このとき、フラッシュ・オブジェクトは再生中のフラッシュ#1の再生を中断し、PGC#3に対応するフラッシュ#3の時刻t2から再生を行う。これにより、再生途中にジャンプなどの非連続動作が介入しても、DVDビデオとフラッシュ・オブジェクトの同期再生を行うことができる。
以下に前述の例(図15)における再生シーケンスPSQの記述例を示す:
<pgc num=“1”>
<object data=“dvd://hvdvd_ts/hvi00001.ifo” />
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/flash1.swf />
</pgc>
(ここでは記述されないが、PGC#1の再生中に図15のUser actionがあると、下記の飛び先PGC#3に対応したフラッシュ#3へ替わる)
<pgc num=“3”>
<object data=“dvd://hvdvd_ts/hvi00001.ifo” />
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/flash3.swf” />
</pgc>
図16は、この発明の一実施の形態による画面構成例を示す。同図(a)は、従来の表示画面であるDVDビデオモード(フルスクリーン表示)であり、拡張ビデオ・オブジェクト(EVOB)を再生表示した場合を示す。同図(b)は、同図(a)のDVDビデオモードの拡張ビデオ・オブジェクト(EVOB)に対して、αブレンドにより再生制御ボタンを有するフラッシュ・オブジェクトを再生制御メニューとして重畳させた例である。また、同図(c)は、同図(a)のDVDビデオモードでの副映像字幕(ビットマップ方式)に替えて、アウトラインフォント、ベクトルフォント等のタイムド・テキスト・オブジェクトをαブレンドにより重畳させた例である。
<pgc num=“1”>
<object data=“dvd://hvdvd_ts/hvi00001.ifo” />
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/flash1.swf />
</pgc>
(ここでは記述されないが、PGC#1の再生中に図15のUser actionがあると、下記の飛び先PGC#3に対応したフラッシュ#3へ替わる)
<pgc num=“3”>
<object data=“dvd://hvdvd_ts/hvi00001.ifo” />
<object data=“file://dvdrom:/adv_obj/flash3.swf” />
</pgc>
図16は、この発明の一実施の形態による画面構成例を示す。同図(a)は、従来の表示画面であるDVDビデオモード(フルスクリーン表示)であり、拡張ビデオ・オブジェクト(EVOB)を再生表示した場合を示す。同図(b)は、同図(a)のDVDビデオモードの拡張ビデオ・オブジェクト(EVOB)に対して、αブレンドにより再生制御ボタンを有するフラッシュ・オブジェクトを再生制御メニューとして重畳させた例である。また、同図(c)は、同図(a)のDVDビデオモードでの副映像字幕(ビットマップ方式)に替えて、アウトラインフォント、ベクトルフォント等のタイムド・テキスト・オブジェクトをαブレンドにより重畳させた例である。
図17は、この発明の一実施の形態による画面構成例を示す。同図(a)は、図16と同様、従来の表示画面であるDVDビデオモード(フルスクリーン表示)であり、拡張ビデオ・オブジェクト(EVOB)を再生表示した場合を示す。同図(b)は、表示エリアを幾つかに分割し、オブジェクトのサイズを変更してそれぞれのエリアに表示した例を示している。
この例においては、同図(a)のDVDビデオモードの拡張ビデオ・オブジェクト(EVOB)をスケーリング機能により画面サイズを縮小して左上に配置し、フラッシュ・オブジェクト(高機能オブジェクトAGO)は右上に埋め込んでいる。また、タイムド・テキスト・オブジェクト(高精細オブジェクト)は画面下半分に画面の説明文と共に表示している。さらに、画面左上の拡張ビデオ・オブジェクト(EVOB)には、風車情報へのホットスポット(マウスボタンを押すことで何らかの処理が実行される画面上の領域…以下、適宜“Vclick”とも言う)701が重ねて設定され、ユーザがホットスポットクリックすると、(風車に)関連する情報(図示せず)へとジャンプしその関連情報を再生することができる。
次に、フラッシュ・オブジェクト、タイムド・テキスト・オブジェクト等の再生条件を定義する再生シーケンス(PSQ)について、そのファイル構成及びその構成に基づく画面表示の例を詳細に説明する。図18は、再生シーケンス(PSQ)・ファイルの構成例を示す。再生シーケンス(PSQ)・ファイルはXML言語で構成されており、最初にXML言語であることが宣言され、次にXML言語で構成された再生シーケンス(PSQ)・ファイルであることが宣言される。さらに、<video_pbseq>タグを用いて再生シーケンス(PSQ)・ファイルの内容を記述する。
<video_pbseq>の領域は、0もしくは1つの<vmg>タグと、0もしくは1つ以上の<vts>タグと、0もしくは1つの<idle>タグから構成される。<vmg>の領域はDVDビデオにおけるVMG空間を表しており、<vmg>の領域に記述されたフラッシュ・オブジェクト(以下、グラフィック・オブジェクト)、タイムド・テキスト・オブジェクト(以下、テキスト・オブジェクト)、オーディオ・ストリーミング・オブジェクト、AVストリーミング・オブジェクト、Vclickストリーミング・オブジェクトのような付加オブジェクトが、VMG空間のDVDビデオデータに付加されることを表している。
また、<vts>の領域はDVDビデオにおけるVTS空間を表しており、<vts>タグ内にnum属性を付加することによりVTS空間の番号を指定し、<vts>の領域に記述されたフラッシュ・オブジェクト(以下、グラフィック・オブジェクト)、タイムド・テキスト・オブジェクト(以下、テキスト・オブジェクト)、オーディオ・ストリーミング・オブジェクト、AVストリーミング・オブジェクト、Vclickストリーミング・オブジェクトのような付加オブジェクトが、VTS空間のDVDビデオデータに付加されることを表している。例えば、<vts num=“n”>はn番目のVTS空間を示している。<vts num=“n”>の領域に記述された前述の付加オブジェクトは、n番目のVTS空間を構成するDVDビデオデータに付加されることを表している。
<vmg>の領域は0もしくは1以上の<vmgm>タグと、0もしくは1以上の<fp>タグから構成される。<vmgm>の領域はVMG空間におけるVMGメニュー・ドメインを表しており、<vmgm>タグ内にnum属性を付加することによりVMGメニュー・ドメインの番号を指定している。例えば、<vmgm num=“n”>はn番目のVMGメニュー・ドメインを示している。<vmgm num=“n”>の領域に記述された前述の付加オブジェクトは、n番目のVMGメニュー・ドメインを構成するDVDビデオデータに付加されることを表している。ここで、VMG空間は言語ブロックで構成されている。つまり1つのVMGメニュー・ドメインは1つの言語ユニットに対応する。従って、VMGメニュー・ドメインを番号ではなく言語コードにて管理することも可能である。この場合、num属性の代わりに、lang属性を用いて、<vmgm lang=“xx”>(xxはISO639で規定される言語コードを示す)で表すことができる。例えば、<vmgm lang=“jp”>の場合、日本語で構成されているVMGメニュー・ドメインを示し、<vmgm lang=“en”>の場合、英語で構成されているVMGメニュー・ドメインを示す。
さらに、<vmgm>の領域は、0もしくは1以上の<pgc>タグから構成される。<pgc>の領域はVMGメニュー・ドメインにおけるPGC(Program Chain)を表しており、<pgc>タグ内にnum属性を付加することによりPGCの番号を指定している。例えば、<pgc num=“n”>はn番目のPGCを示している。<pgc num=“n”>の領域に記述された前述の付加オブジェクトは、n番目のPGCを構成するDVDビデオデータに付加されることを表している。
なお、図示はしないが、<fp>の領域はVMG空間におけるファースト・プレイ・ドメインを表しており、0もしくは1以上の<pgc>タグから構成される。この<pgc>の領域は再生装置が最初に実行するPGC(Program Chain)を表す。
次に、<vts>の領域は、1つ以上の<vts_tt>タグと、0もしくは1以上の<vtsm>タグとから構成される。<vts_tt>の領域はVTS空間におけるタイトル・ドメインを表しており、<vts_tt>タグ内にnum属性を付加することにより、タイトル・ドメインの番号を指定している。例えば、<vts_tt num=“n”>はn番目のタイトル・ドメインを示している。<vts_tt num=“n”>の領域に記述された前述の付加オブジェクトは、n番目のタイトル・ドメインを構成するDVDビデオデータに付加されることを表している。
また、<vtsm>の領域はVTS空間におけるVTSメニュー・ドメインを表しており、<vtsm>タグ内にnum属性を付加することによりVTSメニュー・ドメインの番号を指定している。例えば、<vtsm num=“n”>はn番目のVTSメニュー・ドメインを示している。<vtsm=“n”>の領域に記述された前述の付加オブジェクトは、n番目のVTSメニュー・ドメインを構成するDVDビデオデータに付加されることを表している。
ここで、VTS空間は言語ブロックで構成されているため、すなわち1つのVTSメニュー・ドメインは1つの言語ユニットに対応するため、VTSメニュー・ドメインを番号ではなく言語コードにて管理することも可能である。この場合、num属性の代わりにlang属性を用いて、<vtsm lang=“xx”>(xxは、ISO639で規定される言語コードを示す)で表すことができる。例えば、<vtsm lang=“jp”>の場合は日本語で構成されているVTSメニュー・ドメインを示し、<vtsm lang=“en”>の場合は英語で構成されているVTSメニュー・ドメインを示す。
さらに、<vts_tt>の領域もしくは<vtsm>の領域は、0もしくは1つ以上の<pgc>タグから構成される。<pgc>の領域はタイトル・ドメインもしくVTSメニュー・ドメインにおけるPGC(Program Chain)を表しており、<pgc>タグ内にnum属性を付加することによりPGCの番号を指定している。例えば、<pgc num=“n”>はn番目のPGCを示している。<pgc num=“n”>の領域に記述された前述の付加オブジェクトは、n番目のPGCを構成するDVDビデオデータに付加されることを表している。
最後に、図示はしないが、<idle>タグは、DVDビデオの再生と同期しない状態を表している。つまり、<idle>タグで定義される状態においては、DVDビデオ・オブジェクトの再生を行わず、フラッシュ・オブジェクト(以下、グラフィック・オブジェクト)、タイムド・テキスト・オブジェクト(以下、テキスト・オブジェクト)、オーディオ・ストリーミング・オブジェクト、AVストリーミング・オブジェクト、Vclickストリーミング・オブジェクトのような付加オブジェクトのみで構成される。<idle>タグは0もしくは1つ以上の<pgc>タグから構成される。この<pgc>タグは、PGC(Program Chain)を表しているが、ここで表されるPGCはDVDビデオの表示は行わないためDVDビデオの時間情報を持たないPGCであり、再生開始時刻や再生終了時刻の指定はできない。
図18の例においては、4つの付加オブジェクトがDVDビデオコンテンツに付加されている。例えば、最初のフラッシュ・オブジェクト(以下、グラフィック・オブジェクト)は、<vmg>での<vmgm num=“1”>における<pgc num=“1”>において、<object>タグを用いて指定されている。これは、VMG空間における1番目のVMGメニュー・ドメインにおける1番目のPGCに対して、<object>タグにより指定された付加オブジェクトが付加されることを示している。
<object>タグでは、“data”属性を用いて付加オブジェクトの存在する場所、つまりURI(Uniform Resource Identifier)を示す。例えば、この例においては、”file://dvdrom:/adv_obj/flash1.swf”(図18の801参照)によりグラフィック・オブジェクトの存在する場所が指定されている。ここで、”file://dvdrom:/”はグラフィック・オブジェクトが情報記録媒体(ディスク)内に存在することを示し、さらに、”adv_obj/”はディスク中の“ADV_OBJ”ディレクトリの下に存在することを示し、”flash1.swf”はグラフィック・オブジェクトのファイル名を示している。
これにより、図19に示すように、指定されたDVDビデオコンテンツ811に対してグラフィック・オブジェクト812を付加することが可能になる。特にグラフィック・オブジェクト812はユーザからの操作を処理することができ、グラフィック・オブジェクト812内にてユーザからの操作に対してDVDビデオコンテンツ811を制御するためのコマンドを割り当てることにより、DVDビデオコンテンツ811を制御するためのメニューとして用いることができる。
次の付加オブジェクトは、<vmg>での<vmgm num=“n”>における<object>タグを用いて指定されている。これは、VMG空間における1番目のVMGメニュー・ドメイン全体に対して、<object>タグにより指定された付加オブジェクトが付加されることを示している。<object>タグでは、“data”属性を用いて、付加オブジェクトの存在する場所を示す。例えば、この例においては、”http://www.hddvd.com/adv_obj/commentary.ac3”(図18の802参照)においてストリーミング・オーディオ・オブジェクトの存在する場所が指定されている。ここで、”http://www.hddvd.com/adv_obj/”はストリーミング・オーディオ・オブジェクトが外部のサーバ内に存在することを示し、”commentary.ac3”はストリーミング・オーディオ・オブジェクトのファイル名を示している。
これにより図20に示すように、指定されたDVDビデオコンテンツに対してストリーミング・オーディオ・オブジェクトを付加することが可能になる。例えば、DVDビデオコンテンツ821の音声822、823に対して、外部サーバから配信された(もしくはディスクに予め記録された)監督や出演者の解説の音声(オーディオ・コメンタリ)824を付加することが可能になる。
3番目の付加オブジェクトは、<vts num=“1”>での<vts_tt num=“1”>における<pgc num=“1”>において、<object>タグを用いて指定されている。これは、1番目のVTS空間において1番目のタイトル・ドメインにおける1番目のPGCに対して、<object>タグにより指定された付加オブジェクトが付加されることを示している。<object>タグでは、“data”属性を用いて付加オブジェクトの存在する場所を示す。例えば、この例においては、”http://www.hddvd.com/adv_obj/hotspot.vck”(図18の803参照)においてVclickストリーミング・オブジェクトの存在する場所が指定されている。ここで、”http://www.hddvd.com/adv_obj/”はVclickストリーミング・オブジェクトが外部サーバ内にに存在することを示し、”hotspot.vck”はVclickストリーミング・オブジェクトのファイル名を示している。
これにより、図21に示すように、指定されたDVDビデオコンテンツ831に対してVclickオブジェクト832、833を付加することが可能になる。ここで、Vclickオブジェクトとは、DVDビデオコンテンツに対してクリック可能な領域を示すと共に、クリック後の動作を記述できるオブジェクトを示す。すなわち、図21においては、DVDビデオコンテンツ831による2人の人物に対してそれぞれVclickオブジェクト832、833が付加されている。さらに、それぞれのオブジェクト832、833に対して、それを説明するためのテキスト834、835を表示することもできる。なお、836はDVDビデオコンテンツ831による音声を示す。
例えば、ユーザが画面右側のVclickオブジェクト833を選択(クリック)した場合、それに対応する動作がVclickオブジェクト833内に記述されており、それにしたがって再生装置は動作する。この例においては、ユーザのクリックに対して、Markupページ837の再生が記述されており、更にDVDビデオコンテンツの縮小を指示する記述がされている(縮小されたDVDビデオコンテンツを838で示す)。
4番目の付加オブジェクトは、<vts num=“1”>における<vts_tt num=“n”>において、<object>タグを用いて指定されている。これは、1番目のVTS空間における、n番目のタイトル・ドメインにおいて、<object>タグにより指定された付加オブジェクトが付加されることを示している。
<object>タグでは、“data”属性を用いて付加オブジェクトの存在する場所を示す。例えばこの実施の形態においては、”file://dvdrom:/adv_obj/index.xhtm”(図18の804参照)においてMarkup言語オブジェクトの存在する場所が指定されている。ここで、”file://dvdrom:/adv_obj/”は、Markup言語オブジェクトがディスク中の“ADV_OBJ”ディレクトリの下に存在することを示し、”index.xhtm”はMarkup言語オブジェクトのファイル名を示している。これにより、図22を用いて後述するように、指定されたDVDビデオコンテンツ(図22の842参照)に対してMarkup言語オブジェクト(図22の841参照)を付加することが可能になる。Makrup言語オブジェクトを用いて、新たに画像(図22の843参照)、背景(図22の844参照)、テキスト・データ(図22の845参照)といった付加オブジェクトを読み込み表示することも可能になる。
さらに、5番目のオブジェクトも、<vts num=“1”>における<vts_tt num=“n”>において、<object>タグを用いて指定されている。これは、1番目のVTS空間におけるn番目のタイトル・ドメインにおいて、<object>タグにより指定された付加オブジェクトが付加されることを示している。つまり、1番目のVTS空間におけるn番目のタイトル・ドメインには2つの付加オブジェクトが付加されていることを示す。
<object>タグでは、“data”属性を用いて付加オブジェクトの存在する場所を示す。例えば、この例においては、”file://dvdrom:/adv_obj/ttext.xml”(図18の805参照)においてテキスト・オブジェクトの存在する場所が指定されている。ここで、”file://dvdrom:/adv_obj/”はテキスト・オブジェクトがディスク中の“ADV_OBJ”ディレクトリの下に存在することを示し、”ttext.xml”はテキスト・オブジェクトのファイル名を示している。これにより、図22を用いて後述するように、指定されたDVDビデオコンテンツ(図22の842参照)に対してタイムド・テキスト・オブジェクト(図22の846参照:高精細テキスト・オブジェクト)を付加することが可能になる。
図22に、背景、テキスト、画像を構成するMarkupオブジェクトと、縮小されたDVDビデオコンテンツと、DVDビデオコンテンツ上に配置されたタイムド・テキスト・オブジェクトとから構成される画面の例を示す。図中、841はMarkupページであり、842は縮小されたDVDビデオコンテンツ、843はMarkupにより呼び出された画像、844はMarkupによる背景、845はMarkupによるテキスト、846は縮小されたDVDビデオコンテンツ842に重畳されたタイムド・テキストブジェクトによるテキストである。
図23は、前述の再生シーケンス(PSQ)の記述例にて記述された付加オブジェクトとDVDビデオコンテンツの関係を例示する図である。この例では、ビデオマネージャVMG中のVMGメニュー#1のPGC#1にフラッシュ351が設定され、同中のVMGメニュー#nのPGC#1〜PGC#nにオーディオ・ストリーミング3555Aが設定されている。また、ビデオタイトルセットVTS#1中のVTSタイトル#1のPGC#1にVclickストリームが設定され、同中のVTSタイトル#nのPGC#1〜PGC#nに、Markup言語MUSおよびタイムド・テキスト354が設定されている。
図24は、再生シーケンス(PSQ)・ファイルの別の記述例(計9例)を示す。最初の例(図24の851参照)においては、1つのPGC(PGC#1)に対して、ディスク上に記録されている1つのグラフィック・オブジェクト(グラフィック・オブジェクト#1)が付加されている。ここで、<object>タグ内の“width”、“height”、“position”、“start”、“end”、“priority”属性が記述されている。
“width”属性は、付加オブジェクトを表示する際の横方向の長さをピクセル単位で表している。“height”属性は、付加オブジェクトを表示する際の縦方向の長さをピクセル単位で表している。ここで、“width/height”で指定された長さが、付加オブジェクトがもつ元々の長さよりも短い場合は付加オブジェクトの縮小を行い、付加オブジェクトがもつ元々の長さよりも長い場合は付加オブジェクトの拡大を行う。“position”属性は、付加オブジェクトを表示する際の座標位置をピクセル単位で表している。ここで、座標位置は、左上端を基点“(0,0)”とし、横軸をx座標、縦軸をy座標とした“(x,y)”で表すことができる。
ここで、上記、“width”、“height”、“position”属性は、下記のように“style”属性を用いて示すことも可能である:
<OBJECT style="position:fixed;top:X1px;left:Y1px;width:X2px;height:Y2px"
data="dvd://hvdvd_ts/hvi00001.ifo"/>
ここで、“top:X1px”はオブジェクト(下記の例ではDVDビデオコンテンツ)を配置する位置の画面左上からのX座標を表す(X1はピクセル値を表す)。“left:Y1px;”はオブジェクトを配置する位置の画面左上からのY座標を表す(Y1はピクセル値を表す)。これらは前述の“position”属性で指定する情報と等価である。また、“width:X2px;”は配置するオブジェクトの横方向の長さを示す(X2はピクセル値)。これは前述の“width”属性で指定する情報と等価である。更に、“height:Y2px;”は配置するオブジェクトの縦方向の長さを示す(Y2はピクセル値)。これは前述の“height”属性で指定する情報と等価である。また、“position:fixed;”は、配置方法が絶対位置かつ固定位置であることを示す。
<OBJECT style="position:fixed;top:X1px;left:Y1px;width:X2px;height:Y2px"
data="dvd://hvdvd_ts/hvi00001.ifo"/>
ここで、“top:X1px”はオブジェクト(下記の例ではDVDビデオコンテンツ)を配置する位置の画面左上からのX座標を表す(X1はピクセル値を表す)。“left:Y1px;”はオブジェクトを配置する位置の画面左上からのY座標を表す(Y1はピクセル値を表す)。これらは前述の“position”属性で指定する情報と等価である。また、“width:X2px;”は配置するオブジェクトの横方向の長さを示す(X2はピクセル値)。これは前述の“width”属性で指定する情報と等価である。更に、“height:Y2px;”は配置するオブジェクトの縦方向の長さを示す(Y2はピクセル値)。これは前述の“height”属性で指定する情報と等価である。また、“position:fixed;”は、配置方法が絶対位置かつ固定位置であることを示す。
“start”属性は、付加オブジェクトの表示を開始する時間の相対値を‘HH:MM:SS:FF’形式(時間:分:秒:フレーム)の精度で表している。また、“end“属性は、付加オブジェクトの表示を終了する時間の相対値を、‘HH:MM:SS:FF’形式(時間:分:秒:フレーム)の精度で表している。ここで、“start”、“end”属性は、付加オブジェクトがこの例のようにPGCに対して付加されている場合は、PGCの開始位置からの相対時間を表している。もし、タイトル・ドメイン(“<vts_tt>”)に対して付加されている場合は、タイトル・ドメインの開始位置からの相対時間を表す。
“priority”属性は、付加オブジェクトとDVDビデオコンテンツの関係を示している。DVDビデオコンテンツの“priority”属性は、通常デフォルトで”0“を示しており、“priority”属性が正の値の場合、DVDビデオコンテンツよりも前面に配置されており、“priority”属性が負の値の場合、DVDビデオコンテンツよりも背面に配置されていることを示す。つまり、前面に配置されているオブジェクトは視覚的にも優先され、かつユーザ入力に対しても優先されることを示す。例えば、二つのオブジェクトが重ね合わせる際に“priority”属性をもとにどちらを前面に表示するかを判断できる。また別の例として、二つのオブジェクトがそれぞれユーザ入力を処理できる場合、どちらのオブジェクトが優先的に処理するかを“priority”属性をもとに判断することができる。ここで、オブジェクトが複数ある場合は値の大きいものほど前面にある(優先度が高い)ことを示す。(たとえ“priority”属性の値を、その値の小さいものほど前面にある(優先度が高い)ような定義にしたとしても、全く同じ効果が得られる。)
先の図19はPGC#1による画面の構成例を示したものであるが、この画面ではDVDビデオコンテンツ811を全画面表示し、グラフィック・オブジェクト812を指定の位置、指定の大きさにて表示している。また、グラフィック・オブジェクト812の“priority”属性がDVDビデオコンテンツ811より大きいため、グラフィック・オブジェクト812が前面に表示され、ユーザ操作を、まずグラフィック・オブジェクト812が処理することになっている。さらに、グラフィック・オブジェクト812の表示区間がPGC#1の開始直後から5分後までとなっている。
先の図19はPGC#1による画面の構成例を示したものであるが、この画面ではDVDビデオコンテンツ811を全画面表示し、グラフィック・オブジェクト812を指定の位置、指定の大きさにて表示している。また、グラフィック・オブジェクト812の“priority”属性がDVDビデオコンテンツ811より大きいため、グラフィック・オブジェクト812が前面に表示され、ユーザ操作を、まずグラフィック・オブジェクト812が処理することになっている。さらに、グラフィック・オブジェクト812の表示区間がPGC#1の開始直後から5分後までとなっている。
なお、上記“priority”属性(または別の新たな属性)を用いて、前述のとおりユーザ操作の処理を受ける優先度を示すことも可能である。例えば、DVDビデオコンテンツによって構成されるメニュー画面と、グラフィック・オブジェクトによって構成されるメニュー画面とが同時に表示されているものとする。ここで、DVDビデオコンテンツの“priority”属性は通常デフォルトで“0”を示しており、グラフィック・オブジェクトの“priority”属性が正の値の場合、グラフィック・オブジェクトがDVDビデオコンテンツよりも先にユーザ操作を処理する。“priority”属性が負の値の場合、グラフィック・オブジェクトよりも先にDVDビデオコンテンツがユーザ操作を処理する。また、オブジェクトが複数ある場合は値の大きいものほど優先度が高いことを示す。
2番目の例(図24の852参照)においては、1つのPGC(PGC#2)に対して、ディスク上に記録されている1つのグラフィック・オブジェクト(グラフィック・オブジェクト#1)が付加されている。ここで、<object>タグ内の“width”、“height”、“position”、“start_ptm”、“end_ptm”、“priority”属性が記述されている。ここで、“start_ptm”属性は、付加オブジェクトの表示を開始する時間の相対値を、PTM(Presentation Time:90kHzのクロックによるカウンタ)の精度で表している。また、“end_ptm”属性は、付加オブジェクトの表示を終了する時間の相対値を、PTMの精度で表している。ここで、“start_ptm”、“end_ptm”属性は、付加オブジェクトがこの例のようにPGCに対して付加されている場合は、PGCの開始位置からの相対時間を表している。もし、タイトル・ドメイン(“<vts_tt>”)に対して付加されている場合は、タイトル・ドメインの開始位置からの相対時間を表す。
3番目の例(図24の853参照)においては、1つのPGC(PGC#3)に対して、ディスク上に記録されている1つのグラフィック・オブジェクト(グラフィック・オブジェクト#1)が付加されている。この例では、前述の2つの例とは異なり、DVDビデオコンテンツの縮小を行っている。ここで、<object>タグ内の“data”属性の値が“dvd://hvdvd_ts/hvi00001.ifo”の場合は、DVDビデオコンテンツの表示を行うことを意味する。前述した2つの例においては、このDVDビデオコンテンツを全画面表示していたため、<object>タグを用いた記述の省略を行っていた。この例においては、DVDビデオコンテンツを表示するための<obect>タグ内に“width”、“height”、“position”属性を用いて記述することにより、DVDビデオコンテンツの縮小表示を行うことができる。
ここで、“alpha”属性はアルファ値、つまり透過度αを表している。アルファ値は“0”から“255”まで指定が可能で“0”は透明を表し、“255”は不透明を表す。ここで、アルファ値はパーセント表示、つまり“0%”から“100%”で表すことも可能である。このとき、“0%”が透明を表し、“100%”が不透明を表す。また、次に記述されている<object>タグはグラフィック・オブジェクトを表示するためのものであり、“width”、“height”、“position”属性が省略されているのは、グラフィック・オブジェクトの全画面表示を行うことを意味する。
図25にPGC#3による画面の構成例を示す。この例においては、グラフィック・オブジェクト861を全画面表示し、DVDビデオコンテンツ862を指定の位置、指定の大きさにて表示している。また、グラフィック・オブジェクト861の“priority”属性がDVDビデオコンテンツ862より小さいため、縮小されたDVDビデオコンテンツ862が前面に表示され、ユーザ操作をまずDVDビデオコンテンツ862が処理することになっている。この例においては、DVDビデオコンテンツ862によるチャプター再生のためのメニュー・ボタン863及びグラフィック・オブジェクトによる再生用のメニュー・ボタン864が存在するが、DVDビデオコンテンツ862の優先度が高いため、まずDVDビデオコンテンツ862にユーザ操作に対する設定があるかどうかを判断し、設定がある場合はDVDビデオコンテンツ862がユーザ操作を処理し、設定がない場合はそのユーザ操作はグラフィック・オブジェクト861が処理を行う。
4番目の例(図24の854参照)においては、1つのPGC(PGC#4)に対し、ディスク上に記録されている2つのグラフィック・オブジェクト(フラッシュ#3、フラッシュ#4)が付加されている。ここで、<object>タグ内の“audio”属性は、オーディオ・ストリーム番号に対応しており、この例においては、DVDビデオコンテンツのオーディオ・ストリーム#1が再生されている場合は、フラッシュ#3(flash3.swf)を同期再生し、オーディオ・ストリーム#2が再生されている場合は、フラッシュ#4(flash4.swf)を同期再生することを示す。
例えば、ビデオコンテンツのオーディオ・ストリーム#1が日本語音声、オーディオ・ストリーム#2が英語音声にて構成されている場合、図26に示すようにフラッシュ#3(871参照)を日本語にて構成し(つまりグラフィック・オブジェクトの表示が日本語で記述されている、またはグラフィック・オブジェクトによるアクセス先が日本語で構成されているコンテンツ)、図27に示すようにフラッシュ#4(881)を英語にて構成する(つまりグラフィック・オブジェクトの表示が英語で記述されている、またはグラフィック・オブジェクトによるアクセス先が英語で構成されているコンテンツ)ことにより、DVDビデオコンテンツ(図27の882または図28の892)の音声(図27の883または図28の893)の言語とグラフィック・オブジェクト(図27の881または図28の891)の言語を合わせることができる。
実際には、再生装置は再生装置内のオーディオ・ストリーム番号を示すシステム・パラメータを参照し、それに対応したグラフィック・オブジェクトを、この再生シーケンス(PSQ)・ファイルから検索して再生する。例えば、オーディオ・ストリーム#1を再生し、それに対応したフラッシュ#3が表示されている場合、ユーザがリモートコントローラ等を用いて再生するオーディオをオーディオ・ストリーム#2に変更した場合、表示を行うグラフィック・オブジェクトは、再生シーケンス・ファイルに従って、変更されたオーディオ・ストリームに対応したフラッシュ#4を表示する。
なお、この例においてはオーディオ・ストリームをストリーム番号で管理しているが、ストリーム番号ではなく言語コードにて管理することも可能である。この場合、audio属性の代わりに、audio_lang属性を用いて、audio_lang=“xx”(xxはISO639で規定される言語コードを示す)で表すことができる。例えば、audio_lang=“jp”の場合、日本語で構成されているオーディオ・ストリームを示し、audio_lang=“en”の場合、英語で構成されているオーディオ・ストリームを示す。
5番目の例(図24の855参照)においては、1つのPGC(PGC#5)に対し、ディスク上に記録されている3つのグラフィック・オブジェクト(フラッシュ#5、フラッシュ#6、フラッシュ#7)が付加されている。ここで、<object>タグ内の“subpic”属性は、サブピクチャ・ストリーム番号(副映像番号)に対応しており、この例においては、DVDビデオコンテンツのサブピクチャ・ストリーム#1が再生されている場合は、フラッシュ#5(flash5.swf)を同期再生し、サブピクチャ・ストリーム#2が再生されている場合は、フラッシュ#6(flash6.swf)を同期再生し、サブピクチャ・ストリーム#3が再生されている場合は、フラッシュ#7(flash7.swf)を同期再生することを示す。
例えば、ビデオコンテンツのサブピクチャ・ストリーム#1が日本語字幕、サブピクチャ・ストリーム#3が英語字幕にて構成されている場合、図28に示すようにフラッシュ#5(図28の891参照)を日本語にて構成する(つまりグラフィック・オブジェクトの表示が日本語で記述されている、またはグラフィック・オブジェクトによるアクセス先が日本語で構成されているコンテンツ)、図29に示すようにフラッシュ#7(図29の901参照)を英語にて構成する(つまりグラフィック・オブジェクトの表示が英語で記述されている、またはグラフィック・オブジェクトによるアクセス先が英語で構成されているコンテンツ)ことにより、DVDビデオコンテンツ(図28の892または図29の902)の字幕(図28の893または図29の903)の言語とグラフィック・オブジェクト(図28の891または図29の901)の言語を合わせることができる。
実際には、再生装置は、再生装置内のサブピクチャ・ストリーム番号を示すシステム・パラメータを参照し、それに対応したグラフィック・オブジェクトを、この再生シーケンス(PSQ)・ファイルから検索して再生する。例えば、サブピクチャ・ストリーム#1を再生し、それに対応したフラッシュ#5が表示されている場合、ユーザがリモートコントローラ等を用いて再生する字幕(サブピクチャ)をサブピクチャ・ストリーム#3に変更した場合、表示を行うグラフィック・オブジェクトは、再生シーケンス・ファイルに従って、変更されたサブピクチャ・ストリームに対応したフラッシュ#7を表示する。
また、この例においてはサブピクチャ・ストリームをストリーム番号で管理しているが、ストリーム番号ではなく言語コードにて管理することも可能である。この場合、subpic属性の代わりに、subpic_lang属性を用いて、subpic_lang=“xx”(xxは、ISO639で規定される言語コードを示す)で表すことができる。例えば、subpic_lang=“jp”の場合、日本語で構成されているサブピクチャ・ストリームを示し、subpic_lang=”en“の場合、英語で構成されているサブピクチャ・ストリームを示す。
6番目の例(図24の856参照)においては、1つのPGC(PGC#6)に対し、ディスク上に記録されている2つのグラフィック・オブジェクト(フラッシュ#8、フラッシュ#9)が付加されている。ここで、<object>タグ内の“angle”属性は、アングル番号に対応しており、この例においては、ビデオコンテンツのアングル#1が再生されている場合(図30の911参照)は、フラッシュ#8(flash8.swf)を同期再生し(図30の912参照)、アングル#3が再生されている場合(図31の921参照)は、フラッシュ#9(flash9.swf)を同期再生し(図31の922参照)、アングル#2が再生されている場合は、グラフィック・オブジェクトを再生しないことを示す。
通常、アングルが異なる場合は人物や建物など配置が異なるため、アングルごとにグラフィック・オブジェクトの大きさや位置をそれぞれ別々に構成することが望ましい。(1つのグラフィック・オブジェクトにそれぞれのグラフィック・オブジェクト・データをマルチプレクスしても良い。)実際には、再生装置は、再生装置内のアングル番号を示すシステム・パラメータを参照し、それに対応したグラフィック・オブジェクトをこの再生シーケンス(PSQ)・ファイルから検索して再生する。
7番目の例(図24の857参照)においては、1つのPGC(PGC#7)に対しディスク上に記録されている3つのグラフィック・オブジェクト(フラッシュ#10,フラッシュ#11、フラッシュ#12)が付加されている。ここで、<object>タグ内の“aspect”属性は、(初期)表示アスペクト比に対応しており、<object>タグ内の“display”属性は、(現在)表示モードに対応している。この例においては、DVDビデオコンテンツ自体が“16:9”のアスペクト比で構成されており、“16:9”のアスペクト比をもつTVモニターには“ワイド(wide)”出力が(図32の931参照)、“4:3”のアスペクト比をもつTVモニターには“レターボックス(lb)”出力(図33の941参照)または“パンスキャン(ps)”出力(図34の951参照)が許されている例を示す。
これに対して、グラフィック・オブジェクトは、(初期)表示アスペクト比が“16:9”かつ(現在)表示モードが“wide”のときはフラッシュ#10を同期再生し(図32の932参照)、(初期)表示アスペクト比が“4:3”かつ(現在)表示モードが“lb”のときはフラッシュ#11を同期再生し(図33の942参照)、(初期)表示アスペクト比が“4:3”かつ(現在)表示モードが“ps”のときはフラッシュ#12を同期再生する(図34の952参照)。
例えば、“16:9”のアスペクト比で表示されていたときに、人物の真横に表示されていたグラフィック・オブジェクトを、“4:3”のアスペクト比の“レターボックス”表示の場合は画面の上下(の黒部分)に表示したり、“4:3”のアスペクト比の“パンスキャン”表示の場合は画面の左右が切れてしまうが、グラフィック・オブジェクトを表示が可能な位置に変更することが可能になる。また、画面の構成に応じて、グラフィック・オブジェクトのサイズを小さくしたり、または大きくしたり、グラフィック・オブジェクト内の文字のサイズを小さく、または大きくすることが可能になる。これにより、DVDビデオコンテンツの表示状態に応じたグラフィック・オブジェクトの表示を行うことが可能になる。実際には、再生装置は、再生装置内のビデオ用のプレーヤ構成における“初期表示アスペクト比”と“現在表示モード”を示すシステム・パラメータとを参照し、それに対応したグラフィック・オブジェクトをこの再生シーケンス(PSQ)・ファイルから検索して再生する。
8番目の例(図24の858参照)においては、1つのPGC(PGC#8)に対し、ディスク上に記録されている1つのグラフィック・オブジェクト(フラッシュ#13)が付加されている。前例と同様に、<object>タグ内の“aspect”属性は、(初期)表示アスペクト比に対応しており、<object>タグ内の“display”属性は、(現在)表示モードに対応している。この例においては、DVDビデオコンテンツ自体が“4:3”のアスペクト比で構成されており、“4:3”のアスペクト比をもつTVモニターには“通常”モードで出力する場合に適用される。
最後に、前述の機能を組み合わせて用いることが可能であることを示す例を示す。すなわち、9番目の例(図24の859参照)においては、1つのPGC(PGC#9)に対し、ディスク上に記録されている4つのグラフィック・オブジェクト(フラッシュ#13、フラッシュ#14、フラッシュ#15、フラッシュ#16)が付加されている。この例においては、DVDビデオコンテンツのオーディオ・ストリーム#1が再生され、かつサブピクチャ・ストリーム#1が再生され、かつアングル#1が再生されている場合はフラッシュ#13(“flash13.swf”)を同期再生し、オーディオ・ストリーム#1が再生され、かつサブピクチャ・ストリーム#2が再生され、かつアングル#1が再生されている場合はフラッシュ#14(“flash14.swf”)を同期再生し、アングル#2が再生されている場合はフラッシュ#15(“flash15.swf”)を同期再生し、オーディオ・ストリーム#2が再生され、かつサブピクチャ・ストリーム#2が再生されている場合はフラッシュ#16(“flash16.swf”)を同期再生する。
以上の9例に関して、DVDビデオコンテンツのPGCとその属性に対して付加されるフラッシュ・オブジェクトとの対応関係の一例を図35に示す。
この実施の形態における再生装置は、DVDビデオコンテンツを再生する前に、再生シーケンス(PSQ)・ファイルを予め読み込むことにより、もしくは適宜参照することにより、DVDビデオコンテンツの再生状態に応じて、逐次付加するフラッシュ・オブジェクト、タイムド・テキスト・オブジェクト、オーディオ・ストリーミング・オブジェクト、Markup言語オブジェクト、Vclickストリーミング・オブジェクトといった付加オブジェクトをリアルタイムに変化させることが可能となる。これにより、ユーザによって再生状態が変更されても、それに適した付加オブジェクトを再生することが可能になる。
また、1つの付加オブジェクトのファイル数(オブジェクト数)を増やし、そのファイル・サイズを小さくすることにより、再生装置に必要とされる付加オブジェクトを格納するための領域(バッファ)を小さくすることも可能になる。また、ファイル・サイズは大きくなるが、ファイル数を減らす(つまり1つのオブジェクトが複数の付加オブジェクトを含む構成にする)ことにより、DVDビデオコンテンツの再生状態が変化した場合、スムーズに付加オブジェクトを切り替えることが可能となる。これにより付加オブジェクトを構成するにあたり、オーサリングの自由度を持つことができる。
図36は、この発明の一実施の形態に係る起動処理手順を説明するフローチャートである。まず、再生装置は、再生シーケンス(PSQ)とDVDビデオ・ナビゲーションを情報記録媒体から読み込み、再生装置のメモリ(ワークメモリあるいはバッファ;例えば図10の105または図39の209)に格納する(ステップST10)。ここで、これらの情報は、情報自体に含まれているバージョン情報などをもとに外部サーバ装置から読み込みこんでも構わない。この再生シーケンスから、再生するオブジェクトの存在する場所およびそのファイル名などの情報を得ることができる。こうして得た情報から、必要なオブジェクトを抽出する(ステップST12)。この抽出すべきオブジェクトの情報は、例えばローディング情報(ローディング・インフォメーション)として情報記録媒体や外部サーバ装置に記録し、再生シーケンスから参照しても構わない。
抽出したオブジェクトのデータはバッファに格納される(ステップST14)。オブジェクトのデータをバッファに格納する際に、どのオブジェクトからバッファリングするか(バッファへの読み込み優先度の設定方法)については、幾つかの方法がある。
その方法の第1の例は、各ストリームに対応するビデオコンテンツのPGC番号の小さいものから該当オブジェクトを読み込むというものである。例えばPGC#1にオブジェクト#1が付加されており、PGC#2にオブジェクト#2が付加されており、読み込むべきストリームがオブジェクト#1とオブジェクト#2であるときは、まずオブジェクト#1がバッファに読み込まれ、次にオブジェクト#2がバッファに読み込まれる。
第2の例は、プレーヤ(図39のクライアント装置200など)に予め設定されている言語に従い読み込み優先度を決めるというものである。例えば、プレーヤに第1言語(あるいはデフォルト選択の言語)として日本語が設定され、第2言語として英語が設定されている場合であって、オブジェクト#1に英語の属性(例えば“language”という属性で英語が指定される)が付与され、オブジェクト#2に日本語の属性(例えば“language”という属性で日本語が指定される)が付与されているときは、まずオブジェクト#2がバッファに読み込まれ、次にオブジェクト#1がバッファに読み込まれる。
第3の例は、読み込むべきストリームがディスクにある場合を、外部サーバにある場合より優先させるものである。例えばオブジェクト#2が外部サーバにありオブジェクト#1とオブジェクト#3がディスクにある場合において、オブジェクト#1〜オブジェクト#3を読み込むときは、まずオブジェクト#1とオブジェクト#3がその番号順でバッファに読み込まれ、その後にオブジェクト#2がバッファに読み込まれる。
第4の例は、再生シーケンス(PSQ)に記述されているオブジェクトの順、または再生シーケンスが指定する抽出すべきオブジェクトの情報(前述のローディング情報に相当)に記述されているオブジェクトの順にオブジェクトをバッファに読み込む。この場合、コンテンツ・プロバイダは予めそれぞれのオブジェクトの優先度を決めることができ、それにしたがって、再生シーケンスまたはローディング情報を作成する必要がある。
バッファにアサインされたサイズ(例えば再生シーケンスにてこのサイズが指定されている)までオブジェクトの格納が済むと(ステップST16イエス)、DVDビデオコンテンツの再生が開始される。あるいは、バッファに格納されたオブジェクトのサイズが予め決められた再生サイズ(例えば再生シーケンスにてこのサイズが指定されている)に達したら、DVDビデオコンテンツの再生を開始するようにしてもよい。
DVDビデオコンテンツの再生開始後(ステップST18)、その再生情報(タイトル、PGC番号、音声ストリーム番号、サブピクチャストリーム番号、アングル番号、アスペクト比情報、再生時間情報など)を取得し(ステップST20)、取得した情報の少なくとも一部(例えばPGC番号)に基づいて、それに対応するオブジェクトを再生シーケンスより検索する(ステップST22)。そして、再生すべきオブジェクトのデータが現在バッファ内にあれば(ステップST24イエス)、直ぐにオブジェクトの再生が、現在のDVD再生と同期して、開始される。
オブジェクトのデータが現在バッファ内にないときは(ステップST24ノー)、バッファから不要データを消去し(ステップST26)、あるいは不要データのバッファエリアにオーバーライトするようにして、バッファに、検索されたオブジェクトのデータが読み込まれる(ステップST28)。そして、バッファに読み込まれるデータ量が必要なサイズに達したら、そのバッファリングされたオブジェクトの再生が、現在のDVD再生と同期して、開始される。
この同期再生の結果として、例えば図37あるいは図38に例示されるようなレイアウトの再生が可能になる。図37の例では、DVDビデオの表示エリア962内にDVDビデオコンテンツの画像964が表示され、アドバンスド・グラフィック・オブジェクト(図8の351Cに対応)の表示エリア(ここではムービーメニュー)961内にDVDビデオのチャプター1〜5を示すボタン963がα=100%で表示されている。また、図38の例では、表示エリア961内にDVDビデオコンテンツの画像964が表示され、表示エリア962内にチャプター1〜5を示すボタン963が表示されている。図37のような表示方法と図38のような表示方法は、ユーザ指示(あるいぱマークアップ言語の記述等)により任意に切り替え可能に構成できる。
図39は、この発明の一実施の形態に係るストリーミング装置(ネットワーク対応ディスクプレーヤ)の概略構成を示す図である。この図を用いて各構成要素の機能について説明する。
200はクライアント装置、201はサーバ装置、221はサーバ装置201とクライアント装置200を結ぶネットワークである。クライアント装置200は、動画再生エンジン203、Vclickエンジン202、ディスク装置230、ユーザ・インタフェース240、ネットワーク・マネージャ208、ディスク装置マネージャ213、を備えている。また、204から206は動画再生エンジンに含まれる装置、207、209から212、214から218はVclickエンジンに含まれる装置、219と220はサーバ装置201に含まれる装置である。クライアント装置200はディスク装置230にある動画像データの再生や、HTML等のマークアップ言語で書かれたドキュメントの表示を行うことができる。また、ネットワーク上にあるHTML等のドキュメントの表示を行うことも可能である。
クライアント装置200にある動画像データに関連したメタデータがサーバ装置201に存在する場合、クライアント装置200はこのメタデータとディスク装置230にある動画像データとを利用した再生を以下のように行うことが可能である。まず、サーバ装置201はクライアント装置200からの要求によりネットワーク221を介してクライアント装置200にメディアデータM1を送る。クライアント装置200では、送られてきたメディアデータを動画像の再生と同期させて処理することでハイパーメディアなどの付加機能を実現させる(ここでの“同期”とは、物理的に完全なタイミングの一致のみに限定されず、多少のタイミングずれも許容している)。
動画再生エンジン203は、ディスク装置230にある動画像データを再生するためのエンジンであり、204、205、206の装置を有している。231は動画像データ記録媒体であり、具体的にはDVD、ビデオCD、ビデオテープ、ハードディスク、半導体メモリなどである。動画像データ記録媒体231にはデジタルおよび/またはアナログの動画像データが記録されている。動画像データに関連したメタデータは、動画像データと共に動画像データ記録媒体231に記録されている場合もある。205は、動画像再生制御用のコントローラであり、Vclickエンジン202のインタフェース・ハンドラ207から出力される“コントロール”信号に応じて、動画像データ記録媒体231からの映像・音声・副映像データD1の再生を制御することもできるように構成されている。
具体的には、動画像再生コントローラ205は、動画像の再生時に、インタフェース・ハンドラ207からあるイベント(例えばユーザ指示によるメニュー・コールやタイトル・ジャンプ)が発生した際に送信される“コントロール”信号に応じて、インタフェース・ハンドラ207に対して、映像・音声・副映像データD1の再生状況を示す“トリガ”信号を出力することができる。その際(トリガ信号の出力と同時に、あるいはその前後の適当なタイミングで)、動画像再生コントローラ205は、プロパティ情報(例えばプレーヤに設定されている音声言語、副映像字幕言語、再生動作、再生位置、各種時間情報、ディスクの内容等)を示す“ステータス”信号をインタフェース・ハンドラ207に出力することができる。これらの信号の送受信により動画像データ読み出しの開始および停止や、動画像データ中の所望の位置へのアクセスが可能となる。
AVデコーダ206は、動画像データ記録媒体231に記録されている映像データ、音声データ、および副映像データをそれぞれデコードし、デコードされた映像データ(前述の映像データと前述の副映像データを合成したもの)と音声データをそれぞれ出力する機能を持っている。これにより、動画再生エンジン203は、既存のDVDビデオ規格に基づいて製造される通常のDVDビデオプレーヤの再生エンジンと同じ機能を持つようになる。つまり、図39のクライアント装置200は、MPEG−2プログラムストリーム構造の映像、音声等のデータを通常のDVDビデオプレーヤと同様に再生することができ、これにより既存のDVDビデオディスク(従来のDVDビデオ規格に則ったディスク)の再生が可能となる(既存DVDソフトに対する再生互換確保)。
インタフェース・ハンドラ207は、動画像再生エンジン203、ディスク装置マネージャ213、ネットワーク・マネージャ208、メタデータ・マネージャ210、バッファ・マネージャ211、スクリプト・インタプリタ212、メディア・デコーダ216(メタデータ・デコーダ217を含む)、レイアウト・マネージャ215、AVレンダラー218などのモジュール間のインタフェース制御を行う。また、ユーザ操作(マウス、タッチパネル、キーボード等の入力デバイスへの操作)による入力イベントをユーザ・インタフェース240から受け取り、適切なモジュールにイベントを送信する。
インタフェース・ハンドラ207はVclickアクセス・テーブル(図45を参照して後述するVCAに対応)を解釈するアクセステーブル・パーサー、Vclick情報ファイル(図45を参照して後述するVCIに対応)を解釈する情報ファイル・パーサー、Vclickエンジンの管理するプロパティを記録しておくプロパティ・バッファ、Vclickエンジンのシステムクロック、動画再生エンジンにある動画像クロック204のクロックをコピーした動画像クロック等を有している。
ネットワーク・マネージャ208は、ネットワークを介してHTML等のドキュメントや静止画・音声等のデータをバッファ209へ取得する機能を持っており、インターネット接続部222の動作を制御する。ネットワーク・マネージャ212は、ユーザ操作または、メタデータ・マネージャ210からの要求を受けたインタフェース・ハンドラ207より、ネットワークへの接続や非接続の指示が来ると、インターネット接続部222の接続・非接続の切替を行う。また、サーバ装置201とインターネット接続部222とのネットワーク確立時には、制御データやメディアデータ(オブジェクト・メタデータ)の送受信を行う。なお、バッファ209は、図10のバッファ105に対応するもので、具体的には所定のサイズが割り当てられたリングバッファを利用して構成することができる。
クライアント装置200からサーバ装置201へ送信するデータとしては、セッション構築の要求、セッション終了の要求、メディアデータ(オブジェクト・メタデータ)送信の要求、OKやエラーなどのステータス情報などがある。また、クライアント装置の状態情報の送信を行うようにしても良い。一方、サーバ装置201からクライアント装置200へ送信するデータにはメディアデータ(オブジェクト・メタデータ)、OKやエラーなどのステータス情報がある。
ディスク装置マネージャ213は、HTML等のドキュメントや静止画・音声等のデータをバッファ209へ取得する機能及び、動画再生エンジン203へ映像・音声・副映像データD1を送信する機能を持っている。ディスク装置マネージャ213は、メタデータ・マネージャ210からの指示に従ってデータ送信処理を行う。
バッファ209は、ネットワークを介して(ネットワーク・マネージャ経由で)サーバ装置201から送られてきたメディアデータM1を一時的に蓄積する。また、動画像データ記録媒体231にメディアデータM2が記録されていることがあるが、この場合も同様にディスク装置マネージャ経由でバッファ209へメディアデータM2を蓄積することになる。なお、メディアデータにはVclickデータ(オブジェクト・メタデータ)、HTML等のドキュメントやこれに付随する静止画・動画像データなど)が含まれる。
動画像データ記録媒体231にメディアデータM2が記録されている場合は、映像・音声・副映像データD1の再生を開始する前に予め動画像データ記録媒体231からメディアデータM2を読み出し、バッファ209に記憶しておいてもよい。これは、動画像データ記録媒体231上のメディアデータM2と映像・音声・副映像データD1のデータ記録位置が異なるため、通常の再生を行った場合にはディスクのシーク等が発生してシームレスな再生が保障できなくなってしまうため、これを回避するための手段となる。
以上のように、サーバ装置201からダウンロードしたメディアデータM1も、動画像データ記録媒体231に記録されているメディアデータM2と同様に、バッファ209に記憶させることにより、映像・音声・副映像データD1とメディアデータを同時に読み出して再生することが可能になる。
なお、バッファ209の記憶容量には限界がある。つまり、バッファ209に記憶できるメディアデータM1、M2のデータサイズには限りがある。このため、メタデータ・マネージャ210、および/またはバッファ・マネージャ211の制御(バッファ・コントロール)により、不必要なデータの消去を行うことにしてもよい。
メタデータ・マネージャ210は、バッファ209に蓄積されたメタデータを管理しており、インタフェース・ハンドラ207からの動画像の再生に同期させた適切なタイミング(“動画像クロック”信号)を受けて、該当するタイムスタンプを持つメタデータをバッファ209よりメディア・デコーダ216に転送する。
なお、該当するタイムスタンプを持つメタデータがバッファ209に存在しない場合は、メディア・デコーダ216に転送しなくてもよい。また、メタデータ・マネージャ210は、バッファ209より送出したメタデータのサイズ分、または、任意のサイズのデータをサーバ装置201、またはディスク装置230からバッファ209へ読み込むためのコントロールを行う。具体的な処理としては、メタデータ・マネージャ210は、インタフェース・ハンドラ207経由で、ネットワーク・マネージャ208、またはディスク装置マネージャ213に対し、指定サイズ分のメタデータ取得要求を行う。ネットワーク・マネージャ208、またはディスク装置マネージャ213は、指定サイズ分のメタデータをバッファ209に読み込み、メタデータ取得済の応答をインタフェース・ハンドラ207経由で、メタデータ・マネージャ210へ通知する。
バッファ・マネージャ211は、バッファ209に蓄積されたメタデータ以外のデータ(HTML等のドキュメントやこれに付随する静止画・動画像データなど)の管理をしており、インタフェース・ハンドラ207からの動画像の再生に同期させた適切なタイミング(“動画像クロック”信号)を受けてバッファ209に蓄積されたメタデータ以外のデータをパーサー214やメディア・デコーダ216に送る。バッファ・マネージャ211は、不要になったデータをバッファ209から削除してもよい。
パーサー214は、HTML等のマークアップ言語で書かれたドキュメントの構文解析を行い、スクリプトはスクリプト・インタプリタ212へ、そしてレイアウトに関する情報はレイアウト・マネージャ215に送る。
スクリプト・インタプリタ212は、パーサー214から入力されるスクリプトを解釈し、実行する。スクリプトの実行には、インタフェース・ハンドラ207から入力されるイベントやプロパティの情報を利用することもできる。動画像中のオブジェクトがユーザにより指定された場合には、スクリプトはメタデータ・デコーダ217からスクリプト・インタプリタ212へ入力される。
AVレンダラー218は、映像・音声・テキスト出力を制御する機能をもつ。具体的には、AVレンダラー218は、レイアウト・マネージャ215から出力される“レイアウト・コントロール”信号に応じて、例えば、映像・テキストの表示位置、表示サイズや(これらとともに表示タイミング、表示時間を含むこともある)、音声の大きさ(これらとともに出力タイミング、出力時間を含むこともある)を制御したり、指定されているモニターの種別かつ/または表示する映像の種類に応じて、その映像の画素変換を行う。制御の対象となる映像・音声・テキスト出力は、動画再生エンジン203およびメディア・デコーダ216からの出力である。さらに、AVレンダラー218は、インタフェース・ハンドラ207から出力される“AV出力コントロール”信号に従って、動画再生エンジン203から入力される映像・音声データとメディア・デコーダから入力される映像・音声・テキストデータのミキシング(混合)、スイッチング(切替)を制御する機能をもつ。
レイアウト・マネージャ215は、“レイアウト・コントロール”信号をAVレンダラー218に出力する。“レイアウト・コントロール”信号には、出力する動画・静止画・テキストの大きさやその位置に関する情報(表示開始・終了・継続といった表示時間に関する情報を含む場合もある)が含まれており、どのようなレイアウトで表示すべきかをAVレンダラー218に指示するための情報となっている。また、インタフェース・ハンドラ207から入力されるユーザのクリック等の入力情報に対して、どのオブジェクトが指定されたのかを判定し、指定されたオブジェクトに対して定義された関連情報の表示などの動作命令を取り出すようにメタデータ・デコーダ217に対して指示する。取り出された動作命令は、スクリプト・インタプリタ212に送られ実行される。
メディア・デコーダ216(メタデータデコーダを含む)は、動画・静止画・テキストデータをデコードする。これらデコードされた映像データ、テキスト画像データをメディア・デコーダ216からAVレンダラー218に送信する。また、これらデコードデータは、インタフェース・ハンドラ202からの“メディア・コントロール”信号の指示によりデコードを行うとともに、インタフェース・ハンドラ202からの“タイミング”信号に同期してデコードが行われる。
219はサーバ装置201のメタデータ記録媒体であり、クライアント装置200に送信するメタデータが記録されたハードディスク、光ディスク、半導体メモリ、磁気テープなどである。このメタデータは、動画像データ記録媒体231に記録されている動画像データに関連したメタデータである。このメタデータには、後で説明するオブジェクト・メタデータが含まれている。220はサーバ装置201のネットワーク・マネージャであり、クライアント装置200とネットワーク221を介してデータの送受信を行う。
(データ構造の概略とアクセス・テーブル)
Vclickストリームには、動画像データ記録媒体1に記録されている動画像に登場する人・物などのオブジェクトの領域に関するデータと、クライアント装置200におけるオブジェクトの表示方法とユーザがそれらオブジェクトを指定したときにクライアント装置が取るべき動作のデータが含まれている。以下では、Vclickデータの構造とその構成要素の概要について説明する。まず動画像に登場する人・物などのオブジェクトの領域に関するデータであるオブジェクト領域データについて説明する。
Vclickストリームには、動画像データ記録媒体1に記録されている動画像に登場する人・物などのオブジェクトの領域に関するデータと、クライアント装置200におけるオブジェクトの表示方法とユーザがそれらオブジェクトを指定したときにクライアント装置が取るべき動作のデータが含まれている。以下では、Vclickデータの構造とその構成要素の概要について説明する。まず動画像に登場する人・物などのオブジェクトの領域に関するデータであるオブジェクト領域データについて説明する。
図40は、この発明の一実施の形態に係るオブジェクト領域とオブジェクト領域データの関係を説明する図である。300は、1つのオブジェクトの領域が描く軌跡をX(映像の水平方向の座標値)、Y(映像の垂直方向の座標値)、T(映像の時刻)の3次元座標上に表現したものである。オブジェクト領域は予め決められた範囲内の時間(例えば0.5秒から1.0秒の間や、2秒から5秒の間、など)ごとにオブジェクト領域データに変換される。図40では1つのオブジェクト領域300が301から305の5つのオブジェクト領域データに変換されており、これらオブジェクト領域データは別々のVclickアクセスユニット(AU)(後述)に格納される。このときの変換方法としては、例えばMPEG−4の形状符号化やMPEG−7の時空間領域記述子などを使うことができる。MPEG―4形状符号化やMPEG−7時空間記述子はオブジェクト領域の時間的な相関を利用してデータ量を削減する方式であるため、途中からデータが復号できないことや、ある時刻のデータが欠落した場合に周囲の時刻のデータも復号できなくなるという問題があるが、図40のように長い時間連続して動画像中に登場しているオブジェクトの領域を時間方向に分割してデータ化することにより、ランダムアクセスを容易にし、一部のデータの欠落の影響を軽減することができる。各Vclick_AUは動画像の中である特定の時間区間でのみ有効である。このVclick_AUが有効な時間区間をVclick_AUの有効期間(lifetime)と呼ぶ。
図41は、この発明の一実施の形態に係るオブジェクト・メタデータのアクセスユニットのデータ構造例を説明する図である。図41は、この発明の一実施の形態で用いるVclickストリームVCS中の、独立にアクセス可能な1単位(Vclick_AU)の構造を表したものである。400はオブジェクト領域データである。図40で説明したとおり、ここには1つのオブジェクト領域のある連続した時間区間における軌跡がデータ化されている。このオブジェクト領域が記述されている時間区間をそのVclick_AUのアクティブ期間(active time)と呼ぶ。通常はVclick_AUのアクティブ期間はそのVclick_AUの有効期間と同一である。しかし、Vclick_AUのアクティブ期間をそのVclick_AUの有効期間の一部とすることも可能である。
401はVclick_AUのヘッダである。ヘッダ401には、Vclick_AUを識別するためのIDと、そのAUのデータサイズを特定するデータが含まれる。402はタイムスタンプであり、このVclick_AUの有効期間開始のタイムスタンプを示している。通常はVclick_AUのアクティブ期間と有効期間が同一であるため、オブジェクト領域データ400に記述されたオブジェクト領域が動画像のどの時刻に相当するかも示している。図40に示されるように、オブジェクト領域はある時間範囲に及んでいるため、通常はタイムスタンプ402にはオブジェクト領域の先頭の時刻を記述しておく。もちろんオブジェクト領域データに記述されたオブジェクト領域の時間間隔やオブジェクト領域の末尾の時刻も記述するようにしても良い。403はオブジェクト属性情報であり、例えばオブジェクトの名称、オブジェクトが指定された際の動作記述、オブジェクトの表示属性などが含まれる。これらVclick_AU内のデータに関しては、後でより詳細に説明する。Vclick_AUは、サーバ装置(図39の201など)においては送信しやすいようにタイムスタンプ順に並べて記録しておくほうが良い。
図42は、この発明の他実施の形態に係るオブジェクト・メタデータのアクセスユニットのデータ構造例を説明する図である。図42は、図41とは別のVclick_AUのデータ構造の例である。図41との違いは、Vclick_AUの有効期間を特定するためのデータが、タイムスタンプのみではなく、タイムスタンプB01と存続時間または継続時間B02の組み合わせとなっている点である。タイムスタンプB01はVclick_AUの有効期間の開始時刻であり、継続時間B02はVclick_AUの有効期間の開始時刻から終了時刻までの継続時間である。継続時間の具体的な構成は、例えば次のようにすればよい。すなわち、継続時間の情報として、“time_type”と“duration”を用意する。ここで、time_typeはデータが継続時間を意味することを特定するためのIDであり、durationが継続時間である。durationは予め決められた単位(例えば、1ミリ秒や0.1秒など)で継続時間を表す。
このようにVclick_AUを特定するためのデータとして継続時間も記述することの利点は、処理対象のVclick_AUだけを見ればそのVclick_AUの継続時間を知ることができる点である。従って、例えばあるタイムスタンプで有効なVclick_AUを探索しているような場合に、他のVclick_AUのデータを調べることなく、そのVclick_AUが探索対象であるかどうかが判定できる。ただし、図41の場合よりも継続時間B02の分だけデータサイズが大きくなる。
図43は、この発明のさらに他の実施の形態に係るオブジェクト・メタデータのアクセスユニットのデータ構造例を説明する図である。図43は図42とはまた別のVclick_AUのデータ構造の例である。この例では、Vclick_AUの有効期間を特定するためのデータとしてVclick_AUの有効期間の開始時刻を特定するタイムスタンプC01と終了時刻を特定するタイムスタンプC02を使用している。このデータ構造を用いる場合の利点は図42のデータ構造を用いる場合と実質的に同じである。
図44はVclickアクセス・テーブルVCAの例である。このテーブルは予め作成され、サーバ装置201内に記録されている。Vclick情報ファイルVCIと同じファイルにしておくことも可能である。850はタイムスタンプの配列であり、動画像のタイムスタンプが列挙されている。851はアクセスポイントの配列であり、動画像のタイムスタンプに対応したVclickストリームVCSの先頭からのオフセット値が列挙されている。動画像のランダムアクセス先のタイムスタンプに対応した値がVclickアクセス・テーブルVCAにない場合は、近い値のタイムスタンプのアクセスポイントを参照し、そのアクセスポイント周辺でVclickストリームVCS内のタイムスタンプを参照しながら送信開始場所を探索する。もしくは、Vclickアクセス・テーブルVCAから動画像のランダムアクセス先のタイムスタンプよりも手前の時刻のタイムスタンプを探索し、そのタイムスタンプに対応したアクセスポイントからVclickストリームVCSを送信する。
上記Vclickアクセス・テーブルVCAは、サーバ装置201が格納しており、サーバ装置201がクライアントからのランダムアクセスに応じて、送信すべきVclickデータの検索の便宜に資する為のものである。しかし、サーバ装置201が格納しているVclickアクセス・テーブルVCAをクライアント装置200にダウンロードして、VclickストリームVCSの検索をクライアント装置200に行わせるようにしても良い。特に、VclickストリームVCSが、サーバ装置201からクライアント装置200に一括ダウンロードされる場合、Vclickアクセス・テーブルVCAも又、サーバ装置201からクライアント装置200に一括ダウンロードされる。
一方、VclickストリームVCSがDVDなどの動画像記録媒体に記録されて提供される場合も考えられる。この場合も、再生コンテンツのランダムアクセスに応じて、利用すべきデータを検索するために、クライアント装置200がVclickアクセス・テーブルVCAを利用する事は有効である。この場合Vclickアクセス・テーブルVCAは、VclickストリームVCS同様、動画像記録媒体に記録されており、クライアント装置200は当該動画像記録媒体から当該Vclickアクセス・テーブルVCAを内部の主記憶等に読み出して利用する。動画像のランダム再生などに伴って発生する、VclickストリームVCSのランダム再生は、メタデータ・デコーダ217によって処理される。
図44のVclickアクセス・テーブルVCAにおいて、タイムスタンプtimeは、動画像記録媒体に記録された動画像のタイムスタンプの形式を有する時刻情報である。例えば、動画像がMPEG−2で圧縮されて記録されているなら、timeはMPEG−2のPTS(Presentation Time Stamp)の形式をとる。更に、動画像が、例えばDVDのように、タイトルやプログラム・チェーンなどのナビゲーション構造を持つ場合、それらを表現するパラメータ(タイトル番号TTN、ビデオタイトルセットタイトル番号VTS_TTN、タイトルプログラムチェーン番号TT_PGCN、パートオブタイトル番号PTTNなど)がtimeの形式に含まれる。
タイムスタンプの値の集合には、何らかの自然な全順序関係が定義されているものと仮定する。例えば、上記のPTSについては時刻としての自然な順序関係が導入可能である。DVDのパラメータを含むタイムスタンプについても、DVDの自然な再生順序に従って、順序関係を導入する事が可能である。
VclickストリームVCSは次の条件を満たしている:
i)VclickストリームVCS中のVclick_AUはタイムスタンプの昇順に並べられている。このとき、Vclick_AUの有効期間を次のように決定する。すなわち、あるAUのタイムスタンプ値をtとおく。VclickストリームVCSにおいて当該AU以降にあるAUのタイムスタンプ値uについて、上記条件によりu >= tなる関係が成立する。このようなuの中でu≠tである最小の値をt’とおく。時刻tを開始時刻、時刻t’を終了時刻とする期間を、当該AUの有効期間とする。ただし、当該AU以降にu > tなるタイムスタンプ値uを有するAUが存在しない場合、当該AUの有効期間の終了時刻は、動画像の終了時刻に一致するものとする。
i)VclickストリームVCS中のVclick_AUはタイムスタンプの昇順に並べられている。このとき、Vclick_AUの有効期間を次のように決定する。すなわち、あるAUのタイムスタンプ値をtとおく。VclickストリームVCSにおいて当該AU以降にあるAUのタイムスタンプ値uについて、上記条件によりu >= tなる関係が成立する。このようなuの中でu≠tである最小の値をt’とおく。時刻tを開始時刻、時刻t’を終了時刻とする期間を、当該AUの有効期間とする。ただし、当該AU以降にu > tなるタイムスタンプ値uを有するAUが存在しない場合、当該AUの有効期間の終了時刻は、動画像の終了時刻に一致するものとする。
ii)Vclick_AUのアクティブ期間は、先に定義したとおり、Vclick_AU含まれるオブジェクト領域データに記述されているオブジェクト領域の時間範囲である。
ここで、VclickストリームVCSについて、アクティブ期間に関する次の制約条件をおく。すなわち、Vclick_AUのアクティブ期間は、当該AUの有効期間に含まれている。
上記i)、ii)の制約条件を満たすVclickストリームVCSは、以下に示すような良い性質を有する:
第一には、下に述べるように、VclickストリームVCSのランダムアクセスを高速に行う事が可能である。第二には、VclickストリームVCSの再生を行う際のバッファ処理を単純化する事が可能となる。バッファ(図39の209など)にはVclickストリームVCSがVclick_AU単位で格納され、大きいタイムスタンプを持つAUから消去されて行く。もし、上記二つの仮定が無ければ、有効なAUをバッファ上に保持しておく為に、大きなバッファと複雑なバッファ管理が必要になる。以後、VclickストリームVCSは、上記i)及びii)の二条件を満たすと仮定して説明を行う。
第一には、下に述べるように、VclickストリームVCSのランダムアクセスを高速に行う事が可能である。第二には、VclickストリームVCSの再生を行う際のバッファ処理を単純化する事が可能となる。バッファ(図39の209など)にはVclickストリームVCSがVclick_AU単位で格納され、大きいタイムスタンプを持つAUから消去されて行く。もし、上記二つの仮定が無ければ、有効なAUをバッファ上に保持しておく為に、大きなバッファと複雑なバッファ管理が必要になる。以後、VclickストリームVCSは、上記i)及びii)の二条件を満たすと仮定して説明を行う。
図44のVclickアクセス・テーブルVCAにおいて、アクセスポイントoffsetはVclickストリームVCS上の位置を指し示す。例えば、VclickストリームVCSはファイルであり、offsetは当該ファイルのファイル・ポインタの値を指し示す。タイムスタンプtimeと組になっているアクセスポイントoffsetの関係は次のようになっている:
i)offsetの示す位置は、あるVclick_AUの先頭位置である;
ii)当該AUがもつタイムスタンプの値は、timeの値以下である;
iii)当該AUより1つ前にあるAUがもつタイムスタンプの値は、timeより真に小さい。
i)offsetの示す位置は、あるVclick_AUの先頭位置である;
ii)当該AUがもつタイムスタンプの値は、timeの値以下である;
iii)当該AUより1つ前にあるAUがもつタイムスタンプの値は、timeより真に小さい。
Vclickアクセス・テーブルVCAにおけるtimeの並びの間隔は任意で良いし、均等である必要もない。しかし、検索等の便宜を考慮して、均等にとっても良い。
図44の例には、タイムスタンプ850がtime*のとき、該当するアクセスポイント851が“NULL”であることを示す場合も例示されている。つまり、この“NULL”であることを示すNULL Pointer(ファイルポインタfpの1つ)を利用する場合のVclickアクセス・テーブルVCAが、図44に例示されている。
図44のアクセスポイント851中の“NULL”は、「当該VclickストリームVCSにおけるAUのアクティブ期間は、time*以上time#4未満の時間範囲と交わり(または係わり)を持たない」ことを意味するフラグである。いま、図39のインタフェース・ハンドラ207からメタデータ・マネージャ210へ与えられる動画像クロックTについて、下記の条件が成立したとする:
time* <= T < time#4
この時、メタデータ・マネージャ210は、図44のVclickアクセス・テーブルVCAを検索して、“NULL”のフラグを得る。“NULL”フラグを得た場合は、メタデータ・マネージャ210は、VclickストリームVCSを読み込むことなく、動作を終了するか、或いは、次の動作に移る。
time* <= T < time#4
この時、メタデータ・マネージャ210は、図44のVclickアクセス・テーブルVCAを検索して、“NULL”のフラグを得る。“NULL”フラグを得た場合は、メタデータ・マネージャ210は、VclickストリームVCSを読み込むことなく、動作を終了するか、或いは、次の動作に移る。
図45は、この発明の一実施の形態に係るエンハンスドDVDビデオディスクの構造の例を説明する図である。図45は、動画像データ記録媒体1としてエンハンスドDVDビデオディスクを用いた際のデータ構造の一例を示す図である。エンハンスドDVDビデオディスクのDVDビデオエリアは、DVDビデオ規格と同じデータ構造のDVDビデオコンテンツ(MPEG−2プログラムストリーム構造を持つ)を格納する。さらに、エンハンスドDVDビデオディスクの他の記録エリアは、ビデオコンテンツの再生をバラエティに富んだものにできるエンハンスド・ナビゲーション(以下ENAVと略記する)コンテンツを格納する。なお、上記“他の記録エリア”は、DVDビデオ規格でも存在が認められている。
ここで、DVDビデオディスクの基本的なデータ構造について説明する。すなわち、DVDビデオディスクの記録エリアは、内周から順にリードインエリア、ボリュームスペース、およびリードアウトエリアを含んでいる。ボリュームスペースは、ボリューム/ファイル構造情報エリア、およびDVDビデオエリア(DVDビデオゾーン)を含み、さらにオプションで他の記録エリア(DVDアザーゾーン)を含むことができる。
上記ボリューム/ファイル構造情報エリアは、UDF(Universal Disk Format)ブリッジ構造のために割り当てられたエリアである。UDFブリッジフォーマットのボリュームは、ISO/IEC13346のパート2に従って認識されるようになっている。このボリュームを認識するスペースは、連続したセクタからなり、図45のボリュームスペースの最初の論理セクタから始まる。その最初の16論理セクタは、ISO9660で規定されるシステム使用のために予約されている。従来のDVDビデオ規格との互換性を確保するには、このような内容のボリューム/ファイル構造情報エリアが必要となる。
また、DVDビデオエリアには、ビデオマネージャVMGという管理情報と、ビデオタイトルセットVTS(VTS#1〜VTS#n)というビデオコンテンツが1つ以上記録されている。VMGは、DVDビデオエリアに存在する全てのVTSに対する管理情報であり、制御データVMGI、VMGメニュー用データVMGM_VOBS(オプション)、およびVMGのバックアップデータを含んでいる。また、各VTSは、そのVTSの制御データVTSI、VTSメニュー用データVTSM_VOBS(オプション)、そのVTS(タイトル)の内容(映画等)のデータVTSTT_VOBS、およびVTSIのバックアップデータを含んでいる。従来のDVDビデオ規格との互換性を確保するには、このような内容のDVDビデオエリアも必要となる。
各タイトル(VTS#1〜VTS#n)の再生選択メニュー等は、VMGを用いてプロバイダ(DVDビデオディスクの制作者)により予め与えられ、特定タイトル(例えばVTS#1)内での再生チャプター選択メニューや記録内容(セル)の再生手順等は、VTSIを用いてプロバイダにより予め与えられている。従って、ディスクの視聴者(DVDビデオプレーヤのユーザ)は、予めプロバイダにより用意されたVMG/VTSIのメニューやVTSI内の再生制御情報(プログラムチェーン情報PGCI)に従ってそのディスクの記録内容を楽しむことができる。しかし、DVDビデオ規格では、視聴者(ユーザ)が、プロバイダが用意したVMG/VTSIと異なる方法でVTSの内容(映画や音楽)を再生することはできない。
プロバイダが用意したVMG/VTSIと異なる方法でVTSの内容(映画や音楽)を再生したり、プロバイダが用意したVMG/VTSIとは異なる内容を付加して再生したりする仕組みのために用意したのが、図45のエンハンスドDVDビデオディスクである。このディスクに含まれるENAVコンテンツは、DVDビデオ規格に基づき製造されたDVDビデオプレーヤではアクセスできない(仮にアクセスできたとしてもその内容を利用できない)が、この発明の一実施の形態のDVDビデオプレーヤ(例えば図39のVclickエンジン202を装備したクライアント装置200)ではアクセスでき、その再生内容を利用できるようになっている。
ENAVコンテンツは、音声、静止画、フォント・テキスト、動画、アニメーション、Vclickデータ等のデータと、これらの再生を制御するための情報であるENAVドキュメント(これはMarkup/Script言語で記述されている)を含むように構成される。この再生を制御するための情報には、ENAVコンテンツ(音声、静止画、フォント・テキスト、動画、アニメーション、Vclick等から構成される)および/またはDVDビデオコンテンツの再生方法(表示方法、再生手順、再生切換手順、再生対象の選択等)がMarkup言語やScript言語を用いて記述されている。例えば、Markup言語として、HTML(Hyper Text Markup Language)/XHTML(eXtensible Hyper Text Markup Language)やSMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)、Script言語として、ECMA(European Computer Manufacturers Association)ScriptやJavaScript(R)のようなScript言語などを組み合わせながら用いることができる。
ここで、図45のエンハンスドDVDビデオディスクは、他の記録エリア以外の内容がDVDビデオ規格に従っているので、既に普及しているDVDビデオプレーヤを用いても、DVDビデオエリアに記録されたビデオコンテンツを再生できる(つまり従来のDVDビデオディスクと互換性がある)。他の記録エリアに記録されたENAVコンテンツは従来のDVDビデオプレーヤでは再生できない(あるいは利用できない)が、この発明の一実施の形態に係るDVDビデオプレーヤでは再生でき利用できる。従って、この発明の一実施の形態に係るDVDビデオプレーヤを用いENAVコンテンツを再生すれば、プロバイダが予め用意したVMG/VTSIの内容だけに限定されることなく、よりバラエティに富んだビデオ再生が可能になる。
特に、図45に示すように、ENAVコンテンツはVclickデータVCDを含み、このVclickデータVCDは、Vclick情報ファイル(Vclickインフォ)VCI、Vclickアクセス・テーブルVCA、VclickストリームVCS、Vclick情報ファイル・バックアップ(Vclickインフォ・バックアップ)VCIB、Vclickアクセス・テーブル・バックアップVCABを含んで構成される。
Vclick情報ファイルVCIは、後述のVclickストリームVCSが、DVDビデオコンテンツのどの箇所(例えば、DVDビデオコンテンツのタイトル全体、チャプター全体、あるいはその一部であるプログラムチェーン、プログラム、またはセル等)に付加しているかを表すデータである。Vclickアクセス・テーブルVCAは、後述のVclickストリームVCS毎に存在し、VclickストリームVCSにアクセスするためのテーブルである。VclickストリームVCSは、動画像中のオブジェクトの位置情報やオブジェクトがクリックされた際の動作記述等のデータを含むストリームである。Vclick情報ファイル・バックアップVCIBは、前述のVclick情報ファイルVCIのバックアップであり、Vclick情報ファイルVCIと常に同じ内容のものである。また、Vclickアクセス・テーブル・バックアップVCABは、前述のVclickアクセス・テーブルVCAのバックアップであり、Vclickアクセス・テーブルVCAと常に同じ内容のものである。
図45の例ではVclickデータVCDはエンハンスドDVDビデオディスク上に記録されている。しかし、前述したようにVclickデータVCDはネットワーク上のサーバ装置201に置かれている場合もある。すなわち、VclickデータVCDは、ディスク内および/またはディスク外に用意しておくことができる。そして、ディスク外にVclickデータVCDを用意しておけば、VclickデータVCDが記録されていない旧タイプのディスク(過去に市販されたビデオディスクなど)のコンテンツ再生においても、あるいはTV放送を録画したコンテンツの再生においても、VclickデータVCDを利用した再生が可能になる(それらのコンテンツに対応してVclickデータVCDが作成されている場合)。
さらには、ビデオ記録可能な媒体(例えばDVD−Rディスク、DVD−RWディスク、DVD−RAMディスク、ハードディスクなど)と、ビデオレコーダ(例えばDVD−VRレコーダ、DVD−SRレコーダ、HD−DVDレコーダ、HDDレコーダなど)を用いてユーザが独自のディスクを作成した場合において、このディスクにVclickデータVCDを含むENAVコンテンツを記録するか、このディスク以外のパーソナルコンピュータのデータストレージなどにVclickデータVCDを用意しこのパーソナルコンピュータとレコーダを接続すれば、DVD−ROMビデオ+図39のENAVプレーヤと同様なメタデータ再生を楽しむことができる。
図46は、この発明の一実施の形態に係るエンハンスドDVDビデオディスク内のディレクトリ構成例を示すもので、ルートディレクトリ下に、図2のサブディレクトリ“HVDVD_TS”および“ADV_OBJ”が配置されている。図46は、上述した、Vclick情報ファイルVCI、Vclickアクセス・テーブルVCA、VclickストリームVCS、Vclick情報ファイル・バックアップVCIB、Vclickアクセス・テーブル・バックアップVCABを構成するためのファイルの例を示す。Vclick情報ファイルVCIを構成するファイル(VCKINDEX.IFO)は、例えばXML(Extensible Markup Language)言語で記述されており、VclickストリームVCSと、そのVclickストリームVCSが付加されるDVDビデオコンテンツの位置情報(VTS番号、タイトル番号、PGC番号等)が記述されている。Vclickアクセス・テーブルVCAは、1つ以上のファイルから構成されており(VCKSTR01.IFO〜VCKSTR99.IFO、または任意のファイル・ネーム)、1つのアクセス・テーブルVCA・ファイルは、1つのVclickストリームVCSに対応する。
Vclickストリーム・ファイルは、VclickストリームVCSの位置情報(ファイルの先頭からの相対バイト・サイズ)と時間情報(対応する動画像のタイムスタンプもしくはファイルの先頭からの相対時間情報)の関係が記述されており、与えられた時間に対応する再生開始位置を検索することができる。
VclickストリームVCSは、1つ以上のファイルから構成されており(VCKSTR01.VCK〜VCKSTR99.VCK、または任意のファイル・ネーム)、前述のVclick情報ファイルVCIの記述を参照して、付加されるDVDビデオコンテンツとともに再生できる。また、複数の属性が存在する場合(例えば日本語用VclickデータVCDと英語用VclickデータVCD等)は、属性毎に、異なるVclickストリームVCS(つまり異なるファイル)として構成することも可能である。また、それぞれの属性をマルチプレクスして、1つのVclickストリームVCS(つまり1つのファイル)として構成することも可能である。
なお、前者(異なる属性を複数のVclickストリームVCSで構成)の場合は、再生装置(プレーヤ)にいったん記憶させるときのバッファ(図39の例では209)の占有容量を少なくすることができる。また、後者(異なる属性を1つのVclickストリームVCSで構成)の場合は、属性を切り替えるとき、ファイルを切り替えずに、1つのファイルを再生したままでよいので、切り替える速度を速くすることができる。
ここで、VclickストリームVCSとVclickアクセス・テーブルVCAの関連付けは、例えばファイル名にて行うことが可能である。前述の例においては、1つのVclickストリームVCS(VCKSTRXX.VCK、XXは01〜99)に対して、1つのVclickアクセス・テーブルVCA(VCKSTRXX.IFO、XXは01〜99)を割り当てており、拡張子以外のファイル名を同じものにすることにより、VclickストリームVCSとVclickアクセス・テーブルVCAの関連付けが識別可能になる。
これ以外にも、Vclick情報ファイルVCIにて、VclickストリームVCSとVclickアクセス・テーブルVCAの関連付けを記述することにより(具体的には、VCI内においてVCSの記述とVCAの記述を並行に記載することにより)、VclickストリームVCSとVclickアクセス・テーブルVCAの関連付けが識別可能になる。
Vclick情報ファイル・バックアップVCIBはVCKINDEX.BUPファイルにて構成されており、前述のVclick情報ファイルVCI(VCKINDEX.IFO)と全く同じ内容のものである。VCKINDEX.IFOが何らかの理由により(ディスクの傷や汚れ等により)、読み込みが不可能な場合、このVCKINDEX.BUPを代わりに読み込むことにより、所望の手続きを行うことができる。Vclickアクセス・テーブル・バックアップVCABはVCKSTR01.BUP〜VCKSTR99.BUPファイルにて構成されており、前述のVclickアクセス・テーブルVCA(VCKSTR01.IFO〜VCKSTR99.IFO)と全く同じ内容のものである。1つのVclickアクセス・テーブルVCA(VCKSTRXX.IFO、XXは01〜99)に対して、1つのVclickアクセス・テーブル・バックアップVCAB(VCKSTRXX.BUP、XXは01〜99)を割り当てており、拡張子以外のファイル名を同じものにすることにより、Vclickアクセス・テーブルVCAとVclickアクセス・テーブル・バックアップVCABの関連付けが識別可能になる。VCKSTRXX.IFOが何らかの理由により(ディスクの傷や汚れ等により)、読み込みが不可能な場合、このVCKSTRXX.BUPを代わりに読み込むことにより、所望の手続きを行うことができる。
図47は、前述のVclickインフォVCIの記述例にて記述されたVclickストリームVCSとDVDビデオコンテンツの関係を例示する図である。この例では、1番目のVTS空間(VTS#1)における、1番目のVTSメニュー・ドメイン(VTSメニュー#1)での1番目のPGC(PGC#1)に対して、前述の五番目のVclickストリームVCS(Vclick#5)と、六番目のVclickストリームVCS(Vclick#6)が付加されている。これは、DVDビデオコンテンツに対して、二つのVclickストリームVCS(Vclick#5とVclick#6)が付加されていることを表している。これらのストリーム(Vclick#5とVclick#6)は、例えば、ユーザによって、あるいはコンテンツ・プロバイダ(コンテンツ・オーサ)によって、切り替えることが可能となっている。
ユーザが切り替える場合は、VclickストリームVCSを切り替えるための“Vclick切り替えボタン”が図39の装置に付属するリモートコントローラに備え付けてあり、これにより二つもしくはそれ以上のVclickストリームを自由に変更することができる。図示しないが、このリモートコントローラは、一般的なDVDビデオプレーヤのリモートコントローラキーの他に“Vclick切り替えボタン”を持ち、このボタンが押されると、プレーヤはVclickストリーム切り替えモードに入る。そして、このモードにおいて“Vclick切り替えボタン”をクリックするか、あるいはこのモードにおいて図示しないリモートコントローラの上下または左右カーソルキーを押すことで、Vclickストリームのストリーム番号の指定を順次切り替えることができる。あるいは、このモードにおいて、図示しないリモートコントローラのテンキーから、ダイレクトにVclickストリームVCSのストリーム番号を指定する方法も採用できる。
一方、VclickストリームVCSをコンテンツ・プロバイダが変更する場合は、Markup言語にVclick切り替えのためのコマンド(記述形式は例えば"changeVclick()")が記述されており、コンテンツ・プロバイダがMarkup言語にて指定したタイミングでこの切り替えコマンドを発行することで、二つもしくはそれ以上のVclickストリームVCSを自由に変更できる。
図48は、この発明の一実施の形態に係るVclick情報の別の構成例を説明する図である。この図は、DVDビデオコンテンツのPGCとその属性に対する付加されるVclickストリームの関係を例示している。図48の例においては、大きくいってPGC毎にVclickストリームVCSが割り当てられており、その割り当て方が、各PGCの属性等に応じて細分化されている。
すなわち、PGC#1ではそのPGC全体に対してVclick#1〜#3のストリームが割り当てられている。この例では、Vclick#1のストリームを例えば英語ページとし、Vclick#2のストリームを例えば日本語ページとし、Vclick#3のストリームを例えば中国語ページとし、これらのストリームを適宜切り替え選択できるように構成できる(ビデオコンテンツのPGCの再生区間に応じてメタデータのストリーム選択を行う構成)。
図48のPGC#2では、そのオーディオ#1に対してVclick#1のストリームが割り当てられ、そのオーディオ#2に対してVclick#2のストリームが割り当てられている。PGC#3ではそのサブビクチャ(字幕などの副映像)#1に対してVclick#1のストリームが割り当てられ、そのサブビクチャ#2に対してVclick#2のストリームが割り当てられ、そのサブビクチャ#3に対してVclick#3のストリームが割り当てられている。PGC#4ではそのアングル#1に対してVclick#1のストリームが割り当てられ、そのアングル#2に対してはVclickストリームが割り当てられておらず、そのアングル#3に対してVclick#2のストリームが割り当てられている。PGC#5では、表示のアスペクト比が16:9のワイドならVclick#1のストリームが割り当てられ、表示のアスペクト比が4:3のパンスキャンならVclick#2のストリームが割り当てられ、表示のアスペクト比が4:3のレターボックスならVclick#3のストリームが割り当てられている。PGC#6では、表示のアスペクト比が通常の4:3ならVclick#4のストリームが割り当てられるようになっている。
図48のPGC#7では、アングル#1のオーディオ#1(例えば英語音声)にリンクしたサブピクチャ#1(例えば英語字幕)に対してはVclick#1のストリーム(例えば英語ページ)が割り当てられ、アングル#1のオーディオ#1(英語音声)にリンクしたサブピクチャ#2(例えば日本語字幕)に対してはVclick#2のストリーム(例えば日本語ページ)が割り当てられている。また、アングル#1のオーディオ#2(例えば日本語音声)にリンクしたサブピクチャ#1(英語字幕)に対してはVclickストリームは割り当てられておらず、アングル#1のオーディオ#2(日本語音声)にリンクしたサブピクチャ#2(日本語字幕)に対してはVclick#4のストリーム(例えば他の日本語ページ)が割り当てられている。さらに、アングル#2のオーディオ#1(英語音声)にリンクしたサブピクチャ#1(英語字幕)とサブピクチャ#2(日本語字幕)に対してはVclick#3のストリーム(例えば中国語ページ)が割り当てられていおり、アングル#2のオーディオ#2(日本語音声)にリンクしたサブピクチャ#1(英語字幕)とサブピクチャ#2(日本語字幕)に対してはVclick#3のストリーム(中国語ページ)が割り当てられている。そのうち、アングル#2のオーディオ#2(日本語音声)にリンクしたサブピクチャ#2(日本語字幕)に対してはVclick#3のストリーム(中国語ページ)の他にVclick#4のストリーム(他の日本語ページ)がさらに割り当てられている。アングル#2のオーディオ#2(日本語音声)にリンクしたサブピクチャ#2(日本語字幕)に対しては、Vclick#3のストリーム(中国語ページ)またはVclick#4のストリーム(他の日本語ページ)を切り替え選択できる。
なお、Vclickストリームと同期再生する対象がDVDビデオコンテンツである場合は、Vclickストリーム切り替えのタイミングは、大きくはDVDビデオのタイトル(VTS)単位とすることができ、それより小さな切り替えタイミングの単位としてはパートオブタイトル(チャプタ)単位とすることができる。また、より小さな切り替えタイミングの単位としてはプログラムチェーン(PGC)単位とすることができ、さらに小さくはプログラム(PG)単位とすることができ、もっと小さくはセル単位とすることができる。
この発明の一実施の形態に係るVclickストリームがDVD−VR、DVD−SR、HD−DVDレコーダなどの録再系に適用される場合は、ユーザ定義のPGC(プレイリスト)を単位として、あるいはPGCを構成するプログラム内の一部にマーキングされるエントリポイントを単位として、Vclickストリームを切り替えるようにしてもよい。
この発明の一実施の形態における再生装置(エンハンスドDVDプレーヤ)は、DVDビデオコンテンツを再生する前に、Vclick情報ファイルVCIを予め読み込むことにより、もしくは適宜参照することにより、DVDビデオコンテンツの再生状態に応じて、逐次付加するVclickストリーム・ファイルを変化させることが可能となる。これにより、Vclickストリームを構成するにあたり自由度を持つことができ、オーサリングの負担を軽減することが可能となる。
また、1つのVclickコンテンツのファイル数(ストリーム数)を増やし、各々のファイル・サイズを小さくすることにより、再生装置に必要とされるVclickストリームVCSを格納するための領域(図39の装置ではバッファ209)を小さくすることも可能になる。
また、ファイル・サイズは大きくなるが、ファイル数を減らす(つまり1つのストリームが複数のVclickデータを含む構成にする)ことにより、DVDビデオコンテンツの再生状態が変化した場合、スムーズにVclickデータを切り替えることが可能となる(バッファリングされているVclickデータの情報量が大きいため)。
なお、図48の構成は、図35の構成に対して排他的なものではなく、両者は適宜併用することができる。
図49は、図1の情報記録媒体1を用いた情報記録方法の一例を説明するフローチャートである。まず、コンテンツプロバイダなどにより、記録用のオブジェクトとして、拡張ビデオ・オブジェクト(VTSTT_EVOBS)およびアドバンスド・オブジェクト(VTSTT_AGOBS/VTSTT_ATOBS)が作成される(ステップST40)。次に、再生シーケンスPSQの情報として、図8に例示されるような情報(フラッシュオブジェクト351/タイムド・テキスト354/ストリーミング・オブジェクト355等)が作成される(ステップST42)。その後、作成された記録用オブジェクトがオブジェクト領域(ビデオタイトルセット記録領域40)に記録されるとともに、作成された再生シーケンスの情報が管理領域(ビデオマネージャ記録領域30)に記録される(ステップST44)。
図50は、この発明の一実施の形態に係る再生シーケンス(PSQ)において用いることができるタグの一覧を示す。この一覧の記載において、左側にタグ名を示し、その右側にその意味を示すと、以下のようになる。
<タグ名:タグの意味>
video_pbseq:再生シーケンス・データの記述開始
vmg:DVDビデオのVMG空間に対応
vmgm:DVDビデオのVMGメニュー・ドメインに対応
fp:DVDビデオのファースト・プレイ・ドメインに対応
vts:DVDビデオのVTS空間に対応
vtsm:DVDビデオのVTSメニュー・ドメインに対応
vts_tt:DVDビデオのVTSタイトル・ドメインに対応
idle:DVDビデオ・オブジェクトを表示せず、他のオブジェクトを表示するときに使用
pgc:DVDビデオのPGCに対応(idleの場合は例外)
ocject:DVDビデオ・オブジェクト等のオブジェクト・データを呼び出す(再生)するときに使用
version:再生シーケンス・データのバージョン番号
update:代替再生シーケンス・データのURI情報(通常、外部サーバに代替データが記録され、ディスクに記録されている再生シーケンス・データのバージョン番号よりも新しいデータであるときに有効となる)
region:ディスクのリージョン・コード。通常、外部サーバに記録された再生シーケンスがこのタグを持ち、ディスク自体に設定されているリージョン・コードの上書き変更をすることが可能。
video_pbseq:再生シーケンス・データの記述開始
vmg:DVDビデオのVMG空間に対応
vmgm:DVDビデオのVMGメニュー・ドメインに対応
fp:DVDビデオのファースト・プレイ・ドメインに対応
vts:DVDビデオのVTS空間に対応
vtsm:DVDビデオのVTSメニュー・ドメインに対応
vts_tt:DVDビデオのVTSタイトル・ドメインに対応
idle:DVDビデオ・オブジェクトを表示せず、他のオブジェクトを表示するときに使用
pgc:DVDビデオのPGCに対応(idleの場合は例外)
ocject:DVDビデオ・オブジェクト等のオブジェクト・データを呼び出す(再生)するときに使用
version:再生シーケンス・データのバージョン番号
update:代替再生シーケンス・データのURI情報(通常、外部サーバに代替データが記録され、ディスクに記録されている再生シーケンス・データのバージョン番号よりも新しいデータであるときに有効となる)
region:ディスクのリージョン・コード。通常、外部サーバに記録された再生シーケンスがこのタグを持ち、ディスク自体に設定されているリージョン・コードの上書き変更をすることが可能。
図51は、この発明の一実施の形態に係る再生シーケンス(PSQ)において用いることができる属性の一覧を示す。この一覧においては、左側から順に、属性名と、属性が用いられるタグの名前と、属性の用途と、属性の意味が記載される。特に、用途に関しては、「条件」と「実行」の二つに分類され、「条件」の属性がが満たされたときに、「実行」の属性を再生するようになっている。例えば、
<object data=”file://dvdrom/adv_obj/flash.swf” audio=”1” angle=”2” set_subpic=”0” />
という記述に対しては、条件となる属性が、”audio”と”angle”であり、実行する属性が、”data”と”set_subpic”になる。
<object data=”file://dvdrom/adv_obj/flash.swf” audio=”1” angle=”2” set_subpic=”0” />
という記述に対しては、条件となる属性が、”audio”と”angle”であり、実行する属性が、”data”と”set_subpic”になる。
この例においては、オーディオ・ストリーム番号が1、かつアングル番号が2のとき、dataにて記述されるオブジェクトを再生し、かつサブピクチャ・ストリームの番号を0(つまり非表示)にすることを示している。上述した属性一覧の具体例を示すと、以下のようになる。
<属性名:属性が使われるタグ:用途:属性の意味>
num:vmgm, vts, vtsm, vts_tt, pgc:条件:番号
lang:vmgm:条件:言語コード(ISO639)
data:pgc:実行:再生するオブジェクト・データのURI
start_ptm:data:条件:オブジェクトの再生を開始する時間(PTM記述による相対時間)
end_ptm:data:条件:オブジェクトの再生を終了する時間(PTM記述による相対時間)
start:data:条件:オブジェクトの再生を開始する時間(HH:MM:SS:FF記述による相対時間)
end:data:条件:オブジェクトの再生を終了する時間(HH:MM:SS:FF記述による相対時間)
audio:data:条件:DVDビデオのオーディオ・ストリーム番号
subpic:data:条件:DVDビデオのサブピクチャ・ストリーム番号
angle:data:条件:DVDビデオのアングル番号
gprm:data:条件:DVDビデオのジェネラル・パラメータの値
sprm:data:条件:DVDビデオのシステム・パラメータの値
priority:data:実行:重ね合わせ表示時の優先度、またはユーザ入力処理の優先度
alpha:data:実行:アルファ・ブレンディング時のアルファ値
position:data:実行:オブジェクトを表示するx、y座標位置
height:data:実行:オブジェクトのスケーリングを行うときのスケーリング後の高さ
width (or length):data:実行:オブジェクトのスケーリングを行うときのスケーリング後の長さ
style:data:実行:オブジェクトの表示情報
tmap_data:data:実行:オブジェクトのタイム・マップ・データ(時間からアドレスへの変換テーブル)のURI
cont:data:実行:DVDビデオ・オブジェクト以外のオブジェクトに対して、"yes"の場合、前のPGCからのクロックの継続(リセットなし)
update_data:data:実行:代替オブジェクト・データのURI情報(通常、外部サーバに代替データが記録され、ディスクに記録されているデータのバージョン等を比較し、新しいデータであるときに有効となる)
update_tmap:data:実行:"update_data"で記述された代替オブジェクト・データが再生されたときに、代替タイム・マップ・データとして置き換え実行
set_audio:data:実行:"update_data"で記述された代替オブジェクト・データが再生されたときに、オーディオ・ストリームを指定の番号にセット(0のときはミュートされ無音)
set_subpic:data:実行:"update_data"で記述された代替オブジェクト・データが再生されたときに、サブピクチャ・ストリームを指定の番号にセット(0のときは非表示)
set_angle:data:実行:"update_data"で記述された代替オブジェクト・データが再生されたときに、アングルを指定の番号にセットする
set_gprm:data:実行:"update_data"で記述された代替オブジェクト・データが再生されたときに、ジェネラル・パラメータを指定の値にセット
set_sprm:data:実行:"update_data"で記述された代替オブジェクト・データが再生されたときに、システム・パラメータを指定の値にセット
program:data:実行:通常、オーディオ・ストリーミング・オブジェクトに対して、複数プログラムを含むオブジェクトに対し、指定した値のプログラムを再生
dvd_mixlev:data:実行:通常、オーディオ・ストリーミング・オブジェクトに対して、DVDのミキシング・レベルを指定
audio_mixlev:data:実行:通常、オーディオ・ストリーミング・オブジェクトに対して、オーディオ・ストリーミング・オブジェクトのミキシング・レベルを指定
meta_priority:data:実行:通常、オーディオ・ストリーミング・オブジェクトに対して、1.再生シーケンスで指定されたミキシング・レベル(dvd/audio_mixlev)を用いる、2.オーディオ・ストリーミング・オブジェクトに含まれるミキシング・レベルを用いる、3.前述の二つのミキシング・レベルを重ね合わせて用いる、のいずれか一つを指定
chromakey:data:実行:通常、フラッシュ・オブジェクトに対して、一つのクロマキー値を指定(指定された値の色は、本来の色の表示を行わず、重ね合わされた他のオブジェクトの色を表示する、つまり指定された色は透明となる)
scaling_position:data:実行:表示モードの切替が指示された場合、オブジェクトは指定された位置に変更
scaling_height:data:実行:表示モードの切替が指示された場合、オブジェクトは指定された高さに変更
scaling_width:data:実行:表示モードの切替が指示された場合、オブジェクトは指定された長さに変更。
num:vmgm, vts, vtsm, vts_tt, pgc:条件:番号
lang:vmgm:条件:言語コード(ISO639)
data:pgc:実行:再生するオブジェクト・データのURI
start_ptm:data:条件:オブジェクトの再生を開始する時間(PTM記述による相対時間)
end_ptm:data:条件:オブジェクトの再生を終了する時間(PTM記述による相対時間)
start:data:条件:オブジェクトの再生を開始する時間(HH:MM:SS:FF記述による相対時間)
end:data:条件:オブジェクトの再生を終了する時間(HH:MM:SS:FF記述による相対時間)
audio:data:条件:DVDビデオのオーディオ・ストリーム番号
subpic:data:条件:DVDビデオのサブピクチャ・ストリーム番号
angle:data:条件:DVDビデオのアングル番号
gprm:data:条件:DVDビデオのジェネラル・パラメータの値
sprm:data:条件:DVDビデオのシステム・パラメータの値
priority:data:実行:重ね合わせ表示時の優先度、またはユーザ入力処理の優先度
alpha:data:実行:アルファ・ブレンディング時のアルファ値
position:data:実行:オブジェクトを表示するx、y座標位置
height:data:実行:オブジェクトのスケーリングを行うときのスケーリング後の高さ
width (or length):data:実行:オブジェクトのスケーリングを行うときのスケーリング後の長さ
style:data:実行:オブジェクトの表示情報
tmap_data:data:実行:オブジェクトのタイム・マップ・データ(時間からアドレスへの変換テーブル)のURI
cont:data:実行:DVDビデオ・オブジェクト以外のオブジェクトに対して、"yes"の場合、前のPGCからのクロックの継続(リセットなし)
update_data:data:実行:代替オブジェクト・データのURI情報(通常、外部サーバに代替データが記録され、ディスクに記録されているデータのバージョン等を比較し、新しいデータであるときに有効となる)
update_tmap:data:実行:"update_data"で記述された代替オブジェクト・データが再生されたときに、代替タイム・マップ・データとして置き換え実行
set_audio:data:実行:"update_data"で記述された代替オブジェクト・データが再生されたときに、オーディオ・ストリームを指定の番号にセット(0のときはミュートされ無音)
set_subpic:data:実行:"update_data"で記述された代替オブジェクト・データが再生されたときに、サブピクチャ・ストリームを指定の番号にセット(0のときは非表示)
set_angle:data:実行:"update_data"で記述された代替オブジェクト・データが再生されたときに、アングルを指定の番号にセットする
set_gprm:data:実行:"update_data"で記述された代替オブジェクト・データが再生されたときに、ジェネラル・パラメータを指定の値にセット
set_sprm:data:実行:"update_data"で記述された代替オブジェクト・データが再生されたときに、システム・パラメータを指定の値にセット
program:data:実行:通常、オーディオ・ストリーミング・オブジェクトに対して、複数プログラムを含むオブジェクトに対し、指定した値のプログラムを再生
dvd_mixlev:data:実行:通常、オーディオ・ストリーミング・オブジェクトに対して、DVDのミキシング・レベルを指定
audio_mixlev:data:実行:通常、オーディオ・ストリーミング・オブジェクトに対して、オーディオ・ストリーミング・オブジェクトのミキシング・レベルを指定
meta_priority:data:実行:通常、オーディオ・ストリーミング・オブジェクトに対して、1.再生シーケンスで指定されたミキシング・レベル(dvd/audio_mixlev)を用いる、2.オーディオ・ストリーミング・オブジェクトに含まれるミキシング・レベルを用いる、3.前述の二つのミキシング・レベルを重ね合わせて用いる、のいずれか一つを指定
chromakey:data:実行:通常、フラッシュ・オブジェクトに対して、一つのクロマキー値を指定(指定された値の色は、本来の色の表示を行わず、重ね合わされた他のオブジェクトの色を表示する、つまり指定された色は透明となる)
scaling_position:data:実行:表示モードの切替が指示された場合、オブジェクトは指定された位置に変更
scaling_height:data:実行:表示モードの切替が指示された場合、オブジェクトは指定された高さに変更
scaling_width:data:実行:表示モードの切替が指示された場合、オブジェクトは指定された長さに変更。
以上説明したように、この発明の各種実施の形態によれば、従来のビデオ・コンテンツに加えて画面上の任意の位置に任意のサイズで、静止画イメージ、バックグラウンド・オーディオやスモール・アニメーションを伴うボタンやハイライト表示が行えるフラッシュ及びタイムド・テキストを設定できるので、コンテンツ供給者の自由度が広がり、より多彩なコンテンツをユーザに提供可能となる。
以下にこの発明の実施の形態におけるポイントを纏める。
(1)ディスクに格納されるオブジェクトのうち、必要最低限のオブジェクト(DVDROMビデオでは、ビデオとオーディオと副映像)のみをMPEGプログラムストリームでマルチプレックスしておく。また、後から重ねて表示させることが可能なオブジェクトは別オブジェクトとして同ディスクに記録格納しておく。そして、この別オブジェクトは、αブレンド(RGBミキシングに透明度α;α%相当のコントラストを持たせる)により、MPEGプログラムストリームから得られるオブジェクトに、適宜、重ねて表示する。
(2)(1)のコンセプトで、ディスクに格納される副映像オブジェクトによる(従前の低解像度な)字幕に加え、タイムド・テキスト・オブジェクトによって高精細な字幕を実現する。
(3)(1)のコンセプトで、ディスクに格納されるビデオ・オブジェクトに、αブレンドによる重ね表示を可能とし、ボタンやハイライト表示可能なフラッシュ・オブジェクトで、メニュー等、多彩なグラフィックを実現する。
(4)(1)のコンセプトに加え、DVDビデオコンテンツの再生状態と、タイムド・テキスト・オブジェクトやフラッシュ・オブジェクトといった付加オブジェクトの再生状態を制御可能な共通アプリケーション・インターフェース(API)を導入し、ディスクに格納される全てのオブジェクトから外部サーバ上に記録されているオブジェクトの再生制御を実現する。
(5)図8その他を参照して説明した再生シーケンス(PSQ)は、DVDビデオとは独立して存在する。そして、このPSQは、DVDビデオ以外の全オブジェクトの再生タイミングを管理でき、これら全オブジェクトの表示レイアウトを規定できる内容を持つ。また、1つのPSQで1以上のVTSを管理できるので、1枚のディスクには最小限1つのPSQがあれば、この発明を実施できる(1枚のディスクに複数のPSQがあってもよい)。
なお、この発明は上記した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を種々変形して具体化することができる。例えば、この発明は現在世界的に普及しているDVD−ROMビデオのみならず、近年急速に需要が伸びている録画再生可能なDVD−VR(ビデオレコーダ)にも適用できる。さらには、近々普及が始まるであろう次世代HD−DVDの再生系または録再系にも適用可能である。
さらに、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良い。
1…情報記録媒体(再生専用または記録再生可能な光ディスク);11…ボリューム/ファイル構造情報領域(ファイル情報領域);12…データ領域;30…ビデオマネージャ管理領域;32…メニュー用拡張ビデオ・オブジェクト領域;34…メニュー用フラッシュ・オブジェクト領域;35…再生シーケンス(PSQ)情報領域;40…ビデオタイトルセット記録領域(オブジェクト領域);42…タイトル用拡張ビデオ・オブジェクト領域;44…タイトル用フラッシュ・オブジェクト領域;44、45…アドバンスド・オブジェクト;105…バッファ;109…メモリカード;110…インターネット(Web);123…再生シーケンス・パーサ(再生シーケンス解読器);124…インターフェース・ハンドラ;125…DVDビデオ再生エンジン;126…ユーザ情報記憶領域;127…フラッシュ再生エンジン;128…タイムド・テキスト再生エンジン;129…ストリーミング再生エンジン;130…レイアウト・エンジン(ミキシング部)。
Claims (9)
- 管理情報を記録する管理領域およびこの管理情報で管理されるオブジェクトを記録するオブジェクト領域を含むデータ領域と、このデータ領域の記録内容に対応したファイル情報を格納するファイル情報領域とを有する情報記録媒体において、
前記オブジェクト領域が、プログラムチェーンという論理単位で再生管理される拡張ビデオ・オブジェクトと、この拡張ビデオ・オブジェクトとは別に記録されるアドバンスド・オブジェクトとを格納するように構成され、
前記管理領域が、前記アドバンスド・オブジェクトの再生条件を与える再生シーケンスを格納するように構成された情報記録媒体。 - 前記アドバンスド・オブジェクトが、グラフィック・オブジェクトおよびテキスト・オブジェクトを含むように構成された請求項1に記載の情報記録媒体。
- 前記ファイル情報領域は前記再生シーケンス用の制御情報ファイルを格納し、前記再生シーケンス内に、前記拡張ビデオ・オブジェクトとともに再生可能な前記アドバンスド・オブジェクトの前記再生条件として、前記アドバンスド・オブジェクトの再生タイミング、再生位置、および再生サイズに関係したデータを格納するように構成された請求項1または請求項2に記載の情報記録媒体。
- 前記再生シーケンスが、前記拡張ビデオ・オブジェクトおよび前記アドバンスド・オブジェクトそれぞれの再生条件を与えるプログラマブルな再生シーケンスで構成された請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の情報記録媒体。
- 前記再生シーケンスを構成する情報が、アウトラインフォントまたはベクトルフォントを用いるタイムド・テキスト・オブジェクトと、映像または音声関連情報を含むストリーミング・オブジェクトと、ナビゲーション情報およびグラフィクス情報を含むフラッシュ・オブジェクトのいずれかを含んで構成された請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の情報記録媒体。
- 前記データ領域は、前記拡張ビデオ・オブジェクトまたは前記アドバンスド・オブジェクトを含んで構成されるビデオコンテンツの再生に伴って再生可能な動画像メタデータを有するものであって、独立に処理可能なデータ単位であるアクセスユニットで構成されるストリームを格納するように構成された請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の情報記録媒体。
- 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の情報記録媒体を用いる方法において、
前記管理領域から前記再生シーケンスを再生し、
再生した前記再生シーケンスの内容に基づいて、前記オブジェクト領域から、前記拡張ビデオ・オブジェクトおよび前記アドバンスド・オブジェクトの少なくとも一方を再生するように構成した情報再生方法。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の情報記録媒体を用いる装置において、
前記管理領域から前記再生シーケンスを再生する再生シーケンス・パーサと、
再生した前記再生シーケンスの内容に基づいて、前記オブジェクト領域から、前記拡張ビデオ・オブジェクトおよび前記アドバンスド・オブジェクトの少なくとも一方を再生する再生エンジンとを備えた情報再生装置。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の情報記録媒体を用いる方法において、
前記オブジェクト領域に前記拡張ビデオ・オブジェクトおよび前記アドバンスド・オブジェクトを記録し、
前記管理領域に前記再生シーケンスの情報を記録するように構成した情報記録方法。
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