JP2005188332A - エゼクタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、エゼクタ装置に関し、エゼクタの流路詰まりを検出することを目的とする。
【解決手段】 吸気管14のスロットルバルブ22上流側から導入した空気をインテークマニホールド24のスロットルバルブ22下流側へ排出することによりブレーキブースタ34にインマニ負圧よりも大きなブレーキブースタ負圧を導くエゼクタ40を備える。また、エゼクタ40と吸気管14との間に、エゼクタ40の作動・非作動を制御すべく両者の連通・遮断を切り替えるON−OFFバルブ42を設ける。そして、ON−OFFバルブ42によるエゼクタ40の作動・非作動の切替前後における吸気管14に吸入される空気量の差に基づいて、エゼクタ40の流路詰まりを判定する。
【選択図】 図2
【解決手段】 吸気管14のスロットルバルブ22上流側から導入した空気をインテークマニホールド24のスロットルバルブ22下流側へ排出することによりブレーキブースタ34にインマニ負圧よりも大きなブレーキブースタ負圧を導くエゼクタ40を備える。また、エゼクタ40と吸気管14との間に、エゼクタ40の作動・非作動を制御すべく両者の連通・遮断を切り替えるON−OFFバルブ42を設ける。そして、ON−OFFバルブ42によるエゼクタ40の作動・非作動の切替前後における吸気管14に吸入される空気量の差に基づいて、エゼクタ40の流路詰まりを判定する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、エゼクタ装置に係り、特に、車両等に搭載され、吸気管のスロットル弁の上流側から導入した空気をその下流側に排出することによりブレーキブースタにインマニ負圧よりも大きなブレーキブースタ負圧を導くエゼクタを備えるエゼクタ装置に関する。
従来より、車両エンジンの吸気系とブレーキブースタとの間に設けられたエゼクタを備える車両のエゼクタ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。エゼクタは、スロットルバルブの上流側から空気を流入させ、その空気をベンチュリ効果を伴ってスロットルバルブの下流側へ排出することにより、通過空気の流速を高めてブレーキブースタ負圧をエンジン側のインマニ負圧よりも増加させる機能を有している。従って、上記従来の装置によれば、エゼクタを作動させることにより、例えばエンジン冷間時等のインマニ負圧が小さい場合においても、比較的大きなブレーキブースタ負圧を確保することができ、これにより、ブレーキ性能を向上させることが可能となっている。
特開昭60−29366号公報
ところで、エゼクタは、上記の如く、ベンチュリ効果によってブレーキブースタ負圧をインマニ負圧よりも増加させるために、吸気管のスロットルバルブ上流側に接続する内部流路とインテークマニホールドのスロットルバルブ下流側に接続する内部流路との間に両者を連通させる比較的狭い流路を有している。一方、吸気管からエゼクタへはエンジンのブローバイガスやエアクリーナを通過した微小な異物(例えばディーゼルエンジン自動車による排気ガスのすす等)が流れる可能性がある。このため、エゼクタを搭載する車両においては、エゼクタの有する比較的狭い流路が上記した異物によって閉塞されることがあり、エゼクタの機能が発揮されない不都合が生じ得る。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、エゼクタの流路詰まりを検出することが可能なエゼクタ装置を提供することを目的とする。
上記の目的は、請求項1に記載する如く、スロットル弁の上流側の吸気管から導入した空気をスロットル弁の下流側のインテークマニホールドへ排出することによりブレーキブースタにインマニ負圧よりも大きなブレーキブースタ負圧を導くエゼクタを備えるエゼクタ装置であって、前記エゼクタの作動・非作動を切り替える切替手段と、前記切替手段による作動切替前後における吸気管に吸入される空気量の差に基づいて前記エゼクタの流路詰まりを判定する詰まり判定手段と、を備えるエゼクタ装置により達成される。
請求項1記載の発明において、切替手段がエゼクタを非作動状態に切り替えている場合は、大気から吸気管に吸入された空気はすべてスロットル弁を通過し、その空気量は主にスロットル弁の開度に応じたものとなる。また、切替手段がエゼクタを作動状態に切り替えている場合は、エゼクタの流路詰まりが発生していなければ、大気から吸気管に吸入された空気はスロットル弁側の流路とエゼクタ側の流路とに分かれて流通し、その空気量は主にスロットル開度に応じたスロットル弁を流れたものとエゼクタを流れたものとの和になる。一方、エゼクタの流路詰まりが発生していれば、吸気管に吸入された空気はエゼクタを通過することができず、スロットル弁のみを通過する。この際、吸気管に吸入される空気量は、スロットル弁を流れたものとなるので、エゼクタの流路詰まりが発生していない場合に比べて減少し、切替手段がエゼクタを非作動状態に切り替えている場合にほぼ一致した値となる。従って、切替手段によるエゼクタの作動・非作動の切替前後における吸気管に吸入される空気量の差を比較することとすれば、エゼクタの流路詰まりを検出することができる。
この場合、請求項2に記載する如く、請求項1記載のエゼクタ装置において、前記詰まり判定手段は、前記スロットル弁の開度が一定に維持されている状況下において、前記切替手段が前記エゼクタを作動状態に切り替える前における前記空気量と前記切替手段が前記エゼクタを作動状態に切り替えた後における前記空気量との差が所定値以下である場合に、該エゼクタに流路詰まりが発生していると判定することとすればよい。
また、上記の目的は、請求項3に記載する如く、スロットル弁の上流側の吸気管から導入した空気をスロットル弁の下流側のインテークマニホールドへ排出することによりブレーキブースタにインマニ負圧よりも大きなブレーキブースタ負圧を導くエゼクタを備えるエゼクタ装置であって、吸気管に実際に吸入される空気の量を検出する実空気量検出手段と、エンジン状態に基づいて推定される前記スロットル弁を通過する空気のスロットル通過流量とエンジン状態に基づいて推定される前記エゼクタを通過する空気のエゼクタ通過流量との和を算出する推定空気量算出手段と、前記実空気量検出手段により検出される実空気量が前記推定空気量算出手段により算出される推定空気量を所定量下回る場合に、前記エゼクタに流路詰まりが発生していると判定する詰まり判定手段と、を備えるエゼクタ装置により達成される。
請求項3記載の発明において、エゼクタの流路詰まりが発生していない場合は、大気から吸気管に吸入された空気はスロットル弁側の流路とエゼクタ側の流路とに分かれて流通し、その空気量は主にスロットル開度に対応したスロットル弁を流れたものとエゼクタを流れたものとの和になる。一方、エゼクタの流路詰まりが発生している場合は、吸気管に吸入された空気はエゼクタを通過することができず、スロットル弁のみを通過する。この際、吸気管に吸入される空気量は、スロットル弁を流れたものとなるので、エゼクタの流路詰まりが発生していない場合に比べてほぼエゼクタを流れる分だけ減少する。また、スロットル弁を通過する空気のスロットル通過流量およびエゼクタを通過する空気のエゼクタ通過流量は共に、エンジン状態に基づいて推定されることが可能である。従って、吸気管に実際に吸入される実空気量が、エンジン状態に基づいて推定されるスロットル通過流量とエゼクタ通過流量との和を所定量下回れば、エゼクタに流路詰まりが発生していると判定することができる。
この場合、請求項4に記載する如く、請求項3記載のエゼクタ装置において、前記実空気量検出手段又は前記推定空気量算出手段は、ナビゲーション情報に基づいて高地補正を行う高地補正手段を有することとすれば、高度変化に起因するエゼクタ流路詰まりの誤判定を防止することができる。
また、上記の目的は、請求項5に記載する如く、スロットル弁の上流側の吸気管から導入した空気をスロットル弁の下流側のインテークマニホールドへ排出することによりブレーキブースタにインマニ負圧よりも大きなブレーキブースタ負圧を導くエゼクタを備えるエゼクタ装置であって、吸気管に実際に吸入される空気の量を検出する実空気量検出手段と、エンジン状態に基づいて前記スロットル弁を通過する空気のスロットル通過流量を推定するスロットル通過流量推定手段と、前記実空気量検出手段により検出される実空気量と前記スロットル通過流量推定手段により推定されるスロットル通過流量との差が所定値以下である場合に、前記エゼクタに流路詰まりが発生していると判定する詰まり判定手段と、を備えるエゼクタ装置により達成される。
請求項5記載の発明において、エゼクタの流路詰まりが発生していない場合は、大気から吸気管に吸入された空気はスロットル弁側の流路とエゼクタ側の流路とに分かれて流通し、その空気量は主にスロットル開度に対応したスロットル弁を流れたものとエゼクタを流れたものとの和になる。一方、エゼクタの流路詰まりが発生している場合は、吸気管に吸入された空気はエゼクタを通過することができず、スロットル弁のみを通過する。この際、吸気管に吸入される空気量は、スロットル弁を流れたものとなり、エゼクタの流路詰まりが発生していない場合に比べてほぼエゼクタを流れる分だけ減少する。また、スロットル弁を通過する空気のスロットル通過流量は、エンジン状態に基づいて推定されることが可能である。従って、吸気管に実際に吸入される実空気量とスロットル通過流量との差があまりなければ、エゼクタに流路詰まりが発生していると判定することができる。
この場合、請求項6に記載する如く、請求項5記載のエゼクタ装置において、前記実空気量検出手段又は前記スロットル通過流量推定手段は、ナビゲーション情報に基づいて高地補正を行う高地補正手段を有することとすれば、高度変化に起因するエゼクタ流路詰まりの誤判定を防止することができる。
更に、上記の目的は、請求項7に記載する如く、スロットル弁の上流側の吸気管から導入した空気をスロットル弁の下流側のインテークマニホールドへ排出することによりブレーキブースタにインマニ負圧よりも大きなブレーキブースタ負圧を導くエゼクタを備えるエゼクタ装置であって、吸気管に実際に吸入される空気の量と、エンジン状態に基づいて推定される前記スロットル弁を通過する空気のスロットル通過流量とエンジン状態に基づいて推定される前記エゼクタを通過する空気のエゼクタ通過流量との和との比に基づいて車両の高度を推定する第1の高度検出手段と、ナビゲーション情報に基づいて車両の高度を検出する第2の高度検出手段と、前記第1の高度検出手段により推定された高度と前記第2の高度検出手段により検出された高度との差が所定値を超える場合に、前記エゼクタに流路詰まりが発生していると判定する詰まり判定手段と、を備えるエゼクタ装置により達成される。
請求項7記載の発明において、高度が高くなるほど、吸気管に吸入される空気量は減少する。また、スロットル弁を通過する空気のスロットル通過流量およびエゼクタを通過する空気のエゼクタ通過流量は共に、エンジン状態に基づいて推定されることが可能である。この点、吸気管に実際に吸入される実空気量と、エンジン状態に基づいて推定されるスロットル通過流量とエゼクタ通過流量との和との比に基づいて車両の高度を推定することが可能である。ここで、エゼクタの流路詰まりが発生していない場合は、大気から吸気管に吸入された空気はスロットル弁側の流路とエゼクタ側の流路とに分かれて流通し、その空気量は主にスロットル開度に対応したスロットル弁を流れたものとエゼクタを流れたものとの和になるので、上記の手法により推定される高度はほぼ正確な値を示す。一方、エゼクタの流路詰まりが発生している場合は、吸気管に吸入された空気はエゼクタを通過することができず、スロットル弁のみを通過し、その空気量はスロットル弁を流れたものとなり、エゼクタの流路詰まりが発生していない場合に比べてほぼエゼクタを流れる分だけ減少するので、上記の手法により推定される高度は正常値とは異なる不正確な値を示す。従って、吸気管に実際に吸入される実空気量とエンジン状態に基づいて推定されるスロットル通過流量とエゼクタ通過流量との和との比に基づいて検出される高度と、正確な値を示すナビゲーション情報に基づく高度との差を比較することとすれば、エゼクタの流路詰まりを検出することができる。
請求項1乃至3、5、及び7記載の発明によれば、エゼクタの流路詰まりを検出することができる。
請求項4及び6記載の発明によれば、高度変化に起因するエゼクタ流路詰まりの誤判定を防止することができる。
(実施例1)
図1は、本発明の第1実施例である車両に搭載されるエゼクタ装置10のシステム構成図を示す。本実施例において、車両は、動力源としてのエンジン12を備えている。エンジン12は、大気から各気筒内に空気を導入する吸気管14を有している。吸気管14の入口には、エンジン12の気筒内に吸入する空気を濾過するエアクリーナ16が設けられている。吸気管14の、エアクリーナ16の下流側には、エアフローメータ18が配設されている。エアフローメータ18は、大気からエンジン12へ吸入される空気の量に応じた信号を出力する。本実施例のエゼクタ装置10は、エンジン制御用の電子制御ユニット(以下、エンジンECUと称す)20を備えている。上記したエアフローメータ18の出力信号は、エンジンECU20に供給される。エンジンECU20は、エアフローメータ18の出力信号に基づいて、エンジン12への吸入空気量(エアフロ流量)Aを検出する。
吸気管14の、エアフローメータ18の下流側には、スロットルバルブ22が配設されている。スロットルバルブ22には、アクチュエータとしての電気モータ(図示せず)が連結されている。この電気モータは、エンジンECU20の指令に従って駆動制御され、スロットルバルブ22の開度を調整する機能を有する。スロットルバルブ22は、電子スロットルとして、電気モータの駆動に応じた開度に調整され、エンジン12に供給される空気量を調整する。
吸気管14には、エンジン12の気筒分だけの枝路を有するインテークマニホールド24を介して、気筒が設けられているエンジン本体26が接続されている。インテークマニホールド24には、エンジン12の各気筒にそれぞれ対応して燃料噴射弁(図示せず)が配設されている。各燃料噴射弁は、適当なタイミングで枝路に燃料を適当な量だけ噴射供給する。燃料噴射弁から噴射供給された燃料は、吸気管14からの空気と混合されて、エンジン12の各気筒に供給される。
また、本実施例において、車両は、ブレーキ装置30を備えている。ブレーキ装置30は、車両運転者の操作するブレーキペダル32を有している。ブレーキペダル32には、ブレーキブースタ34が連結されている。ブレーキブースタ34には、負圧導入路36を通じて、エンジン12のスロットルバルブ22の下流側に生ずる負圧が導かれている。ブレーキブースタ34は、ブレーキペダル32が踏み込み操作された場合に、エンジン12からの負圧を利用してブレーキ踏力に対して所定の倍力比を有するアシスト力を発生する。ブレーキブースタ34で発生したアシスト力は、マスタシリンダを介してホイルシリンダに供給され、車輪の回転を停止させる制動力となる。
上記したブレーキブースタ34とエンジン12とを連通する負圧導入路36には、空気エゼクタ(以下、単にエゼクタと称す)40が設けられている。エゼクタ40は、吸気管14の、エアフローメータ18の下流側かつスロットルバルブ22の上流側に接続する第1のポート40aと、インテークマニホールド24のスロットルバルブ22の下流側に接続する第2のポート40bと、ブレーキブースタ34の負圧室に接続する第3のポート40cと、を有している。エゼクタ40内には、第3のポート40cに連通する減圧室と、第2のポート40bに連通する出口室と、両室を連通するディフューザと、が設けられている。ディフューザは、減圧室の一端側に形成した先細テーパ部と、出口室の一端側に形成した末広テーパ部と、両テーパ部を連通する比較的狭い流路と、から構成されている。減圧室には、第1のポート40aに連通しかつ噴孔をディフューザに向けたノズルが先細テーパ部に近接して配設されている。
エゼクタ40は、ブレーキブースタ34に生ずる負圧(以下、ブレーキブースタ負圧と称す)をエンジン12に生ずる負圧(以下、インマニ負圧と称す)よりも増加させる機能を有している。すなわち、エゼクタ40は、インマニ負圧によって吸気管14から第1のポート40aに導入した空気をディフューザへ向けて噴射し、空気の高速噴流を生起させ、その空気を第2のポート40bからインテークマニホールド24へ向けて排出する。かかる空気の高速噴流が行われると、ベンチュリ効果によって減圧室の負圧が増大することで、ブレーキブースタ34に導かれるブレーキブースタ負圧がインマニ負圧よりも増加する。
エゼクタ40の第1ポート40aと吸気管14との間には、両者の連通・遮断を切り替えるON−OFFバルブ42が介在されている。ON−OFFバルブ42は、上記したエンジンECU20に接続されており、エンジンECU20により開閉駆動される。ON−OFFバルブ42は、エンジンECU20から供給される信号がオフ状態である場合に第1ポート40aと吸気管14とを遮断し、エンジンECU20から供給される信号がオン状態である場合に第1ポート40aと吸気管14とを連通させる2位置弁である。
エンジンECU20には、各種のエンジン情報に応じた信号を出力するセンサ44が接続されている。エンジンECU20は、各センサ44の出力信号に基づいてエンジン12の情報、具体的には、エンジン水温やエンジン回転数,スロットル開度,アクセル開度等を検出する。そして、かかるエンジン情報に基づいてスロットルバルブ22及びON−OFFバルブ42をそれぞれ駆動制御する。
エンジンECU20には、また、ウォーニング装置46が接続されている。ウォーニング装置46は、エンジンECU20から供給される指示に従って、車両インストルメントパネル等に設置されたディスプレイやスピーカを用いて視覚や聴覚により車両運転者に対して注意を喚起する装置である。エンジンECU20は、後に詳述するタイミングでウォーニング装置46を駆動する指示を発する。
次に、本実施例におけるエゼクタ40の制御について説明する。
ところで、車両のインテークマニホールド24に生ずるインマニ負圧はエンジン12の負荷や回転数などの状態により異なる。エンジン冷間時にはエンジン触媒を暖めるべくスロットルバルブ22が大きく開き、多くの空気がエンジン本体16側に流入するが、この場合、インマニ負圧は小さくなり、それに伴ってブレーキブースタ負圧も小さく抑制されるおそれがある。ブレーキブースタ負圧が小さいと、運転者によってブレーキペダル32の踏み込み操作が行われても、ブレーキブースタ34は大きな倍力比を得ることができず、車両制動を行ううえで運転者のブレーキ操作負担は増加することとなる。
そこで、本実施例のエゼクタ装置10において、エンジンECU20は、センサ44からのエンジン情報(特にエンジン水温)に基づいてエンジン12が冷間状態にあるか否か、すなわち、ブレーキブースタ34が所定の倍力比を有しないものとなっているか否かを判別する。そして、エンジン12が冷間状態にあると判別した場合は、エゼクタ40を作動させるべく、ON−OFFバルブ42に対してオン信号を供給する。この場合には、ON−OFFバルブ42の開弁によって吸気管14とエゼクタ40の第1のポート40aとが連通され、第1のポート40aからディフューザを介して第2のポート40bへ高速の空気が流通するので、エゼクタ40の作動によってブレーキブースタ34にインマニ負圧よりも高圧のブレーキブースタ負圧が導かれる。
一方、エンジンECU20は、エンジン12が冷間状態にないと判別した場合は、エゼクタ40の作動を禁止すべく、ON−OFFバルブ42に対してオフ信号を供給する。この場合には、ON−OFFバルブ42の閉弁によって吸気管14とエゼクタ40の第1のポート40aとが遮断され、第1のポート40aからディフューザを介した第2のポート40bへの空気の流通が生じないので、ブレーキブースタ34にインマニ負圧と同程度のブレーキブースタ負圧が導かれる。
かかる制御によれば、あまり大きなインマニ負圧が生じないエンジン冷間時、エゼクタ40の作動によってブレーキブースタ34にそのインマニ負圧よりも大きなブレーキブースタ負圧が導かれるので、エゼクタ40を作動させない構成に比べてブレーキブースタ34の倍力比を大きく確保することができる。このため、本実施例によれば、エンジン冷間時にもエンジン温間時と同様に、車両制動時の運転者のブレーキ操作負担の軽減を図ることができ、車両の確実な制動を得ることが可能となっている。
ところで、エゼクタ40は、上記の如く、ベンチュリ効果によってブレーキブースタ負圧をインマニ負圧よりも増加させるために、吸気管14のエアフローメータ18下流側かつスロットルバルブ22上流側に接続する第1のポート40aに連通する内部流路と、インテークマニホールド24のスロットルバルブ22下流側に接続する第2のポート40bに連通する内部通路との間に両者を連通させる比較的狭い流路を有している。かかるエゼクタ40の構造においては、吸気管14からエンジン12のブローバイガスやエアクリーナ16を通過した微小異物が流れ込む可能性があるため、エゼクタ40の有する比較的狭い流路に異物が堆積することによってその流路が閉塞されるおそれがあり、エゼクタ40の機能が発揮されない不都合が生じ得る。
そこで、本実施例のエゼクタ装置10は、エゼクタ40内部の流路詰まりの有無を判定し、かかる流路詰まりが生じている場合に車両運転者に対して注意喚起のための警告を発する点に特徴を有している。以下、図2を参照して、本実施例の特徴部について説明する。
ON−OFFバルブ42にオフ信号が供給され、エゼクタ40の作動指令がなされていない場合は、大気から吸気管14に吸入された空気はすべてスロットルバルブ22を通過し、その空気量Qはエンジン回転数が一定であればスロットルバルブ22の開度に応じたものQtとなる。また、ON−OFFバルブ42にオン信号が供給され、エゼクタ40の作動指令がなされている場合は、エゼクタ40の流路詰まりが発生していないときには、大気から吸気管14に吸入された空気はスロットルバルブ22側とエゼクタ側とに分かれて流通し、その空気量Qは主にスロットル開度に応じたスロットルバルブ22を流れたものQtとエゼクタ40を流れたものQeとの和になる。一方、エゼクタ40の流路詰まりが発生しているときには、大気から吸気管14に吸入された空気はエゼクタ40を通過することができず、スロットルバルブ22のみを通過し、その空気量Qはスロットルバルブ22を流れたものQtとなる。
すなわち、エゼクタ40の作動指令がなされている状況下において、エゼクタ40の流路詰まりが発生している場合は、流路詰まりが発生していない場合に比べて、大気から吸気管14に吸入される空気量Qがエゼクタ40通過分Qeだけ減少し、エゼクタ40の作動指令がなされていないときのものQtにほぼ一致した値となる。従って、ON−OFFバルブ42によるエゼクタ40の作動・非作動の切替前後における吸入空気量の差を比較することとすれば、エゼクタ40の流路詰まりを検出することが可能となる。
図2は、本実施例のエゼクタ装置10においてエンジンECU20がエゼクタ40の流路詰まりを検出すべく実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図2に示すルーチンは、イグニションスイッチがオン状態となってエンジン12が始動された後、その処理が終了するごとに繰り返し起動されるルーチンである。図2に示すルーチンが起動されると、まずステップ100の処理が実行される。
ステップ100では、エアフローメータ18の出力信号および各センサ44の出力信号に基づいてエアフロ流量Aおよび各種のエンジン情報(具体的には、エンジン水温,エンジン回転数,スロットル開度,アクセル開度,吸気温等)を入力する処理が実行される。ステップ102では、エンジン12が冷間状態にあるか否か、具体的には、上記ステップ100で入力されたエンジン水温が所定値(例えば70℃)未満であるか否かが判別される。その結果、肯定判定がなされた場合は、エンジン12が冷間状態にあるとして、次にステップ104の処理が実行される。
ステップ104では、エンジン12の暖機を促進するために点火時期等を最適タイミングから遅らせる暖機遅角制御が実行される。ステップ106では、エゼクタ40を作動させるべくON−OFFバルブ42にオン信号を供給していることを示すフラグF1が“0”であるか否かが判別される。フラグF1は、ON−OFFバルブ42にオフ信号を供給している場合には“0”を示し、ON−OFFバルブ42にオン信号を供給している場合には
“1”を示すフラグである。その結果、F1=0が成立し、エゼクタ40の作動が指令されていないと判別された場合は、次にステップ108の処理が実行される。一方、F1=0が成立せず、エゼクタ40の作動が指令されていると判別された場合は、次に、ステップ108乃至112の処理がジャンプされてステップ114の処理が実行される。
“1”を示すフラグである。その結果、F1=0が成立し、エゼクタ40の作動が指令されていないと判別された場合は、次にステップ108の処理が実行される。一方、F1=0が成立せず、エゼクタ40の作動が指令されていると判別された場合は、次に、ステップ108乃至112の処理がジャンプされてステップ114の処理が実行される。
ステップ108では、アクセル開度に応じた開度制御が行われるスロットルバルブ22のスロットル開度がほぼ、予め定められた所定値TH1であるか否かが判別される。その結果、肯定判定がなされた場合は、次にステップ110の処理が実行される。一方、否定判定がなされた場合は、次に、ステップ110がジャンプされてステップ112の処理が実行される。
ステップ110では、本ステップ110の処理時点でエアフローメータ18の出力信号に基づいて検出されるエアフロ流量Aを内蔵メモリにA1として記憶すると共に、エンジン冷間時においてエアフロ流量Aを記憶したことを示すフラグF2を“1”にセットする処理が実行される。フラグF2は、エンジン冷間時におけるエアフロ流量Aを内蔵メモリに記憶していない場合は“0”を示し、エゼクタ非作動指令時におけるエアフロ流量Aを記憶している場合は“1”を示し、また、エゼクタ作動指令時におけるエアフロ流量Aを記憶している場合は“2”を示す。従って、本ステップ110の処理が実行されると、エゼクタ非作動指令時におけるエアフロ流量Aが内蔵メモリに記憶されることとなる。
ステップ112では、ON−OFFバルブ42にオン信号を供給することによりエゼクタ40の作動指令を行うと共に、上記したフラグF1を“1”にセットする処理が実行される。本ステップ112の処理が実行されると、以後、エゼクタ40に流路詰まりが生じていない場合は、エゼクタ40が作動状態となり、ブレーキブースタ34に導かれるブレーキブースタ負圧がインマニ負圧よりも大きくなる。
ステップ114では、上記したフラグF2が“0”であるか否かが判別される。その結果、F2=0が成立し、エゼクタ非作動指令時におけるエアフロ流量Aがメモリに記憶されていないと判別された場合は、以後、何ら処理が進められることなく今回のルーチンは終了される。一方、F2=0が成立せず、エゼクタ非作動指令時におけるエアフロ流量Aがメモリに記憶されていると判別された場合は、次にステップ116の処理が実行される。
ステップ116では、スロットルバルブ22のスロットル開度がほぼ上記した所定値TH1であるか否かが判別される。その結果、否定判定がなされた場合は、以後何ら処理が進められることなく今回のルーチンは終了される。一方、肯定判定がなされた場合は、次にステップ118の処理が実行される。ステップ118では、本ステップ118の処理時点でエアフローメータ18の出力信号に基づいて検出されるエアフロ流量Aを内蔵メモリにA2として記憶すると共に、上記したフラグF2を“2”にセットする処理が実行される。本ステップ118の処理が実行されると、エゼクタ作動指令時におけるエアフロ流量Aが内蔵メモリに記憶されることとなる。
ステップ120では、上記ステップ118で記憶したエゼクタ作動指令時におけるエアフロ流量A2から上記ステップ110で記憶したエゼクタ非作動指令時におけるエアフロ流量A1を引いた値(A2−A1)が所定値X1以下であるか否かが判別される。尚、所定値X1は、エゼクタ40内の流路に詰まりが発生していると判断される最大の、エゼクタ作動指令時におけるエアフロ流量とエゼクタ非作動指令時におけるエアフロ流量との差である。
その結果、(A2−A1)≦X1が成立しない場合は、ON−OFFバルブ42によるエゼクタ40の作動切替前後におけるエアフロ流量Aの差が十分にあり、エゼクタ40に流路詰まりは生じていないと判断できる。従って、かかる判別がなされた場合は、今回のルーチンは終了される。一方、(A2−A1)≦X1が成立する場合は、ON−OFFバルブ42によるエゼクタ40の作動切替前後におけるエアフロ流量Aの差があまりなく、エゼクタ40が作動指令にもかかわらず作動しておらず、その流路が詰まっていると判断できる。従って、かかる判別がなされた場合は、次にステップ122の処理が実行される。
ステップ122では、車両運転者に対してエゼクタ40に流路詰まりが発生していることを知らせる注意喚起を行うべく、ウォーニング装置46を駆動する処理が実行される。本ステップ122の処理が実行されると、以後、車両運転者は、視覚や聴覚によりエゼクタ40の流路詰まりを知ることができる。本ステップ122の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
一方、上記ステップ102においてエンジン12が冷間状態になく温間状態にあると判別された場合は、次にステップ124の処理が実行される。ステップ124では、エンジン12を暖機するための暖気遅角制御を中止する処理が実行される。そして、ステップ126では、ON−OFFバルブ42にオフ信号を供給することによりエゼクタ40の作動を解除する指令を行うと共に、上記したフラグF1を“0”にリセットする処理が実行される。本ステップ126の処理が実行されると、以後、エゼクタ40が非作動状態となる。
ステップ128では、ON−OFFバルブ42への信号がオンからオフへ切り替わりエゼクタ40の作動解除指令がなされてからの時間を表すカウンタCNT2が“0”であるか否かが判別される。その結果、CNT2=0が成立しないと判別された場合は、次にステップ130の処理が実行される。一方、CNT2=0が成立すると判別された場合は、次に、ステップ130の処理がジャンプされてステップ132の処理が実行される。
ステップ130では、上記したカウンタCNT2が所定時間Y3を超えているか否かが判別される。尚、所定時間Y3は、エゼクタ40の作動解除指令がなされてから、吸入空気量を含む系全体が未だ安定していないと判断される最大時間に設定されている。その結果、CNT2>Y3が成立しないと判別された場合は、以後何ら処理が進められることなく今回のルーチンは終了される。一方、CNT2>Y3が成立すると判別された場合は、次にステップ132の処理が実行される。
ステップ132では、エンジン温間時においてエアフロ流量Aを記憶したことを示すフラグF3が何れであるか否かが判別される。フラグF3は、エンジン温間時におけるエアフロ流量Aを内蔵メモリに記憶していない場合は“0”を示し、エゼクタ非作動指令時におけるエアフロ流量Aを記憶している場合は“1”を示し、また、エゼクタ作動指令時におけるエアフロ流量Aを記憶している場合は“2”を示す。その結果、F3=2が成立すると判別された場合は、今回のルーチンは終了される。また、F3=0が成立すると判別された場合は、次にステップ134の処理が実行される。更に、F3=1が成立すると判別された場合は、次に、ステップ134乃至138の処理がジャンプされてステップ140の処理が実行される。
ステップ134では、車両が停止しかつアイドル状態にあるか否か、具体的には、車両の搭載する車速センサの出力に基づいて検出される車速がほぼ“0”にありかつセンサ44の出力信号に基づくスロットル開度が車両のアイドル状態を示す所定値TH2であるか否かが判別される。その結果、否定判定がなされた場合は、今回のルーチンは終了される。一方、肯定判定がなされた場合は、次にステップ136の処理が実行される。
ステップ136では、本ステップ136の処理時点でエアフローメータ18の出力信号に基づくエアフロ流量Aを内蔵メモリにA3として記憶すると共に、上記したフラグF3を“1”にセットする処理が実行される。本ステップ136の処理が実行されると、エゼクタ非作動指令時におけるエアフロ流量Aが内蔵メモリに記憶されることとなる。
ステップ138では、ON−OFFバルブ42にオン信号を供給することによりエゼクタ40の作動指令を行うと共に、上記したフラグF1を“1”にセットする処理が実行される。また、上記したカウンタCNT2を停止・リセットすると共に、ON−OFFバルブ42への信号がオフからオンへ切り替わりエゼクタ40の作動指令がなされてからの時間を表すカウンタCNT1をスタートする処理が実行される。本ステップ138の処理が実行されると、以後、エゼクタ40の流路詰まりが生じていない場合は、エゼクタ40が作動状態となる。
ステップ140では、上記したカウンタCNT1が所定時間Y1を超えているか否かが判別される。尚、所定時間Y1は、エゼクタ40の作動指令がなされてから、吸入空気量を含む系全体が未だ安定していないと判断される最大時間に設定されている。その結果、CNT1>Y1が成立しないと判別された場合は、以後何ら処理が進められることなく今回のルーチンは終了される。一方、CNT1>Y1が成立すると判別された場合は、次にステップ142の処理が実行される。
ステップ142では、上記したカウンタCNT1が所定時間Y2未満であるか否かが判別される。尚、所定時間Y2は、エゼクタ40の作動指令がなされてからエゼクタ40の流路詰まり判定を行うべきとして定められている時間である。その結果、CNT1<Y2が成立すると判別された場合は、次にステップ144の処理が実行される。一方、CNT1<Y2が成立しないと判別された場合は、エゼクタ40の流路詰まり判定を行うための時間がタイムアップしたとして、次にステップ152の処理が実行される。
ステップ144では、上記ステップ134と同様の、車両が停止しかつアイドル状態にあるか否かが判別される。その結果、否定判定がなされた場合は、次にステップ152の処理が実行される。一方、肯定判定がなされた場合は、次にステップ146の処理が実行される。
ステップ146では、本ステップ146の処理時点でエアフローメータ18の出力信号に基づくエアフロ流量Aを内蔵メモリにA4として記憶すると共に、上記したフラグF3を“2”にセットする処理が実行される。本ステップ118の処理が実行されると、エゼクタ作動指令時におけるエアフロ流量Aが内蔵メモリに記憶されることとなる。
ステップ148では、上記ステップ146で記憶したエゼクタ作動指令時におけるエアフロ流量A4から上記ステップ136で記憶したエゼクタ非作動指令時におけるエアフロ流量A3を引いた値(A4−A3)が所定値X2以下であるか否かが判別される。尚、所定値X2は、エゼクタ40内の流路に詰まりが発生していると判断される最大の、エゼクタ作動指令時におけるエアフロ流量とエゼクタ非作動指令時におけるエアフロ流量との差である。
その結果、(A4−A3)≦X2が成立しない場合は、ON−OFFバルブ42によるエゼクタ40の作動切替前後におけるエアフロ流量Aの差が十分にあり、エゼクタ40に流路詰まりは生じていないと判断できる。従って、かかる判別がなされた場合は、次にステップ152の処理が実行される。一方、(A4−A3)≦X2が成立する場合は、ON−OFFバルブ42によるエゼクタ40の作動切替前後におけるエアフロ流量Aの差があまりなく、エゼクタ40が作動指令にもかかわらず作動しておらず、その流路が詰まっていると判断できる。従って、かかる判別がなされた場合は、次にステップ150の処理が実行される。
ステップ150では、車両運転者に対してエゼクタ40に流路詰まりが発生していることを知らせる注意喚起を行うべく、ウォーニング装置46を駆動する処理が実行される。本ステップ122の処理が実行されると、以後、車両運転者は、視覚や聴覚によりエゼクタ40の流路詰まりを知ることができる。本ステップ122の処理が終了すると、次にステップ152の処理が実行される。
そして、ステップ152では、ON−OFFバルブ42にオフ信号を供給することによりエゼクタ40の作動を解除する指令を行うと共に、上記したフラグF1を“0”にリセットする処理が実行される。また、上記したカウンタCNT2をスタートすると共に、上記したカウンタCNT1を停止・リセットする処理が実行される。本ステップ152の処理が実行されると、以後、エゼクタ40が非作動状態となる。本ステップ152の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
上記図2に示すルーチンによれば、エンジン冷間時には、スロットル開度が一定に維持されてスロットル通過流量が一定となる状況下において、通常どおりのエゼクタ作動指令が行われる過程でのその作動指令が行われる前のエアフロ流量とその作動指令が行われた後のエアフロ流量との差を求め、その差が比較的大きい場合はエゼクタ40に流路詰まりが発生していないと判定し、一方、その差があまりない場合はエゼクタ40に流路詰まりが発生していると判定することができる。
また、エンジン温間時には、スロットル開度が一定に維持されてスロットル通過流量が一定となる車両停止時のアイドル状態において、強制的にエゼクタ作動指令を行うと共に、その過程でのその作動指令が行われる前のエアフロ流量とその作動指令が行われた後のエアフロ流量との差を求め、その差が比較的大きい場合はエゼクタ40に流路詰まりが発生していないと判定し、一方、その差があまりない場合はエゼクタ40に流路詰まりが発生していると判定することができる。
上記の如く、エンジンECU20からON−OFFバルブ42へのエゼクタ作動指令がなされている状況において、エゼクタ40の流路詰まりが発生している場合は、流路詰まりが発生していない場合に比べて、大気から吸気管14に吸入される空気量がエゼクタ40通過分だけ減少し、エンジンECU20からON−OFFバルブ42へのエゼクタ作動指令がなされていないときの空気量Qtにほぼ一致した値になる。従って、上述した本実施例の手法によれば、吸気管14からのブローバイガスや微小異物の流入に起因するエゼクタ40の流路詰まりを正確に検出することが可能となっている。
尚、上記の第1実施例においては、スロットルバルブ22が特許請求の範囲に記載した「スロットル弁」に、ON−OFFバルブ42が特許請求の範囲に記載した「切替手段」に、それぞれ相当していると共に、エンジンECU20が上記図2に示すルーチン中ステップ120の処理を実行することにより請求項1及び2に記載した「詰まり判定手段」が実現されている。
(実施例2)
次に、図3を参照して、本発明の第2実施例について説明する。本実施例のシステムは、上記図1に示すエゼクタ装置10において、エンジンECU20に図2に示すルーチンに代えて図3に示すルーチンを実行させることにより実現される。
エゼクタ40の流路詰まりが発生していない場合は、大気から吸気管14に吸入された空気はスロットルバルブ22側とエゼクタ40側とに分かれて流通し、その空気量Qは主にスロットル開度に応じたスロットルバルブ22を流れたものQtとエゼクタ40を流れたものQeとの和になる。一方、エゼクタ40の流路詰まりが発生している場合は、大気から吸気管14に吸入された空気はエゼクタ40を通過することができず、スロットルバルブ22のみを通過し、その空気量Qはスロットルバルブ22を流れたものQtとなる。すなわち、エゼクタ40の流路詰まりが発生している場合は、流路詰まりが発生していない場合に比べて、大気から吸気管14に吸入される空気量Qがほぼエゼクタ40を流れる分Qeだけ減少する。
また、スロットルバルブ22を通過する空気の量(スロットル通過流量)は、スロットル開度とエンジン回転数とに応じたものとなるので、それらエンジン状態を示すパラメータから推定されることが可能である。更に、エゼクタ40を通過する空気の量(エゼクタ通過流量)は、インマニ負圧の増加に伴って増加し、インマニ負圧がある程度以上に大きくなればほぼ一定値を示すので、そのエンジン状態を示すパラメータから推定されることが可能である。従って、エアフローメータ18の出力信号に基づいて検出される吸気管14に実際に吸入される実空気量(エアフロ流量)と、エンジン状態に基づいて推定されるスロットル通過流量とエゼクタ通過流量との和とを比較し、エアフロ流量がかかる和から所定量(ほぼエゼクタ40を流れる空気量Qe)程度下回れば、エゼクタ40に流路詰まりが発生していると判定することが可能となる。
尚、車両の高度が高くなるほど、大気から吸気管14に吸入される空気の量は減少する。従って、車両が高地を走行する場合には、エゼクタ40に流路詰まりが発生していなくても、エゼクタ40に流路詰まりが発生している場合と同様の現象が生ずる。このため、上記したエアフローメータ18の出力に基づくエアフロ流量と、エンジン状態に基づいて推定されるスロットル通過流量とエゼクタ通過流量との和とを単に比較するだけでは、エゼクタ40の流路詰まり判定を誤るおそれがある。この点、かかる高度変化に起因するエゼクタ流路詰まりの誤判定を防止するうえでは、検出パラメータ等についての高地補正を行うことが必要である。
図3は、本実施例のエゼクタ装置10においてエンジンECU20がエゼクタ40の流路詰まりを検出すべく実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図3に示すルーチンは、イグニションスイッチがオン状態となってエンジン12が始動された後、その処理が終了するごとに繰り返し起動されるルーチンである。尚、図3において、上記図2に示すステップと同一の処理を実行するステップについては、同一の符号を付してその説明を省略又は簡略する。すなわち、ステップ104においてエンジン12の暖機遅角制御が実行されると、次にステップ200の処理が実行される。
ステップ200では、ON−OFFバルブ42にオン信号を供給することによりエゼクタ40の作動指令を行うと共に、上記したフラグF1を“1”にセットする処理が実行される。本ステップ200の処理が実行されると、以後、エゼクタ40に流路詰まりが生じていない場合は、エゼクタ40が作動状態となり、ブレーキブースタ34に導かれるブレーキブースタ負圧がインマニ負圧よりも大きくなる。本ステップ200の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
また、ステップ126においてON−OFFバルブ42にオフ信号を供給することによりエゼクタ40の作動を解除する指令を行うと共に、上記したフラグF1を“0”にリセットする処理が実行されると、次にステップ202の処理が実行される。
ステップ202では、上記ステップ100で入力された検出パラメータ具体的にはスロットル開度やエンジン回転数について高地補正を行う処理が実行される。この高地補正は、まず、エゼクタ非作動指令時におけるエアフローメータ18の出力に基づくエアフロ流量とエンジン状態に基づくスロットル通過流量との比から高度を推定し、その推定した高度から予め定められたマップに従って検出パラメータの補正を行うことにより実現される。ステップ204では、上記ステップ202で開始された高地補正が終了したか否かが判別される。その結果、高地補正が終了していないと判別された場合は、以後何ら処理が進められることなく今回のルーチンは終了される。一方、高地補正が終了したと判別された場合は、次にステップ206の処理が実行される。
ステップ206では、ON−OFFバルブ42への信号がオンからオフへ切り替わりエゼクタ40の作動解除指令がなされてからの時間を表すカウンタCNT2が“0”であるか否かが判別される。その結果、CNT2=0が成立しないと判別された場合は、次にステップ208の処理が実行される。一方、CNT2=0が成立すると判別された場合は、次に、ステップ208の処理がジャンプされてステップ210の処理が実行される。ステップ208では、上記したカウンタCNT2が上記した所定時間Y3を超えているか否かが判別される。その結果、CNT2>Y3が成立しないと判別された場合は、以後何ら処理が進められることなく今回のルーチンは終了される。一方、CNT2>Y3が成立すると判別された場合は、系全体が安定しているとして、次にステップ210の処理が実行される。
ステップ210では、ON−OFFバルブ42にオン信号を供給することによりエゼクタ40の作動指令を行うと共に、上記したフラグF1を“1”にセットする処理が実行される。また、上記したカウンタCNT2を停止・リセットすると共に、ON−OFFバルブ42への信号がオフからオンへ切り替わりエゼクタ40の作動指令がなされてからの時間を表すカウンタCNT1をスタートする処理が実行される。本ステップ210の処理が実行されると、以後、エゼクタ40の流路詰まりが生じていない場合は、エゼクタ40が作動状態となる。
ステップ212では、上記したカウンタCNT1が上記した所定時間Y1を超えているか否かが判別される。その結果、CNT1>Y1が成立しないと判別された場合は、以後何ら処理が進められることなく今回のルーチンは終了される。一方、CNT1>Y1が成立すると判別された場合は、系全体が安定しているとして、次にステップ214の処理が実行される。
ステップ214では、センサ44の出力信号に基づく高地補正後のスロットル開度とエンジン回転数とに基づいて、スロットルバルブ22を通過する空気のスロットル通過流量Qtを計算する処理が実行される。ステップ216では、センサ44の出力信号に基づく高地補正後のスロットル開度とエンジン回転数とに基づいてインテークマニホールド24に生ずるインマニ負圧を推定し、そのインマニ負圧推定値に基づいてエゼクタ40を通過する空気のエゼクタ通過流量Qeを計算する処理が実行される。そして、ステップ218では、上記ステップ214で計算されたスロットル通過流量Qtと上記ステップ216で計算されたエゼクタ通過流量Qeとの和(Q=Qt+Qe)を算出する処理が実行される。
ステップ220では、エアフローメータ18の出力信号に基づくエアフロ流量が上記ステップ218で算出された和Q(=Qt+Qe)を所定値α倍した値よりも小さいか否かが判別される。尚、所定値αは、計算上のバラツキを考慮し、“1”以下の値に設定されたものであり、また、スロットル通過流量Qtの大きさに応じて変化するものであってもよい。その結果、否定判定がなされた場合は、大気から吸気管14に吸入された空気がスロットルバルブ22側と共にエゼクタ40側にも流通しており、エゼクタ40に流路詰まりが生じておらず、その機能が発揮されていると判断できる。従って、かかる判別がなされた場合は、次にステップ224の処理が実行される。一方、肯定判定がなされた場合は、エゼクタ作動指令がなされているにもかかわらず、大気から吸気管14に吸入された空気がエゼクタ40側に流通しておらず、エゼクタ40の流路が詰まっていると判断できる。従って、かかる判別がなされた場合は、次にステップ222の処理が実行される。
ステップ222では、車両運転者に対してエゼクタ40に流路詰まりが発生していることを知らせる注意喚起を行うべく、ウォーニング装置46を駆動する処理が実行される。本ステップ222の処理が実行されると、以後、車両運転者は、視覚や聴覚によりエゼクタ40の流路詰まりを知ることができる。本ステップ222の処理が終了すると、次にステップ224の処理が実行される。
そして、ステップ224では、ON−OFFバルブ42にオフ信号を供給することによりエゼクタ40の作動を解除する指令を行うと共に、上記したフラグF1を“0”にリセットする処理が実行される。また、上記したカウンタCNT2をスタートすると共に、上記したカウンタCNT1を停止・リセットする処理が実行される。本ステップ224の処理が実行されると、以後、エゼクタ40が非作動状態となる。本ステップ224の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
上記図3に示すルーチンによれば、車両が走行中であっても停止中であっても、エアフローメータ18の出力信号に基づいて検出されるエアフロ流量と、エンジン状態に基づいて推定されるスロットル通過流量とエゼクタ通過流量との和とを比較し、エアフロ流量がかかる和をα(<1)倍したもの以上である場合はエゼクタ40に流路詰まりが発生していないと判定し、一方、エアフロ流量がかかる和をα(<1)倍したものを下回る場合はエゼクタ40に流路詰まりが発生していると判定することができる。
上記の如く、エゼクタ40の流路詰まりが発生している場合は、流路詰まりが発生していない場合に比べて、大気から吸気管14に吸入される空気量がエゼクタ40通過分だけ減少する。また、スロットル通過流量及びエゼクタ通過流量は、エンジン状態に基づいて推定されることが可能である。従って、上述した本実施例の手法によれば、吸気管14からのブローバイガスや微小異物の流入に起因するエゼクタ40の流路詰まりを正確に検出することが可能となっている。
また、上記の如く、大気から吸気管14への吸入空気量は、車両高度が高くなるほど減少するので、高地走行時にはエゼクタ40の流路詰まりが発生していなくても、かかる流路詰まりが発生している場合と同様の現象が生ずる。これに対して、本実施例の手法においては、センサ44の出力に基づく検出パラメータについての高地補正がなされるため、車両の高度変化に起因するエゼクタ流路詰まりの誤判定を防止することが可能となっている。
尚、上記の第2実施例においては、エンジンECU20が、エアフローメータ18の出力信号に基づいてエアフロ流量を検出することにより請求項3に記載した「実空気量検出手段」が、上記図3に示すルーチン中ステップ218の処理を実行することにより請求項3に記載した「推定空気量算出手段」が、ステップ220の処理を実行することにより請求項3に記載した「詰まり判定手段」が、ステップ202の処理を実行することにより請求項4に記載した「高地補正手段」が、それぞれ実現されている。
ところで、上記の第2実施例においては、高地補正を、スロットル通過流量及びエゼクタ通過流量を推定するためのスロットル開度やエンジン回転数について行うこととしているが、センサ出力に基づくスロットル開度及びエンジン回転数から求めたスロットル通過流量とエゼクタ流量との和自体について行うこととしてもよく、また、エアフローメータ18の出力に基づくエアフロ流量について行うこととしてもよい。
また、上記の第2実施例においては、車両の高度を、エゼクタ非作動指令時におけるエアフローメータ18の出力に基づくエアフロ流量とエンジン状態に基づくスロットル通過流量との比から求めることとしているが、道路の高度情報が格納されているナビゲーションシステムからエンジンECU20に供給される車両の現在位置での高度情報に基づいて求めることとしてもよい。
(実施例3)
次に、図4を参照して、本発明の第3実施例について説明する。本実施例のシステムは、上記図1に示すエゼクタ装置10において、エンジンECU20に図4に示すルーチンを実行させることにより実現される。
上記した第2実施例では、エゼクタ40の流路詰まり判定を、エアフローメータ18の出力信号に基づいて検出される吸気管14に実際に吸入される実空気量(エアフロ流量)が、エンジン状態に基づいて推定されるスロットル通過流量とエゼクタ通過流量との和を下回っているか否かに基づいて行うこととしている。一方、上記の如く、エゼクタ40の流路詰まりが発生している場合は、流路詰まりが発生していない場合に比べて、大気から吸気管14に吸入される空気量Qがほぼエゼクタ40を流れる分Qeだけ減少するので、この場合は、エアフローメータ18の出力に基づくエアフロ流量がエンジン状態に基づくスロットル通過流量にほぼ一致した値となる。そこで、本実施例においては、エゼクタ40の流路詰まり判定を、エアフローメータ18の出力に基づくエアフロ流量がエンジン状態に基づくスロットル通過流量にほぼ一致するか否かに基づいて行うこととしている。
図4は、本実施例のエゼクタ装置10においてエンジンECU20がエゼクタ40の流路詰まりを検出すべく実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図4に示すルーチンは、イグニションスイッチがオン状態となってエンジン12が始動された後、その処理が終了するごとに繰り返し起動されるルーチンである。尚、図4において、上記図2及び図3に示すステップと同一の処理を実行するステップについては、同一の符号を付してその説明を省略又は簡略する。すなわち、ステップ214においてセンサ44の出力信号に基づいて高地補正後のスロットルバルブ22を通過する空気のスロットル通過流量Qtが計算された後、次にステップ300の処理が実行される。
ステップ300では、エアフローメータ18の出力信号に基づくエアフロ流量が上記ステップ214で計算されたスロットル通過流量Qtにほぼ一致するか否かが判別される。その結果、否定判定がなされた場合は、大気から吸気管14に吸入された空気がスロットルバルブ22側と共にエゼクタ40側にも流通しており、エゼクタ40に流路詰まりが生じておらず、その機能が発揮されていると判断できる。従って、かかる判別がなされた場合は、次にステップ224の処理が実行される。一方、肯定判定がなされた場合は、エゼクタ作動指令がなされているにもかかわらず、大気から吸気管14に吸入された空気がエゼクタ40側に流通せず、スロットルバルブ22側にのみ流通しており、エゼクタ40の流路が詰まっていると判断できる。従って、かかる判別がなされた場合は、次にステップ222において車両運転者に対してエゼクタ流路詰まりの警告が発せられる。
上記図4に示すルーチンによれば、車両が走行中であっても停止中であっても、エアフローメータ18の出力信号に基づいて検出されるエアフロ流量と、エンジン状態に基づいて推定されるスロットル通過流量とを比較し、エアフロ流量がスロットル通過流量と全く異なる場合はエゼクタ40に流路詰まりが発生していないと判定し、一方、エアフロ流量がスロットル通過流量にほぼ一致する場合はエゼクタ40に流路詰まりが発生していると判定することができる。
上記の如く、エゼクタ40の流路詰まりが発生している場合は、大気から吸気管14に吸入される空気量がスロットルバルブ22を通過する分のみとなって、流路詰まりが発生していない場合に比べてエゼクタ40通過分だけ減少する。また、スロットル通過流量は、エンジン状態に基づいて推定されることが可能である。従って、上述した本実施例の手法においても、吸気管14からのブローバイガスや微小異物の流入に起因するエゼクタ40の流路詰まりを正確に検出することが可能となっている。
尚、上記の第3実施例においては、エンジンECU20が、エアフローメータ18の出力信号に基づいてエアフロ流量を検出することにより請求項5に記載した「実空気量検出手段」が、上記図4に示すルーチン中ステップ214の処理を実行することにより請求項5に記載した「スロットル通過流量推定手段」が、ステップ300の処理を実行することにより請求項5に記載した「詰まり判定手段」が、ステップ202の処理を実行することにより請求項6に記載した「高地補正手段」が、それぞれ実現されている。
(実施例4)
次に、図5及び図6を参照して、本発明の第4実施例について説明する。
上記した第1及び第2実施例では、エゼクタ40は、エンジンECU20によるON−OFFバルブ42の開閉駆動によって作動・非作動が切り替わるエゼクタである。一方、本実施例において、エゼクタは、常に第1のポートが吸気管14のスロットルバルブ22上流側に接続することによって作動状態に維持されるエゼクタである。
図5は、本実施例の車両に搭載されるエゼクタ装置400のシステム構成図を示す。尚、図5において、上記図1に示す構成部分と同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略又は簡略する。すなわち、本実施例のエゼクタ装置400において、ブレーキブースタ負圧をインマニ負圧よりも増加させるエゼクタ40は、吸気管14の、エアフローメータ18の下流側かつスロットルバルブ22の上流側に直接に接続する第1のポート40aを有している。このため、エゼクタ40は、エンジンECU20から作動指令されることなく、エンジン12の回転が生じている場合は常に作動状態になり、ブレーキブースタ負圧をインマニ負圧よりも大きくする。
エンジンECU20には、ナビゲーションシステム402が接続されている。ナビゲーションシステム402は、車両の走行し得る道路の地図情報と共にその高度情報を有しており、車両の現在位置を検出する機能を有している。ナビゲーションシステム402は、検出した車両の現在位置を所定のマークでディスプレイ上に表示すると共に、その現在位置における道路の高度情報を読み出してエンジンECU20に供給する。エンジンECU20は、ナビゲーションシステム402からの高度情報に基づいて車両の高度を求める。
図6は、本実施例のエゼクタ装置400においてエンジンECU20がエゼクタ40の流路詰まりを検出すべく実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図6に示すルーチンは、イグニションスイッチがオン状態となってエンジン12が始動された後、その処理が終了するごとに繰り返し起動されるルーチンである。尚、図6において、上記図2及び図3に示すステップと同一の処理を実行するステップについては、同一の符号を付してその説明を省略又は簡略する。すなわち、ステップ104においてエンジン12の暖機遅角制御が実行されると、以後、何ら処理が進められることなく今回のルーチンは終了されると共に、ステップ124において暖機遅角制御を中止する処理が実行されると、次にステップ450の処理が実行される。
ステップ450では、ナビゲーションシステム402から供給された車両の現在位置における高度情報に基づいて、上記ステップ100で入力された検出パラメータ具体的にはスロットル開度やエンジン回転数について高地補正を行う処理が実行される。かかる高地補正は、ナビゲーションシステム402からの高度から予め定められたマップに従って検出パラメータの補正を行うことにより実現される。
ステップ452では、上記ステップ450で開始された高地補正が終了したか否かが判別される。その結果、高地補正が終了していないと判別された場合は、以後何ら処理が進められることなく今回のルーチンは終了される。一方、高地補正が終了したと判別された場合は、次にステップ214以降の処理が実行される。
そして、ステップ220において否定判定がなされた場合は、大気から吸気管14に吸入された空気がスロットルバルブ22側と共にエゼクタ40側にも流通しており、エゼクタ40に流路詰まりが生じておらず、その機能が発揮されていると判断できるので、今回のルーチンは終了される。一方、肯定判定がなされた場合は、エゼクタ作動指令がなされているにもかかわらず、大気から吸気管14に吸入された空気がエゼクタ40側に流通しておらず、エゼクタ40の流路が詰まっていると判断できるので、次にステップ222において車両運転者に対してエゼクタ流路詰まりの警告が発せられた後、今回のルーチンが終了される。
従って、かかる本実施例の手法においても、上記第2実施例の手法と同様に、吸気管14からのブローバイガスや微小異物の流入に起因するエゼクタ40の流路詰まりを正確に検出することが可能となっている。
また、本実施例において、エゼクタ40は常に吸気管14のスロットルバルブ22上流側に接続する第1のポート40aを有しているため、流路詰まりの有無と関係するエンジン状態から車両高度を推定することは困難である。これに対して、本実施例においては、ナビゲーションシステム402からエンジンECU20へ高度情報が供給されるため、センサ44の出力に基づく検出パラメータについての高地補正を行うことができ、これにより、高度変化に起因するエゼクタ流路詰まりの誤判定を防止することが可能となっている。
尚、上記の第4実施例においては、エンジンECU20がステップ450の処理を実行することにより請求項4に記載した「高地補正手段」が実現されている。
ところで、上記の第4実施例は、エゼクタ40の流路詰まり判定を、エアフローメータ18の出力に基づいて検出されるエアフロ流量がエンジン状態に基づいて推定されるスロットル通過流量とエゼクタ通過流量との和を下回っているか否かに基づいて行う構成に適用した例であるが、第3実施例に示す如く流路詰まり判定をエアフローメータ18の出力に基づくエアフロ流量がエンジン状態に基づくスロットル通過流量にほぼ一致するか否かに基づいて行う構成に適用することとしてもよい。
(実施例5)
次に、図7を参照して、本発明の第5実施例について説明する。本実施例のシステムは、上記図5に示すエゼクタ装置400において、エンジンECU20に図6に示すルーチンに代えて図7に示すルーチンを実行させることにより実現される。
上記した第2乃至第4実施例では、エゼクタ40の流路詰まり判定を行うべく、エンジン状態を示す検出パラメータを高地補正することとしている。これに対して、本実施例においては、かかる高地補正を行うことなく検出パラメータから推定される高度と、ナビゲーションシステム402から情報として供給される高度とを比較し、エゼクタ40の流路詰まりを判定することとしている。
図7は、本実施例のエゼクタ装置400においてエンジンECU20がエゼクタ40の流路詰まりを検出すべく実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図7に示すルーチンは、イグニションスイッチがオン状態となってエンジン12が始動された後、その処理が終了するごとに繰り返し起動されるルーチンである。図7に示すルーチンが起動されると、まずステップ500の処理が実行される。
ステップ500では、センサ44の出力信号に基づいて推定されるスロットル開度とエンジン回転数とに基づいて、スロットルバルブ22を通過する空気のスロットル通過流量Qtを計算する処理が実行される。ステップ502では、センサ44の出力信号に基づいて推定されるスロットル開度とエンジン回転数とに基づいてインテークマニホールド24に生ずるインマニ負圧を推定し、そのインマニ負圧推定値に基づいてエゼクタ40を通過する空気のエゼクタ通過流量Qeを計算する処理が実行される。そして、ステップ504では、上記ステップ500で計算されたスロットル通過流量Qtと上記ステップ502で計算されたエゼクタ通過流量Qeとの和(Q=Qt+Qe)を算出する処理が実行される。
ステップ506では、エアフローメータ18の出力信号に基づいて検出されるエアフロ流量と上記ステップ504で算出された和Q(=Qt+Qe)との比から車両の高度H1を求める処理が実行される。ここで、エゼクタ40の流路詰まりが発生していない場合は、大気から吸気管14に吸入された空気はスロットルバルブ22側の流路とエゼクタ40側の流路とに分かれて流通し、その空気量はスロットルバルブ22を流れたものとエゼクタ40を流れたものとの和になるので、上記の如く算出される和Qがエゼクタ流路詰まりに起因する分を含まず、上記の手法により求められる高度H1はほぼ正確な値を示すこととなる。一方、エゼクタ40の流路詰まりが発生している場合は、吸気管14に吸入された空気はエゼクタ40を通過することができず、スロットルバルブ22のみを通過し、その空気量はスロットルバルブ22を流れたものとなり、エゼクタ40の流路詰まりが発生していない場合に比べてほぼエゼクタ40を流れる分だけ減少するので、上記の如く算出される和Qがエゼクタ流路詰まりに起因する分を含んでしまい、上記の手法により推定される高度は正常値とは異なる不正確な値(具体的には正常値よりも小さい値)を示すこととなる。
ステップ508では、ナビゲーションシステム402から供給される高度情報に基づいて車両の高度H2を求める処理が実行される。尚、このナビゲーションシステム402からの高度H2は、車両の走行する道路の高度に関しほぼ正確な値を示す。
ステップ510では、上記ステップ506で求めた高度H1と上記ステップ508で求めた高度H2との差|H1−H2|が所定値H0を超えるか否かが判別される。尚、所定値H0は、エゼクタ40の流路詰まりが生じていないと判断される最大の高度差である。その結果、|H1−H2|>H0が成立しない場合は、エアフロ流量と上記した和Qとの比から求められた高度H1がほぼ正確な値を示していると判断できるので、従って、かかる判別がなされた場合は、今回のルーチンは終了される。一方、|H1−H2|>H0が成立する場合は、エアフロ流量と上記した和Qとの比から求められた高度H1が正確な値を示していないと判断できるので、従って、かかる判別がなされた場合は、次にステップ512の処理が実行される。
ステップ512では、車両運転者に対してエゼクタ40に流路詰まりが発生していることを知らせる注意喚起を行うべく、ウォーニング装置46を駆動する処理が実行される。本ステップ512の処理が実行されると、以後、車両運転者は、視覚や聴覚によりエゼクタ40の流路詰まりを知ることができる。本ステップ512の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
上記図7に示すルーチンによれば、車両が走行中であっても停止中であっても、エアフローメータ18の出力に基づくエアフロ流量とエンジン状態に基づくスロットル通過流量とエゼクタ通過流量との和との比から求まる高度H1と、ナビゲーションシステム402を用いて求まる高度H2とを比較し、その差がほとんどない場合はエゼクタ40に流路詰まりが発生していないと判定し、一方、その差が比較的大きい場合はエゼクタ40に流路詰まりが発生していると判定することができる。
上記の如く、大気から吸気管14に吸入される空気量は、車両の高度が高くなるほど減少する。また、スロットル通過流量及びエゼクタ通過流量は、エンジン状態に基づいて推定されることが可能である。この点、エアフローメータ18の出力に基づいて検出される吸気管14に実際に吸入された空気のエアフロ流量と、エンジン状態に基づいて推定されるスロットル通過流量とエゼクタ通過流量との和との比から車両の高度を推定することが可能である。
そして、エゼクタ40の流路詰まりが発生していない場合は、大気から吸気管14に吸入される空気量がスロットルバルブ22を通過する分とエゼクタ40を通過する分との和となる。この場合、上記の如く算出されるスロットル通過流量とエゼクタ通過流量との和がエゼクタ流路詰まりに起因する分を含まないので、上記の如く推定される高度H1はほぼ正確な値を示し、ナビゲーションシステム402からの高度H2にほぼ一致するものとなる。一方、エゼクタ40の流路詰まりが発生している場合は、大気から吸気管14に吸入される空気量がスロットルバルブ22を通過する分のみとなって、流路詰まりが発生していない場合に比べてエゼクタ40通過分だけ減少する。この場合、スロットル通過流量とエゼクタ通過流量との和がエゼクタ流路詰まりに起因する分を含んでしまうので、上記の如く推定される高度H1は不正確な値を示し、ナビゲーションシステム402からの高度H2と異なるものとなる。
従って、上述した本実施例の手法においても、吸気管14からのブローバイガスや微小異物の流入に起因するエゼクタ40の流路詰まりを正確に検出することが可能となっている。
尚、上記の第5実施例においては、エンジンECU20が、上記図7に示すルーチン中ステップ506の処理を実行することにより請求項7に記載した「第1の高度検出手段」が、ステップ508の処理を実行することにより請求項7に記載した「第2の高度検出手段」が、ステップ510の処理を実行することにより請求項7に記載した「詰まり判定手段」が、それぞれ実現されている。
ところで、上記の第1乃至第5実施例は、エゼクタ40内部の流路詰まりを検出するシステムであるが、エゼクタ40の機能が大幅に低下するような、例えばその流路が完全に詰まるのではなく、ブローバイガスなどが狭い流路に付着して流路面積が縮小される、又は、その構成部品が欠けたり或いはずれたりして予想よりも多くの空気が流れ流路面積が拡大されるような場合についても同様に、その流路の縮小や拡大を検出することができる。
10,400 エゼクタ装置
12 エンジン
14 吸気管
18 エアフローメータ
20 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)
22 スロットルバルブ
24 インテークマニホールド
34 ブレーキブースタ
40 エゼクタ
42 ON−OFFバルブ
44 センサ
402 ナビゲーションシステム
12 エンジン
14 吸気管
18 エアフローメータ
20 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)
22 スロットルバルブ
24 インテークマニホールド
34 ブレーキブースタ
40 エゼクタ
42 ON−OFFバルブ
44 センサ
402 ナビゲーションシステム
Claims (7)
- スロットル弁の上流側の吸気管から導入した空気をスロットル弁の下流側のインテークマニホールドへ排出することによりブレーキブースタにインマニ負圧よりも大きなブレーキブースタ負圧を導くエゼクタを備えるエゼクタ装置であって、
前記エゼクタの作動・非作動を切り替える切替手段と、
前記切替手段による作動切替前後における吸気管に吸入される空気量の差に基づいて前記エゼクタの流路詰まりを判定する詰まり判定手段と、
を備えることを特徴とするエゼクタ装置。 - 前記詰まり判定手段は、前記スロットル弁の開度が一定に維持されている状況下において、前記切替手段が前記エゼクタを作動状態に切り替える前における前記空気量と前記切替手段が前記エゼクタを作動状態に切り替えた後における前記空気量との差が所定値以下である場合に、該エゼクタに流路詰まりが発生していると判定することを特徴とする請求項1記載のエゼクタ装置。
- スロットル弁の上流側の吸気管から導入した空気をスロットル弁の下流側のインテークマニホールドへ排出することによりブレーキブースタにインマニ負圧よりも大きなブレーキブースタ負圧を導くエゼクタを備えるエゼクタ装置であって、
吸気管に実際に吸入される空気の量を検出する実空気量検出手段と、
エンジン状態に基づいて推定される前記スロットル弁を通過する空気のスロットル通過流量とエンジン状態に基づいて推定される前記エゼクタを通過する空気のエゼクタ通過流量との和を算出する推定空気量算出手段と、
前記実空気量検出手段により検出される実空気量が前記推定空気量算出手段により算出される推定空気量を所定量下回る場合に、前記エゼクタに流路詰まりが発生していると判定する詰まり判定手段と、
を備えることを特徴とするエゼクタ装置。 - 前記実空気量検出手段又は前記推定空気量算出手段は、ナビゲーション情報に基づいて高地補正を行う高地補正手段を有することを特徴とする請求項3記載のエゼクタ装置。
- スロットル弁の上流側の吸気管から導入した空気をスロットル弁の下流側のインテークマニホールドへ排出することによりブレーキブースタにインマニ負圧よりも大きなブレーキブースタ負圧を導くエゼクタを備えるエゼクタ装置であって、
吸気管に実際に吸入される空気の量を検出する実空気量検出手段と、
エンジン状態に基づいて前記スロットル弁を通過する空気のスロットル通過流量を推定するスロットル通過流量推定手段と、
前記実空気量検出手段により検出される実空気量と前記スロットル通過流量推定手段により推定されるスロットル通過流量との差が所定値以下である場合に、前記エゼクタに流路詰まりが発生していると判定する詰まり判定手段と、
を備えることを特徴とするエゼクタ装置。 - 前記実空気量検出手段又は前記スロットル通過流量推定手段は、ナビゲーション情報に基づいて高地補正を行う高地補正手段を有することを特徴とする請求項5記載のエゼクタ装置。
- スロットル弁の上流側の吸気管から導入した空気をスロットル弁の下流側のインテークマニホールドへ排出することによりブレーキブースタにインマニ負圧よりも大きなブレーキブースタ負圧を導くエゼクタを備えるエゼクタ装置であって、
吸気管に実際に吸入される空気の量と、エンジン状態に基づいて推定される前記スロットル弁を通過する空気のスロットル通過流量とエンジン状態に基づいて推定される前記エゼクタを通過する空気のエゼクタ通過流量との和との比に基づいて車両の高度を推定する第1の高度検出手段と、
ナビゲーション情報に基づいて車両の高度を検出する第2の高度検出手段と、
前記第1の高度検出手段により推定された高度と前記第2の高度検出手段により検出された高度との差が所定値を超える場合に、前記エゼクタに流路詰まりが発生していると判定する詰まり判定手段と、
を備えることを特徴とするエゼクタ装置。
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