JP2004333374A - ガス濃度センサの異常検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】NOxセンサ18において、ポンプセル110は、第1チャンバ144に導入される排ガスの酸素濃度に応じたポンプセル電流を出力すると共に第1チャンバ144内の酸素を出し入れして残留酸素濃度を所定濃度に調整し、センサセル130は、第2チャンバ146内のガスのNOx濃度に応じたセンサセル電流を出力する。センサECU21内のマイコン22は、NOxセンサ18に生じる各種異常が検出可能となる検出条件を異常種別に設定しておき、NOxセンサ18の作動中に前記検出条件が成立する都度、成立条件に該当する異常種を対象に、その時々のポンプセル電流及びセンサセル電流に基づいて異常検出を実施する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス濃度センサの異常検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のガス濃度センサとして、例えば車両用内燃機関から排出される排ガスを検出対象とし、その排ガス中のNOx(窒素酸化物)を検出する、いわゆるNOxセンサが知られている。例えば、リーン燃焼内燃機関の排ガス浄化システムでは、リーン燃焼時に生じるNOxを吸蔵するためのNOx吸蔵触媒が設けられると共にその下流側にNOxセンサが設けられている。そして、NOx吸蔵触媒のNOx吸蔵量が増えてNOx吸蔵能力が低下した場合や、排ガス中の硫黄成分がNOx吸蔵触媒に吸着してNOxの浄化能力が低下した場合にそれがNOxセンサの検出結果から検知され、燃料噴射量をリッチ化する等の再生処理が行われるようになっている。
【0003】
ガス濃度センサについて故障診断を実施する従来技術として、例えば特許文献1(特開平11−14589号公報)では、ガス濃度センサの温度と同ガス濃度センサの交流抵抗(交流インピーダンス)とには相関があることを利用して故障診断を実施している。すなわち、交流抵抗が所定の範囲内になるようにセンサ付属のヒータを制御した場合においてヒータを通電しているにも拘わらず交流抵抗がある範囲以上になるようであれば、ガス濃度センサに何らかの故障があると判断して、センサの故障を自己診断するようにしている。
【0004】
また、特許文献2(特開平11−37972号公報)に記載のガス濃度センサでは、フィードバック制御系によって主ポンプセルによるポンピング処理を制御し、第1チャンバ内の酸素分圧値をNOx成分が分解されない所定の値にしている。そして、補正制御系を通じてフィードバック制御系を補正制御しているにもかかわらず第2チャンバ内の酸素濃度を規定レベルに制御できない場合に、何らかの原因でガス濃度センサが故障していると判定するようにしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−14589号公報
【特許文献2】
特開平11−37972号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1,2では、何れもガス濃度センサの故障発生は判定できるものの、その故障箇所を特定することはできない。つまり、既存の技術は、センサ全体の機能が損なわれたことが分かるに止まるものであった。故に、ガス濃度センサの故障発生が分かったとしても、その故障発生にどう対処してよいか不明であった。例えば、ガス濃度センサの故障内容によっては、必ずしも当該センサの交換を要とせずセンサ制御特性を補正等することで対処できるものもあるが、その判断ができないという問題があった。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ガス濃度センサの異常検出に際しその異常種別を特定することができるガス濃度センサの異常検出装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の異常検出装置では、異常検出対象としてのガス濃度センサは、固体電解質体と、該固体電解質体上に配置された複数の電極と、少なくとも1つの前記電極に対面して設けられ被検出ガスを導入するガス室とを備えており、対をなす電極間で前記固体電解質体内を移動する酸素イオン量に応じた電気信号を出力するものとしている。そして特に、ガス濃度センサに生じる各種異常が検出可能となる検出条件を異常種別に設定しておき、ガス濃度センサの作動中に前記検出条件が成立する都度、成立条件に該当する異常種を対象にその時々のセンサ出力に基づいて異常検出を実施するようにしている。この場合、所定の検出条件が成立することにより、ガス濃度センサの各種異常のうちその時検出可能となる異常を絞り込むことができ、更にその時々のセンサ出力に基づいて異常種別に異常発生状態を判定できる。故に、ガス濃度センサの異常検出に際しその異常種別を特定することが可能となる。
【0009】
請求項2に記載の発明では、被検出ガス中の酸素濃度が既知の状態になったことを検出条件とし、当該検出条件が成立した状態でセンサ出力に基づいて異常検出を実施する。被検出ガス中の酸素濃度が既知の状態ではセンサ出力がどの程度の値になるかが予め分かるため、そのセンサ出力により異常検出が可能となる。
【0010】
請求項3に記載の発明では、被検出ガスが所定の高酸素濃度の状態になることで検出条件が成立し、その際に酸素濃度に対するセンサ出力の低下を検出することにより、前記センサ素子のガス室に対するガス導入不良が生じたと判定する。センサ素子に設けたガス導入口が目詰まりするなど、センサ素子のガス室に対するガス導入不良が生じた場合、被検出ガスの酸素濃度に対するセンサ感度が低下し、ひいてはセンサ出力の低下を招く。この場合、被検出ガスが所定の高酸素濃度の状態になっていれば、センサ出力は本来、高酸素濃度下の所定レベルになるのに対し、ガス導入不良が生じていればセンサ出力が低下する。これにより、ガス導入不良が生じたと特定できる。
【0011】
更に、請求項4に記載の発明では、酸素濃度に対するセンサ出力が、ガス導入不良を判定する判定値より小さい別の判定値以下であれば前記センサ素子の電極配線の断線異常が生じたと判定する。センサ素子の電極配線の断線異常が生じた場合、前述したガス導入口の目詰まり等によるガス導入不良の場合と同様にセンサ出力の低下が生じるが、断線異常の場合にはセンサ出力の低下幅が大きくなる。故に請求項4によれば、センサ素子の電極配線の断線異常が生じたと特定できる。
【0012】
請求項5に記載の発明では、被検出ガスが所定の高酸素濃度の状態になることで検出条件が成立し、その際に酸素濃度に対するセンサ出力が予め規定した正常範囲よりも大きければ、前記センサ素子のガス室を区画形成するための隔壁に亀裂等が生じたと判定する。センサ素子のガス室を区画形成するための隔壁に亀裂等が生じた場合、余分な酸素がガス室内に導入されるため、センサ出力が大きくなる。故に請求項5によれば、センサ素子のガス室を区画形成するための隔壁に亀裂等が生じたと特定できる。
【0013】
内燃機関より排出される排ガスを検出対象とする場合、内燃機関の運転中に燃料供給を停止した燃料カット状態下であれば、排ガスの酸素濃度は既知の状態(約20.6%)となる。従って、請求項6に記載したように、燃料カット状態下であることを検出条件とすれば、前述したガス導入不良、センサ素子の電極配線の断線異常、ガス室隔壁の亀裂異常が何れも特定できる。
【0014】
請求項7に記載の発明では、被検出ガスの酸素濃度が過少の状態となったことを検出条件とし、当該検出条件が成立した状態でセンサ出力が酸素過少側出力に変化しなければ、酸素基準室を区画形成するための隔壁に亀裂等が生じたと判定する。内燃機関より排出される排ガスを検出対象とする場合においては、請求項8に記載したように、リッチ状態での排ガスが前記ガス室に導入されることを検出条件として異常検出を実施すると良い。酸素基準室を区画形成するための隔壁に亀裂等が生じた場合、酸素基準室に被検出ガス(排ガス)が入ってくるためガス室と酸素基準室との酸素濃度がほぼ等しくなり、センサ出力が酸素過少側出力に変化しなくなる。故に請求項7,8によれば、酸素基準室を区画形成するための隔壁に亀裂等が生じたと特定できる。
【0015】
請求項9に記載の発明では、ガス濃度検出を要しない期間であることを検出条件とし、当該検出条件の成立時において前記センサ素子の対をなす電極間への印加電圧を増減操作することによりセンサ素子の抵抗値を算出し、該算出した抵抗値が所定値以上であれば当該センサ素子の活性異常が生じたと判定する。センサ素子の活性異常が生じた場合、センサ素子の抵抗値が大きくなることから当該活性異常が特定できる。このとき、ガス濃度検出を要しない期間で印加電圧操作が行われるため、ガス濃度検出自体に悪影響が及ぶことはない。
【0016】
請求項10に記載の発明では、前記ガス濃度センサの通常動作時において、前記センサ素子を駆動するための回路の電流容量の限界付近までセンサ出力が増加した場合にセンサ素子の電極間ショートが生じたと判定する。センサ素子の電極間ショートが生じた場合、センサの作動状態に関係なく(すなわち通常動作時において)、センサ出力が素子駆動回路の電流容量の限界付近まで増加する。故に請求項10によれば、センサ素子の電極間ショートが生じたと特定できる。
【0017】
また、請求項11に記載の異常検出装置では、少なくとも第1セル及び第2セルを備えたガス濃度センサを異常検出対象としている。すなわち、ガス濃度センサにおいて、被検出ガスを導入する第1チャンバには第1セルが、前記第1チャンバに通じて設けられる第2チャンバには第2セルがそれぞれ設けられ、前記第1セルは、第1チャンバに導入される被検出ガスの酸素濃度に応じた電気信号を出力すると共に第1チャンバ内の酸素を出し入れして残留酸素濃度を所定濃度に調整し、前記第2セルは、第2チャンバに導入された第1セルによる酸素濃度調整後のガスの特定成分濃度に応じた電気信号を出力する。そして特に、ガス濃度センサに生じる各種異常が検出可能となる検出条件を異常種別に設定しておき、ガス濃度センサの作動中に前記検出条件が成立する都度、成立条件に該当する異常種を対象にその時々の第1セル及び第2セルの出力に基づいて異常検出を実施するようにしている。この場合、所定の検出条件が成立することにより、ガス濃度センサの各種異常のうちその時検出可能となる異常を絞り込むことができ、更にその時々の第1セル及び第2セルの出力に基づいて異常種別に異常発生状態を判定できる。故に、ガス濃度センサの異常検出に際しその異常種別を特定することが可能となる。
【0018】
請求項12に記載の発明では、被検出ガス中の酸素濃度が既知の状態になったことを検出条件とし、当該検出条件が成立した状態で前記第1セルの出力に基づいて異常検出を実施する。被検出ガス中の酸素濃度が既知の状態では第1セルの出力がどの程度の値になるかが予め分かるため、その第1セルの出力により異常検出が可能となる。
【0019】
請求項13に記載の発明では、被検出ガスが所定の高酸素濃度の状態になることで検出条件が成立し、その際に酸素濃度に対する前記第1セルの出力の低下を検出することにより、前記第1チャンバに対するガス導入不良が生じたと判定する。第1チャンバに通じるガス導入口が目詰まりするなど、第1チャンバに対するガス導入不良が生じた場合、被検出ガスの酸素濃度に対するセンサ感度が低下し、ひいては第1セルの出力の低下を招く。この場合、被検出ガスが所定の高酸素濃度の状態になっていれば、第1セルの出力は本来、高酸素濃度下の所定レベルになるのに対し、ガス導入不良が生じていれば第1セルの出力が低下する。これにより、ガス導入不良が生じたと特定できる。
【0020】
更に、請求項14に記載の発明では、酸素濃度に対する前記第1セルの出力が、ガス導入不良を判定する判定値より小さい別の判定値以下であれば第1セル電極配線の断線異常が生じたと判定する。第1セル電極配線の断線異常が生じた場合、前述したガス導入口の目詰まり等によるガス導入不良の場合と同様に第1セルの出力の低下が生じるが、断線異常の場合には第1セルの出力の低下幅が大きくなる。故に請求項14によれば、第1セル電極配線の断線異常が生じたと特定できる。
【0021】
請求項15に記載の発明では、被検出ガスが所定の高酸素濃度の状態になることで検出条件が成立し、その際に酸素濃度に対する前記第1セルの出力が予め規定した正常範囲よりも大きければ、前記第1チャンバを区画形成するための隔壁に亀裂等が生じたと判定する。第1チャンバを区画形成するための隔壁に亀裂等が生じた場合、余分な酸素が第1チャンバ内に導入されるため、第1セルの出力が大きくなる。故に請求項15によれば、第1チャンバを区画形成するための隔壁に亀裂等が生じたと特定できる。
【0022】
内燃機関より排出される排ガスを検出対象とする場合、内燃機関の運転中に燃料供給を停止した燃料カット状態下であれば、排ガスの酸素濃度は既知の状態(約20.6%)となる。従って、請求項16に記載したように、燃料カット状態下であることを検出条件とすれば、前述したガス導入不良、第1セル電極配線の断線異常、第1チャンバ隔壁の亀裂異常が何れも特定できる。
【0023】
請求項17に記載の発明では、被検出ガスの酸素濃度が過少の状態となったことを検出条件とし、当該検出条件が成立した状態で前記第1セルの出力が酸素過少側出力に変化しなければ、前記酸素基準室を区画形成するための隔壁に亀裂等が生じたと判定する。内燃機関より排出される排ガスを検出対象とする場合においては、請求項18に記載したように、リッチ状態での排ガスが前記第1チャンバに導入されることを検出条件として異常検出を実施すると良い。酸素基準室を区画形成するための隔壁に亀裂等が生じた場合、酸素基準室に被検出ガス(排ガス)が入ってくるため第1チャンバと酸素基準室との酸素濃度がほぼ等しくなり、第1セルの出力が酸素過少側出力に変化しなくなる。故に請求項17,18によれば、酸素基準室を区画形成するための隔壁に亀裂等が生じたと特定できる。
【0024】
請求項19に記載の発明では、ガス濃度検出を要しない期間であることを検出条件とし、当該検出条件の成立時において前記第1セル又は前記第2セルへの印加電圧を増減操作することにより当該第1セル又は第2セルの抵抗値を算出し、該算出した抵抗値が所定値以上であれば当該第1セル又は第2セルの活性異常が生じたと判定する。第1セル又は第2セルの活性異常が生じた場合、各セルの抵抗値が大きくなることから当該活性異常が特定できる。このとき、ガス濃度検出を要しない期間で印加電圧操作が行われるため、ガス濃度検出自体に悪影響が及ぶことはない。
【0025】
請求項20に記載の発明では、前記ガス濃度センサの通常動作時において、前記第1セルにより残留酸素濃度が所定濃度に調整された状態で前記第2セルの出力が予め規定した正常範囲よりも大きければ、前記第2チャンバを区画形成するための隔壁に亀裂等が生じたと判定する。第2チャンバを区画形成するための隔壁に亀裂等が生じた場合、センサの作動状態に関係なく(すなわち通常動作時において)、余分な酸素が第2チャンバ内に導入されるため、第2セルの出力が大きくなる。故に請求項20によれば、第2チャンバを区画形成するための隔壁に亀裂等が生じたと特定できる。
【0026】
請求項21に記載の発明では、前記ガス濃度センサの通常動作時において、前記第1セル又は前記第2セルを駆動するための回路の電流容量の限界付近まで各セルの出力が増加した場合に、該当するセルの電極間ショートが生じたと判定する。各セルの電極間ショートが生じた場合、センサの作動状態に関係なく(すなわち通常動作時において)、各セルの出力がセル駆動回路の電流容量の限界付近まで増加する。故に請求項21によれば、各セルの電極間ショートが生じたと特定できる。
【0027】
請求項22に記載の発明では、前記第1セルへの印加電圧を通常の濃度検出時よりも低電圧とすることを検出条件とし、当該検出条件が成立した状態で前記第2セルの出力が所定値よりも小さければ第2セル電極配線の断線異常が生じたと判定する。第1セルへの印加電圧を通常の濃度検出時よりも低電圧とした場合、第1セルによる酸素排出量が減るために残留酸素過多となり第2セル出力が増加するが、第2セル電極配線の断線異常が生じると当該第2セル出力の増加が確認できなくなる。故に、第2セル電極配線の断線異常が生じたと特定できる。
【0028】
また、第1セルの印加電圧と第2セルの出力との関係を示す特性上、第1セルの印加電圧が低い領域では第2セルの出力が急激に増大し、第1セルの印加電圧がある程度高くなると第2セルの出力がほぼ一定になる(図4(b)参照、同図のVpが第1セルの印加電圧に相当し、Isが第2セルの出力に相当する)。つまり、上記特性では、第2セルの出力が急変する第1セルの印加電圧(変曲点)が存在し、この電圧値は第1セルの活性異常が生じた場合に高電圧側にシフトする。そこで、請求項23に記載の発明では、ガス濃度検出を要しない期間であることを検出条件として前記第1セルの印加電圧を低電圧側にシフトさせ、その際、第1セルの印加電圧に対する第2セルの出力の特性上、第2セルの出力が急変する第1セルの印加電圧が正常時よりも高ければ前記第1セルの活性異常が生じたと判定する。これにより、第1セルの活性異常が特定できる。
【0029】
ここで、「第2セルの出力(Is)が急変する第1セルの印加電圧(Vp)」とは、図4(b)に示すVp−Is特性において、例えば、Vpを高電圧側から低電圧側に順に推移させた場合にIsが急激に増大するVp値である。すなわちIsがほぼ一定となる領域を抜けて、所定の比率以上で増加する時のVp値である。
【0030】
以下、請求項24〜請求項29は、前記第2チャンバ内の残留酸素濃度に応じた出力を発生する第3セルを更に備え、該第3セルの出力に応じて前記第1セルの印加電圧が制御されるガス濃度センサに適用されるものである。請求項24に記載の発明では、何れも前記検出条件が成立する都度、成立条件に該当する異常種を対象にその時々の第3セルの出力に基づいて異常検出を実施する。なお、請求項25〜請求項29は、前記請求項19〜請求項23に概ね準ずるものであり、簡単に記述する。
【0031】
請求項25に記載の発明では、ガス濃度検出を要しない期間であることを検出条件とし、当該検出条件の成立時において前記第3セルへの印加電圧を増減操作することにより当該第3セルの抵抗値を算出し、該算出した抵抗値が所定値以上であれば当該第3セルの活性異常が生じたと判定する。
【0032】
請求項26に記載の発明では、前記ガス濃度センサの通常動作時において、前記第1セルにより残留酸素濃度が所定濃度に調整された状態で前記第3セルの出力が予め規定した正常範囲よりも大きければ、前記第2チャンバを区画形成するための隔壁に亀裂等が生じたと判定する。
【0033】
請求項27に記載の発明では、前記ガス濃度センサの通常動作時において、前記第3セルを駆動するための回路の電流容量の限界付近までセル出力が増加した場合に当該第3セルの電極間ショートが生じたと判定する。
【0034】
請求項28に記載の発明では、前記第1セルへの印加電圧を通常の濃度検出時よりも低電圧とすることを検出条件とし、当該検出条件が成立した状態で前記第3セルの出力が所定値よりも小さければ第3セル電極配線の断線異常が生じたと判定する。
【0035】
請求項29に記載の発明では、ガス濃度検出を要しない期間であることを検出条件として前記第1セルの印加電圧を低電圧側にシフトさせ、その際、第1セルの印加電圧に対する第3セルの出力の特性上、第3セルの出力が急変する第1セルの印加電圧が正常時よりも高ければ前記第1セルの活性異常が生じたと判定する。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態では自動車用ガソリンエンジンの制御システムに本発明を具体化しており、エンジンより排出される排ガスの特定成分濃度がガス濃度センサにより検出される。特に本実施の形態では、排ガス中のNOx濃度を検出可能な、いわゆるNOxセンサを用い、同NOxセンサからNOx濃度情報を取得することとしている。
【0037】
図1はエンジンの排ガス浄化システムの構成例を示す概略図である。エンジン10には吸気管11を通じて空気が吸入され、その吸入空気量が吸入空気量センサ12により検出される。そして、エンジン10において燃料噴射弁13より噴射された燃料が吸入空気と共に燃焼に供される。エンジン10の排気管14には、三元触媒15とNOx触媒16とが設けられている。三元触媒15は、排ガス中のHC,CO,NOxといった三成分を浄化する。NOx触媒16はNOx吸蔵還元型触媒であって、主にリーン空燃比での燃焼時に排ガス中のNOxを吸蔵する一方、リッチ空燃比での燃焼時に前記吸蔵したNOxをリッチ成分(一酸化炭素CO,炭化水素HCなど)で還元し放出する。三元触媒15の上流側にはA/Fセンサ17が配設され、NOx触媒16の下流側にはNOxセンサ18が配設されている。
【0038】
エンジンECU20は、エンジン10の燃料噴射制御や点火時期制御等を実施するためのエンジン制御用電子制御ユニットであり、このエンジンECU20に吸入空気量センサ12やA/Fセンサ17等の検出信号が入力される。エンジンECU20は、燃費向上を図るべく、燃料噴射弁13による燃料噴射量を空燃比リーンの状態で制御する。また、センサECU21はNOxセンサ制御用の電子制御ユニットであり、このセンサECU21にNOxセンサ18の検出信号が入力される。センサECU21は、NOxセンサ18の検出信号に基づいてNOx濃度を演算し、その演算結果をエンジンECU20に対して出力する。
【0039】
リーン燃焼制御に際し、排ガス中に含まれるNOxがNOx触媒16に吸蔵されると、NOx触媒16のNOx吸蔵能力が次第に低下し、吸蔵できなかったNOxが排気管14外に排出されるおそれが生じる。そこで、NOx触媒16下流側のNOx濃度をNOxセンサ18により検出すると共に、その結果をセンサECU21からエンジンECU20に送信する。そして、エンジンECU20において、NOx触媒16のNOx浄化能力が低下し始めたことを検知し、NOx浄化能力を回復させるための再生処理を実施する。再生処理としては、燃料噴射弁16による燃料噴射量をリッチ化してNOx触媒16に一時的にリッチガスを供給し、NOx触媒16に吸蔵したNOxを還元放出するようにしている。また、排ガスに含まれる硫黄成分がNOx触媒16に付着するとNOx浄化能力が低下し、やはり同様にNOx排出の問題が懸念される。そのため、かかる場合にも燃料噴射量を一時的にリッチ化し、NOx触媒16に付着した硫黄成分を炭化水素と燃焼反応させて取り除くようにしている。
【0040】
次に、NOxセンサ18の構成を図2を用いて説明する。図2はセンサ素子の先端部構造を示す断面図である。NOxセンサ18は、「第1セル」としてのポンプセル、「第2セル」としてのセンサセル及び「第3セル」としてのモニタセルからなる3セル構造を有し、上記3セルによりセンサ素子が構成されている。なお、モニタセルは、ポンプセル同様、ガス中の酸素排出の機能を具備するため、第2のポンプセルと称される場合もある。
【0041】
図2に示すセンサ素子100において、ジルコニア等の酸素イオン導電性材料からなる固体電解質141,142はシート状をなし、アルミナ等の絶縁材料からなるスペーサ143を介して図の上下に所定間隔を隔てて積層されている。このうち、図の上側の固体電解質141には排ガス導入口141aが形成されており、この排ガス導入口141aを介して当該センサ周囲の排ガスが第1チャンバ144内に導入される。第1チャンバ144は、絞り部145を介して第2チャンバ146に連通している。固体電解質141の図の上面には、排ガスを所定の拡散抵抗で出し入れするための多孔質拡散層147が設けられると共に、大気通路155を区画形成するための絶縁層154が設けられている。
【0042】
図の下側の固体電解質142には、第1チャンバ144に対面するようにしてポンプセル110が設けられており、ポンプセル110は、第1チャンバ144内に導入された排ガス中の酸素を出し入れして残留酸素濃度を所定濃度に調整する。ポンプセル110は、固体電解質142を挟んで上下一対の電極111,112を有し、そのうち特に第1チャンバ144側の電極111はNOx不活性電極(NOxガスを分解し難い電極)となっている。ポンプセル110は、電極111,112間に電圧Vpが印加された状態で、第1チャンバ144内に存在する酸素を分解して電極112より大気通路151側に排出する。
【0043】
また、図の上側の固体電解質141には、第2チャンバ146に対面するようにしてモニタセル120及びセンサセル130が設けられている。モニタセル120は、前記ポンプセル110により余剰酸素が排出された後に、第2チャンバ146内の残留酸素濃度に応じて起電力、又は電圧印加に伴い電流出力を発生する。センサセル130は、ポンプセル110を通過した後のガスからNOx濃度を検出する。
【0044】
モニタセル120及びセンサセル130は近接した位置に並べて配置されると共に、これら各セル120,130の大気通路155側の電極が共通電極122となっている。すなわち、モニタセル120は、固体電解質141とそれを挟んで対向配置された電極121及び共通電極122とにより構成され、センサセル130は、同じく固体電解質141とそれを挟んで対向配置された電極131及び共通電極122とにより構成されている。モニタセル120の電極121(第2チャンバ146側の電極)はNOxガスに不活性なAu−Pt等の貴金属からなるのに対し、センサセル130の電極131(第2チャンバ146側の電極)はNOxガスに活性な白金Pt、ロジウムRh等の貴金属からなる。なお、便宜上図面ではモニタセル120及びセンサセル130を排ガスの流れ方向に対して前後に並べて示すが、実際には、これら各セル120,130は排ガスの流れ方向に対して同等位置になるよう配置されるようになっている。
【0045】
固体電解質142の図の下面にはアルミナ等よりなる絶縁層150が設けられ、この絶縁層150により大気通路151が形成されている。絶縁層150には、センサ全体を加熱するためのヒータ(発熱体)152が埋設されている。ヒータ152はポンプセル110、モニタセル120及びセンサセル130を含めたセンサ素子全体を活性状態にすべく、バッテリ電源等からの給電により熱エネルギを発生する。説明の便宜上、2つある大気通路151,155のうち、大気通路151を「第1大気通路」、大気通路155を「第2大気通路」とも称することとする。
【0046】
センサECU21はセンサ制御の主体となるマイコン22を有しており、このマイコン22により、ポンプセル110の電極111,112間に印加するポンプセル電圧Vp、モニタセル120の電極121,122間に印加するモニタセル電圧Vm、センサセル130の電極131,122間に印加するセンサセル電圧Vsがそれぞれ制御される。マイコン22には、ポンプセル電流Ip、モニタセル電流Im及びセンサセル電流Isの各々の計測値が逐次入力される。
【0047】
上記構成のセンサ素子100において、排ガスは多孔質拡散層147及び排ガス導入口141aを通って第1チャンバ144に導入される。そして、この排ガスがポンプセル110近傍を通過する際、ポンプセル電極111,112間に電圧Vpを印加することで分解反応が起こり、第1チャンバ144内の酸素濃度に応じてポンプセル110を介して酸素が出し入れされる。なおこのとき、第1チャンバ144側の電極111がNOx不活性電極であるため、ポンプセル110では排ガス中のNOxは分解されず、酸素のみが分解されて電極112から第1大気通路151に排出される。こうしたポンプセル110の働きにより、第1チャンバ144内が所定の低酸素濃度の状態に保持される。
【0048】
ポンプセル110近傍を通過した排ガスは第2チャンバ146に流れ込み、モニタセル120では、ガス中の残留酸素濃度に応じた出力が発生する。モニタセル120の出力は、モニタセル電極121,122間に所定の電圧Vmを印加することでモニタセル電流Imとして検出される。また、センサセル電極131,122間に所定の電圧Vsを印加することでガス中のNOxが還元分解され、その際発生する酸素が電極122から第2大気通路155に排出される。このとき、センサセル130に流れた電流(センサセル電流Is)により、排ガス中に含まれるNOx濃度が検出される。
【0049】
次に、ポンプセル110、モニタセル120及びセンサセル130の各特性を説明する。図3(a)〜(c)は酸素濃度及びNOx濃度が一定のもとでの出力特性を示す。先ずは、ポンプセル特性を図3(a)を用いて説明する。
【0050】
図3(a)は、ポンプセル電圧Vpとポンプセル電流Ipとの関係をポンプセル特性として示すV−I特性図であり、ポンプセル110は酸素濃度に対して限界電流特性を有する。限界電流域はV軸に対して僅かに右上がりの直線部分からなり、その領域は酸素濃度が濃いほど(リーンであるほど)電圧値が大きくなる方向にシフトする。同特性の抵抗支配域の傾きは概ねポンプセル110の素子インピーダンスRipに一致する。
【0051】
ここで、その都度のポンプセル電流Ipに対するポンプセル電圧Vpは印加電圧特性として予め規定されており、この印加電圧特性に従いその時々のポンプセル電流Ipに応じてポンプセル電圧Vpが可変に制御される。ポンプセル110はNOx不活性であるが、ポンプセル電圧Vpが過剰に大きいとNOxが分解されてしまうことから、印加電圧直線LX1は、ポンプセル110でNOxを分解しない程度に設定される。実際には、第1チャンバ144内を所定の低酸素濃度、例えば数ppm〜数10ppm程度に保持すべくポンプセル電圧Vpが制御される。
【0052】
また、図3(b)は、モニタセル電圧Vmとモニタセル電流Imとの関係をモニタセル特性として示すV−I特性図であり、モニタセル120は酸素濃度に対して限界電流特性を有する。つまり、モニタセル120は、第2チャンバ146内の酸素濃度に応じた出力を発生し、その際、モニタセル120に所定の電圧Vm1を印加することにより電流値Im1を出力する。この場合、ポンプセル110での酸素の出し入れにより第1チャンバ144と共に第2チャンバ146内が所定の低酸素濃度(例えば数ppm〜数10ppm程度)に保持されていれば、例えば数10nA程度のモニタセル電流Imが流れる。
【0053】
更に、図3(c)は、センサセル電圧Vsとセンサセル電流Isとの関係をセンサセル特性として示すV−I特性図であり、センサセル130はガス中のNOx濃度に対して限界電流特性を有する。この場合、センサセル130に所定の電圧Vs1を印加することにより、第2チャンバ146内のNOx濃度に応じた電流値Is1を出力する。
【0054】
また、図4において、(a)には、ポンプセル電圧Vpに対するポンプセル電流Ipの特性を、(b)には、同じくポンプセル電圧Vpに対するモニタセル電流Im、センサセル電流Isの特性を示している。同図4においては、酸素濃度20%、NOx濃度100ppmでの特性を実線で示し、酸素濃度0%、NOx濃度0ppmでの特性を二点鎖線で示している。なお、モニタセル120にはモニタセル電圧Vm1が、センサセル130にはセンサセル電圧Vs1がそれぞれ印加されているものとする。
【0055】
(a)に示すように、酸素濃度20%の場合、ポンプセル電圧VpとしてVp1値が印加され、酸素濃度0%の場合、ポンプセル電圧VpとしてVp2値が印加される。また、(b)に示すように、ポンプセル電圧Vpに対するモニタセル電流Imの特性において、ポンプセル電圧Vpの低電圧領域ではモニタセル電流Imが急激に増大し、ポンプセル電圧Vpがある程度高くなるとモニタセル電流Imがほぼ一定になるようになっている。つまり、低Vp領域(抵抗支配域)ではポンプセル電流Ipが小さいため、第1チャンバ144内の残留酸素量が増大する。また、ポンプセル特性の限界電流域ではポンプセル電流Ipがほぼ一定になることから第1チャンバ144内の残留酸素量がほぼ一定となる。それ故、ポンプセル電圧Vpに対してモニタセル電流Imが図示の如く変化する。ポンプセル電圧Vpが所定範囲内(例えば0.3〜0.6V)で制御されている状態では、排ガス中の酸素濃度、NOx濃度にかかわらずモニタセル電流Imは微小レベル(数10nA程度)で保持される。
【0056】
また、ポンプセル電圧Vpに対するセンサセル電流Isの特性において、ポンプセル電圧Vpに対して平坦な電流域(平坦領域)があり、その平坦領域ではセンサセル電流Isが安定する。故に、図示の如くポンプセル電圧VpがVp1,Vp2で制御されれば、排ガス中のNOx濃度が精度良く検出できる。
【0057】
前記構成のNOxセンサ18において万が一劣化や破損等の異常が発生した場合、NOx濃度を正しく検知できなくなり、誤った制御が行われる可能性がある。従って、NOxセンサ18に異常が生じた場合はそれを判定し、制御モードを走行距離毎にA/Fをリッチに制御するなどのフェイルセーフモードに切り替えたり、自己診断機能(OBD)としてセンサ異常を運転者に知らせてセンサ交換を促したりする必要が生じる。そこで、NOxセンサ18の異常を精度良く検出するための異常検出ロジックを構築し、該異常検出ロジックに従い異常検出を実施することを以下に提案する。
【0058】
NOxセンサ18の異常検出方法を、異常種別とその時のセンサ挙動とに区分けして以下に記述する。
【0059】
[1]センサ全体の劣化
(1)排ガス導入口141a等の目詰まりが生じた場合
排ガス導入口141aや多孔質拡散層147が排ガスに含まれる固体微粒子などにより目詰まりすると、第1チャンバ144への単位時間当たりの導入量(排ガス導入率)が低下するため、酸素濃度に対するポンプセル電流Ipが低下する。すなわち酸素濃度に対する感度が低下する。この場合、燃料カット時は排ガスの酸素濃度が既知(約20.6%)であることから正常なIp値も推測できる。故に、その時のIp値が許容範囲以下に低下しているかどうかを監視することで、当該目詰まりの異常が検出できる。また、図2には示していないが、センサ素子100は複数の穴があいたセンサカバーで覆われており、この穴が目詰まりした時にも同じ挙動となるため、同様の方法で異常検出が可能となる。
【0060】
(2)センサ素子100の隔壁に亀裂が生じた場合
センサ素子100のチャンバ144,146や大気通路151,155を隔てるための隔壁に亀裂が生じた場合は、亀裂発生箇所によってセンサ挙動が変化する。なお、亀裂発生の要因としては熱的衝撃等が挙げられる。図5(a)には亀裂発生箇所を丸数字1〜5で示し、(b)〜(d)には亀裂発生箇所に対応させて各場合のセンサ信号の変化を示す。(b)〜(d)には初期特性を二点鎖線で示している。
【0061】
第1チャンバ144と排ガス側とを隔てる隔壁に亀裂が生じた場合(固体電解質141やスペーサ143の丸数字1の亀裂)、この亀裂から第1チャンバ144内に排ガスが入ってくるため、(b)に示すように、酸素濃度に対するポンプセル電流Ipの感度が大きくなる。故に、燃料カット時のポンプセル電流Ipが初期特性よりも所定値分大きめになることから当該異常が検出できる。なおこの場合、(d)に示すように、NOx濃度に対するセンサセル電流Isの感度も大きくなるため、そのIs値を監視することでも当該異常の検出が可能となる。
【0062】
第1チャンバ144と第1大気通路151とを隔てる隔壁に亀裂が生じた場合(固体電解質142の丸数字2の亀裂)、この亀裂から第1チャンバ144内に大気が入ってくるため、(b)に示すように、初期特性に対してポンプセル電流Ipがオフセットを持つことになる。故に、排ガス中の酸素濃度が明確な燃料カット時のポンプセル電流Ipが初期特性よりも所定値分大きめとなることにより当該異常が検出できる。
【0063】
第2チャンバ146と大気側とを隔てる隔壁に亀裂が生じた場合(固体電解質141,142の丸数字3の亀裂)、この亀裂から第2チャンバ146内に大気が入ってくるため、(c),(d)に示すように、初期特性に対してモニタセル電流Im、センサセル電流Isがオフセットを持つことになる。前述の図4でも説明したように、ポンプセル電圧Vpが所定範囲内(例えば0.3〜0.6V)で制御されている状態では、排ガス中の酸素濃度、NOx濃度にかかわらずモニタセル電流Imは微小レベル(数10nA程度)となるため、かかる状態でモニタセル電流Imを監視することにより当該異常が検出できる。
【0064】
第2大気通路155と排ガス側とを隔てる隔壁に亀裂が生じた場合(絶縁層154の丸数字4の亀裂)、この亀裂から第2大気通路155内に排ガスが入ってくるため、第2大気通路155内では排ガスと大気とが混合され、(c),(d)に示すようにモニタセル電流Im、センサセル電流Isが不安定に変化する。この場合、第2チャンバ146内を所定の残留酸素濃度に保持した状態でモニタセル電流Imの時間的変化を監視し、その振幅が所定値を超えることで異常検出できる。
【0065】
また、第1大気通路151と排ガス側とを隔てる隔壁に亀裂が生じた場合(絶縁層150の丸数字5の亀裂)、この亀裂から第1大気通路151内に排ガスが入ってくるため、第1チャンバ144内と第1大気通路151内とがほぼ同じ酸素濃度となる。この場合、リッチガスが第1チャンバ144に導入されてもポンプセル電流Ipがリッチ側に変化しないことから当該異常が検出できる。
【0066】
[2]各セル110,120,130に異常が生じた場合
(1)ポンプセル110に異常が生じた場合
ポンプセル110の異常としては、例えば電極配線の断線、電極間ショート、活性異常等が考えられる。先ず電極配線の断線の場合、ポンプセル電流Ipが流れなくなるため、当然にポンプセル電流Ipが流れる状態、例えば燃料カット時においてポンプセル電流Ipが所定値を超えないことにより、この断線異常が検出できる。電極間ショートの場合には、ポンプセル110を駆動している回路の電流容量の限界までポンプセル電流Ipが流れるため、予め規定した正常範囲を超えてポンプセル電流Ipが流れることにより電極間ショートが検出できる。また、ポンプセル電極の剥離等による活性異常の場合には、電極と固体電解質との間の抵抗、いわゆるRipが増大してV−I特性上の抵抗支配域の傾きが小さくなる。故に、Ripを監視することにより活性異常が検出できる。
【0067】
(2)モニタセル120に異常が生じた場合
モニタセル120の異常としては、ポンプセル110と同様に、例えば電極配線の断線、電極間ショート、活性異常等が考えられる。先ず電極配線の断線の場合、第2チャンバ146内での残留酸素濃度に関係なくモニタセル電流Imが流れなくなる。そのため、残留酸素過多となる状態、例えばポンプセル電圧Vpを限界電流域よりも低電圧側(0.1〜0.2V)で制御した状態でモニタセル電流Imが所定値よりも低ければ、この断線異常が検出できる。電極間ショートの場合には、第2チャンバ146内の残留酸素濃度相当の電流値以上にモニタセル電流Imが流れるため、予め正常範囲を超えてモニタセル電流Imが流れることにより電極間ショートが検出できる。また、モニタセル電極の剥離等による活性異常の場合には、電極と固体電解質との間の抵抗、いわゆるRimが増大してV−I特性上の抵抗支配域の傾きが小さくなる。故に、Rimを監視することにより活性異常が検出できる。
【0068】
(3)センサセル130に異常が生じた場合
センサセル130の異常としては、ポンプセル110等と同様に、例えば電極配線の断線、電極間ショート、活性異常等が考えられる。先ず電極配線の断線の場合、第2チャンバ146内での残留酸素濃度に関係なくセンサセル電流Isが流れなくなる。そのため、残留酸素過多となる状態、例えばポンプセル電圧Vpを限界電流域よりも低電圧側(0.1〜0.2V)で制御した状態でセンサセル電流Isが所定値よりも低ければ、この断線異常が検出できる。電極間ショートの場合には、予め規定した正常範囲を超えてセンサセル電流Isが流れるため、電極間ショートが検出できる。また、センサセル電極の剥離等による活性異常の場合には、電極と固体電解質との間の抵抗、いわゆるRisが増大してV−I特性上の抵抗支配域の傾きが小さくなる。故に、Risを監視することにより活性異常が検出できる。
【0069】
本実施の形態では、上述したNOxセンサ18の各種異常をそれぞれに適した検出条件に基づいて検出することとしており、その検出条件毎に以下の異常検出モードが設定されている。すなわち、第1には、通常動作時に実施される異常検出モードがあり、当該異常検出モードでは通常動作時のセンサ出力に基づいて異常検出が実施される。第2には、燃料カット時に実施される異常検出モードがあり、当該異常検出モードでは燃料カット時の排ガスの酸素濃度(ポンプセル電流Ip)が既知であることに基づいて異常検出が実施される。第3には、NOxセンサ18にリッチガスが供給されている場合に実施される異常検出モードがあり、当該異常検出モードでは所定リッチ状態でのポンプセル電流Ipが分かっていることに基づいて異常検出が実施される。第4には、NOx濃度検出を必要としない期間(NOx非検出時)において実施される異常検出モードがあり、当該異常検出モードでは各セル110〜130の直流素子抵抗に基づいて異常検出が実施される。なお、NOx非検出時は、NOx触媒16のNOx吸蔵能力を監視する必要のない期間であれば良く、例えば、NOx触媒16の再生処理を実施した後、所定時間(例えば30分程度)以内の期間である。以下、各異常検出モードを詳述する。
【0070】
通常動作時の異常検出モードでは、通常動作時のセンサ出力が本来あり得ない出力値になった場合に異常種別に応じて異常発生が検出される。この場合には、当該異常の検出条件が制約されることはない。その検出対象は、各セル110〜130の電極間ショート、第2チャンバ146における隔壁亀裂(図5の丸数字3の亀裂)、第2大気通路155の排ガス側隔壁亀裂(図5の丸数字4の亀裂)である。
【0071】
具体的には、ポンプセル電流Ipが正常範囲外の所定値Ipa(例えば5mA)以上であれば、ポンプセル110の電極間ショートであると判定される。また、モニタセル電流Imが正常範囲外の所定値Ima(例えば5μA)以上であれば、モニタセル120の電極間ショートであると判定され、センサセル電流Isが正常範囲外の所定値Isa(例えば5μA)以上であれば、センサセル130の電極間ショートであると判定される。また、前記の電極間ショートが生じておらずポンプセル110により残留酸素濃度が所定の低濃度に調整された状態で、モニタセル電流Imが所定値Imb(例えば1μA)以上であれば、第2チャンバ146における隔壁亀裂が生じたと判定される。更に、モニタセル電流Imの振幅が所定値Imc(例えば0.5μA)以上であれば、第2大気通路155の排ガス側隔壁亀裂が生じたと判定される。
【0072】
燃料カット時の異常検出モードでは、センサ出力が燃料カット時として本来あり得ない出力値になった場合に異常種別に応じて異常発生が検出される。その検出対象は、排ガス導入口141a等の目詰まり異常、第1チャンバ144の排ガス側隔壁亀裂(図5の丸数字1の亀裂)、同第1チャンバ144の大気側隔壁亀裂(図5の丸数字2の亀裂)、ポンプセル電極配線の断線である。
【0073】
図6を用いて具体的に説明すると、燃料カット時には大気(酸素濃度=約20.6%)が第1チャンバ144に導入され、その時のポンプセル電流Ipは例えば2mA程度となる。この場合、ポンプセル電流Ipが所定値Ipb(例えば1mA)以下であれば、排ガス導入口141aや多孔質拡散層147等の目詰まりが生じたと判定され、更に所定値Ipbよりも小さな所定値Ipc(例えば0.2mA)以下であれば、ポンプセル電極配線の断線が生じたと判定される。また、ポンプセル電流Ipが所定値Ipd(例えば3mA)以上であれば、第1チャンバ144の排ガス側隔壁亀裂又は第1チャンバ144の大気側隔壁亀裂が生じたと判定される。なお本実施の形態では、第1チャンバ144の排ガス側隔壁亀裂と、第1チャンバ144の大気側隔壁亀裂とを特に区別しないが、図5で説明した通り前者の場合はセンサセル電流Isの感度も大きくなるため、これを併せて考慮すれば、前記2つの隔壁亀裂を区別できる。
【0074】
リッチガス時の異常検出モードでは、センサ出力が排ガスリッチ時として本来あり得ない出力値になった場合に異常発生が検出される。その検出対象は、第1大気通路151の排ガス側隔壁亀裂(図5の丸数字5の亀裂)である。具体的には、所定のリッチ雰囲気でのIp値が分かっていれば(例えばA/F=13相当ではIp=−0.5mA程度)、そのリッチガス状態下でポンプセル電流Ipが所定値Ipe(例えば−0.3mA)以上になった場合、第1大気通路151の排ガス側隔壁亀裂が生じたと判定される。
【0075】
また、NOx非検出時の異常検出モードでは、NOx濃度の検出が中断できるため、各セル110〜130の印加電圧操作により電流出力が一時的に変化されてその時の計測結果から異常発生が検出される。その検出対象は、モニタセル電極配線の断線、センサセル電極配線の断線、各セル110〜130の活性異常である。
【0076】
具体的には、ポンプセル電圧Vpが通常の動作範囲よりも低電圧とされて第2チャンバ146内が残留酸素過多の状態とされる。そしてその状態下で、モニタセル電流Imが所定値Imd(例えば1μA)以下になった場合、モニタセル電極配線の断線が生じたと判定され、センサセル電流Isが所定値Isd(例えば1μA)以下になった場合、センサセル電極配線の断線が生じたと判定される。また、ポンプセル特性上の抵抗支配域(限界電流域よりも低電圧側の領域)にポンプセル電圧Vpが操作されてポンプセル110の直流素子抵抗Ripが求められ、そのRipが所定値Ripref(例えば120Ω)以上になる場合、ポンプセル活性異常が生じたと判定される。その他、モニタセル120、センサセル130の活性異常検出も同様に行われる。
【0077】
次に、センサECU21のマイコン22により実施されるNOxセンサ18の異常検出処理について、図7〜図12に示すフローチャートに基づいて説明する。図7はNOxセンサ異常検出処理の全体を、図8は通常動作時に繰り返し実施される異常検出処理を、図9は燃料カット時に実施される異常検出処理を、図10はリッチガス時に実施される異常検出処理を、図11及び図12はNOx濃度の非検出期間に実施される異常検出処理を、それぞれ示すフローチャートである。
【0078】
図7において、ステップS101〜S103では、今現在どの検出条件が成立しているかを判別し、何れの検出条件が成立するかに応じて異常検出処理の振り分けを実施する。すなわち、ステップS101では、燃料カット時であるか否かを判別し、ステップS102では、NOxセンサ18にリッチガスが供給されている状態であるか否かを判別する。また、ステップS103では、例えばNOx触媒16の再生処理が実施された直後であり、NOx濃度検出を要しないNOx非検出時であるか否かを判別する。
【0079】
そして、ステップS101〜S103が何れもNOとなる場合、ステップS104に進み、通常動作時の異常検出処理を実施する。また、今現在燃料カットが実施されていればステップS105に進み、燃料カット時の異常検出処理を実施する。リッチガスが供給されていればステップS106に進み、リッチガス時の異常検出処理を実施する。NOx非検出時であればステップS107に進み、NOx非検出時の異常検出処理を実施する。以下、通常動作時の異常検出処理(ステップS104)、燃料カット時の異常検出処理(ステップS105)、リッチガス時の異常検出処理(ステップS106)、NOx非検出時の異常検出処理(ステップS107)を順に説明する。
【0080】
図8に示す通常動作時の異常検出処理において、先ずステップS201では、ポンプセル電流Ipが所定値Ipa(例えば5mA)以上であるか否かを判別する。Ip≧IpaであればステップS202に進み、ポンプセル110の電極間ショートが生じていると判定する。ポンプセル110の電極間ショートが発生した場合は、第1チャンバ144内の酸素濃度が調整不可能となり、モニタセル電流Imやセンサセル電流Isが正常値から大きく逸脱することとなるため、以後の判定は行わない。
【0081】
Ip<Ipaの場合はステップS203に進み、モニタセル電流Imが所定値Ima(例えば5μA)以上であるか否かを判別する。そして、Im≧ImaであればステップS204に進み、モニタセル120の電極間ショートが生じていると判定する。また、Im<Imaの場合はステップS205に進み、センサセル電流Isが所定値Isa(例えば5μA)以上であるか否かを判別する。そして、Is≧IsaであればステップS206に進み、センサセル130の電極間ショートが生じていると判定する。モニタセル120又はセンサセル130で電極間ショートが生じた場合、両セルの機能が損なわれるため以後の判定は行わない。
【0082】
その後、各セル110〜130で電極間ショートが生じていないことを条件にステップS207に進み、モニタセル電流Imが所定値Imb(例えば1μA)以上であるか否かを判別する。Im≧ImbであればステップS208に進み、第2チャンバ146の隔壁亀裂が生じていると判定する。
【0083】
Im<ImbであればステップS209に進み、モニタセル電流の振幅ΔImが所定値Imc(例えば0.5μA)以上であるか否かを判別する。そして、ΔIm≧ImcであればステップS210に進み、第2大気通路155の排ガス側隔壁亀裂が生じていると判定する。
【0084】
次に、図9に示す燃料カット時の異常検出処理において、先ずステップS301では、ポンプセル電流Ipが所定値Ipb(例えば1mA)以下であるか否かを判別し、次のステップS302では、ポンプセル電流Ipが所定値Ipc(例えば0.2mA)以下であるか否かを判別する。そして、Ipc<Ip≦Ipbであれば(ステップS301がYES、S302がNOの場合)、ステップS303に進み、排ガス導入口141a等の目詰まりが生じていると判定する。Ip≦Ipcであれば(ステップS301,S302が共にYESの場合)、ステップS304に進み、ポンプセル電極配線の断線が生じていると判定する。
【0085】
また、ステップS305では、ポンプセル電流Ipが所定値Ipd(例えば3mA)以上であるか否かを判別する。そして、Ip≧IpdであればステップS306に進み、第1チャンバ144の排ガス側隔壁亀裂又は第1チャンバ144の大気側隔壁亀裂が生じていると判定する。
【0086】
次に、図10に示すリッチガス時の異常検出処理において、ステップS401では、ポンプセル電流Ipが所定値Ipe(例えば−0.3mA)以上であるか否かを判別する。そして、Ip≧IpeであればステップS402に進み、第1大気通路151の排ガス側隔壁亀裂が生じていると判定する。
【0087】
次に、図11及び図12に示すNOx非検出時の異常検出処理において、先ずステップS501では、ポンプセル電圧Vpを0.1Vに制御してその時のモニタセル電流の計測値Im1とセンサセル電流の計測値Is1とを取得する。そして、続くステップS502では、前記取得したIm1値が所定値Imd(例えば1μA)以下であるか否かを判別し、Im1≦Imdであれば、ステップS503でモニタセル電極配線の断線が生じていると判定する。また、ステップS504では、前記取得したIs1値が所定値Isd(例えば1μA)以下であるか否かを判別し、Is1≦Isdであれば、ステップS505でセンサセル電極配線の断線が生じていると判定する。なお、モニタセル120又はセンサセル130で電極配線の断線が生じた場合、両セルの機能が損なわれるため以後の判定は行わない。
【0088】
その後、モニタセル120、センサセル130の電極配線の断線が生じていないことを条件にステップS506に進む。ステップS506では、ポンプセル電圧Vpを0V、0.1Vに制御した時のポンプセル電流の計測値Ip00,Ip01を取得する。ステップS507では、ポンプセル110の直流素子抵抗Ripを演算する{Rip=0.1/(Ip01−Ip00)}。そして、ステップS508では、直流素子抵抗Ripが所定値Ripref(例えば120Ω)以上であるか否かを判別し、Rip≧RiprefであればステップS509に進み、ポンプセル110の活性異常が生じていると判定する。
【0089】
その後、ステップS510〜S513では、ポンプセル110の場合と同様の手法にてモニタセル120の直流素子抵抗Rimを演算し、当該Rimが所定値Rimref(例えば40kΩ)であればモニタセル120の活性異常が生じていると判定する。
【0090】
また、ステップS514〜S517でも、ポンプセル110の場合と同様の手法にてセンサセル130の直流素子抵抗Risを演算し、当該Risが所定値Risref(例えば30kΩ)であればセンサセル130の活性異常が生じていると判定する。
【0091】
上記の通り図7〜図12の各処理で異常種別を特定した場合、その都度の異常検出データ(ダイアグデータ)がセットされてバックアップRAMやEEPROM等に記憶保持されるようになっている。そして、異常発生内容に応じてセンサ制御特性の補正、異常検出ランプ(MIL)の点灯、NOxセンサ18の交換等が適宜行われる。例えば、排ガス導入口141a等の目詰まり、各セル110〜130の活性異常が生じたものの異常の程度が軽微(又は異常発生初期)であれば、印加電圧の補正等が実施され、センサ出力は継続して使用される。但し、目詰まりや活性異常等の程度、又は異常発生後の経過時間によってはセンサ出力の使用が禁止され、センサ交換が促される。また、各セル110〜130の電極間ショート、電極配線の断線、素子割れ(隔壁の亀裂)が発生した場合には、異常検出ランプが点灯されてNOxセンサ18の交換が促される。
【0092】
以上詳述した本実施の形態によれば、NOxセンサ18の異常種別に応じて検出条件を設定し、センサ作動中に前記検出条件が成立する都度、成立条件に該当する異常種を対象に異常検出を実施するようにしたため、NOxセンサ18の異常種別を特定することが可能となる。また、異常種別の特定が可能となることから、NOxセンサ18の異常発生後において、センサ出力の使用について許可又は禁止の判断や、センサ制御特性の補正、センサ交換等を行うことの判断を適切に実施できるようになる。
【0093】
なお、本発明は上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施しても良い。
【0094】
図4(b)において、ポンプセル電圧Vpとモニタセル電流Imとの関係を示す特性上、モニタセル電流Imが急変するポンプセル電圧Vp(変曲点)が存在し、このVp値はポンプセル110の活性異常が生じて酸素排出能力が低下した場合に高電圧側にシフトする。そこで、NOx非検出時であることを検出条件としてポンプセル電圧Vpを低電圧側にシフトさせ、その際、モニタセル電流Imが急変するポンプセル電圧Vp(すなわち、モニタセル電流Imが所定値まで変化した時のVp値)が正常時よりも高ければポンプセル110の活性異常が生じたと判定する。
【0095】
具体的には、前記図11のフローチャートにおけるステップS506〜S509の処理に代えて、図13に示す処理を実施する。図13において、ステップS601では、ポンプセル電圧Vpを所定量(例えば10mV程度)低下させ、その時のモニタセル電流Imの計測値を取得する。その後、ステップS602では、モニタセル電流Imが所定値Imref(例えば0.1μA)以上になったか否かを判別し、Im≧Imrefになったことを条件に後続のステップS603に進む。ステップS603では、Im≧Imrefになった時点のポンプセル電圧Vpの値が所定値Vpref以上であるか否かを判別する。そして、Vp≧VprefであればステップS604に進み、ポンプセル110の活性異常が生じていると判定する。なお、前記ステップS603の所定値Vprefは酸素濃度に応じて決まる数値であり、例えば、酸素濃度0%時にはVpref=0.25V、酸素濃度10%時にはVpref=0.3V、酸素濃度20%時にはVpref=0.35Vとし、酸素濃度がこれらの中間値の場合には一次補間によりVpref値を決めれば良い。
【0096】
NOxセンサとしては、前記の3セル構造の他、ポンプセル(第1セル)及びセンサセル(第2セル)よりなる2セル構造のものや、4つ以上のセルを有するものでも良い。また、NOxセンサ以外にも、それとほぼ同様の構成を有するガス濃度センサに本発明が適用でき、例えば排ガス中のHC濃度を検出するHCセンサや、CO濃度を検出するCOセンサに適用することも可能である。
【0097】
本発明を、排ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサに適用することも可能である。酸素センサとしては、酸素濃度に応じた起電力出力を行ういわゆるO2センサや、酸素濃度に応じたリニアな限界電流出力を行ういわゆるA/Fセンサが適用でき、更にはコップタイプ、積層タイプの何れであっても良い。具体的な構成としては、固体電解質体と、該固体電解質体上に配置された複数の電極と、少なくとも1つの前記電極に対面して設けられ被検出ガス(排ガス)を導入するガス室とを備えてなるセンサ素子を有し、対をなす電極間で前記固体電解質体内を移動する酸素イオン量に応じた電気信号を出力するものであれば良い。
【0098】
その他、排ガス以外のガスを濃度検出対象(被検出ガス)とガス濃度センサにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態におけるエンジンの排ガス浄化システムの構成を示す概略図である。
【図2】NOxセンサの断面構造及びセンサ周辺構成を示す図である。
【図3】NOxセンサの出力特性を示す図である。
【図4】NOxセンサの出力特性を示す図である。
【図5】NOxセンサの亀裂発生箇所と亀裂発生によるセンサ出力の変化とを示す図である。
【図6】燃料カット時のポンプセル特性を示す図である。
【図7】NOxセンサ異常検出処理の全体を示すフローチャートである。
【図8】通常動作時の異常検出装置を示すフローチャートである。
【図9】燃料カット時の異常検出装置を示すフローチャートである。
【図10】リッチガス時の異常検出装置を示すフローチャートである。
【図11】NOx非検出時の異常検出装置を示すフローチャートである。
【図12】図11に続き、NOx非検出時の異常検出装置を示すフローチャートである。
【図13】ポンプセルの活性異常を検出する処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…エンジン、18…NOxセンサ、21…センサECU、22…マイコン、100…センサ素子、110…ポンプセル、111,112…電極、120…モニタセル、121,122…電極、130…センサセル、131…電極、141,142…固体電解質、144…第1チャンバ、146…第2チャンバ、151…第1大気通路、155…第2大気通路。
Claims (29)
- 固体電解質体と、該固体電解質体上に配置された複数の電極と、少なくとも1つの前記電極に対面して設けられ被検出ガスを導入するガス室とを備えてなるセンサ素子を有し、対をなす電極間で前記固体電解質体内を移動する酸素イオン量に応じた電気信号を出力するガス濃度センサに適用される異常検出装置であって、
前記ガス濃度センサに生じる各種異常が検出可能となる検出条件を異常種別に設定しておき、ガス濃度センサの作動中に前記検出条件が成立する都度、成立条件に該当する異常種を対象にその時々のセンサ出力に基づいて異常検出を実施することを特徴とするガス濃度センサの異常検出装置。 - 被検出ガス中の酸素濃度が既知の状態になったことを検出条件とし、当該検出条件が成立した状態でセンサ出力に基づいて異常検出を実施する請求項1記載のガス濃度センサの異常検出装置。
- 請求項2において、被検出ガスが所定の高酸素濃度の状態になることで検出条件が成立し、その際に酸素濃度に対するセンサ出力の低下を検出することにより、前記センサ素子のガス室に対するガス導入不良が生じたと判定するガス濃度センサの異常検出装置。
- 請求項3において、酸素濃度に対するセンサ出力が、ガス導入不良を判定する判定値より小さい別の判定値以下であれば前記センサ素子の電極配線の断線異常が生じたと判定するガス濃度センサの異常検出装置。
- 請求項2乃至4の何れかにおいて、被検出ガスが所定の高酸素濃度の状態になることで検出条件が成立し、その際に酸素濃度に対するセンサ出力が予め規定した正常範囲よりも大きければ、前記センサ素子のガス室を区画形成するための隔壁に亀裂等が生じたと判定するガス濃度センサの異常検出装置。
- 請求項2乃至5の何れかにおいて、内燃機関より排出される排ガスを検出対象とするガス濃度センサに適用され、前記内燃機関の運転中に燃料供給を停止した燃料カット状態下であることを検出条件として異常検出を実施するガス濃度センサの異常検出装置。
- 前記センサ素子には、前記固体電解質体を挟んで前記ガス室とは反対側に酸素基準室が設けられており、被検出ガスの酸素濃度が過少の状態となったことを検出条件とし、当該検出条件が成立した状態でセンサ出力が酸素過少側出力に変化しなければ、前記酸素基準室を区画形成するための隔壁に亀裂等が生じたと判定する請求項1乃至6の何れかに記載のガス濃度センサの異常検出装置。
- 請求項7において、内燃機関より排出される排ガスを検出対象とするガス濃度センサに適用され、リッチ状態での排ガスが前記ガス室に導入されることを検出条件として異常検出を実施するガス濃度センサの異常検出装置。
- ガス濃度検出を要しない期間であることを検出条件とし、当該検出条件の成立時において前記センサ素子の対をなす電極間への印加電圧を増減操作することによりセンサ素子の抵抗値を算出し、該算出した抵抗値が所定値以上であれば当該センサ素子の活性異常が生じたと判定する請求項1乃至8の何れかに記載のガス濃度センサの異常検出装置。
- 前記ガス濃度センサの通常動作時において、前記センサ素子を駆動するための回路の電流容量の限界付近までセンサ出力が増加した場合にセンサ素子の電極間ショートが生じたと判定する請求項1乃至9の何れかに記載のガス濃度センサの異常検出装置。
- 被検出ガスを導入する第1チャンバには第1セルが、前記第1チャンバに通じて設けられる第2チャンバには第2セルがそれぞれ設けられ、前記第1セルは、第1チャンバに導入される被検出ガスの酸素濃度に応じた電気信号を出力すると共に第1チャンバ内の酸素を出し入れして残留酸素濃度を所定濃度に調整し、前記第2セルは、第2チャンバに導入された第1セルによる酸素濃度調整後のガスの特定成分濃度に応じた電気信号を出力するガス濃度センサに適用される異常検出装置であって、
前記ガス濃度センサに生じる各種異常が検出可能となる検出条件を異常種別に設定しておき、ガス濃度センサの作動中に前記検出条件が成立する都度、成立条件に該当する異常種を対象にその時々の第1セル及び第2セルの出力に基づいて異常検出を実施することを特徴とするガス濃度センサの異常検出装置。 - 被検出ガス中の酸素濃度が既知の状態になったことを検出条件とし、当該検出条件が成立した状態で前記第1セルの出力に基づいて異常検出を実施する請求項11記載のガス濃度センサの異常検出装置。
- 請求項12において、被検出ガスが所定の高酸素濃度の状態になることで検出条件が成立し、その際に酸素濃度に対する前記第1セルの出力の低下を検出することにより、前記第1チャンバに対するガス導入不良が生じたと判定するガス濃度センサの異常検出装置。
- 請求項13において、酸素濃度に対する前記第1セルの出力が、ガス導入不良を判定する判定値より小さい別の判定値以下であれば第1セル電極配線の断線異常が生じたと判定するガス濃度センサの異常検出装置。
- 請求項12乃至14の何れかにおいて、被検出ガスが所定の高酸素濃度の状態になることで検出条件が成立し、その際に酸素濃度に対する前記第1セルの出力が予め規定した正常範囲よりも大きければ、前記第1チャンバを区画形成するための隔壁に亀裂等が生じたと判定するガス濃度センサの異常検出装置。
- 請求項12乃至15の何れかにおいて、内燃機関より排出される排ガスを検出対象とするガス濃度センサに適用され、前記内燃機関の運転中に燃料供給を停止した燃料カット状態下であることを検出条件として異常検出を実施するガス濃度センサの異常検出装置。
- 前記ガス濃度センサでは、前記第1セルを挟んで前記第1チャンバと反対側には酸素基準室が設けられており、被検出ガスの酸素濃度が過少の状態となったことを検出条件とし、当該検出条件が成立した状態で前記第1セルの出力が酸素過少側出力に変化しなければ、前記酸素基準室を区画形成するための隔壁に亀裂等が生じたと判定する請求項11乃至16の何れかに記載のガス濃度センサの異常検出装置。
- 請求項17において、内燃機関より排出される排ガスを検出対象とするガス濃度センサに適用され、リッチ状態での排ガスが前記第1チャンバに導入されることを検出条件として異常検出を実施するガス濃度センサの異常検出装置。
- ガス濃度検出を要しない期間であることを検出条件とし、当該検出条件の成立時において前記第1セル又は前記第2セルへの印加電圧を増減操作することにより当該第1セル又は第2セルの抵抗値を算出し、該算出した抵抗値が所定値以上であれば当該第1セル又は第2セルの活性異常が生じたと判定する請求項11乃至18の何れかに記載のガス濃度センサの異常検出装置。
- 前記ガス濃度センサの通常動作時において、前記第1セルにより残留酸素濃度が所定濃度に調整された状態で前記第2セルの出力が予め規定した正常範囲よりも大きければ、前記第2チャンバを区画形成するための隔壁に亀裂等が生じたと判定する請求項11乃至19の何れかに記載のガス濃度センサの異常検出装置。
- 前記ガス濃度センサの通常動作時において、前記第1セル又は前記第2セルを駆動するための回路の電流容量の限界付近まで各セルの出力が増加した場合に、該当するセルの電極間ショートが生じたと判定する請求項11乃至20の何れかに記載のガス濃度センサの異常検出装置。
- 前記第1セルへの印加電圧を通常の濃度検出時よりも低電圧とすることを検出条件とし、当該検出条件が成立した状態で前記第2セルの出力が所定値よりも小さければ第2セル電極配線の断線異常が生じたと判定する請求項11乃至21の何れかに記載のガス濃度センサの異常検出装置。
- ガス濃度検出を要しない期間であることを検出条件として前記第1セルの印加電圧を低電圧側にシフトさせ、その際、第1セルの印加電圧に対する第2セルの出力の特性上、第2セルの出力が急変する第1セルの印加電圧が正常時よりも高ければ前記第1セルの活性異常が生じたと判定する請求項11乃至22の何れかに記載のガス濃度センサの異常検出装置。
- 前記第2チャンバ内の残留酸素濃度に応じた出力を発生する第3セルを更に備え、該第3セルの出力に応じて前記第1セルの印加電圧が制御されるガス濃度センサに適用され、前記検出条件が成立する都度、成立条件に該当する異常種を対象にその時々の第3セルの出力に基づいて異常検出を実施する請求項11乃至23の何れかに記載のガス濃度センサの異常検出装置。
- 請求項24において、ガス濃度検出を要しない期間であることを検出条件とし、当該検出条件の成立時において前記第3セルへの印加電圧を増減操作することにより当該第3セルの抵抗値を算出し、該算出した抵抗値が所定値以上であれば当該第3セルの活性異常が生じたと判定するガス濃度センサの異常検出装置。
- 請求項24又は25において、前記ガス濃度センサの通常動作時において、前記第1セルにより残留酸素濃度が所定濃度に調整された状態で前記第3セルの出力が予め規定した正常範囲よりも大きければ、前記第2チャンバを区画形成するための隔壁に亀裂等が生じたと判定するガス濃度センサの異常検出装置。
- 請求項24乃至26の何れかにおいて、前記ガス濃度センサの通常動作時において、前記第3セルを駆動するための回路の電流容量の限界付近までセル出力が増加した場合に当該第3セルの電極間ショートが生じたと判定するガス濃度センサの異常検出装置。
- 請求項24乃至27の何れかにおいて、前記第1セルへの印加電圧を通常の濃度検出時よりも低電圧とすることを検出条件とし、当該検出条件が成立した状態で前記第3セルの出力が所定値よりも小さければ第3セル電極配線の断線異常が生じたと判定するガス濃度センサの異常検出装置。
- 請求項24乃至28の何れかにおいて、ガス濃度検出を要しない期間であることを検出条件として前記第1セルの印加電圧を低電圧側にシフトさせ、その際、第1セルの印加電圧に対する第3セルの出力の特性上、第3セルの出力が急変する第1セルの印加電圧が正常時よりも高ければ前記第1セルの活性異常が生じたと判定するガス濃度センサの異常検出装置。
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