JP2003340965A - 遮光性積層包装材料 - Google Patents
遮光性積層包装材料Info
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- JP2003340965A JP2003340965A JP2002150271A JP2002150271A JP2003340965A JP 2003340965 A JP2003340965 A JP 2003340965A JP 2002150271 A JP2002150271 A JP 2002150271A JP 2002150271 A JP2002150271 A JP 2002150271A JP 2003340965 A JP2003340965 A JP 2003340965A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、酸素及び水蒸気のバリア膜としてア
ルミニウム箔を使用しない、優れた遮光性とバリア性や
レトルト殺菌および電子レンジ適性を有し、金属探知機
による検査や情報表示を可能とする包装材料を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】少なくとも、基材フィルム、透明セラミッ
ク蒸着層、透明コート層、情報表示印刷層、白色インキ
層、金属蒸着層、シーラント層が順次積層されているこ
とを特徴とする遮光性積層包装材料である。
ルミニウム箔を使用しない、優れた遮光性とバリア性や
レトルト殺菌および電子レンジ適性を有し、金属探知機
による検査や情報表示を可能とする包装材料を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】少なくとも、基材フィルム、透明セラミッ
ク蒸着層、透明コート層、情報表示印刷層、白色インキ
層、金属蒸着層、シーラント層が順次積層されているこ
とを特徴とする遮光性積層包装材料である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮光性積層包装材
料に係わり、さらに詳しくは、内容物の品質等に影響を
与える光を遮光し、かつ、金属探知機による検査が可能
である遮光性積層包装材料に関するものである。
料に係わり、さらに詳しくは、内容物の品質等に影響を
与える光を遮光し、かつ、金属探知機による検査が可能
である遮光性積層包装材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、油脂分を多く含む菓子、スナッ
ク食品、油脂調理した冷凍食品等の飲食品は、紫外線も
しくは可視光の作用により油脂分が酸素と結合してその
品質が容易に酸化劣化し、また、吸湿することによって
も容易に品質の劣化が生じるという性質を有している。
ク食品、油脂調理した冷凍食品等の飲食品は、紫外線も
しくは可視光の作用により油脂分が酸素と結合してその
品質が容易に酸化劣化し、また、吸湿することによって
も容易に品質の劣化が生じるという性質を有している。
【0003】従って、このような食品を密封包装するた
めの包装材料としては、従来、酸素バリア性、水蒸気バ
リア性および遮光性に優れたていることが必要とされ、
従来、アルミニウム箔をポリエチレンテレフタレートフ
ィルム基材にドライラミネートした包装材料や、ポリエ
ステルフィルム基材にアルミニウムを真空蒸着した包装
材料が広く用いられている。
めの包装材料としては、従来、酸素バリア性、水蒸気バ
リア性および遮光性に優れたていることが必要とされ、
従来、アルミニウム箔をポリエチレンテレフタレートフ
ィルム基材にドライラミネートした包装材料や、ポリエ
ステルフィルム基材にアルミニウムを真空蒸着した包装
材料が広く用いられている。
【0004】しかしながら、従来のアルミニウム箔をラ
ミネートした包装材料は、その製造コストに占めるアル
ミニウム箔の割合が高いという問題がある。さらに、ア
ルミニウム箔を用いた包装材料を焼却処理すると、焼却
炉を傷めたり、酸化アルミニウムが炉に塊となって残っ
てしまい廃棄上の問題がある。また、ポリエチレンテレ
フタレートフィルム基材にアルミニウムを真空蒸着した
包装材料については、使用するアルミニウムがごく少量
なため廃棄性については大きな問題は生じないが、その
外観がアルミニウム箔と区別しにくいという問題があ
る。
ミネートした包装材料は、その製造コストに占めるアル
ミニウム箔の割合が高いという問題がある。さらに、ア
ルミニウム箔を用いた包装材料を焼却処理すると、焼却
炉を傷めたり、酸化アルミニウムが炉に塊となって残っ
てしまい廃棄上の問題がある。また、ポリエチレンテレ
フタレートフィルム基材にアルミニウムを真空蒸着した
包装材料については、使用するアルミニウムがごく少量
なため廃棄性については大きな問題は生じないが、その
外観がアルミニウム箔と区別しにくいという問題があ
る。
【0005】また、アルミニウム箔またはアルミニウム
蒸着フィルム等を使用する場合には、これも遮光性には
優れているが、金属探知機により、包装製品中に金属等
の異物が混入しているか否かを検査する際に、金属探知
機で検査することができないという問題点がある。
蒸着フィルム等を使用する場合には、これも遮光性には
優れているが、金属探知機により、包装製品中に金属等
の異物が混入しているか否かを検査する際に、金属探知
機で検査することができないという問題点がある。
【0006】これに対し、アルミニウム箔などのような
廃棄性の問題がなく、優れた酸素バリア性と水蒸気バリ
ア性とを有する包装材料としては、酸化ケイ素をポリエ
チレンテレフタレートフィルム基材に真空蒸着したもの
を使用することが考えられる。しかし、この包装材料は
遮光性に非常に乏しいという問題がある。そこで、金属
もしくは無機酸化物蒸着フィルムを上記のフィルム基材
にもう一層積層することも考えられるが、コストアップ
を招き経済的に問題がある。
廃棄性の問題がなく、優れた酸素バリア性と水蒸気バリ
ア性とを有する包装材料としては、酸化ケイ素をポリエ
チレンテレフタレートフィルム基材に真空蒸着したもの
を使用することが考えられる。しかし、この包装材料は
遮光性に非常に乏しいという問題がある。そこで、金属
もしくは無機酸化物蒸着フィルムを上記のフィルム基材
にもう一層積層することも考えられるが、コストアップ
を招き経済的に問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な従来技術の問題点を解決しようとするものであり、酸
素及び水蒸気のバリア膜としてアルミニウム箔を使用し
ない、優れた遮光性とバリア性を有し、情報表示を可能
とする包装材料を提供することを目的とする。
な従来技術の問題点を解決しようとするものであり、酸
素及び水蒸気のバリア膜としてアルミニウム箔を使用し
ない、優れた遮光性とバリア性を有し、情報表示を可能
とする包装材料を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、1枚の基
材フィルムに、隠蔽力の高い白色顔料を含有する白色イ
ンキ層、情報表示印刷層、バリア膜としての蒸着層を含
む積層包装材料とすることで、上述の目的が達成できる
ことを見出し、この発明を完成させるに至った。
材フィルムに、隠蔽力の高い白色顔料を含有する白色イ
ンキ層、情報表示印刷層、バリア膜としての蒸着層を含
む積層包装材料とすることで、上述の目的が達成できる
ことを見出し、この発明を完成させるに至った。
【0009】即ち、請求項1に係る発明は、少なくと
も、基材フィルム、透明セラミック蒸着層、透明コート
層、情報表示印刷層、白色インキ層、金属蒸着層、シー
ラント層が順次積層されていることを特徴とする遮光性
積層包装材料である。
も、基材フィルム、透明セラミック蒸着層、透明コート
層、情報表示印刷層、白色インキ層、金属蒸着層、シー
ラント層が順次積層されていることを特徴とする遮光性
積層包装材料である。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1記載の遮
光性積層包装材料において、前記金属蒸着層とシーラン
ト層との間に、樹脂フィルム層が積層されていることを
特徴とする。
光性積層包装材料において、前記金属蒸着層とシーラン
ト層との間に、樹脂フィルム層が積層されていることを
特徴とする。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1または2
記載の遮光性積層包装材料において、前記白色インキ層
が、白ベタ印刷層からなることを特徴とする。
記載の遮光性積層包装材料において、前記白色インキ層
が、白ベタ印刷層からなることを特徴とする。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項1または2
記載の遮光性積層包装材料において、前記白色インキ層
が、白パターン印刷層からなることを特徴とする。
記載の遮光性積層包装材料において、前記白色インキ層
が、白パターン印刷層からなることを特徴とする。
【0013】請求項5に係る発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の遮光性積層包装材料において、前記
金属蒸着層が、錫(Sn)からなる絶縁蒸着層であるこ
とを特徴とする。
ずれか1項に記載の遮光性積層包装材料において、前記
金属蒸着層が、錫(Sn)からなる絶縁蒸着層であるこ
とを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面に基づいて詳細に説明する。なお、図にお
いて同じ番号は同じ又は同等の構成要素を示している。
について図面に基づいて詳細に説明する。なお、図にお
いて同じ番号は同じ又は同等の構成要素を示している。
【0015】図1は、本発明の遮光性積層包装材料の構
成の一例を示した概略断面図であり、この遮光性積層包
装材料1は、基材フィルム2、透明セラミック蒸着層
3、透明コート層4、情報表示印刷層5、白色インキ層
6、金属蒸着層7、およびシーラント層8から構成され
ている。さらに、上記基材2と透明セラミック蒸着層3
の間に易接着処理層9および白色インキ層6と金属蒸着
層7との間に蒸着アンカー樹脂層10を必要に応じて適
宜設けることができる。
成の一例を示した概略断面図であり、この遮光性積層包
装材料1は、基材フィルム2、透明セラミック蒸着層
3、透明コート層4、情報表示印刷層5、白色インキ層
6、金属蒸着層7、およびシーラント層8から構成され
ている。さらに、上記基材2と透明セラミック蒸着層3
の間に易接着処理層9および白色インキ層6と金属蒸着
層7との間に蒸着アンカー樹脂層10を必要に応じて適
宜設けることができる。
【0016】また、図2は、本発明の遮光性積層包装材
料の構成の別の例を示した概略断面図であり、この遮光
性積層包装材料11は、基材フィルム2、透明セラミッ
ク蒸着層3、透明コート層4、情報表示印刷層5、白色
インキ層6、金属蒸着層7、樹脂フィルム層12、およ
びシーラント層8から構成されており、さらに、上記基
材2と透明セラミック蒸着層3の間に易接着処理層9お
よび白色インキ層6と金属蒸着層7との間に蒸着アンカ
ー樹脂層10を必要に応じて設けたものである。
料の構成の別の例を示した概略断面図であり、この遮光
性積層包装材料11は、基材フィルム2、透明セラミッ
ク蒸着層3、透明コート層4、情報表示印刷層5、白色
インキ層6、金属蒸着層7、樹脂フィルム層12、およ
びシーラント層8から構成されており、さらに、上記基
材2と透明セラミック蒸着層3の間に易接着処理層9お
よび白色インキ層6と金属蒸着層7との間に蒸着アンカ
ー樹脂層10を必要に応じて設けたものである。
【0017】本発明において用いられる基材フィルム2
は、通常、包装用材料の基本素材となるものであること
から、機械的、物理的、化学的、その他等において優れ
た性質を有し、特に、強度を有して強靱であり、かつ耐
熱性を有する樹脂のフィルムを使用することができる。
具体的には、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリエチレンまたはポリ
プロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、ポリアクリルまたはメタクリル系樹脂、ポリカ−
ボネ−ト系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、フッ素系樹
脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリビニ−ルアルコ
−ル系樹脂、その他等の強靱な樹脂のフィルム等を使用
することができる。また、上記樹脂フィルムの延伸フィ
ルムを使用することができる。本発明においては、特
に、ポリエチレンテレフタレート(PET)、延伸ナイ
ロン(ONy)、延伸ポリプロピレン(OPP)、ポリ
エチレンナフタレート(PEN)、ポリビニ−ルアルコ
−ル(PVA)等の可撓性のフィルム、好ましくはポリ
エチレンテレフタレートフィルム(PET)を使用する
ことができる。基材2の厚みは、特に限定されず、使用
目的に応じて適宜選択することができるが、通常、6〜
25μmの範囲のものが好適に使用される。
は、通常、包装用材料の基本素材となるものであること
から、機械的、物理的、化学的、その他等において優れ
た性質を有し、特に、強度を有して強靱であり、かつ耐
熱性を有する樹脂のフィルムを使用することができる。
具体的には、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリエチレンまたはポリ
プロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、ポリアクリルまたはメタクリル系樹脂、ポリカ−
ボネ−ト系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、フッ素系樹
脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリビニ−ルアルコ
−ル系樹脂、その他等の強靱な樹脂のフィルム等を使用
することができる。また、上記樹脂フィルムの延伸フィ
ルムを使用することができる。本発明においては、特
に、ポリエチレンテレフタレート(PET)、延伸ナイ
ロン(ONy)、延伸ポリプロピレン(OPP)、ポリ
エチレンナフタレート(PEN)、ポリビニ−ルアルコ
−ル(PVA)等の可撓性のフィルム、好ましくはポリ
エチレンテレフタレートフィルム(PET)を使用する
ことができる。基材2の厚みは、特に限定されず、使用
目的に応じて適宜選択することができるが、通常、6〜
25μmの範囲のものが好適に使用される。
【0018】本発明において上記基材フィルム2に積層
する他の層との密着性を向上させる目的で、必要に応じ
て適宜、基材フィルム2の表面に易接着処理層9を設け
ることができる。易接着処理としては、必要ならば、例
えば、コロナ処理、低温プラズマ処理、イオンボンバー
ド処理、オゾン処理、フレーム処理等を挙げることがで
きる。また、薬品処理、溶剤処理などを施すこともでき
る。さらに、例えば、イソシアネート系(ウレタン
系)、ポリエチレンイミン系、有機チタン系等の公知の
アンカーコート剤をコートすることができる。
する他の層との密着性を向上させる目的で、必要に応じ
て適宜、基材フィルム2の表面に易接着処理層9を設け
ることができる。易接着処理としては、必要ならば、例
えば、コロナ処理、低温プラズマ処理、イオンボンバー
ド処理、オゾン処理、フレーム処理等を挙げることがで
きる。また、薬品処理、溶剤処理などを施すこともでき
る。さらに、例えば、イソシアネート系(ウレタン
系)、ポリエチレンイミン系、有機チタン系等の公知の
アンカーコート剤をコートすることができる。
【0019】本発明における透明セラミック蒸着層3
は、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化錫、酸化マグネ
シウム、あるいはそれらの混合物などの無機酸化物の蒸
着膜からなり、透明性を有し、かつ、酸素、水蒸気等の
ガスバリア性を有する層であればよい。これらの中で
は、特に、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシ
ウムが好ましい。ただし、本発明における透明セラミッ
ク蒸着層は、上述した無機酸化物に限定されず、上記条
件に適合する材料であれば用いることができる。
は、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化錫、酸化マグネ
シウム、あるいはそれらの混合物などの無機酸化物の蒸
着膜からなり、透明性を有し、かつ、酸素、水蒸気等の
ガスバリア性を有する層であればよい。これらの中で
は、特に、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシ
ウムが好ましい。ただし、本発明における透明セラミッ
ク蒸着層は、上述した無機酸化物に限定されず、上記条
件に適合する材料であれば用いることができる。
【0020】蒸着薄膜層の厚さは、用いられる無機化合
物の種類・構成により最適条件が異なるが、一般的には
5〜300nmの範囲内が望ましく、その値は適宜選択
される。ただし、膜厚が5nm未満であると均一な膜が
得られないことや膜厚が十分ではないことがあり、バリ
ア材としての機能を十分に果たすことができない場合が
ある。また、膜厚が300nmを越える場合は薄膜にフ
レキシビリティを保持させることができず、成膜後に折
り曲げ、引っ張りなどの外的要因により、薄膜に亀裂を
生じるおそれがある。好ましくは、10〜150nmの
範囲内である。
物の種類・構成により最適条件が異なるが、一般的には
5〜300nmの範囲内が望ましく、その値は適宜選択
される。ただし、膜厚が5nm未満であると均一な膜が
得られないことや膜厚が十分ではないことがあり、バリ
ア材としての機能を十分に果たすことができない場合が
ある。また、膜厚が300nmを越える場合は薄膜にフ
レキシビリティを保持させることができず、成膜後に折
り曲げ、引っ張りなどの外的要因により、薄膜に亀裂を
生じるおそれがある。好ましくは、10〜150nmの
範囲内である。
【0021】無機酸化物からなる蒸着薄膜層を基材上に
形成する方法としては、通常の真空蒸着法により形成す
ることができる。また、その他の薄膜形成方法であるス
パッタリング法やイオンプレーティング法、プラズマ気
相成長法(CVD)などを用いることも可能である。但
し、生産性を考慮すれば、現時点では真空蒸着法が最も
優れている。真空蒸着法の加熱手段としては電子線加熱
方式や抵抗加熱方式、誘導加熱方式のいづれかが好まし
い。また蒸着薄膜層と基材の密着性及び蒸着薄膜層の緻
密性を向上させるために、プラズマアシスト法やイオン
ビームアシスト法を用いて蒸着することも可能である。
また、蒸着膜の透明性を上げるために蒸着の際、酸素ガ
スなど吹き込む反応蒸着を行っても一向に構わない。
形成する方法としては、通常の真空蒸着法により形成す
ることができる。また、その他の薄膜形成方法であるス
パッタリング法やイオンプレーティング法、プラズマ気
相成長法(CVD)などを用いることも可能である。但
し、生産性を考慮すれば、現時点では真空蒸着法が最も
優れている。真空蒸着法の加熱手段としては電子線加熱
方式や抵抗加熱方式、誘導加熱方式のいづれかが好まし
い。また蒸着薄膜層と基材の密着性及び蒸着薄膜層の緻
密性を向上させるために、プラズマアシスト法やイオン
ビームアシスト法を用いて蒸着することも可能である。
また、蒸着膜の透明性を上げるために蒸着の際、酸素ガ
スなど吹き込む反応蒸着を行っても一向に構わない。
【0022】本発明における透明コート層4は、内容物
充填後の経時によるラミネート強度の劣化を防止するこ
とを目的とするものであるが、さらに、このコート層に
バリア性を持たせることが望ましい。
充填後の経時によるラミネート強度の劣化を防止するこ
とを目的とするものであるが、さらに、このコート層に
バリア性を持たせることが望ましい。
【0023】本発明における透明コート層4を形成する
好ましいコート剤として、例えば、水性高分子と、
(a)1種以上の金属アルコキシド及びその加水分解物
又は、(b)塩化錫、の少なくとも一方を含む水溶液あ
るいは水/アルコール混合溶液を主剤とするコーティン
グ剤を挙げられる。このコーティング剤を塗布し、加熱
乾燥して上記透明コート層を形成する。
好ましいコート剤として、例えば、水性高分子と、
(a)1種以上の金属アルコキシド及びその加水分解物
又は、(b)塩化錫、の少なくとも一方を含む水溶液あ
るいは水/アルコール混合溶液を主剤とするコーティン
グ剤を挙げられる。このコーティング剤を塗布し、加熱
乾燥して上記透明コート層を形成する。
【0024】透明コート層の厚さは、均一に塗膜が形成
することができれば特に限定しないが、一般的に0.0
1μm〜1.0μmの範囲、特に好ましくは0.1μm
〜0.5μmの範囲内であることが好ましい。
することができれば特に限定しないが、一般的に0.0
1μm〜1.0μmの範囲、特に好ましくは0.1μm
〜0.5μmの範囲内であることが好ましい。
【0025】また、本発明における透明コート4を形成
する好ましい別のコーティング剤として無機層状化合物
と水溶性高分子からなる樹脂と金属アルコキシドの加水
分解物とを主剤とするコーティング剤を挙げることがで
きる。このコーティング剤を塗布し、加熱乾燥して上記
透明コート層を形成する。
する好ましい別のコーティング剤として無機層状化合物
と水溶性高分子からなる樹脂と金属アルコキシドの加水
分解物とを主剤とするコーティング剤を挙げることがで
きる。このコーティング剤を塗布し、加熱乾燥して上記
透明コート層を形成する。
【0026】以下、このコーティング剤について詳細に
説明する。基本的に無機層状化合物と樹脂からなる。こ
こで、無機層状化合物は、カオリナイト族、スメクタイ
ト族、およびマイカ族等の粘土鉱物等であって、層状構
造を有する結晶性の無機化合物である。これら無機層状
化合物の種類、粒径、およびアスペクト比等は、適宜選
択され、特に限定されるものでない。この中で、モンモ
リロナイト、ヘクトライト、およびサポナイト等のスメ
クタイト族が好適で、無機層状化合物の層間に樹脂を取
り込み、複合体を形成し易い。特に、この族の中でも、
モンモリロナイトは溶融状態での安定性、塗工性が最も
優れている。
説明する。基本的に無機層状化合物と樹脂からなる。こ
こで、無機層状化合物は、カオリナイト族、スメクタイ
ト族、およびマイカ族等の粘土鉱物等であって、層状構
造を有する結晶性の無機化合物である。これら無機層状
化合物の種類、粒径、およびアスペクト比等は、適宜選
択され、特に限定されるものでない。この中で、モンモ
リロナイト、ヘクトライト、およびサポナイト等のスメ
クタイト族が好適で、無機層状化合物の層間に樹脂を取
り込み、複合体を形成し易い。特に、この族の中でも、
モンモリロナイトは溶融状態での安定性、塗工性が最も
優れている。
【0027】また、使用される樹脂は、前述の無機層状
化合物の層間に取り込まれ易いものであれば特に限定さ
れないが、水溶性高分子を用いることが好ましい。水溶
性高分子としては、ポリビニルアルコール(PVA)、
ポリビニルピロリドン、デンプン、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、アクリル樹脂およびアル
ギン酸ナトリウムなどが挙げられる。特にポリビニルア
ルコール(PVA)を本発明のガスバリア性積層体のコ
ーティング剤に用いた場合にガスバリア性が最も優れ
る。ここでいうPVAは、一般にポリ酢酸ビニルをけん
化して得られるもので、酢酸基が数十%残存している、
いわゆる部分けん化PVAから、酢酸基が数%しか残存
していない完全けん化PVAまでを含み、特に限定され
るものではない。
化合物の層間に取り込まれ易いものであれば特に限定さ
れないが、水溶性高分子を用いることが好ましい。水溶
性高分子としては、ポリビニルアルコール(PVA)、
ポリビニルピロリドン、デンプン、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、アクリル樹脂およびアル
ギン酸ナトリウムなどが挙げられる。特にポリビニルア
ルコール(PVA)を本発明のガスバリア性積層体のコ
ーティング剤に用いた場合にガスバリア性が最も優れ
る。ここでいうPVAは、一般にポリ酢酸ビニルをけん
化して得られるもので、酢酸基が数十%残存している、
いわゆる部分けん化PVAから、酢酸基が数%しか残存
していない完全けん化PVAまでを含み、特に限定され
るものではない。
【0028】また、上記のコーティング剤は、さらに金
属アルコキシドの加水分解・重縮合生成物を含有した組
成としてもよい。この金属アルコキシドは、Mを金属、
Rをアルキル基、およびnをアルコキシ基の配位数とし
た場合、下記一般式、 M(OR)n で示される化合物である。Mが、Si、Ti、Arおよ
びZrからなる群より選ばれ、Rが、メチル基、エチル
基から選ばれるのが好ましい。特に、テトラエトキシシ
ラン〔Si(OC2H5)4〕、トリイソプロポキシアル
ミニウム〔Al(O−2’−C3H7)3〕などを用いる
と、アルコキシドの加水分解生成物が、水系の溶媒中で
比較的安定に存在するために好ましい。
属アルコキシドの加水分解・重縮合生成物を含有した組
成としてもよい。この金属アルコキシドは、Mを金属、
Rをアルキル基、およびnをアルコキシ基の配位数とし
た場合、下記一般式、 M(OR)n で示される化合物である。Mが、Si、Ti、Arおよ
びZrからなる群より選ばれ、Rが、メチル基、エチル
基から選ばれるのが好ましい。特に、テトラエトキシシ
ラン〔Si(OC2H5)4〕、トリイソプロポキシアル
ミニウム〔Al(O−2’−C3H7)3〕などを用いる
と、アルコキシドの加水分解生成物が、水系の溶媒中で
比較的安定に存在するために好ましい。
【0029】上述した各成分を単独またはいくつかを組
み合わせてコーティング剤に加えることができ、さらに
コーティング剤のバリア性を損なわない範囲で、イソシ
アネート化合物、シランカップリング剤、あるいは分散
剤、安定化剤、粘度調整剤、着色剤など公知の添加剤を
加えることができる。
み合わせてコーティング剤に加えることができ、さらに
コーティング剤のバリア性を損なわない範囲で、イソシ
アネート化合物、シランカップリング剤、あるいは分散
剤、安定化剤、粘度調整剤、着色剤など公知の添加剤を
加えることができる。
【0030】例えば、コーティング剤に加えられるイソ
シアネート化合物は、その分子中に2個以上のイソシア
ネート基(NCO基)を有するものであり、例えばトリ
レンジイソシアネート(TDI)、トリフェニルメタン
トリイソシアネート(TTI)、テトラメチルキシレン
ジイソシアネート(TMXDI)などのモノマー類と、
これらの重合体、誘導体などがある。
シアネート化合物は、その分子中に2個以上のイソシア
ネート基(NCO基)を有するものであり、例えばトリ
レンジイソシアネート(TDI)、トリフェニルメタン
トリイソシアネート(TTI)、テトラメチルキシレン
ジイソシアネート(TMXDI)などのモノマー類と、
これらの重合体、誘導体などがある。
【0031】本発明における情報表示印刷層5は、包装
袋などとして実用的に用いるために形成されるものであ
り、ウレタン系、アクリル系、ニトロセルロース系、ゴ
ム系、塩化ビニル系等の従来から用いられているインキ
バインダー樹脂に各種顔料、体質顔料及び可塑剤、乾燥
剤、安定剤等の添加剤などが添加されてなるインキによ
り構成される層であり、例えば、文字、図形、記号、絵
柄、模様等の所望の印刷絵柄が形成された情報表示を可
能とするものである。形成方法としては、例えば、オフ
セット印刷法、グラビア印刷法、シルクスクリーン印刷
法等の周知の印刷方式を用いることができる。この印刷
層の厚さは、通常、乾燥膜厚(固形分)で0.1〜2.
0μmで良い。
袋などとして実用的に用いるために形成されるものであ
り、ウレタン系、アクリル系、ニトロセルロース系、ゴ
ム系、塩化ビニル系等の従来から用いられているインキ
バインダー樹脂に各種顔料、体質顔料及び可塑剤、乾燥
剤、安定剤等の添加剤などが添加されてなるインキによ
り構成される層であり、例えば、文字、図形、記号、絵
柄、模様等の所望の印刷絵柄が形成された情報表示を可
能とするものである。形成方法としては、例えば、オフ
セット印刷法、グラビア印刷法、シルクスクリーン印刷
法等の周知の印刷方式を用いることができる。この印刷
層の厚さは、通常、乾燥膜厚(固形分)で0.1〜2.
0μmで良い。
【0032】白色インキ層6は、包装材料に遮光性を付
与するための層であり、白色顔料を、ウレタン系、アク
リル系、ニトロセルロース系、ゴム系、塩化ビニル系等
の従来から用いられているインキバインダー樹脂に分散
させたインキにより構成される層である。白色顔料とし
ては、食品などの内容物に悪影響を与えず、隠蔽力が高
く、紫外線及び可視光を十分に遮光することのできる顔
料を使用することが好ましい。このような顔料としては
酸化チタンなどを例示できる。特に、白色の酸化チタン
を顔料とすることが食品などの包装材料としては好まし
い。顔料の配合割合は、使用する顔料の種類やインキバ
インダー樹脂の種類などにより異なるが、少ないと遮光
性が十分でなく、多すぎると白インキ層が脆くなる。ま
た、インキ層の厚さは、0.5〜10μm程度が望まし
い。隠蔽力が高く、紫外線及び可視光を十分に遮光する
ことのできる顔料としてカーボンブラックも例示できる
が、黒色インキ層では、バックの情報表示印刷層の絵柄
等がこの黒インキ層の影響を受け、絵柄等の美粧性を損
ない好ましくない。
与するための層であり、白色顔料を、ウレタン系、アク
リル系、ニトロセルロース系、ゴム系、塩化ビニル系等
の従来から用いられているインキバインダー樹脂に分散
させたインキにより構成される層である。白色顔料とし
ては、食品などの内容物に悪影響を与えず、隠蔽力が高
く、紫外線及び可視光を十分に遮光することのできる顔
料を使用することが好ましい。このような顔料としては
酸化チタンなどを例示できる。特に、白色の酸化チタン
を顔料とすることが食品などの包装材料としては好まし
い。顔料の配合割合は、使用する顔料の種類やインキバ
インダー樹脂の種類などにより異なるが、少ないと遮光
性が十分でなく、多すぎると白インキ層が脆くなる。ま
た、インキ層の厚さは、0.5〜10μm程度が望まし
い。隠蔽力が高く、紫外線及び可視光を十分に遮光する
ことのできる顔料としてカーボンブラックも例示できる
が、黒色インキ層では、バックの情報表示印刷層の絵柄
等がこの黒インキ層の影響を受け、絵柄等の美粧性を損
ない好ましくない。
【0033】遮光包装材料として、隠蔽力が高く、紫外
線及び可視光を十分に遮光性を付与するためには、白ベ
タインキ層とすることが望ましいが、文字、図形、記
号、絵柄、模様等の所望の印刷絵柄を部分的に設けて、
金属光沢感を持たす場合は、白パターンインキ層とする
こともできる。
線及び可視光を十分に遮光性を付与するためには、白ベ
タインキ層とすることが望ましいが、文字、図形、記
号、絵柄、模様等の所望の印刷絵柄を部分的に設けて、
金属光沢感を持たす場合は、白パターンインキ層とする
こともできる。
【0034】本発明における蒸着アンカー樹脂層10と
しては、金属蒸着層の密着性を向上するために、必要に
応じて適宜設けられるものであり、金属蒸着層の密着性
に優れるアンカー樹脂を用いれば良く、特に限定されな
い。
しては、金属蒸着層の密着性を向上するために、必要に
応じて適宜設けられるものであり、金属蒸着層の密着性
に優れるアンカー樹脂を用いれば良く、特に限定されな
い。
【0035】皮膜の厚さは、コーティング剤の種類によ
って異なるが、乾燥後の厚さが約0.01〜5μmの範
囲であればよい。
って異なるが、乾燥後の厚さが約0.01〜5μmの範
囲であればよい。
【0036】次ぎに、本発明における金属蒸着層7とし
ては、その種類も特に制限されないが、安定したガスバ
リア性能を確保すると共に、廃棄による2次公害を抑え
る上で好ましいのは、アルミニウム(Al)、ニッケル
(Ni)、錫(Sn)、銅(Cu)、等であり、これら
は必要により2種以上の混合蒸着層としたり、あるいは
複層構造の蒸着層とすることも可能である。
ては、その種類も特に制限されないが、安定したガスバ
リア性能を確保すると共に、廃棄による2次公害を抑え
る上で好ましいのは、アルミニウム(Al)、ニッケル
(Ni)、錫(Sn)、銅(Cu)、等であり、これら
は必要により2種以上の混合蒸着層としたり、あるいは
複層構造の蒸着層とすることも可能である。
【0037】特に、錫(Sn)からなる絶縁蒸着層を設
けた積層構成とすることにより、電子レンジ適性を有す
る包装用材料とすることができる。また、金属探知機に
より、包装製品中に金属等の異物が混入しているか否か
を検査する際に、金属探知機で検査することが可能であ
る。
けた積層構成とすることにより、電子レンジ適性を有す
る包装用材料とすることができる。また、金属探知機に
より、包装製品中に金属等の異物が混入しているか否か
を検査する際に、金属探知機で検査することが可能であ
る。
【0038】上記金属蒸着層の好ましい厚さは、通常1
00〜1000Åの範囲であり、厚さが100Å未満で
は十分なガスバリア性が得られ難く、また1000Åを
超えて過度に厚くしてもそれ以上のガスバリア性向上効
果は得られず、却って耐屈曲性や製造コストの点で不利
となる。
00〜1000Åの範囲であり、厚さが100Å未満で
は十分なガスバリア性が得られ難く、また1000Åを
超えて過度に厚くしてもそれ以上のガスバリア性向上効
果は得られず、却って耐屈曲性や製造コストの点で不利
となる。
【0039】上記金属蒸着層の形成には、真空蒸着法、
スパッタリング法、イオンプレーティング法等の物理蒸
着法、あるいは化学蒸着法等が適宜選択して用いられ
る。蒸着の加熱法としては、抵抗加熱、誘導加熱、電子
線加熱などを用いることができる。また反応ガスとして
は、酸素、窒素、水素、アルゴン、炭酸ガス、水蒸気等
を導入したり、オゾン添加、イオンアシスト等の手段を
併用した反応性蒸着を用いてもよい。さらには、基板に
バイアスを印加したり、基板の加熱、冷却等の成膜条件
を変更してもよい。上記蒸着材料、反応ガス、基板バイ
アス、加熱・冷却等は、スパッタリング法やCVD法を
採用する際にも同様の成膜条件変更が可能である。
スパッタリング法、イオンプレーティング法等の物理蒸
着法、あるいは化学蒸着法等が適宜選択して用いられ
る。蒸着の加熱法としては、抵抗加熱、誘導加熱、電子
線加熱などを用いることができる。また反応ガスとして
は、酸素、窒素、水素、アルゴン、炭酸ガス、水蒸気等
を導入したり、オゾン添加、イオンアシスト等の手段を
併用した反応性蒸着を用いてもよい。さらには、基板に
バイアスを印加したり、基板の加熱、冷却等の成膜条件
を変更してもよい。上記蒸着材料、反応ガス、基板バイ
アス、加熱・冷却等は、スパッタリング法やCVD法を
採用する際にも同様の成膜条件変更が可能である。
【0040】本発明におけるシーラント層8は、本発明
の遮光性積層包装材料を、例えば、袋等に成形する際に
ヒ−トシ−ルするための層であり、内容物に影響を与え
ない、熱によって溶融して相互に融着し得るヒ−トシ−
ル性樹脂を使用する。具体的には、例えば、低密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−ア
クリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合
体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタ
クリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合
体、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフ
ィン系樹脂その他等の樹脂を使用することができる。
の遮光性積層包装材料を、例えば、袋等に成形する際に
ヒ−トシ−ルするための層であり、内容物に影響を与え
ない、熱によって溶融して相互に融着し得るヒ−トシ−
ル性樹脂を使用する。具体的には、例えば、低密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−ア
クリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合
体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタ
クリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合
体、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフ
ィン系樹脂その他等の樹脂を使用することができる。
【0041】上記のシーラント層の厚さとしては、特に
限定されないが、5μmないし200μm位が望まし
い。
限定されないが、5μmないし200μm位が望まし
い。
【0042】金属蒸着層7とシーラント層8との間に積
層される樹脂フィルム層12としては、機械的、物理
的、化学的、その他等において優れた性質を有し、特
に、強度を有して強靱であり、かつ耐熱性を有する樹脂
のフィルムを使用することができる。特に限定されない
が、例えば、ナイロンフィルム等が有効に使用される。
層される樹脂フィルム層12としては、機械的、物理
的、化学的、その他等において優れた性質を有し、特
に、強度を有して強靱であり、かつ耐熱性を有する樹脂
のフィルムを使用することができる。特に限定されない
が、例えば、ナイロンフィルム等が有効に使用される。
【0043】本発明の遮光性積層包装材料において、上
記のシーラント層8または樹脂フィルム12を蒸着層等
を積層形成した基材フィルとの積層方法は、特に限定さ
れず、通常の積層包装材料を製造するときに使用する公
知の積層方法を採用できる。例えば、ドライラミネーシ
ョン法、ノンソルベントドライラミネーション法、押し
出しサンドラミネーション法等で行うことができる。本
発明においては、上記のラミネ−トを行う際に、必要な
らば、例えば、コロナ処理、オゾン処理等の前処理をフ
ィルムに施すことができ、また、例えば、イソシアネ−
ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、ポリブタ
ジエン系、有機チタン系等のアンカ−コ−ティング剤、
あるいはポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステ
ル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロ−ス系、
その他等のラミネ−ト用接着剤等の公知のアンカ−コ−
ト剤、接着剤等を使用することができる。
記のシーラント層8または樹脂フィルム12を蒸着層等
を積層形成した基材フィルとの積層方法は、特に限定さ
れず、通常の積層包装材料を製造するときに使用する公
知の積層方法を採用できる。例えば、ドライラミネーシ
ョン法、ノンソルベントドライラミネーション法、押し
出しサンドラミネーション法等で行うことができる。本
発明においては、上記のラミネ−トを行う際に、必要な
らば、例えば、コロナ処理、オゾン処理等の前処理をフ
ィルムに施すことができ、また、例えば、イソシアネ−
ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、ポリブタ
ジエン系、有機チタン系等のアンカ−コ−ティング剤、
あるいはポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステ
ル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロ−ス系、
その他等のラミネ−ト用接着剤等の公知のアンカ−コ−
ト剤、接着剤等を使用することができる。
【0044】ところで、上記のような遮光性積層材の製
造法において、押し出しラミネ−トする際の接着性樹脂
層を構成する押し出し樹脂としては、例えば、ポリエチ
レン、エチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピ
レン、ポリブテン、ポリイソブテン、ポリイソブチレ
ン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチレン−メタ
クリル酸共重合体、あるいはエチレン−アクリル酸共重
合体等のエチレンと不飽和カルボン酸との共重合体、あ
るいはそれらを変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、
エチレン−アクリル酸エチル共重合体、アイオノマ−樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、その他等を使用す
ることができる。
造法において、押し出しラミネ−トする際の接着性樹脂
層を構成する押し出し樹脂としては、例えば、ポリエチ
レン、エチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピ
レン、ポリブテン、ポリイソブテン、ポリイソブチレ
ン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチレン−メタ
クリル酸共重合体、あるいはエチレン−アクリル酸共重
合体等のエチレンと不飽和カルボン酸との共重合体、あ
るいはそれらを変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、
エチレン−アクリル酸エチル共重合体、アイオノマ−樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、その他等を使用す
ることができる。
【0045】また、本発明において、ドライラミネ−ト
する際の接着剤層を構成する接着剤としては、具体的に
は、ドライラミネ−ト等において使用される2液硬化型
ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポ
リエ−テルウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリ
エステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、その他等を使
用することができる。
する際の接着剤層を構成する接着剤としては、具体的に
は、ドライラミネ−ト等において使用される2液硬化型
ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポ
リエ−テルウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリ
エステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、その他等を使
用することができる。
【0046】図2に示した本発明の遮光性積層包装材料
11において、特に、基材2としてポリエチレンテレフ
タレート(PET)フィルムを用いて、金属蒸着層7と
して金属錫(Sn)からなる絶縁性蒸着層とし、樹脂フ
ィルム層12として、2軸延伸タイプの6―ナイロン、
無延伸の6または6,6―ナイロンフィルム等のナイロ
ンフィルムを使用し、さらにシーラント層8として、無
延伸ポリプロピレン望ましくはゴム成分の含まない無延
伸ポリプロピレンを使用した構成とすることで、レトル
ト殺菌および電子レンジ適性を有する遮光性積層包装材
料を提供できる。
11において、特に、基材2としてポリエチレンテレフ
タレート(PET)フィルムを用いて、金属蒸着層7と
して金属錫(Sn)からなる絶縁性蒸着層とし、樹脂フ
ィルム層12として、2軸延伸タイプの6―ナイロン、
無延伸の6または6,6―ナイロンフィルム等のナイロ
ンフィルムを使用し、さらにシーラント層8として、無
延伸ポリプロピレン望ましくはゴム成分の含まない無延
伸ポリプロピレンを使用した構成とすることで、レトル
ト殺菌および電子レンジ適性を有する遮光性積層包装材
料を提供できる。
【0047】本発明の遮光性積層包装材料は、例えば、
油脂分を多く含む菓子、スナック食品、油脂調理した冷
凍食品等の飲食品は勿論、あるいは液体洗剤、柔軟剤、
シャンプ−、リンス等の工業製品、ドリンク剤等の医薬
品等の、光による影響を受けて、その品質等が劣化し、
内容物の品質が変化する、これらの内容物の充填包装に
使用される遮光性を有する包装用材料として好適にを使
用されるものである。さらに、アルミニウム箔を使用し
ていないので、金属探知機による検査が可能である包装
用材料として好適にを使用されるものである。
油脂分を多く含む菓子、スナック食品、油脂調理した冷
凍食品等の飲食品は勿論、あるいは液体洗剤、柔軟剤、
シャンプ−、リンス等の工業製品、ドリンク剤等の医薬
品等の、光による影響を受けて、その品質等が劣化し、
内容物の品質が変化する、これらの内容物の充填包装に
使用される遮光性を有する包装用材料として好適にを使
用されるものである。さらに、アルミニウム箔を使用し
ていないので、金属探知機による検査が可能である包装
用材料として好適にを使用されるものである。
【0048】
【発明の効果】本発明により、酸素および水蒸気のバリ
ア膜としてアルミニウム箔を使用しないで、セラミック
蒸着層と金属蒸着層との2層の蒸着層の相乗効果で酸素
バリア性および水蒸気バリア性を保持することが可能と
なり、さらに、隠蔽性の優れた白色インキ層を有するの
で良好な遮光性を実現した、情報表示を可能とする包装
材料を提供するができる。
ア膜としてアルミニウム箔を使用しないで、セラミック
蒸着層と金属蒸着層との2層の蒸着層の相乗効果で酸素
バリア性および水蒸気バリア性を保持することが可能と
なり、さらに、隠蔽性の優れた白色インキ層を有するの
で良好な遮光性を実現した、情報表示を可能とする包装
材料を提供するができる。
【0049】本発明の遮光性積層包装材料は、油脂分を
多く含む菓子、スナック食品、油脂調理した冷凍食品等
の飲食品は勿論、あるいは液体洗剤、柔軟剤、シャンプ
−、リンス等の工業製品、ドリンク剤等の医薬品等の、
光による影響を受けて、その品質等が劣化し、内容物の
品質が変化する、これらの内容物の充填包装に使用され
る遮光性を有する包装用材料として好適にを使用される
ものである。
多く含む菓子、スナック食品、油脂調理した冷凍食品等
の飲食品は勿論、あるいは液体洗剤、柔軟剤、シャンプ
−、リンス等の工業製品、ドリンク剤等の医薬品等の、
光による影響を受けて、その品質等が劣化し、内容物の
品質が変化する、これらの内容物の充填包装に使用され
る遮光性を有する包装用材料として好適にを使用される
ものである。
【0050】また、アルミニウム箔を使用していないの
で、金属探知機による検査が可能である包装用材料とし
て好適にを使用されるものである。さらに、特定の基材
フィルムおよび樹脂フィルムを用いて、金属蒸着層とし
て錫(Sn)からなる絶縁蒸着層とした積層構成とする
ことにより、レトルト殺菌および電子レンジ適性を有す
る包装用材料とすることもできる。
で、金属探知機による検査が可能である包装用材料とし
て好適にを使用されるものである。さらに、特定の基材
フィルムおよび樹脂フィルムを用いて、金属蒸着層とし
て錫(Sn)からなる絶縁蒸着層とした積層構成とする
ことにより、レトルト殺菌および電子レンジ適性を有す
る包装用材料とすることもできる。
【図1】本発明の遮光性積層包装材料の構成の一例を示
した概略断面図である。
した概略断面図である。
【図2】本発明の遮光性積層包装材料の構成の別の例を
示した概略断面図である。
示した概略断面図である。
1、11・・・遮光性積層包装材料
2・・・基材フィルム層
3・・・透明セラミック蒸着層
4・・・透明コート層
5・・・情報表示印刷層
6・・・白色インキ層
7・・・金属蒸着層
8・・・シーラント層
9・・・易接着処理層
10・・蒸着アンカー樹脂層
12・・樹脂フィルム層
フロントページの続き
Fターム(参考) 3E086 AB02 AC06 AC07 AC33 AD01
AD30 BA04 BA40 BB02 BB05
BB21 BB31 BB51 CA01 CA11
CA28 CA35 DA01
4F100 AA19C AA20C AB01D AB21D
AD00B AK06E AK42A AR00E
AT00A BA05 BA07 BA10A
BA10E CB00 CC00C EH66B
EH66D GB15 GB23 HB00C
HB31C JL10C JL12E JN01B
JN01C JN02
4K029 AA11 AA25 BA15 BB02 BC00
BC07 BD00
Claims (5)
- 【請求項1】少なくとも、基材フィルム、透明セラミッ
ク蒸着層、透明コート層、情報表示印刷層、白色インキ
層、金属蒸着層、シーラント層が順次積層されているこ
とを特徴とする遮光性積層包装材料。 - 【請求項2】前記金属蒸着層とシーラント層との間に、
樹脂フィルム層が積層されていることを特徴とする請求
項1記載の遮光性積層包装材料。 - 【請求項3】前記白色インキ層が、白ベタ印刷層からな
ることを特徴とする請求項1または2記載の遮光性積層
包装材料。 - 【請求項4】前記白色インキ層が、白パターン印刷層か
らなることを特徴とする請求項1または2記載の遮光性
積層包装材料。 - 【請求項5】前記金属蒸着層が、錫(Sn)からなる絶
縁蒸着層であることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
か1項に記載の遮光性積層包装材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002150271A JP2003340965A (ja) | 2002-05-24 | 2002-05-24 | 遮光性積層包装材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002150271A JP2003340965A (ja) | 2002-05-24 | 2002-05-24 | 遮光性積層包装材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003340965A true JP2003340965A (ja) | 2003-12-02 |
Family
ID=29768166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002150271A Pending JP2003340965A (ja) | 2002-05-24 | 2002-05-24 | 遮光性積層包装材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003340965A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100913589B1 (ko) | 2008-11-25 | 2009-08-26 | (주) 에이치피엠글로벌 | 포장재 및 그 제조 방법 |
JP2014128975A (ja) * | 2012-12-29 | 2014-07-10 | Shenzhen Futaihong Precision Industrial Co Ltd | セラミックとプラスチックとの複合体及びその製造方法 |
JP2015057782A (ja) * | 2014-10-24 | 2015-03-26 | 昭和電工パッケージング株式会社 | 成形用包装材及び成形ケース |
US10008700B2 (en) | 2013-07-29 | 2018-06-26 | Showa Denko Packaging Co., Ltd. | Packaging material and molded case |
JP2021160724A (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-11 | トーイン株式会社 | 包装袋 |
JP7557950B2 (ja) | 2020-03-30 | 2024-09-30 | トーイン株式会社 | 複合フィルム |
-
2002
- 2002-05-24 JP JP2002150271A patent/JP2003340965A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100913589B1 (ko) | 2008-11-25 | 2009-08-26 | (주) 에이치피엠글로벌 | 포장재 및 그 제조 방법 |
JP2014128975A (ja) * | 2012-12-29 | 2014-07-10 | Shenzhen Futaihong Precision Industrial Co Ltd | セラミックとプラスチックとの複合体及びその製造方法 |
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JP2015057782A (ja) * | 2014-10-24 | 2015-03-26 | 昭和電工パッケージング株式会社 | 成形用包装材及び成形ケース |
JP2021160724A (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-11 | トーイン株式会社 | 包装袋 |
JP7557950B2 (ja) | 2020-03-30 | 2024-09-30 | トーイン株式会社 | 複合フィルム |
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