JP2005220627A - Boring positioning control method in rock drill mounted carriage - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、削岩機搭載台車(ドリルジャンボ)を用いたトンネル掘削等において、自動で精度良く削岩機のビットを穿孔位置まで移動制御するための穿孔位置決め制御方法に関する。 The present invention relates to a drilling positioning control method for automatically and accurately controlling a rock drill bit to a drilling position in tunnel excavation using a rock drill mounted carriage (drill jumbo).
ドリルジャンボを用いた穿孔作業に係り、従来は、切羽断面上の穿孔位置に対してレーザー光を照射し、手作業によるマーキングを行っていたが、近年はトンネル掘削作業の自動化、作業の省力化等の要請に従って、削岩機を支持するガイドシェル、ブームの各関節に各種のセンサー(回転角センサ、変位センサ、近接センサ等)を取付けて、ドリルジャンボの基準点の位置を基に各関節の移動量、角度のデータをコンピュータにて演算処理を行い、削岩機の位置決め座標を算出するとともに、ガイドシェル、ブームを作動させるサーボ機構により、前記位置決め座標まで削岩機を自動的に移動させる穿孔位置決め制御方法が採用されるようになってきた。 In the past, drilling using a drill jumbo has been performed by manually irradiating laser light to the drilling position on the cross section of the face and marking it manually. In recent years, tunnel excavation work has been automated and labor saving. In response to the request, etc., various sensors (rotation angle sensor, displacement sensor, proximity sensor, etc.) are attached to each joint of the guide shell and boom that support the rock drill, and each joint based on the position of the reference point of the drill jumbo The computer calculates the travel distance and angle data to calculate the positioning coordinates of the rock drill, and automatically moves the rock drill to the positioning coordinates by the servo mechanism that operates the guide shell and boom. The drilling positioning control method to be used has come to be adopted.
前記サーボ機構を用いた穿孔位置決め制御システムにおいては、各ブーム、センサーの固有の誤差、たわみ、また稼働期間に応じて漸次増大していくピン、ブッシュの摩耗によるガタを含んだものとなり、設定された位置決め座標どおりに削岩機を位置決めしても実際には精度良く削岩機を位置決めできないことが多いため、近年は前記穿孔位置決め制御システムに関しても種々の改良が試みられ、精度向上が図られている。例えば、下記特許文献1では、ドリルジャンボを用いたトンネル掘削による穿孔作業において、省力化と高精度のトンネル掘削を実現するために、台車後方とさく岩機にレーザーターゲットを設け、トンネル抗口側に設置した測量器を用いてドリルジャンボの位置座標を計測し、次に削岩機に設置した視準ターゲットを連続的に視準してその位置を検出し、前記視準ターゲットの位置情報に基づく制御信号により削岩機のサーボ機構を介して削岩機を自動的に動作させ、予め計算された切羽面上の穿孔位置に削岩のビットを誘導して位置決めする穿孔位置決め制御方法が開示されている。
In the drilling positioning control system using the servo mechanism, each boom, the inherent error of the sensor, the deflection, the pin that gradually increases with the operating period, and the backlash due to the wear of the bush are included and set. In many cases, the drilling positioning control system has been tried in recent years to improve accuracy, even if the rock drill is positioned according to the positioning coordinates. ing. For example, in
また、下記特許文献2では、削岩機の後方に設置されたレーザービーム照射機構を内蔵する自動追尾式測量機と、ガイドシェルの自動位置決め又は位置表示を行う制御装置と前記測量機との間で交信する通信機と、前記制御装置で設定された削岩機のビット位置の位置データを前記通信機を介して測量機へ送信し、前記位置データに基づいてレーザービームを前記測量機から照射させ、前記レーザービームの照射位置と削岩機のビット位置とのずれが生じているとき、前記レーザービームの照射位置と削岩機のビット位置とを一致させるために要する移動量に基づいて、穿孔位置決めの修正を行う修正手段とを備えたさく岩機の穿孔位置決めの修正装置が提案されている。この場合、前記修正移動量は、測量器が照射した穿孔位置座標に対して、ビットの座標がずれているとき、制御装置を手動モードに切り換えてオペレーターが、測量器から照射したレーザー光位置に削岩機のビットが一致するまで移動させ、この移動量を計測することにより設定される。
しかしながら、前記特許文献1の場合は、穿孔点から次の穿孔点に削岩機を移動させる際、常にトンネル坑口側に設置した測量器からガイドシェル後端に取り付けた視準ターゲットを視認できることが条件となり、一時的にでも視準ターゲットと測量器との間に障害物が存在し視準できない場合にはブームの移動をおこなう事ができないとともに、レーザーの自動追尾機能によるレーザー光の移動速度と、削岩機の移動速度がほぼ同じである必要があるため作業性が悪いなどの問題があった。
However, in the case of
一方、前記特許文献2の場合は、修正移動量は、測量器が照射した穿孔位置座標に対して、削岩機ビットの座標がずれているとき、制御装置を手動モードに切り換えてオペレーターが、測量器の照射したレーザー光にビットが一致するまで移動させるものであり、この手動操作による削岩機移動に多くの時間と手間が掛かるとともに、穿孔作業工程と同時には行えず、別工程となるため作業効率が悪くトンネル掘進工程が遅延する原因となる。また、レーザー光照射位置に削岩機ビットを移動するに当たり、人間の勘に頼る部分が大きく、かつ測量器からのレーザー光と削岩機のビットが一致しているか否かをトンネル現場内の切羽で確認する事は非常に困難であるとともに、一致させたとしても数cm〜数十cmの誤差が残ることが多く、精度が向上しない等の問題があった。
On the other hand, in the case of
そこで本発明の主たる課題は、視準ターゲットを視準出来なくても穿孔作業に支障を来すことがなく、かつオペレーターによる手動操作部分を無くし、作業効率及び位置決め精度の向上を図り得るようにするとともに、通常の掘削時には、オペレーターが誤差修正を特に意識することなく、自動化された穿孔作業に専念できるようにすることで、穿孔作業を省力化することにある。 Therefore, the main problem of the present invention is that, even if the collimation target cannot be collimated, the drilling operation is not hindered, and the manual operation part by the operator is eliminated, so that the work efficiency and the positioning accuracy can be improved. In addition, during normal excavation, the operator can concentrate on automated drilling work without being particularly aware of error correction, thereby saving labor.
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、走行可能な台車に対して、多関節ブームを介して、削岩機を搭載したガイドシェルを支持し、前記多関節ブーム及びガイドシェルの可動部分に各種センサーを取り付け、これら各種センサによる計測データに基づいて位置情報を得るとともに、サーボ機構により前記削岩機を所定の穿孔位置に移動させる制御器を備えた削岩機搭載台車における穿孔位置決め制御方法であって、
少なくとも前記削岩機搭載台車の後部と、前記ガイドシェル又は削岩機と夫々視準ターゲットを設置するとともに、前記削岩機搭載台車の後方側に前記視準ターゲットの座標を測定可能な測量機器を設置し、
穿孔前又は穿孔中断時に、前記削岩機搭載台車の座標及び姿勢状態を既知とした状態で、予め計画された穿孔パターンに従った移動順により、前記削岩機のビットを、前記制御器に設定された穿孔位置決め用演算座標データに基づいて各計画穿孔点に順次移動させるとともに、各計画穿孔点に停止させた状態で前記ガイドシェル又は削岩機に設けた視準ターゲットを前記測量機器によって測量し、この測量に基づいて前記削岩機のビット位置を測量座標として取得し、前記穿孔位置決め用演算座標データによる各計画穿孔点の演算座標と、前記実測された各測量座標とを比較し、その差分を各計画穿孔点毎に複合誤差として設定し、
以降、予め計画された穿孔パターンに従った移動順により前記削岩機のビットを各計画穿孔点に順次移動させる際に、前記演算座標に対し前記複合誤差を移動補正量として加算することを特徴とする削岩機搭載台車における穿孔位置決め制御方法が提供される。
In order to solve the above-mentioned problems, the present invention according to
At least the rear of the bogie mounted carriage, the guide shell or the rock drill and a collimation target, respectively, and a surveying instrument capable of measuring the coordinates of the collimating target on the rear side of the rock drill mounted carriage Install
Prior to drilling or when drilling is interrupted, the bits of the rock drill are transferred to the controller according to the movement order according to the drilling pattern planned in advance, with the coordinates and posture of the bogie mounted carriage being known. Based on the set drilling positioning calculation coordinate data, it is sequentially moved to each planned drilling point, and the collimation target provided in the guide shell or rock drill is stopped by each planned drilling point by the surveying instrument. Survey, and based on this survey, obtain the bit position of the rock drill as surveying coordinates, and compare the calculated coordinates of each planned drilling point by the calculated coordinate data for drilling positioning with the measured survey coordinates. , Set the difference as a compound error for each planned drilling point,
Thereafter, the bit error of the rock drill is sequentially moved to each planned drilling point in the order of movement according to a pre-planned drilling pattern, and the composite error is added as a movement correction amount with respect to the calculated coordinates. A drilling positioning control method for a rock drill mounted carriage is provided.
上記請求項1記載の本発明においては、例えば穿孔に先立ち又は穿孔中断時において、予め計画された穿孔パターンに従った移動順により、前記削岩機のビットを、前記制御器に設定された穿孔位置決め用演算座標データに基づいて各計画穿孔点に順次移動させる。この際、各計画穿孔点において、前記測量機器によりガイドシェル又は削岩機に設置された視準ターゲットを視準することにより、当該座標を得て、削岩機のビット位置座標を割り出し、測量座標を得る。そして、前記穿孔位置決め用演算座標データによる各計画穿孔点の演算座標と、前記実測された各測量座標とを比較し、各穿孔位置毎にその差分を複合誤差として設定し、以降はこの複合誤差を移動補正量として加算し、削岩機を各計画穿孔点に移動させるようにする。このように、本発明においては、移動補正量が事前に、各計画穿孔点毎に複合誤差として設定されるため、視準ターゲットを視準出来なくても穿孔作業に支障を来すことがなく、かつオペレーターによる手動操作部分が無くなるため、作業効率及び位置決め精度の向上を図り得るようになる。また、オペレーターは、誤差修正を特に意識することなく、自動化された穿孔作業に専念できるようになるため作業が省力化されるようになる。ところで、前記「複合誤差」とは、センサーの誤差、ピン、ブッシュのガタ、ブームの撓み等のすべての誤差を総合的に含んだ誤差である。
In the present invention according to
請求項2に係る本発明として、前記削岩機搭載台車の後部に、水平方向に離間するとともに、上下方向に高さを異ならせた2つの視準ターゲットを設定し、この2つの視準ターゲットを測量することにより、前記削岩機搭載台車の座標を取得するとともに、その姿勢状態を取得する請求項1記載の削岩機搭載台車における穿孔位置決め制御方法が提供される。
As a second aspect of the present invention, two collimation targets are set in the rear part of the rock drill mounted carriage, which are separated in the horizontal direction and have different heights in the vertical direction. The drilling positioning control method in the rock drill mounted carriage according to
上記請求項2記載の本発明においては、前記削岩機搭載台車の座標及び姿勢状態を把握するために、削岩機搭載台車の後部に、水平方向に離間するとともに、上下方向に高さを異ならせた2つの視準ターゲットを設定し、これらを測量することにより、削岩機搭載台車の座標及び姿勢状態を求めるようにしている。削岩機搭載台車の座標及び姿勢状態を知るには、幾つかの方法が存在するが、本方法の場合には、2つの視準ターゲットの測量のみの作業で、削岩機搭載台車の座標及び姿勢状態を求めることが可能である。
In the present invention described in
請求項3に係る本発明として、前記ガイドシェルに設置される視準ターゲットは、該ガイドシェルの前部、中間部及び後部のいずれかまたは組合せ位置に設置するようにし、前記削岩機に設置される視準ターゲットは該削岩機の後部に設置するようにする請求項1記載の削岩機搭載台車における穿孔位置決め制御方法が提供される。
As a third aspect of the present invention, the collimation target installed in the guide shell is installed in any one of the front part, the intermediate part and the rear part of the guide shell, or a combination position, and installed in the rock drill. The drill positioning control method for a rock drill mounted carriage according to
上記請求項3記載の本発明においては、各計画穿孔点に移動された削岩機のビット位置座標を測量によって取得するにあたり、視準ターゲットの設置点を前記ガイドシェルに設置する場合にはその前部、中間部及び後部のいずれかまたは組合せ位置に設置するようにするか、前記削岩機に設置する場合にはその後部とするものである。ガイドシェル又は削岩機に設けた少なくとも1点の視準ターゲットを測量し、この測量点の座標に基づき演算によって削岩機のビット位置座標を求めることが可能である。なお、削岩機に視準ターゲットを設ける場合には、削岩機がガイドシェルに沿って前後に移動するため、センサーにより位置を把握しておく必要がある。
In the present invention described in
請求項4に係る本発明として、各計画穿孔点毎にその差分を複合誤差として設定することに代えて、各ゾーン毎に複合誤差を設定する請求項1〜3いずれかに記載の削岩機搭載台車における穿孔位置決め制御方法が提供される。
基本的には各計画穿孔点毎に複合誤差を設定するのが望ましいが、任意のグループ分けされたゾーン毎に前記複合誤差を設定するようにしてもよい。
As the present invention according to
Basically, it is desirable to set a composite error for each planned drilling point, but the composite error may be set for each grouped zone.
請求項5に係る本発明として、発破後に前記測量機器により掘削断面形状の計測を行うとともに、計画掘削断面と比較し、トンネル半径方向の差分を断面修正補正値として設定し、次回掘削時に前記演算座標を前記断面修正補正値により基づいて修正することにより、余掘又はアタリを低減する請求項1〜4いずれかに記載の削岩機搭載台車における穿孔位置決め制御方法が提供される。
As the present invention according to
以上詳説のとおり本発明によれば、視準ターゲットを視準出来なくても穿孔作業に支障を来すことがなく、かつオペレーターによる手動操作部分を無くしたため、作業効率及び位置決め精度の向上を図り得るようになる。また、通常の掘削時には、オペレーターが誤差修正を特に意識することなく、自動化された穿孔作業に専念できるようになるため、作業効率が向上するようになる。 As described above, according to the present invention, the drilling operation is not hindered even if the collimation target cannot be collimated, and the manual operation part by the operator is eliminated, so that the work efficiency and the positioning accuracy are improved. To get. Further, during normal excavation, the operator can concentrate on automated drilling work without being particularly aware of error correction, so that work efficiency is improved.
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
《穿孔位置決め制御システムを備えたドリルジャンボ》
ドリルジャンボ1は、走行可能な台車14に対して、多関節ブーム11を介して、削岩機13を搭載したガイドシェル12を支持した構造の穿孔重機であり、前記多関節ブーム11及びガイドシェル12の可動部分に各種センサーを取り付け、これら各種センサによる計測データに基づいて位置情報を得るとともに、サーボ機構により前記削岩機13(ビット13a)を所定の穿孔位置に移動させる制御器2を備えている。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
<Drill jumbo with drill positioning control system>
The
具体的には、図3に示されるように、前記多関節ブーム、ガイドシェル及び削岩機からなる穿孔装置10は、台車14の基台15上にブーム台16を旋回軸17によって枢着し、このブーム台16に伸縮ブーム18の基端を俯仰軸19によって枢着している。伸縮ブーム18は基端ブーム18Aと先端ブーム18Bとからなり、先端ブーム18Bが基端ブーム18Aに対して伸縮自在にスライドするようになっている。前記基台15とブーム台16との間には旋回用油圧シリンダ20、伸縮ブーム18の基端ブーム18Aとブーム台16との間には俯仰用油圧シリンダ21が設けられており、これによって伸縮ブーム18は、旋回、俯仰可能となっている。
Specifically, as shown in FIG. 3, the
先端ブーム18Bの先端部には、チルトボデイ22がチルト軸23によって枢着され、先端ブーム18Bとの間にチルト用油圧シリンダ24を設けチルト可能になっている。チルトボデイ22には、スイングボデイ25がスイング軸26によって枢着され、チルトボデイ22との間にスイング用油圧シリンダ(図示略)を設けてスイング可能になっている。スイングボデイ25にはガイドロータリ27が設けられており、ロータリ軸28を中心としてローテーション可能になっている。ガイドロータリ27には、マウント軸30でガイドマウンチング29が支持され、このガイドマウンチング29でガイドシェル12を前後スライド可能に支承している。ガイドシェル12には、先端にビット13aを取付けたロッド13bが挿着されている削岩機13が搭載されており、削岩機13は前後方向への送りが与えられて切羽Sの岩盤に穿孔する。
A
このドリルジャンボの伸縮ブーム18の旋回軸17、俯仰軸19、チルト軸23、スイング軸26、ロータリ軸28、及び伸縮ブーム18、ガイドマウンチング29、ガイドシェル12のスライド部の各可動部分には、その作動量を検出するための検出器(図示略)が設置されており、旋回角θ1 、俯仰角θ2 、チルト角θ3 、スイング角θ4 、ロータリ角θ5 、ブームスライド長L1 、ガイドスライド長L2 、さく岩機フィード長L3 が検出されるようになっている。
In each of the movable parts of the swinging
このドリルジャンボ1において、削岩機13を搭載したガイドシェル12及びガイドシェル12をガイドマウンチング29で支承する伸縮ブーム18からなる穿孔装置10の作動の基準点は、ブーム台16の旋回軸17上にある(基準点Jとする)。
In this
図1に示すように、このドリルジャンボ1にはコンピュータを用いた制御装置2と無線通信機3が搭載されている。制御装置2は、予め計画された穿孔パターンに従った位置決め用演算座標データが入力されており、サーボ機構により各可動部分のアクチュエーターを作動させ、自動的に削岩機13のビット13aを順番に各計画穿孔点に対して位置決めする。この際、削岩機13の基準点Jに対するビット13a先端の座標は、前記検出器の各検出値(θ1 ,θ2 ,θ3 ,θ4 ,θ5,L1 ,L2 ,L3 )の関数Fとして、また、削岩機13の基準方向に対するガイドシェル12の方向は検出値(θ1 ,θ2 ,θ3 ,θ4 ,θ5 )の関数Gとして制御装置2のコンピュータで演算し求められる。
As shown in FIG. 1, a
《穿孔位置決め制御の修正方法》
背景技術の欄で説明したように、従来のサーボ機構を用いた穿孔位置決め制御システムのみの場合には、各ブーム、センサーの固有の誤差、たわみ、また稼働期間に応じて漸次増大していくピン、ブッシュの摩耗によるガタを含んだ位置決め座標となるため、精度の高いトンネル掘削が期待できなかった。
<Correcting method of drilling positioning control>
As explained in the background section, in the case of only the drilling positioning control system using the conventional servo mechanism, the pin that gradually increases according to each boom, the inherent error of the sensor, the deflection, and the operation period. Because of the positioning coordinates including backlash due to bush wear, high-precision tunnel excavation could not be expected.
そこで、本発明においては、各穿孔位置毎に対して、前記誤差原因を総括的に含んだ補正値(以下、複合誤差)を設定し、精度良く削岩機13のビット13aを各計画穿孔点に位置決めするようにしている。
Therefore, in the present invention, for each drilling position, a correction value (hereinafter referred to as a composite error) that comprehensively includes the cause of the error is set, and the
以下、この穿孔位置決め制御の修正方法について具体的に詳述する。
前記ドリルジャンボ1に対しては、その後部2箇所に視準ターゲット7A、7Bを設置するとともに、前記ガイドシェル12の所定位置、具体的にはガイドシェルの前部、中間部及び後部(図示例では後部に設置)のいずれかまたは組合せ位置に設置するように視準ターゲット8を設置する。そして、前記ドリルジャンボ1の後方側に前記視準ターゲット7A、7B、8の座標を測定可能な測量機器4を設置する。また、前記測量機器4には無線通信機5が接続され、前記ドリルジャンボ1の制御器2に接続された無線通信機3と通信可能になっているとともに、前記無線通信機5にはコンピューター6が接続され、該コンピューター6の情報も前記制御器2と無線通信機3,5を介して送受信可能となっている。なお、前記制御器2と測量機器4,コンピューター6との通信は有線によって行ってもよい。
Hereinafter, the correction method of this drilling positioning control will be specifically described in detail.
With respect to the
先ず最初に、前記ドリルジャンボ1は、切羽S手前に定位させることになるが、穿孔パターンは切羽S上に設定されるので、コンピュータ制御により自動的に削岩機13を位置決めし穿孔を行うためには、ドリルジャンボ1を切羽S付近に設置した後、穿孔開始前に、切羽Sに対するドリルジャンボ1の基準点Jの位置を制御装置2に入力しておく必要がある。また、ドリルジャンボ1の台車14を穿孔の基準方向と正しく一致する方向に設置することは困難であるので、穿孔の基準方向に対するドリルジャンボ1の基準方向のずれを予め制御装置2に入力し、穿孔位置決め用座標データを穿孔前に補正する必要がある。
First, the
具体的にドリルジャンボ1の基準点Jの座標および穿孔基準方向に対するズレを把握するには、図1に示される例では、前記ドリルジャンボ1の後部に設置した2つの視準ターゲット7A、7Bを、ドリルジャンボ1の後方側に設置した測量機器(例えば、トータルステーション)により視準し、前記視準ターゲット7A、7Bの座標を求めることにより行う。この場合、前記ドリルジャンボ1の後部に設置した2つの視準ターゲット7A、7Bは、水平方向に離間するとともに、上下方向に高さを異ならせて設置することにより、ドリルジャンボ1の設置座標とともに、ドリルジャンボ1の姿勢状態(ロール角、ピッチ角、ヨー角)を知ることが可能となる。なお、前記ドリルジャンボ1の位置及び姿勢は、後部に1つの視準ターゲットを設置するとともに、3軸角度センサーを機体に取り付け、前記視準ターゲットにより座標を取得し、かつ前記3軸角度センサーにより姿勢状態を把握するようにしてもよい。
Specifically, in order to grasp the deviation of the reference point J of the
前記ドリルジャンボ1の座標及び姿勢状態を既知としたならば、穿孔前又は穿孔中断時に、図4のフロー図に示されるように、予め計画された穿孔パターンに従った移動順により、前記削岩機13のビット13aを、前記制御器2に設定された穿孔位置決め用演算座標データに基づいて各計画穿孔点(Xi、Yi、Zi)(以下、演算座標という。)に順次移動させる(図2参照)。この際、それぞれの計画穿孔点iに向けて削岩機13のビット13aを移動し、計画穿孔点iに到達したならば、移動終了の信号を制御器2が発信し、測量機器4側にてこの信号を受信したならば、計画穿孔点iに停止している前記ガイドシェル12の視準ターゲット8を前記測量機器4によって測量し、この測量に基づいて前記削岩機13のビット13a位置を測量座標(Xk、Yk、Zk)として取得する。
If the coordinates and posture state of the
そして、下式(1)に示されるように、前記穿孔位置決め用演算座標データによる計画穿孔点iの演算座標(Xi、Yi、Zi)と、前記実測された測量座標(Xk、Yk、Zk)とを比較し、その差分を計画穿孔点iに複合誤差(kX、kY、kZ)として設定する。この複合誤差(k)は、センサー誤差、ピン、ブッシュのガタ、ブームのたわみ等を総合的に含んだ誤差と考えることができる。 Then, as shown in the following formula (1), the calculated coordinates (X i , Y i , Z i ) of the planned drilling point i based on the calculated drilling positioning coordinate data and the measured survey coordinates (X k , Y k , Z k ) and the difference is set as a compound error (k X , k Y , k Z ) at the planned drilling point i. This composite error (k) can be considered as an error that comprehensively includes sensor error, pin, bush play, boom deflection, and the like.
上記複合誤差の設定作業を予め計画された穿孔パターンに従った移動順により、各計画穿孔点(i=1〜n)に対して行い、各計画穿孔点(i=1〜n)毎に複合誤差(ki=1〜n)を設定する。 The composite error setting operation is performed for each planned drilling point (i = 1 to n) in the order of movement in accordance with a pre-planned drilling pattern, and combined for each planned drilling point (i = 1 to n). An error (k i = 1 to n ) is set.
切羽Sのすべての計画穿孔点(i=1〜n)に対して、複合誤差(kX(i)、kY(i)、kZ(i))を設定し終えたならば、以降は、穿孔に当たり、予め計画された穿孔パターンに従った移動順により前記削岩機13のビット13aを各計画穿孔点iに順次移動させる際に、下式(2)に示されるように、前記演算座標(Xi、Yi、Zi)に対し前記複合誤差(kX(i)、kY(i)、kZ(i))を移動補正量として加算するようにする。
Once the composite error (k X (i) , k Y (i) , k Z (i) ) has been set for all planned drilling points (i = 1 to n) of the face S, When the
以上より、センサー誤差、ピン、ブッシュのガタ、ブームのたわみ等を総合的に含んだ誤差を補正した穿孔位置決め制御が可能となり、サーボ機構により削岩機13のビット13aを精度良く所定の穿孔位置に位置決めできるようになる。予め、演算座標に複合誤差として組み込まれるため、視準ターゲットを視準出来なくても穿孔作業に支障を来すことがないとともに、オペレーターは、誤差修正を特に意識することなく、自動化された穿孔作業に専念できるようになる。
As described above, it is possible to perform drilling positioning control in which errors including sensor errors, pins, bush play, boom deflection, and the like are comprehensively corrected, and the
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、前記ガイドシェル12の所定位置に視準ターゲット8を設置するようにしたが、削岩機に設置するようにしてもよい。この場合には後部に設けるのが望ましい。この場合、前記削岩機はガイドシェル12に沿って前後動するため、センサーにより位置を把握しておく必要がある。
[Other examples]
(1) In the above embodiment, the
(2)前記複合誤差の設定作業は、トンネル内以外にブームを移動させる空間があり、かつ視準ターゲットを測量できる測量機器があればどこでもできるため、穿孔作業の他、トンネル掘進作業に支障を与えることがない。 (2) The complex error setting work can be performed anywhere as long as there is a space for moving the boom other than inside the tunnel and there is a surveying instrument that can measure the collimating target. Never give.
(3)ピン、ブッシュの摩耗によるガタは稼働期間に応じて漸次増大するため、前記複合誤差の設定作業は、所定の間隔毎、定期的に行うのが望ましい。 (3) Since the play due to wear of the pin and bush gradually increases with the operating period, it is desirable to perform the composite error setting work periodically at predetermined intervals.
(4)上記形態例では、各計画穿孔位置i毎に複合誤差を設定するようにしたが、切羽Sを任意のゾーン毎に区分けし、各ゾーン毎に複合誤差を設定するようにしてもよい。 (4) In the above embodiment, the composite error is set for each planned drilling position i. However, the face S may be divided into arbitrary zones, and the composite error may be set for each zone. .
(5)予め計画された穿孔パターンに従って各計画穿孔位置に正確に位置決めを行い穿孔した後、装薬、発破により掘削を行っても、地山の状況などにより計画された掘削断面どおりの仕上がりにならず、余掘又はアタリが多く出る場合がある。そこで、発破後に前記測量機器により掘削断面形状の計測を行うとともに、計画掘削断面と比較し、トンネル半径方向の差分を断面修正補正値として設定し、次回掘削時に前記演算座標を前記断面修正補正値により基づいて修正することにより、余掘又はアタリを低減することが可能である。なお、この掘削断面修正は、掘削サイクル毎に行うのではなく、余掘又はアタリに閾値を設定しておき、この閾値を超えた場合に行うのが望ましい。 (5) Even if drilling is carried out by charging and blasting after accurately positioning at each planned drilling position according to a pre-planned drilling pattern, the finish will follow the drilling section planned according to the condition of the natural ground. However, there may be a lot of excavations or claws. Therefore, after blasting, the excavation cross-sectional shape is measured by the surveying instrument, and compared with the planned excavation cross-section, the difference in the tunnel radial direction is set as the cross-section correction correction value, and the calculated coordinates are set to the cross-section correction correction value at the next excavation. It is possible to reduce overburdens or claws by making corrections based on the above. This excavation cross-sectional correction is not performed every excavation cycle, but is preferably performed when a threshold value is set for overexcavation or attrition and the threshold value is exceeded.
1…ドリルジャンボ、2…制御器、3・5…無線通信機、4…測量機器、6…コンピューター、7A・7B・8…視準ターゲット、10…穿孔装置、S…切羽
DESCRIPTION OF
Claims (5)
少なくとも前記削岩機搭載台車の後部と、前記ガイドシェル又は削岩機と夫々視準ターゲットを設置するとともに、前記削岩機搭載台車の後方側に前記視準ターゲットの座標を測定可能な測量機器を設置し、
穿孔前又は穿孔中断時に、前記削岩機搭載台車の座標及び姿勢状態を既知とした状態で、予め計画された穿孔パターンに従った移動順により、前記削岩機のビットを、前記制御器に設定された穿孔位置決め用演算座標データに基づいて各計画穿孔点に順次移動させるとともに、各計画穿孔点に停止させた状態で前記ガイドシェル又は削岩機に設けた視準ターゲットを前記測量機器によって測量し、この測量に基づいて前記削岩機のビット位置を測量座標として取得し、前記穿孔位置決め用演算座標データによる各計画穿孔点の演算座標と、前記実測された各測量座標とを比較し、その差分を各計画穿孔点毎に複合誤差として設定し、
以降、予め計画された穿孔パターンに従った移動順により前記削岩機のビットを各計画穿孔点に順次移動させる際に、前記演算座標に対し前記複合誤差を移動補正量として加算することを特徴とする削岩機搭載台車における穿孔位置決め制御方法。 For the dolly that can travel, the guide shell carrying the rock drill is supported via the articulated boom, and various sensors are attached to the articulated boom and the movable part of the guide shell, and the measurement data by these various sensors is used. A drilling positioning control method in a rock drill mounted carriage provided with a controller for obtaining position information based on the controller and moving the rock drill to a predetermined drilling position by a servo mechanism,
At least the rear of the bogie mounted carriage, the guide shell or the rock drill and a collimation target, respectively, and a surveying instrument capable of measuring the coordinates of the collimating target on the rear side of the rock drill mounted carriage Install
Prior to drilling or when drilling is interrupted, the bits of the rock drill are transferred to the controller according to the movement order according to the drilling pattern planned in advance, with the coordinates and posture of the bogie mounted carriage being known. Based on the set drilling positioning calculation coordinate data, it is sequentially moved to each planned drilling point, and the collimation target provided in the guide shell or rock drill is stopped by each planned drilling point by the surveying instrument. Survey, and based on this survey, obtain the bit position of the rock drill as surveying coordinates, and compare the calculated coordinates of each planned drilling point by the calculated coordinate data for drilling positioning with the measured survey coordinates. , Set the difference as a compound error for each planned drilling point,
Thereafter, when the rock drill bit is sequentially moved to each planned drilling point in the order of movement according to a pre-planned drilling pattern, the composite error is added as a movement correction amount to the calculated coordinates. A drilling positioning control method for a bogie mounted carriage.
After the blasting, the surveying instrument measures the excavation cross-sectional shape, compares it with the planned excavation cross-section, sets the difference in the tunnel radial direction as a cross-section correction correction value, and based on the calculated coordinates at the next excavation based on the cross-section correction correction value The drilling positioning control method in the rock drill mounted carriage according to any one of claims 1 to 4, wherein the excavation or attrition is reduced by correcting the drilling.
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