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JP2005053879A - 乳化化粧料 - Google Patents

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JP2005053879A JP2003289285A JP2003289285A JP2005053879A JP 2005053879 A JP2005053879 A JP 2005053879A JP 2003289285 A JP2003289285 A JP 2003289285A JP 2003289285 A JP2003289285 A JP 2003289285A JP 2005053879 A JP2005053879 A JP 2005053879A
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higher alcohol
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Keisuke Sagara
圭祐 相良
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Kose Corp
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Abstract

【課題】 肌に塗布した時には、キメを整え、肌をすべすべにし、かつ、翌朝の肌はふっくらとしはり・弾力性に富み、柔軟性がある乳化化粧料の提案。
【解決手段】 次の成分(a)〜(e)
(a)常温で固形状の高級アルコール
(b)常温で液状の高級アルコール
(c)リン脂質
(d)成分(a)、(b)以外の油性成分
(e)水性成分
を含有することを特徴とする乳化化粧料。成分(a)、(b)の配合質量比(a)/(b)が0.1〜8であり、更に、成分(f)アニオン性界面活性剤を含有する乳化化粧料。

Description

本発明は乳化化粧料に関するもので、更に詳しくは、塗布した時に肌のキメを整え、肌をすべすべにし、翌朝の肌はふっくらとしはり・弾力性に富み、柔軟性があるなどの優れた肌効果を有する乳化化粧料に関するものである。
従来から肌を滑らかにする、保湿するなど肌をトリートメントする化粧料には、化粧水、美容液、乳液、クリーム等がある。これらの中でも、油性成分と水性成分を適度に含有する美容液、乳液、クリームなどの乳化剤型が好ましく用いられており、特に、使用感の良さなどから水中油型乳化組成物が用いられている。これらは通常、高級脂肪酸塩や、アシルアミノ酸塩等のアニオン性界面活性剤と高級アルコールを用い、油性成分や保湿成分等を均一に乳化し、安定性を保持している。また、最近では、アニオン性界面活性剤に代え、天然成分で保湿性も高いリン脂質を用いて乳化する試みもなされている。例えば、レシチンと常温で液状の高級アルコールとグリセリンを併用したクリームは、肌への親和性が良く、保湿性に優れ、しかも安定性、安全性の高い乳化化粧料が紹介されている(特許文献1参照)。
一方、乳化化粧料に配合される高級アルコールは、二種以上の複数配合されることも公知であり、例えば、多価アルコール、非イオン性界面活性剤、二種以上の高級アルコール、水を含有し、該高級アルコールのうち一種は、固形状の高級アルコールの経時的な結晶析出を防止するために室温で液状の高級アルコールである乳化組成物も見られる(特許文献2参照)。
特開平05−004912号公報 特開2000−143439号公報
しかしながら、従来からある乳化化粧料は、肌への親和性や保湿性、エモリエント性には優れているものの、塗布した時に肌のキメを整えたり、肌をすべすべにしたりする効果や、前夜就寝前に塗布した場合に、翌日の起床時の肌はふっくらとしはり・弾力性に富み、柔軟性があるなどの肌効果を実感できるものは見当たらなかった。従って、肌に塗布した時には、キメを整え、肌をすべすべにし、更には、翌朝の肌はふっくらとしはり・弾力性に富み、柔軟性があるなどの肌効果を実感できる乳化化粧料の開発が望まれている。
かかる実情において、本発明者は上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、成分(a)常温で固形状の高級アルコールと成分(b)常温で液状の高級アルコールとを特定の割合で含有し、さらに成分(c)リン脂質、成分(d)成分(a)、(b)以外の油性成分、成分(e)水性成分を含有する乳化化粧料を、あるいは、さらに成分(f)アニオン性界面活性剤含有する乳化化粧料を肌に塗布した時に、肌のキメが整い、肌がすべすべになり、翌朝の肌はふっくらとしはり・弾力性に富み、柔軟性があることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(a)〜(e)
(a)常温で固形状の高級アルコール
(b)常温で液状の高級アルコール
(c)リン脂質
(d)成分(a)、(b)以外の油性成分
(e)水性成分
を含有することを特徴とする乳化化粧料に関するものである。
さらには、成分(a)と成分(b)の配合質量比(a)/(b)が、0.1〜8、より好ましくは1〜6であることを特徴とする乳化化粧料に関するものである。
また、さらに成分(f)アニオン性界面活性剤を含有することを特徴とする乳化化粧料に関するものである。
本発明の乳化化粧料は、肌に塗布したとき、肌のキメを整える効果、肌をすべすべにする効果、さらには、翌朝の肌はふっくらとしはり・弾力性に富み、柔軟性があるなどの優れた肌効果を有する乳化化粧料である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における常温とは、15〜25℃(局方一般通則)の範囲を意味する。本発明に用いられる成分(a)常温で固形状のアルコールは、乳化化粧料の安定性を向上させるための他、化粧料の肌への伸び広がりを均一にするとともに、肌上に薄い膜を形成し肌をすべすべにする効果に優れる。成分(a)としては通常化粧料に使用されるものであれば特に限定されず、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコールなどが挙げられ、これらを一種または二種以上組み合わせて使用することができる。これらの中では、乳化化粧料の安定性、肌のすべすべ感の向上の観点から好ましいものとして、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコールが挙げられる。成分(a)の乳化化粧料への配合量は、特に限定されるものではないが、0.1〜5質量%(以下単に%と記す)が好ましく、より好ましくは、0.2〜3%である。
本発明において用いられる成分(b)常温で液状の高級アルコールは肌への浸透性が非常に高いため、成分(b)と他の成分を乳化などの手法で均一にすることにより化粧料を肌へ浸透させる効果に優れ、その結果、肌のキメの改善を期待し配合されるものである。成分(b)としては通常化粧料に使用されるものであれば特には限定されず、例えば、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−オクチルドデカノール、ホホバアルコールなどが挙げられ、これらの一種または二種以上を組み合わせて使用することができる。これらの中では、肌のキメの改善、はり感の向上の観点から好ましいものとして、オレイルアルコール、2−オクチルドデカノールが挙げられる。成分(b)の乳化化粧料への配合量は、特に限定されるものではないが、0.1〜5%が好ましく、0.2〜3%がより好ましい。
本発明において成分(a)と成分(b)の配合質量比(a)/(b)が0.1〜8の範囲にあると、更に好ましくは1〜6の範囲にあると、化粧料の肌上での伸び広がりと肌への浸透性のバランスが極めて良好なものとなり、肌のキメを整える効果、肌をすべすべにする効果に優れ、翌朝の肌はふっくらとしはり・弾力性、柔軟性がより一層顕著になることから更に好ましい。
本発明において用いられる成分(c)リン脂質は、乳化化粧料の乳化剤としての働きの他、保水力が非常に高いため肌に対して充分な水分を与え、かつその水分を保持する効果に優れるため、その結果、肌のキメを整え、肌にはり・弾力性、柔軟性を付与する効果に優れる。また成分(c)を配合することで、乳化化粧料の乳化粒子径が細かくなり、均一性が増すため、肌への伸び広がり、浸透性が更に向上し、その結果、肌のキメを整える効果、肌のはり・弾力性、柔軟性などの更なる向上が期待できる。ことに、乳化粒子径が0.1〜10μmの範囲であると、化粧料の肌への伸び広がり、浸透性が著しく向上するためより好ましい。成分(c)としては通常化粧料に使用されるものであれば特には限定されず、例えば、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジン酸、リゾホスファチジルコリン、リゾホスファチジルエタノールアミン、スフィンゴリン脂質などが挙げられ、また、これらのものを含有する組成物、すなわち、大豆レシチン、卵黄レシチン、コーンレシチンやこれらの水素添加物なども挙げることができる。これら成分(c)は一種又は二種以上を組み合わせて使用することができる。これらの中では、乳化能力、保水力、肌のキメやはり・弾力性、柔軟性などの肌効果の向上の観点から好ましいものとして、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、これらの組成物を含有する大豆レシチン、卵黄レシチン、コーンレシチンやこれらの水素添加物が挙げられる。
成分(c)の乳化化粧料への配合量は、特に限定はされないが、0.1〜5%が好ましく、0.2〜4%がより好ましい。また、成分(a)と成分(b)の総和に対しての成分(c)の配合質量比{(a)+(b)}/(c)が、0.4〜6の範囲にあると、乳化粒子径を均一に整え易くなり、肌への浸透性が一段と向上し、肌のキメが整い、翌朝の肌はふっくらとしはり・弾力性に富み、柔軟性があるなどの肌効果を付与できる乳化化粧料が得られることから望ましい。
本発明においてはさらに成分(f)としてアニオン性界面活性剤を配合すると、前述の乳化粒子径を0.1〜10μmの範囲に極めて調整しやすくなることから更に好ましい。本発明に用いられる成分(f)としては通常化粧料に使用されるものであれば特には限定されず、例えば、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、ラウリン酸トリエタノールアミン、ミリスチン酸ナトリウム、ミリスチン酸カリウム、ミリスチン酸トリエタノールアミン、パルミチン酸ナトリウム、パルミチン酸カリウム、パルミチン酸トリエタノールアミン、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸トリエタノールアミン、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンカリウム、ミリストイルメチルタウリントリエタノールアミン、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンカリウム、ステアロイルメチルタウリントリエタノールアミンなどが挙げられ、これらの一種または二種以上を組み合わせて使用することができる。これらの中では、乳化能力などから好ましいものとして、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸トリエタノールアミン、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンカリウム、ステアロイルメチルタウリントリエタノールアミンなどが挙げられる。
成分(f)の乳化化粧料への配合量は特に限定されるものではないが、0.01〜5%が好ましく、0.1〜2%がより好ましい。また、成分(c)と成分(f)の配合質量比(c)/(f)が、0.1〜10の範囲にあると、乳化粒子径を0.1〜10μmの範囲に極めて調整し易くなることから更に好ましい。
本発明に用いられる成分(d)成分(a)、(b)以外の油性成分は、通常化粧料に用いられる油性成分であれば特に限定されず用いることができる。例えば、動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス、フィッシャトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、モクロウ、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、ホホバ油、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ロジン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。本発明の乳化化粧料には、概ね0.5〜50%配合することが好ましい。
本発明の成分(e)水性成分は、通常化粧料で用いられる水性成分であれば特に限定されず用いることができる。例えば、エチルアルコール、プロピルアルコール等の一価アルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール等の多価アルコール、グルコース、マンノース、トレハロース、ソルビトール、キシリトール、マンニトールなどの糖及び糖アルコール、精製水等が挙げられ、これらの一種または二種以上を組み合わせて使用することができる。これらの中でも、精製水もしくは精製水と一価アルコール、多価アルコール、糖、糖アルコールなどの一種又は二種以上を組み合わせたものを用いるのが一般的である。
本発明の乳化化粧料には、上記必須成分に加え、目的に応じて本発明の効果を損なわない量的、質的範囲において、成分(c)、(d)以外の界面活性剤、粉体、保湿剤、高分子類、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、キレート剤、香料、美容成分等の通常化粧料に汎用される成分の配合が可能である。
例えば、本発明の乳化化粧料には、使用感の調整、着色効果、紫外線遮蔽効果等の種々の目的のため粉体を配合することもできる。本発明の乳化化粧料には、通常化粧料に用いられる粉体が配合可能である。例えば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類、等が挙げられる。具体的には、着色剤として、酸化チタン、黒酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、タール系色素等、感触調整剤として、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、炭化珪素、窒化硼素、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、N−アシルリジン等、光輝性粉体として、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーティング雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、アルミニウムパウダー等、紫外線遮断剤として、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン等の複合粉体等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。尚、これら粉体は、分散性や付着性を改良するために、シリコーン類、フッ素化合物類、金属石鹸類、油剤類等の通常公知の方法により、表面処理して用いても良い。本発明の乳化化粧料に粉体を配合する場合は、粉体を配合する目的によって異なるが、概ね0.01〜30%の範囲であることが好ましい。
本発明の乳化化粧料は、水中油型、油中水型、多層乳化型等の剤型が挙げられる。更に、本発明の乳化化粧料は、乳化型化粧水、美容液、乳液、クリームなどの他に、ファンデーション、化粧下地、日焼け止め等にも応用可能であるが、これらの中でも、ことに本発明の効果が発揮されやすい化粧料としては、洗い流す必要のない化粧料が挙げられる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1〜9及び比較例1〜3:美容液
表1に示す組成及び下記製法にて美容液を調製し、肌に塗布した時のキメを整える効果、すべすべにする効果、翌朝の肌のはり・弾力性、柔軟性について、下記評価方法により評価し、併せて表1に示した。
(製法)
A.成分1〜9を75℃に加熱し、均一に混合溶解する。
B.成分10〜12を75℃に加熱し、均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し、乳化する。
D.Cを冷却し美容液を得る。
(評価方法)
10名の専門パネルにより、表1の実施例及び比較例の美容液を塗布し、各々の試料に対して、「肌に塗布した時のキメを整える効果」、「肌をすべすべにする効果」、「翌朝の肌のはり・弾力性、柔軟性」の各項目について、下記の評価基準に基づき7段階評価した。更に、全パネルの評点の平均点より、下記判定基準により判定した。
(評価基準)
[評価結果] : [評点]
非常に良好 : 6
良好 : 5
やや良好 : 4
普通 : 3
やや不良 : 2
不良 : 1
非常に不良 : 0
(判定基準)
[評点の平均点] : [判定]
5.5点以上 : ◎
4.5点以上5.5点未満 : ○
2.5点以上4.5点未満 : △
2.5点未満 : ×
表1の結果から明らかなように、本発明の実施例1〜9の美容液は比較例1〜3と比較して、肌に塗布した時に、肌のキメが整い、肌がすべすべとなり、かつ、翌朝の肌はふっくらとしはり・弾力性、柔軟性があるなどの優れた肌効果を有する美容液であった。
実施例10:乳液
(成分) (%)
1.ステアリルアルコール 2.0
2.イソステアリルアルコール 1.0
3.ホスファチジルコリン 0.5
4.ワセリン 3.0
5.トリ2―エチルヘキサン酸グリセリル 5.0
6.酸化チタン 5.0
7.雲母チタン 5.0
8.ステアリン酸ナトリウム 1.0
9.カルボキシビニルポリマー 0.1
10.1,3−ブチレングリコール 10.0
11.防腐剤 適量
12.香料 適量
13.精製水 残量
(製造方法)
A.成分1〜7を75℃に加熱し、均一に混合する。
B.成分8〜10、13を75℃に加熱し、均一に混合する。
C.AにBを添加し、乳化する。
D.Cを冷却し、成分11、12を添加し、乳液を得た。
実施例10の乳液は、肌に塗布した時滑らかな伸び広がりがあり、肌のキメを整え、肌をすべすべにし、また、翌朝の肌はふっくらしはり・弾力性、柔軟性があるなどの肌効果を有する乳液であった。
実施例11:乳化型化粧水
(成分) (%)
1.セチルアルコール 0.2
2.ホホバアルコール 0.2
3.リン脂質・フィトステロール混合物(15:85)(注1) 0.5
4.ポリオキシエチレン(40モル)硬化ヒマシ油 0.1
5.酢酸トコフェロール 0.5
6.ステアリン酸トリエタノールアミン 0.5
7.精製水 残量
8.エタノール 15.0
(注1):日本精化株式会社製
(製造方法)
A.成分1〜5を75℃に加熱し、均一に混合溶解する。
B.成分6、7を75℃に加熱し、均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し、乳化する。
D.Cを冷却し、成分8を添加し、乳化型化粧水を得た。
実施例11の乳化型化粧水は、肌に塗布した時みずみずしい伸び広がりがあり、肌のキメを整え、肌をすべすべにし、また、翌朝の肌はふっくらとしはり・弾力性があるなどの肌効果を有する乳化型化粧水であった。
実施例12:油中水型クリーム
(成分) (%)
1.マイクロクリスタリンワックス 1.5
2.ミツロウ 1.5
3.セチルアルコール 3.0
4.オレイルアルコール 3.0
5.水素添加大豆リン脂質 1.0
6.スクワラン 35.0
7.ソルビタンセスキオレイン酸エステル 3.0
8.プロピレングリコール 10.0
9.防腐剤 適量
10.香料 適量
11.精製水 残量
(製造方法)
A.成分1〜7を75℃に加熱し、均一に混合溶解する。
B.成分8、11を75℃に加熱し、均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し、乳化する。
D.Cを冷却し、成分9、10を添加し、油中水型クリームを得た。
実施例12の油中水型クリームは、肌に塗布した時コクのある滑らかな伸び広がりであり、肌のキメを整え、べとつかず肌をすべすべにし、翌朝の肌はふっくらとしはり・弾力性、柔軟性があるなどの肌効果を有する油中水型クリームであった。
実施例13:水中油型クリーム
(成分) (%)
1.セトステアリルアルコール 3.0
2.2−オクチルドデカノール 1.0
3.イソステアリルアルコール 0.5
4.リン脂質・コレステロール混合物(2:8) (注2) 4.0
5.ワセリン 2.0
6.流動パラフィン 15.5
7.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5.0
8.ステアロイルメチルタウリンナトリウム 1.0
9.グリセリン 3.0
10.1,3−ブチレングリコール 10.0
11.防腐剤 適量
12.香料 適量
13.精製水 残量
(注2):日本精化株式会社製
(製造方法)
A.成分1〜7を75℃に加熱し、均一に混合溶解する。
B.成分8〜10、13を75℃に加熱し、均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し、乳化する。
D.Cを冷却し、成分11、12を添加し、クリームを得た。
実施例13の水中油型クリームは、肌に塗布した時滑らかな伸び広がりであり、肌のキメが整え、肌をすべすべにし、翌朝の肌はふっくらとしはり・弾力性に富み、柔軟性があるなどの肌効果がある水中油型クリームであった。
実施例14:日焼け止め化粧料
(成分) (%)
1.ベヘニルアルコール 2.0
2.2−オクチルドデカノール 1.0
3.水素添加大豆リン脂質 2.0
4.シクロメチコン 3.0
5.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5.0
6.カルボキシビニルポリマー 0.1
7.ステアリン酸ナトリウム 0.5
8.ジプロピレングリコール 10.0
9.防腐剤 適量
10.香料 適量
11.精製水 残量
(製造方法)
A.成分1〜5を75℃に加熱し、均一に混合溶解する。
B.成分6〜8、11を75℃に加熱し、均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し、乳化する。
D.Cを冷却し、成分9、10を添加し、日焼け止め化粧料を得た。
実施例14の日焼け止め化粧料は、日焼け止め効果も高く、肌に塗布した時に、肌のキメを整え、肌もべとつかずすべすべとなるものであり、また化粧料を落とした後の翌日の朝も肌にはり・弾力性が感じられる日焼け止め化粧料であった。

Claims (4)

  1. 次の成分(a)〜(e)
    (a)常温で固形状の高級アルコール
    (b)常温で液状の高級アルコール
    (c)リン脂質
    (d)成分(a)、(b)以外の油性成分
    (e)水性成分
    を含有することを特徴とする乳化化粧料。
  2. 成分(a)常温で固形状の高級アルコールと成分(b)常温で液状の高級アルコールの配合質量比(a)/(b)が、0.1〜8であることを特徴とする請求項1記載の乳化化粧料。
  3. 成分(a)常温で固形状の高級アルコールと成分(b)常温で液状の高級アルコールの配合質量比(a)/(b)が、1〜6である請求項1又は2記載の乳化化粧料。
  4. 更に、成分(f)アニオン性界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の乳化化粧料。
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