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JP2004126636A - Atm利用支援装置及びプログラム - Google Patents

Atm利用支援装置及びプログラム Download PDF

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JP2004126636A
JP2004126636A JP2002285447A JP2002285447A JP2004126636A JP 2004126636 A JP2004126636 A JP 2004126636A JP 2002285447 A JP2002285447 A JP 2002285447A JP 2002285447 A JP2002285447 A JP 2002285447A JP 2004126636 A JP2004126636 A JP 2004126636A
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JP2002285447A
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Toru Yoshikawa
吉川 徹
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MUFG Bank Ltd
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Bank of Tokyo Mitsubishi Ltd
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Abstract

【課題】ATMを利用しようとしている利用者の利便性向上を実現する。
【解決手段】ATMに関する情報をデータベースに登録しておき、端末を介してATM検索サービスサイトがアクセスされると、利用者に対し、検索種別として「近隣検索(最寄りのATM検索)」又は「指定検索(指定位置の最寄りのATM検索)」を指定させ((A)参照)、ATMを介して取引を行う金融機関の種別及び名称を選択させ((C),(D)参照)、利用する取引種別を選択させ((E)参照)、利用予定日時を指定させる((F)参照)ことで、ATMの利用予定条件を取得し、GPS機能付端末であれば端末の現在位置を取得した後に、取得した利用予定条件に合致するATMを検索して設置位置を通知する((G)参照)、問い合わせがあればATM利用手数料も通知する。
【選択図】     図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はATM利用支援装置及びプログラムに係り、特に、不特定の端末と通信する機能を備えたATM利用支援装置、及びコンピュータをATM利用支援装置として機能させるためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
銀行の窓口業務の省力化、窓口の混雑緩和を目的として導入されたATM(Automatic Teller Machine:現金自動預け払い機)は、設置台数の増加、ATMの多機能化、利用可能時間の長時間化等のサービス向上に伴って広範に普及してきている。また、ATMは近年、銀行以外の金融機関、例えば証券会社、クレジットカード会社、ローン会社等にも導入されるようになってきているが、ATMを介して利用可能な取引の種類(例えば現金の引き出し/預け入れ/通帳記入/振込み等)はATMを設置した金融機関によって相違している。
【0003】
このため、利用者がATMを利用するにあたっては、まず目的とする金融機関のATMを探すことが多いが、最近は金融機関の支店から離れた箇所にもATMが設置されるようになってきていることもあり、全体としてのATMの設置台数は増加しているにも拘らず、特に利用者が不案内な土地で、目的とする金融機関の最寄りのATMを探し当てることの困難性は逆に増大してきている。
【0004】
上記に関連する技術として、GPS送受信装置を内蔵した情報案内端末がGPS衛星と通信することで現在地情報を算出し、インターネット経由で各種情報サーバにアクセスすることで、現在地情報を元に様々な情報を検索・取得・表示するようにした技術が以前より提案されている(例えば特許文献1参照)。このため、上記技術を利用し、例えばATMに関する情報を欲している利用者に対し、情報案内端末を介して目的とする金融機関の最寄りのATMの位置を利用者に案内するサービスを提供すれば、利用者の利便性向上を実現できるのではないかと考えられる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−264090公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ATMで利用可能な取引の種類やATMの利用可能時間は、同一金融機関のATMであっても相違していることがあり、個々のATMの利用可能時間についても取引の種類毎に相違している場合もある。このため、上記サービスを利用することで最寄りのATMの位置を認識した利用者がATMの設置箇所へ出向いてみると、ATMの利用可能時間外であったためにATMの作動が停止していたり、利用者が所望している取引を取り扱っていないATMであったり、利用者が所望している取引については利用可能時間外であった等のように、結局はATMを利用できないことも生じ得る。
【0007】
このように、特開2001−264090号公報に記載の技術は、単に施設の位置等の情報を利用者に提供する技術であり、この技術をATMを利用しようとしている利用者への情報提供に転用したとしても、的確かつ有益な情報を利用者に提供することは困難であり、利用者の利便性向上は望めない。
【0008】
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、ATMを利用しようとしている利用者の利便性向上を実現できるATM利用支援装置及びプログラムを得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係るATM利用支援装置は、不特定の端末と通信する機能を備えたATM利用支援装置であって、個々のATMの設置箇所を表す情報を含む所定の情報を複数のATMについて記憶する記憶手段と、ATM検索対象の場所を特定するための情報と、利用者によるATMの利用予定条件を表す情報として、利用予定の取引の種類を表す情報、利用予定日時を表す情報及びATMを介して取引を予定している金融機関を表す情報のうちの少なくとも1つを端末から取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された情報に基づいて、前記記憶手段に情報が記憶されている複数のATMの中から、前記ATM検索対象の場所又はその近隣に設置されており、かつ前記利用者によるATMの利用予定条件に合致するATMを抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出されたATMの設置箇所を表す情報を前記端末へ送信する送信手段と、を含んで構成されている。
【0010】
請求項1記載の発明に係るATM利用支援装置は、不特定の端末と通信する機能を備えている。請求項1記載の発明に係る端末は、例えば携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)、ノート型のパーソナル・コンピュータ(PC)等のように通信機能を備えた携帯型の情報機器であってもよいし、カーナビゲーション装置や車載コンピュータ等のように通信機能を備えた車搭型の情報機器であってもよいし、デスクトップ型のPC等のように固定的に設置される情報機器であってもよい。また、ATM利用支援装置と端末との通信には、広範に普及しているインターネットが好適であるが、他の通信網を利用してもよい。
【0011】
請求項1記載の発明では、個々のATMの設置箇所を表す情報を含む所定の情報を複数のATMについて記憶する記憶手段が設けられており、取得手段は、ATM検索対象の場所(端末を所持又は操作している利用者が現在位置している場所でもよいし、前記利用者が出向く予定のある場所でもよい)を特定するための情報と、利用者によるATMの利用予定条件を表す情報として、利用予定の取引の種類を表す情報、利用予定日時を表す情報及びATMを介して取引を予定している金融機関を表す情報のうちの少なくとも1つを端末から取得し、抽出手段は、取得手段によって取得された情報に基づいて、記憶手段に情報が記憶されている複数のATMの中から、ATM検索対象の場所又はその近隣に設置されており、かつ利用者によるATMの利用予定条件に合致するATMを抽出する。
【0012】
例えば取得手段が、利用者によるATMの利用予定条件を表す情報として、利用予定の取引の種類を表す情報を取得する場合には、例として請求項2に記載したように、記憶手段に記憶される所定の情報に、個々のATMで実行可能な取引の種類を表す情報を含めておくことで、抽出手段は、利用者によるATMの利用予定条件に合致するATMとして、利用予定の取引を実行可能なATMを抽出することができる。
【0013】
また、例えば取得手段が、利用者による利用予定条件を表す情報として、利用予定日時を表す情報(利用予定日時そのものを表す情報であってもよいし、利用者が直ちにATMを利用することを予定していることを表す情報等のように、利用予定日時を間接的に判断可能な情報であってもよい)を取得する場合には、例として請求項3に記載したように、記憶手段に記億される所定の情報に、個々のATMの利用可能期間を表す情報を含めておくことで、抽出手段は、利用者によるATMの利用予定条件に合致するATMとして、利用予定日時に利用可能なATMを抽出することができる。
【0014】
また、例えば取得手段が、利用者による利用予定条件を表す情報として、ATMを介して取引を予定している金融機関を表す情報を取得する場合には、例として請求項4に記載したように、記憶手段に記億される所定の情報に、個々のATMで取引を実行可能な金融機関を特定するための情報を含めておくことで、抽出手段は、利用者によるATMの利用予定条件に合致するATMとして、前記取引を予定している金融機関との取引を実行可能なATMを抽出することができる。
【0015】
このように、抽出手段は、取得手段によって取得された利用予定条件を表す情報に基づいて、利用者によるATMの利用予定条件に合致するATMを抽出することができる(抽出するATMは1つでも複数でもよい)。そして送信手段は、抽出手段によって抽出されたATMの設置箇所を表す情報を端末へ送信するので、利用者によるATMの利用予定条件に合致するATMの設置箇所を利用者に認識させることができる。従って、請求項1記載の発明によれば、ATMを利用しようとしている利用者の利便性向上を実現することができる。
【0016】
ところで、ATMを利用するとATM利用手数料を徴収されることがあるが、ATMを利用しようとしている利用者にとっては、ATM利用手数料の徴収の有無及びその金額も、利用するATMを選択する際の重要な選択基準になり得る。しかし、ATM利用手数料は、ATMを介して行う取引の種類、ATMを利用する曜日や時間帯、ATMを介して取引を行う金融機関に応じて細かく定められており、料金体系が複雑であるために、ATMを利用しようとしている利用者が、例えば利用可能なATMとして複数のATMを認識した場合に、個々のATMを利用した場合のATM利用手数料の徴収の有無及び金額を各々判断することは困難であるのが実情である。
【0017】
上記を考慮すると、請求項1記載の発明において、例えば請求項5に記載したように、記憶手段には、ATMを介して行う取引の種類、ATMを利用する曜日、ATMを利用する時間帯、及びATMを介して取引を行う金融機関に応じて相違するATM利用手数料を、複数のATMについて各々判断するための情報が記憶されており、取得手段は、利用者によるATMの利用予定条件を表す情報として、利用予定の取引の種類を表す情報、利用予定日時を表す情報、及びATMを介して取引を予定している金融機関を表す情報を各々取得し、抽出手段は、前記抽出したATMを取得手段によって取得された利用予定条件で利用した場合に徴収されるATM利用手数料を判断し、送信手段は、抽出手段によって判断されたATM利用手数料も端末へ送信することが好ましい。
【0018】
請求項5記載の発明では、利用者によるATMの利用予定条件、すなわち利用予定の取引の種類、利用予定日時、及びATMを介して取引を予定している金融機関に基づいて、抽出手段が抽出したATMを前記利用予定条件で利用した場合に徴収されるATM利用手数料を判断し、判断されたATM利用手数料も端末へ送信するので、利用者によるATMの利用予定条件に合致するATMを利用した場合のATM利用手数料の徴収の有無及び金額も利用者に認識させることができる。従って、請求項5記載の発明によれば、ATMを利用しようとしている利用者の利便性を更に向上させることができる。
【0019】
また、請求項1記載の発明において、取得手段によって取得されるATM検索対象の場所を特定するための情報は、例えば前記場所の住所を利用者に入力させたり、或いは地図上での前記場所の位置を利用者にポインティングさせることによって取得することも可能であるが、ATM検索対象の場所が、利用者が現在位置している場所であり、端末が、移動体(例えば人(利用者)や車両等)と共に移動されると共に、現在位置を検知する機能を備えた移動端末である場合には、例えば請求項6に記載したように、取得手段は、ATM検索対象の場所を特定するための情報として、移動端末によって検知された移動端末の現在位置を表す情報を取得することが好ましい。
【0020】
これにより、利用者が、利用予定条件に合致しており、かつ利用者自身の現在位置の最寄りのATMを利用しようとしている場合にも、利用者自身が現在位置を認識し、本発明に係るATM利用支援装置へ情報として伝達する必要がなくなるので、最寄りのATMを利用しようとしている利用者の負担を軽減することができる。
【0021】
また、ATMを利用しようとしている利用者に対して正確な情報を提供するためには、ATMが新設されたり、ATMの利用可能時間が延長されたり等の変化が生じる度に、記憶手段に記憶されている情報を更新することが望ましい。しかし、ATMを設置している金融機関は膨大な数に上ると共に、ATMの新設等は個々の金融機関で各々独自に行われているので、記憶手段に記憶されている情報のメインテナンス(ATMに関する現状を反映した最新の情報に維持する)を人手によって行うことは、個々の金融機関に対しATMに関して何らかの変化があった場合の報告を義務付ける等の仕組みを設けない限りは困難である。
【0022】
上記を考慮すると、請求項1記載の発明において、例えば請求項7に記載したように、個々の金融機関のウェブサイトで公開されている情報の中からATMに関する情報を自動的に抽出し、記憶手段に所定の情報として記憶させる情報収集手段を更に設けることが好ましい。
【0023】
個々の金融機関のATMの情報は、個々の金融機関のウェブサイトで公開されていることが一般的である。請求項7記載の発明はこれを利用し、ウェブサイトで公開されている情報の中からATMに関する情報を自動的に抽出して記憶手段に記憶させるので、記憶手段に記憶されている情報を、ATMに関する現状を反映した最新の情報に維持することを、多大な労力を費やすことなく実現することができ、ATMを利用しようとしている利用者にATMに関する正確な情報を提供することを容易に実現することができる。
【0024】
請求項8記載の発明は、不特定の端末と通信する機能を備えると共に、個々のATMの設置箇所を表す情報を含む所定の情報を複数のATMについて記憶する記憶手段を備えたコンピュータに所定の処理を実行させるためのプログラムであって、前記所定の処理は、ATM検索対象の場所を特定するための情報と、利用者によるATMの利用予定条件を表す情報として、利用予定の取引の種類を表す情報、利用予定日時を表す情報及びATMを介して取引を予定している金融機関を表す情報のうちの少なくとも1つを端末から取得する第1ステップ、前記第1ステップで取得した情報に基づいて、前記記憶手段に情報が記憶されている複数のATMの中から、前記ATM検索対象の場所又はその近隣に設置されており、かつ前記利用者によるATMの利用予定条件に合致するATMを抽出する第2ステップ、及び、前記第2ステップで抽出したATMの設置箇所を表す情報を前記端末へ送信する第3ステップを含むことを特徴としている。
【0025】
請求項8記載の発明に係るプログラムは、上記第1乃至第3のステップを含む所定の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム、すなわち、不特定の端末と通信する機能を備えると共に、個々のATMの設置箇所を表す情報を含む所定の情報を複数のATMについて記憶する記憶手段を備えたコンピュータを請求項1に記載のATM利用支援装置として機能させるためのプログラムであるので、前記コンピュータが前記プログラムを実行することにより、請求項1記載の発明と同様に、ATMを利用しようとしている利用者の利便性向上を実現することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。図1には本実施形態に係るATM利用支援システム10が示されている。ATM利用支援システム10は、ATMナビゲーションセンタに設置されたコンピュータ12と、該コンピュータ12に接続されると共にインターネット16に接続されたウェブサーバ14を含んで構成されている。
【0027】
コンピュータ12とウェブサーバ14は略同一の構成とされており、以下ではコンピュータ12を例に構成を説明する。コンピュータ12は汎用の大型コンピュータ又はワークステーション等から成り、CPU12A、ROM12B、RAM12C、入出力ポート12Dを備え、これらがアドレスバス、データバス、制御バス等のバス12Eを介して互いに接続されている。入出力ポート12Dには、各種の入出力機器として、ウェブサーバ14に接続された通信制御装置18、ディスプレイ20、マウス22、キーボード24、HDD26、CD−ROMからの情報の読み出しを行うCD−ROMドライブ28が各々接続されている。なお、コンピュータ12及びウェブサーバ14は請求項8に記載のコンピュータに対応している。
【0028】
コンピュータ12のHDD26の記憶領域には、ATMに関する情報を記憶するためのATM情報DB(データベース)32(詳細は後述)が設けられており、HDD26は本発明に係る記憶手段に対応している。また、コンピュータ12のHDD26には、後述するATM検索処理を実行するためのATM検索プログラムが予めインストールされており、ウェブサーバ14のHDD(図示省略)には、後述するATM検索サービス処理を実行するためのATM検索サービスプログラムが予めインストールされている。ATM検索プログラム及びATM検索サービスプログラムは、請求項8に記載のプログラムに対応しており、コンピュータ12のCPU12AがATM検索プログラムを実行すると共に、ウェブサーバ14のCPU(図示省略)がATM検索サービスプログラムを実行することで、コンピュータ12及びウェブサーバ14は本発明に係るATM利用支援装置として機能することが可能となる。
【0029】
コンピュータ12へのATM検索プログラムのインストール(移入)及びウェブサーバ14へのATM検索サービスプログラムのインストールには幾つかの方法があるが、コンピュータ12へのATM検索プログラムのインストールを例にとると、例えばATM検索プログラムをセットアッププログラムと共にCD−ROM30に記録しておき、CD−ROM52をコンピュータ12のCD−ROMドライブ28にセットし、CPU12Aに対して前記セットアッププログラムの実行を指示すれば、CD−ROM30からATM検索プログラムが順に読み出され、読み出されたATM検索プログラムがHDD26に順に書き込まれることで、ATM検索プログラムのインストールが行われる。
【0030】
なお、CD−ROMに代えて、例えば磁気テープ(MT)等の他の記録媒体を用いてもよい。記録媒体としてMTを用いる場合、CD−ROMドライブ28に代えて磁気テープ装置を設ければよい。また、CD−ROMや他の記録媒体を用いてインストールすることに代えて、ATM検索プログラムやATM検索サービスプログラムが、当初はインターネット16や他のコンピュータ・ネットワークを介してコンピュータ12やウェブサーバ14と接続される他の情報処理機器(例えばネットワークサーバ)の記憶装置に記憶されており、コンピュータ12やウェブサーバ14が前記情報処理機器と通信することで、前記情報処理機器からコンピュータ12やウェブサーバ14へ伝送され、HDDにインストールされてコンピュータ12やウェブサーバ14で実行される構成を採用してもよい。
【0031】
また、インターネット16には、金融機関のホームページをインターネット16上で公開するための複数台のウェブサーバ34が接続されている。図1は便宜的に、金融機関A,Bのホームページを公開する2台のウェブサーバ34のみを示している。なお、図1に「ATM情報」と表記したように、個々の金融機関のホームページには、個々の金融機関が設置しているATMに関する情報(例えば設置位置、利用可能時間、利用可能な取引の種別、ATMの利用手数料等)が含まれており、これらの情報もインターネット16上で公開されている。
【0032】
一方、本実施形態に係るATM利用支援システム10の利用者は、インターネット16に接続する機能を備えた端末38を所持している。図1では、端末38の一例として、インターネット16に接続する機能に加えてGPS衛星36と通信を行うことで現在位置を検知する機能も備えた携帯電話38A、カーナビゲーション装置(カーナビ)又は車載コンピュータ38Bを例として示しているが、PDA等の他の端末であってもよい。これらは本発明に係る端末(詳しくは請求項6に記載の移動端末)に対応している。
【0033】
なお、端末38における現在位置の検知方式は、GPS衛星36との通信を利用した方式に限られるものではなく、例えば携帯電話機において、多数存在している基地局のうちの最寄りの基地局を検知することで、おおよその現在位置を検知する方式であってもよい。また、ATM利用支援システム10の利用者は、現在位置を検知する機能を有する端末を所持している人に限られるものではなく、例えばデスクトップ型のPC等のように、インターネット16に接続する機能のみを有する端末を所持している人も利用可能であることは言うまでもない。
【0034】
次に本実施形態の作用を説明する。ATM情報DB32には例として次の表1に示すように、日本全国に設置されている個々のATMに関する情報が、ATM個別情報として記憶されている。
【0035】
【表1】
Figure 2004126636
【0036】
表1に示すATM個別情報は、日本全国に設置されているATMの各々について、設置位置を表す「位置情報」、設置地域(エリア)を表す「地域」、設置した金融機関を表す「金融機関」、利用可能な取引を列挙した「利用可能取引」、個々の利用可能取引毎及び平日/土・日・休日毎の「利用可能時間」が各々設定されて構成されている。但し、ATM情報DB32に記憶されるATM情報は上記フォーマットに限られるものではなく、適宜変更可能である。
【0037】
また、ATM情報DB32には、上記のATM個別情報以外に、ATMの利用に関する提携(例えば銀行AのATMを利用して銀行Bとの取引を可能とする提携)を行っている金融機関同士の関係を表す提携関係テーブルと、個々の金融機関がATMの利用条件毎に定めているATM利用手数料を表す手数料テーブルも記憶されている。なお、以下ではATM個別情報、提携関係テーブル及び手数料テーブルをATM情報と総称する。ATM情報は本発明に係る所定の情報に対応(詳しくは請求項2〜4に記載の所定の情報に各々対応)しており、手数料テーブルは請求項5に記載の「ATM利用手数料を判断するための情報」に対応している。
【0038】
次に、ATMナビゲーションセンタに設置されたコンピュータ12によるATM情報の自動収集について説明する。コンピュータ12では、インターネット16上で金融機関のホームページを公開している特定のウェブサーバ34にアクセスして前記金融機関のATMに関する情報を自動的に収集し、収集した情報をATM情報DB32に記憶されている該当情報と比較し、変化があれば変化分を更新(又は追加)することを、インターネット16上で金融機関のホームページを公開している全てのウェブサーバ34について順に行う、ATM情報自動収集処理が実行される。このATM情報自動収集処理は請求項7に記載の情報収集手段に対応している。
【0039】
なお、ウェブサーバ34にアクセスしてATMに関する情報を自動的に抽出する処理は、金融融機関のATMに関する情報が格納されてウェブサーバ34に記憶されているDBのアドレス、及び該DBにおけるデータのフォーマットが既知であれば実現可能であり、上記のDBのアドレス及びデータのフォーマットは、例えば前記金融機関のウェブサイトにおいて、前記金融機関のATMに関する情報をウェブページとして公開するためのプログラムのコードを人手により解析することで認識することができる。
【0040】
ATMナビゲーションセンタのコンピュータ12は、上述したATM情報自動収集処理を定期的(例えば毎日、週1回等)に実行している。これにより、ATM情報DB32に記憶されているATM情報は、ATMに関する現状を反映した最新の情報に維持されることになる。
【0041】
続いて、本実施形態に係るATM利用支援システム10が提供するATM検索サービスを利用者が利用する場合の処理について説明する。ATM検索サービスを利用する場合、利用者は端末38を介し、ウェブサーバ14によって提供されるATM検索サービスサイトにアクセスする。これにより、ウェブサーバ14でATM検索サービス処理が実行される。以下、図2を参照し、ATM検索サービス処理について説明する。
【0042】
なお、ATM検索サービス処理は端末38からATM検索サービスサイトにアクセスがある毎に起動され、複数の端末38がATM検索サービスサイトに各々アクセスしている状態では、アクセスしている各端末38に対応するATM検索サービス処理が並列に実行されることになる。
【0043】
ステップ100では、予めHDD等に記憶されている検索種別指定画面(一例を図3(A)に示す)を表す情報を読み出し、読み出した情報をアクセス元の端末38へ送信する。上記情報がインターネット16を経由してアクセス元の端末38で受信されることで、アクセス元の端末38のディスプレイに検索種別指定画面が表示される。ステップ102では、検索種別を指定する情報を端末38から受信したか否か判定し、端末38から上記情報を受信する迄待機する。
【0044】
本実施形態では、ATMの検索種別として、図3(A)にも示すように、端末38の現在位置を検索位置(ATMを検索するエリアの中心位置)として最寄りのATMを検索する「近隣検索」と、利用者によって指定された検索位置の最寄りのATMを検索する「指定検索」が用意されており、更に「指定検索」における検索位置の指定方法として、利用者が検索種別指定画面内の住所入力欄に住所を入力することで指定する方法と、利用者が検索種別指定画面内のランドマーク入力欄にランドマークの名称を入力し、該ランドマークの周囲の地図が端末38のディスプレイに表示されている状態で、利用者が前記地図上で検索位置を指定する方法(詳細は後述)が用意されている。
【0045】
利用者が「近隣検索」又は「指定検索」を指定すると、指定結果が端末38から送信され、インターネット16を経由して検索種別を指定する情報としてウェブサーバ14で受信される。これにより、ATM検索サービス処理では、利用者によって指定された検索種別に応じてステップ102から分岐する。
【0046】
すなわち、検索種別として「近隣検索」が指定された場合には、端末38の現在位置を検知する機能を利用して現在位置(検索位置)を取得するため、何ら処理を行うことなくステップ112へ移行する。また、検索種別として「指定検索」が指定され、更に住所入力欄に住所が入力された場合には、ステップ104へ移行し、端末38から受信した住所(文字情報)を所定の検索位置情報(例えば緯度・経度を表す情報)へ変換し、メモリ等に記憶させた後にステップ112へ移行する。
【0047】
また、検索種別として「指定検索」が指定され、更にランドマーク入力欄にランドマークの名称が入力された場合には、ステップ106へ移行し、端末38から受信した名称のランドマークを中心とする所定エリアの地図情報を地図DB(ウェブサーバ14に記憶されていてもよいし、他のウェブサーバに記憶されていてもよい)から取得し、取得した地図情報に基づいて検索位置指定画面(一例を図3(B)に示す)を表す情報を生成し、アクセス元の端末38へ送信する。この情報がアクセス元の端末38で受信されることで、端末38のディスプレイには検索位置指定画面が表示される。次のステップ108では、端末38から情報を受信したか否か判定し、判定が肯定される迄ステップ108を繰り返す。端末38のディスプレイに検索位置指定画面が表示されると、利用者は所望の検索位置に対応する地図上の位置へカーソルを移動させ、検索位置の「指定」を意味する操作を行う。
【0048】
これにより、検索位置指定画面の地図上で指定された位置を表す情報が端末38からウェブサーバ14へ送信され、先のステップ108の判定が肯定されてステップ110へ移行し、受信した情報が表す地図上の位置を所定の検索位置情報へ変換し、メモリ等に記憶した後にステップ112へ移行する。なお、検索種別として「指定検索」が指定され、更にランドマーク入力欄にランドマークの名称が入力された場合に、上記のように地図を表示させて検索位置を指定させることなく、ランドマークの位置を検索位置を認識するようにしてもよい。
【0049】
次のステップ112では、予めHDD等に記憶されている金融機関種別選択画面(一例を図3(C)に示す)を表す情報を読み出し、端末38へ送信する。これにより、端末38のディスプレイに金融機関種別選択画面が表示される。ステップ114では、端末38から金融機関の種別の選択結果を表す情報を受信したか否か判定し、判定が肯定される迄ステップ114を繰り返す。図3(C)に示すように、金融機関種別選択画面は金融機関の種別が選択肢として一覧表示された画面であり、利用者がATMを介して取引を行う金融機関(例えば所持しているキャッシュカードに対応する金融機関)の種別を選択すると、選択結果を表す情報が端末38からウェブサーバ14へ送信され、ステップ114の判定が肯定されてステップ116へ移行する。
【0050】
ウェブサーバ14のHDDには、金融機関の名称を金融機関の種別毎に分けて選択肢として一覧表示した複数種の金融機関名選択画面(種別が「銀行」の場合の一例を図3(D)に示す)が各々記憶されており、ステップ116では、利用者によって選択された種別に対応する金融機関名選択画面を表す情報を読み出し、アクセス元の端末38へ送信する。これにより、端末38のディスプレイには金融機関名選択画面が表示される。ステップ118では、端末38から金融機関名の選択結果を表す情報を受信したか否か判定し、判定が肯定される迄ステップ118を繰り返す。利用者がATMを介して取引を行う金融機関の名称を選択すると、選択結果を表す情報が端末38から送信される。前記選択結果を表す情報がウェブサーバ14で受信されると、ステップ118の判定が肯定されてステップ120へ移行し、利用者によって選択された金融機関の名称を取引対象金融機関情報としてメモリ等に記憶させる。
【0051】
また、ウェブサーバ14のHDDには、ATMで実行可能な取引の種別を個々の金融機関毎に分けて選択肢として一覧表示した複数種の取引種別選択画面(一例を図3(E)に示す)が各々記憶されており、ステップ122では、利用者によって選択された取引対象金融機関に対応する取引種別選択画面を表す情報を読み出し、アクセス元の端末38へ送信する。これにより、端末38のディスプレイには取引種別選択画面が表示される。ステップ124では、端末38から取引種別の選択結果を表す情報を受信したか否か判定し、判定が肯定される迄ステップ124を繰り返す。利用者がATMを介して実行を予定している取引種別を選択すると、選択結果を表す情報が端末38からウェブサーバ14へ送信され、ステップ124の判定が肯定されてステップ126へ移行し、利用者によって選択された取引種別を取引種別情報としてメモリ等に記憶させる。
【0052】
次のステップ128では、予めHDD等に記憶されている利用予定日時指定画面(一例を図3(F)に示す)を読み出し、アクセス元の端末38へ送信する。ステップ130では、ATMの利用予定日時を指定する情報を受信したか否か判定し、判定が肯定される迄ステップ130を繰り返す。本実施形態では、ATMの利用予定日時指定の選択肢として、図3(F)にも示すように、ATMを直ちに利用することを表す「今すぐ」と、ATMを後で利用することを表す「後で」が用意されており、「後で」が選択された場合にのみ利用予定日時を指定するようになっている。利用者が、利用予定日時指定として「今すぐ」又は「後で」を選択し、「後で」を選択した場合には更に利用予定日時を指定すると、これらがATMの利用予定日時を指定する情報として端末38からウェブサーバ14へ送信され、ステップ130の判定が肯定されてステップ132へ移行する。
【0053】
ステップ132では、利用予定日時指定として「今すぐ」が選択されたか否か判定する。判定が肯定された場合にはステップ134へ移行し、現在の日時を取得し、取得した現在の日時を利用予定日時情報としてメモリ等に記憶させる。また、判定が否定された場合にはステップ136へ移行し、利用者によって指定された利用予定日時を利用予定日時情報としてメモリ等に記憶させる。
【0054】
次のステップ138では検索種別が近隣検索か否か判定する。判定が否定された場合には何ら処理を行うことなくステップ144へ移行するが、判定が肯定された場合にはステップ140へ移行し、アクセス元の端末38に対し、現在位置情報を送信するよう要請する。ステップ142では、現在位置情報を受信したか否か判定し、判定が肯定される迄ステップ142を繰り返す。現在位置情報の送信が要請されると、端末38はGPS衛星36と通信を行うことで現在位置を検知し、検知した現在位置をウェブサーバ14へ送信する。これにより、ステップ142の判定が肯定され、受信した現在位置情報を検索位置情報としてメモリ等に記憶させた後にステップ144へ移行する。
【0055】
ステップ144では、上述した処理により端末38(利用者)から取得した、利用者の利用予定条件を表す情報(検索位置情報(請求項1に記載の「ATM検索対象の場所を特定するための情報」に相当)、取引対象金融機関情報(請求項1等に記載の「ATMを介して取引を予定している金融機関を表す情報」に相当)、取引種別情報(請求項1等に記載の「利用予定の取引の種類を表す情報」に相当)、利用予定日時情報(請求項1等の記載の「利用予定日時を表す情報」に相当)を、ATMナビゲーションセンタのコンピュータ12へ検索条件情報として送信する。この検索条件情報がATMナビゲーションセンタのコンピュータ12で受信されることにより、コンピュータ12ではATM検索処理が実行される。以下、図4を参照してATM検索処理について説明する。
【0056】
なお、上述したATM検索サービス処理のステップ100〜ステップ144は本発明に係る取得手段(詳しくは請求項2〜請求項5に記載の取得手段)に対応しており、以下で説明するATM検索処理は本発明に係る抽出手段(詳しくは請求項2〜請求項5に記載の抽出手段)に対応している。
【0057】
ステップ180では、ATM情報DB32に記憶されているATM個別情報のうちの「位置情報」及び「地域」を順次参照し、受信した検索位置情報と比較することにより、ATM情報DB32にATM個別情報が記憶されているATMのうち、指定された検索位置又はその近傍(受信した検索位置情報が表す検索位置を中心とする所定の検索エリア内)に存在するATMを検索し、該当するATMを抽出する。また、次のステップ182では、ステップ180の検索によって抽出されたATMについて、ATM個別情報のうちの「金融機関」を参照し、受信した取引対象金融機関情報と比較すると共に、必要に応じて提携関係テーブルを参照することにより、指定された取引対象金融機関との取引が可能なATMを前記抽出したATMの中から検索し、該当するATMを抽出する。
【0058】
またステップ184では、ステップ182の検索によって抽出されたATMについて、ATM個別情報のうちの「利用可能取引」を参照し、受信した取引種別情報と比較することにより、指定された取引種別の取引が可能なATMを前記抽出したATMの中から検索し、該当するATMを抽出する。更に、次のステップ186では、ステップ184の検索によって抽出されたATMについて、ATM個別情報のうち指定された取引種別に対応する「利用可能時間」を参照し、受信した利用予定日時情報と比較することにより、指定された利用予定日時に指定された種別の取引を実行可能なATMを前記抽出したATMの中から検索し、該当するATMを抽出する。
【0059】
上述したステップ180〜ステップ186の処理により、利用者に案内すべきATM(受信した検索条件情報が表す利用者の利用予定条件に合致したATM)を抽出することができる。
【0060】
ステップ188では、ステップ186迄の検索によって抽出した個々のATMについて、ATM個別情報のうちの「位置情報」を読み出し、受信した検索位置情報が表す検索位置からの距離を各々演算する。またステップ190では、ステップ186迄の検索によって抽出した個々のATMについて、受信した検索条件情報に基づいて対応する手数料テーブルを各々参照することにより、受信した検索条件情報が表す利用者の利用予定条件で利用した場合に徴収されるATM利用手数料を求める。そしてステップ192では、ステップ180〜ステップ186の処理によって抽出した個々のATMの情報(位置情報、距離、ATM利用手数料)を、検索結果としてウェブサーバ14へ送信する。
【0061】
ウェブサーバ14で実行されるATM検索サービス処理では、コンピュータ12へ検索条件情報を送信すると、ステップ146において、コンピュータ12から検索結果を受信したか否か判定し、判定が肯定される迄ステップ146を繰り返している。コンピュータ12から検索結果情報を受信すると、上記判定が肯定されてステップ148へ移行する。
【0062】
ステップ148では、先に送信した検索条件情報のうちの検索位置情報が表す検索位置を中心とする所定の検索エリアの地図情報を地図DBから取得し、取得した地図情報と受信した検索結果情報に基づいて検索結果画面(一例を図3(G)に示す)を生成し、アクセス元の端末38へ送信する。これにより、端末38のディスプレイに検索結果画面が表示されることになる。なお、ステップ148は本発明に係る送信手段に対応している。
【0063】
本実施形態では、検索結果画面として、図3(G)に示すように、取得した地図情報が表す地図のうち、受信した検索結果情報に含まれる個々のATMの位置情報が表す個々のATMの位置にマーク(図3(G)では「●」)を表示すると共に、個々のATMに関する情報(金融機関名)を表記した画面を用いている。利用者は、端末38のディスプレイに表示された検索結果画面を参照することにより、利用者自身の利用予定条件に合致したATMの設置箇所を認識することができる。従って、利用者がATMを利用しようとするにあたっての利便性を向上させることができる。
【0064】
次のステップ150では、端末38との通信リンクが切断されたか否か判定する。判定が否定された場合にはステップ152へ移行し、端末38からATM利用手数料を問い合わせる情報を受信したか否か判定する。この判定も否定された場合にはステップ150に戻り、上記何れかの判定が肯定される迄ステップ150,152を繰り返す。
【0065】
図3(G)に示すように、本実施形態では検索結果画面にマーク(設置箇所)が表示されている個々のATMについて、利用者からの指示に応じてATM利用手数料を表示可能とされている。検索結果画面に設置箇所が表示されている特定のATMについて、予定している利用条件で利用した場合に徴収されるATM利用手数料を知りたい場合、利用者は特定のATMを選択してATM利用手数料の表示を指示する所定の操作を行う。
【0066】
この所定の操作に伴って端末38から送信された情報がウェブサーバ14で受信されると、ステップ152の判定が肯定されてステップ154へ移行する。ステップ154では、コンピュータ12から受信した検索結果情報から、選択された特定のATMのATM利用手数料を表す情報を抽出し、抽出した情報に基づいて手数料通知画面(一例を図3(H)に示す)生成し、端末38へ送信した後にステップ150へ戻る。なお、ステップ154も本発明に係る送信手段(詳しくは請求項5に記載の送信手段)に対応している。
【0067】
これにより、端末38のディスプレイに手数料通知画面が表示される。そしてこの手数料通知画面を参照することで、利用者は、予定している利用条件で特定のATMを利用した場合に徴収されるATM利用手数料を認識することができ、検索結果画面に設置位置が表示されているATMの中から、ATM利用手数料に基づいて実際に利用するATMを取捨選択することも可能となる。上記のようにATM検索サービスを利用して所望の情報を入手した利用者が、ATM検索サービスの利用を終了するために、端末38とウェブサーバ14との通信リンクを切断すると、前述のステップ150の判定が肯定され、ATM検索サービス処理が終了されることになる。
【0068】
なお、上記では利用者の利用予定条件に合致するATMの設置位置を検索結果画面(図3(G))によって通知し、ATM利用手数料を手数料通知画面(図3(H))によって通知する例を説明したが、これに限られるものではなく、ATMの設置位置及びATM利用手数料を単一の画面内に各々表示することで同時に通知するようにしてもよい。
【0069】
また、上記では利用者の利用予定条件に合致するATMに関し、単に設置位置を通知するようにしていたが、これに限定されるものではなく、指定された検索位置から利用予定条件に合致する個々のATMの設置位置へ至る推奨移動ルートも併せて通知するようにしてもよい。
【0070】
また、上記ではウェブサーバ14及びATMナビゲーションセンタのコンピュータ12によって本発明に係るATM利用支援装置を構成し、本発明に係る取得手段及び送信手段に相当する処理をウェブサーバ14で行い、本発明に係る記憶手段に相当するHDD26を備えたコンピュータ12で本発明に係る抽出手段に相当する処理を行う場合を説明したが、これに限定されるものではなく、単一のコンピュータによって本発明に係るATM利用支援装置を構成することも可能である。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明は、ATM検索対象の場所を特定するための情報と、利用者によるATMの利用予定条件を表す情報として、利用予定の取引の種類を表す情報、利用予定日時を表す情報及びATMを介して取引を予定している金融機関を表す情報のうちの少なくとも1つを端末から取得し、設置箇所を表す情報を含む所定の情報が記憶手段に記憶されている複数のATMの中から、ATM検索対象の場所又はその近隣に設置されており、かつATMの利用予定条件に合致するATMを抽出し、抽出したATMの設置箇所を表す情報を端末へ送信するので、ATMを利用しようとしている利用者の利便性向上を実現できる、という優れた効果を有する。
【0072】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、ATMを介して行う取引の種類、ATMを利用する曜日、ATMを利用する時間帯、及びATMを介して取引を行う金融機関に応じて相違するATM利用手数料を、複数のATMについて各々判断するための情報を記憶手段に記憶しておき、利用者によるATMの利用予定条件を表す情報として、利用予定の取引の種類を表す情報、利用予定日時を表す情報、及びATMを介して取引を予定している金融機関を表す情報を各々取得し、抽出したATMを前記利用予定条件で利用した場合に徴収されるATM利用手数料を判断して端末へ送信するようにしたので、ATMを利用しようとしている利用者の利便性を更に向上させることができる、という効果を有する。
【0073】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明において、移動体と共に移動されると共に現在位置を検知する機能を備えた移動端末から、ATM検索対象の場所を特定するための情報として、移動端末の現在位置を表す情報を取得するようにしたので、上記効果に加え、最寄りのATMを利用しようとしている利用者の負担を軽減することができる、という効果を有する。
【0074】
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明において、個々の金融機関のウェブサイトで公開されている情報の中からATMに関する情報を自動的に抽出して記憶手段に記憶させるようにしたので、上記効果に加え、ATMを利用しようとしている利用者にATMに関する正確な情報を提供することを容易に実現できる、という効果を有する。
【0075】
請求項8記載に係るプログラムは、ATM検索対象の場所を特定するための情報と、利用者によるATMの利用予定条件を表す情報として、利用予定の取引の種類を表す情報、利用予定日時を表す情報及びATMを介して取引を予定している金融機関を表す情報のうちの少なくとも1つを端末から取得する第1ステップ、設置箇所を表す情報を含む所定の情報が記憶手段に記憶されている複数のATMの中から、ATM検索対象の場所又はその近隣に設置されており、かつATMの利用予定条件に合致するATMを抽出する第2ステップ、抽出したATMの設置箇所を表す情報を端末へ送信する第3ステップを含む所定の処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであるので、ATMを利用しようとしている利用者の利便性向上を実現できる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るATM利用支援システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】ウェブサーバによって実行されるATM検索サービス処理の内容を示すフローチャートである。
【図3】ATM検索サービスを利用してATMの検索を行った場合に端末の表示部に表示される画面イメージの一例を示すイメージ図である。
【図4】ATMナビゲーションシステムのコンピュータで実行されるATM検索処理の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10  ATM利用支援システム
12  コンピュータ
14  ウェブサーバ
16  インターネット
26  HDD
32  ATM情報DB
38  端末

Claims (8)

  1. 不特定の端末と通信する機能を備えたATM利用支援装置であって、
    個々のATMの設置箇所を表す情報を含む所定の情報を複数のATMについて記憶する記憶手段と、
    ATM検索対象の場所を特定するための情報と、利用者によるATMの利用予定条件を表す情報として、利用予定の取引の種類を表す情報、利用予定日時を表す情報及びATMを介して取引を予定している金融機関を表す情報のうちの少なくとも1つを端末から取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された情報に基づいて、前記記憶手段に情報が記憶されている複数のATMの中から、前記ATM検索対象の場所又はその近隣に設置されており、かつ前記利用者によるATMの利用予定条件に合致するATMを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出されたATMの設置箇所を表す情報を前記端末へ送信する送信手段と、
    を含むATM利用支援装置。
  2. 前記所定の情報には個々のATMで実行可能な取引の種類を表す情報が含まれており、前記取得手段は、前記利用予定条件を表す情報として前記利用予定の取引の種類を表す情報を取得し、前記抽出手段は、前記利用予定条件に合致するATMとして、前記利用予定の取引を実行可能なATMを抽出することを特徴とする請求項1記載のATM利用支援装置。
  3. 前記所定の情報には個々のATMの利用可能期間を表す情報が含まれており、前記取得手段は、前記利用予定条件を表す情報として前記利用予定日時を表す情報を取得し、前記抽出手段は、前記利用予定条件に合致するATMとして、前記利用予定日時に利用可能なATMを抽出することを特徴とする請求項1記載のATM利用支援装置。
  4. 前記所定の情報には個々のATMで取引を実行可能な金融機関を特定するための情報が含まれており、前記取得手段は、前記利用予定条件を表す情報として前記ATMを介して取引を予定している金融機関を表す情報を取得し、前記抽出手段は、前記利用予定条件に合致するATMとして、前記取引を予定している金融機関との取引を実行可能なATMを抽出することを特徴とする請求項1記載のATM利用支援装置。
  5. 前記記憶手段には、ATMを介して行う取引の種類、ATMを利用する曜日、ATMを利用する時間帯、及びATMを介して取引を行う金融機関に応じて相違するATM利用手数料を、前記複数のATMについて各々判断するための情報が記憶されており、
    前記取得手段は、利用者によるATMの利用予定条件を表す情報として、利用予定の取引の種類を表す情報、利用予定日時を表す情報、及びATMを介して取引を予定している金融機関を表す情報を各々取得し、
    前記抽出手段は、前記抽出したATMを前記取得手段によって取得された利用予定条件で利用した場合に徴収されるATM利用手数料を判断し、
    前記送信手段は、前記抽出手段によって判断されたATM利用手数料も前記端末へ送信する
    ことを特徴とする請求項1記載のATM利用支援装置。
  6. 前記端末は、移動体と共に移動されると共に、現在位置を検知する機能を備えた移動端末であり、前記取得手段は、ATM検索対象の場所を特定するための情報として、前記移動端末によって検知された前記移動端末の現在位置を表す情報を取得することを特徴とする請求項1記載のATM利用支援装置。
  7. 個々の金融機関のウェブサイトで公開されている情報の中からATMに関する情報を自動的に抽出し、前記記憶手段に前記所定の情報として記憶させる情報収集手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載のATM利用支援装置。
  8. 不特定の端末と通信する機能を備えると共に、個々のATMの設置箇所を表す情報を含む所定の情報を複数のATMについて記憶する記憶手段を備えたコンピュータに所定の処理を実行させるためのプログラムであって、
    前記所定の処理は、
    ATM検索対象の場所を特定するための情報と、利用者によるATMの利用予定条件を表す情報として、利用予定の取引の種類を表す情報、利用予定日時を表す情報及びATMを介して取引を予定している金融機関を表す情報のうちの少なくとも1つを端末から取得する第1ステップ、
    前記第1ステップで取得した情報に基づいて、前記記憶手段に情報が記憶されている複数のATMの中から、前記ATM検索対象の場所又はその近隣に設置されており、かつ前記利用者によるATMの利用予定条件に合致するATMを抽出する第2ステップ、
    及び、前記第2ステップで抽出したATMの設置箇所を表す情報を前記端末へ送信する第3ステップを含むことを特徴とするプログラム。
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