JP2005241304A - 外観検査方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】泡候補部の各輪郭に対して、設定した外接矩形内に検査ラインを設定し、検査ライン上の画素の特徴を各画素の微分値若しくは微分方向値を基に調べる。そしてその特徴が上述した泡の特徴を満たすか否かをチェックし、満たす場合には検査領域22内に泡が存在すると判定する。
【選択図】図1
Description
(例1)
前記の泡候補点の連結で得られた泡候補部の輪郭は、泡の特徴から図4に示すように内側の輪郭と外側の輪郭からなる。この泡候補部の輪郭が外側と内側に現れることを利用して、本例では、泡の検出を行う。つまり検査ラインL1…Lnを水平方向に設定した場合、図8に示すように斜線を入れている各画素の連結線で示される泡候補部の輪郭が内側、外側の両側に存在すると、例えば検査ラインL5と交差する泡候補部の輪郭上の画素が4画素存在することになる。そこで演算部12が泡を判定する場合の基準値として、予め決めた所定の検査ライン、例えばL5と交差する画素数を設定し、ラスタ走査において検査ラインL5を走査したときに交差する画素数をカウントし、このカウント値が前記基準値と一致した場合に泡と判定する。
(例2)
本例では、上述のように泡候補部の輪郭が外側と内側に現れ、また、内側と外側で微分方向値が異なるという泡の特徴を用いて、泡の検出を行う。
(例3)
本例では、図10に示すように泡候補部の輪郭X1,X2の内側に、泡候補部の輪郭X1,X2より濃淡差は小さいが、光量のムラαなどにより、濃淡差が発生し、微分値がある程度の大きさを持つ部分が現れる可能性があるという泡の特徴を用いたものである。
(例4)
本例では、例2と同様に泡の特徴として、輪郭線が外側と内側に現れ、且つ内側と外側で微分方向値が異なること利用して、泡の検出を行う。
(例5)
本例でも、泡の特徴として、例2,例4と同様に、輪郭線が外側と内側に現れ、また内側と外側で微分方向値が異なるという泡の特徴を利用して、泡の検出を行う。
(例6)
本例は、演算部5は例5における濃淡値が所定値以下の画素の数をカウントする処理を行う。この処理は、検査ラインL5以外で、検査ライン上の画素の微分方向値が4種類以上ある他の検査ライン(図9ではL6)においても濃淡値を測定して所定値以下の画素数をカウントする処理を行う。そしてこのように処理を行った複数の検査ラインにおける画素数の総和をとることにより、つまり前記所定値以下の画素で囲まれた領域の面積値とする、
そしてこの面積値を予め設定してある閾値と比較し、面積値が閾値以上ある場合に泡と判定するのである。
(例7)
本例では、例6で説明した領域を図12に示すように演算部12が領域Yとして抽出して、この抽出した領域Y内の面積及びその領域Yの外周囲長を測定する処理を行い、これら測定値が、予め設定しているそれぞれの閾値以上の場合に泡が存在すると判定するのである。
(例8)
例7では、泡判定の条件に上述した領域Yの面積と、その外周囲長を用いたが、本例では、外周囲長の代わりに領域Y、つまり図11のA画素−B画素と、C画素−画素D間の平均濃淡値を求め、その平均濃淡値が予め設定した閾値以下の場合に泡の輪郭であると判定する。
(例9)
上述したように図9で示す如く、泡候補部の輪郭が内側、外側の両側に存在すると、例えば検査ラインL5と交差する泡候補部の輪郭上に存在する画素の微分方向値が、6,2,8,4の4種類存在する。この種別数が予め設定しておいた閾値(例えば4)以上であるとして、泡が存在すると判定するのが例2であった。
(例10)
上述したように図9で示す如く、泡候補部の輪郭が内側、外側の両側に存在すると、例えば検査ラインL5では交差する泡候補部の輪郭上に存在する画素の微分方向値が、6,2,8,4の4種類存在する。この種別数が予め設定しておいた閾値(例えば4)以上であるとして、泡が存在すると判定するのが例2であった。
(例11)
例8では平均濃淡値が所定の閾値以上あれば泡と判定しているが、本例では、演算部12の制御の下で、閾値にオフセットを設定できるようにし、演算部12がこのオフセットを設定した閾値と、例8と同様に求めた平均濃淡値とを比較して平均濃淡値が閾値以上の場合に泡と判定するのである。
(例12)
上述したように図9で示すように検査ラインL1…Lnを水平方向に設定した場合、泡候補部の輪郭が内側、外側の両側に存在すると、例えば検査ラインL5と交差する泡候補部の輪郭上に存在する画素の微分方向値が、6,5,4の4種類存在する。
(例13)
例12では、1本の検査ライン、例えばL5に濃淡測定用画素a1、a2を設定して、その画素a1,2間の濃淡差を測定し、その絶対値が予め設定した閾値以上の場合が泡が存在すると判定していたが、本例では、演算部12は、例えば検査ラインL5で泡の存在の判定した上で、次に検査ライン、例えばL6についても図13に示すように同様に濃淡測定用画素b1,b2を設定して、その画素b1,b2間の濃淡差を測定し、その濃淡差が所定の閾値以上の場合、泡が存在する判定する処理を行い、この処理後、泡と判定された検査ラインが連続している場合に、最終的に泡の存在を判定するのである。
(例14)
本例は、泡候補部の輪郭が外側と内側とに現れ、また内側と外側の方向値が異なるという泡の特徴とを利用するもので、検査ラインを水平方向に設定した場合、図14に示すように、演算部12によりラスタ走査を行うときに泡候補部の輪郭の画素を始点Iから順に矢印で示すように追跡処理して、終点IIを経由して始点Iに戻ってくるような場合、その追跡線が外側と内側に2本存在する場合(場合によってはノイズなどの影響で3本以上存在する可能性もある)、泡が存在すると判定する。
Claims (15)
- 外部から内部が撮像可能な透明若しくは半透明な容器に封入された液体の外観検査万法において、該容器外から液体を撮像手段で撮像し、濃淡画像として保持する撮像過程と、撮像した濃淡画像の中で、予め設定された検査領域内の各画素について微分処理して微分値画像及び微分方向値画像を生成する微分処理過程と、微分値画像の検査領域内をラスタ走査し、所定の微分値以上の値を持つ画素を探索し、この探索で抽出した画素を泡候補点とする泡候補点抽出過程と、抽出した泡候補点を始点として、周辺画素に他の泡候補点が存在する場合はこれら泡候補点を連結処理して泡の輪郭を抽出する泡候補部の輪郭抽出過程と、抽出された泡候補部の輪郭に外接する外接矩形を設定する泡外接矩形設定過程と、設定された泡外接矩形内部に縦横に検査ラインを設定し、該検査ライン上の各画像について、泡の特徴を満たすか否かを判定することを特徴とする外観検査方法。
- 設定した縦横の検査ラインが交差する泡候補部の輪郭の数により泡部を認識することを特徴とする請求項1記載の外観検査方法。
- 設定した検査ライン上の画素で、所定の微分値以上の値を持つ画素の微分方向値の種別数をとり、その種別数の値が所定の閾値以上であれば泡と判定することを特徴とする請求項1記載の外観検査方法。
- 設定した検査ライン上の画素で、所定の微分値以上の値を持つ画素の総和をとり、その総和の値が所定の閾値以上であれば泡と判定することを特徴とする請求項1記載の外観検査方法。
- 設定した検査ライン上の画素で、1本の検査ライン毎の、所定の微分値以上の値を持つ画素の微分方向値の種別数をとり、その種別数の値が所定値以上である検査ラインの総和が所定の閾値以上であれば泡と判定することを特徴とする請求項1記載の外観検査方法。
- 設定した検査ライン上の画素で、所定の微分値以上の値を持つ画素の微分方向値の種別数をとるとともに、その微分方向値を持つ画素間の濃淡値を測定し、その測定値が所定の閾値以下の値を持つ場合に、泡と判定することを特徴とする請求項1記載の外観検査方法。
- 設定した検査ライン上の画素で、所定の微分値以上の値を持つ画素の微分方向値の種別数をとるとともに、その微分方向値を持つ画素間の濃淡値を測定し、その測定値が所定値以上である画素で囲まれた領域の面積が所定の閾値以上の場合に、泡と判定することを特徴とする請求項1記載の外観検査方法。
- 設定した検査ライン上の画素で、所定の微分値以上の値を持つ画素の微分方向値の種別数をとり、その微分方向値を持つ画素間の濃淡値を測定し、その測定値が所定値以上である画素で囲まれた領域の面積が所定の閾値以上で、且つ所定の閾値以上の値を持ち、且つ前記領域の外周囲長が所定の閾値以上の場合に、泡と判定することを特徴とする請求項1記載の外観検査方法。
- 設定した検査ライン上の画素で、所定の微分値以上の値を持つ画素の微分方向値の種別数をとるとともに、その微分方向値を持つ画素間の濃淡値を測定し、その測定値が所定値以下である画素で囲まれる領域の面積が、所定の閾値以上の値を持ち、且つ前記領域の平均濃淡値が、所定の閾値以上を持つ場合に、泡と判定することを特徴とする請求項1記載の外観検査方法。
- 設定した検査ライン上の画素で、1検査ライン毎に、所定の微分値以上の値を持つ画素の微分方向値の種別数をとり、その種別数の値が所定値以上の検査ラインについて、その検査ラインが連続する数が所定の閾値以上を持つ場合に、泡と判定することを特徴とする請求項1記載の外観検査方法。
- 設定した検査ライン上の画素で、1検査ライン毎に、所定の微分値以上の値を持つ画素の微分方向値の種別数をとり、前の検査ライン上に2より大きい予め設定された所定数以上の方向の微分方向値を持つ画素が存在し、次の検査ライン上に1方向か、或いは2方向の微分方向値を持つ画素しか存在しない場合に、或いは前の検査ライン上に1方向か、2方向の微分方向値を持つ画素が存在し、次の検査ライン上に前記の所定数以上の方向の微分方向値を持つ画素が存在する場合に、泡と判定することを特徴とする請求項1記載の外観検査方法。
- 設定した検査ライン上の画素で、所定の微分値以上の値を持つ画素の微分方向値の種別数をとるとともに、その微分方向値を持つ画素間の濃淡値を測定し、その測定値が所定値以上である画素で囲まれる領域の面積が、所定の閾値以上の値を持ち、且つ前記領域の平均濃淡値が、オフセットを設定した所定の閾値以上の値を持つ場合に、泡と判定することを特徴とする請求項1記載の外観検査方法。
- 設定した検査ライン上の画素で、所定の微分値以上の値を持つ画素の微分方向値の種別数をとり、その種別数の値が所定値以上の場合の微分方向値を持つ画素に濃淡値測定用画素を設定して境界部の濃淡差を求め、その濃淡差の値が所定値以上の画素が所定の閾値以上の値を持つ場合に、泡と判定することを特徴とする請求項1記載の外観検査方法。
- 設定した検査ライン上の画素で、所定の微分値以上の値を持つ画素の微分方向値の種別数をとり、その種別数の値が所定値以上の場合の微分方向値を持つ画素に、濃淡値測定用画素を設定して境界部の濃淡差を求め、その濃淡差の値が所定値以上の画素が、連続して存在するか否かを調べ、所定の閾値以上の画素数分連続して存在する場合に、泡と判定することを特徴とする請求項1記載の外観検査方法。
- 設定した検査ライン上の画素で、所定の微分値以上の値を持つ画素について、その微分方向値に基づいて追跡処理を行い、始点に戻る追跡ラインが2本以上存在する場合に、泡と判定することを特徴とする請求項1記載の外観検査方法。
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