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JP2005104237A - 車両用居眠り防止装置 - Google Patents

車両用居眠り防止装置 Download PDF

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JP2005104237A JP2003338481A JP2003338481A JP2005104237A JP 2005104237 A JP2005104237 A JP 2005104237A JP 2003338481 A JP2003338481 A JP 2003338481A JP 2003338481 A JP2003338481 A JP 2003338481A JP 2005104237 A JP2005104237 A JP 2005104237A
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Abstract

【課題】 疲れ検出手段14〜17と既設の冷房装置8とを組み合せて、運転者Aに対して覚醒のために有効な刺激を与える。
【解決手段】 運転者Aの疲れ状態を検出する疲れ検出手段14〜17と、運転者Aの頭部後方に向けて冷風を吹き出す冷風吹出口13aを備えた冷房装置8とを組み合せ、冷房制御装置18は、疲れ検出手段14〜17から供給される疲れ検出信号に基づいて冷風吹出口13aから冷風を吹き出す。
これは、疲れ検出手段14〜17にて疲れを検出した場合、運転者Aの頭部後方に直接冷風を吹きかけて冷却することにより、眠気が解消して居眠り運転防止の効果が大きい。また、冷風吹出口13aが近くなり、冷風を的確に運転者Aの頭部後方に当てられるため、少ない冷風でもより頭寒効果を発揮することができ、運転者Aにだけ効果的に眠気防止を行うことができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用の居眠り防止装置に関するものであり、特に蓄冷式冷房装置を用いて運転者の頭部後方に向けて冷風を吹き出して眠気を覚醒させるようにした車両用居眠り防止装置に関するものである。
大型トラックなどで長時間車両を運転していると、疲れから居眠りをして事故につながることがある。この問題に対して従来、心拍数やまばたきなどの生理的現象や車両の挙動等に基づいて運転者の居眠り状態を検出して、可聴表示・芳香・空調運転状態の変更等によって覚醒を促すようにした装置が種々提案されている。
しかしながら、警告音などの可聴表示よって覚醒を促すものについては、個人の聴力に差があるため、聴力の弱い人を想定して充分な音量を確保すると、聴力の優れた人にとっては音量が大きすぎて驚く可能性がある。芳香についても同様に、嗅覚の能力が人によって異なり、また、嗅覚が体調によって変化する。冷風を顔に吹きかけることについては、個人差や体調差には余り影響を受けないが、顔に冷風を吹きかけるためにダクトやドアなどを追加する必要がある。あるいは、車両用空調装置の運転状態を、例えば急冷運転状態に変更するようにすると、同乗者にも冷風が供給されてしまうという問題がある。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、その目的は、疲れ検出手段と従来の冷房装置とを組み合せることにより、運転者に対して覚醒のために有効な刺激を与えることのできる車両用居眠り防止装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項5に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、運転者(A)の疲れ状態を検出する疲れ検出手段(14〜16)と、運転者(A)の頭部後方に向けて冷風を吹き出す冷風吹出口(13a)を備えた冷房装置(8)と、冷房装置(8)の作動を制御する制御手段(18)とを備え、制御手段(18)は、疲れ検出手段(14〜16)から供給される疲れ検出信号に基づいて冷風吹出口(13a)から冷風を吹き出すことを特徴としている。
疲れを検出する方法は、ハンドル操作の動きや眼球の動きなどから検出する方法が考案されている。この請求項1に記載の発明によれば、疲れ検出手段(14〜16)にて疲れ(眠気)を検出した場合、運転者(A)の頭部後方(首筋)に直接冷風を吹きかけて冷却することにより、眠気が解消して居眠り運転防止の効果が大きい。これは、通常の運転席前方に配置された車両用空調装置(エアコン)から冷風を供給するのと比べて冷風吹出口(13a)が近くなり、冷風を的確に運転者(A)の頭部後方(首筋)に当てられるため、少ない冷風でもより頭寒効果を発揮することができ、運転者(A)にだけ効果的に眠気防止を行うことができる。
また、請求項2に記載の発明では、制御手段(18)は、所定レベル以上の疲れ検出信号が入力された場合に所定時間(T)の間だけ冷風吹出口(13a)から冷風を吹き出すことを特徴としている。これは、冷たい風でも当て続けていると慣れてしまい、眠気防止の効果が薄れてしまううえ、冷たい風を当て続けることで運転者(A)の体調を崩すことともなり兼ねない。この請求項2に記載の発明によれば、所定レベル以上の疲れが検出される毎に揺らぎ的に冷風が吹きかけられることで、少ない冷風でもより効果的に、覚醒のために有効な刺激を与えることができる。
また、請求項3に記載の発明では、冷房装置(8)は蓄冷手段(12)を備えており、蓄冷手段(12)にて冷却した空気を冷風吹出口(13a)から吹き出すことを特徴としている。蓄冷手段(12)を用いた冷房装置(8)は、通常1.5〜2時間走行しているうちに蓄冷が完了する(冷房ユニット内の蓄冷パックを凍らせる)ことができる。よって、この請求項3に記載の発明によれば、1.5〜2時間運転した後には、冷凍サイクルを運転して冷風を供給する冷房装置と比べて即効的に冷風を供給できるうえ、省エネルギーともなる。
また、請求項4に記載の発明では、冷房装置(8)として、車両がアイドルストップしている時に運転者(A)に冷風を供給するための蓄冷式冷房装置(8)を用いていることを特徴としている。これは、荷待ちや仮眠などでアイドルストップしている時に運転者(A)に冷風を供給するための蓄冷式冷房装置(8)を、走行中に居眠り防止装置として用いるものである。この請求項4に記載の発明によれば、疲れ検出手段(14〜16)と従来の冷房装置とを組み合せて効果的な居眠り防止装置を構成できることとなるうえ、コストを抑えることができる。
また、請求項5に記載の発明では、冷房装置(8)は、車両の運転席(25)の後方に配置されていることを特徴としている。この請求項5に記載の発明によれば、冷房装置(8)と運転者(A)の頭部との距離を近くすることができ、短い送風ダクト(13)でよいことなどから搭載容易となり、コストも抑えられる。また、トラック車両などでは運転席(25)後方の仮眠用ベッド(22)内に冷房装置(8)を配置することもでき、省スペースともなる。尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る冷凍サイクルを示す模式図であり、図2は、本発明の一実施形態における車両用居眠り防止装置の構成を示すトラック車室部の概略断面図である。1はコンプレッサであり、トラックの図示しない走行用エンジンにより電磁クラッチ1aを介して駆動されるようになっている。
2は、コンプレッサ1から吐出された高温・高圧のガス冷媒を冷却して凝縮するコンデンサで、3は、このコンデンサ2で凝縮した液冷媒を溜めて液冷媒のみを導出するレシーバである。4は、冷媒の流れを断続する常開式の電磁弁であり、5は、液冷媒を減圧して膨張させる減圧手段としての温度作動式膨張弁である。また5aは、温度作動式膨張弁5の感温筒部分である。
6は、減圧された冷媒を蒸発させて吸熱を行う空調用蒸発器で、トラック車両の運転室20内を冷房するものであり、先の膨張弁5やブロワ6aと共に運転室20前方の計器盤23下方部に配設された空調ユニット7(図1の破線部)内に設置されている。この空調ユニット7内にはブロワ6aにより空気が送風され、この送風空気が空調用蒸発器6により冷却された後、図示しないヒータユニットや吹出口機構を経て運転室20内へ吹き出すようになっている。
24は吹出口機構の一つで、計器盤23の上方部に開口している冷風吹出用の吹出口であり、空調用蒸発器6により冷却された冷風を運転室20内の乗員(運転者Aおよび助手席乗員)の上半身に向かって吹き出すようになっている。26は運転室20および仮眠室21の床であり、コンプレッサ1などは床26下方のエンジンルームに設置されている。
7aは上記運転室20空調用の膨張弁5や空調用蒸発器6などの機器を有する空調用冷媒回路で、先の電磁弁4はこの空調用冷媒回路7aへの冷媒の流れを断続する。8aは、この空調用冷媒回路7aと並列に設けられた蓄冷用冷媒回路で、9はこの蓄冷用冷媒回路8aに流入する液冷媒を減圧して膨張させる減圧手段としての定圧膨張弁で、その下流側が所定圧力以下に低下すると開弁するものである。
10は蓄冷用の冷媒蒸発器であり、トラック車両の運転室20後方で運転席25の後に設けられた仮眠室20内に配設された蓄冷式冷房装置8内に設置されている。11は逆止弁で、空調用蒸発器6側から蓄冷用蒸発器10へ高温冷媒が逆流するのを防止して、蓄冷用蒸発器10の上流側から下流側への一方向のみに冷媒を流すものである。これら定圧膨張弁9・蓄冷用冷媒蒸発器10・逆止弁11と後述するブロワ10aとで蓄冷式冷房装置8(図1の1点鎖線部)を構成している。
更に具体的に蓄冷式冷房装置8の構造について説明する。図3は、蓄冷式冷房装置8の構造を示し、(a)は図2中B視の部分断面模式図、(b)は(a)中C視の部分断面模式図である。蓄冷式冷房装置8は、図3に示すように横長の直方体形状で、筐体は人が乗っても充分な強度で形成されており、図示しない蓋の上面には図2に示す仮眠用ベッド22が形成されている。
この蓋の片隅には、仮眠室21内の空気を吸い込む図示しない吸入口が設けられている。そして、筐体内の中央部には、上記した蓄冷用蒸発器10が収められている。蓄冷用冷媒蒸発器10は、アルミニウム製の多穴偏平チューブを蛇行状に曲げて形成したものであり、その各チューブ間には、内部に水や軟ゲル状の蓄冷材を収納し、外面に空気通路を形成した蓄冷手段としての蓄冷パック12が多数挿入されている。そして、蓄冷用蒸発器10は蓄冷パック12を冷却するための冷却手段となっている。
また、蓄冷用蒸発器10の後流には、当蓄冷式冷房装置8内に空気を流通させるためのブロワ10aが設けられている。13は、ブロワ10aから送り出される冷風を導くダクトであり、その先端部に冷風吹出口13aが設けられている。冷風吹出口13aは、図2に示すように、運転席25の斜め後で運転室20と仮眠室21との境の壁際上部に設けられている。また、冷風吹出口13aには可変ルーバが設けられており、冷風の吹き出し方向を運転者Aの頭部後方、ないしは仮眠室21内の仮眠用ベッド22の方向に調節できるようになっている。
また、本車両は疲れ検出手段の一部として、図2に示すように運転者Aのまばたきや目の動きを監視するアイカメラ14や、ハンドルの動きを監視する操舵角検出装置15などを備えている。図4は、上記構成における制御ブロック図である。疲れ検出手段の一部である疲れ検出部16には、先のアイカメラ14や操舵角検出装置15からの信号が入力されて、運転者Aの疲れ程度が判断される。そして、その運転者Aの疲れ程度と車両制御装置(車両ECU)16から供給される車両の走行状態に関する情報とを勘案して、上記冷凍サイクル・空調ユニット7・冷房装置8の制御手段である空調制御装置(空調ECU)18へ必要に応じて疲れ検出信号を出力するようになっている。
ちなみに、図1の6bは、空調用蒸発器6の空気吹出側に設けられた温度センサでサーミスタからなり、その出力は空調制御装置18へ入力される。そして、空調用蒸発器6の吹出温度が設定温度以下になると抵抗が増大し、空調制御装置18はこの抵抗値の変化を感知し、電磁クラッチ1aへの通電をオフしてコンプレッサ1を停止させるようになっている。
また、図1の10bは、蓄冷用蒸発器10で冷却される蓄冷パック12内の蓄冷材温度を感知するように設けられた温度センサでサーミスタからなり、その出力は空調制御装置18へ入力される。そして、温度センサ10aの感知温度が設定温度以下になると抵抗が増大し、空調制御装置18はこの抵抗値の変化を感知し、電磁弁4への通電をオフしてこの電磁弁4を閉弁させるようになっている。
尚、空調制御装置18は温度センサ10aの検出温度が、上記設定温度より若干高めの別の設定値まで低下すると、ランプやLEDなどの図示しない表示装置を点灯させ、蓄冷完了を表示するようになっている。他に空調制御装置18は、必要に応じて空調ユニット7のブロワ6a、および冷房装置8のブロワ10aを駆動制御するようになっている。
次に、上記構成における本実施形態での作動を説明する。トラック走行中(エンジン作動中)に図示しないエアコンスイッチが投入されると、電磁クラッチ1aに通電され、コンプレッサ1が電磁クラッチ1aを介して車両エンジンに連結され、コンプレッサ1はエンジンにより駆動されて作動する。
このコンプレッサ1の作動により、図1の冷凍サイクルに冷媒が循環する。すなわち、電磁弁4は常開式であるため、この電磁弁4を通って空調用冷媒回路7aに冷媒が循環し、空調用蒸発器6にて空調ユニット7のブロワ6aからの送風空気が冷却・除湿され、トラック運転室12の空調を行なう。この時、蓄冷用冷媒回路8aの定圧膨張弁9はその下流側圧力が所定圧(例えば冷媒R134aの場合:1.0Kg/cm2 、蒸発温度:−10°C)以下に低下しないので、閉弁した状態を維持する。
上記トラック走行中に、図示しない蓄冷スイッチを投入すると、電磁弁制御回路が始動して、この制御回路から電磁弁4に所定時間間隔にて通電信号が入力され、電磁弁4が所定時間間隔ごとに短時間だけ閉弁する。すると、空調用冷媒回路7aへの冷媒が遮断されるので、圧縮機1の冷媒吸入作用により蓄冷用冷媒回路8aの圧力が急激に低下して、前記所定圧以下となり、定圧膨張弁9が開弁する。この定圧膨張弁9の開弁は断続的に短時間だけ行われるので、空調用蒸発器6の冷却作用低下への影響は非常に小さい。
定圧膨張弁9の断続的な開弁による冷媒供給によって蓄冷用蒸発器10が蓄冷パックの冷却作用を果して、蓄冷パック内の蓄冷材(水等)を凍結させ、蓄冷をしておく。そして、トラックを駐車(アイドルストップ)させて運転席25で荷待ちする時や仮眠室21で仮眠する時などには、図示しない蓄冷式冷房装置制御パネルに設けられた冷房作動スイッチをONにする。これにより、空調制御装置18はパネルの風量調節レバーの設定に従って車載バッテリを電源としてブロワ10aを作動させる。
すると、仮眠室21内の空気を取り込んで冷房装置8の筐体内にその取り込んだ空気が流れ、送風空気は蓄冷パック12と蓄冷用蒸発器10との間の空気流路を通過する時に蓄冷パック12と熱交換して、冷却されて冷風となり、冷風吹出口13aから運転席25側もしくは仮眠室21内へ吹き出し、荷待ちもしくは仮眠する運転者に対して冷房を行なう。そして、蓄冷パック12内の蓄冷材が完全に融解して温度上昇するまでの間、駐車(アイドルストップ)中に冷房を行なうことができる。
図5は、空調制御装置18における本発明の動作例を示す簡易フローチャートである。ステップS1では、疲れ検出部16で検出される運転者Aの疲れ状態が、所定レベル以上であるか否かの判断が成される。その結果がYESで、所定レベル以上の疲れ状態である場合にはステップS2へ進み、所定時間T(本実施形態では約1分間)だけブロワ10aを作動させて冷風吹出口13aから運転者Aの頭部後方(首筋)に向って冷風を供給する。また、ステップS1での判定結果がNOで所定レベル以下の疲れ状態である場合にはステップS3へ進み、先のパネルによって設定されている運転状態(例えば通常の蓄冷作動)を続行するものである。
次に、本実施形態での特徴について述べる。まず、運転者Aの疲れ状態を検出する疲れ検出手段14〜16と、運転者Aの頭部後方に向けて冷風を吹き出す冷風吹出口13aを備えた冷房装置8と、冷房装置8の作動を制御する制御装置18とを備え、制御装置18は、疲れ検出手段14〜16から供給される疲れ検出信号に基づいて冷風吹出口13aから冷風を吹き出すようにしている。
疲れを検出する方法は、ハンドル操作の動きや眼球の動きなどから検出する方法を用いている。これによれば、疲れ検出手段14〜16にて疲れ(眠気)を検出した場合、運転者Aの頭部後方(首筋)に直接冷風を吹きかけて冷却することにより、眠気が解消して居眠り運転防止の効果が大きい。これは、通常の運転席前方に配置された空調ユニット7から冷風を供給するのと比べて冷風吹出口13aが近くなり、冷風を的確に運転者Aの頭部後方(首筋)に当てられるため、少ない冷風でもより頭寒効果を発揮することができ、運転者Aにだけ効果的に眠気防止を行うことができる。
また、制御装置18は、所定レベル以上の疲れ検出信号が入力された場合に所定時間Tの間だけ冷風吹出口13aから冷風を吹き出すようにしている。これは、冷たい風でも当て続けていると慣れてしまい、眠気防止の効果が薄れてしまううえ、冷たい風を当て続けることで運転者Aの体調を崩すことともなり兼ねない。これによれば、所定レベル以上の疲れが検出される毎に揺らぎ的に冷風が吹きかけられることで、少ない冷風でもより効果的に、覚醒のために有効な刺激を与えることができる。
また、冷房装置8は蓄冷パック12を備えており、蓄冷パック12にて冷却した空気を冷風吹出口13aから吹き出すようにしている。蓄冷パック12を用いた冷房装置8は、通常1.5〜2時間走行しているうちに蓄冷が完了する(冷房装置8内の蓄冷パック12を凍らせる)ことができる。よって、これによれば、1.5〜2時間運転した後には、冷凍サイクルを運転して冷風を供給する冷房装置と比べて即効的に冷風を供給できるうえ、省エネルギーともなる。
また、冷房装置8として、車両がアイドルストップしている時に運転者Aに冷風を供給するための蓄冷式パーソナル冷房装置8を用いていることを特徴としている。これは、荷待ちや仮眠などでアイドルストップしている時に運転者Aに冷風を供給するための蓄冷式冷房装置8を、走行中に居眠り防止装置として用いるものである。これによれば、疲れ検出手段14〜16と従来の冷房装置とを組み合せて効果的な居眠り防止装置を構成できることとなるうえ、コストを抑えることができる。
また、冷房装置8は、車両の運転席25の後方に配置されている。これによれば、冷房装置8と運転者Aの頭部との距離を近くすることができ、短い送風ダクト13でよいことなどから搭載容易となり、コストも抑えられる。また、トラック車両などでは運転席25後方の仮眠用ベッド22内に冷房装置8を配置することもでき、省スペースともなる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、冷風吹出口13aからの冷風の吹き出し方向は、可変ルーバで調節できるようになっているが、この冷風吹出口13aに自動風向可変手段として自動可変ルーバを設け、少なくとも走行中に疲れ検出信号に基づいて居眠り運転防止のために冷風を吹き出す場合には、その吹出方向が運転者Aの頭部後方を向くように自動可変ルーバを操作するようにしても良い。
またはダクト13に、運転者Aの頭部後方に向けた冷風吹出口と、仮眠用ベッド22方向に向けた冷風吹出口と、自動風向可変手段として両吹出口を切り換える自動切り換えドア手段とを設けておき、少なくとも走行中に疲れ検出信号に基づいて居眠り運転防止のために冷風を吹き出す場合には、運転者Aの頭部後方に向けた冷風吹出口が開口されるように自動切り換えドア手段を操作するようにしても良い。
また、上述の実施形態では、運転席25の後方に仮眠室21を設けたトラック車両について説明したが、運転室の天井上に仮眠室を設けたトップスリーパー車と呼ばれるトラック車両において、運転者の疲れ状態を検出する疲れ検出手段と、仮眠室内もしくは運転室と仮眠室との間の天井板部分に設けた蓄冷式冷房装置と、その蓄冷式冷房装置から運転者の頭部後方に向けて冷風を吹き出すようにした冷風吹出口とを設け、冷房制御装置は、疲れ検出手段から供給される疲れ検出信号に基づいて冷風吹出口から冷風を吹き出すようにしても良い。
本発明の実施形態に係る冷凍サイクルを示す模式図である。 本発明の一実施形態における車両用居眠り防止装置の構成を示すトラック車室部の概略断面図である。 本発明の一実施形態に係る蓄冷式冷房装置8の構造を示し、(a)は図2中B視の部分断面模式図、(b)は(a)中C視の部分断面模式図である。 図2の構成における制御ブロック図である。 空調制御装置18における本発明の動作例を示す簡易フローチャートである。
符号の説明
8…冷房装置、蓄冷式冷房装置
12…蓄冷パック(蓄冷手段)
13a…冷風吹出口
14…アイカメラ(疲れ検出手段)
15…操舵角検出装置(疲れ検出手段)
16…疲れ検出部(疲れ検出手段)
18…空調制御装置(制御手段)
25…運転席
A…運転者
T…所定時間

Claims (5)

  1. 運転者(A)の疲れ状態を検出する疲れ検出手段(14〜16)と、
    前記運転者(A)の頭部後方に向けて冷風を吹き出す冷風吹出口(13a)を備えた冷房装置(8)と、
    前記冷房装置(8)の作動を制御する制御手段(18)とを備え、
    前記制御手段(18)は、前記疲れ検出手段(14〜16)から供給される疲れ検出信号に基づいて前記冷風吹出口(13a)から冷風を吹き出すことを特徴とする車両用居眠り防止装置。
  2. 前記制御手段(18)は、所定レベル以上の前記疲れ検出信号が入力された場合に所定時間(T)の間だけ前記冷風吹出口(13a)から冷風を吹き出すことを特徴とする請求項1に記載の車両用居眠り防止装置。
  3. 前記冷房装置(8)は蓄冷手段(12)を備えており、前記蓄冷手段(12)にて冷却した空気を前記冷風吹出口(13a)から吹き出すことを特徴とする請求項1に記載の車両用居眠り防止装置。
  4. 前記冷房装置(8)として、車両がアイドルストップしている時に前記運転者(A)に冷風を供給するための蓄冷式冷房装置(8)を用いていることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の車両用居眠り防止装置。
  5. 前記冷房装置(8)は、車両の運転席(25)の後方に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の車両用居眠り防止装置。
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