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JP2003255348A - 液晶表示装置及び電子機器 - Google Patents

液晶表示装置及び電子機器

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Publication number
JP2003255348A
JP2003255348A JP2002057512A JP2002057512A JP2003255348A JP 2003255348 A JP2003255348 A JP 2003255348A JP 2002057512 A JP2002057512 A JP 2002057512A JP 2002057512 A JP2002057512 A JP 2002057512A JP 2003255348 A JP2003255348 A JP 2003255348A
Authority
JP
Japan
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liquid crystal
layer
reflective
display device
display region
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002057512A
Other languages
English (en)
Inventor
Chiyoaki Iijima
千代明 飯島
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高コントラストの表示を得ることができ、透
過表示領域と反射表示領域との境界付近におけるディス
クリネーションの発生を抑制することができ、高品位な
表示が実現できる半透過反射型の液晶表示装置を提供す
る。 【解決手段】 透過表示領域Tにおける液晶層3の層厚
よりも反射表示領域Rにおける液晶層3の層厚を小さく
したものであり、透過表示領域Tと反射表示領域Rとの
境界線の全長のうち、絶縁層22が設けられた側の基板
表面の配向処理方向とのなす角が0±15度の範囲であ
る部分の長さが、50%以上である液晶表示装置Aとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置及び
電子機器に関し、特に透過表示領域と反射表示領域との
境界付近におけるディスクリネーションの発生を抑制す
ることができ、高品位な表示が実現できる半透過反射型
の液晶表示装置と、これを備えた電子機器とに関する。
【0002】
【従来の技術】反射型と透過型の表示方式を兼ね備えた
半透過反射型の液晶表示装置は、周囲の明るさに応じて
反射モード又は透過モードのいずれかの表示方式に切り
替えることにより、消費電力を低減しつつ周囲が暗い場
合でも明瞭な表示を行うことができるものである。
【0003】このような半透過反射型の液晶表示装置と
しては、透光性の上基板と下基板との間に液晶層が挟持
された構成を備えるとともに、例えばアルミニウム等の
金属膜に光透過用のスリットを形成した反射膜を下基板
の内面に備え、この反射膜を半透過反射膜として機能さ
せる液晶表示装置が提案されている。この場合、反射モ
ードでは上基板側から入射した外光が、液晶層を通過し
た後に下基板の内面に配された反射膜により反射され、
再び液晶層を通過して上基板側から表示に供される。一
方、透過モードでは下基板側から入射したバックライト
からの光が、反射膜に形成されたスリットから液晶層を
通過した後に、上基板側から外部に表示され得る。した
がって、反射膜のスリットが形成された領域が透過表示
領域で、反射膜のスリットが形成されていない領域が反
射表示領域とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような半透過反射
型の液晶表示装置において、例えば、液晶層の厚さが一
定である場合には、液晶層の厚さをd1、液晶の屈折率
異方性をΔn、これらの積算値として示される液晶のリ
タデーションをΔn・d1とすると、反射表示を行う部
分の液晶のリタデーションΔn・d1は、入射光が液晶
層を2回通過してから表示されるので2×Δnd1で示
され、透過表示を行う部分の液晶のリタデーションΔn
1は、バックライトからの光が1回のみ液晶層を通過
するだけで表示されるので1×Δnd1で示される。
【0005】このように反射表示領域と透過表示領域と
において表示するのに要するリタデーションの値が異な
るので、光の偏光状態も異なることとなり、反射表示領
域でも透過表示領域でも同時に明るい高コントラストの
表示が得られない。
【0006】そこで、透過表示領域を反射表示領域の液
晶層厚の液晶層厚よりも大きくし、リタデーションの均
一化を図る技術が提案されている。図7は、この種の液
晶表示装置の一例を示した図であり、液晶表示装置の一
部を下側に配置された基板の配向処理方向と直交する方
向から見た概略断面図である。この液晶表示装置Bは、
図7に示すように、上下に対向配置された透明な基板
1,2(以下、基板1を「上基板1」、基板2を「下基
板2」と言うこともある。)の間に液晶層3が挟持され
た基本構造を具備している。上基板1の液晶層3側に
は、透明電極5が形成され、さらに透明電極5の液晶層
3側には、この透明電極5を覆う態様で所定のラビング
処理を施した配向膜11が形成されている。
【0007】また、下基板2の液晶層3側には、平面視
矩形枠状の反射層16が反射表示領域Rに対応するよう
に形成されている。反射層16には、平面視矩形状の開
口部16aが透過表示領域Tに対応するように複数形成
されている。反射層16の上層側には、カラーフィルタ
ー10が設けられ、カラーフィルター10の上層側に
は、凸状部22bと、隣り合う凸状部22bの間に形成
された凹状部22aとからなり、液晶層3の層厚が大き
い領域と液晶層3の層厚が小さい領域とを形成するため
の液晶層層厚制御層(絶縁層)22が形成されている。
さらに、液晶層層厚制御層(絶縁層)22bの液晶層3
側の表面には、透明電極6が形成され、透明電極6の上
には、図7において矢印で示したラビング方向にラビン
グ処理(配向処理)を施した配向膜7が透明電極6を覆
う態様で形成されている。
【0008】図7に示す液晶表示装置Bにおいては、反
射表示領域Rの液晶層3の厚みを透過表示領域Tの液晶
層3の厚みよりも小さくしたので、反射表示領域Rと透
過表示領域Tとにおいて表示に要するリタデーションの
均一化を図ることができる。
【0009】しかしながら、図7に示す液晶表示装置B
では、反射表示領域Rの液晶層3の厚みを透過表示領域
Tの液晶層3の厚みよりも小さくすることによって、液
晶分子3aの配向が乱れてしまうことが問題となってい
た。すなわち、図7に示す液晶表示装置Bにおいて、液
晶層3を構成する液晶分子3aの長軸方向は、電圧無印
可状態では、配向膜7によって同じ方向に揃えられてい
るが、液晶層3の液晶層層厚制御層22側表面を構成す
る液晶分子3dの長軸方向が、液晶層3の層厚を制御す
る液晶層層厚制御層22の表面形状に沿って傾いてしま
う。このため、透過表示領域Tと反射表示領域Rとの境
界付近では、下基板2と液晶層3の液晶層層厚制御層2
2側表面を構成する液晶分子3fの長軸方向とのなす角
が、図7において符号Cで示した円内のように不揃いな
状態となり、液晶分子3aの配向が乱れた状態となって
しまう。
【0010】そして、図7に示す液晶表示装置Bのよう
に、透過表示領域Tと反射表示領域Rとの境界付近に位
置する液晶分子3aの配向が乱れていると、透過表示領
域Tと反射表示領域Rとの境界付近でディスクリネーシ
ョンが発生し、コントラスト低下等の表示不良を生じさ
せてしまう惧れがあった。
【0011】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、高コントラストの表示を得ること
ができ、透過表示領域と反射表示領域との境界付近にお
けるディスクリネーションの発生を抑制することがで
き、高品位な表示が実現できる半透過反射型の液晶表示
装置を提供することを目的とする。また、上記の液晶表
示装置を備えた高品位な表示を実現可能な電子機器を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の液晶表示装置は、一対の基板間に液晶層が
挟持されてなる液晶表示装置であって、透過表示に利用
される透過表示領域と、反射表示に利用される反射表示
領域とを含み、少なくとも前記反射表示領域に絶縁層を
設けることにより、前記透過表示領域における前記液晶
層の層厚よりも前記反射表示領域における前記液晶層の
層厚を小さくしたものであり、前記反射表示領域に反射
層が形成され、前記反射層には、前記透過表示領域を形
成する開口部が備えられ、前記透過表示領域と前記反射
表示領域との境界線の全長のうち、前記絶縁層が設けら
れた側の基板表面の配向処理方向とのなす角が0±15
度の範囲である部分の長さが、50%以上であることを
特徴とする。
【0013】本発明の液晶表示装置においては、前記透
過表示領域における前記液晶層の層厚よりも前記反射表
示領域における前記液晶層の層厚が小さいものであるの
で、反射表示を行う場合と透過表示を行う場合とにおけ
る表示に要するリタデーションの差を小さく若しくはゼ
ロとすることが可能となる。よって、高コントラストの
表示を得ることができる。
【0014】また、本発明者は、透過表示領域と反射表
示領域との境界線が、絶縁層が設けられた側の基板表面
の配向処理方向、すなわち、液晶層の絶縁層側表面を構
成する液晶分子の無印可状態での配向方向と同じ方向で
ある場合には、液晶層の厚みを反射表示領域と透過表示
領域とで変化させたものであったとしても、透過表示領
域と反射表示領域との層厚の差に起因する段差によっ
て、液晶分子の長軸方向が傾いてしまうことはないの
で、透過表示領域と反射表示領域との境界付近における
ディスクリネーションが発生しにくいことを見いだし
た。さらに、本発明者は、透過表示領域と反射表示領域
との境界線の全長のうち、前記絶縁層が設けられた側の
基板表面の配向処理方向とのなす角が0±15度の範囲
である部分の長さが50%以上であれば、表示領域に対
する透過表示領域と反射表示領域との層厚の差に起因す
る段差によって液晶分子が傾いてしまう領域の割合が少
ないものとなるため、後述するように、透過表示領域と
反射表示領域との境界付近におけるディスクリネーショ
ンが発生しにくいという効果が得られることを見いだ
し、高品位な表示ができる半透過反射型の液晶表示装置
を実現可能とした。
【0015】よって、本発明の液晶表示装置は、透過表
示領域における液晶層の層厚と反射表示領域における液
晶層の層厚とが異なるものであるが、透過表示領域と反
射表示領域との境界付近におけるディスクリネーション
が発生しにくいものとなる。したがって、本発明の液晶
表示装置によれば、透過表示領域と反射表示領域とにお
ける表示に要するリタデーションの均一化を図ることに
より、高コントラストな表示が実現でき、しかも、透過
表示領域と反射表示領域との境界付近におけるディスク
リネーションを抑制することができ、高品位な表示が実
現できる。
【0016】また、上記の液晶表示装置においては、前
記境界線の全長のうち、前記絶縁層が設けられた側の基
板表面の配向処理方向とのなす角が0±15度の範囲で
ある部分の長さが、70%以上であることが望ましい。
絶縁層が設けられた側の基板表面の配向処理方向とのな
す角が0±15度の範囲である部分の長さが、70%以
上であると、表示領域に対する透過表示領域と反射表示
領域との層厚の差に起因する段差によって液晶分子が傾
いてしまう領域の割合が、より一層少ないものとなるの
で、後述するように、透過表示領域と反射表示領域との
境界付近におけるディスクリネーションが発生しにくい
という効果がより一層高まるとともに、ほぼ一定とな
る。
【0017】また、上記の液晶表示装置においては、前
記開口部は、前記反射層を窓状に開口させることにより
形成されたものとすることができる。また、反射層を窓
状に開口させた場合、前記開口部は矩形であってもよい
し、楕円形などの曲線によって囲まれた形状であっても
よい。
【0018】また、上記の液晶表示装置においては、前
記開口部は、前記反射層を帯状に開口させることにより
形成されたものであってもよい。このような液晶表示装
置とすることで、前記境界線の全長の全てを、前記液晶
分子の配向方向とのなす角が0±15度の範囲とするこ
とが可能となり、表示領域に対する透過表示領域と反射
表示領域との層厚の差に起因する段差によって液晶分子
が傾いてしまう領域の割合が、非常に少ないものとなる
ので、透過表示領域と反射表示領域との境界付近におけ
るディスクリネーションが非常に発生しにくいものとす
ることができる。
【0019】また、上記課題を解決するために、本発明
の電子機器は、上記構成の液晶表示装置を備えたことを
特徴とする。この構成によれば、透過表示と反射表示と
を切換可能であって、高品位な表示を実現可能な電子機
器を提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づいて説明する。 [第1実施形態]図1は、本発明の構成をアクティブマ
トリクスタイプの液晶表示装置に適用した第1実施形態
を示す図であり、電圧無印可状態の液晶表示装置の一部
を下側に配置された基板の配向処理方向から見た概略断
面図である。また、図2は、図1に示した液晶表示装置
を構成する電極の平面模式図である。
【0021】第1実施形態の液晶表示装置Aは、図1に
示す断面構造の如く上下に対向配置された透明のガラス
等からなる基板1,2の間に液晶層3が挟持された基本
構造を具備している。なお、本実施形態においては、基
板1を上基板1、基板2を下基板2と言うこともある。
また、図面では省略されているが、実際には、基板1,
2の周縁部側にシール材が介在されていて、液晶層3を
基板1,2とシール材とで取り囲むことにより、液晶層
3が基板1,2間に封入された状態で挟持されている。
さらに、下側の基板2の更に下方側には、光源及び導光
板等を備えたバックライトが設けられ、上側の基板1の
上面側(観測者側)と下側の基板2の下面側(内部光源
側)とには、それぞれ位相差板と偏光板とが配置されて
いる。
【0022】図1に示すように、上基板1の液晶層3側
には、ITO(Indium-Tin-Oxide)等からなる透明電極
5が形成され、さらに透明電極5の液晶層3側には、こ
の透明電極5を覆う態様で配向膜11が形成されてい
る。なお、配向膜11としては、ポリイミド等の高分子
材料膜に対し、所定のラビング処理(配向処理)を施し
たものを用いている。
【0023】また、図1に示すように、下基板2の液晶
層3側には、反射層16が形成されている。反射層16
は、所定の間隔毎に反射層16を窓状に開口させること
により形成された開口部16aを具備し、開口部16a
が図1の紙面左右方向及び紙面垂直方向に相互に離間し
て透過表示領域に対応するように平面視矩形状に分割さ
れた態様で複数形成されている。なお、反射層16は、
Al、Ag等の光反射性の金属材料、すなわち反射率の
高い金属材料により平面視矩形枠状に構成されている。
【0024】反射層16の上層側には、透過表示用カラ
ーフィルター10Tと反射表示用カラーフィルター10
Rとからなるカラーフィルター10が設けられ、カラー
フィルター10の上層側には、液晶層3について層厚の
大きな領域と層厚の小さな領域とを形成するための液晶
層層厚制御層(絶縁層)22が形成されている。さら
に、液晶層層厚制御層(絶縁層)22bの液晶層3側の
表面には、透明電極6が形成され、透明電極6の上に
は、透明電極6を覆う態様で配向膜7が形成されてい
る。
【0025】本実施形態の液晶表示装置Aでは、液晶層
層厚制御層(絶縁層)22bは、例えばアクリル樹脂等
の透光性絶縁材料を主体として構成されたものを用いる
ことができ、透明電極6は、例えばITO(Indium-Tin
-Oxide)等を用いることができ、配向膜7は、例えばポ
リイミド等の高分子材料膜に対して所定のラビング処理
(配向処理)を施したものを用いることができる。
【0026】なお、透明電極6は、図2に示すスイッチ
ング素子としての薄膜トランジスタ17により駆動制御
され、本実施形態では、下側の透明電極6が画素電極、
上側の透明電極5が対向電極、さらに下基板2が素子基
板、上基板1が対向基板とされている。この場合、薄膜
トランジスタ17等のスイッチング素子は、例えば下基
板2側に形成することができるが、本実施形態では図示
を省略している。
【0027】また、本実施形態の液晶表示装置Aでは、
液晶層層厚制御層(絶縁層)22は、所定の間隔毎に突
出形態にて形成された凸状部22bと、凸状部22bの
間に形成された凹状部22aとからなり、凹状部22a
の谷底たる凹状底面23から例えば10°〜50°の角
度で傾斜した傾斜面を備えた傾斜領域24と、凸状部2
2bの丘部分たる平坦面を備えた平坦領域25とを有し
ている。したがって、液晶層層厚制御層(絶縁層)22
は、傾斜領域24において自身の層厚が平面方向に連続
的に変化するものとされており、平坦領域25において
自身の層厚が平面方向に略均一な構成とされている。そ
して、これら傾斜領域24と平坦領域25とは隣接し
て、傾斜面と平坦面とが連続するべく形成されている。
【0028】なお、本実施形態では、傾斜領域24を構
成する傾斜面は平面状に形成されているが、緩やかに湾
曲した曲面状に形成することも可能である。
【0029】次に、本実施形態の液晶表示装置Aでは、
液晶層3において表示に利用される領域が反射表示領域
Rと透過表示領域Tを含み、これらの表示部がそれぞれ
異なる液晶層厚で形成されている。具体的には、上述の
液晶層層厚制御層(絶縁層)22の形成に基づいて、反
射表示領域Rにおける液晶層3の厚さが、透過表示領域
Tにおける液晶層3の厚さよりも小さく構成されてい
る。
【0030】ここで、反射表示領域Rには、上述の反射
層16が形成され、反射層16の開口部16aの開口縁
が反射表示領域Rと透過表示領域Tの境界部とされてい
る。したがって、透過表示領域Tは開口部16aに形成
され、この開口部16aを介してバックライトから光が
入射され、入射光は液晶層3を通過して透過表示に供さ
れるものとされている。
【0031】また、傾斜領域24は、透過表示領域Tに
含まれ、液晶層3の層厚は、傾斜領域24の傾斜面に沿
って、透過表示領域Tの縁部、すなわち反射表示領域R
と透過表示領域Tとの境界から内側に向かって絶縁層の
層厚が連続的に変化している。具体的には、凹状部22
aの底面23若しくは傾斜面の上層に位置する液晶層3
の層厚は、凸状部22bの平坦面25の上層に位置する
液晶層3の層厚よりも大きくされている。
【0032】また、本実施形態の液晶表示装置Aでは、
透過表示用カラーフィルター10Tは、透過表示領域T
に対応する位置に設けられ、反射表示用カラーフィルタ
ー10Rは、反射表示領域Rに対応する位置に設けられ
ている。そして、この液晶表示装置Aにおいては、透過
表示用カラーフィルター10Tと反射表示用カラーフィ
ルター10Rとは分光特性が異なるものとされ、透過表
示用カラーフィルター10Tの色純度が反射表示用カラ
ーフィルター10Rよりも相対的に高くされている。
【0033】次に、図2に示すように、液晶表示装置A
の表示領域は、多数の画素gが集合して構成され、各画
素gは電極6を平面視した場合に縦長の3つの電極6が
集合した略正方形状の部分により区画される。本実施形
態の液晶表示装置Aは、カラー表示を前提とした構造と
されているので、具体的には、図2に示すように3つの
電極6で区画される平面視略正方形状の1つの画素g
が、3つのドットg1、g2、g3に分割されている。
そして、これらのドットg1〜g3に対応する電極6の
中央部分に、それぞれ透過表示領域Tを形成する長方形
状の凹状部22aが設けられ、これら凹状部22aの底
側にも電極6が形成されている。また、凹状部22aを
構成する四辺各部に、上述の傾斜面24が備えられてい
る。
【0034】電極6は、凹部22aの底部23と傾斜領
域24とに設けられた透過表示用電極6bと、凸状部2
2bの平坦領域25に設けられた反射表示用電極6aと
に機能的に分けることができ、それぞれ透過表示及び反
射表示に寄与するものとされている。また、透過表示用
電極6aは、図1に示した開口部16aの開口内部に位
置し、反射表示用電極6bは、反射層16上に位置して
いる。
【0035】各ドットg1、g2、g3の横幅は、例え
ば80μmとされており、各ドットg1、g2、g3に
て構成される画素gの横幅は例えば240μmとされ、
各ドットg1、g2、g3の縦幅、すなわち画素gの縦
幅は例えば240μmとされている。
【0036】また、反射層16に形成された開口部16
aの大きさは、ドットg1、g2、g3のいずれか1つ
の大きさに対し、各ドットの縦幅と横幅をいずれも数分
の一程度とした大きさに形成され、開口部16aの長辺
L2が、図2において矢印で示すラビング方向(配向処
理方向)、すなわち液晶層3を構成する液晶分子の配向
方向と平行となるように配置されている。
【0037】すなわち、本実施形態においては、反射表
示領域Rと透過表示領域Tの境界である開口部16aの
開口縁の全長のうち、長辺L2の長さ分の距離がラビン
グ方向と同じ方向、すなわち、長辺L2とラビング方向
とのなす角が0度とされている。さらに、本実施形態に
おいては、開口部16aの短辺L1の長さである開口横
幅は例えば、15〜25μm程度、長辺L2の長さであ
る開口縦幅は例えば、30〜50μm程度とされてい
る。開口部16aの開口縁の全長に対する長辺L2の長
さの割合[L2×2/2(L1+L2)]は、50%以
上とされ、好ましくは70%以上とされる。
【0038】各ドットの周囲のコーナ部分には、電極6
を駆動するためのスイッチング素子としての薄膜トラン
ジスタ17が形成され、更に薄膜トランジスタ17に給
電するためのゲート線18とソース線19とが配線され
ている。なお、本実施形態ではスイッチング素子として
薄膜トランジスタ17が設けられているが、このスイッ
チング素子として2端子型の線形素子、あるいは、その
他の構造のスイッチング素子を適用することも可能であ
る。
【0039】また、各ドットg1、g2、g3の平面位
置に対応するようにカラーフィルター10の各着色部分
が配置される。カラーフィルター10は「R(赤色)、
G(緑色)、B(青色)」のいずれかに着色された着色
部と、これら着色部の境界部分に配置された遮光層(ブ
ラックマトリクス)10aとから構成されている。着色
部は、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)の順に繰り
返し配列されているものとすることができ、ランダム配
置、モザイク配置、あるいは他の配列順序であっても良
い。
【0040】このような液晶表示装置Aにおいて、反射
表示を行う場合には、装置の外部側から入射する光が利
用され、この入射光が基板1の外部側から電極5、配向
膜11を介して液晶層3側に導かれる。
【0041】ここで、反射表示領域Rにおいては、上記
入射光が液晶層3を通過した後に、配向膜7、電極6、
凸状部22b、反射表示用カラーフィルター10Rを通
過し、反射層16で反射される。そして、反射された光
は再度反射表示用カラーフィルター10R、凸状部22
b、電極6、配向膜7、液晶層3を通過した後、更に配
向膜11、電極5、基板1を介して装置外部に戻される
ことにより観察者に到達し、反射型のカラー表示が行わ
れる。
【0042】一方、透過型表示領域Tにおいては、上記
外部からの入射光は、液晶層3を通過した後に、配向膜
7、電極6、凹状部22a、透過表示用カラーフィルタ
ー10Tを通過し、さらに反射層16の開口部16aを
通過する。そして、開口部16aを通過した光は下側の
基板2を通過し、最終的に図示しない偏光板に吸収され
る。このような反射型のカラー表示においては、電極
5、6によって液晶層3の液晶を配向制御することで、
液晶層3を通過する光の透過率を変えて明暗表示が行わ
れる。
【0043】また、透過表示を行う場合には、バックラ
イトから発せられた光が基板2を介して入射する。この
場合、透過表示領域Tにおいては、基板2から入射した
光が、透過表示用カラーフィルター10T、凹状部22
aを通過し、さらに電極6、配向膜7、液晶層3、配向
膜11、電極5、基板1の順に透過して透過カラー表示
が行われる。
【0044】一方、反射表示領域Rにおいては、基板2
から入射した光は、反射層16で反射され、最終的に図
示しない偏光板に吸収される。このような透過型のカラ
ー表示においても、電極5、6によって液晶層3の液晶
を配向制御することで、液晶層3を通過する光の透過率
を変えて明暗表示することができる。
【0045】このように本実施形態の液晶表示装置A
は、反射型の表示形態においては、入射光が液晶層3を
2回通過し、透過型の表示形態においては、バックライ
トから発せられた光が液晶層3を1回通過するものであ
り、表示形態によって液晶層3を通過する回数が異なっ
ているが、反射表示領域Rの液晶層3の厚さより、透過
表示を行う透過表示領域Tの液晶層3の厚さが大きいも
のとされているので、表示の際に光が通過する液晶層3
の距離を反射表示領域Rと透過表示領域Tとで揃えるこ
とができる。したがって、反射表示領域Rと透過表示領
域Tとのリタデーションが均一となり、反射表示及び透
過表示共に明るく高コントラストの表示が得られる。
【0046】また、本実施形態の液晶表示装置Aは、透
過表示領域Tにおける液晶層3の層厚と反射表示領域R
における液晶層3の層厚とが異なるものであるが、反射
表示領域Rと透過表示領域Tとの境界線である開口部1
6aの開口縁の全長のうち、ラビング方向と同じ方向で
ある長辺L2の長さの割合が、50%以上、好ましくは
70%以上とされているので、以下に示すように、表示
領域に対する透過表示領域Tと反射表示領域Rとの層厚
の差に起因する段差によって液晶分子3aが傾いてしま
う領域の割合は少ないものとなる。
【0047】図3は、本実施形態の液晶表示装置におけ
る液晶分子の電圧無印可状態での配向状態を説明するた
めの部分平面図であり、液晶分子の配向状態を説明する
ために必要な構成要素のみを示してある。なお、図3に
おいて図1または図2と共通の構成要素には同一の符号
を付している。
【0048】図3において、符号3b、3c、3dは、
液晶層3を構成する液晶分子3aのうち、液晶層層厚制
御層(絶縁層)22側表面を構成する液晶分子を示して
いる。ここで、反射層16に形成された開口部16aの
長辺L2を横断する方向に着目すると、図1および図3
に示すように、凸状部22bの平坦領域25の上に位置
する液晶分子3bも、傾斜領域24の上に位置する液晶
分子3cも、凹部22aの底部23の上に位置する液晶
分子3eも、図3において矢印で示したラビング方向と
同じ方向に長軸方向が揃っている。
【0049】また、開口部16aの短辺L1を横断する
方向に着目すると、平坦領域25の上に位置する液晶分
子3bと底部23の上に位置する液晶分子3eの長軸方
向は、開口部16aの長辺L2を横断する方向と同様
に、ラビング方向と同じ方向に揃っているが、図3に示
すように、傾斜領域24の上に位置する液晶分子3dの
長軸方向は、液晶層層厚制御層(絶縁層)22の表面形
状に沿って傾いており、下基板2とのなす角が不揃いな
状態となっている。
【0050】すなわち、本実施形態の液晶表示装置Aで
は、透過表示領域Tと反射表示領域Rとの層厚の差に起
因する段差によって、電圧無印可状態の液晶分子3aに
傾きが生じる領域は、短辺L1を横断する方向に位置す
る傾斜領域24のみとなる。本実施形態の液晶表示装置
Aは、上述したように、開口部16aの開口縁の全長の
うち、長辺L2の長さの割合が50%以上とされている
ので、表示領域における短辺L1を横断する方向に位置
する傾斜領域24の割合は、少ないものとなる。さら
に、開口部16aの開口縁の全長のうち、長辺L2の長
さの割合を70%以上とした場合、表示領域における短
辺L1を横断する方向に位置する傾斜領域24の割合
は、より一層少ないものとなる。
【0051】このように本実施形態の液晶表示装置A
は、表示領域に対する透過表示領域Tと反射表示領域R
との層厚の差に起因する段差によって液晶分子3aが傾
いてしまう領域の割合は少ないものとなるので、透過表
示領域Tにおける液晶層3の層厚と反射表示領域Rにお
ける液晶層3の層厚とが異なるものであるが、反射表示
領域Rと透過表示領域Tとの境界付近におけるディスク
リネーションが発生しにくく、高品位な表示ができるも
のとなる。
【0052】また、本実施形態では、液晶層層厚制御層
(絶縁層)22bが、傾斜面24を備えたものであるた
め、液晶層3の急峻な層厚変化がなく、より一層ディス
クリネーションの発生が抑制され、より一層液晶配向不
良が生じ難いものとなる。
【0053】さらに、本実施形態では、透過表示用カラ
ーフィルター10Tと反射表示用カラーフィルター10
Rとの分光特性が異なるものとされ、透過表示用カラー
フィルター10Tの色純度が反射表示用カラーフィルタ
ー10Rよりも相対的に高くされているので、反射モー
ド時にカラーフィルター10を2回透過して得られる光
と、透過モード時にカラーフィルター10を1回透過し
て得られる光との色の濃淡差を小さくすることができ、
透過表示と反射表示とにおいて色の濃淡を同程度にする
ことができる。
【0054】なお、本発明の液晶表示装置は、反射表示
領域と反射表示領域との境界線の全長のうち、絶縁層が
設けられた側の基板表面の配向処理方向(ラビング方
向)とのなす角が0±15度の範囲である部分の長さが
50%以上となるのであれば、開口部16aの形状は、
上記の第1の実施形態に示した例に限定されるものでは
なく、例えば、図4や図5に示す形状とすることができ
る。
【0055】図4は、本発明の液晶表示装置を構成する
反射層の他の例を示した図であり、第1の実施形態にお
いて説明した図3に相当する部分を示した部分平面図で
ある。図4に示す反射層には、反射層を窓状に開口させ
て形成され、滑らかな曲線によって囲まれた開口部16
bが設けられている。図4に示す開口部16bにおいて
も、上記の第1の実施形態に示した例と同様に、開口縁
の全長のうち、図4において矢印で示すラビング方向と
のなす角が0±15度の範囲である部分の長さは50%
以上とされている。したがって、表示領域に対する透過
表示領域Tと反射表示領域Rとの層厚の差に起因する段
差によって液晶分子が傾いてしまう領域の割合が、少な
いものとなる。
【0056】図5は、本発明の液晶表示装置を構成する
反射層の他の例を示した図であり、1ドットのみを示し
た部分平面図ある。図5に示す反射層には、反射層を帯
状に開口させて形成された開口部16cが設けられてい
る。図5に示す開口部16cは、図5において矢印で示
すラビング方向と平行に延在している。したがって、透
過表示領域Tと反射表示領域Rとの層厚の差に起因する
段差によって液晶分子が傾いてしまう領域がないものと
なる。
【0057】さらに、本発明の液晶表示装置は、上記の
例に限定されるものではなく、例えば、カラーフィルタ
ー10と液晶層層厚制御層(絶縁層)22のいずれか一
方または両方を上基板1に設けたものとしてもよいし、
単純マトリクスタイプの液晶表示装置に適用することも
可能である。この場合においても、上記の第1の実施形
態に示した例と同等の効果を得ることができる。
【0058】[電子機器]上記実施の形態の液晶表示装
置を備えた電子機器の例について説明する。図6(a)
は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図6(a)
において、符号500は携帯電話本体を示し、符号50
1は上記の液晶表示装置Aを用いた液晶表示部を示して
いる。
【0059】図6(b)は、ワープロ、パソコンなどの
携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図6
(b)において、符号600は情報処理装置、符号60
1はキーボードなどの入力部、符号603は情報処理装
置本体、符号602は上記の液晶表示装置Aを用いた液
晶表示部を示している。
【0060】図6(c)は、腕時計型電子機器の一例を
示した斜視図である。図6(c)において、符号700
は時計本体を示し、符号701は上記の液晶表示装置A
を用いた液晶表示部を示している。
【0061】このように図6に示す電子機器は、上記実
施の形態の液晶表示装置Aを用いた液晶表示部を備えて
いるので、様々な環境下で明るく高コントラストの表示
部を有する高品位なカラー表示を実現可能な電子機器を
実現することができる。また、反射と透過の表示領域の
境界においても表示不良の少ない表示部を備えた電子機
器を実現することが可能となる。
【0062】
【実施例】以下、実施例を示して詳しく説明する。ま
ず、反射層に設けられた開口部の形状のみが上記の第1
実施形態の液晶表示装置と異なる試験例1〜試験例3の
液晶表示装置を用意した。 「試験例1」図8(a)は、試験例1の液晶表示装置を
構成する反射層を示した平面図である。図8(a)に示
すように、試験例1において、反射層は、縦240μ
m、横240μmの正方形、反射層の縁部とラビング方
向との縁部とのなす角は、30度であり、開口部16a
の長辺l1が、図8において矢印で示すラビング方向と
平行となっている。すなわち、長辺l1とラビング方向
とのなす角が0度とされている。
【0063】「試験例2」試験例2の液晶表示装置は、
試験例1の液晶表示装置と、開口部16aの長辺l1と
ラビング方向とのなす角を15度としたことのみを異な
らせたものである。
【0064】「試験例3」図8(b)は、試験例3の液
晶表示装置を構成する反射層を示した平面図である。図
8(b)に示すように、試験例3の液晶表示装置は、試
験例1の液晶表示装置と異なり、開口部16aの長辺l
3が、反射層の縁部と平行となっている。すなわち、長
辺l3とラビング方向とのなす角が30度とされてい
る。そして、試験例1〜試験例3の液晶表示装置におい
て、開口部16aの開口縁の全長に対する長辺の長さの
割合[l/(w+l)%]を変化させて、黒表示の反射
率との関係を調べた。
【0065】その結果を図9に示す。図9は、開口部の
開口縁の全長に対する長辺の長さの割合[l/(w+
l)%]と、黒表示の反射率との関係を示したグラフで
あり、縦軸は反射率を示し、横軸は長辺の長さの割合を
示している。
【0066】図9より、試験例1および試験例2の液晶
表示装置では、試験例3の液晶表示装置と比較して、反
射率が小さく、高コントラストで高品位な表示ができる
ことが確認できた。また、試験例2の液晶表示装置にお
いては、開口部の開口縁の全長に対する長辺の長さの割
合を変化させた場合における黒表示の反射率の変化の割
合が小さくなっている。このことより、開口部16aの
長辺l1とラビング方向とのなす角を0±15度の範囲
とすることにより、反射率が小さくなるという効果が得
られることがわかる。また、試験例1および試験例2の
液晶表示装置において、開口部の開口縁の全長に対する
長辺の長さの割合が50%以上であれば、反射率が小さ
くなるという効果が得られることが確認できた。さら
に、試験例1および試験例2の液晶表示装置において、
開口部の開口縁の全長に対する長辺の長さの割合が70
%以上である場合、反射率がより一層小さくなるととも
に、反射率の値がほぼ一定となることが確認できた。
【0067】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
液晶表示装置においては、前記透過表示領域における前
記液晶層の層厚よりも前記反射表示領域における前記液
晶層の層厚が小さいものであるので、反射表示を行う場
合と透過表示を行う場合とにおけるリタデーションの差
を小さく若しくはゼロとすることが可能となる。よっ
て、高コントラストの表示を得ることができる。
【0068】また、本発明の液晶表示装置は、透過表示
領域と反射表示領域との境界線の全長のうち、絶縁層が
設けられた側の基板表面の配向処理方向とのなす角が0
±15度の範囲である部分の長さが、50%以上である
ので、透過表示領域と反射表示領域との境界付近におけ
るディスクリネーションが発生しにくいものとなる。
【0069】よって、本発明の液晶表示装置によれば、
透過表示領域と反射表示領域とにおけるリタデーション
の均一化を図ることにより、高コントラストな表示が実
現でき、しかも、透過表示領域と反射表示領域との境界
付近におけるディスクリネーションを抑制することがで
き、高品位な表示が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の構成をアクティブマトリク
スタイプの液晶表示装置に適用した第1実施形態を示す
図であり、電圧無印可状態の液晶表示装置の一部を下側
に配置された基板の配向処理方向から見た概略断面図で
ある。
【図2】 図2は、図1に示した液晶表示装置を構成す
る電極の平面模式図である。
【図3】 図3は、本実施形態の液晶表示装置における
液晶分子の配向状態を説明するための部分平面図であ
る。
【図4】 図4は、本発明の液晶表示装置を構成する反
射層の他の例を示した平面図である。
【図5】 図5は、本発明の液晶表示装置を構成する反
射層の他の例を示した平面図である。
【図6】 本発明に係る電子機器について幾つかの例を
示す斜視図である。
【図7】 図7は、この種の液晶表示装置の一例を示し
た図であり、電圧無印可状態の液晶表示装置の一部を下
側に配置された基板の配向処理方向と直交する方向から
見た概略断面図である。
【図8】 本発明の実施例の液晶表示装置を構成する反
射層を示した平面図であり、図8(a)は試験例1、試
験例2、図8(b)は試験例3をそれぞれ示している。
【図9】 上記試験例の液晶表示装置における反射層の
開口部の開口縁の全長に対する長辺の長さの割合と黒表
示の反射率との関係を示したグラフである。
【符号の説明】
A 液晶表示装置 1 上基板 2 下基板 3 液晶層 10 カラーフィルター 10T 透過表示用カラーフィルター 10R 反射表示用カラーフィルター 16 反射層 16a 開口部 22 液晶層層厚制御層(絶縁層) 24 傾斜面 25 平坦面 R 反射表示領域 T 透過表示領域
フロントページの続き Fターム(参考) 2H048 BA02 BB02 BB07 BB10 BB44 2H090 HA03 HA07 HC11 HC12 HC18 HD06 JA03 JA09 JB02 LA04 LA20 2H091 FA14Y GA06 GA07 GA13 KA02 LA03 LA11 LA12 LA13 LA18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の基板間に液晶層が挟持されてなる
    液晶表示装置であって、 透過表示に利用される透過表示領域と、反射表示に利用
    される反射表示領域とを含み、少なくとも前記反射表示
    領域に絶縁層を設けることにより、前記透過表示領域に
    おける前記液晶層の層厚よりも前記反射表示領域におけ
    る前記液晶層の層厚を小さくしたものであり、 前記反射表示領域に反射層が形成され、前記反射層に
    は、前記透過表示領域を形成する開口部が備えられ、 前記透過表示領域と前記反射表示領域との境界線の全長
    のうち、前記絶縁層が設けられた側の基板表面の配向処
    理方向とのなす角が0±15度の範囲である部分の長さ
    が、50%以上であることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記境界線の全長のうち、前記絶縁層が
    設けられた側の基板表面の配向処理方向とのなす角が0
    ±15度の範囲である部分の長さが、70%以上である
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記開口部は、前記反射層を窓状に開口
    させることにより形成されたものであることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記開口部が矩形であることを特徴とす
    る請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記開口部が曲線によって囲まれた形状
    であることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装
    置。
  6. 【請求項6】 前記開口部は、前記反射層を帯状に開口
    させることにより形成されたものであることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれか1項
    に記載の液晶表示装置を備えたことを特徴とする電子機
    器。
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