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JP2005277874A - 同軸スピーカー装置及びその製造方法 - Google Patents

同軸スピーカー装置及びその製造方法 Download PDF

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JP2005277874A
JP2005277874A JP2004089322A JP2004089322A JP2005277874A JP 2005277874 A JP2005277874 A JP 2005277874A JP 2004089322 A JP2004089322 A JP 2004089322A JP 2004089322 A JP2004089322 A JP 2004089322A JP 2005277874 A JP2005277874 A JP 2005277874A
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Hiroyuki Kobayashi
博之 小林
Kenichi Kasahara
健一 笠原
Shinichi Hayasaka
伸一 早坂
Toshihiro Hikichi
俊博 引地
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Tohoku Pioneer Corp
Pioneer Corp
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Tohoku Pioneer Corp
Pioneer Electronic Corp
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Abstract

【課題】高音再生用のスピーカーユニットを支持部材に安定的に固定する機構を有するスピーカー装置の提供。
【解決手段】高音再生用のスピーカーユニットは、支持部材の一部であるフレーム部、磁気回路系、上側フレーム、エッジ部を有する振動板、及びカバーとを有する。上側フレーム上には係合凹部が形成されており、振動板のエッジ部の外周縁部には係合凹部に対応する凹部が形成されている。上側フレームは磁気回路系の上面に、振動板は上側フレーム上に固定されている。カバーの外周部にはその係合爪と係合する開口が形成されている。カバーにはその凹部側に突出する突起体が形成されている。カバーをフレーム部に取り付けることにより、突起体が凹部を押圧し、係合爪は開口に係合する。
【効果】高音再生用のスピーカーユニットを支持部材の上端面に接着する間に、高音再生用のスピーカーユニットが傾いたりすることがなく、安定的に固定することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、同軸スピーカーにおける高音再生用スピーカーの支持部材へ固定方法に関する。
低域から高域に亘ってフラットな音再生を実現できるスピーカーとして、例えば、低音再生用のスピーカーユニット(いわゆる、ウーファー)と、高音再生用のスピーカーユニット(いわゆる、ツィーター)とを、支持部材を介して同軸上に配置した同軸スピーカーが知られている。
この種のスピーカーとして、例えば、フレームの内底面に同軸的に配置した取り付け台とボトム磁気プレートとを接着剤によって接着する構造を有する薄型軽量マルチウェイスピーカーが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、上記のスピーカーでは、ツィーターと支持部材の上端面とを接着剤だけで固着するようにしているので、その接着剤が固化するまでの間に、ツィーターの自重によってツィーター及び支持部材が傾いてしまうという問題がある。このため、高音再生用のスピーカーユニットを支持部材に安定的に固定することが難しかった。
登録実用新案第3002891号公報
本発明が解決しようとする課題としては、上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、高音再生用のスピーカーユニットを支持部材に安定的に固定することが可能なスピーカー装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、スピーカーユニットであって、磁気回路部と、前記磁気回路部を支持するフレーム部を有する支持部材と、前記フレーム部に取り付けられ、前記磁気回路部を覆うカバーと、を備え、前記磁気回路部は、前記フレーム部の支持面に接着剤により固定されており、かつ、前記カバーと前記支持面とにより挟持されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、同軸スピーカー装置であって、磁気回路部と、前記磁気回路部を支持するフレーム部を有する支持部材と、前記フレーム部に取り付けられ、前記磁気回路部を覆うカバーと、を備え、前記磁気回路部は、前記フレーム部の支持面に接着剤により固定されており、かつ、前記カバーと前記支持面とにより挟持されている高音再生用スピーカーユニットと、低音再生用スピーカーユニットと、を備え、前記低音再生用スピーカーユニットと前記高音再生用スピーカーユニットとは前記支持部材を介して同軸上に配置されており、前記支持部材の前記フレーム部と反対側の端部は、前記低音再生用スピーカーユニットに取り付けられていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、同軸スピーカー装置の製造方法であって、低音再生用スピーカーユニットの中心部に形成された開口に支持部材の下端部を挿入して、前記支持部材を前記低音再生用スピーカーユニットに固定する工程と、高音再生用スピーカーユニットの磁気回路部を、前記支持部材の一部であるフレーム部の上端面に接着剤にて固着する工程と、前記磁気回路部を押圧する突起体を有するカバーを、前記磁気回路部を覆うように前記フレーム部に対して取り付ける工程と、前記低音再生用スピーカーユニットの開口及び前記支持部材の中心軸を貫く貫通穴に放音側と反対側の方向から固定部材を挿入して、前記低音再生用スピーカーユニットと、前記支持部材と、前記高音再生用スピーカーユニットとを固定する工程と、を有することを特徴とする。
本発明の1つの好適な実施形態によるスピーカーユニットは、磁気回路部と、前記磁気回路部を支持するフレーム部を有する支持部材と、前記フレーム部に取り付けられ、前記磁気回路部を覆うカバーと、を備え、前記磁気回路部は、前記フレーム部の支持面に接着剤により固定されており、かつ、前記カバーと前記支持面とにより挟持されている。
上記のスピーカーユニットは、例えば高音再生用スピーカーユニットとして構成され、磁気回路や振動板などを含む磁気回路部が、支持部材のフレーム部に支持されている。磁気回路部はフレーム部の支持面に接着剤により固定されており、フレーム部には磁気回路部を覆うようにカバーが取り付けられる。これにより、磁気回路部はフレーム部の支持面とカバーにより挟持されている。よって、スピーカーユニットの製造時に磁気回路部をフレーム部に接着する際に、磁気回路部の自重により磁気回路部が支持面上で傾いたりすることがなくなり、スピーカーユニットを安定的に支持部材に取り付けることができる。
上記のスピーカーユニットの一態様では、前記フレーム部は、周端部に形成された係合爪を有し、前記カバーは、前記フレーム部の前記周端部の外周壁に対向する前記カバーの周端部近傍に形成された開口を有し、前記係合爪と前記開口とが係合することにより前記カバーが前記フレーム部に取り付けられる。この態様では、カバーとフレーム部の外周を係合爪及び開口との係合により安定的に固定する。
上記のスピーカーユニットの他の一態様は、前記磁気回路部上に固定された上側フレームと、前記上側フレーム上に固定され、エッジ部を有する振動板と、を備え、前記エッジ部の外周縁部には凹部が形成されていると共に、前記カバーには前記凹部と対向する位置に前記凹部側に突出する突起体が形成されており、前記突起体は、前記凹部及び前記上側フレームを介して前記磁気回路部を押圧している。これにより、磁気回路部がフレーム部の支持面に対して適度に押圧される。
上記のスピーカーユニットの他の一態様では、前記エッジ部の前記外周縁部には凸部が形成されていると共に、前記上側フレームの上面には前記凸部と対応する位置に係合凸部が形成されており、前記凸部と前記係合凸部とは当接している。この態様では、振動板と上側フレームを精度よく位置決めすることができる。
上記のスピーカーユニットの他の一態様では、前記磁気回路部は、前記上側フレームの下面に対向配置されたプレートを含み、前記カバーは、前記プレートの外周縁部側に突出する係合突起体を有し、前記係合突起体の周端部には、爪部が形成されており、前記爪部は、前記プレートの前記外周縁部の下面の少なくとも一部に係合しており、前記プレートは前記爪部と前記突起体とにより挟持されている。この態様では、カバーに形成された爪部により、カバーと磁気回路部を安定的に固定することができる。
本発明の他の好適な実施形態では、同軸スピーカー装置は、磁気回路部と、前記磁気回路部を支持するフレーム部を有する支持部材と、前記フレーム部に取り付けられ、前記磁気回路部を覆うカバーと、を備え、前記磁気回路部は、前記フレーム部の支持面に接着剤により固定されており、かつ、前記カバーと前記支持面とにより挟持されている高音再生用スピーカーユニットと、低音再生用スピーカーユニットと、を備え、前記低音再生用スピーカーユニットと前記高音再生用スピーカーユニットとは前記支持部材を介して同軸上に配置されており、前記支持部材の前記フレーム部と反対側の端部は、前記低音再生用スピーカーユニットに取り付けられている。
上記の同軸スピーカー装置では、低音再生用スピーカーユニットと高音再生用スピーカーユニットとが、支持部材を介して同軸状に連結される。即ち、支持部材の一端が低音再生用スピーカーユニットに取り付けられ、他方が高音再生用スピーカーユニットに取り付けられる。
上記の同軸スピーカー装置の一態様では、前記支持部材は、前記低音再生用スピーカーユニットと前記高音再生用スピーカーユニットとを連結する連結部と、前記高音再生用スピーカーユニットの下側フレームとして機能する前記フレーム部とが一体成形されてなる。この態様では、連結部材の一部を高音再生用スピーカーユニットの下側フレームとして機能するので、高音再生用スピーカーユニットを安定的に支持部材に対して取り付けることができる。
本発明の他の好適な実施形態では、同軸スピーカー装置の製造方法は、低音再生用スピーカーユニットの中心部に形成された開口に支持部材の下端部を挿入して、前記支持部材を前記低音再生用スピーカーユニットに固定する工程と、高音再生用スピーカーユニットの磁気回路部を、前記支持部材の一部であるフレーム部の上端面に接着剤にて固着する工程と、前記磁気回路部を押圧する突起体を有するカバーを、前記磁気回路部を覆うように前記フレーム部に対して取り付ける工程と、前記低音再生用スピーカーユニットの開口及び前記支持部材の中心軸を貫く貫通穴に放音側と反対側の方向から固定部材を挿入して、前記低音再生用スピーカーユニットと、前記支持部材と、前記高音再生用スピーカーユニットとを固定する工程と、を有する。
上記の同軸スピーカー装置の製造方法によれば、まず、低音再生用スピーカーユニットに対して支持部材を取り付ける。次に、支持部材のフレーム部に対して高音再生用スピーカーユニットの磁気回路部を接着し、さらにフレーム部に対してカバーを取り付ける。そして、低音再生用スピーカーユニットの開口及び支持部材の中心軸を貫く貫通穴に放音側と反対側の方向から固定部材を挿入して、低音再生用スピーカーユニットと、支持部材と、高音再生用スピーカーユニットとを一体化する。支持部材のフレーム部は高音再生用スピーカーユニットの下側フレームとして機能するので、高音再生用スピーカーユニットを安定的に支持部に取り付けることができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。本実施例は、同軸スピーカーにおいて、高音再生用のスピーカーユニットを支持部材に安定的に固定するものである。
[スピーカー装置の構成]
先ず、図1に、本発明の実施例に係るスピーカー装置100の概略構成を模式的に示す。図1(a)は、スピーカー装置100の中心軸を含む平面を切断したときの断面図を示す。図1(b)は、スピーカー装置100の背面図を示す。なお、本実施例のスピーカー装置100は船舶用或いは車載用スピーカーとして好適に用いることができる。以下、図1(a)及び(b)を参照して、本実施例のスピーカー装置100の構成等について説明する。
スピーカー装置100は、低音再生用のスピーカーユニット50と、高音再生用のスピーカーユニット51と、その他各種の部材を備えている。かかるスピーカー装置100は、いわゆる同軸型(コアキシャル型)の2ウェイスピーカーであり、放音側に高音再生用のスピーカーユニット51を、背面側に低音再生用のスピーカーユニット50を同軸上に配置して構成される。このため、スピーカー装置100は、低域から高域にわたりフラットな音再生を実現できる。なお、低音再生用のスピーカーユニット50は、低音及び中音再生が可能なスピーカーユニットであってもよい。また、高音再生用のスピーカーユニット51は、高音及び中音再生が可能なスピーカーユニットであってもよい。
先ず、低音再生用のスピーカーユニット50の構成について述べる。低音再生用のスピーカーユニット50は、主として、振動板1、ダンパー2、防水ダンパー22、ボイスコイルボビン3、ボイスコイル4、及び樹脂フレーム5を有する振動系10と、ポールピース6、環状のマグネット7、及び環状のプレート8を有する磁気回路系11と、樹脂グリル21とを備えている。
先ず、振動系10の各構成要素について説明する。
振動板1は、いわゆるコーン形状の振動板であり、別体のエッジ部1aを接着するか、あるいはエッジ部1aと一体的に形成される。振動板1には、各種の用途に応じ、紙系、高分子系、金属系などの各種の材料を適用することができる。振動板1の外周縁部、即ちエッジ部1aの下端部は、樹脂フレーム5の上部に位置する第1のフランジ部5a上に固着している。一方、振動板1の内周縁部は、ボイスコイルボビン3の外周壁の上端近傍に固着している。
ダンパー2は、フェーノール樹脂などの熱硬化性樹脂を含侵した布製などの材料などからなり、複数の波型が同心円状に形成されている。ダンパー2は、ボイスコイルボビン3を移動自在に支持する。ダンパー2の内周縁部は、ボイスコイルボビン3の外周壁に固着している。一方、ダンパー2の外周縁部は、樹脂フレーム5の中央部近傍に形成された第2のフランジ部5b上に固着している。
防水ダンパー22は、放音側から磁気回路系11などに水滴などが侵入するのを防止する機能を果たす。このため、防水ダンパー22の材料としては、例えば、熱可塑性エラストマーなどの材料が適している。防水ダンパー22の外周縁部は、振動板1の所定位置に取り付けられており、防水ダンパー22の内周縁部は、後述する支持部材40の連結部40bの外周壁に取り付けられている。
ボイスコイルボビン3は、略円筒状の形状をなす。ボイスコイルボビン3の下端部の外周壁には、ボイスコイル4が巻回されている。また、ボイスコイルボビン3の下端部の外周壁は、環状のプレート8の内周壁と一定の間隔を隔てて対向している。さらに、ボイスコイルボビン3の下端部の内周壁は、ポールピース6の上端部の外周壁と一定の間隔を隔てて対向している。そして、ポールピース6の上端部の外周壁と、プレート8の内周壁との間に空隙(磁気ギャップ33)が形成されている。
ボイスコイル4は、プラス/マイナスのリード端子(図示略)を有している。プラス側のリード端子は、L(又はR)チャンネル信号の入力端子であり、マイナス側のリード端子はグランド(GND:接地)信号の入力端子である。各リード端子は、振動板1の所定位置において、各錦糸線9の一端と電気的に接続されており、各錦糸線9の他端は、接続端子32に電気的に接続されている。ボイスコイル4には、接続端子32及び錦糸線9を介して、図示しないアンプ側から1チャンネル分の電気信号が入力される。
樹脂フレーム5は、樹脂材料からなるフレームである。樹脂フレーム5には、スピーカー装置100の様々な構成部品が固定され、スピーカー装置100を支持する役目を担う。樹脂フレーム5は、上方に開いた鍋状又はつぼ状の形状をなし、振動板1のエッジ部1aを支持する第1のフランジ部5aと、ダンパー2の外周縁部を支持する第2のフランジ部5bと、磁気回路系11を載置する載置部5cとを有する。
第1のフランジ部5aは樹脂フレーム5の上部の位置に形成されており、第2のフランジ部5bは樹脂フレーム5の中央部の位置に形成されている。載置部5cは、樹脂フレーム5の下部側、即ち背面側の位置に形成されている。載置部5cの中心軸近傍は、その下面側から上面側にかけて円錐台形状の窪みが形成されている。載置部5cは、その中心軸上に開口5dを有し、その周縁近傍に段部5j及び孔部5kを有し、その背面側に凹部5e及びスリット5mを有する。段部5j、孔部5k、凹部5e及びスリット5mは、低音再生用のスピーカーユニット50の組み立て時に磁気回路系11と樹脂フレーム5との間の空間内の体積変化による接着剤60の気泡発生を防止する役目を果たす。開口5dには、後述する固定部材41が貫通しており、凹部5eには後述する銘板42が貼付されている。この銘板42は、スピーカー装置100の背面側の見栄えなどを良くしたり、或いは製品情報などをユーザに認知させたりする用途として使用される。
次に、磁気回路系11の各構成要素について説明する。
磁気回路系11は、外磁型の磁気回路系として構成されている。本磁気回路は、ポールピース6と、環状のマグネット7と、環状のプレート8とを有する。
ポールピース6は、断面視すると略逆T字状の形状をなす。ポールピース6は、樹脂フレーム5の載置部5c上に接着剤60を介して固着している。ポールピース6は、フランジ状のヨーク6aと、円筒状の形状をなすセンターポール6bと、センターポール6b内に設けられた開口6c及び6dとを有する。
ヨーク6aは、樹脂フレーム5の載置部5c上に配置されている。センターポール6bの下面側の中心軸近傍には円錐台形状の窪みが形成されている。センターポール6b内に形成された開口6c及び6dは各々直径が異なり、それらの開口は通じている。開口6cは、開口6dよりも直径が若干大きく、センターポール6bの中央部近傍からその上部にかけて形成されている。一方、開口6dは、開口6cの下端側、即ちセンターポール6bの中央部側から下部にかけて形成されている。また、開口6cには、後述する支持部材40の下端部40bcが挿入されて、支持部材40がセンターポール6bに固定されている。さらに、開口6c及び6dには、固定部材41が貫通している。なお、開口6cは、後述する支持部材40の貫通穴40bbを介して固定部材41が貫通している。
環状のマグネット7は、ヨーク6aの上面に重なり合うように配置されていると共に、環状のプレート8は、マグネット7の上面に重なり合うように配置されている。センターポール6bは、環状のマグネット7及びプレート8の中央部の開口内を上方に延びている。プレート8の外周縁部は、補強のため、樹脂フレーム5の内周壁に接着剤60を介して固定されている。
磁気回路系11では、マグネット7、プレート8及びポールピース6により磁気回路を構成し、プレート8の内周壁とポールピース6の外周壁との間に形成される磁気ギャップ33にマグネット7の磁束を集中させている。
樹脂グリル21は、例えば樹脂材料からなり、低音再生用のスピーカーユニット50、及び高音再生用のスピーカーユニット51を保護する機能などを有する。このため、樹脂グリル21は、それらを覆うように樹脂フレーム5に取り付けられている。また、樹脂グリル21の上面側には、図示しないストライプ状の間隙が断続的に形成されており、低音再生用のスピーカーユニット50、及び高音再生用のスピーカーユニット51がその間隙を通じて放音側に音波を放射できるようになっている。
次に、高音再生用のスピーカーユニット51について説明する。高音再生用のスピーカーユニット51は、主として、振動板61、ボイスコイル14、及び上側フレーム15を有する振動系30と、ポールピース16、環状のマグネット17、及び環状のプレート18を有する磁気回路系31と、カバー23とを備えている。
先ず、振動系30の各構成要素について説明する。
振動板61は、いわゆるドーム形状の振動板であり、エッジ部61aと一体的に形成されている。振動板61は、上記振動板1と同様に、各種の用途に応じ、紙系、高分子系、金属系などの各種の材料を適用することができる。振動板61の外周縁部、即ちエッジ部61aの外周縁部の下面は、樹脂フレーム15の上面に固着している。
ボイスコイル14は、略円筒状の形状をなす。ボイスコイル14の外周壁は、環状のプレート18の内周壁と一定の間隔を隔てて対向している。一方、ボイスコイル14の内周壁は、ポールピース16の上端部の外周壁と一定の間隔を隔てて対向している。そして、ポールピース16の外周壁と、プレート18の内周壁との間に空隙(磁気ギャップ34)が形成されている。
また、ボイスコイル14は、プラス/マイナスのリード端子(図示略)を有している。プラス側のリード端子は、L(又はR)チャンネル信号の入力端子であり、マイナス側のリード端子はグランド(GND:接地)信号の入力端子である。各リード端子は、図示しない各錦糸線の一端に電気的に接続されており、図示しない各錦糸線の他端は、図示しない接続端子に電気的に接続されている。ボイスコイル14には、その接続端子及び錦糸線を介して、図示しないアンプ側から1チャンネル分の電気信号が入力される。
上側フレーム15は、樹脂材料からなり、略環状の形状をなす。上側フレーム15は、環状のプレート18の上面に重なり合うように配置されている。上側フレーム15は、振動板61の外周縁部、即ちエッジ61aを支持する。
次に、磁気回路系31の各構成要素について説明する。
磁気回路系31は、外磁型の磁気回路系として構成されている。本磁気回路は、ポールピース16と、環状のマグネット17と、環状のプレート18とを有する。
ポールピース16は、断面視すると略逆T字状の形状をなす。ポールピース16の下面には平坦性が確保されている。ポールピース16は、支持部材40の上端面40baに接着剤60(図示略)を介して固着している。ポールピース16は、フランジ状をなすヨーク16aと、円筒状の形状をなすセンターポール16bと、そのセンターポール16b内に設けられた固定穴16cと、センターポール16bの下端部の外周壁とヨーク16aとの間に形成され断面が階段状の形状をなす段部16dとを有する。
ヨーク16aは、支持部材40の上端面40ba上に配置されている。センターポール16bの下面側の中心軸近傍には円錐台形状の窪みが形成されている。固定穴16cは、例えば、雌ねじであり、固定部材41の先端部(例えば、雄ねじ)が挿入されてねじ止めされる。段部16dの外周壁は、マグネット17の下端部の外周壁と接触している。
環状のマグネット17は、ヨーク16aの上面に重なり合うように配置されている。環状のマグネット17の下端部の内周壁は、上記のように、ポールピース16の段部16dの外周側に配置され、環状のマグネット17はヨーク16a上の所定位置に正確に位置決めされている。環状のプレート18は、マグネット17の上面に重なり合うように配置されている。
磁気回路系31では、マグネット17、プレート18及びポールピース16により磁気回路を構成し、プレート18の内周壁とポールピース16の外周壁との間に形成される磁気ギャップ34にマグネット17の磁束を集中させている。
カバー23は、例えば、樹脂材料からなり、後述する支持部材40のフレーム部40aに取り付けられ、高音再生用のスピーカーユニット51の放音側を覆っている。カバー23は、高音再生用のスピーカーユニット51を保護する機能などを有する。
スピーカー装置100のその他各種の部材としては、支持部材40、固定部材41及び銘板42が挙げられる。
支持部材40は、円筒状の形状をなす連結部40bと、その連結部40bの上端面40baから高音再生用のスピーカーユニット51の周囲を覆うように上方に延在してなるフレーム部40aとを有する。フレーム部40aにはカバー23が装着されており、高音再生用のスピーカーユニット51が覆われている。連結部40bは、低音再生用のスピーカーユニット50と、高音再生用のスピーカーユニット51とを同軸上に配置している。連結部40bの下端部40bcは、上記したように、ポールピース6の開口6cに挿入された状態で固定されている。平坦性の確保された上端面40baには、高音再生用のスピーカーユニット51が接着剤60(図示略)を介して固着している。連結部40b内には、その中心軸上を上下方向に貫通する貫通穴40bbが形成されており、その貫通穴40bbには固定部材41が貫通している。
固定部材41としては、例えば、雄ねじやボルトなどの部材が好適である。固定部材41の先端部には、固定穴16cの雌ねじに対応する雄ねじが形成されている。固定部材41は、スピーカー装置100の背面側から開口5d、6d及び6c、並びに貫通穴40bbに通じて固定穴16cに挿入されている。これにより、低音再生用のスピーカーユニット50と、高音再生用のスピーカーユニット51とが支持部材40を介して同軸上に固定されている。
銘板42は、高分子材料や金属材料などからなり、円板状の形状をなす。銘板42は、上記したように、樹脂フレーム5の凹部5eに粘着剤や接着剤などにより貼り付けられている。銘板42には、製品情報や会社名などが印字されている。
以上に述べたスピーカー装置100において、アンプ側から各錦糸線に電気信号が入力されると、その電気信号はボイスコイル4、14の各リード端子を介して、ボイスコイル4、14へ供給される。これにより、磁気ギャップ33、34内でボイスコイル4、14に夫々駆動力が発生し、振動板1、61をスピーカー装置100の軸方向に振動させる。こうして、スピーカー装置100は放音側に音波を放射する。
[高音再生用スピーカーの固定機構]
次に、図2を参照して、高音再生用のスピーカーユニット51を支持部材40に安定的に固定する機構について説明する。図2(a)は、図1(a)における高音再生用のスピーカーユニット51の近傍を拡大した断面図を示す。図2(b)は、図2(a)の矢印G方向から視認した状態のカバー23の局部断面図を示す。図2(c)は、支持部材40のフレーム部40aの周方向端部に形成された係合爪40abの付近の局部斜視図を示す。図2(d)は、図2(a)における振動板61のみを拡大した断面図を示す。
図1(a)及び図2(a)から理解されるように、本実施例のスピーカー装置100では、低音再生用のスピーカーユニット50と高音再生用のスピーカーユニット51とを連結して支持する支持部材40の上方の一部が、高音再生用のスピーカーユニット51の下側フレームを兼ねている。言い換えれば、高音再生用のスピーカーユニット51の下側フレームが、低音再生用のスピーカーユニット50と高音再生用のスピーカーユニット51とを連結して支持する支持部材と一体に構成されている。具体的には、支持部材40の上方部分に形成されているフレーム部40aが、高音再生用のスピーカーユニット51の下側フレームとして機能している。
フレーム部40aは、周方向に複数の係合爪40abを有する。各係合爪40abは、フレーム部40aの周方向端部の位置に、且つ、その周方向端部の周方向に断続的に形成されている。各係合爪40abは、図2(a)及び(c)に示すように、断面が鉤状の形状をなす。なお、一組の係合爪40abは、図示のように、スピーカー装置100の同一の直径上の互いに対向する位置に形成することが好ましい。これにより、カバー23とフレーム部40aとの結合強度を周方向に等しくすることができる。
支持部材40の上端面40baには、接着剤60を介して、ポールピース16の下面が固定されている。なお、上端面40baとポールピース16の下面は共に平坦性が確保されている。そして、ヨーク16a上にはマグネット17が重なり合うように配置され、さらにマグネット17上にはプレート18が重なり合うように配置されている。また、プレート18上には、樹脂製の上側フレーム15が重なり合うように配置されている。
上側フレーム15の上面には、図2(a)に示すように、係合凹部15a及び係合凸部15bが夫々形成されている。振動板61のエッジ部61aの外周縁部には、図2(d)に示すように、凹部61ab及び凸部61acが夫々隣接した状態で形成されている。なお、振動板61には、図2(d)に示すように、ボイスコイル14を挿入するための窪み61bが形成されている。そして、振動板61のエッジ部61aの外周縁部は、上側フレーム15上に重なり合うように配置されており、凹部61ab及び凸部61acは、それぞれ上側フレーム15の係合凹部15a及び係合凸部15bにはめ込まれる。このため、振動板61は、上側フレーム15の係合凸部15bによって横方向への移動が阻止され、振動板61は上側フレーム15上に安定的に固定されている。
カバー23は、外周部23aと、突起体23bと、係合突起体23cとを有する。
外周部23aは、フレーム部40aの周端部の外周壁に対向している。外周部23aは、複数の開口23abを有する。各開口23abは、外周部23aの周端部近傍の位置に、且つ、その周方向に断続的に形成されている。また、各開口23abは、フレーム部40aの各係合爪40abと対向する位置に形成されている。各開口23abは、図2(b)に示すように矩形状の形状をなし、各係合爪40abと略同一の大きさに形成されている。そして、フレーム部40aの各係合爪40abは、図2(a)に示すように各開口23abと係合している。
突起体23bは、薄肉円筒状の形状をなし、カバー23の下面から、振動板61の凹部61ab側に突出している。そして、平坦性の確保された突起体23bの下面は、凹部61abに当接していると共に、その突起体23bは、磁気回路系31側に対して一定の圧力を付与している。こうして、高音再生用のスピーカーユニット51は、突起体23bと支持部材40の上端面40baとにより挟持されている。
係合突起体23cは、カバー23の下面からプレート18の外周縁部側に突出している。そして、係合突起体23cの周端部近傍の内周壁は、プレート18の外周縁部に当接している。また、係合突起体23cの下方端部には、鉤状の形状をなす爪部23caがその周方向に断続的に複数形成されており、各爪部23caはプレート18の外周縁部の下面の少なくとも一部に係合している。このため、プレート18は、カバー23の突起体23bと各爪部23caとにより挟持されている。
以上に述べた構造を有する高音再生用のスピーカーユニット51では、カバー23をフレーム部40a側に押し込んで、振動板61の凹部61abを突起体23bの下面で押圧しつつ、各係合爪40abを各開口23abに嵌め込むと共に、磁気回路系31をフレーム部40aの上端面40baに接着剤60で固着する。これにより、高音再生用のスピーカーユニット51では、磁気回路系31及び振動板61(以下、両者をまとめて「磁気回路部」とも呼ぶ。)がカバー23の突起体23bと支持部材40の上端面40baとにより挟持される。換言すれば、高音再生用のスピーカーユニット51の重量の大部分を占める磁気回路部は、突起体23bにより支持部材40側に押圧される。よって、磁気回路部のヨーク16を支持部材40の上端面40baに接着する際に、接着剤60が固化するまでの間に、高音再生用のスピーカーユニット51が自重によって傾いたり、外れたりすることはなく、支持部材40も傾くことはない。よって、高音再生用のスピーカーユニット51を支持部材40の上端面40baに安定的に固定することができる。
また、カバー23が磁気回路系31に取り付けられた状態では、係合突起体23cの周端部近傍の内周壁は、プレート18の外周縁部に当接すると共に、係合突起体23cの爪部23caは、プレート18の外周縁部の下面の少なくとも一部に係合する。なお、爪部23caとプレート18の外周縁部の下面との間は、全周に亘って接着剤が塗布される。よって、プレート18は、突起体23bと爪部23caとにより挟持され、プレート18を含む磁気回路系31の横方向の位置ずれを防止することができる。
[スピーカー装置の製造方法]
次に、図3乃至図8を参照して、本発明の実施例に係るスピーカー装置100の製造方法について説明する。なお、本発明は高音再生用のスピーカーユニット51を支持部材40に固定する方法に特徴があるので、低音再生用のスピーカーユニット50を製造する方法についての説明は省略する。図3は、スピーカー装置100の製造方法のフローチャートを示す。図4は、高音再生用のスピーカーユニット51の製造方法のフローチャートを示す。図5乃至図7は、図4に示すフローチャートに対応する高音再生用のスピーカーユニット51の各製造工程の断面図を示す。図8は、図3に示すフローチャートの工程S3及びS4に対応するスピーカー装置100の各製造工程の断面図を示す。
先ず、高音再生用のスピーカーユニット51を作製する(工程S1)。具体的には、高音再生用のスピーカーユニット51は、図4に示す工程P1乃至P3を経て作製される。まず、工程P1では、高音再生用のスピーカーユニット51の磁気回路系31を作製し、その作製した磁気回路系31に上側フレームを取り付ける。
即ち、まず工程P1では、図5(a)に示されるポールピース16に図示しない接着剤を介して環状のマグネット17を取り付ける。このとき、環状のマグネット17の下端部の内周壁と、ポールピース16の段部16dの外周壁とを接触させつつ、その環状のマグネット17を、接着剤を介してヨーク16a上に固定する。これにより、環状のマグネット17は、ヨーク16a上の適正な位置に正確に位置決めされる。このようにして、環状のマグネット17がポールピース17に取り付けられた状態が図5(b)に示される。次に、図5(c)に示すように、環状のマグネット17の上面に環状のプレート18を図示しない接着剤を介して取り付ける。これにより、磁気回路系31が作製される。次に、図5(d)に示すように、その作製された磁気回路系31の環状のプレート18の上面に、上側フレーム15を図示しない接着剤を介して取り付ける。
次に、工程P2では、振動板61にボイスコイル14を取り付ける。具体的には、図6(a)に示す振動板61の窪み61b内にボイスコイル14を巻きつける。このようにして、ボイスコイル14が振動板61の窪み61b内に巻きつけられた状態が図6(b)に示される。
次に、工程P3では、ボイスコイル14の巻きつけられた振動板61を、上側フレーム15に取り付け、さらにカバー23を磁気回路系31に取り付ける。
即ち、先ず工程P3では、振動板61のエッジ部61aの外周縁部と、上側フレーム15の上面とが重なり合うように、振動板61を図示しない接着剤を介して上側フレーム15上に取り付ける。具体的には、図7(a)に示すように、振動板61の凸部61acを上側フレーム15の係合凸部15bに嵌め込み、振動板61の凹部61abの下面を上側フレーム15の係合凹部15a上に接触させる。これにより、振動板61の窪み61bはセンターポール16bの上端部に位置する。また、これにより、振動板61は、上側フレーム15の係合凸部15bによって横方向の移動が阻止され、振動板61は上側フレーム15上に安定的に固定される。
続いて、工程P3では、カバー23を磁気回路系31に取り付ける。具体的には、カバー23を磁気回路系31側に押し込んで、振動板61の凹部61abを突起体23bの下面で押圧しつつ、係合突起体23cの爪部23caとプレート18の外周縁部の下面の少なくとも一部とを係合する。続いて、爪部23caとプレート18の外周縁部の下面の一部との間に接着剤60を全周に亘って塗布する。こうして、カバー23が磁気回路系31に取り付けられる。以上述べた工程P1乃至P3を経て、図7(b)に示すように、高音再生用のスピーカーユニット51が作製される。
次に、図3に戻り、高音再生用のスピーカーユニット51を支持部材40に取り付ける(工程S2)。具体的には、まず、磁気回路系31の構成要素であるポールピース16の下面に対応する上端面40baの位置に接着剤60を塗布する。次に、フレーム部40aの各係合爪40abを各開口23abに嵌め込みつつ、平坦性の確保されたポールピース16の下面を平坦性の確保された上端面40baに固着する。かかる状態が図8(a)に示される。
これにより、磁気回路部は、カバー23の突起体23bと上端面40baとにより挟持されるため、換言すれば、磁気回路部はその突起体23bにより支持部材40側に押圧されるので、その接着剤60が固化するまでの間に、高音再生用のスピーカーユニット51が自重によって傾くようなことはなく、支持部材40も傾くようなことはない。よって、高音再生用のスピーカーユニット51を支持部材40の上端面40baに安定的に固定することができる。
次に、磁気回路部と支持部材40の上端面40baとの間に塗布した接着剤がある程度固化した時点で、高音再生用のスピーカーユニット51と低音再生用のスピーカーユニット50とを支持部材40を介して固定部材41で固定する(工程S3)。具体的には、放音側と反対側の背面側から固定部材41を開口5d、6d及び6c、並びに貫通穴40bbに通し、その固定部材41の先端部をポールピース16の固定穴16cにねじ込む。これにより、低音再生用のスピーカーユニット50と、高音再生用のスピーカーユニット51とは、図8(b)に示すように、支持部材40を介して同軸上に固定される。
次に、その他各種部材、即ち、銘板42及び樹脂グリル21を取り付ける(工程S4)。具体的には、銘板42は、樹脂フレーム5の凹部5eに貼着する。樹脂グリル21は、樹脂フレーム5側に押し込むことにより樹脂フレーム5に取り付ける。こうして、図1に示すスピーカー装置100が製造される。
本発明の実施例に係るスピーカー装置の構成を断面図及び背面図として示す。 本実施例に係る高音再生用のスピーカーユニットを支持部材の上端面に支持する機構を拡大した断面図等を示す。 本発明の実施例に係るスピーカー装置の製造方法のフローチャートを示す。 高音再生用のスピーカーユニットの製造方法のフローチャートを示す。 高音再生用のスピーカーユニットの各製造工程の断面図を示す。 高音再生用のスピーカーユニットの各製造工程の断面図を示す。 高音再生用のスピーカーユニットの各製造工程の断面図を示す。 スピーカー装置の各製造工程の断面図を示す。
符号の説明
61 振動板
61a エッジ部
61ab 凹部
61ac 凸部
15 上側フレーム
15a 係合凹部
15b 係合凸部
18 プレート
23 カバー
23ab 開口
23b 突起体
23c 係合突起体
31 磁気回路系
40 支持部材
40a フレーム部
40ab 係合爪
40b 連結部
40ba 上端面
40bb 貫通穴
41 固定部材
60 接着剤
50、51 スピーカーユニット
100 スピーカー装置

Claims (8)

  1. 磁気回路部と、
    前記磁気回路部を支持するフレーム部を有する支持部材と、
    前記フレーム部に取り付けられ、前記磁気回路部を覆うカバーと、を備え、
    前記磁気回路部は、前記フレーム部の支持面に接着剤により固定されており、かつ、前記カバーと前記支持面とにより挟持されていることを特徴とするスピーカーユニット。
  2. 前記フレーム部は、周端部に形成された係合爪を有し、
    前記カバーは、前記フレーム部の前記周端部の外周壁に対向する前記カバーの周端部近傍に形成された開口を有し、
    前記係合爪と前記開口とが係合することにより前記カバーが前記フレーム部に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカーユニット。
  3. 前記磁気回路部上に固定された上側フレームと、
    前記上側フレーム上に固定され、エッジ部を有する振動板と、を備え、
    前記エッジ部の外周縁部には凹部が形成されていると共に、前記カバーには前記凹部と対向する位置に前記凹部側に突出する突起体が形成されており、
    前記突起体は、前記凹部及び前記上側フレームを介して前記磁気回路部を押圧していることを特徴とする請求項1又は2に記載のスピーカーユニット。
  4. 前記エッジ部の前記外周縁部には凸部が形成されていると共に、前記上側フレームの上面には前記凸部と対応する位置に係合凸部が形成されており、
    前記凸部と前記係合凸部とは当接していることを特徴とする請求項3に記載のスピーカーユニット。
  5. 前記磁気回路は、前記上側フレームの下面に対向配置されたプレートを含み、
    前記カバーは、前記プレートの外周縁部側に突出する係合突起体を有し、
    前記係合突起体の周端部には、爪部が形成されており、
    前記爪部は、前記プレートの前記外周縁部の下面の少なくとも一部に係合しており、
    前記プレートは前記爪部と前記突起体とにより挟持されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のスピーカーユニット。
  6. 磁気回路部と、前記磁気回路部を支持するフレーム部を有する支持部材と、前記フレーム部に取り付けられ、前記磁気回路部を覆うカバーと、を備え、前記磁気回路部は、前記フレーム部の支持面に接着剤により固定されており、かつ、前記カバーと前記支持面とにより挟持されている高音再生用スピーカーユニットと、
    低音再生用スピーカーユニットと、を備え、
    前記低音再生用スピーカーユニットと前記高音再生用スピーカーユニットとは前記支持部材を介して同軸上に配置されており、
    前記支持部材の前記フレーム部と反対側の端部は、前記低音再生用スピーカーユニットに取り付けられていることを特徴とする同軸スピーカー装置。
  7. 前記支持部材は、前記低音再生用スピーカーユニットと前記高音再生用スピーカーユニットとを連結する連結部と、前記高音再生用スピーカーユニットの下側フレームとして機能する前記フレーム部とが一体成形されてなることを特徴とする請求項6に記載の同軸スピーカー装置。
  8. 低音再生用スピーカーユニットの中心部に形成された開口に支持部材の下端部を挿入して、前記支持部材を前記低音再生用スピーカーユニットに固定する工程と、
    高音再生用スピーカーユニットの磁気回路部を、前記支持部材の一部であるフレーム部の上端面に接着剤にて固着する工程と、
    前記磁気回路部を押圧する突起体を有するカバーを、前記磁気回路部を覆うように前記フレーム部に対して取り付ける工程と、
    前記低音再生用スピーカーユニットの開口及び前記支持部材の中心軸を貫く貫通穴に放音側と反対側の方向から固定部材を挿入して、前記低音再生用スピーカーユニットと、前記支持部材と、前記高音再生用スピーカーユニットとを固定する工程と、を有することを特徴とする同軸スピーカー装置の製造方法。

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