JP2004153676A - 通信装置、送信機および受信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】さらなる伝送効率の向上を実現可能な直交周波数分割多重用の通信装置を得ること。
【解決手段】本発明の直交周波数分割多重用の通信装置は、送信部の構成として、フーリエ変換後の時間軸信号にシンボル間干渉を防ぐためのガードインターバルを設け、さらに、当該ガードインターバル期間に所定情報を重畳することによって、シンボルを生成するシンボル生成部16、を備え、さらに、受信部の構成として、サンプリングされた時間軸信号から抽出した同期を確立するための既知情報に基づいて、前記ガードインターバル期間に重畳された時間軸信号を分離するためのタイミングを推定するタイミング推定部47と、前記推定結果に基づいて前記ガードインターバル期間に重畳された前記所定情報を分離する情報分離部31と、を備える構成とした。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の直交周波数分割多重用の通信装置は、送信部の構成として、フーリエ変換後の時間軸信号にシンボル間干渉を防ぐためのガードインターバルを設け、さらに、当該ガードインターバル期間に所定情報を重畳することによって、シンボルを生成するシンボル生成部16、を備え、さらに、受信部の構成として、サンプリングされた時間軸信号から抽出した同期を確立するための既知情報に基づいて、前記ガードインターバル期間に重畳された時間軸信号を分離するためのタイミングを推定するタイミング推定部47と、前記推定結果に基づいて前記ガードインターバル期間に重畳された前記所定情報を分離する情報分離部31と、を備える構成とした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信方式としてマルチキャリア変復調方式を採用する通信装置に関するものであり、特に、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal FrequencyDivision Multiplexing)用の通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、直交周波数分割多重用の通信装置にて用いられる、シンボル間干渉を防ぐためのガードインターバルについて説明する。
【0003】
実際の通信システムにおいて、マルチパス通信路や雑音等の影響は無視できないものとなる。特に、無線通信におけるマルチパスは、シンボル間干渉を引き起こし、ビット誤り率BER(Bit Error Rate)を劣化させる大きな要因となっている。そこで、OFDM方式の通信装置では、ガードインターバルという冗長な信号を付加して、マルチパスによる伝送路歪みに耐性を持たせている。
【0004】
図10は、OFDMシンボルの時間軸信号を示す図であり(非特許文献1参照)、OFDMシンボルは、有効OFDMシンボルとガードインターバルから構成される。ガードインターバルは、マルチパス遅延の影響を吸収するために設けられ、この部分は、有効OFDMシンボルの後尾の部分を複写している。これにより、時間連続性を保証し、周波数軸の直交性を維持している。また、受信機側では、マルチパス伝送路における反射波の遅延時間がガードインターバル内であれば、ガードインターバルの除去によりシンボル間干渉を防ぐことができる。
【0005】
【非特許文献1】
3GPP寄書Daniel Boudreau and Wen Tong: ”Reference OFDM PhysicalLayer Configuration”, R1−0201928 (2002−08)、図7
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記、従来の直交周波数分割多重用の通信装置においては、ガードインターバル期間中が無伝送となっているため、「伝送レートのさらなる向上」という観点から、ガードインターバル期間中の処理に改善の余地がある、という問題があった。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、さらなる伝送効率の向上を実現可能な直交周波数分割多重用の通信装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる通信装置にあっては、直交周波数分割多重方式を採用し、送信部の構成として、フーリエ変換後の時間軸信号にシンボル間干渉を防ぐためのガードインターバルを設け、さらに、当該ガードインターバル期間に所定情報を重畳することによって、シンボルを生成するシンボル生成部、を備え、さらに、受信部の構成として、サンプリングされた時間軸信号から抽出した同期を確立するための既知情報に基づいて、前記ガードインターバル期間に重畳された時間軸信号を分離するためのタイミングを推定するタイミング推定部と、前記推定結果に基づいて前記ガードインターバル期間に重畳された前記所定情報を分離する情報分離部と、を備える構成とした。
【0009】
この発明によれば、ガードインターバル期間を用いて情報伝送を行う。すなわち、送信側にてガードインターバル期間にシグナリング情報を重畳し、受信側にてガードインターバル期間に重畳されたシグナリング情報を抽出する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる直交周波数分割多重用の通信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0011】
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる直交周波数分割多重(OFDM)用の送信機の構成を示す図である。
【0012】
ここで、本実施の形態のOFDM用送信機の動作について説明する。符号化されたHS−DSCH(High Speed Downlink Shared Channel:高速下り共通チャネル)ユーザ#1〜#n(nは任意の整数)は、QAMマッピング部1−1〜1−nにそれぞれ供給され、ここで、ビット信号を同相成分(I)と直交成分(Q)からなる複素信号に変換される(QAMマッピング処理)。たとえば、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)であれば、4ビットの信号を1組の複素信号にマッピングする。また、QAMマッピング部10,13,15では、それぞれシグナリング情報(1),パイロット情報,シグナリング情報(2)を受け取り、上記と同様のQAMマッピング処理を行う。なお、この送信機では、シグナリング情報(2)として、シグナリング情報(1)のなかの重要な情報のみを別系統で送信する。これにより、情報の信頼性を向上させることができる。
【0013】
QAMマッピング部1−1〜1−nの出力はそれぞれサブキャリアインデックスマッピング部2−1〜2−nに供給され、ここでは、OFDMサブキャリアに対応するインデックスとして周波数情報を付加する(サブキャリアインデックスマッピング処理)。たとえば、インデックス0−1023を付与する場合、インデックス0は最小の割り当て周波数を表し、インデックス1023は最大の割り当て周波数を表す。また、サブキャリアインデックスマッピング部11,14では、それぞれQAMマッピング部10,13の出力を受け取り、上記と同様のサブキャリアインデックスマッピング処理を行う。
【0014】
サブキャリアインデックスマッピング部2−1〜2−nの出力はユーザトラヒック多重部3に供給され、ここでは、複数のユーザ信号に対して周波数軸および時間軸の多重化処理を行う。
【0015】
ユーザトラヒック多重部3の出力はシンボルインタリーブ処理部4に供給され、ここでは、誤りが時間的に集中することを避けるためにインタリーブ処理を行う。ここでは、時間サンプルデータをある一定の範囲(たとえば2ms)で並び替える。また、シンボルインタリーブ処理部12では、サブキャリアインデックスマッピング部11の出力を受け取り、上記と同様のインタリーブ処理を行う。
【0016】
OFDMシグナリング多重部5では、シンボルインタリーブ処理部4,シンボルインタリーブ処理部12,サブキャリアインデックスマッピング部14の出力信号を用いてフレームを組み立てるための多重化処理を行う。
【0017】
情報挿入部6では、OFDMシグナリング多重部5にて多重化された信号に、シグナリング情報(2)に対してQAMマッピング処理を施した信号を挿入する。そして、IFFT(Inverse Fast Fourier Transformation)7では、各サブキャリアインデックスが付加された周波数軸信号を時間軸信号に変換する。
【0018】
シンボル生成部16では、IFFT7出力の時間軸信号(有効OFDMシンボル)にシンボル間干渉を防ぐためのガードインターバルを付加し、さらに、当該ガードインターバル部分にシグナリング情報(2)に相当する時間軸信号を重畳して、本実施の形態のOFDMシンボルを生成する。最後に、シンボル生成部16の出力は、波形整形,増幅等の処理が行われ、アンテナより放射される。
【0019】
図2は、本実施の形態のOFDMシンボルの時間軸信号を示す図であり、図示のとおり、OFDMシンボルは有効OFDMシンボルとガードインターバルで構成される。通常、ガードインターバルは、マルチパス遅延の影響を吸収するために設けられ、この部分には、有効OFDMシンボルの後尾の部分が複写される。さらに、本実施の形態では、シンボル生成部16の処理により、ガードインターバル部分にシグナリング情報(2)に相当する時間軸信号を上書きする。これにより、ガードインターバルの時間は短くなるが、マルチパス遅延が当初のガードインターバルより短い場合には運用が可能となる。たとえば、セル半径1500mのマイクロセルでは5μsのガードインターバルが必要となるが、一方で、セル半径500mのセルでは必要なガードインターバルが1.7μsとなる。このように、本実施の形態では、新たにシンボルフォーマットを定義することなく、セルの大きさにあわせた無駄のないOFDMシンボルを生成する。
【0020】
また、図3,図4,図5は、有効OFDMシンボルにおける時間軸波形を示す図であり、縦軸が振幅,横軸が角度を表わしている。たとえば、図3は、周波数fに相当する波形であり、有効OFDMシンボル内で周波数fが0°から360°まで回転していることがわかる。このキャリアに上記QAMマッピング処理を施して、1シンボル情報を表現する。また、図4は、周波数2fに相当する有効OFDMシンボルの時間軸波形を表している。図3と同様に、このキャリアにQAMマッピング処理を施して、1シンボル情報を表現する。このように、OFDMでは、サンプル数Nに対応して、f,2f,3f,…,Nfの独立なシンボルを表現することができる。また、図5は、f,2f,3f,…,Nfの波形を多重化した様子を表している。
【0021】
また、図6は、ガードインターバルを付加した状態のシンボルを示す図であり、図7は、シグナリング情報(2)を重畳した後の本実施の形態のOFDMシンボルを示す図である。なお、ガードインターバル部分にはQAM変調が施されている。ここでは、90°の位相回転の様子が表されている。
【0022】
つぎに、OFDM用の受信機の動作を説明する。図8は、本発明にかかるOFDM用の受信機の構成を示す図である。
【0023】
まず、RF(無線周波数帯)信号からベースバンド信号に変換された信号がサンプリング部30に供給され、ここでは、OFDMシンボル周期にて当該ベースバンド信号のサンプリング処理を行う。サンプリング出力は情報分離部31に供給され、ここでは、アパーチャ設定部48の設定に基づいて、ガードインターバルに重畳された時間軸信号(シグナリング情報(2)に相当する信号)を分離する。
【0024】
シグナリング情報(2)分離後の時間軸信号はFFT(Fast Fourier Transformation:高速フーリエ変換)32に供給され、ここでは、時間軸信号を周波数軸信号に変換する。FFT32の出力はOFDMチャネル分離部33に供給され、ここでは、送信側のOFDMシグナリング多重部5と逆の処理で、自局宛情報(ユーザ#1)に相当する信号,シグナリング情報(1)に相当する信号,パイロット情報に相当する信号を分離する。
【0025】
そして、上記自局宛情報(ユーザ#1)に相当する信号がチャネル補償部34に供給され、上記シグナリング情報(1)に相当する信号がチャネル補償部38に供給され、上記パイロット情報に相当する信号がチャネル補償部42に供給され、さらに、情報分離部31によって分離されたシグナリング情報(2)に相当する時間軸信号がチャネル補償部45に供給され、各チャネル補償部では、チャネル推定部49からの情報に基づいて、振幅補償,位相補償を行う。
【0026】
その後、チャネル補償部34の出力信号に対しては、送信機側と逆の処理で、サブキャリアインデックスデマッピング処理(サブキャリアインデックスデマッピング部35),シンボルデインタリーブ処理(シンボルデインタリーブ処理部36),QAMデマッピング処理(QAMデマッピング部37)が実行され、これにより、符号化HS−DSCHユーザ#1が抽出される。そして、抽出された符号化HS−DSCHユーザ#1は、誤り訂正等の復号処理(図示せず)が実行され、最終的にサービスに対応した音声,パケット,ストリーミング等の情報となる。
【0027】
また、チャネル補償部38の出力信号に対しても、送信機側と逆の処理で、サブキャリアインデックスデマッピング処理(サブキャリアインデックスデマッピング部39),シンボルデインタリーブ処理(シンボルデインタリーブ処理部40),QAMデマッピング処理(QAMデマッピング部41)が実行され、これにより、シグナリング情報(1)が抽出される。
【0028】
また、チャネル補償部42の出力信号に対しても、送信機側と逆の処理で、サブキャリアインデックスデマッピング処理(サブキャリアインデックスデマッピング部43),QAMデマッピング処理(QAMデマッピング部44)が実行され、これにより、パイロット情報が抽出される。
【0029】
また、チャネル補償部45の出力信号に対しても、送信機側と逆の処理で、QAMデマッピング処理(QAMデマッピング部44)が実行され、これにより、シグナリング情報(2)が抽出される。
【0030】
そして、抽出されたパイロット情報は、タイミング推定部47,チャネル推定部49に供給され、タイミング推定部47が、パイロット情報に基づいて、ガードインターバルに重畳された時間軸信号を分離するためのタイミングを推定し、チャネル推定部49が、パイロット情報に基づいて位相回転量や振幅補正量を推定する。アパーチャ設定部48では、推定されたタイミングに基づいて、ガードインターバルに重畳された時間軸信号を分離するためのアパーチャを設定する。
【0031】
このように、本実施の形態においては、ガードインターバル期間を用いて情報伝送を行うようにしているので、すなわち、送信側にはガードインターバル期間にシグナリング情報を重畳する構成を、受信側にはガードインターバル期間に重畳されたシグナリング情報を抽出する構成を、それぞれ備えることとしたので、従来と比較して情報伝送効率を大幅に向上させることができる。
【0032】
なお、本実施の形態では、図2のように、ガードインターバルの一部を用いて情報伝送を行うこととしたが、これに限らず、たとえば、図9に示すように、ガードインターバルの全部を用いて情報伝送を行うこととしてもよい。また、本実施の形態では、送信機と受信機との間で上記情報伝送処理を行うこととしたが、たとえば、上記送信機と受信機の両方の構成を備えた通信装置間で上記情報伝送処理を行うこととしてもよい。また、本実施の形態では、シグナリング情報(1)のなかの重要な情報のみをシグナリング情報(2)でも送信することとしたが、これに限らず、たとえば、シグナリング情報(1)とシグナリング情報(2)にそれぞれ異なる情報を割り当てることで、送信可能な情報量を増大させることとしてもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上、説明したとおり、本発明によれば、ガードインターバル期間を用いて情報伝送を行うようにしているので、すなわち、送信側にはガードインターバル期間にシグナリング情報を重畳する構成を、受信側にはガードインターバル期間に重畳されたシグナリング情報を抽出する構成を、それぞれ備えることとしたので、従来と比較して情報伝送効率を大幅に向上させることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる直交周波数分割多重(OFDM)用の送信機の構成を示す図である。
【図2】OFDMシンボルの時間軸信号の一例を示す図である。
【図3】有効OFDMシンボルにおける時間軸波形を示す図である。
【図4】有効OFDMシンボルにおける時間軸波形を示す図である。
【図5】有効OFDMシンボルにおける時間軸波形を示す図である。
【図6】ガードインターバルを付加した状態のOFDMシンボルを示す図である。
【図7】シグナリング情報(2)を重畳した後のOFDMシンボルを示す図である。
【図8】本発明にかかるOFDM用の受信機の構成を示す図である。
【図9】OFDMシンボルの時間軸信号の一例を示す図である。
【図10】従来のOFDMシンボルの時間軸信号を示す図である。
【符号の説明】
1−1,1−n,10,13,15 QAMマッピング部、2−1,2−n,11,14 サブキャリアインデックスマッピング部、3 ユーザトラヒック多重部、4,12 シンボルインタリーブ処理部、5 OFDMシグナリング多重部、6 情報挿入部、7 逆高速フーリエ変換部(IFFT)、16 シンボル生成部、30 サンプリング部、31 情報分離部、32 高速フーリエ変換部(FFT)、33 OFDMチャネル分離部、34,38,42,45 チャネル補償部、35,39,43 サブキャリアインデックスデマッピング部、36,40 シンボルデインタリーブ処理部、37,41,44,46 QAMデマッピング部、47 タイミング推定部、48 アパーチャ設定部、49 チャネル推定部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信方式としてマルチキャリア変復調方式を採用する通信装置に関するものであり、特に、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal FrequencyDivision Multiplexing)用の通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、直交周波数分割多重用の通信装置にて用いられる、シンボル間干渉を防ぐためのガードインターバルについて説明する。
【0003】
実際の通信システムにおいて、マルチパス通信路や雑音等の影響は無視できないものとなる。特に、無線通信におけるマルチパスは、シンボル間干渉を引き起こし、ビット誤り率BER(Bit Error Rate)を劣化させる大きな要因となっている。そこで、OFDM方式の通信装置では、ガードインターバルという冗長な信号を付加して、マルチパスによる伝送路歪みに耐性を持たせている。
【0004】
図10は、OFDMシンボルの時間軸信号を示す図であり(非特許文献1参照)、OFDMシンボルは、有効OFDMシンボルとガードインターバルから構成される。ガードインターバルは、マルチパス遅延の影響を吸収するために設けられ、この部分は、有効OFDMシンボルの後尾の部分を複写している。これにより、時間連続性を保証し、周波数軸の直交性を維持している。また、受信機側では、マルチパス伝送路における反射波の遅延時間がガードインターバル内であれば、ガードインターバルの除去によりシンボル間干渉を防ぐことができる。
【0005】
【非特許文献1】
3GPP寄書Daniel Boudreau and Wen Tong: ”Reference OFDM PhysicalLayer Configuration”, R1−0201928 (2002−08)、図7
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記、従来の直交周波数分割多重用の通信装置においては、ガードインターバル期間中が無伝送となっているため、「伝送レートのさらなる向上」という観点から、ガードインターバル期間中の処理に改善の余地がある、という問題があった。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、さらなる伝送効率の向上を実現可能な直交周波数分割多重用の通信装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる通信装置にあっては、直交周波数分割多重方式を採用し、送信部の構成として、フーリエ変換後の時間軸信号にシンボル間干渉を防ぐためのガードインターバルを設け、さらに、当該ガードインターバル期間に所定情報を重畳することによって、シンボルを生成するシンボル生成部、を備え、さらに、受信部の構成として、サンプリングされた時間軸信号から抽出した同期を確立するための既知情報に基づいて、前記ガードインターバル期間に重畳された時間軸信号を分離するためのタイミングを推定するタイミング推定部と、前記推定結果に基づいて前記ガードインターバル期間に重畳された前記所定情報を分離する情報分離部と、を備える構成とした。
【0009】
この発明によれば、ガードインターバル期間を用いて情報伝送を行う。すなわち、送信側にてガードインターバル期間にシグナリング情報を重畳し、受信側にてガードインターバル期間に重畳されたシグナリング情報を抽出する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる直交周波数分割多重用の通信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0011】
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる直交周波数分割多重(OFDM)用の送信機の構成を示す図である。
【0012】
ここで、本実施の形態のOFDM用送信機の動作について説明する。符号化されたHS−DSCH(High Speed Downlink Shared Channel:高速下り共通チャネル)ユーザ#1〜#n(nは任意の整数)は、QAMマッピング部1−1〜1−nにそれぞれ供給され、ここで、ビット信号を同相成分(I)と直交成分(Q)からなる複素信号に変換される(QAMマッピング処理)。たとえば、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)であれば、4ビットの信号を1組の複素信号にマッピングする。また、QAMマッピング部10,13,15では、それぞれシグナリング情報(1),パイロット情報,シグナリング情報(2)を受け取り、上記と同様のQAMマッピング処理を行う。なお、この送信機では、シグナリング情報(2)として、シグナリング情報(1)のなかの重要な情報のみを別系統で送信する。これにより、情報の信頼性を向上させることができる。
【0013】
QAMマッピング部1−1〜1−nの出力はそれぞれサブキャリアインデックスマッピング部2−1〜2−nに供給され、ここでは、OFDMサブキャリアに対応するインデックスとして周波数情報を付加する(サブキャリアインデックスマッピング処理)。たとえば、インデックス0−1023を付与する場合、インデックス0は最小の割り当て周波数を表し、インデックス1023は最大の割り当て周波数を表す。また、サブキャリアインデックスマッピング部11,14では、それぞれQAMマッピング部10,13の出力を受け取り、上記と同様のサブキャリアインデックスマッピング処理を行う。
【0014】
サブキャリアインデックスマッピング部2−1〜2−nの出力はユーザトラヒック多重部3に供給され、ここでは、複数のユーザ信号に対して周波数軸および時間軸の多重化処理を行う。
【0015】
ユーザトラヒック多重部3の出力はシンボルインタリーブ処理部4に供給され、ここでは、誤りが時間的に集中することを避けるためにインタリーブ処理を行う。ここでは、時間サンプルデータをある一定の範囲(たとえば2ms)で並び替える。また、シンボルインタリーブ処理部12では、サブキャリアインデックスマッピング部11の出力を受け取り、上記と同様のインタリーブ処理を行う。
【0016】
OFDMシグナリング多重部5では、シンボルインタリーブ処理部4,シンボルインタリーブ処理部12,サブキャリアインデックスマッピング部14の出力信号を用いてフレームを組み立てるための多重化処理を行う。
【0017】
情報挿入部6では、OFDMシグナリング多重部5にて多重化された信号に、シグナリング情報(2)に対してQAMマッピング処理を施した信号を挿入する。そして、IFFT(Inverse Fast Fourier Transformation)7では、各サブキャリアインデックスが付加された周波数軸信号を時間軸信号に変換する。
【0018】
シンボル生成部16では、IFFT7出力の時間軸信号(有効OFDMシンボル)にシンボル間干渉を防ぐためのガードインターバルを付加し、さらに、当該ガードインターバル部分にシグナリング情報(2)に相当する時間軸信号を重畳して、本実施の形態のOFDMシンボルを生成する。最後に、シンボル生成部16の出力は、波形整形,増幅等の処理が行われ、アンテナより放射される。
【0019】
図2は、本実施の形態のOFDMシンボルの時間軸信号を示す図であり、図示のとおり、OFDMシンボルは有効OFDMシンボルとガードインターバルで構成される。通常、ガードインターバルは、マルチパス遅延の影響を吸収するために設けられ、この部分には、有効OFDMシンボルの後尾の部分が複写される。さらに、本実施の形態では、シンボル生成部16の処理により、ガードインターバル部分にシグナリング情報(2)に相当する時間軸信号を上書きする。これにより、ガードインターバルの時間は短くなるが、マルチパス遅延が当初のガードインターバルより短い場合には運用が可能となる。たとえば、セル半径1500mのマイクロセルでは5μsのガードインターバルが必要となるが、一方で、セル半径500mのセルでは必要なガードインターバルが1.7μsとなる。このように、本実施の形態では、新たにシンボルフォーマットを定義することなく、セルの大きさにあわせた無駄のないOFDMシンボルを生成する。
【0020】
また、図3,図4,図5は、有効OFDMシンボルにおける時間軸波形を示す図であり、縦軸が振幅,横軸が角度を表わしている。たとえば、図3は、周波数fに相当する波形であり、有効OFDMシンボル内で周波数fが0°から360°まで回転していることがわかる。このキャリアに上記QAMマッピング処理を施して、1シンボル情報を表現する。また、図4は、周波数2fに相当する有効OFDMシンボルの時間軸波形を表している。図3と同様に、このキャリアにQAMマッピング処理を施して、1シンボル情報を表現する。このように、OFDMでは、サンプル数Nに対応して、f,2f,3f,…,Nfの独立なシンボルを表現することができる。また、図5は、f,2f,3f,…,Nfの波形を多重化した様子を表している。
【0021】
また、図6は、ガードインターバルを付加した状態のシンボルを示す図であり、図7は、シグナリング情報(2)を重畳した後の本実施の形態のOFDMシンボルを示す図である。なお、ガードインターバル部分にはQAM変調が施されている。ここでは、90°の位相回転の様子が表されている。
【0022】
つぎに、OFDM用の受信機の動作を説明する。図8は、本発明にかかるOFDM用の受信機の構成を示す図である。
【0023】
まず、RF(無線周波数帯)信号からベースバンド信号に変換された信号がサンプリング部30に供給され、ここでは、OFDMシンボル周期にて当該ベースバンド信号のサンプリング処理を行う。サンプリング出力は情報分離部31に供給され、ここでは、アパーチャ設定部48の設定に基づいて、ガードインターバルに重畳された時間軸信号(シグナリング情報(2)に相当する信号)を分離する。
【0024】
シグナリング情報(2)分離後の時間軸信号はFFT(Fast Fourier Transformation:高速フーリエ変換)32に供給され、ここでは、時間軸信号を周波数軸信号に変換する。FFT32の出力はOFDMチャネル分離部33に供給され、ここでは、送信側のOFDMシグナリング多重部5と逆の処理で、自局宛情報(ユーザ#1)に相当する信号,シグナリング情報(1)に相当する信号,パイロット情報に相当する信号を分離する。
【0025】
そして、上記自局宛情報(ユーザ#1)に相当する信号がチャネル補償部34に供給され、上記シグナリング情報(1)に相当する信号がチャネル補償部38に供給され、上記パイロット情報に相当する信号がチャネル補償部42に供給され、さらに、情報分離部31によって分離されたシグナリング情報(2)に相当する時間軸信号がチャネル補償部45に供給され、各チャネル補償部では、チャネル推定部49からの情報に基づいて、振幅補償,位相補償を行う。
【0026】
その後、チャネル補償部34の出力信号に対しては、送信機側と逆の処理で、サブキャリアインデックスデマッピング処理(サブキャリアインデックスデマッピング部35),シンボルデインタリーブ処理(シンボルデインタリーブ処理部36),QAMデマッピング処理(QAMデマッピング部37)が実行され、これにより、符号化HS−DSCHユーザ#1が抽出される。そして、抽出された符号化HS−DSCHユーザ#1は、誤り訂正等の復号処理(図示せず)が実行され、最終的にサービスに対応した音声,パケット,ストリーミング等の情報となる。
【0027】
また、チャネル補償部38の出力信号に対しても、送信機側と逆の処理で、サブキャリアインデックスデマッピング処理(サブキャリアインデックスデマッピング部39),シンボルデインタリーブ処理(シンボルデインタリーブ処理部40),QAMデマッピング処理(QAMデマッピング部41)が実行され、これにより、シグナリング情報(1)が抽出される。
【0028】
また、チャネル補償部42の出力信号に対しても、送信機側と逆の処理で、サブキャリアインデックスデマッピング処理(サブキャリアインデックスデマッピング部43),QAMデマッピング処理(QAMデマッピング部44)が実行され、これにより、パイロット情報が抽出される。
【0029】
また、チャネル補償部45の出力信号に対しても、送信機側と逆の処理で、QAMデマッピング処理(QAMデマッピング部44)が実行され、これにより、シグナリング情報(2)が抽出される。
【0030】
そして、抽出されたパイロット情報は、タイミング推定部47,チャネル推定部49に供給され、タイミング推定部47が、パイロット情報に基づいて、ガードインターバルに重畳された時間軸信号を分離するためのタイミングを推定し、チャネル推定部49が、パイロット情報に基づいて位相回転量や振幅補正量を推定する。アパーチャ設定部48では、推定されたタイミングに基づいて、ガードインターバルに重畳された時間軸信号を分離するためのアパーチャを設定する。
【0031】
このように、本実施の形態においては、ガードインターバル期間を用いて情報伝送を行うようにしているので、すなわち、送信側にはガードインターバル期間にシグナリング情報を重畳する構成を、受信側にはガードインターバル期間に重畳されたシグナリング情報を抽出する構成を、それぞれ備えることとしたので、従来と比較して情報伝送効率を大幅に向上させることができる。
【0032】
なお、本実施の形態では、図2のように、ガードインターバルの一部を用いて情報伝送を行うこととしたが、これに限らず、たとえば、図9に示すように、ガードインターバルの全部を用いて情報伝送を行うこととしてもよい。また、本実施の形態では、送信機と受信機との間で上記情報伝送処理を行うこととしたが、たとえば、上記送信機と受信機の両方の構成を備えた通信装置間で上記情報伝送処理を行うこととしてもよい。また、本実施の形態では、シグナリング情報(1)のなかの重要な情報のみをシグナリング情報(2)でも送信することとしたが、これに限らず、たとえば、シグナリング情報(1)とシグナリング情報(2)にそれぞれ異なる情報を割り当てることで、送信可能な情報量を増大させることとしてもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上、説明したとおり、本発明によれば、ガードインターバル期間を用いて情報伝送を行うようにしているので、すなわち、送信側にはガードインターバル期間にシグナリング情報を重畳する構成を、受信側にはガードインターバル期間に重畳されたシグナリング情報を抽出する構成を、それぞれ備えることとしたので、従来と比較して情報伝送効率を大幅に向上させることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる直交周波数分割多重(OFDM)用の送信機の構成を示す図である。
【図2】OFDMシンボルの時間軸信号の一例を示す図である。
【図3】有効OFDMシンボルにおける時間軸波形を示す図である。
【図4】有効OFDMシンボルにおける時間軸波形を示す図である。
【図5】有効OFDMシンボルにおける時間軸波形を示す図である。
【図6】ガードインターバルを付加した状態のOFDMシンボルを示す図である。
【図7】シグナリング情報(2)を重畳した後のOFDMシンボルを示す図である。
【図8】本発明にかかるOFDM用の受信機の構成を示す図である。
【図9】OFDMシンボルの時間軸信号の一例を示す図である。
【図10】従来のOFDMシンボルの時間軸信号を示す図である。
【符号の説明】
1−1,1−n,10,13,15 QAMマッピング部、2−1,2−n,11,14 サブキャリアインデックスマッピング部、3 ユーザトラヒック多重部、4,12 シンボルインタリーブ処理部、5 OFDMシグナリング多重部、6 情報挿入部、7 逆高速フーリエ変換部(IFFT)、16 シンボル生成部、30 サンプリング部、31 情報分離部、32 高速フーリエ変換部(FFT)、33 OFDMチャネル分離部、34,38,42,45 チャネル補償部、35,39,43 サブキャリアインデックスデマッピング部、36,40 シンボルデインタリーブ処理部、37,41,44,46 QAMデマッピング部、47 タイミング推定部、48 アパーチャ設定部、49 チャネル推定部。
Claims (5)
- 通信方式として直交周波数分割多重方式を採用する通信装置において、
送信部の構成として、
フーリエ変換後の時間軸信号にシンボル間干渉を防ぐためのガードインターバルを設け、さらに、当該ガードインターバル期間に所定情報を重畳することによって、シンボルを生成するシンボル生成部、
を備え、
さらに、受信部の構成として、
サンプリングされた時間軸信号から抽出した同期を確立するための既知情報に基づいて、前記ガードインターバル期間に重畳された時間軸信号を分離するためのタイミングを推定するタイミング推定部と、
前記推定結果に基づいて前記ガードインターバル期間に重畳された前記所定情報を分離する情報分離部と、
を備えることを特徴とする通信装置。 - 前記シンボル生成部は、
前記ガードインターバル期間の一部または全部に前記所定情報を重畳することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 通信方式として直交周波数分割多重方式を採用する送信機において、
フーリエ変換後の時間軸信号にシンボル間干渉を防ぐためのガードインターバルを設け、さらに、当該ガードインターバル期間に所定情報を重畳することによって、シンボルを生成するシンボル生成部、
を備えることを特徴とする送信機。 - 前記シンボル生成部は、
前記ガードインターバル期間の一部または全部に前記所定情報を重畳することを特徴とする請求項3に記載の送信機。 - 通信方式として直交周波数分割多重方式を採用する受信機において、
サンプリングされた時間軸信号から抽出した同期を確立するための既知情報に基づいて、シンボル間干渉を防ぐために設けられたガードインターバル期間に重畳された時間軸信号を分離するためのタイミングを推定するタイミング推定部と、
前記推定結果に基づいて前記ガードインターバル期間に重畳された時間軸信号を分離する情報分離部と、
を備えることを特徴とする受信機。
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