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JP2003252271A - 自転車用表示装置 - Google Patents

自転車用表示装置

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Publication number
JP2003252271A
JP2003252271A JP2002052098A JP2002052098A JP2003252271A JP 2003252271 A JP2003252271 A JP 2003252271A JP 2002052098 A JP2002052098 A JP 2002052098A JP 2002052098 A JP2002052098 A JP 2002052098A JP 2003252271 A JP2003252271 A JP 2003252271A
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JP
Japan
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information
bicycle
display
display device
display unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002052098A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Uno
公二 宇野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP2002052098A priority Critical patent/JP2003252271A/ja
Priority to TW091136715A priority patent/TW576811B/zh
Priority to US10/369,431 priority patent/US7049944B2/en
Priority to CNB031066135A priority patent/CN1297435C/zh
Priority to EP03004461A priority patent/EP1340673A2/en
Publication of JP2003252271A publication Critical patent/JP2003252271A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J50/00Arrangements specially adapted for use on cycles not provided for in main groups B62J1/00 - B62J45/00
    • B62J50/20Information-providing devices
    • B62J50/21Information-providing devices intended to provide information to rider or passenger
    • B62J50/22Information-providing devices intended to provide information to rider or passenger electronic, e.g. displays

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)
  • Indicating Measured Values (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 限られた面積に多くの情報を表示しても情報
を直感的に認識しやすい自転車用表示装置を提供する。 【解決手段】 自転車用の変速制御装置15は、自転車
のフレームに装着され各種の情報を表示するためのもの
であって、フレームに装着可能なブラケット29と、表
示部24と、制御部23とを有している。表示部は、ブ
ラケットに設けられ、受信された第1情報から第3情報
を光学的に表示可能な液晶表示面25と、液晶表示面に
表示される第1情報から第3情報を視認しやすくするた
めのバックライト26とを有している。制御部23は自
転車の走行状態を含む自転車の状態を示す第1情報、走
行中の自転車の周囲の状況を示す第2情報及び自転車の
ライダーの状態を示す第3情報の少なくともひとつを受
信すると、バックライトの色相、彩度及び明度の色の三
要素の少なくともひとつを、受信した情報に応じて変更
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置、特に、
自転車のフレームに装着され各種の情報を表示するため
の自転車用表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】サイクルコンピュータと呼ばれる自転車
用表示装置は、自転車の車速やケイデンス(クランクの
回転速度)などの情報を表示するためのものである。表
示装置には、速度センサやクランク回転センサなどの走
行状態を検出するためのセンサからの走行状態を表すた
とえば車速信号などの走行信号が入力され、入力された
走行信号に基づく情報が表示部に表示される。
【0003】表示部には、視認性をよくするために、発
光ダイオードや、バックライト付き液晶表示器等の発光
体を設けて光学的に走行状態を表示する表示部が用いら
れている。この種の表示装置では、発光体を電源スイッ
チ操作時に点灯したり何らかのスイッチ操作を行ったと
きに点灯したりして視認性を確保している。近年、表示
装置に表示する情報量を多くすることが望まれている。
たとえば、車速やケイデンスに加えて各種の積算距離な
どの走行状態の情報や、現在の変速位置や時刻などの情
報等の多くの情報を表示することが望まれている。この
ため、発光ダイオードの場合には発光ダイオードの数を
増やして発光面積に意味を持たせて情報量の増加に対応
し、液晶表示器の場合には表示内容を増やして情報量の
増加に対応している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
いずれの場合にも基本的には発光体の点灯と消灯との2
つの表示状態の変化又は透光と遮光との2つの表示状態
の変化で走行状態などの情報を表示しているので、多く
の情報を表示したい場合、表示部が受け持つ情報量が乏
しく、面白味に欠けて直感的にその情報を認識しにくい
という問題がある。また、自転車の場合、電源の容量や
表示装置の質量の制限等の要因により表示部の面積が限
定されることが多いので、限られた面積で多くの情報を
表示しようとすると表示される情報が小さくなり、さら
に直感的に情報を認識しにくくなる。
【0005】本発明の課題は、限られた面積に多くの情
報を表示しても情報を直感的に認識しやすい自転車用表
示装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1に係る自転車用表
示装置は、自転車のフレームに装着され各種の情報を表
示するための装置であって、フレームに装着可能なブラ
ケットと、受信手段と、表示部と、色要素変更手段とを
有している。受信手段は、自転車の走行状態を含む自転
車の状態を示す第1情報、走行中の自転車の周囲の状況
を示す第2情報及び自転車のライダーの状態を示す第3
情報の少なくともひとつを受信可能な手段である。表示
部は、ブラケットに設けられ、受信手段で受信された第
1情報から第3情報を光学的に表示可能な情報表示部
と、情報表示部に表示される第1情報から第3情報を視
認しやすくするためのバックライト光源とを有してい
る。色要素変更手段は、バックライト光源の色相、彩度
及び明度の色の三要素の少なくともひとつを、受信手段
で受信した情報に応じて変更する手段である。
【0007】この表示装置では、第1情報から第3情報
のうち受信手段で受信された情報が表示部の情報表示部
にバックライト光源で照明された状態で光学的に表示さ
れる。この情報表示部への表示の際に、受信手段で受信
した情報に応じて、バックライト光源の色の三要素の少
なくともひとつが変更される。たとえば、第2情報とし
ての時刻を受信した場合には、日中と夜間とでバックラ
イト光源の表示色を変更することができる。このよう
に、バックライト光源の色の三要素を受信した情報に応
じて変更することで、限られた面積に多くの情報を表示
しても情報を直感的に認識しやすくなる。なお、ここで
いう第1情報には、たとえば自転車の車速、クランク回
転数、表示装置の電源としての電池の残量、自転車の前
照灯の消灯及び点灯又は光量、発電機から電源を充電す
る場合の充電エネルギー残量、平均速度、積算距離等の
情報が含まれる。第2情報には、たとえば、走行中の道
の傾斜、走行中の周囲の照度、時刻、気象条件(気温、
気圧、湿度)、走行中の自転車の位置(経度、緯度
等)、前方障害物からの距離等の情報が含まれる。第3
情報には、ライダーの脈拍や血圧、消費カロリー、ペダ
ル踏力等の情報が含まれる。
【0008】発明2に係る自転車用表示装置は、発明1
に記載の装置において、情報表示部は、セグメント方式
の液晶表示器である。この場合には、比較的安価でコン
パクトに表示装置を構成できる。発明3に係る自転車用
表示装置は、発明1に記載の装置において、情報表示部
は、ドットマトリックス方式の液晶表示器である。この
場合には、必要な情報だけを柔軟に表示できるととも
に、情報に応じて色付けすることも可能になる。
【0009】発明4に係る自転車用表示装置は、自転車
のフレームに装着され各種の情報を表示するための装置
であって、フレームに装着可能なブラケットと、受信手
段と、表示部と、第1色要素変更手段とを備えている。
受信手段は、自転車の走行状態を含む自転車の状態を示
す第1情報、走行中の自転車の周囲の状況を示す第2情
報及び自転車のライダーの状態を示す第3情報の少なく
ともひとつを受信可能な手段である。表示部は、ブラケ
ットに設けられ、受信手段で受信された第1情報から第
3情報を発光表示可能な情報表示部を有するものであ
る。第1色要素変更手段は、情報表示部の表示色の色
相、彩度及び明度の色の三要素の少なくともひとつを、
受信手段で受信した情報に応じて変更する手段である。
【0010】この表示装置では、第1情報から第3情報
のうち受信手段で受信された情報が表示部の情報表示部
に発光表示される。この情報表示部への表示の際に、受
信手段で受信した情報に応じて、情報表示部の表示色の
色の三要素の少なくともひとつが変更される。たとえ
ば、第2情報としての時刻を受信した場合には、日中と
夜間とで表示色を変更することができる。このように、
情報表示部の色の三要素を受信した情報に応じて変更す
ることで、限られた面積に多くの情報を表示しても情報
を直感的に認識しやすくなる。なお、ここでいう第1情
報から第3情報も発明1と同様な情報である。
【0011】発明5に係る自転車用表示装置は、発明4
に記載の装置において、情報表示部は、第1情報から第
3情報を発光表示可能な複数の発光体を有し、第1色要
素変更手段は、複数の発光体の発光状態を制御すること
により三要素の少なくともひとつを変更する。この場合
には、複数の発光体の発光状態を制御して色の三要素を
変更することにより表示される情報をより直感的に認識
できる。
【0012】発明6に係る自転車用表示装置は、発明5
に記載の装置において、発光体は、発光ダイオード(L
ED)である。この場合には、赤・青・緑の発光ダイオ
ードにより同じ明度で7色の色相を表現できるととも
に、それらの明度あるいはそれぞれの発光時間を制御す
ることでフルカラー表示も可能になる。発明7に係る自
転車用表示装置は、発明5に記載の装置において、発光
体は、エレクトロルミネッセンス体(EL)である。こ
の場合には、低電力で高い輝度をえることができ、視認
性、応答速度、寿命、消費電力の点で優れた情報表示部
を得ることができる。また、無機ELは高輝度の青色発
光体が現在得られていないので無機ELのみでのフルカ
ラー表示は困難であるが、有機ELを用いればフルカラ
ー表示も可能である。
【0013】発明8に係る自転車用表示装置は、発明4
から7のいずれかに記載の装置において、表示部は、情
報表示部に表示される第1から第3情報を視認しやすく
するためのバックライト光源を有し、バックライト光源
の色相、彩度及び明度の色の三要素の少なくともひとつ
を変更する第2色要素変更手段をさらに備える。この場
合には、バックライト光源によって表示部全体の色の三
要素を変化させることによっても情報を表示できる。た
とえば、積算距離の変化により表示色を変更することに
よりどのくらい走行したかを容易に認識できる。このた
め、表示される情報をより直感的に認識できる。
【0014】発明9に係る自転車用表示装置は、発明1
から3及び8のいずれかに記載の装置において、バック
ライト光源は、発光ダイオードである。この場合には、
バックライト光源を発光ダイオードで構成したので、た
とえば、赤・青・緑の発光ダイオードの明度や発光時間
を制御して比較的容易に色相、明度を変えることができ
る。
【0015】発明10に係る自転車用表示装置は、発明
1から3及び8のいずれかに記載の装置において、バッ
クライト光源は、エレクトロルミネッセンス体である。
この場合には、光源を面状に配置できるので、少ない消
費電力で表示部を均一に照明できるとともに、表示装置
の薄型化を図ることもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】<構成>図1に本発明の一実施形
態が搭載された自転車1を示す。自転車1は、マウンテ
ンバイクタイプのスポーツ車であり、主要部としてフレ
ーム2、フロントフォーク3、ハンドル4、前輪5、後
輪6、チェーン7、フロント外装変速装置8、及びリア
外装変速装置9とを備えている。
【0017】フレーム2は自転車1のベースとなるもの
であり、前部にフロントフォーク3、中央下部にフロン
ト外装変速装置8、後部に後輪6とリア外装変速装置9
とを備えている。また、フレーム2の中央上部には走行
者が座るサドル11を備えている。フロントフォーク3
は、フレーム2の前部に斜めに傾いた軸回りに揺動自在
に装着されている部材である。フロントフォーク3の上
部にハンドル4が、下部に前輪5が装着されている。
【0018】図2に示すように、ハンドル4の両端部に
はそれぞれグリップ12a、12bとブレーキレバー1
3a、13bとが設けられている。また、ハンドル4に
おいて、グリップ12a、12b及びブレーキレバー1
3a、13bの内側には変速操作部14a、14bが設
けられている。さらに、ハンドル4の中央部には走行状
態を表示可能な変速制御装置15が装着されており、こ
の変速制御装置15は前輪5に設けられた発電ハブ49
から速度信号が入力されている。発電ハブ49は、前照
灯50に接続されている。
【0019】ブレーキレバー13a、13bは、それぞ
れ前輪5及び後輪6の制動操作を行うものであり、ブレ
ーキレバー13aは後述する前輪ブレーキ16に、ブレ
ーキレバー13bは後述する後輪ブレーキ17にそれぞ
れ接続されている。変速操作部14a、14bは、フロ
ント外装変速装置8及びリア外装変速装置9を変速操作
するためのものである。変速操作部14aには前部上変
速ボタン18aと前部下変速ボタン19aと右手元モー
ドボタン20aとが設けられ、他方の変速操作部14b
には後部上変速ボタン18bと後部下変速ボタン19b
と左手元モードボタン20bとが設けられている。それ
ぞれの上変速ボタン18a、18bは各外装変速装置
8、9の変速段(後述)を一段上段に変速する(シフト
アップする)変速信号を出力する。同様にそれぞれの下
変速ボタン19a、19bは各外装変速装置8、9の変
速段を一段下段へと変速する(シフトダウンする)変速
信号を出力する。また、左右の手元モードボタン20
a,20bは、変速制御装置15の表示部24の表示を
切り換えたり初期設定値を入力したりするためのもので
ある。この両手元モードボタン20a,20bを操作す
ることにより、ハンドル14の握り位置から手を離さず
に表示部24の操作を行うことができる。
【0020】変速制御装置15は、変速操作部14a、
14bにおける変速信号の出力に応じて、フロント外装
変速装置8及びリア外装変速装置9を変速制御するとと
もに両手元モードボタン20a,20bの操作に応じて
表示制御を行うためのものである。この変速制御装置1
5は、図3に示すように、CPU21とメモリ22など
からなる制御部23、現在の変速段や車速などの各種の
情報を表示するセグメント方式の液晶表示面25と液晶
表示面25を背面側から正面するバックライト26とを
有する表示部24、及び時計48を備えている。制御部
23はメモリ22の記憶に応じてCPU21により変速
制御装置15の制御を司るものである。制御部23に
は、前後の上下変速ボタン18a,18b、19a,1
9bと、左右の手元モードボタン20a,20bと、前
照灯50と、発電ハブ49とが接続されている。前照灯
50には、照度センサが設けられており、周囲の照度に
応じて前照灯50のランプがオンオフする。この照度セ
ンサの照度信号は制御部23にも送信される。発電ハブ
49は、前述のように車輪の回転信号を制御部23に送
信する。時計48は、カレンダ機能を有するものであ
り、年月日及び時刻に関するデータを生成可能である。
【0021】また、変速制御装置15は、箱状の制御ケ
ース27に納められており、表示部24がその上面に配
置されている。さらに、変速制御装置15は接続部28
を介してフロント外装変速装置8及びリア外装変速装置
9に接続されている。なお、ケース27は、自転車1の
ハンドル4に装着されたブラケット29に着脱自在に装
着されている。
【0022】ケース27の表面には、図4に示すような
透明な合成樹脂製の表示窓27aが設けられている。液
晶表示面25は、表示窓27aに対向する位置に配置さ
れている。バックライト26は、液晶表示面25の裏面
側に配置されている。バックライト26は、赤、青、緑
の3色の発光ダイオード(LED)からなる発光部26
aと、発光部26aの一端側に設けられ発光部26aで
出力された光を液晶表示面25の全面にわたって拡散す
るための導光板26bとを有している。ケース27の裏
面には、左右の手元モードボタン20a,20bと同様
な機能を有する1対の手元モードボタン(図示せず)が
配置されている。このため、ケース27をブラケット2
9から取り外しても表示部24の表示機能を種々に設定
できる。
【0023】表示部24の液晶表示部25は、自転車の
速度、走行距離、ラップタイム、クランク軸の回転数
(ケイデンス)、外装変速装置のシフト位置等の各種情
報を測定もしくは演算して、表示するものであり、表示
面51が自転車の基準中心面近傍すなわちハンドル4の
中央部等の運転者に見やすい位置にくるように設置され
ている。
【0024】図5は、液晶表示面25の表示面51の表
示内容を示す図である。表示面51には、主数値表示部
52と、副数値表示部53と、内容表示部54と、後ギ
ア段数表示部55と、前ギア表示部56とが設けられて
いる。主数値表示部52と副数値表示部53には自転車
の速度、時刻等の情報を数値により表示する。内容表示
部54は主数値表示部52と副数値表示部53の表示内
容を示すとともに変速モードを表示するものである。た
とえば、「VEL」は走行速度、「DST」は走行距離
あるいは積算距離、「CLK」は時刻、「TIM」は走
行時間、「GEA」はチェンジギア装置のシフト位置を
表示していることを示している。また,「AT」は自動
変速モードに、「MT」は手動変速モードに設定されて
いることを示している。
【0025】速度の単位は「Km/h」と「Mile/
h」とを切り換え可能であり、距離の単位は「Km」と
「Mile」とを切り換え可能である。表示部24の初
期設定において距離の単位を設定することにより、表示
面51の単位表示も設定された単位を表示するものであ
る。後ギア段数表示部55は、リア外装変速装置9のギ
ア段数を表示するものである。後ギア段数表示部55
は、寸法が順次小さくなる円板状表示が左から右に並ん
でいる。これは実際のリア外装変速装置9のギアの有効
径に対応して、配列されているものである。また、表示
部24の初期設定において、前後の外装変速装置8,9
のギア段数を自転車の実際のギア段数に合致するように
設定することができる。例えば、後ギア段数を7段に設
定しておけば、後ギア段数表示部55は左側から7個の
円板状表示が表示され、右側の2個は表示されない。
【0026】前ギア段数表示部56はフロント外装変速
装置8のギア段数を表示するものである。前ギア段数表
示部56は、寸法が順次小さくなる円板状表示が右から
左に並んでいる。初期設定で、前ギア段数を2段に設定
しておけば、前ギア段数表示部56は右側から2個の円
板状表示が表示され、左側の1個は表示されない。この
ように後ギア段数表示部55と前ギア段数表示部56
は、自転車の実際の変速装置8,9のギア配列に対応し
た円板状表示の大小配列となるように配置されているの
で、ギア段数が直感的に一目で分かるものとなってい
る。
【0027】前輪5は、図1に示すように発電ハブ49
がフロントフォーク3の下部に装着されており、上部に
前輪5の制動を行う前輪ブレーキ16を備えている。ま
た、前照灯50がハブ部分に装着されている。後輪6は
ハブ部分がフレーム2の後部に装着され、ハブ部分には
さらにリア外装変速装置9が装着されている。また、後
輪6は上部に後輪の制動を行う後輪ブレーキ17を備え
ている。
【0028】チェーン7は、フロント外装変速装置8と
リア外装変速装置9とに架けられており、フロント外装
変速装置8からの駆動力をリア外装変速装置9に伝達す
るものである。フロント外装変速装置8は、フレーム2
の中央下部に装着されており、チェーン7を介して走行
者による駆動力をリア外装変速装置9に伝達するための
機構部である。フロント外装変速装置8は大小3枚のス
プロケット37とフロントディレーラ33とを有する。
【0029】3枚のスプロケット37はギアクランク3
1に装着されている。ギアクランク31は、走行者がペ
ダル32a、32bを踏み込むことにより回転されるも
のである。ギアクランク31は、クランク軸34、右ク
ランク35、及び左クランク36から構成される。クラ
ンク軸34はフレーム2の中央下部を水平に回転自在に
通されるものである。右クランク35は、一端がクラン
ク軸34の右側に接続されており、3枚のスプロケット
37はこの右クランク35に固定されている。左クラン
ク36は一端がクランク軸34の左側に接続される。右
クランク35及び左クランク36の他端である外側端部
はそれぞれペダル32a、32bを回転自在に有する。
【0030】フロントディレーラ33は、チェーン7を
3枚のスプロケット37のうちの1枚に架けるためのも
のであり、図示しないモータにより移動可能である。ま
た、フロントディレーラ33は変速制御装置の制御によ
り移動する。なお、フロントディレーラ33は図示しな
い変速位置センサにより現在の変速段の位置を検出す
る。
【0031】リア外装変速装置9は、後輪6のハブ部分
周辺に装着されており、チェーン7により伝達されてき
た駆動力を後輪6に伝達するための機構部である。リア
外装変速装置9はリアスプロケットホイール41とリア
ディレーラ42とから構成されている。リアスプロケッ
トホイール41は、大小7枚のスプロケット43からな
っており、後輪6のハブ部分に対して同心に取り付けら
れている。
【0032】リアディレーラ42は、チェーン7を7枚
のスプロケット43のうちの1枚に架けるためのもので
あり、図示しないモータにより移動可能である。また、
リアディレーラ42は変速制御装置15の制御により移
動する。なお、リアディレーラ42は図示しない変速位
置センサにより現在の変速段の位置を検出する。次に制
御部23による表示制御について図6及び図7に示す制
御フローチャートに従って説明する。
【0033】変速制御装置15に電池等が装着により電
源が投入されるとステップS1で初期設定が行われる。
初期設定では主数値表示部52と副数値表示部53は走
行速度および時刻を表示するように設定されている。ス
テップS2では、後述する図7に説明する表示処理が行
われる。ステップS3では、2つの手元モードボタン2
0a,20bによるキー入力かなされたか否かを判断す
る。ステップS4では手動変速モードが選択されたか否
かを判断する。ステップS5では、自動変速処理が選択
されたか否かを判断する。ステップS6では他の指令が
入力されたか否かを判断する。ステップS6での判断が
「No」の場合には、ステップS2に戻る。
【0034】表示処理では、図7のステップS21で時
計48からのデータにより現在時刻が午前6時から午後
4時の間か否かを判断する。現在の時刻がその範囲にあ
る、つまり日中であると判断すると、ステップS22に
移行する。ステップS22では、前照灯50に設けられ
た照度センサの出力から前照灯50のランプが点灯して
いるか否かを判断する。すでに点灯している場合には、
ステップS23に移行し、バックライト26をオレンジ
にする。具体的には赤のLEDと緑のLEDとをともに
オンする。まだ点灯していない場合には、バックライト
26をオフする。これにより、比較的表示部24を視認
しやすい日中の電源の消耗を抑えることができる。これ
らの処理が終了するとステップS28に移行し、速度表
示などの他の表示処理を実行しメインルーチンに戻る。
【0035】ステップS21での判断が「No」のと
き、つまり現在時刻が午前6時から午後4時の範囲にな
いときには、ステップS21からステップS25に移行
する。ステップS25では、現在時刻が午後4時過ぎか
ら午後10時の間か否かを判断する。現在時刻がその範
囲にあるときにはステップS26に移行してランプのオ
ンオフに関わりなくバックライト26をオレンジ表示に
する。
【0036】ステップS25での判断が「No」のと
き、つまり現在時刻が午後4時過ぎから午後10時の範
囲にないときには、ステップS25からステップS27
に移行する。ステップS27では、バックライト26を
ランプのオンオフにかかわらずブルーにする。これによ
り夜間は照明色を変更し、ステップS28に移行する。
このようにバックライト26の色を変更することで情報
の視認性を向上するとともに、電源の無駄な消耗を抑え
ることもできる。
【0037】ステップS3でキー入力と判断すると。ス
テップS7に移行しキー入力処理を実行する。キー入力
処理では、左手元モードボタン20bを何回か押すこと
により、順次、主数値表示部52を走行距離、シフト位
置数値表示、最大速度、平均速度…のように表示を切り
換えることができる。左手元モードボタン20bと右手
元モードボタン20aを同時に押すと、内容表示部54
は「INT」に表示され、初期設定値入力モードとな
る。この初期設定値入力モードでは、左手元モードボタ
ン20bを押して順次初期設定値の種類を切り換えるこ
とにより、距離および速度における単位「Km」と「M
ile」の切り換え、タイヤ外周長の設定、時刻の設
定、前後のチェンジギア装置のギア段数の設定等を行う
ことができる。最初は「Km」と「Mile」の切り換
えであり、既定値の「Km/h」と「Km」が点滅して
いるので、右手元モードボタン20aによって設定単位
が点滅するようにし、左手元モードボタン20bを押し
て決定するとともに次の設定に移行する。
【0038】次は、タイヤ外周長の設定である。設定の
詳細な説明は省略するが、タイヤ外周長の設定が終了す
ると、次は時刻の設定となる。時刻は副数値表示部53
に表示され、左手元モードボタン20bで設定部分を
秒、分、時の順に切り換えながら、右手元モードボタン
20aで所望の数値に設定する。全て設定して左手元モ
ードボタン20aを押せば、時刻の設定を終了し、前後
外装変速装置8,9の変速段数の設定に移行する。
【0039】前後の外装変速装置8,9のギア段数の設
定では、まず後ギア段数表示部55全体が点滅するの
で、右手元モードボタン20aを何回か押し、自転車の
ギア段数と合致する数の円板状表示を点灯させる。設定
が終われば、左手元モードボタン20bを押して前ギア
段数表示部56のギア段数設定に移行する。設定方法は
後ギア段数表示部55の場合と同様である。設定したギ
ア段数はメモリ22に記憶され、再度初期設定を行うま
では記憶したギア段数データが維持される。
【0040】初期設定が全て終了したら、再び左手元モ
ードボタン20bと右手元モードボタン20aを同時に
押すことにより、表示装置15は通常の表示モードとな
る。また、左手元モードボタン20bと右手元モードボ
タン20aを同時に3秒以上押すことにより、液晶表示
面25を初期化し、CPU21もリセットすることがで
きる。
【0041】一方、左手元モードボタン20bを3秒以
上長押しすると、変速モードを自動と手動とに切り換え
できる。手動の場合には内容表示部54に「MT」が表
示され、自動の場合は「AT」が表示される。外装変速
装置の場合は、以上のように後ギア段数表示部55、前
ギア段数表示部56の図形表示の寸法の大小関係をギア
の有効径に対応するように配列すればよいが、自転車が
内装変速装置の場合は、後ギア段数表示部55、前ギア
段数表示部56の図形表示の寸法の大小関係をチェンジ
ギア装置の速比(増速比あるいは減速比)に対応するよ
うに配列すればよい。内装変速装置の自転車においても
外装変速装置の自転車と同様の効果を生じる。
【0042】〔他の実施形態〕 (a)前記実施形態では、バックライトの光源として発
光ダイオードを用いたが、エレクトロルミネッセンス体
を用いてもよい。 (b)前記実施形態では表示部24に液晶表示面25を
用いたが、自身で発光する発光ダイオードやエレクトロ
ルミネッセンス体を用いてもよい。たとえば赤、青、緑
の3色の発光ダイオード60r,60b,60gを用い
た場合、発光ダイオード60r,60b,60gを駆動
する駆動回路70は、図8に示すように、制御部23か
らの信号によりオンオフする各色毎のスイッチ素子Q1
〜Q3と、発光ダイオード60r,60b,60gを確
実に消灯するための接地抵抗R1〜R3と、スイッチ素
子Q1〜Q3と各発光ダイオード60r,60b,60
gとの間に配置された電流制限用の抵抗R4〜R6とを
有している。この場合、図9に示すように、各発光ダイ
オード60r,60b,60gの点灯時間を制御するこ
とにより、色相と及び明度を調整してフルカラー表示も
可能になる。この場合の表示例を図10に示す。図10
では、後ギア段数表示部155及び前ギア段数表示部1
56を棒グラフ表示にしている。また、有機エレクトロ
ルミネッセンス体を用いてもフルカラー表示が実施でき
る。
【0043】(c)前記実施形態では、自転車の周囲の
環境を示す第2情報としての時刻により表示部24の表
示の色相を変更したが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。第1情報には、たとえば自転車の車速、クラ
ンク回転数、表示装置の電源としての電池の残量、自転
車の前照灯の消灯及び点灯又は光量、発電機から電源を
充電する場合の充電エネルギー残量、平均速度、積算距
離等の情報が含まれる。第2情報には、たとえば、走行
中の道の傾斜、走行中の周囲の照度、時刻、気象条件
(気温、気圧、湿度)、走行中の自転車の位置(経度、
緯度等)、前方障害物からの距離等の情報が含まれる。
第3情報には、ライダーの脈拍や血圧、消費カロリー、
ペダル踏力等の情報が含まれる。そして、これらの3種
の情報に応じてバックライトの色の三要素を変更した
り、表示用の発光体の三要素を変更したりする全ての実
施形態を本発明は含む。
【0044】(d)前記実施形態では、液晶表示面とし
てセグメント方式のものを用いたが、ドットマトリック
ス方式のものを用いてもよい。この場合、各種の情報を
さらに視認しやすく表示できる。 (e)前記実施形態では変速制御を行う変速制御装置の
表示部を例に説明したが、各種情報を表示する自転車用
表示装置にも本発明を適用できる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、バックライト光源また
は情報表示部の発光体の色の三要素を受信した情報に応
じて変更することで、限られた面積に多くの情報を表示
しても情報を直感的に認識しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した自転車の側面
図。
【図2】そのハンドル部分の拡大斜視図
【図3】その制御系の構成を示すブロック図。
【図4】変速制御装置を収納するケースの縦断面図。
【図5】液晶表示面の表示内容を示す平面図。
【図6】制御部の制御フローチャート。
【図7】制御部の制御フローチャート。
【図8】他の実施形態のLED駆動回路の構成を示す回
路図。
【図9】LEDの駆動タイミングを示すタイミングチャ
ート。
【図10】その表示内容を示す平面図
【符号の説明】
1 自転車 23 制御部 24 表示部 25 液晶表示面 26 バックライト 29 ブラケット 60r,60g,60b 発光ダイオード
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年11月12日(2002.11.
12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 自転車用表示装置
【特許請求の範囲】
【請求項10】前記発光体は、発光ダイオードである、
請求項に記載の自転車用表示装置。
【請求項11】前記発光体は、エレクトロルミネッセン
ス体である、請求項に記載の自転車用表示装置。
【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置、特に、
自転車のフレームに装着され各種の情報を表示するため
の自転車用表示装置に関する。
【従来の技術】サイクルコンピュータと呼ばれる自転車
用表示装置は、自転車の車速やケイデンス(クランクの
回転速度)などの情報を表示するためのものである。表
示装置には、速度センサやクランク回転センサなどの走
行状態を検出するためのセンサからの走行状態を表すた
とえば車速信号などの走行信号が入力され、入力された
走行信号に基づく情報が表示部に表示される。表示部に
は、視認性をよくするために、発光ダイオードや、バッ
クライト付き液晶表示器等の発光体を設けて光学的に走
行状態を表示する表示部が用いられている。この種の表
示装置では、発光体を電源スイッチ操作時に点灯したり
何らかのスイッチ操作を行ったときに点灯したりして視
認性を確保している。近年、表示装置に表示する情報量
を多くすることが望まれている。たとえば、車速やケイ
デンスに加えて各種の積算距離などの走行状態の情報
や、現在の変速位置や時刻などの情報等の多くの情報を
表示することが望まれている。このため、発光ダイオー
ドの場合には発光ダイオードの数を増やして発光面積に
意味を持たせて情報量の増加に対応し、液晶表示器の場
合には表示内容を増やして情報量の増加に対応してい
る。
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
いずれの場合にも基本的には発光体の点灯と消灯との2
つの表示状態の変化又は透光と遮光との2つの表示状態
の変化で走行状態などの情報を表示しているので、多く
の情報を表示したい場合、表示部が受け持つ情報量が乏
しく、面白味に欠けて直感的にその情報を認識しにくい
という問題がある。また、自転車の場合、電源の容量や
表示装置の質量の制限等の要因により表示部の面積が限
定されることが多いので、限られた面積で多くの情報を
表示しようとすると表示される情報が小さくなり、さら
に直感的に情報を認識しにくくなる。本発明の課題は、
限られた面積に多くの情報を表示しても情報を直感的に
認識しやすい自転車用表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】発明1に係る自転車用表
示装置は、自転車のフレームに装着され各種の情報を表
示するための装置であって、フレームに装着可能なブラ
ケットと、受信手段と、表示部と、色要素変更手段とを
有している。受信手段は、自転車の走行状態を含む自転
車の状態を示す第1情報、走行中の自転車の周囲の状況
を示す第2情報及び自転車のライダーの状態を示す第3
情報の少なくともひとつを受信可能な手段である。表示
部は、ブラケットに設けられ、受信手段で受信された第
1情報から第3情報を光学的に表示可能な情報表示部
と、情報表示部に表示される第1情報から第3情報を視
認しやすくするためのバックライト光源とを有してい
る。色要素変更手段は、バックライト光源の色相、彩度
及び明度の色の三要素の少なくともひとつを、受信手段
で受信した情報に応じて変更する手段である。この表示
装置では、第1情報から第3情報のうち受信手段で受信
された情報が表示部の情報表示部にバックライト光源で
照明された状態で光学的に表示される。この情報表示部
への表示の際に、受信手段で受信した情報に応じて、バ
ックライト光源の色の三要素の少なくともひとつが変更
される。たとえば、第2情報としての時刻を受信した場
合には、日中と夜間とでバックライト光源の表示色を変
更することができる。このように、バックライト光源の
色の三要素を受信した情報に応じて変更することで、限
られた面積に多くの情報を表示しても情報を直感的に認
識しやすくなる。なお、ここでいう第1情報には、たと
えば自転車の車速、クランク回転数、表示装置の電源と
しての電池の残量、自転車の前照灯の消灯及び点灯又は
光量、発電機から電源を充電する場合の充電エネルギー
残量、平均速度、積算距離等の情報が含まれる。第2情
報には、たとえば、走行中の道の傾斜、走行中の周囲の
照度、時刻、気象条件(気温、気圧、湿度)、走行中の
自転車の位置(経度、緯度等)、前方障害物からの距離
等の情報が含まれる。第3情報には、ライダーの脈拍や
血圧、消費カロリー、ペダル踏力等の情報が含まれる。
発明2に係る自転車用表示装置は、発明1に記載の装置
において、情報表示部は、セグメント方式の液晶表示器
である。この場合には、比較的安価でコンパクトに表示
装置を構成できる。発明3に係る自転車用表示装置は、
発明1に記載の装置において、情報表示部は、ドットマ
トリックス方式の液晶表示器である。この場合には、必
要な情報だけを柔軟に表示できるとともに、情報に応じ
て色付けすることも可能になる。発明4に係る自転車用
表示装置は、自転車のフレームに装着され各種の情報を
表示するための装置であって、フレームに装着可能なブ
ラケットと、受信手段と、表示部と、第1色要素変更手
段とを備えている。受信手段は、自転車の走行状態を含
む自転車の状態を示す第1情報、走行中の自転車の周囲
の状況を示す第2情報及び自転車のライダーの状態を示
す第3情報の少なくともひとつを受信可能な手段であ
る。表示部は、ブラケットに設けられ、受信手段で受信
された第1情報から第3情報を発光表示可能な情報表示
部を有するものである。第1色要素変更手段は、情報表
示部の表示色の色相、彩度及び明度の色の三要素の少な
くともひとつを、受信手段で受信した情報に応じて変更
する手段である。この表示装置では、第1情報から第3
情報のうち受信手段で受信された情報が表示部の情報表
示部に発光表示される。この情報表示部への表示の際
に、受信手段で受信した情報に応じて、情報表示部の表
示色の色の三要素の少なくともひとつが変更される。た
とえば、第2情報としての時刻を受信した場合には、日
中と夜間とで表示色を変更することができる。このよう
に、情報表示部の色の三要素を受信した情報に応じて変
更することで、限られた面積に多くの情報を表示しても
情報を直感的に認識しやすくなる。なお、ここでいう第
1情報から第3情報も発明1と同様な情報である。発明
5に係る自転車用表示装置は、発明4に記載の装置にお
いて、情報表示部は、第1情報から第3情報を発光表示
可能な複数の発光体を有し、第1色要素変更手段は、複
数の発光体の発光状態を制御することにより三要素の少
なくともひとつを変更する。この場合には、複数の発光
体の発光状態を制御して色の三要素を変更することによ
り表示される情報をより直感的に認識できる。発明6に
係る自転車用表示装置は、発明5に記載の装置におい
て、発光体は、発光ダイオード(LED)である。この
場合には、赤・青・緑の発光ダイオードにより同じ明度
で7色の色相を表現できるとともに、それらの明度ある
いはそれぞれの発光時間を制御することでフルカラー表
示も可能になる。発明7に係る自転車用表示装置は、発
明5に記載の装置において、発光体は、エレクトロルミ
ネッセンス体(EL)である。この場合には、低電力で
高い輝度をえることができ、視認性、応答速度、寿命、
消費電力の点で優れた情報表示部を得ることができる。
また、無機ELは高輝度の青色発光体が現在得られてい
ないので無機ELのみでのフルカラー表示は困難である
が、有機ELを用いればフルカラー表示も可能である。
発明8に係る自転車用表示装置は、発明4から7のいず
れかに記載の装置において、表示部は、情報表示部に表
示される第1から第3情報を視認しやすくするためのバ
ックライト光源を有し、バックライト光源の色相、彩度
及び明度の色の三要素の少なくともひとつを変更する第
2色要素変更手段をさらに備える。この場合には、バッ
クライト光源によって表示部全体の色の三要素を変化さ
せることによっても情報を表示できる。たとえば、積算
距離の変化により表示色を変更することによりどのくら
い走行したかを容易に認識できる。このため、表示され
る情報をより直感的に認識できる。発明9に係る自転車
用表示装置は、発明1から3及び8のいずれかに記載の
装置において、バックライト光源は、色相が異なる複数
の発光体を含み、色要素変更手段又は第2色要素変更手
段は、複数の発光体の発光状態を制御することで色の三
要素の少なくともひとつを変更する。発明10に係る自
転車用表示装置は、発明に記載の装置において、発光
は、発光ダイオードである。この場合には、バックラ
イト光源を発光ダイオードで構成したので、たとえば、
赤・青・緑の発光ダイオードの明度や発光時間を制御し
て比較的容易に色相、明度を変えることができる。発明
11に係る自転車用表示装置は、発明に記載の装置に
おいて、発光体は、エレクトロルミネッセンス体であ
る。この場合には、光源を面状に配置できるので、少な
い消費電力で表示部を均一に照明できるとともに、表示
装置の薄型化を図ることもできる。発明12に係る自転
車用表示装置は、発明9から11のいずれかに記載の装
置において、色要素変更手段又は第2色要素変更手段
は、発光させる発光体を受信した情報で切り換えること
により発光状態の制御を行う。発明13に係る自転車用
表示装置は、発明9から11のいずれかに記載の装置に
おいて、色要素変更手段又は第2色要素変更手段は、発
光させる発光体の点灯時間を制御することで発光状態の
制御を行う。発明14に係る自転車用表示装置は、発明
1から13のいずれかに記載の装置において、受信手段
は、自転車の車速を示す第1情報を受信する。発明15
に係る自転車用表示装置は、発明1から14のいずれか
に記載の装置において、色要素変更手段、第1色要素変
更手段及び第2色要素変更手段の少なくともいずれか
は、三要素としての色相を受信手段で受信した情報に応
じて変更する。発明16に係る自転車用表示装置は、自
転車のフレームに装着され各種の情報を表示するための
装置であって、フレームに装着可能なブラケットと、受
信手段と、表示部とを備えている。受信手段は、自転車
の走行状態を含む自転車の状態を示す第1情報、走行中
の自転車の周囲の状況を示す第2情報及び自転車のライ
ダーの状態を示す第3情報のうち第1情報と第2情報及
び第3情報の少なくともひとつとを受信可能な少手段で
ある。表示部は、ブラケットに設けられ、受信手段で受
信された第1情報から第3情報を光学的に表示可能な情
報表示部と、情報表示部に表示される第1情報から第3
情報を視認しやすくするための色相が異なる複数の発光
体を含むバックライト光源とを有している。この表示装
置は、バックライト光源の複数の発光体のいずれかを受
信手段で受信した第1情報である自転車の走行速度に応
じて発光させる。
【発明の実施の形態】<構成>図1に本発明の一実施形
態が搭載された自転車1を示す。自転車1は、マウンテ
ンバイクタイプのスポーツ車であり、主要部としてフレ
ーム2、フロントフォーク3、ハンドル4、前輪5、後
輪6、チェーン7、フロント外装変速装置8、及びリア
外装変速装置9とを備えている。フレーム2は自転車1
のベースとなるものであり、前部にフロントフォーク
3、中央下部にフロント外装変速装置8、後部に後輪6
とリア外装変速装置9とを備えている。また、フレーム
2の中央上部には走行者が座るサドル11を備えてい
る。フロントフォーク3は、フレーム2の前部に斜めに
傾いた軸回りに揺動自在に装着されている部材である。
フロントフォーク3の上部にハンドル4が、下部に前輪
5が装着されている。図2に示すように、ハンドル4の
両端部にはそれぞれグリップ12a、12bとブレーキ
レバー13a、13bとが設けられている。また、ハン
ドル4において、グリップ12a、12b及びブレーキ
レバー13a、13bの内側には変速操作部14a、1
4bが設けられている。さらに、ハンドル4の中央部に
は走行状態を表示可能な変速制御装置15が装着されて
おり、この変速制御装置15は前輪5に設けられた発電
ハブ49から速度信号が入力されている。発電ハブ49
は、前照灯50に接続されている。ブレーキレバー13
a、13bは、それぞれ前輪5及び後輪6の制動操作を
行うものであり、ブレーキレバー13aは後述する前輪
ブレーキ16に、ブレーキレバー13bは後述する後輪
ブレーキ17にそれぞれ接続されている。変速操作部1
4a、14bは、フロント外装変速装置8及びリア外装
変速装置9を変速操作するためのものである。変速操作
部14aには前部上変速ボタン18aと前部下変速ボタ
ン19aと右手元モードボタン20aとが設けられ、他
方の変速操作部14bには後部上変速ボタン18bと後
部下変速ボタン19bと左手元モードボタン20bとが
設けられている。それぞれの上変速ボタン18a、18
bは各外装変速装置8、9の変速段(後述)を一段上段
に変速する(シフトアップする)変速信号を出力する。
同様にそれぞれの下変速ボタン19a、19bは各外装
変速装置8、9の変速段を一段下段へと変速する(シフ
トダウンする)変速信号を出力する。また、左右の手元
モードボタン20a,20bは、変速制御装置15の表
示部24の表示を切り換えたり初期設定値を入力したり
するためのものである。この両手元モードボタン20
a,20bを操作することにより、ハンドル14の握り
位置から手を離さずに表示部24の操作を行うことがで
きる。変速制御装置15は、変速操作部14a、14b
における変速信号の出力に応じて、フロント外装変速装
置8及びリア外装変速装置9を変速制御するとともに両
手元モードボタン20a,20bの操作に応じて表示制
御を行うためのものである。この変速制御装置15は、
図3に示すように、CPU21とメモリ22などからな
る制御部23、現在の変速段や車速などの各種の情報を
表示するセグメント方式の液晶表示面25と液晶表示面
25を背面側から正面するバックライト26とを有する
表示部24、及び時計48を備えている。制御部23は
メモリ22の記憶に応じてCPU21により変速制御装
置15の制御を司るものである。制御部23には、前後
の上下変速ボタン18a,18b、19a,19bと、
左右の手元モードボタン20a,20bと、前照灯50
と、発電ハブ49とが接続されている。前照灯50に
は、照度センサが設けられており、周囲の照度に応じて
前照灯50のランプがオンオフする。この照度センサの
照度信号は制御部23にも送信される。発電ハブ49
は、前述のように車輪の回転信号を制御部23に送信す
る。時計48は、カレンダ機能を有するものであり、年
月日及び時刻に関するデータを生成可能である。また、
変速制御装置15は、箱状の制御ケース27に納められ
ており、表示部24がその上面に配置されている。さら
に、変速制御装置15は接続部28を介してフロント外
装変速装置8及びリア外装変速装置9に接続されてい
る。なお、ケース27は、自転車1のハンドル4に装着
されたブラケット29に着脱自在に装着されている。ケ
ース27の表面には、図4に示すような透明な合成樹脂
製の表示窓27aが設けられている。液晶表示面25
は、表示窓27aに対向する位置に配置されている。バ
ックライト26は、液晶表示面25の裏面側に配置され
ている。バックライト26は、赤、青、緑の3色の発光
ダイオード(LED)からなる発光部26aと、発光部
26aの一端側に設けられ発光部26aで出力された光
を液晶表示面25の全面にわたって拡散するための導光
板26bとを有している。ケース27の裏面には、左右
の手元モードボタン20a,20bと同様な機能を有す
る1対の手元モードボタン(図示せず)が配置されてい
る。このため、ケース27をブラケット29から取り外
しても表示部24の表示機能を種々に設定できる。表示
部24の液晶表示部25は、自転車の速度、走行距離、
ラップタイム、クランク軸の回転数(ケイデンス)、外
装変速装置のシフト位置等の各種情報を測定もしくは演
算して、表示するものであり、表示面51が自転車の基
準中心面近傍すなわちハンドル4の中央部等の運転者に
見やすい位置にくるように設置されている。図5は、液
晶表示面25の表示面51の表示内容を示す図である。
表示面51には、主数値表示部52と、副数値表示部5
3と、内容表示部54と、後ギア段数表示部55と、前
ギア表示部56とが設けられている。主数値表示部52
と副数値表示部53には自転車の速度、時刻等の情報を
数値により表示する。内容表示部54は主数値表示部5
2と副数値表示部53の表示内容を示すとともに変速モ
ードを表示するものである。たとえば、「VEL」は走
行速度、「DST」は走行距離あるいは積算距離、「C
LK」は時刻、「TIM」は走行時間、「GEA」はチ
ェンジギア装置のシフト位置を表示していることを示し
ている。また,「AT」は自動変速モードに、「MT」
は手動変速モードに設定されていることを示している。
速度の単位は「Km/h」と「Mile/h」とを切り
換え可能であり、距離の単位は「Km」と「Mile」
とを切り換え可能である。表示部24の初期設定におい
て距離の単位を設定することにより、表示面51の単位
表示も設定された単位を表示するものである。後ギア段
数表示部55は、リア外装変速装置9のギア段数を表示
するものである。後ギア段数表示部55は、寸法が順次
小さくなる円板状表示が左から右に並んでいる。これは
実際のリア外装変速装置9のギアの有効径に対応して、
配列されているものである。また、表示部24の初期設
定において、前後の外装変速装置8,9のギア段数を自
転車の実際のギア段数に合致するように設定することが
できる。例えば、後ギア段数を7段に設定しておけば、
後ギア段数表示部55は左側から7個の円板状表示が表
示され、右側の2個は表示されない。前ギア段数表示部
56はフロント外装変速装置8のギア段数を表示するも
のである。前ギア段数表示部56は、寸法が順次小さく
なる円板状表示が右から左に並んでいる。初期設定で、
前ギア段数を2段に設定しておけば、前ギア段数表示部
56は右側から2個の円板状表示が表示され、左側の1
個は表示されない。このように後ギア段数表示部55と
前ギア段数表示部56は、自転車の実際の変速装置8,
9のギア配列に対応した円板状表示の大小配列となるよ
うに配置されているので、ギア段数が直感的に一目で分
かるものとなっている。前輪5は、図1に示すように発
電ハブ49がフロントフォーク3の下部に装着されてお
り、上部に前輪5の制動を行う前輪ブレーキ16を備え
ている。また、前照灯50がハブ部分に装着されてい
る。後輪6はハブ部分がフレーム2の後部に装着され、
ハブ部分にはさらにリア外装変速装置9が装着されてい
る。また、後輪6は上部に後輪の制動を行う後輪ブレー
キ17を備えている。チェーン7は、フロント外装変速
装置8とリア外装変速装置9とに架けられており、フロ
ント外装変速装置8からの駆動力をリア外装変速装置9
に伝達するものである。フロント外装変速装置8は、フ
レーム2の中央下部に装着されており、チェーン7を介
して走行者による駆動力をリア外装変速装置9に伝達す
るための機構部である。フロント外装変速装置8は大小
3枚のスプロケット37とフロントディレーラ33とを
有する。3枚のスプロケット37はギアクランク31に
装着されている。ギアクランク31は、走行者がペダル
32a、32bを踏み込むことにより回転されるもので
ある。ギアクランク31は、クランク軸34、右クラン
ク35、及び左クランク36から構成される。クランク
軸34はフレーム2の中央下部を水平に回転自在に通さ
れるものである。右クランク35は、一端がクランク軸
34の右側に接続されており、3枚のスプロケット37
はこの右クランク35に固定されている。左クランク3
6は一端がクランク軸34の左側に接続される。右クラ
ンク35及び左クランク36の他端である外側端部はそ
れぞれペダル32a、32bを回転自在に有する。フロ
ントディレーラ33は、チェーン7を3枚のスプロケッ
ト37のうちの1枚に架けるためのものであり、図示し
ないモータにより移動可能である。また、フロントディ
レーラ33は変速制御装置の制御により移動する。な
お、フロントディレーラ33は図示しない変速位置セン
サにより現在の変速段の位置を検出する。リア外装変速
装置9は、後輪6のハブ部分周辺に装着されており、チ
ェーン7により伝達されてきた駆動力を後輪6に伝達す
るための機構部である。リア外装変速装置9はリアスプ
ロケットホイール41とリアディレーラ42とから構成
されている。リアスプロケットホイール41は、大小7
枚のスプロケット43からなっており、後輪6のハブ部
分に対して同心に取り付けられている。リアディレーラ
42は、チェーン7を7枚のスプロケット43のうちの
1枚に架けるためのものであり、図示しないモータによ
り移動可能である。また、リアディレーラ42は変速制
御装置15の制御により移動する。なお、リアディレー
ラ42は図示しない変速位置センサにより現在の変速段
の位置を検出する。次に制御部23による表示制御につ
いて図6及び図7に示す制御フローチャートに従って説
明する。変速制御装置15に電池等が装着により電源が
投入されるとステップS1で初期設定が行われる。初期
設定では主数値表示部52と副数値表示部53は走行速
度および時刻を表示するように設定されている。ステッ
プS2では、後述する図7に説明する表示処理が行われ
る。ステップS3では、2つの手元モードボタン20
a,20bによるキー入力かなされたか否かを判断す
る。ステップS4では手動変速モードが選択されたか否
かを判断する。ステップS5では、自動変速処理が選択
されたか否かを判断する。ステップS6では他の指令が
入力されたか否かを判断する。ステップS6での判断が
「No」の場合には、ステップS2に戻る。表示処理で
は、図7のステップS21で時計48からのデータによ
り現在時刻が午前6時から午後4時の間か否かを判断す
る。現在の時刻がその範囲にある、つまり日中であると
判断すると、ステップS22に移行する。ステップS2
2では、前照灯50に設けられた照度センサの出力から
前照灯50のランプが点灯しているか否かを判断する。
すでに点灯している場合には、ステップS23に移行
し、バックライト26をオレンジにする。具体的には赤
のLEDと緑のLEDとをともにオンする。まだ点灯し
ていない場合には、バックライト26をオフする。これ
により、比較的表示部24を視認しやすい日中の電源の
消耗を抑えることができる。これらの処理が終了すると
ステップS28に移行し、速度表示などの他の表示処理
を実行しメインルーチンに戻る。ステップS21での判
断が「No」のとき、つまり現在時刻が午前6時から午
後4時の範囲にないときには、ステップS21からステ
ップS25に移行する。ステップS25では、現在時刻
が午後4時過ぎから午後10時の間か否かを判断する。
現在時刻がその範囲にあるときにはステップS26に移
行してランプのオンオフに関わりなくバックライト26
をオレンジ表示にする。ステップS25での判断が「N
o」のとき、つまり現在時刻が午後4時過ぎから午後1
0時の範囲にないときには、ステップS25からステッ
プS27に移行する。ステップS27では、バックライ
ト26をランプのオンオフにかかわらずブルーにする。
これにより夜間は照明色を変更し、ステップS28に移
行する。このようにバックライト26の色を変更するこ
とで情報の視認性を向上するとともに、電源の無駄な消
耗を抑えることもできる。ステップS3でキー入力と判
断すると。ステップS7に移行しキー入力処理を実行す
る。キー入力処理では、左手元モードボタン20bを何
回か押すことにより、順次、主数値表示部52を走行距
離、シフト位置数値表示、最大速度、平均速度…のよう
に表示を切り換えることができる。左手元モードボタン
20bと右手元モードボタン20aを同時に押すと、内
容表示部54は「INT」に表示され、初期設定値入力
モードとなる。この初期設定値入力モードでは、左手元
モードボタン20bを押して順次初期設定値の種類を切
り換えることにより、距離および速度における単位「K
m」と「Mile」の切り換え、タイヤ外周長の設定、
時刻の設定、前後のチェンジギア装置のギア段数の設定
等を行うことができる。最初は「Km」と「Mile」
の切り換えであり、既定値の「Km/h」と「Km」が
点滅しているので、右手元モードボタン20aによって
設定単位が点滅するようにし、左手元モードボタン20
bを押して決定するとともに次の設定に移行する。次
は、タイヤ外周長の設定である。設定の詳細な説明は省
略するが、タイヤ外周長の設定が終了すると、次は時刻
の設定となる。時刻は副数値表示部53に表示され、左
手元モードボタン20bで設定部分を秒、分、時の順に
切り換えながら、右手元モードボタン20aで所望の数
値に設定する。全て設定して左手元モードボタン20a
を押せば、時刻の設定を終了し、前後外装変速装置8,
9の変速段数の設定に移行する。前後の外装変速装置
8,9のギア段数の設定では、まず後ギア段数表示部5
5全体が点滅するので、右手元モードボタン20aを何
回か押し、自転車のギア段数と合致する数の円板状表示
を点灯させる。設定が終われば、左手元モードボタン2
0bを押して前ギア段数表示部56のギア段数設定に移
行する。設定方法は後ギア段数表示部55の場合と同様
である。設定したギア段数はメモリ22に記憶され、再
度初期設定を行うまでは記憶したギア段数データが維持
される。初期設定が全て終了したら、再び左手元モード
ボタン20bと右手元モードボタン20aを同時に押す
ことにより、表示装置15は通常の表示モードとなる。
また、左手元モードボタン20bと右手元モードボタン
20aを同時に3秒以上押すことにより、液晶表示面2
5を初期化し、CPU21もリセットすることができ
る。一方、左手元モードボタン20bを3秒以上長押し
すると、変速モードを自動と手動とに切り換えできる。
手動の場合には内容表示部54に「MT」が表示され、
自動の場合は「AT」が表示される。外装変速装置の場
合は、以上のように後ギア段数表示部55、前ギア段数
表示部56の図形表示の寸法の大小関係をギアの有効径
に対応するように配列すればよいが、自転車が内装変速
装置の場合は、後ギア段数表示部55、前ギア段数表示
部56の図形表示の寸法の大小関係をチェンジギア装置
の速比(増速比あるいは減速比)に対応するように配列
すればよい。内装変速装置の自転車においても外装変速
装置の自転車と同様の効果を生じる。 〔他の実施形態〕 (a)前記実施形態では、バックライトの光源として発
光ダイオードを用いたが、エレクトロルミネッセンス体
を用いてもよい。 (b)前記実施形態では表示部24に液晶表示面25を
用いたが、自身で発光する発光ダイオードやエレクトロ
ルミネッセンス体を用いてもよい。たとえば赤、青、緑
の3色の発光ダイオード60r,60b,60gを用い
た場合、発光ダイオード60r,60b,60gを駆動
する駆動回路70は、図8に示すように、制御部23か
らの信号によりオンオフする各色毎のスイッチ素子Q1
〜Q3と、発光ダイオード60r,60b,60gを確
実に消灯するための接地抵抗R1〜R3と、スイッチ素
子Q1〜Q3と各発光ダイオード60r,60b,60
gとの間に配置された電流制限用の抵抗R4〜R6とを
有している。この場合、図9に示すように、各発光ダイ
オード60r,60b,60gの点灯時間を制御するこ
とにより、色相と及び明度を調整してフルカラー表示も
可能になる。この場合の表示例を図10に示す。図10
では、後ギア段数表示部155及び前ギア段数表示部1
56を棒グラフ表示にしている。また、有機エレクトロ
ルミネッセンス体を用いてもフルカラー表示が実施でき
る。 (c)前記実施形態では、自転車の周囲の環境を示す第
2情報としての時刻により表示部24の表示の色相を変
更したが、本発明はこれに限定されるものではない。第
1情報には、たとえば自転車の車速、クランク回転数、
表示装置の電源としての電池の残量、自転車の前照灯の
消灯及び点灯又は光量、発電機から電源を充電する場合
の充電エネルギー残量、平均速度、積算距離等の情報が
含まれる。第2情報には、たとえば、走行中の道の傾
斜、走行中の周囲の照度、時刻、気象条件(気温、気
圧、湿度)、走行中の自転車の位置(経度、緯度等)、
前方障害物からの距離等の情報が含まれる。第3情報に
は、ライダーの脈拍や血圧、消費カロリー、ペダル踏力
等の情報が含まれる。そして、これらの3種の情報に応
じてバックライトの色の三要素を変更したり、表示用の
発光体の三要素を変更したりする全ての実施形態を本発
明は含む。 (d)前記実施形態では、液晶表示面としてセグメント
方式のものを用いたが、ドットマトリックス方式のもの
を用いてもよい。この場合、各種の情報をさらに視認し
やすく表示できる。 (e)前記実施形態では変速制御を行う変速制御装置の
表示部を例に説明したが、各種情報を表示する自転車用
表示装置にも本発明を適用できる。
【発明の効果】本発明によれば、バックライト光源また
は情報表示部の発光体の色の三要素を受信した情報に応
じて変更することで、限られた面積に多くの情報を表示
しても情報を直感的に認識しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した自転車の側面
図。
【図2】そのハンドル部分の拡大斜視図
【図3】その制御系の構成を示すブロック図。
【図4】変速制御装置を収納するケースの縦断面図。
【図5】液晶表示面の表示内容を示す平面図。
【図6】制御部の制御フローチャート。
【図7】制御部の制御フローチャート。
【図8】他の実施形態のLED駆動回路の構成を示す回
路図。
【図9】LEDの駆動タイミングを示すタイミングチャ
ート。
【図10】その表示内容を示す平面図
【符号の説明】 1 自転車 23 制御部 24 表示部 25 液晶表示面 26 バックライト 29 ブラケット 60r,60g,60b 発光ダイオード ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年11月13日(2002.11.
13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 自転車用表示装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置、特に、
自転車のフレームに装着され各種の情報を表示するため
の自転車用表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】サイクルコンピュータと呼ばれる自転車
用表示装置は、自転車の車速やケイデンス(クランクの
回転速度)などの情報を表示するためのものである。表
示装置には、速度センサやクランク回転センサなどの走
行状態を検出するためのセンサからの走行状態を表すた
とえば車速信号などの走行信号が入力され、入力された
走行信号に基づく情報が表示部に表示される。
【0003】表示部には、視認性をよくするために、発
光ダイオードや、バックライト付き液晶表示器等の発光
体を設けて光学的に走行状態を表示する表示部が用いら
れている。この種の表示装置では、発光体を電源スイッ
チ操作時に点灯したり何らかのスイッチ操作を行ったと
きに点灯したりして視認性を確保している。近年、表示
装置に表示する情報量を多くすることが望まれている。
たとえば、車速やケイデンスに加えて各種の積算距離な
どの走行状態の情報や、現在の変速位置や時刻などの情
報等の多くの情報を表示することが望まれている。この
ため、発光ダイオードの場合には発光ダイオードの数を
増やして発光面積に意味を持たせて情報量の増加に対応
し、液晶表示器の場合には表示内容を増やして情報量の
増加に対応している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
いずれの場合にも基本的には発光体の点灯と消灯との2
つの表示状態の変化又は透光と遮光との2つの表示状態
の変化で走行状態などの情報を表示しているので、多く
の情報を表示したい場合、表示部が受け持つ情報量が乏
しく、面白味に欠けて直感的にその情報を認識しにくい
という問題がある。また、自転車の場合、電源の容量や
表示装置の質量の制限等の要因により表示部の面積が限
定されることが多いので、限られた面積で多くの情報を
表示しようとすると表示される情報が小さくなり、さら
に直感的に情報を認識しにくくなる。
【0005】本発明の課題は、限られた面積に多くの情
報を表示しても情報を直感的に認識しやすい自転車用表
示装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1に係る自転車用表
示装置は、自転車のフレームに装着され各種の情報を表
示するための装置であって、フレームに装着可能なブラ
ケットと、受信手段と、表示部と、色要素変更手段とを
有している。受信手段は、自転車の走行状態を含む自転
車の状態を示す第1情報、走行中の自転車の周囲の状況
を示す第2情報及び自転車のライダーの状態を示す第3
情報の少なくともひとつを受信可能な手段である。表示
部は、ブラケットに設けられ、受信手段で受信された第
1情報から第3情報を光学的に表示可能な情報表示部
と、情報表示部に表示される第1情報から第3情報を視
認しやすくするためのバックライト光源とを有してい
る。色要素変更手段は、バックライト光源の色相、彩度
及び明度の色の三要素の少なくともひとつを、受信手段
で受信した情報に応じて変更する手段である。
【0007】この表示装置では、第1情報から第3情報
のうち受信手段で受信された情報が表示部の情報表示部
にバックライト光源で照明された状態で光学的に表示さ
れる。この情報表示部への表示の際に、受信手段で受信
した情報に応じて、バックライト光源の色の三要素の少
なくともひとつが変更される。たとえば、第2情報とし
ての時刻を受信した場合には、日中と夜間とでバックラ
イト光源の表示色を変更することができる。このよう
に、バックライト光源の色の三要素を受信した情報に応
じて変更することで、限られた面積に多くの情報を表示
しても情報を直感的に認識しやすくなる。なお、ここで
いう第1情報には、たとえば自転車の車速、クランク回
転数、表示装置の電源としての電池の残量、自転車の前
照灯の消灯及び点灯又は光量、発電機から電源を充電す
る場合の充電エネルギー残量、平均速度、積算距離等の
情報が含まれる。第2情報には、たとえば、走行中の道
の傾斜、走行中の周囲の照度、時刻、気象条件(気温、
気圧、湿度)、走行中の自転車の位置(経度、緯度
等)、前方障害物からの距離等の情報が含まれる。第3
情報には、ライダーの脈拍や血圧、消費カロリー、ペダ
ル踏力等の情報が含まれる。
【0008】発明2に係る自転車用表示装置は、発明1
に記載の装置において、情報表示部は、セグメント方式
の液晶表示器である。この場合には、比較的安価でコン
パクトに表示装置を構成できる。発明3に係る自転車用
表示装置は、発明1に記載の装置において、情報表示部
は、ドットマトリックス方式の液晶表示器である。この
場合には、必要な情報だけを柔軟に表示できるととも
に、情報に応じて色付けすることも可能になる。
【0009】発明4に係る自転車用表示装置は、自転車
のフレームに装着され各種の情報を表示するための装置
であって、フレームに装着可能なブラケットと、受信手
段と、表示部と、第1色要素変更手段とを備えている。
受信手段は、自転車の走行状態を含む自転車の状態を示
す第1情報、走行中の自転車の周囲の状況を示す第2情
報及び自転車のライダーの状態を示す第3情報の少なく
ともひとつを受信可能な手段である。表示部は、ブラケ
ットに設けられ、受信手段で受信された第1情報から第
3情報を発光表示可能な情報表示部を有するものであ
る。第1色要素変更手段は、情報表示部の表示色の色
相、彩度及び明度の色の三要素の少なくともひとつを、
受信手段で受信した情報に応じて変更する手段である。
【0010】この表示装置では、第1情報から第3情報
のうち受信手段で受信された情報が表示部の情報表示部
に発光表示される。この情報表示部への表示の際に、受
信手段で受信した情報に応じて、情報表示部の表示色の
色の三要素の少なくともひとつが変更される。たとえ
ば、第2情報としての時刻を受信した場合には、日中と
夜間とで表示色を変更することができる。このように、
情報表示部の色の三要素を受信した情報に応じて変更す
ることで、限られた面積に多くの情報を表示しても情報
を直感的に認識しやすくなる。なお、ここでいう第1情
報から第3情報も発明1と同様な情報である。
【0011】発明5に係る自転車用表示装置は、発明4
に記載の装置において、情報表示部は、第1情報から第
3情報を発光表示可能な複数の発光体を有し、第1色要
素変更手段は、複数の発光体の発光状態を制御すること
により三要素の少なくともひとつを変更する。この場合
には、複数の発光体の発光状態を制御して色の三要素を
変更することにより表示される情報をより直感的に認識
できる。
【0012】発明6に係る自転車用表示装置は、発明5
に記載の装置において、発光体は、発光ダイオード(L
ED)である。この場合には、赤・青・緑の発光ダイオ
ードにより同じ明度で7色の色相を表現できるととも
に、それらの明度あるいはそれぞれの発光時間を制御す
ることでフルカラー表示も可能になる。発明7に係る自
転車用表示装置は、発明5に記載の装置において、発光
体は、エレクトロルミネッセンス体(EL)である。こ
の場合には、低電力で高い輝度をえることができ、視認
性、応答速度、寿命、消費電力の点で優れた情報表示部
を得ることができる。また、無機ELは高輝度の青色発
光体が現在得られていないので無機ELのみでのフルカ
ラー表示は困難であるが、有機ELを用いればフルカラ
ー表示も可能である。
【0013】発明8に係る自転車用表示装置は、発明4
から7のいずれかに記載の装置において、表示部は、情
報表示部に表示される第1から第3情報を視認しやすく
するためのバックライト光源を有し、バックライト光源
の色相、彩度及び明度の色の三要素の少なくともひとつ
を変更する第2色要素変更手段をさらに備える。この場
合には、バックライト光源によって表示部全体の色の三
要素を変化させることによっても情報を表示できる。た
とえば、積算距離の変化により表示色を変更することに
よりどのくらい走行したかを容易に認識できる。このた
め、表示される情報をより直感的に認識できる。
【0014】発明9に係る自転車用表示装置は、発明1
から3及び8のいずれかに記載の装置において、バック
ライト光源は、色相が異なる複数の発光体を含み、色要
素変更手段又は第2色要素変更手段は、複数の発光体の
発光状態を制御することで色の三要素の少なくともひと
つを変更する。発明10に係る自転車用表示装置は、発
明9に記載の装置において、発光体は、発光ダイオード
である。この場合には、バックライト光源を発光ダイオ
ードで構成したので、たとえば、赤・青・緑の発光ダイ
オードの明度や発光時間を制御して比較的容易に色相、
明度を変えることができる。
【0015】発明11に係る自転車用表示装置は、発明
9に記載の装置において、発光体は、エレクトロルミネ
ッセンス体である。この場合には、光源を面状に配置で
きるので、少ない消費電力で表示部を均一に照明できる
とともに、表示装置の薄型化を図ることもできる。発明
12に係る自転車用表示装置は、発明9から11のいず
れかに記載の装置において、色要素変更手段又は第2色
要素変更手段は、発光させる発光体を受信した情報で切
り換えることにより発光状態の制御を行う。
【0016】発明13に係る自転車用表示装置は、発明
9から11のいずれかに記載の装置において、色要素変
更手段又は第2色要素変更手段は、発光させる発光体の
点灯時間を制御することで発光状態の制御を行う。発明
14に係る自転車用表示装置は、発明1から13のいず
れかに記載の装置において、受信手段は、自転車の車速
を示す第1情報を受信する。
【0017】発明15に係る自転車用表示装置は、発明
1から14のいずれかに記載の装置において、色要素変
更手段、第1色要素変更手段及び第2色要素変更手段の
少なくともいずれかは、三要素としての色相を受信手段
で受信した情報に応じて変更する。発明16に係る自転
車用表示装置は、自転車のフレームに装着され各種の情
報を表示するための装置であって、フレームに装着可能
なブラケットと、受信手段と、表示部とを備えている。
受信手段は、自転車の走行状態を含む自転車の状態を示
す第1情報、走行中の自転車の周囲の状況を示す第2情
報及び自転車のライダーの状態を示す第3情報のうち第
1情報と第2情報及び第3情報の少なくともひとつとを
受信可能な少手段である。表示部は、ブラケットに設け
られ、受信手段で受信された第1情報から第3情報を光
学的に表示可能な情報表示部と、情報表示部に表示され
る第1情報から第3情報を視認しやすくするための色相
が異なる複数の発光体を含むバックライト光源とを有し
ている。この表示装置は、バックライト光源の複数の発
光体のいずれかを受信手段で受信した第1情報である自
転車の走行速度に応じて発光させる。
【0018】
【発明の実施の形態】<構成>図1に本発明の一実施形
態が搭載された自転車1を示す。自転車1は、マウンテ
ンバイクタイプのスポーツ車であり、主要部としてフレ
ーム2、フロントフォーク3、ハンドル4、前輪5、後
輪6、チェーン7、フロント外装変速装置8、及びリア
外装変速装置9とを備えている。
【0019】フレーム2は自転車1のベースとなるもの
であり、前部にフロントフォーク3、中央下部にフロン
ト外装変速装置8、後部に後輪6とリア外装変速装置9
とを備えている。また、フレーム2の中央上部には走行
者が座るサドル11を備えている。フロントフォーク3
は、フレーム2の前部に斜めに傾いた軸回りに揺動自在
に装着されている部材である。フロントフォーク3の上
部にハンドル4が、下部に前輪5が装着されている。
【0020】図2に示すように、ハンドル4の両端部に
はそれぞれグリップ12a、12bとブレーキレバー1
3a、13bとが設けられている。また、ハンドル4に
おいて、グリップ12a、12b及びブレーキレバー1
3a、13bの内側には変速操作部14a、14bが設
けられている。さらに、ハンドル4の中央部には走行状
態を表示可能な変速制御装置15が装着されており、こ
の変速制御装置15は前輪5に設けられた発電ハブ49
から速度信号が入力されている。発電ハブ49は、前照
灯50に接続されている。
【0021】ブレーキレバー13a、13bは、それぞ
れ前輪5及び後輪6の制動操作を行うものであり、ブレ
ーキレバー13aは後述する前輪ブレーキ16に、ブレ
ーキレバー13bは後述する後輪ブレーキ17にそれぞ
れ接続されている。変速操作部14a、14bは、フロ
ント外装変速装置8及びリア外装変速装置9を変速操作
するためのものである。変速操作部14aには前部上変
速ボタン18aと前部下変速ボタン19aと右手元モー
ドボタン20aとが設けられ、他方の変速操作部14b
には後部上変速ボタン18bと後部下変速ボタン19b
と左手元モードボタン20bとが設けられている。それ
ぞれの上変速ボタン18a、18bは各外装変速装置
8、9の変速段(後述)を一段上段に変速する(シフト
アップする)変速信号を出力する。同様にそれぞれの下
変速ボタン19a、19bは各外装変速装置8、9の変
速段を一段下段へと変速する(シフトダウンする)変速
信号を出力する。また、左右の手元モードボタン20
a,20bは、変速制御装置15の表示部24の表示を
切り換えたり初期設定値を入力したりするためのもので
ある。この両手元モードボタン20a,20bを操作す
ることにより、ハンドル14の握り位置から手を離さず
に表示部24の操作を行うことができる。
【0022】変速制御装置15は、変速操作部14a、
14bにおける変速信号の出力に応じて、フロント外装
変速装置8及びリア外装変速装置9を変速制御するとと
もに両手元モードボタン20a,20bの操作に応じて
表示制御を行うためのものである。この変速制御装置1
5は、図3に示すように、CPU21とメモリ22など
からなる制御部23、現在の変速段や車速などの各種の
情報を表示するセグメント方式の液晶表示面25と液晶
表示面25を背面側から正面するバックライト26とを
有する表示部24、及び時計48を備えている。制御部
23はメモリ22の記憶に応じてCPU21により変速
制御装置15の制御を司るものである。制御部23に
は、前後の上下変速ボタン18a,18b、19a,1
9bと、左右の手元モードボタン20a,20bと、前
照灯50と、発電ハブ49とが接続されている。前照灯
50には、照度センサが設けられており、周囲の照度に
応じて前照灯50のランプがオンオフする。この照度セ
ンサの照度信号は制御部23にも送信される。発電ハブ
49は、前述のように車輪の回転信号を制御部23に送
信する。時計48は、カレンダ機能を有するものであ
り、年月日及び時刻に関するデータを生成可能である。
【0023】また、変速制御装置15は、箱状の制御ケ
ース27に納められており、表示部24がその上面に配
置されている。さらに、変速制御装置15は接続部28
を介してフロント外装変速装置8及びリア外装変速装置
9に接続されている。なお、ケース27は、自転車1の
ハンドル4に装着されたブラケット29に着脱自在に装
着されている。
【0024】ケース27の表面には、図4に示すような
透明な合成樹脂製の表示窓27aが設けられている。液
晶表示面25は、表示窓27aに対向する位置に配置さ
れている。バックライト26は、液晶表示面25の裏面
側に配置されている。バックライト26は、赤、青、緑
の3色の発光ダイオード(LED)からなる発光部26
aと、発光部26aの一端側に設けられ発光部26aで
出力された光を液晶表示面25の全面にわたって拡散す
るための導光板26bとを有している。ケース27の裏
面には、左右の手元モードボタン20a,20bと同様
な機能を有する1対の手元モードボタン(図示せず)が
配置されている。このため、ケース27をブラケット2
9から取り外しても表示部24の表示機能を種々に設定
できる。
【0025】表示部24の液晶表示部25は、自転車の
速度、走行距離、ラップタイム、クランク軸の回転数
(ケイデンス)、外装変速装置のシフト位置等の各種情
報を測定もしくは演算して、表示するものであり、表示
面51が自転車の基準中心面近傍すなわちハンドル4の
中央部等の運転者に見やすい位置にくるように設置され
ている。
【0026】図5は、液晶表示面25の表示面51の表
示内容を示す図である。表示面51には、主数値表示部
52と、副数値表示部53と、内容表示部54と、後ギ
ア段数表示部55と、前ギア表示部56とが設けられて
いる。主数値表示部52と副数値表示部53には自転車
の速度、時刻等の情報を数値により表示する。内容表示
部54は主数値表示部52と副数値表示部53の表示内
容を示すとともに変速モードを表示するものである。た
とえば、「VEL」は走行速度、「DST」は走行距離
あるいは積算距離、「CLK」は時刻、「TIM」は走
行時間、「GEA」はチェンジギア装置のシフト位置を
表示していることを示している。また,「AT」は自動
変速モードに、「MT」は手動変速モードに設定されて
いることを示している。
【0027】速度の単位は「Km/h」と「Mile/
h」とを切り換え可能であり、距離の単位は「Km」と
「Mile」とを切り換え可能である。表示部24の初
期設定において距離の単位を設定することにより、表示
面51の単位表示も設定された単位を表示するものであ
る。後ギア段数表示部55は、リア外装変速装置9のギ
ア段数を表示するものである。後ギア段数表示部55
は、寸法が順次小さくなる円板状表示が左から右に並ん
でいる。これは実際のリア外装変速装置9のギアの有効
径に対応して、配列されているものである。また、表示
部24の初期設定において、前後の外装変速装置8,9
のギア段数を自転車の実際のギア段数に合致するように
設定することができる。例えば、後ギア段数を7段に設
定しておけば、後ギア段数表示部55は左側から7個の
円板状表示が表示され、右側の2個は表示されない。
【0028】前ギア段数表示部56はフロント外装変速
装置8のギア段数を表示するものである。前ギア段数表
示部56は、寸法が順次小さくなる円板状表示が右から
左に並んでいる。初期設定で、前ギア段数を2段に設定
しておけば、前ギア段数表示部56は右側から2個の円
板状表示が表示され、左側の1個は表示されない。この
ように後ギア段数表示部55と前ギア段数表示部56
は、自転車の実際の変速装置8,9のギア配列に対応し
た円板状表示の大小配列となるように配置されているの
で、ギア段数が直感的に一目で分かるものとなってい
る。
【0029】前輪5は、図1に示すように発電ハブ49
がフロントフォーク3の下部に装着されており、上部に
前輪5の制動を行う前輪ブレーキ16を備えている。ま
た、前照灯50がハブ部分に装着されている。後輪6は
ハブ部分がフレーム2の後部に装着され、ハブ部分には
さらにリア外装変速装置9が装着されている。また、後
輪6は上部に後輪の制動を行う後輪ブレーキ17を備え
ている。
【0030】チェーン7は、フロント外装変速装置8と
リア外装変速装置9とに架けられており、フロント外装
変速装置8からの駆動力をリア外装変速装置9に伝達す
るものである。フロント外装変速装置8は、フレーム2
の中央下部に装着されており、チェーン7を介して走行
者による駆動力をリア外装変速装置9に伝達するための
機構部である。フロント外装変速装置8は大小3枚のス
プロケット37とフロントディレーラ33とを有する。
【0031】3枚のスプロケット37はギアクランク3
1に装着されている。ギアクランク31は、走行者がペ
ダル32a、32bを踏み込むことにより回転されるも
のである。ギアクランク31は、クランク軸34、右ク
ランク35、及び左クランク36から構成される。クラ
ンク軸34はフレーム2の中央下部を水平に回転自在に
通されるものである。右クランク35は、一端がクラン
ク軸34の右側に接続されており、3枚のスプロケット
37はこの右クランク35に固定されている。左クラン
ク36は一端がクランク軸34の左側に接続される。右
クランク35及び左クランク36の他端である外側端部
はそれぞれペダル32a、32bを回転自在に有する。
【0032】フロントディレーラ33は、チェーン7を
3枚のスプロケット37のうちの1枚に架けるためのも
のであり、図示しないモータにより移動可能である。ま
た、フロントディレーラ33は変速制御装置の制御によ
り移動する。なお、フロントディレーラ33は図示しな
い変速位置センサにより現在の変速段の位置を検出す
る。
【0033】リア外装変速装置9は、後輪6のハブ部分
周辺に装着されており、チェーン7により伝達されてき
た駆動力を後輪6に伝達するための機構部である。リア
外装変速装置9はリアスプロケットホイール41とリア
ディレーラ42とから構成されている。リアスプロケッ
トホイール41は、大小7枚のスプロケット43からな
っており、後輪6のハブ部分に対して同心に取り付けら
れている。
【0034】リアディレーラ42は、チェーン7を7枚
のスプロケット43のうちの1枚に架けるためのもので
あり、図示しないモータにより移動可能である。また、
リアディレーラ42は変速制御装置15の制御により移
動する。なお、リアディレーラ42は図示しない変速位
置センサにより現在の変速段の位置を検出する。次に制
御部23による表示制御について図6及び図7に示す制
御フローチャートに従って説明する。
【0035】変速制御装置15に電池等が装着により電
源が投入されるとステップS1で初期設定が行われる。
初期設定では主数値表示部52と副数値表示部53は走
行速度および時刻を表示するように設定されている。ス
テップS2では、後述する図7に説明する表示処理が行
われる。ステップS3では、2つの手元モードボタン2
0a,20bによるキー入力かなされたか否かを判断す
る。ステップS4では手動変速モードが選択されたか否
かを判断する。ステップS5では、自動変速処理が選択
されたか否かを判断する。ステップS6では他の指令が
入力されたか否かを判断する。ステップS6での判断が
「No」の場合には、ステップS2に戻る。
【0036】表示処理では、図7のステップS21で時
計48からのデータにより現在時刻が午前6時から午後
4時の間か否かを判断する。現在の時刻がその範囲にあ
る、つまり日中であると判断すると、ステップS22に
移行する。ステップS22では、前照灯50に設けられ
た照度センサの出力から前照灯50のランプが点灯して
いるか否かを判断する。すでに点灯している場合には、
ステップS23に移行し、バックライト26をオレンジ
にする。具体的には赤のLEDと緑のLEDとをともに
オンする。まだ点灯していない場合には、バックライト
26をオフする。これにより、比較的表示部24を視認
しやすい日中の電源の消耗を抑えることができる。これ
らの処理が終了するとステップS28に移行し、速度表
示などの他の表示処理を実行しメインルーチンに戻る。
【0037】ステップS21での判断が「No」のと
き、つまり現在時刻が午前6時から午後4時の範囲にな
いときには、ステップS21からステップS25に移行
する。ステップS25では、現在時刻が午後4時過ぎか
ら午後10時の間か否かを判断する。現在時刻がその範
囲にあるときにはステップS26に移行してランプのオ
ンオフに関わりなくバックライト26をオレンジ表示に
する。
【0038】ステップS25での判断が「No」のと
き、つまり現在時刻が午後4時過ぎから午後10時の範
囲にないときには、ステップS25からステップS27
に移行する。ステップS27では、バックライト26を
ランプのオンオフにかかわらずブルーにする。これによ
り夜間は照明色を変更し、ステップS28に移行する。
このようにバックライト26の色を変更することで情報
の視認性を向上するとともに、電源の無駄な消耗を抑え
ることもできる。
【0039】ステップS3でキー入力と判断すると。ス
テップS7に移行しキー入力処理を実行する。キー入力
処理では、左手元モードボタン20bを何回か押すこと
により、順次、主数値表示部52を走行距離、シフト位
置数値表示、最大速度、平均速度…のように表示を切り
換えることができる。左手元モードボタン20bと右手
元モードボタン20aを同時に押すと、内容表示部54
は「INT」に表示され、初期設定値入力モードとな
る。この初期設定値入力モードでは、左手元モードボタ
ン20bを押して順次初期設定値の種類を切り換えるこ
とにより、距離および速度における単位「Km」と「M
ile」の切り換え、タイヤ外周長の設定、時刻の設
定、前後のチェンジギア装置のギア段数の設定等を行う
ことができる。最初は「Km」と「Mile」の切り換
えであり、既定値の「Km/h」と「Km」が点滅して
いるので、右手元モードボタン20aによって設定単位
が点滅するようにし、左手元モードボタン20bを押し
て決定するとともに次の設定に移行する。
【0040】次は、タイヤ外周長の設定である。設定の
詳細な説明は省略するが、タイヤ外周長の設定が終了す
ると、次は時刻の設定となる。時刻は副数値表示部53
に表示され、左手元モードボタン20bで設定部分を
秒、分、時の順に切り換えながら、右手元モードボタン
20aで所望の数値に設定する。全て設定して左手元モ
ードボタン20aを押せば、時刻の設定を終了し、前後
外装変速装置8,9の変速段数の設定に移行する。
【0041】前後の外装変速装置8,9のギア段数の設
定では、まず後ギア段数表示部55全体が点滅するの
で、右手元モードボタン20aを何回か押し、自転車の
ギア段数と合致する数の円板状表示を点灯させる。設定
が終われば、左手元モードボタン20bを押して前ギア
段数表示部56のギア段数設定に移行する。設定方法は
後ギア段数表示部55の場合と同様である。設定したギ
ア段数はメモリ22に記憶され、再度初期設定を行うま
では記憶したギア段数データが維持される。
【0042】初期設定が全て終了したら、再び左手元モ
ードボタン20bと右手元モードボタン20aを同時に
押すことにより、表示装置15は通常の表示モードとな
る。また、左手元モードボタン20bと右手元モードボ
タン20aを同時に3秒以上押すことにより、液晶表示
面25を初期化し、CPU21もリセットすることがで
きる。
【0043】一方、左手元モードボタン20bを3秒以
上長押しすると、変速モードを自動と手動とに切り換え
できる。手動の場合には内容表示部54に「MT」が表
示され、自動の場合は「AT」が表示される。外装変速
装置の場合は、以上のように後ギア段数表示部55、前
ギア段数表示部56の図形表示の寸法の大小関係をギア
の有効径に対応するように配列すればよいが、自転車が
内装変速装置の場合は、後ギア段数表示部55、前ギア
段数表示部56の図形表示の寸法の大小関係をチェンジ
ギア装置の速比(増速比あるいは減速比)に対応するよ
うに配列すればよい。内装変速装置の自転車においても
外装変速装置の自転車と同様の効果を生じる。
【0044】〔他の実施形態〕 (a)前記実施形態では、バックライトの光源として発
光ダイオードを用いたが、エレクトロルミネッセンス体
を用いてもよい。 (b)前記実施形態では表示部24に液晶表示面25を
用いたが、自身で発光する発光ダイオードやエレクトロ
ルミネッセンス体を用いてもよい。たとえば赤、青、緑
の3色の発光ダイオード60r,60b,60gを用い
た場合、発光ダイオード60r,60b,60gを駆動
する駆動回路70は、図8に示すように、制御部23か
らの信号によりオンオフする各色毎のスイッチ素子Q1
〜Q3と、発光ダイオード60r,60b,60gを確
実に消灯するための接地抵抗R1〜R3と、スイッチ素
子Q1〜Q3と各発光ダイオード60r,60b,60
gとの間に配置された電流制限用の抵抗R4〜R6とを
有している。この場合、図9に示すように、各発光ダイ
オード60r,60b,60gの点灯時間を制御するこ
とにより、色相と及び明度を調整してフルカラー表示も
可能になる。この場合の表示例を図10に示す。図10
では、後ギア段数表示部155及び前ギア段数表示部1
56を棒グラフ表示にしている。また、有機エレクトロ
ルミネッセンス体を用いてもフルカラー表示が実施でき
る。
【0045】(c)前記実施形態では、自転車の周囲の
環境を示す第2情報としての時刻により表示部24の表
示の色相を変更したが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。第1情報には、たとえば自転車の車速、クラ
ンク回転数、表示装置の電源としての電池の残量、自転
車の前照灯の消灯及び点灯又は光量、発電機から電源を
充電する場合の充電エネルギー残量、平均速度、積算距
離等の情報が含まれる。第2情報には、たとえば、走行
中の道の傾斜、走行中の周囲の照度、時刻、気象条件
(気温、気圧、湿度)、走行中の自転車の位置(経度、
緯度等)、前方障害物からの距離等の情報が含まれる。
第3情報には、ライダーの脈拍や血圧、消費カロリー、
ペダル踏力等の情報が含まれる。そして、これらの3種
の情報に応じてバックライトの色の三要素を変更した
り、表示用の発光体の三要素を変更したりする全ての実
施形態を本発明は含む。
【0046】(d)前記実施形態では、液晶表示面とし
てセグメント方式のものを用いたが、ドットマトリック
ス方式のものを用いてもよい。この場合、各種の情報を
さらに視認しやすく表示できる。 (e)前記実施形態では変速制御を行う変速制御装置の
表示部を例に説明したが、各種情報を表示する自転車用
表示装置にも本発明を適用できる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、バックライト光源また
は情報表示部の発光体の色の三要素を受信した情報に応
じて変更することで、限られた面積に多くの情報を表示
しても情報を直感的に認識しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した自転車の側面
図。
【図2】そのハンドル部分の拡大斜視図
【図3】その制御系の構成を示すブロック図。
【図4】変速制御装置を収納するケースの縦断面図。
【図5】液晶表示面の表示内容を示す平面図。
【図6】制御部の制御フローチャート。
【図7】制御部の制御フローチャート。
【図8】他の実施形態のLED駆動回路の構成を示す回
路図。
【図9】LEDの駆動タイミングを示すタイミングチャ
ート。
【図10】その表示内容を示す平面図
【符号の説明】 1 自転車 23 制御部 24 表示部 25 液晶表示面 26 バックライト 29 ブラケット 60r,60g,60b 発光ダイオード

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自転車のフレームに装着され各種の情報を
    表示するための自転車用表示装置であって、 前記フレームに装着可能なブラケットと、 前記走行状態検出手段で検出された走行状態を含む前記
    自転車の状態を示す第1情報、走行中の前記自転車の周
    囲の状況を示す第2情報及び前記自転車のライダーの状
    態を示す第3情報の少なくともひとつを受信可能な受信
    手段と、 前記ブラケットに設けられ、前記受信手段で受信された
    前記第1情報から前記第3情報を光学的に表示可能な情
    報表示部と、前記情報表示部に表示される前記第1情報
    から前記第3情報を視認しやすくするためのバックライ
    ト光源とを有する表示部と、 前記バックライト光源の色相、彩度及び明度の色の三要
    素の少なくともひとつを、前記受信手段で受信した情報
    に応じて変更する色要素変更手段と、を備えた自転車用
    表示装置。
  2. 【請求項2】前記情報表示部は、セグメント方式の液晶
    表示器である、請求項1に記載の自転車用表示装置。
  3. 【請求項3】前記情報表示部は、ドットマトリックス方
    式の液晶表示器である、請求項1に記載の自転車用表示
    装置。
  4. 【請求項4】自転車のフレームに装着され各種の情報を
    表示するための自転車用表示装置であって、 前記フレームに装着可能なブラケットと、 前記自転車の走行状態を含む前記自転車の状態を示す第
    1情報、走行中の前記自転車の周囲の状況を示す第2情
    報及び前記自転車のライダーの状態を示す第3情報の少
    なくともひとつを受信可能な受信手段と、 前記ブラケットに設けられ、前記受信手段で受信された
    前記第1情報から前記第3情報を発光表示可能な情報表
    示部を有する表示部と、 前記情報表示部の表示色の色相、彩度及び明度の色の三
    要素の少なくともひとつを、前記受信手段で受信した情
    報に応じて変更する第1色要素変更手段と、を備えた自
    転車用表示装置。
  5. 【請求項5】前記情報表示部は、前記第1情報から第3
    情報を発光表示可能な複数の発光体を有し、 前記第1色要素変更手段は、前記複数の発光体の発光状
    態を制御することにより前記三要素の少なくともひとつ
    を変更する、請求項4に記載の自転車用表示装置。
  6. 【請求項6】前記発光体は、発光ダイオード(LED)
    である、請求項5に記載の自転車用表示装置。
  7. 【請求項7】前記発光体は、エレクトロルミネッセンス
    体(EL)である、請求項5に記載の自転車用表示装
    置。
  8. 【請求項8】前記表示部は、前記情報表示部に表示され
    る前記第1から第3情報を視認しやすくするためのバッ
    クライト光源を有し、 前記バックライト光源の色相、彩度及び明度の色の三要
    素の少なくともひとつを変更する第2色要素変更手段を
    さらに備える、請求項4から7のいずれかに記載の自転
    車用表示装置。
  9. 【請求項9】前記バックライト光源は、発光ダイオード
    である、請求項1から3及び8のいずれかに記載の自転
    車用表示装置。
  10. 【請求項10】前記バックライト光源は、エレクトロル
    ミネッセンス体である、請求項1から3及び8のいずれ
    かに記載の自転車用表示装置。
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