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JP2004333319A - 情報表示装置の遠隔操作システム - Google Patents

情報表示装置の遠隔操作システム Download PDF

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Abstract

【課題】走行中においても安全性を損なうことなく、搭乗者による情報表示装置の操作を可能にすることにより利便性の低減を抑制できる情報表示装置の遠隔操作システムを提供するものである。
【解決手段】カーナビゲーション装置1の操作において、車両走行中の操作が禁止された禁止スイッチSWが車両走行中に押された場合に、ハンズフリー装置20がオンされ、携帯電話機30を介して車両の搭乗者とセンター40のオペレータとの対話が開始される。そして、車両の搭乗者はセンター40のオペレータに対して所望の機能に対応した表示データの作成要求を行う。センター40のオペレータは上述のような所望の機能に対応した表示データの作成要求を受けると、要求内容の表示データを作成すると共に車両に送信し、車両側にてこの表示データを受信して実行することにより情報表示装置に所望の表示情報を表示させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報表示装置の遠隔操作システムに関するものである。本発明による情報表示装置の遠隔操作システムは、例えば、車両に搭載されたカーナビゲーション装置等に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
情報表示装置の一例であるカーナビゲーション装置は、車両の現在地、目的地の設定や変更等の機能を実行する際に、複数回の操作を伴うような複雑な操作プロセスが必要な場合がある。このようなカーナビゲーション装置では、車両走行時は安全性の問題から複雑な操作を禁止し、車両駐車中もしくは停車中であれば操作を受け付けるようにしている。しかし、車両が走行中であることを条件として一律に操作を禁止してしまうと、例えば、運転者以外の搭乗者による操作も出来なくなる。このような、使い勝手の悪さを解決するために例えば特許文献1には、操作者が運転者か、それ以外の搭乗者であるかを識別することが開示されている。
【0003】
図5は特許文献1の構成を示すブロック図である。特許文献1では、車速センサによって車両走行中か否かを判定し、車両走行中の場合は、受光素子51によって遠隔操作装置50による情報表示装置の操作者が運転者か否かを識別し、運転者と識別したとき操作の受付を禁止し、運転者以外の搭乗者と識別したとき操作の受付を許可するものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−248466号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、カーナビゲーション装置の操作者が運転者である場合はカーナビゲーション装置の操作を禁止するものであり、車両走行中における運転者によるカーナビゲーション装置の操作ができず、利便性が悪いという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、走行中においても安全性を損なうことなく、運転者による情報表示装置の操作を可能にすることにより利便性の低減を抑制できる情報表示装置の遠隔操作システムを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の情報表示装置の遠隔操作システムでは、車両に搭載され、各種の情報を表示する情報表示装置の遠隔操作システムであって、遠隔操作システムは情報表示装置と外部センターとから構成され、情報表示装置は、表示部と、表示部に表示すべき情報を特定するためのコマンドを入力する操作スイッチと、操作スイッチからのコマンドに基づいて所定の演算処理を行い、そのコマンドに対応する情報を生成し、表示部に表示させる制御部と、外部との通信を行う第1通信部とを備え、外部センターは、車両の搭乗者が希望する表示情報を表示部へ表示するための表示データを作成する表示データ作成部と、第1通信部と通信を行うことにより、表示データ作成部によって作成された表示データを情報表示装置に送信する第2通信部とを備え、情報表示装置の制御部は、外部センターの表示データ作成部によって作成された表示データに基づく情報を表示部に表示させることを特徴とするものである。
【0008】
これによれば、例えば、カーナビゲーション装置等において、複数回のスイッチ操作を伴うような機能を実行したい場合に、外部センターの表示データ作成部にて作成された表示データを受信することによって、運転者は所望の機能を実行することができ、車両走行中においても安全性を損なうことがなく、かつ利便性の低減を抑制することができる。
【0009】
また、請求項2の情報表示装置の遠隔操作システムでは、操作スイッチは、車両の走行中に操作が禁止される操作スイッチが含まれ、車両の走行中に、操作が禁止される操作スイッチが選択された時に、情報表示装置は、第1通信部と第2通信部との通信を開始し、車両の搭乗者が希望する表示情報に関する情報を外部センターに音声により送信することを特徴とするものである。これによれば運転者が情報表示装置の所望の機能を実行操作しようとした際には、第1通信部にて外部センターに表示データの作成要求を行うことができ、別途第1通信部の通信ボタン等を押すような煩わしい操作を行わなくても良い。
【0010】
また、請求項3の情報表示装置の遠隔操作システムでは、第1通信部は、ハンズフリー機能を備えることを特徴とするものである。これにより、運転者は情報表示装置の所望の機能を実行する際に、車両の運転以外の操作を低減できるので、車両走行中においても安全性を損なうことがなく、かつ利便性の低減を抑制することができる。
【0011】
また、請求項4の情報表示装置の遠隔操作システムでは、音声認識手段を備え、音声認識手段に入力された、車両の搭乗者が希望する表示情報に関する情報に基づいて表示データ作成部にて表示データを作成することを特徴とするものである。これにより、上記請求項1の作用・効果に加えて外部局のオペレータ等が不要となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態における情報表示装置の遠隔操作システムに関して、図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態では、本発明の情報表示装置の遠隔操作システムをカーナビゲーション装置に適用した例について説明する。
【0013】
図1は、本実施の形態に係わる車載装置100とセンター40の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、車載装置100は、カーナビゲーション装置1とハンズフリー装置20とを備えるものである。なお、ハンズフリー装置20は携帯電話機30と接続され、この携帯電話機30によって通信網を介して情報表示装置100とセンター40との間での通信が行われる。
【0014】
まず、カーナビゲーション装置1に関して説明する。本実施の形態のカーナビゲーション装置1は、位置検出装置2、地図データ入力装置7、操作デバイス8、表示装置10、音声出力装置11、メモリ12、リモコン装置13、VICS受信機15、及びこれらと接続する制御部9等によって構成されるものである。
【0015】
なお、カーナビゲーション装置1は、現在位置と共に、周辺の道路地図を表示したり、更に、目的地までの案内経路を表示する等のナビゲーション機能を実行する。案内経路に関しては、操作デバイス7又はリモコン装置13を介してリモコン14から目的地の位置を指定すると、制御部9は位置検出器2で検出された現在位置及び地図データ入力装置7の地図データを用いて経路を計算する。このようにして算出された経路を表示装置10へ表示させると共に、分岐地点や右左折すべき交差点において地図の拡大や音声案内を行うものである。このような自動的に最適な経路を設定する手法は、例えば、周知のダイクストラ法によるものなどが採用される。
【0016】
制御部9は、通常のコンピュータとして構成されており、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインが備えられている。ROMには、カーナビゲーション装置1が実行するためのプログラムが書き込まれており、このプログラムに従ってCPU等が所定の演算処理を実行する。また、カーナビゲーション装置1の各種の機能は操作デバイス8等によって指示されるコマンドと対応して定義されており、このコマンドに基づき制御部9によって演算処理することによって生成された情報に基づいて、案内経路表示等の各種の動作を実行するものである。更に、制御部9は、図示しない車速センサ又はパーキングセンサ等と接続されており、車両の走行/停止を判定すると共に、その判定結果を後ほど説明するハンズフリー装置20に出力するものである。
【0017】
位置検出装置2は、いずれも周知の地磁気センサ3、ジャイロセンサ4、距離センサ5、及び衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機6を有している。これらは、各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお、各センサの精度によっては位置検出装置2を上述した内の一部で構成してもよく、更に、図示しないステアリングの回転センサ、各転動輪の車速センサ等を用いてもよい。
【0018】
地図データ入力装置7は、地図データ、目印データ、背景データ等の各種データを入力するための装置であり、制御部9からの要請により各種データを送信する。これら各種データを記憶する記憶媒体としては、そのデータ量からCD−ROMまたはDVD−ROMが一般的であるが、メモリカード、ハードディスク等の書き込み可能な記憶媒体を採用することも可能である。
【0019】
操作デバイス8は、ジョイスティック又は表示装置10と一体になったタッチスイッチやパネルスイッチによって構成され、各種入力に用いられる。表示装置10は、例えば液晶ディスプレイによって構成され、地図データ入力装置7より入力された地図データによって生成される車両周辺の道路地図や、所定の機能に対応したタッチスイッチが表示されるものである。このタッチスイッチには、車両走行中の搭乗者(運転者含む)による操作が可能な許可スイッチSWと車両走行中の搭乗者による操作が禁止される禁止スイッチSWとが含まれる。なお、許可スイッチSW及び禁止スイッチSWに関しては後ほど詳しく説明する。音声出力装置11は、スピーカーやオーディオアンプ等から構成されるもので、音声案内等に用いられる。
【0020】
VICS受信機15は、道路に敷設されたビーコンや各地のFM放送局を介して、VICSセンターから配信される道路交通情報等の情報を受信する装置である。道路交通情報としては、例えば、上述したリンク毎の渋滞の渋滞度やリンク毎の旅行時間(所要移動時間)等の渋滞情報、事故や工事による通行止めや高速道路等の出入り口閉鎖等の規制情報である。なお、渋滞度は、複数の評価段階(例えば、渋滞、混雑、空き等)で表されるものである。受信した道路交通情報は、制御部9で処理され、例えば、渋滞情報や規制情報等は、表示装置10の画面に表示される地図に重ねて表示する。
【0021】
次に、ハンズフリー通話を行うためのハンズフリー装置20及びこのハンズフリー装置20に接続される携帯電話機30に関して説明する。ハンズフリー通話とは、車室内において携帯電話機30とハンズフリー装置20とを無線あるいは有線で接続することによって、搭乗者が携帯電話機30を保持することなく他の電話機との間の通話を行なうことを可能とするシステムである。なお、外部との通信に用いる携帯電話機30は、マイクロホン及びスピーカー等を車両に設置した車載電話機のようなものであってもよい。
【0022】
まず、ハンズフリー装置20に関しては車室内に設置されており、音声切替部22とブルートゥース通信部23とが接続される制御部21とを備えるものである。制御部21は、マイクロコンピュータを主体としてなり、音声切替部22及びブルートゥース通信部23を制御するものである。また、上述のカーナビゲーション装置1からの車両の走行/停止判定の判定結果が車両走行中の場合であって、携帯電話機30に着信があった場合や表示装置10に表示された禁止スイッチSWが押された場合にオンとなるものである。なお、ブルートゥース(Bluetooth)は、BluetoothSIG,Incの登録商標である。
【0023】
音声切替部22は、マイクロホン及びスピーカーが接続されており、マイクロホンに入力された送話音声を増幅等の処理を施し、その処理された送話音声信号をブルートゥース通信部23を介して携帯電話機30に送信する。更に、ブルートゥース通信部23を介して携帯電話30から入力された受話音声を増幅等の処理を施し、その処理された受話音声信号をスピーカーから発生させる。
【0024】
なお、ハンズフリー装置20は、自動車の車室内のシガレットライターソケット(図示せず)に着脱可接続され、自動車のバッテリーから電源(ACC電源)が与えられるようになっている。
【0025】
次に、携帯電話機30に関しては、周知の通信網を介して外部との通信を行うものである。携帯電話機30は、それぞれ制御部31に接続されるディスプレイ32、キーボード33、通信部34、音声切替部35、及びブルートゥース通信部36とを備えるものである。
【0026】
制御部31は、マイクロコンピュータを主体としてなり、各構成部の制御を行う制御手段である。キーボード33は、「通話開始」キー、「通話終了」キー、「数字」キーなどの多数のキーを配列してなる。ディスプレイ32は、発信者電話番号等を表示するためのものである。音声切換部35はマイクロホン及びスピーカーが接続されており、外部との通信を行う際に送話音声信号及び受話音声信号に増幅等の処理を施すものである。
【0027】
通信部34は、音声切替部35から入力された送話音声信号を通信網へ送信することによって外部と通信を行うと共に、外部から受信した受話音声信号を音声切替部35へ出力するものである。更に、コマンドなどのデータ信号を送受信するものである。
【0028】
ブルートゥース通信部36は、ハンズフリー装置20側のブルートゥース通信部20との近距離無線通信を行うためのものである。なお、携帯電話機1の電源としては、例えば二次電池等が用いられる。
【0029】
なお、ハンズフリー装置20によって外部と通信を行う際には、ハンズフリー装置20に設けられたマイクロホン及びスピーカーを使用するものとし、携帯電話機30のマイクロホン及びスピーカーは使用しないものとする。
【0030】
ここで、通信網を介して車載装置100と通信接続されるセンター40に関して、図面に基づいて説明する。センター40にはオペレータによって操作されるセンター側端末41が備えられており、図2は、そのセンター側端末41の構成を示すブロック図である。
【0031】
センター側端末41は、制御部42、通信部43、データベース44、ディスプレイ45、キーボード46、音声切替部47を備えるものである。オペレータは、キーボード46を用いて、ディスプレイ45に表示される情報を操作することによってセンター側端末41を操作する。
【0032】
制御部42は、マイクロコンピュータを主体としてなり、各構成部を制御すると共に、データベース44からの各種データを圧縮などの処理を施し、車載装置100にて処理可能な形式の表示データを作成するものである。ここで、表示データとは、カーナビゲーション装置1の表示装置10に各種の表示を行う際の基礎となるものであり、操作デバイス8等によって入力される各種の機能に対応して定義されたコマンドや選択状況、もしくは、このコマンド等を制御部9によって演算処理された際の表示のための情報と同等のものである。
【0033】
通信部43及び音声切替部47は、センター40のオペレータが車両の搭乗者と通話するものであり、更に、通信部34は、上述の表示データを外部に送信するためのものである。なお、構成などは上述の携帯電話機30のものと同じであるため詳しい説明は省略する。
【0034】
データベース44は、地図データ、施設データ等の各種データであり、上述の表示データを作成する際に制御部42へ入力され、オペレータの操作によって表示データが作成される。これらの各種データを記憶する記憶媒体としては、ハードディスク等の書き込み可能な記憶媒体を採用する。
【0035】
ここで、車載装置100とセンター40との動作に関して、経路案内中に目的地を追加する場合を例にとって説明する。図3は表示装置10の表示例の一例を示すイメージ図である。
【0036】
車載装置100のカーナビゲーション装置1に関しては、経路案内時には、図3(a)に示すように地図上に自車両位置Mと太線の案内経路とを表示装置10に表示することによって目的地までの経路案内を行うものである。さらに、表示装置10の下側には「狭域」「広域」「追加」「設定」「メニュー」等の所定の機能を示す操作スイッチSWが表示される。これらの操作スイッチSWは、表示装置10に表示すべき情報を特定するためのコマンドと対応して定義されるものである。所望の操作スイッチSWを操作することにより、その操作スイッチSWに対応したコマンドが制御部9にて演算処理され、そのコマンドに対応した地図や新たな操作スイッチSW等の画像が表示装置10に表示されるものである。
【0037】
また、この複数の操作スイッチSWは、車両の安全運転を考慮して、車両走行中の搭乗者による操作が可能である許可スイッチSWと車両走行中の搭乗者による操作が禁止される禁止スイッチSWとを含む。なお、図3(a)の例では、実線で囲われた地図の縮尺を変更するための「狭域」「広域」操作スイッチSWが許可スイッチSWであり、点線で囲われた「追加」「設定」「メニュー」が禁止スイッチSWである。
【0038】
ここで、例えば、現在地から目的地までの間に立ち寄りたい場所があった場合(目的地追加)には、まず、上述の「追加」の操作スイッチSWを操作すると、図3(b)に示すように画面が複数の設定方法別の操作スイッチSWが表示される目的地追加設定の画面に切替る。次に、この目的地追加設定のメニュー画面において例えば「施設」を操作すると、複数の施設別の操作スイッチSWが表示される施設追加設定の画面に切替る。そこで例えば「銀行」を操作すると図3(d)に示すように銀行の一覧が表示され、その一覧の中から所望の銀行を選択することによって立ち寄りたい場所を案内経路中に追加することができる。なお、この操作は、後ほど説明する車両停止中に行う通常操作に該当するものである。
【0039】
このような複数回の操作を伴うような操作スイッチSWに関しては、操作を行うために画面を注視する時間が長くなり、車両走行中に操作する操作スイッチSWとして適さないものである。よって複数回の操作を伴うような機能に対応する操作スイッチSWは車両走行中の操作を禁止する禁止スイッチSWに割当てられる。また、1回の操作によって、その操作スイッチSWに対応した機能を実行できるような操作スイッチSWに関しては、操作を行うために画面を注視する時間は短く、車両走行中においても安全性を損なうことは少ない。よって1回の操作によって対応する機能を実行できる操作スイッチSWは車両走行中の操作を許可する許可スイッチSWに割当てられる。なお、禁止スイッチSWを車両走行中に押した場合には、制御部9による演算処理は行われず、ハンズフリー装置20がオンとなりセンター40との通信が開始され、センター40と連携して機能を実行するものである。なお、図3(b)に記載のマップコードは、(株)デンソーの登録商標である。
【0040】
ここで、車載装置100とセンター40との動作をフロー図に基づいて説明する。図4(a)は車載装置100の動作を示すフロー図であり、(b)はセンター側端末41の動作を示すフロー図である。
【0041】
まず、「追加」等の車両走行中の操作が禁止された禁止スイッチSWが押された場合、図4(a)の処理がスタートし、S1において車速センサ又はパーキングセンサ等からの信号に基づいて制御部9によって車両が走行中であるかを判定する。停止中の場合は、ステップ7に進んで上述の通常操作を行う。走行中の場合は、S2にてハンズフリー装置20がオンされ、ブルートゥース通信部23を介して携帯電話機30を用いてハンズフリー通話が開始され、センター40のオペレータの呼び出しを行う。S3にてセンター40のオペレータが応答したかを判定し、応答有の場合はS4へ進み、応答無の場合はS3の処理を繰り返す。S3にてセンター40のオペレータが応答した場合は、センター40のオペレータとの対話が開始され、センター40側では図4(b)の車両の搭乗者との通話の処理がスタートする。
【0042】
車両側では、S4にて車両の搭乗者はセンター40のオペレータに対して現在位置及び目的地等の情報を伝えると共に、「□□銀行を案内経路に追加する」等の所望の表示情報に関する表示データの作成をセンター40のオペレータに要求する。センター40のオペレータはS8で上述のような車両の現在位置と目的地等の情報と表示情報に関する表示データの作成要求を受け、S9にて現在位置と目的地を考慮して、要求された立ち寄り場所を案内経路に追加するための表示データをデータベース44を用いて作成し、S10にてこの表示データを車両に送信する。
【0043】
S5にて車両側で表示データが受信できたかを判定し、受信した場合はS6へ進み、不受信の場合はS4の処理から繰り返す。そして、S6では受信した表示データを制御部9にて実行することによって、表示装置10に表示されている案内経路が変更されて□□銀行が追加された新たな案内経路が表示されることになる。
【0044】
このように車両走行中に、複数の操作を伴うようなカーナビゲーション装置1の操作を行う場合に、搭乗者は携帯電話機20とハンズフリー装置30を用いてオペレータに表示データの要求を行う。そして、センター40のオペレータによって作成された表示データを受信し、その表示データに基づく表示処理を実行することによって、車両走行中においても画面を注視する時間が低減し、安全性を損なうことなく所望の機能を実行することができる。
【0045】
また、変形例として、センター40のオペレータを呼び出す際に、どの操作スイッチSWが選択操作されたかの情報を自動的にセンター40のセンター側端末42に送信するようにしてもよい。このようにすることによって、オペレータは車両の搭乗者と対話を開始した時点で、どのような要求であるかが判定でき、表示データの作成時間が短縮できる。
【0046】
また別の変形例として、センター40のオペレータの代わりに音声認識装置を備え、車両搭乗者からのコマンド作成要求に係わる音声を、この音声認識装置にて認識するようにしてもよい。このようにすることによって、センター40でのオペレータの数を低減できるので経費を削減できる。
【0047】
なお、本実施の形態はカーナビゲーション装置1の操作に関して説明したが、これに限定されるものではなく、音楽情報等のコンテンツのダウンロードを行う場合等にも適用しても良い。更には、情報表示装置の機能をコマンドと対応させて定義しておくことにより、全ての情報表示装置の操作を本発明で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる、車載装置100とセンター40の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わる、センター側端末41の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わる、表示装置10の表示例の一例を示すイメージ図である。
【図4】(a)は車載装置100の動作を示すフロー図であり、(b)はセンター側端末41の動作を示すフロー図である。
【図5】従来技術に係わる、車両内における情報表示装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 カーナビゲーション装置、9 制御部、20 、ハンズフリー装置、30携帯電話機40 センター、41 センター側端末、42 制御部、100 車載装置

Claims (4)

  1. 車両に搭載され、各種の情報を表示する情報表示装置の遠隔操作システムであって、当該遠隔操作システムは情報表示装置と外部センターとから構成され、
    前記情報表示装置は、
    表示部と、
    前記表示部に表示すべき情報を特定するためのコマンドを入力する操作スイッチと、
    前記操作スイッチからのコマンドに基づいて所定の演算処理を行い、そのコマンドに対応する情報を生成し、前記表示部に表示させる制御部と、
    外部との通信を行う第1通信部とを備え、
    前記外部センターは、
    前記車両の搭乗者が希望する表示情報を前記表示部へ表示するための表示データを作成する表示データ作成部と、
    前記第1通信部と通信を行うことにより、前記表示データ作成部によって作成された表示データを前記情報表示装置に送信する第2通信部とを備え、
    前記情報表示装置の制御部は、前記外部センターの表示データ作成部によって作成された表示データに基づく情報を前記表示部に表示させることを特徴とする情報表示装置の遠隔操作システム。
  2. 前記操作スイッチには、車両の走行中に操作が禁止される操作スイッチが含まれ、
    車両の走行中に、前記操作が禁止される操作スイッチが選択された時に、前記情報表示装置は、前記第1通信部と前記第2通信部との通信を開始し、前記車両の搭乗者が希望する表示情報に関する情報を前記外部センターに音声により送信することを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置の遠隔操作システム。
  3. 前記第1通信部は、ハンズフリー機能を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報表示装置の遠隔操作システム。
  4. 前記外部センターは、音声認識手段を備え、当該音声認識手段により、前記車両の搭乗者が希望する表示情報に関する情報を伝える音声を認識して前記表示データ作成部にて表示データを作成することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報表示装置の遠隔操作システム。
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